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JP2002089095A - 建 具 - Google Patents

建 具

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Publication number
JP2002089095A
JP2002089095A JP2000277972A JP2000277972A JP2002089095A JP 2002089095 A JP2002089095 A JP 2002089095A JP 2000277972 A JP2000277972 A JP 2000277972A JP 2000277972 A JP2000277972 A JP 2000277972A JP 2002089095 A JP2002089095 A JP 2002089095A
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JP
Japan
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sliding door
arm bar
trigger
latch
lock
Prior art date
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Application number
JP2000277972A
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English (en)
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Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Shinichi Saito
伸一 齋藤
Junichi Sakamoto
淳一 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U Shin Ltd
Tostem Corp
Original Assignee
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
Tostem Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yuhshin Co Ltd, Yuhshin Seiki Kogyo KK, Tostem Corp filed Critical Yuhshin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸をあけて出入りする場合、枠体側から突
出するアームバーが、この出入りの邪魔にならない構成
を有した建具を提供する。 【解決手段】 枠体内に開閉自在に引戸を備え、この引
戸の戸先側にラッチを有した錠ケース20を備え、枠体
の縦枠にラッチに係止するアームバー22を有した錠受
け21を備え、アームバー22は引戸が閉じる時にラッ
チに係止すべく引戸側に突出し、引戸が開く時には枠体
側に後退する機能を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば玄関引戸に
用いられて好適な建具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、玄関引戸に用いられて好適な建
具は、躯体に取り付けられた枠体内に開閉自在に引戸を
備えている。
【0003】この種の玄関引戸では枠体の縦枠にアーム
バーを有した錠受けを備え、引戸の戸先にはアームバー
に係止するラッチを有した錠ケースを備えている。この
引戸を閉じる場合、引戸の戸先が縦枠に当接すると、ま
ず、引戸側に設けたラッチが枠体側のアームバーに係合
し、枠体と引戸との間に隙間があかないように、このラ
ッチによって引戸が一時的に係止される。
【0004】この状態では、引戸の錠がかかったわけで
はなく、施錠操作があって始めて上記ラッチが固定され
て引戸が施錠される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、錠受けのアームバーが固定式であるため、こ
のアームバーが常に引戸側に突出したままになるという
問題がある。このアームバーが突出したままになると、
見栄えが悪いし、引戸をあけて出入りする場合、このア
