JP2002061431A - ディスクタンブラー錠 - Google Patents
ディスクタンブラー錠Info
- Publication number
- JP2002061431A JP2002061431A JP2000254146A JP2000254146A JP2002061431A JP 2002061431 A JP2002061431 A JP 2002061431A JP 2000254146 A JP2000254146 A JP 2000254146A JP 2000254146 A JP2000254146 A JP 2000254146A JP 2002061431 A JP2002061431 A JP 2002061431A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tumbler
- guide pin
- inner cylinder
- keyhole
- disk
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピッキングによる不正解錠が困難なディスク
タンブラー錠を提供する。 【解決手段】 ディスクタンブラー錠のガイドピン4の
外周面にその母線に沿うセレーションを形成し、一方、
ガイドピンと摺接するタンブラー2の側端縁に、上記ガ
イドピンのセレーションと噛み合い可能なセレーション
溝を形成する。
タンブラー錠を提供する。 【解決手段】 ディスクタンブラー錠のガイドピン4の
外周面にその母線に沿うセレーションを形成し、一方、
ガイドピンと摺接するタンブラー2の側端縁に、上記ガ
イドピンのセレーションと噛み合い可能なセレーション
溝を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はディスクタンブラ
ー錠(以下単にタンブラー錠という)に係り、特に、悪
意の第三者による不正解錠を防止し得るタンブラー錠に
関する。
ー錠(以下単にタンブラー錠という)に係り、特に、悪
意の第三者による不正解錠を防止し得るタンブラー錠に
関する。
【0002】
【従来の技術】所謂タンブラー錠は、図1に示すよう
に、内筒1の中心軸方向(紙面方向)に積層して配設さ
れた複数のタンブラー2、2の夫々を、内筒1の半径方
向に移動可能に案内すると共に、各タンブラー2のばね
掛け片3とガイドピン4との間に弾装されたタンブラー
ばね5の弾力により一方向に付勢し、タンブラー2の端
部を内筒1と外筒6との間のシアーライン7に跨がらせ
た状態で、外筒6に形成された施錠用係止溝8に投入
し、この状態を施錠状態とする。
に、内筒1の中心軸方向(紙面方向)に積層して配設さ
れた複数のタンブラー2、2の夫々を、内筒1の半径方
向に移動可能に案内すると共に、各タンブラー2のばね
掛け片3とガイドピン4との間に弾装されたタンブラー
ばね5の弾力により一方向に付勢し、タンブラー2の端
部を内筒1と外筒6との間のシアーライン7に跨がらせ
た状態で、外筒6に形成された施錠用係止溝8に投入
し、この状態を施錠状態とする。
【0003】一方、内筒1の鍵孔9(図1参照)に合鍵
11を挿入すると(図2参照)、タンブラー2に開口し
たタンブラー孔12の開口端縁と合鍵11の鍵溝との係
合により、タンブラーばね5の弾力に抗して、各タンブ
ラーの両端がシアーライン7に整合するように移動し、
内筒1が外筒6に対して相対的に回動可能になり、タン
ブラー錠が解錠される。
11を挿入すると(図2参照)、タンブラー2に開口し
たタンブラー孔12の開口端縁と合鍵11の鍵溝との係
合により、タンブラーばね5の弾力に抗して、各タンブ
ラーの両端がシアーライン7に整合するように移動し、
内筒1が外筒6に対して相対的に回動可能になり、タン
ブラー錠が解錠される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したタンブラー錠
は、特殊な工具を用いての所謂ピッキングによる不正解
錠が不可能ではないことは良く知られている。
は、特殊な工具を用いての所謂ピッキングによる不正解
錠が不可能ではないことは良く知られている。
【0005】そのピッキングは、図1に示すように施錠
