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JP2002125013A - 自動車用電話装置 - Google Patents

自動車用電話装置

Info

Publication number
JP2002125013A
JP2002125013A JP2000312567A JP2000312567A JP2002125013A JP 2002125013 A JP2002125013 A JP 2002125013A JP 2000312567 A JP2000312567 A JP 2000312567A JP 2000312567 A JP2000312567 A JP 2000312567A JP 2002125013 A JP2002125013 A JP 2002125013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
voice
display
call
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000312567A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Muramatsu
寿郎 村松
Satoru Hirose
悟 広瀬
Masao Yamane
雅夫 山根
Toru Takagi
徹 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000312567A priority Critical patent/JP2002125013A/ja
Publication of JP2002125013A publication Critical patent/JP2002125013A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライバーにとって運転負荷が高い状態にあ
れば電話着信に気づかず、また録音された伝言があるこ
とに気づかないが、運転負荷が低い状態にあれば電話着
信また録音された伝言があることに気づき、音声認識技
術によって必要な応対がとれるようにした。 【解決手段】 携帯電話10に着信があったときに呼出
音を鳴らさず、表示手段400に当該着信を表示させ
る。そして電話着信時に、運転負荷に余裕があってドラ
イバーが電話着信の表示7に気づき、音声で通話指示す
れば、音声認識手段250がこの通話指示を音声認識
し、マイク200及びスピーカ300によるハンズフリ
ー通話を可能にする。これによって、電話着信があった
場合、運転負荷に余裕がある場合に限り、しかも手操作
なしに、音声により通話指示することにハンズフリーの
通話を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用電話装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−115680
号公報、特開平10−70492号公報、特開平10−
79790号公報、特開平7−115680号公報、特
開2000−78658号公報に記載されているよう
に、走行中に携帯電話による発信や着信等の通話を禁止
する技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動車用電話装置の場合、車両走行中や車両搭乗中にお
いては、一義的に携帯電話の通話を禁止するようにして
いるが、運転に支障を来さない状態であればハンズフリ
ー通話し、あるいは録音された伝言の確認ができれば便
利である。
【0004】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
もので、ドライバーにとって運転負荷が高い状態にあれ
ば電話着信に気づかず、また録音された伝言があること
に気づかないが、運転負荷が低い状態にあれば電話着信
また録音された伝言があることに気づき、音声認識技術
によって必要な電話応対ができるようにした自動車用電
話装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の自動車
用電話装置は、携帯電話と、諸情報をドライバーの周辺
視に表示する表示手段と、ハンズフリー通話のためのマ
イク及びスピーカと、マイクから入力された音声を認識
する音声認識手段とを備え、前記携帯電話に着信があっ
たときに呼出音を鳴らさず、前記表示手段に当該着信を
表示させ、前記電話着信の後、一定時間内に前記音声認
識手段が通話指示を音声認識したときに前記マイク及び
スピーカによるハンズフリー通話を可能にする機能を備
えたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の自動車用電
話装置において、定型メッセージ記憶/再生手段を備
え、前記電話着信の後、前記一定時間内に前記通話指示
の音声認識がされないときに、前記定型メッセージ記憶
/再生手段に記録されている所定の定型メッセージを再
生して電話発信元に送信する機能を備えたことを特徴と
するものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の自動車用電
話装置において、伝言を記録し再生する録音/再生手段
を備え、前記定型メッセージの送信後に、前記録音/再
生手段が伝言を記録したときには、前記表示手段に伝言
が記録されたことを示す表示をさせ、当該表示後一定時
間内に前記音声認識手段が伝言再生指示を音声認識した
ときに前記録音/再生手段に前記伝言を再生させ、前記
スピーカから出力させる機能を備えたことを特徴とする
ものである。
【0008】請求項4の発明の自動車用電話装置は、携
帯電話と、諸情報をドライバーの周辺視に表示する表示
手段と、ハンズフリー通話のためのマイク及びスピーカ
と、マイクから入力された音声を認識する音声認識手段
と、定型メッセージ記憶/再生手段と、伝言を記録し再
生する録音/再生手段と、車両の走行又は停止状態を検
出する車両状態検出手段とを備え、前記携帯電話に着信
があったときに、前記車両状態検出手段の検出信号によ
って車両が走行状態にあると判断される場合には、呼出
音を鳴らさず、前記定型メッセージ記憶/再生手段に記
録されている所定の定型メッセージを再生して電話発信
元に送信し、前記録音/再生手段が伝言を記録したとき
には、前記表示手段に伝言が記録されたことを示す表示
をさせ、当該表示後一定時間内に前記音声認識手段が伝
言再生指示を音声認識したときに前記録音/再生手段に
前記伝言を再生させ、前記スピーカから出力させる機能
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項3又は4の自動
