JP2002074356A - 画像処理方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents
画像処理方法および装置並びに記録媒体Info
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- JP2002074356A JP2002074356A JP2000257395A JP2000257395A JP2002074356A JP 2002074356 A JP2002074356 A JP 2002074356A JP 2000257395 A JP2000257395 A JP 2000257395A JP 2000257395 A JP2000257395 A JP 2000257395A JP 2002074356 A JP2002074356 A JP 2002074356A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周波数強調処理を行う際に、高周波のノイズ
を除去できるとともに、エッジ等のコントラストの大き
な情報の劣化を防止する。 【解決手段】 原画像信号Sorgからボケ画像信号Sus
を求め、原画像信号Sorgからボケ画像信号Susを減算
して、信号Sorg−Susを得る。信号Sorg−Susを、値
が大きいほど変換後の値が小さくなる非線形の変換関数
fにより変換して変換信号f(Sorg−Sus)を得、こ
れに強調係数β(Sorg)を乗算して、原画像信号Sorg
から減算する。すなわち、 Sproc=Sorg−β(Sorg)×f(Sorg−Sus) の演算を行う。
を除去できるとともに、エッジ等のコントラストの大き
な情報の劣化を防止する。 【解決手段】 原画像信号Sorgからボケ画像信号Sus
を求め、原画像信号Sorgからボケ画像信号Susを減算
して、信号Sorg−Susを得る。信号Sorg−Susを、値
が大きいほど変換後の値が小さくなる非線形の変換関数
fにより変換して変換信号f(Sorg−Sus)を得、こ
れに強調係数β(Sorg)を乗算して、原画像信号Sorg
から減算する。すなわち、 Sproc=Sorg−β(Sorg)×f(Sorg−Sus) の演算を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に対して
所定の周波数成分を強調する周波数強調処理を施す画像
処理方法および装置並びに画像処理方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読取り可能な記録媒体に関するものである。
所定の周波数成分を強調する周波数強調処理を施す画像
処理方法および装置並びに画像処理方法をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人により、非鮮鋭マスク画像信号
(以下、ボケ画像信号という)を用いて周波数強調処理
あるいはダイナミックレンジ圧縮処理等を行って放射線
画像の診断性能を向上させる数々の画像処理方法および
装置が提案されている(特開昭55-163472号、同55-8795
3号、特開平3-222577号、同10-75395号、同10-75364
号、同10-171983号等)。例えば周波数強調処理は、原
画像信号Sorgからボケ画像信号Susを引いたものに強
調係数βを乗じたものを、原画像信号Sorgに加算する
ことにより、原画像信号の所定の空間周波数成分を強調
するものである。これを式で表すと下記の式(1)のよ
うになる。
(以下、ボケ画像信号という)を用いて周波数強調処理
あるいはダイナミックレンジ圧縮処理等を行って放射線
画像の診断性能を向上させる数々の画像処理方法および
装置が提案されている(特開昭55-163472号、同55-8795
3号、特開平3-222577号、同10-75395号、同10-75364
号、同10-171983号等)。例えば周波数強調処理は、原
画像信号Sorgからボケ画像信号Susを引いたものに強
調係数βを乗じたものを、原画像信号Sorgに加算する
ことにより、原画像信号の所定の空間周波数成分を強調
するものである。これを式で表すと下記の式(1)のよ
うになる。
【0003】 Sproc=Sorg+β×(Sorg−Sus) (1) (Sproc:周波数強調処理された信号、Sorg:原画像
信号、Sus:ボケ画像信号、β:強調係数) また、式(1)に示す強調係数βの値を負とする周波数
強調処理方法も本出願人により提案されている(特開平
1-106277号、同1-239681号)。このように、強調係数β
の値を負とすることにより、原画像から高周波のノイズ
を除去することができる。
信号、Sus:ボケ画像信号、β:強調係数) また、式(1)に示す強調係数βの値を負とする周波数
強調処理方法も本出願人により提案されている(特開平
1-106277号、同1-239681号)。このように、強調係数β
の値を負とすることにより、原画像から高周波のノイズ
を除去することができる。
【0004】また、特開平10-75395号には、原画像信号
に加算する加算信号の周波数応答特性を調整することに
より、周波数強調処理された信号に対してアーチファク
トが発生することを防止する方法が提案されている。こ
の方法とは、まず鮮鋭度の異なる、すなわち周波数応答
特性の異なる複数のボケ画像信号を作成し、そのボケ画
像信号および原画像信号の中の2つの信号の差分をとる
ことにより、原画像信号の、ある限られた周波数帯域の
周波数成分を表す複数の帯域制限画像信号を作成し、さ
らにその帯域制限画像信号をそれぞれ異なる変換関数に
よって所望の大きさとなるように変換してから、その複
数の抑制された帯域制限画像信号を積算することにより
上記加算信号を作成するものである。この処理は例えば
下記の式(2)により表すことができる。
に加算する加算信号の周波数応答特性を調整することに
より、周波数強調処理された信号に対してアーチファク
トが発生することを防止する方法が提案されている。こ
の方法とは、まず鮮鋭度の異なる、すなわち周波数応答
特性の異なる複数のボケ画像信号を作成し、そのボケ画
像信号および原画像信号の中の2つの信号の差分をとる
ことにより、原画像信号の、ある限られた周波数帯域の
周波数成分を表す複数の帯域制限画像信号を作成し、さ
らにその帯域制限画像信号をそれぞれ異なる変換関数に
よって所望の大きさとなるように変換してから、その複
数の抑制された帯域制限画像信号を積算することにより
上記加算信号を作成するものである。この処理は例えば
下記の式(2)により表すことができる。
【0005】 Sproc=Sorg+β(Sorg)×Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn) Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn) =f1(Sorg−Sus1)+f2(Sus1−Sus2)+… +fk(Susk-1−Susk)+…+fn(Susn-1−Susn) (2) (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg :原画像信号 Susk(k=1〜n):ボケ画像信号 fk(k=1〜n):各帯域制限画像信号を変換する変換関数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数) さらに、特開平10-75364号には、ダイナミックレンジ圧
縮処理を施す場合において、処理が施された信号に対し
てアーチファクトが発生することを防止する方法が提案
されている。この方法とは、上記特開平10-75395号に記
載されたように、複数の帯域制限画像信号を作成し、こ
の帯域制限画像信号に基づいて原画像信号の低周波成分
に関する信号(低周波成分信号)を得、原画像信号にこ
の低周波成分に関する信号を加算することによりダイナ
ミックレンジ圧縮処理を施すようにしたものである。こ
の処理は例えば下記の式(3)により表すことができ
る。
数) さらに、特開平10-75364号には、ダイナミックレンジ圧
縮処理を施す場合において、処理が施された信号に対し
てアーチファクトが発生することを防止する方法が提案
されている。この方法とは、上記特開平10-75395号に記
載されたように、複数の帯域制限画像信号を作成し、こ
の帯域制限画像信号に基づいて原画像信号の低周波成分
に関する信号(低周波成分信号)を得、原画像信号にこ
の低周波成分に関する信号を加算することによりダイナ
ミックレンジ圧縮処理を施すようにしたものである。こ
の処理は例えば下記の式(3)により表すことができ
る。
【0006】 Sproc=Sorg +D(Sorg−Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)) (3 ) Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)={fd1(Sorg−
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg:原画像信号 Susk(k=1〜n):ボケ画像信号 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) さらにまた、特開平10-171983号には、周波数強調処理
とダイナミックレンジ圧縮処理とを同時に施す場合にお
いて、処理が施された信号に対してアーチファクトが発
生することを防止する方法が提案されている。この方法
とは、上記特開平10-75395号に記載されたように、複数
の帯域制限画像信号を作成し、この帯域制限画像信号に
基づいて原画像信号の高周波成分に関する信号(高周波
成分信号)および低周波成分信号を得、原画像信号にこ
れらの高周波成分に関する信号および低周波成分に関す
る信号を加算することにより周波数強調処理を施すとと
もにダイナミックレンジ圧縮処理を施すようにしたもの
である。この処理は例えば下記の式(4)により表すこ
とができる。
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg:原画像信号 Susk(k=1〜n):ボケ画像信号 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) さらにまた、特開平10-171983号には、周波数強調処理
とダイナミックレンジ圧縮処理とを同時に施す場合にお
いて、処理が施された信号に対してアーチファクトが発
生することを防止する方法が提案されている。この方法
とは、上記特開平10-75395号に記載されたように、複数
の帯域制限画像信号を作成し、この帯域制限画像信号に
基づいて原画像信号の高周波成分に関する信号(高周波
成分信号)および低周波成分信号を得、原画像信号にこ
れらの高周波成分に関する信号および低周波成分に関す
る信号を加算することにより周波数強調処理を施すとと
もにダイナミックレンジ圧縮処理を施すようにしたもの
である。この処理は例えば下記の式(4)により表すこ
とができる。
【0007】 Sproc=Sorg +β(Sorg)・Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn) +D(Sorg−Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)) (4 ) Fusm(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)={fu1(Sorg−
Sus1)+fu2(Sus1 −Sus2)+…+fuk(Susk-1−Su
sk )+…+fun(Susn-1−Susn)} Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)={fd1(Sorg−
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg:原画像信号 Susk(k=1〜n):ボケ画像信号 fuk(k=1〜n):高周波成分信号を得るために使用する
変換関数 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) これらの周波数強調処理やダイナミックレンジ圧縮処理
(以下変換処理とする)においては、帯域制限画像信号
を変換する変換関数等の定義を変更することによって原
画像信号に加算する加算信号の周波数応答特性を調整す
ることができる。このため、各変換関数の定義次第で、
アーチファクトの発生防止等所望の周波数応答特性を有
する処理済み画像信号を得ることができる。
Sus1)+fu2(Sus1 −Sus2)+…+fuk(Susk-1−Su
sk )+…+fun(Susn-1−Susn)} Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)={fd1(Sorg−
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg:原画像信号 Susk(k=1〜n):ボケ画像信号 fuk(k=1〜n):高周波成分信号を得るために使用する
変換関数 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) これらの周波数強調処理やダイナミックレンジ圧縮処理
(以下変換処理とする)においては、帯域制限画像信号
を変換する変換関数等の定義を変更することによって原
画像信号に加算する加算信号の周波数応答特性を調整す
ることができる。このため、各変換関数の定義次第で、
アーチファクトの発生防止等所望の周波数応答特性を有
する処理済み画像信号を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平1-1062
77号等に記載された、周波数強調処理の際に強調係数を
負とする方法は、原画像から高周波のノイズを除去する
ことができるものの、画像中に含まれるコントラストが
大きなエッジなどの高周波情報も低減してしまうため、
得られる画像がぼけたものとなってしまう。
77号等に記載された、周波数強調処理の際に強調係数を
負とする方法は、原画像から高周波のノイズを除去する
ことができるものの、画像中に含まれるコントラストが
大きなエッジなどの高周波情報も低減してしまうため、
得られる画像がぼけたものとなってしまう。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、周波数強調処理を行う際に、高周波のノイズを除去
できるとともに、エッジ等のコントラストの大きな情報
の劣化を防止できる画像処理方法および装置並びに画像
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供す
ることを目的とするものである。
り、周波数強調処理を行う際に、高周波のノイズを除去
できるとともに、エッジ等のコントラストの大きな情報
の劣化を防止できる画像処理方法および装置並びに画像
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画像
処理方法は、原画像を表す原画像信号に対して、周波数
強調処理を施す画像処理方法において、前記原画像信号
から前記原画像の高周波成分を表す高周波信号を作成
し、該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を抑制
する変換関数により変換して変換信号を得、該変換信号
を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を得る
ことを特徴とするものである。
処理方法は、原画像を表す原画像信号に対して、周波数
強調処理を施す画像処理方法において、前記原画像信号
から前記原画像の高周波成分を表す高周波信号を作成
し、該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を抑制
する変換関数により変換して変換信号を得、該変換信号
を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を得る
ことを特徴とするものである。
【0011】「変換関数」は、信号値が大きいほどその
値を抑制するような関数であり、具体的には特開平10-7
8395号に記載されたような非線形関数を用いることが好
ましい。
値を抑制するような関数であり、具体的には特開平10-7
8395号に記載されたような非線形関数を用いることが好
ましい。
【0012】「変換信号を原画像信号から減算する」と
は、原画像信号から変換信号をそのまま減算するもので
あってもよく、変換信号に強調係数を乗算し、強調係数
が乗算された変換信号を原画像信号から減算するもので
あってもよい。
は、原画像信号から変換信号をそのまま減算するもので
あってもよく、変換信号に強調係数を乗算し、強調係数
が乗算された変換信号を原画像信号から減算するもので
あってもよい。
【0013】本発明による第2の画像処理方法は、原画
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理方法において、前記原画像信号から複数の帯域制
限画像信号を作成し、該各帯域制限画像信号を、信号値
が大きいほどその値を抑制する変換関数により変換して
複数の変換帯域制限画像信号を得、該複数の変換帯域制
限画像信号を加算して加算変換信号を得、該加算変換信
号を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を得
ることを特徴とするものである。
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理方法において、前記原画像信号から複数の帯域制
限画像信号を作成し、該各帯域制限画像信号を、信号値
が大きいほどその値を抑制する変換関数により変換して
複数の変換帯域制限画像信号を得、該複数の変換帯域制
限画像信号を加算して加算変換信号を得、該加算変換信
号を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を得
ることを特徴とするものである。
【0014】「原画像信号を多重解像度変換することに
より帯域制限画像信号を作成」するに際しては、ラプラ
シアンピラミッドの手法によるラプラシアンピラミッド
分解により、あるいはウェーブレット変換により原画像
信号を複数の周波数帯域毎の周波数応答特性を表す信号
に変換する方法などを用いることができる。
より帯域制限画像信号を作成」するに際しては、ラプラ
シアンピラミッドの手法によるラプラシアンピラミッド
分解により、あるいはウェーブレット変換により原画像
信号を複数の周波数帯域毎の周波数応答特性を表す信号
に変換する方法などを用いることができる。
【0015】ラプラシアンピラミッドの手法は例えば特
開平5-244508号、特開平6-96200 、特開平6-301766号等
に記載されており、このラプラシアンピラミッドは、原
画像に対してガウス関数で近似されたようなマスクによ
りマスク処理を施した後、画像をサブサンプリングして
画素数を間引いて半分にすることにより、原画像の1/
4のサイズのボケ画像を得、このボケ画像のサンプリン
グされた画素に値が0の画素を補間して元の大きさの画
像に戻し、この画像に対してさらに上述したマスクによ
りマスク処理を施し、このマスク処理が施されたボケ画
像を原画像から減算して、原画像信号のある限られた周
波数帯域の周波数成分を表す、すなわち原画像の複数の
周波数帯域毎の周波数応答特性を表す帯域制限画像信号
を得るものである。この処理を得られたボケ画像に対し
て繰り返すことにより原画像の1/22Nのサイズを有す
る帯域制限画像信号をN個作成するものである。なお、
最低周波数帯域のボケ画像は原画像の低周波成分を表す
ものとなる。
開平5-244508号、特開平6-96200 、特開平6-301766号等
に記載されており、このラプラシアンピラミッドは、原
画像に対してガウス関数で近似されたようなマスクによ
りマスク処理を施した後、画像をサブサンプリングして
画素数を間引いて半分にすることにより、原画像の1/
4のサイズのボケ画像を得、このボケ画像のサンプリン
グされた画素に値が0の画素を補間して元の大きさの画
像に戻し、この画像に対してさらに上述したマスクによ
りマスク処理を施し、このマスク処理が施されたボケ画
像を原画像から減算して、原画像信号のある限られた周
波数帯域の周波数成分を表す、すなわち原画像の複数の
周波数帯域毎の周波数応答特性を表す帯域制限画像信号
を得るものである。この処理を得られたボケ画像に対し
て繰り返すことにより原画像の1/22Nのサイズを有す
る帯域制限画像信号をN個作成するものである。なお、
最低周波数帯域のボケ画像は原画像の低周波成分を表す
ものとなる。
【0016】なお、ラプラシアンピラミッド分解やウェ
ーブレット変換などにより原画像信号を多重解像度変換
した場合、最低周波数帯域の信号は原画像を縮小した低
周波の情報を表すものであり、原画像信号の周波数帯域
毎の周波数応答特性を表す帯域制限画像信号ではないた
め、本発明においては処理には使用しないか、または値
を0として使用する。
ーブレット変換などにより原画像信号を多重解像度変換
した場合、最低周波数帯域の信号は原画像を縮小した低
周波の情報を表すものであり、原画像信号の周波数帯域
毎の周波数応答特性を表す帯域制限画像信号ではないた
め、本発明においては処理には使用しないか、または値
を0として使用する。
【0017】「加算変換信号を原画像信号から減算す
る」とは、原画像信号から加算変換信号をそのまま減算
するものであってもよく、加算変換信号に強調係数を乗
算し、強調係数が乗算された加算変換信号を原画像信号
から減算するものであってもよい。
る」とは、原画像信号から加算変換信号をそのまま減算
するものであってもよく、加算変換信号に強調係数を乗
算し、強調係数が乗算された加算変換信号を原画像信号
から減算するものであってもよい。
【0018】なお、本発明による第1および第2の画像
処理方法においては、前記処理済み画像信号に対して、
さらにダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミッ
クレンジ圧縮処理済み画像信号を得るようにしてもよ
く、さらに、前記ダイナミックレンジ圧縮処理済み画像
信号に対して、階調変換処理を施して階調変換処理済み
画像信号を得るようにしてもよい。
処理方法においては、前記処理済み画像信号に対して、
さらにダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミッ
クレンジ圧縮処理済み画像信号を得るようにしてもよ
く、さらに、前記ダイナミックレンジ圧縮処理済み画像
信号に対して、階調変換処理を施して階調変換処理済み
画像信号を得るようにしてもよい。
【0019】本発明による第1の画像処理装置は、原画
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理装置において、前記原画像信号から前記原画像の
高周波成分を表す高周波信号を作成する高周波信号作成
手段と、該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して変換信号を得る変換手
段と、該変換信号を前記原画像信号から減算して処理済
み画像信号を得る減算手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理装置において、前記原画像信号から前記原画像の
高周波成分を表す高周波信号を作成する高周波信号作成
手段と、該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して変換信号を得る変換手
段と、該変換信号を前記原画像信号から減算して処理済
み画像信号を得る減算手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0020】本発明による第2の画像処理装置は、原画
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理装置において、前記原画像信号から複数の帯域制
限画像信号を作成する帯域制限画像信号作成手段と、該
各帯域制限画像信号を、信号値が大きいほどその値を抑
制する変換関数により変換して複数の変換帯域制限画像
信号を得る変換手段と、該複数の変換帯域制限画像信号
を加算して加算変換信号を得る加算手段と、該加算変換
信号を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を
得る減算手段とを備えたことを特徴とするものである。
像を表す原画像信号に対して、周波数強調処理を施す画
像処理装置において、前記原画像信号から複数の帯域制
限画像信号を作成する帯域制限画像信号作成手段と、該
各帯域制限画像信号を、信号値が大きいほどその値を抑
制する変換関数により変換して複数の変換帯域制限画像
信号を得る変換手段と、該複数の変換帯域制限画像信号
を加算して加算変換信号を得る加算手段と、該加算変換
信号を前記原画像信号から減算して処理済み画像信号を
得る減算手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】なお、本発明による第1および第2の画像
処理装置においては、前記処理済み画像信号に対して、
ダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミックレン
ジ圧縮処理済み画像信号を得るダイナミックレンジ圧縮
処理手段をさらに備えるようにしてもよく、前記ダイナ
ミックレンジ圧縮処理済み画像信号に対して、階調変換
処理を施して階調変換処理済み画像信号を得る階調処理
手段をさらに備えるようにしてもよい。
処理装置においては、前記処理済み画像信号に対して、
ダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミックレン
ジ圧縮処理済み画像信号を得るダイナミックレンジ圧縮
処理手段をさらに備えるようにしてもよく、前記ダイナ
ミックレンジ圧縮処理済み画像信号に対して、階調変換
処理を施して階調変換処理済み画像信号を得る階調処理
手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0022】なお、本発明による第1および第2の画像
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して
提供してもよい。
処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して
提供してもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明による第1の画像処理方法および
装置によれば、原画像の高周波成分を表す高周波信号を
作成し、この高周波信号を信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して変換信号を得、この変
換信号を原画像信号から減算して処理済み画像信号が得
られる。
装置によれば、原画像の高周波成分を表す高周波信号を
作成し、この高周波信号を信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して変換信号を得、この変
換信号を原画像信号から減算して処理済み画像信号が得
られる。
【0024】また、本発明による第2の画像処理方法お
よび装置によれば、原画像から帯域制限画像信号を作成
し、この帯域制限画像信号を信号値が大きいほどその値
を抑制する変換関数により変換して変換帯域制限画像信
号を得る。そして、変換帯域制限画像信号を加算して加
算変換信号を得、この加算変換信号を原画像信号から減
算して処理済み画像信号が得られる。
よび装置によれば、原画像から帯域制限画像信号を作成
し、この帯域制限画像信号を信号値が大きいほどその値
を抑制する変換関数により変換して変換帯域制限画像信
号を得る。そして、変換帯域制限画像信号を加算して加
算変換信号を得、この加算変換信号を原画像信号から減
算して処理済み画像信号が得られる。
【0025】ここで、原画像中に含まれるコントラスト
が大きな部分は、高周波信号または帯域制限画像信号に
おいて比較的大きな信号値を有するものとなる。本発明
により、高周波信号または帯域制限画像信号を変換関数
により変換すると、信号値が大きいほどその値が抑制さ
れるため、原画像中に含まれるコントラストが大きい部
分についてもその信号値は抑制されることとなる。した
がって、変換信号または加算変換信号を原画像信号から
減算することにより、原画像から高周波のノイズを除去
でき、かつコントラストが大きい部分についても情報が
低減されるのを防止することができる。
が大きな部分は、高周波信号または帯域制限画像信号に
おいて比較的大きな信号値を有するものとなる。本発明
により、高周波信号または帯域制限画像信号を変換関数
により変換すると、信号値が大きいほどその値が抑制さ
れるため、原画像中に含まれるコントラストが大きい部
分についてもその信号値は抑制されることとなる。した
がって、変換信号または加算変換信号を原画像信号から
減算することにより、原画像から高周波のノイズを除去
でき、かつコントラストが大きい部分についても情報が
低減されるのを防止することができる。
【0026】また、処理済み画像信号に対してさらにダ
イナミックレンジ圧縮処理を施すことにより、さらに低
濃度域および高濃度域においてつぶれのない画像を得る
ことができる。
イナミックレンジ圧縮処理を施すことにより、さらに低
濃度域および高濃度域においてつぶれのない画像を得る
ことができる。
【0027】さらに、ダイナミックレンジ圧縮処理済み
画像信号に対して階調変換処理を施すことにより、コン
トラストも良好な画像を得ることができる。
画像信号に対して階調変換処理を施すことにより、コン
トラストも良好な画像を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。以下に示す画像処
理装置は、蓄積性蛍光体シートに記録された人体の放射
線画像を読み取って得た画像信号に対して、その画像が
診断に適した画像となるように、ボケ画像信号を使用し
て周波数強調処理を施すものであり、処理された画像信
号は主としてフィルムに記録され、診断に用いられる。
て、図面を参照して詳細に説明する。以下に示す画像処
理装置は、蓄積性蛍光体シートに記録された人体の放射
線画像を読み取って得た画像信号に対して、その画像が
診断に適した画像となるように、ボケ画像信号を使用し
て周波数強調処理を施すものであり、処理された画像信
号は主としてフィルムに記録され、診断に用いられる。
【0029】図1は本発明の第1の実施形態による画像
処理装置の構成を示す概略ブロック図である。画像処理
装置1は、読取装置等において得られた原画像信号Sor
gから原画像のボケ画像を表すボケ画像信号Susを作成
するボケ画像信号作成手段2と、原画像信号Sorgから
ボケ画像信号Susを減算して原画像の高周波成分を表す
高周波信号Sorg−Susを得る減算器3と、高周波信号
Sorg−Susを非線形の変換関数fにより変換して変換
信号f(Sorg−Sus)を得る変換器4と、変換信号f
(Sorg−Sus)に正の強調係数β(Sorg)を乗じて強
調変換信号β(Sorg)・f(Sorg−Sus)を得、さら
に原画像信号Sorgから強調変換信号β(Sorg)・f
(Sorg−Sus)を減算して処理済み画像信号Sprocを
得る演算器5とを備える。なお、ボケ画像信号作成手段
2および減算器3が本発明による高周波信号作成手段、
変換器4が本発明による変換手段、演算器5が本発明に
よる減算手段と観念される。
処理装置の構成を示す概略ブロック図である。画像処理
装置1は、読取装置等において得られた原画像信号Sor
gから原画像のボケ画像を表すボケ画像信号Susを作成
するボケ画像信号作成手段2と、原画像信号Sorgから
ボケ画像信号Susを減算して原画像の高周波成分を表す
高周波信号Sorg−Susを得る減算器3と、高周波信号
Sorg−Susを非線形の変換関数fにより変換して変換
信号f(Sorg−Sus)を得る変換器4と、変換信号f
(Sorg−Sus)に正の強調係数β(Sorg)を乗じて強
調変換信号β(Sorg)・f(Sorg−Sus)を得、さら
に原画像信号Sorgから強調変換信号β(Sorg)・f
(Sorg−Sus)を減算して処理済み画像信号Sprocを
得る演算器5とを備える。なお、ボケ画像信号作成手段
2および減算器3が本発明による高周波信号作成手段、
変換器4が本発明による変換手段、演算器5が本発明に
よる減算手段と観念される。
【0030】ボケ画像信号作成手段2では、原画像信号
Sorgに基づいて、各画素の周囲のN×N個の走査点の
信号値を平均化してボケ画像信号Susが求められる。
Sorgに基づいて、各画素の周囲のN×N個の走査点の
信号値を平均化してボケ画像信号Susが求められる。
【0031】変換器4において用いられる変換関数fの
例を図2に示す。この変換関数fは、信号Sorg−Sus
の絶対値が閾値Th1よりも小さい場合は傾きが1であ
り、閾値Th1よりも大きい場合は傾きが1よりも小さ
くなるような非線形関数である。
例を図2に示す。この変換関数fは、信号Sorg−Sus
の絶対値が閾値Th1よりも小さい場合は傾きが1であ
り、閾値Th1よりも大きい場合は傾きが1よりも小さ
くなるような非線形関数である。
【0032】演算器5には、原画像信号Sorgと強調係
数β(Sorg)との対応テーブルが記憶されており、原
画像信号Sorgの各画素値に対応する強調係数β(Sor
g)が変換信号f(Sorg−Sus)に乗算される。
数β(Sorg)との対応テーブルが記憶されており、原
画像信号Sorgの各画素値に対応する強調係数β(Sor
g)が変換信号f(Sorg−Sus)に乗算される。
【0033】なお、第1の実施形態による画像処理装置
1において行われる処理は下記の式(5)に示すものと
なる。
1において行われる処理は下記の式(5)に示すものと
なる。
【0034】 Sproc=Sorg−β(Sorg)×f(Sorg−Sus) (5) (Sproc:処理済み画像信号、Sorg:原画像信号、Su
s:ボケ画像信号、β(Sorg):強調係数、f:変換関
数) 次いで、第1の実施形態の動作について説明する。図3
は第1の実施形態の動作を示すフローチャート、図4は
第1の実施形態の動作を説明するための図である。ま
ず、原画像信号Sorgからボケ画像信号Susが作成され
る(ステップS1)。ここで、原画像信号Sorgのエッ
ジ部分におけるプロファイルを図4(a)に示す。この
ような原画像信号Sorgから得られるボケ画像信号Sus
のプロファイルは図4(b)に示すものとなる。図4
(b)に示すようにボケ画像信号Susにおいては、原画
像信号Sorgにおけるエッジ部分がぼけたものとなる。
s:ボケ画像信号、β(Sorg):強調係数、f:変換関
数) 次いで、第1の実施形態の動作について説明する。図3
は第1の実施形態の動作を示すフローチャート、図4は
第1の実施形態の動作を説明するための図である。ま
ず、原画像信号Sorgからボケ画像信号Susが作成され
る(ステップS1)。ここで、原画像信号Sorgのエッ
ジ部分におけるプロファイルを図4(a)に示す。この
ような原画像信号Sorgから得られるボケ画像信号Sus
のプロファイルは図4(b)に示すものとなる。図4
(b)に示すようにボケ画像信号Susにおいては、原画
像信号Sorgにおけるエッジ部分がぼけたものとなる。
【0035】次いで、減算器3において原画像信号Sor
gからボケ画像信号Susが減算されて高周波信号Sorg−
Susが得られる(ステップS2)。高周波信号Sorg−
Susのプロファイルを図4(c)に示す。図4(c)に
示すように、高周波信号Sorg−Susは、エッジ部分に
比較的大きな値を有するプロファイルとなる。そして、
変換器4において、高周波信号Sorg−Susが図3に示
す変換関数fにより変換されて変換信号f(Sorg−Su
s)が得られる(ステップS3)。ここで、変換関数f
は、高周波信号Sorg−Susの絶対値が閾値Th1より
も小さい場合は傾きが1であり、閾値Th1よりも大き
い場合は傾きが1よりも小さくなるような非線形関数で
ある。したがって、変換信号f(Sorg−Sus)は図4
(d)に示すように、高周波信号Sorg−Susにおいて
閾値Th1を越える部分(原画像のエッジに対応)の信
号値が抑制されたプロファイルを有するものとなる。
gからボケ画像信号Susが減算されて高周波信号Sorg−
Susが得られる(ステップS2)。高周波信号Sorg−
Susのプロファイルを図4(c)に示す。図4(c)に
示すように、高周波信号Sorg−Susは、エッジ部分に
比較的大きな値を有するプロファイルとなる。そして、
変換器4において、高周波信号Sorg−Susが図3に示
す変換関数fにより変換されて変換信号f(Sorg−Su
s)が得られる(ステップS3)。ここで、変換関数f
は、高周波信号Sorg−Susの絶対値が閾値Th1より
も小さい場合は傾きが1であり、閾値Th1よりも大き
い場合は傾きが1よりも小さくなるような非線形関数で
ある。したがって、変換信号f(Sorg−Sus)は図4
(d)に示すように、高周波信号Sorg−Susにおいて
閾値Th1を越える部分(原画像のエッジに対応)の信
号値が抑制されたプロファイルを有するものとなる。
【0036】そして、演算器5において、変換信号f
(Sorg−Sus)に強調係数β(Sorg)が乗算されると
ともに、原画像信号Sorgから減算されて処理済み画像
信号Sprocが得られる。処理済み画像信号Sprocのプロ
ファイルを図4(e)に示す。図4(e)に示すよう
に、処理済み画像信号Sprocにおいては、信号値が一定
の平坦部における高周波ノイズが除去されているととも
に、エッジ部分のコントラストも保持されたものとな
る。
(Sorg−Sus)に強調係数β(Sorg)が乗算されると
ともに、原画像信号Sorgから減算されて処理済み画像
信号Sprocが得られる。処理済み画像信号Sprocのプロ
ファイルを図4(e)に示す。図4(e)に示すよう
に、処理済み画像信号Sprocにおいては、信号値が一定
の平坦部における高周波ノイズが除去されているととも
に、エッジ部分のコントラストも保持されたものとな
る。
【0037】このように、第1の実施形態においては、
高周波信号Sorg−Susを図3に示す非線形関数fによ
り変換した後、強調係数β(Sorg)を乗算して原画像
信号Sorgから減算することにより、処理済み画像信号
Sprocを得るようにしたため、原画像から高周波のノイ
ズを除去でき、かつコントラストが大きい部分について
も情報の低減のない処理済み画像信号Sprocを得ること
ができる。
高周波信号Sorg−Susを図3に示す非線形関数fによ
り変換した後、強調係数β(Sorg)を乗算して原画像
信号Sorgから減算することにより、処理済み画像信号
Sprocを得るようにしたため、原画像から高周波のノイ
ズを除去でき、かつコントラストが大きい部分について
も情報の低減のない処理済み画像信号Sprocを得ること
ができる。
【0038】次いで、本発明の第2の実施形態について
説明する。図5は本発明の第2の実施形態による画像処
理装置の構成を示す概略ブロック図である。図5に示す
ように、本発明の第2の実施形態による画像処理装置1
0は、原画像信号Sorgの複数の周波数帯域毎の周波数
応答特性を表す帯域制限画像信号を作成する帯域制限画
像信号作成手段12と、帯域制限画像信号に基づいて原
画像信号Sorgに対して特定の周波数を強調するための
周波数強調処理を行って処理済み画像信号Sprocを得る
周波数強調処理手段13とを有する。
