JP2002114952A - 制振性粘着シート類 - Google Patents
制振性粘着シート類Info
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- JP2002114952A JP2002114952A JP2000309201A JP2000309201A JP2002114952A JP 2002114952 A JP2002114952 A JP 2002114952A JP 2000309201 A JP2000309201 A JP 2000309201A JP 2000309201 A JP2000309201 A JP 2000309201A JP 2002114952 A JP2002114952 A JP 2002114952A
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Abstract
つ室温において通常の接着作業が可能である、制振性粘
着シート類を提供すること。 【解決手段】 基材上に、損失正接(tanδ)のピー
ク温度が10℃以上の粘着層a、次いで、被着体に対す
る初期粘着力が5N/20mm以上の粘着層bが形成さ
れている制振性粘着シート類。
Description
類に関するものである。制振性粘着シートは、自動車用
部品、各種家電製品、精密機器等の各種分野において、
各種被着体に貼付され振動対策用品として使用しうる。
(箔)等の剛性の高い基材上に粘着層が形成されたもの
が知られており、その利便性とその制振性能の高さか
ら、上記各種の分野で利用されている。
性粘着シートは、優れた粘着特性を維持、発揮するため
に、粘着層を構成するアクリル系ポリマーなどのベース
ポリマーとして、通常、Tg(ガラス転移温度)の低い
ものが用いられている。そのため、粘着層の損失正接
(tanδ)のピーク温度も低く、高温領域での制振性
能は不十分であった。
るベースポリマーとして、高Tgのものを用いると、高
温領域での制振性能を向上しうるが、高Tgのベースポ
リマーを用いた粘着層は、通常、制振性粘着シートの貼
り付け作業等を行なう室温付近における粘着剤物性がガ
ラス転移領域となる。そのため、弾性率が非常に高くな
り、初期接着性が不十分となって粘着特性を発揮できな
いといった問題があった。
料)を用いた粘着層を有する制振材用粘着シートは熱圧
着(ヒートプレス)等で処理することにより被着体に固
定しうるが、かかる方法は加熱処理といった工程を別途
設ける必要がある。また、制振材と被着体を粘弾性の接
着剤で接着固定するといった方法により、高温領域での
制振性能を付与することもできるが、かかる方法では接
着固定のための熟成時間が必要である。このように、被
着体への高温領域での制振性能の付与は、作業が煩雑で
あり、不確定要素が多いといった問題点があった。
事情に鑑み、高温領域においても良好な制振性を有し、
かつ室温において通常の接着作業が可能である、制振性
粘着シート類を提供することを目的とする。
解決すべく、制振性粘着シート類の粘着層について鋭意
検討を重ねた結果、以下に示す粘着層を有する制振性粘
着シート類により、上記目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
(tanδ)のピーク温度が10℃以上の粘着層a、次
いで、被着体に対する初期粘着力が5N/20mm以上
の粘着層bが形成されている制振性粘着シート類、に関
する。
して、損失正接(tanδ)のピーク温度が10℃以上
の粘着層aを有し、高温(たとえば、50〜80℃)に
おける制振性を確保している。前記損失正接(tan
δ)のピーク温度は、かかる観点から15℃以上である
のが好ましい。一方、損失正接(tanδ)のピーク温
度の上限は特に制限されないが、損失正接(tanδ)
のピーク温度が高くなると、室温での弾性率が非常に大
きく硬くなり貼り付け作業性が悪くなったり、高温での
制振性が低下する傾向があることから、損失正接(ta
nδ)のピーク温度は50℃以下とするのが好ましい。
性率に対する損失弾性率の割合であり、材料の種類によ
り、温度により異なる値を示すものである。そして、そ
のピーク温度とは、ガラス転移領域において、前記損失
正接(tanδ)が極大となる温度をいう。
記粘着層a上に被着体に対する初期粘着力が5N/20
mm以上の粘着層bが形成されており、室温での接着作
業性にも優れる。前記初期粘着力は、かかる観点から7
N/20mm以上、さらには10N/20mm以上であ
るのが好ましい。一方、初期粘着力の上限は特に制限さ
れないが、一般的には初期粘着力は50N/20mm以
下である。
着層bの厚さの比率(粘着層a/粘着層b)が2以上で
あることが好ましい。
に優れる粘着層aの割合が少なくなり、高温での制振効
果が小さくなる傾向があるため、前記比率は4以上とす
るのがより好ましい。一方、前記比率の上限は特に制限
されないが、前記比率が大きくなりすぎると、粘着層b
が、非常に薄層になり、粘着シート類の作製が難しくな
るため、前記比率は50以下となるようにするのがより
好ましい。
粘着層aのピーク温度での損失正接(tanδ)は、
0.7以上であることが好ましい。
値が加わってから歪が生じるまでの間の位相角(損失角
δ)であり、粘着層aのピーク温度での損失正接(ta
nδ)が、0.7以上、特に0. 8以上となる場合に、
制振性が良好である。前記損失正接(tanδ)は通
常、0. 7〜2程度、さらには0. 7〜1.2となる範
囲であるのが好ましい。
基材が拘束層として機能する材料であることが好まし
い。
により、制振性粘着シート類を、粘着制振材として用い
ることができる。
剤成分としては、上記のように粘着層aの損失正接(t
anδ)のピーク温度10℃以上を実現しうるものであ
れば、特に限定はされない。このような粘着剤成分のベ
ースポリマーの具体的な例としては、たとえば、天然ゴ
ム、合成ゴムなどのゴム系材料、アクリル系材料などの
各種材料があげられるが、なかでも炭素数4〜14のア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル{(メ
タ)アクリル酸エステルとはアクリル酸エステルおよび
/またはメタクリル酸エステルをいう。以降(メタ)と
は同様の意味である。}を、モノマーユニットとして5
0〜100重量%含有するアクリル系ポリマーが好まし
い。前記炭素数4〜14のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルとしては、例えば、ブチル基、2−
エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル基、ヘキシ
ル基、イソアミル基、ラウリル基またはイソミリスチル
基などのアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルがあげられる。なお、前記(メタ)アクリル酸エステ
ルの共重合成分としては、炭素数1〜3のアルキル基を
有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド等、さらには酢
酸ビニル、スチレン等を使用できる。一般的には、ベー
スポリマーとして、その損失正接(tanδ)のピーク
温度が、15℃以上のものを用いるのが好ましい。
成分としては、上記のように被着体に対する初期粘着力
が5N/20mm以上のものを特に制限なく使用でき
る。なお、初期粘着力の測定は実施例に示す通りであ
る。このような粘着剤成分のベースポリマーの具体的な
例としては、たとえば、天然ゴム、合成ゴムなどのゴム
系材料、アクリル系材料などの各種材料があげられる
が、なかでも炭素数4〜14のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸エステルを、モノマーユニットとして5
0〜100重量%含有するアクリル系ポリマーが好まし
い。前記炭素数4〜14のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルとしては、例えば、ブチル基、2−
エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル基、ヘキシ
ル基、イソアミル基、ラウリル基またはイソミリスチル
基などのアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルがあげられる。なお、前記(メタ)アクリル酸エステ
ルの共重合成分としては、炭素数1〜3のアルキル基を
有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸グ
リシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド等、さらには酢
酸ビニル、スチレン等を使用できる。
な粘着特性、すなわち初期粘着力5N/20mm以上を
発揮するためには、粘着剤物性としては、室温でゴム状
であるのが良く、その損失正接(tanδ)のピーク温
度は、0℃程度以下であるのが好ましい。
粘着層aとの密着性、接着性が良好なものであり、粘着
層a/粘着層bの層間で破壊しないことが好ましい。な
お、層間での破壊は、実施例において示すような初期粘
着性の測定において、層間で破壊が生じないことをい
う。
は適宜の架橋方法を用いて、架橋することで粘着性と耐
熱性を向上することができる。架橋方法の具体的手段と
しては、水酸基および/またはカルボキシル基を有する
ベースポリマーに対し、ポリイソシアネート化合物、エ
ポキシ化合物、アジリジン化合物などのいわゆる架橋剤
を添加し反応させる方法があげられる。これら架橋剤の
なかでも、ポリイソシアネート化合物が特に好ましく用
いられる。
えば、エチレンジイソシアネート、ブチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂
肪族ポリイソシアネート類、シクロペンチレンジイソシ
アネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート類、
2,4−トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ートなどの芳香族ジイソシアネート類、トリメチロール
プロパン/トリレンジイソシアネート付加物(商品名コ
ロネートL),トリメチロールプロパン/ヘキサメチレ
ンジイソシアネート付加物(商品名コロネートHL)
[いずれも日本ポリウレタン(株)製]などのイソシア
ネート付加物などがあげられる。これらの架橋剤は単独
で、またば2種以上の混合系で使用される。
橋すべきベースポリマーとのバランスにより、さらに
は、粘着剤としての使用用途によって適宜決定される。
一般的には、上記ベースポリマー100重量部に対し
て、1〜5重量部程度配合するのが好ましく、溶剤不溶
分20重量%以上、好ましくは溶剤不溶分30%以上と
なるようにするのが好ましい。
は、必要により、前記成分のほかに、従来公知の各種の
粘着付与剤、老化防止剤などを併用してもよく、これら
の添加剤の併用により粘着性と耐熱性、制振性のバラン
スを調整しうる。また、本発明の粘着層a、粘着層bに
は無機または有機の充填剤、金属粉、顔料などの粉体、
粒子状、箔状物などの従来公知の各種の添加剤を任意に
含有させることができる。
に、前記粘着層a、次いで粘着層bが被着体に接着可能
なように外側に形成されているものである。以下、本発
明の制振性粘着シート類を図面を参照しながら説明す
る。
層bが形成され、粘着層bが剥離ライナー2で保護され
ている制振性粘着シート類の断面図である。粘着層aお
よび粘着層bからなる粘着層の全体の厚さは用途に応じ
て適宜に決定できるが、通常、10〜2000μm程度
である。特に粘着層aは5〜200μm、粘着層bは1
〜30μmで、粘着層aと粘着層bの厚さの比率(粘着
層a/粘着層b)が2以上となるものが好ましい。
いるものを用途に応じて適宜に選択して使用できる。具
体的には、ガラスクロス、カーボンファイバー、有機系
合成樹脂繊維不織布や、アルミニウム、スチール等の金
属板(箔)、プラスチックフィルム等が例示できる。な
かでも基材としては、制振材における拘束層として機能
することが可能な剛性(弾性率)の高い金属板(箔)が
好ましい。基材1の厚さは、通常、10〜1000μm
程度である。
て剥離ライナー(セパレータ)2を使用することもでき
る。この場合、制振性粘着シート類は、制振対象物に貼
付された後、剥離ライナーを剥がすことで、所謂、非拘
束型制振材として使用することができる。なお、剥離ラ
イナー2としては剥離処理した各種のプラスチックフィ
ルム等を使用できる。
は、たとえば、基材1に、直接、粘着層aを形成する粘
着剤、さらに粘着層bを形成する粘着剤を多層同時に塗
布し多層構造を形成した後、剥離ライナー2を貼り合せ
る方法があげられる。また、基材1上に粘着層aを形成
し、次いで粘着層b層を形成した後、剥離ライナー2を
貼り合せる方法があげられる。さらには、基材1に粘着
層aを形成したものと、剥離ライナー2上に粘着層bを
形成したものをそれぞれ作製した後、これらの粘着層a
と粘着層bを貼り合せる方法を採用することもできる。
層を形成した例を示したが、本発明の制振性粘着シート
類は、図1の基材1の粘着層を設けていない面に粘着層
(粘着層bまたは粘着層aおよび粘着b)、さらには剥
離ライナー2を設けた両面粘着シート類とすることがで
きる(図示せず)。
材上に、粘着層a、次いで粘着層bが形成されていれば
よく、図3に示すように、粘着層として粘着層b、粘着
層a、粘着層bの3層またはそれ以上の層を有する構成
とすることもできる。
明するが、本発明はこれら実施例によって何等制限を受
けるものではない。なお、各例中、部は重量基準であ
る。
合物を使用し、このモノマー混合物にトルエン150部
とアゾビスイソブチロニトリル0.1部とを添加した混
合溶液を窒素雰囲気中、60℃で約7時間溶液重合し
て、ポリマー溶液を得た。このポリマーの損失正接(t
anδ)のピーク温度は−20℃であった。
部のモノマー混合物を使用し、このモノマー混合物にト
ルエン150部とアゾビスイソブチロニトリル0. 1部
とを添加した混合溶液を窒素雰囲気中、60℃で約7時
間溶液重合して、ポリマー溶液を得た。このポリマーの
損失正接(tanδ)のピーク温度は+22℃であっ
た。
部のモノマー混合物を使用し、このモノマー混合物にト
ルエン150部とアゾビスイソブチロニトリル0.1部
とを添加した混合溶液を窒素雰囲気中、60℃で約7時
間溶液重合して、ポリマー溶液を得た。このポリマーの
損失正接(tanδ)のピーク温度は+17℃であっ
た。
対し、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレン
ジイソシアネート付加物(日本ポリウレタン社製,商品
名コロネートL)を2部(固形分)添加し、粘着剤組成
物を調製した。この粘着剤組成物を、厚さ38μmのシ
リコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(剥
離ライナー)上にアプリケーターを用いて、塗布し、1
00℃で5分間乾燥して、厚さが5μmの粘着層bを形
成した。
00部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロール
プロパン/トリレンジイソシアネート付加物(日本ポリ
ウレタン社製 コロネートL)を1. 5部(固形分)添
加し粘着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物を、厚
さが50μmのアルミニウム箔上にアプリケーターを用
いて、塗布し、100℃で5分間乾燥して、厚さが10
0μmの粘着層aを形成したフィルム(1)を得た。ま
た、損失正接(tanδ)の測定用サンプル作製のた
め、同様の操作により、調製した粘着剤組成物を、シリ
コーン処理したポリエチレンテレフタレートフィルム
(剥離ライナー)上に塗布し、100℃で5分間乾燥し
て、厚さが100μmの粘着層aを形成したフィルム
(2)を得た。
(1)、(2)に粘着層bを形成したフィルムをそれぞ
れ貼り合せて制振性粘着シート(1)、(2)を作成し
た。
対し、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレン
ジイソシアネート付加物(日本ポリウレタン社製,商品
名コロネートL)を2部(固形分)添加し、粘着剤組成
物を調製した。この粘着剤組成物を、厚さ38μmのシ
リコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(剥
離ライナー)上にアプリケーターを用いて、塗布し、1
00℃で5分間乾燥して、厚さが10μmの粘着層bを
形成した。
00部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロール
プロパン/トリレンジイソシアネート付加物(日本ポリ
ウレタン社製 コロネートL)を2部(固形分)添加し
粘着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物を、厚さが
50μmのアルミニウム箔上にアプリケーターを用い
て、塗布し、100℃で5分間乾燥して、厚さが90μ
mの粘着層aを形成したフィルム(1)を得た。また、
損失正接(tanδ)の測定用サンプル作製のため、同
様の操作により、調製した粘着剤組成物を、シリコーン
処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離ラ
イナー)上に塗布し、100℃で5分間乾燥して、厚さ
が90μmの粘着層aを形成したフィルム(2)を得
た。
(1)、(2)に粘着層bを形成したフィルムをそれぞ
れを貼り合せて制振性粘着シート(1)、(2)を作成
した。
対し、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレン
ジイソシアネート付加物(日本ポリウレタン社製,商品
名コロネートL)を2部(固形分)添加し、粘着剤組成
物を調製した。この粘着剤組成物を、厚さ38μmのシ
リコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(剥
離ライナー)上にアプリケーターを用いて、塗布し、1
00℃で5分間乾燥して、厚さが25μmの粘着層bを
形成した。
00部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロール
プロパン/トリレンジイソシアネート付加物(日本ポリ
ウレタン社製, コロネートL)を2部(固形分)添加し
粘着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物を、厚さが
50μmのアルミニウム箔上にアプリケーターを用い
て、塗布し、100℃で5分間乾燥して、厚さが75μ
mの粘着層aを形成したフィルム(1)を得た。また、
損失正接(tanδ)の測定用サンプル作製のため、同
様の操作により、調製した粘着剤組成物を、シリコーン
処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離ラ
イナー)上に塗布し、100℃で5分間乾燥して、厚さ
が75μmの粘着層aを形成したフィルム(2)を得
た。
(1)、(2)に粘着層bを形成したフィルムをそれぞ
れを貼り合せて制振性粘着シート(1)、(2)を作成
した。
橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシ
アネート付加物(日本ポリウレタン社製, コロネート
L)を1部(固形分)添加し粘着剤組成物を調製した。
この粘着剤組成物を、厚さが50μmのアルミニウム箔
上にアプリケーターを用いて、塗布し、100℃で5分
間乾燥して、厚さが100μmの粘着層を形成し、次い
で剥離ライナーとして厚さ38μmのシリコーン処理し
たポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離ライナ
ー)を貼り合せて粘着シート(1)とした。
プル作製のため、同様の操作により、調製した粘着剤組
成物を、厚さ38μmのシリコーン処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(剥離ライナー)上に塗布
し、100℃で5分間乾燥して、厚さが100μmの粘
着剤層を形成した粘着シート(2)を得た。
橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシ
アネート付加物(日本ポリウレタン社製, コロネート
L)を2部(固形分)添加し粘着剤組成物を調製した。
この粘着剤組成物を、厚さが50μmのアルミニウム箔
上にアプリケーターを用いて、塗布し、100℃で5分
間乾燥して、厚さが100μmの粘着層を形成し、次い
で剥離ライナーとして厚さ38μmのシリコーン処理し
たポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離ライナ
ー)を貼り合せて粘着シート(1)とした。
プル作製のため、同様の操作により、調製した粘着剤組
成物を、厚さ38μmのシリコーン処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(剥離ライナー)上に塗布
し、100℃で5分間乾燥して、厚さが100μmの粘
着剤層を形成した粘着シート(2)を得た。
粘着シート(1)、(2)について、損失正接(tan
δ)および粘着力を測定した。結果を表1に示す。
損失正接(tanδ)の測定用に作製した粘着シート
(2)から剥離ライナーを除いた後、粘着層を複数層貼
り合わせて厚さ約1. 0mmの試験サンプルを作製し、
この試験サンプルを、レオメトリック社製の動的粘弾性
測定装置ARESを用いて、直径7. 9mmパラレルプ
レートの治具により、周波数1Hzの条件で、温度を変
化させて損失正接(tanδ)を測定し、得られた結果
から損失正接(tanδ)のピーク温度を求めた。な
お、粘着層aの損失正接(tanδ)のピーク温度は、
粘着層aを形成する各参考例のポリマーのピーク温度と
略同じである。
ライナーを除いた後、被着体としてのSUS304(耐
水研磨紙#280にて研磨)に貼り付け、雰囲気温度2
3℃、貼付時間10秒、剥離速度300mm/分の条件
で、180°剥離粘着力を測定した。また、当該測定下
での粘着層aと粘着層bの層間破壊の有無を目視にて観
察した。
でのピーク温度が高く、高温での制振性に優れることが
認められる。また、室温における初期粘着力にも優れて
おり、作業性もよいことが認められる。
る。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に、損失正接(tanδ)のピー
ク温度が10℃以上の粘着層a、次いで、被着体に対す
る初期粘着力が5N/20mm以上の粘着層bが形成さ
れている制振性粘着シート類。 - 【請求項2】 粘着層aと粘着層bの厚さの比率(粘着
層a/粘着層b)が2以上であることを特徴とする請求
項1記載の制振性粘着シート類。 - 【請求項3】 粘着層aのピーク温度での損失正接(t
anδ)が、0.7以上であることを特徴とする請求項
1または2記載の制振性粘着シート類。 - 【請求項4】 基材が拘束層として機能する材料である
ことを特徴とする請求項1,2または3記載の制振性粘
着シート類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000309201A JP2002114952A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | 制振性粘着シート類 |
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JP2000309201A JP2002114952A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | 制振性粘着シート類 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=18789406
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JP2000309201A Pending JP2002114952A (ja) | 2000-10-10 | 2000-10-10 | 制振性粘着シート類 |
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JP (1) | JP2002114952A (ja) |
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