JP2002134129A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents
燃料電池用セパレータInfo
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Abstract
レータ1を製造する際に接着剤塗布工程を省略すること
が可能であるとともに、セパレータ本体2に対するシー
ルゴム3の接合性に優れ、もってシールゴム3がセパレ
ータ本体2から脱落する虞の少ない燃料電池用セパレー
タ1を提供する。 【解決手段】 セパレータ本体2のシールゴム成形部位
2aに表面粗さ、ディンプル状の凹凸6またはライン状
の凹凸を設け、この表面粗さ、ディンプル状の凹凸6ま
たはライン状の凹凸を設けたシールゴム成形部位2aに
シールゴム3を接着剤なしで一体成形することにした。
Description
素である燃料電池用セパレータに係り、更に詳しくは、
シールゴムを一体成形した燃料電池用セパレータに関す
るものである。
ンプレートよりなるセパレータ本体52を有し、このセ
パレータ本体52の表面に、隣接するセパレータやイオ
ン交換膜との間をシールするためのシールゴム53を一
体成形した燃料電池用セパレータ51が知られている。
レータ51においては、平滑面状に形成されたカーボン
プレート製のセパレータ本体52の表面にシールゴム5
3が付着しにくい性質があるために、セパレータ本体5
2のシールゴム成形部位に接着剤54を塗布してからシ
ールゴム53を一体成形している。したがって、その製
造に際して接着剤塗布工程が必要とされるために、この
分、製造に多くの手間と時間がかかり、コスト的にも不
利であるという不都合がある。
たセパレータにおいては、接着剤による接着効果が小さ
く、ゴムとカーボンプレートの接着強度が特に小さい。
したがって、使用時における雰囲気圧力の上昇によって
シールゴムがセパレータ本体から脱落する虞がある。
みて、シールゴムを一体成形した燃料電池用セパレータ
を製造する際に接着剤塗布工程を省略することが可能で
あるとともに、セパレータ本体に対するシールゴムの接
合性に優れ、もってシールゴムがセパレータ本体から脱
落する虞の少ない燃料電池用セパレータを提供すること
を目的とする。
め、本発明の請求項1による燃料電池用セパレータは、
セパレータ本体のシールゴム成形部位に表面粗さを設
け、この表面粗さを設けたシールゴム成形部位にシール
ゴムを接着剤なしで一体成形したことを特徴とするもの
である。
セパレータは、セパレータ本体のシールゴム成形部位に
ディンプル状の凹凸を設け、このディンプル状の凹凸を
設けたシールゴム成形部位にシールゴムを接着剤なしで
一体成形したことを特徴とするものである。
セパレータは、セパレータ本体のシールゴム成形部位に
ライン状の凹凸を設け、このライン状の凹凸を設けたシ
ールゴム成形部位にシールゴムを接着剤なしで一体成形
したことを特徴とするものである。
池用セパレータは、上記した請求項1,2または3の燃
料電池用セパレータにおいて、セパレータ本体にシール
ゴムの基部を収容する収容溝を設けてこの収容溝の内面
をシールゴム成形部位とし、この収容溝内のシールゴム
成形部位に表面粗さ、ディンプル状の凹凸またはライン
状の凹凸を設けたことを特徴とするものである。
燃料電池用セパレータのように、セパレータ本体のシー
ルゴム成形部位に表面粗さを設けたり、本発明の請求項
2による燃料電池用セパレータのように、セパレータ本
体のシールゴム成形部位にディンプル状の凹凸を設けた
り、あるいは本発明の請求項3による燃料電池用セパレ
ータのように、セパレータ本体のシールゴム成形部位に
ライン状の凹凸を設けたりすると、これらの表面粗さ、
ディンプル状の凹凸またはライン状の凹凸によって発揮
されるアンカー効果によって、セパレータ本体とシール
ゴムとの接合性を向上させることが可能となる。
たはライン状の凹凸はセパレータ本体の外表面に設けら
れるが、請求項4に記載したように、セパレータ本体に
シールゴムの基部を収容する収容溝を設けてこの収容溝
の内面をシールゴム成形部位とし、この収容溝内のシー
ルゴム成形部位にこれらの表面粗さ、ディンプル状の凹
凸またはライン状の凹凸を設けるようにしても良い。
まれる。
池用セパレータは、上記目的を達成するために、カーボ
ンプレートの表面粗さを粗くし、これにより接着剤を用
いることなく、ゴムとカーボンプレートを密着させるこ
とを可能としたものである。
めに、以下の技術的事項を提案するものでもある。
ーボンプレートの片面にゴムを成形せしめてなる燃料電
池用ガスケットの成形方法。 燃料電池用セパレータに使用されるカーボンプレー
トの片面にゴムを成形する場合に接着剤を塗布しない成
形方法。 燃料電池用セパレータに使用されるカーボンプレー