説明する。図5は本発明の第2の実施形態による画像処
理装置の構成を示す概略ブロック図である。図5に示す
ように、本発明の第2の実施形態による画像処理装置1
0は、原画像信号Sorgの複数の周波数帯域毎の周波数
応答特性を表す帯域制限画像信号を作成する帯域制限画
像信号作成手段12と、帯域制限画像信号に基づいて原
画像信号Sorgに対して特定の周波数を強調するための
周波数強調処理を行って処理済み画像信号Sprocを得る
周波数強調処理手段13とを有する。
【0039】まず帯域制限画像信号の作成処理について
詳細に説明する。図6は帯域制限画像信号作成処理の概
要を示すブロック図、図7は帯域制限画像信号作成処理
を模式的に示す図である。なお、本実施形態において
は、例えば特開平5-244508号に記載されたラプラシアン
ピラミッドの手法により帯域制限画像信号を作成するも
のとする。まず図6に示すように、図5の帯域制限画像
信号作成手段12は、フィルタリング処理手段20にお
いて原画像信号Sorgに対し、原画像信号Sorgを得た際
の主走査方向(X方向)および副走査方向(Y方向)
(図8参照)に対してフィルタリング処理を施して原画
像信号Sorgよりも解像度が低い画像信号L1(以下、低
解像度画像信号という)を作成し、次にこの低解像度画
像信号L1に対して同様のフィルタリング処理を施して
この低解像度画像信号L1よりもさらに解像度が低い低
解像度画像信号L2を作成し、以降順次同様のフィルタ
リング処理を繰り返して各解像度毎の低解像度画像信号
Lk(k=1〜n)を得るものである。そして、補間処
理手段21において、このフィルタリング処理の各段に
おいて得られる低解像度画像信号Lkに対して、それぞ
れ2倍の画素数となるように補間処理を施して、鮮鋭度
が異なる複数のボケ画像信号Sus1〜Susn(以下Susk
(k=1〜n)で代表させる)を得る。この後、減算器
22により互いに対応する画素数を有する低解像度画像
信号Lk-1とボケ画像信号Suskおよび原画像信号Sorg
とボケ画像信号Sus1との差分を求め、これを帯域制限
画像信号Bkとする。
詳細に説明する。図6は帯域制限画像信号作成処理の概
要を示すブロック図、図7は帯域制限画像信号作成処理
を模式的に示す図である。なお、本実施形態において
は、例えば特開平5-244508号に記載されたラプラシアン
ピラミッドの手法により帯域制限画像信号を作成するも
のとする。まず図6に示すように、図5の帯域制限画像
信号作成手段12は、フィルタリング処理手段20にお
いて原画像信号Sorgに対し、原画像信号Sorgを得た際
の主走査方向(X方向)および副走査方向(Y方向)
(図8参照)に対してフィルタリング処理を施して原画
像信号Sorgよりも解像度が低い画像信号L1(以下、低
解像度画像信号という)を作成し、次にこの低解像度画
像信号L1に対して同様のフィルタリング処理を施して
この低解像度画像信号L1よりもさらに解像度が低い低
解像度画像信号L2を作成し、以降順次同様のフィルタ
リング処理を繰り返して各解像度毎の低解像度画像信号
Lk(k=1〜n)を得るものである。そして、補間処
理手段21において、このフィルタリング処理の各段に
おいて得られる低解像度画像信号Lkに対して、それぞ
れ2倍の画素数となるように補間処理を施して、鮮鋭度
が異なる複数のボケ画像信号Sus1〜Susn(以下Susk
(k=1〜n)で代表させる)を得る。この後、減算器
22により互いに対応する画素数を有する低解像度画像
信号Lk-1とボケ画像信号Suskおよび原画像信号Sorg
とボケ画像信号Sus1との差分を求め、これを帯域制限
画像信号Bkとする。
【0040】第2の実施形態においては、上記フィルタ
リング処理のフィルタとして、1次元ガウス分布に略対
応したフィルタを使用する。すなわちフィルタのフィル
タ係数を、ガウス信号に関する下記の式(6)にしたが
って定める。
リング処理のフィルタとして、1次元ガウス分布に略対
応したフィルタを使用する。すなわちフィルタのフィル
タ係数を、ガウス信号に関する下記の式(6)にしたが
って定める。
【0041】
【数1】 このように、1次元ガウス分布に略対応したフィルタを
使用するのは、ガウス信号は周波数空間および実空間の
双方において局在性がよいためである。なお、上記
(6)式においてσ=1とした場合の5×1の1次元フ
ィルタは図9に示すようなものとなる。
使用するのは、ガウス信号は周波数空間および実空間の
双方において局在性がよいためである。なお、上記
(6)式においてσ=1とした場合の5×1の1次元フ
ィルタは図9に示すようなものとなる。
【0042】フィルタリング処理は、図10に示すよう
に、原画像信号Sorgに対して、あるいは低解像度画像
信号に対して1画素おきに行う。このような1画素おき
のフィルタリング処理をX方向、Y方向に行うことによ
り、低解像度画像信号L1の画素数は原画像の1/4と
なり、フィルタリング処理により得られる低解像度画像
信号に対して繰り返しこのフィルタリング処理を施すこ
とにより、得られるn個の低解像度画像信号Lk(k=
1〜n)は、それぞれ画素数が原画像信号Sorgの1/
22kの画像信号となる。
に、原画像信号Sorgに対して、あるいは低解像度画像
信号に対して1画素おきに行う。このような1画素おき
のフィルタリング処理をX方向、Y方向に行うことによ
り、低解像度画像信号L1の画素数は原画像の1/4と
なり、フィルタリング処理により得られる低解像度画像
信号に対して繰り返しこのフィルタリング処理を施すこ
とにより、得られるn個の低解像度画像信号Lk(k=
1〜n)は、それぞれ画素数が原画像信号Sorgの1/
22kの画像信号となる。
【0043】次に、このようにして得られた低解像度画
像信号Lkに対して施される補間処理について説明す
る。補間処理を行うための補間演算の方法としては、B
スプラインによる方法等種々の方法が挙げられるが、本
実施形態においては、上記フィルタリング処理において
ガウス信号に基づくローパスフィルタを用いているた
め、補間演算についてもガウス信号を用いるものとす
る。具体的には、下記の式(7)において、σ=2k-1
と近似したものを用いる。
像信号Lkに対して施される補間処理について説明す
る。補間処理を行うための補間演算の方法としては、B
スプラインによる方法等種々の方法が挙げられるが、本
実施形態においては、上記フィルタリング処理において
ガウス信号に基づくローパスフィルタを用いているた
め、補間演算についてもガウス信号を用いるものとす
る。具体的には、下記の式(7)において、σ=2k-1
と近似したものを用いる。
【0044】
【数2】 例えば低解像度画像信号L1を補間する際には、k=1
であるためσ=1となる。この場合、補間処理を行うた
めのフィルタは、図11に示すように5×1の1次元フ
ィルタとなる。この補間処理は、まず低解像度画像信号
L1に対して1画素おきに値が0の画素を1つずつ補間
することにより低解像度画像信号L1を原画像と同一の
画素数となるように拡大し、次に、この補間された低解
像度画像信号L1に対して上述した図11に示す1次元
フィルタによりフィルタリング処理を施すことにより行
われる。
であるためσ=1となる。この場合、補間処理を行うた
めのフィルタは、図11に示すように5×1の1次元フ
ィルタとなる。この補間処理は、まず低解像度画像信号
L1に対して1画素おきに値が0の画素を1つずつ補間
することにより低解像度画像信号L1を原画像と同一の
画素数となるように拡大し、次に、この補間された低解
像度画像信号L1に対して上述した図11に示す1次元
フィルタによりフィルタリング処理を施すことにより行
われる。
【0045】同様に、この補間拡大処理を全ての低解像
度画像信号Lkに対して行う。低解像度画像信号Lkを補
間する際には、上記式(7)に基づいて、3×2k−1
の長さのフィルタを作成し、低解像度画像信号Lkの各
画素の間に値が0の画素を1つずつ補間することによ
り、1段階高解像度の低解像度画像信号Lk-1と同一画
素数となるように拡大し、この値が0の画素が補間され
た低解像度画像信号Lkに対して3×2k−1の長さのフ
ィルタにより、フィルタリング処理を施すことにより補
間拡大してボケ画像信号Suskを得る。
度画像信号Lkに対して行う。低解像度画像信号Lkを補
間する際には、上記式(7)に基づいて、3×2k−1
の長さのフィルタを作成し、低解像度画像信号Lkの各
画素の間に値が0の画素を1つずつ補間することによ
り、1段階高解像度の低解像度画像信号Lk-1と同一画
素数となるように拡大し、この値が0の画素が補間され
た低解像度画像信号Lkに対して3×2k−1の長さのフ
ィルタにより、フィルタリング処理を施すことにより補
間拡大してボケ画像信号Suskを得る。
【0046】次に、上記のようにして作成されたボケ画
像信号Suskが、対応する画素数を有する低解像度画像
信号Lk-1から減算されて、帯域制限画像信号Bk(k=
1〜n)が得られる。なお、帯域制限画像信号Bkは下
記の式(8)に示すものとなる。
像信号Suskが、対応する画素数を有する低解像度画像
信号Lk-1から減算されて、帯域制限画像信号Bk(k=
1〜n)が得られる。なお、帯域制限画像信号Bkは下
記の式(8)に示すものとなる。
【0047】B1=Sorg−Sus1 B2=L1−Sus2 B3=L2−Sus3 ・ (8) ・ Bk=Lk−Susk 具体的には、図7に示すように5段階の低解像度画像信
号L1〜L5が得られた場合、まず最低解像度の低解像度
画像信号L5に対して補間処理を施して、低解像度画像
信号L4と同一画素数を有するボケ画像信号Sus5を作
成する。そして、低解像度画像信号L4からボケ画像信
号Sus5を減算して帯域制限画像信号B5を得る。以下
順次L3−Sus4、L2−Sus3、L1−Sus2、Sorg−
Sus1の演算を行って、帯域制限画像信号B1〜B5を得
る。ここで、最低解像度の低解像度画像信号Lk(L5)
は、原画像を縮小した低周波の情報を表すものである
が、これ以降の演算において使用することはない。
