JP2002086974A - 筆記具用金属製ペン先 - Google Patents
筆記具用金属製ペン先Info
- Publication number
- JP2002086974A JP2002086974A JP2000280378A JP2000280378A JP2002086974A JP 2002086974 A JP2002086974 A JP 2002086974A JP 2000280378 A JP2000280378 A JP 2000280378A JP 2000280378 A JP2000280378 A JP 2000280378A JP 2002086974 A JP2002086974 A JP 2002086974A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- head portion
- hemispherical
- outer diameter
- rear end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキフローが良くて、筆記面を選ばす、し
かも、成形精度が高くて、製作上の経済的効果が高い筆
記具用金属製ペン先を提供すること。 【解決手段】 チップ2とインキ誘導芯3からなり、チ
ップは、厚みが0.05〜0.2mmの金属薄板を冷間
圧造加工して、半球状頭部分2aと、該頭部分の後端外
径と同外径の筒状胴部分2bと、該筒状胴部分後端外径
と同外径の後端開口部2cからなる同一体状の態様に形
成されていると共に、半球状頭部分表面が鏡面状で、後
端開口部より半球状頭部分裏面の半球状内面部2dまで
達する被挿入部2eと、半球状頭部分に0.03〜0.
2mmの溝幅または孔径の複数の面取りされたインキ通
孔2fを各独立して有し、インキ誘導芯は、インキが軸
線方向に毛細管移動可能な先端形状の棒状体に形成され
ており、前記被挿入部内にインキ誘導芯が、同誘導芯先
端が半球状内面部と密接状に挿入されている。
かも、成形精度が高くて、製作上の経済的効果が高い筆
記具用金属製ペン先を提供すること。 【解決手段】 チップ2とインキ誘導芯3からなり、チ
ップは、厚みが0.05〜0.2mmの金属薄板を冷間
圧造加工して、半球状頭部分2aと、該頭部分の後端外
径と同外径の筒状胴部分2bと、該筒状胴部分後端外径
と同外径の後端開口部2cからなる同一体状の態様に形
成されていると共に、半球状頭部分表面が鏡面状で、後
端開口部より半球状頭部分裏面の半球状内面部2dまで
達する被挿入部2eと、半球状頭部分に0.03〜0.
2mmの溝幅または孔径の複数の面取りされたインキ通
孔2fを各独立して有し、インキ誘導芯は、インキが軸
線方向に毛細管移動可能な先端形状の棒状体に形成され
ており、前記被挿入部内にインキ誘導芯が、同誘導芯先
端が半球状内面部と密接状に挿入されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筆記具用金属製ペン
先に関する。
先に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公昭42−21603号の筆
記具、実開昭60−191380号のペン芯、実開昭6
0−91469号の無方向ペン体、特開平5−3189
77号の筆記用ペン先、そして、水性ボールペンがある
が、それぞれ以下の問題を抱えている。 1.特公昭42−21603号の筆記具では、 インキ通孔が直径0.01mm程度の極めて小径であ
るため、十分なインキフローが得られない。 極めて小径のインキ通孔を多数穿設するため、コスト
アップとなる。 硬質クロームメッキする際に、多数穿設された極めて
小径のインキ通孔が塞がれないように、硬化クロームメ
ッキをするため、歩留まりが悪く、コストアップとな
る。 インキ通孔を穿設しただけであるため、筆記時に、孔
のエッジ部が紙を引っ掻くことにより筆感が悪い。 2.実開昭60−191380号のペン芯では、 多数の微孔(口径30〜50μ)を穿設するため、上
記1のおよびと同様の問題点が挙げられる。 金属製薄板を先端面曲面状にして微孔を穿設しただけ
では、筆記時に、金属薄板の表面の荒れや孔のエッジ部
が紙を引っ掻くことにより筆感が悪い。 3.実開昭60−91469号の無方向ペン体では、 インキ通路となるペン先部頂点で交叉する溝切割りの
溝幅0.02〜0.05mmと狭いため、十分なインキフ