トの片面にゴムを成形し、その液状ゴム硬化物の剥離を
防ぐ成形方法。 燃料電池用セパレータに使用されるカーボンプレー
トのゴム成形部位に無数のディンプルまたは軸線方向の
凹凸溝を設計することにより、接着剤を使用しなくて
も、ゴムとカーボンプレートの密着性が向上するセパレ
ータ構造。また、燃料ガスによる内圧の上昇によるゴム
の脱落を防止することが可能なセパレータ構造。 表面が剥離し易いために接着剤効果の小さいカーボ
ン(例えば膨張黒鉛)のセパレータを使用した場合に、
接着剤を使用しなくても、ゴムとカーボンプレートの密
着性が向上するセパレータ構造。また、燃料ガスによる
内圧の上昇によるゴムの脱落を防止することが可能なセ
パレータ構造。 燃料ガスによる内圧の上昇によるゴムの脱落を防止
するために、カーボンプレート上に溝を設けて、そこに
ゴムを成形する方法もあるが、溝内に無数のディンプル
または軸線方向の凹凸溝を設計することにより、効果を
増大することが可能なセパレータ構造。
従来技術に見られない「セパレータにゴムを片面成形す
る場合に接着剤を用いないでゴムを固定する方法」を提
案するものである。
常、焼結や成形により加工される。その場合に、シール
を成形する部位の表面を表面粗さが50〜200μmに
なるように加工することにより、ゴムとの密着性を向上
させることが可能となる。カーボンプレートの表面を粗
くするには、カーボンプレートを成形するための金型の
表面を粗くする方法や後加工による方法等がある。そし
て、このようにカーボンプレートの表面を粗くすること
によって、カーボンプレート表面にゴムがアンカー効果
により密着する。
表面は粗さレベルでなくても良い。例えば、無数の凹凸
(突起)をディンプル状に設けることにより、ゴムとの
密着性を向上させることが可能となる。それ以外に、燃
料電池稼動時に供給されるガスによる内圧の上昇により
ゴムシールが外部に滑って脱落するのを防止することが
可能となる。突起は、200μm〜2mm程度が良好で
ある。無数の突起の他にライン状に凸形状を設ける方法
もある。
(例えば膨張黒鉛)を使用したセパレータでは、接着剤
による接着効果が小さい。そこで、カーボンプレートの
表面に無数の凹凸(突起)をディンプル状に設けること
によって、燃料電池稼動時に供給されるガスによる内圧
の上昇によりゴムシールが外部に滑って脱落するのを防
止することが可能となる。
ムの脱落を防止するために、カーボンプレート上に溝を
設けて、そこにゴムを成形する方法もあるが、溝内に無
数のディンプルまたは軸線方向の凹凸溝を設計すること
により、効果を増大させることができる。
以下の効果を奏することが可能となる。
ル性を向上させることができる。 接着剤による接着効果の小さい膨張黒鉛セパレータ
上の片面にゴムを成形する場合の、ゴムの密着性を向上
させることができる。また、燃料ガスの内圧によるゴム
の脱落を防止することができる。
たがって説明する。
施例に係る燃料電池用セパレータ1の概略斜視図を示し
ており、そのA−A線断面図が図2に示されるととも
に、図2におけるB部拡大図が図3に示されている。
は、以下のように構成されている。
ーボンプレートよりなるセパレータ本体2が設けられて
おり、このセパレータ本体2の一面に、隣接するセパレ
ータやイオン交換膜との間をシールするためのシールゴ
ム3が一体成形されている。シールゴム3は、所定の高
さ(厚さ)寸法を備えた平板状の基部3aの上面に断面
略三角形状のリップ部3bを一体成形したものである。
一体化方法は、セパレータ本体2のシールゴム成形部位
2aに、図3に拡大して示すような表面粗さ4を設け、
この表面粗さ4を設けたシールゴム成形部位2aにシー
ルゴム3を接着剤なしで一体成形したものである。
設けられているが、図4に示すように、セパレータ本体
2の一面に、シールゴム3の基部3aを収容する収容溝
5を設けてこの収容溝5の内面をシールゴム成形部位2
aとし、この収容溝5内のシールゴム成形部位2aに表
面粗さ4を設けるようにしても良い。
施例に係る燃料電池用セパレータ1の概略斜視図を示し
ており、そのC−C線断面図が図6に示されている。
は、以下のように構成されている。
ーボンプレートよりなるセパレータ本体2が設けられて
おり、このセパレータ本体2の一面に、隣接するセパレ
ータやイオン交換膜との間をシールするためのシールゴ
ム3が一体成形されている。シールゴム3は、所定の高
さ(厚さ)寸法を備えた平板状の基部3aの上面に断面
略三角形状のリップ部3bを一体成形したものである。
一体化方法は、セパレータ本体2のシールゴム成形部位
2aに、図7に示すような平面形状のディンプル状(点
在状またはランダム状)の凹凸6を設け、このディンプ
ル状の凹凸6を設けたシールゴム成形部位2aにシール
