[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2002123999A - カートリッジ装着装置 - Google Patents

カートリッジ装着装置

Info

Publication number
JP2002123999A
JP2002123999A JP2000314232A JP2000314232A JP2002123999A JP 2002123999 A JP2002123999 A JP 2002123999A JP 2000314232 A JP2000314232 A JP 2000314232A JP 2000314232 A JP2000314232 A JP 2000314232A JP 2002123999 A JP2002123999 A JP 2002123999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
cartridge
lever
carrier unit
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000314232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812317B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Kabasawa
秀年 椛澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teac Corp filed Critical Teac Corp
Priority to JP2000314232A priority Critical patent/JP3812317B2/ja
Priority to TW090124487A priority patent/TW517228B/zh
Priority to KR10-2001-0062014A priority patent/KR100417105B1/ko
Priority to US09/974,135 priority patent/US6667941B2/en
Priority to CNB011362758A priority patent/CN1213422C/zh
Publication of JP2002123999A publication Critical patent/JP2002123999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812317B2 publication Critical patent/JP3812317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はカートリッジ挿入動作時の負荷を軽
減することを課題とする。 【解決手段】 ディスク装置10では、キャリアユニッ
ト70のカートリッジレバー77がカートリッジ13を
把持して装着位置へ搬送する。そして、キャリアユニッ
ト70に揺動可能に設けられたシャッタレバー78のシ
ャッタ駆動ピン113が、ベースカバー120のスリッ
ト126に係合しながら挿入位置から装着位置へ移動す
る過程でカートリッジ13のシャッタ15に係合してカ
ートリッジ13のシャッタ15を開閉させ、且つ板バネ
79が突部116をカートリッジ13のシャッタ15を
開いた位置に変位した状態のシャッタレバー78の係合
孔111に係合させる。そのため、ディスク装置10で
は、シャッタレバー78のシャッタ駆動ピン113がス
リット126に係合する距離を短くしてカートリッジ1
3を搬送する過程での負荷を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカートリッジ装着装
置に係り、特にカートリッジの装着動作、イジェクト動
作に連動してカートリッジのシャッタを開閉するよう構
成されたカートリッジ装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカートリッジ装着装置としては、
例えば特開平10−40620号公報に見られるよう
に、カートリッジが挿入されたトレーが装着位置へ移動
する過程で天板に設けられたアーム部材の先端がカート
リッジのシャッタに係合し、トレーの移動に連動して天
板に形成されたガイドスリットに沿ってアーム部材が回
動することによりカートリッジのシャッタを側方にスラ
イドさせるものがある。
【0003】この構成では、カートリッジが装着位置に
至るまでにカートリッジのシャッタを開位置にスライド
させて記録または再生ができるようにしている。また、
円盤状記録媒体が収容されたカートリッジが装着される
方式の装着装置では、カートリッジの挿入スペースを確
保するため、トレーの移動距離が大きくなっており、そ
の分アーム部材がガイドスリットを摺動する距離が延長
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カートリッジ装着装置において、カートリッジのシャッ
タを開閉するためのアーム部材は、トレーがカートリッ
ジ挿入位置からカートリッジ装着位置へ移動する間、常
にガイドスリットを摺動するため、摺動抵抗が常にトレ
ーに作用していた。
【0005】そのため、従来は、アーム部材の摺動抵抗
によりトレーを駆動するトレー駆動用モータの負荷が大
きくなり、その分トレー駆動用モータの小型化を図るこ
とができないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決したカー
トリッジ装着装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下のような特徴を有する。
【0008】上記請求項1記載の発明は、記録媒体が収
容されたカートリッジが挿入されるのに伴って前記カー
トリッジを装着位置に移動させながら前記カートリッジ
に設けられたシャッタをシャッタ開閉部材の動作により
開閉するカートリッジ装着装置において、前記シャッタ
開閉部材が揺動可能に設けられ、挿入位置に挿入された
前記カートリッジを把持して装着位置へ搬送し、あるい
は装着位置のカートリッジを挿入位置へイジェクトする
搬送部材と、前記挿入位置から前記装着位置へ移動する
過程の一部で前記シャッタ開閉部材に係合して前記カー
トリッジのシャッタを開閉させるカム部と、前記カム部
との係合により前記カートリッジのシャッタを開いた位
置に変位した状態の前記シャッタ開閉部材を保持する保
持部材と、を備えており、シャッタ開閉部材がカム部に
係合する距離を短くしてカートリッジを搬送する過程で
の負荷を軽減することができる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記保持部
材が搬送部材に設けられ、カートリッジの装着動作過程
でシャッタ開閉部材がカム部を通過した時点でシャッタ
開閉部材を係止し、カートリッジのイジェクト動作過程
でシャッタ開閉部材がカム部に係合した時点でシャッタ
開閉部材の係止を解除するため、カム部との係合がなく
てもカム部を通過したシャッタ開閉部材をシャッタ開位
置に保持することができ、シャッタ開閉部材がカム部に
係合する距離を短くしてカートリッジを搬送する過程で
の負荷を軽減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。
【0011】図1乃至図4は、本発明の一実施例である
ディスク装置10を示している。図1はディスク装置1
0の分解斜視図であり、図2はディスク装置10の平面
図であり、図3はディスク装置10の正面図であり、更
に図4はディスク装置10の側面図である。
【0012】本実施例に係るディスク装置10は、8c
mの直径を有したCD,CD−ROM,CD−R,CD
−RW,DVD−ROM,DVD−RAM(以下、8c
mディスク11という)、12cmの直径を有したC
D,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−R
OM,DVD−RAM(以下、これらのディスクを総称
して12cmディスク12という)、及びDVD−RA
M14が装着されたディスクカートリッジ13を装着し
再生及び/または記録処理が行なえる、いわゆるコンパ
チブルなディスク装置である。また、ディスク装置10
は、ディスク11,12及びディスクカートリッジ13
が同一の挿入口133(図4参照)から挿入されるスロ
ットイン・コンパチブル方式の装着装置が搭載されてい
る。
【0013】尚、8cmディスク11及び12cmディ
スク12は、ディスクカートリッジに装着されることな
くディスクそのままの状態でディスク装置10に装着さ
れる。これに対し、DVD−RAM14が内部に収容さ
れたディスクカートリッジ13は、請求項に記載のカー
トリッジに相当するものである。
【0014】ディスク装置10は、大略するとベース2
0,ホルダ40,キャリアユニット70,及びベースカ
バー120等により構成されている。ベース20は、ベ
ース本体21にターンテーブル24,ピックアップ2
6,第1のディスク駆動カム28,及び第2のディスク
駆動カム29等を配設した構成とされている。ベース本
体21は平板状の基板であり、第1の開口部22及び第
2の開口部23が形成されている。第1の開口部22に
は、これを横架するよう図中矢印Y1,Y2方向に延在
する2本のガイドシャフト27が配設されており、この
各ガイドシャフト27は所定の距離だけ離間配置されて
いる。
【0015】ピックアップ26は、各ガイドシャフト2
7にガイドされて図中矢印Y1,Y2方向(各ディスク
11,12,14の半径方向)に移動可能な構成とされ
ている。このピックアップ26は、再生及び/または記
録処理が行なわれる位置(以下、この位置を再生/記録
位置という)に搬送された状態の各ディスク11,1
2,14に対してレーザ光を照射し、またその反射光を
受光する構成とされている。これにより、ピックアップ
26は各ディスク11,12,14に対して再生及び/
または記録処理を行なう構成とされている。
【0016】ターンテーブル24は、ベース本体21に
配設されたディスクモータ25により所定回転数で回転
する構成とされている。このターンテーブル24は、各
ディスク11,12,14が再生/記録位置に搬送され
た際、後述するようにホルダ40が移動することにより
各ディスク11,12,14のセンターホール11a,
12a,14aと係合し、クランパ58と協働して各デ
ィスク11,12,14をクランプする。よって、各デ
ィスク11,12,14は、ディスクモータ25により
所定回転数で回転する。
【0017】また、ベース本体21の背面で第2の開口
部23の近傍位置には、ホルダ駆動スライダ30が配設
されている(図3参照)。このホルダ駆動スライダ30
は、図示しないスライドモータにより、図中矢印X1,
X2方向に移動可能な構成とされている。また、ホルダ
駆動スライダ30の所定位置には、上下方向(図中矢印
Z1,Z2方向)に延在するカム板部31が配設されて
いる。このカム板部31には長孔により形成された一対
の斜めカム32,33が設けられている。この各斜めカ
ム32,33は、図3に示すように、正面視した状態に
おいて略Z字状の形状とされている。よって、ホルダ駆
動スライダ30がスライドモータにより図中矢印X1,
X2方向に移動すると、これに伴い各斜めカム32,3
3も図中矢印X1,X2方向に移動する構成とされてい
る。
【0018】また、第1及び第2のディスク駆動カム2
8,29は、ベース本体21に図中矢印Z1方向に突出
するよう形成された突起である(図1,図3,及び図4
(A)に詳しい)。この第1及び第2のディスク駆動カ
ム28,29は、後述するディスクレバー60の配設位
置と対応する位置に形成されている。
【0019】ホルダ40は、ベース20とベースカバー
120との間に配設されるものであり、右レール50,
左レール51,クランパホルダ59,ディスクレバー6