ームバーが邪魔になる恐れがあるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、引戸をあけて出入りする場
合、枠体側から突出するアームバーが、この出入りの邪
魔にならない構成を有した建具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
枠体内に開閉自在に引戸を備え、この引戸の戸先側にラ
ッチを有した錠ケースを備え、枠体の縦枠にラッチに係
止するアームバーを有した錠受けを備え、アームバーは
引戸が閉じる時にラッチに係止すべく引戸側に突出し、
引戸が開く時には枠体側に後退する機能を備えたもので
ある。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、錠受けは引戸側に突出するトリガーを備
え、このトリガーはアームバーに連結されて、引戸が閉
じる時には当該引戸がトリガーを押動し、これに連動さ
せて、アームバーをラッチに係止すべく引戸側に突出
し、引戸が開く時にはトリガーが押動前の元の位置に復
帰して、アームバーが枠体側に後退する機能を備えたも
のである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、トリガーとアームバーとに対して同時に枠
体側へ後退させる力が作用した時、これらの連動を解除
する機能を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は、玄関引戸の横断面を示す。この玄
関引戸(建具)は枠体1を有し、この枠体1はアルミニ
ウム型材製の左右の縦枠2,3、および図示しない上枠
と下枠を有する。この縦枠2,3間には、室外側12に
配置された外側の引戸4と、室内側13に配置された内
側の引戸5とが開閉自在に配置されている。
【0012】外側の引戸4は左右の縦框6,7と図示し
ない上桟と下桟を有し、内側の引戸5は、左右の縦框
8,9と図示しない上桟と下桟を有している。縦框7,
9は召し合わせ框であり、枠体1の中央部で重なりあっ
ている。これらの引戸4,5はガラス10,11を有し
ている。
【0013】上記縦枠2は、室内側部材2Aと室外側部
材2Bとを樹脂製のブリッジ14で連結して構成され、
上記縦枠3は、室内側部材3Aと室外側部材3Bとを樹
脂製のブリッジ15で連結して構成されている。
【0014】各引戸4,5の縦框6,8には、図1およ
び図2に示すように、錠ケース20が設けられ、枠体1
の左右の縦枠2,3には、各引戸4,5側に対向してそ
れぞれ錠受け21が設けられている。
【0015】この錠受け21は、錠ケース20側にそれ
ぞれ突出するアームバー22およびトリガー122を有
し、これらは後述するように、保持部24の内側で相互
に連動可能に連結されている。取り付け板23は、二つ
のねじ26を用いて、図1に示す左右の縦枠2,3の内
面に固定される。
【0016】すなわち、トリガー122は、図3および
図4に示すように、保持部24の内部に向けて後退自在
に構成され、このトリガー122の内端122Aには、
ピン125を介して、レバー126の一端126Aがヒ
ンジ連結されている。このレバー126はピン127の
回りを揺動自在に軸支され、通常時は、ピン127の回
りに配置されたばね124によって、図中で時計方向に
付勢されている。このレバー126の他端126Bは、
上記アームバー22の内端22Aにピン128を介して
ヒンジ連結されている。
【0017】図3は、通常状態を示し、この状態では、
ばね124のばね力によってトリガー122が突出し、
アームバー22が後退している。この場合、アームバー
22の先端が、アルミニウム型材製の縦枠2,3のリブ
よりも引戸側へ突出しないことが望ましい。余分なもの
が引戸側へ突出しないため、見栄えが向上すると共に、
引戸4,5をあけて出入りする場合、このアームバー2
2が邪魔になることがないからである。図4は、ばね1
24のばね力に抗して、トリガー122が後退し、アー
ムバー22が突出した状態を示す。
【0018】ここで、トリガー122が例えば6mm後
退すると、アームバー22が10mm突出するように構
成されている。
【0019】上記錠ケース20は、錠本体を構成する箱
体32と取り付け板30とで形成され、この取り付け板
30には、上記トリガー122に当接可能に押動部12
3が一体的に形成されている。この押動部123は錠ケ
ース20に設けられているが、これに限定されず、引戸
自体でトリガー122を押動し、或いはそのほかの専用
部品でトリガー122を押動する構成としてもよい。
【0020】この錠ケース20は、図5に示すように、
各引戸4,5の縦框6,8の戸先面にねじ31を用いて
固定されている。
【0021】上記箱体32には、アームバー22を収容
する略U字状の第一の溝51が形成されている。この第
一の溝51の近傍には、揺動支点軸37を中心に、鉛直
面内を揺動するラッチ33が設けられ、このラッチ33
は、当該ラッチ33と固定ピン33Aとの間に掛け渡さ
れたばね39のばね力によって矢印Rの方向(時計方
向)に付勢されている。また、このラッチ33に隣接し
て、揺動支点軸41を中心に、当該ラッチ33と同一の
鉛直面内を揺動するレバー34が設けられ、このレバー
34は、ばね65のばね力によって矢印Rと反対の方向
(反時計方向)に付勢されている。このばね65は、一
端が箱体32の内面に当接し、他端が、固定ピン32A
を巻回した後、図中上方に延出して、レバー34に固定
されたピン34Aに係止されている。
【0022】なお、このレバー34の先端部Aは、後述
するように、ラッチ33の切り欠きBに係合自在であ
る。
【0023】このレバー34の上方に重なり合うよう
に、ラッチ解除レバー35が設けられている。このラッ
チ解除レバー35は、揺動支点軸42を中心に揺動する
とともに、この揺動支点軸42を介して、連結片36A
に連結されている。この連結片36は、スライダー36
に一体的に連結され、このスライダー36は、上下動さ
れる。このスライダー36は、鉛直方向に延出し、スラ
イダー36の上端部36Bと固定ピン32Bとの間には
ばね49が掛け渡され、このばね49のばね力によっ
て、矢印Tの方向に付勢されている。
【0024】スライダー36の下端部36Cは略直角に
曲げられ、この下端部36Cには、図6に示すように、
可動部71の上端が連結されている。この可動部71
は、引戸の可動引手70に設けられ、この可動引手70
を掴んで引戸を開けるとき、可動部71に連結されたス
ライダー36が、上記ばね49のばね力に抗して引き下
げられる構成を有している。
【0025】また、図5において、ラッチ解除レバー3
5の上方に重なり合うように、スライド板43が設けら
れている。このスライド板43の下端にはピン46が設
けられ、このピン46は箱体32に形成されたガイド溝
48に嵌合している。そして、後述するように、スライ
ド板43の上端に連結された施解錠つまみ60を上下動
させた場合、それに連動して、このスライド板43は、
上記のガイド溝48に案内されながら上下動される。
【0026】このスライド板43にはガイド溝45が形
成され、このガイド溝45には、ラッチ解除レバー35
に固定されたピン44が嵌合している。このガイド溝4
5は、互いに略平行に上下方向に延びる第一のガイド溝
45A、第二のガイド溝45Bを有し、これらガイド溝
45A,45Bを、斜め溝45Cで連結することによっ
て構成されている。
【0027】上記スライド板43が、図5に示す位置に
ある場合、スライダー36が、ばね49のばね力に抗し
て引き下げられ、或いはばね49のばね力で引き上げら
れるとき、ラッチ解除レバー35に固定されたピン44
は、第一のガイド溝45A内を上下動する。スライド板
43が図5の状態から下方に押し下げられた場合、上記
ピン44は斜め溝45Cを通って、第二のガイド溝45
Bに移動する。そして、この場合、スライダー36が上
下動されると、上記ピン44は第二のガイド溝45B内
を上下動する。
【0028】上記構成では、箱体32にアームバー22
を収容する略U字状の第一の溝51が形成され、ラッチ
33には、第一の溝51にアームバー22が収容された
とき、この第一の溝51と協働してアームバー22の四
方を囲う略U字状の第二の溝52が形成されている。
【0029】第一の溝51の溝幅W1は、アームバー2
2の直径Wよりも調整代W2だけ大きく設定されてい
る。
【0030】つぎに、図6〜図8を参照して、アームバ
ー22がラッチ33にラッチされるまでの動作について
説明する。
【0031】図6〜図8は、室外側12に配置された外
側の引戸4を示している。図6において、61は戸先錠
を示し、この戸先錠61の錠穴に、室外側からキーを挿
入して回動させると引戸4の錠が解錠される。この戸先
錠61は、施解錠つまみ60と連動し、図6〜図8で
は、施解錠つまみ60が「開」であり、解錠されてい
る。図6では、引戸4が開かれている。
【0032】図6において、錠受け21側では、ばね1
24のばね力によりトリガー122が突出し、アームバ
ー22が後退している。
【0033】上記引戸4が閉じられると、図7に示すよ
うに、上記錠ケース20側の押動部123がトリガー1
22に当接して、このトリガー122を縦枠2,3側へ
押し込む。このトリガー122が押し込まれることによ
り、レバー126がばね124のばね力に抗して反時計
方向に回動し、アームバー22が突出し、その先端が錠
ケース20に形成された第一の溝51に進入する。
【0034】すると、アームバー22で押されて、ラッ
チ33が、ばね39のばね力に抗してF方向に回転す
る。このラッチ33が、図7に示す位置まで回転する
と、レバー34の支えがなくなり、このレバー34がば
ね65のばね力によってG方向に回転する。すると、上
記のようにレバー34の先端部Aがラッチ33の切り欠
きBに係合し、それ以後、ラッチ33の時計方向への移
動が規制される。この状態ではレバー34のピン40が
ラッチ解除レバー35の先端に係止される。
【0035】このように、錠ケース20に形成された略
U字状の第一の溝51に、錠受け21のアームバー22
が収容され、ラッチ33が鉛直面内を図7に示す位置ま
で揺動した場合、このラッチ33に形成された略U字状
の第二の溝52が、第一の溝51と協働して、アームバ
ー22の四方を囲う。これによれば、ラッチ33の係合
が完全になるため、ラッチ33が外れることはない。従
って、従来のものと異なり、引戸を閉じた際の反動によ
って、枠体と引戸との間に隙間があくといったトラブル
がほぼ解消される。
【0036】図8において、可動引手71を掴んで引戸
4を開けると、可動部70に連結されたスライダー36
が引き下げられ、このスライダー36と一体にラッチ解
除レバー35が引き下げられる。
【0037】図8の状態では、施解錠つまみ60が
「開」であり、引戸4は解錠の状態にある。従って、上
記スライド板43は、図5に示す位置にあり、上記スラ
イダー36が引き下げられると、ラッチ解除レバー35
に固定されたピン44が、第一のガイド溝45A内を下
方に移動する。
【0038】このピン44が、第一のガイド溝45A内
を下方に移動する場合、ラッチ解除レバー35は、その
先端がピン40を係止したまま、下方に引き下げられ
る。すると、このピン40を介して、レバー34がS方
向(時計方向)に回動し、レバー34の先端部Aとラッ
チ33の切り欠きBとの係合が解除され、それに伴っ
て、ラッチ33がばね39のばね力によってR方向(反
時計方向)に回動する。従って、ラッチ33は、図8に
示す位置に復帰し、アームバー22とラッチ33の係合
が解除される。
【0039】そして、引戸4が開かれると、図6の状態
に至り、この状態で、錠受け21側では、ばね124の
ばね力によりトリガー122が突出し、アームバー22
が後退する。これによれば、引戸4が開かれた場合、余
分なものが引戸4側へ突出しないため、見栄えが向上す
ると共に、引戸4をあけて出入りする場合、このアーム
バー22が邪魔になる恐れがない等の効果が得られる。
【0040】図9および図10は施錠状態を示してい
る。
【0041】引戸4の錠が施錠された場合、図9に示す
ように、スライド板43がT1方向に押し下げられる。
すると、上記ピン44が、斜め溝45C(図5)を通っ
て、第二のガイド溝45Bに移動し、これに伴って、ラ
ッチ解除レバー35がJ方向に回転する。この場合、引
戸4の施錠は、上記したように、施解錠つまみ60を押
し下げるか、或いは室外側から戸先錠61にキーを差し
込んで回すか、いずれかによりおこなわれる。
【0042】図10に示すように、可動引手71を掴ん
で引戸4を開けると、可動部70に連結されたスライダ
ー36が引き下げられ、このスライダー36と一体にラ
ッチ解除レバー35が引き下げられる。
【0043】この場合、ラッチ解除レバー35は、その
先端がレバー34のピン40と係合しない状態で引き下
げられるので、ピン40はいわゆる空振りされる。従っ
て、レバー34の先端部Aと、ラッチ33の切り欠きB
との係合が維持され、アームバー22とラッチ33の係
合が維持される。これによれば、引戸4の錠が施錠され
た場合、確実に施錠される。
【0044】上記トリガー122は、図3および図4に
示すように、キャップ状のカバー体122aと、このカ
バー体122a内に摺動自在に設けられた可動体122
bと、この可動体122bを常時図中左方へ付勢するば
ね122cとを有して構成されている。そして、上記可
動体122bには上記ピン125を受け入れる長孔12
2dが形成されている。なお、上述したトリガー122
の内端122Aは、可動体122bに相当している。
【0045】この構成によれば、トリガー122とアー
ムバー22とに対して、同時に、枠体2,3側へ後退さ
せる力が作用した時、図11に示すように、レバー12
6が回動せずに、トリガー122を構成するカバー体1
22aだけが、ばね122cのばね力に抗して枠体2,
3側へ後退するために、トリガー122とアームバー2
2の連動が解除される。
【0046】本実施形態では、トリガー122とアーム
バー22とに対して、同時に、枠体2,3側へ後退させ
る力が作用した時、トリガー122とアームバー22の
連動が解除されるため、当該連動機構に過度な力が作用
することがなく、当該連動機構の損傷が防止される。
【0047】図12は別の実施形態を示す。
【0048】上述した縦枠2,3や引戸4の反り、或い
は寸法誤差等に起因して、引戸4側に向かうアームバー
22の突出量が少なくなると、アームバー22とラッチ
33との係合不良が発生する恐れがある。
【0049】この場合、本実施形態では、錠受け21を
構成する取り付け板23と背板131との間に所定厚さ
のスペーサー132を介装する。このスペーサー132
は上下に2分割された2ピースで構成されている。これ
によれば、縦枠2,3側から引戸4側へより多くトリガ
ー122が突出するため、その分に比例する分だけ引戸
4側へ向かうアームバー22の突出量が大きくなる。従
って、アームバー22とラッチ33との係合不良の発生
が抑制される。
【0050】さらに、別の実施形態として、図示は省略
したが、上記スペーサー132を設けずに、トリガー1
22の突出量を大きくすると共に、トリガー122が後
退した時、突出量を大きくした分に比例する分だけアー
ムバー22の突出量が大きくなるように調整可能に構成
してもよい。
【0051】本実施形態では、スペーサー132が上下
2分割されているため、その装着時には下のピースが脱
落しやすい。
【0052】そこで、図13に示すように、スペーサー
132を一枚板で形成し、この板に下方から一つの切り
欠き132Aを形成して、スペーサー132を上方から
装着できようにしたものである。
【0053】このスペーサー132には4か所に凹所1
32Bが形成されている。そして、図12を参照して、
本スペーサー132に当接する取り付け板23の当接面
に上記凹所132Bに係合する4個の突起(図示せず)
が形成されている。これによれば、スペーサー132の
装着時に、取り付け板23の突起がスペーサー132の
凹所132Bに嵌合して位置決めされるため、ねじ26
を固定する場合、スペーサー132の回動が抑えられ
る。
【0054】図14および図15は別の実施形態を示し
ている。
【0055】本実施形態では、錠受け21を構成する取
り付け板23に、図14に示すように、樹脂製カバー1
50が2本のねじ26によって固定されている。この樹
脂製カバー150には図示を省略した孔があけられ、こ
の孔を通じてトリガー122とアームバー22が突出し
ている。
【0056】樹脂製カバー150の両縁には、長手方向
に延びる一対の案内部151、153が形成され、一対
の案内部151、153の対向面には先端に向けて広が
る傾斜面151A、153Bが形成されている。
【0057】また、図15に示すように、引戸4の縦框
6に錠ケース20が設けられ、枠体1の縦枠2に引戸4
側に対向して錠受け21が設けられている。この錠受け
21に対し、上記の樹脂製カバー150が設けられ、こ
の樹脂製カバー150に一対の案内部151、153が
形成されている。
【0058】本実施形態では、引戸4を矢印155の方
向に閉めた場合、既に説明したように、錠ケース20の
押動部123がトリガー122を押動し、これに連動し
てアームバー22が突出して鍵がかかる。
【0059】図15では、引戸4に反りが発生して、錠
ケース20の中心線L1が、錠受け21の中心線L2に
対しずれている。
【0060】本実施形態では、図15に示すように、夫
々の中心線L1、中心線L2がずれていても、引戸4を
矢印155方向に閉めた場合、錠ケース20の押動部1
23が、樹脂製カバー150の案内部151、153に
案内され、上記のずれが解消される方向へ誘い込まれる
ため、押動部123が確実にトリガー122を押動し、
戸締まり不良の発生が抑えられる。
