JP2002154075A - マジックハンド - Google Patents
マジックハンドInfo
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- JP2002154075A JP2002154075A JP2000350628A JP2000350628A JP2002154075A JP 2002154075 A JP2002154075 A JP 2002154075A JP 2000350628 A JP2000350628 A JP 2000350628A JP 2000350628 A JP2000350628 A JP 2000350628A JP 2002154075 A JP2002154075 A JP 2002154075A
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- gripping
- pair
- handle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 離れた所の物体をソフトに安定した力で把持
できる手動式のマジックハンドを提供することである。 【解決手段】 一対の把持部材4を、可撓性とばね性を
備えた金属薄板製の前面材6と背面材7とで形成し、そ
の先端部を板面を同一方向に向けて互いに結合して、前
面材6の基端側を操作レバー2と連結棒5で連結し、背
面材7の基端側を柄3に固定するとともに、背面材7を
湾曲させて、その先端部に結合された前面材6を背面側
へ撓ませるように付勢し、操作レバー2で前面材6の基
端側を手元側へ引いて、一対の把持部材4の先端部を近
接、離反させるようにすることにより、把持部材4を形
成する前面材6と背面材7の撓みで把持力が自然に調節
され、物体をソフトに安定して把持できるようにした。
できる手動式のマジックハンドを提供することである。 【解決手段】 一対の把持部材4を、可撓性とばね性を
備えた金属薄板製の前面材6と背面材7とで形成し、そ
の先端部を板面を同一方向に向けて互いに結合して、前
面材6の基端側を操作レバー2と連結棒5で連結し、背
面材7の基端側を柄3に固定するとともに、背面材7を
湾曲させて、その先端部に結合された前面材6を背面側
へ撓ませるように付勢し、操作レバー2で前面材6の基
端側を手元側へ引いて、一対の把持部材4の先端部を近
接、離反させるようにすることにより、把持部材4を形
成する前面材6と背面材7の撓みで把持力が自然に調節
され、物体をソフトに安定して把持できるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、離れた所の物体
を把持する手動式のマジックハンドに関するものであ
る。
を把持する手動式のマジックハンドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】手動式のマジックハンドは、相対する一
対の把持部材を柄の先端側に設け、柄の手元側に設けた
操作レバーを操作することにより一対の把持部材を近
接、離反させて、離れた所の物体を把持するのに使用さ
れている。マジックハンドの把持部材は通常剛体で形成
されており、操作レバーは柄の手元側に設けられた把手
と対向して取り付けられ、操作レバーを把手と併せて握
ることにより、操作レバーに連結された把持部材を動か
すようにしたものが多い。
対の把持部材を柄の先端側に設け、柄の手元側に設けた
操作レバーを操作することにより一対の把持部材を近
接、離反させて、離れた所の物体を把持するのに使用さ
れている。マジックハンドの把持部材は通常剛体で形成
されており、操作レバーは柄の手元側に設けられた把手
と対向して取り付けられ、操作レバーを把手と併せて握
ることにより、操作レバーに連結された把持部材を動か
すようにしたものが多い。
【0003】一方、近年、高齢者や身障者の介護は大き
な社会問題となっており、介護人の不足も相俟って、高
齢者や身障者ができるだけ身の回りのことを自分ででき
るようにするために、各種の補助器具が開発されてい
る。この補助器具の一つとして、足腰の弱い高齢者等
が、寝たり座ったりしたまま、または楽な姿勢で離れた
所のものを取れるようなマジックハンドが開発されれ
ば、社会に大きく貢献することができる。
な社会問題となっており、介護人の不足も相俟って、高
齢者や身障者ができるだけ身の回りのことを自分ででき
るようにするために、各種の補助器具が開発されてい
る。この補助器具の一つとして、足腰の弱い高齢者等
が、寝たり座ったりしたまま、または楽な姿勢で離れた
所のものを取れるようなマジックハンドが開発されれ
ば、社会に大きく貢献することができる。
【0004】高齢者等は、足腰のみでなく握力も弱いの
で、健常者のように操作レバーを握る微妙な調節ができ
ない人が多い。このため、従来のマジックハンドのよう
に、把持部材が剛体で形成されたものでは、物体を適切
な力で把持することができず、把持した物体を落とした
り、脆弱な物体を破損したりする問題がある。
で、健常者のように操作レバーを握る微妙な調節ができ
ない人が多い。このため、従来のマジックハンドのよう
に、把持部材が剛体で形成されたものでは、物体を適切
な力で把持することができず、把持した物体を落とした
り、脆弱な物体を破損したりする問題がある。
【0005】この把持力を適切に調節するためには、コ
ンピュータ制御を利用することも考えられるが、高価で
重量も重くなるので、高齢者等が手軽に使用できる手動
式のマジックハンドとしては不向きである。
ンピュータ制御を利用することも考えられるが、高価で
重量も重くなるので、高齢者等が手軽に使用できる手動
式のマジックハンドとしては不向きである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、離れた所の物体をソフトに安定した力で把持でき
る手動式のマジックハンドを提供することである。
題は、離れた所の物体をソフトに安定した力で把持でき
る手動式のマジックハンドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、柄の先端側に設けた相対する一対の
把持部材を、柄の手元側に設けた操作レバーと連結し、
この操作レバーを操作することにより前記一対の把持部
材の先端部を近接、離反させるマジックハンドにおい
て、前記一対の把持部材の少なくとも一方を、可撓性を
有する2枚の細長形状の板材で形成し、これらの板材の
板面を前記相手方の把持部材の方向に向けて、この板面
が同一方向に向けられた両板材の先端部を互いに結合
し、この2枚の板材のうち、相手方の把持部材と前面側
で相対する前面材の基端側を前記操作レバーと連結し、
この前面材の背面側となる他方の背面材の基端側を前記
柄に固定し、前記背面材をばね材料で形成して、前記前
面材と互いに結合された先端部で、前記前面材を背面側
へ撓ませるように付勢し、前記操作レバーに連結された
前面材の基端側を手元側へ引くように操作レバーを操作
したときに、前記一対の把持部材の先端部を近接させ、
操作レバーを解除したときに一対の把持部材の先端部を
離反させる構成を採用したものである。
めに、この発明は、柄の先端側に設けた相対する一対の
把持部材を、柄の手元側に設けた操作レバーと連結し、
この操作レバーを操作することにより前記一対の把持部
材の先端部を近接、離反させるマジックハンドにおい
て、前記一対の把持部材の少なくとも一方を、可撓性を
有する2枚の細長形状の板材で形成し、これらの板材の
板面を前記相手方の把持部材の方向に向けて、この板面
が同一方向に向けられた両板材の先端部を互いに結合
し、この2枚の板材のうち、相手方の把持部材と前面側
で相対する前面材の基端側を前記操作レバーと連結し、
この前面材の背面側となる他方の背面材の基端側を前記
柄に固定し、前記背面材をばね材料で形成して、前記前
面材と互いに結合された先端部で、前記前面材を背面側
へ撓ませるように付勢し、前記操作レバーに連結された
前面材の基端側を手元側へ引くように操作レバーを操作
したときに、前記一対の把持部材の先端部を近接させ、
操作レバーを解除したときに一対の把持部材の先端部を
離反させる構成を採用したものである。
【0008】すなわち、一対の把持部材の少なくとも一
方を、その先端部が板面を同一方向に向けて互いに結合
された、可撓性を有する2枚の細長形状の板材で形成し
て、この2枚の板材のうち、相手方の把持部材と相対す
る前面材の基端側を操作レバーと連結し、この前面材の
背面側の背面材の基端側を柄に固定するとともに、背面
材をばね材料で形成して、前面材と互いに結合された先
端部で、前面材を背面側へ撓ませるように付勢すること
により、操作レバーで前面材の基端側を手元側へ引いた
ときに、一対の把持部材の先端部を近接させ、操作レバ
ーを解除したときに、背面材のばね復元力で把持部材の
先端部を離反させるようにした。
方を、その先端部が板面を同一方向に向けて互いに結合
された、可撓性を有する2枚の細長形状の板材で形成し
て、この2枚の板材のうち、相手方の把持部材と相対す
る前面材の基端側を操作レバーと連結し、この前面材の
背面側の背面材の基端側を柄に固定するとともに、背面
材をばね材料で形成して、前面材と互いに結合された先
端部で、前面材を背面側へ撓ませるように付勢すること
により、操作レバーで前面材の基端側を手元側へ引いた
ときに、一対の把持部材の先端部を近接させ、操作レバ
ーを解除したときに、背面材のばね復元力で把持部材の
先端部を離反させるようにした。
【0009】したがって、このマジックハンドは、少な
くとも一方の把持部材を形成する前面材と背面材が可撓
性を有するので、その撓みで把持力が自然に調節され、
物体をソフトに安定して把持することができる。なお、
背面材の素材としては、可撓性とばね性を備えた金属薄
板を用いることができ、前面材は可撓性のみを備えてい
ればよいので、金属材料以外の素材も用いることができ
る。
くとも一方の把持部材を形成する前面材と背面材が可撓
性を有するので、その撓みで把持力が自然に調節され、
物体をソフトに安定して把持することができる。なお、
背面材の素材としては、可撓性とばね性を備えた金属薄
板を用いることができ、前面材は可撓性のみを備えてい
ればよいので、金属材料以外の素材も用いることができ
る。
【0010】前記前面材と背面材の先端部の結合を、両
者の先端部の板面に設けた通し孔にピンを挿入したピン
結合とし、このピンに前記前面材と背面材との間で、少
なくとも1つの鉤部材を回動自在に枢着して、この鉤部
材が前記前面材と背面材との間に収納され、その回動に
より前記把持部材の前方へ張り出されるようにすること
により、この鉤部材を必要に応じて把持部材の前方へ張
り出し、離れた所の物体等を引っ掛けたり、かき寄せた
りすることができる。
者の先端部の板面に設けた通し孔にピンを挿入したピン
結合とし、このピンに前記前面材と背面材との間で、少
なくとも1つの鉤部材を回動自在に枢着して、この鉤部
材が前記前面材と背面材との間に収納され、その回動に
より前記把持部材の前方へ張り出されるようにすること
により、この鉤部材を必要に応じて把持部材の前方へ張
り出し、離れた所の物体等を引っ掛けたり、かき寄せた
りすることができる。
【0011】前記鉤部材の先端部にマグネットを装着す
ることにより、離れた所の磁性物体を簡単に手元に取る
ことができる。また、スチール缶とアルミニウム缶の選
別にも利用でき、楽な姿勢で選別作業を行うことができ
る。
ることにより、離れた所の磁性物体を簡単に手元に取る
ことができる。また、スチール缶とアルミニウム缶の選
別にも利用でき、楽な姿勢で選別作業を行うことができ
る。
【0012】前記鉤部材を複数個枢着し、これらの鉤部
材を前記把持部材の前方へ熊手状に張り出すようにする
ことにより、熊手としても利用することができる。
材を前記把持部材の前方へ熊手状に張り出すようにする
ことにより、熊手としても利用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5に基づき、こ
の発明の実施形態を説明する。このマジックハンドは、
図1に示すように、手元側に把手1と操作レバー2が設
けられた筒状の柄3の先端側に、相対する一対の把持部
材4が設けられ、操作レバー2と各把持部材4を連結す
る連結棒5が柄3の中に通されている。各把持部材4
は、それぞれ可撓性とばね性を備えた金属薄板を素材と
する細長形状の前面材6と背面材7とで形成されてお
り、これらの先端部が板面を同一方向に向けてピン8で
ピン結合され、各背面材7の基端部が柄3の先端の角筒
部3aに鋲止めされて、角筒部3aに挿入された各前面
材6の基端側が連結棒5に連結されている。
の発明の実施形態を説明する。このマジックハンドは、
図1に示すように、手元側に把手1と操作レバー2が設
けられた筒状の柄3の先端側に、相対する一対の把持部
材4が設けられ、操作レバー2と各把持部材4を連結す
る連結棒5が柄3の中に通されている。各把持部材4
は、それぞれ可撓性とばね性を備えた金属薄板を素材と
する細長形状の前面材6と背面材7とで形成されてお
り、これらの先端部が板面を同一方向に向けてピン8で
ピン結合され、各背面材7の基端部が柄3の先端の角筒
部3aに鋲止めされて、角筒部3aに挿入された各前面
材6の基端側が連結棒5に連結されている。
【0014】前記一対の把持部材4は、それぞれの前面
材6と背面材7の板面が、相手方の把持部材4の方向を
向くように取り付けられ、その先端部には、互いに対向
する吸盤9が設けられている。各吸盤9は、前面材6の
前面側に貫通するピン8の先端に取り付けられている。
吸盤9を取り付ける替わりに、前面材6の把持面に摩擦
係数の高いラバー等を貼付したり、把持面を凹凸のある
粗面に形成したりして、把持される物体が滑り落ちない
ようにしてもよい。
材6と背面材7の板面が、相手方の把持部材4の方向を
向くように取り付けられ、その先端部には、互いに対向
する吸盤9が設けられている。各吸盤9は、前面材6の
前面側に貫通するピン8の先端に取り付けられている。
吸盤9を取り付ける替わりに、前面材6の把持面に摩擦
係数の高いラバー等を貼付したり、把持面を凹凸のある
粗面に形成したりして、把持される物体が滑り落ちない
ようにしてもよい。
【0015】また、一方の把持部材4のピン8には、金
属薄板を折り曲げて形成され、先端部にマグネット10
を装着された鉤部材11が枢着され、他方の把持部材4
のピン8には、同じく金属薄板を折り曲げて形成され
た、長さの異なる3つの鉤部材12a、12b、12c
が枢着されている。各鉤部材11、12a、12b、1
2cは、それぞれ前面材6と背面材7の間で各ピン8に
回動自在に枢着され、前面材6と背面材7との間の空間
に収納されるようになっている。
属薄板を折り曲げて形成され、先端部にマグネット10
を装着された鉤部材11が枢着され、他方の把持部材4
のピン8には、同じく金属薄板を折り曲げて形成され
た、長さの異なる3つの鉤部材12a、12b、12c
が枢着されている。各鉤部材11、12a、12b、1
2cは、それぞれ前面材6と背面材7の間で各ピン8に
回動自在に枢着され、前面材6と背面材7との間の空間
に収納されるようになっている。
【0016】図2に示すように、把手1は柄3の手元側
にねじ13aで固定された手元部材13と一体に形成さ
れ、操作レバー2は、手元部材13の中央部に取り付け
られた軸ピン14に把手1と対向するように枢着されて
いる。軸ピン14には、中ぐり形状とされた把手1と操
作レバー2の裏面側に当接されるねじりコイルばね15
が取り付けられ、操作レバー2を把手1と離反する方向
に付勢している。前記連結棒5は、基端を枢着された操
作レバー2の途中にピン16で連結されており、操作レ
バー2を把手1側に回動することにより、連結棒5が柄
3の手元端に引かれる。
にねじ13aで固定された手元部材13と一体に形成さ
れ、操作レバー2は、手元部材13の中央部に取り付け
られた軸ピン14に把手1と対向するように枢着されて
いる。軸ピン14には、中ぐり形状とされた把手1と操
作レバー2の裏面側に当接されるねじりコイルばね15
が取り付けられ、操作レバー2を把手1と離反する方向
に付勢している。前記連結棒5は、基端を枢着された操
作レバー2の途中にピン16で連結されており、操作レ
バー2を把手1側に回動することにより、連結棒5が柄
3の手元端に引かれる。
【0017】また、操作レバー2の基端部には、手元部
材13に設けられた2段の段差部17に係止されるロッ
クレバー18が枢着されており、ねじりコイルばね15
で付勢された操作レバー2の回動角度を2段階の位置で
ロックできるようになっている。図2中に二点鎖線で示
す位置に操作レバー2の回動角度をロックしたときに、
後の図3に一点鎖線で示すように、一対の把持部材4が
近接して、先端部の吸盤9が互いに押し付けられた状態
に保持される。
材13に設けられた2段の段差部17に係止されるロッ
クレバー18が枢着されており、ねじりコイルばね15
で付勢された操作レバー2の回動角度を2段階の位置で
ロックできるようになっている。図2中に二点鎖線で示
す位置に操作レバー2の回動角度をロックしたときに、
後の図3に一点鎖線で示すように、一対の把持部材4が
近接して、先端部の吸盤9が互いに押し付けられた状態
に保持される。
【0018】図3に実線で示すように、各把持部材4の
背面材7は、その基端側に背面へ湾曲する湾曲部7aが
設けられており、そのばね性により先端部に結合された
各前面材6を、互いに離反する方向へ撓ませるように付
勢している。
背面材7は、その基端側に背面へ湾曲する湾曲部7aが
設けられており、そのばね性により先端部に結合された
各前面材6を、互いに離反する方向へ撓ませるように付
勢している。
【0019】前記操作レバー2を把手1側に回動して連
結棒5を柄3の手元側に引くと、連結棒5に基端側を連
結された各前面材6が角筒部3aの内方に引き込まれ、
図3中に一点鎖線で示すように、一対の把持部材4が近
接して、先端部の吸盤9が互いに押し付けられる。この
とき、基端側が角筒部3a内に引き込まれる各前面材6
は真直となり、各前面材6と先端部を結合された背面材
7は撓みが大きくなる。
結棒5を柄3の手元側に引くと、連結棒5に基端側を連
結された各前面材6が角筒部3aの内方に引き込まれ、
図3中に一点鎖線で示すように、一対の把持部材4が近
接して、先端部の吸盤9が互いに押し付けられる。この
とき、基端側が角筒部3a内に引き込まれる各前面材6
は真直となり、各前面材6と先端部を結合された背面材
7は撓みが大きくなる。
【0020】図4は、前記マグネット10を装着した鉤
部材11を、把持部材4の前方に張り出した状態を示
す。一対の把持部材4は、図3に一点鎖線で示したよう
に、前記ロックレバー18のロックにより、先端部の吸
盤9が互いに合わされた状態になっており、鉤部材11
を支える剛性を保てるようになっている。
部材11を、把持部材4の前方に張り出した状態を示
す。一対の把持部材4は、図3に一点鎖線で示したよう
に、前記ロックレバー18のロックにより、先端部の吸
盤9が互いに合わされた状態になっており、鉤部材11
を支える剛性を保てるようになっている。
【0021】図5は、前記3つの鉤部材12a、12
b、12cを、把持部材4の前方に熊手状に張り出した
状態を示す。この場合も、剛性を保てるように、一対の
把持部材4の吸盤9は互いに合わされた状態になってい
る。
b、12cを、把持部材4の前方に熊手状に張り出した
状態を示す。この場合も、剛性を保てるように、一対の
把持部材4の吸盤9は互いに合わされた状態になってい
る。
【0022】上述した実施形態では、一対の把持部材の
両方を、可撓性とばね性を備えた金属薄板製の前面材と
背面材とで形成したが、いずれか一方のみをこのような
把持部材とし、他方は通常の剛体の把持部材とすること
もできる。なお、前面材はばね性を要求されないので、
プラスチックシート等、金属以外の板材も用いることが
できる。
両方を、可撓性とばね性を備えた金属薄板製の前面材と
背面材とで形成したが、いずれか一方のみをこのような
把持部材とし、他方は通常の剛体の把持部材とすること
もできる。なお、前面材はばね性を要求されないので、
プラスチックシート等、金属以外の板材も用いることが
できる。
【0023】また、操作レバーと前面材との連結部材と
して、筒状の柄の中を通した剛体の連結棒を用いたが、
連結部材は必ずしも剛体でなくてよく、紐やワイヤ等を
用いることもできる。これらの連結部材は柄の外側に通
してもよく、この場合は、柄を中実の棒状とすることも
できる。
して、筒状の柄の中を通した剛体の連結棒を用いたが、
連結部材は必ずしも剛体でなくてよく、紐やワイヤ等を
用いることもできる。これらの連結部材は柄の外側に通
してもよく、この場合は、柄を中実の棒状とすることも
できる。
【0024】さらに、前面材と背面材の先端部の結合に
ついても、実施形態のピン結合に限定されるものではな
く、ボルト結合、溶接、接着等、任意の結合手段を採用
することができる。前面材と背面材の先端も必ずしも合
致させる必用はなく、背面材の先端を前面材よりも後退
させてもよい。
ついても、実施形態のピン結合に限定されるものではな
く、ボルト結合、溶接、接着等、任意の結合手段を採用
することができる。前面材と背面材の先端も必ずしも合
致させる必用はなく、背面材の先端を前面材よりも後退
させてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明のマジックハン
ドは、一対の把持部材の少なくとも一方を、その先端部
が板面を同一方向に向けて互いに結合された、可撓性を
有する2枚の細長形状の板材で形成して、この2枚の板
材のうち、相手方の把持部材と相対する前面材の基端側
を操作レバーと連結し、この前面材の背面側の背面材の
基端側を柄に固定するとともに、背面材をばね材料で形
成して、前面材と互いに結合された先端部で、前面材を
背面側へ撓ませるように付勢し、操作レバーで前面材の
基端側を手元側へ引いて、一対の把持部材の先端部を近
接、離反させるようにしたので、把持部材を形成する前
面材と背面材の撓みで把持力が自然に調節され、握力の
弱い高齢者等でも物体をソフトに安定して把持すること
ができる。勿論、健常者にも同様に使い勝手のよいもの
である。
ドは、一対の把持部材の少なくとも一方を、その先端部
が板面を同一方向に向けて互いに結合された、可撓性を
有する2枚の細長形状の板材で形成して、この2枚の板
材のうち、相手方の把持部材と相対する前面材の基端側
を操作レバーと連結し、この前面材の背面側の背面材の
基端側を柄に固定するとともに、背面材をばね材料で形
成して、前面材と互いに結合された先端部で、前面材を
背面側へ撓ませるように付勢し、操作レバーで前面材の
基端側を手元側へ引いて、一対の把持部材の先端部を近
接、離反させるようにしたので、把持部材を形成する前
面材と背面材の撓みで把持力が自然に調節され、握力の
弱い高齢者等でも物体をソフトに安定して把持すること
ができる。勿論、健常者にも同様に使い勝手のよいもの
である。
【0026】前記前面材と背面材の先端部の結合を、両
者の先端部の板面に設けた通し孔にピンを挿入して結合
したピン結合とし、このピンに前面材と背面材との間
で、少なくとも1つの鉤部材を回動自在に枢着し、この
鉤部材が前面材と背面材との間に収納され、その回動に
より把持部材の前方へ張り出されるようにすることによ
り、この鉤部材を必要に応じて把持部材の前方へ張り出
し、離れた所の物体等を引っ掛けたり、かき寄せたりす
ることができる。
者の先端部の板面に設けた通し孔にピンを挿入して結合
したピン結合とし、このピンに前面材と背面材との間
で、少なくとも1つの鉤部材を回動自在に枢着し、この
鉤部材が前面材と背面材との間に収納され、その回動に
より把持部材の前方へ張り出されるようにすることによ
り、この鉤部材を必要に応じて把持部材の前方へ張り出
し、離れた所の物体等を引っ掛けたり、かき寄せたりす
ることができる。
【図1】マジックハンドの実施形態を示す一部省略外観
斜視図
斜視図
【図2】図1のマジックハンドの手元側を示す一部切欠
き正面図
き正面図
【図3】図1のマジックハンドの先端側を示す一部切欠
き平面図
き平面図
【図4】図3の一方の鉤部材を張り出した状態を示す外
観斜視図
観斜視図
【図5】図3の他方の鉤部材を張り出した状態を示す外
観斜視図
観斜視図
1 把手 2 操作レバー 3 柄 3a 角筒部 4 把持部材 5 連結棒 6 前面材 7 背面材 7a 湾曲部 8 ピン 9 吸盤 10 マグネット 11、12a、12b、12c 鉤部材 13 手元部材 13a ねじ 14 ピン 15 ねじりコイルばね 16 ピン 17 段差部 18 ロックレバー
フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 DS01 ES03 ES13 EU11 EU14 EV14 EV18 LV10 3F060 AA01 CA24 FA01 GB01 HA23 3F061 AA01 BA03 BA13 BC15 BD10 BE24 BE32 DD02
Claims (4)
- 【請求項1】 柄の先端側に設けた相対する一対の把持
部材を、柄の手元側に設けた操作レバーと連結し、この
操作レバーを操作することにより前記一対の把持部材の
先端部を近接、離反させるマジックハンドにおいて、前
記一対の把持部材の少なくとも一方を、可撓性を有する
2枚の細長形状の板材で形成し、これらの板材の板面を
前記相手方の把持部材の方向に向けて、この板面が同一
方向に向けられた両板材の先端部を互いに結合し、この
2枚の板材のうち、相手方の把持部材と前面側で相対す
る前面材の基端側を前記操作レバーと連結し、この前面
材の背面側となる他方の背面材の基端側を前記柄に固定
し、前記背面材をばね材料で形成して、前記前面材と互
いに結合された先端部で、前記前面材を背面側へ撓ませ
るように付勢し、前記操作レバーに連結された前面材の
基端側を手元側へ引くように操作レバーを操作したとき
に、前記一対の把持部材の先端部を近接させ、操作レバ
ーを解除したときに一対の把持部材の先端部を離反させ
るようにしたことを特徴とするマジックハンド。 - 【請求項2】 前記前面材と背面材の先端部の結合を、
両者の先端部の板面に設けた通し孔にピンを挿入したピ
ン結合とし、このピンに前記前面材と背面材との間で、
少なくとも1つの鉤部材を回動自在に枢着して、この鉤
部材が前記前面材と背面材との間に収納され、その回動
により前記把持部材の前方へ張り出されるようにした請
求項1に記載のマジックハンド。 - 【請求項3】 前記鉤部材の先端部にマグネットを装着
した請求項2に記載のマジックハンド。 - 【請求項4】 前記鉤部材を複数個枢着し、これらの鉤
部材を前記把持部材の前方へ熊手状に張り出すようにし
た請求項2または3に記載のマジックハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350628A JP2002154075A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | マジックハンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000350628A JP2002154075A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | マジックハンド |
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---|---|
JP2002154075A true JP2002154075A (ja) | 2002-05-28 |
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ID=18823821
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000350628A Pending JP2002154075A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | マジックハンド |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002154075A (ja) |
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