JP2002026860A - 復調装置及び復調方法 - Google Patents
復調装置及び復調方法Info
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- JP2002026860A JP2002026860A JP2000210329A JP2000210329A JP2002026860A JP 2002026860 A JP2002026860 A JP 2002026860A JP 2000210329 A JP2000210329 A JP 2000210329A JP 2000210329 A JP2000210329 A JP 2000210329A JP 2002026860 A JP2002026860 A JP 2002026860A
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Abstract
N比を軟判定ビタビ復号で用いる信頼度情報として用い
る。 【解決手段】 OFDM受信装置で用いられるエラー訂
正回路10は、軟判定ビタビ復号によりエラー訂正を行
う。S/N比算出回路11は、SP信号に基づき各サブ
キャリアに対するS/N比を算出し、算出したS/N比
を信頼度情報としてエラー訂正回路10に供給する。
Description
重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division
Multiplexing)方式によるデジタル放送や通信装置等に
適用される復調装置及び復調方法に関する。
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は、伝送帯域内に
多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それ
ぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当
て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation)によりディジタル変調する
方式である。
で伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの
帯域は狭くなり変調速度は遅くはなるが、トータルの伝
送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有
している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャ
リアが並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなる
という特徴を有している。そのため、このOFDM方式
は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時
間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにく
くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに
対してデータの割り当てが行われることから、変調時に
は逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行
うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いる
ことにより、送受信回路を構成することができるという
特徴を有している。
ルチパス妨害の影響を強く受ける地上波ディジタル放送
に適用することが広く検討されている。このようなOF
DM方式を採用した地上波ディジタル放送としては、例
えば、DVB−T(DigitalVideo Broadcasting-Terres
trial)やISDB−T(Integrated Services Digital
Broadcasting -Terrestrial)といった規格が提案され
ている。
ジョン放送の受信装置(OFDM受信装置)について説
明する。図3は、従来のOFDM受信装置のブロック構
成図である。なお、ここでは、DVB−T規格(2Kモ
ード)に適用したOFDM受信装置について説明する。
また、受信するOFDM信号は、情報が16QAM方式
で変調されている。さらに、この図3では、ブロック間
で伝達される信号が複素信号の場合には太線で信号成分
を表現し、ブロック間で伝達される信号が実数信号の場
合には細線で信号成分を表現している。
うに、アンテナ102と、チューナ103と、A/D変
換回路104と、デジタル直交復調回路105と、FF
T演算回路106と、ウィンドウ同期回路107と、イ
コライザ108と、デマッピング回路109と、エラー
訂正回路10とを備えている。
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ10
2により受信され、RF信号としてチューナ103に供
給される。
は、チューナ103によりIF信号に周波数変換され、
A/D変換回路104に供給される。IF信号は、A/
D変換回路104によりデジタル化され、デジタル直交
復調回路105に供給される。なお、A/D変換回路1
04は、DVB−T規格(2Kモード)においては、こ
のOFDM時間領域信号の有効シンボルを2048サン
プル、ガードインターバルを例えば512サンプルでサ
ンプリングされるようなクロックで量子化する。
波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジ
タル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのO
FDM信号を出力する。このデジタル直交復調回路10
5から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FF
T演算される前のいわゆる時間領域の信号である。この
