JP2002007317A - 集積回路 - Google Patents
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Abstract
応じたアドレス拡張を可能にする。 【解決手段】 24ビットのアドレス端子を備えたイニ
シエータS201が23ビットのアドレス端子を備えた
ターゲットX203に対してアクセスする場合、ルータ
105は、アクセス拡張イネーブル信号に「0」を出力
する。一方、20ビットのアドレス端子を備えたイニシ
エータT202がターゲットX203に対してアクセス
する場合、ルータ105は、アクセス拡張イネーブル信
号に「1」を出力する。ターゲットX203は、アドレ
ス拡張イネーブル信号が「0」のときは、その内部にお
いて、アドレス拡張を行わず、アドレス拡張イネーブル
信号が「1」のときは、その内部において、アドレス拡
張を行う。
Description
特に、複数の回路モジュールが内部バスに接続された形
態をとるシステムLSIに関する。
SIに集積可能な回路規模が著しく増大し、製造可能な
LSIの性能、機能が向上している。一方、回路規模の
増大は、LSI開発工数の増大をも招き、開発力の不足
が深刻な問題になりつつある。
LSIを全て新規に開発するのではなく、既開発の回路
モジュールを再利用したり、外部から回路モジュールを
調達することによって、新規に開発する回路量を削減し
て開発工数を削減する、設計再利用(Design Reuse)の
手法が近年用いられている。
ュールのインタフェースが共通化されていれば、回路モ
ジュール毎に一々インタフェース回路を設計することな
く、少ない開発工数で複数の回路モジュールを再利用で
きる。さらに、LSI内部にバスを設け、複数の回路モ
ジュールを同バスに接続するようにすれば、回路モジュ
ール相互間の通信に必要な回路が単純になり、開発工数
をさらに削減できる。
るLSI内部バス、すなわちオンチップバスを用いたL
SIにおいては、回路モジュール毎にアドレス端子の数
が異なることがある。
スを拡張しない限り、アクセスし得るアドレス空間が狭
い(アドレス端子数が少ない)回路モジュールからは、
アクセスされ得るアドレス空間が広い(アドレス端子数
が多い)回路モジュールの全てのアドレス空間をアクセ
スすることができなくなる。
回路モジュール(イニシエータモジュール)が、他の共
通の回路モジュール(ターゲットモジュール)にアクセ
スするような場合は、アドレス端子が少ない回路モジュ
ールからアクセスを行う場合に限りアドレスが拡張され
るようにしたり、拡張するアドレスのビット数を、アク
セスを行う回路モジュールによって変えるようにするこ
とも必要になってくる。
モジュール自体を変更してアドレス端子を追加すること
も考えられるが、回路モジュール自体を変更してアドレ
ス端子を追加することは、一般に得策でないことが多
い。なぜなら、変更された回路モジュールには、多くの
場合検証が必要なため、開発工数が増大するからであ
る。また、外部から調達した回路モジュールの中身を理
解することは一般に困難であり、変更が不可能である場
合もある。
拡張機構を追加してアドレスを拡張する方法が考えられ
る。例えば、従来のコンピュータシステムでは、アドレ
スを拡張する方法として、回路モジュールの外部にアド
レス拡張部を設け、回路モジュール自体が出力するアド
レスと、外部に設けたアドレス拡張部が出力するアドレ
スを連結する方法が用いられていた。
ジュールの外部にアドレス拡張部を設ける方法では、回
路モジュールからアドレス拡張部をアクセスする機構が
必要であり、アドレス拡張部の開発に工数がかかる。
ルを開発する観点からすれば、一度開発した回路モジュ
ールは長期間にわたって、多くのLSIに組み込まれて
使われることが、コストや信頼性の点で望ましい。
の回路規模は増大傾向にあり、さらにこの傾向は今後も
継続することが見込まれているため、回路モジュールに
必要なアドレス端子数や、サポートすべきアドレス空間
のサイズは、現時点において必要とされているものより
も増大することが予想できる。
されてしまうと検証工数の問題やその複雑さに起因し
て、改変することは、それが予め考慮されて設計されて
いない限り、困難である場合が多い。従って、回路モジ
ュールのアドレスは拡張可能であり、将来の必要数の増
加に耐えられることが望ましい。
り、アドレス拡張方法をイニシエータモジュールに応じ
て変えることが可能な回路モジュールを提供することに
ある。
は、ルータに対してデータ転送要求を発行するイニシエ
ータモジュールと、ルータからのデータ転送要求を受け
付け、当該要求に応答するターゲットモジュールと、前
記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基づ
いてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲッ
トモジュールに対して転送要求を発行するルータとを備
える。
ルータは、前記ターゲットモジュールにアドレス拡張方
法を示すアドレス拡張情報を供給し、前記ターゲットモ
ジュールは、前記アドレス拡張情報に従って、前記ルー
タから供給されるアドレスを拡張してデータ転送要求に
応答することを特徴とする。
ータは、前記ターゲットモジュールに、データ転送要求
を発行したイニシエータモジュールを示すイニシエータ
モジュール識別情報を供給し、前記ターゲットモジュー
ルは、前記イニシエータモジュール識別情報に従って、
前記ルータから供給されるアドレスを拡張してデータ転
送要求に応答することを特徴とする。
部からデータ転送要求を受けつけ、当該要求に応答する
ターゲット回路であって、アドレス拡張方法を示すアド
レス拡張情報を受信し、当該アドレス拡張情報に従っ
て、アドレスを拡張してデータ転送要求に応答すること
を特徴とする。
構を備え、前記アドレス拡張情報に基づいて、前記複数
のアドレス拡張機構から一つを選択し、選択されたアド
レス拡張機構を用いてアドレスを拡張してデータ転送要
求に応答するようにしてもよい。前記アドレス拡張情報
として、各イニシエータが出力するイニシエータモジュ
ール識別情報を利用するようにしてもよい。
ニシエータ回路からの複数のデータ転送要求を受けつ
け、前記複数のデータ転送要求を調停してデータ転送要
求を指定されたターゲット回路に対して供給する調停回
路であって、選択したイニシエータが発行したデータ転
送要求の情報を指定されたターゲット回路に対して供給
する際に、選択したイニシエータに応じたアドレス拡張
方法を示すアドレス拡張情報を供給することを特徴とす
る。
て、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
積回路の構成を示す図である。
10は、CPU(Central Processing Unit)コア10
1と、DSP(Digital Signal Processor)コア102