号L1〜L5が得られた場合、まず最低解像度の低解像度
画像信号L5に対して補間処理を施して、低解像度画像
信号L4と同一画素数を有するボケ画像信号Sus5を作
成する。そして、低解像度画像信号L4からボケ画像信
号Sus5を減算して帯域制限画像信号B5を得る。以下
順次L3−Sus4、L2−Sus3、L1−Sus2、Sorg−
Sus1の演算を行って、帯域制限画像信号B1〜B5を得
る。ここで、最低解像度の低解像度画像信号Lk(L5)
は、原画像を縮小した低周波の情報を表すものである
が、これ以降の演算において使用することはない。
【0048】次に、上述したように算出された帯域制限
画像信号Bkを用いて行われる変換処理について説明す
る。図12は周波数強調処理手段13の構成を帯域制限
画像信号作成手段12とともに示す概略ブロック図、図
13は周波数強調処理を模式的に示す図である。図12
に示すように、帯域制限画像信号作成手段12において
作成された帯域制限画像信号Bkが、変換器32におい
て変換関数f1〜fnにより所望の大きさとなるように抑
制されて、変換済み信号(変換帯域制限画像信号)fk
Bk(k=1〜n)が得られる。この変換関数f1として
は、第1の実施形態と同様に図2に示す特性を有するも
のとを使用すればよい。なお、変換関数は、各帯域制限
画像信号において同一のものであってもよいが、各信号
毎に異なるものであってもよい。また、変換器32が本
発明による変換手段と観念される。
画像信号Bkを用いて行われる変換処理について説明す
る。図12は周波数強調処理手段13の構成を帯域制限
画像信号作成手段12とともに示す概略ブロック図、図
13は周波数強調処理を模式的に示す図である。図12
に示すように、帯域制限画像信号作成手段12において
作成された帯域制限画像信号Bkが、変換器32におい
て変換関数f1〜fnにより所望の大きさとなるように抑
制されて、変換済み信号(変換帯域制限画像信号)fk
Bk(k=1〜n)が得られる。この変換関数f1として
は、第1の実施形態と同様に図2に示す特性を有するも
のとを使用すればよい。なお、変換関数は、各帯域制限
画像信号において同一のものであってもよいが、各信号
毎に異なるものであってもよい。また、変換器32が本
発明による変換手段と観念される。
【0049】そして、この変換済み信号fkBkのうち、
最低解像度の変換済み信号fnBnは高周波信号Snとさ
れるとともに、高周波信号Snが1段階高解像度の変換
済み信号fn-1Bn-1と同一画素数となるように、補間処
理手段33において上記補間処理手段21と同様に補間
処理がなされて、拡大高周波信号Sn′が得られる。こ
の後、変換済み信号fn-1Bn-1と拡大高周波信号Sn′
とが加算器34において加算されて、高周波信号Sn−
1が得られる。そして、高周波信号Sk−1の補間拡大
による拡大高周波信号Sk−1′の取得、および拡大高
周波信号Sk−1′と変換済み信号fk-1Bk-1との加算
による高周波信号Sk−2の取得を繰り返し行って、最
高解像度の高周波信号(加算変換信号)S1を得る。な
お、補間処理手段33および加算機34が、本発明によ
る加算手段と観念される。
最低解像度の変換済み信号fnBnは高周波信号Snとさ
れるとともに、高周波信号Snが1段階高解像度の変換
済み信号fn-1Bn-1と同一画素数となるように、補間処
理手段33において上記補間処理手段21と同様に補間
処理がなされて、拡大高周波信号Sn′が得られる。こ
の後、変換済み信号fn-1Bn-1と拡大高周波信号Sn′
とが加算器34において加算されて、高周波信号Sn−
1が得られる。そして、高周波信号Sk−1の補間拡大
による拡大高周波信号Sk−1′の取得、および拡大高
周波信号Sk−1′と変換済み信号fk-1Bk-1との加算
による高周波信号Sk−2の取得を繰り返し行って、最
高解像度の高周波信号(加算変換信号)S1を得る。な
お、補間処理手段33および加算機34が、本発明によ
る加算手段と観念される。
【0050】具体的には図13に示すように、5段階の
帯域制限画像信号B1〜B5が得られた場合には、まず変
換済み信号f1B1〜f5B5が得られ、最低解像度の変換
済み信号f5B5が高周波信号S5とされる。そして、高
周波信号S5に対して1段階高解像度の変換済み信号f
4B4と同一画素数となるように補間処理が施されて拡大
高周波信号S5′が得られる。そして、変換済み信号f
4B4と拡大高周波信号S5′とが加算されて、高周波信
号S4が得られる。以下同様にして高周波信号S3,S
2が得られ、最終的に最高解像度の高周波信号S1が得
られる。
帯域制限画像信号B1〜B5が得られた場合には、まず変
換済み信号f1B1〜f5B5が得られ、最低解像度の変換
済み信号f5B5が高周波信号S5とされる。そして、高
周波信号S5に対して1段階高解像度の変換済み信号f
4B4と同一画素数となるように補間処理が施されて拡大
高周波信号S5′が得られる。そして、変換済み信号f
4B4と拡大高周波信号S5′とが加算されて、高周波信
号S4が得られる。以下同様にして高周波信号S3,S
2が得られ、最終的に最高解像度の高周波信号S1が得
られる。
【0051】このようにして最高解像度の高周波信号S
1が得られると、演算器35において、下記の式(9)
に示すように、強調係数β(Sorg)が乗じられて強調
変換信号β(Sorg)・S1が得られ、この強調変換信
号β(Sorg)・S1が原画像信号Sorgから減算されて
処理済み画像信号Sprocが得られる。なお、演算器35
が、本発明による減算手段と観念される。
1が得られると、演算器35において、下記の式(9)
に示すように、強調係数β(Sorg)が乗じられて強調
変換信号β(Sorg)・S1が得られ、この強調変換信
号β(Sorg)・S1が原画像信号Sorgから減算されて
処理済み画像信号Sprocが得られる。なお、演算器35
が、本発明による減算手段と観念される。
【0052】 Sproc=Sorg −β(Sorg )・S1 (9) (但し、Sproc:処理済み画像信号 Sorg :原画像信号 β(Sorg):強調係数) 次いで、第2の実施形態の動作について説明する。図1
4は第2の実施形態の動作を示すフローチャート、図1
5および図16は第2の実施形態の動作を説明するため
の図である。なお、動作説明図においては、3段階のボ
ケ画像信号が作成されるものとして説明する。まず、読
取装置等から原画像信号Sorgが画像処理装置10に入
力される(ステップS11)。原画像信号Sorgは帯域
制限画像信号作成手段12に入力されてここで原画像信
号Sorgの周波数帯域毎の周波数応答特性を表す帯域制
限画像信号Bkが作成される(ステップS12)。ここ
で、原画像信号Sorgのエッジ部分におけるプロファイ
ルを図15(a)に示す。このような原画像信号Sorg
から得られるボケ画像信号Sus1,Sus2,Sus3のプ
ロファイルはそれぞれ図15(b)、(c),(d)に
示すものとなる。15(a)〜(c)に示すようにボケ
画像信号Sus1〜Sus3においては、原画像信号Sorg
におけるエッジ部分がぼけたものとなる。原画像信号S
orgおよびボケ画像信号Sus1〜Sus3から得られる帯
域制限画像信号B1〜B3のプロファイルを図15
(e),(f),(g)に示す。ここで、B1=Sorg−
Sus1、B2=Sus1−Sus2、B3=Sus2−Sus3で
ある。図15(e)〜(g)に示すように、帯域制限画
像信号B1〜B3は、原画像のエッジに対応する部分に比
較的大きな値を有するプロファイルとなる。
4は第2の実施形態の動作を示すフローチャート、図1
5および図16は第2の実施形態の動作を説明するため
の図である。なお、動作説明図においては、3段階のボ
ケ画像信号が作成されるものとして説明する。まず、読
取装置等から原画像信号Sorgが画像処理装置10に入
力される(ステップS11)。原画像信号Sorgは帯域
制限画像信号作成手段12に入力されてここで原画像信
号Sorgの周波数帯域毎の周波数応答特性を表す帯域制
限画像信号Bkが作成される(ステップS12)。ここ
で、原画像信号Sorgのエッジ部分におけるプロファイ
ルを図15(a)に示す。このような原画像信号Sorg
から得られるボケ画像信号Sus1,Sus2,Sus3のプ
ロファイルはそれぞれ図15(b)、(c),(d)に
示すものとなる。15(a)〜(c)に示すようにボケ
画像信号Sus1〜Sus3においては、原画像信号Sorg
におけるエッジ部分がぼけたものとなる。原画像信号S
orgおよびボケ画像信号Sus1〜Sus3から得られる帯
域制限画像信号B1〜B3のプロファイルを図15
(e),(f),(g)に示す。ここで、B1=Sorg−
Sus1、B2=Sus1−Sus2、B3=Sus2−Sus3で
ある。図15(e)〜(g)に示すように、帯域制限画
像信号B1〜B3は、原画像のエッジに対応する部分に比
較的大きな値を有するプロファイルとなる。
【0053】帯域制限画像信号Bkは、上記図2に示す
ような変換関数により変換されて変換済み信号fkBkが
得られ(ステップS13)、さらに変換済み信号fkBk
の1段階高周波数帯域への補間処理による高周波信号S
kの取得、および高周波信号Skと対応する周波数帯域
の変換済み信号fkBkとの加算による高周波信号Sk−
1の取得を最高周波数帯域の変換済み信号f1B1まで繰
り返し行って、高周波信号S1を得る(ステップS1
4)。変換済み信号fB1〜fB3のプロファイルを図1
6(a),(b),(c)に示す。また、高周波信号S
1のプロファイルを図16(d)に示す。図16(a)
〜(c)に示すように、変換済み信号fB 1〜fB3は、
帯域制限画像信号B1〜B3において原画像のエッジに対
応する部分の信号が抑制されたプロファイルを有するも
のとなる。
ような変換関数により変換されて変換済み信号fkBkが
得られ(ステップS13)、さらに変換済み信号fkBk
の1段階高周波数帯域への補間処理による高周波信号S
kの取得、および高周波信号Skと対応する周波数帯域