状態にあるタンブラー錠の鍵孔9に工具を差し込んで内
筒にトルクを与え、他の工具を鍵孔に差し込んで一のタ
ンブラー2を長さ方向に動かし、そのタンブラーの両端
がシアーラインに整合したときの手応えを検知して順次
他のタンブラーをシアーラインに揃えていく如くであ
る。
状態にあるタンブラー錠の鍵孔9に工具を差し込んで内
筒にトルクを与え、他の工具を鍵孔に差し込んで一のタ
ンブラー2を長さ方向に動かし、そのタンブラーの両端
がシアーラインに整合したときの手応えを検知して順次
他のタンブラーをシアーラインに揃えていく如くであ
る。
【0006】図1に示す従来のタンブラー錠は、確か
に、上記した操作によるピッキングが可能であり、この
ようなピッキングが可能なタンブラー錠は安全性の点に
おいて問題があることは言う迄もない。
に、上記した操作によるピッキングが可能であり、この
ようなピッキングが可能なタンブラー錠は安全性の点に
おいて問題があることは言う迄もない。
【0007】そこで、この発明は、ピッキングを防止し
得るタンブラー錠を提供し、以って上記した不都合を解
消することを目的としている。
得るタンブラー錠を提供し、以って上記した不都合を解
消することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、中心軸に沿って鍵孔を形成した内筒
と、この内筒と回動可能に嵌合し、その内周面に、母線
に沿い、かつ中心軸に関し対称的な一対の施錠用係止溝
を形成した外筒とを有し、夫々内筒の鍵孔に垂直な複数
枚のタンブラーを内筒軸線方向に列設し、内筒を軸線方
向に貫通するガイドピンと、各タンブラーの側端縁に突
設されたばね掛け片との間に弾装されたタンブラーばね
の弾力により、タンブラーを一方向に付勢し、合鍵を鍵
孔に挿入したとき合鍵の各鍵溝が対応するディスクタン
ブラーの両端をシアーラインに揃えるようにしたものに
おいて、上記ガイドピンの外周面にその母線に沿うセレ
ーションを形成し、一方、ガイドピンと摺接するタンブ
ラーの側端縁に、上記ガイドピンのセレーションと噛み
合い可能なセレーション溝を形成したことを特徴とす
る。
め、この発明は、中心軸に沿って鍵孔を形成した内筒
と、この内筒と回動可能に嵌合し、その内周面に、母線
に沿い、かつ中心軸に関し対称的な一対の施錠用係止溝
を形成した外筒とを有し、夫々内筒の鍵孔に垂直な複数
枚のタンブラーを内筒軸線方向に列設し、内筒を軸線方
向に貫通するガイドピンと、各タンブラーの側端縁に突
設されたばね掛け片との間に弾装されたタンブラーばね
の弾力により、タンブラーを一方向に付勢し、合鍵を鍵
孔に挿入したとき合鍵の各鍵溝が対応するディスクタン
ブラーの両端をシアーラインに揃えるようにしたものに
おいて、上記ガイドピンの外周面にその母線に沿うセレ
ーションを形成し、一方、ガイドピンと摺接するタンブ
ラーの側端縁に、上記ガイドピンのセレーションと噛み
合い可能なセレーション溝を形成したことを特徴とす
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図3及び図4を
参照して説明する。これらの図において符号7はシアー
ラインを、符号1は内筒を示し、図示の実施例における
内筒1は、横断面小判形の棒状体にその軸線に沿って複
数のスロット13、13を形成すると共にその中心軸に
沿って鍵孔9を形成したものである。
参照して説明する。これらの図において符号7はシアー
ラインを、符号1は内筒を示し、図示の実施例における
内筒1は、横断面小判形の棒状体にその軸線に沿って複
数のスロット13、13を形成すると共にその中心軸に
沿って鍵孔9を形成したものである。
【0010】各スロット13にはディスクタンブラー2
が収納されており、夫々内筒1の半径方向に移動可能に
案内されると共に、タンブラーばね5(図1及び図2参
照)の弾力により、その一端(図3で上端、図4で下
端)が鍵孔9から離間する方向、すなわち外方に付勢さ
れている。
が収納されており、夫々内筒1の半径方向に移動可能に
案内されると共に、タンブラーばね5(図1及び図2参
照)の弾力により、その一端(図3で上端、図4で下
端)が鍵孔9から離間する方向、すなわち外方に付勢さ
れている。
【0011】なお、図3及び図4は相互に隣接するスロ
ットを示しており、通常、相互に隣接するディスクタン
ブラー2、2は反対方向に付勢される。
ットを示しており、通常、相互に隣接するディスクタン
ブラー2、2は反対方向に付勢される。
【0012】また、図3においてはディスクタンブラー
2のばね掛け片3と下方のガイドピン4との間に、図4
においてはばね掛け片3と上方のガイドピン4との間に
夫々圧縮コイルばねとしてのタンブラーばね5(図1及
び図2参照)が弾装されており、このタンブラーばね5
の弾力により図3においてはディスクタンブラー2は上
方に、図4においては下方に夫々付勢されている。
2のばね掛け片3と下方のガイドピン4との間に、図4
においてはばね掛け片3と上方のガイドピン4との間に
夫々圧縮コイルばねとしてのタンブラーばね5(図1及
び図2参照)が弾装されており、このタンブラーばね5
の弾力により図3においてはディスクタンブラー2は上
方に、図4においては下方に夫々付勢されている。
【0013】なお、図3及び図4においては、図面を明
瞭にするため、このタンブラーばね5の図示を省略して
いる。
瞭にするため、このタンブラーばね5の図示を省略して
いる。
【0014】上記のようにタンブラーばね5を弾装した
ため、ディスクタンブラー2に外力が作用していない施
錠状態では、ばね掛け片3は上方或いは下方のガイドピ
ン4に弾接し、その長さ方向における位置が規定される
が、このときディスクタンブラー2の端部は必ずシアー
ライン7に跨っていることは前記した通りである。
ため、ディスクタンブラー2に外力が作用していない施
錠状態では、ばね掛け片3は上方或いは下方のガイドピ
ン4に弾接し、その長さ方向における位置が規定される
が、このときディスクタンブラー2の端部は必ずシアー
ライン7に跨っていることは前記した通りである。
【0015】上記ガイドピン4の外周面には、その母線
に沿ってセレーション(細かい突条)が形成されてお
り、このようにセレーションを形成したガイドピン4
は、内筒1を軸線方向に貫通する付番しない同形のガイ
ドピン孔を挿通するようにして内筒に装着されている。
に沿ってセレーション(細かい突条)が形成されてお
り、このようにセレーションを形成したガイドピン4
は、内筒1を軸線方向に貫通する付番しない同形のガイ
ドピン孔を挿通するようにして内筒に装着されている。
【0016】上記したようにガイドピン4の断面形状と
ガイドピン孔のそれを同じくして形状係合をなすのでガ
イドピン4に周り止めが施される。
ガイドピン孔のそれを同じくして形状係合をなすのでガ
イドピン4に周り止めが施される。
【0017】ガイドピン4の長さ方向の抜け止めは従来
のものと同じくする。例えば、ガイドピン孔の内端を有
底とし、ガイドピンの外端をキープラグで押さえつける
(図示せず)。
のものと同じくする。例えば、ガイドピン孔の内端を有
底とし、ガイドピンの外端をキープラグで押さえつける
(図示せず)。
【0018】ガイドピン4に回り止めを施すため、必ず
しもガイド孔をガイドピンの横断面形状と同じにする必
要はなく、従来と同じくガイドピン孔を円形とし(図示
せず)、ガイドピン4の端部をかしめ付けても良い。
しもガイド孔をガイドピンの横断面形状と同じにする必
要はなく、従来と同じくガイドピン孔を円形とし(図示
せず)、ガイドピン4の端部をかしめ付けても良い。
【0019】図示の実施例では、ガイドピン4の直径を
約2mm、セレーションの歯数を9、セレーションの歯
の高さを約0.2mmに設定してある。
約2mm、セレーションの歯数を9、セレーションの歯
の高さを約0.2mmに設定してある。
【0020】上記のようなセレーション付のガイドピン
4は、例えば転造により製造するのが好適である。
4は、例えば転造により製造するのが好適である。
【0021】なお、セレーションの歯の一つをこれに摺
接するディスクタンブラー2の側端縁に垂直な関係角度
位置で臨ませるのが望ましい。
接するディスクタンブラー2の側端縁に垂直な関係角度
位置で臨ませるのが望ましい。
【0022】一方、ディスクタンブラー2のガイドピン
4と摺接する側端縁には、上記ガイドピン4のセレーシ
ョンと噛み合い可能なセレーション溝が形成されてい
る。
4と摺接する側端縁には、上記ガイドピン4のセレーシ
ョンと噛み合い可能なセレーション溝が形成されてい
る。
【0023】このディスクタンブラー2の側端縁におけ
るセレーションは、ディスクタンブラー2の側端縁を厚
さ方向に切削して形成した小さな溝の集合として形成さ
れている。
るセレーションは、ディスクタンブラー2の側端縁を厚
さ方向に切削して形成した小さな溝の集合として形成さ
れている。
【0024】上記した構成のディスクタンブラー2は、
外形、タンブラー孔12及びセレーション毎、1回のプ
レス加工により製造することができる。
外形、タンブラー孔12及びセレーション毎、1回のプ
レス加工により製造することができる。
【0025】なお、図3において符号14は、合鍵11
の鍵孔9への挿入時合鍵の鍵溝と係合するタンブラー孔
の開口端縁の面取部を示す。
の鍵孔9への挿入時合鍵の鍵溝と係合するタンブラー孔
の開口端縁の面取部を示す。
【0026】上記のように構成されたタンブラー錠は、
通常の施解錠操作時、すなわち、内筒1にトルクが掛か
っていないときには、各タンブラー2は自由である。
通常の施解錠操作時、すなわち、内筒1にトルクが掛か
っていないときには、各タンブラー2は自由である。
【0027】この状態で鍵孔9に合鍵11を挿入する
と、通常のタンブラー錠と同様に合鍵11の鍵溝の斜面
により上記タンブラー孔の面取り部14が押動され、こ
れらの間に生じる楔作用によりディスクタンブラー2は
タンブラーばねの弾力に抗して長さ方向に移動する。
と、通常のタンブラー錠と同様に合鍵11の鍵溝の斜面
により上記タンブラー孔の面取り部14が押動され、こ
れらの間に生じる楔作用によりディスクタンブラー2は
タンブラーばねの弾力に抗して長さ方向に移動する。
【0028】したがって、ディスクタンブラー2の側端
縁のセレーション部とガイドピン4のセレーションとが
摺接するが、これらの突条の断面は山形をなしているの
で、突条と突条の相対移動によりこれらの間に楔作用が
生じ、固定されたガイドピン4に対しディスクタンブラ
ー2のセレーション部はガイドピン4から離間する方向
に力を受ける。
縁のセレーション部とガイドピン4のセレーションとが
摺接するが、これらの突条の断面は山形をなしているの
で、突条と突条の相対移動によりこれらの間に楔作用が
生じ、固定されたガイドピン4に対しディスクタンブラ
ー2のセレーション部はガイドピン4から離間する方向
に力を受ける。
【0029】通常、ディスクタンブラー2は幅方向に遊
動できるから、上記楔作用により生じた力はディスクタ
ンブラー2の長さ方向の移動を妨げる方向には作用せ
ず、したがってこの発明によるタンブラー錠の通常の作
動は従来のものと変ることなく、ディスクタンブラーの
動きも円滑である。
動できるから、上記楔作用により生じた力はディスクタ
ンブラー2の長さ方向の移動を妨げる方向には作用せ
ず、したがってこの発明によるタンブラー錠の通常の作
動は従来のものと変ることなく、ディスクタンブラーの
動きも円滑である。
【0030】一方、前記したピッキングの為内筒1にト
ルクを掛けると、内筒1と外筒6との微小の相対回動に
よりディスクタンブラー2の端部が施錠用係止溝8(図
1及び図2参照)から反力を受ける。
ルクを掛けると、内筒1と外筒6との微小の相対回動に
よりディスクタンブラー2の端部が施錠用係止溝8(図
1及び図2参照)から反力を受ける。
【0031】この反力が図3でAの方向に作用すると、
ディスクタンブラー2はB点を支点とする挺となり、図
3で上方のガイドピン4にディスクタンブラーのセレー
ションが押し付けられる。
ディスクタンブラー2はB点を支点とする挺となり、図
3で上方のガイドピン4にディスクタンブラーのセレー
ションが押し付けられる。
【0032】したがって、ガイドピン4とディスクタン
ブラー2のセレーションが相互に噛み合うと共に、ディ
スクタンブラー2が幅方向に遊動できる余地が無くな
る。
ブラー2のセレーションが相互に噛み合うと共に、ディ
スクタンブラー2が幅方向に遊動できる余地が無くな
る。
【0033】その為、ディスクタンブラー2を長さ方向
に動かすことができず、前記したピッキングが不可能に
なる。
に動かすことができず、前記したピッキングが不可能に