と、外部メモリインタフェース103と、オンチップメ
モリコア104と、ルータ105とを備える。また、集
積回路10は、外部メモリ106と接続されている。
ェース103やオンチップメモリコア104から命令コ
ードおよびデータを読み出して、読み出した命令コード
を実行し、実行によって得られたデータを外部メモリイ
ンタフェース103やオンチップメモリコア104に出
力する。
PUコア101は、イニシエータS201を備える。イ
ニシエータS201は、ルータ105に転送要求を出力
し、CPUコア101と、外部メモリインタフェース1
03あるいはオンチップメモリコア104との間のデー
タ転送を制御する機能を実現するものである。
子を24本備え、2の24乗(16メガ)通りのアドレ
スを指定する能力を有する。
ェース103やオンチップメモリコア104から命令コ
ードおよびデータを読み出して、読み出した命令コード
を実行し、実行によって得られたデータを外部メモリイ
ンタフェース103やオンチップメモリ104に出力す
る。
SPコア102は、イニシエータT202を備える。イ
ニシエータT202は、ルータ105に転送要求を出力
し、DSPコア102と、外部メモリインタフェース1
03あるいはオンチップメモリコア104との間のデー
タ転送を制御する機能を実現するものである。
20本備え、2の20乗(1メガ)通りのアドレスを指
定する能力を有する。
メモリ106に対するインターフェースを提供するもの
であり、ターゲットX203を備える。
の転送要求に応じて、ルータ105から受信したデータ
を外部メモリ106に出力する機能と、ルータ105か
らの転送要求に応じて、外部メモリ106から読み込ん
だデータをルータ105に出力する機能を実現するもの
である。
素子を用いて構成された記憶素子であり、集積回路10
が利用する命令コードやデータを記憶するために使用さ
れる。
ガバイトであり、一つのアドレスによって指定されるデ
ータ量は8ビットであるとする。従って、外部メモリ1
06の全てのデータにアクセスするためには、23ビッ
トのアドレスが必要である。
10内に設けられたメモリであり、メモリセル1041
と、ターゲットY204とを備える。
の転送要求に応じて、ルータ105から受信したデータ
をメモリセル1041に書き込む機能と、ルータ105
からの転送要求に応じて、メモリセル1041から読み
込んだデータをルータ105に出力する機能を実現する
ものである。
憶素子を用いて構成された記憶素子であり、CPUコア
101等が利用する命令コードやデータを記憶するため
に使用される。
512キロバイトであり、一つのアドレスによって指定
されるデータ量は8ビットであるとする。従って、オン
チップメモリコア104の全てのデータにアクセスする
ためには、19ビットのアドレスが必要である。
イニシエータT202からの転送要求を受け、必要に応
じて、転送要求の調停を行い、ターゲットX203やタ
ーゲットY204に対して、転送要求を行う。また、転
送要求に伴うデータを、イニシエータS201やイニシ
エータT202から受け取って、ターゲットX203や
ターゲットY204に出力したり、ターゲットX203
やターゲットY204から受け取った転送データを、イ
ニシエータS201やイニシエータT202に供給す
る。
0内部のデータ転送について説明する。
ルとの接続形態を示す図である。
ニシエータS201、イニシエータT202、ターゲッ
トX203、ターゲットY204が接続される。なお、
図示していないが、ルータ105、イニシエータS20
1、イニシエータT202、ターゲット203、ターゲ
ット204には、共通のクロック信号が接続されてい
る。
トが1対1に対応するので、以下、イニシエータS20
1あるいはイニシエータT202をイニシエータモジュ
ール、ターゲットX203あるいはターゲットY204
をターゲットモジュールとそれぞれ記す。
ルータ105、ターゲットモジュール302の間の信号
線を示す図である。
ータ105を接続する各信号について説明する。
ール301が出力するデータ転送要求信号である。イニ
シエータモジュール301は、ターゲットモジュール3
02との間でデータ転送を行うときに、リクエストA信
号に「1」を出力し、データ転送が終了すると、「0」
を出力する。
るデータ転送許可信号である。グラントAが「1」にな
ると、ルータ105が、アドレスA信号、ライトデータ
A信号、リードライトA信号の各信号を入力し、処理し
たことを示す。
ル301が出力するデータ転送対象アドレスである。
ルータ105に出力するアドレスは24ビットであり、
有効なアドレス範囲は16進数で表現して000000
h〜FFFFFFhである。ここで、「h」は、数値が
16進数であることを示している。また、イニシエータ
T202がルータ105に出力するアドレスは20ビッ
トであり、有効なアドレス範囲は、00000h〜FF
FFFhである。
ュール301が出力するリードライト識別信号であり、
データ転送がリードであるかライトであるかを示す。こ
こでは、リードは、ターゲットモジュール302からイ
ニシエータモジュール301へのデータ転送であり、ラ
イトはイニシエータモジュール301からターゲットモ
ジュール302へのデータ転送であると定義する。リー
ドライトA信号は、「1」がリード、「0」がライトを
示す。
ュール301からルータ105に転送するライトデータ
である。
るリードデータ有効信号である。ルータ105は、リー
ドデータA信号に有効な値を出力しているときに、バリ
ッドA信号に「1」を出力し、リードデータA信号に有
効な値を出力していないときに、バリッドA信号に
「0」を出力する。
イニシエータモジュール301に転送するリードデータ
である。
ール302を接続する各信号について説明する。
05が出力するアドレス拡張方法を示す信号であり、ア
ドレス拡張が必要であるか否かを示す。本信号は、図2
に示した例では、ターゲットX203に対してのみ、供
給されており、ターゲットY204には供給されていな
い。アドレス拡張イネーブル信号の詳細については後述
する。
するデータ転送要求信号である。ルータ105は、ター
ゲットモジュール302との間でデータ転送を開始する
ときに、リクエストB信号に「1」を出力し、ターゲッ
トモジュール302との間でデータ転送を終了すると、
リクエストB信号に「0」を出力する。
02が出力する転送許可信号であり、ターゲットモジュ
ール302が、アドレスB信号、ライトデータB信号、
リードライトB信号の各信号を受付可能であることを示
す。
るデータ転送対象アドレスである。
03に出力するアドレスは23ビットであり、有効なア
ドレス範囲は000000h〜7FFFFFhである。
また、ルータ105がターゲットY204に出力するア
ドレスは19ビットであり、有効なアドレス範囲は00
000h〜7FFFFhである。
ターゲットモジュール302に転送するライトデータで
ある。
力するリードライト識別信号であり、データ転送がリー
ドであるかライトであるかを示す。リードライトB信号
は、「1」がリード、「0」がライトを示す。
302がルータ105に出力するリードデータ有効信号
である。ターゲットモジュール302は、リードデータ
B信号に有効な値を出力しているときには、バリッドB
信号に「1」を出力し、リードデータB信号に有効な値
を出力していないときには、バリッドB信号に「0」を
出力する。
ール302からルータ105に転送するリードデータで
ある。
ータモジュール301とターゲットモジュール302と
の間でのデータ転送のタイミングについて説明する。
が、ターゲットモジュール302にデータをライトする
ときの各信号の変化を示すタイミングチャートである。
が、アドレス20hのターゲットモジュール302に、
データFFhをライトするときの動作を示している。な
お、各信号は、クロックの立ち上がりエッジでサンプリ
ングされる。
ク2において、リクエストA信号に「1」を出力すると
ともに、アドレスA信号には、ライト対象アドレスであ
る20hを、ライトデータA信号には、データFFh
を、リードライトA信号には、ライトを示す「0」を出
力して、ルータ105に対してデータ転送を要求する。
なったことを検知すると、イニシエータモジュール30
1の転送要求を受け付け可能なので、クロック3におい
て、グラントA信号を「1」にする。
いて、リクエストB信号を「1」にするとともに、アド
レスB信号に、ライト対象アドレスである20hを、ラ
イトデータB信号に、データFFhを、リードライトB
信号には、ライトを示す「0」を出力する。
トB信号が「1」になったことを検知すると、アドレス
B信号、ライトデータB信号、リードライトB信号の値
を受け付けて、クロック4において、レディB信号を
「0」にする。
ク4において、グラントA信号が「1」であることを検
知すると、転送要求が受け付けられたため、リクエスト
A信号を「0」として転送を終了する。
ル301からターゲットモジュール302へのデータ転
送が行われる。
アドレス20hのターゲットモジュール302から、デ
ータをリードするときの動作について説明する。
が、ターゲットモジュール302からデータをリードす
るときの各信号の変化を示すタイミングチャートであ
る。
ク2において、リクエストA信号に「1」を出力すると
ともに、アドレスA信号にはリード対象アドレスである
20hを、リードライトA信号には、リードを示す
「1」を出力して、ルータ105に対してデータ転送を
要求する。
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301の転送要求を受け付け可能なので、クロック
3において、グラントA信号を「1」にする。
て、リクエストB信号に「1」を出力するとともに、ア
ドレスB信号にリード対象アドレスである20hを、リ
ードライトB信号には、リードを示す「1」を出力す
る。
ーゲットモジュール302は、リクエストB信号が
「1」になり、リードライトB信号からリードアクセス
であることを検知すると、アドレスB信号からリード対
象アドレス20hを取得し、アドレス20hのデータを
準備する。
クロック5でリードデータB信号に有効なデータを出力
し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
びバリッドB信号の値を、そのまま、リードデータA信
号およびバリッドA信号としてイニシエータモジュール
301に出力する。
ク6において、バリッドA信号が「1」となったことを
検知すると、リードデータA信号を取り込み、転送要求
に対して有効なデータを読み込むことが出来たため、リ
クエストA信号に「0」を出力する。
302からイニシエータモジュール301へのデータ転
送が行われる。
する。
転送を行うイニシエータと、ターゲットをそれぞれ選択
する。
とDSPコア102とは、それぞれ独立に動作してい
る。従って、イニシエータS201によるデータ転送要
求とイニシエータT202によるデータ転送要求とが、
同時に発生することがある。
められた優先順位に従って、一つのイニシエータを選択
する。ここでは、ルータ105は、複数のイニシエータ
からデータ転送要求が同時に発生した場合、常にイニシ
エータS201を優先させるものとする。つまり、イニ
シエータT202は、イニシエータS201がデータ転
送を行っていないときに限ってデータ転送を行うことが
できる。
応じて、適切なライトデータB信号、リードライトB信
号、およびグラントA信号を生成する。
た場合には、イニシエータS201から供給されるライ
トデータA信号及びリードライトA信号を、それぞれリ
ードライトB信号及びライトデータB信号として、ター
ゲットX203およびターゲットY204のそれぞれに
対して出力する。また、イニシエータS201に対する
グラントA信号には「1」を、イニシエータT202に
対するグラントA信号には「0」を、それぞれ出力す
る。
合には、イニシエータT202から供給されるライトデ
ータA信号及びリードライトA信号を、それぞれライト
データB信号及びリードライトB信号として、ターゲッ
トX203およびターゲットY204のそれぞれに対し
て出力する。また、イニシエータT202に対するグラ
ントA信号には「1」を、イニシエータS201に対す
るグラントA信号には「0」を、それぞれ出力する。
エータに応じたアドレス拡張イネーブル信号を生成し、
ターゲットX203に出力する。
の全ターゲットのアドレス空間の総和に対しても十分な
アドレス信号を持っているので、アドレス拡張の必要が
ない。従って、イニシエータS201を選択した場合
は、アドレス拡張イネーブル信号には、アドレス拡張を
行わないことを意味する「0」を出力する。
10内の全ターゲットのアドレス空間の総和に対して十
分なアドレス信号を持っておらず、ターゲットX203
におけるアドレス拡張の必要がある。従って、イニシエ
ータT202を選択した場合には、アドレス拡張イネー
ブル信号には、アドレス拡張を行うことを意味する
「1」を出力する。
選択について説明する。
するアドレスの最上位ビットの値に基づいて行う。すな
わち、ルータ105は、イニシエータが出力するアドレ
スの最上位ビットの値が「0」であれば、データ転送の
ターゲットとして、ターゲットX203を選択し、
「1」であれば、データ転送のターゲットとして、ター
ゲットY204を選択する。
アドレスと、ルータ105が選択するターゲットの関係
を示すアドレスマップである。
が出力するアドレスの最上位ビットの値が「0」の場
合、すなわち、アドレス範囲000000h〜7FFF
FFhに対するアクセスの場合は、ルータ105は、タ
ーゲットX203を選択する。
203に対するリクエストB信号にはイニシエータS2
01から供給されるリクエストA信号を出力し、ターゲ
ットX203に対する23ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータS201が出力する24ビットのアド