の変換済み信号fkBkとの加算による高周波信号Sk−
1の取得を最高周波数帯域の変換済み信号f1B1まで繰
り返し行って、高周波信号S1を得る(ステップS1
4)。変換済み信号fB1〜fB3のプロファイルを図1
6(a),(b),(c)に示す。また、高周波信号S
1のプロファイルを図16(d)に示す。図16(a)
〜(c)に示すように、変換済み信号fB 1〜fB3は、
帯域制限画像信号B1〜B3において原画像のエッジに対
応する部分の信号が抑制されたプロファイルを有するも
のとなる。
【0054】そして高周波信号S1を用いて上記式
(9)に示す演算を行って処理済み画像信号Sprocを得
て(ステップS15)、処理を終了する。処理済み画像
信号Sprocのプロファイルを図16(e)に示す。図1
6(e)に示すように、処理済み画像信号Sprocにおい
ては、信号値が一定の平坦部における高周波ノイズが除
去されているとともに、エッジ部分のコントラストも保
持されたものとなる。
(9)に示す演算を行って処理済み画像信号Sprocを得
て(ステップS15)、処理を終了する。処理済み画像
信号Sprocのプロファイルを図16(e)に示す。図1
6(e)に示すように、処理済み画像信号Sprocにおい
ては、信号値が一定の平坦部における高周波ノイズが除
去されているとともに、エッジ部分のコントラストも保
持されたものとなる。
【0055】なお、上記第1および第2の実施形態にお
いては、原画像信号Sorgに対して周波数強調処理を施
しているが、周波数強調処理が施された処理済み画像信
号Sorgに対してさらにダイナミックレンジ圧縮処理を
施してもよい。以下、これを第3の実施形態として説明
する。図17は第3の実施形態の構成を示す概略ブロッ
ク図である。図17に示すように、本発明の第3の実施
形態による画像処理装置40は、上記第1または第2の
実施形態と同様に原画像信号Sorgに対して周波数強調
処理を施して周波数強調処理が施された処理済み画像信
号Sprocを得る周波数強調処理手段41と、処理済み画
像信号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮処理を施
してダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号Sproc1
を得るダイナミックレンジ圧縮処理手段42とを備え
る。
いては、原画像信号Sorgに対して周波数強調処理を施
しているが、周波数強調処理が施された処理済み画像信
号Sorgに対してさらにダイナミックレンジ圧縮処理を
施してもよい。以下、これを第3の実施形態として説明
する。図17は第3の実施形態の構成を示す概略ブロッ
ク図である。図17に示すように、本発明の第3の実施
形態による画像処理装置40は、上記第1または第2の
実施形態と同様に原画像信号Sorgに対して周波数強調
処理を施して周波数強調処理が施された処理済み画像信
号Sprocを得る周波数強調処理手段41と、処理済み画
像信号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮処理を施
してダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号Sproc1
を得るダイナミックレンジ圧縮処理手段42とを備え
る。
【0056】ダイナミックレンジ圧縮処理手段42にお
いては、下記の式(10)に示すように処理済み画像信
号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮処理が施され
る。
いては、下記の式(10)に示すように処理済み画像信
号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮処理が施され
る。
【0057】 Sproc1=Sproc+D(Susa) (10) 但し、Susa:ボケ画像信号 D:ダイナミックレンジ圧縮係数 なお、ボケ画像信号Susaは第1の実施形態において求
めたボケ画像信号Susと同一のものであってもよい。
めたボケ画像信号Susと同一のものであってもよい。
【0058】なお、下記の式(11)に示すように、処
理済み画像信号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮
処理を施すようにしてもよい。
理済み画像信号Sprocに対してダイナミックレンジ圧縮
処理を施すようにしてもよい。
【0059】 Sproc1=Sproc+D(Sorg−Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)) (11) Fdrc(Sorg,Sus1,Sus2,…Susn)={fd1(Sorg−
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Susk(k=1〜n):第2の実施形態と同様にして
求めたボケ画像信号 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) さらに、ダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号Spr
oc1に対して階調変換処理を施すようにしてもよい。以
下、これを第4の実施形態として説明する。図18は第
4の実施形態の構成を示すブロック図である。図18に
示すように、本発明の第4の実施形態による画像処理装
置40′は、第3の実施形態と同様に周波数強調処理手
段41およびダイナミックレンジ圧縮処理手段42を備
え、さらにダイナミックレンジ圧縮処理手段42におい
て得られたダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号S
proc1に対して階調変換処理を施して階調変換処理済み
画像信号Sproc2を得る階調処理手段43を備えたもの
である。階調処理手段43においては、下記の式(1
2)に示すように、ダイナミックレンジ圧縮処理済み画
像信号Sproc1に対して階調変換処理が施される。
Sus1)+fd2(Sus1 −Sus2)+…+fdk(Susk-1−Su
sk )+…+fdn(Susn-1−Susn)} (但し、Susk(k=1〜n):第2の実施形態と同様にして
求めたボケ画像信号 fdk(k=1〜n):低周波成分信号を得るために使用する
変換関数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数 (DはSorg−Fdrcを変換する関数)) さらに、ダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号Spr
oc1に対して階調変換処理を施すようにしてもよい。以
下、これを第4の実施形態として説明する。図18は第
4の実施形態の構成を示すブロック図である。図18に
示すように、本発明の第4の実施形態による画像処理装
置40′は、第3の実施形態と同様に周波数強調処理手
段41およびダイナミックレンジ圧縮処理手段42を備
え、さらにダイナミックレンジ圧縮処理手段42におい
て得られたダイナミックレンジ圧縮処理済み画像信号S
proc1に対して階調変換処理を施して階調変換処理済み
画像信号Sproc2を得る階調処理手段43を備えたもの
である。階調処理手段43においては、下記の式(1
2)に示すように、ダイナミックレンジ圧縮処理済み画
像信号Sproc1に対して階調変換処理が施される。
【0060】Sproc2=γ(Sproc1) (12) 但し、γ:階調変換関数 なお、第4の実施形態においては、階調処理手段43に
おいて行われる階調変換処理の程度に応じて、ダイナミ
ックレンジ圧縮処理手段42において行われるダイナミ
ックレンジ圧縮処理の程度を変更することが好ましい。
すなわち、階調変換処理により得られる処理済み画像信
号Sproc2のコントラストが大きくなるほど、高濃度域
および低濃度域の画像が潰れてしまうため、潰れが生じ
ないように、式(10)あるいは式(11)におけるダ
イナミックレンジ圧縮係数の程度を変更することが好ま
しい。
おいて行われる階調変換処理の程度に応じて、ダイナミ
ックレンジ圧縮処理手段42において行われるダイナミ
ックレンジ圧縮処理の程度を変更することが好ましい。
すなわち、階調変換処理により得られる処理済み画像信
号Sproc2のコントラストが大きくなるほど、高濃度域
および低濃度域の画像が潰れてしまうため、潰れが生じ
ないように、式(10)あるいは式(11)におけるダ
イナミックレンジ圧縮係数の程度を変更することが好ま
しい。
【図1】本発明の第1の実施形態による画像処理装置の
構成を示す概略ブロック図
構成を示す概略ブロック図
【図2】変換関数の一例を示す図
【図3】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
【図4】第1の実施形態の動作を説明するための図
【図5】本発明の第2の実施形態による画像処理装置の
構成を示す概略ブロック図
構成を示す概略ブロック図
【図6】帯域制限画像信号作成処理の概要を示すブロッ
ク図
ク図
【図7】帯域制限画像信号作成処理を模式的に示す図
【図8】原画像の主走査方向および副走査方向を示す図
【図9】フィルタリング処理に使用されるフィルタの一
例を示す図
例を示す図
【図10】低解像度画像信号作成処理の詳細を示す図
【図11】補間処理に使用されるフィルタの一例を示す
図
図
【図12】周波数強調処理手段の構成を帯域制限画像信
号作成手段とともに示す概略ブロック図
号作成手段とともに示す概略ブロック図
【図13】変換処理を模式的に示す図
【図14】第2の実施形態の動作を示すフローチャート
【図15】第2の実施形態の動作を説明するための図
(その1)
(その1)
【図16】第2の実施形態の動作を説明するための図
(その2)
(その2)
【図17】本発明の第3の実施形態による画像処理装置
の構成を示す概略ブロック図
の構成を示す概略ブロック図
【図18】本発明の第4の実施形態による画像処理装置