ローが得られない。 インキ通路が頂点で交叉しているため、筆記時に交叉
部分で紙を引掻き、紙詰まりが発生してインキの出方が
悪くなる。 硬質クロームメッキ等する際、インキ通路となる狭い
切割り溝が塞がれないように硬化クロームメッキ等をす
るため、歩留まりが悪く、コストアップとなる。 4.特開平5−318977号の筆記用ペン先では、 溝幅Lを有するインキ溝の軸線方向の長さが、インキ
フローへの抵抗となる分、十分なインキフローが得られ
難い。 成形金型が精密であり金型コストがかかる。 精密成形のために管理コストがかかる。 5.水性ボールペンでは、 部品点数が多く(チップ本体、ボール、他)、加工コ
ストがかかり過ぎる。 筆記面が、ボールが回転しないほど滑らかである場
合、インキを引き出すボールの回転が得られないので筆
記が出来ない。
記具、実開昭60−191380号のペン芯、実開昭6
0−91469号の無方向ペン体、特開平5−3189
77号の筆記用ペン先、そして、水性ボールペンがある
が、それぞれ以下の問題を抱えている。 1.特公昭42−21603号の筆記具では、 インキ通孔が直径0.01mm程度の極めて小径であ
るため、十分なインキフローが得られない。 極めて小径のインキ通孔を多数穿設するため、コスト
アップとなる。 硬質クロームメッキする際に、多数穿設された極めて
小径のインキ通孔が塞がれないように、硬化クロームメ
ッキをするため、歩留まりが悪く、コストアップとな
る。 インキ通孔を穿設しただけであるため、筆記時に、孔
のエッジ部が紙を引っ掻くことにより筆感が悪い。 2.実開昭60−191380号のペン芯では、 多数の微孔(口径30〜50μ)を穿設するため、上
記1のおよびと同様の問題点が挙げられる。 金属製薄板を先端面曲面状にして微孔を穿設しただけ
では、筆記時に、金属薄板の表面の荒れや孔のエッジ部
が紙を引っ掻くことにより筆感が悪い。 3.実開昭60−91469号の無方向ペン体では、 インキ通路となるペン先部頂点で交叉する溝切割りの
溝幅0.02〜0.05mmと狭いため、十分なインキフ
ローが得られない。 インキ通路が頂点で交叉しているため、筆記時に交叉
部分で紙を引掻き、紙詰まりが発生してインキの出方が
悪くなる。 硬質クロームメッキ等する際、インキ通路となる狭い
切割り溝が塞がれないように硬化クロームメッキ等をす
るため、歩留まりが悪く、コストアップとなる。 4.特開平5−318977号の筆記用ペン先では、 溝幅Lを有するインキ溝の軸線方向の長さが、インキ
フローへの抵抗となる分、十分なインキフローが得られ
難い。 成形金型が精密であり金型コストがかかる。 精密成形のために管理コストがかかる。 5.水性ボールペンでは、 部品点数が多く(チップ本体、ボール、他)、加工コ
ストがかかり過ぎる。 筆記面が、ボールが回転しないほど滑らかである場
合、インキを引き出すボールの回転が得られないので筆
記が出来ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る課題は、第1には、インキフローが良くて、筆記面を
選ばず、しかも、成形精度が高くて、製作上の経済的効
果が高い筆記具用金属製ペン先を、第2には、さらに、
筆感が滑らかで、紙詰まりがない筆記具用金属製ペン先
を、第3には、さらに、追従性(速記時におけるインキ
の途切れ)が高く、筆記線幅が細い筆記具用金属製ペン
先を提供することにある。
る課題は、第1には、インキフローが良くて、筆記面を
選ばず、しかも、成形精度が高くて、製作上の経済的効
果が高い筆記具用金属製ペン先を、第2には、さらに、
筆感が滑らかで、紙詰まりがない筆記具用金属製ペン先
を、第3には、さらに、追従性(速記時におけるインキ
の途切れ)が高く、筆記線幅が細い筆記具用金属製ペン
先を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するために、チップとインキ誘導芯からなり、チッ
プは、厚みが0.05〜0.2mmの金属薄板を冷間圧
造加工して、半球状頭部分と、該頭部分の後端外径と同
外径の筒状胴部分と、該筒状胴部分後端外径と同外径の
後端開口部からなる同一体状の態様に形成されていると
共に、半球状頭部分表面が研磨および/またはメッキ処
理された鏡面状で、後端開口部より半球状頭部分裏面の
半球状内面部まで達する被挿入部と、半球状頭部分に
0.03〜0.2mmの溝幅または孔径の複数の面取り
されたインキ通孔を各独立して有し、インキ誘導芯は、
