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JP2002007227A - ユニバーサルスロット装置、デバイス装置、スロット優先方法、およびデバイス優先方法 - Google Patents

ユニバーサルスロット装置、デバイス装置、スロット優先方法、およびデバイス優先方法

Info

Publication number
JP2002007227A
JP2002007227A JP2000184197A JP2000184197A JP2002007227A JP 2002007227 A JP2002007227 A JP 2002007227A JP 2000184197 A JP2000184197 A JP 2000184197A JP 2000184197 A JP2000184197 A JP 2000184197A JP 2002007227 A JP2002007227 A JP 2002007227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus
priority
master
slot
bus master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000184197A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoji Kawamura
豊治 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000184197A priority Critical patent/JP2002007227A/ja
Publication of JP2002007227A publication Critical patent/JP2002007227A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットによる制約をなくし、スロットを有効
に使用するバス管理システムを提供することにある。 【解決手段】バスマスタ出力線5およびスロットIDか
ら自ユニットをバスマスタまたはバススレーブにするか
を決定し,バスマスタになるとマスタ出力線5をオフに
し,その後一定間隔で優先順位テーブル121をバスス
レーブにバス6を介して通知し,バスマスタ時に障害が
発生するとマスタ出力線5をオフにし、バススレーブに
なると自スロットIDをバス6を介してバスマスタに通
知し,バススレーブ時にマスタ出力線5がオフになると
コンパレータ114により優先度のチェックを行い優先
度が高いと自ユニットをバスマスタにさせる制御部11
2と、各ユニットの優先順位の管理を行うバスマスタ機
能部112と、バスマスタからの優先順位テーブルの置
き替えの管理を行うススレーブ機能部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニバーサルスロ
ット装置、デバイス装置、スロットバス優先方法、およ
びデバイスバス優先方法に関し、特に、ユニットまたは
デバイスがバスを獲得してバスマスタになるユニバーサ
ルスロット装置、デバイス装置、スロットバス優先方
法、およびデバイスバス優先方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスロットに挿入されるユニット
は、始めから、スロットに挿入する場所(スロット位
置)で固定的にバスマスタとバススレーブが決められて
いる。更に、バスマスタが二重構造になっており、バス
マスタがダウンすると、待機系のユニットがバスマスタ
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バスマ
スタを2重化してバスを管理している従来のシステムで
は次のような課題がある。すなわち、バスマスタのスロ
ットが固定されているため、スロット毎に挿入できるユ
ニットの種類が決まってしまい、制約されるという問題
点と、バスマスタが二重化構造されているため、待機中
のスロットは実際には働いていないことになり、無駄が
あるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は,スロットによる制約をな
くし、スロットを有効に使用するバス管理システムを提
供することにある。
【0005】また、本発明の目的は、デバイス間の制約
をなくし、デバイスを有効に使用するバス管理システム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のユニバーサルスロット装置は、バ
スに接続された複数のスロットを備え、前記スロットに
挿入されたユニット間同士で前記バスの獲得を行うユニ
バーサルスロット装置において、バスマスタが存在する
かどうかを示すマスタ出力線を備え、前記スロットに挿
入されたユニットの中から次ぎのバスマスタを決定する
優先順位を記録している優先順位テーブルを格納したメ
モリと、自ユニットの優先度と前記優先順位テーブルに
記録されている他ユニットの優先度とのチェックを行う
コンパレータと、前記バスマスタ出力線および前記スロ
ットIDから自ユニットをバスマスタまたはバススレー
ブにするかを決定し,バスマスタになると前記マスタ出
力線を介してバススレーブに通知し,その後一定間隔で
優先順位テーブルをバススレーブに前記バスを介して通
知し,バスマスタ時に障害が発生すると前記マスタ出力
線を介してバススレーブに通知し,バススレーブになる
と自スロットIDを前記バスを介してバスマスタに通知
し,バススレーブ時にバスマスタ障害を前記マスタ出力
線を介して検出すると前記コンパレータにより優先度の
チェックを行い自ユニットの優先度が高いと自ユニット
をバスマスタにさせる制御部と、バススレーブからのス
ロットIDにより前記優先順位テーブルに記録されてい
る各ユニットの優先順位の管理を行うバスマスタ機能部
と、前記メモリに格納された優先順位テーブルをバスマ
スタから受信した前記優先順位テーブルに置き替える管
理を行うバススレーブ機能部とを有することを特徴とし
ている。
【0007】また、本発明の第2のユニバーサルスロッ
ト装置は、バスに接続された複数のスロットを備え、前
記スロットに挿入されたユニット間同士で前記バスの獲
得を行うユニバーサルスロット装置において、前記ユニ
ットは、電源オン時または前記スロットへの挿入時に前
記スロットのスロットIDから自ユニットをバスマスタ
またはバススレーブにするかを決定する決定手段と、バ
スマスタを獲得すると、障害時に前記スロットに挿入さ
れたユニットの中から次ぎのバスマスタを決定する優先
順を記録した優先順位テーブルの管理を行う優先順位管
理手段と、前記優先順位テーブルを一定間隔で前記バス
スレーブに通知するテーブル通知手段と、障害が発生す
ると、バススレーブに通知する障害通知手段とを有し、
前記バススレーブは、前記優先順位テーブルを受信する
と前記優先順位テーブルを保存する保存手段と、前記バ
スマスタからの障害通知を検出すると、所定時間がたっ
てから自スロットIDの優先度と前記保存手段で保存し
