JP2002072602A - 画像形成装置 - Google Patents
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract
カラーレーザプリンタにおいて、1次転写時における転
写前後の放電を有効に防止することができるとともに、
良好な1次転写および2次転写によって、高品質のフル
カラー画像を形成することのできる、画像形成装置を提
供すること。 【解決手段】 トナーの成分として、逆極性の外添剤を
添加し、それ起因する逆極性トナーを、現像時のエッジ
効果によって、感光ドラム19における露光部分と未露
光部分との境界付近の未露光部分に付着させ、次いで、
転写前の感光ドラム19に除電ランプ8の光を照射す
る。これにより、感光ドラム19の表面電位と転写バイ
アスと間の電位差を小さくして、1次転写時の転写前後
の放電を防止するとともに、逆極性トナーの付着によ
り、除電ランプ8の光の侵入を阻止して、1次転写時の
トナーの飛散を防止する。
Description
ンタなどの画像形成装置に関する。
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色を重ねてカ
ラー画像を形成するものであって、まず、それら各色の
トナーによって、感光ドラムに形成された静電潜像をそ
れぞれ現像した後、現像された各可視像を、順次、中間
転写体に1次転写によって重ね合わせ、次いで、重ね合
わされたカラー画像を、用紙に一括して2次転写する、
いわゆる中間転写方式のものがよく知られている。
リンタでは、通常、各色毎に現像ローラが設けられてお
り、たとえば、反転現像で可視像が形成されるものにあ
っては、まず、1色目の現像ローラによって、感光ドラ
ムに形成された静電潜像の露光部分が現像され、それ
が、感光ドラムと対向配置される1次転写ローラの1次
転写バイアスによって、中間転写体に1次転写された
後、次いで、2色目の現像ローラによって、感光ドラム
に形成された静電潜像の露光部分が現像され、それが、
同じく1次転写ローラの1次転写バイアスによって、既
に1色目の画像が形成されている中間転写体上に1次転
写され、3色目および4色目と同様の1次転写が繰り返
されることにより、中間転写体上に、カラー画像が形成
され、それが、中間転写体と対向配置される2次転写ロ
ーラの2次転写バイアスによって、用紙に一括して2次
転写され、これによって、用紙にフルカラー画像が形成
される。
間転写方式のカラーレーザプリンタでは、2色目以後の
1次転写時おいては、1次転写ローラからの転写バイア
スによって、感光ドラムと中間転写体との間に放電が生
じやすい状態となっているため、たとえば、転写前に放
電が生じると、放電により発生したイオンによって、感
光ドラム上の転写前のトナーの帯電極性が反転して、転
写不良を生じるという不具合がある。
感光ドラムに対して中間転写体の移動方向下流側に対向
配置して、転写前の放電を防止することが考えられる。
しかし、1次転写ローラを、感光ドラムに対して中間転
写体の移動方向下流側に配置すると、転写前の放電を防
止して、転写不良の低減を図ることはできるが、一方
で、転写後の放電によって、中間転写体上に転写された
トナーがチャージアップされ、その帯電量が高くなる。
そのため、たとえば、2色目、3色目、4色目と、順
次、1次転写される毎に放電が生じると、最初に転写さ
れた1色目のトナーの帯電量が放電の回数分だけ高くな
り、2次転写時においては、帯電量が高くなり過ぎて、
用紙に良好に2次転写できなくなるという不具合を生じ
る。
て、1次転写ローラの転写バイアスと、感光ドラムの表
面電位との間の電位差を小さくして、転写前後での放電
を防止することが考えられる。しかし、感光ドラムの露
光部分に現像されたトナーを、中間転写体に1次転写す
るためには、1次転写バイアスと露光部分の電位との間
に十分な電位差が必要であり、反転現像においては、1
次転写バイアスと未露光部分の電位との間の電位差はさ
らに大きくなるため、未露光部分での放電が生じやすい
という不具合を有している。さらに、現像ローラと感光
ドラムとの接触により現像するインプレッション現像に
おいては、露光部分と未露光部分との間の電位差を大き
く設定する必要があるため、未露光部分での放電を防止
することは困難である。
1次転写前の感光ドラムの表面を、除電ランプによって
露光することも考えられるが、感光ドラムの露光部分に
担持されているトナーは、露光部分と未露光部分との間
の電位差によって束縛されているので、このような除電
ランプによって露光すると、露光部分と未露光部分との
間の電位差が小さくなって、1次転写時にトナーが飛散
して、良好な転写を行なえないという不具合を生じる。
になされたものであり、その目的とするところは、中間
転写方式によってカラー画像を形成するカラーレーザプ
リンタにおいて、1次転写時における転写前後の放電を
有効に防止することができるとともに、良好な1次転写
および2次転写によって、高品質のフルカラー画像を形
成することのできる、画像形成装置を提供することにあ
る。
め、請求項1に記載の発明は、感光体と、前記感光体を
露光して静電潜像を形成するための露光手段と、前記感
光体に形成された静電潜像に現像剤を供給して可視像を
形成するための現像手段とを備え、前記現像手段が、各
色毎に複数設けられるとともに、前記感光体に形成され
た各色毎の可視像を順次中間転写体に転写するための1
次転写手段と、前記中間転写体に形成された多色画像を
記録媒体に転写するための2次転写手段とを備える、画
像形成装置において、前記感光体における露光部分に前
記現像手段から現像剤を供給して、反転現像によって可
視像を形成するように構成されており、前記感光体に形
成された少なくとも2色目以後の可視像を前記中間転写
体に転写する前に前記感光体を除電露光するための除電
露光手段が設けられるとともに、前記現像剤が、前記感
光体における未露光部分に逆極性の現像剤として付着す
る成分を含むように構成されていることを特徴としてい
る。
目以後の可視像を中間転写体に転写する前には、除電露
光手段によって、感光体が除電露光されるので、1次転
写バイアスと、感光ドラム、とりわけ、未露光部分との
間の電位差を小さくすることができる。そのため、転写
前の放電による現像剤の帯電極性の反転に起因する1次
転写不良や、転写後の放電による現像剤の帯電量の増加
に起因する2次転写不良を有効に防止することができ
る。
