JP2002071028A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- sealing device
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
ドを強く締め過ぎ、摩擦抵抗が過大になって耐久性が低
下する。従来のバックアップリングは、シール部材の内
周部において、リップから軸方向に離間する位置にあ
り、バックアップ効果が弱い。 【解決手段】シール部材22において、リップ24の背
面27を取り囲む空間を締付力規制部材29で埋める。
締付力規制部材29は例えば環状の弾性部材からなる。
内圧上昇時に、リップ24の背面27に過度な内圧が負
荷されることを防止する。従来のバックアップリングを
廃止できる。弾性部材はシール部材22よりも柔らかい
ゴムで形成することが好ましい。
Description
間を密封する密封装置に関する。
取装置において、油圧により操舵補助力を得るものがあ
る。この種の動力舵取装置では、ラック軸が、互いに連
結されたギヤハウジング及びシリンダチューブ内に、そ
の軸線方向に往復移動可能に配設されている。ラック軸
は、ギヤハウジング内においてピニオンと噛み合ってお
り、ラック軸の両端はギヤハウジングおよびシリンダチ
ューブの外部にそれぞれ突き出されて、タイロッドを介
して操向輪に連結されている。
を密封する密封装置は、ロッドに接触するリップを有す
るシール部材を備えている。また、リップの背面を取り
囲むように配置された引っ張りコイルばねからなる締付
けリングによって、ロッドに対するリップの締め付け力
を付与している。
例えば100Kg/cm2 を超える程度まで上昇すると
きには、リップの背面に過大な圧力が負荷されるので、
ロッドに対するリップの摩擦抵抗が大きくなる。その結
果、リップの摩耗が促進されて、密封装置の寿命が短く
なるという問題がある。また、リップの摩擦抵抗の増大
により、操舵フィーリングが悪くなるという問題もあ
る。
リップから軸方向に所定距離を隔てて軸に接触する合成
樹脂製のバックアップリングを設けている。しかし、リ
ップから軸方向に離れた位置でリップをバックアップす
るので、バックアップ効果が十分でない。また、軸に摺
接するバックアップリング自体の耐久性が懸念される。
一方、自動車のウォーターポンプの回転軸のシールにお
いても同様の問題がある。
あり、本発明の目的は耐久性に優れた密封装置を提供す
ることである。
的を達成するため、本発明はハウジングと軸との間を密
封する密封装置において、上記軸の外周面に接触するリ
ップを内周部に有する環状のシール部材と、リップの径
方向外方に配置され、リップの背面に負荷される内圧が
増大したときにリップの軸に対する締付け力を規制する
締付力規制手段とを備え、この締付力規制手段はリップ
の背面を取り囲む環状の空間を埋める環状部材を含むこ
とを特徴とするものである。
間を環状部材で埋めてあるので、内圧上昇時にリップの
背面に過大な内圧が負荷されることを防止することがで
き、その結果、リップの軸に対する締め付け力が過大に
増大することがない。したがって、リップに過大な摩擦
抵抗が生ずることがなく、耐久性を向上させることがで
きる。また、上記環状部材はシール部材よりも柔らかい
材質により構成される弾性部材を含んでいれば、リップ
の軸への追従性を維持しながら、リップの軸に対する締
め付け力を抑制できる点で好ましい。
来の合成樹脂製のバックアップリングが果たしていた機
能を肩代わりさせることにより、従来の耐久性に問題の
あったバックアップリングを廃止することも可能とな
り、この点からも耐久性向上に寄与することができる。
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の密封装置を含む動力舵取装置の要部の一部破断側
面図である。図1を参照して、動力舵取装置1は、ラッ
ク歯2aを有するラック軸2とピニオン(図示せず)を
含む油圧式パワーアシスト付きのラックアンドピニオン
機構を備えている。
るシリンダチューブ3およびこのシリンダチューブ3の
一端に連なるギヤハウジング4の内部に、軸長方向に摺
動自在に支持されている。ラック軸2の両端部は、図示
しない前輪にそれぞれ連なるタイロッド5にボールジョ
イント6を介して連結されている。ラック軸2の一部に
はロッド7が形成され、このロッド7と、ロッド7の周
囲を取り囲むシリンダチューブ3との間を、左右一対の
密封装置としてのロッドシール8,8で封止することに
より、操舵補助力発生用のパワーシリンダ9が構成され
ている。シリンダチューブ3の一部によってパワーシリ
ンダ9のシリンダ9aが構成されることになる。
の一端に圧入連結される支持筒部10と、この支持筒部
10に対して斜交する態様で上方へ延びる主ハウジング
11とを備えている。12はステアリングホイール13
に連結される動力舵取装置1の入力軸であり、入力軸1
2の上端部は主ハウジング11から突出している。この
主ハウジング11内には、図示していないが、ピニオン
を形成する出力軸と、入力軸12および出力軸を互いに
相対角変位可能に連結するトーションバーとが収容され
ている。
軸間の相対角変位に基づいて油圧ポンプPからの圧油
を、ピストン14によって互いに仕切られるパワーシリ
ンダ9の左右の油室15,16の一方に択一的に供給す
るとともに、他方の油室からの油を油タンクTに戻すコ
ントロールバルブCが内蔵されている。図1において、
17はコントロールバルブCと油室15とをポート18
を介して連通する油路であり、19はコントロールバル
ブCと油室16とをポート20を介して連通する油路で
