JP2002036332A - 薄物フィルム・シート製造用成形ロール - Google Patents
薄物フィルム・シート製造用成形ロールInfo
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C43/32—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C43/44—Compression means for making articles of indefinite length
- B29C43/46—Rollers
-
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールの転写性がなく、厚さ0.2ｍｍ以下の
表面性が良くしかも厚さ精度の良い薄物フイルムの成形
ができなかったという欠点を取除き、タッチロールが薄
物フイルム表面に良くなじみ、厚さ0.2ｍｍ以下の表面
性の良い薄物フイルムの成形ができるタッチロール等の
薄物フィルム・シート製造用成形ロールを提供するこ
と。 【解決手段】 内筒の外径面と外筒の内径面の間に形成
された空間部に水や油等の冷媒体を流すようになした薄
物フィルム・シート製造用成形ロールにおいて、外筒の
厚さを内筒のそれより1/2〜1/10程度の肉厚としたこと
を特徴とする薄物フィルム・シート製造用成形ロールと
し、ロール外形の全幅に亘りクラウニングを付けるとと
もに、両端側部分に他部分より少径の段付き部分を設け
たロールとした。
表面性が良くしかも厚さ精度の良い薄物フイルムの成形
ができなかったという欠点を取除き、タッチロールが薄
物フイルム表面に良くなじみ、厚さ0.2ｍｍ以下の表面
性の良い薄物フイルムの成形ができるタッチロール等の
薄物フィルム・シート製造用成形ロールを提供するこ
と。 【解決手段】 内筒の外径面と外筒の内径面の間に形成
された空間部に水や油等の冷媒体を流すようになした薄
物フィルム・シート製造用成形ロールにおいて、外筒の
厚さを内筒のそれより1/2〜1/10程度の肉厚としたこと
を特徴とする薄物フィルム・シート製造用成形ロールと
し、ロール外形の全幅に亘りクラウニングを付けるとと
もに、両端側部分に他部分より少径の段付き部分を設け
たロールとした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はＴダイ等から吐出さ
れた溶融プラスチックを主冷却ロールに押付けるタッチ
ロール等の薄物フィルム・シート製造用成形ロールに関
する。
れた溶融プラスチックを主冷却ロールに押付けるタッチ
ロール等の薄物フィルム・シート製造用成形ロールに関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の成形ロールを図４ないし
図７により説明すると、ロール１は厚肉構造の外筒２と
薄肉構造で内筒補強板３により補強された内筒４と幅方
向の両端部でこの外筒２と内筒４を回転自在に支える夫
々中心部に貫通孔５、６を有する第１軸７および第２軸
8で構成されている。
図７により説明すると、ロール１は厚肉構造の外筒２と
薄肉構造で内筒補強板３により補強された内筒４と幅方
向の両端部でこの外筒２と内筒４を回転自在に支える夫
々中心部に貫通孔５、６を有する第１軸７および第２軸
8で構成されている。
【０００３】そしてロール全体の剛性を持たせるため外
筒２は内筒4と比べ厚肉とするとともに、水や油等の冷
却媒体を矢印ａのように貫通孔5、外筒２の内径部と内
筒4の外径部の間に形成された空間部9および貫通孔6の
順に導く冷却ロールを構成している。
筒２は内筒4と比べ厚肉とするとともに、水や油等の冷
却媒体を矢印ａのように貫通孔5、外筒２の内径部と内
筒4の外径部の間に形成された空間部9および貫通孔6の
順に導く冷却ロールを構成している。
【０００４】従って、フィルム・シート（以下単にフイ
ルムという）を成形するに際し、図６のようにＴダイ10
から吐出された溶融プラスチック１１はタッチロール１
により主冷却ロール１２に予め定められた押付け力（10
〜30Kｇ／ｃｍ）で比較的厚物の場合は小さな押付け力
で、薄物の場合には大きな押付け力で押付けられてお
り、両ロール1および１２の間のロールギャップδを通
過させた後、アニーリングロール１３を経てフイルム１
４となって図示してない後処理装置に送られるようにな
っている。
ルムという）を成形するに際し、図６のようにＴダイ10
から吐出された溶融プラスチック１１はタッチロール１
により主冷却ロール１２に予め定められた押付け力（10
〜30Kｇ／ｃｍ）で比較的厚物の場合は小さな押付け力
で、薄物の場合には大きな押付け力で押付けられてお
り、両ロール1および１２の間のロールギャップδを通
過させた後、アニーリングロール１３を経てフイルム１
４となって図示してない後処理装置に送られるようにな
っている。
【０００５】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、図７に
示すようにロールギャップδを通過したフィルム１４
は、特に薄物の場合に、タッチロール１のロール面の鏡
面（透明フィルム）や梨地面（不透明フィルム）の転写
が全巾に対し均一にできず、即ち、局部的にロール面に
接触できなかった部分がフイルム表面に凹凸１５或いは
ちり緬皺、くもり等となって現れ、厚さ0.2ｍｍ以下の
薄物フイルムの成形はロール面の転写が十分でなく、フ
ィルムの表面性が良く、しかも厚さ精度の良い製品を成
形することができなかった。
示すようにロールギャップδを通過したフィルム１４
は、特に薄物の場合に、タッチロール１のロール面の鏡
面（透明フィルム）や梨地面（不透明フィルム）の転写
が全巾に対し均一にできず、即ち、局部的にロール面に
接触できなかった部分がフイルム表面に凹凸１５或いは
ちり緬皺、くもり等となって現れ、厚さ0.2ｍｍ以下の
薄物フイルムの成形はロール面の転写が十分でなく、フ
ィルムの表面性が良く、しかも厚さ精度の良い製品を成
形することができなかった。
【０００６】従って、特に厚さ0.2ｍｍ以下の薄物フイ
ルムの成形では冷却ロールにエアーナイフ等により空気
を吹き付ける方法は従来から用いられているが、この方
法はエアーナイフ側のフイルム表面はタツチロールの表
面に接触しないため平滑性、透明性、および光沢性等が
なく、また厚薄精度もでなく、結局厚さ0.2ｍｍ以下の
薄物フイルムの成形はできなかった。
ルムの成形では冷却ロールにエアーナイフ等により空気
を吹き付ける方法は従来から用いられているが、この方
法はエアーナイフ側のフイルム表面はタツチロールの表
面に接触しないため平滑性、透明性、および光沢性等が
なく、また厚薄精度もでなく、結局厚さ0.2ｍｍ以下の
薄物フイルムの成形はできなかった。
【０００７】これはタッチロールに剛性をもたせるため
外筒の肉厚を大きくしたため、ロール自身に可撓性がな
く、もともとＴダイから供給される溶融プラスチックの
幅方向の厚さに対する均一性は常時局部的に微少変化し
て安定性がないことにも起因し、ロールギャツプδの所
で、薄物フイルム面にタツチロール面がなじめず、ロー
ルの転写性が損なわれた結果である。
外筒の肉厚を大きくしたため、ロール自身に可撓性がな
く、もともとＴダイから供給される溶融プラスチックの
幅方向の厚さに対する均一性は常時局部的に微少変化し
て安定性がないことにも起因し、ロールギャツプδの所
で、薄物フイルム面にタツチロール面がなじめず、ロー
ルの転写性が損なわれた結果である。
【０００8】本発明の目的は前述のタッチロールにロー
ルギャツプ個所での可撓性がなく、薄物フイルムの成形
の際にタツチロール面がなじめず、タツチロールの転写
性がなく、厚さ0.2ｍｍ以下のフィルム表面性の良い薄
物フイルムの成形ができなかったという欠点を取除き、
タッチロールが薄物フイルム面に良くなじみ、ロール面
の転写性が十分で、厚さ0.2ｍｍ以下の表面性が良く、
厚薄精度の良い薄物フイルムの成形ができるタッチロー
ル等の薄物フィルム・シート製造用成形ロールを提供す
ることにある。
ルギャツプ個所での可撓性がなく、薄物フイルムの成形
の際にタツチロール面がなじめず、タツチロールの転写
性がなく、厚さ0.2ｍｍ以下のフィルム表面性の良い薄
物フイルムの成形ができなかったという欠点を取除き、
タッチロールが薄物フイルム面に良くなじみ、ロール面
の転写性が十分で、厚さ0.2ｍｍ以下の表面性が良く、
厚薄精度の良い薄物フイルムの成形ができるタッチロー
ル等の薄物フィルム・シート製造用成形ロールを提供す
ることにある。
【０００9】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は内筒の外径面と外筒の内径面の間に形成され
た空間部に水や油等の冷媒体を流すようになした薄物フ
ィルム・シート製造用成形ロールにおいて、外筒の厚さ
を内筒のそれより1/2〜1/10程度の肉厚としたことを特
徴とする薄物フィルム・シート製造用成形ロールとし
た。
め本発明は内筒の外径面と外筒の内径面の間に形成され
た空間部に水や油等の冷媒体を流すようになした薄物フ
ィルム・シート製造用成形ロールにおいて、外筒の厚さ
を内筒のそれより1/2〜1/10程度の肉厚としたことを特
徴とする薄物フィルム・シート製造用成形ロールとし
た。
【００1０】この発明の構造によるタッチロール表面は
溶融状態の薄物フィルム表面を成形する際にロールギャ
ツプ部分で良くなじみ、タツチロールの転写性がよくな
って厚さ0.2ｍｍ以下の表面性の良い薄物フイルムの成
形が可能となった。
溶融状態の薄物フィルム表面を成形する際にロールギャ
ツプ部分で良くなじみ、タツチロールの転写性がよくな
って厚さ0.2ｍｍ以下の表面性の良い薄物フイルムの成
形が可能となった。
【００１1】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図１な
いし図３により説明する。成形用ロール２０は内筒補強
板２１と肉厚tで剛性を持たせた内筒２２と、内筒２２
の肉厚tよりも1/2〜1/10程度の肉厚とした外筒２３と、
幅方向の両端部で軸受２４および２５で夫々回転可能に
支承された中心に設けた貫通孔２６、２７を有する第１
軸２８および第２軸２９により構成されており、冷却媒
体を矢印bのように貫通孔２６、内筒２２と外筒２３の
間に形成された空間部３０、次いで貫通孔２７の順に通
すようにしてある。
いし図３により説明する。成形用ロール２０は内筒補強
板２１と肉厚tで剛性を持たせた内筒２２と、内筒２２
の肉厚tよりも1/2〜1/10程度の肉厚とした外筒２３と、
幅方向の両端部で軸受２４および２５で夫々回転可能に
支承された中心に設けた貫通孔２６、２７を有する第１
軸２８および第２軸２９により構成されており、冷却媒
体を矢印bのように貫通孔２６、内筒２２と外筒２３の
間に形成された空間部３０、次いで貫通孔２７の順に通
すようにしてある。
【００１2】また図３に示すようにロール２０のロール
面Cには同ロール２０の主冷却ロール１２への押付け力
によりフイルムが幅方向に均一に直線状に可撓するため
のクラウニングがつけてあり、その量は押付け力により
算出され、最大径D、最少径ｄとすると（D−ｄ）とな
り、ロール表面Cは所定の半径Rで滑らかに連結されてい
る。更にロール２０の両端側部分には他部分の径より細
径の段部３１を設け、タッチロールが所定の押付け力で
主冷却ロールとの間にフィルムを挟んだとき、ロールギ
ャツプが幅方向に弓状になり、両端側部分が相互にロー
ル表面同士と接触して自由な可撓性の保持とロール表面
の破損等をしないようにしてある。
面Cには同ロール２０の主冷却ロール１２への押付け力
によりフイルムが幅方向に均一に直線状に可撓するため
のクラウニングがつけてあり、その量は押付け力により
算出され、最大径D、最少径ｄとすると（D−ｄ）とな
り、ロール表面Cは所定の半径Rで滑らかに連結されてい
る。更にロール２０の両端側部分には他部分の径より細
径の段部３１を設け、タッチロールが所定の押付け力で
主冷却ロールとの間にフィルムを挟んだとき、ロールギ
ャツプが幅方向に弓状になり、両端側部分が相互にロー
ル表面同士と接触して自由な可撓性の保持とロール表面
の破損等をしないようにしてある。
【００１３】以上説明したような構成となっているの
で、ロールギャップにおいてタッチロールは外筒が薄肉
となり、撓み易すくなっているのでＴダイから供給され
る溶融プラスチックが薄物であってもタツチロールと良
くなじみ、ロール転写性がよくなり、良製品がとれるよ
うになつた。
で、ロールギャップにおいてタッチロールは外筒が薄肉
となり、撓み易すくなっているのでＴダイから供給され
る溶融プラスチックが薄物であってもタツチロールと良
くなじみ、ロール転写性がよくなり、良製品がとれるよ
うになつた。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては当
初に掲げたロールギャップをTダイから供給される溶融
プラスチックが通過する際、従来構造のタッチロールは
Tダイから供給される溶融プラスチックになじまず、ロ
ール転写性が悪く表面性と厚さ精度の良い薄物フイルム
が成形することができなかったという欠点が取除かれ、
表面性と厚さ精度の良い薄物フイルムの成形が可能とな
った。
初に掲げたロールギャップをTダイから供給される溶融
プラスチックが通過する際、従来構造のタッチロールは
Tダイから供給される溶融プラスチックになじまず、ロ
ール転写性が悪く表面性と厚さ精度の良い薄物フイルム
が成形することができなかったという欠点が取除かれ、
表面性と厚さ精度の良い薄物フイルムの成形が可能とな
った。
【図１】本発明の１実施形態例を示す成形ロールの軸方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図２】本発明の１実施形態例を示す成形ロールの説明
図で、図１のA−Ａ断面図であるである。
図で、図１のA−Ａ断面図であるである。
【図３】本発明の１実施形態例を示す成形ロールの外形
ある。
ある。
【図４】従来の成形ロールの説明図である。
【図５】従来の成形ロールの説明図で、図４のB−B断面
図である。
図である。
【図６】フイルム成形装置の説明図である。
【図７】図６のＺ矢視図であり、フィルム表面の説明図
である。
である。
２０ 成形用ロール ２１ 内筒補強板 ２２ 内筒 ２３ 外筒 ２４、２５ 軸受 ２６、２７ 貫通孔 ２８ 第１軸 ２９ 第２軸 ３０ 空間部 ３１ 細径の段部
Claims (2)
- 【請求項１】 内筒の外径面と外筒の内径面の間に形成
された空間部に水や油等の冷媒体を流すようになしたプ
ラスチックの薄物フィルム・シート製造用成形ロールに
おいて、外筒の厚さを内筒のそれより1/2〜1/10程度の
肉厚としたことを特徴とする薄物フィルム・シート製造
用成形ロール。 - 【請求項２】 前記成形ロールはロール外形の全幅に亘
りクラウニングを付けるとともに、両端側部分に他部分
より小径の段付き部分を設けたことを特徴とする請求項
１記載の薄物フィルム・シート製造用成形ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000221817A JP2002036332A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 薄物フィルム・シート製造用成形ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000221817A JP2002036332A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 薄物フィルム・シート製造用成形ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002036332A true JP2002036332A (ja) | 2002-02-05 |
Family
ID=18716155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000221817A Pending JP2002036332A (ja) | 2000-07-24 | 2000-07-24 | 薄物フィルム・シート製造用成形ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002036332A (ja) |
Cited By (15)
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-
2000
- 2000-07-24 JP JP2000221817A patent/JP2002036332A/ja active Pending
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