JP2002038622A - 遮音床構造 - Google Patents
遮音床構造Info
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- JP2002038622A JP2002038622A JP2000221326A JP2000221326A JP2002038622A JP 2002038622 A JP2002038622 A JP 2002038622A JP 2000221326 A JP2000221326 A JP 2000221326A JP 2000221326 A JP2000221326 A JP 2000221326A JP 2002038622 A JP2002038622 A JP 2002038622A
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- sound absorbing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に、床衝撃音の低減を図る遮音床構造にあ
る。 【解決手段】 床材12と天井裏の石膏ボード18との
間に吊り部材を介して空間Aが形成され、床材12の裏
面に接触して設けられた吸音材13と、吸音材13の裏
面に遮音材14とを備えている。
る。 【解決手段】 床材12と天井裏の石膏ボード18との
間に吊り部材を介して空間Aが形成され、床材12の裏
面に接触して設けられた吸音材13と、吸音材13の裏
面に遮音材14とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮音床構造に係
り、特に、低コストで軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の
両方を低減できることを目的とする遮音床構造に関する
ものである。
り、特に、低コストで軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の
両方を低減できることを目的とする遮音床構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハウスダストやダニの問題から住
宅の床にフローリングが多く施工されている。しかし、
フローリングは、カーペット敷きに比べて防音性能が悪
い。また、1999年に公布された「住宅の品質確保の
促進等に関する法律」による住宅性能表示制度では、新
築住宅の性能をメーカーが保証することが義務づけら
れ、より高性能な住宅が要求されるようになり、床衝撃
音についても性能の表示と保証の義務があり、何れにし
ても床衝撃音の低減が望まれている。
宅の床にフローリングが多く施工されている。しかし、
フローリングは、カーペット敷きに比べて防音性能が悪
い。また、1999年に公布された「住宅の品質確保の
促進等に関する法律」による住宅性能表示制度では、新
築住宅の性能をメーカーが保証することが義務づけら
れ、より高性能な住宅が要求されるようになり、床衝撃
音についても性能の表示と保証の義務があり、何れにし
ても床衝撃音の低減が望まれている。
【0003】軽量床衝撃音は、表面仕上げ材の影響が大
きく、フローリングからカーペットへと表面材を変える
ことで床衝撃音を低減することができる。フローリング
床の要望が強くなっている今日では、軽量床衝撃音対策
として防音フローリング材が使用されることが多い。こ
の防音フローリング材は、裏面にクッション材が貼り付
けられ、さらに表面材の裏面にスリットを入れて柔らか
くすることにより遮音性を向上させている。
きく、フローリングからカーペットへと表面材を変える
ことで床衝撃音を低減することができる。フローリング
床の要望が強くなっている今日では、軽量床衝撃音対策
として防音フローリング材が使用されることが多い。こ
の防音フローリング材は、裏面にクッション材が貼り付
けられ、さらに表面材の裏面にスリットを入れて柔らか
くすることにより遮音性を向上させている。
【0004】また、床下の対策として天井裏に吸音材を
設置する方法や天井構造を防振吊り天井にするなどの構
造が知られている。
設置する方法や天井構造を防振吊り天井にするなどの構
造が知られている。
【0005】上記防音フローリング材は、表面材を柔ら
かくすることで、軽量床衝撃音の低減に効果があるが、
通常のフローリング材に比べて高価であり、表面材にス
リットがあり、かつ裏面にクッションが貼り付けられて
いるために歩行感が悪いし、重量床衝撃音にはほとんど
効果がない。
かくすることで、軽量床衝撃音の低減に効果があるが、
通常のフローリング材に比べて高価であり、表面材にス
リットがあり、かつ裏面にクッションが貼り付けられて
いるために歩行感が悪いし、重量床衝撃音にはほとんど
効果がない。
【0006】天井裏に吸音材を設置する方法は、床裏面
との間に空間を設けて吸音材が配置されているため、床
裏面から一旦放射された音を吸音することになり低減量
が少なく、特に低周波数では低減効果が少ない。また、
防振吊り天井構造は低減効果があるが、大がかりな構造
となり、高価になるなどの課題がある。
との間に空間を設けて吸音材が配置されているため、床
裏面から一旦放射された音を吸音することになり低減量
が少なく、特に低周波数では低減効果が少ない。また、
防振吊り天井構造は低減効果があるが、大がかりな構造
となり、高価になるなどの課題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記する課
題を解決するものであり、歩行感が良好であり、低コス
トで軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の両方を低減できる
遮音床構造を提供することを目的とするものである。
題を解決するものであり、歩行感が良好であり、低コス
トで軽量床衝撃音及び重量床衝撃音の両方を低減できる
遮音床構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の発明は、床材と天井材との間に
吊り部材を介して空間が形成され、前記床材の裏面に接
触して設けられた吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材
とを備えていることを特徴とするものである。
め、本発明に係る第1の発明は、床材と天井材との間に
吊り部材を介して空間が形成され、前記床材の裏面に接
触して設けられた吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材
とを備えていることを特徴とするものである。
【0009】第2の発明は、根太を介して2層張りの合
板からなる床材であり、前記上方の合板の裏面に接触し
て設けられた吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材とを
備えていることを特徴とするものである。
板からなる床材であり、前記上方の合板の裏面に接触し
て設けられた吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材とを
備えていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、床材に衝撃を与えると、
床材が振動し床材の裏面から音が放射される。この時、
吸音材は床材に接触して配置されているので、床材は吸
音材により振動が抑制される。また、吸音材の裏面に遮
音材が配置されているので、吸音材によって吸音できな
かった音を遮音することにより、効率的に床衝撃音を小
さくできる。
床材が振動し床材の裏面から音が放射される。この時、
吸音材は床材に接触して配置されているので、床材は吸
音材により振動が抑制される。また、吸音材の裏面に遮
音材が配置されているので、吸音材によって吸音できな
かった音を遮音することにより、効率的に床衝撃音を小
さくできる。
【0011】また、第2の発明によれば、根太を介して
上下2層張りした合板の上側合板の裏面に接触して吸音
材が配置され、さらに、この吸音材の裏面に遮音材が配
置されているので第1の発明と同様な効果が得られ、効
率的に床衝撃音を小さくできる。
上下2層張りした合板の上側合板の裏面に接触して吸音
材が配置され、さらに、この吸音材の裏面に遮音材が配
置されているので第1の発明と同様な効果が得られ、効
率的に床衝撃音を小さくできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1及び図2は、本発明の木造床構造への
適用例を示す各断面図、図3は、本発明の実施例1を示
す断面図、図4は、比較例1を示す断面図、図5は、比
較例2を示す断面図、図6は、実施例1と比較例1、2
との軽量床衝撃音遮断性能測定の結果を示すグラフ、図
7は、同重量床衝撃音遮断性能測定の結果を示すグラ
フ、図8は、本発明の実施例2を示す断面図、図9は、
本発明の実施例3を示す断面図、図10は、本発明の実
施例4を示す断面図、図11は、本発明の実施例5を示
す断面図、図12は、床衝撃音の測定室を示す概略説明
図である。
て説明する。図1及び図2は、本発明の木造床構造への
適用例を示す各断面図、図3は、本発明の実施例1を示
す断面図、図4は、比較例1を示す断面図、図5は、比
較例2を示す断面図、図6は、実施例1と比較例1、2
との軽量床衝撃音遮断性能測定の結果を示すグラフ、図
7は、同重量床衝撃音遮断性能測定の結果を示すグラ
フ、図8は、本発明の実施例2を示す断面図、図9は、
本発明の実施例3を示す断面図、図10は、本発明の実
施例4を示す断面図、図11は、本発明の実施例5を示
す断面図、図12は、床衝撃音の測定室を示す概略説明
図である。
【0013】図1に示す例は、代表的な木造床構造体1
0を示し、パーティクルボード11を2層張りで構成し
た床材12の裏面に吸音材13を接触状態に配置し、こ
れを遮音材14で覆った構成とすることにより、床材1
2の裏面より放射される音を吸音及び遮音して天井裏に
音が放射することを防ぎ、床衝撃音の低減が図れる。
0を示し、パーティクルボード11を2層張りで構成し
た床材12の裏面に吸音材13を接触状態に配置し、こ
れを遮音材14で覆った構成とすることにより、床材1
2の裏面より放射される音を吸音及び遮音して天井裏に
音が放射することを防ぎ、床衝撃音の低減が図れる。
【0014】さらに、上記床材12の裏面に所定間隔ご
とに複数の根太15,15,…が設けてあり、この根太
15,15,…の下端部に吊り部材として吊り木16を
介して空間Aが形成される。そして、この吊り木16,
16,…の下端部に複数の野縁17,17,…を所定間
隔ごとに格子状に配し、天井裏に前後及び左右に隣接し
合う野縁17,17に天井材として2層張りの石膏ボー
ド18,18を配置している。また、図2に示すよう
に、この石膏ボード18の裏面に吸音材19で覆うよう
にすれば、さらに吸音及び遮音できなかった音を吸音
し、効率的に床衝撃音を小さくする床構造体20が構成
できる。
とに複数の根太15,15,…が設けてあり、この根太
15,15,…の下端部に吊り部材として吊り木16を
介して空間Aが形成される。そして、この吊り木16,
16,…の下端部に複数の野縁17,17,…を所定間
隔ごとに格子状に配し、天井裏に前後及び左右に隣接し
合う野縁17,17に天井材として2層張りの石膏ボー
ド18,18を配置している。また、図2に示すよう
に、この石膏ボード18の裏面に吸音材19で覆うよう
にすれば、さらに吸音及び遮音できなかった音を吸音
し、効率的に床衝撃音を小さくする床構造体20が構成
できる。
【0015】この床構造体20は、上述の床構造体10
と異なり、天井材となる石膏ボード18,18の裏面を
吸音材19で覆うように構成することに特徴があり、そ
の他の構成は床構造体10と同様な構成である。
と異なり、天井材となる石膏ボード18,18の裏面を
吸音材19で覆うように構成することに特徴があり、そ
の他の構成は床構造体10と同様な構成である。
【0016】この吸音材13,19としては、ロックウ
ール、グラスウールなどの繊維質材料やウレタンフォー
ムなどの発砲材料が挙げられ、厚さは25mm以上必要
で、厚さが厚いほど吸音性能があるが、実用性を考慮す
ると200mmまでが好ましい。遮音材14には、鉛シ
ートのような金属材料や鉄粉などの無機充填材料が多量
に充填された合成樹脂シートなどが挙げられ、密度1.
5g/cm3以上のものが好ましく、厚さ0.5〜10
mmの遮音シートなどが採用でき、その面重量は1〜1
0Kg/m2が好ましい。
ール、グラスウールなどの繊維質材料やウレタンフォー
ムなどの発砲材料が挙げられ、厚さは25mm以上必要
で、厚さが厚いほど吸音性能があるが、実用性を考慮す
ると200mmまでが好ましい。遮音材14には、鉛シ
ートのような金属材料や鉄粉などの無機充填材料が多量
に充填された合成樹脂シートなどが挙げられ、密度1.
5g/cm3以上のものが好ましく、厚さ0.5〜10
mmの遮音シートなどが採用でき、その面重量は1〜1
0Kg/m2が好ましい。
【0017】上述の木造床構造体10,20の場合、吸
音材13及び遮音材14は、ビス止めやタッカーで固定
するなど従来の固定手段が採用できる。また、後記する
ALC床やコンクリート床の場合は、ビス止めまたは接
着剤などの従来の固定手段で固定することが可能であ
る。なお、吸音材は床材に接触状態に固定すればよいの
で、桟などで下方向から押しつけた構造でもかまわな
い。
音材13及び遮音材14は、ビス止めやタッカーで固定
するなど従来の固定手段が採用できる。また、後記する
ALC床やコンクリート床の場合は、ビス止めまたは接
着剤などの従来の固定手段で固定することが可能であ
る。なお、吸音材は床材に接触状態に固定すればよいの
で、桟などで下方向から押しつけた構造でもかまわな
い。
【0018】次に、本発明の各実施例について説明す
る。図3に示す実施例1は、上述の木造床構造体10と
同様に構成し、その吸音材13及び遮音材14をビス2
2で接触状態に配置して構成したことが異なる床構造体
23の例である。
る。図3に示す実施例1は、上述の木造床構造体10と
同様に構成し、その吸音材13及び遮音材14をビス2
2で接触状態に配置して構成したことが異なる床構造体
23の例である。
【0019】床材12を構成するパーティクルボート1
1は、厚さ12mmと10mmのボードを用い、石膏ボ
ード18は厚さ9.5mmのボードを用い、吸音材13
はロックウール40kg/m3−55mmを用い、遮音
材19は厚さ1.4tの面重量3kg/m2を用いてい
る。
1は、厚さ12mmと10mmのボードを用い、石膏ボ
ード18は厚さ9.5mmのボードを用い、吸音材13
はロックウール40kg/m3−55mmを用い、遮音
材19は厚さ1.4tの面重量3kg/m2を用いてい
る。
【0020】このようにして作製した床構造体23と、
次の構成の比較例1,2を図12に示す床衝撃音測定室
40にセットし、次に説明する条件の軽量床衝撃源及び
重量床衝撃源により床に衝撃を加え、マイクロホン41
を5カ所に置き、その衝撃音をそれぞれ測定し比較し
た。タッピングマシン 加重の重量500g 速さ10
回/秒(間隔100ms)バングマシン 衝撃力
3.6〜4.2×103N 1回/5秒これはJIS
A 1418「建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法」に準じて測定を行った。
次の構成の比較例1,2を図12に示す床衝撃音測定室
40にセットし、次に説明する条件の軽量床衝撃源及び
重量床衝撃源により床に衝撃を加え、マイクロホン41
を5カ所に置き、その衝撃音をそれぞれ測定し比較し
た。タッピングマシン 加重の重量500g 速さ10
回/秒(間隔100ms)バングマシン 衝撃力
3.6〜4.2×103N 1回/5秒これはJIS
A 1418「建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法」に準じて測定を行った。
【0021】図4に示す比較例1の床構造体42は、上
述の床構造体23と異なり、吸音材13及び遮音材14
を省いた構成である。また、図5に示す比較例2の床構
造体43は、床構造体23と異なって吸音材19を天井
材とした石膏ボード18の裏面に設けた構成としてあ
る。
述の床構造体23と異なり、吸音材13及び遮音材14
を省いた構成である。また、図5に示す比較例2の床構
造体43は、床構造体23と異なって吸音材19を天井
材とした石膏ボード18の裏面に設けた構成としてあ
る。
【0022】この床衝撃音の測定結果を図6及び図7に
示す。軽量床衝撃音では、63Hzを除くすべての周波
数で低減していて、床衝撃音遮断性能が1ランク(LL
70→LL65)アップする。また、重量床衝撃音で
は、250〜1000Hzで約10dB低減でき、床衝
撃音遮断性能も1ランク(LH70→LH65)アップ
することが判明した。何れにしても床衝撃音が低減する
ことが明らかである。
示す。軽量床衝撃音では、63Hzを除くすべての周波
数で低減していて、床衝撃音遮断性能が1ランク(LL
70→LL65)アップする。また、重量床衝撃音で
は、250〜1000Hzで約10dB低減でき、床衝
撃音遮断性能も1ランク(LH70→LH65)アップ
することが判明した。何れにしても床衝撃音が低減する
ことが明らかである。
【0023】図8に示す実施例2は、床材12としてコ
ンクリートスラブ25、例えば、厚さ90mmのコンク
リートスラブを用い、裏面に上記同様な吸音材13及び
遮音材14を接触状態にビス22で配置し、また、天井
裏に前記コンクリートスラブ25より吊り部材の各吊り
ボルト26を介して空間Aが形成される。また、各吊り
ボルト26の下端部に野縁17,17,…を所定間隔ご
とに格子状に配し、隣接し合う野縁17,17に2層張
り構成の石膏ボード18を配置して床構造体27が構成
されている。
ンクリートスラブ25、例えば、厚さ90mmのコンク
リートスラブを用い、裏面に上記同様な吸音材13及び
遮音材14を接触状態にビス22で配置し、また、天井
裏に前記コンクリートスラブ25より吊り部材の各吊り
ボルト26を介して空間Aが形成される。また、各吊り
ボルト26の下端部に野縁17,17,…を所定間隔ご
とに格子状に配し、隣接し合う野縁17,17に2層張
り構成の石膏ボード18を配置して床構造体27が構成
されている。
【0024】図9に示す実施例3は、床材12としてA
LCパネル29、例えば、厚さ100mmのALCパネ
ルを用い、この裏面に複数の鉄骨梁30に吊り部材の吊
り金具31を介して空間Aが形成される。そして、この
各吊り金具31の下端部に2層張り構成の石膏ボード1
8を配置して床構造体32が構成されている。なお、図
中、33は吊り金具31に対応するナットである。
LCパネル29、例えば、厚さ100mmのALCパネ
ルを用い、この裏面に複数の鉄骨梁30に吊り部材の吊
り金具31を介して空間Aが形成される。そして、この
各吊り金具31の下端部に2層張り構成の石膏ボード1
8を配置して床構造体32が構成されている。なお、図
中、33は吊り金具31に対応するナットである。
【0025】図10に示す実施例4は、上述の床構造体
20の変形例であり、鉄骨梁30及び吊り金具31を用
いて床構造体35が構成してある。
20の変形例であり、鉄骨梁30及び吊り金具31を用
いて床構造体35が構成してある。
【0026】図11に示す実施例5は、ツーバイフォー
(2×4)住宅などに採用されている、いわゆる太鼓張
りの床パネルに対応させた床構造体37の例であり、例
えば床材12として厚さ21mmの合板38aの裏面に
接触状態に吸音材13及び遮音材14をビス22で配
し、根太15,15,…を介して前記遮音材14の裏面
側に合板38bを配置してある。そして、天井材として
吊り木16と野縁17,17,…を介して2層張りの石
膏ボード18を構成してある。
(2×4)住宅などに採用されている、いわゆる太鼓張
りの床パネルに対応させた床構造体37の例であり、例