インキが軸線方向に毛細管移動可能で且つ前記被挿入部
内に密接状に挿入可能な先端形状に形成されており、前
記被挿入部内にインキ誘導芯が、このインキ誘導芯先端
が前記半球状内面部と密接状に挿入されていることを特
徴とする。また本発明では、半球状頭部分表面がニッケ
ルメッキ処理された鏡面状であることを特徴とする。ま
た本発明では、半球状頭部分先端が0.3〜0.6アー
ルで、インキ通孔が0.08〜0.18mmの孔径であ
ることを特徴とする。
達成するために、チップとインキ誘導芯からなり、チッ
プは、厚みが0.05〜0.2mmの金属薄板を冷間圧
造加工して、半球状頭部分と、該頭部分の後端外径と同
外径の筒状胴部分と、該筒状胴部分後端外径と同外径の
後端開口部からなる同一体状の態様に形成されていると
共に、半球状頭部分表面が研磨および/またはメッキ処
理された鏡面状で、後端開口部より半球状頭部分裏面の
半球状内面部まで達する被挿入部と、半球状頭部分に
0.03〜0.2mmの溝幅または孔径の複数の面取り
されたインキ通孔を各独立して有し、インキ誘導芯は、
インキが軸線方向に毛細管移動可能で且つ前記被挿入部
内に密接状に挿入可能な先端形状に形成されており、前
記被挿入部内にインキ誘導芯が、このインキ誘導芯先端
が前記半球状内面部と密接状に挿入されていることを特
徴とする。また本発明では、半球状頭部分表面がニッケ
ルメッキ処理された鏡面状であることを特徴とする。ま
た本発明では、半球状頭部分先端が0.3〜0.6アー
ルで、インキ通孔が0.08〜0.18mmの孔径であ
ることを特徴とする。
【0005】本発明におけるチップの大きさは、外径が
0.5〜2.0mm、全長が3〜15mmであり、チッ
プの材質は、ステンレス鋼、真鍮、その他の公知の金属
材になる。インキ通孔の配列は、頭部分における頂部を
除いて放射状に配設される態様、頭部分における頂部を
除いて散点状に配設される態様、頭部分における頂部を
含めて放射状に配設される態様、頭部分における頂部を
含めて散点状に配設される態様のいずれでも良く、同イ
ンキ通孔の輪郭形状は、長孔状または丸孔状のいずれで
あっても良い。このインキ通孔の成形は、冷間圧造加工
の前または加工途中または後のいずれであっても良く、
加工法は、プレス加工、スリッターによる溝切り加工、
ドリルによる孔空け加工、その他の公知の加工法にな
る。半球状頭部分表面の鏡面加工は、研磨仕上げ、メッ
キ処理仕上げ、研磨且つメッキ処理仕上げのいずれでも
良い。メッキ処理としては、ニッケルメッキ、クロムメ
ッキ、その他の筆記抵抗の軽減に寄与するメッキ仕上げ
になる。インキ誘導芯は、インキが軸線方向に毛細管移
動可能な態様のものであれば良く、軸線方向にインキ通
路を有する合成樹脂製の棒状体からなるものであっても
良いし、多孔質の集束繊維体からなるものであっても良
い。このインキ誘導芯の先端形状は、チップの被挿入部
内に密接状(隙間がない状態および毛細管現象を発現し
得る程度の隙間がある状態の双方を含む)に挿入可能な
形状であれば良く、例えば、半球形状、先端面取り形状
等である。
0.5〜2.0mm、全長が3〜15mmであり、チッ
プの材質は、ステンレス鋼、真鍮、その他の公知の金属
材になる。インキ通孔の配列は、頭部分における頂部を
除いて放射状に配設される態様、頭部分における頂部を
除いて散点状に配設される態様、頭部分における頂部を
含めて放射状に配設される態様、頭部分における頂部を
含めて散点状に配設される態様のいずれでも良く、同イ
ンキ通孔の輪郭形状は、長孔状または丸孔状のいずれで
あっても良い。このインキ通孔の成形は、冷間圧造加工
の前または加工途中または後のいずれであっても良く、
加工法は、プレス加工、スリッターによる溝切り加工、
ドリルによる孔空け加工、その他の公知の加工法にな
る。半球状頭部分表面の鏡面加工は、研磨仕上げ、メッ
キ処理仕上げ、研磨且つメッキ処理仕上げのいずれでも
良い。メッキ処理としては、ニッケルメッキ、クロムメ
ッキ、その他の筆記抵抗の軽減に寄与するメッキ仕上げ
になる。インキ誘導芯は、インキが軸線方向に毛細管移
動可能な態様のものであれば良く、軸線方向にインキ通
路を有する合成樹脂製の棒状体からなるものであっても
良いし、多孔質の集束繊維体からなるものであっても良
い。このインキ誘導芯の先端形状は、チップの被挿入部
内に密接状(隙間がない状態および毛細管現象を発現し
得る程度の隙間がある状態の双方を含む)に挿入可能な
形状であれば良く、例えば、半球形状、先端面取り形状
等である。
【0006】かかる金属製ペン先の製造方法を以下に例
示する。 第1工程 金属薄板を冷間圧造して、半球状頭部分と、該頭部分の
後端外径と同外径の筒状胴部分と、該筒状胴部分後端外
径と同外径の後端開口部からなる同一体状の態様に段階
的に形成する。その過程で、半球状頭部分に複数のイン
キ通孔を各独立状に形成すると共に、各インキ通孔の面
取りをする。 第2工程 半球状頭部分表面を研磨および/またはメッキ処理した
鏡面状に仕上げる。 第3工程 チップの被挿入部内にインキ誘導芯を、このインキ誘導
芯先端が前記半球状内面部に密接した状態に挿入して組
み付ける。
示する。 第1工程 金属薄板を冷間圧造して、半球状頭部分と、該頭部分の
後端外径と同外径の筒状胴部分と、該筒状胴部分後端外
径と同外径の後端開口部からなる同一体状の態様に段階
的に形成する。その過程で、半球状頭部分に複数のイン
キ通孔を各独立状に形成すると共に、各インキ通孔の面
取りをする。 第2工程 半球状頭部分表面を研磨および/またはメッキ処理した
鏡面状に仕上げる。 第3工程 チップの被挿入部内にインキ誘導芯を、このインキ誘導
芯先端が前記半球状内面部に密接した状態に挿入して組
み付ける。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図3には本発明の筆記具用
金属製ペン先における実施の1形態を例示しており、ペ
ン先1は、金属製のチップ2と、このチップ2内の被挿
入部2eに挿着した合成樹脂製のインキ誘導芯3とで構
成されている。チップ2は、厚みが0.1mmの金属薄
板を冷間圧造加工して、半球状頭部分2aと、該頭部分
2aの後端外径と同外径の筒状胴部分2bと、該筒状胴
部分2b後端外径と同外径の後端開口部2cからなる同
一体状の態様に形成されており、外径は1.0mm、全
長は7.2mmである。図面上では、半球状頭部分2a
の頂部2a1のアールを0.5mmにしてあり、線幅が
0.45mmの線を筆記可能である。
金属製ペン先における実施の1形態を例示しており、ペ
ン先1は、金属製のチップ2と、このチップ2内の被挿
入部2eに挿着した合成樹脂製のインキ誘導芯3とで構
成されている。チップ2は、厚みが0.1mmの金属薄
板を冷間圧造加工して、半球状頭部分2aと、該頭部分
2aの後端外径と同外径の筒状胴部分2bと、該筒状胴
部分2b後端外径と同外径の後端開口部2cからなる同
一体状の態様に形成されており、外径は1.0mm、全
長は7.2mmである。図面上では、半球状頭部分2a
の頂部2a1のアールを0.5mmにしてあり、線幅が
0.45mmの線を筆記可能である。
【0008】このチップ2内には、後端開口部2cより
半球状頭部分2a裏面の半球状内面部2dまで達する被
挿入部2eが形成されていると共に、半球状頭部分2a
には、0.065mmの溝幅からなる6本のインキ通孔
2fが各独立して放射状に形成されている。長孔状の各
インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むように
配列されており、また、各インキ通孔2fは、座繰り加
工されてエッジを面取りされている。そして、半球状頭
部分2a表面は、研磨、メッキ前処理された後に、ニッ
ケルメッキ処理されて鏡面状に仕上げられており、ニッ
ケルメッキの膜厚は0.005〜0.01mmである。
半球状頭部分2a裏面の半球状内面部2dまで達する被
挿入部2eが形成されていると共に、半球状頭部分2a
には、0.065mmの溝幅からなる6本のインキ通孔
2fが各独立して放射状に形成されている。長孔状の各
インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むように
配列されており、また、各インキ通孔2fは、座繰り加
工されてエッジを面取りされている。そして、半球状頭
部分2a表面は、研磨、メッキ前処理された後に、ニッ
ケルメッキ処理されて鏡面状に仕上げられており、ニッ
ケルメッキの膜厚は0.005〜0.01mmである。
【0009】インキ誘導芯3は、インキが軸線方向に毛
細管移動可能なインキ通路3aを有する合成樹脂製の押
し出し成形品で、インキ通路3aが露出している先端部
3bは、被挿入部2e内の半球状内面部2dに密接可能
な半球状に形成している。このインキ誘導芯3はチップ
2内の被挿入部2eに、先端部3bが半球状内面部2d
と密接するまで挿着されていて、インキ通路3aを毛細