現像剤が、感光体における未露光部分に逆極性の現像剤
として付着する成分を含んでいるので、この逆極性の現
像剤が、現像時のエッジ効果によって、露光部分と未露
光部分との境界付近の未露光部分により多く付着して、
除電露光手段による境界付近の未露光部分の露光を阻止
するように作用するので、この境界付近の未露光部分の
電位が下がり切らず、露光部分に付着している現像剤
が、この境界付近の下がり切らない電位によって束縛さ
れる。そのため、1次転写時においても、可視像を形成
する現像剤は飛散することなく、良好な1次転写を達成
することができる。
ゆるかぶりを生ずる原因となるが、この構成において
は、中間転写体に形成された多色画像を、2次転写手段
によってさらに記録媒体に転写するので、1次転写時と
2次転写時との両方において選別されるため、記録媒体
に到達することはなく、そのようなかぶりが生じること
も低減されている。
の放電を有効に防止することができるとともに、良好な
1次転写および2次転写によって、高品質のフルカラー
画像を形成することができる。
に記載の発明において、前記現像手段を前記感光体に接
触させて反転現像するように構成するとともに、2色目
以後の可視像を形成する前記現像剤が、マゼンタまたは
シアンである場合に、前記感光体における現像後転写前
の未露光部分に粘着テープを貼着し、次いで、引き剥が
した貼着面と、その貼着テープの未貼着面との差から求
められる色差の値が、前記現像手段の現像バイアスを、
現像時の現像バイアスに設定したときに、3〜7であ
り、かつ、前記感光体のアース電位に設定したときに
は、現像時の現像バイアスに設定したときより、大きい
値であることを特徴としている。
合には、感光体における現像後転写前の未露光部分に付
着している現像剤が多い、すなわち、逆極性の現像剤が
多いことが、また、色差が小さい場合には、感光体にお
ける現像後転写前の未露光部分に付着している現像剤が
少ない、すなわち、逆極性の現像剤が少ないことが客観
的に判断できる。
のアース電位に設定して、かぶりを生じさせた場合に、
現像時の現像バイアスに設定したときより色差が大きけ
れば、かぶりを生じた現像剤は、未帯電の現像剤ではな
く、少なくとも逆極性に帯電する現像剤の存在を確認す
ることができ、また、現像時の現像バイアスにおいて、
この色差が3〜7の範囲であれば、良好な1次転写およ
び2次転写を達成することができる。すなわち、この色
差がたとえば、2である場合には、逆極性の現像剤が少
なく、帯電露光手段による露光部分と未露光部分との境
界付近における未露光部分の露光を阻止し得ず、1次転
写時において現像剤が飛散してしまい、また、たとえ
ば、8である場合には、逆極性の現像剤が多過ぎて、1
次転写時と2次転写時との両方で選別しても、記録媒体
にかぶりを生じる。
または2に記載の発明において、前記感光体、前記露光
手段および前記1次転写手段が、各色毎に複数設けられ
ていることを特徴としている。
手段、感光体および露光手段が設けられる、いわゆるタ
ンデム方式の画像形成装置として構成することができ
る。そのため、各色毎に現像された可視像を、その色毎
に、順次中間転写体に転写することができるので、モノ
クロ画像を形成する速度とほぼ同じ速度で多色画像を形
成することができる。一方、このようなタンデム方式の
画像形成装置では、各色毎に感光体および1次転写手段
が設けらているので、通常、各色毎の感光体および1次
転写手段の間隔が短く、そのため、1次転写後の放電に
よりチャージアップした現像剤をディスチャージするた
めのスペースを設けることができないが、本発明の画像
形成装置では、転写前後における放電が良好に防止され
るので、そのようなスペースを設けずとも、タンデム方
式の画像形成装置の小型化を図りつつ、高品質の画像を
形成することができる。
光体と、前記感光体を露光して静電潜像を形成するため
の露光手段と、前記感光体に形成された静電潜像に現像
剤を供給して可視像を形成するための現像手段とを備
え、前記現像手段が、各色毎に複数設けられるととも
に、前記感光体に形成された各色毎の可視像を順次中間
転写体に転写するための1次転写手段と、前記中間転写
体に形成された多色画像を記録媒体に転写するための2
次転写手段とを備える、画像形成装置において、前記感
光体に形成された少なくとも2色目以後の可視像を前記
中間転写体に転写する時に、前記感光体が前記中間転写
体と接触した直後からその感光体を除電露光するための
除電露光手段が、前記感光体の外側に設けられているこ
とを特徴としている。
れた少なくとも2色目以後の可視像を中間転写体に転写
する時には、感光体の外側に設けられる除電露光手段に
よって、感光体が中間転写体と接触した直後から除電露
光される。そのため、転写前に感光体上に担持されてい
る現像剤が、転写前に露光されることによって飛散する
ことがなく、良好な1次転写を確保することができる。
また、感光体は、中間転写体と接触した直後から除電露
光されるので、転写後に放電が生じることも有効に防止
される。そのため、中間転写体上に転写された現像剤の
帯電量が転写後の放電によって高くなることもなく、帯
電量が高くなり過ぎることによる2次転写不良を有効に
防止することができる。したがって、転写前後の放電が
有効に防止され、高品質の画像を形成することができ
る。また、除電露光手段は、感光体の外側に設けられて
いるので、簡易な構成によって、このようなことを実現
することができる。
に記載の発明において、前記除電露光手段は、前記感光
体および前記中間転写体によって形成される略楔形状の
空間に配置されており、前記感光体と前記中間転写体と
の接触部分に向けて光を照射し得るように構成されてい
ることを特徴としている。
ら照射される光が、感光体および中間転写体によって形
成される略楔形状の空間から感光体と中間転写体との接
触部分に向けて確実に照射される。そのため、感光体が
中間転写体と接触した直後から、確実に除電露光するこ
とができる。したがって、転写後の放電を、より確実に
防止して、高品質の画像を形成することができる。
に記載の発明において、前記中間転写体における前記感
光体と対向する面が、前記除電露光手段から照射される
光を反射し得るような光沢を有していることを特徴とし
ている。
ら照射される光が、中間転写体で反射されるので、より
多くの光を、感光体と中間転写体との接触部分に到達さ
せることができる。そのため、転写後の放電を、より確
実に防止して、高品質の画像を形成することができる。
