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JP2002025802A - チップ抵抗器 - Google Patents

チップ抵抗器

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Publication number
JP2002025802A
JP2002025802A JP2000208815A JP2000208815A JP2002025802A JP 2002025802 A JP2002025802 A JP 2002025802A JP 2000208815 A JP2000208815 A JP 2000208815A JP 2000208815 A JP2000208815 A JP 2000208815A JP 2002025802 A JP2002025802 A JP 2002025802A
Authority
JP
Japan
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resistor
electrode
electrodes
protective film
solder
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000208815A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yoneda
将記 米田
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
    • H01C7/003Thick film resistors
    • HELECTRICITY
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    • H01CRESISTORS
    • H01C7/00Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極材料が製造工程中に抵抗体に拡散して抵
抗体の特性が変化したり、オープンになるような問題が
生じないようなチップ抵抗器を提供する。 【解決手段】 アルミナなどからなる絶縁性基板1上の
相対向する両端部に一対の上面電極21、31が設けら
れており、その上面電極21、31と両端部が電気的に
接続されるように、抵抗体4が基板1上に設けられてい
る。その抵抗体4と直接接触せず、かつ、上面電極2
1、31の露出部を完全に被覆するように、上面電極2
1、31よりハンダに対する耐熱性が優れた材料からな
る一対の上面補助電極24、34が、上面電極21、3
1上に設けられている。抵抗体4の表面には、保護膜5
(第1保護膜51〜第3保護膜53)が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ型の絶縁性
基板上に抵抗体膜が設けられるチップ抵抗器に関する。
さらに詳しくは、抵抗体と接する電極には、電極材料が
抵抗体に拡散し難い材料を用いながら、ハンダ耐性に優
れた電極で被覆することにより、ハンダに侵食され難く
し、信頼性を向上させた構造のチップ抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ抵抗器は、印刷と焼成など
により電極や抵抗体を製造する厚膜抵抗器と、スパッタ
リングなどにより電極や抵抗体を製造する薄膜抵抗器と
がある。構造は厚膜と薄膜との違いはあるが、両者とも
殆ど同じ構造で、たとえば図5に示されるような構造に
なっている。すなわち、図5で、アルミナなどからなる
絶縁性基板1の対向する両端部に一対の電極2、3が上
面電極21、31および裏面電極22、32とこれらを
連結する側面電極23、33により形成され、両電極に
接続されるように抵抗体4が絶縁性基板1上に形成され
ている。そして、抵抗体の表面側に保護膜5(51〜5
3)が1〜3層で形成されている。この一対の電極2、
3は、回路基板などに実装しやすくするため、表面にN
iメッキ層25a、35aおよびハンダメッキ層25
b、35bが設けられている。
【0003】厚膜抵抗器は、ガラスまたは樹脂を用いて
ペースト状にした材料を印刷などにより塗布して、60
0〜900℃程度で焼成(ガラスの場合)または200
〜300℃程度で硬化(樹脂の場合)させることにより
得られる。電極材料としては、AgにPdを添加したA
g系(銀系)ペーストが用いられ、抵抗体材料として
は、ガラス、樹脂、酸化ルテニウム(RuO2)などに
必要な抵抗値にするためのAgやPdなどを混入してペ
ースト状にしたものが用いられる。この厚膜抵抗器は、
製造設備が安価であると共に、製造工程も短時間で製造
することができ、スパッタリング法などを用いなければ
ならない薄膜抵抗器より非常に安価に製造され、便利に
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、厚膜抵
抗器は、製造工程が容易であるが、電極や抵抗体の材料
がガラスペーストや樹脂ペーストなどに混合されたペー
ストの塗布と焼成または硬化により形成されるため、た
とえば銀系ペーストにより形成された電極材料が、抵抗
体と接触していると、電極のAgが抵抗体に拡散し抵抗
値や温度係数などの抵抗体の特性が変動するという問題
がある。そのため、前述の上面電極の材料として、Ag
系のペーストではなく、Au系のペーストを用いること
が考えられる。
【0005】一方、電極材料として、Au系ペーストを
用いたチップ抵抗器も、実装のハンダ付けにより、抵抗
値が急激に上昇したり、オープンになるという問題が生
じる場合があることが判明した。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、製造工程において、電極材料が抵抗体に拡散
して抵抗体の特性が変化したり、実装の際にオープンに
なるというような問題が生じないチップ抵抗器を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、実装による
ハンダ付け後などに抵抗値が急激に大きくなったり、オ
ープン状態になる現象をなくするため、鋭意検討を重ね
た結果、その原因は抵抗体への金属拡散を防止する材料
として用いた金系材料からなる上面電極がハンダメッキ
層と保護膜との界面の下側で、ハンダに溶解し(図5の
A参照)、上面電極が消失する現象であることを見出し
た。そして、高温でのハンダへの溶融性に対しては、A
uよりAgが強く、上面電極の上をAg系電極材料によ
り被覆することにより、ハンダへの溶解を防止すること
ができることを見出した。
【0008】本発明によるチップ抵抗器は、絶縁性基板
と、該基板の相対向する両端部に設けられる一対の上面
電極と、該一対の上面電極と両端部が電気的に接続され
るように前記基板上に設けられる抵抗体と、前記上面電
極よりハンダに対する耐熱性が優れた材料からなり、前
記抵抗体と直接接触せず、かつ、前記上面電極の露出部
を完全に被覆するように前記一対の上面電極上にそれぞ
れ設けられる一対の上面補助電極と、前記抵抗体の表面
に設けられる保護膜とからなっている。
【0009】ここにハンダに対する耐熱性とは、ハンダ
と接触して温度が上昇した場合にも、ハンダに溶解しに
くい性質を意味する。
【0010】この構成にすることにより、上面電極は抵
抗体に拡散し難いAu系の電極材料が用いられ、その表
面にハンダに対する耐熱性に優れた上面補助電極が設け
られているので、ハンダ付けの際に溶融したハンダが上
面電極まで達することはなく、ハンダへの溶解も起こら
ない。一方、上面補助電極は、抵抗体とは接触しないよ
うに設けられているため、製造工程での焼成または硬化
により、上面補助電極の材料が抵抗体に拡散することも
ない。
【0011】前記保護膜が、レーザトリミングの際に前
記抵抗体の表面を被覆する第1保護膜と、該レーザトリ
ミング後に該レーザトリミングによる凹溝内を被覆する
と共に前記抵抗体の露出部を完全に被覆する第2保護膜
と、該第2保護膜上に設けられ、表面を平坦化する第3
保護膜とからなり、前記上面補助電極が該第2保護膜お
よび前記上面電極上に重なるように設けられることによ
り、上面補助電極が前記抵抗体と直接接触しない構造に
することができる。
【0012】具体的には、前記上面電極が金系材料によ
り形成され、前記上面補助電極が銀系材料により形成さ
れれば、抵抗体への電極材料の拡散もなく、ハンダ付け
の際にハンダ中への電極材料の溶解も防止することがで
きる。ここに金系材料とは、Auを主成分としながら、
他の元素を含み得ることを意味し、銀系材料とは、Ag
を主成分としながら他の元素を含み得ることを意味す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明のチップ抵抗器に