管移動したインキが、先端部3bと密接している半球状
内面部2dにおける各インキ通孔2fへ毛細管移動して
引き出されるようにしている。
細管移動可能なインキ通路3aを有する合成樹脂製の押
し出し成形品で、インキ通路3aが露出している先端部
3bは、被挿入部2e内の半球状内面部2dに密接可能
な半球状に形成している。このインキ誘導芯3はチップ
2内の被挿入部2eに、先端部3bが半球状内面部2d
と密接するまで挿着されていて、インキ通路3aを毛細
管移動したインキが、先端部3bと密接している半球状
内面部2dにおける各インキ通孔2fへ毛細管移動して
引き出されるようにしている。
【0010】図4〜図6には本発明の筆記具用金属製ペ
ン先における実施の他の1形態を例示しており、構成は
前記した図1の態様のものと基本的に同一であるため、
共通している構成の説明は符合を準用して省略し、相違
する構成について説明する。チップ2の半球状頭部分2
aには、0.15mmの孔径からなる6個のインキ通孔
2fが各独立して等角度状に配列されて形成されてお
り、この丸孔状の各インキ通孔2fは、中心の頂部2a
1を取り囲むように内外二重状に配列されている。
ン先における実施の他の1形態を例示しており、構成は
前記した図1の態様のものと基本的に同一であるため、
共通している構成の説明は符合を準用して省略し、相違
する構成について説明する。チップ2の半球状頭部分2
aには、0.15mmの孔径からなる6個のインキ通孔
2fが各独立して等角度状に配列されて形成されてお
り、この丸孔状の各インキ通孔2fは、中心の頂部2a
1を取り囲むように内外二重状に配列されている。
【0011】図7には本発明の筆記具用金属製ペン先に
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、0.15mmの孔径からなる内外二重状のインキ通
孔2fの外側に、さらに3個の同孔径のインキ通孔2f
が等角度状に配列されて形成されており、この丸孔状の
各インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むよう
に内外三重状に配列されている。
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、0.15mmの孔径からなる内外二重状のインキ通
孔2fの外側に、さらに3個の同孔径のインキ通孔2f
が等角度状に配列されて形成されており、この丸孔状の
各インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むよう
に内外三重状に配列されている。
【0012】図8には本発明の筆記具用金属製ペン先に
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、0.10mmの孔径からなる内外二重状のインキ通
孔2fの外側に、さらに6個の同孔径のインキ通孔2f
が同心円状に配列されて形成されており、この丸孔状の
各インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むよう
に内外三重状に配列されている。
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、0.10mmの孔径からなる内外二重状のインキ通
孔2fの外側に、さらに6個の同孔径のインキ通孔2f
が同心円状に配列されて形成されており、この丸孔状の
各インキ通孔2fは、中心の頂部2a1を取り囲むよう
に内外三重状に配列されている。
【0013】図9には本発明の筆記具用金属製ペン先に
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、中心の頂部2a1にインキ通孔2fが形成されてい
て、この頂部2a1におけるインキ通孔2fの周りに、
各インキ通孔2fが内外二重状に配列されている。頂部
2a1におけるインキ通孔2fの孔径は0.10mm、
周りの各インキ通孔2fの孔径は0.15mmである。
おける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記し
た図5の態様のものと基本的に同一であるため、共通し
ている構成の説明は符合を準用して省略し、相違する構
成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、中心の頂部2a1にインキ通孔2fが形成されてい