【0061】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、これに限定されず、種々の変形が可
能である。
【0062】例えば、本構造は、引き違い引戸に限定さ
れず、片引き引戸、或いは4枚引き引戸等にも適用され
ることは明らかである。アームバーはU字状に限らずJ
字状など他の形状であってもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、アームバーは
引戸が閉じる時にラッチに係止すべく引戸側に突出し、
引戸が開く時には枠体側に後退する機能を備えたため、
引戸が開かれた場合、余分なものが枠体側から引戸側へ
突出しない。
【0064】従って、見栄えが向上すると共に、引戸を
あけて出入りする場合、このアームバーが邪魔になる恐
れがない等の効果が得られる。
【0065】請求項2記載の発明では、引戸が閉じる時
には当該引戸の戸先がトリガーを押動し、これに連動さ
せて、アームバーをラッチに係止すべく引戸側に突出
し、引戸が開く時にはトリガーが押動前の元の位置に復
帰して、アームバーが枠体側に後退する機能を備えたた
め、引戸が開かれた場合、余分なものが枠体側から引戸
側へ突出しない。従って、見栄えが向上すると共に、引
戸をあけて出入りする場合、このアームバーが邪魔にな
る恐れがない。
【0066】請求項3記載の発明では、トリガーとアー
ムバーとに対して、同時に、枠体側へ後退させる力が作
用した時、これらの連動を解除する機能を備えたため、
トリガーとアームバーとの連動機構に過度な力が作用す
ることがなく、当該連動機構の損傷が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建具の横断面図である。
【図2】錠受けと錠ケースを示す斜視図である。
【図3】Aは錠受けの斜視図、Bはその断面図である
【図4】Aは錠受けの斜視図、Bはその断面図である
【図5】錠受けと錠ケースを示す図である。
【図6】解錠時の動作を説明する図である。
【図7】解錠時の動作を説明する図である。
【図8】解錠時の動作を説明する図である。
【図9】施錠時の動作を説明する図である。
【図10】施錠時の動作を説明する図である。
【図11】別の実施形態を示す錠受けの断面図である。
【図12】別の実施形態を示す錠受けの分解斜視図であ
る。
【図13】別の実施形態を示す平面図である。
【図14】別の実施形態を示す斜視図である。
【図15】別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2,3 縦枠 4,5 引戸 20 錠ケース 21 錠受け 22 アームバー 122 トリガー 123 ロッド 126 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 伸一 東京都港区新橋六丁目1番11号 株式会社 ユーシン内 (72)発明者 坂元 淳一 東京都江東区大島2丁目1番1号 トステ ム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体内に開閉自在に引戸を備え、 この引戸の戸先側にラッチを有した錠ケースを備え、 枠体の縦枠に前記ラッチに係止するアームバーを有した
    錠受けを備え、 アームバーは引戸が閉じる時に前記ラッチに係止すべく
    引戸側に突出し、引戸が開く時には枠体側に後退する機
    能を備えたことを特徴とする建具。
  2. 【請求項2】 前記錠受けは引戸側に突出するトリガー
    を備え、 このトリガーは前記アームバーに連結されて、引戸が閉
    じる時には当該引戸が前記トリガーを押動し、これに連
    動させて、前記アームバーをラッチに係止すべく引戸側
    に突出し、引戸が開く時には前記トリガーが押動前の元
    の位置に復帰して、前記アームバーが枠体側に後退する
    機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の建具。
  3. 【請求項3】 トリガーとアームバーとに対して同時に
    枠体側へ後退させる力が作用した時、これらの連動を解
    除する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載の建
    具。
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