レスA信号の下位23ビットを出力する。
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットX
203から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力する。一方、イニシエータT20
2に対するバリッドA信号及びリードデータA信号に
は、それぞれ「0」及び「00h」を出力する。
ドレスの最上位ビットの値が「1」の場合、すなわち、
アドレス範囲800000h〜FFFFFFhに対する
アクセスの場合は、ルータ105は、ターゲットY20
4を選択する。
204に対するリクエストB信号にはイニシエータS2
01から供給されるリクエストA信号を出力し、ターゲ
ットY204に対する19ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータS201が出力する24ビットのアド
レスA信号の下位19ビットを出力する。
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットY
204から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータT202に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
アドレスと、ルータ105が選択するターゲットの関係
を示すアドレスマップである。
が出力するアドレスの最上位ビットの値が「0」の場
合、すなわち、アドレス範囲00000h〜7FFFF
hに対するアクセスの場合は、ルータ105は、ターゲ
ットX203を選択する。
203に対するリクエストB信号にはイニシエータT2
02から供給されるリクエストA信号を出力し、23ビ
ットのアドレスB信号のうち、上位4ビットには「00
00」を出力し、下位19ビットには、イニシエータT
202が出力する20ビットのアドレスA信号の下位1
9ビットを出力する。
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットX
203から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータS201に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
ドレスの最上位ビットの値が「1」の場合、すなわち、
アドレス範囲80000h〜FFFFFhに対するアク
セスの場合は、ルータ105は、ターゲットY204を
選択する。
204に対するリクエストB信号にはイニシエータT2
02から供給されるリクエストA信号を出力し、19ビ
ットのアドレスB信号には、イニシエータT202が出
力する20ビットのアドレスA信号の下位19ビットを
出力する。
ッドA信号及びリードデータA信号には、ターゲットY
204から供給されるバリッドB信号及びリードデータ
B信号をそれぞれ出力し、イニシエータS201に対す
るバリッドA信号及びリードデータA信号には、それぞ
れ「0」及び「00h」を出力する。
ス拡張処理について説明する。
タS201を選択した場合、ターゲットX203に入力
される23ビットのアドレスB信号は、全てイニシエー
タS201が出力したものであり、全て有意である。
は、アドレスB信号をそのまま用いて8メガバイトの外
部メモリ106の全てのアドレスを指定できるため、ア
ドレス拡張処理は不要である。
2を選択した場合、ターゲットX203に入力される2
3ビットのアドレスB信号のうち上位4ビットは、イニ
シエータT202が出力したものではなく、ルータ10
5が出力したものであり、無効なアドレスである。
バイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指定でき
るようにするためには、アドレス拡張が必要である。
図である。
は、アドレスレジスタ801と、アドレス選択回路80
2と、メモリアクセス回路803とを備える。
の情報を記憶できるレジスタであり、外部メモリ106
をアクセスするのに使われるアドレスの上位4ビットの
値を保持できる。CPUコア101やDSPコア102
は、例えば、特定のアドレス領域にマッピングされたア
ドレスレジスタ801にアクセスすることによって、ア
ドレスレジスタ801に適当な値を設定する。なお、集
積回路10の外部から特定の信号を供給して値を設定で
きるようにしてもよい。
から供給されるアドレス拡張イネーブル信号の値に基づ
いて、メモリアクセス回路803に供給するアドレスの
上位4ビットを生成する回路である。すなわち、アドレ
ス選択回路802は、アドレス拡張イネーブル信号が
「0」であるとき(アドレス拡張が不要のとき)には、
アドレスB信号の上位4ビットをそのままメモリアクセ
ス回路803に供給し、アドレス拡張イネーブル信号が
「1」であるとき(アドレス拡張が必要なとき)には、
アドレスレジスタ801から供給されるアドレス上位4
ビットをメモリアクセス回路803に供給する。
5から供給されるリクエストB信号、アドレスB信号、
リードライトB信号等やアドレス選択回路802から供
給されるアドレス上位4ビットに基づいて、外部メモリ
106に対するアクセスを行う。
部メモリ106からデータを読み出し、読み出したデー
タをリードデータB信号としてルータ105に出力し、
同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
05からライトデータB信号として供給されるデータを
外部メモリ106に書き込む。
10においてDSPコア102から外部メモリ106を
アクセスするときのアドレス拡張について説明する。
エータT202から、外部メモリ106をアクセスする
ための20ビットのアドレスを出力する。
びターゲットX203を選択すると、アドレス拡張イネ
ーブル信号に、ターゲットX203内においてアドレス
拡張を行うことを示す「1」を出力する。また、ルータ
105は、アドレスB信号の上位4ビットに「000
0」を、アドレスB信号の下位19ビットにイニシエー
タT202から供給されるアドレスA信号の下位19ビ
ットをそれぞれ出力する。
アドレス拡張を行うことを示す「1」が出力されている
ので、ターゲットX203は、アドレス拡張を行う。つ
まり、ターゲットX203内部のメモリアクセス回路8
03には、ルータ105から供給されるアドレスB信号
の下位19ビットに、アドレスレジスタ801に保持さ
れているアドレス上位4ビットが連結された23ビット
のアドレスが供給される。
ットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセスす
る。アドレスが23ビットあるので、ターゲットX20
3は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスする
ことができる。
106に対してアクセスするときのアドレス拡張につい
て説明する。
エータS201から、外部メモリ106に対してアクセ
スするための24ビットのアドレスを出力する。
びターゲットX203を選択すると、アドレス拡張イネ
ーブル信号には、ターゲットX203内においてアドレ
ス拡張を行わないことを示す「0」を出力し、アドレス
B信号にはイニシエータS201から供給されるアドレ
スA信号の下位23ビットを出力する。
アドレス拡張を行わないことを示す「0」が出力されて
いるので、ターゲットX203は、アドレス拡張を行わ
ない。つまり、ターゲットX203内部のメモリアクセ
ス回路803には、ルータ105から供給される23ビ
ットのアドレスB信号がそのまま供給される。
ットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセスす
る。アドレスが23ビットあるので、ターゲットX20
3は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスする
ことができる。
05においてイニシエータに応じたアドレス拡張イネー
ブル信号を生成することによって、ターゲットはイニシ
エータに応じたアドレス拡張処理を行うことができる。
このアドレス拡張処理によって、CPUコア101から
も、DSPコア102からも、全てのターゲットアドレ
スに対してアクセスすることが可能になる。
施形態について説明する。
には、データリード転送)にスプリットプロトコルを採
用し、ターゲットモジュールが、イニシエータモジュー
ルから供給されるイニシエータ識別信号に基づいてアド
レス拡張を行う。
成は、図1に示したものと同様である。但し、本実施形
態においては、外部メモリ106の容量は、128メガ
バイトであり、一つのアドレスによって指定されるデー
タ量は8ビットである。従って、外部メモリ106の全
てのデータにアクセスするためには、27ビットのアド
レスが必要である。
の全てのデータにアクセスするために、イニシエータS
201及びイニシエータT202のいずれについてもア
ドレス拡張が必要となり、また、必要なアドレス拡張の
ビット数もイニシエータS201とイニシエータT20
2とでは異なることになる。
0内部のデータ転送について説明する。
リットプロトコルを用いる。スプリットプロトコルで
は、イニシエータモジュールからターゲットモジュール
へのデータ要求情報と、ターゲットモジュールからイニ
シエータモジュールへの応答データとが分離・独立して
転送される。
トモジュールがデータを読み込むために必要なアドレス
等の情報であり、応答データは、データ要求情報に基づ
いてターゲットモジュールによって読み出されたデータ
である。
送することによって、データ要求情報の転送と応答デー
タの転送の間、すなわちターゲットモジュールがリード
データを読み込んでいる期間に、ルータは別のデータ転
送を処理できるため、単位時間当たりのデータ転送量を
高めることができる。
独立したデータとして転送されるので、複数のイニシエ
ータモジュールが存在する場合、ターゲットモジュール
は、応答データの転送先となるイニシエータモジュール
を指定しなければならない。
イニシエータモジュールを指定するために必要なイニシ
エータ識別情報を、イニシエータモジュールがデータ要
求情報の一部として送信する。ターゲットモジュール
は、イニシエータ識別情報をデータ要求情報として受信
し、このイニシエータ識別情報を用いて応答データを送
信する。
接続形態を示す図である。
イニシエータS201a、イニシエータT202a、タ
ーゲットX203a、ターゲットY204aが接続され
る。図2との違いは、アドレス拡張イネーブル信号のか
わりに、イニシエータIDA信号、イニシエータIDB
信号及びイニシエータIDC信号並びにグラントB信号
が設けられている点である。
a、ルータ105a、ターゲットモジュール302aの
間の信号線を示す図である。
号、イニシエータIDB信号及びイニシエータIDC信
号並びにグラントB信号以外の信号は、図3に示したも
のと同様なので説明は省略する。
105aとを接続するイニシエータIDA信号は、イニ
シエータS201aとイニシエータT202aとを区別
するための信号である。イニシエータS201aは、本
信号に「0」を出力し、イニシエータT202aは、本
信号に「1」を出力する。
02aとを接続するイニシエータIDB信号は、イニシ
エータS201aとイニシエータT202aとを区別す
るための信号である。ルータ105aは、イニシエータ
S201aを選択しているときには、本信号に「0」を
出力し、イニシエータT202aを選択しているときに
は、本信号に「1」を出力する。
05aとを接続するイニシエータIDC信号は、イニシ
エータS201aとイニシエータT202aとを区別す
るための信号である。ターゲットモジュール302a
は、応答データの転送先として、イニシエータS201
aを指定するときには、本信号に「0」を出力し、イニ
シエータT202aを指定するときには、本信号に
「1」を出力する。
つなので、イニシエータIDA信号等は、1ビットの信
号にしているが、イニシエータの数が増えた場合は、そ
れに応じて、イニシエータIDA信号等のビット数は増
えることになる。
エータモジュール301aとターゲットモジュール30
2aとの間のデータ転送のタイミングについて説明す
る。
aが、ターゲットモジュール302aにデータをライト
するときの各信号の変化を示すタイミングチャートであ
る。同図は、イニシエータモジュール301aが、アド
レス20hのターゲットモジュール302aに、データ
FFhをライトするときの動作を示している。なお、各
信号は、クロックの立ち上がりエッジでサンプリングさ
れる。
ック2においてリクエストA信号に「1」を出力し、ル
ータ105aに対してデータ転送を要求する。同時に、
イニシエータモジュール301aは、アドレスA信号に
はライト対象アドレスである20hを、ライトデータA
信号にはデータFFhを、リードライトA信号にはライ
トを示す「0」を、イニシエータIDA信号には、イニ
シエータS201aであれば「0」を、イニシエータT
202aであれば「1」を出力する。
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301aの転送要求を受け付け可能なので、クロッ
ク3において、グラントA信号を「1」にする。
おいて、リクエストB信号を「1」にするとともに、ア
ドレスB信号には、ライト対象アドレスである20h
を、ライトデータB信号には、データFFhを、リード
ライトB信号には、ライトを示す「0」を出力し、イニ
シエータIDB信号には、選択したイニシエータが、イ
ニシエータS201aであれば「0」を、イニシエータ
T202aであれば「1」を出力する。
ストB信号が「1」になったことを検知すると、アドレ
スB信号、ライトデータB信号、リードライトB信号の
値を受け付けて、クロック4において、レディB信号を
「0」にする。
ック4において、グラントA信号が「1」であることを
検知すると、転送要求が受け付けられたため、リクエス
トA信号を「0」として転送を終了する。
ル301aからターゲットモジュール302aへのデー
タ転送が行われる。
aが、ターゲットモジュール302aからデータをリー
ドするときの各信号の変化を示すタイミングチャートで
ある。同図は、イニシエータモジュール301aが、ア
ドレス20hのターゲットモジュール302aから、デ
ータをリードするときの動作を示している。
ック2においてリクエストA信号に「1」を出力し、ル
ータ105に対してデータ転送を要求する。同時に、イ
ニシエータモジュール301aは、アドレスA信号には
リード対象アドレスである20hを、リードライトA信
号にはリードを示す「1」を、イニシエータIDA信号
には、イニシエータS201aであれば「0」を、イニ
シエータT202aであれば「1」を出力する。
「1」になったことを検知すると、イニシエータモジュ
ール301aの転送要求を受け付け可能なので、クロッ
ク3において、グラントA信号を「1」にする。
おいて、リクエストB信号を「1」にするとともに、ア
ドレスB信号に、リード対象アドレスである20hを、
リードライトB信号には、リードを示す「1」を出力
し、イニシエータIDB信号には、選択したイニシエー
タが、イニシエータS201aであれば「0」を、イニ
シエータT202aであれば「1」を出力する。
ントA信号が「1」になり、ルータ105aにより転送
要求が受け付けられたことを検知すると、この時点では
リードデータを受信してはいないが、データ要求情報の
転送は完了したため、リクエストA信号を「0」として
転送を終了する。
あるターゲットモジュール302aは、リクエストB信
号が「1」になり、リードライトB信号からリードアク
セスであることを検知すると、アドレスB信号からリー
ド対象アドレス20hを取得し、アドレス20hのデー
タを準備する。
は、クロック5でリードデータB信号に有効なデータを
出力し、イニシエータIDC信号には、応答データの転
送先となるイニシエータモジュール301aを示す値を
出力し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
「1」になったことを検知すると、応答データの転送受
け入れ可能なので、グラントB信号に「1」を出力する
とともに、リードデータB信号およびバリッドB信号の
値を、そのまま、リードデータA信号およびバリッドA
信号としてイニシエータモジュール301aに出力す
る。
ック6において、バリッドA信号が「1」となったこと
を検知すると、リードデータA信号を取り込む。
302aからイニシエータモジュール301aへのデー
タ転送が行われる。
明する。
元となるイニシエータと、データ要求情報の転送先とな
るターゲットと、応答データの転送元となるターゲット
と、応答データの転送先となるイニシエータとをそれぞ
れ選択する。
DSPコア102は、それぞれ独立に動作している。従
って、イニシエータS201aによるデータ要求情報の
転送要求とイニシエータT202aによるデータ要求情
報の転送要求とが、同時に発生することがある。
に、複数のイニシエータからデータ転送要求が同時に発
生した場合、常にイニシエータS201aを優先させ
る。従って、イニシエータT202aは、イニシエータ
S201aがデータ要求情報を転送していないときに限
ってデータ要求情報を転送できる。
元として選択したイニシエータに応じて、適切なライト
データB信号、リードライトB信号、イニシエータID
B信号およびグラントA信号を生成する。
イニシエータS201aを選択した場合には、イニシエ
ータS201aから供給されるライトデータA信号、リ
ードライトA信号及びイニシエータIDA信号を、それ
ぞれライトデータB信号、リードライトB信号及びイニ
シエータIDB信号として、ターゲットX203aおよ
びターゲットY204aのそれぞれに対して出力する。
また、イニシエータS201aに対するグラントA信号
には「1」を、イニシエータT202aに対するグラン
トA信号には「0」を、それぞれ出力する。
シエータT202を選択した場合には、イニシエータT
202から供給されるライトデータA信号、リードライ
トA信号及びイニシエータIDA信号を、それぞれライ
トデータB信号、リードライトB信号及びイニシエータ
IDB信号として、ターゲットX203およびターゲッ
トY204のそれぞれに対して出力する。また、イニシ
エータT202aに対するグラントA信号には「1」
を、イニシエータS201aに対するグラントA信号に
は「0」を、それぞれ出力する。
情報の転送先となるターゲットの選択について説明す
る。
に、データ要求情報の転送元として選択されたイニシエ
ータが出力するアドレスの最上位ビットの値に基づい
て、データ要求情報の転送先となるターゲットを選択す
る。すなわち、イニシエータが出力するアドレスの最上
位ビットの値が「0」の場合は、ターゲットX203a
を選択し、「1」の場合は、ターゲットY204aを選
択する。
タS201aを選択し、データ要求情報の転送先として
ターゲットX203aを選択した場合、ルータ105a
は、ターゲットX203aに対するリクエストB信号に
は、イニシエータS201aから供給されるリクエスト
A信号を出力し、ターゲットX203aに対する23ビ
ットのアドレスB信号には、イニシエータS201aが
出力する24ビットのアドレスA信号の下位23ビット
を出力する。
シエータS201aを選択し、データ要求情報の転送先
としてターゲットY204aを選択した場合は、ルータ
105aは、ターゲットY204aに対するリクエスト
B信号にはイニシエータS201aから供給されるリク
エストA信号を出力し、ターゲットY204aに対する
19ビットのアドレスB信号には、イニシエータS20
1aが出力する24ビットのアドレスA信号の下位19
ビットを出力する。
シエータT202を選択し、データ要求情報の転送先と
してターゲットX203を選択した場合は、ルータ10
5aは、ターゲットX203aに対するリクエストB信
号にはイニシエータT202aから供給されるリクエス
トA信号を出力し、23ビットのアドレスB信号のう
ち、上位4ビットには「0000」を出力し、下位19
ビットには、イニシエータT202aが出力する20ビ
ットのアドレスA信号の下位19ビットを出力する。
シエータT202aを選択し、データ要求情報の転送先
としてターゲットY204aを選択した場合は、ルータ
105aは、ターゲットY204aに対するリクエスト
B信号にはイニシエータT202aから供給されるリク
エストA信号を出力し、19ビットのアドレスB信号に
は、イニシエータT202aが出力する20ビットのア
ドレスA信号の下位19ビットを出力する。
の転送について説明する。
ス103とオンチップメモリコア104は、それぞれ独
立に動作している。従って、スプリットプロトコルを採
用した場合、ターゲットX203aによる応答データの
転送要求とターゲットY204aによる応答データの転
送要求とが、同時に発生することがある。
定められた優先順位に従って、一つのターゲットを選択
する。ここでは、ルータ105aは、複数のターゲット
から転送要求が同時に発生した場合、常にターゲットX
203aを優先させるものとする。従って、ターゲット
Y204aは、ターゲットX203aがデータ転送を行
っていないときに限って応答データの転送を行うことが
できる。
して選択したターゲットに応じて、適切なリードデータ
A信号およびグラントA信号を生成する。
ゲットX203aを選択した場合には、ターゲットX2
03から供給されるリードデータB信号をリードデータ
A信号として、イニシエータS201およびイニシエー
タT202のそれぞれに対して出力する。また、ターゲ
ットX203aに対するグラントB信号には「1」を、
ターゲットY204aに対するグラントB信号には
「0」を、それぞれ出力する。
トY204aを選択した場合は、ターゲットY204a
から供給されるリードデータB信号をリードデータA信
号として、イニシエータS201aおよびイニシエータ
T202aのそれぞれに対して出力する。また、ターゲ
ットY204aに対するグラントB信号には「1」を、
ターゲットX203aに対するグラントB信号には
「0」を、それぞれ出力する。
転送先となるイニシエータの選択について説明する。
選択は、応答データの転送元として選択したターゲット
が出力するイニシエータIDC信号に基づいて行なわれ
る。
ゲットX203aを選択した場合、ターゲットX203
aが出力するイニシエータIDC信号の値が「0」であ
れば、応答データの転送先としてイニシエータS201
aを選択する。
るバリッドA信号にはターゲットX203aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータT202a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
ターゲットX203aが出力するイニシエータIDC信
号の値が「1」であれば、応答データの転送先としてイ
ニシエータT202aを選択する。
バリッドA信号にはターゲットX203aから供給され
るバリッドB信号を出力し、イニシエータS201aに
対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
トY204aを選択した場合、ターゲットY204aが
出力するイニシエータIDC信号の値が「0」であれ
ば、応答データの転送先としてイニシエータS201a
を選択する。
るバリッドA信号にはターゲットY204aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータT202a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
ターゲットY204aが出力するイニシエータIDC信
号の値が「1」であれば、応答データの転送先としてイ
ニシエータT202aを選択する。
るバリッドA信号にはターゲットY204aから供給さ
れるバリッドB信号を出力し、イニシエータS201a
に対するバリッドA信号には、「0」を出力する。
ドレス拡張処理について説明する。
求情報の転送元としてイニシエータS201aを選択し
ている場合、ターゲットX203aに入力される23ビ
ットのアドレスB信号は、全てイニシエータS201a
が出力したものであり、全て有意である。
スB信号を4ビット分拡張することによって128メガ
バイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指定でき
る。
転送元としてイニシエータT202aを選択している場
合、ターゲットX203aに入力される23ビットのア
ドレスB信号のうち上位4ビットは、イニシエータT2
02aが出力したものではなく、ルータ105aが出力
したものであり、無効なアドレスである。
8メガバイトの外部メモリ106の全てのアドレスを指
定するためには、8ビットのアドレス拡張が必要であ
る。
示す図である。
は、アドレスレジスタ1301と、アドレス選択回路1
302と、メモリアクセス回路1303と、イニシエー
タ識別信号記憶回路1304とを備える。
スを記憶するレジスタである。本実施形態では、アドレ
スレジスタ1301は、外部メモリ106をアクセスす
るのに使われるアドレスの上位ビットの値を、各イニシ
エータ毎に保持する。すなわち、イニシエータS201
a用に4ビットの拡張アドレスと、イニシエータT20
2a用に8ビットの拡張アドレスを保持する。アドレス
レジスタ1301には、前述したアドレスレジスタ80
1と同様な方法で、拡張アドレスが設定される。
5aから供給されるイニシエータIDB信号の値に基づ
いて、メモリアクセス回路1303に供給するアドレス
の上位8ビットを生成する回路である。アドレス選択回
路1302は、イニシエータIDB信号Bが「0」であ
るとき(イニシエータS201aのとき)には、アドレ
スB信号の上位4ビットの上位にアドレスレジスタ13
01に保持されている4ビット分の拡張アドレスを連結
したものをアドレス上位8ビットとしてメモリアクセス
回路803に供給し、イニシエータIDB信号が「1」
であるとき(イニシエータT202aのとき)には、ア
ドレスレジスタ1301から供給される拡張アドレス8
ビットをメモリアクセス回路803にアドレス上位8ビ
ットとして供給する。
05aから供給されるリクエストB信号、アドレスB信
号、リードライトB信号等やアドレス選択回路1302
から供給されるアドレス上位8ビットに基づいて、外部
メモリ106に対するアクセスを行う。
部メモリ106からデータを読み出し、読み出したデー
タをリードデータB信号としてルータ105aに出力
し、同時にバリッドB信号に「1」を出力する。
05aからライトデータB信号として供給されるデータ
を外部メモリ106に書き込む。
は、ルータ105aから供給されるリクエストB信号が
「1」であるときのイニシエータIDB信号の値を保持
するレジスタである。イニシエータ識別信号記憶回路1
304が保持するイニシエータIDB信号の値は、イニ
シエータIDC信号としてルータ105aに対して出力
される。
10においてDSPコア102から外部メモリ106に
対してアクセスするときのアドレス拡張について説明す
る。
エータT202aから、外部メモリ106に対してアク
セスするための20ビットのアドレスと、DSPコア1
02であることを示すイニシエータIDA信号「1」を
出力する。
aおよびターゲットX203aを選択すると、アドレス
B信号の上位4ビットに「0000」を、アドレスB信
号の下位19ビットにイニシエータT202aから供給
される20ビットのアドレスA信号の下位19ビットを
それぞれ出力する。また、イニシエータIDB信号にイ
ニシエータT202aから供給されるイニシエータID
A信号「1」を出力する。
2を示す「1」が出力されると、ターゲットX203a
は、8ビットのアドレス拡張を行う。つまり、ターゲッ
トX203a内部のメモリアクセス回路1303には、
ルータ105aから供給されるアドレスB信号の下位1
9ビットに、アドレスレジスタ1301に保持されてい
るアドレス8ビットを連結した27ビットのアドレスが
供給される。
ビットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセス
する。アドレスが27ビットあるので、ターゲットX2
03は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスす
ることができる。
106に対してアクセスするときのアドレス拡張につい
て説明する。
エータS201aから、外部メモリ106に対してアク
セスするための24ビットのアドレスと、CPUコア1
01であることを示すイニシエータIDA信号「0」を
出力する。
aおよびターゲットX203aを選択すると、アドレス
B信号にイニシエータS201aから供給される24ビ
ットのアドレスA信号の下位23ビットを出力する。ま
た、イニシエータIDB信号にイニシエータS201a
から供給されるイニシエータIDA信号「0」を出力す
る。
1を示す「0」が出力されると、ターゲットX203a
は、4ビットのアドレス拡張を行う。つまり、ターゲッ
トX203a内部のメモリアクセス回路1303には、
ルータ105から供給されるアドレスB信号23ビット
に、アドレスレジスタ1301に保持されているアドレ
ス4ビットを連結した27ビットのアドレスが供給され
る。
ビットのアドレスを用いて外部メモリ106をアクセス
する。アドレスが27ビットあるので、ターゲットX2
03は外部メモリ106の全てのアドレスにアクセスす
ることができる。
ーゲットがデータ要求情報の転送元であるイニシエータ
に応じて異なるビット数のアドレス拡張を行うことがで
き、このアドレス拡張処理によって、CPUコア101
からも、DSPコア102からも、全てのターゲットア
ドレスに対してアクセスすることが可能になる。
れば、ターゲットがデータ要求情報の転送元であるイニ
シエータの特性に応じたアドレス拡張を行うことが可能
になる。従って、集積回路等において、異なるアドレス
幅を持つイニシエータを混在させることが可能になる。
ある。
形態を示す図である。
5、ターゲットモジュール302の間の信号線を示す図
である。
トモジュール302にデータをライトするときの各信号
の変化を示すタイミングチャートである。
トモジュール302からデータをリードするときの各信
号の変化を示すタイミングチャートである。
と、ルータ105が選択するターゲットの関係を示すア
ドレスマップである。
と、ルータ105が選択するターゲットの関係を示すア
ドレスマップである。
続形態を示す図である。
105a、ターゲットモジュール302aの間の信号線
を示す図である。
ゲットモジュール302aにデータをライトするときの
各信号の変化を示すタイミングチャートである。
ゲットモジュール302aからデータをリードするとき
の各信号の変化を示すタイミングチャートである。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 ルータに対してデータ転送要求を発行す
るイニシエータモジュールと、 ルータからのデータ転送要求を受け付け、当該要求に応
答するターゲットモジュールと、 前記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基
づいてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲ
ットモジュールに対して転送要求を発行するルータとを
備え、 前記ルータは、 前記ターゲットモジュールにアドレス拡張方法を示すア
ドレス拡張情報を供給し、 前記ターゲットモジュールは、 前記アドレス拡張情報に従って、前記ルータから供給さ
れるアドレスを拡張してデータ転送要求に応答すること
を特徴とする集積回路。 - 【請求項2】 ルータに対してデータ転送要求を発行す
るイニシエータモジュールと、 ルータからのデータ転送要求を受け付け、当該要求に応
答するターゲットモジュールと、 前記イニシエータモジュールからのデータ転送要求に基
づいてターゲットモジュールを選択し、選択したターゲ
ットモジュールに対して転送要求を発行するルータとを
備え、 前記ルータは、 前記ターゲットモジュールに、データ転送要求を発行し
たイニシエータモジュールを示すイニシエータモジュー
ル識別情報を供給し、 前記ターゲットモジュールは、 前記イニシエータモジュール識別情報に従って、前記ル
ータから供給されるアドレスを拡張してデータ転送要求
に応答することを特徴とする集積回路。 - 【請求項3】 外部からデータ転送要求を受けつけ、当
該要求に応答するターゲット回路であって、 アドレス拡張方法を示すアドレス拡張情報を受信し、 当該アドレス拡張情報に従って、アドレスを拡張してデ
ータ転送要求に応答することを特徴とするターゲット回
路。 - 【請求項4】 複数のアドレス拡張機構を備え、 前記アドレス拡張情報に基づいて、前記複数のアドレス
拡張機構から一つを選択し、選択されたアドレス拡張機
構を用いてアドレスを拡張してデータ転送要求に応答す
ることを特徴とする請求項3に記載のターゲット回路。 - 【請求項5】 複数のイニシエータ回路からの複数のデ
ータ転送要求を受けつけ、前記複数のデータ転送要求を
調停してデータ転送要求を指定されたターゲット回路に
対して供給する調停回路であって、 選択したイニシエータが発行したデータ転送要求の情報
を指定されたターゲット回路に対して供給する際に、選
択したイニシエータに応じたアドレス拡張方法を示すア
ドレス拡張情報を供給することを特徴とする調停回路。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009048399A (ja) * | 2007-08-20 | 2009-03-05 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
-
2000
- 2000-06-20 JP JP2000184928A patent/JP2002007317A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009048399A (ja) * | 2007-08-20 | 2009-03-05 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
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