JP2002171195A - 送受信制御回路 - Google Patents
送受信制御回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は送信信号の送信時に歪の発生のない良
好な送受信制御回路を提供することである。 【解決手段】 本発明は、送信回路の送信信号アンテナ
端子ANTに導出するとともに、前記アンテナ端子AN
Tから受信した受信信号を異なる受信周波数帯域の2つ
の受信信号に導出する受信切り換え回路部を介して受信
回路に供給する。そして前記受信切り換え回路部は、制
御電圧制限用コンデンサCz3、第1の受信信号を制限
する第1の受信信号に対してショートスタブとして動作
又は伝送路として動作するストリップ線路SLzと、該
ストリップ線路SLzの受信回路側と接地電位との間に
配置され第1の受信信号の受信時にオン状態となる第1
のスイッチングダイオードDz2、前記制御電圧制限用
コンデンサCz3とストリップ線路SLzとの間より分
岐されて、第2の受信信号の受信時にオフ状態となる第
2のスイッチングダイオードDz1を具備している。
好な送受信制御回路を提供することである。 【解決手段】 本発明は、送信回路の送信信号アンテナ
端子ANTに導出するとともに、前記アンテナ端子AN
Tから受信した受信信号を異なる受信周波数帯域の2つ
の受信信号に導出する受信切り換え回路部を介して受信
回路に供給する。そして前記受信切り換え回路部は、制
御電圧制限用コンデンサCz3、第1の受信信号を制限
する第1の受信信号に対してショートスタブとして動作
又は伝送路として動作するストリップ線路SLzと、該
ストリップ線路SLzの受信回路側と接地電位との間に
配置され第1の受信信号の受信時にオン状態となる第1
のスイッチングダイオードDz2、前記制御電圧制限用
コンデンサCz3とストリップ線路SLzとの間より分
岐されて、第2の受信信号の受信時にオフ状態となる第
2のスイッチングダイオードDz1を具備している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば移動体通信機
器などに用いられ、アンテナから受信される受信信号、
アンテナから送信する送信信号とを切り替える高周波回
路に関する。
器などに用いられ、アンテナから受信される受信信号、
アンテナから送信する送信信号とを切り替える高周波回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器などのアンテナから、受
信信号を受信して受信回路に供給し、また、送信回路の
送信信号をアンテナに供給するシングルモード(単一の
通信システムに対応した)送受信制御回路は、例えば、
図3に示すように、2つのスイッチングダイオードD
1、D2と、1つのストリップ線路SLとで実質的に構
成され、図示していないが受信回路に接続される受信端
子RX、送信回路は接続される送信端子TX、アンテナ
が接続されるアンテナ端子ANT、及び送信及び受信を
切り換える制御端子CONTを有している。具体的に
は、送信端子TXと受信端子RXとの間には、アンテナ
端子ANTが分岐している。また、送信端子TXから受
信端子RXにかけて、コンデンサC2、第1のスイッチ
ングダイオードD1、ストリップ線路SL、コンデンサ
C4が接続されており、ストリップ線路SLのコンデン
サC4側には、カソードが接地電位に接続する第2のス
イッチングダイオードD2が接続されている。また、コ
ンデンサC2と第1のスイッチングダイオードD1のア
ノード側には、第1のスイッチングダイオードD1、第
2のスイッチングダイオードD2のバイアスとなる送受
信切り換え制御信号が供給される制御端子CONTが配
置されている。尚、制御端子CONTから第1のスイッチン
グダイオードD1までの間には、制御信号の電圧を制御
する抵抗R1、制御信号が接地されないように制限する
コンデンサC1、送信信号が漏れないように制限するコ
イルL1を有している。また、アンテナ端子ANTの直
前には、制御信号がアンテナ端子に漏れないように制限
するコンデンサC3を有している。
信信号を受信して受信回路に供給し、また、送信回路の
送信信号をアンテナに供給するシングルモード(単一の
通信システムに対応した)送受信制御回路は、例えば、
図3に示すように、2つのスイッチングダイオードD
1、D2と、1つのストリップ線路SLとで実質的に構
成され、図示していないが受信回路に接続される受信端
子RX、送信回路は接続される送信端子TX、アンテナ
が接続されるアンテナ端子ANT、及び送信及び受信を
切り換える制御端子CONTを有している。具体的に
は、送信端子TXと受信端子RXとの間には、アンテナ
端子ANTが分岐している。また、送信端子TXから受
信端子RXにかけて、コンデンサC2、第1のスイッチ
ングダイオードD1、ストリップ線路SL、コンデンサ
C4が接続されており、ストリップ線路SLのコンデン
サC4側には、カソードが接地電位に接続する第2のス
イッチングダイオードD2が接続されている。また、コ
ンデンサC2と第1のスイッチングダイオードD1のア
ノード側には、第1のスイッチングダイオードD1、第
2のスイッチングダイオードD2のバイアスとなる送受
信切り換え制御信号が供給される制御端子CONTが配
置されている。尚、制御端子CONTから第1のスイッチン
グダイオードD1までの間には、制御信号の電圧を制御
する抵抗R1、制御信号が接地されないように制限する
コンデンサC1、送信信号が漏れないように制限するコ
イルL1を有している。また、アンテナ端子ANTの直
前には、制御信号がアンテナ端子に漏れないように制限
するコンデンサC3を有している。
【0003】尚、ストリップ線路SLは、一端が接地さ
れて送信信号の周波数帯域に対して略1/4波長に相当
する線路長に設定されている。
れて送信信号の周波数帯域に対して略1/4波長に相当
する線路長に設定されている。
【0004】このように制御信号(バイアス電流)を制
御端子CONTより供給すると、制御信号は、第1のダ
イオードD1、第2のダイオードD2に順方向に流れ、
夫々ON状態となる。また、制御信号が供給されない
と、第1のダイオードD1、第2のダイオードD2は夫
々OFF状態となる。
御端子CONTより供給すると、制御信号は、第1のダ
イオードD1、第2のダイオードD2に順方向に流れ、
夫々ON状態となる。また、制御信号が供給されない
と、第1のダイオードD1、第2のダイオードD2は夫
々OFF状態となる。
【0005】これにより、送信信号の送信時(制御信号
を供給し、第1のダイオードD1、第2のダイオードD
2がON状態)、ストリップ線路SLは、送信信号に対
してインピーダンス無限大となり、送信信号は、受信回
路側に流れない。尚、受信信号の受信時(受信信号を供
給し、第1のダイオードD1、第2のダイオードD2が
OFF状態)、第1のダイオードD1はOFFであるた
め、受信信号は、送信回路側に流れない。
を供給し、第1のダイオードD1、第2のダイオードD
2がON状態)、ストリップ線路SLは、送信信号に対
してインピーダンス無限大となり、送信信号は、受信回
路側に流れない。尚、受信信号の受信時(受信信号を供
給し、第1のダイオードD1、第2のダイオードD2が
OFF状態)、第1のダイオードD1はOFFであるた
め、受信信号は、送信回路側に流れない。
【0006】また、例えば移動体通信の市場において
は、特定システムにおける送受信周波数帯での利用者の
増加、高品位の機能の増強などにより、別の周波数帯域
でのシステムが並存している。このような複数の送受信
周波数帯域の通信システムに、1つの移動体通信機で使
用させるためには、送受信制御回路内に、複数のシステ
ムに対応するようにしなくてはならない。
は、特定システムにおける送受信周波数帯での利用者の
増加、高品位の機能の増強などにより、別の周波数帯域
でのシステムが並存している。このような複数の送受信
周波数帯域の通信システムに、1つの移動体通信機で使
用させるためには、送受信制御回路内に、複数のシステ
ムに対応するようにしなくてはならない。
【0007】例えば、図4に示す送受信制御回路のよう
に、1つの通信システムの周波数帯に対応する送受信制
御回路Xと、いま1つの通信システムの周波数帯に対応
する送受信制御回路Yとを、アンテナ端子ANTとの間
でダイプレクサDIPXを用いて接続していた。
に、1つの通信システムの周波数帯に対応する送受信制
御回路Xと、いま1つの通信システムの周波数帯に対応
する送受信制御回路Yとを、アンテナ端子ANTとの間
でダイプレクサDIPXを用いて接続していた。
【0008】ダイプレクサDIPXは、フィルタ部材の
組合せによって構成され、これにより、送受信制御回路
Xによって送受信制御を行うべき送受信信号は、送受信
制御回路X側で処理されるように、送受信制御回路Yに
よって送受信制御を行うべき送受信信号は、送受信制御
回路Y側で処理されるように切り替えられる。
組合せによって構成され、これにより、送受信制御回路
Xによって送受信制御を行うべき送受信信号は、送受信
制御回路X側で処理されるように、送受信制御回路Yに
よって送受信制御を行うべき送受信信号は、送受信制御
回路Y側で処理されるように切り替えられる。
【0009】その後、送受信制御回路X及びYでの処理
においては、図3に上述したとおりである。即ち、図3
に示す単一周波数帯を各々処理する2つの送受信制御回
路X、Yが、ダイプレクサDIPXによって2段に接続
されており、各送受信制御回路X、Yのストリップ線路S
Lx、SLyの電気長が、各々の周波数帯の応じて設定
されていた。
においては、図3に上述したとおりである。即ち、図3
に示す単一周波数帯を各々処理する2つの送受信制御回
路X、Yが、ダイプレクサDIPXによって2段に接続
されており、各送受信制御回路X、Yのストリップ線路S
Lx、SLyの電気長が、各々の周波数帯の応じて設定
されていた。
【0010】しかし、上述の図4に示すデュアルバンド
に対応した送受信制御回路では、バンドの種類によっ
て、ストリップ線路SLx、SLyの数、制御端子CO
NTの端子数、送信端子TXの端子数、受信端子RXの
端子数が比例的に増加してしまう。
に対応した送受信制御回路では、バンドの種類によっ
て、ストリップ線路SLx、SLyの数、制御端子CO
NTの端子数、送信端子TXの端子数、受信端子RXの
端子数が比例的に増加してしまう。
【0011】また、2つの通信システムの周波数帯の関
係で、例えば、GSMシステム(900MHz帯)とD
CSシステム(1.8GHz帯)両者が大きく離れてい
る場合には、図4に示すように、比較的周波数の合成・
分離特性の粗いダイプレクサDIPXが使用できるもの
の、例えば、PCSシステム(1.9GHz帯)とDC
Sシステム(1.8GHz帯)のように、近接しあう周
波数帯のバンドを取り扱う場合には、安定した特性を有
するダイプレクサを用いて安定動作させることは、技術
的にも、コスト的にも困難であった。
係で、例えば、GSMシステム(900MHz帯)とD
CSシステム(1.8GHz帯)両者が大きく離れてい
る場合には、図4に示すように、比較的周波数の合成・
分離特性の粗いダイプレクサDIPXが使用できるもの
の、例えば、PCSシステム(1.9GHz帯)とDC
Sシステム(1.8GHz帯)のように、近接しあう周
波数帯のバンドを取り扱う場合には、安定した特性を有
するダイプレクサを用いて安定動作させることは、技術
的にも、コスト的にも困難であった。
【0012】そこで、図5に示すトリプルバンドに対応
した送受信制御回路が種々提案されている。図5では、
送受信制御回路Xは例えばGSMシステムに対応する送
受信を制御する回路であり、送受信制御回路Yは例えば
周波数帯域が近接するPCSシステム及びDCSシステ
ムに対応する送受信を制御する回路である。
した送受信制御回路が種々提案されている。図5では、
送受信制御回路Xは例えばGSMシステムに対応する送
受信を制御する回路であり、送受信制御回路Yは例えば
周波数帯域が近接するPCSシステム及びDCSシステ
ムに対応する送受信を制御する回路である。
【0013】即ち、近接しあう周波数帯、例えばPCS
システムとDCSシステムとでは、送信端子TXyを両
システムで共用し、受信時のみ受信信号を、2つの受信
端子RXy、RXzに切り換えていた。尚、送受信制御
回路X(GSMシステムの送受信制御)は、図4と同様
である。
システムとDCSシステムとでは、送信端子TXyを両
システムで共用し、受信時のみ受信信号を、2つの受信
端子RXy、RXzに切り換えていた。尚、送受信制御
回路X(GSMシステムの送受信制御)は、図4と同様
である。
【0014】図5の送受信制御回路Yにおいて、アンテ
ナ端子ANTyの直前のコンデンサCy3から送信端子
TXyまでの送信ラインに並列となるように、近接しあ
う2つの受信信号の一方の受信信号を導出する受信ライ
ンが形成されている。尚、便宜上、コンデンサCy3と通
常の受信端子RXyとの間を第1の受信ラインといい、コ
ンデンサCy3と受信端子RXzとの間を第2の受信ライ
ンという。
ナ端子ANTyの直前のコンデンサCy3から送信端子
TXyまでの送信ラインに並列となるように、近接しあ
う2つの受信信号の一方の受信信号を導出する受信ライ
ンが形成されている。尚、便宜上、コンデンサCy3と通
常の受信端子RXyとの間を第1の受信ラインといい、コ
ンデンサCy3と受信端子RXzとの間を第2の受信ライ
ンという。
【0015】第2の受信ラインは、アンテナ端子ANT
yのコンデンサCy3と受信端子RXzとの間には、ア
ンテナ端子ANTyからスイッチングダイオードDw
1、コンデンサCw2が配置されている。そして、スイ
ッチングダイオードDw1のアノードとコンデンサCw
2との間には、コイルLw1、抵抗Rw1を介して、近
接しあう2つの受信信号を切り換える制御端子CONT
wが接続されている。
yのコンデンサCy3と受信端子RXzとの間には、ア
ンテナ端子ANTyからスイッチングダイオードDw
1、コンデンサCw2が配置されている。そして、スイ
ッチングダイオードDw1のアノードとコンデンサCw
2との間には、コイルLw1、抵抗Rw1を介して、近
接しあう2つの受信信号を切り換える制御端子CONT
wが接続されている。
【0016】上述の送受信制御回路Yにおいて、送信時
には、制御端子CONTyに制御信号(バイアス電流)を
供給し、制御端子CONTwに制御信号(バイアス電流)
を供給しない。これにより、制御信号は、スイッチング
ダイオードDw1、ストリップ線路SLy、スイッチン
グダイオードDy2を流れ、スイッチングダイオードD
w1、Dy2はON状態となる。これにより、ストリップ
線路SLyは、送信信号に対してインピーダンス無限大
となるシーョトスタブとして動作する。また、第2の受
信ラインのスイッチングダイオードDw1をOFF状態
であるため、送信信号はアンテナ端子ANTyのみに導
出されることになる。
には、制御端子CONTyに制御信号(バイアス電流)を
供給し、制御端子CONTwに制御信号(バイアス電流)
を供給しない。これにより、制御信号は、スイッチング
ダイオードDw1、ストリップ線路SLy、スイッチン
グダイオードDy2を流れ、スイッチングダイオードD
w1、Dy2はON状態となる。これにより、ストリップ
線路SLyは、送信信号に対してインピーダンス無限大
となるシーョトスタブとして動作する。また、第2の受
信ラインのスイッチングダイオードDw1をOFF状態
であるため、送信信号はアンテナ端子ANTyのみに導
出されることになる。
【0017】また、受信時において、制御端子CONT
y、制御端子CONTwに制御信号を供給しない場合、
スイッチングダイオードDy1、Dy2、Dw1がとも
にOFF状態となる。即ち、ストリップ線路SLyは、
伝送路として動作して、受信信号は受信端子RXyに導
出される。
y、制御端子CONTwに制御信号を供給しない場合、
スイッチングダイオードDy1、Dy2、Dw1がとも
にOFF状態となる。即ち、ストリップ線路SLyは、
伝送路として動作して、受信信号は受信端子RXyに導
出される。
【0018】また、受信時において、制御端子CONT
yに制御信号を供給せず、制御端子CONTwに制御信
号を供給した場合、制御信号は、スイッチングダイオー
ドDw1、ストリップ線路SLy、スイッチングダイオ
ードDy2に流れ、スイッチングダイオードDw1、D
y2はON状態となる。この時、ストリップ線路SLy
は、この受信信号に対してインピーダンス無限大となる
ショートスタブとして動作することになり、受信信号
は、受信端子RXwに導出される。
yに制御信号を供給せず、制御端子CONTwに制御信
号を供給した場合、制御信号は、スイッチングダイオー
ドDw1、ストリップ線路SLy、スイッチングダイオ
ードDy2に流れ、スイッチングダイオードDw1、D
y2はON状態となる。この時、ストリップ線路SLy
は、この受信信号に対してインピーダンス無限大となる
ショートスタブとして動作することになり、受信信号
は、受信端子RXwに導出される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の図5に
示すトリプルバンドに対応した送受信制御回路では、送
受信制御回路Y側での送信時には、出力レベルが大きい
送信信号が、送信端子TXy、コンデンサCy2、スイ
ッチングダイオードDy1、コンデンサCy3を介して
アンテナ端子ANTyに流れるものの、同時に、OFF
状態であるスイッチングダイオードDw1のカソード
側、ストリップ線路 SLyの一端側に供給されること
になる。
示すトリプルバンドに対応した送受信制御回路では、送
受信制御回路Y側での送信時には、出力レベルが大きい
送信信号が、送信端子TXy、コンデンサCy2、スイ
ッチングダイオードDy1、コンデンサCy3を介して
アンテナ端子ANTyに流れるものの、同時に、OFF
状態であるスイッチングダイオードDw1のカソード
側、ストリップ線路 SLyの一端側に供給されること
になる。
【0020】このように高い出力レベルの信号がOFF
状態であるスイッチングダイオードDw1に供給される
と、送信信号によって歪を発生させてしまうという問題
が発生していた。すなわち、OFF状態であるスイッチ
ングダイオードDw1であるものの、高周波信号では半
波整流作用などにより、完全にOFF状態とすることが
できず、これが原因で歪(高調波成分など)を発生させて
いた。
状態であるスイッチングダイオードDw1に供給される
と、送信信号によって歪を発生させてしまうという問題
が発生していた。すなわち、OFF状態であるスイッチ
ングダイオードDw1であるものの、高周波信号では半
波整流作用などにより、完全にOFF状態とすることが
できず、これが原因で歪(高調波成分など)を発生させて
いた。
【0021】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、送信信号の送信時に歪の発生
のない良好な多バンド対応の送受信制御回路を提供する
ことである。
ものであり、その目的は、送信信号の送信時に歪の発生
のない良好な多バンド対応の送受信制御回路を提供する
ことである。
【0022】
【課題を解決する手段】本発明は、送信回路の送信信号
をアンテナ端子に導出するとともに、前記アンテナ端子
から受信した受信信号を異なる受信周波数帯域の2つの
受信信号に分岐導出する受信切り換え回路部を介して受
信回路に供給する送受信制御回路であって、前記受信切
り換え回路部は、制御電圧制限用コンデンサ、第1の受
信信号を制限する第1の受信信号に対してショートスタ
ブとして動作又は伝送路として動作するストリップ線路
と、該ストリップ線路の受信回路側と接地電位との間に
配置され第1の受信信号の受信時にオン状態となる第1
のスイッチングダイオード、前記制御電圧制限用コンデ
ンサとストリップ線路との間より分岐されて、第2の受
信信号の受信時にオフ状態となる第2のスイッチングダ
イオードを具備していることを特徴とする送受信制御回
路である。
をアンテナ端子に導出するとともに、前記アンテナ端子
から受信した受信信号を異なる受信周波数帯域の2つの
受信信号に分岐導出する受信切り換え回路部を介して受
信回路に供給する送受信制御回路であって、前記受信切
り換え回路部は、制御電圧制限用コンデンサ、第1の受
信信号を制限する第1の受信信号に対してショートスタ
ブとして動作又は伝送路として動作するストリップ線路
と、該ストリップ線路の受信回路側と接地電位との間に
配置され第1の受信信号の受信時にオン状態となる第1
のスイッチングダイオード、前記制御電圧制限用コンデ
ンサとストリップ線路との間より分岐されて、第2の受
信信号の受信時にオフ状態となる第2のスイッチングダ
イオードを具備していることを特徴とする送受信制御回
路である。
【0023】
【作用】本発明では、アンテナから供給される2つの周
波数帯の受信信号を、第1の受信端子と第2の受信端子
のいずれかに出力させており、また、この2つの周波数
帯の送信信号は、1つの送信端子から供給される。
波数帯の受信信号を、第1の受信端子と第2の受信端子
のいずれかに出力させており、また、この2つの周波数
帯の送信信号は、1つの送信端子から供給される。
【0024】そして、制御端子としては、送受信を切り
替える制御端子と、受信時に第1受信端子からの出力
と、第2の受信端子からの出力を制御する制御端子とを
有している。
替える制御端子と、受信時に第1受信端子からの出力
と、第2の受信端子からの出力を制御する制御端子とを
有している。
【0025】そして、出力レベルが大きい送信信号がと
おる信号経路上には、送信時にOFF状態となるスイッ
チングダイオードが接続されていないため、このスイッ
チングダイオードに起因して発生する送信信号の歪みが
一切発生しないことになる。
おる信号経路上には、送信時にOFF状態となるスイッ
チングダイオードが接続されていないため、このスイッ
チングダイオードに起因して発生する送信信号の歪みが
一切発生しないことになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の送受信制御回路を
図面に基づいて詳説する。
図面に基づいて詳説する。
【0027】図1は、本発明のダイプレクサDIPXを
用いずに、送受信周波数帯域が近接した通信システムに
対応したデュアルバンド型の送受信制御回路を示す回路
図である。尚、実際の例としては、DCSシステムとP
CSシステムとの2つに対応した送受信制御回路であ
る。例えば、DCSシステム、PCSシステムの送信信
号の周波数帯域は、1710〜1910MHz、DCS
システムの受信信号の周波数帯は1805〜1880M
Hz、PCSシステムの受信信号の周波数帯域は193
0〜1990MHzである。
用いずに、送受信周波数帯域が近接した通信システムに
対応したデュアルバンド型の送受信制御回路を示す回路
図である。尚、実際の例としては、DCSシステムとP
CSシステムとの2つに対応した送受信制御回路であ
る。例えば、DCSシステム、PCSシステムの送信信
号の周波数帯域は、1710〜1910MHz、DCS
システムの受信信号の周波数帯は1805〜1880M
Hz、PCSシステムの受信信号の周波数帯域は193
0〜1990MHzである。
【0028】図1において、送受信制御回路は、例え
ば、DCSシステムの受信回路に接続される第1の受信
端子RXy、例えば、PCSシステムの受信回路に接続
される第2の受信端子RXz、両システムに共通して動
作する送信回路に接続される送信端子TXy、アンテナ
が接続されるアンテナ端子ANT、送信及び受信を切り
換える制御端子CONTy、受信時に受信信号を第1の
受信端子RXyまたは第2の受信端子RXzのいずれか
に導出することを制御する制御端子CONTzを有して
いる。
ば、DCSシステムの受信回路に接続される第1の受信
端子RXy、例えば、PCSシステムの受信回路に接続
される第2の受信端子RXz、両システムに共通して動
作する送信回路に接続される送信端子TXy、アンテナ
が接続されるアンテナ端子ANT、送信及び受信を切り
換える制御端子CONTy、受信時に受信信号を第1の
受信端子RXyまたは第2の受信端子RXzのいずれか
に導出することを制御する制御端子CONTzを有して
いる。
【0029】具体的には、送信端子TXyと例えば第1
の受信端子RXyとの間には、アンテナ端子ANTが分
岐している。また、送信端子TXから第1の受信端子R
Xyにかけて、コンデンサCy2、スイッチングダイオ
ードDy1、ストリップ線路SLy、制御信号制限用コ
ンデンサCy4、コンデンサCz3、ストリップ線路S
Lz、コンデンサCz4が接続されている。特に、コン
デンサCz3と、ストリップ線路SLzとの間からは、
受信ラインから分岐して、第2の受信端子RXzが接続
されている。即ち、コンデンサCz3とストリップ線路
SLzとの間の分岐点から第2の受信端子RXzにかけ
て、スイッチングダイオードDz1、コンデンサCz2
が接続されている。また、ストリップ線路SLyのコン
デンサCy4側には、カソードが接地電位に接続するス
イッチングダイオードDy2が接続されている。
の受信端子RXyとの間には、アンテナ端子ANTが分
岐している。また、送信端子TXから第1の受信端子R
Xyにかけて、コンデンサCy2、スイッチングダイオ
ードDy1、ストリップ線路SLy、制御信号制限用コ
ンデンサCy4、コンデンサCz3、ストリップ線路S
Lz、コンデンサCz4が接続されている。特に、コン
デンサCz3と、ストリップ線路SLzとの間からは、
受信ラインから分岐して、第2の受信端子RXzが接続
されている。即ち、コンデンサCz3とストリップ線路
SLzとの間の分岐点から第2の受信端子RXzにかけ
て、スイッチングダイオードDz1、コンデンサCz2
が接続されている。また、ストリップ線路SLyのコン
デンサCy4側には、カソードが接地電位に接続するス
イッチングダイオードDy2が接続されている。
【0030】また、送信ラインにおいて、コンデンサC
y2とスイッチングダイオードDy1のアノード側に
は、スイッチングダイオードDy1、スイッチングダイ
オードDy2のバイアスとなる送受信切り換え制御信号
が供給される制御端子CONTyが配置されている。
y2とスイッチングダイオードDy1のアノード側に
は、スイッチングダイオードDy1、スイッチングダイ
オードDy2のバイアスとなる送受信切り換え制御信号
が供給される制御端子CONTyが配置されている。
【0031】尚、制御端子CONTyからスイッチング
ダイオードDy1までの間には、制御端子CONTy制御
信号の電圧を制御する抵抗Ry1、制御信号が接地され
ないように制限するコンデンサCy1、送信信号が漏れ
ないように制限するコイルLy1を有している。
ダイオードDy1までの間には、制御端子CONTy制御
信号の電圧を制御する抵抗Ry1、制御信号が接地され
ないように制限するコンデンサCy1、送信信号が漏れ
ないように制限するコイルLy1を有している。
【0032】さらに、第2の受信ラインにおいて、コン
デンサCz2とスイッチングダイオードDz1のアノー
ド側には、スイッチングダイオードDz1、スイッチン
グダイオードDy2のバイアスとなる送受信切り換え制
御信号が供給される制御端子CONTzが配置されてい
る。尚、制御端子CONTzからスイッチングダイオー
ドDz1までの間には、制御端子CONTzから供給さ
れる制御信号の電圧を制御する抵抗Rz1、制御信号が
接地されないように制限するコンデンサCz1、送信信
号が漏れないように制限するコイルLz1を有してい
る。
デンサCz2とスイッチングダイオードDz1のアノー
ド側には、スイッチングダイオードDz1、スイッチン
グダイオードDy2のバイアスとなる送受信切り換え制
御信号が供給される制御端子CONTzが配置されてい
る。尚、制御端子CONTzからスイッチングダイオー
ドDz1までの間には、制御端子CONTzから供給さ
れる制御信号の電圧を制御する抵抗Rz1、制御信号が
接地されないように制限するコンデンサCz1、送信信
号が漏れないように制限するコイルLz1を有してい
る。
【0033】また、アンテナ端子ANTの直前には、制
御信号がアンテナ端子に漏れないように制限するコンデ
ンサCy3を有している。 尚、ストリップ線路SLy
は、送信信号の周波数帯域の中心的な値、例えば、約1
810MHzに対して略1/4波長に相当する線路長に
設定されており、ストリップ線路SLzは、第2の受信端
子(PCSシステムの受信周波数帯1930〜1990
MHz)の中心的な値、例えば、約1960MHzに対
して略1/4波長に相当する線路長に設定されている。
御信号がアンテナ端子に漏れないように制限するコンデ
ンサCy3を有している。 尚、ストリップ線路SLy
は、送信信号の周波数帯域の中心的な値、例えば、約1
810MHzに対して略1/4波長に相当する線路長に
設定されており、ストリップ線路SLzは、第2の受信端
子(PCSシステムの受信周波数帯1930〜1990
MHz)の中心的な値、例えば、約1960MHzに対
して略1/4波長に相当する線路長に設定されている。
【0034】即ち、受信信号を第1の受信端子RXyと
第2の受信端子RXxに、各通信システムごとに切り換
える受信切換回路部は、制御信号制限用コンデンサCz
3、第1の受信信号を制限する第1の受信信号に対して
ショートスタブとして動作又は伝送路として動作するス
トリップ線路SLzと、該ストリップ線路SLzの受信
回路側と接地電位との間に配置され第1の受信信号の受
信時にオン状態となる第1のスイッチングダイオードD
z2、前記制御信号制限用コンデンサCz3とストリッ
プ線路SLzとの間より分岐されて、第2の受信信号の
受信時にオフ状態となる第2のスイッチングダイオード
Dz1とから構成している。
第2の受信端子RXxに、各通信システムごとに切り換
える受信切換回路部は、制御信号制限用コンデンサCz
3、第1の受信信号を制限する第1の受信信号に対して
ショートスタブとして動作又は伝送路として動作するス
トリップ線路SLzと、該ストリップ線路SLzの受信
回路側と接地電位との間に配置され第1の受信信号の受
信時にオン状態となる第1のスイッチングダイオードD
z2、前記制御信号制限用コンデンサCz3とストリッ
プ線路SLzとの間より分岐されて、第2の受信信号の
受信時にオフ状態となる第2のスイッチングダイオード
Dz1とから構成している。
【0035】上述の送受信制御回路において、送信時に
は、制御端子CONTyにスイッチングダイオードDy
1、スイッチングダイオードDy2をオン状態とする制
御信号を供給する。
は、制御端子CONTyにスイッチングダイオードDy
1、スイッチングダイオードDy2をオン状態とする制
御信号を供給する。
【0036】このように制御信号(バイアス電流)を制
御端子CONTyより供給すると、スイッチングダイオ
ードDy1、スイッチングダイオードDy2に順方向に
流れ接地に接続される。尚、制御端子CONTyから供
給された制御信号は、制御信号制限用コンデンサCy4
によって、受信端子側にはながれない。これにより、ス
イッチングダイオードDy1、スイッチングダイオード
Dy2がON状態となる。
御端子CONTyより供給すると、スイッチングダイオ
ードDy1、スイッチングダイオードDy2に順方向に
流れ接地に接続される。尚、制御端子CONTyから供
給された制御信号は、制御信号制限用コンデンサCy4
によって、受信端子側にはながれない。これにより、ス
イッチングダイオードDy1、スイッチングダイオード
Dy2がON状態となる。
【0037】これにより、ストリップ線路SLyは、P
CS、DCSシステムの送信信号に対してインピーダンス
無限大となる。そして、送信信号は、ストリップ線路S
Lyよりも後段側に位置する第1の受信端子RXy、第2
の受信端子RXzに流れない。
CS、DCSシステムの送信信号に対してインピーダンス
無限大となる。そして、送信信号は、ストリップ線路S
Lyよりも後段側に位置する第1の受信端子RXy、第2
の受信端子RXzに流れない。
【0038】次に、受信信号において、第1の受信端子
RXyに例えばDCSシステムの受信時には、制御端子
CONTy、制御端子CONTzに制御信号を供給しな
い。即ち、スイッチングダイオードDy1、スイッチン
グダイオードDy2は、OFF状態となる。従って、受
信信号は、OFF状態のスイッチングダイオードDy1
により送信端子TXyに流れない。
RXyに例えばDCSシステムの受信時には、制御端子
CONTy、制御端子CONTzに制御信号を供給しな
い。即ち、スイッチングダイオードDy1、スイッチン
グダイオードDy2は、OFF状態となる。従って、受
信信号は、OFF状態のスイッチングダイオードDy1
により送信端子TXyに流れない。
【0039】また、スイッチングダイオードDy2がO
FF状態であるため、ストリップ線路SLyは単なる伝
送路として動作し、受信信号は、このストリップ線路S
Lyを通過する。
FF状態であるため、ストリップ線路SLyは単なる伝
送路として動作し、受信信号は、このストリップ線路S
Lyを通過する。
【0040】そして、スイッチングダイオードDz1、
スイッチングダイオードDz2もOFF状態として動作
している。このスイッチングダイオードDz1がOFF
状態であるため、受信信号は、第2の受信端子RXzに
流れない。また、スイッチングダイオードDy2がOF
F状態であるため、ストリップ線路SLzは単なる伝送
路として動作し、この受信信号は、このストリップ線路
SLyを通過して、第1の受信端子RXyに導出され
る。
スイッチングダイオードDz2もOFF状態として動作
している。このスイッチングダイオードDz1がOFF
状態であるため、受信信号は、第2の受信端子RXzに
流れない。また、スイッチングダイオードDy2がOF
F状態であるため、ストリップ線路SLzは単なる伝送
路として動作し、この受信信号は、このストリップ線路
SLyを通過して、第1の受信端子RXyに導出され
る。
【0041】この時は、すべてのスイッチングダイオー
ドDy1、スイッチングダイオードDy2、スイッチン
グダイオードDz1、スイッチングダイオードDz2が
オフ状態として動作するものの、受信信号は、送信信号
の出力レベルは、非常に微弱(高々数dbm)であるた
め、信号の歪みの発生は無視できるものである。
ドDy1、スイッチングダイオードDy2、スイッチン
グダイオードDz1、スイッチングダイオードDz2が
オフ状態として動作するものの、受信信号は、送信信号
の出力レベルは、非常に微弱(高々数dbm)であるた
め、信号の歪みの発生は無視できるものである。
【0042】次に、受信信号において、第2の受信端子
RXzに例えばPCSシステムの受信時には、制御端子
CONTyに制御信号を供給せず、制御端子CONTz
に制御信号を供給する。即ち、スイッチングダイオード
Dy1、スイッチングダイオードDy2は、OFF状態
となる。従って、受信信号は、OFF状態のスイッチン
グダイオードDy1により送信端子TXyに流れない。
また、スイッチングダイオードDy2がON状態である
ため、ストリップ線路SLyは、その一端が接地され、
PCSシステムの受信信号に対して、インピーダンスが
無限大となるショートスタブとして動作する。これによ
り、第1の受信端子RXyにも受信信号はながれない。
RXzに例えばPCSシステムの受信時には、制御端子
CONTyに制御信号を供給せず、制御端子CONTz
に制御信号を供給する。即ち、スイッチングダイオード
Dy1、スイッチングダイオードDy2は、OFF状態
となる。従って、受信信号は、OFF状態のスイッチン
グダイオードDy1により送信端子TXyに流れない。
また、スイッチングダイオードDy2がON状態である
ため、ストリップ線路SLyは、その一端が接地され、
PCSシステムの受信信号に対して、インピーダンスが
無限大となるショートスタブとして動作する。これによ
り、第1の受信端子RXyにも受信信号はながれない。
【0043】結局、スイッチングダイオードDz1がON
状態のスイッチングダイオードDz1を介して、受信信
号は、第2の受信端子RXzに導出されることになる。
状態のスイッチングダイオードDz1を介して、受信信
号は、第2の受信端子RXzに導出されることになる。
【0044】以上のように、上述の送受信制御回路に、
出力レベルが高い(例えば30〜40dBm)送信信号が
ながれる際には、その信号経路である送信端子TXy、
スイッチングダイオードDy1、ストリップ線路SLy
との経路中に、送信信号の歪みの原因となるオフ状態の
スイッチングダイオードが一切存在しないため、非常に
安定した送受信制御回路となる。
出力レベルが高い(例えば30〜40dBm)送信信号が
ながれる際には、その信号経路である送信端子TXy、
スイッチングダイオードDy1、ストリップ線路SLy
との経路中に、送信信号の歪みの原因となるオフ状態の
スイッチングダイオードが一切存在しないため、非常に
安定した送受信制御回路となる。
【0045】また、受信信号から第1の受信信号を第1の
受信端子RXy、第2の受信信号を第2の受信端子RX
zに分離して導出するにあたり、スイッチングダイオー
ド、ストリップ線路の動作で行なっており、信号の大き
な減衰を伴う例えばバンドパスフィルタ、ローパスフィ
ルタ、ハイパスフィルタなどによる分離ではないため、
その信号の安定且つ、感度よく導出させることができ
る。
受信端子RXy、第2の受信信号を第2の受信端子RX
zに分離して導出するにあたり、スイッチングダイオー
ド、ストリップ線路の動作で行なっており、信号の大き
な減衰を伴う例えばバンドパスフィルタ、ローパスフィ
ルタ、ハイパスフィルタなどによる分離ではないため、
その信号の安定且つ、感度よく導出させることができ
る。
【0046】図2は、本発明は、トリプルモード型の送
受信制御回路を示す回路図である。尚、実際の例として
は、GSMシステム、DCSシステムとPCSシステム
との3つに対応した送受信制御回路である。即ち、例え
ば図1のDCSシステム、PCSシステムの送受信制御
回路に、GSMシステム(送信信号の周波数帯域は、8
80〜9150MHz、受信信号の周波数帯域は925
〜960MHz)が付加されている。
受信制御回路を示す回路図である。尚、実際の例として
は、GSMシステム、DCSシステムとPCSシステム
との3つに対応した送受信制御回路である。即ち、例え
ば図1のDCSシステム、PCSシステムの送受信制御
回路に、GSMシステム(送信信号の周波数帯域は、8
80〜9150MHz、受信信号の周波数帯域は925
〜960MHz)が付加されている。
【0047】具体的に、図1に示す送受信制御回路Y
と、GSMシステム単独の送受信制御回路Xとが、ダイ
プレクサDIPXに接続し、このダイプレクサDIPX
にアンテナ端子ANTが形成されている。このダイプレク
サDIPXは、DCSシステムとPCSシステムの送受
信信号(1710〜1990MHz)を通過させるパイ
パスフィルタ機能と、GSMシステムの送受信信号(8
80〜960MHz)を通過させるローパスフィルタ機
能とから具備し、例えば、は、DCSシステムとPCS
システムの送受信信号である1710〜1990MHz
は、アンテナ端子ANTと送受信制御回路Yとの間で信
号の授受が行なわれ、GMSシステムの送受信信号であ
る880〜960MHzは、アンテナ端子ANTと送受
信制御回路Xとの間で信号の授受が行なわれる。
と、GSMシステム単独の送受信制御回路Xとが、ダイ
プレクサDIPXに接続し、このダイプレクサDIPX
にアンテナ端子ANTが形成されている。このダイプレク
サDIPXは、DCSシステムとPCSシステムの送受
信信号(1710〜1990MHz)を通過させるパイ
パスフィルタ機能と、GSMシステムの送受信信号(8
80〜960MHz)を通過させるローパスフィルタ機
能とから具備し、例えば、は、DCSシステムとPCS
システムの送受信信号である1710〜1990MHz
は、アンテナ端子ANTと送受信制御回路Yとの間で信
号の授受が行なわれ、GMSシステムの送受信信号であ
る880〜960MHzは、アンテナ端子ANTと送受
信制御回路Xとの間で信号の授受が行なわれる。
【0048】尚、送受信制御回路X単体は、図3に示す
ように、2つのスイッチングダイオードDx1、Dx2
と、1つのストリップ線路SLxとで実質的に構成さ
れ、図示していないが受信回路に接続される受信端子R
Xx、送信回路は接続される送信端子TXx、及びGS
Mシステムの送信及び受信を切り換える制御端子CON
Txを有している。そして、その動作は、実質に同一で
あるため、省略する。
ように、2つのスイッチングダイオードDx1、Dx2
と、1つのストリップ線路SLxとで実質的に構成さ
れ、図示していないが受信回路に接続される受信端子R
Xx、送信回路は接続される送信端子TXx、及びGS
Mシステムの送信及び受信を切り換える制御端子CON
Txを有している。そして、その動作は、実質に同一で
あるため、省略する。
【0049】以上の構成では、互いに周波数が近接した
2つの通信システムのみならず、これらの周波数と大き
くはなれた他の通信システムとを同時に利用するトリプ
ルモードでも同様の作用効果が得られる。
2つの通信システムのみならず、これらの周波数と大き
くはなれた他の通信システムとを同時に利用するトリプ
ルモードでも同様の作用効果が得られる。
【0050】尚、上述の実施例では、送受信を切り換え
制御する制御信号の流れを制限するコンデンサCy4
と、受信信号を第1の受信端子RXy、第2の受信端子
RXzに切り換える制御信号の流れを制限するコンデン
サCz3とが、別々に形成されているが、これらを共用
して、1つの制御信号制限用コンデンサとしても構わな
い。
制御する制御信号の流れを制限するコンデンサCy4
と、受信信号を第1の受信端子RXy、第2の受信端子
RXzに切り換える制御信号の流れを制限するコンデン
サCz3とが、別々に形成されているが、これらを共用
して、1つの制御信号制限用コンデンサとしても構わな
い。
【0051】また、GSMシステム、DCSシステム、
PCSシステムの通信システムを例にして説明したが、
他の通信システムの確立によって、その通信システムと
の組み合わせにおいても、当然適用することができる。
PCSシステムの通信システムを例にして説明したが、
他の通信システムの確立によって、その通信システムと
の組み合わせにおいても、当然適用することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、フィルタを必要とせず、周波
数帯域が互いに異なる複数のシステムの受信、送信信号
を制御することができ、信号の減衰を少なくでき、各々
の受信端子に、各システム毎に完全独立させて受信信号
を出力させることができる。
数帯域が互いに異なる複数のシステムの受信、送信信号
を制御することができ、信号の減衰を少なくでき、各々
の受信端子に、各システム毎に完全独立させて受信信号
を出力させることができる。
【0053】また、送信信号の送信時に信号経路上にO
FF状態のダイオードの入らないため、歪の発生のない
良好な送受信制御回路を構成することができる。
FF状態のダイオードの入らないため、歪の発生のない
良好な送受信制御回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデュアルバンド送受信制御回路の一例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図2】本発明のトリプルバンド送受信制御回路の一例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図3】従来のシングルバンド送受信制御回路の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図4】従来のデュアルバンド送受信制御回路の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図5】従来のトリプルバンド送受信制御回路の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
ANT、ANTx、ANTy :アンテナ端子 RX、RXx、RXy、RXz :受信端子 TX、TXx、TXy :送信端子 SL、SLx、SLy、SLz :ストリップ線路 D、Dx1〜2、Dy1〜2、 :スイッチングダイオ
ード Dz2 :第1のスイッチングダイオード Dz1:第2のスイッチングダイオード Cy4、Cz3 :制御信号制限用コンデンサ L、Lx1、Ly1、Lz1 :インダクタ素子 DIPX :ダイプレクサ
ード Dz2 :第1のスイッチングダイオード Dz1:第2のスイッチングダイオード Cy4、Cz3 :制御信号制限用コンデンサ L、Lx1、Ly1、Lz1 :インダクタ素子 DIPX :ダイプレクサ
Claims (1)
- 【請求項1】送信回路の送信信号をアンテナ端子に導出
するとともに、前記アンテナ端子から受信した受信信号
を異なる受信周波数帯域の2つの受信信号に分離導出す
る受信切り換え回路部を介して受信回路に供給する送受
信制御回路であって前記受信切り換え回路部は、制御信
号制限用コンデンサ、第1の受信信号を制限する第1の
受信信号に対してショートスタブとして動作又は伝送路
として動作するストリップ線路と、該ストリップ線路の
受信回路側と接地電位との間に配置され第1の受信信号
の受信時にオン状態となる第1のスイッチングダイオー
ド、前記制御信号制限用コンデンサとストリップ線路と
の間より分岐されて、第2の受信信号の受信時にオフ状
態となる第2のスイッチングダイオードを具備している
ことを特徴とする送受信制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364701A JP2002171195A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 送受信制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364701A JP2002171195A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 送受信制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002171195A true JP2002171195A (ja) | 2002-06-14 |
Family
ID=18835593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000364701A Pending JP2002171195A (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | 送受信制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002171195A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7167687B2 (en) | 2002-01-31 | 2007-01-23 | Hitachi Metals, Ltd. | Switch circuit and composite high-frequency part |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000364701A patent/JP2002171195A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7167687B2 (en) | 2002-01-31 | 2007-01-23 | Hitachi Metals, Ltd. | Switch circuit and composite high-frequency part |
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