て、この頂部2a1におけるインキ通孔2fの周りに、
各インキ通孔2fが内外二重状に配列されている。頂部
2a1におけるインキ通孔2fの孔径は0.10mm、
周りの各インキ通孔2fの孔径は0.15mmである。
【0014】図10には本発明の筆記具用金属製ペン先
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、中心の頂部2a1に丸孔状のインキ通孔2fが形成
されていて、この頂部2a1におけるインキ通孔2fの
周りに、長孔状のインキ通孔2fが放射状に配列されて
いると共に、長孔状の各インキ通孔2f間に丸孔状のイ
ンキ通孔2fがそれぞれ形成されている。頂部2a1に
おける丸孔状インキ通孔2fおよび長孔状インキ通路2
f間の各インキ通孔2fの孔径は0.10mmである。
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2の半球状頭部分2aに
は、中心の頂部2a1に丸孔状のインキ通孔2fが形成
されていて、この頂部2a1におけるインキ通孔2fの
周りに、長孔状のインキ通孔2fが放射状に配列されて
いると共に、長孔状の各インキ通孔2f間に丸孔状のイ
ンキ通孔2fがそれぞれ形成されている。頂部2a1に
おける丸孔状インキ通孔2fおよび長孔状インキ通路2
f間の各インキ通孔2fの孔径は0.10mmである。
【0015】図11には本発明の筆記具用金属製ペン先
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2における半球状頭部分
2aは、中心の頂部2a1のアールを小さくする一方
で、頂部2a1周りのアールを大きく形成してある。図
面上では、半球状頭部分2a長さを0.55mmとし、
頂部2a1のアールを0.35mm、頂部2a1周りの
アールを0.80mmにしてあり、線幅が0.35mm
の線を筆記可能である。この頂部2a1のアールを適宜
の数値のものに設定することで、所望の線幅を筆記可能
なものにでき、例えば、頂部2a1のアールをさらに小
さくすることで細い線幅の線を筆記可能にできるし、ま
た、頂部2a1周りのアールを大きくすることで筆先面
を拡大可能である。
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2における半球状頭部分
2aは、中心の頂部2a1のアールを小さくする一方
で、頂部2a1周りのアールを大きく形成してある。図
面上では、半球状頭部分2a長さを0.55mmとし、
頂部2a1のアールを0.35mm、頂部2a1周りの
アールを0.80mmにしてあり、線幅が0.35mm
の線を筆記可能である。この頂部2a1のアールを適宜
の数値のものに設定することで、所望の線幅を筆記可能
なものにでき、例えば、頂部2a1のアールをさらに小
さくすることで細い線幅の線を筆記可能にできるし、ま
た、頂部2a1周りのアールを大きくすることで筆先面
を拡大可能である。
【0016】図12には本発明の筆記具用金属製ペン先
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2は、筆先から後側を拡
径成形することで、口金を兼ねる態様に形成していて、
軸筒に対して直接取り付け可能にしてある。
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1の態様のものと基本的に同一であるため、共通
している構成の説明は符合を準用して省略し、相違する
構成について説明する。チップ2は、筆先から後側を拡
径成形することで、口金を兼ねる態様に形成していて、
軸筒に対して直接取り付け可能にしてある。
【0017】
【発明の効果】A.請求項1により、インキフローが良
くて、筆記面を選ばす、しかも、成形精度が高くて、製
作上の経済的効果が高い。したがって、ボールでは回転
しないような滑らかな筆記面でも、確実に筆記すること
が出来るし、ボールペンに準ずる複写能力がある。 B.請求項2により、さらに、滑らかな筆感となり、紙
詰まりがない。 C.請求項3により、さらに、速記時等におけるインキ
の途切れがなく、追従性が高くて、速記等に有用であ
り、且つ、細い線幅を筆記することができる。
くて、筆記面を選ばす、しかも、成形精度が高くて、製
作上の経済的効果が高い。したがって、ボールでは回転
しないような滑らかな筆記面でも、確実に筆記すること
が出来るし、ボールペンに準ずる複写能力がある。 B.請求項2により、さらに、滑らかな筆感となり、紙
詰まりがない。 C.請求項3により、さらに、速記時等におけるインキ
の途切れがなく、追従性が高くて、速記等に有用であ
り、且つ、細い線幅を筆記することができる。
【図1】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実施
の1形態を例示している正面図。
の1形態を例示している正面図。
【図2】 拡大側面図。
【図3】 図2の(3)−(3)線に沿える一部断面し
て示す分解図。
て示す分解図。
【図4】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実施
の他の1形態を例示している正面図。
の他の1形態を例示している正面図。
【図5】 拡大側面図。
【図6】 図5の(6)−(6)線に沿える一部断面し
て示す分解図。
て示す分解図。
【図7】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実施
の他の1形態を例示している拡大側面図。
の他の1形態を例示している拡大側面図。
【図8】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実施
の他の1形態を例示している拡大側面図。
の他の1形態を例示している拡大側面図。
【図9】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実施
の他の1形態を例示している拡大側面図。
の他の1形態を例示している拡大側面図。
【図10】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実
施の他の1形態を例示している拡大側面図。
施の他の1形態を例示している拡大側面図。
【図11】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実
施の他の1形態を例示している部分拡大正面図。
施の他の1形態を例示している部分拡大正面図。
【図12】 本発明の筆記具用金属製ペン先における実
施の他の1形態を例示している部分正面図。
施の他の1形態を例示している部分正面図。
1 ペン先 2 チップ 2a 半球状頭部分 2a1 頂部 2b 筒状胴部分 2c 後端開口部 2d 半球状内面部 2e 被挿入部 2f インキ通孔 3 インキ誘導芯 3a インキ通路 3b 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 清 福井県坂井郡金津町指中59−115 福井鋲 螺株式会社内 (72)発明者 木田 達也 福井県坂井郡金津町指中59−115 福井鋲 螺株式会社内 Fターム(参考) 2C350 GA02 HA05 HA16 NA00 NA13 NE05 NE07 NE09
Claims (3)
- 【請求項1】 チップとインキ誘導芯からなり、 チップは、厚みが0.05〜0.2mmの金属薄板を冷
間圧造加工して、半球状頭部分と、該頭部分の後端外径
と同外径の筒状胴部分と、該筒状胴部分後端外径と同外
径の後端開口部からなる同一体状の態様に形成されてい
ると共に、半球状頭部分表面が研磨および/またはメッ
キ処理された鏡面状で、後端開口部より半球状頭部分裏
面の半球状内面部まで達する被挿入部と、半球状頭部分
に0.03〜0.2mmの溝幅または孔径の複数の面取
りされたインキ通孔を各独立して有し、インキ誘導芯
は、インキが軸線方向に毛細管移動可能で且つ前記被挿
入部内に密接状に挿入可能な先端形状に形成されてお
り、前記被挿入部内にインキ誘導芯が、このインキ誘導
芯先端が前記半球状内面部と密接状に挿入されているこ
とを特徴とする筆記具用金属製ペン先。 - 【請求項2】 半球状頭部分表面がニッケルメッキ処理
された鏡面状であることを特徴とする請求項1記載の筆
記具用金属製ペン先。 - 【請求項3】 半球状頭部分先端が0.3〜0.6アー
ルで、インキ通孔が0.08〜0.18mmの孔径であ
ることを特徴とする請求項1または2記載の筆記具用金
属製ペン先。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280378A JP2002086974A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 筆記具用金属製ペン先 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280378A JP2002086974A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 筆記具用金属製ペン先 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002086974A true JP2002086974A (ja) | 2002-03-26 |
Family
ID=18765227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000280378A Pending JP2002086974A (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | 筆記具用金属製ペン先 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002086974A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014032698A (ja) * | 2010-12-27 | 2014-02-20 | Qinghua Univ | タッチペン |
WO2019230702A1 (ja) | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社呉竹 | ペン及びペン用リフィル |
-
2000
- 2000-09-14 JP JP2000280378A patent/JP2002086974A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014032698A (ja) * | 2010-12-27 | 2014-02-20 | Qinghua Univ | タッチペン |
WO2019230702A1 (ja) | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社呉竹 | ペン及びペン用リフィル |
US11472220B2 (en) | 2018-05-28 | 2022-10-18 | Kuretake Co., Ltd. | Pen and pen refill |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3209685B2 (ja) | 偏芯先端をもつマーカーチップおよびマーカー | |
TW200927511A (en) | Needle type ball pen tip | |
US3518019A (en) | Synthetic resin penpoint | |
EP1632359B1 (en) | Method of producing applicator tip | |
JP2002086974A (ja) | 筆記具用金属製ペン先 | |
CN110857005B (zh) | 圆珠笔芯和圆珠笔 | |
JPH0241438B2 (ja) | ||
JP2001171280A (ja) | ボールペンチップの製造方法 | |
EP0518708B1 (en) | A pen nib of a writing instrument | |
JPH02102100A (ja) | 合成樹脂製筆記用ペン軸 | |
JP2532785Y2 (ja) | 鉛筆削り器 | |
JP2010155426A (ja) | ボールペンチップ、ボールペンリフィール、及びボールペン | |
CN211543026U (zh) | 葫芦头中性笔头 | |
JP2007261056A (ja) | 合成樹脂製ペン先 | |
JPS6341756B2 (ja) | ||
JP4210476B2 (ja) | 水性ボールペン及びボールペンチップ | |
JPH0638707Y2 (ja) | ペン体 | |
JP2607191Y2 (ja) | ボールペン | |
JPS641101Y2 (ja) | ||
CN2385892Y (zh) | 一种书写流利的圆珠笔 | |
JP7294639B2 (ja) | ボールペンチップの製造方法及びボールペンチップ | |
JPH0356385Y2 (ja) | ||
JP2011031542A (ja) | ペン先 | |
JPH034552Y2 (ja) | ||
JP4628115B2 (ja) | 筆記具 |