ある。
シリンダ9a内において支持筒部10の端部に当接する
位置に圧入されている。他方のロッドシール8は、シリ
ンダ9aの端部に固定されるラックブッシュ21に当接
して位置決めされている。パワーシリンダ9の要部の拡
大断面図である図2を参照して、ロッドシール8は、環
状のゴム製のシール部材22と、環状にて断面略L字型
をなす芯金23とを備えている。この芯金23はシール
部材22に加硫接着されることにより、シール部材22
を補強する。
ップ24を形成する内周部25と、シリンダ9aの内周
面9bに圧入される外周部26とを備えている。従来で
あれば、シール部材22の内周部25において芯金23
寄りの部分に、合成樹脂からなるバックアップリングが
ロッド7に摺接する態様にて配置されるが、本実施形態
では、このようなロッド7に摺接するタイプの従来のバ
ックアップリングは廃止している。
は、引っ張りコイルばねからなる締付けリング28が巻
回され、内圧が低いときのリップ24のロッド7に対す
る締め付け力を各している。また、シール部材22のリ
ップ24の背面27の周囲に区画される環状の空間が、
例えばゴムからなる環状の弾性部材からなる締付力規制
部材29により埋められている。この締付力規制部材2
9を構成する例えば弾性ゴムはシール部材22に接着剤
を用いて接着されている。締付力規制部材29は、内圧
上昇時にリップ24のロッドに対する締付力が過度に増
大することを防止する。締付力規制部材29は上記環状
部材のみにより構成され、従来のバックアップリングは
含まない。
27を取り囲む空間を環状の部材からなる締付力規制部
材29により埋めてあるので、内圧上昇時にリップ24
の背面27に過大な内圧が負荷されることを防止するこ
とができ、リップ24の背面27の周方向への収縮量を
規制することができる。したがって、リップ24のロッ
ド7に対する締め付け力が過大に増大することがなく、
その結果、リップ24に過大な摩擦抵抗が生ずることが
なく、耐久性を向上させることができる。
材22よりも柔らかい弾性ゴムからなるので、リップ2
4のロッド7への追従性を維持しながら、リップ24の
ロッド7に対する締め付け力を抑制できる点で好まし
い。さらに、締付力規制部材29を設けることによっ
て、従来の耐久性に問題のあった合成樹脂製のバックア
ップリングを廃止することが可能となり、耐久性向上に
一層寄与することができる。
背面27周囲の空間を埋める環状部材からなるので、製
造が容易である。ただし、図3に示すように、従来と同
様にシール部材22の内周部25に、リップ24から軸
方向に所定距離を隔ててロッド7に接触する合成樹脂製
のバックアップリング30を設けておいても良い。ま
た、図4に示すように、締付力規制部材29が締め代を
持ってリップ24の背面27に係合するようにし、この
締付力規制部材29によって、従来の締付リングの機能
を肩代わりさせ、従来の締付リングを廃止しても良い。
この場合、締付力規制部材29は、通常はリップ24に
よるロッド7に対する締付力(緊縛力)を高める締付け
リングとして機能し、内圧上昇時に締付力規制手段とし
て機能する。
ではなく、例えば、本発明をウォーターポンプの回転軸
用のシールに適用する等、本発明の範囲で種々の変更を
施すことができる。
ダに適用した動力舵取装置の一部破断側面図である。
図である。
の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】ハウジングと軸との間を密封する密封装置
において、 上記軸の外周面に接触するリップを内周部に有する環状
のシール部材と、 リップの径方向外方に配置され、リップの背面に負荷さ
れる内圧が増大したときにリップの軸に対する締付け力
を規制する締付力規制手段とを備え、 この締付力規制手段はリップの背面を取り囲む環状の空
間を埋める環状部材を含むことを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】上記環状部材はシール部材よりも柔らかい
材質により構成される弾性部材を含むことを特徴とする
請求項1記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261214A JP2002071028A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000261214A JP2002071028A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002071028A true JP2002071028A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18749095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000261214A Pending JP2002071028A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002071028A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000261214A patent/JP2002071028A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050526 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051206 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |