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JP2002145544A - エレベータ駆動制御装置 - Google Patents

エレベータ駆動制御装置

Info

Publication number
JP2002145544A
JP2002145544A JP2000343648A JP2000343648A JP2002145544A JP 2002145544 A JP2002145544 A JP 2002145544A JP 2000343648 A JP2000343648 A JP 2000343648A JP 2000343648 A JP2000343648 A JP 2000343648A JP 2002145544 A JP2002145544 A JP 2002145544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
sheave
driving
elevator
drive control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000343648A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Matsuoka
寛晃 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000343648A priority Critical patent/JP2002145544A/ja
Publication of JP2002145544A publication Critical patent/JP2002145544A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で巻上機を大容量化する。また、
エレベータの運転状態に応じて巻上機の容量を適正化
し、効率の良い運転を実現する。 【解決手段】 乗りかご1および釣合い錘8をメインロ
ープ9で吊るし、このメインロープ9を主巻上機3とこ
れを補助する副巻上機4aとで巻き上げるようにする。
この構成により、釣合い錘8等の部品を2個ずつ用意す
る必要をなくし、各巻上機の小型化、省スペース化を図
る。また、制御装置2によりエレベータの運転状態を監
視し、大きな駆動力を要する場合には副巻上機4a,4
b,4cを駆動させて主巻上機3を補助する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの乗り
かごを昇降させるときの駆動制御を行うエレベータ駆動
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】つるべ式エレベータの駆動制御装置で
は、乗りかごと釣合い錘を吊るすためのメインロープを
綱車に巻き掛け、乗りかごと釣合い錘とのバランスをと
りつつ綱車を巻上機により駆動することにより昇降運転
を行う。通常運転時に比べると、加減速運転時には乗り
かごと釣合い錘による慣性力が影響するためより大きな
駆動力が必要となる。この加減速時の所要電力を満たす
駆動装置を使用可能とするため、特に高速・大容量エレ
ベータでは大容量の巻上機の開発等が必要となる。
【0003】また、巻上機からの駆動力をメインロープ
に伝達する際のトラクション(牽引力)を得るために、
メインロープに吊るされた乗りかご及び釣合い錘に十分
な重量が必要であり、電力を消費する要因となってい
る。
【0004】従来でも、このような問題を回避するため
の方策が提案されている。図6は、特開平6−6486
3号公報等に記載されている従来のエレベータ駆動制御
装置の構成を示すブロック図である。
【0005】同図のエレベータ駆動制御装置では、1つ
の乗りかご26に対して2つの巻上機20a,20bが
配置されている。巻上機20aはモータ21a、ブレー
キ22a、シーブ23aを備え、巻上機20bはモータ
21b、ブレーキ22b、シーブ23bを備える。乗り
かご26の上部には動滑車30aが設けられ、その下部
には動滑車30bが設けられる。
【0006】メインロープ25は、乗りかご26の動滑
車30a、両巻上機20a,20bのシーブ23a,2
3b、そらせ車24a,24bを介して乗りかご26を
吊っており、その両端は釣合い錘27a,27bのそれ
ぞれの上部に固定されている。
【0007】また、コンペン(補償)ロープ28は、乗
りかご26の動滑車30b、建物の床面の梁に設置され
たシーブ29a,29bを介して乗りかご26と釣合い
錘27a,27bとのバランスを補償しており、その両
端は釣合い錘27a,27bのそれぞれの下部に固定さ
れている。このようにメインロープ25とコンペンロー
プ28とは、釣合い錘27a,27bを介して一つのル
ープをなすように接続されている。
【0008】このように、2台の巻上機20a,20b
を用いることにより大容量化を図るとともに、メインロ
ープ25とコンペンロープ28とを一つのループをなす
ように接続することにより、両巻上機20a,20bに
速度差が生じた場合でもメインロープ25の左右の荷重
アンバランスを解消し、両巻上機間でのトルク分担を均
等化している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のエレベータ駆動制御装置では、巻上機20、釣
合い錘27、そらせ車24、動滑車30、シーブ29を
それぞれ2個ずつ用意しなければならず、部品数が多く
なるため構造が複雑となり、これらの部品にメインロー
プ25やコンペンロープ28を巻くときのローピングも
複雑になるという問題がある。
【0010】また、単に2台の巻上機20を駆動するだ
けでは、乗りかご26が一定速度で昇降して負荷が少な
い場合や乗りかご内の積載された荷の荷重が少ない場合
等に無駄に電力を消費してしまうという問題がある。
【0011】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、簡易な構成で巻上機の大
容量化を実現し得るエレベータ駆動制御回路を提供する
ことにある。
【0012】本発明の別の目的は、エレベータの運転状
態に応じて巻上機の容量を適正化し、効率の良い運転を
実現し得るエレベータ駆動制御回路を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明に係るエレベータ駆動制御装
置は、エレベータの乗りかごと釣合い錘とのバランスを
とりつつ乗りかごの駆動制御を行うエレベータ駆動制御
装置において、乗りかご及び釣合い錘を吊るすロープを
巻き上げる主巻上手段と、この主巻上手段による巻き上
げを補助する副巻上手段と、を有することを特徴とす
る。
【0014】本発明にあっては、乗りかご及び釣合い錘
をロープで吊るし、このロープを主巻上手段とこれを補
助する副巻上手段とで巻き上げるようにしたことで、各
部品を2個ずつ用意する必要がなく、簡易な構成で巻上
機の大容量化を実現することができる。
【0015】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エレベータ駆動制御装置において、前記副巻上手段は、
ロープが巻き付けられるシーブと、このシーブを駆動さ
せる駆動手段と、駆動手段とシーブとを連動させ、駆動
手段からシーブに伝達される駆動力をエレベータの運転
状態に応じて変更する連動手段と、を有することを特徴
とする。
【0016】本発明にあっては、副巻上手段の駆動手段
からシーブに伝達される駆動力をエレベータの運転状態
に応じて変更するようにしたことで、巻上機の容量が適
正化され、効率の良い運転を実現することができる。
【0017】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
エレベータ駆動制御装置において、前記エレベータの運
転状態は、乗りかごの速度又は積載荷重の少なくとも一
方を用いて判断されることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載のエレベータ駆動制御装置において、
前記副巻上手段は、乗りかごと釣合い錘との干渉を防止
するためのそらせシーブを駆動させる副巻上機、釣合い
錘に設けられた釣合い錘シーブを駆動させる副巻上機、
ロープの自重によるアンバランスを補償するためのコン
ペンシーブを駆動させる副巻上機、のいずれかが用いら
れることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
エレベータ駆動制御装置において、前記副巻上手段は、
複数の副巻上機が用いられたものであって、これら複数
の副巻上機をエレベータの運転状態に応じて制御する制
御手段を有することを特徴とする。
【0020】本発明にあっては、駆動装置を主巻上手段
の他、副巻上手段として最大3つの副巻上機に分散させ
るようにしたことで、トラクションが向上するので、乗
りかごや釣合い錘の最低重量を引き下げることができ
る。また、各巻上機およびそれを駆動する駆動装置を小
型化でき、最適なレイアウトを実現できる。
【0021】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載のエレベータ駆動制御装置において
前記副巻上手段の回生運転時にはその回生エネルギーを
蓄積し、力行運転時には蓄積された回生エネルギーを用
いて電力を供給する回生電力蓄電手段を有することを特
徴とする。
【0022】本発明にあっては、副巻上手段の回生運転
時に充電を行い、力行運転時にこの充電された電力を副
巻上手段へ供給するようにしたことで、電源からの電力
供給を不要あるいは低減でき、省電力化を図ることがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0024】[第1の実施の形態]図1は、一実施の形
態におけるエレベータ駆動制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図(a)は昇降路13の内部における概
略構成を示しており、1は乗りかご、3は主巻上機、4
a,4b,4cは副巻上機、7は荷重検出装置、8は釣
合い錘、9はメインロープ、10はコンペン(補償)ロ
ープである。
【0025】主巻上機3と副巻上機4aは、昇降路13
の上部に設けられた機械室14の中に配置される。主巻
上機3は、乗りかご1の垂直方向上方に固定され、その
内部に設けられたメインシーブ5を駆動する。副巻上機
4aは、乗りかご1と釣合い錘8との衝突等による干渉
を防止できる位置に固定され、その内部に設けられたそ
らせシーブ6を駆動する。副巻上機4bは釣合い錘8の
上部に固定され、その内部に設けられた釣合い錘シーブ
12を駆動する。
【0026】メインロープ9の一端は乗りかご1の上部
に固定され、その他端はメインシーブ5、そらせシーブ
6、釣合い錘シーブ12を介して昇降路13の上部下面
に固定される。このメインロープ9により乗りかご1お
よび釣合い錘8が吊るされ、そのバランスがとられる。
【0027】副巻上機4cは、昇降路13の下部に固定
され、その内部に設けられたコンペンシーブ11を駆動
する。コンペンロープ10の一端は乗りかご1の下部に
固定され、その他端はコンペンシープ11を介して釣合
い錘8の下部に固定される。このようにメインロープ9
とコンペンロープ10とにより一つのループを構成する
ことにより、メインロープ9の自重によるアンバランス
の影響が相殺される。
【0028】同図(b)は、駆動制御系統を示してお
り、2は制御装置、16は主巻上機3のメインシーブ5
を駆動する電動機、17は電動機16を駆動する駆動回
路、15は電動機16の回転数を検出する回転数検出装
置である。
【0029】同様に、16a,16b,16cは、副巻
上機4a,4b,4cのそれぞれのシーブを駆動する電
動機、17a,17,17cは電動機16a,16b,
16cをそれぞれ駆動する駆動回路である。15a,1
5b,15cは、電動機16a,16b,16cのそれ
ぞれの回転数を検出する回転数検出装置である。駆動回
路17,17a,17b,17cには電源18から電力
が供給される。
【0030】次に、このような構成のエレベータ駆動制
御装置の作用について説明する。
【0031】図2は、エレベータ駆動制御装置の主要部
分を示す立体図である。まず主巻上機3および副巻上機
4aによる連携制御を明確にすべく、同図では副巻上機
4b,4cを排除した構成としている。すなわち、釣合
い錘8の上部にメインロープ9が直接固定され、昇降路
13の下部にはコンペンシーブ11が単なる滑車として
固定され電動機からの駆動力は伝達されないようになっ
ている。
【0032】同図のエレベータ駆動制御装置では、乗り
かご1及び釣合い錘8を吊るすメインロープ9を、主巻
上機3とこれを補助する副巻上機4aとにより分散して
駆動する。
【0033】制御装置2は、乗りかご1の加減速の状態
や、乗りかご1に取り付けた荷重検出装置7により検出
された積載荷の荷重状態などを常に監視し、こられのエ
レベータの運転状態に基づき、所要動力に必要十分な出
力が得られるように主巻上機3および副巻上機4aの制
御を行い、電源側の所要動力が最小となるようにする。
具体的には、主巻上機3、副巻上機4aのそれぞれに搭
載された駆動回路17,17aを制御し、駆動回路1
7,17aにより電動機16、16aがそれぞれ制御さ
れたときの制御結果を受け付けて駆動回路17,17a
に伝達する。これによりフィードバック制御を行う。
【0034】また、制御装置2は、回転数検出装置1
5,15aにより検出された電動機16,16aの回転
数を受け付けて駆動回路17,17aにフィードバック
することにより、電動機16,16aを揃速制御する。
【0035】図3は、副巻上機4aの詳細な構成を示す
立体図である。同図に示すように、そらせシーブ6と電
動機16aとの間にはその駆動軸に両者を連動させる連
動器19が備えられており、駆動力の伝達状態を変更可
能となっている。この連動器19としては、例えば回転
方向に対して力が加わった場合に駆動力の伝達をフリー
とする片効きクラッチ等を用いる。なお、同図では回転
数検出装置15は図示していない。
【0036】制御装置2により主巻上機3の電動機16
と副巻上機4aの電動機16aの回転数が制御されてい
る状態で、乗りかご1が一定速度で昇降している通常運
転等により電動機16aの回転数が多くなった場合に
は、連動器19は制御装置2からの指示に従いそらせシ
ーブ6に伝達される駆動力をスリップさせ、そらせシー
ブ6は電動機16aの駆動力によることなく主巻上機3
からメインロープ9を介して伝達される力によって回転
する。この状態では運転負荷はすべて主巻上機3に対し
てかかることになる。
【0037】そして、加減速時や全負荷時等において、
大きな駆動力を要することとなり運転負荷が主巻上機3
の電動機容量を超過しその回転数が低下し始めると、副
巻上機3aのそらせシーブ6に回転方向とは逆方向の力
が発生する。このとき、連動器19は、制御装置2から
の指示に従い電動機16aからの駆動力がそらせシーブ
6に伝達されるように電動機16aとそらせシーブ6と
を連動させる。この構成により、運転負荷を主巻上機3
と副巻上機4aとで分散させるようにする。
【0038】したがって、本実施の形態によれば、乗り
かご1および釣合い錘8をメインロープ9で吊るし、こ
のメインロープ9を主巻上機3とこれを補助する副巻上
機4aとで巻き上げるようにしたことで、各部品を2個
ずつ用意する必要がなく、簡易な構成で各々の巻上機の
大容量化を実現することができる。また、この構成によ
り各々の巻上機が小型化され省スペース化が図れるの
で、最適な機器レイアウトを可能とすることができる。
【0039】本実施の形態によれば、制御装置2により
エレベータの運転状態を監視し、大きな駆動力を要する
場合には副巻上機4aを駆動させて主巻上機3を補助す
るようにしたことで、エレベータの運転状態に合せて巻
上機の容量が適正化され、効率の良い運転を実現するこ
とができる。
【0040】なお、副巻上機4b,4cの制御について
は次の実施の形態で説明する。
【0041】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
おけるエレベータ駆動制御装置の構成を示すブロック図
は図1とほぼ同様であるので、ここでは説明を省略す
る。
【0042】図4は、本実施の形態におけるエレベータ
駆動制御装置の主要部分を示す立体図である。同図で
は、図2のエレベータ駆動制御装置に対して、釣合い錘
8に副巻上機4bが固定されるとともに、昇降路13の
下部に副巻上機4cが固定された構成である。また、釣
合い錘8には回生電力蓄電装置として蓄電装置41と充
放電装置42とが設けらた構成である。なお、その他、
図2と同一物には同一の符号を付すものとする。
【0043】このエレベータ駆動制御装置は、メインシ
ーブ5を駆動する主巻上機3、そらせシーブ6を駆動す
る副巻上機4a、釣合い錘シーブ12を駆動する副巻上
機4b、コンペンシーブ11を駆動する副巻上機4cの
4箇所に駆動装置を分散させている。
【0044】乗りかご1の速度や積載荷重などのエレベ
ータの運転状態に応じて、制御装置2が副巻上機4a,
4b,4cを補助駆動装置として制御することにより、
必要十分な動力が得られるようにする。
【0045】副巻上機4b、4cの基本的な構成は、図
3に示した副巻上機4aの構成と同様であり、それぞれ
に連動器が設けられている。
【0046】副巻上機4a,4b,4cをそれぞれ駆動
する電動機16a,16b,16cは、制御装置2によ
り、エレベータの運転状態に応じて主巻上機3の連動器
16とともに揃速制御される。
【0047】図5は、釣合い錘8に設けられた回生電力
蓄電装置の構成を示すブロック図である。この回生電力
蓄電装置は、蓄電装置41が充放電装置42に接続さ
れ、この充放電装置42が駆動装置17bに接続された
構成である。釣合い錘8は、この回生電力蓄電装置の分
だけ重量を削減することができる。
【0048】副巻上機4bの回生運転時には、そのとき
に釣合い錘シーブ12の回転により発生する回生エネル
ギーを充放電装置42で電気エネルギーに変換し、蓄電
装置41で蓄積する。一方、副巻上機4bの力行運転時
には、制御装置2からの指令により蓄電装置41に蓄積
された電力を駆動回路17bへ供給する。
【0049】したがって、本実施の形態によれば、主巻
上機3、副巻上機4a,4b,4cの4箇所に駆動装置
を分散したことにより、各巻上機およびそれを駆動する
駆動装置の小型化が可能になる。
【0050】本実施の形態によれば、メインロープ9を
メインシーブ5、そらせシーブ6、釣合い錘シーブ12
で駆動するとともに、コンペンロープ10をコンペンシ
ーブ11で駆動するようにしたことで、メインロープ9
およびコンペンロープ10が分散駆動されるので、トラ
クション(牽引力)を向上させることができ、さらには
各シーブおよび各ロープの寿命が延びることが期待でき
る。
【0051】本実施の形態によれば、分散駆動によりト
ラクションが向上するので、従来の構成において十分な
トラクションを得るために必要であった乗りかご1と釣
合い錘8の最低重量を引き下げることができ、乗りかご
1及び釣合い錘8が軽量化され、駆動装置17の小型化
を図ることができる。
【0052】本実施の形態によれば、釣合い錘8に回生
電力蓄電装置を設け、副巻上機4bの回生運転時に充電
を行い、力行運転時にこの充電された電力を副巻上機4
bの駆動回路17bへ供給するようにしたことで、電源
18からの電源供給を不要あるいは低減でき、省電力な
システムを構築することができる。
【0053】なお、本実施の形態においては、副巻上機
4a,4b,4cを制御するようにしたが、3つの副巻
上機を全て用いることは必ずしも必要ではなく、いずれ
か1つの副巻上機を用いるようにしてもよいし、いずれ
か2つの副巻上機を組み合わせて用いるようにしてもよ
い。
【0054】また、本実施の形態においては、回生電力
蓄電装置を釣合い錘8に設けられた副巻上機4bに備え
ることとしたが、他の副巻上機4a,4cに備えるよう
にしてもよい。
【0055】また、昇降路13内の所定階に充放電装置
を設置するようにして、停止中等にはこの充放電装置に
より釣合い錘8に設けられた回生電力蓄電装置を充電す
るようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエレ
ベータ駆動制御装置によれば、乗りかご及び釣合い錘を
ロープで吊るし、このロープを主巻上手段とこれを補助
する副巻上手段とで巻き上げるようにしたことで、各部
品を2個ずつ用意する必要がなく、簡易な構成で巻上機
の大容量化を実現することができる。
【0057】また、副巻上手段の駆動手段からシーブに
伝達される駆動力をエレベータの運転状態に応じて変更
するようにしたことで、巻上機の容量が適正化され、効
率の良い運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は第1の実施の形態におけるエレベ
ータ駆動制御装置の概略構成を示す図、同図(b)は駆
動制御系統の構成を示すブロック図である。
【図2】エレベータ駆動制御装置の主要部分を示す立体
図である。
【図3】副巻上機の構成を示す立体図である。
【図4】第2の実施の形態におけるエレベータ駆動制御
装置の主要部分を示す立体図である。
【図5】回生電力蓄電装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】従来のエレベータ駆動制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 制御装置 3 主巻上機 4a,4b,4c 副巻上機 5 メインシーブ 6 そらせシーブ 7 荷重検出装置 8 釣合い錘 9 メインロープ 10 コンペンロープ 11 コンペンシーブ 12 釣合い錘シーブ 13 昇降路 14 機械室 15,15a,15b,15c 回転数検出装置 16,16a,16b,16c 電動機 17,17a,17b,17c 駆動回路 18 電源 19 連動器 20a,20b 巻上機 21a,21b モータ 22a,22b ブレーキ 23a,23b シーブ 24a,24b そらせ車 25 メインロープ 26 乗りかご 27a,27b 釣合い錘 28 コンペンロープ 29a,29b コンペンロープ用のシーブ 30a,30b 動滑車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの乗りかごと釣合い錘とのバ
    ランスをとりつつ乗りかごの駆動制御を行うエレベータ
    駆動制御装置において、 乗りかご及び釣合い錘を吊るすロープを巻き上げる主巻
    上手段と、 この主巻上手段による巻き上げを補助する副巻上手段
    と、 を有することを特徴とするエレベータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記副巻上手段は、ロープが巻き付けら
    れるシーブと、 このシーブを駆動させる駆動手段と、 駆動手段とシーブとを連動させ、駆動手段からシーブに
    伝達される駆動力をエレベータの運転状態に応じて変更
    する連動手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ駆
    動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エレベータの運転状態は、乗りかご
    の速度又は積載荷重の少なくとも一方を用いて判断され
    ることを特徴とする請求項2記載のエレベータ駆動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記副巻上手段は、乗りかごと釣合い錘
    との干渉を防止するためのそらせシーブを駆動させる副
    巻上機、釣合い錘に設けられた釣合い錘シーブを駆動さ
    せる副巻上機、ロープの自重によるアンバランスを補償
    するためのコンペンシーブを駆動させる副巻上機、のい
    ずれかが用いられたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載のエレベータ駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記副巻上手段は、複数の副巻上機が用
    いられたものであって、 これら複数の副巻上機をエレベータの運転状態に応じて
    制御する制御手段を有することを特徴とする請求項4記
    載のエレベータ駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記副巻上手段の回生運転時にはその回
    生エネルギーを蓄積し、力行運転時には蓄積された回生
    エネルギーを用いて電力を供給する回生電力蓄電手段を
    有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載のエレベータ駆動制御装置。
JP2000343648A 2000-11-10 2000-11-10 エレベータ駆動制御装置 Pending JP2002145544A (ja)

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