なる。
【0034】上記とは反対に、ディスクタンブラー2に
図3で矢印C方向に力を掛けると、今度は、ディスクタ
ンブラー2はD点を支点とし、下端部を作用点とする挺
となり、図3で下方のセレーションが下方のガイドピン
4に押し付けられる結果、上記したと同様にディスクタ
ンブラー2を長さ方向に動かすことができなくなり、ピ
ッキングができなくなる。
図3で矢印C方向に力を掛けると、今度は、ディスクタ
ンブラー2はD点を支点とし、下端部を作用点とする挺
となり、図3で下方のセレーションが下方のガイドピン
4に押し付けられる結果、上記したと同様にディスクタ
ンブラー2を長さ方向に動かすことができなくなり、ピ
ッキングができなくなる。
【0035】この機能は図4に示すディスクタンブラー
2も同様である。
2も同様である。
【0036】なお、この発明は図示の実施例に限定され
ることなく、種々に変形して実施することが可能であ
る。
ることなく、種々に変形して実施することが可能であ
る。
【0037】例えば、図示の実施例においてはセレーシ
ョンの突条の断面形状は丸みがついているが、これは尖
っていても良い。
ョンの突条の断面形状は丸みがついているが、これは尖
っていても良い。
【0038】また、以上の説明ではガイドピン4に回り
止めを施すものとしたが、回り止めを施さなくともこの
発明は成立する。
止めを施すものとしたが、回り止めを施さなくともこの
発明は成立する。
【0039】それは、ピッキングの際には全てのディス
クタンブラーにトルクの反力が掛かるから、一のディス
クタンブラーを動かそうとすると、その動きはガイドピ
ンと当該タンブラーとの噛み合いを介して他のタンブラ
ーに伝達され、結局全体のタンブラーが相互に拘束し合
ってそのタンブラーを動かすことはできないからであ
る。
クタンブラーにトルクの反力が掛かるから、一のディス
クタンブラーを動かそうとすると、その動きはガイドピ
ンと当該タンブラーとの噛み合いを介して他のタンブラ
ーに伝達され、結局全体のタンブラーが相互に拘束し合
ってそのタンブラーを動かすことはできないからであ
る。
【0040】このようにガイドピンに回り止めを施さな
い場合には、ディスクタンブラーの構造は従来のものと
同じでよい。
い場合には、ディスクタンブラーの構造は従来のものと
同じでよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、ディスクタンブラー錠のガイドピンの外周面にそ
の母線に沿うセレーションを形成して全体を回転しない
ように固定し、一方、ガイドピンと摺接するタンブラー
の側端縁に、上記ガイドピンのセレーションと噛み合い
可能なセレーション溝を形成したので、通常の使用にお
いてはこれらガイドピントタンブラーの側端縁のセレー
ションの突条が楔作用により相互に離間するような作用
を受ける一方、ピッキング時にはこれらのセレーション
の突条が噛み合ってディスクタンブラーの長さ方向の移
動を不可能にするので、ピッキングによる不正解錠を不
可能にする、という所期の目的を達成する。
明は、ディスクタンブラー錠のガイドピンの外周面にそ
の母線に沿うセレーションを形成して全体を回転しない
ように固定し、一方、ガイドピンと摺接するタンブラー
の側端縁に、上記ガイドピンのセレーションと噛み合い
可能なセレーション溝を形成したので、通常の使用にお
いてはこれらガイドピントタンブラーの側端縁のセレー
ションの突条が楔作用により相互に離間するような作用
を受ける一方、ピッキング時にはこれらのセレーション
の突条が噛み合ってディスクタンブラーの長さ方向の移
動を不可能にするので、ピッキングによる不正解錠を不
可能にする、という所期の目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のタンブラー錠の線図的断面図で、施錠状
態を示す。
態を示す。
【図2】図1と同様の線図的断面図で、解錠状態を示
す。
す。
【図3】この発明の一実施例によるタンブラー錠の線図
的拡大断面図で、施錠状態を示す。
的拡大断面図で、施錠状態を示す。
【図4】図3と同様の線図的拡大断面図で、図3に示す
スロットに隣接するスロットを示す。