ゴム3を接着剤なしで一体成形したものである。
の外表面に設けられているが、図8に示すように、セパ
レータ本体2の一面に、シールゴム3の基部3aを収容
する収容溝5を設けてこの収容溝5の内面をシールゴム
成形部位2aとし、この収容溝5内のシールゴム成形部
位2aにディンプル状の凹凸6を設けるようにしても良
い。
の凹凸6は、これに代えて、図9に示すようなライン状
の凹凸7を設けるようにしても良い。ラインはシールゴ
ム3の延設方向に沿って延びている。
請求項1による燃料電池用セパレータにおいては、セパ
レータ本体のシールゴム成形部位に表面粗さが設けられ
ていて、この表面粗さを設けたシールゴム成形部位にシ
ールゴムが接着剤なしで一体成形されているために、表
面粗さによって発揮されるアンカー効果によって、セパ
レータ本体とシールゴムとの接合性を向上させることが
可能である。したがって、この接合性の向上によってシ
ール性を向上させるとともに、燃料ガスの内圧によるゴ
ムの脱落を防止することができる。また、製造に際して
接着剤塗布工程が省略されるために、製造を容易化する
とともに、コスト的にも有利な製品を提供することがで
きる。
による燃料電池用セパレータにおいては、セパレータ本
体のシールゴム成形部位にディンプル状の凹凸が設けら
れていて、このディンプル状の凹凸を設けたシールゴム
成形部位にシールゴムが接着剤なしで一体成形されてい
るために、ディンプル状の凹凸によって発揮されるアン
カー効果によって、セパレータ本体とシールゴムとの接
合性を向上させることが可能である。したがって、この
接合性の向上によってシール性を向上させるとともに、
燃料ガスの内圧によるゴムの脱落を防止することができ
る。また、製造に際して接着剤塗布工程が省略されるた
めに、製造を容易化するとともに、コスト的にも有利な
製品を提供することができる。
による燃料電池用セパレータにおいては、セパレータ本
体のシールゴム成形部位にライン状の凹凸が設けられて
いてこのライン状の凹凸を設けたシールゴム成形部位に
シールゴムが接着剤なしで一体成形されているために、
ライン状の凹凸によって発揮されるアンカー効果によっ
て、セパレータ本体とシールゴムとの接合性を向上させ
ることが可能である。したがって、この接合性の向上に
よってシール性を向上させるとともに、燃料ガスの内圧
によるゴムの脱落を防止することができる。また、製造
に際して接着剤塗布工程が省略されるために、製造を容
易化するとともに、コスト的にも有利な製品を提供する
ことができる。
明の請求項4による燃料電池用セパレータにおいては、
収容溝にシールゴムの基部が収容される構造が付加され
るために、セパレータ本体とシールゴムとの接合性を一
層向上させることができる。
タの概略斜視図
タの概略斜視図
図
シールゴム成形部位の平面図
面図
Claims (4)
- 【請求項1】 セパレータ本体(2)のシールゴム成形
部位(2a)に表面粗さ(4)を設け、この表面粗さ
(4)を設けたシールゴム成形部位(2a)にシールゴ
ム(3)を接着剤なしで一体成形したことを特徴とする
燃料電池用セパレータ。 - 【請求項2】 セパレータ本体(2)のシールゴム成形
部位(2a)にディンプル状の凹凸(6)を設け、この
ディンプル状の凹凸(6)を設けたシールゴム成形部位
(2a)にシールゴム(3)を接着剤なしで一体成形し
たことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 【請求項3】 セパレータ本体(2)のシールゴム成形
部位(2a)にライン状の凹凸(7)を設け、このライ
ン状の凹凸(7)を設けたシールゴム成形部位(2a)
にシールゴム(3)を接着剤なしで一体成形したことを
特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 【請求項4】 請求項1,2または3の燃料電池用セパ
レータにおいて、 セパレータ本体(2)にシールゴム(3)の基部(3
a)を収容する収容溝(5)を設けてこの収容溝(5)
の内面をシールゴム成形部位(2a)とし、この収容溝
(5)内のシールゴム成形部位(2a)に表面粗さ
(4)、ディンプル状の凹凸(6)またはライン状の凹
凸(7)を設けたことを特徴とする燃料電池用セパレー
タ。
Priority Applications (1)
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- 2000-10-27 JP JP2000328135A patent/JP4348501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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