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JP2002099097A - 走査露光方法および走査型露光装置 - Google Patents

走査露光方法および走査型露光装置

Info

Publication number
JP2002099097A
JP2002099097A JP2000291180A JP2000291180A JP2002099097A JP 2002099097 A JP2002099097 A JP 2002099097A JP 2000291180 A JP2000291180 A JP 2000291180A JP 2000291180 A JP2000291180 A JP 2000291180A JP 2002099097 A JP2002099097 A JP 2002099097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
exposure
scanning exposure
substrate
scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000291180A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Machino
勝弥 町野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000291180A priority Critical patent/JP2002099097A/ja
Publication of JP2002099097A publication Critical patent/JP2002099097A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70466Multiple exposures, e.g. combination of fine and coarse exposures, double patterning or multiple exposures for printing a single feature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の複数の露光領域に走査露光する際に
もステージ精度を容易に補正する。 【解決手段】 マスクMと基板Pとを露光光に対して所
定の方向−Xに同期移動させて、マスクMに形成された
パターンを基板P上の複数の露光領域A1〜A6に走査
露光する。露光領域の一つA1〜A4に走査露光を行っ
た後、次の露光領域A5、A6に走査露光を行うまでの
間に、マスクMと基板Pとの少なくとも一方を他方に対
して相対移動させるステップと、相対移動後に、相対移
動前の同期移動の方向と同じ方向に、マスクMと基板P
とを同期移動させるステップと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクと基板とを
所定方向に同期移動して、マスクに形成されたパターン
を基板に露光する走査露光方法および走査型露光装置に
関し、特に、マスクのパターンを基板上の複数の露光領
域に露光形成する際に用いて好適な走査露光方法および
走査型露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の表示デバイ
スとしては、薄型化を可能とする液晶表示デバイスが多
用されるようになっている。この種の液晶表示デバイス
は、平面視矩形状のガラスプレート上にITO透明薄膜
電極と液晶分子配向素子を形成し、ガラスプレートで液
晶層を挟み込み、これらのガラスプレートの外周部を封
着材で気密に封着された構造になっている。上記のIT
O透明薄膜電極当等は、ガラスプレート上にフォトリソ
グラフィの手法で所望の形状にパターニングすることに
より製造されている。
【0003】そして、このフォトリソグラフィ装置とし
ては、特に露光領域よりも大きなマスク上に形成された
露光パターンをガラスプレート上のフォトレジスト層に
露光するミラープロジェクションタイプのアライナー
や、複数の投影光学系を有し、マスクとガラスプレート
とを走査移動(同期移動)させるレンズスキャンタイプ
の露光装置が多く用いられている。
【0004】ところで、上記の液晶表示デバイスでは、
画面の見やすさ等から大面積化が進んでいるとともに、
更なるデザイン・ルールの微細化を取りつつ、スループ
ットの高速化による生産性の向上が要求されている。そ
のため、1枚のマスク上に複数のデバイスパターンを形
成し、ガラスプレート上の複数の露光領域に投影するこ
とにより、1枚のガラスプレートからより多くのデバイ
スを得る、いわゆる多面取りを行うことも求められてい
る。
【0005】また、最近では、デバイスパターンの大面
積化や多数取りに対応するために、走査露光後とマスク
およびガラスプレートのステップ移動を繰り返す、いわ
ゆるステップ・アンド・スキャンタイプの露光装置も用
いられている。この種の走査型露光装置は、例えば、図
22に示すように、デバイスパターン(パターン)Aが
4つ形成されたマスクMとガラスプレートPとを投影光
学系PLに対して同期移動することにより、ガラスプレ
ートP上にそれぞれ4つのデバイスパターンAを有する
グループG1〜G4を順次露光して合計16のデバイス
パターンAを転写するものである。
【0006】この場合、例えば走査方向をX方向とする
と、まずグループG1を走査露光した後に、マスクMお
よびガラスプレートPをX方向に相対移動させ、そして
これらを再度同期移動させてグループG2を走査露光す
る。次に、マスクMとガラスプレートPとをY方向に相
対的に相対移動させる。そして、上記と同様の手順でガ
ラスプレートP上にグループG3、G4を順次走査露光
する。なお、図示された複数のデバイスパターンAは、
実際には接しておらず、互いに隙間をあけて配置され
る。また、同一のデバイスパターンではなく、互いに異
なるデバイスパターンが配置される場合もある。
【0007】一方、上記の液晶表示デバイスや半導体デ
バイスは、レジストが塗布された基板上に多数層の回路
パターンを重ねて形成されるので、2層目以降の回路パ
ターンを上に投影露光する際には、基板、例えばガラス
プレート上に既に形成された回路パターンとこれから露
光するマスクのパターンとの位置合わせ(アライメン
ト)を各デバイスパターンで精確に行われる必要があ
る。そのため、従来では、2層目以降(以下、2ndと
略称する)の回路パターンを露光する場合、まず2nd
のマスクMに形成されたアライメントマークを計測(例
えば、EGA計測)することで、このマスクにおける製
造誤差等の面内誤差を求め、この誤差を補正するための
補正パラメータ(シフト、スケーリング、ローテーショ
ン、直交度等)を算出し、算出された補正パラメータに
基づいて、マスクの位置や結像特性を補正する。
【0008】そして、1層目(以後、1stと略称す
る)の回路パターンが形成されたマスクを用いてガラス
プレート上の1層目に形成されたアライメントマークを
検出し、検出された位置と設計置との位置ずれ量を求め
ることで、1層目のパターンに重ね合わせるべき2層目
以降のパターンを露光する際の結像特性等の補正パラメ
ータを算出している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の走査露光方法および走査型露光装置に
は、以下のような問題が存在する。マスクMはマスクス
テージに保持され、ガラスプレートPはプレートステー
ジに保持された状態でX方向に同期移動するが、これら
のステージは移動方向によっては必ずしも同一のステー
ジ精度を有しているとは限らない。換言すると、これら
のステージには、+X方向への移動と−X方向への移動
とでステージ精度が異なる、いわゆるヒステリシスが存
在している。
【0010】そのため、図22に示したガラスプレート
Pのように、上記走査露光を複数回実行して、マスクM
のパターンを複数の露光領域に露光する場合、グループ
G1、G2間やグループG3、G4間等、走査方向に沿
った露光領域間で異なるステージ精度で走査露光される
可能性がある。従来では、ステージ精度に誤差が含まれ
ていても、走査露光時に投影光学系PLの結像特性や走
査速度を調整する等の補正を行うことが可能であった
が、走査方向に沿った露光領域間でステージ精度が異な
ると補正が困難であるという問題があった。
【0011】一方、上述したように、ガラスプレートP
上で回路パターンを複数層に亙って重ね合わせる場合、
各層毎の露光に用いるマスクの面内誤差を求めて補正す
る必要がある。ところが、上記のように複数のデバイス
パターンが形成されたマスクにおいて、重ね合わせるべ
きデバイスパターンが1stのマスクと2ndのマスク
との間で誤差の傾向がリニア(一定)であれば、その傾
向に応じて補正が可能であるが、誤差の傾向が異なる、
すなわち誤差に非線形成分が含まれている場合は各層間
での補正ができない。
【0012】具体的には、図23に示すように、4つの
デバイスパターンA〜D(A〜Dは同一パターンでも、
互いに異なるパターンでもよい)が形成されたマスクM
において、1stのマスクに形成されたパターンA1、
B1の製造倍率誤差が10ppm、パターンC1、D1
の製造倍率誤差が5ppmであり、2ndのマスクに形
成されたパターンA2、B2の製造倍率誤差が15pp
m、パターンC2、D2の製造倍率誤差が5ppmであ
る場合、例えばパターンC、Dに合わせて製造倍率誤差
を補正すると、図24に示すように、パターンC1、C
2およびパターンD1、D2では重ね合わせ精度が維持
されるが、パターンA1、A2およびB1、B2では倍
率誤差が補正しきれずに重ね合わせ誤差として残存する
ことになる。これらパターンA1、A2およびB1、B
2がゲート層およびソースドレイン層であれば、この重
ね合わせ誤差に起因する継ぎムラが生じ、デバイス品質
の低下を招いてしまう。
【0013】従って、このように複数のマスク間で非線
形の誤差成分が存在する場合は、マスク上に形成された
複数のデバイスパターンを一括して露光することができ
ず、各デバイスパターンを4回に分けて個別に露光する
必要があった。そのため、スループットの高速化に対す
る要求に応えられないという問題があった。
【0014】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、基板上の複数の露光領域に走査露光する際
にもステージ精度を容易に補正できる走査露光方法およ
び走査型露光装置を提供することを目的とする。また、
本発明の別の目的は、複数のパターンを有するマスクに
非線形の誤差成分が存在しても、デバイスの品質を低下
させることなくスループットの高速化に寄与する走査露
光方法および走査型露光装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図20に対
応付けした以下の構成を採用している。本発明の走査露
光方法は、マスク(M)と基板(P)とを露光光に対し
て所定の方向に同期移動させて、マスク(M)に形成さ
れたパターン(A、A11〜A14)を基板(P)上の
複数の露光領域(A1〜A9)に走査露光する走査露光
方法であって、露光領域の一つに走査露光を行った後、
次の露光領域に走査露光を行うまでの間に、マスク
(M)と基板(P)との少なくとも一方を他方に対して
相対移動させるステップと、相対移動後に、該相対移動
前の前記同期移動の方向と同じ方向に、マスク(M)と
基板(P)とを同期移動させるステップと、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の走査型露光装置は、マスク
(M)と基板(P)とを露光光に対して所定の方向に同
期移動させて、マスク(M)に形成されたパターン
(A、A11〜A14)を基板(P)上の複数の露光領
域(A1〜A9)に走査露光する走査型露光装置(1)
であって、マスク(M)を保持するマスクステージ
(4)と、基板(P)を保持する基板ステージ(5)
と、マスクステージ(4)と基板ステージ(5)とを露
光光に対して所定の方向に同期移動させる第1の駆動装
置(17)と、露光領域の一つに走査露光を行った後、
次の露光領域に走査露光を行うためにマスクステージと
基板ステージとの少なくとも一方を他方に対して相対移
動させる第2の駆動装置(17)とを備え、第1の駆動
装置(17)は、相対移動後に、相対移動前の同期移動
の方向と同じ方向に、マスク(M)と基板(P)とを同
期移動させることを特徴とするものである。
【0017】従って、本発明の走査露光方法および走査
型露光装置では、マスク(M)と基板(P)との少なく
とも一方を他方に対して相対移動させることで、一つの
露光領域と次の露光領域との同期移動方向が同じになる
ので、ステージ精度にヒステリシスが存在しても、同一
傾向の誤差が含まれることになる。そのため、走査露光
時に投影光学系(3、3a〜3e)の結像特性や走査速
度を調整して、この誤差の補正を容易に行うことができ
る。この相対移動させる対象としては、マスク(M)を
保持するマスクステージ(4)の重量と、基板(P)を
保持する基板ステージ(5)の重量とに基づいて、重量
が小さい方のステージを選択することが移動時間が短く
なるため好ましい。さらに、複数の露光領域のうち、同
期移動方向に沿って配列された列毎に、同一方向へ同期
移動して走査露光を行うことが望ましい。
【0018】また、本発明の走査露光方法は、マスク
(M)と基板(P)とを露光光に対して所定の方向に同
期移動させて、マスク(M)に形成されたパターン
(A)を基板(P)上の複数の露光領域に走査露光する
走査露光方法であって、マスク(M)のパターンは、互
いに独立したm(mは2以上の正の整数)個の単位パタ
ーン(A〜D)を有し、単位パターン(A〜D)に関す
る所定の誤差が許容値を満たしていないときに、パター
ンに対し、一つ以上m個未満の単位パターンを有し、そ
れぞれの前記誤差が許容値を満たすグループ(GAB、G
CDまたはGAC、GBD)を複数設定し、設定したグループ
(GAB、GCDまたはGAC、GBD)毎に走査露光を行うこ
とを特徴とするものである。
【0019】そして、本発明の走査型露光装置は、マス
ク(M)と基板(P)とを露光光に対して所定の方向に
同期移動させて、マスク(M)に形成されたパターンを
基板(P)上の複数の露光領域に走査露光する走査型露
光装置(1)であって、マスク(M)のパターンは、互
いに独立したm(mは2以上の正の整数)個の単位パタ
ーン(A〜D)を有し、マスク(M)を保持するマスク
ステージ(4)と、基板(P)を保持する基板ステージ
(5)と、単位パターン(A〜D)に関する所定の誤差
が許容値を満たしていないときに、パターンに対し、一
つ以上m個未満の単位パターンを有し、それぞれの前記
誤差が許容値を満たすグループ(GAB、GCDまたは
AC、GBD)を複数設定するための演算装置(17)
と、演算装置(17)により設定されたグループ
(GAB、GCDまたはGAC、GBD)に基づいてマスクステ
ージ(4)および基板ステージ(5)を移動させるステ
ージ駆動装置(37、40)とを備えることを特徴とす
るものである。
【0020】従って、本発明の走査露光方法および走査
型露光装置では、単位パターン(A〜D)に関する所定
の誤差が許容値を満たすときには単位パターン(A〜
D)をm個、一括して基板(P)に走査露光し、許容値
を満たさないときは、グループ(GAB、GCDまたは
AC、GBD)毎に走査露光を行うことで、単位パターン
を1つずつ走査露光する場合に比較して、マスク(M)
に非線形の誤差成分が存在しても、この誤差成分を許容
できる範囲でスループットを高速化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査露光方法およ
び走査型露光装置の第1の実施の形態を、図1ないし図
15を参照して説明する。ここでは、基板として液晶表
示パネル製造に用いられる角形のガラスプレートを用
い、マスクに形成された液晶表示デバイスの回路パター
ンを走査露光によりガラスプレート上に転写する場合の
例を用いて説明する。これらの図において、従来例とし
て示した図22ないし図24と同一の構成要素には同一
符号を付し、その説明を省略する。
【0022】図1は、本発明による走査型露光装置1の
概略的な構成を示す斜視図である。走査型露光装置1
は、照明光学系2と、複数の投影系モジュール3a〜3
eからなる投影光学系3と、マスク(レチクル)Mを保
持するマスクステージ4と、ガラスプレート(基板)P
を保持する基板ステージ5とを主体として構成されてい
る。なお、マスクMおよびガラスプレートPがXY平面
に沿って配置され、XY平面のうち走査方向(同期移動
方向)をX方向、X方向と直交する非走査方向をY方向
とし、XY平面に直交する投影光学系3の光軸方向をZ
方向として説明する。
【0023】照明光学系2は、図2に示す超高圧水銀ラ
ンプ等の光源6から射出された光束(露光光)を並列す
る複数の光路でマスクM上に照明するものであって、リ
レー光学系、ファイバーボックス(ライトガイド)9お
よび投影系モジュール3a〜3eのそれぞれに対応して
配設された照明系モジュール10a〜10e(ただし図
2においては、便宜上照明系モジュール10aに対応す
るもののみを示している)から構成されている。
【0024】そして、楕円鏡6aの第一焦点位置にある
光源6から射出した光束は、楕円鏡6aで第二焦点位置
に集光される。リレー光学系は、この第二焦点位置の光
源像をファイバーボックス9の入射面に結像させるもの
であって、その光路中には、ダイクロイックミラー7と
波長選択フィルタ8と露光シャッタ12とが配置されて
いる。このダイクロイックミラー7は、露光に必要な波
長の光束を反射し、その他の波長の光束を透過させるも
のである。ダイクロイックミラー7で反射された光束
は、波長選択フィルタ8に入射し、投影光学系3が露光
を行うのに適した波長(通常は、g、h、i線の内、少
なくとも1つの帯域を含む)の光束となる。
【0025】露光シャッタ12は、光束の光路に対して
進退自在に配置され、非露光時には光路中に挿入される
ことにより光束のマスクMへの照明を遮断し、逆に露光
時には光路から退避することで光束がマスクM上に照明
されるようになっている。また露光シャッタ12には、
該露光シャッタ12を光路に対して進退移動させるシャ
ッタ駆動部16が付設されており、シャッタ駆動部16
は制御装置17によってその駆動を制御されている。フ
ァイバーボックス9は、入射した光束を五本に分岐して
反射ミラー11を介して各照明系モジュール10a〜1
0eに入射させるものである。
【0026】各照明系モジュール10a〜10eは、イ
ンプット光学系とコンデンサ光学系とから概略構成され
ている。なお、本実施の形態では、照明系モジュール1
0aと同じ構成の照明系モジュール10b〜10eが、
X方向とY方向とに一定の間隔をもって配置されてい
る。そして、各照明系モジュール10a〜10eからの
光束は、マスクM上の異なる照明領域を照明する構成に
なっている。
【0027】インプット光学系は、ファイバーボックス
9の射出面からの光束により照度の均一な第二の光源像
を形成する。インプット光学系中には、光量調整機構が
設けられている。この光量調整機構は、例えばガラス板
上にCr等ですだれ状にパターニングされ透過率がY方
向に沿ってある範囲で線形に漸次変化するフィルタ21
を備えている。そして、フィルタ駆動部22によりフィ
ルタ21を光軸に垂直な方向に移動させることで、任意
の透過率、すなわち任意の露光エネルギ量を得ることが
できる構成になっている。このフィルタ駆動部22は、
制御装置17によってその駆動が制御されている。
【0028】光量調整機構を透過した光束は、リレーレ
ンズ13を介してフライアイレンズ(オプティカルイン
テグレータ)14に入射する。フライアイレンズ14
は、照度を均一にするためのものであり、射出面側には
二次光源が形成される。フライアイレンズ14を透過し
た光束は、コンデンサ光学系のコンデンサレンズ15に
よりマスクMの照明領域を均一な照度で照明する。
【0029】また、コンデンサ光学系中には、光量モニ
タ機構が配設されている。この光量モニタ機構は、光路
中に配置されたハーフミラー19が光束の一部を反射し
てディテクタ20に入射させ、その光量を検出すること
で、光路中の照度をモニタするものである。検出した照
度信号は制御装置17に出力される。制御装置17は、
光量モニタ機構および光量調整機構を制御することによ
り、照明系モジュール毎に光束の光量を所定値に調整可
能になっている。
【0030】マスクMを透過した光束は、投影系モジュ
ール3a〜3eにそれぞれ入射する。そして、照明領域
のマスクMのパターンは、所定の結像特性をもって、レ
ジストが塗布されたガラスプレートP上に転写される。
各投影系モジュール3a〜3eは、マスクMのパターン
像をX方向もしくはY方向にシフトさせる像シフト機
構、マスクMのパターンの中間像を形成する反射屈折型
光学系、ガラスプレートP上で台形状の投影領域を設定
する視野絞り、およびマスクMのパターン像の倍率を変
化させる倍率調整機構(いずれも不図示)から構成され
ている。
【0031】図1で示したように、各投影系モジュール
3a〜3eの投影領域PAは、台形形状を呈しており、
隣り合う投影領域の端部同士がY方向で重複するように
並列配置され、X方向の幅の総計がほぼ等しくなるよう
に設定されている。すなわち、各投影領域は、X方向に
走査露光したときに重複領域の露光量の和と、非重複領
域の露光量とが等しくなるようになっている。このよう
に、ガラスプレートP上で投影領域が重複する重複領域
を設けることにより、重複領域における光学収差の変化
や照度変化を滑らかにすることができるようになってい
る。なお、本実施の形態の投影領域PAの形状は、台形
であるが、六角形や菱形、平行四辺形等であっても構わ
ない。
【0032】マスクステージ4は、マスクMを保持する
ものであって、一次元の走査露光を行うべくX方向に長
いストロークと、走査方向と直交するY方向にステップ
移動するための長いストロークとを有している。図2に
示すように、マスクステージ4には、該マスクステージ
4をX方向およびY方向に駆動するマスクステージ駆動
部(ステージ駆動装置)37が備えられている。このマ
スクステージ駆動部37は、制御装置17によって制御
されている。
【0033】図1に示すように、マスクステージ4上の
端縁には、直交する方向に移動鏡38a、38bがそれ
ぞれ設置されている。移動鏡38aには、レーザ干渉計
39aが対向して配置されている。また、移動鏡38b
には、レーザ干渉計39bが対向して配置されている。
これらレーザ干渉計39a、39bは、それぞれ移動鏡
38a、38bにレーザ光を射出して当該移動鏡38
a、38bとの間の距離を計測することにより、マスク
ステージ4のX方向、Y方向の位置、すなわち、マスク
Mの位置を高分解能、高精度に検出することが可能にな
っている。そして、レーザ干渉計39a、39bの検出
結果は、図1には示していないが、制御装置17に出力
される。
【0034】基板ステージ5は、ガラスプレートPを保
持して移動するものであって、マスクステージ4と同様
に、一次元の走査露光を行うべくX方向に長いストロー
クと、走査方向と直交するY方向にステップ移動するた
めの長いストロークとを有しており、複数のデバイスパ
ターンが露光されるガラスプレートPに対応するため
に、マスクステージ4よりも大型で、且つ重量も大きく
なっている。また、基板ステージ5には、該基板ステー
ジ5をX方向およびY方向に駆動する基板ステージ駆動
部(ステージ駆動装置)40が備えられている(図2参
照)。この基板ステージ駆動部40は、制御装置17に
よって制御されている。さらに、基板ステージ5は、基
板ステージ駆動部40の制御により、Z方向にも移動自
在になっている。なお、実際には、ガラスプレートP
は、基板ステージ5に支持されたホルダにより吸着保持
されるが、ここでは便宜上基板ステージ5に保持されて
いるものとしている。
【0035】また、基板ステージ5上の端縁には、直交
する方向に沿って移動鏡42a、42bがそれぞれ設置
されている。移動鏡42aには、レーザー干渉計43a
が対向して配置されている。また、移動鏡42bには、
レーザー干渉計43bが対向して配置されている。これ
らレーザー干渉計43a、43bは、それぞれ移動鏡4
2a、42bにレーザー光を射出して当該移動鏡42
a、42bとの間の距離を計測することにより、基板ス
テージ5のX方向、Y方向の位置、すなわち、ガラスプ
レートPの位置を高分解能、高精度に検出することが可
能になっている。そして、レーザ干渉計43a、43b
の検出結果は、図1には示していないが制御装置17に
出力される。
【0036】また、図2に示すように、基板ステージ5
上には、ガラスプレートPの露光面とほぼ同等の高さで
照度を検出するディテクタ41が配設されている。ディ
テクタ41は、ガラスプレートP上の光束の照度を検出
し、検出した照度信号を制御装置17へ出力する。
【0037】マスクMの上方には、マスクMに形成され
たマスクマーク(後述)とガラスプレートPに形成され
た基板マーク(不図示)とを検出するアライメント系
(計測装置)49a、49bが配設されている。アライ
メント系49a、49bは、マスクマークに検知光を照
射し、マスクマークの反射光と、マスクマークを介して
得られる基板マークの反射光とを受光することにより、
マスクMとガラスプレートPとの位置ずれ量を計測する
構成になっている。なお、アライメント系49a、49
bの計測結果は、制御装置17に出力される。また、ア
ライメント系49a,49bは、X方向に移動する駆動
機構(不図示)を有しており、走査露光時には照明領域
内から退避可能な構成になっている。
【0038】制御装置17は、レーザ干渉計39a、3
9bの出力からマスクステージ4のXY平面内の位置を
モニターし、マスクステージ駆動部37を制御すること
でマスクステージ4を所望の位置へ移動させるととも
に、レーザ干渉計43a、43bの出力から基板ステー
ジ5のXY平面内の位置をモニターし、基板ステージ駆
動部40を制御することで基板ステージ5を所望の位置
へ移動させる。
【0039】すなわち、制御装置17は、マスクステー
ジ4および基板ステージ5の位置をモニターしながら両
駆動部37,40を制御することにより、第1の駆動装
置として、マスクMとガラス基板Pとを投影系モジュー
ル3a〜3eに対して、任意の走査速度(同期移動速
度)でX方向に同期移動させるようになっている。
【0040】上記の構成の走査型露光装置1により、マ
スクMに形成されたパターンをガラスプレートP上に走
査露光する手順について説明する。なお、以下において
は、マスクステージ4、基板ステージ5の移動および各
照明系モジュール10a〜10eにおける照明シャッタ
12の駆動は、マスクステージ駆動部37、基板ステー
ジ駆動部40およびシャッタ駆動部16を介して行わ
れ、それぞれの駆動はそれぞれの駆動部37、40、1
6を制御する制御装置17の制御に基づいて行われるも
のとする。
【0041】また、ここでは、図3に示すように、マス
クM上にX×Y=2×2マトリックス状に形成された、
互いに独立する同一の4つ(n個)のデバイスパターン
(単位パターン)A(適宜A11〜A14と称する)
を、ガラスプレートP上にX×Y=3×3で設定される
9つの露光領域に走査露光するものとする。なお、便宜
上、これらの露光領域をA1〜A9とする。また、投影
系モジュール3a〜3eからなる投影光学系3を簡略的
に図示するものとする。
【0042】まず、最初にアライメント系49a、49
bによりマスクMに形成されたアライメントマーク(不
図示)の位置を検出し、この結果に基づいてマスクステ
ージ4を移動させることで、マスクMのプリアライメン
ト(位置合わせ)を行う。次に、投影系モジュール3a
〜3eに対するレンズキャリブレーションを実施した後
に、アライメント系49a、49bでマスクマークを計
測して、統計計算処理によりシフト、スケーリング、ロ
ーテーション、直交度等の補正パラメータを算出する。
そして、これらのパラメータに基づいて投影光学系3の
結像特性等を調整する。
【0043】投影光学系3等に対する調整が完了する
と、パターンA11〜A14全部を有する全部領域とし
ての露光領域A1〜A4を露光対象として、マスクステ
ージ4および基板ステージ5を介してマスクMおよびガ
ラスプレートPを投影光学系3の+X側の(助走距離お
よび整定距離を含めた)走査開始位置に移動させる。次
ぎに、露光シャッタ12を開いて、マスクMとガラスプ
レートPとを露光光に対して、−X方向の同一方向に同
一速度で同期移動させる。これにより、図4に示すよう
に、露光光で照明されたデバイスパターンA11、A1
2がガラスプレートPの露光領域A1、A2に走査露光
された後に、図5に示すように、デバイスパターンA1
3、A14が露光領域A3、A4に順次露光される。
【0044】この走査露光時、マスクのパターン誤差等
により、パターンA11、A12とパターンA13、A
14に対する結像特性、例えばスケーリングが異なる場
合は、パターンA11、A12を露光した後に、投影光
学系3の投影倍率と走査速度とを変更してパターンA1
3、A14を露光する。この結像特性の調整等は、以下
の走査露光においても、走査方向に沿って配列された露
光領域に対して同様に行うことができる。
【0045】露光領域A1〜A4への走査露光が終了す
ると、制御装置17は、露光シャッタ12を閉じさせた
後に、パターンA11〜A14の中、4個未満のパター
ンを有する部分領域として次の露光領域A5、A6に走
査露光する前に、第2の駆動装置として、マスクステー
ジ駆動部37を介して、図6に示すように、マスクMの
みをガラスプレートPに対して+X方向に相対移動させ
る。ここで、マスクM上の総パターン数(4つ)とガラ
スプレートP上に露光する必要パターン数(A5、A6
の2つ)とが異なっているため、制御装置17は、走査
方向におけるこれらのパターン数の差異分(つまり1パ
ターン分)に相当する距離だけ+X方向に相対移動させ
る。また、制御装置17には、マスクステージ4の重量
と基板ステージ5の重量とが予め記憶されている。そし
て、制御装置17は、両ステージ4、5の中、重量が小
さい方のマスクステージ4を選択して相対移動させるよ
うに制御する。
【0046】そして、マスクMが走査開始位置に戻った
後に、露光シャッタ12を開いて、図7に示すように、
マスクMとガラスプレートPとを−X方向に同期移動さ
せる。これにより、図8に示すように、マスクMの+X
側に形成されているパターンA13、A14がガラスプ
レートPの露光領域A5、A6に露光される。なお、露
光シャッタ12は、走査露光開始時に開かれ、走査露光
終了時に閉じられるが、以下の説明ではこの記載を省略
する。
【0047】続いて、ガラスプレートP上の未露光領域
が投影光学系3の光軸下(投影領域)に位置するよう
に、両ステージ4、5を走査方向と直交する方向(Y方
向)にステップ移動させ、部分領域としての露光領域A
7〜A9に対する露光工程に備える。
【0048】ここで、この状態でマスクMのパターンの
うち、−Y側の2つのパターンA12、A14を用いて
露光すると、照明光の漏れ光が+Y側のパターンA1
1、A13に照射され、ガラスプレートP上で既に露光
された領域A2、A4、A6に重畳されて露光されてし
まう虞がある。そこで、これを防止するために、以下に
示す2つの方法により露光領域A7〜A9に走査露光す
る。
【0049】〈遮光用ブラインドがない場合〉図1およ
び図2に示した、走査型露光装置1には、マスクMを照
明する露光光を遮光するためのブラインドが設けられて
いない。そのため、ここでは、図9に示すように、ガラ
スプレートPの露光領域A7〜A9が投影光学系3の光
軸下に位置するようにガラスプレートPを+Y方向に移
動させるとともに、マスクMの+Y側に位置するパター
ンA11、A13が露光光の照明領域に位置するように
マスクMを移動させる。これにより、マスクMの−Y側
に位置するパターンA12、A14が露光光の照明領域
外へ移動する。また、露光領域A7〜A9に対する走査
露光は、マスクMとガラスプレートPとを+X方向に同
期移動させて行うので、図10に示すように、パターン
A13および露光領域A7が走査開始位置にくるように
マスクMおよびガラスプレートPを移動させる。
【0050】そして、マスクMとガラスプレートPとを
+X方向に同期移動させて走査露光することにより、図
10および図11に示すように、パターンA13が露光
領域A7に、パターンA11が露光領域A8に順次露光
される。このとき、露光光の不要光(迷光)は、マスク
M上の不図示の遮光帯(分離用クロム蒸着部分)により
遮光されるので、ガラスプレートP上で既に露光された
領域A2、A4、A6が重畳して露光されることを防止
できる。
【0051】なお、最後に残った露光領域A9について
は、マスクMを1パターン分に相当する距離だけ−X方
向に相対移動させた後に、マスクMとガラスプレートP
とを+X方向に同期移動させることにより、パターンA
11が露光される。
【0052】〈遮光用ブラインドが有る場合〉この場
合、X方向およびY方向に移動して露光光を遮光するこ
とで、マスクMに対する照明領域を任意に調整できるブ
ラインドが設けられているものとする。図12に示すよ
うに、ガラスプレートPの露光領域A1〜A6への露光
が終了すると、図13に示すように、ガラスプレートP
をパターン1つ分に相当する距離だけ+Y方向に移動さ
せる。同時に、図14に示すように、パターンA11、
A13を遮光する位置にブラインド(遮光装置)18を
移動させる。そして、マスクMとガラスプレートPとを
+X方向に同期移動させて走査露光することにより、図
14および図15に示すように、パターンA14が露光
領域A7に、パターンA12が露光領域A8に順次露光
される。
【0053】なお、最後に残った露光領域A9について
は、マスクMを1パターン分に相当する距離だけ−X方
向に相対移動させた後に、マスクMとガラスプレートP
とを+X方向に同期移動させることにより、パターンA
12が露光される。かくして、ガラスプレートP上の露
光領域にマスクMのパターンAが露光される。
【0054】本実施の形態の走査露光方法および走査型
露光装置では、次の露光領域に走査露光を行うまでの間
に、マスクMを一旦走査方向と逆方向に相対移動させる
ことにより、走査方向に沿った列毎に同一の同期移動方
向で走査露光を行っているので、ステージ4、5の駆動
精度にヒステリシスが存在しても、投影光学系3の結像
特性を調整する際に一方の向きに対する誤差を考慮する
だけで済み、走査露光時の補正を容易に実施することが
できる。
【0055】また、本実施の形態では、上記逆方向への
相対移動を基板ステージ5に比較して重量の小さいマス
クステージ4により行っているので、整定時間も含めて
移動に要する時間が短くなり、スループットを向上させ
ることができるとともに、制御性の向上に起因するタク
トタイムの向上にも寄与できる。さらに、本実施の形態
では、同期移動方向を同じに設定する露光領域は、走査
方向に沿った列毎としているので、ステップ移動後の列
に対しては、走査開始位置までにステージ4、5を移動
させる時間が短い方の向き(すなわち、走査方向を+X
方向とするか、−X方向とするか)を適宜選択すること
が可能になり、スループットを一層向上させることがで
きる。
【0056】加えて、本実施の形態では、マスクMのパ
ターンA11〜A14の全部を走査露光する場合と、部
分的に走査露光する場合との間で上記マスクMの相対移
動を行っているので、マスクMのパターン数に対して、
ガラスプレートP上に種々の露光領域数が設定された場
合であっても走査露光時の補正を容易に実施することが
できる。また、マスクMのパターンを部分的に走査露光
する場合でも、露光光の一部を遮光したり、マスクMの
一部を露光光の照明領域外で移動させることで、露光済
みの露光領域が重畳的に露光されてしまうことを容易に
防止することができる。
【0057】なお、上記実施の形態では、次の露光領域
に走査露光を行うまでの間に、マスクMを一旦走査方向
と逆方向に相対移動させる手順としたが、これに限られ
ず、ガラスプレートPを相対移動させる手順や、マスク
MおよびガラスプレートPの双方を相対移動させる手順
としてもよい。特に、概ね等倍系や拡大系の走査型露光
装置では、基板ステージ5の重量に比較してマスクステ
ージ4の重量の方が小さいため、マスクステージ4を移
動させた方が移動に要する時間が短く、スループットと
しては有利であるが、縮小系の走査型露光装置では、マ
スクステージ4の重量に比較して基板ステージ5の重量
の方が小さいため、基板ステージ5を介してガラスプレ
ートPを相対移動させる方が好ましい。また、露光領域
で走査露光してから次の露光領域に走査露光するまでの
間に、マスクMを一旦走査方向と逆方向に相対移動させ
るようにしているが、この間を利用して露光に必要な処
理を行ってもよい。例えば、ガラスプレートPの表面位
置(露光面)を検出し、投影光学系3の焦点位置(パタ
ーン像の結像位置)上に前記露光面が位置するように基
板ステージ5をZ方向に駆動させておいてもよい。
【0058】図16ないし図20は、本発明の走査露光
方法および走査型露光装置の第2の実施の形態を示す図
である。これらの図において、図1ないし図15に示す
第1の実施の形態の構成要素と同一の要素については同
一符号を付し、その説明を省略する。第2の実施の形態
と上記の第1の実施の形態とが異なる点は、マスクに形
成されたパターンの全部を走査露光するに当たって、パ
ターンの誤差が所定の許容値を満たしているかどうかを
計測するシーケンスを設け、計測結果に応じて露光する
グループを設定することである。
【0059】すなわち、上述したように、マスクに形成
された複数のパターンに非線形成分を含む誤差が存在す
る場合は、これら複数のパターンを一括して走査露光す
るたの補正が困難であり、またその誤差が許容値を越え
た場合は、各層間で重ね合わせるべきパターンに重ね合
わせ誤差が発生する。そこで、本実施の形態では、各層
の露光に用いるマスクのパターンを計測し、各マスクで
パターンが一括して露光可能かを判断する。
【0060】以下、この方法について詳細に説明する。
ここでは、図16に示すように、マスクMには、互いに
独立した4つ(m個)のデバイスパターン(単位パター
ン)A〜Dと、各デバイスパターンA〜Dの周囲に複数
配置されたマスクマークMM(図16では、十字形状で
示す)と、ガラスプレートPに露光形成されガラスプレ
ートPとの位置合わせに用いられる複数のプレートアラ
イメントマークPM(図16では、L字形状で示す)と
が形成されている。なお、デバイスパターンA〜Dは、
同一パターンであり、位置に対応して符号が付されてお
り、1層目の露光に用いられるマスクをM1、そのパタ
ーンをA1〜D1、2層目の露光に用いられるマスクを
M2、そのパターンをA2〜D2とする。
【0061】続いて、マスクMのマークを計測し、その
計測結果に応じて走査露光する手順を、図17に示すフ
ローチャートを用いて具体的に説明する。まず、主にパ
ターン製造に起因するマスクのパターン誤差(マスクパ
ターン誤差)、および複数の層間で生じるパターンの重
ね合わせ誤差の許容値を、例えばパターン誤差δ1=
0.3μm、重ね合わせ誤差(アライメント誤差)δ2
=0.5μmとして予め制御装置17に入力しておく
(ステップS1)。なお、ここで入力される重ね合わせ
誤差は、液晶表示デバイス用回路パターンの中、ゲート
層とドレイン・ソース層との重ね合わせに対する誤差で
ある。
【0062】次に、露光に用いる全て(全レイヤ)のマ
スクについて、マスクマークMMおよびプレートアライ
メントマークPMを計測し、計測結果に対してデータ処
理を行う(ステップS2)。このデータ処理では、マス
クマークMM全体の計測結果から、マスク全体の理想格
子に対する誤差(パターン全体誤差)を求めるととも
に、パターンA、BやパターンC、D、さらにはパター
ンA、CやパターンB、Dをそれぞれグループ化し、各
グループの周囲のマスクマークMMの計測結果から、グ
ループに対応する理想格子に対する誤差(グループショ
ット誤差)を求め、それぞれの誤差をパターン誤差とし
て記憶する。これらのデータ処理および記憶は、演算装
置としての制御装置17が実行する。
【0063】なお、このパターン誤差は、マスクマーク
MMの計測結果を統計処理して得られた理想格子に対す
る最大誤差として求められるが、図18(a)に示すよ
うに、他のデータに対して突出したデータKがある場合
は、このデータKをデータ飛びとして削除し、その他の
データから理想格子Rに対する誤差の平均値を算出す
る。また、図18(b)に示すような歪曲したデータが
得られる場合には、統計処理によりデータ全体の理想格
子Rに対する誤差を算出する。また、重ね合わせ誤差に
ついては、プレートアライメントマークPMを計測した
結果を用いて、パターン誤差と同様の手順で算出される
ため、以下においては主にパターン誤差について説明す
る。
【0064】ここで、マスクMを4枚使用し、例えばマ
スクM1のパターン全体誤差が0.2μm、マスクM2
のパターン全体誤差が0.3μm、マスクM3のパター
ン全体誤差が0.25μm、マスクM4のパターン全体
誤差が0.45μmと算出され、また、マスクM1およ
びM2間、M2およびM3の間、M3およびM4の間の
重ね合わせ誤差がいずれも0.4μmと算出された場合
を考える。
【0065】ステップS3においては、各層の露光に用
いられるマスクM1〜M4の誤差が予め記憶されている
許容値内かどうかを判断する。ここでは、各マスクのパ
ターン誤差および重ね合わせ誤差の双方が許容値内か否
かを判断する。そして、マスクM1〜M3については、
パターン誤差が許容値δ1以下であり、重ね合わせ誤差
も許容値δ2以下であるので、各マスク上に形成された
パターンA〜Dを一括で、いわゆる通常スキャンにより
ガラスプレートP上に露光する(ステップS4)。
【0066】一方、マスクM4については、パターン全
体誤差が許容値δ1を越えているため、パターンA4〜
D4がゲート層またはドレイン・ソース層であるかを判
断する(ステップS5)。これらの層に重ね合わせ誤差
が生じた場合、表示品質が低下するため、この誤差は厳
守されるが、ゲート層またはドレイン・ソース層以外の
層(配線、TABエリア等の層)は、それほど厳格に管
理する必要がない。従って、ゲート層またはドレイン・
ソース層以外の層については、パターン全体誤差(また
は重ね合わせ誤差)が許容値δ1(またはδ2)を越え
ていても通常スキャンにより露光する(ステップS
4)。
【0067】しかしながら、パターンA4〜D4がゲー
ト層またはドレイン・ソース層であれば、制御装置17
は記憶されたグループショット誤差に基づいて一括して
露光するためのグループ化を行う(ステップS6)。す
なわち、制御装置17は、図19に示すように、パター
ンA4、B4からなるグループGAB、およびパターンC
4、D4からなるグループGCDを設定し、各グループに
対応するグループショット誤差(およびグループ毎の重
ね合わせ誤差、以下省略)が許容値δ1(およびδ2、
以下省略)内か否かを判断する(ステップS7)。
【0068】このグループ化により、パターン誤差算出
に用いられるマスクマークMM(重ね合わせ誤差の場
合、プレートアライメントマークPM)間のスパンが短
くなる。従って、パターン製造倍率誤差が、例えば10
ppmであった場合、マーク間の距離が短くなること
で、パターン誤差の絶対値が相対的に小さくなり許容値
を満たす可能性が高くなる。同様に、重ね合わせ誤差も
小さくなるという利点がある。
【0069】そして、制御装置17は、グループショッ
ト誤差が許容値δ1内であれば、グループGAB、GCD
に一括して露光するように決定する(ステップS8)。
一方、グループショット誤差が許容値δ1を越えている
場合は、グループ化が3回以内か否かを判断し(ステッ
プS9)、3回以内であれば再度ステップS6、S7に
よりグループ化を行う。この場合、例えば図20に示す
ように、パターンA4、C4からなるグループGAC、お
よびパターンB4、D4からなるグループGBDが設定さ
れる。
【0070】そして、新たに形成されたグループGAC
BDに対応するグループショット誤差が許容値δ1以下
であれば、グループGAC、GBD毎に一括して露光するよ
うに決定する(ステップS8)が、なおも許容値δ1を
越え、さらに3回のグループ化でも許容値δ1を満たす
グループを設定できない場合、制御装置17は不図示の
表示装置に誤差を表示するとともに、オペレータコール
を実施し(ステップS10)、オペレータの指示がある
までスタンバイ状態に入る(ステップS11)。この場
合、パターンA4〜D4が形成された別のマスクを使用
するか、パターンA4〜D4に対して単一パターン毎の
露光を実施する等の処理が指示される。
【0071】なお、上記のように設定されたグループの
中、図20に示すグループGAC、G BDのパターンを露光
する際には、グループGACのブロックに対応するパター
ン誤差を補正するように投影系モジュール3a〜3eの
結像特性等を調整してパターンA4、C4を走査露光し
た後に、グループGBDのブロックに対応するパターン誤
差を補正するように投影系モジュール3a〜3eの結像
特性等を調整してパターンB4、D4を走査露光する。
また、露光量(Dose量)をグループ間で異ならせる
ときには、制御装置17の指示により、マスクステージ
駆動部37および基板ステージ駆動部40を介して各ブ
ロックにおけるマスクステージ4および基板ステージ5
のスキャン速度(同期移動速度)が調整すべき露光量に
応じて適宜増減される。なお、本実施の形態では、3回
のグループ化で許容値δ1を満たすグループを設定でき
ない場合は表示装置に誤差を表示させてスタンバイ状態
となるようにしたが、本発明はこのような方法に限定さ
れるものではない。例えば、制御装置17が、最終的に
A4〜D4に対する単一パターン毎の露光が行われるま
でグループ化の作業を繰り返すように設定することもで
きる。
【0072】また、図19に示すグループGAB、GCD
パターンを露光する際には、グループ毎の照明領域と、
投影系モジュール3a〜3eの複数の投影領域PAとの
関係が一様でなく、投影系モジュール3a〜3eの結像
特性ではグループ毎の補正が極めて困難である。そこ
で、上記第1の実施の形態で示したように、露光しない
側のグループを露光光の照明領域外へ移動させたり、遮
光用ブラインドが設けられている場合はこのブラインド
で遮光する等の方法を採ることが好ましい。
【0073】本実施の形態の走査露光方法および走査型
露光装置では、非線形の誤差成分が存在する等により、
パターン全体誤差が許容値を満たしていない場合でも、
グループショット誤差が許容値を満たすグループを設定
し、設定したグループ毎に一括して走査露光を行ってい
るので、従来のようにパターン毎に個別に走査露光を行
った場合に比較して露光回数が減り、スループットの高
速化を実現することができる。
【0074】しかも、本実施の形態では、走査露光時に
設定したグループ毎に露光条件をそれぞれ決定している
ので、各グループのグループショット誤差に対応して投
影光学系3の結像特性を補正することが可能になり、ゲ
ート層やドレイン・ソース層のように、高精度に重ね合
わせが要求されるパターンをより正確にガラスプレート
P上に露光形成することができ、帯ムラのない良好な品
質の液晶表示デバイスを得ることができる。また、本実
施の形態では、ゲート層やドレイン・ソース層か否かを
判別する等、パターンに求められる精度に応じてグルー
プ化の有無を決定しているので、露光対象に応じた最適
(最短露光処理時間)なスキャン方法を選択することが
でき、スループットを一層高速化することができる。
【0075】なお、上記実施の形態において、パターン
誤差および重ね合わせ誤差の双方が許容値を満たさない
ときにグループ化を実行するシーケンスとしたが、これ
に限られるものではなく、例えばパターン誤差が許容値
を越えていても、重ね合わせ誤差が許容値内であればマ
スク上の全てのパターンを一括して走査露光するような
構成としてもよい。
【0076】また、上記実施の形態で示したマスク上の
パターン数やグループ内のパターン数、ガラスプレート
P上の露光領域数等は全て一例を示したものであり、マ
スク上のパターン数およびガラスプレートP上の露光領
域数が複数であれば、本発明の技術が適用可能である。
【0077】なお、本実施の形態の基板としては、液晶
表示デバイス用のガラスプレートPのみならず、半導体
デバイス用の半導体ウエハや、薄膜磁気ヘッド用のセラ
ミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクま
たはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が
適用される。
【0078】走査型露光装置1の種類としては、ガラス
プレートPに液晶表示デバイスパターンを露光する液晶
表示デバイス製造用の露光装置に限られず、ウエハに半
導体デバイスパターンを露光する半導体デバイス製造用
の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あ
るいはレチクルなどを製造するための露光装置などにも
広く適用できる。
【0079】また、光源6として、超高圧水銀ランプか
ら発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.
7nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレー
ザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)を用いることができ
る。
【0080】投影系モジュール3a〜3eの倍率は、等
倍系のみならず縮小系および拡大系のいずれでもよい。
また、投影系モジュール3a〜3eとしては、エキシマ
レーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
(マスクMも反射型タイプのものを用いる)を用いれば
よい。また、投影系モジュール3a〜3eを用いること
なく、マスクMとガラスプレートPとを密接させてマス
クMのパターンを露光するプロキシミティ露光装置やミ
ラープロジェクションタイプの露光装置にも適用可能で
ある。
【0081】基板ステージ5やマスクステージ4にリニ
アモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用
いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型および
ローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型
のどちらを用いてもよい。また、各ステージ4、5は、
ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設け
ないガイドレスタイプであってもよい。
【0082】各ステージ4、5の駆動機構37、40と
しては、二次元に磁石を配置した磁石ユニット(永久磁
石)と、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを
対向させ電磁力により各ステージ4、5を駆動する平面
モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機
子ユニットとのいずれか一方をステージ4、5に接続
し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方を各ステー
ジ4、5の移動面側(ベース)に設ければよい。
【0083】基板ステージ5の移動により発生する反力
は、投影光学系3に伝わらないように、特開平8−16
6475号公報(USP5,528,118)に記載されているよう
に、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装置に
おいても適用可能である。マスクステージ4の移動によ
り発生する反力は、投影光学系3に伝わらないように、
特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)
に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的
に床(大地)に逃がしてもよい。本発明はこのような構
造を備えた露光装置においても適用可能である。
【0084】以上のように、本願実施形態の基板処理装
置である走査型露光装置1は、本願特許請求の範囲に挙
げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の
機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組
み立てることで製造される。これら各種精度を確保する
ために、この組み立ての前後には、各種光学系について
は光学的精度を達成するための調整、各種機械系につい
ては機械的精度を達成するための調整、各種電気系につ
いては電気的精度を達成するための調整が行われる。各
種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種
サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接
続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシ
ステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシ
ステム個々の組み立て工程があることはいうまでもな
い。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終
了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各
種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およ
びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うこと
が望ましい。
【0085】液晶表示デバイスや半導体デバイス等のデ
バイスは、図21に示すように、液晶表示デバイス等の
機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステッ
プに基づいたマスクM(レチクル)を製作するステップ
202、石英等からガラスプレートP、またはシリコン
材料からウエハを製作するステップ203、前述した実
施の形態の走査型露光装置1によりマスクMのパターン
をガラスプレートP(またはウエハ)に露光するステッ
プ204、液晶表示デバイス等を組み立てるステップ
(ウエハの場合、ダイシング工程、ボンディング工程、
パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等
を経て製造される。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る走
査露光方法は、次の露光領域に走査露光を行う間での間
にマスクと基板との少なくとも一方を他方に対して相対
移動させた後に、相対移動前の同期移動の方向と同じ方
向にマスクと基板とを同期移動させる手順となってい
る。これにより、この走査露光方法では、ステージの駆
動精度にヒステリシスが存在しても、一方の向きに対す
る誤差を考慮するだけで済み、走査露光時の補正を容易
に実施できるという効果が得られる。
【0087】請求項2に係る走査露光方法は、露光光を
並列する複数の光路で照射する手順となっている。これ
により、この走査露光方法では、複数の投影光学系を用
いた、いわゆるマルチレンズ式の走査型露光装置で大面
積のパターンを露光する際にも、走査露光時の補正を容
易に実施できるという効果が得られる。
【0088】請求項3に係る走査露光方法は、マスクス
テージの重量と基板ステージの重量とに基づいて、相対
移動させる対象を選択する手順となっている。これによ
り、この走査露光方法では、整定時間も含めてステージ
の移動に要する時間が短くなり、スループットを向上さ
せることができるとともに、制御性の向上に起因するタ
クトタイムの向上に寄与するという効果が得られる。
【0089】請求項4に係る走査露光方法は、重量が小
さい方のステージを選択して相対移動を行う手順となっ
ている。これにより、この走査露光方法では、整定時間
も含めてステージの移動に要する時間が短くなり、スル
ープットを向上させることができるとともに、制御性の
向上に起因するタクトタイムの向上に寄与するという効
果が得られる。
【0090】請求項5に係る走査露光方法は、同期移動
方向に沿って配列された列毎に、同一方向へ同期移動し
て走査露光を行う手順となっている。これにより、この
走査露光方法では、ステップ移動後の列に対しては、走
査開始位置までにステージを移動させる時間が短い方の
向きを適宜選択することが可能になり、スループットが
一層向上するという効果が得られる。
【0091】請求項6に係る走査露光方法は、複数の露
光量域を、n個の単位パターン全部を有する全部領域
と、n個未満の単位パターンを有する部分領域との少な
くともいずれか一方に設定し、設定した領域の一つに走
査露光した後に、次の領域に走査露光するまでの間に相
対移動を行う手順となっている。これにより、この走査
露光方法では、マスクのパターン数に対して、基板上に
種々の露光領域数が設定された場合であっても走査露光
時の補正を容易に実施できるという効果が得られる。
【0092】請求項7に係る走査露光方法は、露光光の
一部を遮光して、部分領域に対する走査露光を行う手順
となっている。これにより、この走査露光方法では、露
光済みの露光領域が重畳的に露光されてしまうことを容
易に防止できるという効果を奏する。
【0093】請求項8に係る走査露光方法は、マスクの
一部を露光光の照明領域外へ移動させて、部分領域に対
する走査露光を行う手順となっている。これにより、こ
の走査露光方法では、露光済みの露光領域が重畳的に露
光されてしまうことを容易に防止できるという効果を奏
する。
【0094】請求項9に係る走査露光方法は、単位パタ
ーンに関する所定の誤差が許容値を満たしていないとき
に、それぞれの誤差が許容値を満たし、一つ以上m個未
満の単位パターンを有するグループを複数設定し、設定
したグループ毎に走査露光を行う手順となっている。こ
れにより、この走査露光方法では、非線形の誤差成分が
存在する等により、単位パターンに関する誤差が許容値
を満たしていない場合でも、従来のようにパターン毎に
個別に走査露光を行った場合に比較して露光回数が減
り、スループットの高速化を実現できるという効果が得
られる。
【0095】請求項10に係る走査露光方法は、所定の
誤差がマスクのパターン誤差、および基板上で重ね合わ
せて露光されるパターンの重ね合わせ誤差である構成と
なっている。これにより、この走査露光方法では、マス
クのパターン誤差および重ね合わせ誤差が許容値を満た
していない場合でも、従来のようにパターン毎に個別に
走査露光を行った場合に比較して露光回数が減り、スル
ープットの高速化を実現できるという効果が得られる。
【0096】請求項11に係る走査露光方法は、設定し
たグループ毎に露光条件を決定する手順となっている。
これにより、この走査露光方法では、各グループに対応
して補正することが可能になり、高精度に重ね合わせが
要求されるパターンをより正確に基板上に露光形成する
ことができ、良好な品質のデバイスが得られるという効
果を奏する。
【0097】請求項12に係る走査型露光装置は、第2
の駆動装置がマスクステージと基板ステージとの少なく
とも一方を他方に対して相対移動させ、第1の駆動装置
が相対移動後に、相対移動前の同期移動と同じ方向にマ
スクと基板とを同期移動させる構成となっている。これ
により、この走査型露光装置では、ステージの駆動精度
にヒステリシスが存在しても、一方の向きに対する誤差
を考慮するだけで済み、走査露光時の補正を容易に実施
できるという効果が得られる。
【0098】請求項13に係る走査型露光装置は、露光
光が並列する複数の光路で照射される構成となってい
る。これにより、この走査型露光装置では、複数の投影
光学系を用いた、いわゆるマルチレンズ式の走査型露光
装置で大面積のパターンを露光する際にも、走査露光時
の補正を容易に実施できるという効果が得られる。
【0099】請求項14に係る走査型露光装置は、第2
の駆動装置がマスクステージの重量と基板ステージの重
量とに基づいて、相対移動させる対象を選択する構成と
なっている。これにより、この走査型露光装置では、整
定時間も含めてステージの移動に要する時間が短くな
り、スループットを向上させることができるとともに、
制御性の向上に起因するタクトタイムの向上に寄与する
という効果が得られる。
【0100】請求項15に係る走査型露光装置は、遮光
装置がマスクを照明する露光光の一部を遮光する構成と
なっている。これにより、この走査型露光装置では、露
光済みの露光領域が重畳的に露光されてしまうことを容
易に防止できるという効果を奏する。
【0101】請求項16に係る走査型露光装置は、マス
クの一部が露光光の照明領域外に位置するように、第2
の駆動装置がマスクステージを移動させる構成となって
いる。これにより、この走査型露光装置では、露光済み
の露光領域が重畳的に露光されてしまうことを容易に防
止できるという効果を奏する。
【0102】請求項17に係る走査型露光装置は、単位
パターンに関する所定の誤差が許容値を満たしていない
ときに、それぞれの誤差が許容値を満たし、一つ以上m
個未満の単位パターンを有するグループを演算装置が複
数設定し、設定されたグループに基づいてステージ駆動
装置がマスクステージおよび基板ステージを移動させる
構成となっている。これにより、この走査型露光装置で
は、非線形の誤差成分が存在する等により、単位パター
ンに関する誤差が許容値を満たしていない場合でも、従
来のようにパターン毎に個別に走査露光を行った場合に
比較して露光回数が減り、スループットの高速化を実現
できるという効果が得られる。
【0103】請求項18に係る走査型露光装置は、計測
装置がマスクのパターン誤差およびパターンの重ね合わ
せ誤差を計測し、演算装置がこの計測結果に基づいてグ
ループを設定する構成となっている。これにより、この
走査型露光装置では、マスクのパターン誤差および重ね
合わせ誤差が許容値を満たしていない場合でも、従来の
ようにパターン毎に個別に走査露光を行った場合に比較
して露光回数が減り、スループットの高速化を実現でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、走
査型露光装置の概略的な構成を示す外観斜視図である。
【図2】 同走査型露光装置の概略構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、複数のパターンが形成されたマスクと、複数の露光
領域を有するガラスプレートとが投影光学系を挟んで配
置された外観斜視図である。
【図4】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図5】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図6】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図7】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図8】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図9】 走査露光時のマスクとガラスプレートとの
動作を説明するための外観斜視図である。
【図10】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図11】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図12】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図13】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図14】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図15】 走査露光時のマスクとガラスプレートと
の動作を説明するための外観斜視図である。
【図16】 本発明の第2の実施の形態を示す図であ
って、複数のデバイスパターン、マスクマークおよびプ
レートアライメントマークが形成されたマスクの平面図
である。
【図17】 本発明の第2の実施の形態を示す図であ
って、走査露光を行うグループを決定するためのフロー
チャート図である。
【図18】 (a)はデータ飛びがある誤差データと
理想格子との関係図であり、(b)は歪曲した誤差デー
タと理想格子との関係図である。
【図19】 マスク上のパターンがグループ化された
一例を示す平面図である。
【図20】 図19に対して、別のグループ化の一例
を示す平面図である。
【図21】 液晶表示デバイスの製造工程の一例を示
すフローチャート図である。
【図22】 複数のパターンが形成されたマスクと、
複数の露光領域を有するガラスプレートとが投影光学系
を挟んで配置された外観斜視図である。
【図23】 4つのデバイスパターンが形成されたマ
スクの平面図である。
【図24】 従来技術の走査露光により、パターンに
重ね合わせ誤差が生じることを説明するためのマスクの
平面図である。
【符号の説明】
A、A11〜A14、B〜D デバイスパターン(パタ
ーン、単位パターン) M マスク(レチクル) P ガラスプレート(基板) 1 走査型露光装置 17 制御装置(第1の駆動装置、第2の駆動装置、演
算装置) 18 ブラインド(遮光装置) 37 マスクステージ駆動部(ステージ駆動装置) 40 基板ステージ駆動部(ステージ駆動装置) 49a、49b アライメント系(計測装置)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板とを露光光に対して所定
    の方向に同期移動させて、前記マスクに形成されたパタ
    ーンを前記基板上の複数の露光領域に走査露光する走査
    露光方法であって、 前記露光領域の一つに走査露光を行った後、次の露光領
    域に走査露光を行うまでの間に、前記マスクと前記基板
    との少なくとも一方を他方に対して相対移動させるステ
    ップと、 前記相対移動後に、該相対移動前の前記同期移動の方向
    と同じ方向に、前記マスクと前記基板とを同期移動させ
    るステップと、を有することを特徴とする走査露光方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査露光方法におい
    て、 前記露光光を、並列する複数の光路で照射することを特
    徴とする走査露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の走査露光方法
    において、 前記マスクを保持するマスクステージの重量と、前記基
    板を保持する基板ステージの重量とに基づいて、前記相
    対移動させる対象を選択することを特徴とする走査露光
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の走査露光方法におい
    て、 前記重量が小さい方のステージを選択して前記相対移動
    を行うことを特徴とする走査露光方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記複数の露光領域のうち、前記同期移動方向に沿って
    配列された列毎に、同一方向へ前記同期移動して走査露
    光を行うことを特徴とする走査露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記マスクのパターンは、互いに独立して形成されたn
    (nは2以上の正の整数)個の単位パターンからなり、 前記複数の露光領域を、前記n個の単位パターン全部を
    有する全部領域と、n個未満の前記単位パターンを有す
    る部分領域との少なくともいずれか一方に設定し、 該設定した領域の一つに走査露光した後に、次の領域に
    走査露光するまでの間に前記相対移動を行うことを特徴
    とする走査露光方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の走査露光方法におい
    て、 前記マスクを照明する前記露光光の一部を遮光して、前
    記部分領域に対する走査露光を行うことを特徴とする走
    査露光方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の走査露光方法
    において、 前記マスクの一部を前記露光光の照明領域外へ移動させ
    て、前記部分領域に対する走査露光を行うことを特徴と
    する走査露光方法。
  9. 【請求項9】 マスクと基板とを露光光に対して所定
    の方向に同期移動させて、前記マスクに形成されたパタ
    ーンを前記基板上の複数の露光領域に走査露光する走査
    露光方法であって、 前記マスクのパターンは、互いに独立したm(mは2以
    上の正の整数)個の単位パターンを有し、 前記単位パターンに関する所定の誤差が許容値を満たし
    ていないときに、前記パターンに対し、一つ以上m個未
    満の前記単位パターンを有し、それぞれの前記誤差が前
    記許容値を満たすグループを複数設定し、 設定したグループ毎に前記走査露光を行うことを特徴と
    する走査露光方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の走査露光方法におい
    て、 前記所定の誤差は、前記マスクのパターン誤差、および
    前記基板上で重ね合わせて露光されるパターンの重ね合
    わせ誤差であることを特徴とする走査露光方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の走査露光
    方法において、 前記設定したグループ毎に露光条件を決定することを特
    徴とする走査露光方法。
  12. 【請求項12】 マスクと基板とを露光光に対して所
    定の方向に同期移動させて、前記マスクに形成されたパ
    ターンを前記基板上の複数の露光領域に走査露光する走
    査型露光装置であって、 前記マスクを保持するマスクステージと、 前記基板を保持する基板ステージと、 前記マスクステージと前記基板ステージとを露光光に対
    して所定の方向に同期移動させる第1の駆動装置と、 前記露光領域の一つに走査露光を行った後、次の露光領
    域に走査露光を行うために前記マスクステージと前記基
    板ステージとの少なくとも一方を他方に対して相対移動
    させる第2の駆動装置とを備え、 前記第1の駆動装置は、前記相対移動後に、該相対移動
    前の前記同期移動の方向と同じ方向に、前記マスクと前
    記基板とを同期移動させることを特徴とする走査型露光
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の走査型露光装置に
    おいて、 前記露光光は、並列する複数の光路で照射されることを
    特徴とする走査型露光装置。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載の走査型
    露光装置において、 前記第2の駆動装置は、前記マスクを保持するマスクス
    テージの重量と、前記基板を保持する基板ステージの重
    量とに基づいて、前記相対移動させる対象を選択するこ
    とを特徴とする走査型露光装置。
  15. 【請求項15】 請求項12から14のいずれかに記
    載の走査型露光装置において、 前記マスクを照明する前記露光光の一部を遮光する遮光
    装置を備えることを特徴とする走査型露光装置。
  16. 【請求項16】 請求項12から15のいずれかに記
    載の走査型露光装置において、 前記第2の駆動装置は、前記マスクの一部が前記露光光
    の照明領域外に位置するように前記マスクステージを移
    動させることを特徴とする走査型露光装置。
  17. 【請求項17】 マスクと基板とを露光光に対して所
    定の方向に同期移動させて、前記マスクに形成されたパ
    ターンを前記基板上の複数の露光領域に走査露光する走
    査型露光装置であって、 前記マスクのパターンは、互いに独立したm(mは2以
    上の正の整数)個の単位パターンを有し、 前記マスクを保持するマスクステージと、 前記基板を保持する基板ステージと、 前記単位パターンに関する所定の誤差が許容値を満たし
    ていないときに、前記パターンに対し、一つ以上m個未
    満の前記単位パターンを有し、それぞれの前記誤差が前
    記許容値を満たすグループを複数設定するための演算装
    置と、 前記演算装置により設定された前記グループに基づいて
    前記マスクステージおよび前記基板ステージを移動させ
    るステージ駆動装置と、を備えることを特徴とする走査
    型露光装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の走査型露光装置に
    おいて、 前記マスクのパターン誤差、および前記基板上で重ね合
    わせて露光されるパターンの重ね合わせ誤差を計測する
    計測装置を備え、 前記演算装置は、前記計測装置の計測結果に基づいて前
    記グループを設定することを特徴とする走査型露光装
    置。
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