えば床材12として厚さ21mmの合板38aの裏面に
接触状態に吸音材13及び遮音材14をビス22で配
し、根太15,15,…を介して前記遮音材14の裏面
側に合板38bを配置してある。そして、天井材として
吊り木16と野縁17,17,…を介して2層張りの石
膏ボード18を構成してある。
【0027】
【発明の効果】本発明の第1の発明によると、床材に与
えられる衝撃は、床材が振動し床材の裏面から音が放射
されるが、本発明の吸音材は、床材に接触して配置され
ているので、床材は吸音材により振動が抑制される。ま
た、吸音材の裏面に遮音材が配置されているので、吸音
材によって吸音できなかった音を遮音することで、より
効率的に床衝撃音を小さくできる。
えられる衝撃は、床材が振動し床材の裏面から音が放射
されるが、本発明の吸音材は、床材に接触して配置され
ているので、床材は吸音材により振動が抑制される。ま
た、吸音材の裏面に遮音材が配置されているので、吸音
材によって吸音できなかった音を遮音することで、より
効率的に床衝撃音を小さくできる。
【0028】また、第2の発明によると、根太を介して
上下2層張りした合板の上側合板の裏面に接触して吸音
材が配置され、さらに、この吸音材の裏面に遮音材が配
置されているので第1の発明と同様な効果が得られ、効
率的な床衝撃音を小さくできる。
上下2層張りした合板の上側合板の裏面に接触して吸音
材が配置され、さらに、この吸音材の裏面に遮音材が配
置されているので第1の発明と同様な効果が得られ、効
率的な床衝撃音を小さくできる。
【図1】本発明の木造床構造への適用例を示す断面図。
【図2】同適用例を示す断面図。
【図3】本発明の実施例1を示す断面図。
【図4】比較例1を示す断面図。
【図5】比較例2を示す断面図。
【図6】実施例1と比較例1、2との軽量床衝撃音遮断
性能測定の結果を示すグラフ。
性能測定の結果を示すグラフ。
【図7】同重量床衝撃音遮断性能測定の結果を示すグラ
フ。
フ。
【図8】本発明の実施例2を示す断面図。
【図9】本発明の実施例3を示す断面図。
【図10】本発明の実施例4を示す断面図。
【図11】本発明の実施例5を示す断面図。
【図12】床衝撃音の測定室を示す概略説明図。
A 空間 12 床材 13 吸音材 14 遮音材 18 石膏ボード
Claims (2)
- 【請求項1】 床材と天井材との間に吊り部材を介して
空間が形成され、前記床材の裏面に接触して設けられた
吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材とを備えているこ
とを特徴とする遮音床構造。 - 【請求項2】 根太を介して2層張りの合板からなる床
材であり、前記上方の合板の裏面に接触して設けられた
吸音材と、前記吸音材の裏面に遮音材とを備えているこ
とを特徴とする遮音床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000221326A JP2002038622A (ja) | 2000-07-21 | 2000-07-21 | 遮音床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000221326A JP2002038622A (ja) | 2000-07-21 | 2000-07-21 | 遮音床構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002038622A true JP2002038622A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18715755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000221326A Pending JP2002038622A (ja) | 2000-07-21 | 2000-07-21 | 遮音床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002038622A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015048649A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-03-16 | 七王工業株式会社 | 制振床構造及びその施工方法 |
-
2000
- 2000-07-21 JP JP2000221326A patent/JP2002038622A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015048649A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-03-16 | 七王工業株式会社 | 制振床構造及びその施工方法 |
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