た前記優先順位テーブルに記録されている他のユニット
の優先度とのチェックを行うチェック手段と、前記チェ
ック手段により前記自スロットIDが一番高いと判断し
た場合にはバスマスタに移るバスマスタ移行手段とを有
している。
【0008】更に、上記の第2のユニバーサルスロット
装置において、前記決定手段は、バスマスタの獲得を示
す信号を検索する手段と、前記獲得示す信号がオフであ
れば、自スロットIDをバスマスタに送信すると共に規
定時間内に受信したスロットIDと自スロットIDとを
比較する手段と、比較した結果優先度が高ければバスマ
スタとする手段と、前記獲得を示す信号がオンであれ
ば、バススレーブになる手段と、自スロットIDを他ユ
ニットに送信する手段とを有している。
【0009】また、本発明の第1のユニバーサルデバイ
ス装置は、バスに接続されデバイスIDを有した複数の
デバイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサルデ
バイス装置において、バスマスタが存在するかどうかを
示すマスタ出力線を備え、前記バスに接続されたデバイ
スの中から次ぎのバスマスタを決定する優先順位を記録
している優先順位テーブルを格納したメモリと、自デバ
イスの優先度と前記優先順位テーブルに記録されている
他デバイスの優先度とのチェックを行うコンパレータ
と、前記マスタ出力線および前記デバイスIDから自デ
バイスをバスマスタまたはバススレーブにするかを決定
し,バスマスタになると前記マスタ出力線を介してバス
スレーブに通知し,その後一定間隔で優先順位テーブル
をバススレーブに前記バスを介して通知し,バスマスタ
時に障害が発生すると前記マスタ出力線を介してバスス
レーブに通知し,バススレーブになると自デバイスID
を前記バスを介してバスマスタに通知し,バススレーブ
時にバスマスタ障害を前記マスタ出力線を介して検出す
ると前記コンパレータにより優先度のチェックを行い自
デバイスが高いと判断すると自デバイスをバスマスタに
させる制御部と、バススレーブからのスロットIDによ
り前記優先順位テーブルに記録されている各デバイスの
優先順位の管理を行うバスマスタ機能部と、前記メモリ
に格納された優先順位テーブルをバスマスタから受信し
た前記優先順位テーブルに置き替える管理を行うバスス
レーブ機能部とを有することを特徴としている。
【0010】また、本発明の第2のユニバーサルデバイ
ス装置は、バスに接続されデバイスIDを有した複数の
デバイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサルデ
バイス装置において、前記デバイスは、電源オン時に前
記デバイスIDから自デバイスをバスマスタまたはバス
スレーブにするかを決定する決定手段と、バスマスタを
獲得すると、障害時に前記デバイスの中から次ぎのバス
マスタを決定する優先順位を記録した優先順位テーブル
の管理を行う優先順位管理手段と、前記優先順位テーブ
ルを一定間隔で前記バススレーブに通知するテーブル通
知手段と、障害が発生すると、前記バススレーブに通知
する障害通知手段とを有し、前記バススレーブは、前記
優先順位テーブルを受信すると前記優先順位テーブルを
保存する保存手段と、前記バスマスタからの障害通知を
検出すると、所定時間がたってから自デバイスIDの優
先度と前記保存手段で保存した前記優先順位テーブルに
記録されている他デバイスの優先度とのチェックを行う
チェック手段と、前記チェック手段により前記自デバイ
スIDが一番高いと判断した場合にはバスマスタに移る
バスマスタ移行手段とを有することを特徴としている。
【0011】更に、上記の第2のユニバーサルデバイス
装置において、前記決定手段は、バスマスタの獲得を示
す信号を検索する手段と、前記獲得を示す信号がオフで
あれば、自デバイスIDをバスマスタに送信すると共に
規定時間内に受信したデバイスIDと自デバイスIDと
を比較する手段と、比較した結果優先度が高ければバス
マスタになる手段と、前記獲得を示す信号がオンであれ
ばバススレーブになる手段と、自デバイスIDを他デバ
イスに送信する手段とを有することを特徴としている。
【0012】また、本発明のユニバーサルスロット優先
方法は、バスに接続された複数のスロットを用いて、前
記スロットに挿入されたユニット間同士で前記バスの獲
得を行うユニバーサルスロットバス優先方法であって、
バスマスタが存在することを示すマスタ出力線を準備
し、前記ユニットは、電源オン時または前記スロットへ
の挿入時に前記スロットのスロットIDから自ユニット
をバスマスタまたはバススレーブにするかを決定し、バ
スマスタを獲得すると、前記マスタ出力線をオンにし、
前記スロットに挿入されたユニットに対し障害発生時の
優先順位を示す優先順位テーブルをメモリに作成し、前
記優先順位テーブルを一定間隔で前記バススレーブに通
知し、障害が発生すると、前記マスタ出力線をオフに
し、前記バススレーブは、前記優先順位テーブルを受信
すると前記優先順位テーブルを保存し、前記バスマスタ
からの前記マスタ出力線を介して前記バスマスタの障害
を検出すると、所定時間がたってから自スロットIDの
優先度と前記メモリの保存された優先順位テーブルに記
録されている他のユニットの優先度とのチェックを行
い、前記自スロットIDが一番高いと判断した場合には
バススレーブからバスマスタに移ることを特徴としてい
る。
【0013】更に、上記のユニバーサルスロット優先方
法において、前記ユニットは、電源オン時または前記ス
ロットへの挿入時に前記バスマスタ出力線を検索し、前
記電源オン時のバスマスタ出力線がオフであれば、自ス
ロットIDをバスマスタに送信すると共に、規定時間内
に受信したスロットIDと自スロットIDとを比較し、
比較した結果優先度が高ければバスマスタになり、前記
電源オン時のバスマスタ出力線がオンであれば、バスス
レーブになり、自スロットIDを他ユニットに送信する
ことを特徴としている。
【0014】また、本発明のユニバーサルデバイス優先
方法は、バスに接続されデバイスIDを有した複数のデ
バイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサルデバ
イス優先方法であって、バスマスタが存在することを示
すマスタ出力線を準備し、前記デバイスは、電源オン時
に前記デバイスIDから自ユニットをバスマスタまたは
バススレーブにするかを決定し、バスマスタを獲得する
と、前記マスタ出力線をオンにし、前記バスに接続され
たデバイスの中から次のバスマスタにする優先順位を示
す優先順位テーブルをメモリに作成し、前記優先順位テ
ーブルを一定間隔で前記バススレーブに通知し、障害が
発生すると、前記マスタ出力線をオフにし、前記バスス
レーブは、前記優先順位テーブルを受信すると前記優先
順位テーブルを保存し、前記バスマスタからの前記マス
タ出力線を介して前記バスマスタの障害を検出すると、
所定時間がたってから自デバイスIDの優先度と前記メ
モリの保存された優先順位テーブルに記録されている他
のデバイスの優先度とのチェックを行い、前記自デバイ
スIDが一番高いと判断した場合にはバススレーブから
バスマスタに移ることを特徴としている。