の構成を示す概略ブロック図
の構成を示す概略ブロック図
1,10,40 画像処理装置 2 ボケ画像信号作成手段 3,22 減算器 4,32 変換器 5,35 演算器 12 帯域制限画像信号作成手段 13 周波数強調処理手段 20 フィルタリング処理手段 21 補間処理手段 34 加算器
Claims (15)
- 【請求項1】 原画像を表す原画像信号に対して、周
波数強調処理を施す画像処理方法において、 前記原画像信号から前記原画像の高周波成分を表す高周
波信号を作成し、 該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を抑制する
変換関数により変換して変換信号を得、 該変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み画像
信号を得ることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 原画像を表す原画像信号に対して、周
波数強調処理を施す画像処理方法において、 前記原画像信号から複数の帯域制限画像信号を作成し、 該各帯域制限画像信号を、信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して複数の変換帯域制限画
像信号を得、 該複数の変換帯域制限画像信号を加算して加算変換信号
を得、 該加算変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み
画像信号を得ることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項3】 前記処理済み画像信号に対して、さら
にダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミックレ
ンジ圧縮処理済み画像信号を得ることを特徴とする請求
項1または2記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理済み
画像信号に対して、さらに階調変換処理を施して階調変
換処理済み画像信号を得ることを特徴とする請求項3記
載の画像処理方法。 - 【請求項5】 前記所定の変換関数は、非線形関数で
あることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記
載の画像処理方法。 - 【請求項6】 原画像を表す原画像信号に対して、周
波数強調処理を施す画像処理装置において、 前記原画像信号から前記原画像の高周波成分を表す高周
波信号を作成する高周波信号作成手段と、 該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を抑制する
変換関数により変換して変換信号を得る変換手段と、 該変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み画像
信号を得る減算手段とを備えたことを特徴とする画像処
理装置。 - 【請求項7】 原画像を表す原画像信号に対して、周
波数強調処理を施す画像処理装置において、 前記原画像信号から複数の帯域制限画像信号を作成する
帯域制限画像信号作成手段と、 該各帯域制限画像信号を、信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して複数の変換帯域制限画
像信号を得る変換手段と、 該複数の変換帯域制限画像信号を加算して加算変換信号
を得る加算手段と、 該加算変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み
画像信号を得る減算手段とを備えたことを特徴とする画
像処理装置。 - 【請求項8】 前記処理済み画像信号に対して、ダイ
ナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミックレンジ圧
縮処理済み画像信号を得るダイナミックレンジ圧縮処理
手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7
記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理済み
画像信号に対して、階調変換処理を施して階調変換処理
済み画像信号を得る階調処理手段をさらに備えたことを
特徴とする請求項8記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 前記所定の変換関数は、非線形関数
であることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項
記載の画像処理装置。 - 【請求項11】 原画像を表す原画像信号に対して、
周波数強調処理を施す画像処理方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
り可能な記録媒体において、 前記プログラムは、前記原画像信号から前記原画像の高
周波成分を表す高周波信号を作成する手順と、 該高周波信号を、信号値が大きいほどその値を抑制する
変換関数により変換して変換信号を得る手順と、 該変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み画像
信号を得る手順とを有することを特徴とするコンピュー
タ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項12】 原画像を表す原画像信号に対して、
周波数強調処理を施す画像処理方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
り可能な記録媒体において、 前記プログラムは、前記原画像信号から複数の帯域制限
画像信号を作成する手順と、 該各帯域制限画像信号を、信号値が大きいほどその値を
抑制する変換関数により変換して複数の変換帯域制限画
像信号を得る手順と、 該複数の変換帯域制限画像信号を加算して加算変換信号
を得る手順と、 該加算変換信号を前記原画像信号から減算して処理済み
画像信号を得る手順とを有することを特徴とするコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項13】 前記処理済み画像信号に対して、さ
らにダイナミックレンジ圧縮処理を施してダイナミック
レンジ圧縮処理済み画像信号を得る手順を有することを
特徴とする請求項11または12記載のコンピュータ読
取り可能な記録媒体。 - 【請求項14】 前記ダイナミックレンジ圧縮処理済
み画像信号に対して、さらに階調変換処理を施して階調
変換処理済み画像信号を得る手順を有することを特徴と
する請求項13記載のコンピュータ読取り可能な記録媒
体。 - 【請求項15】 前記所定の変換関数は、非線形関数
であることを特徴とする請求項11から14のいずれか
1項記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257395A JP2002074356A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257395A JP2002074356A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002074356A true JP2002074356A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18745858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257395A Withdrawn JP2002074356A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002074356A (ja) |
Cited By (10)
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---|---|---|---|---|
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JP2007234034A (ja) * | 2007-03-30 | 2007-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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JP2009284550A (ja) * | 2003-07-01 | 2009-12-03 | Xerox Corp | 走査されたドキュメントのためのデジタル・スクリーニング解除技術 |
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JP2020198540A (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 株式会社シグマ | 画像信号処理方法 |
JP7550110B2 (ja) | 2021-06-18 | 2024-09-12 | 株式会社日立ハイテク | 放射線画像処理装置、画像処理方法、及びシステム |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257395A patent/JP2002074356A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7423033B2 (ja) | 2019-06-03 | 2024-01-29 | 株式会社シグマ | 画像信号処理方法 |
JP7550110B2 (ja) | 2021-06-18 | 2024-09-12 | 株式会社日立ハイテク | 放射線画像処理装置、画像処理方法、及びシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |