JP2002144449A - 印刷包装小型容器台紙及び小型包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者が所望の図柄等を選択作成し、印刷後簡
便に組み立てできる少量取扱いが可能な包装容器台紙及
び小型包装容器を提供する。 【構成】予め容器形状取りの外輪端縁部に切り離し準備
加工を施し、コンピュ−タ−により作成した所望の図柄
等を印刷装置を使用して台紙に表示描出した後、該台紙
での容器形状取りの切り離し型抜きし、折り目線に沿っ
て簡便容易に組み立て製函できる小型包装容器台紙及び
小型包装容器の構成とする。 【効果】従来大量生産によるか手作りに頼らざるを得な
かった小ロット扱いができ、利用者個人の趣向を充足で
きる図案等の選択の幅を拡げ、簡便容易に組み立て製函
できる効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷包装小型容器台紙及
び小型包装容器に関し、詳しくは予め型抜き切り離し準
備加工が施され、選択、作成した所望の図柄等の標章を
印刷装置を使用して表示描出し、組み立て製函が簡易
で、かつ個人趣向の充足、小ロット扱いに適した印刷包
装型容器台紙及び小型包装容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、箱は物を入れておく容器として、
箱又は函の使用は生活文化の進歩を示すもので、我が国
でも各種の箱の形式を発達させてきている。また箱の形
式によって平蓋、かぶせ蓋、印籠蓋等の区別があり、材
料も木、金属、布帛から紙まで多種にわたるが、いわゆ
る紙素材手箱の類型では文房具や懐紙箱の他、贈答品収
納用等の小型箱の場合、我が国でも若年層をはじめ個人
趣向や斬新性を希求する社会的風潮がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
たとえば図案、模様等の標章類を印刷した紙箱形態の容
器の作製する場合には、無加工の紙用紙に図案、模様等
の標章類を予め印刷した後、型抜き加工を施さねばなら
ない為、大量生産向は別として、少品種、少量生産には
適しない。また、友人知己間での贈答品向のような場
合、個人趣向、斬新性を求める傾向から没価値的な大量
生産の既製品に飽き足らない人々も決して少なくない。
とりもなおさず、たとえば贈答品向等の紙製小型容器で
は、その外観上も表示もしくは描出する標章類は独自
性、個性訴求ム−ドに起因し多岐にわたっている。特に
文字、記号に限らず図案や模様若しくはこれらの組み合
わせに人々の関心が高く、たとえば全体柄、部分柄、柄
のモチ−フの種類では、動物柄、植物柄、幾何柄、モチ
−フの調子では、フォ−クロア調、エスニック調、メル
ヘン調、時代様式の特色によるロココ調、ア−ル・ヌ−
ボ−調、その他固有名詞、モチ−フの方向による分類等
が挙げられるが、これらを採択したい要求があっても、
従来市販既製品の場合、図案や模様等は画一的、没価値
的ともいえる難点があった。

【０００４】たとえば、特許開２０００−１９０５７６
には、包装箱に梱包する商品の型式、色彩、図柄、サイ
ズ等の情報を印刷するボックスマ−カが開示されてお
り、包装箱に梱包した商品の多種類の内容情報を包装は
この全ての面に、短時間に人手を要せずに捺印または印
刷することのできる印刷装置、すなわちボックスマ−カ
を提供するものである。上記ボックスマ−カは出来上が
った箱の限られた一部の面に対して印刷を実施し、印刷
面に対して自由度が低く、印刷内容が限定される。とり
もなおさず印刷装置であって、利用者が自由に図案等を
描くことができない難点がある。特許開２０００−２１
８８７２には、油性インクとアレ−型インクジェットヘ
ッドを使用した小型手動式プリンタ−で、手動操作によ
り梱包箱上にガムテ−プなどにも印刷できる梱包箱プリ
ンタが開示されている。上記公報での梱包箱プリンタは
出来上がった箱の限られた一部の面に対して印刷を実施
するものであり、印刷面に対して自由度が低く、印刷内
容が限定される。また、利用者が自由に図案などを描出
することができない短所がある。特許開２０００−２３
８７４４には、身箱または蓋箱などを折曲げ等の簡単な
作業で組み立てることができる組立箱に関し、厚さと剛
性のある紙基材からなる組立箱が開示されいる。上記公
報での組立箱は、内側壁と外側壁との境界に凹字状溝を
設けることにより、厚さと剛性を有する紙基材について
も組立箱に適用でき、貼箱、金属缶、プラスチックケ−
ス等の高級贈答箱と比べても製造コストや物流費用、保
管費用が安価であり、美粧性や強度面において遜色のな
い組立箱を提供する。上記提案は箱の展開方法であり、
プリンタへの印刷を想定したものでなく、箱に図案の印
刷を実施する場合は、予め無加工の用紙に印刷をした
後、型抜き加工を施して組み立てる従来の製箱作業き均
等手段であり、該組立箱で内側壁と外側壁との境界に凹
字状溝を設けることにより、厚さと剛性を有する紙基材
についても組立箱に適用できる構成を必須構成要件とす
るものに他ならない。実開平６−４７１６９号には、使
用済み後も遊びに利用できる遊び包装箱、化粧箱が開示
されており、厚紙製の包装箱において、厚紙表面に、紙
相撲の力士型２個以上を印刷し、切り離すための圧跡を
つけてあり、反対側の厚紙表面には、相撲の土俵型を印
刷してあり、包装箱の内容物を使用した後に、使用済み
厚紙製包装箱で紙相撲を遊ぶことができる遊び包装箱で
ある。上記提案は、箱の包装容器としての利用後に遊具
としての機能を付加した包装箱の構成であり、箱の図案
ならびに加工の工夫、とりもなおさず包装容器の箱形態
以後の取扱いであって、技術的思想においても包装箱に
組み立て以前の平面台紙形態については対象外であり、
教示も示唆もない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では上記の問題点
を解消するため、個人の趣味趣向の要求に合致した所望
の文字、図形、模様などの標章を選択及び／又は作成
し、印刷装置により表示又は描出すると共に、組み立て
製函は予め平面形態である包装容器台紙の容器展開図に
容器形状取りの外輪端縁部に切り離し準備加工を施した
切り離し線で型抜きし、折り目線に沿って組み立てるこ
とにより工業的生産による型抜きを家庭でも実質的に均
等に代替できる構成とすることにより上記課題を解決し
たものである。

【０００６】上記の構成によれば、利用者は本願に係る
台紙を少数単位でも購入できると共に、型抜き加工も予
め準備加工が施されている為、格別装置を必要としな
い。また、コンピュ−タ−システムにて任意の図形、模
様等を個人の趣向で選択及び／又は作成し、印刷装置を
使用して小型の物品を収納或いは包装する紙素材箱状容
器を簡易かつ容易に制作できるように働く。さらに上記
の制作に必要な機器類も格別複雑、高価な装置を必要と
せず、利用者が家庭でも備える情報機器の連係組み合わ
せの範疇で対応できる利点があり、近年での情報技術の
潮流に伍し、併せて利用者個人の趣向を遺憾なく発揮し
得るように働く。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明においては、予め平面状形
態である紙素材台紙の包装小型容器台紙の容器展開図で
の容器形状取りの外輪端縁部に型抜き切り離しの為の切
り離し準備加工が施されており、かつコンピュ−タ−シ
ステムにより所望の文字、図形、模様などの標章を選択
及び／又は作成し、印刷装置を使用して包装小型容器台
紙の容器展開図に該標章が表示または描出した構成、ま
た、予め前記紙素材台紙の包装小型容器台紙の容器展開
図での容器形状取りの外輪端縁部に型抜き切り離しの為
の切り取り線準備加工が施し、コンピュ−タ−システム
により所望の文字、図形、模様などの標章を選択及び／
又は作成し、印刷装置を使用して包装小型容器台紙の容
器展開図に該標章が表示または描出した後、前記台紙に
切り離し準備加工を施した切り取り線に沿って台紙余剰
域を切り離し、折り目線に沿って小型包装容器形態に組
み立て製函した小型包装容器の構成とする。

【０００８】本発明において、包装容器に供する紙素材
台紙は、紙用紙として一般に使用されるものであれば特
に限定はないが、包装箱の用途に供される厚さを有し、
例えば０．０５ｍｍ以上、好ましくは０．３〜０．５ｍ
ｍの厚さである。いずれでもよい。したがって、本発明
に係る小型包装容器の構成では、少なくとも上記切り取
り線準備加工ならびに組み立て製函での折れ目線の凹刻
加工の妨げとならず、かつコンピュ−タ−システムによ
り所望の文字、図形、模様等の標章を選択及び／又は作
成する為の印刷装置に適用可能な台紙厚さであればいず
れでもよい。

【０００９】本発明において、前記紙素材台紙の容器形
状取りの外輪端縁部に施す切り離し準備加工では、図２
に示すごとく連続状でかつ円形穿孔であることが適当で
ある。これによって印刷装置ヘッド部の摩擦などによる
負荷がかかった場合、その応力を分散せしめ、紙素材台
紙本体の変形、撓みなどによる負荷がかかった場合にそ
れを分散せしめ、該台紙本体の変形、たわみなどによる
ジャミング（紙づまり）現象を防止するように働く。