【0015】更に、上記のユニバーサルデバイス優先方
法は、前記デバイスは、電源オン時に前記バスマスタ出
力線を検索し、前記電源オン時のバスマスタ出力信号が
オフであれば、デバイスIDをバスマスタに送信すると
共に、規定時間内に受信したデバイスIDと自スロット
IDとを比較し、比較した結果優先度が高ければバスマ
スタになり、前記電源オン時のバスマスタ出力線がオン
であれば、バススレーブになり、自デバイスIDを他ユ
ニットに送信することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について、図面を参照して説明する。図2を参照する
と、本発明の実施の形態を示す装置内の構成は、スロッ
ト71,72,73,74と、スロット71に挿入され
るユニット1と、スロット72に挿入されるユニット2
と、スロット73に挿入されるユニット3と、スロット
74に挿入されるユニット4と、各スロット間を装置内
バスで接続するバス6と、各スロット間に接続されマス
タが存在していることを示すマスタ出力信号線5とから
構成される。
【0017】図1を参照すると、図2のユニット1,
2,3,4を詳細に示したブロック図である。すなわ
ち、ユニット1,2,3,4は、マスタ出力信号線5と
のインタフェースの制御を行うインタフェース部14
と、バス6に対するマスタおよびスレーブの制御に関す
る動作を行うCPU11と、読み出しおよび書き込みの
できるメモリ12と、時間監視を行うタイマ13とから
構成される。
【0018】CPU11はプログラム制御により動作す
るが、その制御を機能ブロックで示すと、CPU11
は、制御部111と、バス6に対するマスタまたはスレ
ーブの振り分けを行う制御部111と、自スロットID
と他スロットIDとを比較するコンパレータ114と、
バス6に対するマスタの制御を行うバスマスタ機能部1
12と、バス6に対するスレーブの制御を行うスレーブ
機能部113とから構成される。
【0019】なお、スロットIDとは、スロット毎に異
なる番号で、装置のシェルフ(棚)のスロット位置で一
意的に決まる番号のことである。すなわち、スロットI
Dは、スロット71,72,73,74に固定的に割り
付けられており、各スロットに挿入された各ユニットが
直接自スロットを読み出すことにより自分のスロットI
Dを識別することができる。スロットIDは、例えば、
スロット71が「01」に、スロット72が「02」
に、スロット73が「03」に、スロット74が「0
4」に、それぞれ割り付けられており、CPU11が実
行する命令により、その内容を読み出し、認識する。
【0020】複数のスロットを有する装置内で、複数の
ユニットが1つのバス6を共有している。このような、
複数のユニットで1つのバスを共有する場合、各ユニッ
トのバスの使用権の管理が必要となる。
【0021】本装置では、バス管理を行う(バス6に対
するマスタの制御を行う)ユニットをバスマスタと呼
び、その他の(バス6に対するスレーブの制御を行う)
ユニットをバススレーブと呼ぶことにする。各ユニット
がCPU内部にバスマスタ機能部112とスレーブ機能
部113の両方を保有しており、1つのユニットだけが
バスマスタに、その他のユニットがバススレーブに、そ
れぞれなる。
【0022】CPU11の内部には、バスマスタまたは
バススレーブを決定する制御部111もあり、この制御
部111がインタフェース部14を介してマスタ出力信
号線5とのやり取りを行う。自ユニットがバスマスタに
なると、制御部111は、インタフェース部14に指示
することによりマスタ出力信号線5にHigh信号(論
理値「1」)を出力し、自ユニットがバスマスタである
ことを他ユニットに通知する。一方、自ユニットがバス
スレーブになると、制御部111は、マスタ出力信号線
5からインタフェース部14を介してHigh信号を受
信し、自ユニット以外にバスマスタがいることを認識す
る。
【0023】メモリ12は、バスマスタに関する優先順
位テーブル121を保有する。この優先順位テーブル1
21は、バスマスタがいなくなったときに、次にどのス
ロットに挿入されているユニットがバスマスタになるか
の順位付けを行なうためのテーブルである。また、バス
マスタおよびバススレーブが決定された後、この優先順
位テーブル121は、一定時間毎にバスマスタならバス
6を介して送信データとして、バススレーブならバス6
を介して受信データとして、利用される。
【0024】図3を参照すると、優先順位テーブル12
1は、動作中のスロットID、バスマスタになる優先順
位を示す優先順位(例えば、若い番号程、優先度が高
い)、バスマスタを示すモード(例えば、論理値「1」
がバスマスタを、論理値「0」がバススレーブをそれぞ
れ示す)を含む。なお、装置の電源のON時に、優先順
位およびモードは、スロットIDに対応した状態で登録
される。
【0025】タイマ13は、バスマスタとなるユニット
がダウンしてマスタ出力信号線がLow(論理値
「0」)になった瞬間から働き,次にバスマスタになる
べきユニットが故障などである一定の時間経過してもバ
スマスタになれなかったときに、次にバスマスタの優先
順位の高いユニットがバスマスタになるという動作のた
めに用いられる。すなわち、バスマスタおよびバススレ
ーブが決定された後、本タイマ13の起動または停止
は、マスタ出力信号線5のHighまたはLowに変化
したときに決まる。
【0026】CPU11のコンパレータ114は、複数
ユニットが同時に電源をON(POWER ON)にし
た時に、どのユニットがバスマスタになるかを決めるた
め比較手段として使用される。また、コンパレータ11
4は、バスマスタとバススレーブとが決定された後、バ
スマスタの障害発生時に自ユニットの優先度と優先順位
テーブルに記録された他ユニットの優先度とを比較する
場合に比較手段として使用される。
【0027】インタフェース部14は、CPU11(制
御部111)からの指示があると、図示していないフリ
ップフロップに論理値「1」を設定することによりマス
タ出力信号線5をHighにする。なお、マスタ出力信
号線5への出力側は、Wired−ORになっており、
マスタ出力線5の入力側の信号(ユニットの出力)が1
つでも論理値「1」になると、マスタ出力信号線5がH
ighになる。
【0028】次に、図1〜図5を参照して、本発明の第
1の実施の形態の動作について説明する。装置の電源が
ON、または電源がON時にスロットにユニットが投入
されると、そのユニットのCPU11は、制御を制御部
111に渡す。制御部111は、マスタ出力信号線5を
インタフェース部14を介して読み出し、マスタ出力信
号線5がHighかLowかを判断する(図4のステッ
プS1,S2)。
【0029】マスタ出力信号線がLowであれば、制御
部111は、自ユニットIDを自スロットから読み出
し、他の全ユニットに対しバス6を介して送信する。こ
のとき、他のユニットからスロットIDが送られてきた
場合は、制御部111は、メモリ12のワークエリアに
受信したスロットIDを保存する。その後(規定時間待
ってから)、制御部111は、他のユニットIDを受信
していれば、受信した他のスロットIDと自ユニットI