ことから、以下デジタル直交復調後でFFT演算される
前のベースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼
ぶ。このOFDM時間領域信号は、直交復調された結
果、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチ
ャネル信号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交
復調回路105により出力されるOFDM時間領域信号
は、FFT演算回路106及びウィンドウ同期回路10
7に供給される。
域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直
交変調されているデータを抽出して出力する。このFF
T演算回路106から出力される信号は、FFTされた
後のいわゆる周波数領域の信号である。このことから、
以下、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と
呼ぶ。
シンボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サ
ンプル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDM
シンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き
出した2048サンプルのOFDM時間領域信号に対し
てFFT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、O
FDMシンボルの境界から、ガードインターバルの終了
位置までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲の
ことをFFTウィンドウと呼ぶ。
されたOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信
号と同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成
分(Qチャネル信号)とからなる複素信号となってい
る。この複素信号は、16QAM方式で直交振幅変調さ
れた信号である。OFDM周波数領域信号は、イコライ
ザ108に供給される。
OFDM時間領域信号を有効シンボル期間分遅延させ
て、ガードインターバル部分とこのガードインターバル
の複写元となる信号との相関性を求め、この相関性が高
い部分に基づきOFDMシンボルの境界位置を算出し、
その境界位置を示すウィンドウ同期信号Wsyncを発生す
る。FFTウィンドウ同期回路107は、発生したウィ
ンドウ同期信号WsyncをFFT演算回路106に供給す
る。
ロット信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域
信号の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅
等化がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング
回路109に供給される。
08により振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数
領域信号を、16QAM方式に従ってデマッピングを行
ってデータの復号をする。例えば、図4に示すように、
Iチャネル信号及びQチャネル信号の各レベルに判定し
きい値を設定し、その判定しきい値に基づき、1つの信
号点あたり4ビットで表現されるデータを出力する。デ
マッピング回路109により復号されたデータは、エラ
ー訂正回路110に供給される。
タに対して、例えば、ビタビ復号やリード−ソロモン符
号を用いたエラー訂正を行う。エラー訂正が行われたデ
ータは、例えば後段のMPEG復号回路等に供給され
る。
は、送信時には、データが畳み込み符号により符号化さ
れ、受信時には、受信信号の信頼度情報を用いた軟判定
ビタビ復号が行われる。このような軟判定復号を行うこ
とにより、信頼度情報を用いない通常の硬判定復号に比
べて誤り率特性が向上する。
により区切られた判定領域中に実際の受信信号をデマッ
ピングすることによってデータを復号する。例えば、図
4に示すように、16QAMにおいて変調された実際の
受信信号の受信点が、図中Zに示す位置にあれば、その
位置を区切る判定領域によって示された“1011”と
いう4ビットの値を出力する。
は、この復号した値を出力するとともに、実際の受信信
号のS/N比を算出し、算出したS/N比を信頼度情報
として出力している。
信信号の受信点Z(図中●で示す)から理想的な受信信
号の信号点(図中○で示す)までの距離をノイズ成分と
し、理想的な受信信号の原点からの距離を信号成分と
し、その信号成分に対するノイズ成分の割合として求め
られる。すなわち、S/N比は、理想的な受信信号の信
号点を示すベクトルをS、実際の受信信号の信号点のベ
クトルをS′とすれば、以下の式(1)を算出すること
により求められる。 S/N=|S|/|(S−S′)| ・・・(1)
信号のノイズ分布は、判定しきい値で区切られた領域内
に分布しているとは限られない。そのため、実際の受信
信号の受信点が本来位置しなければならない判定領域を
越えて、例えば隣接した判定領域に入ってしまう場合が
ある。この場合、デマッピングして得られるデータが誤
ってしまうことはもちろんのこと、算出するS/N比に
も誤差が生じる。
の判定領域内に位置しなければならない実際の受信信号
Zが、信号点Cの判定領域に隣接する信号点Dの判定領
域内に位置したとする。この場合、この実際の信号点Z
のS/N比は、本来のノイズ成分N(即ち、信号点Cと
信号点Zとの距離)に基づいて算出されずに、信号点D
との間の誤ったノイズ成分N′に基づいて算出されてし
まう。
デマッピング時に各データのS/N比を算出しているた
め、確実に正確なS/N比を算出することができず、そ
のため、後段の軟判定復号手段に誤った信頼度情報を出
力してしまっていた。
ものであり、確実に正確なS/N比を得ることができる
OFDM信号の復調装置及び復調方法を提供することを
目的とするものである。
めに、本発明にかかる復調装置は、複数のサブキャリア
に対して有効信号が分割されて直交変調されることによ
り生成された伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力
であって且つ特定の位相とされたパイロット信号が各伝
送シンボルに離散的に挿入された直交周波数分割(OF
DM)信号を復調する復調装置であって、上記OFDM
信号を上記伝送シンボル単位でフーリエ変換して周波数
領域信号を生成するフーリエ変換手段と、上記周波数領
域信号から上記パイロット信号を抽出するパイロット信
号抽出手段と、上記抽出したパイロット信号のノイズ成
分を抽出するノイズ検出手段と、上記ノイズ成分に基づ
き上記パイロット信号が挿入されたサブキャリア位置に
おけるS/N比を算出するS/N比算出手段とを備え
る。
号に基づき、各サブキャリア位置におけるS/N比を算
出する。
サブキャリアに対して有効信号が分割されて直交変調さ
れることにより生成された伝送シンボルを伝送単位と
し、特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロ
ット信号が各伝送シンボルに離散的に挿入された直交周
波数分割(OFDM)信号を復調する復調方法であっ
て、上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位でフーリ
エ変換して周波数領域信号を生成し、上記周波数領域信
号から上記パイロット信号を抽出し、上記抽出したパイ
ロット信号のノイズ成分を抽出し、上記ノイズ成分に基
づき上記パイロット信号が挿入されたサブキャリア位置
におけるS/N比を算出することを特徴とする。
号に基づき、各サブキャリア位置におけるS/N比を算
出する。
て、本発明を適用したOFDM方式によるデジタルテレ
ビジョン放送の受信装置(OFDM受信装置)について
説明する。図1は、本発明を適用したOFDM受信装置
のブロック構成図である。なお、このOFDM受信装置
は、本発明をDVB−T規格(2Kモード)に適用した
ものである。また、受信するOFDM信号は、情報が1
6QAM方式で変調されているものとする。さらに、こ
の図1では、ブロック間で伝達される信号が複素信号の
場合には太線で信号成分を表現し、ブロック間で伝達さ
れる信号が実数信号の場合には細線で信号成分を表現し
ている。
アンテナ2と、チューナ3と、A/D変換回路4と、デ
ジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、ウィン
ドウ同期回路7と、イコライザ8と、デマッピング回路
9と、エラー訂正回路10と、S/N比算出回路11と
を備えている。
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ2に
より受信され、RF信号としてチューナ3に供給され
る。
チューナ3によりIF信号に周波数変換され、A/D変
換回路4に供給される。IF信号は、A/D変換回路4
によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給
される。なお、A/D変換回路4は、DVB−T規格
(2Kモード)においては、このOFDM時間領域信号
の有効シンボルを2048サンプル、ガードインターバ
ルを例えば512サンプルでサンプリングされるような
クロックで量子化する。
(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル
化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFD
M信号を出力する。このデジタル直交復調回路5から出
力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算さ
れる前のいわゆる時間領域の信号である。このことか
ら、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベ
ースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。この
OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成
分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信
号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路
5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演
算回路6及びウィンドウ同期回路7に供給される。
号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変
調されているデータを抽出して出力する。このFFT演
算回路6から出力される信号は、FFTされた後のいわ
ゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、F
FT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
ボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプ
ル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシン
ボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出し
た2048サンプルのOFDM時間領域信号に対してF
FT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFD
Mシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置
までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のこと
をFFTウィンドウと呼ぶ。
たOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と
同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分
(Qチャネル信号)とからなる複素信号となっている。
この複素信号は、16QAM方式で直交振幅変調された
信号である。OFDM周波数領域信号は、イコライザ8
に供給される。
DM時間領域信号を有効シンボル期間分遅延させて、ガ
ードインターバル部分とこのガードインターバルの複写
元となる信号との相関性を求め、この相関性が高い部分
に基づきOFDMシンボルの境界位置を算出し、その境
界位置を示すウィンドウ同期信号Wsyncを発生する。F
FTウィンドウ同期回路7は、発生したウィンドウ同期
信号WsyncをFFT演算回路6に供給する。
ト信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信号
の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等化
がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回路
9に供給される。
り振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域信号
を、16QAM方式に従ってデマッピングを行ってデー
タの復号をする。Iチャネル信号及びQチャネル信号の
各レベルに判定しきい値を設定し、その判定しきい値に
基づき、1つの信号点あたり4ビットで表現されるデー
タを出力する。デマッピング回路9により復号されたデ
ータは、エラー訂正回路10に供給される。
に対して、例えば、ビタビ復号やリード−ソロモン符号
を用いたエラー訂正を行う。エラー訂正が行われたデー
タは、例えば後段のMPEG復号回路等に供給される。
なお、このエラー訂正回路10は、S/N算出回路11
により算出された信頼度情報を用いた軟判定ビタビ復号
を行う。
路12と、S/N比演算回路13と、時間方向フィルタ
14と、周波数補間フィルタ15とを有している。
6から出力されたOFDM周波数領域信号が供給され
る。SP信号抽出回路12は、OFDM周波数領域信号
からSP信号のみを抽出する。SP信号は、各OFDM
シンボルに離散的に挿入されており、その挿入位置は予
め規格により定められている。
の式に示すようなインデックス番号kのサブキャリアに
SP信号を挿入することが提案されている。
キャリアのインデックス番号を示す。lは、OFDMシ
ンボルのシンボル番号を示す。Kminは、OFDMシ
ンボル内の有効サブキャリアの最小のインデックス番号
を示し、Kmaxは、OFDMシンボル内の有効サブキ
ャリアの最大のインデックス番号を示す。また、pは、
0以上の整数を示す。なお、インデックス番号kは、K
min〜Kmaxの範囲の値をとるものとする。
アに1本の割合でSP信号が挿入され、さらにOFDM
シンボル毎に、SP信号の挿入位置が、3サブキャリア
ずつシフトすることを意味している。
なるサブキャリア位置にSP信号が挿入されていること
から、供給されたOFDM周波数領域信号のシンボル番
号を参照し、そのシンボル番号からどのインデックス番
号のサブキャリアにSP信号が挿入されているかを規格
に基づき算出し、SP信号を抽出する。SP信号抽出回
路12は、抽出したSP信号をS/N比演算回路13に
供給する。また、SP信号は、M系列のランダム符号化
がされ、その位相が0°又は180°とされている。S
P信号抽出回路12は、M系列のランダム符号をSP信
号に加算することによって、本来の信号成分を抽出す
る。
号のS/N比を算出する。SP信号の理想的な信号点
は、予め規格上定められており、例えば、DVB−T規
格(2kモード)の16QAM変調であれば、位相が0
°或いは180°であり、振幅が有効信号の平均電力
(α=1)に対して4/3倍とされている。
に、理想的なSP信号を示すベクトルをSとし、実際に
受信したSP信号を示すベクトルをS′とし、この実際
の受信したSP信号のノイズ成分をNとすると、以下の
式に示すような演算を行い、S/N比を求める。
ルを1とすれば、S/N比は、以下のように算出され
る。
て以上のような演算を行うことにより、S/N比を演算
する。このようにS/N比演算回路13により求められ
た、実際に受信したSP信号のS/N比成分は、時間方
向フィルタ14に供給される。
(Infinite Impulse Response)フィルタから構成さ
れ、SP信号のS/N比成分を時間軸方向にフィルタリ
ングし、求められたS/N比成分に含まれている時間方
向のノイズを除去する。時間方向フィルタ14によりフ
ィルタリングされたS/N成分は、1OFDMシンボル
単位で、周波数補間フィルタ15に供給される。
(Finite Impulse Response)フィルタから構成され、
SN比成分をサブキャリア方向に補間し、OFDMシン
ボルのすべてのサブキャリア位置におけるS/N比を推
定する。例えば、DVB−T規格においては、3本のサ
ブキャリアに対して1本の割合でSP信号が供給され
る。従って、周波数補間フィルタ15は、3倍補間フィ
ルタ等を用いて、SP信号が挿入されていない周波数の
特性を補間して求め、例えば2048本のうちの情報が
変調されている1705本の全てのサブキャリアにおけ
るS/N比を求める。この周波数補間フィルタ15によ
り求められた全サブキャリアに対するS/N比は、信頼
度情報としてエラー訂正回路10に供給される。
M受信装置1では、SP信号のS/N比を算出し、この
SP信号のS/N比に基づき各サブキャリアに対するS
/N比を推定して求めている。SP信号のS/N比は、
実際のSP信号の受信点がどのような位置にあっても算
出することができ、そのため、例えば、ノイズの分布範
囲が大きい場合であっても確実に正確なS/N比を算出
することができる。
を説明するにあたり、変調方式として16QAM方式を
用いたOFDM受信装置を例にとって説明したが、変調
方式はこのような16QAMに限らず、QPSK、64
QAM、128QAMといった他の変調方式であっても
よい。
信号のS/N比を算出することによって各サブキャリア
に対するS/N比を算出しているが、このSP信号とと
もに、キャリア周波数の同期をとるためのコンティニュ
アルパイロット信号CPを用いてもよい。
たS/N比を信頼度情報としてエラー訂正回路10に供
給するのみならず、外部出力してもよい。例えば、この
OFDM受信装置1の受信感度を示す外部モニタや、ア
ンテナの受信感度を示すモニタ等に出力し、S/N比を
表示するようにしてもよい。
ザ8は、SP信号を抽出して、このSP信号の位相変動
量及び振幅変動量に基づき伝送路の伝達特性を推定し、
この推定した伝達特性に基づき各サブキャリアに対する
波形等化を行っている。このイコライザ8は、SP信号
を抽出する抽出回路と、SP信号を時間方向にフィルタ
リングしてノイズを除去するIIRフィルタと、SP信
号を周波数方向にフィルタリングして各サブキャリアに
対する伝達特性の補間をするFIRフィルタと、FFT
演算をして得られたOFDMの周波数領域の信号に対し
て各サブキャリアに対する伝達特性を複素除算する複素
除算回路とから構成されるのが一般的である。そのた
め、S/N比算出回路11のSP信号抽出回路、時間方
向フィルタ、周波数方向フィルタをそれぞれイコライザ
が備える回路と共用化して用いてもよい。
は、抽出したパイロット信号に基づき、各サブキャリア
位置におけるS/N比を算出する。
リア毎に確実に正確なS/N比を算出することができ
る。さらに、後段に軟判定復号手段が設けられた場合
に、この軟判定復号手段に正確な信頼度情報を出力する
ことができる。
構成図である。
N比について説明する図である。
る。
する処理について説明する図である。
路によるS/N比の算出処理について説明する図であ
る。
路により正確にS/N比が算出できない場合について説
明する図である。
4 A/D変換回路、5 デジタル直交復調回路、6
FFT演算回路、7 ウィンドウ制御回路、8イコライ
ザ、9 デマッピング回路、10 エラー訂正回路、1
1 S/N比算出回路
Claims (8)
- 【請求項1】 複数のサブキャリアに対して有効信号が
分割されて直交変調されることにより生成された伝送シ
ンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の
位相とされたパイロット信号が各伝送シンボルに離散的
に挿入された直交周波数分割(OFDM)信号を復調す
る復調装置において、 上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位でフーリエ変
換して周波数領域信号を生成するフーリエ変換手段と、 上記周波数領域信号から上記パイロット信号を抽出する
パイロット信号抽出手段と、 上記抽出したパイロット信号のノイズ成分を抽出するノ
イズ検出手段と、 上記ノイズ成分に基づき上記パイロット信号が挿入され
たサブキャリア位置におけるS/N比を算出するS/N
比算出手段とを備える復調装置。 - 【請求項2】 上記S/N比算出手段は、パイロット信
号が挿入されたサブキャリア位置におけるS/N比か
ら、有効信号が含まれる全サブキャリア位置におけるS
/N比を推定することを特徴とする請求項1記載の復調
装置。 - 【請求項3】 上記フーリエ変換手段から出力された周
波数領域信号から送信データを復号する復号手段と、 上記S/N比算出手段により推定されたS/N比を信頼
度情報として用いて、上記復号手段により復号された上
記送信データの軟判定復号を行う軟判定復号手段とを備
えることを特徴とする請求項2記載の復調装置。 - 【請求項4】 上記S/N比算出手段は、算出したS/
N比を時間方向にフィルタリングすることを特徴とする
請求項1記載の復調装置。 - 【請求項5】 複数のサブキャリアに対して有効信号が
分割されて直交変調されることにより生成された伝送シ
ンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の
位相とされたパイロット信号が各伝送シンボルに離散的
に挿入された直交周波数分割(OFDM)信号を復調す
る復調方法において、 上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位でフーリエ変
換して周波数領域信号を生成し、 上記周波数領域信号から上記パイロット信号を抽出し、 上記抽出したパイロット信号のノイズ成分を抽出し、 上記ノイズ成分に基づき上記パイロット信号が挿入され
たサブキャリア位置におけるS/N比を算出することを
特徴とする復調方法。 - 【請求項6】 パイロット信号が挿入されたサブキャリ
ア位置におけるS/N比から、有効信号が含まれる全サ
ブキャリア位置におけるS/N比を推定することを特徴
とする請求項5記載の復調方法。 - 【請求項7】 上記周波数領域信号から送信データを復
号し、 推定された有効信号が含まれる全サブキャリア位置にお
けるS/N比を信頼度情報として用いて、復号された上
記送信データの軟判定復号を行うことを特徴とする請求
項6記載の復調方法。 - 【請求項8】 算出したS/N比を時間方向にフィルタ
リングすることを特徴とする請求項5記載の復調方法。
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---|---|---|---|
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JP4362955B2 JP4362955B2 (ja) | 2009-11-11 |
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