スロットに隣接するスロットを示す。
1 内筒 2 ディスクタンブラー 3 ばね掛け片 4 ガイドピン 5 タンブラーばね 6 外筒 7 シアーライン 8 施錠用係止溝 9 鍵孔 11 合鍵 12 タンブラー孔 13 スロット
Claims (1)
- 【請求項1】 中心軸に沿って鍵孔を形成した内筒と、
この内筒と回動可能に嵌合し、その内周面に、母線に沿
い、かつ中心軸に関し対称的な一対の施錠用係止溝を形
成した外筒とを有し、夫々内筒の鍵孔に垂直な複数枚の
タンブラーを内筒軸線方向に列設し、内筒を軸線方向に
貫通するガイドピンと、各タンブラーの側端縁に突設さ
れたばね掛け片との間に弾装されたタンブラーばねの弾
力により、タンブラーを一方向に付勢し、合鍵を鍵孔に
挿入したとき合鍵の各鍵溝が対応するディスクタンブラ
ーの両端をシアーラインに揃えるようにしたものにおい
て、上記ガイドピンの外周面にその母線に沿うセレーシ
ョンを形成し、一方、ガイドピンと摺接するタンブラー
の側端縁に、上記ガイドピンのセレーションと噛み合い
可能なセレーション溝を形成したことを特徴とするディ
スクタンブラー錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000254146A JP2002061431A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | ディスクタンブラー錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000254146A JP2002061431A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | ディスクタンブラー錠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002061431A true JP2002061431A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18743145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000254146A Withdrawn JP2002061431A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | ディスクタンブラー錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002061431A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019073872A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | 株式会社オプナス | シリンダー錠およびその内筒 |
CN110607940A (zh) * | 2019-10-25 | 2019-12-24 | 烟台三环锁业集团股份有限公司 | 一种门锁手感机构 |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000254146A patent/JP2002061431A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019073872A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | 株式会社オプナス | シリンダー錠およびその内筒 |
JP7048070B2 (ja) | 2017-10-13 | 2022-04-05 | 株式会社オプナス | シリンダー錠およびその内筒 |
CN110607940A (zh) * | 2019-10-25 | 2019-12-24 | 烟台三环锁业集团股份有限公司 | 一种门锁手感机构 |
CN110607940B (zh) * | 2019-10-25 | 2024-05-03 | 烟台三环锁业集团股份有限公司 | 一种门锁手感机构 |
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