Dとを比較するために、その制御をコンパレータ114
に制御を渡す。制御を渡されたコンパレータ114は、
メモリ12のワークエリアに保存した全ての他のスロッ
トIDを順に検索しながら他スロットIDと自スロット
IDとを比較し、比較した結果を制御部111に返す
(ステップS2〜S5)。
【0030】比較した結果を受けた制御部111は、自
ユニットIDが他のユニットIDよりも優先度が低けれ
ば、他のユニットがマスタ出力線5をHighにするこ
とを期待して、ステップS2から再度制御を繰り返す
(ステップS6)。
【0031】この場合、自ユニットIDが他のユニット
IDよりも優先度が高ければ、制御部111は、自ユニ
ットがバスマスタになったことを認識し、インタフェー
ス部14を介してマスタ出力信号線5をHighにす
る。更に、優先順位テーブル121を作成するために、
制御をバスマスタ機能部112に制御を渡す。制御を渡
されたバスマスタ機能部112は、メモリ12のワーク
エリアの内容を基にマスタ優先順位テーブル121を作
成し、メモリ12に格納し、制御を制御部111に戻す
(ステップS7)。この場合の優先順位テーブル121
には、メモリ12のワークエリアにあるスロットID
(バスマスタを決めるまでに受信したスロットID)の
若い順に若い番号が付与される。なお、ステップS4に
おいて、他のユニットからのユニットIDの受信がなけ
れば、制御部111は、ステップS7の処理を行う。
【0032】一方、ステップ2において、制御部111
は、マスタ出力信号線5がHighになっていることを
検出すると、既に、バスマスタのユニットが存在してい
るものと認識すると共に、自ユニットがバススレーブに
なったことを認識する。更に、制御部111は、自スロ
ットIDを自スロットから読み出し、他の全ユニットに
対しバス6を介して送信する(ステップS8)。
【0033】このようにして、電源ON時またはユニッ
ト挿入時におけるバスマスタかバススレーブの決定は、
ステップS1〜S8の処理で行われることになる。
【0034】ステップS8において、バススレーブから
送信されるスロットIDは、バスマスタのユニットにも
送信されることになるが、バスマスタとなったユニット
は、スロットIDを受信すると、制御部111は、バス
マスタ機能部112に制御を渡す。制御を渡されたバス
マスタ機能部112は、メモリ12の優先順位テーブル
121に受信したスロットIDを追加することで、優先
順位テーブル121を更新し、制御を制御部11に戻す
(ステップS11,S14)。この場合の追加の仕方と
して、バスマスタ機能部112は、スロットID欄には
受信したIDを、優先順位欄には登録されている1番大
きい番号に+1加算した値を、モード欄にはバススレー
ブを示す論理値「0」を、それぞれ設定する。なお、バ
ススレーブから送信されたスロットIDをバススレーブ
となったユニットが受信しても無視される。
【0035】更に、バスマスタとなったユニットのCP
U11の制御部111は、一定の時間毎に、優先順位テ
ーブルを他のユニットに送信するために、バスマスタ機
能部112に制御を渡す。制御を渡されたバスマスタ機
能部112は、メモリ12の優先順位テーブル121を
読み出し、優先順位テーブル121に登録されているス
ロットIDに該当するユニットに対し優先順位テーブル
を送信し、制御を制御部11に戻す(ステップS12,
S15)。
【0036】更に、バスマスタとなったユニットのCP
U11の制御部111は、障害が発生したかどうかをチ
ェックし、障害の発生を検出すると、マスタ出力信号線
5をインタフェース部14を介してHighからLow
にする(ステップS13,S16)。
【0037】一方、バススレーブとなったユニットのC
PU11の制御部111は、ステップS15において、
バスマスタから送信された優先順位テーブル121を受
信すると、制御をスレーブ機能部113に渡す。制御を
渡されたスレーブ機能部113は、受信した優先順位テ
ーブル121をメモリ12に格納(この場合上書き)す
ることにより、古い優先順位テーブル121を更新し、
制御を制御部111に戻す(図5のステップS21,S
24)。
【0038】更に、バススレーブとなったユニットのC
PU11の制御部111は、マスタ出力信号線5がイン
タフェース部14を介してLowを検出すると、バスマ
スタとなったユニットがダウンしたことを認識すると共
に、タイマに設定時間を設定し、タイマ13を起動する
(ステップS22,S25)。
【0039】やがて、タイマ13が規定時間に達する
と、制御部111は、コンパレータ114に制御を渡
す。制御を渡されたコンパレータ114は、メモリ12
の優先順位テーブル121から先ず自スロットIDの優
先順位を読み出し、その読み出した自スロットの優先順
位と優先順位テーブル121に登録されている他の全ス
ロットの優先順位とを比較し、比較した結果を制御部1
11に返す。制御部111は、比較した結果から自スロ
ットIDが他のスロットIDよりも優先度が低いと判断
した場合、バススレーブのままでタイマ13を停止し、
クリアする(ステップS23,S26,S27,S2
8)。
【0040】制御部111は、比較した結果優先度が高
いと判断した場合、自ユニットがバスマスタになったと
判断し、マスク出力信号線5をインタフェース部14を
介して、LowからHighにすると共に、タイマ13
を停止し、クリアする。更に、制御部111は、優先順
位テーブル121を更新するために、バスマスタ機能部
112に制御を渡す。制御を渡されたバスマスタ機能部
112は、優先順位テーブル121を更新し、制御を制
御部111に戻す(ステップS29,S30)。この場
合の更新方法は、障害の起こしたスロットIDに関する
情報は削除し、バスマスタとなった自スロットIDに対
応するモード欄に、バスマスタを示す論理値「1」を設
定する。
【0041】次に、各ユニットにおける状態遷移として
見た場合の図6および図7の動作を、図1〜図5を基に
して説明する。図6を参照すると、複数スロットを有す
る装置の各スロットのうち、最初にスロットに入って電
源をONにしたユニット1は、マスタ出力信号線5を読
み、Low(=Deactive:バスマスタがいない
こと)を認識し、同時にバス6を介して自スロットID
を他ユニットに通知する。ユニット1は、マスタ出力信
号線5がLowであることと、他ユニットからスロット
IDの通知が来ないことから装置内には自ユニットしか
存在しないことを認識し、バスマスタになる(図6のス
テップA1:図4のステップS1〜S4に該当)。
【0042】バスマスタとなるCPU11の制御部11
1は、自分がバスマスタであることを、マスタ出力信号
線5にHigh信号を出すことによりバススレーブとな
るユニットに通知する(ステップA2:図4のステップ
7に該当)。
【0043】その後、スロット72,73,74にそれ
ぞれ挿入されたユニット2,3,4のCPU11内の制
御部111は、自分以外でバスマスタがいることをマス
タ出力信号線5から認識することにより、バススレーブ
となり、他のユニットに対しバス6を介して自スロット
IDを通知する(ステップA3,A4:図4のステップ
S1,S2,S8に該当)。
【0044】なお、複数ユニットが同時にスロットに入
っていて電源をONにした場合は、次の方法でスロット
IDの最も若いユニットがバスマスタになる。複数ユニ
ットが同時に電源をONにする(図7のステップB1)
と、各ユニットは、マスタ出力信号線5がLowになっ
ているため、自スロットのスロットIDをバス6を介し
て他ユニットに通知する(ステップB2:図4のステッ
プS1〜S3に該当)。
【0045】各ユニットは、各ユニットIDを受けて、
コンパレータ114で自スロットIDと各スロットID
とを比較し、自スロットIDが最も若ければバスマスタ
となる(ステップB4:図4のステップS4〜S7に該
当)。
【0046】各ユニットは、自スロットIDが最も若く
なければバススレーブとなり、自スロットIDを他ユニ
ットに送信する(ステップB5:図4のステップS8に
該当)。
【0047】バスマスタは、自分が障害などでバスマス
タでなくなったときのために、自分以外のどのユニット
がバスマスタになるかの優先順位テーブル121をメモ
リ12に持ち、スロットIDを受信する毎に優先順位テ
ーブル121を更新する。更に、バスマスタは、定期的
にバス6を通してバススレーブに通知しておく(図6の
ステップA5:図4のステップS11,S14に該当、
ステップA6:図4のステップS12,S15に該
当)。それと同時に、バススレーブは、バスマスタが定
期的に通知した優先順位テーブル121をバス6からメ
モリ12に取り込む(ステップA7:図5のステップS
21,S24に該当)。
【0048】この場合の優先順位テーブルを作成してい
く方法は次の通りである。すなわち、装置の電源がON
した時点でのユニットで、スロットIDの若い順が優先
順となり、その後、空きスロットに挿入されたユニット
の順で優先順となる。全てのユニットは、スロットに挿
入されたときにバスを介して自スロットIDを他ユニッ
トに通知するので、各ユニットは順次、他ユニットの存
在を知ることができる。
【0049】バスマスタが障害などでバスマスタでなく
なったとき(ステップA8:図4のステップS13,S
16)、バスマスタ出力線5の信号がLowになり、バ
ススレーブは、バスマスタがなくなったことをCPU1
1内の制御部111で認識し、タイマ13を始動させる
(ステップA9:図5のステップS22,S25に該
当)。
【0050】一定時間(タイマ13のタイムアウト)後
に、各スレーブは、メモリ内に定期的に通知されていた
優先順位テーブル121に基づき自分のスロットIDの
優先度と全ての他スロットIDの優先度との比較を行う
(ステップA10:図5のステップS23,S26に該
当)。その比較結果、最も高い優先順位であるユニット
がバスマスタになり(ステップA11:図5のステップ
S27,S29,S30)、その他のユニットがバスス
レーブになる(ステップA12:図5のステップS2
7,S28)。このとき、同時にタイマ13は、停止し
リセットされる。
【0051】なお、バスマスタがダウンしマスタ出力信
号線5がLowになった瞬間から、制御部111内のタ
イマ13が働く。次にバスマスタになるべきユニットが
故障などでバスマスタになれないときはバス6上にバス
マスタがいない時間が続く。その時間がある定められた
時間を超えると、その次に優先度の高いユニットがバス
マスタになる。
【0052】以上の処理を、機能的に分類してみると、
装置のスロットに挿入された各ユニットは、決定処理
(図4のステップS1〜S8に該当)により、バスマス
タまたはバススレーブのどちらかになる。バスマスタに
なると、各ユニットは、優先順位管理処理(ステップS
7,S11,S14に該当)と、テーブル通知処理(ス
テップS12,S15に該当)と、障害通知処理(ステ
ップS13,S16に該当)を行う。バススレーブにな
ると、各ユニットは、保存処理(図5のステップS2
1,S24に該当)と、チェック処理(ステップS2
2,S25,S23,S26,S27に該当)と、バス
マスタ移行処理(ステップS27,S29,S30に該
当)とに分けることもできる。
【0053】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態は、マスタ出力信号線を介して、バスマスタまた
はバススレーブの獲得の処理を行い、バスマスタを獲得
したユニットに障害が発生しても、バススレーブになっ
ているユニットがマスタ出力信号線および線優先順位テ
ーブルを利用することにより、バスマスタになることが
できる。
【0054】すなわち、本発明の第1の実施の形態は、
マスタ機能(マスタ出力信号線からバスマスタを獲得
し、管理する処理:図4参照)およびスレーブ機能(ス
レーブとして管理する処理、マスタ出力信号線および優
先順位テーブルを利用してバスマスタになる処理:図5
参照)を各ユニットに持たせているため、バスマスタに
するスロット位置を固定的に決める必要はなく、各スロ
ットをユニバーサルスロットとして取り扱うことがで
き、スロット別によるユニットの種類の制約がなくなる
ことができる。
【0055】また、本発明の第1の実施の形態は、マス
タ機能およびスレーブ機能を各ユニットに持たせている
ため、バスマスタの二重化を行う必要がなくなること
で、待機用のバスマスタを設ける必要がなくなり、それ
により、スロットを有効に利用できる。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。本発明の第1の実施の形
態例では、スロットを有する装置内について説明した
が、1つのユニット上において、バスにつながっている
複数のデバイス(LSIのチップ)の管理においても適
用できる。
【0057】図8を参照すると、本発明の第2の実施の
形態を示すユニット8の構成は、デバイス81,82,
83,84と、各デバイス間をユニット内バスで接続す
るバス86と、バスマスタが存在していることを示すマ
スタ出力信号線85と、各デバイスにおけるマスタ出力
信号線85のインタフェース制御を行うインタフェース
部94(94−1,94−22,94−3,94−4)
とから構成される。
【0058】図9を参照すると、図8のデバイス81,
82,83,84を詳細に示したブロック図である。す
なわち、デバイス81,82,83,84は、バス86
に対するマスタおよびスレーブの制御に関する動作を行
うアービタ部91と、読み出しおよび書き込みのできる
メモリ92と、時間監視を行うタイマ93とから構成さ
れる。
【0059】アービタ部91は図示していないプロセッ
サによりプログラム制御で動作するが、その制御を機能
ブロックで示すと、アービタ部91は、制御部911
と、バス86に対するマスタまたはスレーブの振り分け
を行う制御部911と、自デバイスIDと他デバイスI
Dとを比較するコンパレータ914と、バス86に対す
るマスタの制御を行うバスマスタ機能部912と、バス
86に対するスレーブの制御を行うスレーブ機能部91
3とから構成される。
【0060】なお、各デバイスには、デバイス番号が固
定的に割り付けられており、自分のデバイスIDを識別
することができる。デバイスIDは、例えば、デバイス