に記載の発明において、前記中間転写体は、透明性材料
によって構成されており、前記除電露光手段は、前記中
間転写体に対して、前記感光体の反対側に配置されてい
ることを特徴としている。
ら照射される光を、透明性材料によって構成されている
中間転写体を介して、感光体と中間転写体との接触部分
から直後の感光体に、確実かつ安定して照射することが
できる。そのため、転写後の放電を、より確実に防止し
て、高品質の画像を形成することができる。また、この
ような構成によると、除電露光手段は、中間転写体の内
側に配置されるようになるので、省スペース化を図るこ
とができる。なお、1次転写手段を、中間転写体の移動
方向において、感光体と中間転写体との接触部分から下
流側に配置すれば、除電露光手段による感光体の露光が
1次転写手段によって阻害されることはない。
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記除電露
光手段から照射される光が、前記感光体の移動方向にお
ける前記感光体と前記中間転写体との接触部分よりも上
流側に照射されることを阻止するための遮光部材が設け
られていることを特徴としている。
ら照射される光が、感光体の移動方向における感光体と
中間転写体との接触部分よりも上流側に照射されること
が阻止される。そのため、転写前に感光体上に担持され
ている現像剤が、転写前に露光されることによって飛散
することを有効に防止することができ、より一層良好な
1次転写を確保することができる。
してのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側
断面図である。図1において、カラーレーザプリンタ1
は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を
給紙するためのフィーダユニット4、給紙された用紙3
に所定の画像を形成するための画像形成ユニット5など
を備えている。
内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、そ
の給紙トレイ6の一端部上方に配置される給紙ローラ7
と、用紙3の搬送方向において、給紙ローラ7の下流側
に配置されるレジストローラ9とを備えている。給紙ト
レイ6内には、給紙ローラ7に対向する端部が上下方向
に揺動可能な用紙押圧板10が設けられており、その用
紙押圧板10上に、用紙3が積層状にスタックされてい
る。用紙押圧板10は、図示しないばねによって裏面か
ら付勢されており、用紙押圧板10上の最上位にある用
紙3は、そのばねによって給紙ローラ7に向かって押圧
され、その給紙ローラ7の回転によって1枚毎に給紙さ
れる。給紙ローラ7によって給紙された用紙3は、レジ
ストローラ9に送られ、このレジストローラ9によっ
て、所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に送られ
る。
11、スコロトロン型帯電器12、露光手段としてのL
EDアレイ13、除電露光手段としての除電ランプ8、
中間転写体としての中間転写ベルト14、1次転写手段
としての1次転写ローラ15、2次転写手段としての2
次転写ローラ16、および、定着ユニット17などを備
えている。
2に着脱自在に装着される、イエロー現像プロセスユニ
ット11Y、マゼンタ現像プロセスユニット11M、シ
アン現像プロセスユニット11Cおよびブラック現像プ
ロセスユニット11Kの4つのプロセスユニット11か
らなり、それら各プロセスユニット11が、それぞれ所
定の間隔を隔てて上下方向に並列状に設けられている。
そして、各プロセスユニット11は、現像ユニット18
および感光体としての感光ドラム19を備えている。
0、供給ローラ21、現像手段としての現像ローラ2
2、層厚規制ブレード23などを備えている。
ト18毎に、現像剤として、イエロー現像プロセスユニ
ット11Yにはイエロー、マゼンタ現像プロセスユニッ
ト11Mにはマゼンタ、シアン現像プロセスユニット1
1Cにはシアンおよびブラック現像プロセスユニット1
1Kにはブラックの色を有する正帯電性の非磁性1成分
のトナーがそれぞれ充填されている。
スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アル
キル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。このような
トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であって、
上記した各色の着色剤やワックスなどが配合されるとと
もに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤
が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度
である。
は、使用するトナーの各色毎に、外添剤成分として、重
合トナーの母粒子に対して帯電極性が反対極性の逆極性
外添剤が適量添加されている。この逆極性外添剤は、後
述するように、感光ドラム19の現像において、重合ト
ナーの少なくとも一部を、感光ドラム19における未露
光部分に、逆極性の重合トナーとして付着させるために
添加されるものであって、マゼンタおよびシアンのトナ
ーにあっては、その添加量が、適宜、後述する色差にお
いて、現像ローラ22の現像バイアスを、現像時の現像
バイアスに設定したときに、3〜7となり、かつ、感光
ドラム19のアース電位に設定したときには、現像時の
現像バイアスに設定したときより大きい値となるように
調整されている。
は、アジテータ24の撹拌によって、トナーボックス2
0の側方に開口されたトナー供給口から供給ローラ21
に向けて放出される。
が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ2
1に対向して、現像ローラ22が回転可能に配設されて
いる。そして、これら供給ローラ21と現像ローラ22
とは、供給ローラ21がある程度圧縮するような状態で
互いに当接されている。
導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。ま
た、現像ローラ22は、金属製のローラ軸に、導電性の
ゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的
には、現像ローラ22のローラ部分は、カーボン微粒子
などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴム
からなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されている
ウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆さ
れている。また、このカラーレーザプリンタ1では、現
像時における現像ローラ22の現像バイアスが、450
Vとして設定されている。
制ブレード23が配設されている。この層厚規制ブレー
ド23は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ロ
ーラ22の近くにおいて現像ユニット18に支持される
とともに、押圧部がブレード本体の弾性力によって現像
ローラ22上に圧接されるように構成されている。
ーは、供給ローラ21の回転により、現像ローラ22に
供給され、この時、供給ローラ21と現像ローラ22と
の間で、そのほとんどが正に摩擦帯電され、さらに、現
像ローラ22上に供給されたトナーは、現像ローラ22
の回転に伴って、層厚規制ブレード23の押圧部と現像
ローラ22との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯
電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ22上に担
持される。
において、その現像ローラ22に接触状に対向するよう
な状態で回転可能に配設されている。この感光ドラム1
9は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分
がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光
層により形成されている。なお、このカラーレーザプリ
ンタ1では、感光ドラム19の電位が、接地によって0
Vに設定されている。
ング2側において、各感光ドラム19の側方に、各感光
ドラム19に接触しないように、所定の間隔を隔ててそ
れぞれ配設されている。このスコロトロン型帯電器12
は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を
発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、
感光ドラム19の表面を一様に正極性に帯電させるよう
に構成されている。なお、このカラーレーザプリンタ1
では、スコロトロン型帯電器12からの帯電によって、
感光ドラム19の帯電電位が、800Vとなるように設
定されている。
において、各感光ドラム19の側方であって、各感光ド
ラム19の回転方向において、各スコロトロン型帯電器
12と、各現像ローラ22との間にそれぞれ設けられて
いる。このLEDアレイ13は、多数のLEDが配列さ
れることにより構成されており、所定の画像データに基
づくLEDの発光により、感光ドラム19の表面を露光
照射するようにしている。なお、各LEDアレイ13
は、各プロセスユニット11の着脱に影響されないよう
に、本体ケーシング2側において、位置固定されてい
る。
いて、各感光ドラム19の回転方向において、各現像ロ
ーラ22の下流側にそれぞれ設けられている。この除電
ランプ8は、ELランプなどからなり、次に述べるよう
に、現像ローラ22によって現像され、可視像が形成さ
れている感光ドラム19の表面に光を照射して、転写時
における感光ドラム19の表面電位と1次転写ローラ1
5から印加される転写バイアスとの間の電位差を小さく
するために設けられている。
光および現像される。すなわち、まず、感光ドラム19
の回転によって、その感光ドラム19の表面が、スコロ
トロン型帯電器12により一様に正帯電された後、LE
Dアレイ13からの発光により露光され、これによっ
て、所定の画像データに基づく露光部分と未露光部分と
からなる静電潜像が形成される。なお、このカラーレー
ザプリンタ1では、LEDアレイ13からの発光によっ
て、感光ドラム19における露光部分の帯電電位が、2
00Vとなるように設定されている。
像ローラ22上に担持されかつ正帯電されているトナー
が、感光ドラム19に対向して接触する時に、感光ドラ
ム19の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、
一様に正帯電されている感光ドラム19の表面のうち、
LEDアレイ13によって露光され電位が下がっている
露光部分に供給され、選択的に付着されることによって
可視像化され、これによって、いわゆるインプレッショ
ン現像で、反転現像が達成される。
ように、感光ドラム19の露光部分と未露光部分との境
界において帯電電位が大きく変動するいわゆるエッジ効
果を生じるので、上記したように、トナーの成分とし
て、逆極性外添剤が添加されていると、その逆極性外添
剤に起因する逆極性のトナーが、そのエッジ効果によっ
て、感光ドラム19における露光部分と未露光部分との
境界付近の未露光部分に集中して付着する。
形成されている感光ドラム19の表面に光が照射され
る。このような除電ランプ8による露光によって、感光
ドラム19の表面電位、とりわけ、帯電電位の高い未露
光部分の電位を下げることができるので、次に述べる転
写時において、感光ドラム19の表面電位、とりわけ、
帯電電位の高い未露光部分の電位と、1次転写ローラ1
5から印加される転写バイアスと間の電位差を小さくす
ることができ、1次転写時における転写前後の放電を有
効に防止することができる。なお、このレーザプリンタ
1では、除電ランプ8の露光によって、感光ドラム19
の表面電位を約200Vまで下げることができるように
設定されている。
れているトナーは、露光部分と未露光部分との間の電位
差によって束縛されているので、除電ランプ8の露光に
よって感光ドラム19の表面電位を下げると、図2
(b)に示すように、露光部分と未露光部分との間の電
位差が小さくまたはなくなって、飛散してしまうおそれ
がある。しかし、このカラーレーザプリンタ1において
は、上記したように、感光ドラム19における露光部分
と未露光部分との境界付近の未露光部分に、逆極性外添
剤に起因する逆極性のトナーが付着しているので、その
逆極性のトナーが、除電ランプ8から境界付近の未露光
部分に照射される光の侵入を阻止するように作用する。
そのため、この境界付近の未露光部分の電位が下がり切
らず、露光部分に付着しているトナーは、この境界付近
の下がり切らない電位によって束縛されるようになるの
で、そのような飛散は、有効に防止される。
の回転方向において、各現像ローラ22および各除電ラ
ンプ8の下流側であって、後述するエンドレスベルト2
7を挟んで、各感光ドラム19と対向するようにそれぞ
れ配設されている。この1次転写ローラ15は、金属製
のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆
されており、所定の転写バイアスが印加されている。そ
して、各感光ドラム19上に担持された可視像は、エン
ドレスベルト27が各感光ドラム19と各1次転写ロー
ラ15との間を通る間にエンドレスベルト27上に1次
転写される。
内において、各感光ドラム19と対向するように上下方
向に配置されており、上側に設けられる第1ローラ25
と、下側に設けられる第2ローラ26と、これら第1ロ
ーラ25および第2ローラ26の外周に巻回されるエン
ドレスベルト27とによって構成されており、転写され
る面を矢印方向に上から下に移動可能とされている。
26の回転により、エンドレスベルト27を各感光ドラ
ム19と順次対向させることによって、各感光ドラム1
9上に形成された各色毎の可視像を、順次エンドレスベ
ルト27上に重ねていくことによってカラー画像が形成
される。すなわち、たとえば、イエロー現像プロセスユ
ニット11Yの現像ユニット18に充填されるイエロー
のトナーによって感光ドラム19上に形成されたイエロ
ーの可視像が、エンドレスベルト27上に転写される
と、次いで、マゼンタ現像プロセスユニット11Mの現
像ユニット18に充填されるマゼンタのトナーによって
感光ドラム19上に形成されたマゼンタの可視像が、既
にイエローのトナー画像が転写されているエンドレスベ
ルト27上に重ねて転写され、同様の操作によって、シ
アン現像プロセスユニット11Cによって形成されるシ
アンの可視像、ブラック現像プロセスユニット11Kに
よって形成されるブラックの可視像が重ねて転写され
て、これによって、エンドレスベルト27上にカラー画
像が形成される。
4の第2ローラ26と用紙3を挟んで対向する位置に回
転可能に配設されている。この2次転写ローラ16は、
金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ
が被覆されており、所定の転写バイアスが印加されてい
る。そして、エンドレスベルト27上に形成されたカラ
ー画像は、用紙3がエンドレスベルト27と2次転写ロ
ーラ16との間を通る間に用紙3に一括転写される。
に対して、用紙3の搬送方向下流側に配置されており、
用紙3の画像形成面側を加熱する第1の加熱ローラ28
と、用紙3の非画像形成面側を加熱する第2の加熱ロー
ラ29、および、これら第1の加熱ローラ28および第
2の加熱ローラ29に対して用紙3の搬送方向下流側に
設けられる1対の搬送ローラ30および31をそれぞれ
備えている。第1の加熱ローラ28および第2の加熱ロ
ーラ29は、金属に弾性層を設けた構成とされており、
加熱のためのハロゲンランプを備えており、2次転写ロ
ーラ16によって用紙3上に転写されたカラー画像を、
用紙3が第1の加熱ローラ28と第2の加熱ローラ29
との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3
を搬送ローラ30および31によって、排紙ローラ32
に搬送するようにしている。排紙ローラ32に搬送され
た用紙3は、その排紙ローラ32によって排紙トレイ3
3上に排紙される。
カラー画像が用紙3に一括転写された後に、エンドレス
ベルト27上に残存するトナーを回収するためのベルト
クリーナ40が設けられている。このベルトクリーナ4
0は、中間転写ベルト14の側方であって、第2ローラ
26から第1ローラ25に至る間に配置されるクリーナ
ケーシング41内に、クリーナブラシ42、回収ローラ
43、回収ボックス44および掻取ブレード45を備え
ている。
ラシが放射状に形成されており、エンドレスベルト27
にブラシが接触状に対向するような状態において、回転
可能に配設されている。円筒状の本体には、エンドレス
ベルト27との間に所定の電位差が与えられるようなバ
イアスが印加されている。
り、クリーナブラシ42の下方において、このクリーナ
ブラシ42のブラシに接触状に対向するような状態にお
いて、回転可能に配設されている。また、この回収ロー
ラ43は、クリーナブラシ42との間に所定の電位差が
与えられるようなバイアスが印加されている。
方において、その回収ローラ43に対向する部分が開口
されており、その開口部分の近傍に、回収ローラ43上
に圧接される掻取ブレード45が設けられている。
れた後に、エンドレスベルト27上に残存するトナー
は、クリーナブラシ42と対向した時に、クリーナブラ
シ42によって掻き取られながらそのクリーナブラシ4
2に印加されるバイアスによってブラシに付着される。
その後、クリーナブラシ42に付着された残存トナー
は、回収ローラ43と対向した時に、回収ローラ43に
印加されるバイアスによって回収ローラ43に付着さ
れ、次いで、掻取ブレード45によって掻き取られて回
収ボックス44に回収される。
転写後において各感光ドラム19に残存するトナーを回
収するためのクリーニングローラ46が、各感光ドラム
19に対してそれぞれ設けられている。このクリーニン
グローラ46は、感光ドラム19の回転方向における1
次転写ローラ15とスコロトロン型帯電器12との間に
おいて、感光ドラム19と対向配置されている。クリー
ニングローラ46には、感光ドラム19との間に所定の
電位差が与えられるようなバイアスが印加されており、
転写後に残存するトナーは、このクリーニングローラ4
6によって回収される。
1では、上記したように、1次転写時においては、除電
ランプ8による転写前の露光によって、感光ドラム19
の表面電位と転写バイアスと間の電位差が小さくなるよ
うに構成されているので、1次転写時における転写前後
の放電が有効に防止されている。そのため、たとえば、
転写前の放電により、トナーの帯電極性が反転して1次
転写不良が生じることを有効に防止することができる。
また、転写後の放電によって、トナーの帯電量が高くな
りすぎて2次転写不良が生じること、すなわち、エンド
レスベルト27上に転写されたトナーが、その後に生じ
る転写後の放電毎にチャージアップされて、その帯電量
が高くなり過ぎることによって2次転写できなくなって
しまうこと、より具体的には、たとえば、最初に転写さ
れたイエローのトナーの帯電量が、マゼンタ、シアン、
ブラックの各トナーが転写される時毎の放電によって、
どんどんと増加して、2次転写できなくなってしまうこ
と、を有効に防止することができる。
光ドラム19を露光しても、上記したように、逆極性の
トナーが、感光ドラム19における露光部分と未露光部
分との境界付近の未露光部分に照射される光の侵入を阻
止して、露光部分に付着しているトナーの飛散を有効に
防止しているので、良好な1次転写を達成することがで
きる。
転写時において、用紙3にかぶりを生ずる原因となる
が、この構成においては、エンドレスベルト27に形成
されたカラー画像を、2次転写ローラ16によってさら
に用紙3に転写するので、この2次転写時において選別
されるため、用紙3に到達することはなく、そのような
かぶりが生じることも有効に低減されている。
では、1次転写時における転写前後の放電を有効に防止
することができるとともに、良好な1次転写および2次
転写によって、高品質のフルカラー画像を形成すること
ができる。
使用するトナーの各色毎に、逆極性外添剤を添加して、
感光ドラム19における未露光部分に、逆極性トナーと
して付着させるとともに、各感光ドラム19を、各除電
ランプ8によって、1次転写前に露光するようにした
が、このような構成は、放電が生じやすい、少なくとも
2色目以後に転写されるマゼンタ、シアンおよびブラッ
クのトナーの1次転写、とりわけ、マゼンタおよびシア
ンのトナーの1次転写について適用すればよく、最初に
転写されるイエローのトナーには、逆極性外添剤を添加
せずともよく、また、そのイエローのトナーの可視像が
形成される感光ドラム19を、除電ランプ8によって露
光せずともよい。
のトナーについては、その逆極性外添剤の添加量が適宜
調整されて、次の測定方法によって求められる色差にお
いて、現像ローラ22の現像バイアスを、現像時の現像
バイアスに設定したときに、3〜7となり、かつ、感光
ドラム19のアース電位に設定したときには、現像時の
現像バイアスに設定したときより大きい値となるように
調整されている。
することができる。つまり、まず、カラーレーザプリン
タ1を画像形成動作中に停止させて、感光ドラム19の
回転方向において、現像ローラ22の下流側であってエ
ンドレスベルト27の上流側において、感光ドラム19
の未露光部分に、貼着テープとしてメンディングテープ
を貼着し、未露光部分に付着するトナーを採取し、次い
で引き剥がす。次に、そのメンディングテープの貼着面
を基準となる白紙にそのまま貼着する。そして、ブラン
クとして、未使用のメンディングテープを白紙に貼着
し、これら両方の色差を、L*a*b*等色差空間で測
定する。このような色差の測定方法において、メンディ
ングテープとしては、白紙に貼着した時に透明なものが
好ましく、たとえば、Scotch810(3M社製)
が好ましい。また、色差測定装置としては、たとえば、
Spectrodensitometer938(X−
Rite社製)が好ましく用いられる。
が大きい場合には、感光ドラム19における現像後転写
前の未露光部分に付着しているトナーが多い、すなわ
ち、逆極性トナーが多いことが、また、色差が小さい場
合には、感光ドラム19における現像後転写前の未露光
部分に付着しているトナーが少ない、すなわち、逆極性
トナーが少ないことが客観的に判断できる。
感光ドラム19のアース電位に設定して、かぶりを生じ
させた場合に、現像時の現像バイアスに設定したときよ
りも、色差の値が大きければ、未帯電のトナーではな
く、少なくとも逆極性に帯電するトナーの存在を確認す
ることができ、また、現像時の現像バイアスにおいて、
この色差が3〜7の範囲であれば、良好な1次転写およ
び2次転写を達成することができる。すなわち、この色
差が、たとえば、2である場合には、逆極性トナーが少
なく、除電ランプ8による露光部分と未露光部分との境
界付近における未露光部分の露光を阻止し得ず、1次転
写時においてトナーが飛散してしまい、また、たとえ
ば、8である場合には、逆極性トナーが多過ぎて、1次
転写時と2次転写時との両方で選別しても、用紙3にか
ぶりを生じる。
色毎に、現像ローラ22、感光ドラム19、スコロトロ
ン型帯電器12、LEDアレイ13および1次転写ロー
ラ15が設けられる、いわゆるタンデム方式のカラーレ
ーザプリンタ1として構成されており、各色毎に現像さ
れた可視像を、その色毎に、順次エンドレスベルト27
に転写することができるので、モノクロ画像を形成する
速度とほぼ同じ速度でカラー画像を形成することができ
る。一方、このようなタンデム方式のカラーレーザプリ
ンタ1では、各色毎に感光ドラム19および1次転写ロ
ーラ15が設けらているので、各色毎の感光ドラム19
および1次転写ローラ15の間隔が短く、そのため、1
次転写後の放電によりチャージアップしたトナーをディ
スチャージするためのスペースを設けることができない
が、この実施形態のカラーレーザプリンタ1では、転写
前後における放電が良好に防止されるので、そのような
スペースを設けずとも、タンデム方式のカラーレーザプ
リンタ1の小型化を図りつつ、高品質の画像を形成する
ことができる。
1では、使用するトナーの各色毎に、逆極性外添剤を添
加して、各感光ドラム19における未露光部分に、逆極
性トナーとして付着させるとともに、各感光ドラム19
を、各除電ランプ8によって、1次転写前に露光するよ
うにしたが、使用するトナーには、逆極性外添剤を添加
せずに、除電ランプ8を、感光ドラム19がエンドレス
ベルト27と接触した直後からその感光ドラム19の表
面に光を照射することができるように配置してもよい。
の要部であって、そのような実施形態の1つが示されて
いる。なお、図3に示す要部は、図1に示すカラーレー
ザプリンタ1の各色毎に設けられるものであって、上記
と同様の部材には、同様の符号が付されている。すなわ
ち、図3においては、除電ランプ8が、1次転写後の感
光ドラム19および中間転写体たるエンドレスベルト2
7によって形成される略楔形状の空間に配置されてお
り、感光ドラム19とエンドレスベルト27との接触部
分に向けて光を照射し得るように構成されている。
電ランプ8から照射される光が、感光ドラム19および
エンドレスベルト27によって形成される略楔形状の空
間から感光ドラム19とエンドレスベルト27との接触
部分に向けて確実に照射される。そのため、転写前に感
光ドラム19上に担持されているトナーが、転写前に露
光されることによって飛散することがなく、良好な1次
転写を確保することができる。また、感光ドラム19
は、エンドレスベルト27と接触した直後から確実に除
電されるので、転写後に放電が生じることも有効に防止
される。そのため、上記と同様に、エンドレスベルト2
7上に転写されたトナーの帯電量が転写後の放電によっ
て高くなることもなく、帯電量が高くなり過ぎることに
よる2次転写不良を有効に防止することができる。した
がって、このような除電ランプ8の照射によっても、転
写前後の放電を有効に防止して、高品質のカラー画像を
形成することができる。
レスベルト27における感光ドラム19と対向する面
が、除電ランプ8から照射される光を反射し得るような
光沢を有していることが好ましい。エンドレスベルト2
7がそのような光沢を有していると、除電ランプ8から
照射される光が、エンドレスベルト27で反射されるの
で、より多くの光を、感光ドラム19とエンドレスベル
ト27との接触部分に到達させることができる。そのた
め、転写後の放電を、より確実に防止して、高品質のカ
ラー画像を形成することができる。なお、そのような光
沢を有するエンドレスベルト27は、たとえば、ポリカ
ーボネートやポリイミドなどにカーボンを分散させた材
料を用い、成形によって、表面を滑らかに形成すること
によって得ることができる。
エンドレスベルト27と接触した直後からその感光ドラ
ム19の表面に光を照射することができるように配置す
る態様としては、さらに図4に示す実施形態のものであ
ってもよい。
の要部であって、図4に示す要部は、図1に示すカラー
レーザプリンタ1の各色毎に設けられるものであって、
上記と同様の部材には、同様の符号が付されている。す
なわち、図4においては、除電ランプ8が、エンドレス
ベルト27を挟んで、感光ドラム19の反対側に対向配
置され、感光ドラム19とエンドレスベルト27との接
触部分に向けて光を照射し得るように構成されるととも
に、エンドレスベルト27が透明性材料によって構成さ
れている。なお、エンドレスベルト27を構成する透明
性材料としては、たとえば、上記したポリカーボネート
やポリイミドなどが用いられる。ただし、導電性を付与
するためのカーボンを添加し過ぎると、透明性が損なわ
れるため、カーボンファイバーにして添加量を減らした
り、金属粉や酸化スズなどのカーボン以外の導電性微粒
子を利用することによって、適度な透明性を持たせるよ
うにする。
電ランプ8から照射される光が、透明性材料によって構
成されるエンドレスベルト27を介して、感光ドラム1
9とエンドレスベルト27との接触部分から直後の感光
ドラム19に、確実かつ安定して照射することができ
る。そのため、転写後の放電を、より確実に防止して、
高品質のカラー画像を形成することができる。また、こ
のような構成によると、除電ランプ8は、エンドレスベ
ルト27の内側に配置されるようになるので、省スペー
ス化を図ることができる。なお、この場合において、図
4に示すように、1次転写ローラ15を、エンドレスベ
ルト27の移動方向において、感光ドラム19とエンド
レスベルト27との接触部分から下流側に配置すれば、
除電ランプ8による感光ドラム19の露光を阻害するこ
とはない。
プ8から照射される光を遮光するための遮光部材34
が、エンドレスベルト27の移動方向において、感光ド
ラム19とエンドレスベルト27との接触部分から直前
に配設されている。すなわち、この遮光部材34は、た
とえば、スポンジ部材などからなり、エンドレスベルト
27に対して、除電ランプ8と同じ側にであって、その
除電ランプ8の直ぐ上流側に、エンドレスベルト27の
移動方向と直交する方向に延びるような状態で配置さ
れ、その除電ランプ8から発光される光が、感光ドラム
19の回転方向における感光ドラム19とエンドレスベ
ルト27との接触部分よりも上流側に照射されることを
阻止するように設けられている。このような遮光部材3
4を設けることにより、除電ランプ8から照射される光
が、感光ドラム19の回転方向における感光ドラム19
とエンドレスベルト27との接触部分よりも上流側に照
射されることが阻止される。そのため、転写前に感光ド
ラム19上に担持されているトナーが、転写前に露光さ
れることによって飛散することを有効に防止することが
でき、より一層良好な1次転写を確保することができ
る。なお、このような遮光部材34は、上記した図3に
示す実施形態のものに適用してもよい。
す実施形態においては、除電ランプ8が、感光ドラム1
9の外側に設けられているので、簡易な構成によって、
このような構成が実現されている。
す実施形態において、除電ランプ8は、上記と同様に、
少なくとも2色目以後に転写されるマゼンタ、シアンお
よびブラックのトナーの1次転写、とりわけ、マゼンタ
およびシアンのトナーの1次転写について適用すればよ
く、最初に転写されるイエローの1次転写には、設けな
くてもよい。
1では、中間転写ベルト14を設けて、各感光ドラム1
9に色毎に担持される可視像を、一旦、エンドレスベル
ト27上に1次転写して、カラー画像を形成した後、2
次転写ローラ16によってエンドレスベルト27上から
用紙3にそのカラー画像を一括して2次転写するように
構成しているが、その目的および用途などによっては、
たとえば、各色毎の現像ローラ22から供給されるトナ
ーを1つの感光ドラム19によって現像し、それをエン
ドレスベルト27に転写する動作を、各色毎に順次繰り
返すことにより、エンドレスベルト27上に、カラー画
像を形成し、それを用紙3に一括して2次転写するよう
な構成としてもよい。
明によれば、転写前の放電による現像剤の帯電極性の反
転に起因する1次転写不良や、転写後の放電による現像
剤の帯電量の増加に起因する2次転写不良を有効に防止
することができる。しかも、転写前に除電露光手段によ
って感光体が露光されても、逆極性の現像剤が、露光部
分と未露光部分との境界付近における未露光部分の露光
を阻止して、露光部分に付着している現像剤がこの境界
付近の下がり切らない電位によって束縛されるので、1
次転写時においても、可視像を形成する現像剤が飛散す
ることはなく、良好な1次転写を達成することができ
る。したがって、1次転写時における転写前後の放電を
有効に防止することができるとともに、良好な1次転写
および2次転写によって、高品質のフルカラー画像を形
成することができる。
現像剤によって、帯電露光手段による露光部分と未露光
部分との境界付近における未露光部分の露光を阻止し
て、現像剤の飛散を有効に防止でき、かつ、2次転写時
におけるかぶりの発生を有効に防止することができる。
そのため、良好な1次転写および2次転写を達成するこ
とができ、高品質の画像を形成することができる。
画像を形成する速度とほぼ同じ速度で多色画像を形成す
ることができ、タンデム方式の画像形成装置の小型化を
図りつつ、高品質の画像を形成することができる。
感光体上に担持されている現像剤が、転写前に露光され
ることによって飛散することがなく、良好な1次転写を
確保することができる。また、転写後に放電が生じるこ
とも有効に防止されるので、中間転写体上に転写された
現像剤の帯電量が転写後の放電によって高くなることも
なく、帯電量が高くなり過ぎることによる2次転写不良
を有効に防止することができる。したがって、転写前後
の放電が有効に防止され、高品質の画像を形成すること
ができる。また、除電露光手段は、感光体の外側に設け
られているので、簡易な構成によって、このようなこと
を実現することができる。
中間転写体と接触した直後から、確実に除電露光するこ
とができ、転写後の放電を、より確実に防止して、高品
質の画像を形成することができる。
の光を、感光体と中間転写体との接触部分に到達させる
ことができる。そのため、転写後の放電を、より確実に
防止して、高品質の画像を形成することができる。
中間転写体との接触部分から直後の感光体に、確実かつ
安定して照射することができ、転写後の放電を、より確
実に防止して、高品質の画像を形成することができる。
また、除電露光手段は、中間転写体の内側に配置される
ようになるので、省スペース化を図ることができる。
感光体上に担持されている現像剤が、転写前に露光され
ることによって飛散することを有効に防止することがで
き、より一層良好な1次転写を確保することができる。
リンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
て、(a)は現像後除電前、(b)は除電後の状態を示
す。
電ランプを、感光ドラムおよび1次転写ローラによって
形成される略楔形状の空間に配置した状態を示す要部拡
大図である。
電ランプを、エンドレスベルトを挟んで、感光ドラムの
反対側に対向配置した状態を示す要部拡大図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 感光体と、前記感光体を露光して静電潜
像を形成するための露光手段と、前記感光体に形成され
た静電潜像に現像剤を供給して可視像を形成するための
現像手段とを備え、 前記現像手段が、各色毎に複数設けられるとともに、前
記感光体に形成された各色毎の可視像を順次中間転写体
に転写するための1次転写手段と、前記中間転写体に形
成された多色画像を記録媒体に転写するための2次転写
手段とを備える、画像形成装置において、 前記感光体における露光部分に前記現像手段から現像剤
を供給して、反転現像によって可視像を形成するように
構成されており、 前記感光体に形成された少なくとも2色目以後の可視像
を前記中間転写体に転写する前に前記感光体を除電露光
するための除電露光手段が設けられるとともに、 前記現像剤が、前記感光体における未露光部分に逆極性
の現像剤として付着する成分を含むように構成されてい
ることを特徴とする、画像形成装置。 - 【請求項2】 前記現像手段を前記感光体に接触させて
反転現像するように構成するとともに、2色目以後の可
視像を形成する前記現像剤が、マゼンタまたはシアンで
ある場合に、 前記感光体における現像後転写前の未露光部分に粘着テ
ープを貼着し、次いで、引き剥がした貼着面と、その貼
着テープの未貼着面との差から求められる色差の値が、 前記現像手段の現像バイアスを、現像時の現像バイアス
に設定したときに、3〜7であり、かつ、前記感光体の
アース電位に設定したときには、現像時の現像バイアス
に設定したときより、大きい値であることを特徴とす
る、請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記感光体、前記露光手段および前記1
次転写手段が、各色毎に複数設けられていることを特徴
とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 感光体と、前記感光体を露光して静電潜
像を形成するための露光手段と、前記感光体に形成され
た静電潜像に現像剤を供給して可視像を形成するための
現像手段とを備え、 前記現像手段が、各色毎に複数設けられるとともに、前
記感光体に形成された各色毎の可視像を順次中間転写体
に転写するための1次転写手段と、前記中間転写体に形
成された多色画像を記録媒体に転写するための2次転写
手段とを備える、画像形成装置において、 前記感光体に形成された少なくとも2色目以後の可視像
を前記中間転写体に転写する時に、前記感光体が前記中
間転写体と接触した直後からその感光体を除電露光する
ための除電露光手段が、前記感光体の外側に設けられて
いることを特徴とする、画像形成装置。 - 【請求項5】 前記除電露光手段は、前記感光体および
前記中間転写体によって形成される略楔形状の空間に配
置されており、 前記感光体と前記中間転写体との接触部分に向けて光を
照射し得るように構成されていることを特徴とする、請
求項4に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記中間転写体における前記感光体と対
向する面が、前記除電露光手段から照射される光を反射
し得るような光沢を有していることを特徴とする、請求
項5に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 前記中間転写体は、透明性材料によって
構成されており、前記除電露光手段は、前記中間転写体
に対して、前記感光体の反対側に配置されていることを
特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記除電露光手段から照射される光が、
前記感光体の移動方向における前記感光体と前記中間転
写体との接触部分よりも上流側に照射されることを阻止
するための遮光部材が設けられていることを特徴とす
る、請求項5ないし7のいずれかに記載の画像形成装
置。
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