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JP2002025232A - 情報記録装置及び方法、情報処理装置及び方法、情報処理システム - Google Patents

情報記録装置及び方法、情報処理装置及び方法、情報処理システム

Info

Publication number
JP2002025232A
JP2002025232A JP2000237716A JP2000237716A JP2002025232A JP 2002025232 A JP2002025232 A JP 2002025232A JP 2000237716 A JP2000237716 A JP 2000237716A JP 2000237716 A JP2000237716 A JP 2000237716A JP 2002025232 A JP2002025232 A JP 2002025232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metadata
information
audio signal
recording
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000237716A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Shimizu
亮一 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000237716A priority Critical patent/JP2002025232A/ja
Publication of JP2002025232A publication Critical patent/JP2002025232A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声信号に関連するメタデータを、例えば編
集や送出等の作業を開始する前に正確且つ迅速に検出可
能とし、間違った方式の音声信号同士を編集したりする
ことによる音声ノイズの発生などの不具合を未然に防止
する。 【解決手段】 磁気テープ30に音声信号の記録に際
し、音声信号の記録方式に関連するメタデータを、メモ
リタグ37に記録する。その後、メモリタグ37から読
み出したメタデータを元に、編集装置74内の音声信号
に関する設定を制御し、また、編集される音声信号の記
録方式が合わないときには警告を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のリムーバブ
ル記録メディアに記録される情報素材に関連した固有の
識別情報の記録を行う情報記録装置及び方法、情報処理
装置及び方法、情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル映像信号の規格の
一つとして、ISO(Internatioal Or
ganization for Standardiz
ation)/SMPTE(Society of M
otion Pictureand Televisi
on Enginieers)に規定された規格があ
る。特に、SMPTE 298M,335Mには、ディ
ジタル映像信号などの素材データの属性、格納場所、サ
イズなどを表すメタデータについて定義されており、そ
のメタデータディクショナリ(Metadata di
ctionary)を用いてメタデータを集中的に管理
することが可能となさている。当該メタデータディクシ
ョナリには、例えば、タイトル、スタッフ名、撮影場所
など、数百項目が定義されている。
【0003】上記メタデータは、映像音声等の素材の素
性を知る上で重宝する情報であり、上述のようにISO
/SMPTEで一意的に定義されているため互換性が極
めて高く、データベース管理や他社間での素材交換の自
動化に大きく寄与することができると考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記映像音
声等の素材の信号を記録する記録メディアとしては、各
種のリムーバブル記録メディアが存在し、その中で、例
えばテープ状記録媒体をカセットに収納してなるいわゆ
るカセットテープは、長時間の映像や音声等の素材信号
を記録再生可能な記録メディアとして広く使用されてい
る。また、上記リムーバブル記録メディアは、様々な記
録再生装置に装着可能であることが利点の一つになって
いる。
【0005】その一方で、上記映像音声等の素材信号の
データフォーマットには各種存在し上記リムーバブル記
録メディアに記録される素材信号も、その記録を行った
記録再生装置の対応フォーマットによって変わることが
多々ある。
【0006】例えば、上記素材信号として音声信号を例
に挙げた場合、記録メディアに記録されている音声信号
を異なるフォーマットとして再生するようなことがなさ
れると、その再生音声信号にノイズが発生したり、最悪
の場合、大音量のノイズによりスピーカが破壊されてし
まったりする。
【0007】このようなことから、従来より、リムーバ
ブル記録メディアに素材信号を記録した場合には、その
素材信号の記録と共に、或いはその記録の後に、上記素
材信号のデータフォーマット等に関する情報を上記メタ
データの一つとして、何らかの方法で記録しておくこと
が考えられている。
【0008】当該データフォーマット等のメタデータの
記録方法としては、例えばリムーバブル記録メディアの
ケース等に接触式のメモリを備え、その接触式メモリに
上記メタデータを記録する方法(以下、第1の記録方式
と呼ぶ)や、上記リムーバブル記録メディアに素材信号
とは別に記録がなされる所定の領域(例えばタイムコー
ドのユーザビット部分)等に記録する方法(以下、第2
の記録方式と呼ぶ)や、上記リムーバブル記録メディア
に記録される素材信号と同じ領域に記録する方法(以
下、第3の記録方式と呼ぶ)などがある。
【0009】しかしながら、上記第1〜第3の記録方式
には、以下のような問題点がある。
【0010】すなわち、第1の記録方式では、接触式メ
モリの接点を介してメタデータの読み書きを行うため、
その接点での接触不良によるデータ送受信ミスが発生す
るなど、信頼性に問題がある。また、接点の接触不良の
発生確率を低減するために、例えば接点数を減らすよう
にしたした場合には、アクセススピードが遅くなるとい
う問題がある。
【0011】第2の記録方式では、記録メディアを機器
に装填して再生を行わなければならないため、メタデー
タの読み書きに必ずある程度の時間が必要となり、アク
セス性が悪いという問題がある。また、上述のようにユ
ーザビットに記録しようとした場合、当該ユーザビット
の書き換えを行うと、タイムコード全体を書き換える必
要があり、簡単に書き換えが出来ない。さらに、他の目
的でユーザビットが使用されている場合があり、この場
合は、当該ユーザビットを使えないことになり、当該ユ
ーザビットを使用する第2の記録方法は汎用性が低いと
言える。
【0012】第3の記録方式は、記録メディアを機器に
装填して再生を行わなければならなず、また、メタデー
タの読み書きを行うために、素材信号が記録されている
のと同じ領域を再生する必要があり、非常に時間がかか
り、アクセス性が悪い。また、メタデータがメディアの
素材信号に重畳されている場合には、実質的にその書き
換えが出来ないことになる。
【0013】また、上記第2、第3の記録方式の場合、
機器に記録メディアを装填して再生を行わなければなら
ないため、例えばすでに別のシステム等により運用され
ている場合は、運用途中で当該記録メディアに合うよう
に機器を再設定しなければならないなど、運用上の制約
が多い。上記第1の記録方式の場合は、記録メディアの
再生は不要であるが、やはり当該記録メディアを機器に
装填しないと上記接触式メモリの情報を読み出せず、し
たがって例えば、予め機器に記録メディアを挿入してデ
ータを確認しておくなどの事前処理が必要となる。
【0014】このように、これら第1〜第3の記録方式
に共通の問題として、対象となる記録メディアを記録再
生装置に挿入しないと、必要なデータの読み出しが出来
ず、それ故、運用上の制約が発生する場合がある。
【0015】なお、上述の問題は例えば記録再生装置単
体のみでの運用であれば、上記3つの記録方式の何れで
あっても、有る程度対応することは可能であるが、例え
ば、編集や送出を行うシステムの場合は、そのシステム
全体を同じ設定にすること、すなわち編集は送出の作業
を開始する前にそのシステムを構成する各機器の設定を
同じにしておく必要があり、上記従来の方式では様々な
障害が発生してしまう可能性が非常に高い。
【0016】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、記録メディアに記録された素材信
号のうち、特に、音声信号に関連するメタデータを、例
えば編集や送出等の作業を開始する前に正確且つ迅速に
検出可能とし、間違った方式の音声信号同士を編集した
りすることによる音声ノイズの発生などの不具合を未然
に防止できる、情報記録装置及び方法、情報処理装置及
び方法、情報処理システムを提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録装置
は、入れ換え可能な記録媒体への音声信号の記録に際
し、当該音声信号に関連するメタデータを発生するメタ
データ発生手段と、電磁界に感応して作動し、当該電磁
界を介して非接触により外部と情報送受をなすと共に上
記入れ換え可能な記録媒体に添設或いは組み込まれる非
接触型情報格納手段への情報書き込み読み出しを行う書
込読出手段とを有し、上記音声信号に関連するメタデー
タを、上記非接触型情報格納手段の所定の格納領域に書
き込むことにより、上述した課題を解決する。
【0018】また、本発明の情報記録方法は、入れ換え
可能な記録媒体への音声信号の記録に際し、当該音声信
号に関連するメタデータを発生するステップと、電磁界
に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触により外
部と情報送受をなすと共に上記入れ換え可能な記録媒体
に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段への情
報書き込み読み出しを行うステップとを有し、上記音声
信号に関連するメタデータを、上記非接触型情報格納手
段の所定の格納領域に書き込むことにより、上述した課
題を解決する。
【0019】次に、本発明の情報処理装置は、電磁界に
感応して作動し、当該電磁界を介して非接触により外部
と情報送受をなすと共に入れ換え可能な記録媒体に添設
或いは組み込まれる非接触型情報格納手段から読み出さ
れた情報を取り込む取り込み手段と、上記非接触型情報
格納手段に、上記記録媒体に記録された音声信号に関連
するデータとして書き込まれたメタデータを元に、機器
の音声信号に関する設定を当該メタデータに対応する設
定に合わせる設定制御手段とを有することにより、上述
した課題を解決する。
【0020】また、本発明の情報処理方法は、電磁界に
感応して作動し、当該電磁界を介して非接触により外部
と情報送受をなすと共に入れ換え可能な記録媒体に添設
或いは組み込まれる非接触型情報格納手段から読み出さ
れた情報を取り込むステップと、上記非接触型情報格納
手段に、上記記録媒体に記録された音声信号に関連する
データとして書き込まれたメタデータを元に、機器の音
声信号に関する設定を当該メタデータに対応する設定に
合わせるステップとを有することにより、上述した課題
を解決する。
【0021】次に、本発明の情報処理システムは、入れ
換え可能な記録媒体への音声信号の記録に際し、当該音
声信号に関連するメタデータを発生するメタデータ発生
手段と、電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介して
非接触により外部と情報送受をなすと共に上記入れ換え
可能な記録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情報
格納手段への情報書き込み読み出しを行う書込読出手段
とを有し、上記音声信号に関連するメタデータを、上記
非接触型情報格納手段の所定の格納領域に書き込む情報
記録装置と、電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介
して非接触により外部と情報送受をなすと共に入れ換え
可能な記録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情報
格納手段から読み出された情報を取り込む取り込み手段
と、上記非接触型情報格納手段に、上記記録媒体に記録
された音声信号に関連するデータとして書き込まれたメ
タデータを元に、機器の音声信号に関する設定を当該メ
タデータに対応する設定に合わせる設定制御手段とを有
する情報処理装置とを備えてなることにより、上述した
課題を解決する。
【0022】また、本発明の情報処理方法は、入れ換え
可能な記録媒体への音声信号の記録に際し、当該音声信
号に関連するメタデータを発生するステップと、電磁界
に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触により外
部と情報送受をなすと共に上記入れ換え可能な記録媒体
に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段の所定
の格納領域に、上記音声信号に関連するメタデータを書
き込むステップと、上記非接触型情報格納手段の上記所
定の格納領域から上記音声信号に関連するメタデータを
読み出すステップと、上記読み出された上記音声信号に
関連するメタデータを元に、機器の音声信号に関する設
定を当該メタデータに対応する設定に合わせるステップ
とを有することにより、上述した課題を解決する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0024】図1には、本発明の第1の実施の形態とし
て、高精細度ディジタル映像信号を記録再生するビデオ
テープレコーダ(以下、VTRとする)の概略構成を示
す。
【0025】ビデオ入力端子1には、例えばビデオカメ
ラ等からSDI(Serial Digital da
ta Interface) ANC(Ancilla
ry)データパケットの形態で供給された映像信号(例
えば1080/60インターレースの映像信号)が入力
する。この映像信号は、入力アンプ2により増幅され、
SDI ANC抽出部(Extract Integr
ated Circuit)3に入力する。当該SDI
ANC抽出部3より出力された本線の映像信号は、ビ
デオ圧縮部4に送られる。なお、SDI ANCデータ
パケットについての説明は後述する。
【0026】当該ビデオ圧縮部4では、所定の圧縮符号
化方式により、上記映像信号を約1/7の情報量に圧縮
する。このビデオ圧縮部4にて圧縮された映像信号は、
ECC(Error Correcting Cod
e)エンコーダ5に送られる。
【0027】ECCエンコーダ5は、上記圧縮された映
像信号にエラー訂正符号を付加する。このECCエンコ
ーダ5からの出力は、記録のための変調処理やゲイン制
御等を行う記録信号処理部6を介し、さらに記録アンプ
7にて増幅された後、回転ドラム25の円周上に設けら
れた記録ヘッド8に送られる。
【0028】回転ドラム25には、図示しないテープロ
ーディング機構によってビデオカセット31の筐体(以
下、ビデオカセットを単にカセットと呼び、当該カセッ
トの筐体をカセットハーフと呼ぶ)内から引き出された
磁気テープ30が、既定の巻き付け角度で且つ一定のテ
ンションにて巻き付けられ、さらに、当該回転ドラム2
5は、図示しないドラム回転モータにより既定の速度で
回転駆動される。また、上記磁気テープ30は、図示し
ないリールモータによって供給リール33及び巻き取り
リール34が回転駆動されると共に、図示しないキャプ
スタンモータにより既定の速度で走行するようになされ
ている。この状態で、記録ヘッド8は、いわゆるヘリカ
ルスキャン(斜め走査)により磁気テープ30上に信号
を記録する。
【0029】一方、磁気テープ30上に記録された信号
を再生する場合は、上述同様に磁気テープ30が回転ド
ラム25に既定の巻き付け角度で且つ一定のテンション
にて巻き付けられ、当該回転ドラム25が既定の速度で
回転駆動されると共に上記磁気テープ30が既定の速度
で走行するようになされた状態で、上記回転ドラム25
の円周上に設けられた再生ヘッド10が、いわゆるヘリ
カルスキャンにより当該磁気テープ30から信号を読み
取る。
【0030】この再生ヘッド10にて磁気テープ30か
ら読み取られた信号は、再生アンプ11にて増幅された
後、再生イコライザ部12により波形等化及び復調等が
なされ、ECCデコーダ13に送られる。
【0031】ECCデコーダ13は、上記再生イコライ
ザ部12からの信号に付加されているエラー訂正符号を
用いてエラー訂正処理を行い、そのエラー訂正処理後の
信号(圧縮符号化されている映像信号)をビデオ伸張部
14に送る。
【0032】ビデオ伸張部14では、上記ビデオ圧縮部
4での圧縮符号化方式に対応する伸張復号方式により、
上記圧縮符号化されている映像信号を、元の映像信号
(例えば1080/60インターレースの映像信号)に
伸張復号する。この伸張復号後の映像信号は、後述する
SDI ANC付加部15に送られる。
【0033】当該SDI ANC付加部15によりSD
Iのシリアルデータとなされた映像信号は、出力アンプ
16にて増幅された後、ビデオ出力端子17から出力さ
れる。
【0034】なお、この図1において、音声信号の処理
系については図示していないが、上記映像信号と時分割
にて処理され、回転ドラム25上の記録ヘッド8により
磁気テープ30上に記録され、また、再生ヘッド10に
より磁気テープ30から読み取られる。
【0035】また、本実施の形態のカセット31のカセ
ットハーフには、例えばテープに記録された内容のタイ
トルなどが手書き或いはプリント等により書き込まれる
ラベル32が貼り付けられている。図1では図示を簡略
化しているが、当該ラベル32には、例えばEEPRO
M(Electically Erasable an
d Programmable ROM)のような記録
保持動作が不要で書き換え可能な半導体メモリや電源整
流安定化処理、変復調処理、通信解析処理などの各処理
部を含むICチップ35と、電磁的に電源の供給及び信
号の送受信を行うためのコイルアンテナ36などを内蔵
した非接触型のメモリタグ37が設けられている。
【0036】すなわち当該非接触型メモリタグ37は、
専用の書き込み読み出し装置であるリーダライタ部26
に設けられているコイルアンテナ24と当該タグ37に
内蔵されているコイルアンテナ36との間の電磁結合に
よりエネルギを得る機能と、書込コマンドとデータを受
け取り、当該書込コマンドに応じて上記ICチップ35
内の半導体メモリにデータを書き込む機能と、読出コマ
ンドに応じて上記半導体メモリからデータを読み出し、
その読み出されたデータを上記電磁結合により返信する
機能とを少なくとも有するものである。
【0037】図1の例の場合、リーダライタ26は、V
TRに内蔵され、主要な構成要素として、上記ラベル3
2の非接触型メモリタグ37内のコイルアンテナ36と
の間で電磁結合を行うためのコイルアンテナ24と、上
記メモリタグ37との間でコマンドの送信やデータの送
受信を行うための専用のインターフェイス部23とを有
している。当該リーダライタ26のインターフェイス部
23は、コイルアンテナ24と協調してメモリタグ37
への電力供給を行うと共に、メモリタグ37へのデータ
書き込み時にはCPU21から供給される上記書込コマ
ンドと書込データを変調して上記メモリタグ37に送信
し、一方で、メモリタグ37からのデータ読出時にはC
PU21から供給される上記読出コマンドを変調して上
記メモリタグ37に送信し、その読出コマンドに応じて
上記メモリタグ37から読み出されて返信されてきたデ
ータを復調してCPU21に転送する。なお、上記非接
触型メモリタグ37とリーダライタ26の詳細について
は後述する。
【0038】ここで、当該第1の実施の形態のビデオテ
ープレコーダは、上記磁気テープ30に記録される映像
信号(或いは磁気テープ30に記録されている映像信
号)についての属性や内容を表す情報、格納場所、サイ
ズなどの映像信号に関連する、例えばSMPTE298
M、335Mで定義されたメタデータを、映像信号と共
に記録/再生可能となされている。なお、SMPTE2
98M、335Mで定義されたメタデータの詳細につい
ては後述する。
【0039】例えば、ビデオ入力端子1に供給される入
力映像信号にメタデータが重畳されてきた場合、これら
メタデータは、図2或いは図3に示すようなSDI A
NCパケットとして重畳されてくることになる。なお、
図2は、コンポーネントANCデータパケットのフォー
マットを示し、図3は、コンポジットANCデータパケ
ットのフォーマットを示している。図2に示すコンポー
ネントANCデータパケットは、ANCデータパケット
の始まりを示す3ワード分のANCデータフラグ(AD
F)と、使用されるデータフォーマットがデータブロッ
ク番号(DBN)とデータカウント(DC)が続くフォ
ーマットとなるタイプ1か或いはセカンダリデータID
(SDID)とデータカウント(DC)が続くフォーマ
ットとなるタイプ2かを定義するデータID(DID)
と、上記セカンダリデータID(SDID)又はデータ
ブロック番号(DBN)と、データカウント(DC)
と、最大255ワードのユーザデータワード(UDW)
と、チェックサム(C)とからなる。また、図3に示す
コンポジットANCデータパケットは、1ワード分のA
NCデータフラグ(ADF)と、上記データID(DI
D)と、上記セカンダリデータID(SDID)又はデ
ータブロック番号(DBN)と、データカウント(D
C)と、ユーザデータワード(UDW)と、チェックサ
ム(C)とからなる。
【0040】これらのANCデータパケットにおいて、
上記メタデータは、ユーザデータワード(UDW)に記
述される。なお、SMPTE298M、335Mにて定
義されているため、ここではその詳細な説明を省略する
が、当該SMPTE298M、335Mにて定義されて
いるメタデータは、例えば図4〜図6に示すようなもの
を挙げることができる。なおこれら図4〜図6に示すメ
タデータは、SMPTE298M、335Mで定義され
ているものの一部である。当該SMPTE298M、3
35Mのメタデータは、図4〜図6に示したように、大
別して、キー(Key)としてのSMTPEラベル(l
abel)と、データの長さを表すレングス(Leng
th)と、内容を表すバリュー(Value)とからな
るKLV方式の値として定義されている。これらメタデ
ータは、映像音声素材に関連する様々な情報からなり、
その中には、例えばタイトルや、タイトルの種類、主題
(メインタイトル)、副題、その他、シリーズNo、エ
ピソードNo、シーンNo、テイクNo、ビデオソース
機材など、後述する編集時に使用される各種のデータも
含まれている。
【0041】図1に説明を戻し、図1のSDI ANC
抽出部3では、上記図2や図3に示したようなANCデ
ータパケットのユーザデータワード(UDW)から上記
メタデータを抽出する。当該SDI ANC抽出部3に
て抽出されたメタデータは、CPU(中央処理ユニッ
ト)21に送られ、さらに当該CPU21の制御の元で
RAM22に蓄えられる。
【0042】また例えば、外部入力端子から得られた情
報や、付属する各種の機器、機材などから得られた情
報、当該VTRの機種名、シリアル番号などの機器に関
連する情報、基本的にCPU21が生成する現在日時な
どの情報、当該VTRのフロントパネルなどに設けられ
ている操作盤28から操作者により入力された情報など
も、必要に応じて加工や変換、組み合わせ等されて、上
記メタデータとして同様にRAM22に書き込まれる。
他に例えば、RS−422のフォーマットの情報とし
て、メタデータが直接RS−422端子27から供給さ
れた場合は、そのメタデータもCPU21を介してRA
M22に書き込まれる。
【0043】さらに、上記ラベル32に設けられた非接
触型メモリタグ37に既に書き込まれていて当該メモリ
タグ37から読み出された情報も、同様にCPU21を
介してRAM22に書き込まれる。すなわち、上記非接
触型メモリタグ37を備えたラベル32は予め未記録テ
ープのカセットハーフに貼り付けられており、当該未記
録テープに映像や音声を収録したときには例えばその収
録した素材のタイトルや収録関連情報、各種IDコード
等の情報が、既に上記メモリタグ37の半導体メモリに
書き込まれているときには、必要に応じて上記リーダラ
イタ26により当該メモリタグ37の半導体メモリから
それら情報が読み取られ、上記RAM22に書き込まれ
る。
【0044】このように、本発明の第1の実施の形態で
は、カセット31の磁気テープ30に記録された映像及
び音声に関連する情報などのあらゆる情報が、一旦RA
M22上に蓄積されることになる。なお、当該RAM2
2上に蓄積されるデータのフォーマット(書式)は種々
のものが考えられ、例えばSMPTE298M、335
Mで定義されたメタデータそのもののであったり、さら
にそれらに変換や加工を施したものでもよい。
【0045】これらRAM22に蓄積された情報(メタ
データ)は、CPU21によりRAM22上で整理され
た後、ECCエンコーダ5に送られ、図7に示すビデオ
及びオーディオデータの記録フォーマット中のAuxシ
ンクブロックに埋め込まれ、映像及び音声信号と同様、
前記記録ヘッド8により磁気テープ30に記録される。
なお、図7に示すビデオ及びオーディオの記録データフ
ォーマットは、磁気テープ30上の1トラックの記録フ
ォーマットであり、既知のものであるため、ここではそ
の詳細な説明を省略するが、Auxシンクブロックは、
図7中のビデオ1(Video1)の先頭と、アウター
パリティ1(Outer Parity1)との間に配
される。
【0046】また、高精細度映像信号記録用VTRのA
uxシンクブロックのフォーマットは、例えば図8及び
図9に示すように規定されている。これらAuxシンク
ブロックのフォーマットについても、既知のものである
ため、ここではその詳細な説明を省略するが、上記メタ
データは図8中のカテゴリ(Category)8のデ
ータ番号(Data No.)D126からD169の
44バイトに書き込まれる。また、カテゴリ4のデータ
番号D52,D53には機種名が、D54〜D56には
シリアル番号が記述され、カテゴリ5のデータ番号D5
8〜D61には記録された年月日が、カテゴリ6のデー
タ番号D62には記録周波数や有効ライン数などのVT
Rステータス情報が記述される。
【0047】また、上記磁気テープ30に既に記録され
たメタデータやその他の必要な情報(例えばAuxシン
クブロックに記録されている他の情報)も再生され、C
PU21によってRAM22上で整理された後、リーダ
ライタ26のコイルアンテナ24を介し、上記ラベル3
2に設けられた非接触型メモリタグ37の半導体メモリ
に書き込まれる。
【0048】ここで、上記磁気テープ30上に記録され
たメタデータを再生する場合、上記ECCデコーダ13
では、上記再生ヘッド10により磁気テープ30から読
み取られた信号の上記Auxシンクブロックに埋め込ま
れているメタデータを抽出し、CPU21に送る。この
CPU21に送られたメタデータは、RAM22に一旦
蓄積される。
【0049】一方、上記ラベル32のメモリタグ37の
半導体メモリに記録されたメタデータを再生する場合、
上記リーダライタ26により上記メモリタグ37からメ
タデータが読み取られ、CPU21を介してRAM22
に一旦蓄積される。
【0050】これらRAM22に蓄積された情報(メタ
データ)を例えば映像信号に重畳して出力する場合に
は、CPU21によりRAM22上で整理した後、上記
SDIANC付加部15により前記SDI ANCパケ
ットとして映像信号に重畳して出力することになる。ま
た、RAM22に蓄積された情報(メタデータ)を直接
RS−422端子27から出力する場合には、CPU2
1によりRAM22上で整理した後、上記RS−422
端子27から出力することになる。
【0051】さらに、詳細については後述するが、編集
等が行われる場合、上記RAM22に蓄積されたメタデ
ータのうち、例えばタイムコードデータに基づくキュー
ポイントは、必要に応じて上記操作盤28に設けられた
モニタ29上にキューポイントリストとして表示され、
このとき、例えば操作者が操作盤28を操作することに
より、モニタ29上に表示されたキューポイントリスト
のうち任意のタイムコードデータを選択してキューアッ
プした後、例えば操作盤28に設けられた図示しないジ
ョグダイヤル等の操作により位置決めがなされ、さらに
ログイン及びログアウトの指示がなされると、そのログ
イン及びログアウトのタイムコードデータがCPU21
を介してRAM22に書き込まれる。このタイムコード
データは、操作者による操作盤28の操作に応じて、例
えば、当該RAM22上でCPU21により整理され、
上記インターフェイス部23及びコイルアンテナ24を
介してメモリタグ37に書き込まれる。
【0052】次に、図10には、本発明の第2の実施の
形態として、カメラ一体型VTRの概略的な構成を示
す。なお、図10において、図1と同じ構成要素には同
一の指示符号を付して、それらの詳細な説明は省略す
る。この図10の構成において、図1の構成との違い
は、ビデオ圧縮部4の前段(映像信号入力系)がビデオ
カメラにより構成されていることと、ビデオ伸張部14
の後段(映像信号出力系)が外付けのアダプタ42によ
り構成されている点である。
【0053】この図10に示す第2の実施の形態のカメ
ラ一体型VTRにおいて、レンズ撮像部40は、フォー
カシング、ズーミング、絞り機構等を備え、被写体像等
を結像させるためのレンズ系と、当該レンズ系を介して
入射した光を光電変換する撮像素子等を備えている。撮
像素子からの撮像信号は、カメラ処理部41に送られ
る。
【0054】カメラ処理部41は、撮像信号のゲイン制
御、ニー処理、ガンマ処理等を行い、映像信号を生成す
る。この映像信号がビデオ圧縮部4に送られる。また、
当該カメラ処理部41には、当該ビデオカメラについて
の各種操作を行うための操作部43が接続されており、
操作者がこの操作部43上に設けられた各種のボタンや
スイッチ、ジョグダイヤル等を操作することにより、上
記レンズ撮像部40での撮像操作や撮影した映像信号等
の記録スタート(録画スタート)、磁気テープ30に記
録された映像信号等の再生スタート、停止、一時停止、
早送り、早戻し、編集時に使用されるログイン、ログア
ウト、グッドショット、ノーグッドショット、キープ等
の各種の入力指示が行われる。
【0055】また、当該第2の実施の形態の場合、ビデ
オ伸張部14から出力された映像信号は、SDIアダプ
タ42に送られる。当該SDIアダプタ42は、外付け
となされているが、基本的には前述同様のSDI AN
C付加部15と、出力アンプ16と、ビデオ出力端子1
7とから構成されている。
【0056】さらに、この第2の実施の形態の場合、上
記レンズ撮像部40により撮影してカメラ処理部41に
て処理された映像信号等や、磁気テープ30から読み出
されて上記ビデオ伸張部14にて再現された映像信号、
一旦RAM22に蓄えられたメタデータに基づいてCP
U21が生成したテキスト等の表示信号は、必要に応じ
てモニタ44にも送られる。これにより、モニタ44上
には、撮影中の映像や磁気テープ30から再生されら映
像が表示され、また、RAM22に一旦蓄積されたメタ
データに基づくデータのリスト表示等がなされることに
なる。
【0057】ここで、当該第2の実施の形態のカメラ一
体型VTRも第1の実施の形態のVTRと同様に、例え
ばSMPTE298M、335Mで定義されたメタデー
タを、映像信号と共に記録/再生可能となされている。
【0058】この第2の実施の形態のように、カメラ一
体型VTRの場合は、カメラの機種名や、ゲイン、ニー
処理などのプロセッサ設定値、記録周波数、データビッ
トレート、オーディオ信号フォーマット情報、フィルタ
の選択情報、レンズ系の機種名や焦点距離、ズーム値、
絞り値などの情報や、上記操作部43を操作者が操作す
ることにより入力指示される、編集時に使用されるログ
イン、ログアウト、グッドショット、ノーグッドショッ
ト、キープ、記録スタート等の各種情報(タイムコード
データ)、EOS(End Of Source)デー
タ、フレームNoなどが、メタデータとして上記同様に
RAM22に書き込まれる。なお、これらのメタデータ
は、例えばカメラ処理部41内部のCPUが、レンズ撮
像系40の設定値や、内部の処理設定値、操作部43を
操作者が操作して得られる操作情報などから生成する。
【0059】また当該第2の実施の形態では、上記第1
の実施の形態と同様に、例えば機種名やシリアル番号な
どの機器に関連する情報、CPU21が生成する現在日
時などの情報、操作部43から操作者により入力された
情報も、上記メタデータとして同様にRAM22に書き
込まれ、さらに、必要に応じて上記メモリタグ37から
読み出された情報も、CPU21を介してRAM22に
書き込まれる。当該RAM22上に蓄積されるデータの
フォーマット(書式)は、例えばSMPTE298M、
335Mで定義されたメタデータそのもののであった
り、さらにそれらに変換や加工を施したものなどどのよ
うなものでもよい。
【0060】これらRAM22に蓄積された情報(メタ
データ)は、CPU21によりRAM22上で整理され
た後、ECCエンコーダ5に送られ、第1の実施の形態
の場合と同様に、Auxシンクブロックに埋め込まれ、
映像及び音声信号と同様に、前記記録ヘッド8により磁
気テープ30に記録される。また、第1の実施の形態の
場合と同様に、上記磁気テープ30に記録されたメタデ
ータ、その他の情報も、CPU21によってRAM22
上で整理された後、内蔵のリーダライタ26のコイルア
ンテナ24を介し、上記非接触型メモリタグ37の半導
体メモリに書き込まれる。
【0061】一方、上記磁気テープ30上に記録された
メタデータを再生する場合は、第1の実施の形態の場合
と同様であり、上記再生ヘッド10が磁気テープ30か
ら読み取った信号の上記Auxシンクブロックに埋め込
まれているメタデータを上記ECCデコーダ13が抽出
し、さらにCPU21がRAM22に一旦蓄積する。ま
た、上記メモリタグ37に記録されたメタデータを再生
する場合も、第1の実施の形態と同様にして、上記メモ
リタグ37からメタデータが読み取られ、CPU21を
介してRAM22に一旦蓄積される。
【0062】その後、これらRAM22に蓄積された情
報(メタデータ)を例えば映像信号に重畳して出力する
場合には、CPU21によりRAM22上で整理した
後、上記SDIアダプタ42のSDI ANC付加部1
5によりSDI ANCパケットとして映像信号に重畳
して出力することになる。
【0063】次に、図11には、本発明の第3の実施の
形態として、例えば後述するようなハンディタイプのリ
ーダライタ50のように単体で構成されているものを用
い、上記カセット31のカセットハーフに貼り付けられ
たラベル32の非接触型メモリタグ37に対して上記メ
タデータ等の書き込み/読み出しを行い、また、それら
データを端末60にて管理し、また、データベース部7
3に蓄積、或いは別のVTR71,72や編集装置74
に送信可能とし、さらに、端末60において、例えばデ
ータベース部73に蓄積されたメタデータを用い、複数
のカセットの検索、各カセットの使用管理、各カセット
内に収録されている映像や音声等の素材検索、各カセッ
ト内に収録されている映像や音声の属性判定、各カセッ
トやそれに収録されている素材及びその編集履歴を用い
た目録作成等を実現する編集システムの構成例を示す。
なお、上記メタデータを用いた検索、カセット使用管
理、映像音声の属性判定、目録作成等の詳細については
後述する。また、この図11において、前記図1や図1
0の同一の構成要素には同じ指示符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0064】この図11において、端末60は例えばパ
ーソナルコンピュータやワークステーション等からな
り、当該端末60は、大容量のハードディスクドライブ
等を備えたデータベース部73や、前記図1に示したも
のと同様なVTR71,72、前記図10に示したよう
なカメラ一体型VTR75、複数のVTRの動作を制御
して映像や音声の編集を行う編集装置74などと共にネ
ットワーク接続されている。なお、ここでのネットワー
ク形態には、LAN(Local Area Netw
ork)等のようなネットワーク形態だけでなく、イン
ターネット等の広域ネットワーク形態も含まれる。
【0065】また、端末60は、例えばデータベース部
73に蓄積されているメタデータや各カセット31のカ
セットハーフに貼り付けられたメモリタグ37などの情
報を用いて、各VTR71,72に装填された各カセッ
ト31や、各カセット31内に記録されている映像,音
声などの素材、編集等を後述するように管理する管理ソ
フトウェア(アプリケーションプログラム)がインスト
ールされている。
【0066】単体で構成されるリーダライタ50は、前
記VTRに内蔵されるリーダライタ26と略々同様なも
のであり、コイルアンテナ24及びメモリタグインター
フェイス部23を備えているが、さらに、メモリタグ3
7に書き込むデータやメモリタグ37から読み出された
データを一時的に蓄積するRAM52、当該RAM52
への書き込み/読み出し、RAM52上のデータの整
理、メモリタグ37へのコマンドの発生、メモリタグイ
ンターフェイス部23の制御、端末60との間のデータ
送受等を制御するCPU51とを備えている。
【0067】また、この図11に示すシステムの端末6
0において、例えばメモリタグ37の半導体メモリに記
録されている前記メタデータなどの読み出しを行う場
合、先ず、操作者により端末60に対して所定の操作
(読み出しを指示するキーボードやマウス操作など)が
行われる。これにより、当該端末60からは、ケーブル
61を介してリーダライタ50に対して読み出しのため
の制御信号が送信される。
【0068】その読み出しのための制御信号を受け取っ
たリーダライタ50のCPU51は、前記読出コマンド
をインターフェイス部23に送る。インターフェイス部
23は、前述したようにコイルアンテナ24と協調して
メモリタグ37への電力供給を行うと共に、読出コマン
ドを変調して上記メモリタグ37に送信し、その読出コ
マンドに応じて上記メモリタグ37から読み出されて返
信されてきたデータを復調してCPU51に転送する。
CPU51は、上記メモリタグ37から読み出されてき
たデータを受け取ると、そのデータを端末60に送信す
る。
【0069】当該メモリタグ37から読み出されたデー
タを受け取った端末60は、そのデータをデータベース
部73や編集装置74等に送ると共に、必要に応じてそ
れらのデータをリスト化してモニタ上に表示する。な
お、このときの表示の一例としては、メタデータに含ま
れるログインやログアウトなどをキューポイントリスト
を表示するようなことが考えられる。
【0070】その後、上記カセット31がVTR71や
72などに装填されて、例えば編集装置74により編集
が行われる場合、上記編集装置74では、データベース
部73に蓄積されている前記メタデータ(VTRに装填
されたカセット31に記録されている映像や音声信号に
ついてのメタデータ)を用いた編集が行われることにな
る。
【0071】すなわち当該編集では、例えば編集装置7
4の操作盤等に設けられたモニタ上に表示されたキュー
ポイントリストのログインやログアウトのタイムコード
などを元に、編集作業者から映像や音声素材の必要な部
分の指定がなされると、編集装置74はその指定された
部分の素材に対してデジタイジング(編集に都合の良い
例えばフレーム単位のデータへの変換)を行い、そのデ
ジタイジングされたデータを用いて任意の編集作業が行
われる。なお、編集装置74を端末60により制御する
ことも可能である。
【0072】また、この図11の構成において、上記カ
セット31内の映像及び音声信号の編集がなされた場合
に、その編集によって新たに発生したメタデータは、デ
ータベース部73に蓄積されると共に、例えば端末60
を介してリーダライタ50に送られてRAM52に一旦
蓄積され、さらにCPU51にて整理された後、インタ
ーフェイス部23及びコイルアンテナ24を介して上記
ラベル32のメモリタグ37に書き込まれる。
【0073】ところで、上記メタデータは、磁気テープ
30に記録する場合は前述したようにAuxシンクブロ
ックに記録されるが、上記ラベル32に設けられた非接
触型メモリタグ37の半導体メモリに記録する場合は、
以下のようなフォーマットにて記録することができる。
本発明実施の形態では、上記メタデータとして、前記S
MPTE298M、335Mで定義されたKLV(Ke
y Length Value)方式のメタデータを用
いて説明する。
【0074】図12には、上記メモリタグ37の半導体
メモリ上のメモリマップの概略を示す。このメモリに対
する書き込み/読み出しは、ブロック単位(すなわちセ
クタ単位)で行われ、1ブロック(1セクタ)は第0h
バイト〜第Fhバイト(但し、hは16進数表記である
ことを示す。以下同様とする。)の16バイトからな
る。当該メモリタグ37へのアクセスは、前述した専用
のリーダライタを用いて行う。当該メモリマップのう
ち、第0000hブロックはメモリマネージメントテー
ブル(Memory Management Tabl
e)領域、第0001hブロックはマニュファクチャI
Dテーブル(Manufacture IDTabl
e)領域、第0002hブロックはフォーマットディフ
ィニションテーブル(Format Definiti
on Table)領域、第0003hブロックから第
nnnnh(nnnnは0003hより大きく、メモリ
容量に応じた任意の数)のブロックがコモンエリア(C
ommon Area)となっている。第0000hブ
ロックと第0001hブロックのシステム定義ブロック
を除く他のブロックは、ユーザが任意に変更可能となっ
ている。なお、容量はメモリタグのバージョンに依存す
る。
【0075】以下、このメモリマップの各領域について
説明する。
【0076】図13には、第0000hブロックのメモ
リマネージメントテーブル(Memory Manag
ement Table)領域の概略を示す。この図1
3において、第0h及び第1hバイトにはメモリサイズ
(Memory_size)が配され、第2h及び第3
hバイトにはラベルに備えられたメモリタグの製造メー
カを示すマニュファクチャコード(Manufactu
re_code)が、第4hバイトには当該メモリタグ
のバージョン(Version)が、第5h及び第6h
バイトには当該メモリタグ製造工場における製造時のロ
ットナンバー(Lot_number)が配される。な
お、当該ロットナンバーは、製造年月日と当該製造日の
午前/午後の何れかを示す情報とにより構成されてい
る。第7hバイトはリザーブ(Reserve)となさ
れ、第8h及び第9hバイトにはアプリケーションID
(Application_id)が、第10h及び第
11hバイトにはラベル形状、すなわちラベルが貼り付
けられるメディアタイプに対応するメディアID(Me
dia_id)が配される。第12hから第15hバイ
トにはアプリケーションIDディペンデントフィールド
(Application_id Dependent
Field)が配されるが、ここではリザーブとなさ
れている。なお、リザーブを表す値としては、例えば0
0hを用いる。
【0077】図14には、上記第0000hブロックの
上記第0h及び第1hバイトのメモリサイズ(Memo
ry_size)の詳細を示す。当該メモリサイズは、
第0hバイトの第7ビット(最上位ビット)がリザーブ
となされ、第0〜第6ビットまでを使用してメモリサイ
ズが記述される。第1hバイトにはリザーブとして00
hが配されている。
【0078】図15には、上記第0000hブロックの
上記第5h及び第6hバイトのロットナンバー(Lot
_number)の詳細を示す。当該ロットナンバー
は、MSB(最上位ビット)から順に下位ビットに向か
って製造年月日が記述され、第5hバイトのMSBの第
7ビットから第3ビットまでが製造日(Day)を、第
5hバイトの第2〜第0ビット及び第6hバイトの第7
ビットまでが製造月(Month)を、第6hバイトの
第6〜第1ビットまでが製造年(Year)を表し、第
6hバイトのLSB(最下位ビット)がユーザ定義ビッ
トとされる。なお、一例として、製造年は1998年を
0として1年毎にインクリメントされる値で表し、ユー
ザ定義ビットでは例えば午前と午後の何れの工程で製造
されたかを表すようなことが可能である。
【0079】図16には、第0001hブロックのマニ
ュファクチャIDテーブル(Manufacture
ID Table)領域の概略を示す。この図16にお
いて、第0hバイトには製造所における発行機器IDが
配され、第1hバイトにはマニュファクチャIDの十万
位及び万位のBCD値が、第2hバイトには千位及び百
位のBCD値が、第3hバイトには十位及び一位のBC
D値が配され、第4hバイトはIDのリザーブとなさ
れ、第5h〜第15hバイトは固定値のためのリザーブ
となされている。
【0080】なお、ラベル(メモリタグ)のID(La
bel_ID(anti−collisionなどに使
う))は、上記第0000hブロックの第2h及び3h
バイトと第5h及び6hバイト、第0001hブロック
の第0h〜第4hバイトまでの値により表される。
【0081】ここで、本実施の形態では、上記メモリタ
グを備えたラベル毎にラベルID(Label ID)
が設定されている。当該ラベルIDは、ラベル自体に付
けられたユニークな番号(唯一の番号)であり、アプリ
ケーションからメモリタグへのアクセスは、当該ラベル
IDに基づいて行われる。図17には、ラベルIDの詳
細を示す。この図17において、ラベルIDは8バイト
からなり、第0hバイトは前記第0000hブロックの
メモリマネージメントテーブルのメディアID(Med
ia_ID)、第1h〜第2hバイトは同じくメモリマ
ネージメントテーブルのロットナンバ(Lot_Num
ber)、第3h〜第7hバイトは前記第0001hブ
ロックのマニュファクチャIDテーブルの第0h〜第4
hバイトの各IDからなる。
【0082】次に、前記図12に示した第0000hブ
ロックのメモリマネージメントテーブルのメモリサイズ
やマニュファクチャコード、アプリケーションID、メ
ディアID等を表すハミング8/4コード(Hammi
ng 8/4 code)について説明する。当該ハミ
ング8/4コードは、8ビットのうち、第1,3,5,
7ビットをプロテクションビット(protectio
n bit:付加信号)とし、第2,4,6,8ビット
をデータ(原信号)とするものである。1ビット誤りを
検知、訂正し、2ビット誤りを検知する。以下、図18
及び図19を用いてそのアサインについて説明する。図
18及び図19において、8ビットのうちの第7ビット
(MSB)P1は、第6ビットD1と第2ビットD3と
第0ビット(LSB)D4と”1”の排他的論理和をと
った値となされ、第5ビットP2は、第6ビットD1と
第4ビットD2と第0ビットD4と”1”の排他的論理
和をとった値となされ、第3ビットP3は、第6ビット
D1と第4ビットD2と第2ビットD3と”1”の排他
的論理和をとった値となされ、第1ビットP4は、第7
ビットP1と第6ビットD1と第5ビットP2と第4ビ
ットD2と第3ビットP3と第2ビットD3と第1ビッ
トP4と第0ビットD4と”1”の排他的論理和をとっ
た値となされる。このハミング8/4コードの変換のチ
ェックには、例えば図20に示す16進数値とハミング
8/4コード(2進数)との対応を表す変換テーブルが
参照される。これらハミング8/4コードのデータは、
コントローラの外からは例えば図21に示すように見え
る。なお、図21はメモリサイズを表した場合の例を示
している。
【0083】説明を戻し、図12に示した第0002h
ブロックのフォーマットディフィニションテーブル(F
ormat Definition Table)領域
の概略を図22に示す。当該領域では、各アプリケーシ
ョンの認識が行われ、図22に示すフォーマットが有効
であるかをチェックする際に用いられる。なお、データ
は全て文字列となっている。この図22において、第0
hバイトにはキーワード(Keyword)であって当
該第0002hブロック(セクタ)を書き替える際のキ
ーコードが配され、第1hバイトには固定コード(FF
h,FEh)が、第2h〜第12hバイトにはアプリケ
ーション名(ApplicationName)とその
バージョン(Version)が、第13hバイトには
ライトプロテクト(Write Protect)のた
めのコードが、第14hバイトにはカントリー(Cou
ntry)コードが、第15hバイトにはナンバー(N
umber)コードが配される。なお、ライトプロテク
トコードは、”0”のときライトイネーブル(Writ
e Enable:書き込み許可)、”1”のときライ
トディセーブル(Write Disable:書き込
み禁止)となされる。また、カントリーコードについて
は、BCDにより国番号が表される。例えば日本の場合
は当該カントリーコードの第Ehバイトが00h,第F
hバイトが81hとなり、米国の場合は第Ehバイトが
00h、第Fhバイトが01hとなる。
【0084】次に、図12に示した第0003hブロッ
ク以降のコモンエリア(Common Area)領域
の概略を説明する。当該コモンエリアは、第0003h
ブロックから第000Ahブロックまでがコモンエリア
マネージメントテーブル(Common Area M
anagement Table)領域となされ、第0
00Bhブロック以降がデータエリア(Data Ar
ea)となっている。コモンエリアマネージメントテー
ブル領域には、本実施の形態のメモリタグで管理するメ
ディア(本実施の形態では、記録媒体としてカセットテ
ープを用いた場合の例を挙げている)の基本情報が格納
される。
【0085】図23には、このコモンエリアの詳細を示
す。
【0086】この図23において、第0003hブロッ
クの第0hバイトから第0004hブロックの第3hバ
イトまでの20バイトにはラベル(メモリタグ)に付け
られたIDとしての文字列(例えばCassette
ID)が配され、第0004hブロックの第4hバイト
から第0005hバイトの第7hバイトまでの20バイ
トにはデータベース検索用に付けられるユニークなID
であるデータベースキー(Data Base Ke
y)としての文字列が、第0005hブロックの第8h
バイトから第0006hブロックの第Fhバイトまでの
24バイトにはタイトル(Title)の文字列が配さ
れる。
【0087】また、第0007hブロックの第0hバイ
トから第Fhバイトまでの16バイトには管理者(Ad
ministrator)を表す文字列が、第0008
hブロックの第0hバイトから第3hバイトまでの4バ
イトには例えば最後に使用された機器のシリアル番号
(Serial No.)を表すバイナリ値(最大値は
例えば000009999999)が、第0008hブ
ロックの第4hバイトから第Fhバイトまでの12バイ
トには例えば最後に使用された機器のモデル名(Mod
el Name)を表す文字列が配される。
【0088】また、第0009hブロックの第0h及び
第1hバイトの2バイトには記録開始から終了までのク
リップエリアに対応するキューポイントデータの先頭ア
ドレスからの当該キューポイントデータの総サイズ(す
なわち第000Bhブロック以降のデータエリアの有効
バイト数)に相当するポインタ(Pointer)を表
すバイナリ値が、第2h及び第3hバイトの2バイトに
はEOS(End Of Source)点においてテ
ープ上のビデオ領域に記録して有り、例えばEOS点の
サーチに利用されるID(乱数)番号を表すバイナリ値
(EOSR−ID)が、第4hバイトには最終記録点の
カセットの供給側のリールの状態であるリメインステー
タス(RS:Remain Status)を表すバイ
ナリ値が、第5hバイトには最終記録点のカセットの供
給側のリールの巻き径に対応した値であるリメインタイ
ム(RT:Remain Time)を表すバイナリ値
が、第6hバイトから第9hバイトまでの4バイトには
最終記録点の位置(EOSPoint)を表すタイムコ
ードが、第Ah及び第Bhバイトの2バイトにはテープ
カセット装填回数(使用回数)であるスレッドカウント
値(ThreadCount)を表すバイナリ値が、第
Ch〜第Fhバイトまでの4バイトには最終記録の記録
日時(Update)を表すBCDが配される。
【0089】また、第000Ahブロックの第0h及び
第1hバイトの2バイトには、記録開始から終了までの
1クリップエリアのオフセット(clip area
offset)として、キューポイントデータエリアの
先頭アドレス(Data TOPP:Data Top
Pointer)を表すバイナリ値が配される。この
値は、00B0hを0バイト目としたオフセットバイト
数であり、一例として00E0hの場合、0030hが
セットされる。第000Ahブロックの第2h及び第3
hバイトの2バイトには、キュー点のリストのファイル
アドレス管理に使用(例えばデータ領域にストアされて
いるキュー点パッケージの総数と1パッケージ当たりの
キュー点数を既定)するファイルアロケーションテーブ
ル(FAT)の定義(FAT Definition)
を表すバイナリ値が、第5h〜第Ahバイトまでの6バ
イトには拡張用の予約領域(Reserve)を表すバ
イナリ値(例えば00h)が、第Bhバイトにはテープ
に記録されているビデオ信号のフィールド周波数(F
Q:Recodeing Frequncy)及びデー
タビットレートが配され、第Ch〜第Fhバイトにはテ
ープに記録されているオーディオステータス(AD S
tatus)を表すバイナリ値が配される。なお、第0
00Ahブロックの第2hバイトは、FATの間引きを
表しており、0hのときFAT無し、1hのとき1クリ
ップ、2hのとき4クリップ、3hのとき16クリップ
分の間引きを表している。例えば4クリップ分の間引き
の場合、第003Fhブロックの第Ehバイトと第00
3Fhブロックの第Fhバイトがクリップ0のアドレス
となり、第003Fhブロックの第Chバイトと第Dh
バイトがクリップ4のアドレスとなる。また、当該第0
00Ahブロックの第Bhバイトに記述されるフィール
ド周波数は、ビデオスキャンフォーマット(video
_f)を表しており、当該第Bhバイトの最上位ビット
がプログレッシブスキャンか或いはインターレーススキ
ャンかを表し、下位3ビットの値が”000”のとき2
9.97フレーム/秒、”001”のとき20フレーム
/秒、”100”のとき23.98フレーム/秒、”1
01”のとき24フレーム/秒を表すようなことが可能
である。この図23のコモンエリアにおいて、第000
Ahブロックまでが共通領域で、第000Bhブロック
以降がクリップ毎の情報を並べるデータエリア(Dat
a Area)である。
【0090】図24には、図23の第0008hブロッ
クの第0h〜第3hバイトの4バイト分で表される上記
シリアル番号の一例を示し、図25には、図23の第0
009hブロックの第0h及び第1hバイトの2バイト
分で表される上記ポインタ(Pointer)と、第2
h及び第3hバイト分で表される上記EOS点のサーチ
に利用されるID番号(EOSR−ID)の一例を示
す。なお、上記EOSのID番号(EOSR−ID)に
は、最終記録の際に、テープ上に記録してある乱数と同
じ値が記録される。最終記録点の頭出しをする際に使用
される。このように乱数が用いられるのは、最終記録点
のタイムコードには同じ値が存在する可能性があるた
め、タイムコードが同じ値になってしまった場合にそれ
らを区別可能にするためである。
【0091】また、図26には、図23の第0009h
ブロックの第4hバイトに記述される上記リメインステ
ータス(RS:Remain Status)の内容を
示す。この図26において、最上位の第7ビットはカセ
ットのリール巻径未計測時に”1”になり、第6ビット
はテープトップ又はエンドを示し、テープトップ状態の
とき”0”、テープエンド状態のときに”1”となる。
第5ビットは未使用で、第4ビットはテープがトップ若
しくはエンド状態の時に”1”となる。第3〜第2ビッ
トはカセットサイズを示し、サイズが小(S)のとき”
00”、中(M)のとき”01”、大(L)のとき”1
0”となる。第1及び第0ビットは未使用である。な
お、第6ビットと第4ビットは、テープの状態により、
図27に示すようになる。すなわち、テープトップのと
き第6ビットは”0”、第4ビットは”1”となり、テ
ープ途中のとき第6ビットは”0”、第4ビットは”
0”、テープエンドのとき第6ビットは”1”、第4ビ
ットは”1”となる。
【0092】図28には、図23の第0009hブロッ
クの第6h〜第9hバイトに記述される最終記録点の位
置(EOS Point)を表すタイムコード(Tim
eData)の内容を示す。この図28において、最終
記録点の位置(EOS Point)を表すタイムコー
ドは、4バイトのBCDのコードとして表される。上記
4バイトのうちの第1バイト(DATA−1)にはフレ
ームを表すデータが、第2バイト(DATA−2)には
秒を表すデータが、第3バイト(DATA−3)には分
を表すデータが、第4バイト(DATA−4)には時を
表すデータが格納される。また、空きビットを用いて種
別が表される。なお、データを無効にするときは全てF
Fhで埋められる。
【0093】図29には、図23の第0009hブロッ
クの第Ah及び第Bhバイトの2バイト分で表されるカ
セットの挿入回数を示すスレッドカウント値(Thre
adCount)の一例を示す。なお、スレッドカウン
ト値は、7FFFhを超えるとカウントアップしないよ
うにすることも可能である。
【0094】図30には、図23の第0009hブロッ
クから第000Bhブロックまでの設定例を示し、図3
1には、図23の第000Ahブロックの第0h及び第
1hバイトのキューポイントデータエリアの先頭アドレ
ス(Data TOPP)の一例を示す。
【0095】また、図32には、図23の第000Ah
ブロックの第2h〜第4hバイトの3バイト分で表され
る前記ファイルアロケーションテーブルの定義(FAT
Definition)の内容を示す。これによれ
ば、キュー点を容易に検索するためのキュー点のリスト
のファイルアドレス管理を行うことができる。アドレス
管理を行う場合、データエリアの最後尾から前方向へキ
ュー点がストアされている先頭アドレス(2バイト)を
書き込む。その際、何個のキュー点毎にアドレスをスト
アするかを指定、及び、ストアされているキュー点パッ
ケージの総数を既定する。この図32において、第00
0Ahブロックの第2hバイト(オフセットアドレス
0)の第7〜第2ビットまではリザーブとなされ、第1
及び第0ビットはキュー点パッケージのカウント値(P
acked FAT Count)となされる。また、
第3hバイト(オフセットアドレス1)の8ビットはス
トアされているキュー点パッケージの総数を表す16ビ
ットのうちの上位8ビットとなされ、第4hバイト(オ
フセットアドレス2)の8ビットはストアされているキ
ュー点パッケージの総数を表す16ビットのうちの下位
8ビットとなされる。なお、キュー点パッケージのカウ
ント値(Packed FAT Count)の第1,
第2ビットが、”00”のとき未使用であることを示
し、”01”のとき1キュー毎にアドレスを収納するこ
とを、”10”のとき4キュー毎にアドレスを収納する
ことを、”11”のとき16キュー毎にアドレスを収納
することを示している。
【0096】図33には、図23の第000Ahブロッ
クの第Bhバイトのフィールド周波数(FQ:Reco
deing Frequncy)の内容を示す。この図
33において、最上位の第7ビットはインターレースモ
ードのとき”0”となされ、プログレッシブモードのと
き”1”となされる。第6〜第3ビットはリザーブ、第
5〜第3ビットはビデオ記録ビットレート(すなわちデ
ータビットレート)情報が配され、第2から最下位の第
0ビットはビデオ記録周波数(すなわちフィールド周波
数)情報が配される。なお、上記第5〜第3ビットが”
000”のときは、データビットレートが20Mbps
(メガビット/秒)、”001”のときは30Mbp
s、”010”のときは40bps、”011”のとき
は50bps、”100”のときは所定のビデオ方式の
ビットレート、”101”はリザーブを表す。また、第
2〜第0ビットの3ビットが”000”のときはフィー
ルド周波数が29.97Hz、”001”のとき30H
z、”010”のときリザーブ、”011”のとき25
Hz、”100”のとき23.98Hz、”101”の
とき24Hzを表す。
【0097】図34には、図23の第000Ahブロッ
クの第Ch〜Fhバイトにおけるオーディオステータス
(AD Status)の内容を示す。この図34にお
いて、第000Ahブロックの第Chバイト(オフセッ
トアドレス0)の第7〜第4ビットまではチャンネルC
H2のオーディオステータスが配され、第3〜第0ビッ
トまではチャンネルCH1のオーディオステータスが配
される。また、第000Ahブロックの第Dhバイト
(オフセットアドレス1)の第7〜第4ビットまではチ
ャンネルCH4のオーディオステータスが配され、第3
〜第0ビットまではチャンネルCH3のオーディオステ
ータスが配される。同様に、第000Ahブロックの第
Ehバイト(オフセットアドレス2)の第7〜第4ビッ
トまではチャンネルCH6のオーディオステータスが配
され、第3〜第0ビットまではチャンネルCH5のオー
ディオステータスが配される。また、第000Ahブロ
ックの第Fhバイト(オフセットアドレス3)の第7〜
第4ビットまではチャンネルCH8のオーディオステー
タスが配され、第3〜第0ビットまではチャンネルCH
7のオーディオステータスが配される。これら各チャン
ネルCH1〜CH8の4ビットのオーディオステータス
は、例えば、”0100”のとき所定の方式(例えばA
TRAC3:商標)によるデータであることを表し、”
0011”のとき所定の方式(例えばPana Dat
a:商標)によるデータであることを、”0010”の
とき所定の方式(例えばAC3:商標)によるデータで
あることを、”0001”のとき所定の方式(例えばD
OLBY−E:商標)によるデータであることを、”0
000”のときPCM(Pulse Code Mod
ulation)のデータであることを示す。
【0098】次に、図23に示したコモンエリアにおい
ては、上述の図23の第000Ahブロックの第0h及
び第1hバイトに定義されているキューポイントデータ
エリアの先頭アドレス(Data TOPP)の値を設
定することで、当該コモンエリアを拡張し、追加データ
を定義可能となされている。但し、メモリ容量の制限な
どにより、拡張領域へのデータ書き込みは必須ではな
い。
【0099】前記図23に示したコモンエリアは拡張す
ることが可能となされており、図35には、拡張コモン
エリアのマネージメントテーブル(Extended
Area Management Table)を示
す。なお、この図35において、第0003hブロック
から第000Ahブロックまでは図23と同じであるた
め、その部分の図示は省略してある。
【0100】この図35において、第000Bhブロッ
クの第0h〜第7hバイトまでの8バイトには拡張デー
タ領域のデータフォーマットID(Extended
Area Format ID)を表す文字列が配さ
れ、第8h〜第Ahバイトまでの3バイトには拡張デー
タ領域のデータフォーマットのバージョン(Forma
t Version)を表す文字列が配される。第00
0Chブロックの第0h〜第5hバイトまでの6バイト
には当該ラベルのリール名(Reel Name。一つ
のみ定義可能)を表す文字列が配され、第6h〜第Bh
バイトまでの6バイトには当該ラベルのEDL(EDi
ting List)が定義されたEDLファイル名
(EDL File Name。一つのみ定義可能)を
表す文字列が配される。また、第000Dhブロックの
第0h〜第2hバイトの3バイトには当該ラベルが貼ら
れた例えばカセットの収納フロア番号(Stocked
Floor No.)を表す文字列が配され、第3h
〜第8hバイトまでの6バイトには当該ラベルが貼られ
た例えばカセットの収納棚番号(Stocked Sh
elf No.)を表す文字列が、第9h〜第Bhバイ
トまでの3バイトには当該ラベルが貼られた例えばカセ
ットの収納棚段番号(Stocked StepN
o.)を表す文字列が、第Ch〜第Fhバイトまでの4
バイトには当該ラベルが貼られたカセットの収納単品位
置(Stocked Position)を表す文字列
が配される。また、第000Ehと第000Fhブロッ
クの合計36バイトはリザーブとなっており、第001
0hブロックの第0hバイトから第0012hブロック
の第7hバイトまでの合計40バイトには当該ラベルに
付けられるコメント(Comment)やメモ書きなど
を表す文字列が配される。
【0101】次に、上述したコモンエリアや拡張コモン
エリアのデータエリア(DataArea)に格納され
るデータについて説明する。当該データエリアには、各
用途に合わせたデータが格納される。本実施の形態の場
合、当該データエリアには前記メタデータなどが格納さ
れ、当該メタデータは、主に記録開始から終了までの個
々のクリップ毎に付加されている。なお、上記共通領域
にもメタデータの元になる情報があり、この共通領域の
情報を利用してメタデータが生成される場合もあるが、
以下の説明では、主に個々のクリップに付加され、読み
書きの対象となるメタデータについて説明することにす
る。
【0102】図36には、前記記録開始から終了までの
1つのクリップエリアを表すキューポイントのデータフ
ォーマットを示す。なお、このデータフォーマットにお
いて、各項目も全体も可変長である。
【0103】当該キューポイントのデータフォーマット
では、図36に示すように、ステータス(Statu
s)フラグの各ビットが、各データ形式の「有り」/
「無し」に対応しており、ステータスで指定したデータ
のみをステータスの後にビットの低い方から繋げるよう
になされている。この図36において、キューポイント
のデータフォーマットは、2バイト分のステータス(S
tatus)フラグ、フレーム(f)、秒(s)、分
(m)、時(h)を表す4バイト分のキューポイント
(CUE Point)、同じくフレーム、秒、分、時
を表す4バイト分のインポイント(IN Poin
t)、同じくフレーム、秒、分、時を表す4バイト分の
アウトポイント(OUT Point)、番号を表す3
バイト分のシーンナンバー(Scene No.)、同
じく番号を表す4バイト分のカットナンバー(Cut
No.)、1バイト分のテイクナンバー(Take N
o.)、4バイト分のリザーブされているユーザビット
(User_bit)、フレーム、秒、分、時を表す4
バイト分の実時間(Real_Time)、4バイト分
の実データ(Real_Data)、最大53バイトの
UMID(Unique Material IDen
tifier)データ、任意バイトの付加情報(Add
itional Information)からなる。
なお、UMIDとは、映像や音声素材に割り当てられる
グローバルにユニークなIDであり、例えばSMPTE
330Mに定義されているものである。本実施の形態で
使用するUMIDの詳細については後述する。
【0104】ここで、図36に示した上記ステータスの
2バイトを構成する16ビットのうち、第15ビット
が”1”のとき記録スタート、”0”のときノーマルを
表し、第14〜第13ビットが”00”のときデフォル
ト、”01”のときOK(ショット1)、”10”のと
きNG(ショット2)、”11”のときキープ(KEE
P)を表し、第12ビットが”1”のとき付加情報(A
dditional Information)有
り、”0”のとき付加情報無しを表し、第11ビット
が”1”のときライトディセーブル(Write de
sable)、”0”のときライトイネーブル(Wri
te enable)を表し、第10〜第9ビットが”
00”のときUMIDデータ無し、”01”のとき6バ
イトのマテリアルデータ(Material Dat
a)のみ、”10”のとき21バイトのベーシックデー
タ(Basic Data)、”11”のとき53バイ
トの拡張データ(Extended Data)が配さ
れることを表し、第8ビットが”1”のときデータあ
り、”0”のときデータ無しを表している。また、当該
ステータスの第7ビットが”1”のときリアルタイム
(Real Time)有り、”0”のときリアルタイ
ム無しを表し、第6ビットはリザーブ、第5ビットが”
1”のときテイクナンバー(Take No.)有
り、”0”のときテイクナンバー無しを表し、第4ビッ
トが”1”のときカットナンバー(Cut No.)有
り、”0”のときカットナンバー無しを表し、第3ビッ
トが”1”のときシーンナンバー(Scene N
o.)有り、”0”のときシーンナンバー無しを表し、
第2ビットが”1”のときアウトポイント(OUT P
oint)有り、”0”のときアウトポイント無しを表
し、第1ビットが”1”のときインポイント(IN P
oint)有り、”0”のときインポイント無しを表
し、第0ビットが”1”のときカットポイント(CUT
Point)有り、”0”のときカットポイント無し
を表している。
【0105】図36に示した上記キューポイント(CU
E Point)とインポイント(IN Poin
t)、アウトポイント(OUT Point)とリアル
タイム(Real Time)は、それぞれフレーム、
秒、分、時間を表す時間情報であり、上記シーンナンバ
ー(Scene No.)とカットナンバー(CUT
No.)はそれぞれASCIIキャラクタである。ま
た、テイクナンバー(Take No.)とリザーブ
(Reserved)は0〜255のバイナリ値であ
り、データ(Data)は日、月、年をバイナリ値で表
す時間情報である。なお、データとしては、上記フォー
マットのデータが前記メモリタグの半導体メモリの容量
に応じて格納され、データの終端は上記ステータスの2
バイトが00hになされることで表される。
【0106】ここで、上記図36のフォーマットの具体
例として、図37には、ステータスの2バイトが01
h,00h、つまり上記第0ビットが”1”で他の各ビ
ットが全て”0”のとき(すなわちキューポイントのデ
ータのみ)のデータ構造を示す。この図37の場合、ト
ータル6バイトのみで表されることになる。また、図3
6のフォーマットの具体例として、図38には、ステー
タスの2バイトが07h,00h、つまり上記第0、第
1、第2ビットがそれぞれ”1”で他の各ビットが全
て”0”のとき(すなわちカットポイント、インポイン
ト、アウトポイントのデータデータのみ)のデータ構造
を示す。この図38の場合、トータル14バイトのみで
表されることになる。
【0107】次に、図39には、図36に示した上記ス
テータスの第12ビットが”1”(付加情報有り)とな
っている場合の、上記付加情報(Additional
Information)のデータフォーマットを示
し、図40には図39のより詳細な構造を示す。
【0108】これら図39及び図40において、付加情
報は、分類(Classification)、フロー
(Flow)/モード(Mode)タイプ/データサイ
ズ(DataSize:上位4ビット分)、データサイ
ズの下位8ビット分、ペイロードデータ(Data)か
ら構成され、分類(Classification)は
ASCII一文字で表され、フロー、モードタイプ、デ
ータサイズはバイナリ値で表される。上記フローが”
1”であるとき、このサブセットの後に別のサブセット
が続くことを示す。モードタイプはデータ型を表し、例
えば、第5ビットが”0”で第4ビットが”0”のとき
バイナリ、第5ビットが”0”で第4ビットが”1”の
ときシフトJIS、第5ビットが”1”で第4ビット
が”0”のときユニコード(unicode)を示す。
【0109】上記分類(Classificatio
n)のASCII一文字が、例えば’C’のときはコメ
ント(Comment)、’E’のときはEDL(ED
iting List)、’M’のときはSMPTEメ
タデータバージョン1、’U’のときはwhole U
MID、’S’のときはUMID署名メタデータ、’
$’のときはユーザ定義を表す。上記分類のフィールド
には、ASCII文字にて分類名が記述される。なお、
現状ではASCII一文字となっているが、後述のディ
リミッタ(Delimiter)を”1”にすることで
分類拡張が可能である。当該分類拡張を行った場合にお
いて、例えば’CMT’のときにはコメントを、’CI
D’のときにはカメラIDを表す。
【0110】フロー/モードのフィールドの第7ビット
(MSB)が分類のフィールドのディリミッタ(Del
imiter)になっており、分類のフィールドの終わ
りを表している。フロー/モードのフィールドの第6ビ
ットにはフロー制御(Flow Control)情
報、第5及び第4ビットにはモード制御(Mode C
ontrol)情報が配される。上記フロー制御情報
は、複数の付加情報を定義するのに使用される。例え
ば、上記第6ビットのフロー制御情報が”0”のとき付
加情報の最後を示し、”1”のとき付加情報が後にもあ
ることを示す。また、モード制御情報は、データエリア
の文字コードタイプを定義する。例えば、上記第5,第
4ビットが”00”のときはデータ内がバイナリコード
で表されることを示し、”01”のときはデータ内がシ
フトJISコードで表され、”10”のときはデータ内
がユニコード(unicode)で、”11”のとき使
用不可であることを表している。
【0111】データサイズ(データエリアのバイト数)
は、フロー/モードのフィールドの第3〜第0ビット
(上位4ビット分)と、次のデータサイズフィールドの
1バイト(下位8ビット分)とで定義されており、12
ビット構成になっている。したがって一度に伝送できる
データ数は4096バイトとなる。フロー制御情報が”
1”であるとき、このサブセットの後に別のサブセット
が続くことを示す。データの長さは0〜8191であ
り、0は分類のみの場合を表している。
【0112】以上が、前記ラベル32に設けられた非接
触メモリタグ37の半導体メモリのメモリマップとフォ
ーマットの説明である。
【0113】次に、前述した図36に記述されるUMI
Dについて説明する。
【0114】図41には、SMPTE330Mに規定さ
れている拡張UMID(Extended UMID)
のデータフォーマットを示す。この図41において、S
MPTE330Mに規定されている拡張UMIDは32
バイトのベーシック(Basic)UMIDと同じく3
2バイトのシグネチャーメタデータ(Sifnatur
e Metadata)の合計64バイトからなる。ベ
ーシックUMIDは、12バイトのユニバーサルラベル
(Universal Label)、1バイトのレン
グス(L)、3バイトのインスタンスナンバー(Ins
tANCe No.)、16バイトとなるマテリアルナ
ンバー(Material Number)からなり、
また、シグネチャーメタデータは、8バイトのタイムデ
ータ(Time/Data)、12バイトのスペーシャ
ルコーディネイト(Spatial coodinat
e)、4バイトのカントリー(Country)コー
ド、4バイトのオーガニゼイション(Organiza
tion)、4バイトのユーザコード(User Co
de)からなる。なお、マテリアルナンバー(Mate
rial Number)は、8バイトのタイムスナッ
プ(Time Snap)と2バイトの乱数(Rnd)
と5バイトのマシンノード(Machin Node)
からなる。
【0115】一方、本実施の形態では、UMIDを以下
のようにして構成する。なお、以下の説明では、図10
に示したカメラ一体型VTRの例えばカメラ処理部41
或いはCPU21が生成するUMIDを例に挙げて述べ
る。
【0116】本実施の形態のカメラ一体型VTRは、先
ず、以下のようにしてベーシックUMIDを組み立て
る。
【0117】ベーシックUMIDの上記12バイトのユ
ニバーサルラベル(Universal label)
のうち第1バイトから第10バイトまでは固定のバイト
列であるため、この時点では省略し、本実施の形態のV
TRでは、前記磁気テープ30に記録する時や外部に出
力する時に、それら第1〜第10バイトの固定バイト列
を付加することとする。当該ユニバーサルラベルの第1
1、第12バイトは、例えば、画像と音声が同時記録で
あり、元素材である場合には、04h、11hとなる。
また、レングス(L)も既知であるためこの時点では省
略する。さらに、元素材の場合、インスタンスナンバー
は、00h、00h、00hとなる。
【0118】次に、マテリアルナンバーのタイムスナッ
プ(Time Snap)は、図42に示すように、フ
レーム(Frame)、秒(Second)、分(Mi
nute)、時(Hour)を表す8バイトからなり、
これらの各値は、例えばVTR内部のタイムコードジェ
ネレータが発生する時計情報から生成する。例えば西暦
2000年5月31日である場合、その日付を表す20
00.05.31をユリウス日に変換し、さらにその時
計の設定からタイムゾーンが例えば日本であることを知
り97hとして、上記タイムスナップの8バイトを揃え
る。また、上記乱数(Rnd)は、下位バイト(low
er)と上位バイト(upper)からなり、それらに
値を例えばソフトウェアで自走するM系列発生器で得
る。
【0119】さらに、マシンノード(Machine
Node)は、VTRのCPU周辺に通常設けられてい
る図示しないEEPROM等に書かれたシリアル番号か
ら求める。
【0120】以上により、図43に示すように21バイ
トからなるベーシックUMIDが組み立てられる。上記
カメラ一体型VTRの場合、当該ベーシックUMID
は、記録スタートの時点で生成され、前記RAM22に
書き込まれる。
【0121】その後、上記カメラ一体型VTRの場合、
この21バイトのベーシックUMIDは、図44に示す
ように、8バイトのタイムデータ(Time/Dat
a)、12バイトのスペーシャルコーディネイト(Sp
atial coodinate)、4バイトのカント
リー(Country)コード、4バイトのオーガニゼ
イション(Organization)、4バイトのユ
ーザコード(UserCode)からなる32バイトの
シグネチャーメタデータと合わせて(合計は最大53バ
イトとなる)、前記磁気テープ30に記録されることに
なる。なお、このとき磁気テープ30には、同時に、タ
イムコードも書き込まれる。
【0122】以上のようにして、幾つかのクリップに対
応するデータが記録された後、磁気テープ30はイジェ
クトされることになるが、そのとき初めて、上記RAM
22に蓄積されていた上記UMIDが、前記メモリタグ
37の半導体メモリへの書き込まれる。但し、上記メモ
リタグ37の半導体メモリへ書き込む場合、当該半導体
メモリの容量消費量を少なくするために、上記UMID
は以下のように圧縮されて記録される。すなわち、UM
IDはクリップ単位で固有の値となされているため、カ
セットテープ一巻当たりで数十キロバイト程度になる
が、例えばメモリタグ37の半導体メモリの容量が少な
いような場合には、それら全てを記憶させるのは好まし
くない。また、例えばUMIDを伝送容量の少ない伝送
路に送信するような場合やアナログ機材などの場合は、
それらUMIDに要する情報量を少なくした方が望まし
い。したがって、本実施の形態では、上記UMIDを以
下のように圧縮可能としている。
【0123】ここで、各クリップのパッケージは、前述
の図36の通りに構成されるが、本実施の形態のカメラ
一体型VTRの場合は、例えば記録開始時のタイムコー
ドをキュー(Cue)として、ベーシックUMIDを書
き込むことになる。
【0124】例えば最初のクリップは、フラグが2バイ
ト、キューが4バイト、UMIDが21バイトの合計2
7バイトである。具体的には、例えば16進数表記で、
図45の(a)ようになる。次のクリップでは、日付な
どは変化しないと考えられるため、UMIDは差分書式
が使え、図45の(b)のように6バイトで済み、した
がってパッケージのサイズは12バイトとなる。すなわ
ち、図45の(b)は、差分書式により、前記図43の
うち、タイムスナップのフレーム、秒、分、時の4バイ
トと乱数の2バイトの6バイトのみで済み、他の部分は
省略することができる。
【0125】以上のように、RAM22において、上記
メモリタグ37の半導体メモリのメモリマップのイメー
ジを構築した後、前記コイルアンテナ24によって、実
際に前記非接触型メモリタグ37の半導体メモリに書き
込む。
【0126】次に、上記UMID以外のメタデータにつ
いて説明する。
【0127】ここでは、予め前記非接触型メモリタグ3
7の半導体メモリの共通領域に主タイトル(一例として
「The Tele−File」を挙げる)が書かれ、
次のパッケージにサブタイトル(一例として「Appl
ication」を挙げる)が書かれているとする。ま
た、本実施の形態のVTRが磁気テープ30に記録し、
SDI ANCパケットとして外部に出力するメタデー
タは、これらタイトルの他、毎秒のフレーム数であると
する。
【0128】先ず、本実施の形態のVTRにおいてメタ
データを作成するところから述べる。
【0129】上記主タイトルは上記メモリタグ37の半
導体メモリから読み取る。当該主タイトルは、図46に
示すように、メタデータである旨の宣言(8バイト)
と、メインタイトルの符号(8バイト)と、長さ(1バ
イト)と、メインタイトルの文字を表すASCII文字
(この例ではThe Tele−Fileを表すASC
II文字13バイト)とからなるバイト列により表され
る。また、この図46のうち、最初のメタデータである
旨の宣言の8バイトは常に同一なので省き、図47に示
すように、残りのメインタイトルの符号と長さとメイン
タイトルの文字に、前記図36に示したステータスフラ
グや所望のイン、アウトポイントやヘッダなどの情報を
付加して、クリップパッケージを生成する。なおこのと
き、サブタイトルも上記半導体メモリから読み取ってお
くが、これは当該クリップを記録する時点でテープや外
部に出力される。
【0130】次に、例えばフレーム数についてはVTR
の設定値から求める。例えば30フレーム/秒の場合1
6進数で1Ehである。これらの3種類のメタデータ
は、実際にはメタデータ宣言を略すと、図48に示す各
行のようなバイト列になる。
【0131】これらを外部やテープに出力する際には、
先頭に06h 0Eh 2Bh 34h 01h 01
h 01h 01hを付加し、メモリタグ37の半導体
メモリに書き込む際には、先頭にキュー点情報やヘッダ
を付加する。なお、どのクリップに、どのメタデータを
付けるかはユーザの任意であり、一つのクリップに複数
のメタデータ付けることも可能である。このように一つ
のクリップに複数のメタデータを付加することは、付加
情報(Additional Informatio
n)のヘッダの第6ビット(Flow)の設定により可
能である。
【0132】ここでは、一例として、テープの先頭の0
0:58:30:00からカラーバーまでにフレーム
数、本編最初のクリップ01:00:00:00以降に
主題、また副題は次のパッケージに書かれているとする
と、具体的なバイト列は図49に示すようになる。
【0133】この図49の最後の1行は、メタデータを
含まない例である。また、その上の行は副題であるが、
これは元々書かれていたメタデータをそのまま書き戻し
たものである。さらにその上の行が主題で、これは上記
メモリタグ37の半導体メモリの共通領域から引用した
情報をメタデータに加工して、つまり、メモリタグ37
の半導体メモリ上で書き写されたことになる。もちろ
ん、図49の最初の1行のように、メモリタグ37以外
の情報源を元にメタデータを作る場合もある。
【0134】なお、上記メモリタグ37の半導体メモリ
から読み出されたメタデータを例えば外部等に出力する
場合には、当該メモリタグ37から読み出されたUMI
DからSMPTEに規定される正規のUMIDを復元し
なければならない。本実施の形態では、メモリタグ37
から読み出されたUMIDより正規のUMIDを復元す
る場合、図50に示す表の値を代入する。この図50に
示す表の空欄には、上記メモリタグ37から読み出され
た値、すなわち前述のユニバーサルラベルの第11,第
12バイトや、タイムスナップのフレーム、秒、分、
時、乱数等を入れることで、正規のUMIDを復元す
る。図50のリースト(Least)モードの図中のp
欄には前置を入れ、また、シグネチャーメタデータは最
後にUMIDフラグの第2ビットが”1”であるときの
指示に従う。但し、付加情報に所定の値(例えば’
s’)があれば、そのクリップに限り付加する。
【0135】なお、図48の(a)において示したよう
なUMIDは、例えば高精細度ビデオのSDI Yチャ
ンネルの第10ライン直前のEAV(End of A
ctive Video)以降に、図51のように置か
れる。また、図48のタイトルを示すメタデータは、3
項目纏めて、高精細度ビデオのSDI Yチャンネルの
第10ラインのSAV(Start of Activ
e Video)以降に、図52のように置かれる。こ
れら図51、図52では、10ビットデータ列を16進
数3桁で表現しており、下位2桁8ビット分はもとのメ
タデータの第7〜第0ビットと同じ内容で、第9ビット
はそれらの偶数パリティ、第9ビットは第8ビットの反
転したものである。また、図51、図52は説明のた
め、改行しさらに注釈も記述されているが、実際には連
続したストリームであり、実際のシリアルデータ1.4
85G(ギガ)bpsになると、クロマのデータがワー
ド単位で交互に配置される。すなわち、上記UMIDの
例の場合は、3FF 3FF000 000 000
000 2D8 2D8 200 000 2003F
F 200 3FF 200 2FD 200 101
200 120…のようになされる。
【0136】以上のように、本実施の形態によれば、上
述のようなUMIDを含むメタデータの書き込み/読み
出しが可能となされたメモリタグ37を備えたラベル3
2がカセット31のカセットハーフに貼り付けられてい
ることで、前述したようなVTRやカセット一体型VT
Rに内蔵されたリーダライタ26を用いて、メタデータ
を容易にアクセスでき、メタデータの読み書きができる
ことになる。また、端末60に接続されたリーダライタ
50を用いることで、特に磁気テープを再生することな
くメタデータを容易にアクセスでき、メタデータの読み
書きができることになる。さらに、例えば、先の例のよ
うに、収録前にタイトルを書き込むなどの操作が可能に
なるし、また、記録済みテープのメタデータを読み取
る、或いは書き足す、といった作業も可能になる。ま
た、内蔵する操作盤やセンサ類と付属する装置や機材か
ら得た情報を使って生成したUMIDをメモリタグ37
に書き込むことも可能となっている。このように、本実
施の形態によれば、上記メモリタグを用いることによ
り、カセット31のようなリムーバブル記録メディアに
おけるメタデータのハンドリングの幅が大きく広がる。
【0137】また、前記図11の例のように、端末60
がリーダライタ50を使用してりメモリタグ37の読み
出しを可能とすることで、例えば カセット31の磁気
テープ30のような記録メディアを再生せずに、メタデ
ータが読み出せるようになり、その検索や確認に役立
つ。このときのメタデータは、SMPTEのような規格
化されたメタデータに則るので、他のシステムと連係す
ることも可能となる。さらに、図1の例のように、入力
映像信号にメタデータが含まれている場合には、それを
抽出し、例えばキー操作や接続無しにメモりタグ37に
も書き込める。また、入力信号にメタデータが含まれて
いなくても、本実施の形態によれば、キー操作や自動生
成によりメタデータをメモリタグ37に書き込めること
になる。
【0138】また、本実施の形態によれば、SMPTE
330Mで定義されたUMIDを、固定部分の省略と、
ステータスフラグビットによる種類分け、及び共通部分
の省略によって効率良くサイズ圧縮することが可能であ
る。すなわち、項目毎のデータサイズが少なくて済むこ
とになるので、メモリタグ37の半導体メモリに収容で
きる項目数が増加し、またデータ総量が減るのでアクセ
スに要する時間も短縮できる。また、その圧縮したUM
IDを正規のUMIDに復元することも可能となってい
る。さらに、UMIDはカット毎に得られるので、編集
後も活用できることになり、また、規格化されたUMI
Dに則るので、他のシステムと連係することも可能であ
る。
【0139】また、本実施の形態においては、メタデー
タが生成された時点で、メモリタグ37に当該メタデー
タを書き込むようになされており、記録エッセンス(素
材)がどのような作業を通じて生み出され、現時点に存
在しているかの履歴情報を各編集作業毎に、その場で記
録し、それらを蓄積するデータフォーマットを備えてい
るため、例えばカセットテープのような記録メディアの
目録作成を行う際に、そのメモリタグ37に蓄積された
メタデータを目録作成のための元データとして活用する
ことが可能となる。したがって、本実施の形態によれ
ば、例えば収録などで発生させたメタデータをメモリタ
グ37に記録し、後段の例えば編集等の業務において、
映像音声信号とは別の経路で、そのメタデータの受け渡
しを行えるようになり、データの信頼性は飛躍的に向上
し、それらのメタデータを活用してシステムの効率化に
役立てることが可能となっている。また、目録作成作業
の負担が軽減されることになり、事実上、作業が標準化
され、映像素材などの2次利用が進み、資源の効率活用
に役立つ。
【0140】また、本実施の形態においては、上述した
ように、予めメモリタグ37に書き込まれていたメタデ
ータを収録時にカセット31内に記録し、また、そのメ
タデータをメモリタグ37に書き戻すことや、メモリタ
グ37から読み出した情報を用いて生成したメタデータ
を収録時にカセット31内に記録し、また、当該メモリ
タグ37から読み出した情報を用いて新たに生成したメ
タデータをメモリタグ37に書き戻すこと、さらにはそ
れらメタデータを外部通信端子から出力可能としてい
る。すなわち、本実施の形態によれば、予め確定してい
るメタデータやメタデータの元になる情報を、メモリタ
グ37に予め記録しておくことにより、収録時の入力作
業に要する機材と手間を軽減可能となっている。また、
本実施の形態によれば、収録時に生成したメタデータも
含めて、確定したメタデータをメモリタグ37に書き戻
しておくことにより、情報に一貫性を持たせている。さ
らに、本実施の形態によれば、確定したメタデータを記
録と同時に出力し、それを例えば回線を通じて送信し、
例えばデータベース化しておくことで、メディアの到着
を待たずにデータベースが整理できる。また、回線が確
保できない場合でも、メモリタグ37によって同じ情報
が得られ、作業の自由度が高まる。
【0141】また、本実施の形態においては、メモリタ
グ37に、記録スタート、グッドショット、ノーグッド
ショット、ログイン、ログアウト等のタイムコードデー
タを記録するようになされており、図11に示した編集
システムにおいて、当該メモリタグ37に記録されてい
るデータを読み込むことで、編集時に必要な部分の映像
や音声信号素材のみデジタイジングすることが可能とな
っている。また、本実施の形態においては、同時に編集
で新たに発生したデータ(編集日、編集者、リールナン
バ、EDLナンバー等)や編集前のデータも含むメタデ
ータを編集システム上でメモリタグ37に記録すること
が可能となっている。すなわち、本実施の形態によれ
ば、メモリタグ37に収録などで発生させたメタデータ
を記録し、後段の編集システムに、映像及び音声信号と
は別の経路でデータの受け渡しを行えるため、データの
信頼性及び利便性が飛躍的に向上し、それらのメタデー
タを活用して、編集システムの効率化に役立てることが
可能となっている。また、ロギング作業の負荷軽減によ
り、事実上、作業が標準化され、資源の有効活用に役立
つ。さらに、発生したその場で、メタデータを記録し、
しかも、記録メディアと一体化されたメモリタグ37に
格納するので、メディアを保管する際に必要な目録作成
などの作業の効率化が図れる。
【0142】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、上記メモリタグ37に上記メタデータを記録し、再
生可能としたことにより、以下のような運用が可能とな
る。
【0143】上記メモリタグ37上のメタデータを用い
た運用例の一つとして、本実施の形態では、上記非接触
メモリタグ37に前述した記録点にかかわる情報を前記
リーダライタにより書き込み、そして読み出し可能とす
ることにより、磁気テープ30上に記録された信号を再
生することなく、カセット31の管理を行うことが可能
となり、例えば、最終記録点への頭出しを容易にし、収
録確認から次の収録までの時間短縮を可能とし、操作性
を向上させたシステムや、例えば一度記録した個所の上
書きを防止する誤消去防止システムなどを構築すること
が可能となる。
【0144】すなわち例えば、前記第1の実施の形態の
図1のVTRの場合には、カセット31がVTRに挿入
されると、当該VTRに内蔵されている前記リーダライ
タ26は、上記カセット31に貼り付けられた前記非接
触型のメモリタグ37を認識し、当該メモリタグ37か
らデータ(メタデータ)の読み出しを開始することにな
るが、このとき、当該読み出したメタデータのうち前記
第0009hブロックの第2h,3hバイトに記述され
たEOS点(最終記録点)のサーチに利用されるID
(乱数)番号(EOSR−ID)、第4hに記述された
最終記録点のカセットの供給側のリールの状態であるリ
メインステータス(RS)、第5hバイトに記述された
最終記録点のカセットの供給側のリールの巻き径に対応
した値であるリメインタイム(RT)、第6hバイトか
ら第9hバイトまでに記述された最終記録点の位置(E
OS Point)の情報をチェックする。これによ
り、カセット31の管理、最終記録点への頭出し、誤消
去防止などが可能となる。すなわち例えば、一度記録し
た個所の上書きを防止するような場合には、最終記録点
の特定が不可欠であり、本実施の形態では、上記メモリ
ラベル37に記録した最終記録情報と磁気テープ30上
に書かれた最終記録情報を照合し、最終記録位置の特定
を行うことで、誤消去防止を可能としている。
【0145】図53には、上記メモリラベル37に記録
された最終記録情報と磁気テープ30上に記録されてい
る最終記録情報とを照合して、最終記録位置の特定を行
って記録を実行する場合の流れを示す。
【0146】この図53において、先ず、例えば前記図
1のVTRにカセット31が挿入され、記録の開始の指
示(テープへの記録コマンドの発行)がなされると、先
ず、当該VTRのCPU21は、当該カセット31が上
書き禁止モードとなされていないかどうか判定し、上書
き禁止モードとなされていないとき、すなわち例えば未
記録テープや既に記録されている信号を全て上書きして
もよい状態となっているテープの場合、ステップS43
において記録を開始させる。
【0147】一方、上書き禁止モードとなっているとき
は、ステップS32に進む。ステップS32に進むと、
CPU21は、記録ステータスをオンし、次に、前記リ
ーダライタ26がメモリタグ37から読み取った前記メ
タデータ中のEOSデータが有効か否か判定する。この
ステップS33においてEOSデータが有効でないと判
定したときはステップS39に進み、EOSデータが有
効であると判定したときはステップS34に進む。
【0148】ステップS34に進むと、CPU21は、
EOS位置情報が有るか否か判定し、EOS位置情報が
無いときはステップS36に進む。ステップS36に進
むと、例えばアラームオンやモニタ29への表示により
使用者に知らせ、その後ステップS37に進む。一方、
ステップS34にてEOS位置情報があると判定したと
き、ステップS35に進む。
【0149】ステップS35に進むと、EOS点が所定
のサーチ範囲内か否か判定する。すなわち前記リール巻
き径をサーチ時間に換算したときに、EOS点が30秒
以内でサーチできる範囲内にあるか否かの判定を行う。
このステップS35において、EOS点が所定のサーチ
範囲内に無い場合は、ステップS36にて使用者に知ら
せた後、ステップS37に進む。一方、サーチ範囲内に
ある場合はステップS37の処理に進む。
【0150】ステップS34にてEOS位置情報が有る
と判定され、且つ、ステップS35にてEOS点が所定
のサーチ範囲内であると判定されて上記ステップS37
の処理に進むと、CPU21は、EOS点までの距離に
応じて5秒以内に記録が開始されるように、EOSサー
チを行わせる。
【0151】これに対して、上記ステップS35におい
て上記所定のサーチ範囲内にEOS位置情報が無いと判
定された状態で、上記ステップS37の処理に進むと、
CPU21は、図54に示すようなEOSサーチ動作を
行わせる。すなわち、例えばEOS点を0とし、例えば
図中(a)に示すように、サーチ開始点P1からEOS
点までの距離が、前記リール巻き径から換算されるサー
チ時間で例えば−2分以内に無いときにはそのままEO
S点に向かってサーチし、例えば図中(b)に示すよう
に、サーチ開始点P2がEOS点から−2分以内にある
ときには一旦逆方向にサーチした後にEOS点に向かっ
てサーチする。また、例えば図中(c)に示すように、
サーチ開始点P3がEOS点から2分以内にあるとき
や、例えば図中(d)に示すように、サーチ開始点P4
がEOS点から2分以内に無いときにはそのままEOS
点に向かってサーチする。
【0152】図53に戻り、ステップS37の処理後、
ステップS38の処理に進むと、CPU21は、EOS
サーチが完了したか否か判定する。すなわち、ここで
は、メモリタグ37から読み取った、前記EOSR−I
D及びEOS Pointのタイムコードと磁気テープ
30から読み取った値(タイムコード)とを比較して、
EOSサーチが完了したか否か判定する。当該ステップ
S38において、EOSサーチが完了したときはステッ
プS39に進む。
【0153】一方、ステップS38においてEOSサー
チが完了していないときは、ステップS40にてサーチ
範囲がリール巻径をサーチ時間に換算してさらに2分を
超えているか否か判定し、超えていないと判定したとき
はステップS37に戻り、超えていると判定したときは
ステップS44にて例えばアラームオンやモニタ29へ
の表示によりその旨を使用者に知らせた後、ステップS
45に進み、再生を開始すると共に操作盤の記録ボタン
上に設けられているランプを点滅させる。この状態で、
使用者が最終記録位置を見つけ、記録ボタンを押すと、
EOSポイントが磁気テープ30上に記録される。
【0154】また、ステップS39に進むと、再生が開
始される。その後、ステップS41において、例えば1
5フレーム分程度の無記録部分が存在するか否かの判定
が行われ、無記録部分が無いときはステップS44に進
み、無記録部分があるときはステップS42に進む。
【0155】ステップS42に進むと、上記アラーム等
がオフされた後、ステップS43にて記録が開始され
る。
【0156】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、一度記録した個所の上書きを防止するシステムが構
築でき、例えばメニュー操作やカセット記録防止機構の
切り換えなしに、誤消去防止システムが構築できる。ま
た、本実施の形態によれば、カセットの挿入、排出を繰
り返しても、最終記録点の確認が容易であり、カセット
挿入後の最終記録点への頭出し時間の短縮が可能であ
り、また、記録、再生確認後に、次の頭出し、記録準備
期間の短縮が容易である。これらのことから、本実施の
形態においては、誤消去防止と記録の操作性向上の相反
する仕様を両立したシステムが構築できる。その結果、
例えばVTR操作者の負担が軽減され、操作者や機器が
変わっても誤消去が防止できる。また、ビデオエンジニ
アなどの専任技術者でなくても安全に収録ができ、その
結果、人件費の削減など、効率的な運用が可能となる。
【0157】次に、上記メモリタグ37上のメタデータ
を用いた運用例の一つとして、本実施の形態では、上記
非接触メモリタグ37に前述したフィールド周波数(F
Q)の情報を前記リーダライタにより書き込み、そして
読み出し可能とすることにより、映像信号のフィールド
周波数やデータビットレートが可変なシステムにおいて
磁気テープ30を再生することなく、映像信号のフィー
ルド周波数やデータビットレートについての情報を得る
ことができ、その方式に最適な処理を行うことが可能と
なされている。
【0158】すなわち例えば、前記第1の実施の形態の
図1のVTRの場合には、カセット31がVTRに挿入
されると、当該VTRに内蔵されている前記リーダライ
タ26は、上記カセット31に貼り付けられた前記非接
触型のメモリタグ37を認識し、当該メモリタグ37か
らデータ(メタデータ)の読み出しを開始することにな
るが、このとき、当該読み出したメタデータのうち上記
第000Ahブロックの第Bhバイトに記録された図3
3に示したようなフィールド周波数(記録ビデオ周波
数)及びデータビットレート(ビデオ記録ビットレー
ト)情報をチェックすることにより、上記磁気テープ3
0に記録されている映像信号のフィールド周波数やデー
タレートを特定することが可能となる。本実施の形態の
VTRは、上記フィールド周波数やデータレートを特定
したとき、自己の機器内部における映像信号処理のため
の各種の設定値やパラメータ等を、上記フィールド周波
数やデータレートに合わせるように切り換え(変更)る
ようになされており、これにより、磁気テープ30に記
録されている映像信号に最適の信号処理を行うことが可
能となる。したがって、本実施の形態のVTRによれ
ば、間違ったフィールド周波数やデータレートでの処理
を行うことによる映像ノイズの発生を防止でき、最適且
つスムーズな映像再生や記録が可能となる。
【0159】また、例えば前記第3の実施の形態の図1
1に示した編集システムにおいて、VTR71や72に
上記カセット31が装填され、それらVTR71,72
に装填されたカセット31内に記録されている信号をノ
ンリニアで編集するような場合には、以下のようにして
最適なオフライン編集を実現することができる。すなわ
ち例えば、先にVTR71にカセット31が装填された
とすると、このときのVTR71は、前記リーダライタ
26によって当該カセット31に貼り付けられたラベル
のメモリタグ37からメタデータを読み取り、さらにそ
の読み取られたメタデータを端末60に送る。端末60
は、そのVTR71のリーダライタ26から送られてき
たメタデータ中の上記フィールド周波数及びデータビッ
トレート情報を記憶する。次に、VTR72にカセット
31が装填されたとすると、当該VTR72もVTR1
と同様に、前記リーダライタ26によってカセット31
に貼り付けられたラベルのメモリタグ37からメタデー
タを読み取り、さらにその読み取られたメタデータが端
末60に送られる。このときの端末60は、先にVTR
71のリーダライタ26から送られてきた上記フィール
ド周波数及びデータビットレート情報と、その後VTR
72のリーダライタ26から送られてきた上記フィール
ド周波数及びデータビットレート情報とを比較し、それ
ら情報が同じ内容を示しているときには、そのままの状
態で編集が可能であることを例えばモニタ上に表示等す
ることで編集者に知らせ、一方、それら情報が異なる内
容を示しているときには、そのままの状態で編集すると
異なるフィールド周波数やデータビットレートの映像信
号用いた編集がなされてしまうため編集することが出来
ない旨の警告を例えばモニタ上に表示或いは音声により
出力等することで編集者に知らせる。これにより、編集
者に無駄な負担をかけることなく、編集時のシステム上
のトラブルを未然に回避することが可能となる。
【0160】また、例えば前記第3の実施の形態の図1
1に示した編集システムにおいて、VTR71や72に
上記カセット31が装填され、それらVTR71,72
に装填されたカセット31内に記録されている信号を前
記編集装置74がオンラインのリニア編集を行うような
場合には、以下のようにして最適なリニア編集を実現す
ることができる。すなわち例えば、先にVTR71にカ
セット31が装填されたとすると、このときのVTR7
1は、前記リーダライタ26によって当該カセット31
に貼り付けられたラベルのメモリタグ37からメタデー
タを読み取り、さらにその読み取られたメタデータを編
集装置74に送る。編集装置74は、そのVTR71の
リーダライタ26から送られてきたメタデータ中の上記
フィールド周波数及びデータビットレート情報を用い
て、自己が行うオンライン編集における映像信号処理の
ための各種の設定値やパラメータ等を、上記フィールド
周波数及びデータビットレートに合わせるように切り換
える(変更或いは初期化する)。次に、VTR72にカ
セット31が装填されたとすると、このときのVTR7
2もVTR1と同様に、前記リーダライタ26によって
カセット31に貼り付けられたラベルのメモリタグ37
からメタデータを読み取り、さらにその読み取られたメ
タデータが編集装置74に送られる。このときの編集装
置74は、先にVTR71のリーダライタ26から送ら
れてきた上記フィールド周波数及びデータビットレート
情報と、その後VTR72のリーダライタ26から送ら
れてきた上記フィールド周波数及びデータビットレート
情報とを比較し、それら情報が同じ内容を示していると
きには、そのままの状態でリニア編集が可能であること
を例えばフロントパネルのモニタ上に表示等して編集者
に知らせると共に、その編集者からの編集操作情報に応
じてオンライン編集を実行する。一方、それらフィール
ド周波数及びデータビットレート情報が異なる内容を示
しているとき、編集装置74は、そのままの状態で編集
すると異なるフィールド周波数及びデータビットレート
の映像信号用いた用いた編集がなされてしまうため編集
することが出来ない旨の警告を例えばフロントパネルの
モニタ上に表示等することで編集者に知らせる。これに
より、編集者に無駄な負担をかけることなく、編集時の
システム上のトラブルを未然に回避することが可能とな
る。
【0161】なお、上記の説明では、カセット31がV
TRに装填され、そのVTRに内蔵されているリーダラ
イタ26によりメモリタグ37から情報を読み出す例を
述べたが、例えば、VTRに装填される前のカセット3
1に対して、ハンディタイプのような単体として構成さ
れているリーダライタ50を用いて、予めフィールド周
波数及びデータビットレート情報を確認しておくことも
可能である。この場合、上記したノンリニア編集を行う
システムにおいては、そのシステム自身の設定(端末6
0にシステムの設定として記憶されている値)と、当該
リーダライタ50が読み取ったカセット31内に記録さ
れている映像信号のフィールド周波数及びデータビット
レート情報とを比較することで、システムの設定とは異
なる設定のカセット31を検出することができる。これ
により、編集作業前に編集不能なカセットを把握するこ
とが可能となる。また、ハンディタイプのリーダライタ
50に予めシステムで使用しているフィールド周波数及
びデータビットレート情報を記憶させておき、編集に使
用したいカセット31のメモリタグ37からフィールド
周波数及びデータビットレート情報を読み取り、上記予
め記憶している情報と比較することにより、端末60等
を用いなくとも、ノンリニア編集システムで取り扱えな
いカセットを検出することができる。
【0162】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、編集システムを運用、稼働させる前に運用不能状態
を検出すること、すなわちカセット31へ実際に信号を
記録再生する前に、映像信号のフィールド周波数及びデ
ータビットレートを検知して警告発生などの回避措置を
とることができるので、間違ったフィールド周波数及び
データビットレートの映像信号同士を編集することによ
る映像ノイズの発生などの不具合を未然に防止でき、ス
ムーズ編集が可能となる。また、このように、映像ノイ
ズの発生を未然に防止できるため、例えば誤った編集に
より発生する映像ノイズによってモニタ等が故障してし
まうような事態を回避することができ、メンテナンスコ
ストの削減にも効果がある。さらに、本実施の形態によ
れば、例えばハンディタイプのリーダライタ50などを
使用して、オフライン環境下でシステムで運用できない
カセツトを特定できるので、結果として、使用不能なカ
セットの編集システム内への進入を未然に防止できる。
このように、本実施の形態によれば、編集システムの運
用不能状態を自動検出、回避できるため、システム運用
者(編集作業者)の負担を軽減することが可能となって
いる。
【0163】次に、上記メモリタグ37上のメタデータ
を用いた運用例の一つとして、本実施の形態では、上記
非接触メモリタグ37に前述のようなオーディオステー
タス(AD Status)の情報を前記リーダライタ
により書き込み、そして読み出し可能とすることによ
り、磁気テープ30上に記録された信号を再生すること
なく、その磁気テープ30に記録されている音声信号の
記録方式についての情報を得ることができ、その方式に
最適な処理を行うことが可能となされている。
【0164】すなわち例えば、前記第1の実施の形態の
図1のVTRの場合には、カセット31がVTRに挿入
されると、当該VTRに内蔵されている前記リーダライ
タ26は、上記カセット31に貼り付けられた前記非接
触型のメモリタグ37を認識し、当該メモリタグ37か
らデータ(メタデータ)の読み出しを開始することにな
るが、このとき、当該読み出したメタデータのうち上記
第000Ahブロックの第Ch〜Fhバイトに記録され
たオーディオステータス情報をチェックすることによ
り、上記磁気テープ30に記録されている音声信号の記
録方式を特定することが可能となる。本実施の形態のV
TRは、上記音声信号の記録方式を特定したとき、自己
の機器内部における音声信号処理のための各種の設定値
やパラメータ等を、上記音声信号の方式に合わせるよう
に切り換え(変更)るようになされており、これによ
り、磁気テープ30に記録されている音声信号に最適の
信号処理を行うことが可能となる。したがって、本実施
の形態のVTRによれば、間違った音声信号処理を行う
ことによる音声ノイズの発生を防止でき、最適且つスム
ーズな音声再生や記録が可能となる。
【0165】また、例えば前記第3の実施の形態の図1
1に示した編集システムにおいて、VTR71や72に
上記カセット31が装填され、それらVTR71,72
に装填されたカセット31内に記録されている信号をノ
ンリニアで編集するような場合には、以下のようにして
最適なオフライン編集を実現することができる。すなわ
ち例えば、先にVTR71にカセット31が装填された
とすると、このときのVTR71は、前記リーダライタ
26によって当該カセット31に貼り付けられたラベル
のメモリタグ37からメタデータを読み取り、さらにそ
の読み取られたメタデータを端末60に送る。端末60
は、そのVTR71のリーダライタ26から送られてき
たメタデータ中の上記オーディオステータス情報を記憶
する。次に、VTR72にカセット31が装填されたと
すると、当該VTR72もVTR1と同様に、前記リー
ダライタ26によってカセット31に貼り付けられたラ
ベルのメモリタグ37からメタデータを読み取り、さら
にその読み取られたメタデータが端末60に送られる。
このときの端末60は、先にVTR71のリーダライタ
26から送られてきた上記オーディオステータス情報
と、その後VTR72のリーダライタ26から送られて
きた上記オーディオステータス情報とを比較し、それら
情報が同じ内容を示しているときには、そのままの状態
で編集が可能であることを例えばモニタ上に表示等する
ことで編集者に知らせ、一方、それら情報が異なる内容
を示しているときには、そのままの状態で編集すると異
なる方式の音声信号用いた編集がなされてしまうため編
集することが出来ない旨の警告を例えばモニタ上に表示
或いは音声により出力等することで編集者に知らせる。
これにより、編集者に無駄な負担をかけることなく、編
集時のシステム上のトラブルを未然に回避することが可
能となる。
【0166】また、例えば前記第3の実施の形態の図1
1に示した編集システムにおいて、VTR71や72に
上記カセット31が装填され、それらVTR71,72
に装填されたカセット31に記録されている信号を前記
編集装置74がオンラインのリニア編集を行うような場
合には、以下のようにして最適なリニア編集を実現する
ことができる。すなわち例えば、先にVTR71にカセ
ット31が装填されたとすると、このときのVTR71
は、前記リーダライタ26によって当該カセット31に
貼り付けられたラベルのメモリタグ37からメタデータ
を読み取り、さらにその読み取られたメタデータを編集
装置74に送る。編集装置74は、そのVTR71のリ
ーダライタ26から送られてきたメタデータ中の上記オ
ーディオステータス情報を用いて、自己が行うオンライ
ン編集における音声信号処理のための各種の設定値やパ
ラメータ等を、上記音声信号の記録方式に合わせるよう
に切り換える(変更或いは初期化する)。次に、VTR
72にカセット31が装填されたとすると、このときの
VTR72もVTR1と同様に、前記リーダライタ26
によってカセット31に貼り付けられたラベルのメモリ
タグ37からメタデータを読み取り、さらにその読み取
られたメタデータが編集装置74に送られる。このとき
の編集装置74は、先にVTR71のリーダライタ26
から送られてきた上記オーディオステータス情報と、そ
の後VTR72のリーダライタ26から送られてきた上
記オーディオステータス情報とを比較し、それら情報が
同じ内容を示しているときには、そのままの状態でリニ
ア編集が可能であることを例えばフロントパネルのモニ
タ上に表示等して編集者に知らせると共に、その編集者
からの編集操作情報に応じてオンライン編集を実行す
る。一方、それらオーディオステータス情報が異なる内
容を示しているとき、編集装置74は、そのままの状態
で編集すると異なる方式の音声信号用いた編集がなされ
てしまうため編集することが出来ない旨の警告を例えば
フロントパネルのモニタ上に表示等することで編集者に
知らせる。これにより、編集者に無駄な負担をかけるこ
となく、編集時のシステム上のトラブルを未然に回避す
ることが可能となる。
【0167】なお、上記の説明では、カセット31がV
TRに装填され、そのVTRに内蔵されているリーダラ
イタ26によりメモリタグ37から情報を読み出す例を
述べたが、例えば、VTRに装填される前のカセット3
1に対して、ハンディタイプのような単体として構成さ
れているリーダライタ50を用いて、予めオーディオス
テータス情報を確認しておくことも可能である。この場
合、上記したノンリニア編集を行うシステムにおいて
は、そのシステム自身の設定(端末60にシステムの設
定として記憶されている値)と、当該リーダライタ50
が読み取ったカセット31内に記録されている音声信号
についてのオーディオステータス情報とを比較すること
で、システムの設定とは異なる設定のカセット31を検
出することができる。これにより、編集作業前に編集不
能なカセットを把握することが可能となる。また、ハン
ディタイプのリーダライタ50に予めシステムで使用し
ているオーディオステータス情報を記憶させておき、編
集に使用したいカセット31のメモリタグ37からオー
ディオステータス情報を読み取り、上記予め記憶してい
る情報と比較することにより、端末60等を用いなくと
も、ノンリニア編集システムで取り扱えないカセットを
検出することができる。
【0168】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、編集システムを運用、稼働させる前に運用不能状態
を検出すること、すなわちカセット31に実際に信号を
記録再生する前に、音声信号の記録方式を検知して警告
発生などの回避措置をとることができるので、間違った
方式の音声信号同士を編集することによる音声ノイズの
発生などの不具合を未然に防止でき、スムーズ編集が可
能となる。また、このように、音声ノイズの発生を未然
に防止できるため、例えば誤った編集により発生する音
声ノイズによってスピーカやアンプ等が破壊してしまう
ような事態を回避することができ、メンテナンスコスト
の削減にも効果がある。さらに、本実施の形態によれ
ば、例えばハンディタイプのリーダライタ50などを使
用して、オフライン環境下でシステムで運用できないカ
セットを特定できるので、結果として、使用不能なカセ
ットの編集システム内への進入を未然に防止できる。こ
のように、本実施の形態によれば、編集システムの運用
不能状態を自動検出、回避できるため、システム運用者
(編集作業者)の負担を軽減することが可能となってい
る。
【0169】次に、上記メモリタグ37上のメタデータ
を用いた運用例の一つとして、本実施の形態では、上記
非接触メモリタグ37に上述のようなカセット31のス
レッド回数の情報を前記リーダライタにより書き込み、
そして読み出し可能とすることにより、カセット31の
管理を行うことが可能となる。
【0170】すなわち例えば、前記第1の実施の形態の
図1のVTRの場合には、カセット31がVTRに挿入
されると、当該VTRに内蔵されている前記リーダライ
タ26は、上記カセット31に貼り付けられた前記非接
触型のメモリタグ37を認識し、当該メモリタグ37か
らデータ(メタデータ)の読み出しを開始することにな
るが、このとき、当該読み出したメタデータのうち前記
第0009hブロックの第Ah,Bhバイトに記録され
たスレッド回数の情報をチェックすることにより、上記
カセット31の使用状況を知ることができ、それに応じ
て使用の可否や後何回使用可能であるかなどの管理が可
能となる。なお、当該管理の項目とそれを利用したオペ
レーションとしては、例えば、「カセットのVTRへの
スレッド回数管理」、「カセットのスレッド回数監視と
それに応じた警告表示」、「カセットの使用回数管理シ
ステム」が挙げられる。
【0171】先ず、カセットのスレッド回数管理に関し
て説明する。
【0172】例えば前記図1において、VTRにカセッ
ト31が装填されたとすると、このときのVTRは、前
記リーダライタ26によって当該カセット31に貼り付
けられたラベルのメモリタグ37からメタデータを読み
取り、その読み取られたメタデータのうち前記スレッド
回数の情報をチェックし、さらにその回数を1インクリ
メントしてメモリタグ37に記録されているスレッド回
数の情報を書き換える(更新する)。
【0173】ここで、本実施の形態では、上記スレッド
回数の情報をチェックし、スレッド回数がある値以上に
なった時には、警告を発する機能と、そのチェック結果
に応じた処理として、以下のようなことが可能となされ
ている。
【0174】例えば図1のVTRには、操作盤28のモ
ニタ29上を用いて、メンテナンス用の表示を実行する
機能を有している。そして、メンテナンス表示機能を起
動すると、カセットスレッド回数を確認することが可能
となされている。また、本実施の形態のVTRは、挿入
されたカセットスレッド回数がある値以上になると、警
告を表示する機能を有して、また、ある値以下であって
も磁気テープ30から再生した信号のエラーレベルによ
り、警告を表示するか否かの判定機能をも有している。
【0175】上記スレッド回数に応じた警告表示のフロ
ーは、図55に示すようになる。この図55において、
VTRは、先ずステップS10として、カセット31が
挿入されると、ステップS11として、当該カセット3
1に貼り付けられた前記ラベル32のメモリタグ37の
データを前記リーダライタ26により読み取り、その読
み取られたメタデータのうち前記スレッド回数の情報を
チェックし、さらにそのスレッド回数が警告表示を行う
設定値以上となっているか否かの判定を行う。
【0176】このステップS11での判定によりスレッ
ド回数が警告表示設定値以上であると判定されたときに
は、ステップS15として、操作盤28のモニタ29上
にカセット使用状況警告の表示を行う。
【0177】一方、ステップS11にてスレッド回数が
警告表示設定値に満たないと判定したとき、ステップS
12としてそのカセット31を用いて再生を行う。
【0178】また、このとき、ステップS13として、
上記スレッド回数がエラーレート監視を実行すべきとし
て予め設定されている値以上か否かの判定を行う。
【0179】このステップS13での判定により、エラ
ーレート監視を実行すべきとして予め設定されている値
未満であると判定された場合はステップS16として次
の処理を実行する。
【0180】一方、ステップS13において、エラーレ
ート監視を実行すべきとして予め設定されている値以上
であると判定された場合は、次のステップS14におい
て、磁気テープ30から再生された信号のエラーレート
が警告表示を行う設定値以上となっているか否かの判定
を行う。
【0181】このステップS14において、エラーレー
トに基づく警告表示を実行すべきとして予め設定されて
いる値未満であると判定された場合はステップS16に
て次の処理を実行する。
【0182】一方、ステップS14において、エラーレ
ートに基づく警告表示を実行すべきとして予め設定され
ている設定値以上であると判定されたときには、ステッ
プS15として、操作盤28のモニタ29上にカセット
使用状況警告の表示を行う。
【0183】以上により、VTRの操作者やカセットの
管理者は、カセットの状態を知ることができる。
【0184】次に、上記スレッド回数に基づくカセット
管理について、前記図11の構成を例に挙げて説明す
る。
【0185】前記図11の構成では、端末60が外部ハ
ンディタイプのリーダライタ50を用いて、カセット3
1のラベル32に設けられたメモリタグ37の内容を読
み取り可能となされており、また、端末60には本実施
の形態に係るカセット使用管理ソフトウェアがインスト
ールされている。すなわち、当該カセット使用管理ソフ
トウェアは、前記メモリタグ37を初期発行する機能
や、メモリタグ37に記憶された情報を使ってカセット
スレッド回数情報を管理する機能などが盛り込まれてい
る。具体的には、カセット31のラベル32に設けられ
たメモリタグ37に記録された情報を前記リーダライタ
50が読み取り、当該カセットの使用頻度とその使用目
的によって廃棄や使用目的の変更などを管理ソフトウェ
アが使用者に対して指示する。
【0186】図56には、上記カセットの管理を行う場
合の管理表の一例を示す。
【0187】各カセット31のラベル32に設けられた
メモリタグ37内の情報を上記リーダライタ50により
読み取ると、管理ソフトウェアは、端末60のモニタ上
に、例えば図56に示すようなメモリラベル37から読
み取られた情報に基づく管理表を表示させ、また、使用
目的とスレッド回数の情報を組み合わせて、カセットの
状況を使用者に対して示唆する。上記管理表について具
体的に説明すると、この図56において、例えばテープ
IDがHD−10001となされたカセットについて
は、使用目的がライブラリー用であり、現在のスレッド
回数が6回であるため「優」(すなわち十分に使用可能
である)と判定し、テープIDがD2−22029とな
されたカセットについては、使用目的がドラマ用であ
り、現在のスレッド回数が20回であるため可(すなわ
ちまだ使用可能である)と判定する。また、テープID
がSX−23478となされたカセットについては、使
用目的が使い回しであり、現在のスレッド回数が100
回であるため使用不可(すなわちこれ以上使用するべき
ではない)と判定される。また、テープIDがIMX−
67870となされたカセットについては、使用目的が
使い回しであり、現在のスレッド回数が20回であるた
め「良」(すなわち使用可能である)と判定される。こ
こで、例えば、D2−22029となされたカセットと
IMX−67870となされたカセットのスレッド回数
は同じであるが、判定結果が異なっている。これは、ド
ラマ作成ではできるだけ良好な(磁気テープの状態が良
好な)カセットを使用する必要があるのに対し、使い回
し用途では多少の劣化は許容されるためである。また、
使い回しのテープは、スレッド回数が100回以下で廃
棄と既定されていた場合、図56においてスレッド回数
が100となっている上記テープIDがSX−2347
8となされたカセットについては、テープ廃棄処理の対
象となり、例えば「2000年6月19に廃棄予定」の
ようなコメントが入れられる。
【0188】また、本実施の形態の場合は、上記図56
のような管理表に対応した図11の端末60とハンディ
タイプのリーダライタ50を用い、カセット31のラベ
ルに設けられたメモリタグ37から直接に前記スレッド
回数の情報を読み取り可能にすることにより、例えば図
57に示すように、棚300に収納された複数のカセッ
ト31のメモリタグ37の情報を順次スキャンすること
で、それら棚300に収納された各カセット31の廃棄
の要否を検出でき、また、各棚が使用目的別に分けられ
ているとき、その使用目的に合わないカセットを見つけ
出すことなどが可能となる。
【0189】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、カセットの使用回数や磁気テープ30の劣化状況が
把握できるため、客観的な方法でのカセットの償却を判
断できる。また、本実施の形態によれば、劣化した磁気
テープ30の使用を未然に防止できるので、安定した記
録、再生が管理可能となる。さらに、使用用途が使い回
しとなっているカセットやワークカセット、それに対し
て使用用途がアーカイブ用カセットなどの使い分け管理
を行うことができるようになるため、運用コスト削減に
も効果がある。また、本実施の形態によれば、必要以上
に使い込まれたテープを機器が自動的に検出し、警告発
生などの安全措置が可能となっているため、結果、シス
テム運用者がそれらを管理する際の負担を軽減すること
が可能となる。その他、本実施の形態によれば、ハンデ
ィタイプのリーダライタ50などを使用することで、オ
フライン環境下でのテープ管理が可能となる。
【0190】次に、図58〜図62を用いて、前記非接
触型メモリタグ37とそのリーダライタ26,50の詳
細について説明する。
【0191】図58には、非接触型メモリタグ37とリ
ーダライタ26の機能を表す概略的な構成を示す。
【0192】非接触型メモリタグ37は、電磁界を周辺
に形成する機器であるリーダライタ26との相対距離が
電磁界に感応可能な限界距離以内になると、電磁界に感
応して作動し、リーダライタ26との間で非接触により
情報の授受を行う。
【0193】ここで非接触型メモリタグ37の詳細な構
成の説明に先立って、非接触型メモリタグ37の主要部
の外観と、このメモリタグ37をリーダライタ26によ
り使用する際の動作を簡単に説明する。
【0194】図59には、ワンチップ構成で実現された
非接触型メモリタグ37の外観を示す。この図59に示
すように、当該メモリタグ37は、基台となるチップ上
に導電パターンがループ状に形成されたコイルアンテナ
36が配され、このコイルアンテナ36にICチップ3
5とキャパシタCが接続されて構成される。なお、キャ
パシタCは共振周波数を調整するものである。
【0195】非接触型メモリタグ37は、リーダライタ
26のコイルアンテナ24との間で電磁界を媒体として
誘導結合され、相互誘導により非接触で情報を送受する
とともに電力供給を受けるコイルアンテナ36と、この
コイルアンテナ36にそれぞれ接続された復調部102
および変調部103を備える送受信部107と、上記コ
イルアンテナ36にそれぞれ接続された電源部104
と、クロック抽出部105と、全体の動作を制御する制
御部101と、この制御部101に接続された符号化復
号化部106と、さらに制御部101に接続された前記
記憶保持動作が不要な書き換え可能な半導体メモリ10
0とを備える。
【0196】復調部102はコイルアンテナ36に発生
した誘導電流を等化処理し、さらに検波及び復調して情
報を復元し、制御部101へ供給する。また、変調部1
03は、制御部101から供給された再生情報に符号化
を施したレスポンス情報に基づき負荷インピーダンスを
コイルアンテナ36に断続させる制御をすることで反射
波を変調処理するか、或いはレスポンス情報に基づき電
源部104に直接または間接に接続された負荷を断続さ
せる制御をするか、或いはレスポンス情報で変調(例え
ばASK変調)した別周波数の搬送波をコイルアンテナ
36へ給電する構成であるかの、いずれかの構成とす
る。
【0197】これをさらに説明すると、レスポンス情報
に基づきコイルアンテナ36の負荷インピーダンスを制
御する構成では、リーダライタ26から電磁界の作用を
受け続けているコイルアンテナ36から搬送波の反射波
を発射させる際に、レスポンス情報に基づき負荷インピ
ーダンスを切換制御することによりコイルアンテナ36
の反射率を制御し、これにより反射波を前述したレスポ
ンス情報で変調されたものにする。
【0198】一方、レスポンス情報に基づき電源の負荷
を制御する構成では、レスポンス情報に基づいた負荷の
切換制御により電源部104にかかるロードを切換えて
誘導結合状態にあるメモリタグ37側のインピーダンス
を変動させることで変調するように構成される。このメ
モリタグ37側のインピーダンス変動は、誘導結合状態
にあるリーダライタ26側で、コイルアンテナ24の端
子電圧変動や投入電力量の変動として検出される。
【0199】上記のように、メモリタグ37のコイルア
ンテナ36がリーダライタ26の発した電磁波を受信し
た際に相互誘導により生成する誘導電流を処理して情報
を復調し、ついでリーダライタ26へ発信する情報に基
づきコイルアンテナ36の負荷インピーダンスを制御し
て送信するか(搬送波の反射波による情報送信)、リー
ダライタ26へ発信する情報に基づきメモリタグ37側
の電源の負荷を制御して送信するか(インピーダンス変
動による情報送信)、リーダライタ26へ発信する情報
により別周波数の搬送波に変調を施してコイルアンテナ
36へ給電して送信するか(メモリタグ37の有する送
信機能が発する別周波数の送信波による情報送信)、等
の何れかにより実現される。
【0200】電源部104は、コイルアンテナ36が電
磁界を介して相互誘導で発生させた高周波の誘導電流を
受けて整流し、これを電源として各部に電力供給する。
さらに安定な直流電圧を出力するための電圧安定化回路
を備えることも可能である。そして各部はこの供給電力
によって作動することができる。したがって、このメモ
リタグ37は電池などの他の電源を特に準備する必要は
ない。但し電池などの他の電源を主電源または副電源と
する構成も可能であることは言うまでもない。
【0201】クロック発生部105は分周回路を備え、
コイルアンテナ36で受信した搬送波に基づいて搬送周
波数のクロック信号を出力するとともに、このクロック
信号を分周して、各ディジタル回路部の動作基準クロッ
クとなるマスタークロックを生成して出力する。
【0202】半導体メモリ100は、前述したように、
このメモリタグ37を有するラベルが貼り付けられたカ
セット31及び収録された素材に関連するメタデータ等
を記録するものであり、制御部101の制御の元で、前
述したようなメモリマップ上で各情報が記録再生される
ものである。
【0203】制御部101は、受信時において送受信部
107から付与される復調された信号を符号化復号化部
106へ送る。符号化復号化部106は、制御部101
から供給される情報の復号化とCRC符号に基づく誤り
修正とを施して制御部101へ返送し、制御部101は
これより指示情報を抽出する。このようにしてリーダラ
イタ26から電磁界を媒介して付与された情報が復元さ
れる。
【0204】また、符号化復号化部106は返信時には
制御部101から供給される情報にCRC符号等の誤り
訂正用コードを付与し、誤り訂正用コードを付与したデ
ータを符号化したレスポンス情報を制御部101へ返送
する。
【0205】符号化復号化106はデータのエラー訂正
機能を含むが、この他にデータの暗号化/復号化機能を
備える構成とすることも可能である。さらにCRC方式
に限定されず他のエラー訂正回路を適用することも可能
である。
【0206】制御部101は、クロック抽出部105か
ら供給されたクロックに基づき、復調部102から供給
された復調信号を符号化復号化部106へ送付し、エラ
ー訂正された信号に基づき各種の情報を抽出し、また記
録用の情報を分離抽出して、これら指示情報を解析し、
所定の処理を所定の手順で逐次実行する、シーケンス制
御機能を備えた半導体ロジック制御回路として構成され
る。このような所定の手順に従い、条件を判定して例え
ば複数ゲートの開閉を時系列で逐次実行する半導体シー
ケンスコントローラの技術は広く適用されており、制御
部101はこの技術を利用したものである。
【0207】一方、制御部101を介して情報を受けた
変調部103は、所定の変調方式に基づく変調処理を実
行する。これを受けて送受信部107は変調信号をコイ
ルアンテナ36を介してリーダライタ26へ送る。この
送信は前述したように、当該メモリタグ37の有する送
信機能による送信波によるか、反射波によるか、または
インピーダンス変動による原理で為される。
【0208】次に、リーダライタ26によるメモリタグ
37内の半導体メモリ100の内容を検出する原理を、
図60及び図61を用いて説明する。
【0209】リーダライタ26側のコイルアンテナ24
を第1アンテナとし、メモリタグ37のコイルアンテナ
36を第2アンテナとすると、第1および第2アンテナ
が向き合い、第1アンテナに流れる電流により発生した
磁界が第2アンテナにより捕捉される際に、第1アンテ
ナに流れる電流の変化に対応してこの電流の作る磁界が
変化する。これにより第2アンテナを貫く磁束に変化が
生じ、相互誘導によって第2アンテナに起電力が発生す
る。第2アンテナに発生する起電力V2は、第1アンテ
ナの電流I1の変化に比例し、Mを相互インダクタンス
とした同調条件下において式(1)で示され、第2アン
テナを流れる電流I2は、接続された回路特性に依存す
る。
【0210】V2=M(dI1/dt) (1) 一方、メモリタグ37のコイルアンテナ36(第2アン
テナ)には、負荷インピーダンスとして抵抗やリアクタ
ンス(誘導性リアクタンスωLまたは容量性リアクタン
ス1/ωC)が接続可能であり、且つ、この負荷インピ
ーダンスの第2アンテナへの断続は、メモリタグ37か
ら送信されるデータの内容(「1」か「0」)によって
制御される。
【0211】上記のようにリーダライタ26を1次側と
し、このリーダライタ26と相互誘導により誘導結合さ
れたメモリタグ37を2次側として、2次側の総インピ
ーダンスがZであるとき、図60に示される誘導結合4
端子網として扱うことができる。ここで1次側において
測定されるインピーダンスZieは、以下のように算出
される。
【0212】ωを角周波数、リーダライタ26のコイル
アンテナ24のインダクタンスをL1、起電力をV1、
電流をI1、またメモリタグ37のコイルアンテナ36
のインダクタンスをL2、起電力をV2、電流をI2、
さらにコイルアンテナ24と36の相互インダクタンス
をMとして、同調条件下で誘導起電力V1は、式(2)
で表され、また、誘導起電力V2は、式(3)で表され
る。
【0213】 V1=jω*L1*I1+jω*M*I2 (2) V2=jω*M*I1+jω*L2*I2 (3) ここで、電流I2の方向が逆になることから、式(4)
になる。
【0214】 V2=−Z*I2 (4) 以上から、リーダライタ26側のインピーダンスZie
は、記号「**」を2乗として、第1項としてのjω*
(L1−M**2/L2)と、第2項としてのjω*
(M**2)*Z/L2*(Z+jω*L2)の和とな
る。
【0215】ここで、式(5)、式(6)のように前項
第2項を変形すると、1/(u2+u3)となる。
【0216】 u2=L2/jω*(M**2) (5) u3=(L2**2)/Z*(M**2) (6) したがって、前記第1項をu1とすると、リーダライタ
26側のインピーダンスZieは、式(7)のようにな
る。
【0217】 Zie=u1+1/(u2+u3) (7) この結果、誘導結合4端子網の等価回路は図61のよう
に示すことができる。
【0218】メモリタグ37側のインピーダンスZを、
送信するデータの内容(「1」か「0」のうちのいずれ
か一方、例えば「1」)に応じて無限インピーダンスと
するよう回路を制御する場合は、式(8)の項が無限小
となり、よってデータが「1」の状態は、リーダライタ
26側で式(9)のインピーダンスとして観測される。
【0219】 u3=(L2**2)/Z*(M**2) (8) Zie1=jω*L1 (9) 一方、メモリタグ37側のインピーダンスZを、データ
の内容(「1」か「0」のうちのいずれか一方、例えば
「0」)に応じてゼロインピーダンスとする場合は、1
/(u2+u3)の項が無限小となり、よってデータの
「0」の状態は、リーダライタ26側で式(10)のイ
ンピーダンスとして観測される。
【0220】 Zie0=jω*(L1−M**2/L2) (10) これは、コイルアンテナ24と36の式(11)の結合
定数kを用いて、式(12)として示される。
【0221】 k**2=M**2/L1*L2 (11) Zie0=jω*L1*(1−k**2) (12) このように、メモリタグ37側のデータの「1」か
「0」の状態は、リーダライタ26側で上記の異なるイ
ンピーダンス値Zie1、Zie0として観測されるこ
とにより、容易にデータの「1」か「0」の状態を検出
することができる。
【0222】さらに、メモリタグ37側のインピーダン
スZをゼロから無限大の間の任意の異なる値に切り換え
る構成とすることで、夫々に対応した異なるインピーダ
ンス値Zieとして観測することができる。このよう
に、相互誘導により2次側(メモリタグ側)の負荷Zに
応じて1次側(リーダライタ側)のインピーダンスZi
eが変化するから、この1次側のインピーダンスZie
変化を検出することにより、メモリタグ37側の状態
(データ)を検出できる。
【0223】次に、リーダライタ26は、情報送出部1
13と、コイルアンテナ24と、情報検出部111と、
制御判定部112としての機能を備え、メモリタグ37
との送信モードと受信モードで動作する。送信モードで
はメモリタグ37へ記録すべき情報のメモリタグ37へ
の供給がなされ、受信モードではメモリタグ37から再
生された情報の供給を受ける。
【0224】情報送出部113は、クロック発生機能
と、変調機能と、電力増幅機能を備えて、搬送周波数の
クロック信号およびマスタークロックを生成し、送信モ
ードでは制御判定部112から供給を受けた送信データ
に基づき搬送波に例えばASK変調を施して変調信号と
し、これを電力増幅してアンテナ24を駆動する。また
受信モードでは搬送波を無変調で電力増幅してアンテナ
24を駆動する。
【0225】アンテナ24は、送受信兼用のループ状ア
ンテナで構成され、送信モードでは変調信号に基づく電
磁界を形成させ、受信モードでは搬送波に基づく電磁界
を形成させ、何れのモードにあっても、メモリタグ37
側のコイルアンテナ36と電磁界を介した誘導結合をす
る。情報検出部111は、アンテナ端子電圧の検出機能
と、復調機能を備える。さらに制御判定部112は、符
号化復号化機能と、この構成全体の動作の制御機能と、
前記インターフェイス部23としての機能を備える。
【0226】送信モードでは、制御判定部112が、イ
ンターフェイス部23から受けた信号に基づきメモリタ
グ37側へ付与する送信情報すなわちコマンドを編成
し、情報送出部113がこのコマンドに基づき搬送波を
変調し、電力増幅して、アンテナ24を駆動する。これ
により、コマンドが載った搬送波による電磁界が形成さ
れ、この電磁界によりメモリタグ37へコマンドが付与
されると同時に電力供給がなされる。
【0227】送信情報には、メモリタグ37から記録さ
れている情報を再生し送付させる指令で成る場合と、メ
モリタグ37へ所与のデータを記録させる指令とそのデ
ータから成る場合とがある。
【0228】受信モードにあっても、コマンドが載らな
い無変調の搬送波による電磁界を形成し続ける。この電
磁界により、メモリタグ37への電力供給が継続される
とともに、メモリタグ37からの応答(レスポンス)の
検出がなされる。応答には、メモリタグ37から読み出
した再生情報が載せられている。
【0229】ここでメモリタグ37が応答内容に対応さ
せてメモリタグ37側のアンテナ36の負荷状態を変化
させるか、メモリタグ37側の電力負荷を変化させる
と、アンテナ24とメモリタグ37側のアンテナ36と
はこの間、誘導結合状態にあるから、このメモリタグ3
7側の負荷変動に応じてアンテナ24の端子電圧が変動
する。この端子電圧変動を情報検出部111が検出復調
し、制御判定部112へ渡す。制御判定部112はこれ
に誤り訂正を施し、応答(レスポンス)を復元して前記
インターフェイス部23から送出する。
【0230】このようにリーダライタ26は、送信モー
ドで送信情報が載ったコマンドを送信することでメモリ
タグ37から情報を読み出させ、または情報を記録させ
る。とりわけ、前記メタデータ等を指定した再生コマン
ドを送信することにより、メモリタグ37内に格納され
ている各種のメタデータの読み出しを行い、さらにメタ
データを指定した記録コマンドと記録すべきメタデータ
を送信することでメモリタグ37内に記録させる。
【0231】次に、図62には、上述したメモリタグ3
7が内蔵されたラベル32が貼り付けられたカセット3
1と、そのラベル32のメモリタグ37に対してデータ
の送受信を行うハンディタイプのリーダライタ50の外
観とその使用状態を示す。
【0232】カセット31のカセットハーフには、上記
メモリタグ37が内蔵されたラベル32が貼り付けられ
ており、ハンディタイプのリーダライタ50によりいわ
ゆる「かざし」操作が施されることで、当該メモリタグ
へのデータ書き込み/読み出しが行われる。
【0233】ハンディタイプのリーダライタ50は、前
記コイルアンテナ24が配される(図中のラベル32側
に配される)と共に例えば液晶ディスプレイ等からなる
表示部201、電源ボタン205などが設けられて成る
ヘッド部203と、読み取り開始ボタン204やその他
の各種キー202などが配されると共に人が手に持つこ
とのできる形状となされた持ち手部206とからなる。
【0234】
【発明の効果】本発明においては、記録媒体への音声信
号の記録に際し、当該音声信号に関連するメタデータを
発生して非接触型情報格納手段の所定の格納領域に書き
込み、その非接触型情報格納手段から読み出された音声
信号に関連するメタデータを元に、機器の音声信号に関
する設定を当該メタデータに対応する設定に合わせるこ
とにより、音声信号に関連するメタデータを、例えば編
集や送出等の作業を開始する前に正確且つ迅速に検出可
能となり、また、機器の音声信号に関する設定とメタデ
ータに対応する設定とが合わないとき、警告を発するこ
とにより、間違った方式の音声信号同士を編集したりす
ることによる音声ノイズの発生などの不具合を未然に防
止可能となる。さらに、予めシステムに適合しない音声
信号が記録されている記録媒体を検知できるため、その
ような記録媒体のシステム内への進入を未然に防止でき
る。また、そのような運用不能状態を自動検知し回避で
きるため、システム運用者の負担を軽減することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのVTRの構
成例を示すブロック図である。
【図2】コンポーネントANCデータパケットのフォー
マットの説明に用いる図である。
【図3】コンポジットANCデータパターンのフォーマ
ットの説明に用いる図である。
【図4】SMPTE298M、335Mにて定義されて
いるメタデータの一部を例示した図である。
【図5】SMPTE298M、335Mにて定義されて
いるメタデータの他の一部を例示した図である。
【図6】SMPTE298M、335Mにて定義されて
いるメタデータのさらに他の一部を例示した図である。
【図7】ビデオ及びオーディオデータフォーマットとA
uxシンクブロックの説明に用いる図である。
【図8】高精細度映像信号記録用VTRにおけるAux
シンクブロックのフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図9】図8のカテゴリ2〜6の詳細な内容説明に用い
る図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態としてのカメラ一
体型VTRの構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態としての編集シス
テムの構成例を示すブロック図である。
【図12】非接触型メモリタグの半導体メモリ上のメモ
リマップの概略説明に用いる図である。
【図13】メモリマップの第0000hブロックのメモ
リマネージメントテーブル(Memory Manag
ement Table)領域の概略説明に用いる図で
ある。
【図14】メモリマップの第0000hブロックの第0
h及び第1hバイトのメモリサイズ(Memory_s
ize)の詳細説明に用いる図である。
【図15】メモリマップの第0000hブロックの第5
h及び第6hバイトのロットナンバー(Lot_num
ber)の詳細説明に用いる図である。
【図16】メモリマップの第0001hブロックのマニ
ュファクチャIDテーブル(Manufacture
ID Table)領域の概略説明に用いる図である。
【図17】ラベルIDの詳細説明に用いる図である。
【図18】ハミング8/4コード(Hamming 8
/4 code)の説明に用いる図である。
【図19】ハミング8/4コードのプロテクションビッ
ト(protection bit)とデータの生成演
算の説明に用いる図である。
【図20】ハミング8/4コードの変換チェック時に参
照される、16進数値とハミング8/4コード(2進
数)との対応を表す変換テーブルを示す図である。
【図21】コントローラ外から見えるハミング8/4コ
ードのデータの説明に用いる図である。
【図22】メモリマップの第0002hブロックのフォ
ーマットディフィニションテーブル(Format D
efinition Table)領域の概略説明に用
いる図である。
【図23】メモリマップの第0003hブロック以降の
コモンエリア(Common Area)領域の詳細説
明に用いる図である。
【図24】メモリマップの第0008hブロックの第0
h〜第3hバイトの4バイト分で表されるシリアル番号
の説明に用いる図である。
【図25】メモリマップの第0009hブロックの第0
h及び第1hバイトのポインタ(Pointer)、第
2h及び第3hバイトのID番号(EOSR−ID)の
説明に用いる図である。
【図26】メモリマップの第0009hブロックの第4
hバイトに記述されるリメインステータス(RS:Re
main Status)の説明に用いる図である。
【図27】リメインステータス(RS:Remain
Status)の第6ビットと第4ビットの説明に用い
る図である。
【図28】メモリマップの第0009hブロックの第6
h〜第9hバイトの最終記録点の位置(EOS Poi
nt)を表すタイムコード(Time Data)の説
明に用いる図である。
【図29】メモリマップの第0009hブロックの第A
h及び第Bhバイトのカセットの挿入回数を示すスレッ
ドカウント値(Thread Count)の説明に用
いる図である。
【図30】メモリマップの第0009hブロックから第
000Bhブロックまでの設定例の説明に用いる図であ
る。
【図31】メモリマップの第000Ahブロックの第0
h及び第1hバイトのキューポイントデータエリアの先
頭アドレス(Data TOPP)の説明に用いる図で
ある。
【図32】メモリマップの第000Ahブロックの第2
h〜第4hバイトのファイルアロケーションテーブルの
定義(FAT Definition)の説明に用いる
図である。
【図33】メモリマップの第000Ahブロックの第B
hバイトのフィールド周波数(FQ:Recodein
g Frequncy)の説明に用いる図である。
【図34】メモリマップの第000Ahブロックの第C
h〜Fhバイトにおけるオーディオステータス(AD
Status)の説明に用いる図である。
【図35】拡張コモンエリアのマネージメントテーブル
(Extended AreaManagement
Table)の説明に用いる図である。
【図36】1クリップエリアを表すキューポイントのデ
ータフォーマットの説明に用いる図である。
【図37】ステータスの2バイトが01h,00hのと
きのデータ構造の説明に用いる図である。
【図38】ステータスの2バイトが07h,00hのと
きのデータ構造の説明に用いる図である。
【図39】ステータスの第12ビットが”1”となって
いる場合の付加情報(Additional Info
rmation)のデータフォーマットの説明に用いる
図である。
【図40】付加情報(Additional Info
rmation)の詳細説明に用いる図である。
【図41】SMPTE330Mに規定されている拡張U
MID(Extended UMID)のデータフォー
マットの説明に用いる図である。
【図42】マテリアルナンバーのタイムスナップ(Ti
me Snap)の説明に用いる図である。
【図43】本実施の形態にて組み立てられた21バイト
からなるベーシックUMIDの説明に用いる図である。
【図44】本実施の形態にて組み立てられたベーシック
UMIDとシグネチャーメタデータの説明に用いる図で
ある。
【図45】本実施の形態による最初のクリップパッケー
ジの説明に用いる図である。
【図46】本実施の形態による主タイトルのバイト列を
示す図である。
【図47】本実施の形態においてメタデータ宣言を除い
たクリップパッケージのバイト列を示す図である。
【図48】本実施の形態においてメタデータ宣言を略し
た後の3種類のメタデータのバイト列を示す図である。
【図49】フレーム数、主題、副題のメタデータの具体
的なバイト列を示す図である。
【図50】メモリタグから読み出されたUMIDからS
MPTEに規定される正規のUMIDを復元する際に使
用する復元表を示す図である。
【図51】高精細度ビデオのSDI Yチャンネルの第
10ライン直前のEAV(Endof Active
Video)以降に置かれるUMIDの説明に用いる図
である。
【図52】高精細度ビデオのSDI Yチャンネルの第
10ラインのSAV(Startof Active
Video)以降に置かれるタイトルを示すメタデータ
の説明に用いる図である。
【図53】メモリラベルと磁気テープ上の最終記録情報
を照合して、最終記録位置の特定を行い、記録を実行す
る場合の流れを示すフローチャートである。
【図54】EOSサーチ動作の説明に用いる図である。
【図55】スレッド回数に応じた警告表示の流れを示す
フローチャートである。
【図56】カセットの管理を行う場合の管理表の一例を
示す図である。
【図57】棚に収納された複数のカセットのメモリタグ
の情報を順次スキャンする状態の説明に用いる図であ
る。
【図58】非接触型メモリタグとリーダライタの機能を
表す概略的な構成を示すブロック図である。
【図59】ワンチップ構成で実現された非接触型メモリ
タグの外観を示す図である。
【図60】誘導結合4端子網の説明に用いる回路図であ
る。
【図61】図60の誘導結合4端子網の等化回路を示す
回路図である。
【図62】本実施の形態のハンディタイプのリーダライ
タとカセッのカセットハーフに貼り付けられたメモリタ
グ付きラベルの外観説明に用いる図である。
【符号の説明】
1 ビデオ入力端子、 2 入力アンプ、 3 SDI
ANC抽出部、 4ビデオ圧縮部、 5 ECCエン
コーダ、 6 記録信号処理部、 7 記録アンプ、
8 記録ヘッド、 10 再生ヘッド、 11 再生ア
ンプ、 12再生イコライザ部、 13 ECCデコー
ダ、 14 ビデオ伸張部、 15SDI ANC付加
部、 16 出力アンプ、 17 ビデオ出力端子、
21 CPU、 22 RAM、 23 インターフェ
イス部、 24 コイルアンテナ、 25 回転ドラ
ム、 26,50 リーダライタ、 27 RS−42
2端子、 28 操作盤、 29,44 モニタ、 3
0 磁気テープ、 31 カセット、 32 ラベル、
33 供給リール、 34 巻き取りリール、 35
ICチップ、 36 コイルアンテナ、 37 非接
触型メモリタグ、 40 レンズ撮像部、 41 カメ
ラ処理部、 42 SDIアダプタ、43 操作部、
60 端末、 71,72 VTR、 73 データベ
ース部、 74 編集装置、 75 カメラ一体型VT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 G11B 20/10 311 G11B 20/10 23/30 E 311 G06K 19/00 H 23/30 N H04N 5/7826 Q H04N 5/782 Z Fターム(参考) 5B035 BB09 CA12 CA23 CA29 5B058 CA15 CA22 CA26 KA01 KA06 KA08 5C018 HA08 HA11 5D044 AB05 AB07 BC01 CC01 DE44 DE49 DE53 DE57 DE99 GK12 5D110 AA04 AA27 AA29 BB20 DA02 DA04 DB08 DB10 DC03 DC06 DC22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入れ換え可能な記録媒体への音声信号の
    記録に際し、当該音声信号に関連するメタデータを発生
    するメタデータ発生手段と、 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触に
    より外部と情報送受をなすと共に上記入れ換え可能な記
    録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段
    への情報書き込み読み出しを行う書込読出手段とを有
    し、 上記音声信号に関連するメタデータを、上記非接触型情
    報格納手段の所定の格納領域に書き込むことを特徴とす
    る情報記録装置。
  2. 【請求項2】 上記メタデータ発生手段は、上記音声信
    号の記録方式に関連するメタデータを発生することを特
    徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 入れ換え可能な記録媒体への音声信号の
    記録に際し、当該音声信号に関連するメタデータを発生
    するステップと、 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触に
    より外部と情報送受をなすと共に上記入れ換え可能な記
    録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段
    への情報書き込み読み出しを行うステップとを有し、 上記音声信号に関連するメタデータを、上記非接触型情
    報格納手段の所定の格納領域に書き込むことを特徴とす
    る情報記録方法。
  4. 【請求項4】 音声信号の記録方式に関連するメタデー
    タを発生することを特徴とする請求項3記載の情報記録
    方法。
  5. 【請求項5】 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を
    介して非接触により外部と情報送受をなすと共に入れ換
    え可能な記録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情
    報格納手段から読み出された情報を取り込む取り込み手
    段と、 上記非接触型情報格納手段に、上記記録媒体に記録され
    た音声信号に関連するデータとして書き込まれたメタデ
    ータを元に、機器の音声信号に関する設定を当該メタデ
    ータに対応する設定に合わせる設定制御手段とを有する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記音声信号に関連するメタデータは、
    音声信号の記録方式に関連するメタデータであり、 上記設定制御手段は、上記機器の音声信号に関する設定
    を、当該メタデータにより示される上記音声信号の記録
    方式の設定に合わせることを特徴とする請求項5記載の
    情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記非接触型情報格納手段から読み出さ
    れたメタデータにより示される音声信号の記録方式と、
    当該音声信号と共に処理される他の音声信号の記録方式
    とが合わないとき、警告を発生する警告発生手段を備え
    ることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を
    介して非接触により外部と情報送受をなすと共に入れ換
    え可能な記録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情
    報格納手段から読み出された情報を取り込むステップ
    と、 上記非接触型情報格納手段に、上記記録媒体に記録され
    た音声信号に関連するデータとして書き込まれたメタデ
    ータを元に、機器の音声信号に関する設定を当該メタデ
    ータに対応する設定に合わせるステップとを有すること
    を特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 上記音声信号に関連するメタデータは、
    音声信号の記録方式に関連するメタデータであり、 上記機器の音声信号に関する設定を、当該メタデータに
    より示される上記音声信号の記録方式の設定に合わせる
    ことを特徴とする請求項8記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】 上記非接触型情報格納手段から読み出
    されたメタデータにより示される音声信号の記録方式
    と、当該音声信号と共に処理される他の音声信号の記録
    方式とが合わないとき、警告を発生するステップを備え
    ることを特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】 入れ換え可能な記録媒体への音声信号
    の記録に際し、当該音声信号に関連するメタデータを発
    生するメタデータ発生手段と、電磁界に感応して作動
    し、当該電磁界を介して非接触により外部と情報送受を
    なすと共に上記入れ換え可能な記録媒体に添設或いは組
    み込まれる非接触型情報格納手段への情報書き込み読み
    出しを行う書込読出手段とを有し、上記音声信号に関連
    するメタデータを、上記非接触型情報格納手段の所定の
    格納領域に書き込む情報記録装置と、 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触に
    より外部と情報送受をなすと共に入れ換え可能な記録媒
    体に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段から
    読み出された情報を取り込む取り込み手段と、上記非接
    触型情報格納手段に、上記記録媒体に記録された音声信
    号に関連するデータとして書き込まれたメタデータを元
    に、機器の音声信号に関する設定を当該メタデータに対
    応する設定に合わせる設定制御手段とを有する情報処理
    装置とを備えてなることを特徴とする情報処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】 上記情報記録装置のメタデータ発生手
    段は、上記音声信号の記録方式に関連するメタデータを
    発生し、 上記情報処理装置の上記設定制御手段は、上記機器の音
    声信号に関する設定を、当該メタデータにより示される
    上記音声信号の記録方式の設定に合わせることを特徴と
    する請求項11記載の情報処理システム。
  13. 【請求項13】 上記情報処理装置は、上記非接触型情
    報格納手段から読み出されたメタデータにより示される
    音声信号の記録方式と、当該音声信号と共に処理される
    他の音声信号の記録方式とが合わないとき、警告を発生
    する警告発生手段を備えることを特徴とする請求項12
    記載の情報処理システム。
  14. 【請求項14】 入れ換え可能な記録媒体への音声信号
    の記録に際し、当該音声信号に関連するメタデータを発
    生するステップと、 電磁界に感応して作動し、当該電磁界を介して非接触に
    より外部と情報送受をなすと共に上記入れ換え可能な記
    録媒体に添設或いは組み込まれる非接触型情報格納手段
    の所定の格納領域に、上記音声信号に関連するメタデー
    タを書き込むステップと、 上記非接触型情報格納手段の上記所定の格納領域から上
    記音声信号に関連するメタデータを読み出すステップ
    と、 上記読み出された上記音声信号に関連するメタデータを
    元に、機器の音声信号に関する設定を当該メタデータに
    対応する設定に合わせるステップとを有することを特徴
    とする情報処理方法。
  15. 【請求項15】 上記音声信号の記録方式に関連するメ
    タデータを発生し、 上記機器の音声信号に関する設定を、当該メタデータに
    より示される上記音声信号の記録方式の設定に合わせる
    とを特徴とする請求項14記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 上記非接触型情報格納手段から読み出
    されたメタデータにより示される音声信号の記録方式
    と、当該音声信号と共に処理される他の音声信号の記録
    方式とが合わないとき、警告を発生するステップを備え
    ることを特徴とする請求項15記載の情報処理方法。
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