車用電話装置において、前記伝言の再生の後、所定時間
内に前記音声認識手段がコールバック指示を音声認識し
たときに前記携帯電話にコールバックさせる機能を備え
たことを特徴とするものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1〜5の自動車
用電話装置において、前記音声認識手段が、あらかじめ
定められた語句のみを音声認識する機能を備えたことを
特徴とするものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜5の自動車
用電話装置において、前記表示手段は、簡易図形又は文
字によって電話着信又は伝言が記録されたことを表示す
る機能を備えたことを特徴とするものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1〜5の自動車
用電話装置において、前記表示手段が、ヘッドアップデ
ィスプレイであることを特徴とするものである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1〜5の自動車
用電話装置において、前記ハンズフリー用のマイクが、
前記音声認識手段の音声取得マイクを兼ねることを特徴
とするものである。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明の自動車用電話装置で
は、携帯電話に着信があったときに呼出音を鳴らさず、
表示手段に当該着信を表示させる。そして電話着信時
に、運転負荷に余裕があってドライバーが電話着信の表
示に気づき、音声で通話指示すれば、音声認識手段がこ
の通話指示を音声認識し、マイク及びスピーカによるハ
ンズフリー通話を可能にする。
【0015】これによって、電話着信があった場合、運
転負荷に余裕がある場合に限り、しかも手操作なしに、
音声により通話指示することにハンズフリーの通話が可
能となる。
【0016】請求項2の発明の自動車用電話装置では、
電話着信時に、運転負荷に余裕がなくてドライバーが電
話着信の表示に気づかず、音声による通話指示がない場
合に、所定の定型メッセージを発信元に送信し、運転中
であって電話に出られないことを発信元に通知すること
ができる。
【0017】請求項3の発明の自動車用電話装置では、
電話着信時に、運転負荷に余裕がなくてドライバーが電
話着信の表示に気づかず、音声による通話指示がなく、
所定の定型メッセージを発信元に送信したときに、発信
元が伝言を残してくれれば、録音/再生手段がその伝言
を記録し、表示手段に伝言が記録されたことを示す表示
をさせる。そしてドライバーが運転負荷に余裕が出て伝
言が記録されたことを示す表示に気づき、伝言再生指示
を音声で行えば、音声認識手段が伝号再生を音声認識
し、記録された伝言を再生させ、スピーカから出力させ
る。
【0018】これにより、ドライバーに運転負荷の余裕
がなく、電話応答ができず、伝言が記録された場合に
は、運転負荷に余裕が出てきたときに音声で伝言再生を
指示すれば記録された伝言を再生させて聞かせることが
できる。
【0019】請求項4の発明の自動車用電話装置では、
電話着信時に車両が走行中であれば、呼び出し音を鳴ら
さず、電話着信も表示せず、所定の定型メッセージを発
信元に送信し、運転中であって電話に出られないことを
発信元に通知する。これに対して、発信元が伝言を残し
てくれれば、録音/再生手段がその伝言を記録し、表示
手段に伝言が記録されたことを示す表示をさせる。そこ
で、ドライバーが運転負荷に余裕があって伝言が記録さ
れたことを示す表示に気づき、伝言再生指示を音声で行
えば、音声認識手段が伝言再生を音声認識し、記録され
た伝言を再生させ、スピーカから出力させる。
【0020】これにより、車両の走行中であれば、呼び
出し音を鳴らさず、着信表示もせず、直接に伝言を記録
させるようにし、ドライバーが運転負荷に余裕があって
伝言が記録されたことを示す表示に気づくようであれ
ば、音声で伝言再生を指示することよって記録された伝
言を再生させて聞かせることができる。
【0021】請求項5の発明の自動車用電話装置では、
ドライバーが運転負荷に余裕がある場合、音声でコール
バックを指示することによって、携帯電話にコールバッ
クさせることができる。
【0022】請求項6の発明の自動車用電話装置では、
音声認識手段には、例えば、「着信応答」、「伝言再
生」、「コールバック」のように電話用途に限られた数
少ない語句のみを音声認識できるようにすることによ
り、音声による電話操作が確実に行えるようになる。
【0023】請求項7の発明の自動車用電話装置では、
表示手段に簡易図形又は文字によって表示させることに
より、ドライバーに電話着信又は伝言が記録されたこと
を短時間のうちに認識させることができる。
【0024】請求項8の発明の自動車用電話装置では、
表示手段としてヘッドアップディスプレイを採用するこ
とにより、ドライバーの運転中の視線の移動を少なくし
て必要な情報を認識させることができる。
【0025】請求項9の発明の自動車用電話装置では、
ハンズフリー用のマイクに音声認識用のマイクを兼ねさ
せることにより、装置構成の単純化が図れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1及び図2は本発明の第1の実施
の形態のハードウェア構成を示している。自動車電話機
又は携帯電話機のような移動電話機(本明細書では、
「携帯電話」と称する)10は電話ホルダー9にセット
され、保持される。この電話ホルダー9は通信制御部1
00に接続されていて、電話ホルダー9内に携帯電話1
0がセットされると、その携帯電話10を通信制御部1
00から制御ができるようになる。
【0027】通信制御部100には、マイク200、ス
ピーカ300、表示手段としてのHUD(ヘッドアップ
ディスプレイ)400、センサ群50が接続してあり、
これらを通信制御部100が統括的に制御する。
【0028】HUD400は図2に示すように、インス
トルメントパネル内にプロジェクタ(図示せず)が埋め
込まれていて、このプロジェクタからの映写光をインス
トルメントパネルに設けた開口部2を通してフロントガ
ラス3の所定の位置に映写する構造であり、電話着信を
示すアイコン7や録音メッセージありを示すアイコン、
また車速表示8のような運転状態を表示する。
【0029】通信制御部100は、携帯電話10への着
信を検出する着信検出機能、かかってきた電話に対して
自動着信応答する場合にあらかじめ録音した応答メッセ
ージを送出したり、留守録音を促す応答メッセージを送
出したりするメッセージ送出機能、着信電話の発呼者の
用件を録音し、またその再生を行う録音/再生機能、着
信電話の電話番号を検出して格納し、またそれに格納し
た着信電話番号を呼び出して発信する電話番号を格納す
る機能等の諸機能を果たすもので、これらの機能に必要
なプログラムやデータを記憶し、また演算処理を行なう
ためにCPU101、ROM102そしてRAM103
を備えている。
【0030】HUD400がフロントガラス3に表示す
る態様を、図2〜図7を参照して説明する。図2は、H
UD400が必要な情報を映写するフロントガラス3と
ドライバーが運転中に見ている前方視界との関係を示し
ている。一般に自動車の運転では、ドライバーがフロン
トガラス3を通して前方を注視している場合、中心視域
4、この中心視域4の周辺にある周辺視域5、そしてド
ライバーにとっては見えていない周辺視域5よりも外側
の領域がある。この中心視域4、周辺視域5は次のよう
に定義される。
【0031】(i)図3を参照して、シーティングレフ
ァレンス点Rは、次のようにして決められる。運転席の
座席(前後調整できるものは最後端位置、上下に調節で
きるものは最低の位置、シートバック角度及びシートク
ッションの取付角度が調節できるものは、設計標準角度
(一度シートをフリーにした後、ロックがかかる角度)
に調節した状態)に、ISO6549−1980に規定
された人体模型を着座させた場合のヒップポイント点H
の位置をR点とする。
【0032】(ii)(i)で決めたR点から、次の表1
に示すように、V1,V2点を決める。なお、X,Y,
Zの座標は図3に示すようにとる。
【0033】
【表1】 (iii)(ii)で決定したV1点,V2点を基準にして
フロントガラス3上でAゾーン,Bゾーンを決める。そ
れにはまず、図4に示すように、V1点から車両の進行
方向に水平な線をA1線、V2点から車両の進行方向に
水平な線をA2線として場合、A1線から3°上方向の
線をB1線、A2線から1°下方向への線をB2線とす
ると、B1線より上側の領域をBゾーン、B1線からB
2線までの間の領域をAゾーン、B2線より下側の領域
をBゾーンと決める。このAゾーン、Bゾーンを車両の
ドライバー側のフロントガラス3に投射すれば、図5の
ようになる。
【0034】(iv)ドライバーの視野6のフロントガラ
ス3への投射領域は次のように規定される。ISO65
49−1980に規定された人体模型で、目の位置をE
点とする。そして図6に示すように、このE点から車両
進行方向へ水平な線に対して上方向60°、下方向80
°、左右方向それぞれ100°を視野6とする。この視
野6の外周が周辺視域5の外縁となる。
【0035】(v)(iii)で決めたゾーンと、(iv)
で決めた視野6を重ね合わせると、図7に示すようにフ
ロントガラス3上でドライバーの周辺視域5と中心視域
4が決められる。
【0036】このようにして決められる視野6内におけ
る中心視域4は、前方を注視しているドライバーがその
中に映る表示を視点を動かさずに正確に認識できる領域
であり、周辺視域5はその中に何かが表示された時に何
かが表示されたと認識することができるが、その表示が
何であるかを正しく認識するためには視点をその表示位
置まで移動させる必要がある領域である。したがって、
ドライバーは、中心視域4に何かの表示がなされるとそ
れを直ちに認識できるが、周辺視域5に何かの表示がな
された場合には、運転の負担が大きく余裕がない場合に
は表示されていることに気づかず、運転の負担が軽い場
合にはその表示に気づくことになる。
【0037】このため、図2において、通信制御部10
0によって電話着信を呈示するアイコン7を中心視域4
に表示させると運転操作の負担が大きくてもドライバー
がその着信アイコン7に気づくが、周辺視域5に着信ア
イコン7を表示させると、運転操作の負担が大きい場合
にはドライバーはそれに気づかない。そこで、電話着信
時に呼出音を鳴らさず、しかも着信アイコン7を周辺視
域5に表示させる。このように周辺領域に着信アイコン
7を表示すれば、ドライバーにとって運転操作の負担が
大きく、したがって運転操作に神経を集中させていなけ
ればならないよう状況ではその着信アイコン7の表示に
気づかないので電話に出ないが、ドライバーにとって周
辺視域の表示に気づくほどまでに運転操作に余裕がある
状況ではその着信アイコン7の表示に気づいて電話に出
られるようになる。録音メッセージあり等を表象するア
イコン表示についても同様である。なお、HUD400
は車速を表示することもあるが、車速表示8を呈示して
いる場合には、その位置とは異なった周辺視域の位置に
着信アイコン7を表示する。
【0038】図8は、上記のハードウェア構成の自動車
用電話装置の機能的な構成を示している。携帯電話10
がホルダー9内の所定の位置にセットされると、携帯電
話10がコネクタ11と接続され、このコネクタ11に
よって、アンテナフィーダが車載用のアンテナ12と、
上りの音声信号線が第1の音声切換え部210と、下り
の音声信号線が第2の音声切換え部310と、シリアル
信号線が通信制御部100と接続される。
【0039】通信制御部100では、上記シリアル信号
により電話の状態情報を取得すると共に、録音/再生部
110、定型メッセージ記憶/再生部120、第1の音
声切換え部210、第2の音声切換え部310、音声認
識部250、表示通信制御部410を制御する。後述す
るシーケンスにしたがって、通常のハンズフリー通話、
通話できないときの自動応答及び留守番電話機能、電話
の着信やメッセージの有無などの提示、メッセージの再
生等に加え、音声認識技術を用いた音声入力によってド
ライバーの操作を行う。
【0040】第1の音声切換え部210では、入力をマ
イク200からのものと定型メッセージ記憶/再生部1
20からのものとを切換え、出力をコネクタ11を介し
て携帯電話10へのものと音声認識部250へのものと
を切り換える。また第2の音声切換え部310では、入
力をコネクタ11を介する携帯電話10からのものと録
音/再生部110からのものと定型メッセージ記憶/再
生部120からのものとを切換え、出力をスピーカ30
0へのものと録音/再生部110へのものとを切り換え
る。
【0041】録音/再生部110は、通信制御部100
の制御により、ドライバーが電話に出られないときに相
手からの音声メッセージを通知される発信者番号と関連
付けて録音し、ドライバーの入力によって再生する。ま
た、定型メッセージ記憶/再生部120は、自動応答の
音声メッセージやドライバーの入力に対する音声メッセ
ージをあらかじめ記憶しておき、通信制御部100から
の制御により再生する。
【0042】図9及び図10に示すフローチャートを用
いて本実施の形態の作用を説明する。なお、各ステップ
における表示図形(アイコン)の例を図11及び図12
に示してある。また、以下に説明する各部の動作は、特
に記載がない限り通信制御部100からの指令によって
行う。
【0043】初期状態において、第1の音声切換え部2
10及び第2の音声切換え部310は入出力がカットさ
れている。まず、車両電源がOnになり、ドライバーが
携帯電話10をコネクタ11に接続すると図9及び図1
0のフローチャートがスタートする(S100)。次
に、通信制御部100は携帯電話10の呼出音をOff
にする(S101)。このときの表示は、図11(a)
である。
【0044】次に、携帯電話10からのシリアル信号に
より着信があるか否かをモニタする(S102)。着信
があった場合(S102でYES)、通信制御部100
は、呼出音を鳴らす代わりに、着信中であり音声入力を
許可する旨を示す図11(c)に示すようなアイコン等
の簡易図形やキャラクタや文字を、図2に示したように
表示通信制御部410を介してHUD400によりフロ
ントガラス3のドライバーにとって周辺視域5となる部
分に表示させ(S103)、第1の音声切換え部210
の入力をマイク200、出力を音声認識部250に切換
え、音声認識部250を電話用コマンド対応に設定し
(具体的には音声認識の辞書を電話用途に限定した辞書
にする。これにより誤認識が少なくなる)、音声入力を
許可する(S104)。
【0045】上記の状態で所定の時間(例えば10〜2
0秒)ドライバーが音声を発して音声入力を行うか否か
をモニタする(S105)。このとき、ドライバーの運
転負荷が高く運転に集中している時などは、HUD40
0によって周辺視域5に表示されている音声入力許可の
表示に気づかず、逆に運転負荷が低くリラックスしてい
る時などは上記音声入力許可の表示に気づき、音声コマ
ンドを発する。
【0046】「通話」等の音声入力があった場合(S1
05でYES)、第1の音声切換え部210及び第2の
音声切換え部310の入出力と音声認識部250を一旦
初期状態に切換えて、図11(c)に示すような着信中
であり、音声入力を許可することを示す表示から、図1
2(k)に示すような回線接続を示す表示に切換え、電
話用の音声入力許可の状態を解除し(S120)、第1
の音声切換え部210の入力をマイク200、出力を携
帯電話10の上り音声に切換え、第2の音声切換え部3
10の入力を携帯電話10の下り音声、出力をスピーカ
300に切換え、通話回線を接続し(S121)、ハン
ズフリー通話を行い(S122)、携帯電話10からの
信号で通話先が電話を切ったことを検出したら通話回線
を切断し(S123)、ステップS102に戻る。この
ときの表示は、図11(a)である。
【0047】ステップS105で音声入力がなかった場
合(S105でNO)、第1の音声切換え部210及び
第2の音声切換え部310の入出力と音声認識部250
を一旦初期状態に切換え、図11(a)に示す着信中で
あり、音声入力を許可することを示す表示から、図11
(d)に示す伝言メモ録音中を示す表示に切換え、電話
用の音声入力許可の状態を解除し(S106)、自動的
に通話回線を接続し、第1の音声切換え部210の入力
を定型メッセージ記憶/再生部120、出力を携帯電話
10の登り音声に切換え、第2の音声切換え部310の
入力を携帯電話10の下り音声、出力を録音/再生部1
10に切換える(S107)。
【0048】続いて定型メッセージ記憶/再生部120
にあらかじめ記憶されている「ただいま運転中につき電
話に出ることができません。発信音のあとにメッセージ
をお願いします。」等のメッセージと発信音を電話をか
けてきた相手に送出し(S108)、電話をかけてきた
相手の音声(伝言メモ)を、通知されてきている発信者
番号と関連付けて録音/再生部110に録音し(S10
9)、通話回線を切断した後、第1の音声切換え部21
0及び第2の音声切換え部310の入出力を初期状態に
切換える(S110)。
【0049】次に、図11(e)に示すような伝言メモ
があり音声入力を許可する旨を示すアイコン等の簡易図
形やキャラクタや文字を表示通信制御部410を介して
HUD400に表示させ(S111)、第1の音声切換
え部210の入力をマイク200、出力を音声認識部2
50に切換え、第2の音声切換え部310の入力を定型
メッセージ記憶/再生部120、出力をスピーカ300
に切換え、音声認識部250を電話用コマンド対応に設
定し、音声入力をアクティブにする(S112)。
【0050】上記状態で所定の時間(例えば10〜30
秒)ドライバーが音声を発して音声入力を行うか否かを
モニタする(S113)。このときドライバーは、運転
負荷が高く運転に集中している時などはHUD400に
より周辺視域5に表示されている上記音声入力許可の表
示に気づかず、逆に運転負荷が低くリラックスしている
時などは上記音声入力許可の表示に気づき、音声コマン
ドを発する。
【0051】ステップS113で音声入力がない場合
(S113でNO)、第1の音声切換え部210及び第
2の音声切換え部310の入出力と音声認識部250を
初期状態に切換え、電話用の音声入力許可の状態を解除
し(S114)、上記音声入力許可の表示から、図12
(g)に示すような伝言メモがある旨のみを示すアイコ
ン等の簡易図形やキャラクタや文字に切換えて表示通信
制御部410を介してHUD400に表示させ(S11
5)、待機状態となる。
【0052】一方、ステップS113で「メモ再生」等
の音声入力があった場合(S113でYES)、認識さ
れた音声入力に対応する定型メッセージ(例えば「伝言
メモを再生します。」等)を定型メッセージ記憶/再生
部120からスピーカ300を介して音声出力し、第1
の音声切換え部210の入出力と音声認識部250を初
期状態に切換えて、音声入力許可を示す表示から図11
(f)に示すような伝言メモ再生を示す表示に切換え、
電話用の音声入力許可の状態を解除し、第2の音声切換
え部310の入力を録音/再生部110、出力をスピー
カ300に切換え(S130)、録音/再生部110に
録音されていた伝言メモを再生してスピーカ300から
出力する(S131)。
【0053】伝言メモ再生終了後、図12(i)に示す
ようなコールバック可能であることと音声入力許可する
旨を示すアイコン等の簡易図形やキャラクタや文字を表
示通信制御部410を介してHUD400に表示させ
(S132)、第1の音声切換え部210の入力をマイ
ク200、出力を音声認識部250に切換え、第2の音
声切換え部310の入力を定型メッセージ記憶/再生部
120、出力をスピーカ300に切換え、音声認識部2
50を電話用コマンド対応に設定し、音声入力をアクテ
ィブにする(S133)。
【0054】上記状態で所定の時間(例えば10〜20
秒)ドライバーが音声を発して音声入力を行うか否かを
モニタする(S134)。音声入力がない場合(S13
4でNO)、第1の音声切換え部210及び第2の音声
切換え部310の入出力と音声認識部250を初期状態
に切換え、電話用の音声入力許可の状態を解除し(S1
35)、ステップS115に進む。
【0055】一方、ステップS134で「コールバッ
ク」等の音声入力があった場合(S134でYES)、
認識された音声入力に対応する定型メッセージ(例えば
「コールバックします。」等)を定型メッセージ記憶/
再生部120からスピーカ300を介して出力し、第1
の音声切換え部210及び第2の音声切換え部310の
入出力と音声認識部250を初期状態に切換え、音声入
力許可を示す表示から図12(j)に示すようなコール
バックを示す表示に切換え、電話用の音声入力許可の状
態を解除し(S140)、第1の音声切換え部210の
入力をマイク200、出力を携帯電話10の上り音声に
切換え、第2の音声切換え部310の入力を携帯電話1
0の下り音声、出力をスピーカ300に切換え、録音/
再生部110に録音されていた伝言メモに関連付けられ
て記憶されていた発信者番号に電話をかける(S14
1)。
【0056】相手先が電話に出た後、図12(k)に示
すような通話中であることを示す表示に切換え、ハンズ
フリー通話を行い(S142)、携帯電話10からの信
号で通話先が電話を切ったことを検出したなら通話回線
を切断し、図12(g)に示すような伝言メモがあるこ
とのみを示す表示に切換え(S143)、待機状態に移
行する。
【0057】待機状態に入るとまずタイマをリセットし
(S150)、携帯電話10からのシリアル信号により
着信があるか否かをモニタする(S151)。着信があ
った場合(S151でYES)、上記ステップS103
に移行する。着信がない場合(S151でNO)、録音
されている伝言が新規伝言か否か(すなわちステップS
131にて再生されていない伝言か否か)を判定する
(S160)。そして新規伝言でない伝言(すなわちス
テップS131にて再生済みの伝言)であれば(S16
0でNO)、ステップS151に戻る。
【0058】逆に新規伝言(すなわちステップS131
にて未再生の伝言)であれば(S160でYES)、ス
テップS150でリセットされたタイマが所定時間(例
えば30秒〜3分)経過しているか否かを判定する(S
161)。そして所定時間経過していれば(S161で
YES)ステップS111に移行し、所定時間経過して
いなければ(S161でNO)ステップS151に戻
る。
【0059】上記の構成及び作用により、HUD400
によりドライバーの周辺視域5に決まったアイコン等の
簡易図形やキャラクタや文字が表示されている間を電話
用の音声入力が許可されるので、この表示によって音声
入力が可能になったことといつまで音声入力が可能かを
ドライバーに知らせることができ、また、トリガースイ
ッチ等の従来の煩わしいスイッチ操作を行うことなく音
声入力が可能となる。また、従来例にあるようなリスト
表示でなく、認識しやすいアイコン等の簡易図形表示で
あるので、前方への注意の低下を抑えることができる。
【0060】また、ドライバーが電話の制御や伝言メモ
の再生などを行うときのみ、音声認識部を電話用の音声
入力対応に切換える、すなわち音声認識用の辞書を電話
用に切換えることとしたため、電話用途の語彙数(例え
ば10〜20語)のみに絞って認識すればよいので、ト
リガースイッチがなくても誤認識を少なくすることがで
きる。
【0061】さらに、通信制御部100から音声切換え
部210,310を制御することにより、音声認識用の
マイクとハンズフリー通話用のマイク200を共用する
ことと、音声入力の認識結果のメッセージ出力用のスピ
ーカとハンズフリー通話用のスピーカ300を共用する
ことができる。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態を、図1
3〜図16を参照して説明する。図13は、第2の実施
の形態の自動車用電話装置の機能的な構成を示すブロッ
ク図である。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に
加えて、車両が走行状態にあるときは音声通話を禁止
し、着信時に自動応答して伝言メモを残す機能を備えた
ことを特徴としている。なお、第2の実施の形態におい
ても、図8に示した第1の実施の形態と共通する要素に
ついては同一の符号を用いている。
【0063】第2の実施の形態の場合、通信制御部10
0は、上記シリアル信号により電話の状態情報を、セン
サ群で成る車両情報取得部50から車両諸情報を取得す
ると共に、録音/再生部110、定型メッセージ記憶/
再生部120、第1の音声切換え部210、第2の音声
切換え部310、音声認識部250、表示通信制御部4
10を制御する。そして後述するシーケンスにしたがっ
て、通常のハンズフリー通言、通話できないときの自動
応答及び留守番電話機能、電話の着信やメッセージの有
無などの提示、メッセージの再生等に加え、音声認識技
術を用いた音声入力によってドライバーの操作を行う。
【0064】車両情報取得部50は、車速信号51、フ
ットブレーキ信号52、パーキングブレーキ信号53、
インヒビタ信号54等から車両が走行状態か停止状態か
の情報を取得し、通信制御部100に出力する。
【0065】次に、第2の実施の形態の動作を、図14
及び図15に示すフローチャートを用いて説明する。初
期状態において、第1の音声切換え部210はマイク2
00からの入力に対して音声認識部250に出力され、
音声認識部250はナビゲーション装置61やオーディ
オ機器62等の車両内機器60の音声入力手段となって
いる。また、第2の音声切換え部310は入出力がカッ
トされている。
【0066】まず、車両電源がOnになり、ドライバー
が携帯電話10をコネクタ11に接続すると(S20
0)、通信制御部100は携帯電話10の呼出音をOf
fにする(S201)。このとき表示は、第1の実施の
形態と同様、図11(a)に示すものである。
【0067】次に、車両情報取得部50より車両が走行
状態であるか否かと、携帯電話10からのシリアル信号
により着信があるか否かをモニタする(S202,S2
03)。ここで、車両が走行中でなければ、表示は図1
1(a)のままであるが、走行状態である場合は、表示
を図11(b)に切換え、通話禁止状態であることを示
す。
【0068】車両が走行状態でかつ着信があった場合
(S202でYES、S203でYES)、通信制御部
100は、ドライバーに着信を提示せず、図11(b)
の表示のまま自動的に通話回線を接続し、第1の音声切
換え部210の入力を定型メッセージ記憶/再生部12
0、出力を携帯電話10の上り音声に切換え、第2の音
声切換え部310の入力を携帯電話10の下り音声、出
力を録音/再生部110に切換える(S204)。
【0069】続いて定型メッセージ記憶/再生部120
にあらかじめ記憶されている「ただいま運転中につき電
話に出ることができません。発信音のあとにメッセージ
をお願いします。」等のメッセージと発信音を電話をか
けてきた相手に送出し(S205)、電話をかけてきた
相手の音声(伝言メモ)を通知されてきている発信者番
号と関連付けて録音/再生部110に録音し(S20
6)、通話回線を切断した後、第1の音声切換え部21
0及び第2の音声切換え部310の入出力を初期状態に
切換える(S207)。
【0070】次に、伝言メモがあり音声入力を許可する
旨を示す図11(e)のようなアイコン等の簡易図形や
キャラクタや文字を表示通信制御部410を介してHU
D400によりドライバーの周辺視域5に表示させ(S
208)、第1の音声切換え部210の入力をマイク2
00、出力を音声認識部250に切換え、第2の音声切
換え部310の入力を定型メッセージ記憶/再生部12
0、出力をスピーカ300に切換え、音声認識部250
を電話用コマンド対応に設定し、音声入力をアクティブ
にする(S209)。
【0071】上記状態で所定の時間(例えば10〜20
秒)ドライバーが音を発して音声入力を行うか否かをモ
ニタする(S210)。このとき、ドライバーの運転負
荷が高く運転に集中している時などは、上記音声入力許
可の表示に気づかず、逆に運転負荷が低くリラックスし
ている時などは上記音声入力許可の表示に気づき、音声
コマンドを発する。
【0072】ステップS210で音声入力がない場合
(S210でNO)、第1の音声切換え部210及び第
2の音声切換え部310の入出力と音声認識部250を
初期状態に切換え、電話用の音声入力許可の状態を解除
し(S211)、上記音声入力許可の表示から、図12
(h)に示すような伝言メモがある旨のみを示すアイコ
ン等の簡易図形やキャラクタや文字に切換えて表示通信
制御部410を介してHUD400に表示させ(S21
2)、待機状態となる(S213)。
【0073】一方、ステップS210で「メモ再生」等
の音声入力があった場合(S210でYES)、認識さ
れた音声入力に対応する定型メッセージ(例えば「伝言
メモを再生します。」等)を定型メッセージ記憶/再生
部120からスピーカ300を介して出力し、第1の音
声切換え部210の入出力と音声認識部250を初期状
態に切換え、音声入力許可を示す表示から図11(f)
に示すような伝言メモ再生を示す表示に切換え、電話用
の音声入力許可の状態を解除し、第2の音声切換え部3
10の入力を録音/再生部110、出力をスピーカに切
換え(S214)、録音/再生部110に録音されてい
た伝言メモを再生してスピーカ300から出力する(S
215)。
【0074】伝言メモ再生終了後、ステップS202と
同様に走行中であるか否かを判定し(S216)、走行
中であると判定された場合(S216でYES)はドラ
イバーの通話を許可せず、停止してからのコールバック
に備え、伝言メモを保管したままステップS212に進
む。他方、停車中であると判定された場合(S216で
NO)はドライバーの通話を許可するので、コールバッ
ク可能であることと音声入力を許可する旨を示す図12
(i)のようなアイコン等の簡易図形やキャラクタや文
字を表示通信制御部410を介してHUD400に表示
させ(S217)、第1の音声切換え部210の入力を
マイク200、出力を音声認識部250に切換え、第2
の音声切換え部310の入力を定型メッセージ記憶/再
生部120、出力をスピーカ300に切換え、音声認識
部250を電話用コマンド対応に設定し、音声入力をア
クティブにする(S218)。
【0075】上記状態でステップS210と同様に所定
の時間(例えば10〜20秒)ドライバーが音声を発し
て音声入力を行うか否かをモニタする(S219)。音
声入力がない場合(S219でNO)、第1の音声切換
え部210及び第2の音声切換え部310の入出力と音
声認識部250を初期状態に切換え、電話用の音声入力
許可の状態を解除し(S220)、ステップS212に
進む。
【0076】一方、ステップS219で「コールバッ
ク」等の音声入力があった場合(S219でYES)、
認識された音声入力に対応する定型メッセージ(例えば
「コールバックします。」等)を定型メッセージ記憶/
再生都120からスピーカ300を介して出力し、第1
の音声切換え部210及び第2の音声切換え部310の
入出力と音声認識部250を初期状態に切換え、音声入
力許可を示す表示からコールバックを示す図12(j)
のような表示に切換え、電話用の音声入力許可の状態を
解除し(S221)、第1の音声切換え部210の入力
をマイク200、出力を携帯電話10の上り音声に切換
え、第2の音声切換え部310の入力を携帯電話10の
下り音声、出力をスピーカ300に切換え、録音/再生
部110に録音されていた伝言メモに関連付けられて記
憶されていた発信者番号に電話をかける(S222)。
【0077】相手先が電話に出た後、図12(k)に示
すような通話中であることを示す表示に切換え、ハンズ
フリー通話を行い(S223)、携帯電話10からの信
号で通話先が電話を切ったことを検出したら通話回線を
切断し、図12(g)に示す伝言メモがあることのみを
示す表示に切換え(S224)、待機状態に移行する
(S213)。
【0078】ところで、ステップS202,S203,
S230において車両情報取得部50より車両が走行状
態であるか否かと、携帯電話10からのシリアル信号に
より着信があるか否かをモニタしていたときに、車両が
停車状態でかつ着信があった場合(S202でNO、S
230でYES)、通信制御部100は、図11(c)
に示すような着信中であり音声入力を許可する旨を示す
アイコン等の簡易図形やキャラクタや文字を表示通信制
御部410を介してHUD400に表示させ(S23
1)、第1の音声切換え部210の入力をマイク20
0、出力を音声認識部250に切換え、音声認識部25
0を電話用コマンド対応に設定し、音声入力をアクティ
ブにする(S232)。
【0079】上記状態で所定の時間(例えば10〜20
秒)ドライバーが音声を発して音声入力を行うか否かを
モニタする(S233)。音声入力がない場合(S23
3でNO)、第1の音声切換え部210及び第2の音声
切換え部310の入出力と音声認識部250を初期状態
に切換え、音声入力許可を示す表示から図11(d)に
示す伝言メモ録音を示す表示に切換え、電話用の音声入
力許可の状態を解除し(S234)、ステップS204
に進む。
【0080】一方、ステップS233で「通話」等の音
声入力があった場合(S233でYES)、第1の音声
切換え部210及び第2の音声切換え部310の入出力
と音声認識部250を初期状態に切換え、音声入力許可
を示す表示から図12(k)に示すような回線接続を示
す表示に切換え、電話用の音声入力許可の状態を解除し
(S235)、第1の音声切換え部210の入力をマイ
ク200、出力を携帯電話10の上り音声に切換え、第
2の音声切換え部310の入力を携帯電話10の下り音
声、出力をスピーカ300に切換え、通話回線を接続し
(S236)、ハンズフリー通話を行い(S237)、
携帯電話10からの信号で通話先が電話を切ったことを
検出したら通話回線を切断し(S238)、ステップS
202に戻る(S238)。
【0081】ステップS213の待機状態を、図16に
示すフローチャートを用いて説明する。この待機状態と
は、伝言メモが記録されている状態での待機状態であ
る。そこで待機状態に入る(S250)と、まずタイマ
をリセットし(S251)、車両情報取得部50より車
両が走行状態であるか否かと、携帯電話10からのシリ
アル信号により着信があるか否かをモニタする(S25
2,S253,S256)。このとき、走行中でないと
きの表示は図12(g)に示すようなものであり、走行
中の表示は図12(h)に示すようなものである。
【0082】走行中でかつ着信があった場合(S252
でYES、S253でYES)、ステップS204に移
行する。
【0083】走行中でかつ着信がない場合(S252で
YES、S253でNO)、録音されている伝言が新規
伝言、すなわちステップS215にて再生されていない
伝言か否かを判定し(S254)、新規伝言でない、す
なわちステップS215にて再生済みの伝言であれば
(S254でNO)、ステップS252に戻る。逆に新
規伝言である、すなわちステップS215にて未再生の
伝言であれば(S254でYES)、ステップS251
でリセットされたタイマが所定時間(例えば0.5〜1
分)経過しているか否かを判定し(S255)、所定時
間経過していれば(S255でYES)ステップS20
8に移行し、所時間経過していなければ(S255でN
O)ステップS252に戻る。
【0084】停車中でかつ着信があった場合(S252
でNO、S256でYES)、ステップS231に移行
する。
【0085】停車中でかつ着信がない場合(S252で
NO、S256でNO)、ステップS251でリセット
されたタイマが所定時間(例えば0.5〜1分)経過し
ているか否かを判定し(S257)、所定時間経過して
いれば(S257でYES)ステップS208に移行
し、所定時間経過していなければ(S257でNO)ス
テップS252に戻る。
【0086】上記の構成及び作用により、決まったアイ
コン等の簡易図形やキャラクタや文字が表示されている
間だけ電話用の音声入力が許可されるので、この表示に
よって音声入力が可能になったことと、いつまで音声入
力が可能かということとをドライバーに知らせることが
でき、またトリガースイッチ等の従来の煩わしいスイッ
チ操作を行うことなく音声入力が可能となる。また、従
来例にあるようなリスト表示でなく、認識しやすいアイ
コン等の簡易図形表示であるので、前方への注意の低下
を抑えることができる。
【0087】また、ドライバーが電話の制御や伝言メモ
の再生などを行うときのみ、音声認識部250を電話用
の音声入力対応に切換える、すなわち音声認識用の辞書
を電話用に切換えることとしたため、電話用途の語彙数
(たかだか10〜20語)のみに絞って認識すればよい
ので、トリガースイッチがなくても誤認識を少なくする
ことができる。
【0088】さらに、通信制御部100から音声切換え
部210,310を制御することにより、音声認識用の
マイクとハンズフリー通話用のマイク200を共用する
ことと、音声入力の認識結果のメッセージ出力用のスピ
ーカとハンズフリー通話用のスピーカ300を共用する
ことができる。
【0089】なお、上記の第2の実施の形態において
は、運転の妨げとなる恐れのある走行中の通話を許可し
ていない構成及び作用としたが、近年開発されているA
CC(Auto Cruise Contro1)等の
ドライバーの運転負荷が軽減されるシステムが動作中の
場合は、停車時と同様に通話を許可するシステムとする
こともできる。そしてそのためには、第2の実施の形態
の構成において、車両情報取得部50にてACCのOn
/Off信号を取得することを追加し、図14〜図16
のフローチャートにおけるステップS202、ステップ
S216、ステップS252での判定を、走行中か停車
中かではなく、ACCオフで走行中か停車中か、あるい
はACCオンで走行中かという判定に変更することで実
現できる。これにより、走行中は一律で通話を不許可と
するのでなく、走行中でも運転負荷が軽いときは通話を
許可することができる。
【0090】以上説明してきたとおり、上記いずれの実
施の形態においても、図11(c)、図11(e)、図
12(i)の3種のいずれかを表示したときのみ音声入
力を許可することとなる。そこで、音声認識部250が
音声認識のために用いる音声認識辞書をそれぞれの状況
に応じて適切な語句に限定されたものに切り換えるよう
にすれば、音声認識率が向上し、音声操作がいっそう行
いやすくなる。
【0091】例えば、図11(c)で示されるのは、着
信中であり音声入力を許可する旨を示す表示である。し
たがって、ここでユーザーから発話され、システムが認
識すべき言葉は「通話」、「接続」、「(電話に)出
る」、「話す」等限られたものである。よって、図11
(e)を表示しているときに音声認識に用いる辞書は上
記のような回線接続用の言葉のみを参照できる第1の辞
書とする。
【0092】同様に図11(e)で示されるのは、伝言
メモが入り音声入力を許可することを示す表示であるの
で、ここでユーザーから発話され、システムが認識すべ
き言葉は「(メモ)再生」、「聞く」等限られたもので
ある。よって、図11(e)を表示ているときに音声認
識に用いる辞書は上記のような伝言メモ再生用のコマン
ドのみを参照できる第2の辞書とする。
【0093】さらに図12(i)で示されるのは、コー
ルバック可能であり音声入力を許可することを示す表示
であるので、ここでユーザーから発話され、システムが
認識すべき言葉は「コールバック」、「(電話を)かけ
る」、「電話する」等限られたもである。よって、図1
2(i)を表示しているときに音声認識に用いる辞書は
上記のようなコールバック用のコマンドのみを参照でき
る第3の辞書とする。
【0094】このように表示内容ごとに音声認識に用い
る参照辞書を切換えることにより、認識すべき語彙数が
限られるため、誤認識を抑えることができ、音声操作の
能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のハードウェア構成
を示すブロック図。
【図2】上記の実施の形態においてHUDでフロントガ
ラスに情報を表示している状態を示す正面図。
【図3】フロントガラス上のAゾーン、Bゾーンを決定
する方法を示す説明図(斜視図)。
【図4】フロントガラス上のAゾーン、Bゾーンを決定
する方法を示す説明図(側面図)。
【図5】フロントガラス上のAゾーン、Bゾーンを示す
説明図。
【図6】フロントガラス上の視野を示す説明図。
【図7】フロントガラス上の視野内の中心視域と周辺視
域を示す説明図。
【図8】上記の実施の形態の機能的な構成を示すブロッ
ク図。
【図9】上記の実施の形態による動作を示すフローチャ
ートの前半部。
【図10】上記の実施の形態による動作を示すフローチ
ャートの後半部。
【図11】上記の実施の形態においてHUDが表示する
簡易図形のバリエーションを示す説明図。
【図12】上記の実施の形態においてHUDが表示する
簡易図形の残りのバリエーションを示す説明図。
【図13】本発明の第2の実施の形態の機能的な構成を
示すブロック図。
【図14】上記の実施の形態による動作を示すフローチ
ャートの前半部。
【図15】上記の実施の形態による動作を示すフローチ
ャートの後半部。
【図16】上記の実施の形態による待機状態での動作を
示すフローチャート。
【符号の説明】
3:フロントガラス 4:中心視域 5:周辺視域 10:携帯電話 11:コネクタ 12:アンテナ 50:車両情報取得部 60:車両内機器 100:通信制御部 110:録音/再生部 120:定型メッセージ記憶/再生部 200:マイク 210:第1の音声切換え部 250:音声認識部 300:スピーカ 310:第2の音声切換え部 400:表示装置(HUD) 410:表示通信制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 109L (72)発明者 山根 雅夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高木 徹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA16 BB02 FF03 FF22 GG08 HH03 HH20 5K039 AA01 BB06 CC02 CC06 EE11 FF11 5K067 AA34 BB03 BB04 FF23 FF26 FF31 FF36 FF38 FF40 GG01 GG12 GG13 HH23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動電話機(以下、「携帯電話」と称す
    る)と、諸情報をドライバーの周辺視に表示する表示手
    段と、ハンズフリー通話のためのマイク及びスピーカ
    と、マイクから入力された音声を認識する音声認識手段
    とを備え、 前記携帯電話に着信があったときに呼出音を鳴らさず、
    前記表示手段に当該着信を表示させ、前記電話着信の
    後、一定時間内に前記音声認識手段が通話指示を音声認
    識したときに前記マイク及びスピーカによるハンズフリ
    ー通話を可能にする機能を備えたことを特徴とする自動
    車用電話装置。
  2. 【請求項2】 定型メッセージ記憶/再生手段を備え、
    前記電話着信の後、前記一定時間内に前記通話指示の音
    声認識がされないときに、前記定型メッセージ記憶/再
    生手段に記録されている所定の定型メッセージを再生し
    て電話発信元に送信する機能を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の自動車用電話装置。
  3. 【請求項3】 伝言を記録し再生する録音/再生手段を
    備え、前記定型メッセージの送信後に、前記録音/再生
    手段が伝言を記録したときには、前記表示手段に伝言が
    記録されたことを示す表示をさせ、当該表示後一定時間
    内に前記音声認識手段が伝言再生指示を音声認識したと
    きに前記録音/再生手段に前記伝言を再生させ、前記ス
    ピーカから出力させる機能を備えたことを特徴とする請
    求項2に記載の自動車用電話装置。
  4. 【請求項4】 携帯電話と、諸情報をドライバーの周辺
    視に表示する表示手段と、ハンズフリー通話のためのマ
    イク及びスピーカと、マイクから入力された音声を認識
    する音声認識手段と、定型メッセージ記憶/再生手段
    と、伝言を記録し再生する録音/再生手段と、車両の走
    行又は停止状態を検出する車両状態検出手段とを備え、 前記携帯電話に着信があったときに、前記車両状態検出
    手段の検出信号によって車両が走行状態にあると判断さ
    れる場合には、呼出音を鳴らさず、前記定型メッセージ
    記憶/再生手段に記録されている所定の定型メッセージ
    を再生して電話発信元に送信し、前記録音/再生手段が
    伝言を記録したときには、前記表示手段に伝言が記録さ
    れたことを示す表示をさせ、当該表示後一定時間内に前
    記音声認識手段が伝言再生指示を音声認識したときに前
    記録音/再生手段に前記伝言を再生させ、前記スピーカ
    から出力させる機能を備えたことを特徴とする自動車用
    電話装置。
  5. 【請求項5】 前記伝言の再生の後、所定時間内に前記
    音声認識手段がコールバック指示を音声認識したときに
    前記携帯電話にコールバックさせる機能を備えたことを
    特徴とする請求項3又は4に記載の自動車用電話装置。
  6. 【請求項6】 前記音声認識手段は、あらかじめ定めら
    れた限られた数の語句のみを音声認識する機能を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動
    車用電話装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、簡易図形又は文字によ
    って電話着信又は伝言が記録されたことを表示する機能
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の自動車用電話装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段は、ヘッドアップディスプ
    レイであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の自動車用電話装置。
  9. 【請求項9】 前記ハンズフリー用のマイクは、前記音
    声認識手段の音声取得マイクを兼ねることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の自動車用電話装置。
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