0,及びキャリアユニット70が配設される。また、ホ
ルダ40は、後に詳述するようにベース20とベースカ
バー120との間で回動軸57を中心に揺動可能な構成
とされている(図4参照)。尚、ベース20とベースカ
バー120は固定されている。このホルダ40は、金属
板を折り曲げ形成することにより底板部41,右側壁部
42,及び左側壁部43を一体的に成形した構成とされ
ている。底板部41には、第1の開口部44,第2の開
口部45,及び第3の開口部49が形成されている。
【0020】第1の開口部44は、前記したベース20
に設けられたターンテーブル24の配設位置、及びピッ
クアップ26の移動位置を含んで形成されている。よっ
て、ターンテーブル24は第1の開口部22を介して各
ディスク11,12,14を装着し、またピックアップ
26と各ディスク11,12,14との間でレーザ光は
第1の開口部22を介して授受される。
【0021】第2の開口部45は、その縁部に垂下部4
6が配設されている。この垂下部46は、底板部41か
ら下方(図中、矢印Z2方向)に垂下するよう形成され
ている。また、この垂下部46には、一対の従動ピン4
7,48が配設されている。この垂下部46は、ホルダ
40をベース20に組み付けた状態において、ベース2
0に形成された第2の開口部23からベース背面に突出
するよう構成されている。また、垂下部46に配設され
た従動ピン47,48は、図3に示すように、ホルダ駆
動スライダ30に配設されたカム板部31の斜めカム3
2,33に係合するよう構成されている。
【0022】従って、ディスク装置10が図3に示す状
態(図4(A)に示す状態と同じ)からスライドモータ
が駆動し、ホルダ駆動スライダ30が図中矢印X1方向
に移動すると、これに伴い従動ピン47は斜めカム32
内を、従動ピン48は斜めカム33内を相対的に下動す
る。これにより、垂下部46が設けられているホルダ4
0は回動軸57を中心に図4における反時計方向に揺動
する。そして、従動ピン47,48が斜めカム32,3
3の下端部に達した状態において、図4(B)に示すよ
うにホルダ40はベース20と当接する。
【0023】また、図4(B)に示す状態(以下、この
状態をホルダ40の下動位置という)から、スライドモ
ータが駆動してホルダ駆動スライダ30が図中矢印X2
方向に移動すると、これに伴い各従動ピン47,48は
各斜めカム32,33内を相対的に上動する。これによ
り、ホルダ40は回動軸57を中心に図4における時計
方向に揺動し、そして従動ピン47,48が斜めカム3
2,33の上端部に達した状態において、図3及び図4
(A)に示すようにホルダ40はベース20から離間し
た状態(以下、この状態をホルダ40の上動位置とい
う)となる。
【0024】一方、第3の開口部49は、前記したベー
ス20に設けられた第1及び第2のディスク駆動カム2
8,29と対向する位置に形成されている。従って、ホ
ルダ40が下動位置に移動すると、第1及び第2のディ
スク駆動カム28,29は、この第3の開口部49を介
して底板部41の上部に突出するよう構成されている。
上記構成とされた底板部41の右側部には右側壁部42
が、また左側部には左側壁部43がそれぞれ形成されて
いる。この各側壁部42,43の上部所定範囲は内側に
向け直角に折り曲げられることにより鍔部55,56を
形成している。従って、ホルダ40の両側部は、図3に
示すように正面視した状態において略コ字状の形状とな
っている。
【0025】この鍔部55,56を有した各側壁部4
2,43には、レール50,51が配設されている。具
体的には、右側壁部42には右レール50が固定され、
左側壁部43には左レール51が固定された構成とされ
ている。この各レール50,51は樹脂成形されたもの
であり、ホルダ40の両側壁部42,43に沿って図中
矢印Y1,Y2方向に長く延在している。また、各レー
ル50,51の断面は、図3に示すように、略コ字形状
とされている。後述するキャリアユニット70は、この
レール50,51をガイドとして図中矢印Y1,Y2方
向に移動する構成とされている。また、左レール51の
内壁部分にはラックギヤ52がキャリアユニット70の
移動範囲にわたり形成されている。
【0026】更に、右レール50には右側壁部42を含
め図中矢印X1,X2方向に貫通するカートリッジレバ
ー退避用開口53が形成され、また左レール51には左
側壁部43を含め図中矢印X1,X2方向に貫通するデ
ィスクレバー用開口67が形成されている。尚、上記し
た各レール50,51はホルダ40に強固に固定されて
おり、ホルダ40に対して変位するようなことはない。
【0027】ディスクレバー60は、図1に示されるよ
うにレバー本体部61,回転軸62,係合爪部63,及
び係合部66を有した構成とされている。回転軸62は
レバー本体部61の図1におけるY1方向端部に立設さ
れており、この回転軸62はホルダ40の左側壁部43
に形成された軸受部64に軸承される。前記したよう
に、左レール51及び左側壁部43にはディスクレバー
用開口67が形成されているため、ディスクレバー60
はディスクレバー用開口67内において回転軸62を中
心として回動自在な構成となる。
【0028】また、レバー本体部61は平板形状とされ
ており、ホルダ40に装着された状態において底板部4
1上に載置される。よって、ディスクレバー60が回動
することにより、レバー本体部61は底板部41上を摺
動する。また、レバー本体部61の所定位置には係合部
66が形成されており、この係合部66はホルダ40が
下動位置に移動した際、ベース20に設けられている第
1または第2のディスク駆動カム28,29と選択的に
係合する構成とされている。係合爪部63は上下一対の
爪片により構成されており、レバー本体部61の図1に
おける矢印Y2方向端部に立設された部分に配設されて
いる。この係合爪部63は、後述するように8cmディ
スク11或いは12cmディスク12がディスク装置1
0内に挿入され搬送される際、各ディスク11,12の
挿入方向後部と係合しこれを保持する機能を奏する。
【0029】上記構成とされたディスクレバー60は、
図2に示すようにディスクレバー付勢バネ65に接続さ
れている。このディスクレバー付勢バネ65は、矢印Y
1方向端部がホルダ40に接続されており、矢印Y2方
向端部がディスクレバー60に接続された構成とされて
いる。このディスクレバー付勢バネ65により、ディス
クレバー60は平面視した状態において回転軸62を中
心に反時計方向に回動付勢されている。
【0030】一方、クランパホルダ59は両側部を鍔部
55,56にネジ止めされることにより、ホルダ40の
上部に取り付けられる。このクランパホルダ59は、そ
の中央部にクランパ58が配設されている。このクラン
パ58の配設位置は、ベース20に設けられたターンテ
ーブル24の配設位置と対応するよう構成されている。
このクランパ58は、図4(A)に示すようにホルダ4
0が上動位置にある場合には、ターンテーブル24と離
間しており各ディスク11,12及びディスクカートリ
ッジ13のホルダ40内への装着を許容する状態となっ
ている。また、各ディスク11,12及びディスクカー
トリッジ13のホルダ40内への搬送に伴い、ホルダ4
0が図4(B)に示す下動位置に移動すると、相対的に
クランパ58はターンテーブル24に近接する。
【0031】図4(A)(B)に示されるように、前面
ベゼル130には、ディスク11,12及びディスクカ
ートリッジ13を挿入するための挿入口133が開口し
ている。この挿入口133は、カートリッジ挿入前の状
態で上下方向に2分割された開閉蓋(開閉部材)13
1,132により閉塞されている(図4(B)参照)。
開閉蓋131,132はディスクカートリッジ13を挿
入する際に内側に回動する(図4(A)参照)。
【0032】そして、挿入口133に挿入されたディス
ク11,12またはディスクカートリッジ13は、キャ
リアユニット70によって装置内部に搬送され、搬送が
完了した時点において、クランパ58とターンテーブル
24は当接し、各ディスク11,12,14はクランパ
58とターンテーブル24との間でクランプされる。こ
の際、クランパ58にはクランプ用マグネットが配設さ
れており、ターンテーブル24にはクランプ用ヨークが
配設されている。よって、クランプ用マグネットが磁力
により吸着することにより、各ディスク11,12,1
4はクランパ58とターンテーブル24との間で確実に
クランプされる。
【0033】続いて、キャリアユニット70(請求項に
記載の搬送部材に相当する)について、図1乃至図4加
えて図5を用いて説明する。キャリアユニット70は各
ディスク11,12及びディスクカートリッジ13を保
持する構成とされており、前記したホルダ40に図中矢
印Y1,Y2方向に移動可能に配設されるものである。
従って、各ディスク11,12及びディスクカートリッ
ジ13を保持した状態でキャリアユニット70が図中矢
印Y1方向に移動することにより、各ディスク11,1
2及びディスクカートリッジ13は挿入方向に搬送され
る。また、各ディスク11,12及びディスクカートリ
ッジ13を保持した状態でキャリアユニット70が図中
矢印Y2方向に移動することにより、各ディスク11,
12及びディスクカートリッジ13は排出方向に搬送さ
れる。図5に示すように、キャリアユニット70は上部
半体71,右下部半体72,左下部半体73,クリップ
ディスク74〜76,カートリッジレバー77,及びシ
ャッタレバー78等により構成されている。
【0034】各半体71〜73は樹脂成形されたもので
あり、協働してキャリア本体を構成する。上部半体71
は、右部71aと左部71bが連通部71cにより連結
された構成とされている。右部71aの上面には第1の
クリップディスク74及び板バネ79が配設される装着
凹部91が形成されており、左部71bには第3のクリ
ップディスク76が配設される装着凹部90が形成され
ている。
【0035】また、右部71aの右側部近傍には、図中
矢印Y1,Y2方向に延在するカートリッジレバー案内
溝103が形成されている。このカートリッジレバー案
内溝103には、カートリッジレバー77の軸部105
が移動可能に係合する。このカートリッジレバー77
は、ディスクカートリッジ13の搬送を行なう際に用い
られるものであるが、説明の便宜上その詳細については
後述するものとする。
【0036】また、右部71aの上面には軸孔117が
形成されており、シャッタレバー(請求項に記載のシャ
ッタ開閉部材に相当する)78はこの軸孔117に装着
される。シャッタレバー78は、ディスクカートリッジ
13がディスク装置10に挿入される際、ディスクカー
トリッジ13に設けられているシャッタ15を開閉する
機能を奏するものである。
【0037】このシャッタレバー78は、板状のレバー
本体109の一端部近傍に下方に向け突出した軸部11
0が形成されており、この軸部110が軸孔117に回
動自在に挿通されることにより上部半体71に装着され
る。また、この軸部110が軸孔117に挿通される位
置には、図2に示すようにトーションバネよりなるシャ
ッタレバー付勢バネ115が配設される。
【0038】このシャッタレバー付勢バネ115は、一
端がレバー本体109の端部に形成されたバネ掛け部1
14と係合し、他端部が右部71aの所定位置に係合す
るよう構成されている。よって、シャッタレバー78
は、シャッタレバー付勢バネ115により軸部110を
中心とし図2における反時計方向に回動付勢される。
【0039】また、レバー本体109の他端部近傍に
は、レバー本体109の長手方向に延在する長孔112
が形成されている。そして、この長孔112には、シャ
ッタ駆動ピン113が移動可能に配設されている。この
シャッタ駆動ピン113は、図3に示すようにレバー本
体109より下方に向け突出しており、ディスクカート
リッジ13に設けられているシャッタ15と係合するよ
う構成されている。
【0040】また、シャッタ駆動ピン113は、図1に
示されるベースカバー120に形成されたスリット(請
求項に記載のカム部に相当する)126とも係合するよ
う構成されている。よって、ディスクカートリッジ13
がディスク装置10に対し挿入/排出される際、シャッ
タレバー78の回動に伴いシャッタ駆動ピン113が長
孔112及びスリット126に位置規制されて移動する
ことによりシャッタ15は開閉される。
【0041】更に、レバー本体109の中央位置には、
係合孔111が形成されている。この係合孔111は、
ディスクカートリッジ13の挿入に伴いシャッタ15が
完全に開蓋する位置まで回動した時点において、上部半
体71に配設された板バネ79(請求項に記載の保持部
材に相当する)の先端に形成された半球形状の突部11
6と係合するよう構成されている(図13乃至図19参
照)。従って、シャッタ15が完全に開蓋した後、シャ
ッタレバー78がシャッタレバー付勢バネ115の付勢
力及び板バネ79の係合力によりシャッタ15の閉蓋方
向に回動することは防止され、シャッタ15は開蓋した
状態を維持する。
【0042】また、ディスクカートリッジ13の排出時
には、キャリアユニット70の排出方向(図中矢印Y2
方向)への移動により、シャッタレバー78に設けられ
たシャッタ駆動ピン113は再びスリット126と係合
するよう構成されている。よって、ディスクカートリッ
ジ13の排出動作によりシャッタ駆動ピン113は長孔
112及びスリット126に位置規制されて移動を開始
し、これにより係合孔111と板バネ79との係合は解
除され、シャッタレバー78は時計方向に回動し、これ
に伴いシャッタ15は閉蓋される。
【0043】一方、右下部半体72は、上部半体71を
構成する右部71aの下部に配設されるものである。こ
の右下部半体72右側部近傍には、図中矢印Y1,Y2
方向に延在するカートリッジレバー案内溝104が形成
されている。このカートリッジレバー案内溝103に
は、カートリッジレバー77の下部に位置する軸部10
5(図に現れず)が移動可能に係合する。
【0044】従って、右下部半体72が上部半体71に
固定された状態において、カートリッジレバー77の上
下に突出した軸部105はカートリッジレバー案内溝1
03,104に移動可能でかつ回動可能に係合する。即
ち、カートリッジレバー77は、カートリッジレバー案
内溝103,104の形成範囲にわたり、各ディスク1
1,12,14の挿入脱方向(図中矢印Y1,Y2方
向)に移動可能な構成となっており、かつカートリッジ
レバー77は軸部105を中心として回動可能な構成と
なっている。
【0045】このカートリッジレバー77には、カート
リッジレバー付勢バネ108が配設されている。このカ
ートリッジレバー付勢バネ108の一端部はカートリッ
ジレバー77に形成されたバネ掛け部107に掛止され
ており、他端部は右下部半体72の所定位置に掛止され
ている。これにより、カートリッジレバー77は、軸部
105を中心として図2における時計方向に回動付勢さ
れている。
【0046】また、右下部半体72にはディスク対向面
93が形成されており、このディスク対向面93の外周
位置には8cmディスク用湾曲壁94及び12cmディ
スク用湾曲壁95が立設されている。8cmディスク用
湾曲壁94は半径4cmの曲率を有しており、また12
cmディスク用湾曲壁95は半径6cmの曲率を有して
いる。
【0047】そして、8cmディスク11がキャリアユ
ニット70に挿入された際、8cmディスク11の挿入
方向の先端部分は8cmディスク用湾曲壁94に当接
し、また12cmディスク12がキャリアユニット70
に装着された際、12cmディスク12の挿入方向の先
端部分は12cmディスク用湾曲壁95に当接する。前
記したように、各ディスク用湾曲壁94,95は、装着
される各ディスク11,12の半径に対応した曲率を有
した構成とされており、また曲率の大きな12cmディ
スク用湾曲壁95に対し、曲率の小さな8cmディスク
用湾曲壁94は図中矢印Y1方向側に配置されている。
尚、上記構成とされた8cmディスク用湾曲壁94及び
12cmディスク用湾曲壁95は、右部71a,左部7
1b,及び左下部半体73にも設けられている(右部7
1a及び左部71bに形成された各ディスク用湾曲壁9
4,95は図に現れず)。
【0048】従って、8cmディスク11がキャリアユ
ニット70に挿入された際、8cmディスク11は8c
mディスク用湾曲壁94に当接する。8cmディスク用
湾曲壁94は8cmディスク11の外周と対応した形状
とされているため、単に8cmディスク11を8cmデ
ィスク用湾曲壁94に押し当てるだけで、キャリアユニ
ット70に対する8cmディスク11の位置決めを行な
うことができる(図10(A)(B)及び図11参
照)。
【0049】同様に、12cmディスク12がキャリア
ユニット70に挿入された際、12cmディスク12は
8cmディスク用湾曲壁94に当接することなく12c
mディスク用湾曲壁95に当接する。従って、単に12
cmディスク12を12cmディスク用湾曲壁95に押
し当てるだけで、キャリアユニット70に対する12c
mディスク12の位置決めを行なうことができる(図1
0(A)(B)及び図11参照)。
【0050】また、ディスク対向面93は、各ディスク
用湾曲壁94,95から図中矢印Y2方向に進むにつれ
て傾斜する傾斜面とされている。よって、各ディスク1
1,12をキャリアユニット70に装着する際、各ディ
スク11,12はディスク対向面93に案内されてディ
スク用湾曲壁94,95に押し当てられることとなり、
これによっても各ディスク11,12のキャリアユニッ
ト70に対する位置決め処理を容易に行なうことができ
る。
【0051】更に、ディスクカートリッジ13がディス
ク装置10に挿入された場合には、図11に示すよう
に、ディスクカートリッジ13の先端部がキャリアユニ
ット70の前面89に当接することにより、キャリアユ
ニット70に対するディスクカートリッジ13の位置決
めが行なわれるよう構成されている。また、右下部半体
72にはディスクカートリッジ検出用スイッチ98が配
設されており、その接触部99は前面89から突出する
よう構成されている(図10(A)参照)。よって、デ
ィスクカートリッジ13がキャリアユニット70と当接
する位置まで挿入されたことは、ディスクカートリッジ
検出用スイッチ98の出力により検知することができ
る。
【0052】一方、左下部半体73には、図5に示され
るように、ローディングモータ100及びギヤ群101
が配設されている。ローディングモータ100はギヤ群
101と噛合することにより、ギヤ群101を駆動する
構成とされている。また、ギヤ群101の最外部に位置
するギヤ102は、左下部半体73から外部に突出する
よう構成されている。このギヤ102は、キャリアユニ
ット70がホルダ40に取り付けられた状態において、
ホルダ40に配設された左レール51に形成されたラッ
クギヤ52(図1参照)と噛合するよう構成されてい
る。従って、ローディングモータ100が駆動し、ラッ
クギヤ52と噛合したギヤ102がギヤ群101を介し
て回動することにより、キャリアユニット70はホルダ
40内で図中矢印Y1方向(挿入方向)及び図中矢印Y
2方向(排出方向)に移動する。
【0053】また、各ディスク11,12及びディスク
カートリッジ13をキャリアユニット70が保持した状
態でローディングモータ100が駆動することにより、
キャリアユニット70と共に各ディスク11,12及び
ディスクカートリッジ13も図中矢印Y1方向(挿入方
向)及び図中矢印Y2方向(排出方向)に搬送される。
【0054】また、前記したように左下部半体73にも
8cmディスク用湾曲壁94及び12cmディスク用湾
曲壁95が設けられているが、図10(A)(B)に示
すように、この8cmディスク用湾曲壁94には8cm
ディスク検出用スイッチ96が、また12cmディスク
用湾曲壁95には12cmディスク検出用スイッチ97
が配設されている。そして、8cmディスク検出用スイ
ッチ96は8cmディスク11がキャリアユニット70
内の所定装着位置(8cmディスク用湾曲壁94と当接
する位置)に挿入されることにより、また12cmディ
スク検出用スイッチ97は12cmディスク12がキャ
リアユニット70内の所定装着位置(12cmディスク
用湾曲壁95と当接する位置)に挿入されることにより
信号を出力する構成とされている。よって、各ディスク
検出用スイッチ96,97からの出力によって、各ディ
スク11,12がキャリアユニット70内の所定装着位
置に装着されたことを検知することができる。
【0055】続いて、キャリアユニット70に配設され
る第1乃至第4のクリップディスク74(74−1〜7
4−4)について説明する。尚、本実施例では合計4個
のクリップディスク74(74−1〜74−4)が配設
されているが、この各クリップディスク74−1〜74
−4は同一構成とされている。よって以下の説明におい
て、第1乃至第4のクリップディスク74−1〜74−
4を特定しないで説明する場合には、クリップディスク
74と総称して説明するものとする。
【0056】クリップディスク74はバネ性を有した樹
脂材料により形成されており、固定部85及び一対の舌
片部86とにより構成されている。固定部85には図示
しないネジが挿通される挿通孔85aが形成されてい
る。この図示しないネジは、挿通孔85aを挿通して右
部71a,左部71b,右下部半体72,左下部半体7
3に螺着される。これにより、各クリップディスク74
はキャリアユニット70に固定される。
【0057】また、一対の舌片部86は、固定部85の
両側部より折り曲げられることにより、固定部85に対
して斜め前方に延出した構成とされている。従って、ク
リップディスク74は側面視した状態で略V字状を有し
た形状となる。更に、各舌片部86の先端部には、当接
部88が突出形成されている。
【0058】図5に示されるように、第1のクリップデ
ィスク74−1は、装着凹部91に右部71aの上部か
ら配設される。この時、第1のクリップディスク74−
1の舌片部86は、下部に位置するよう取り付けられ
る。また、装着凹部91の舌片部86と対向する位置に
は開口部92が形成されており、舌片部86はこの開口
部92を介してディスク対向面93に突出するよう構成
されている。
【0059】また、第2のクリップディスク74−2
は、右下部半体72に形成された装着凹部(図に現れ
ず)に下部から配設される。この時、第2のクリップデ
ィスク74−2の舌片部86は、上部に位置するよう取
り付けられる。また、装着凹部の舌片部86と対向する
位置には開口部92が形成されており、舌片部86はこ
の開口部92を介してディスク対向面93に突出するよ
う構成されている。
【0060】この際、第1のクリップディスク74−1
と第2のクリップディスク74−2との配設位置は、互
いに対向するよう設定されている。具体的には、図7
(A)に示すように、第1のクリップディスク74−1
と第2のクリップディスク74−2は互いの舌片部86
が対抗するよう配設され、かつ配設状態において各舌片
部86の先端部に形成された当接部88が舌片部86の
バネ力を持って当接するよう構成されている。この際、
各舌片部86は、各ディスク11,12の挿入方向(図
中矢印Y1方向)に向け漸次近接することにより当接部
88同士が当接する構成とされている。
【0061】上記構成において、キャリアユニット70
に8cmディスク11或いは12cmディスク12が挿
入されると、ディスク11,12は第1のクリップディ
スク74−1と第2のクリップディスク74−2との間
に挿入される。そして、図7(B)に示すように、ディ
スク11,12の挿入方向右先端部は、第1のクリップ
ディスク74−1の当接部88と第2のクリップディス
ク74−2の当接部88との間に挟持(クランプ)され
る。これによりディスク11,12は、第1及び第2の
クリップディスク74−1,74−2により保持された
状態となる。
【0062】また、第3のクリップディスク74−3
は、装着凹部90に左部71bの上部から配設される。
この時、第3のクリップディスク74−3の舌片部86
は、下部に位置するよう取り付けられる。また、装着凹
部90の舌片部86と対向する位置には開口部92が形
成されており、舌片部86はこの開口部92を介してデ
ィスク対向面93に突出するよう構成されている。
【0063】また、第3のクリップディスク74−3と
対抗する位置には、第4のクリップディスク74−4が
配設されている。よって、上記第1及び第2のクリップ
ディスク74−1,74−2と同様に、第3のクリップ
ディスク74−3と第4のクリップディスク74−4は
互いの舌片部86が対抗するよう配設され、かつ配設状
態において各舌片部86の先端部に形成された当接部8
8が舌片部86のバネ力を持って当接するよう構成され
ている。
【0064】従って、キャリアユニット70に8cmデ
ィスク11或いは12cmディスク12が挿入される
と、ディスク11,12は第3のクリップディスク74
−3と第4のクリップディスク74−4との間に挿入さ
れる。そして、図7(B)に示すように、ディスク1
1,12の挿入方向左先端部は、第3のクリップディス
ク74−3の当接部88と第4のクリップディスク74
−4の当接部88との間に挟持(クランプ)される。こ
れによりディスク11,12は、第3及び第4のクリッ
プディスク74−3,74−4により保持された状態と
なる。
【0065】このように、8cmディスク11或いは1
2cmディスク12は、左右先端部が第1及び第2のク
リップディスク74−1,74−2と第3及び第4のク
リップディスク74−3,74−4とによりクランプさ
れる。
【0066】ここで、各クリップディスク74〜76に
形成された舌片部86の配設位置に注目し、図10
(A)(B)を用いて説明する。前記したように、各ク
リップディスク74〜76にはそれぞれ一対の舌片部8
6が形成されているが、各クリップディスク74〜76
が配設された状態において、一方の舌片部86は8cm
ディスク用湾曲壁94と対向するよう配設位置が設定さ
れている(以下、この舌片部86を特定して説明する場
合には舌片部86を8cmディスク用舌片部86-8とい
う)。また、他方の舌片部86は、12cmディスク用
湾曲壁95と対向するよう配設位置が設定されている
(以下、この舌片部86を特定して説明する場合にはこ
の舌片部86を12cmディスク用舌片部86-12とい
う)。
【0067】従って、キャリアユニット70に8cmデ
ィスク11が挿入された場合、この8cmディスク11
は8cmディスク用舌片部86-8により保持される。ま
た、キャリアユニット70に12cmディスク12が挿
入された場合、この12cmディスク12は12cmデ
ィスク用舌片部86-12により保持される。そして、各
ディスク11,12はディスク用舌片部86-8,86-1
2に保持された状態で、キャリアユニット70の移動に
伴い、キャリアユニット70に対して各ディスク11,
12の挿入脱が行なわれる位置(以下、この位置をイジ
ェクト位置という)と、ローディング位置との間で搬送
される。
【0068】この搬送の際、各ディスク11,12は、
その外周縁(具体的には挿入方向前方縁)をディスク用
舌片部86-8,86-12に保持された状態で搬送され
る。具体的には、各ディスク11,12の外周所定範囲
には記録/再生が行なわれないエリアが形成されてお
り、各ディスク用舌片部86-8,86-12の当接部88
は、この記録/再生が行なわれないエリアに当接するよ
う構成されている。よって、搬送時において、ディスク
11,12の表面の記録/再生処理が行われるエリアに
傷が付くことを防止できる。
【0069】更に、上記のように各ディスク用舌片部8
6-8,86-12は、各ディスク11,12をクランプし
た状態で搬送処理を行なうため、搬送処理時においてデ
ィスク用舌片部86-8,86-12とディスク11,12
との間に相対的な変位(滑り)は発生せず、精度の高い
搬送処理を行なうことができる。
【0070】ところで、ディスク装置10の操作者が、
ディスク11,12を挿入しキャリアユニット70に保
持させた後もディスク11,12を把持した状態を維持
した場合には、ディスク11,12には引き抜き力が作
用する。操作者がこのような誤操作を行なった場合、直
ぐにディスク11,12がキャリアユニット70から離
脱してしまう構成では操作性が低下し、かつクランプ動
作が失敗してしまうおそれもある。よって、挿入後にデ
ィスク11,12にある程度の引き抜き力が作用して
も、ディスク11,12が直ちにクリップディスク74
〜76から離脱しないよう構成するのが望ましい。
【0071】これに対し本実施例では、前記のようにク
リップディスク74〜76に設けられている舌片部86
が、挿入方向(図中矢印Y1方向)に向け漸次近接して
ディスク11,12の外周縁と当接するよう構成されて
いる。このため、図7(B)に示す保持状態において、
ディスク11,12にキャリアユニット70から引き抜
く方向に力(引き抜き力)が印加された場合、この引き
抜き力により舌片部86には図中矢印Bで示す力が発生
し、この力は当接部88をディスク11,12に押し付
ける力として作用する。これにより、ディスク11,1
2をキャリアユニット70(クリップディスク74〜7
6)に保持させた後、誤ってディスク11,12に引き
抜き力が印加されても、ディスク11,12がキャリア
ユニット70(クリップディスク74〜76)から離脱
することを防止することができる。
【0072】尚、本実施例においては上下一対のクリッ
プディスク(第1のクリップディスク74−1と第2の
クリップディスク74−2、第3のクリップディスク7
4−3と第4のクリップディスク74−4)によって各
ディスク11,12を挟持(クランプ)する構成とした
が、図8に示されるように、1つのクリップディスク7
4により各ディスク11,12を挟持する構成としても
よい。この場合には、クリップディスクの数を低減で
き、クリップディスクの配設スペースも省スペース化さ
れるため、キャリアユニット70の小型化に有利とな
る。
【0073】また、本実施例では各ディスク検出用スイ
ッチ96,97は、ディスク用湾曲壁94,95に配設
されている。しかしながら、このディスク検出用スイッ
チ96,97の配設位置は、左下部半体73の第3のク
リップディスク76と対向する位置とすることも可能で
ある。図9は、ディスク検出用スイッチ96,97を第
3のクリップディスク76と対向する位置に配設した例
を示している。各ディスク検出用スイッチ96,97
は、ディスク11,12が挿入されることにより押圧さ
れる接触部99を有している。この接触部99は、図9
における上下方向に移動可能な構成とされており、スイ
ッチ本体内に配設されたバネ(図に現れず)により上方
向に向け付勢されている。そして、各ディスク検出用ス
イッチ96,97は、図9(A)に示すように、接触部
99が第3のクリップディスク76の当接部88と対向
するよう配設される。
【0074】従って、ディスク11,12がキャリアユ
ニット70に挿入されると、図9(B)に示すように、
ディスク11,12は第3のクリップディスク76とデ
ィスク検出用スイッチ96,97との間に挟持された状
態となる。また、舌片部86はバネ性を有しており、か
つ接触部99は上方に向け付勢されているため、ディス
ク11,12は第3のクリップディスク76とディスク
検出用スイッチ96,97との間で強固に保持される。
よって、図9に示す構成とすることにより、ディスク検
出用スイッチ96,97はスイッチとしての機能に加
え、右下部半体72に配設される第2のクリップディス
ク75と等価の機能を奏するため、部品点数の削減を図
ることができると共にキャリアユニット70の小型化を
図ることができる。
【0075】ここで、再び図1に戻り説明を続ける。上
記構成とされたキャリアユニット70は、前記のように
ホルダ40に移動可能に取り付けられる。このホルダ4
0の上部には、ベースカバー120が配設される。この
ベースカバー120は金属板をプレス加工により成形し
たものであり、天板部121,右側板部122,左側板
部123とにより構成されている。
【0076】天板部121には、第1及び第2の凹部1
24,125が形成されており、特に第1の凹部124
には前記したスリット126が形成されている。また、
右及び左側板部122,123には、ホルダ40に形成
された回動軸57を軸承する軸孔127が形成されてい
る(左側の回動軸57及び軸孔127は図に現れず)。
【0077】上記構成とされたベースカバー120はベ
ース20に固定されており、よってベース20に対する
ベースカバー120の位置は変化することはない。また
前記したように、ホルダ40はベース20とベースカバ
ー120との間で上下方向に揺動するよう構成されてい
る(図4(A),(B)参照)。
【0078】更に、ディスク装置10の前部には、フロ
ントベゼル130が配設されている(図2及び図4参
照)。このフロントベゼル130には挿入開口133が
形成されており、各ディスク11,12及びディスクカ
ートリッジ13はこの挿入開口133を介してディスク
装置10内に挿入脱される。
【0079】また、挿入開口133には、図示しない開
閉機構により開閉蓋する蓋体131,132が設けられ
ている。この挿入開口133は、ディスク11,12及
びディスクカートリッジ13の挿入脱時以外は蓋体13
1,132により閉じられており、よって塵埃がディス
ク装置10内に侵入するのを防止している。
【0080】続いて、上記構成とされたディスク装置1
0の動作について説明する。図2は、ディスク11,1
2及びディスクカートリッジ13が挿入されていない状
態のディスク装置10を示している。この時、キャリア
ユニット70は、図中矢印Y2方向限の位置(以下、こ
の位置をイジェクト位置P1という)に移動している。
【0081】キャリアユニット70がイジェクト位置P
1にある時、ディスクレバー60のレバー本体部61
は、図11(A)に示されるように、キャリアユニット
70の裏面に形成された段差形状のカム部N1と当接し
た状態となっている。これにより、ディスクレバー60
はディスクレバー付勢バネ65の付勢力に抗し、係合爪
部63がキャリアユニット70の移動に邪魔にならない
位置まで退避している。また、カートリッジレバー77
は、前記のように軸部105がカートリッジレバー案内
溝103,104内で移動することにより、キャリアユ
ニット70に対して図中矢印Y1,Y2方向に変位可能
な構成とされている。また、カートリッジレバー77
は、カートリッジレバー付勢バネ108により図中矢印
Y2方向に移動付勢されている。
【0082】しかしながら、キャリアユニット70がイ
ジェクト位置P1にある時、カートリッジレバー77に
形成された係合爪106は、右レール50に配設された
カートリッジレバー退避用カム54と係合するよう構成
されている。そして、キャリアユニット70がイジェク
ト位置P1まで移動した状態において、軸部105はカ
ートリッジレバー案内溝103,104の図中矢印Y1
方向限に位置するよう構成されている。
【0083】また、カートリッジ退避用カム54には傾
斜面が形成されており、カートリッジレバー77の係合
爪106はこの傾斜面に係合するよう構成されている。
よって、カートリッジレバー77が傾斜面に押圧される
と、係合爪106はカートリッジレバー付勢バネ108
の弾性力により傾斜面に押圧されると、係合爪106は
傾斜面に沿って変位し、これによりカートリッジレバー
77は軸部105を中心として反時計方向に若干量回動
する。
【0084】しかしながら、カートリッジレバー77の
外側(X2方向側)には、ディスク装置のカバーN2
(図2に一部を図示)が設けられている。このため、カ
ートリッジ77の外側側面がカバーN2と当接すること
により、カートリッジレバー77の更なる反時計方向へ
の回動は規制される。
【0085】ここで、キャリアユニット70がイジェク
ト位置P1にある時における、キャリアユニット70に
対するカートリッジレバー77の位置に注目する。前記
したように、キャリアユニット70がイジェクト位置P
1にある時、カートリッジレバー77がカートリッジレ
バー退避用カム54及びカバーN2と当接することによ
り、軸部105はカートリッジレバー案内溝103,1
04の図中矢印Y1方向限まで移動した状態となってい
る。従って、カートリッジレバー77もキャリアユニッ
ト70に対して図中矢印Y1方向に変位した状態となっ
ている。このため、キャリアユニット70がイジェクト
位置P1に位置していても、カートリッジレバー77が
キャリアユニット70の前面89から図中矢印Y2方向
に突出するようなことはない。
【0086】従来のトレイを用いたディスク装置では、
イジェクト状態においてトレイが装置本体から前方に延
出し、設置スペースの増大及びトレイの損傷を発生させ
る原因となっていた。しかしながら、本実施例のディス
ク装置10では、イジェクト状態であってもディスク装
置10の前方に突出するものはなく、よってディスク装
置10を設置する際、設置スペースの省スペース化を図
れると共に故障の発生を抑制することができる。
【0087】一方、シャッタレバー78は、ベースカバ
ー120に形成されたスリット126(図2では、図示
を省略している)に案内されて時計方向に回動した位置
にある。この状態において、シャッタ駆動ピン113
は、挿入されるディスクカートリッジ13に形成された
シャッタ15と係合を開始する係合開始位置に位置する
よう構成されている。
【0088】更に、キャリアユニット70がイジェクト
位置P1にある時、ホルダ40は図4(A)に示すよう
に、上動位置に移動した状態となっている。ホルダ40
が上動位置にある時、キャリアユニット70はフロント
ベゼル130の挿入開口133と対向した状態となって
おり、ディスク11,12及びディスクカートリッジ1
3の挿入を許容している。
【0089】このイジェクト状態のディスク装置10に
ディスク11,12或いはディスクカートリッジ13が
挿入されると、ディスク装置10は搬送動作を開始す
る。以下、この搬送動作を8cmディスク11,12c
mディスク12,ディスクカートリッジ13に夫々分け
て説明する。
【0090】先ず、図12乃至図14を用いて8cmデ
ィスク11がディスク装置10に挿入された時の搬送動
作について説明する。図2に示したイジェクト状態のデ
ィスク装置10に、フロントベゼル130を介して8c
mディスク11を挿入すると、前記したように8cmデ
ィスク11はディスク対向面93に案内されて図中矢印
Y1方向に進行し、やがて8cmディスク用湾曲壁94
に当接し、これと共に8cmディスク用舌片部86-8
(クリップディスク74〜76)に保持される(図7乃
至図9参照)。
【0091】また、8cmディスク11が8cmディス
ク用湾曲壁94と当接することにより、8cmディスク
検出用スイッチ96は8cmディスク11により押圧操
作される。これにより、制御装置は8cmディスク11
がキャリアユニット70に保持されたことを検知するこ
とができる。
【0092】8cmディスク11がキャリアユニット7
0に保持されたことが検知されると、制御装置はローデ
ィングモータ100に対し電圧印加を開始し、これによ
りギヤ群101を介してギヤ102は回動される。この
際、制御装置は、キャリアユニット70が図2に示す位
置から所定距離図中矢印Y1方向に移動するまでは、ロ
ーディングモータ100に印加する駆動電圧が正規駆動
電圧(Eボルトとする)の半分の電圧(E/2)となる
よう制御する。
【0093】具体的には、キャリアユニット70が図2
に示すイジェクト位置P1から図12に示す位置まで移
動する間は、ローディングモータ100に対して正規駆
動電圧(E)の約半分の電圧(E/2)が印加される。
尚、以下の説明において、キャリアユニット70の図1
2に示す位置を8cmディスクローディング開始位置
(8L開始位置と略称する)といい、図中P2で示すも
のとする。
【0094】上記のようにローディングモータ100に
対する印加電圧を低くすると、ローディングモータ10
0が発生する駆動力も低くなるため、そのままの状態で
はキャリアユニット70は移動しない。しかしながら、
ディスク挿入時には、操作者が8cmディスク11をデ
ィスク装置10に挿入する挿入力がキャリアユニット7
0に印加される。これにより、キャリアユニット70は
図中矢印Y1方向への移動を開始する。
【0095】従って、操作者が8cmディスク11を第
1のローディング開始位置P2まで挿入する操作は、操
作者の挿入力をローディングモータ100の駆動力がア
シストする構成となる。このため、操作者にすると小さ
な挿入力で8cmディスク11を挿入することができ、
よって8cmディスク11の挿入時における操作性を向
上することができる。
【0096】ここで、図11を参照して、キャリアユニ
ット70がイジェクト位置P1から8L開始位置P2ま
で移動する間の、ディスクレバー60の動作について説
明する。図11は、キャリアユニット70及びディスク
レバー60を裏側から見た図であり、(A)はキャリア
ユニット70がイジェクト位置P1に位置した状態を示
し、(B)はキャリアユニット70がイジェクト位置P
1と8L開始位置P2の間に位置した状態を示し、
(C)はキャリアユニット70が8L開始位置P2に位
置した状態を示している。
【0097】キャリアユニット70がイジェクト位置P
1から8L開始位置P2まで移動することにより、キャ
リアユニット70の裏面に形成された段差状のカム部N
1が図中矢印Y1方向に移動する。これにより、ディス
クレバー60は、ディスクレバー付勢バネ65の付勢力
によりレバー本体部61が段差状のカム部N1に摺接し
つつ反時計方向(図12に矢印C1で示す方向)に回動
し、ディスクレバー60に形成されている係合爪部63
は図11(C)及び図12に示すように8cmディスク
11の挿入方向後部に係合する。
【0098】ディスクレバー60は、レバー本体部61
が段差状のカム部N1から離間すると、ディスクレバー
付勢バネ65の付勢力により、8cmディスク11の挿
入方向後部をディスク挿入方向に押圧する。
【0099】これにより、8cmディスク11は、その
挿入方向前部をクリップディスク74〜76に保持され
ると共に、挿入方向後部をディスクレバー60により保
持された構成となる。このように、本実施例では8cm
ディスク11の挿入方向前部及び挿入方向後部の双方を
保持することにより、カートリッジに装着されていない
構成の8cmディスク11であっても、この8cmディ
スク11がキャリアユニット70から離脱することを防
止でき、安定した搬送処理を行なうことが可能となる。
【0100】また、レバー本体部61はキャリアユニッ
ト70の裏面に形成された段差状のカム部N1により回
動動作時期を調整されており、係合爪部63は8cmデ
ィスク11の最大直径部位(矢印X1,X2方向に対す
る最大径部位。即ち、中央位置)が図中矢印Y1方向に
通過した後に初めて、8cmディスク11の挿入方向後
部に当接するよう構成されている。よって、ディスク外
周によりディスクレバー付勢バネ65の付勢力に抗し
て、ディスクレバー61を矢印C2方向に回動させる必
要がありません。この構成により、ディスク挿入負荷の
小さいディスク装置を実現できます。
【0101】また、カートリッジレバー77は、キャリ
アユニット70がイジェクト位置P1から8L開始位置
P2に移動することにより、カートリッジレバー付勢バ
ネ108に付勢されて軸部105がカートリッジレバー
案内溝103,104内を図中矢印Y2方向に移動す
る。即ち、カートリッジレバー77は、キャリアユニッ
ト70に対しては図中矢印Y2方向に相対的に移動す
る。
【0102】しかしながら、上記イジェクト位置P1か
ら8L開始位置P2までの移動では、カートリッジレバ
ー77の係合爪106はカートリッジレバー退避用カム
54と当接した状態を維持しており、よってホルダ40
に対するカートリッジレバー77の位置は変化していな
い。
【0103】また、図12に示すキャリアユニット70
が8L開始位置P2まで移動した状態では、カートリッ
ジレバー77はキャリアユニット70の前面89に対し
て図中矢印Y2方向に延出した状態となる。しかしなが
ら、キャリアユニット70はディスク装置10内で移動
しているため、カートリッジレバー77がディスク装置
10から突出するようなことはない。
【0104】上記のようにキャリアユニット70が8L
開始位置P2位置まで移動すると、制御装置はローディ
ングモータ100に対し正規電圧(E)を印加する。こ
れにより、キャリアユニット70はローディングモータ
100の駆動力により、図中矢印Y1方向に移動を開始
する。そして、図13に示すように、8cmディスク1
1が、その中央に形成されたセンターホール11aとタ
ーンテーブル24とが一致する位置まで搬送されると、
制御装置は一旦8cmディスク11の搬送を中止する。
尚、以下の説明において、8cmディスク11のセンタ
ーホール11aとターンテーブル24とが一致するキャ
リアユニット70の位置を8cmディスクローディング
完了位置(8L完了位置と略称する)といい、図中P4
で示すものとする。また、この時における8cmディス
ク11の位置をローディング位置というものとする。
【0105】このキャリアユニット70が8L開始位置
P2から8L完了位置P4に移動する際、ディスクレバ
ー60は常に8cmディスク11の挿入方向後部と係合
した状態を維持する。即ち、ディスクレバー60は回転
軸62を中心に回動自在の構成とされており、かつ回転
軸62により反時計方向(図12に矢印C1で示す方
向)に常に付勢されている。従って、8cmディスク1
1が図中矢印Y1方向に搬送されることにより、これに
追随してディスクレバー60は回動し、よってディスク
レバー60は常に8cmディスク11の挿入方向後部と
係合した状態を維持する。これにより、8L開始位置P
2から8L完了位置P4に8cmディスク11が搬送さ
れる間も、8cmディスク11はキャリアユニット70
及びディスクレバー60に確実に保持され安定した搬送
が行なわれる。
【0106】また、カートリッジレバー77は、図12
に示すキャリアユニット70が8L開始位置P2まで移
動した時点で軸部105がカートリッジレバー案内溝1
03,104の図中矢印Y2方向限の位置まで移動して
いるため、更にキャリアユニット70が図中矢印Y1方
向に移動することにより、キャリアユニット70と共に
図中矢印Y1方向に移動する。
【0107】この際、係合爪106はカートリッジレバ
ー退避用カム54から離間し、コイルバネ108の付勢
力によって時計方向に回動しつつ矢印Y1方向に移動す
る。このため、カートリッジレバー77は右レール50
に沿うように軸部105を中心として時計方向に回動
し、カートリッジレバー77の側面が縁部53aから離
間した状態において、図13に示されるようにカートリ
ッジレバー77は右レール50に沿った状態(図中、矢
印Y1,Y2方向に延在する状態)となる。
【0108】上記のように8cmディスク11がセンタ
ーホール11aとターンテーブル24とが一致する8L
完了位置P4まで搬送されると、制御装置は前記したス
ライドモータを駆動し、ホルダ駆動スライダ30を図中
矢印X1方向に移動させる(図3参照)。これにより、
ホルダ40は図4(A)に示す上動位置から回動軸57
を中心として図4(B)に示す下動位置に移動し、これ
に伴い8cmディスク11も下動してターンテーブル2
4に装着される。また、前記したようにホルダ40に配
設されたクランパ58がターンテーブル24にクランプ
用マグネットの吸着力により吸着され、これにより8c
mディスク11はクランパ58とターンテーブル24と
の間でクランプされる。
【0109】これにより、8cmディスク11はディス
クモータ25により回転可能な状態となる。しかしなが
ら、前記したキャリアユニット70及びディスクレバー
60により保持された状態では、8cmディスク11は
回転することはできない。このため、8cmディスク1
1がクランプされた後、キャリアユニット70及びディ
スクレバー60は8cmディスク11を保持する位置か
ら退避するよう構成されている。
【0110】先ず、ディスクレバー60が8cmディス
ク11を保持する位置から退避する動作について説明す
る.前記したように、ベース20には第1及び第2のデ
ィスク駆動カム28,29が立設されている。この内、
第1のディスク駆動カム28は、キャリアユニット70
が8L完了位置P4位置まで移動したときにおける、デ
ィスクレバー60の位置に対応した位置に配設されてい
る。
【0111】即ち、ディスクレバー60はキャリアユニ
ット70が図中矢印Y1方向に移動し、これに伴い8c
mディスク11が同方向に搬送されると、これに伴い回
転軸62を中心として回動する。そして、8cmディス
ク11が図13に示す8L完了位置P4まで移動し、こ
れに伴いディスクレバー60が図13に示す位置まで回
動した際、ディスクレバー60に形成されている係合部
66は、ベース20に形成されている第1のディスク駆
動カム28と対向するよう構成されている。
【0112】従って、上記のようにホルダ40が上動位
置から下動位置に移動することにより、第1のディスク
駆動カム28はディスクレバー60の係合部66と係合
し、ディスクレバー60を図14に矢印C2で示す方向
に回動付勢する。これにより、ディスクレバー60に設
けられている係合爪部63は、図14に示すように8c
mディスク11から離間する。この際、図4(A)に示
されるように、第1のディスク駆動カム28にはテーパ
面が形成されているため、ディスクレバー60の回動付
勢を円滑に行なうことができる。
【0113】続いて、キャリアユニット70が8cmデ
ィスク11を保持する位置から退避する動作について説
明する。前記したように、キャリアユニット70が8L
完了位置P4まで搬送されると、8cmディスク11は
クランパ58とターンテーブル24との間でクランプさ
れる。即ち、8cmディスク11は、この状態において
図中矢印Y1,Y2方向への移動が不可能となる。
【0114】制御手段は、8cmディスク11がクラン
パ58とターンテーブル24との間でクランプされたこ
とを図示しない検知スイッチにより検知すると、再びロ
ーディングモータ100を駆動し、キャリアユニット7
0を図14に示す位置まで移動させる。 尚、以下の説
明において、図14に示すキャリアユニット70の位置
を8cmディスクローディング退避位置(8L退避位置
と略称する)といい、図中P5で示すものとする。
【0115】前記のように8cmディスク11がクラン
プされた状態でキャリアユニット70が8L完了位置P
4位置から8L退避位置P5に移動することにより、8
cmディスク11は各クリップディスク74〜76から
離脱する。これにより、キャリアユニット70による8
cmディスク11の保持も解除される。
【0116】尚、8cmディスク11がディスク装置1
0から排出される際には、上記した装着時における動作
と反対の動作となるためその説明は省略する。但し、8
cmディスク11の排出時には、図12に示す8L開始
位置P2から図2に示すイジェクト位置P1位置までの
間も、ローディングモータ100には正規電圧(E)が
印加される。このため、操作者がキャリアユニット70
から8cmディスク11を取り出す(離脱させる)操作
は、キャリアユニット70が図2に示すイジェクト位置
P1にある状態において行なわれる。この状態では、8
cmディスク11はフロントベゼル130から大きく引
き出されるため、8cmディスク11の取り出し操作を
容易に行なうことができる。
【0117】続いて、図15乃至図17を用いて12c
mディスク12がディスク装置10に挿入された時の搬
送動作について説明する。図2に示したイジェクト状態
のディスク装置10に、フロントベゼル130を介して
12cmディスク12を挿入すると、前記したように1
2cmディスク12はディスク対向面93に案内されて
図中矢印Y1方向に進行し、やがて12cmディスク用
湾曲壁95に当接し、これと共に12cmディスク用舌
片部86-12(クリップディスク74〜76)に保持
される。
【0118】また、12cmディスク12が12cmデ
ィスク用湾曲壁95と当接することにより、12cmデ
ィスク検出用スイッチ97は12cmディスク12によ
り押圧操作される。これにより、制御装置は12cmデ
ィスク12がキャリアユニット70に保持されたことを
検知する。
【0119】12cmディスク12がキャリアユニット
70に保持されたことが検知されると、制御装置はロー
ディングモータ100に対し電圧印加を開始する。この
際、12cmディスク12の挿入時においても、制御装
置はキャリアユニット70が図2に示す位置から図15
に示す位置まで移動する間は、ローディングモータ10
0に対して正規駆動電圧(E)の半分の電圧(E/2)
を印加する構成としており、ディスク挿入時における操
作性の向上を図っている。尚、以下の説明において、キ
ャリアユニット70の図15に示す位置を12cmディ
スクローディング開始位置(12L開始位置と略称す
る)といい、図中P4で示すものとする。また、この1
2L開始位置P4位置は、8cmディスク11の搬送時
における、図13に示した8L完了位置P4と同一の位
置となるよう設定されている。
【0120】一方、キャリアユニット70がイジェクト
位置P1から12L開始位置P4まで移動することによ
り、キャリアユニット70の裏面に形成された段差状の
カム部N1が図中矢印Y1方向に移動する。これによ
り、ディスクレバー60は、ディスクレバー付勢バネ6
5の付勢力によりレバー本体部61が段差状のカム部N
1に摺接しつつ、反時計方向(図15に矢印C1で示す
方向)に回動し、ディスクレバー60に形成されている
係合爪部63は図15に示すように、12cmディスク
12の挿入方向後部に係合する。ディスクレバー60
は、レバー本体部61が段差状のカム部N1から離間し
た後は、ディスクレバー付勢バネ65の付勢力により、
12cmディスク12を押圧する。
【0121】これにより、12cmディスク12の挿入
においても、12cmディスク12はその挿入方向前部
をクリップディスク74〜76に保持されると共に、挿
入方向後部をディスクレバー60により保持された構成
となる。従って、12cmディスク12は挿入方向前部
及び挿入方向後部の双方を保持されることになり、カー
トリッジに装着されていない構成の12cmディスク1
2であってもキャリアユニット70から離脱することを
防止でき、安定した搬送処理を行なうことができる。
【0122】一方、カートリッジレバー77は、キャリ
アユニット70がイジェクト位置P1から12L開始位
置P4に移動することにより、カートリッジレバー付勢
バネ108に付勢されて軸部105がカートリッジレバ
ー案内溝103,104内を図中矢印Y2方向に移動す
る。即ち、カートリッジレバー77は、キャリアユニッ
ト70に対しては図中矢印Y2方向に相対的に移動す
る。また、12cmディスク12の挿入時における12
L開始位置P4は、先に説明した8cmディスク11の
挿入時における8L開始位置P2に比べ、図中矢印Y1
方向に所定距離離間した位置に設定されている。
【0123】このため、キャリアユニット70の12L
開始位置P4への移動に伴い、カートリッジレバー77
の係合爪106はカートリッジレバー退避用カム54か
ら離間し、かつ、コイルバネ108の付勢力によって時
計方向に回動しつつ矢印Y1方向に移動する。これによ
り、カートリッジレバー77は右レール50に沿うよう
に軸部105を中心として時計方向に回動し、図15に
示されるように右レール50に沿った状態(図中、矢印
Y1,Y2方向に延在する状態)となる。
【0124】上記のようにキャリアユニット70が12
L開始位置P4まで移動すると、制御装置はローディン
グモータ100に対し正規電圧(E)を印加し、これに
よりキャリアユニット70は独自に図中矢印Y1方向へ
の移動を開始する。そして、図16に示すように、12
cmディスク12が、その中央に形成されたセンターホ
ール12aとターンテーブル24とが一致する位置まで
搬送されると、制御装置は一旦12cmディスク12の
搬送を中止する。尚、以下の説明において、12cmデ
ィスク12のセンターホール12aとターンテーブル2
4とが一致するキャリアユニット70の位置を12cm
ディスクローディング完了位置(12L完了位置と略称
する)といい、図中P5で示すものとする。また、この
時における12cmディスク12の位置をローディング
位置というものとする。
【0125】このキャリアユニット70が12L開始位
置P4から12L完了位置P5に移動する際、8cmデ
ィスク11の搬送時と同様に、ディスクレバー60は常
に12cmディスク12の挿入方向後部と係合した状態
を維持する。よって、12L開始位置P4から12L完
了位置P5に12cmディスク12が搬送される間も、
12cmディスク12はキャリアユニット70及びディ
スクレバー60に確実に保持され安定した状態で搬送が
行なわれる。
【0126】また、本実施例ではディスクレバー60を
ホルダ40に回動可能に配設することにより、直径寸法
の異なる8cmディスク11と12cmディスク12の
挿入方向後部の保持を一つのディスクレバー60により
行なう構成としている。これにより、ディスク装置10
の部品点数の削減及び構成の簡単化を図ることができ
る。
【0127】上記のように12cmディスク12がセン
ターホール12aとターンテーブル24とが一致する1
2L完了位置P5まで搬送されると、制御装置は前記し
たスライドモータを駆動し、ホルダ駆動スライダ30を
図中矢印X1方向に移動させる(図3参照)。これによ
り、ホルダ40は図4(A)に示す上動位置から回動軸
57を中心として図4(B)に示す下動位置に移動し、
これに伴い12cmディスク12も下動してターンテー
ブル24に装着されると共に、クランパ58とターンテ
ーブル24との間でクランプされる。
【0128】これにより、12cmディスク12はディ
スクモータ25により回転可能な状態となる。しかしな
がら、前記したキャリアユニット70及びディスクレバ
ー60により保持された状態では、12cmディスク1
2は回転することはできない。このため8cmディスク
11がクランプされた後、キャリアユニット70及びデ
ィスクレバー60は12cmディスク12を保持する位
置から退避するよう構成されている。
【0129】先ず、ディスクレバー60が12cmディ
スク12を保持する位置から退避する動作について説明
する.前記したように、ベース20には第1及び第2の
ディスク駆動カム28,29が立設されている。この
内、第2のディスク駆動カム29は、キャリアユニット
70が12L完了位置P5まで移動したときにおける、
ディスクレバー60の位置に対応した位置に配設されて
いる。
【0130】即ち、ディスクレバー60は、キャリアユ
ニット70が図中矢印Y1方向に移動し、これに伴い1
2cmディスク12が同方向に搬送されると、これに伴
い回転軸62を中心として回動する。そして、12cm
ディスク12が図16に示す12L完了位置P5まで移
動し、これに伴いディスクレバー60が図13に示す位
置まで回動した際、ディスクレバー60に形成されてい
る係合部66は、ベース20に形成されている第2のデ
ィスク駆動カム29と対向するよう構成されている。
【0131】従って、上記のようにホルダ40が上動位
置から下動位置に移動することにより、第2のディスク
駆動カム29はディスクレバー60の係合部66と係合
し、ディスクレバー60を図17に矢印C2で示す方向
に回動付勢する。これにより、ディスクレバー60に設
けられている係合爪部63は、図17に示すように12
cmディスク12から離間する。この際、第2のディス
ク駆動カム29には、前記した第1のディスク駆動カム
28と同様にテーパ面が形成されているため、ディスク
レバー60の回動付勢を円滑に行なうことができる。
【0132】続いて、キャリアユニット70が12cm
ディスク12を保持する位置から退避する動作について
説明する。
【0133】前記したように、キャリアユニット70が
12L完了位置P5まで搬送されると、12cmディス
ク12はクランパ58とターンテーブル24との間でク
ランプされ、図中矢印Y1,Y2方向への移動が不可能
となる。制御手段は、12cmディスク12がクランプ
されたことを図示しない検知スイッチにより検知する
と、再びローディングモータ100を駆動し、キャリア
ユニット70を図17に示す位置まで移動させる。
尚、以下の説明において、図17に示すキャリアユニッ
ト70の位置を12cmディスクローディング退避位置
(12L退避位置と略称する)といい、図中P6で示す
ものとする。
【0134】前記のように12cmディスク12がクラ
ンプされた状態で、キャリアユニット70が12L完了
位置P5から12L退避位置P6に移動することによ
り、12cmディスク12は各クリップディスク74〜
76から離脱する。これにより、キャリアユニット70
による12cmディスク12の保持も解除され、12c
mディスク12に対して再生及び/または記録処理を行
なうことが可能となる。
【0135】尚、12cmディスク12がディスク装置
10から排出される際には、上記した装着時における動
作と反対の動作となるためその説明は省略する。 但
し、12cmディスク12の排出時においても、12c
mディスク12の取り出し操作性を向上させるため、図
15に示す12L開始位置P4から図2に示すイジェク
ト位置P1までの間も、ローディングモータ100に対
し正規電圧(E)が印加される構成としている。
【0136】続いて、図18及び図19を用いてディス
クカートリッジ13がディスク装置10に挿入された時
の搬送動作について説明する。図2に示したイジェクト
状態のディスク装置10に、フロントベゼル130の挿
入口133を介してディスクカートリッジ13を挿入す
ると、このディスクカートリッジ13の先端部はキャリ
アユニット70の前面89に先ず当接する。前面89に
はディスクカートリッジ検出用スイッチ98が配設され
ているため(図10参照)、ディスクカートリッジ13
がキャリアユニット70の前面89に当接することによ
り、ディスクカートリッジ検出用スイッチ98は押圧操
作される。これにより、制御装置は、ディスクカートリ
ッジ13がディスク装置10に挿入されたことを検知す
る。また、ディスクカートリッジ13がキャリアユニッ
ト70と当接した状態において、シャッタレバー78に
設けられたシャッタ駆動ピン113は、ディスクカート
リッジ13に配設されたシャッタ15の端部と係合す
る。
【0137】ディスクカートリッジ13がディスク装置
10に挿入されたことが検知されると、制御装置はロー
ディングモータ100に対し電圧印加を開始する。この
際、ディスクカートリッジ13の挿入時においても、制
御装置はキャリアユニット70が図2に示す位置から図
18に示す位置まで移動する間は、ローディングモータ
100に対して正規駆動電圧(E)の半分の電圧(E/
2)を印加する構成としており、ディスク挿入時におけ
る操作性の向上を図っている。すなわち、キャリアユニ
ット70は、ローディングモータ100の駆動力にアシ
ストされながらディスクカートリッジ13の挿入動作に
より押圧されながら図中矢印Y1方向に移動する。その
ため、操作者は、比較的小さな操作力でディスクカート
リッジ13を挿入することができる。尚、以下の説明に
おいて、キャリアユニット70の図18に示す位置をデ
ィスクカートリッジローディング開始位置(D開始位置
と略称する)といい、図中P3で示すものとする。
【0138】キャリアユニット70がイジェクト位置P
1からDL開始位置P3まで移動する際、ディスクレバ
ー60はディスクカートリッジ13の挿入に邪魔になら
ない位置に退避している。即ち、キャリアユニット70
がイジェクト位置P1からDL開始位置P3に移動する
ことにより、ディスクレバー60はレバー本体部61が
キャリアユニット70の裏面の段差状のカム部N1から
離間する。しかしながら、前記したようにディスクカー
トリッジ13はキャリアユニット70の前面89と当接
した状態であるため、レバー本体部61がカム部N1か
ら離間しても、続いて係合爪部63がディスクカートリ
ッジ13の側面に当接する。よって、ディスクレバー6
0はキャリアユニット70がイジェクト位置P1にある
時の位置を維持することとなり、ディスクレバー60が
ディスクカートリッジ13の挿入の邪魔になるようなこ
とはない。
【0139】一方、キャリアユニット70がイジェクト
位置P1から図中矢印Y1方向に移動を開始し、図18
にP2で示す位置(この位置は、図12に示した8L開
始位置P2と同じ位置)まで移動すると、この移動に伴
いカートリッジレバー77はキャリアユニット70に対
して矢印Y2方向に相対的に移動する。また、キャリア
ユニット70が位置P2まで移動した時点で、カートリ
ッジレバー77の軸部105は、カートリッジレバー案
内溝103,104の図中矢印Y2方向限位置まで移動
している。
【0140】このキャリアユニット70のイジェクト位
置P1から位置P2までの移動では、カートリッジレバ
ー77の係合爪106はカートリッジレバー退避用カム
54と当接した状態を維持しており、よってホルダ40
に対するカートリッジレバー77の位置は変化していな
い。しかしながら、前記のようにカートリッジレバー7
7がキャリアユニット70に対して矢印Y2方向に移動
することにより、カートリッジレバー77はキャリアユ
ニット70の前面89から図中矢印Y2方向に延出した
状態となる。
【0141】上記した位置P2から更にキャリアユニッ
ト70がDL開始位置P3に向け移動すると、前記した
ようにキャリアユニット70が位置P2まで移動した時
点で軸部105がカートリッジレバー案内溝103,1
04の図中矢印Y2方向限の位置まで移動しているた
め、カートリッジレバー77はキャリアユニット70と
共に図中矢印Y1方向に移動する。
【0142】これにより、係合爪106はカートリッジ
レバー退避用カム54から離間し、カートリッジレバー
77はコイルバネ108の付勢力によって時計方向に回
動しつつ矢印Y1方向に移動する。従って、カートリッ
ジレバー77はコイルバネ108に付勢されて右レール
50に沿うように軸部105を中心として時計方向に回
動する。また、ディスクカートリッジ13の側面には係
合凹部16が形成されており、この係合凹部16の形成
位置は上記のように回動するカートリッジレバー77の
係合爪106の移動軌跡上に位置するよう構成されてい
る。
【0143】従って、カートリッジレバー77の上記回
動により、図18に示すように、係合爪106はディス
クカートリッジ13の係合凹部16に係合する。そし
て、キャリアユニット70の移動に伴い、カートリッジ
レバー77の側面が縁部53aから離間した状態におい
て、カートリッジレバー77は係合爪106が係合凹部
16に係合した状態を維持しつつ、右レール50に沿っ
た状態(図中、矢印Y1,Y2方向に延在する状態)と
なる。
【0144】更に、上記したキャリアユニット70の移
動に伴い、シャッタレバー78は反時計方向に回動す
る。具体的には、シャッタレバー78に配設されたシャ
ッタ駆動ピン113はスリット126に係合しているた
め、キャリアユニット70の挿入に伴いシャッタ駆動ピ
ン113はスリット126の形状に案内されて移動す
る。
【0145】これにより、シャッタレバー78は、図1
8に示されるように、反時計方向に回動し、またシャッ
タ駆動ピン113と係合しているシャッタ15は矢印X
2方向に摺動して開蓋される。そして、シャッタ15が
完全に開蓋した時点で、前記のようにシャッタ駆動ピン
113はスリット126から離脱し、また係合孔111
が板バネ79の半球形状の突部116に係合することに
よりシャッタレバー78の移動は規制される。
【0146】このように、ディスク装置10では、キャ
リアユニット70のカートリッジレバー77が挿入位置
に挿入されたディスクカートリッジ13を把持して装着
位置へ搬送し、あるいは装着位置のディスクカートリッ
ジ13を挿入位置へイジェクトする。そして、キャリア
ユニット70に揺動可能に設けられたシャッタレバー7
8のシャッタ駆動ピン113が、ベースカバー120の
スリット126に係合しながら挿入位置から装着位置へ
移動する過程でカートリッジ13のシャッタ15に係合
してディスクカートリッジ13のシャッタ15を開閉さ
せ、且つ板バネ79が突部116をディスクカートリッ
ジ13のシャッタ15を開いた位置に変位した状態のシ
ャッタレバー78の係合孔111に係合させる。そのた
め、ディスク装置10では、シャッタレバー78の長孔
112に嵌合するシャッタ駆動ピン113がスリット1
26に係合する距離を短くしてカートリッジ13を搬送
する過程での負荷を軽減することができる。
【0147】上記のようにキャリアユニット70がDL
開始位置P3まで移動すると、制御装置はローディング
モータ100に対し正規電圧(E)を印加する。これに
より、キャリアユニット70は、操作者がディスクカー
トリッジ13を押圧しなくてもローディングモータ10
0の駆動力のみにより図中矢印Y1方向に移動を開始
し、これに伴いカートリッジレバー77に係合されたデ
ィスクカートリッジ13も図中矢印Y1方向に自動的に
搬送される。そして、図19に示すように、ディスクカ
ートリッジ13に装着されたDVD−RAM14のセン
タホール14aがターンテーブル24とが一致する位置
まで搬送されると、制御装置はローディングモータ10
0の回転を停止させてキャリアユニット70の移動を停
止させる。この際、板バネ79の突部116がディスク
カートリッジ13のシャッタ15を開いた位置に変位し
た状態のシャッタレバー78の係合孔111に係合して
シャッタレバー78を係止すると共に、シャッタレバー
78の長孔112に嵌合するシャッタ駆動ピン113が
スリット126から離脱するため、スロットイン方式の
構成のものでもディスクカートリッジ13の搬送が容易
に行えると共に、キャリアユニット70を駆動するロー
ディングモータ100の小型化を図ることができる。
尚、以下の説明において、DVD−RAM14のセンタ
ホール14aとターンテーブル24とが一致するキャリ
アユニット70の位置をディスクカートリッジローディ
ング完了位置(DL完了位置と略称する)といい、図中
P6で示すものとする。このDL完了位置P6は、図1
7に示した12L退避位置P6と同じ位置である。ま
た、この時におけるディスクカートリッジ13の位置を
ローディング位置というものとする。
【0148】このキャリアユニット70がDL開始位置
P3からDL完了位置P6に移動する際も、ディスクレ
バー60はディスクカートリッジ13の側面に当接し、
ディスクカートリッジ13の搬送の邪魔にならないよう
退避した位置を維持している。
【0149】上記のようにディスクカートリッジ13が
DL完了位置P6まで搬送されると、制御装置は前記し
たスライドモータ(図示せず)を駆動し、ホルダ駆動ス
ライダ30を図中矢印X1方向に移動させる(図3参
照)。これにより、ホルダ40は図4(A)に示す上動
位置から回動軸57を中心として図4(B)に示す下動
位置に移動し、これに伴いディスクカートリッジ13も
下動する。
【0150】よって、ディスクカートリッジ13に内設
されているDVD−RAM14はターンテーブル24に
装着され、クランパ58とターンテーブル24との間で
クランプされる。これにより、DVD−RAM14はデ
ィスクモータ25により回転可能な状態となり、DVD
−RAM14に対し再生/記録処理が可能となる。
【0151】尚、ディスクカートリッジ13がディスク
装置10から排出される際には、上記した装着時におけ
る動作と反対の動作となるためその説明は省略する。但
し、ディスクカートリッジ13の排出時においては、取
り出し操作性の向上を図るため、DL完了位置P6から
イジェクト位置P1までの間の全ての間において、ロー
ディングモータ100には正規電圧(E)が印加される
構成とされている。
【0152】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、シャッタ開閉部材が揺動可能に設けられ、挿入位置
に挿入された前記カートリッジを把持して装着位置へ搬
送し、あるいは装着位置のカートリッジを挿入位置へイ
ジェクトする搬送部材と、挿入位置から装着位置へ移動
する過程の一部でシャッタ開閉部材に係合してカートリ
ッジのシャッタを開閉させるカム部と、カム部との係合
によりカートリッジのシャッタを開いた位置に変位した
状態のシャッタ開閉部材を保持する保持部材と、を備え
ているため、シャッタ開閉部材がカム部に係合する距離
を短くしてカートリッジを搬送する過程での負荷を軽減
することができる。これにより、スロットイン方式の構
成のものでもカートリッジの搬送が容易に行えると共
に、搬送部材を駆動するモータの小型化を図ることがで
きる。
【0153】また、請求項2記載の発明によれば、保持
部材が搬送部材に設けられ、カートリッジの装着動作過
程でシャッタ開閉部材がカム部を通過した時点でシャッ
タ開閉部材を係止し、カートリッジのイジェクト動作過
程でシャッタ開閉部材がカム部に係合した時点でシャッ
タ開閉部材の係止を解除するため、カム部との係合がな
くてもカム部を通過したシャッタ開閉部材をシャッタ開
位置に保持することができ、シャッタ開閉部材がカム部
に係合する距離を短くしてカートリッジを搬送する過程
での負荷を軽減することができる。これにより、スロッ
トイン方式の構成のものでもカートリッジの搬送が容易
に行えると共に、搬送部材を駆動するモータの小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク装置の分解斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスク装置の平面図
である。
【図3】本発明の一実施例であるディスク装置の正面図
である。
【図4】本発明の一実施例であるディスク装置の側面図
であり、ホルダの動作を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例であるディスク装置に設けら
れるキャリアユニットの分解斜視図である。
【図6】キャリアユニットに配設されるクリップディス
クの斜視図である。
【図7】クリップディスクの動作を説明するための図で
ある(その1)。
【図8】クリップディスクの動作を説明するための図で
ある(その2)。
【図9】クリップディスクの動作を説明するための図で
ある(その3)。
【図10】キャリアユニットに配設されるディスク検出
スイッチ及びディスク用湾曲壁を説明するための図であ
る。
【図11】ディスクレバーの動作を説明するための図で
ある。
【図12】本発明の一実施例であるディスク装置に8c
mディスクがローディング開始位置まで挿入された状態
を示す図である。
【図13】本発明の一実施例であるディスク装置に8c
mディスクがローディング完了位置までローディングさ
れた状態を示す図である。
【図14】本発明の一実施例であるディスク装置が8c
mディスクに対し記録/再生処理を実施している状態を
示す図である。
【図15】本発明の一実施例であるディスク装置に12
cmディスクがローディング開始位置まで挿入された状
態を示す図である。
【図16】本発明の一実施例であるディスク装置に12
cmディスクがローディング完了位置までローディング
された状態を示す図である。
【図17】本発明の一実施例であるディスク装置が12
cmディスクに対し記録/再生処理を実施している状態
を示す図である。
【図18】本発明の一実施例であるディスク装置にディ
スクカートリッジがローディング開始位置まで挿入され
た状態を示す図である。
【図19】本発明の一実施例であるディスク装置がディ
スクカートリッジ内のディスクに対し記録/再生処理を
実施している状態を示す図である。
【符号の説明】
10 ディスク装置 11 8cmディスク 12 12cmディスク 13 ディスクカートリッジ 14 DVD−RAM 15 シャッタ 20 ベース 24 ターンテーブル 26 ピックアップ 28 第1のディスク駆動カム 29 第2のディスク駆動カム 30 ホルダ駆動スライダ 40 ホルダ 46 垂下部 47,48 従動ピン 50 右レール 51 左レール 53 カートリッジレバー退避用開口 54 カートリッジレバー退避用カム 58 クランパ 60 ディスクレバー 63 係合爪部 65 ディスクレバー付勢バネ 66 係合部 70 キャリアユニット 74 第1のクリップディスク 75 第2のクリップディスク 76 第3のクリップディスク 77 カートリッジレバー 78 シャッタレバー 79 板バネ 85 固定部 86 舌片部 86-8 8cmディスク用舌片部 86-12 12cmディスク用舌片部 93 ディスク対向面 94 8cmディスク用湾曲壁 95 12cmディスク用湾曲壁 96 8cmディスク検出用スイッチ 97 12cmディスク検出用スイッチ 98 ディスクカートリッジ検出用スイッチ 100 ローディングモータ 102 ギヤ 103,104 カートリッジレバー案内溝 106 係合爪 108 カートリッジレバー付勢バネ 111 係合孔 112 長孔 113 シャッタ駆動ピン 115 シャッタレバー付勢バネ 116 突部 120 ベースカバー 126 スリット 130 フロントベゼル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体が収容されたカートリッジが挿
    入されるのに伴って前記カートリッジを装着位置に移動
    させながら前記カートリッジに設けられたシャッタをシ
    ャッタ開閉部材の動作により開閉するカートリッジ装着
    装置において、 前記シャッタ開閉部材が揺動可能に設けられ、挿入位置
    に挿入された前記カートリッジを把持して装着位置へ搬
    送し、あるいは装着位置のカートリッジを挿入位置へイ
    ジェクトする搬送部材と、 前記挿入位置から前記装着位置へ移動する過程の一部で
    前記シャッタ開閉部材に係合して前記カートリッジのシ
    ャッタを開閉させるカム部と、 前記カム部との係合により前記カートリッジのシャッタ
    を開いた位置に変位した状態の前記シャッタ開閉部材を
    保持する保持部材と、 を備えてなることを特徴とするカートリッジ装着装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、前記搬送部材に設けら
    れ、前記カートリッジの装着動作過程で前記シャッタ開
    閉部材が前記カム部を通過した時点で前記シャッタ開閉
    部材を係止し、前記カートリッジのイジェクト動作過程
    で前記シャッタ開閉部材が前記カム部に係合した時点で
    前記シャッタ開閉部材の係止を解除することを特徴とす
    る請求項1記載のカートリッジ装着装置。
JP2000314232A 2000-10-13 2000-10-13 カートリッジ装着装置 Expired - Fee Related JP3812317B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000314232A JP3812317B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 カートリッジ装着装置
TW090124487A TW517228B (en) 2000-10-13 2001-10-04 Loading device for recording medium
KR10-2001-0062014A KR100417105B1 (ko) 2000-10-13 2001-10-09 기록매체 장착장치
US09/974,135 US6667941B2 (en) 2000-10-13 2001-10-09 Apparatus for loading and ejecting recording medium
CNB011362758A CN1213422C (zh) 2000-10-13 2001-10-12 存储媒体装载装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000314232A JP3812317B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 カートリッジ装着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002123999A true JP2002123999A (ja) 2002-04-26
JP3812317B2 JP3812317B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=18793526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000314232A Expired - Fee Related JP3812317B2 (ja) 2000-10-13 2000-10-13 カートリッジ装着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3812317B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338642A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338642A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP4576885B2 (ja) * 2004-05-28 2010-11-10 富士ゼロックス株式会社 現像装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3812317B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100417104B1 (ko) 기록매체 장착장치
KR100691641B1 (ko) 디스크장치
KR100417105B1 (ko) 기록매체 장착장치
KR100417106B1 (ko) 기록매체 장착장치
WO1996016403A1 (fr) Dispositif de chargement d'un support de memoire et equipement d'enregistrement et/ou de reproduction
JP2002123999A (ja) カートリッジ装着装置
JP3546868B2 (ja) ディスク装置
JP3674491B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3812318B2 (ja) ディスク装置
JP3812319B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3674492B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3812316B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP3450753B2 (ja) 光磁気ディスクドライブ装置のバイアス磁石位置決め機構
JP3807279B2 (ja) ディスク装置
JP3674493B2 (ja) ディスク装置
JP3807278B2 (ja) ディスク装置
JP2000021067A (ja) ディスク装置
JP3807277B2 (ja) ディスク装置
JP2002124000A (ja) 記録媒体装着装置
JP2002124006A (ja) 記録媒体装着装置
JP4036129B2 (ja) 記録媒体カートリッジ係合機構
JP2002124003A (ja) ディスク装置
JP4036131B2 (ja) カートリッジ開閉機構
JP3807280B2 (ja) ディスク装置
JP2004039200A (ja) ディスクドライブ装置のローディング機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees