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JP2002174985A - 定着装置および定着方法 - Google Patents

定着装置および定着方法

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Publication number
JP2002174985A
JP2002174985A JP2000373449A JP2000373449A JP2002174985A JP 2002174985 A JP2002174985 A JP 2002174985A JP 2000373449 A JP2000373449 A JP 2000373449A JP 2000373449 A JP2000373449 A JP 2000373449A JP 2002174985 A JP2002174985 A JP 2002174985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fixing
temperature control
fixing device
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000373449A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Iwasaki
岩崎  敦志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000373449A priority Critical patent/JP2002174985A/ja
Publication of JP2002174985A publication Critical patent/JP2002174985A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着温度オーバーシュートや温度リップルに
起因する、定着過多や定着リップルを防止する。 【解決手段】 画像形成装置の前多回転時にサブサーミ
スタの一定温調制御によって入力電圧検知を行ない(ス
テップS42)、検知入力電圧値に応じて印刷時の温調
制御テーブルを決定する(ステップS44)。画像形成
装置にプリント信号が入力されると(ステップS4
5)、定着装置の温調はメインサーミスタの検出温度に
より制御され(ステップS47)、ステップS44にお
いて選択された適正電力テーブルに従って、トナー画像
を担持した記録紙が定着される(ステップS48)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に使用
される定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真方式の複写機やプリ
ンタ等の画像形成装置における定着装置として、熱ロー
ラ方式やオンデマンド方式のものが知られている。
【0003】熱ローラ方式では、ハロゲンヒータ等の内
蔵熱源により予め定められた加熱温度に維持させた加熱
ローラである定着ローラと、これに圧接させた弾性加圧
ローラとによって形成される圧接ニップ部(定着ニップ
部)に記録紙を導入して挾持搬送させることにより、加
熱ローラの熱で記録紙面の未定着画像を加熱定着させ
る。
【0004】上述の定着ローラは記録紙表面に接触する
円筒状のローラであり、表面は離型性のよい材料で構成
され、その内側に配置されたハロゲンヒータによってト
ナーを加熱する。また、記録紙裏面に接触する加圧ロー
ラは、芯金上に弾性層を設けて構成され、トナー層に適
度な加圧を行なう。
【0005】一方、オンデマンド方式の定着装置は、熱
ローラ方式のエネルギーロスの多い欠点を解消して、ク
イックスタート、省電力を可能にする。この方式は、熱
ローラ方式におけるハロゲンヒータ及び定着ローラの代
替としてセラミック等のヒータとポリイミド等の薄いフ
ィルムを用いて定着装置の熱容量を小さくすることによ
り、熱ローラ方式の定着装置における熱ロスの問題点を
解決している。
【0006】オンデマンド方式の定着装置では、熱容量
が小さくかつ温度応答性が高いため、定着装置を予熱す
る必要がない。また、きめ細かな温度制御が可能であ
り、通紙時以外は定着装置への通電をオフすることがで
きる。
【0007】これらの定着装置を有する画像形成装置に
おいては、定着装置内に設けられた加熱体に複数の温度
検知素子、すなわちサーミスタを配設し、それらを利用
して加熱体の温調(電力)制御を行なうものが知られて
いる。
【0008】この種の画像形成装置では、記録紙中央部
が通過する位置である加熱体の中央部に第2のサーミス
タ(メインサーミスタ)が設けられており、加熱体の端
部に第1のサーミスタ(サブサーミスタ)が設けられて
いる。そして、メインサーミスタで検出した温度によ
り、加熱体を目標温度に保つ電力制御を行い、メインサ
ーミスタあるいはサブサーミスタが加熱体温度の異常高
温状態を示す上限温度を検出した場合には、画像形成装
置本体の主電源を遮断して加熱体への電力供給を停止す
るためのリセット制御を行う。
【0009】また、封筒等のように、定着装置の長手加
熱域に対し比較的幅の狭い記録紙(以下、小サイズ紙と
呼ぶ)を連続通紙する場合には、非通紙部昇温による端
部のサブサーミスタの検出温度状況によってメインサー
ミスタの温調、もしくはスループットの変更といった制
御が可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の定着装置における通常定着制御は、基本的にメ
インサーミスタの検出温度のみで行なわれている。した
がって、定格電源電圧の異なる地域に同一の画像形成装
置を提供した場合においても同一の制御テーブルに従っ
た定着電力制御しか行なえないために、地域によって印
刷画像品質にばらつきが生じてしまう場合があった。
【0011】すなわち、世界各国では、国ごとに定格電
源電圧が定められており、大きくは100V圏と200
V圏に区分されるが、同じ100V圏の中には100V
(日本)、120V(USA)、127V(メキシコ)
等が存在し、一国の中でも地域によって多少の変動があ
る。したがって、100V圏の最大供給電力と最小供給
電力とは2倍以上の格差がある。
【0012】本来ならば、任意の地域において、画像形
成装置中の定着装置に対して一定の電力供給、電力制御
を行い安定した画像品質を供給すべきである。そのため
には、専用のユニバーサル電源を追加する必要があり、
昨今のプリンタなどの小型化、低価格化の流れにそぐわ
ない。このため、100V圏(あるいは200V圏)に
提供する画像形成装置中の定着装置の加熱時には、それ
ぞれの地域の電源電圧を直接投入している場合が多い。
【0013】しかしながら、加熱体に供給される入力電
力が大きいとき、通紙時温調制御初期に目標温度に対し
て高温気味になり(オーバーシュートし)、定着過多に
よる記録紙先端のテカリが生じてしまうという問題があ
った。
【0014】また、入力電力が大きい場合、通紙中の電
力量をより適正に制御しなければ、目標温度に対する温
度の波打ち(温度リップル)が激しくなり、画像上で定
着不良とテカリが交互に現れる定着リップル(光沢ム
ラ)現象が生じてしまうという問題があった。
【0015】さらに、記録紙(特に小サイズ紙)の連続
通紙中に重送が起こった場合、入力電力(定格電源電
圧)が大きい場合、非通紙部の異常昇温によって加熱体
や加圧ローラがダメージを受けやすくなるという問題が
あった。
【0016】これらの問題は、熱容量の少ないオンデマ
ンド方式の定着装置の場合には、少々の熱負荷の変動に
よって温度が大きく変動するために特に悪化する。
【0017】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、加熱
体に供給される定格電源電力をより精密に見積もること
によって、欧米やアジア等、定格電源電圧が異なる地域
においても、安定した画像品質を保つことが可能な定着
装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、加熱体と、一対の
定着回転体とを有し、該一対の定着回転体を加圧接触さ
せて形成される圧接部を通過する記録紙上のトナー画像
を前記加熱体からの熱によって加熱定着する定着装置で
あって、前記加熱体の温度を検知する複数の温度検知素
子と、非通紙時に前記複数の温度検知素子のうちの第1
の温度検知素子の出力に基づいて一定温度制御を実行
し、通紙時に前記複数の温度検知素子のうちの第2の温
度検知素子の出力に基づいて定着温度制御を実行する温
度制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の定着装置において、前記第1の温度検知素子は
前記加熱体の加熱領域の端部に取付けられ、前記第2の
温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の中央部に取付け
られたことを特徴とする。
【0020】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の定着装置において、前記加熱体の温度
に対する前記第2の温度検知素子の温度応答速度は、前
記第1の温度検知素子の温度応答速度よりも高いことを
特徴とする。
【0021】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の定着装置において、前
記温度制御手段は、非通紙時における一定温度制御中
に、前記第2の温度検知素子が検出する温度振幅に応じ
て通紙時の温度制御条件を決定することを特徴とする。
【0022】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の定着装置において、前記温度制御手段は、前記
第2の温度検知素子が検出する温度に基づいて前記加熱
体に入力される電源電圧を見積もり、前記見積もり後の
電源電圧に応じて通紙時の温度制御条件を決定すること
を特徴とする。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれか1項に記載の定着装置において、前
記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が温度制御
を開始する温度、前記第2の温度検知素子による温度制
御中に前記加熱体へ入力する前記第2の温度検知素子の
検知出力に応じた供給電力、および記録紙の重送時にお
ける温度制御条件のいずれかを決定することを特徴とす
る。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、薄膜フィ
ルムを介して記録紙を加熱する加熱体と、該加熱体との
間に形成される圧接部に導入された該記録紙を、前記薄
膜フィルムを介して前記加熱体に加圧することにより、
通紙時に前記記録紙上のトナー画像を加熱定着する加圧
ローラとを有する定着装置であって、前記加熱体の温度
を検知する複数の温度検知素子と、非通紙時に前記複数
の温度検知素子のうちの第1の温度検知素子の出力によ
り一定温度制御を実行し、通紙時に前記複数の温度検知
素子のうちの第2の温度検知素子の出力により定着温度
制御を実行する温度制御手段とを具えたことを特徴とす
る。
【0025】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の定着装置において、前記第1の温度検知素子は
前記加熱体の加熱領域の端部に取付けられ、前記第2の
温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の中央部に取付け
られることを特徴とする。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の定着装置において、前記加熱体の温度に対する
前記第2の温度検知素子の温度応答速度は、前記第1の
温度検知素子の温度応答速度よりも高いことを特徴とす
る。
【0027】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の定着装置において、前記第1の温度検知素子
による非通紙時の一定温度制御は一段階の加熱体への通
電のオン/オフ制御であり、前記第2の温度検知素子に
よる通紙時の定着温度制御は多段階電力制御であること
を特徴とする。
【0028】また、請求項11に記載の発明は、請求項
8ないし10のいずれか1項に記載の定着装置におい
て、前記温度制御手段は、非通紙時における一定温度制
御中に、前記第2の温度検知素子が検出する温度振幅に
応じて通紙時の温度制御条件を決定することを特徴とす
る。
【0029】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の定着装置において、前記温度制御手段は、
前記第2の温度検知素子が検出する温度に基づいて前記
加熱体に入力される電源電圧を見積もり、前記見積もり
後の電源電圧に応じて通紙時の温度制御条件を決定する
ことを特徴とする。
【0030】また、請求項13に記載の発明は、請求項
8ないし12のいずれか1項に記載の定着装置におい
て、前記温度制御手段は、前記第1の温度検知素子の出
力による一定温度制御中に、前記第2の温度検知素子の
振幅周期の時間間隔の大小に応じて通紙時の温度制御条
件を決定することを特徴とする。
【0031】また、請求項14に記載の発明は、請求項
8ないし13のいずれか1項に記載の定着装置におい
て、前記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が温
度制御を開始する温度、前記第2の温度検知素子による
一定温度制御中に前記加熱体へ入力する電力の比率、ま
たは記録紙の重送時における温度制御条件のいずれかを
決定することを特徴とする。
【0032】また、請求項15に記載の発明は、定着方
法であって、加熱体と、一対の定着回転体とを有し、該
一対の定着回転体を加圧接触させて形成される圧接部を
通過する記録紙上のトナー画像を前記加熱体からの熱に
よって加熱定着する定着装置を使用し、非通紙時に前記
加熱体の温度を検知する第1の温度検知素子の出力に基
づいて一定温度制御を実行し、通紙時に前記加熱体の温
度を検知する第2の温度検知素子の出力に基づいて定着
温度制御を実行することを特徴とする。
【0033】また、請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の定着方法において、前記第1の温度検知素
子は前記加熱体の加熱領域の端部に取付けられ、前記第
2の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の中央部に取
付けられたことを特徴とする。
【0034】また、請求項17に記載の発明は、請求項
15または16に記載の定着方法において、前記加熱体
の温度に対する前記第2の温度検知素子の温度応答速度
は、前記第1の温度検知素子の温度応答速度よりも高い
ことを特徴とする。
【0035】また、請求項18に記載の発明は、請求項
15ないし17のいずれか1項に記載の定着方法におい
て、非通紙時における一定温度制御中に、前記第2の温
度検知素子が検出する温度振幅に応じて通紙時の温度制
御条件を決定することを特徴とする。
【0036】また、請求項19に記載の発明は、請求項
18に記載の定着方法において、前記通紙時の温度制御
条件の決定は、前記第2の温度検知素子が検出する温度
に基づいて前記加熱体に入力される電源電圧を見積も
り、前記見積もり後の電源電圧に応じて通紙時の温度制
御条件を決定することを含むことを特徴とする。
【0037】また、請求項20に記載の発明は、請求項
15ないし19のいずれか1項に記載の定着方法におい
て、前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制御
中に、前記第2の温度検知素子が温度制御を開始する温
度、前記第2の温度検知素子による温度制御中に前記加
熱体へ入力する前記第2の温度検知素子の検知出力に応
じた供給電力、および記録紙の重送時における温度制御
条件のいずれかを決定することを特徴とする。
【0038】また、請求項21に記載の発明は、薄膜フ
ィルムを介して記録紙を加熱する加熱体と、該加熱体と
の間に形成される圧接部に導入された該記録紙を、前記
薄膜フィルムを介して前記加熱体に加圧することによ
り、前記記録紙上のトナー画像を加熱定着する加圧ロー
ラとを有する定着装置を使用し、非通紙時に前記加熱体
の温度を検知する第1の温度検知素子の出力により一定
温度制御を実行し、通紙時に前記加熱体の温度を検知す
る第2の温度検知素子の出力により定着温度制御を実行
することを特徴とする。
【0039】また、請求項22に記載の発明は、請求項
21に記載の定着方法において、前記第1の温度検知素
子は前記加熱体の加熱領域の端部に取付けられ、前記第
2の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の中央部に取
付けられたことを特徴とする。
【0040】また、請求項23に記載の発明は、請求項
22に記載の定着方法において、前記加熱体の温度に対
する前記第2の温度検知素子の温度応答速度は、前記第
1の温度検知素子の温度応答速度よりも高いことを特徴
とする。
【0041】また、請求項24に記載の発明は、請求項
23に記載の定着方法において、前記第1の温度検知素
子による非通紙時の一定温度制御は一段階の加熱体への
通電のオン/オフ制御であり、前記第2の温度検知素子
による通紙時の定着温度制御は多段階電力制御であるこ
とを特徴とする。
【0042】また、請求項25に記載の発明は、請求項
22ないし24のいずれか1項に記載の定着方法におい
て、非通紙時における一定温度制御中に、前記第2の温
度検知素子が検出する温度振幅に応じて通紙時の温度制
御条件を決定することを特徴とする。
【0043】また、請求項26に記載の発明は、請求項
25に記載の定着方法において、前記通紙時の温度制御
条件の決定は、前記第2の温度検知素子が検出する温度
に基づいて前記加熱体に入力される電源電圧を見積も
り、前記見積もり後の電源電圧に応じて通紙時の温度制
御条件を決定することを含むことを特徴とする。
【0044】また、請求項27に記載の発明は、請求項
22ないし26のいずれか1項に記載の定着方法におい
て、前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制御
中に、前記第2の温度検知素子の振幅周期の時間間隔の
大小に応じて通紙時の温度制御条件を決定することを特
徴とする。
【0045】さらに、請求項28に記載の発明は、請求
項22ないし27のいずれか1項に記載の定着方法にお
いて、前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制
御中に、前記第2の温度検知素子が温度制御を開始する
温度、前記第2の温度検知素子による一定温度制御中に
前記加熱体へ入力する電力の比率、および記録紙の重送
時における温度制御条件のいずれかを決定することを特
徴とする。
【0046】本発明による作用として、非通紙時に温度
応答性が低い副温度検知素子の出力によって一定温調制
御をしたり、あるいは第1の温度検知素子の電力制御が
多段階制御の場合に副温度検知素子の電力制御を1段階
のオン/オフ制御を実行して非通紙時に副温度検知素子
の出力によって一定温調制御したりする場合、同時に第
1の温度検知素子で温度リップルをモニターすることに
より、加熱体に供給される定格電源電力をより精密に見
積もることが可能となり、前記温度リップルの振幅の大
小に応じて記録紙通紙時における適切な電力制御を決定
することにより、前記記録紙先端テカリや定着リップル
の発生を抑制することができる。
【0047】また、記録紙通紙中の重送時対応制御を決
定することにより、重送時の定着装置中の加熱体や加圧
ローラのダメージを最小限に抑えることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0049】図1は、本実施形態に係る定着装置の概略
構成を示す図であり、図1(a)は、本発明に基づく、
100V圏に提供される画像形成装置中に搭載されるオ
ンデマンド方式の定着装置の概略構成透過斜視図を示
す。
【0050】本実施形態の定着装置は加圧ローラ駆動式
であり、加熱体10を保持させたフィルム支持手段(図
示せず)を、円筒状の耐熱性フィルム15を介して加圧
ローラ17に予め定められた押圧力をもって圧接させ、
加熱体10との間に定着ニップ部Nを形成している。
【0051】加圧ローラ17の回転駆動による加圧ロー
ラ17と耐熱性フィルム15の外面との摩擦力により耐
熱性フィルム15に回転力が作用して、耐熱性フィルム
15が加熱体10を保持させたフィルム支持手段の外回
りを矢印Aの方向に回転する。
【0052】円筒状の耐熱性フィルム15は、例えば厚
み30μm〜100μm程度のポリイミドを基層とした
薄膜筒で、基層の上に導電性プライマーを介してPF
A,PTFE等のコートが施されており、トナーとの離
型性を保っている。
【0053】図1(b)は、本実施形態に係る定着装置
中の加熱体表面(発熱体側)の一部切欠き概略図を示
す。加熱体10は、ヒータ基板12と、ヒータ基板12
の片面側に形成した抵抗発熱体(通電発熱体)パターン
13と、抵抗発熱体パターン13を被覆させた表面保護
層11と、給電電極パターン24等とから成る。
【0054】ヒータ基板12は、被加熱材としての記録
紙Pの搬送・移動方向Aに対して直行する方向を長手と
する横長・薄肉の形状を有し、例えば、長さ270m
m、幅7.78mm、および厚さ0.635mmの、ア
ルミナ等の耐熱性・電気絶縁性・低熱容量のセラミック
基材が使用される。
【0055】加熱体10への通電加熱は、図1(a)に
示す温度制御手段21によって適宜に制御することがで
きる。温度制御手段21は2系統に分かれ、それぞれ、
加熱体10の発熱体13が形成具備されている側を加熱
体表面として、加熱体10の裏面の記録紙P中央部に当
たる部分に取り付けられた第2の温度検知素子14a
(以下、「メインサーミスタ」という)と加熱領域の端
部に当たる部分に取り付けられた第1の温度検知素子1
4b(以下、「サブサーミスタ」という)と、これらの
サーミスタ14aおよび14bがそれぞれ検出する温度
に基づいてトライアック22を制御することにより、加
熱体10に対する通電を制御するCPU23とを有す
る。
【0056】ここで、サブサーミスタ14bはメインサ
ーミスタ14aよりも温度応答性が低いように構成され
ている。その方法としては、サーミスタ自身の熱容量を
異ならせる方法、サーミスタを加熱体10の裏面に接着
する部材の熱伝導率を異ならせる方法、またはメインサ
ーミスタ14aを設置させるのに対してサブサーミスタ
14bをポリイミドコートなどして押し当てる方法等、
種々の方法がある。
【0057】CPU23による電力制御には、電源波形
の半波ごとに通電の実行および停止を制御するゼロクロ
ス波数制御や、電源波形の半波ごとに通電する位相角を
制御する位相制御等の多段階電力制御方法が使用され
る。
【0058】いま、加圧ローラ17の回転により耐熱性
フィルム15が回転し、温度制御手段21によって加熱
体10が通電加熱されることにより、加熱体10が予め
定められた温度に昇温した状態において、耐熱性フィル
ム15と加圧ローラ17との間にある定着ニップ部N
に、被加熱材である未定着トナー像Tを担持した記録紙
Pが投入される。すると、加熱体10の熱が耐熱性フィ
ルム15を介して記録紙Pに付与され、未定着トナー像
Tが記録紙P面に熱定着される。定着ニップ部Nを通過
した記録紙Pは、耐熱性フィルム15の面から曲率分離
されて搬送される。
【0059】本実施形態に係る画像形成装置中には、記
録紙の重送を検知する不図示の重送検知手段がさらに設
けられている。
【0060】次に、本実施形態の定着装置を備えた画像
形成装置を用いて、定着装置に投入される入力電圧検知
方法について説明する。
【0061】まず、本実施形態に係る画像形成装置に対
して、外部電源から画像形成装置内部に配分される電圧
経路の略図を図2に示す。電源電圧は、不図示のACド
ライバを介して定着装置中の加熱体10へ直接入力され
る。画像形成装置内部の電源回路31は、外部の入力電
圧から電子写真コントローラ32の駆動用の5Vと、画
像形成エンジン部33内の給排紙駆動部、及び一次帯電
高圧・現像高圧・転写高圧を駆動する24Vを出力する
ものである。この電源回路31としては、外部からの入
力電圧に依らずに上記DC電圧を出力するユニバーサル
電源が用いられる。
【0062】定着装置に入力される電源電圧の検知方法
は次のように行なわれる。画像形成装置の電源をオンす
ると、各部の異常有無を検知するために各駆動系を数秒
間駆動させる「前多回転」と呼ばれる制御を行なうが、
この前多回転中に、定着装置中の加熱体10に対して全
波通電をしてサブサーミスタ14bにて一定温調制御を
行ない、同時にメインサーミスタ14aによって温度検
出をする。このときのサブサーミスタ14bの制御温度
は、印刷時の温度よりも十分低いものとする。
【0063】図3は、上述した一定温調制御中の各サー
ミスタの検出温度の様子を示す図で、図3(a)は小電
力の場合、図3(b)は大電力の場合の検出温度の様子
を示す。サブサーミスタ14bの温度応答性は、メイン
サーミスタ14aのそれよりも低いので、全波通電中の
サブサーミスタ14bの検出温度はメインサーミスタ1
4aの検出温度よりも低い温度として検出される。各々
の温度応答性の違いから、サブサーミスタ14bによる
一定温調中は、サブサーミスタ14bの検出温度リップ
ルTbwが小さいのに対してメインサーミスタ14aの
温度リップルTawは大きくなる。そして、このTaw
の大きさは入力電圧に比例するので、各サーミスタの温
度応答性に適当な差をつけることで、精密な入力電圧検
知が可能となる。
【0064】図4は、本実施例における定着制御フロー
チャートを示す。まず、ステップS41で装置電源をオ
ンし、ステップS42で画像形成装置の前多回転時にサ
ブサーミスタ14bの一定温調制御によって前記入力電
圧検知を行なったのち、検知入力電圧値に応じて印刷時
の温調制御テーブルを決定する(ステップS43)。ス
テップS44において選択されるTable I、IIお
よびIII はそれぞれ、検知入力電圧85〜110V、1
10〜130Vおよび130V以上の電圧範囲に応じた
印刷時電力制御テーブルであり、その詳細の一部を表1
に示す。
【0065】
【表1】
【0066】表1によると、メインサーミスタ14a
の一定温調制御開始温度、メインサーミスタ14aの
一定温調制御中の加熱体入力電力比率(Table I
の場合を1とする)、および記録紙の重送時の対応制
御の条件について、各テーブルで異ならせている。
【0067】画像形成装置にプリント信号が入力される
と(ステップS45)、加熱体通電をオン状態にする
(ステップS46)。そして、定着装置の温調はメイン
サーミスタ14aの検出温度により制御され(ステップ
S47)、選択された適正電力テーブルに従って、トナ
ー画像を担持した記録紙Pが定着される(ステップS4
8)。最後に、加熱体通電をオフする(ステップS4
9)。
【0068】このような方法により、定格電源電圧が大
きい場合においても、定着・排紙された印刷画像は、電
力制御が適正であるために先端のテカリや定着リップル
等が生じない良好な品質が得られた。また記録紙の重送
時の定着制御も適正になされるために、定格電源電圧が
大きい場合に記録紙が重送したとしても、加熱体10や
加圧ローラ17を含む定着装置の各部品がダメージを受
けることはなかった。
【0069】以上、本実施形態の定着装置では、メイン
サーミスタよりも温度応答性の低いサブサーミスタで非
通紙時に一定温調制御をすることによって定格電源電圧
を精密に見積もり、その入力電圧に応じた温調制御テー
ブルを選択して、印刷時にメインサーミスタの温度制御
で記録紙を定着させることにより、定格電源電圧の大小
に依らない適正な電力制御が可能になる。このため、定
格電源電圧が大きい場合の目標温度からのオーバーシュ
ートによる記録紙先端テカリや、定着リップルの発生と
いった上述の課題を抑制することができる。
【0070】また、記録紙の重送時における定着装置中
の各部品のダメージを防止することができる。
【0071】(第2実施形態)本実施例2における定着
装置の構成は、メインサーミスタ14aの温度応答性は
サブサーミスタ14bのそれよりも良く、メインサーミ
スタ14aによる温調制御は波数制御や位相制御をもっ
て電力制御する多段階制御であるのに対して、サブサー
ミスタ14bによる温調制御は1段階のオン/オフ制御
である点を除いては、上述の実施形態と共通である。ま
た、各サーミスタの温度応答性を異ならせる方法とし
て、上述の実施形態の方法を採用する。
【0072】本実施形態における定着装置の制御は、メ
インサーミスタ14aによる温調制御方式が多段階制御
であり、サブサーミスタ14bによる温調制御方式が1
段階オン/オフ制御であることから、温調制御をつかさ
どるCPU23では各サーミスタの温調制御時において
制御方式を切り替えるプログラムが実装される。
【0073】本実施形態においても、入力電圧検知手段
は上述の実施形態と同様であり、画像形成装置の前多回
転中にサブサーミスタ14bによって印刷時の目標温度
よりも十分低い一定温調制御を行なって入力電圧を見積
もる。
【0074】ただし、本実施形態の場合は、サブサーミ
スタ14bの一定温調制御中は1段階のオン/オフ制御
を行なっているため、入力電圧の見積もりは、メインサ
ーミスタ14aの検出温度振幅を用いてもよいし、サブ
サーミスタ14bのオン/オフ周期の時間間隔を用いて
もよい。あるいは、両方を組み合わせて見積もること
で、より精密な見積もりが可能となるのが特徴である。
【0075】本実施形態における、非通紙時のサブサー
ミスタ14bによるオン/オフ制御した場合の各サーミ
スタの検出温度の様子は、図3に示すものと酷似するた
め図示を省略する。また、入力電圧検知後の印刷制御は
上述の実施形態と同様である。
【0076】本実施形態の定着装置を用いることによ
り、上述の実施形態と同様の、あるいはそれ以上の精密
さで加熱体への入力電圧を見積もることができるという
作用、効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱体と、一対の定着回転体とを有し、該一対の定着回
転体を加圧接触させて形成される圧接部を通過する記録
紙上のトナー画像を前記加熱体からの熱によって加熱定
着する定着装置であって、前記加熱体の温度を検知する
複数の温度検知素子と、非通紙時に前記複数の温度検知
素子のうちの第1の温度検知素子の出力に基づいて一定
温度制御を実行し、通紙時に前記複数の温度検知素子の
うちの第2の温度検知素子の出力に基づいて定着温度制
御を実行する温度制御手段とを具えたので、それぞれの
サーミスタの温度応答速度の違いや温調制御方式の違い
を利用して定格電源電圧をより精密に見積もることが可
能となる。
【0078】また、前記第1の温度検知素子は前記加熱
体の加熱領域の端部に取付けられ、前記第2の温度検知
素子は前記加熱体の加熱領域の中央部に取付けられたの
で、定格電源電圧の大小に依らない適正な電力制御が可
能になる。
【0079】また、前記加熱体の温度に対する前記第2
の温度検知素子の温度応答速度は、前記第1の温度検知
素子の温度応答速度よりも高いので、各サーミスタの応
答性に適当な差をつけることにより、精密な入力電圧を
検出することが可能となる。
【0080】また、前記温度制御手段は、非通紙時にお
ける一定温度制御中に、前記第2の温度検知素子が検出
する温度振幅に応じて通紙時の温度制御条件を決定する
ことを特徴とするので、画像形成装置の前多回転時に入
力電圧検知を行なった後、検知入力電圧値に応じて印刷
時の温調制御を決定することができる。
【0081】また、前記温度制御手段は、前記第2の温
度検知素子が検出する温度に基づいて前記加熱体に入力
される電源電圧を見積もり、前記見積もり後の電源電圧
に応じて通紙時の温度制御条件を決定するので、検知し
た入力電圧に応じて通紙中の定着電力制御を決定するこ
とによって、定格電源電圧が大きい地域で発生してい
た、定着温度オーバーシュートや温度リップルに起因す
る定着過多や定着リップルを防止することができる。
【0082】また、前記温度制御手段は、前記第2の温
度検知素子が温度制御を開始する温度、前記第2の温度
検知素子による温度制御中に前記加熱体へ入力する前記
第2の温度検知素子の検知出力に応じた供給電力、およ
び記録紙の重送時における温度制御条件のいずれかを決
定するので、定格電源電圧が大きい場合や、画像形成装
置内に何らかの記録紙の重送検知手段を有する場合に、
記録紙の重送時に対応した定着制御を入力電圧に応じて
決定することが可能となる。結果として、定着部品のダ
メージを防止できる。
【0083】また、薄膜フィルムを介して記録紙を加熱
する加熱体と、該加熱体との間に形成される圧接部に導
入された該記録紙を、前記薄膜フィルムを介して前記加
熱体に加圧することにより、通紙時に前記記録紙上のト
ナー画像を加熱定着する加圧ローラとを有する定着装置
であって、前記加熱体の温度を検知する複数の温度検知
素子と、非通紙時に前記複数の温度検知素子のうちの第
1の温度検知素子の出力により一定温度制御を実行し、
通紙時に前記複数の温度検知素子のうちの第2の温度検
知素子の出力により定着温度制御を実行する温度制御手
段とを具えたので、定格電源電圧が異なる地域において
も、安定した画像品質を保つことが可能となる。
【0084】また、前記第1の温度検知素子による非通
紙時の一定温度制御は一段階の加熱体への通電のオン/
オフ制御であり、前記第2の温度検知素子による通紙時
の定着温度制御は多段階電力制御であるので、入力電圧
の見積もりに、メインサーミスタの検出温度振幅や、サ
ブサーミスタのオン/オフ周期の時間間隔を使用でき
る。
【0085】また、前記温度制御手段は、前記第1の温
度検知素子の出力による一定温度制御中に、前記第2の
温度検知素子の振幅周期の時間間隔の大小に応じて通紙
時の温度制御条件を決定するので、精密な入力電圧の見
積もりが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る定着装置の概略構成
を示す図で、(a)は定着装置の概略透過斜視図、
(b)は定着装置中の加熱体表面(発熱体側)の一部切
欠き概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に基づく画像形成装置にお
ける電圧配分図である。
【図3】(a)は小電力の場合、(b)は大電力の場合
の前多回転中のサブサーミスタ温調制御時のメイン・サ
ブサーミスタの検出温度を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に基づく画像形成装置にお
ける定着制御フローチャートである。
【符号の説明】
10 加熱体 11 表面保護層 12 ヒータ基板 13 抵抗発熱体パターン 14a メインサーミスタ 14b サブサーミスタ 15 耐熱性フィルム 17 加圧ローラ 21 温度制御手段 22 トライアック 23 温度制御用CPU 24 給電電極パターン 31 電源回路 32 電子写真コントローラ 33 画像形成エンジン部 A 矢印 N 定着ニップ部 P 記録紙 T 未定着トナー像 Taw メインサーミスタの検出温度振幅 Tbw サブサーミスタの検出温度振幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA24 BA32 BE03 CA07 CA23 CA30 CA32 CA45 CA48 3K058 AA22 AA34 AA42 AA53 BA18 CA03 CA12 CA23 CA61 CA92 CB04 CB09 CB10 CB22 CB26 CC09 CE02 CE13 CE19 DA04 GA06

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、一対の定着回転体とを有し、
    該一対の定着回転体を加圧接触させて形成される圧接部
    を通過する記録紙上のトナー画像を前記加熱体からの熱
    によって加熱定着する定着装置であって、前記加熱体の
    温度を検知する複数の温度検知素子と、非通紙時に前記
    複数の温度検知素子のうちの第1の温度検知素子の出力
    に基づいて一定温度制御を実行し、通紙時に前記複数の
    温度検知素子のうちの第2の温度検知素子の出力に基づ
    いて定着温度制御を実行する温度制御手段とを具えたこ
    とを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、 前記第1の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の端部
    に取付けられ、前記第2の温度検知素子は前記加熱体の
    加熱領域の中央部に取付けられたことを特徴とする定着
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の定着装置にお
    いて、 前記加熱体の温度に対する前記第2の温度検知素子の温
    度応答速度は、前記第1の温度検知素子の温度応答速度
    よりも高いことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の定着装置において、 前記温度制御手段は、非通紙時における一定温度制御中
    に、前記第2の温度検知素子が検出する温度振幅に応じ
    て通紙時の温度制御条件を決定することを特徴とする定
    着装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の定着装置において、 前記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が検出す
    る温度に基づいて前記加熱体に入力される電源電圧を見
    積もり、前記見積もり後の電源電圧に応じて通紙時の温
    度制御条件を決定することを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の定着装置において、 前記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が温度制
    御を開始する温度、前記第2の温度検知素子による温度
    制御中に前記加熱体へ入力する前記第2の温度検知素子
    の検知出力に応じた供給電力、および記録紙の重送時に
    おける温度制御条件のいずれかを決定することを特徴と
    する定着装置。
  7. 【請求項7】 薄膜フィルムを介して記録紙を加熱する
    加熱体と、該加熱体との間に形成される圧接部に導入さ
    れた該記録紙を、前記薄膜フィルムを介して前記加熱体
    に加圧することにより、通紙時に前記記録紙上のトナー
    画像を加熱定着する加圧ローラとを有する定着装置であ
    って、前記加熱体の温度を検知する複数の温度検知素子
    と、非通紙時に前記複数の温度検知素子のうちの第1の
    温度検知素子の出力により一定温度制御を実行し、通紙
    時に前記複数の温度検知素子のうちの第2の温度検知素
    子の出力により定着温度制御を実行する温度制御手段と
    を具えたことを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の定着装置において、 前記第1の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の端部
    に取付けられ、前記第2の温度検知素子は前記加熱体の
    加熱領域の中央部に取付けられることを特徴とする定着
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の定着装置において、 前記加熱体の温度に対する前記第2の温度検知素子の温
    度応答速度は、前記第1の温度検知素子の温度応答速度
    よりも高いことを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の定着装置において、 前記第1の温度検知素子による非通紙時の一定温度制御
    は一段階の加熱体への通電のオン/オフ制御であり、前
    記第2の温度検知素子による通紙時の定着温度制御は多
    段階電力制御であることを特徴とする定着装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれか1項に
    記載の定着装置において、 前記温度制御手段は、非通紙時における一定温度制御中
    に、前記第2の温度検知素子が検出する温度振幅に応じ
    て通紙時の温度制御条件を決定することを特徴とする定
    着装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の定着装置におい
    て、 前記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が検出す
    る温度に基づいて前記加熱体に入力される電源電圧を見
    積もり、前記見積もり後の電源電圧に応じて通紙時の温
    度制御条件を決定することを特徴とする定着装置。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし12のいずれか1項に
    記載の定着装置において、 前記温度制御手段は、前記第1の温度検知素子の出力に
    よる一定温度制御中に、前記第2の温度検知素子の振幅
    周期の時間間隔の大小に応じて通紙時の温度制御条件を
    決定することを特徴とする定着装置。
  14. 【請求項14】 請求項8ないし13のいずれか1項に
    記載の定着装置において、 前記温度制御手段は、前記第2の温度検知素子が温度制
    御を開始する温度、前記第2の温度検知素子による一定
    温度制御中に前記加熱体へ入力する電力の比率、または
    記録紙の重送時における温度制御条件のいずれかを決定
    することを特徴とする定着装置。
  15. 【請求項15】 加熱体と、一対の定着回転体とを有
    し、該一対の定着回転体を加圧接触させて形成される圧
    接部を通過する記録紙上のトナー画像を前記加熱体から
    の熱によって加熱定着する定着装置を使用し、非通紙時
    に前記加熱体の温度を検知する第1の温度検知素子の出
    力に基づいて一定温度制御を実行し、通紙時に前記加熱
    体の温度を検知する第2の温度検知素子の出力に基づい
    て定着温度制御を実行することを特徴とする定着方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の定着方法におい
    て、 前記第1の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の端部
    に取付けられ、前記第2の温度検知素子は前記加熱体の
    加熱領域の中央部に取付けられたことを特徴とする定着
    方法。
  17. 【請求項17】 請求項15または16に記載の定着方
    法において、 前記加熱体の温度に対する前記第2の温度検知素子の温
    度応答速度は、前記第1の温度検知素子の温度応答速度
    よりも高いことを特徴とする定着方法。
  18. 【請求項18】 請求項15ないし17のいずれか1項
    に記載の定着方法において、 非通紙時における一定温度制御中に、前記第2の温度検
    知素子が検出する温度振幅に応じて通紙時の温度制御条
    件を決定することを特徴とする定着方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の定着方法におい
    て、 前記通紙時の温度制御条件の決定は、前記第2の温度検
    知素子が検出する温度に基づいて前記加熱体に入力され
    る電源電圧を見積もり、前記見積もり後の電源電圧に応
    じて通紙時の温度制御条件を決定することを含むことを
    特徴とする定着方法。
  20. 【請求項20】 請求項15ないし19のいずれか1項
    に記載の定着方法において、 前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制御中
    に、前記第2の温度検知素子が温度制御を開始する温
    度、前記第2の温度検知素子による温度制御中に前記加
    熱体へ入力する前記第2の温度検知素子の検知出力に応
    じた供給電力、および記録紙の重送時における温度制御
    条件のいずれかを決定することを特徴とする定着方法。
  21. 【請求項21】 薄膜フィルムを介して記録紙を加熱す
    る加熱体と、該加熱体との間に形成される圧接部に導入
    された該記録紙を、前記薄膜フィルムを介して前記加熱
    体に加圧することにより、前記記録紙上のトナー画像を
    加熱定着する加圧ローラとを有する定着装置を使用し、
    非通紙時に前記加熱体の温度を検知する第1の温度検知
    素子の出力により一定温度制御を実行し、通紙時に前記
    加熱体の温度を検知する第2の温度検知素子の出力によ
    り定着温度制御を実行することを特徴とする定着方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の定着方法におい
    て、 前記第1の温度検知素子は前記加熱体の加熱領域の端部
    に取付けられ、前記第2の温度検知素子は前記加熱体の
    加熱領域の中央部に取付けられたことを特徴とする定着
    方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の定着方法におい
    て、 前記加熱体の温度に対する前記第2の温度検知素子の温
    度応答速度は、前記第1の温度検知素子の温度応答速度
    よりも高いことを特徴とする定着方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の定着方法におい
    て、 前記第1の温度検知素子による非通紙時の一定温度制御
    は一段階の加熱体への通電のオン/オフ制御であり、前
    記第2の温度検知素子による通紙時の定着温度制御は多
    段階電力制御であることを特徴とする定着方法。
  25. 【請求項25】 請求項22ないし24のいずれか1項
    に記載の定着方法において、 非通紙時における一定温度制御中に、前記第2の温度検
    知素子が検出する温度振幅に応じて通紙時の温度制御条
    件を決定することを特徴とする定着方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の定着方法におい
    て、 前記通紙時の温度制御条件の決定は、前記第2の温度検
    知素子が検出する温度に基づいて前記加熱体に入力され
    る電源電圧を見積もり、前記見積もり後の電源電圧に応
    じて通紙時の温度制御条件を決定することを含むことを
    特徴とする定着方法。
  27. 【請求項27】 請求項22ないし26のいずれか1項
    に記載の定着方法において、 前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制御中
    に、前記第2の温度検知素子の振幅周期の時間間隔の大
    小に応じて通紙時の温度制御条件を決定することを特徴
    とする定着方法。
  28. 【請求項28】 請求項22ないし27のいずれか1項
    に記載の定着方法において、 前記第1の温度検知素子の出力による一定温度制御中
    に、前記第2の温度検知素子が温度制御を開始する温
    度、前記第2の温度検知素子による一定温度制御中に前
    記加熱体へ入力する電力の比率、および記録紙の重送時
    における温度制御条件のいずれかを決定することを特徴
    とする定着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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