81が「01」に、スロット82が「02」に、スロッ
ト83が「03」に、スロット84が「04」に、それ
ぞれ割り付けられている。割付場所は、例えば、アービ
タ部91内の図示していない不揮発性のメモリの中に格
納されている。
【0061】第1の実施の形態と比較すると、スロット
が存在しないだけで構成的には、ほぼ同じである。すな
わち、図8を参照すると、デバイス81,82,83,
84が図2のユニット1,2,3,4(ユニット内のイ
ンタフェース部を除く)に、バス85がバス5に、マス
タ出力信号線85がマスタ出力信号線5に、インタフェ
ース部94が図1のインタフェース部14に、それぞれ
に該当する。また、図9を参照すると、アービタ部91
が図1のCPU11に、メモリ92がメモリ12に、タ
イマ93がタイマ13に、制御部911が制御部111
に、バスマスタ機能部912がバスマスタ機能部112
に、スレーブ機能部913がスレーブ機能部113に、
コンパレータ914がコンパレータ114に、優先順位
テーブル921が優先順位テーブル121に、それぞれ
に該当する。
【0062】ユニット内で、複数のデバイスが1つのバ
ス6を共有している。このような、複数のデバイスで1
つのバスを共有する場合、各デバイスのバスの使用権の
管理が必要となる。
【0063】ユニットでは、バス管理を行う(バス86
に対するマスタの制御を行う)デバイスをバスマスタと
呼び、その他の(バス86に対するスレーブの制御を行
う)デバイスをスレーブと呼ぶことにする。各デバイス
がアービタ部91の内部にバスマスタ機能部112とス
レーブ機能部113の両方を保有しており、1つのデバ
イスだけがバスマスタに、その他のデバイスがバススレ
ーブに、それぞれなる。
【0064】アービタ部91は、インタフェース部94
を介してマスタ出力信号線85とのやり取りを行う。自
デバイスがバスマスタになると、制御部911は、イン
タフェース部94に指示することによりマスタ出力信号
線85にHigh信号(論理値「1」)を出力し、自デ
バイスがバスマスタであることを他デバイスに通知す
る。一方、自デバイスがバススレーブになると、制御部
911は、マスタ出力信号線85からインタフェース部
94を介してHigh信号を受信し、自デバイス以外に
バスマスタがいることを認識する。
【0065】メモリ92は、バスマスタに関する優先順
位テーブル921を保有する。この優先順位テーブル9
21は、バスマスタがいなくなったときに、次にどのス
ロットに挿入されているユニットがバスマスタになるか
の順位付けを行なうためのテーブルである。また、バス
マスタおよびバススレーブが決定された後、この優先順
位テーブル921は、一定時間毎にバスマスタならバス
86を介して送信データとして、バススレーブならバス
86を介して受信データとして、利用される。
【0066】優先順位テーブル921は、第1の実施の
形態における図3において、動作中のスロットIDがデ
バイスIDに変え、かつ優先順位およびモードは、デバ
イスIDに対応した状態で登録される点に変えれば、同
じになり、使用の仕方は、第1の実施の場合と同じであ
る。
【0067】タイマ93は、バスマスタとなるデバイス
がダウンしてマスタ出力信号線がLow(論理値
「0」)になった瞬間から働き、次にバスマスタになる
べきデバイスが故障などである一定の時間経過してもバ
スマスタになれなかったときに、更に次にバスマスタの
優先順位の高いデバイスがバスマスタになるという動作
のために用いられる。すなわち、本タイマ93の起動ま
たは停止は、バスマスタおよびバススレーブが決定され
た後、マスタ出力信号線85のHighまたはLowに
より変化したときに決まる。
【0068】アービタ部91のコンパレータ914は、
複数ユニットが同時に電源をON(POWER ON)
にしたときにどのユニットがバスマスタになるかを決め
るために使用される。また、コンパレータ914は、バ
スマスタとバススレーブとが決定された後、バスマスタ
の障害発生時に自デバイスの優先度と優先順位テーブル
に記録された他デバイスの優先度とを比較する場合に比
較手段として使用される。
【0069】次に、図を参照して、本発明の第2の実施
の形態の動作について説明する。本発明の第2の実施の
形態の動作は、図4および図5の制御部の動作のフロー
チャートに基づいて動作するため、第1の実施の形態で
説明した動作と同じになるので説明を省略する。なお、
図中のスロットIDは、デバイスIDに置き替えれば、
良い。
【0070】以上の第2の実施の形態の処理を、機能的
に分類してみると、デバイスIDを持つ各デバイスは、
決定処理(図4のステップS1〜S8に該当)により、
バスマスタまたはバススレーブのどちらかになる。バス
マスタになると、各デバイスは、優先順位管理処理(ス
テップS7,S11,S14に該当)と、テーブル通知
処理(ステップS12,S15に該当)と、障害通知処
理(ステップS13,S16に該当)を行う。バススレ
ーブになると、各デバイスは、保存処理(図5のステッ
プS21,S24に該当)と、チェック処理(ステップ
S22,S25,S23,S26,S27に該当)と、
バスマスタ移行処理(ステップS27,S29,S30
に該当)とに分けることもできる。
【0071】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態は、マスタ出力信号線を介して、バスマスタまた
はバススレーブの獲得の処理を行い、バスマスタを獲得
したユニットに障害が発生しても、バススレーブになっ
ているユニットがマスタ出力信号線および線優先順位テ
ーブルを利用することにより、バスマスタになることが
できる。
【0072】すなわち、本発明の第2の実施の形態は、
マスタ機能(マスタ出力信号線からバスマスタを獲得
し、管理する処理:図4参照)およびスレーブ機能(ス
レーブとして管理する処理、マスタ出力信号線および優
先順位テーブルを利用してバスマスタになる処理:図5
参照)を各デバイスに持たせているため、バスマスタに
するデバイスIDを固定的に決める必要はなく、デバイ
スIDによるバスマスタおよびバススレーブの制約をな
くすことができる。
【0073】また、本発明の第2の実施の形態は、マス
タ機能およびスレーブ機能を各デバイスに持たせている
ため、バスマスタの二重化を行う必要がなくなること
で、待機用のバスマスタを設ける必要がなくなり、ハー
ドウェアの削減ができる。
【0074】また、本発明の第2の実施の形態は、デバ
イス(LSI)内における処理をプログラム化すれば、
デバイス内のハードウェアの変更をする必要はなく、外
部に簡単なインタフェース部とマスタ出力信号線を設け
るだけで対処できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数ス
ロットを有する装置において、各ユニットにマスタ機能
とスレーブ機能とを持たせているため、バスマスタのス
ロットを固定する必要はなく、スロットをユニバーサル
スロット化でき、更に、スロット別によるユニットの種
類の制約がなくなるという効果がある。
【0076】また、本発明は、各ユニットにバスマスタ
機能とスレーブ機能とを持たせているため、バスマスタ
の二重化の必要がなくなるので、待機状態のバスマスタ
の存在が不必要になり、スロットを有効に使えるという
効果がある。
【0077】また、本発明は、デバイスIDがふられた
デバイスの複数を持つユニットにおいて、各デバイスに
マスタ機能とスレーブ機能とを持たせているため、バス
マスタにするデバイスIDを固定化する必要はなく、デ
バイスIDによるバスマスタおよびバススレーブの制約
をなくすことができるという効果がある。
【0078】また、本発明は、各デバイスにバスマスタ
機能とスレーブ機能とを持たせているため、バスマスタ
の二重化の必要がなくなるので、待機状態のバスマスタ
の存在が不必要になり、余分なデバイスを削除すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の各ユニット内の詳細を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態を示す装置内のブロック図
である。
【図3】図1の優先順位テーブルの内容を示す概略図で
ある。
【図4】図1の制御部の動作を示すフローチャート(1
/2)である。
【図5】図1の制御部の動作を示すフローチャート(2
/2)である。
【図6】図1のスロットに1ユニットずつ挿入される場
合の各ユニットにおける動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】図1の各スロットにユニットが挿入された状態
で電源が投入された場合の各ユニットにおける動作を示
すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すユニットのブ
ロック図である。
【図9】図8の各デバイス内の詳細を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1,2,3,4,8 ユニット 5,85 マスタ出力信号線 6,86 バス 11 CPU 12,92 メモリ 13,93 タイマ 14,94 インタフェース部 71,72,73,74 スロット 81,82,83,84 デバイス 91 アービタ部 111,911 制御部 112,912 バスマスタ機能部 113,913 スレーブ機能部 114,914 コンパレータ 121,921 優先順位テーブル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスに接続された複数のスロットを備
    え、前記スロットに挿入されたユニット間同士で前記バ
    スの獲得を行うユニバーサルスロット装置において、バ
    スマスタが存在するかどうかを示すマスタ出力線を備
    え、前記スロットに挿入されたユニットの中から次ぎの
    バスマスタを決定する優先順位を記録している優先順位
    テーブルを格納したメモリと、自ユニットの優先度と前
    記優先順位テーブルに記録されている他ユニットの優先
    度とのチェックを行うコンパレータと、前記バスマスタ
    出力線および前記スロットIDから自ユニットをバスマ
    スタまたはバススレーブにするかを決定し,バスマスタ
    になると前記マスタ出力線を介してバススレーブに通知
    し,その後一定間隔で優先順位テーブルをバススレーブ
    に前記バスを介して通知し,バスマスタ時に障害が発生
    すると前記マスタ出力線を介してバススレーブに通知
    し,バススレーブになると自スロットIDを前記バスを
    介してバスマスタに通知し,バススレーブ時にバスマス
    タ障害を前記マスタ出力線を介して検出すると前記コン
    パレータにより優先度のチェックを行い自ユニットの優
    先度が高いと自ユニットをバスマスタにさせる制御部
    と、バススレーブからのスロットIDにより前記優先順
    位テーブルに記録されている各ユニットの優先順位の管
    理を行うバスマスタ機能部と、前記メモリに格納された
    優先順位テーブルをバスマスタから受信した前記優先順
    位テーブルに置き替える管理を行うバススレーブ機能部
    とを有することを特徴とするユニバーサルスロット装
    置。
  2. 【請求項2】 バスに接続された複数のスロットを備
    え、前記スロットに挿入されたユニット間同士で前記バ
    スの獲得を行うユニバーサルスロット装置において、前
    記ユニットは、電源オン時または前記スロットへの挿入
    時に前記スロットのスロットIDから自ユニットをバス
    マスタまたはバススレーブにするかを決定する決定手段
    と、バスマスタを獲得すると、障害時に前記スロットに
    挿入されたユニットの中から次ぎのバスマスタを決定す
    る優先順を記録した優先順位テーブルの管理を行う優先
    順位管理手段と、前記優先順位テーブルを一定間隔で前
    記バススレーブに通知するテーブル通知手段と、障害が
    発生すると、バススレーブに通知する障害通知手段とを
    有し、前記バススレーブは、前記優先順位テーブルを受
    信すると前記優先順位テーブルを保存する保存手段と、
    前記バスマスタからの障害通知を検出すると、所定時間
    がたってから自スロットIDの優先度と前記保存手段で
    保存した前記優先順位テーブルに記録されている他のユ
    ニットの優先度とのチェックを行うチェック手段と、前
    記チェック手段により前記自スロットIDが一番高いと
    判断した場合にはバスマスタに移るバスマスタ移行手段
    とを有することを特徴とするユニバーサルスロット装
    置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、バスマスタの獲得を示
    す信号を検索する手段と、前記獲得示す信号がオフであ
    れば、自スロットIDをバスマスタに送信すると共に規
    定時間内に受信したスロットIDと自スロットIDとを
    比較する手段と、比較した結果優先度が高ければバスマ
    スタとする手段と、前記獲得を示す信号がオンであれ
    ば、バススレーブになる手段と、自スロットIDを他ユ
    ニットに送信する手段とを有することを特徴とする請求
    項2記載のユニバーサルスロット装置。
  4. 【請求項4】 バスに接続されデバイスIDを有した複
    数のデバイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサ
    ルデバイス装置において、バスマスタが存在するかどう
    かを示すマスタ出力線を備え、前記バスに接続されたデ
    バイスの中から次ぎのバスマスタを決定する優先順位を
    記録している優先順位テーブルを格納したメモリと、自
    デバイスの優先度と前記優先順位テーブルに記録されて
    いる他デバイスの優先度とのチェックを行うコンパレー
    タと、前記マスタ出力線および前記デバイスIDから自
    デバイスをバスマスタまたはバススレーブにするかを決
    定し,バスマスタになると前記マスタ出力線を介してバ
    ススレーブに通知し,その後一定間隔で優先順位テーブ
    ルをバススレーブに前記バスを介して通知し,バスマス
    タ時に障害が発生すると前記マスタ出力線を介してバス
    スレーブに通知し,バススレーブになると自デバイスI
    Dを前記バスを介してバスマスタに通知し,バススレー
    ブ時にバスマスタ障害を前記マスタ出力線を介して検出
    すると前記コンパレータにより優先度のチェックを行い
    自デバイスが高いと判断すると自デバイスをバスマスタ
    にさせる制御部と、バススレーブからのスロットIDに
    より前記優先順位テーブルに記録されている各デバイス
    の優先順位の管理を行うバスマスタ機能部と、前記メモ
    リに格納された優先順位テーブルをバスマスタから受信
    した前記優先順位テーブルに置き替える管理を行うバス
    スレーブ機能部とを有することを特徴とするユニバーサ
    ルデバイス装置。
  5. 【請求項5】 バスに接続されデバイスIDを有した複
    数のデバイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサ
    ルデバイス装置において、前記デバイスは、電源オン時
    に前記デバイスIDから自デバイスをバスマスタまたは
    バススレーブにするかを決定する決定手段と、バスマス
    タを獲得すると、障害時に前記デバイスの中から次ぎの
    バスマスタを決定する優先順位を記録した優先順位テー
    ブルの管理を行う優先順位管理手段と、前記優先順位テ
    ーブルを一定間隔で前記バススレーブに通知するテーブ
    ル通知手段と、障害が発生すると、前記バススレーブに
    通知する障害通知手段とを有し、前記バススレーブは、
    前記優先順位テーブルを受信すると前記優先順位テーブ
    ルを保存する保存手段と、前記バスマスタからの障害通
    知を検出すると、所定時間がたってから自デバイスID
    の優先度と前記保存手段で保存した前記優先順位テーブ
    ルに記録されている他デバイスの優先度とのチェックを
    行うチェック手段と、前記チェック手段により前記自デ
    バイスIDが一番高いと判断した場合にはバスマスタに
    移るバスマスタ移行手段とを有することを特徴とするユ
    ニバーサルデバイス装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段は、バスマスタの獲得を示
    す信号を検索する手段と、前記獲得を示す信号がオフで
    あれば、自デバイスIDをバスマスタに送信すると共に
    規定時間内に受信したデバイスIDと自デバイスIDと
    を比較する手段と、比較した結果優先度が高ければバス
    マスタになる手段と、前記獲得を示す信号がオンであれ
    ばバススレーブになる手段と、自デバイスIDを他デバ
    イスに送信する手段とを有することを特徴とする請求項
    5記載のユニバーサルデバイス装置。
  7. 【請求項7】 バスに接続された複数のスロットを用い
    て、前記スロットに挿入されたユニット間同士で前記バ
    スの獲得を行うユニバーサルスロットバス優先方法であ
    って、バスマスタが存在することを示すマスタ出力線を
    準備し、前記ユニットは、電源オン時または前記スロッ
    トへの挿入時に前記スロットのスロットIDから自ユニ
    ットをバスマスタまたはバススレーブにするかを決定
    し、バスマスタを獲得すると、前記マスタ出力線をオン
    にし、前記スロットに挿入されたユニットに対し障害発
    生時の優先順位を示す優先順位テーブルをメモリに作成
    し、前記優先順位テーブルを一定間隔で前記バススレー
    ブに通知し、障害が発生すると、前記マスタ出力線をオ
    フにし、前記バススレーブは、前記優先順位テーブルを
    受信すると前記優先順位テーブルを保存し、前記バスマ
    スタからの前記マスタ出力線を介して前記バスマスタの
    障害を検出すると、所定時間がたってから自スロットI
    Dの優先度と前記メモリの保存された優先順位テーブル
    に記録されている他のユニットの優先度とのチェックを
    行い、前記自スロットIDが一番高いと判断した場合に
    はバススレーブからバスマスタに移ることを特徴とする
    ユニバーサルスロットバス優先方法。
  8. 【請求項8】 前記ユニットは、電源オン時または前記
    スロットへの挿入時に前記バスマスタ出力線を検索し、
    前記電源オン時のバスマスタ出力線がオフであれば、自
    スロットIDをバスマスタに送信すると共に、規定時間
    内に受信したスロットIDと自スロットIDとを比較
    し、比較した結果優先度が高ければバスマスタになり、
    前記電源オン時のバスマスタ出力線がオンであれば、バ
    ススレーブになり、自スロットIDを他ユニットに送信
    することを特徴とする請求項7記載のユニバーサルスロ
    ットバス優先方法。
  9. 【請求項9】 バスに接続されデバイスIDを有した複
    数のデバイス間同士で前記バスの獲得を行うユニバーサ
    ルデバイス優先方法であって、バスマスタが存在するこ
    とを示すマスタ出力線を準備し、前記デバイスは、電源
    オン時に前記デバイスIDから自ユニットをバスマスタ
    またはバススレーブにするかを決定し、バスマスタを獲
    得すると、前記マスタ出力線をオンにし、前記バスに接
    続されたデバイスの中から次のバスマスタにする優先順
    位を示す優先順位テーブルをメモリに作成し、前記優先
    順位テーブルを一定間隔で前記バススレーブに通知し、
    障害が発生すると、前記マスタ出力線をオフにし、前記
    バススレーブは、前記優先順位テーブルを受信すると前
    記優先順位テーブルを保存し、前記バスマスタからの前
    記マスタ出力線を介して前記バスマスタの障害を検出す
    ると、所定時間がたってから自デバイスIDの優先度と
    前記メモリの保存された優先順位テーブルに記録されて
    いる他のデバイスの優先度とのチェックを行い、前記自
    デバイスIDが一番高いと判断した場合にはバススレー
    ブからバスマスタに移ることを特徴とするユニバーサル
    デバイスバス優先方法。
  10. 【請求項10】 前記デバイスは、電源オン時に前記バ
    スマスタ出力線を検索し、前記電源オン時のバスマスタ
    出力信号がオフであれば、デバイスIDをバスマスタに
    送信すると共に、規定時間内に受信したデバイスIDと
    自スロットIDとを比較し、比較した結果優先度が高け
    ればバスマスタになり、前記電源オン時のバスマスタ出
    力線がオンであれば、バススレーブになり、自デバイス
    IDを他ユニットに送信することを特徴とする請求項9
    記載のユニバーサルデバイスバス優先方法。
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