ついて、図面を参照しながら説明をする。本発明による
チップ抵抗器は、その一実施形態の断面説明図が図1に
示されるように、たとえばアルミナなどからなる平面形
状が矩形状の絶縁性基板1の相対向する両端部に、一対
の上面電極21、31が設けられており、その一対の上
面電極21、31と両端部が電気的に接続されるよう
に、抵抗体4が基板1上に設けられている。その抵抗体
4と直接接触せず、かつ、上面電極21、31の露出部
を完全に被覆するように、上面電極21、31よりハン
ダに対する耐熱性が優れた材料からなる一対の上面補助
電極24、34が、一対の上面電極21、31上にそれ
ぞれ設けられている。そして、抵抗体4の表面には、保
護膜5(第1保護膜51〜第3保護膜53)が設けられ
ている。
【0014】前述のように、本発明者は回路基板などへ
の実装時にチップ抵抗器の抵抗値が急激に上昇したり、
オープン状態になる原因について鋭意検討を重ねて調べ
た結果、実装時のハンダ付けの際に溶融したハンダが保
護膜とメッキ層との界面を経て上面電極に達し、上面電
極のAuを溶解させることにあることを見出した。すな
わち、各種金属の溶融ハンダ(60Sn-40Pbハン
ダ)への溶解速度(μm/s)は、図4に示されるよう
に、350℃において、たとえばAuが30μm/sで
あるのに対して、Agは8μm/sと1/3以下であ
る。そのため、ハンダ付けの際にAuはハンダに溶解さ
れやすく、Au系材料を電極に用いることが、導電性が
なくなる現象が生じる原因であることを見出した。
【0015】一方、前述のように、Ag系材料からなる
電極材料を使用すると、今度は製造工程において、抵抗
体にAgが拡散しやすく、抵抗体の特性を変化させると
いう問題が生じる。そこで、抵抗体と接触する部分の電
極材料にはAu系材料を用い、ハンダと接触しやすい上
面側を覆うようにハンダに溶解しにくい材料からなる上
面補助電極を設けることにより、製造工程での抵抗体の
抵抗値など、特性の変化および電極材料の溶解という問
題を解決することができることを見出した。図4に示さ
れるように、ハンダに対する溶解性という点からは、C
uも1μm/sとさらに好ましいが、酸化しやすいため
今回は採用することを見送った。また、この観点から
は、Ni、Ptも好ましいことが分る。
【0016】図2に、350℃のハンダ(60Sn-4
0Pb)に浸漬して不良品になる割合の変化を浸漬時間
に対して調べた結果を示す。すなわち、Bは図5に示さ
れる構造で、上面電極をAu系材料、第3保護膜を樹脂
系保護膜にした場合で、Cが本発明の構造で、Au系材
料からなる上面電極上を覆うようにAg系材料からなる
上面補助電極を設け、第3保護膜を樹脂系保護膜にした
場合である。不良品になったものの断面を分析してみる
と、保護膜と電極のメッキ層との界面下における上面電
極がハンダ中に溶解し、消失してオープンになっている
ことが確認された。
【0017】図2のBから明らかなように、Au系材料
からなる電極では、60秒程度で殆ど不良品となった。
これに対して、Cに示されるAg系材料からなる上面補
助電極をを設けた構造では、120秒経過しても殆ど不
良品が発生しなかった。なお、この不良率は、それぞれ
30個ずつの試料で調べた結果である。
【0018】基板1は、たとえばアルミナ、サファイ
ア、またはSiウェハなどが用いられる。厚膜の電極材
料としては、一般には金属粉末とガラスまたは樹脂とを
混合してペースト状にしたものが使用され、混入する金
属粉末により、Ag系、Ag-Pd系、Au系などが用
いられているが、図1に示される例では、上面電極2
1、31として、抵抗体4への拡散が殆どないAu系ガ
ラスペーストからなる厚膜電極が用いられている。な
お、ガラスペーストは600〜900℃程度で焼成する
ことにより硬化される。
【0019】上面電極21、31上にAg系樹脂ペース
トからなる上面補助電極24、34が形成されている。
この上面補助電極24、34は、保護膜5のところで後
述するように、第2保護膜52により抵抗体4と直接接
触しないように設けられることにより、抵抗体4への拡
散の問題がなく、ハンダ耐熱性のみを考慮してその材料
を選択することができる。そして、その上面補助電極2
4、34および裏面電極22、32とを接続するように
絶縁性基板1の側面に側面電極23、33がAg系樹脂
ペーストからなる厚膜電極により形成されている。ま
た、裏面電極22、32は、Ag系ガラスペーストから
なる厚膜により形成されている。そして、電極の表面に
Niメッキ層25a、35aおよびハンダメッキ層25
b、35bがそれぞれ設けられることにより、一対の電
極2、3が形成されている。なお、樹脂ペーストは20
0〜300℃程度に昇温することにより硬化される。
【0020】抵抗体4は、たとえば酸化ルテニウム(R
uO2)にAgなどの粉末をガラスペーストに混ぜ合せ
たペーストを印刷などにより塗布して800〜900℃
程度で焼成することにより、厚膜で形成されている。こ
の抵抗体4は、厚膜抵抗体の場合に、電極材料のAgが
拡散しやすいため本発明の効果が大きいが、Ni-Cr
系、Ta系、Ta-N系、Ta-Si系などの金属膜をス
パッタリング法により成膜して、フォトリソグラフィ工
程により所望の形状にパターニングして設ける薄膜抵抗
の場合でも、本発明のハンダ耐性に優れた材料からなる
上面補助電極を用いることができる。
【0021】保護膜5は、図1に示される例では、抵抗
体4をレーザトリミングにより抵抗値の調整を行う際に
削った抵抗体が付着して特性に影響しないようにするた
めに設けられる第1保護膜51と、そのレーザトリミン
グにより形成された溝を埋めるために設けられる第2保
護膜52と、表面全体を保護すると共に平坦化するため
に設けられる第3の保護膜53とからなっている。第1
保護膜51は、たとえばホウケイ酸鉛ガラスなどのガラ
ス粉末をペースト状にしたものを印刷などにより塗布し
て600〜800℃程度で焼成することにより形成さ
れ、第2および第3保護膜52、53は、高温の焼成工
程により抵抗値などに変化を生じさせないように、エポ
キシ樹脂などからなるペーストを印刷などにより塗布し
て200〜300℃程度で硬化させることにより形成さ
れるている。
【0022】このような3層構造で保護膜5が形成され
ることにより、抵抗体4を完全に被覆する第2保護膜が
形成された後に上面補助電極24、34を形成すること
ができ、上面補助電極24、34を抵抗体4と全く接触
させなくすることができるため、抵抗体4への電極金属
の拡散を考慮することなく、ハンダ耐性についてのみ考
慮して上面補助電極24、34の材料を選択することが
できる。すなわち、抵抗体4と直接接触する上面電極2
1、31には、抵抗体4への拡散が問題とならないAu
系材料が用いられ、抵抗体4とは接触しない上面補助電
極24、34にはハンダ耐性のあるAg系材料が用いら
れている。
【0023】前述のように、第2保護膜52および第3
保護膜53は、高温で焼成すると抵抗体4の抵抗値など
の特性が変化する可能性があるため、エポキシ樹脂など
からなる樹脂製ペーストを塗布して200〜300℃程
度で硬化させるのが好ましい。
【0024】つぎに、このチップ抵抗器の製法につい
て、図3に示されるフローチャートを参照しながら説明
する。なお、図1には1個分のチップ抵抗器の断面説明
図が示されているが、実際に製造する場合は、5〜10
cm×5〜10cm程度の大きな基板に100〜1万個
分程度の電極や抵抗体を同時に形成し、バー状に切断し
て露出する側面に側面電極を形成し、さらにその後バー
状に連なったチップ抵抗器をチップ状に切断分離するこ
とにより製造される。
【0025】まず、基板1裏面の所定の場所にAg系グ
レーズペーストからなる電極材料のペーストを印刷す
る。そして、600〜900℃程度で焼成することによ
り厚膜の裏面電極22、32(図1参照)を形成する
(S1)。ついで、基板1表面の裏面電極22、32に
対応する部分にAu系金属有機物またはガラスペースト
からなる電極材料を印刷により塗布して焼成することに
より、一対の上面電極21、31を形成する(S2)。
その後、一対の上面電極21、31の一部に両端部が重
なるように、RuO2などをガラスペースト化した抵抗
材料を印刷により塗布して700〜900℃程度で焼成
することにより抵抗体4を形成する(S3)。
【0026】その後、抵抗体4の表面にホウケイ酸鉛ガ
ラスなどのガラスペーストを印刷などにより塗布して6
00〜800℃程度で焼成することにより、第1保護膜
51を形成する(S4)。そして、一対の上面電極2
1、31にプローブ電極を接触させて抵抗値を測定しな
がら、所望の抵抗値になるようにレーザトリミングを行
い抵抗値の調整を行う(S5)。さらにその表面に樹脂
ペーストを塗布して硬化させることにより、第2保護膜
52を形成する(S6)。ついで、たとえばAgを樹脂
に混合したAg系樹脂ペーストからなる電極材料を、上
面電極21、31の露出部および第2保護膜52の一部
に重なるように、印刷により塗布して200〜300℃
程度で硬化させることにより、上面補助電極24、34
を形成する(S7)。そして、第2保護膜52上に同様
の樹脂ペーストを塗布して硬化させることにより、第3
保護膜53を形成する(S8)。
【0027】ついで、大きな基板を一対の上面電極2
1、31を結ぶ方向と垂直な方向に並ぶ一列ごとに分離
されるようにバー状に分断する(S9)。そして、上面
補助電極24、34と裏面電極22、32の間にその上
面補助電極24、34および裏面電極22、32上にも
重なるようにAg樹脂ペーストなどからなる電極材料を
塗布して硬化させることにより、側面電極23、33を
形成する(S10)。その後、バー状に連結されている
チップ抵抗器をチップ状に分割し(S11)、電極の露
出面にNiメッキおよびPb/Snなどからなるハンダ
メッキを行ってメッキ層25a、35a、25b、35
bを形成する(S12)ことにより、図1に示されるチ
ップ抵抗器が得られる。
【0028】本発明によれば、抵抗体と接触する電極部
分には抵抗体への拡散の少ないAu系材料により上面電
極が形成されているため、製造工程の焼成などにより電
極材料が抵抗体に拡散して抵抗値などの特性を変化させ
るということはなくなる。また、上面電極のハンダと接
触しやすい表面側には、Ag系材料などのハンダ耐性の
強い材料により上面補助電極が形成されているため、ハ
ンダ付け時でも、電極材料がハンダに溶解することがな
く、抵抗値が増大したり、オープンになることがない。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程における抵抗
体の特性の変化や電極のハンダへの溶解がなく、非常に
抵抗特性が安定し、信頼性の優れたチップ抵抗器が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチップ抵抗器の一実施形態を示す
断面説明図である。
【図2】チップ抵抗器にした状態で、ハンダに浸漬した
ときの不良率の発生状況を本発明と従来構造のチップ抵
抗器とで比較して示した図である。
【図3】図1のチップ抵抗器を製造する一例のフローチ
ャートである。
【図4】各種金属のハンダへの溶解速度を比較して示し
た図である。
【図5】従来のチップ抵抗器の構造を説明する断面説明
図である。
【符号の説明】
1 基板 2、3 電極 4 抵抗体 5 保護膜 21、31 上面電極 22、32 裏面電極 23、33 側面電極 24、34 上面補助電極 51 第1保護膜 52 第2保護膜 53 第3保護膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、該基板の相対向する両端
    部に設けられる一対の上面電極と、該一対の上面電極と
    両端部が電気的に接続されるように前記基板上に設けら
    れる抵抗体と、前記上面電極よりハンダに対する耐熱性
    が優れた材料からなり、前記抵抗体と直接接触せず、か
    つ、前記上面電極の露出部を完全に被覆するように前記
    一対の上面電極上にそれぞれ設けられる一対の上面補助
    電極と、前記抵抗体の表面に設けられる保護膜とからな
    るチップ抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記保護膜が、レーザトリミングの際に
    前記抵抗体の表面を被覆する第1保護膜と、該レーザト
    リミング後に該レーザトリミングによる凹溝内を被覆す
    ると共に前記抵抗体の露出部を完全に被覆する第2保護
    膜と、該第2保護膜上に設けられ、表面を平坦化する第
    3保護膜とからなり、前記上面補助電極が該第2保護膜
    および前記上面電極上に重なるように設けられることに
    より前記抵抗体と直接接触しない構造である請求項1記
    載のチップ抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記上面電極が金系材料により形成さ
    れ、前記上面補助電極が銀系材料により形成されてなる
    請求項1または2記載のチップ抵抗器。
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