【００１０】本発明において、作成した所望の文字、図
形、模様などの標章の印刷を実施する装置は、市販コン
ピュ−タ−に接続されて使用できる印刷装置であればよ
く、たとえばインク方式またはレ−ザ−方式より選択す
ることができる。また、上記印刷装置への紙素材台紙の
挿入に際しては、該台紙の紙目が長手方向に垂直方向と
して取り扱うことが好ましい。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。図１は本発明に係る印刷包装小型容器台紙の一実施
例を示す平面図である。図１において、印刷包装小型容
器台紙１には、容器展開図２が配設されており、該容器
展開図２での容器形状取りの外輪端縁部３には、図２の
一部拡大断面斜視図に示す如く切り離し準備加工として
連続状でかつ円形穿孔７を設けた切り取り線４が形成さ
れている。前記容器展開図２において、１０は天面、１
１は底面、１２は側面であり、該容器展開図２の容器形
状取りに際して、外輪端縁部３に設けた切り取り線４に
沿って該台紙２の余剰域５を切り離し、また別途慣用手
段により設けた凹刻加工による折り目線６に沿って、例
えば該台紙１をス−パ−マ−ケットやコンビニ等の店頭
で購入し、持ち帰って家庭で簡便、容易かつ限りなく個
性的、独創性に繋がる創作期待感を味わいながら、例え
ば贈主の誠意溢れる図柄、模様等を表示描出したプレゼ
ント入り小型包装容器を組み立て製函できる。

【００１２】上記実施例において、紙素材台紙は大王製
紙社製ケント紙、Ａ３サイズ、また、印刷装置はＥＰＳ
ＯＮ社製，ＰＭ−３０００Ｃ、コンピュ−タ−はアップ
ル社製マッキントッシュを使用した。

【００１３】図２は上記の如く切り離し準備加工として
連続状でかつ円形穿孔７を設けた切り取り線４の一部拡
大斜視図であり、印刷包装小型容器台紙１での容器形状
取りの外輪端縁部３の円形穿孔７によって切り離した後
の半円型切截形態を示すものである。

【００１４】図３は印刷包装小型容器台紙１に、ひな形
より選定、作成した所望の図柄８を印刷装置を使用して
プリントした状態を示す斜視図である。

【００１５】図４は上記所望の図柄８がプリントされた
該台紙１の図であり、容器展開図２の容器形状取りの外
輪端縁部３の円形穿孔７によって切り離し型抜きする状
態を示す斜視説明図である。

【００１６】図５は上記容器展開図２の容器形状取りの
外輪端縁部３の円形穿孔７によって切り離し型抜き後、
折り込み線６に沿って組み立て製函した小型包装容器９
の形態を示す斜視図である。

【００１７】以上本発明の一実施例を示したが、本発明
は上述の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない限りの設計変更等は本発明の範囲に含まれ
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、予め容器展開図の外輪
郭に型抜きの為の切り取り線を設けた台紙を使用し、利
用者は任意のコンピュ−タ−システムを利用して所望の
図柄等を選択又は作成し、印刷装置を用いて印刷し、余
剰域を切り離すと共に、折り目線に沿って簡便容易、且
つ確実に小型包装容器を組み立てできる。この為、利用
者は従来大量生産によるに画一的な図柄等のものか手間
のかかる手作り一品作の如き小型包装容器ではなく、所
望の独創的、個性溢れる図柄等を選択又は作成し、印刷
装置で印刷し、該台紙を購入すれば、利用者は家庭でも
簡便容易に小型包装容器を組み立て製函することができ
る。また、近年、特に情報技術（ＩＴ）の発展にかんが
みても、時代の潮流に合致し、格別高額機器でもなく通
常個人が家庭でも備える情報機器の連係組み合わせの範
疇で対応できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷包装小型容器台紙の一実施例を示
す容器展開図である。

【図２】印刷包装小型容器台紙に設けた切り取り線の一
部拡大斜視図である。

【図３】本発明に係る台紙に図柄を印刷した状態を示す
斜視図である。

【図４】本発明に係る台紙の容器形状取り切り離し状態
を示す斜視図である。

【図５】折り込み線に沿い組み立て製函した小型包装容
器の全体斜視図である。

【符号の説明】

１ 印刷包装小型容器台紙 ２ 容器展開図 ３ 外輪端縁部 ４ 切り取り線 ５ 余剰域 ６ 折り目線 ７ 円形穿孔 ８ 図柄 ９ 小型包装容器 １０ 天面 １１ 底面 １２ 側面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め平面状形態である包装小型容器台紙の
   容器展開図での容器形状取りの外輪端縁部に切り離し準
   備加工が施されており、かつコンピュ−タ−システムに
   より所望の文字、図形、模様などの標章を選択及び／又
   は作成し、印刷装置を使用して包装小型容器台紙の容器
   展開図に該標章が表示若しくは描出されてなることを特
   徴とする印刷包装小型容器台紙。
2. 【請求項２】前記台紙での容器形状取りの外輪端縁部に
   施す切り離し準備加工が連続状でかつ円形穿孔である請
   求項１記載の印刷包装小型容器台紙。
3. 【請求項３】前記包装小型容器台紙での容器形状取りの
   外輪端縁部に切り離し準備加工を施し、コンピュ−タ−
   システムにより選択及び／又は作成した所望の文字、図
   形、模様等の標章を印刷装置を使用して該台紙の容器展
   開図に表示若しくは描出した後、前記台紙での容器形状
   取りの外輪端縁部に切り離し準備加工を施した切り取り
   線に沿って台紙余剰域を切り離し、折り目線に沿って小
   型包装容器形態に組み立て製函することを特徴とする小
   型包装容器。