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JP2002050343A - 二次電池の製造方法および二次電池 - Google Patents

二次電池の製造方法および二次電池

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Publication number
JP2002050343A
JP2002050343A JP2000236325A JP2000236325A JP2002050343A JP 2002050343 A JP2002050343 A JP 2002050343A JP 2000236325 A JP2000236325 A JP 2000236325A JP 2000236325 A JP2000236325 A JP 2000236325A JP 2002050343 A JP2002050343 A JP 2002050343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
metal foil
secondary battery
positive
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000236325A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Makuchi
裕 馬久地
Yasuhiko Osawa
澤 康 彦 大
Kenji Hamada
田 謙 二 濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000236325A priority Critical patent/JP2002050343A/ja
Publication of JP2002050343A publication Critical patent/JP2002050343A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極と端子との接合強度を向上させて安定な
構造とすることができ、内部抵抗を低減すると共に、生
産性の向上をも可能にすることができる二次電池の製造
方法およびこのような製造方法によって得られる二次電
池を提供する。 【解決手段】 集電体10の両端部にそれぞれ位置する
電極用金属箔11,13に正負それぞれの端子21,2
3を接合するに際し、正極および負極端子21,23の
周縁部上面側に設けた平坦な接合面21a,23aの上
に、電極用金属箔11,13のリード部11r,13r
を積層し、当該積層部にリング状の平面チップTを備え
た超音波接合装置によって1回または2回に分けて超音
波エネルギーを引加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車などに
好適な高出力の二次電池の製造技術に係わり、特に、集
電体から効率よく電流を取り出すことができる電極構造
を簡便に得ることができる二次電池の製造と、このよう
な製造方法によって得られる二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車などに使用
される大型リチウムイオン二次電池において、当該電池
の電極は、図3(a)に示すような構造を備え、従来、
図3(b)あるいは(c)に示す要領で端子と接合され
ていた。
【0003】すなわち、図3(a)に示すように、帯状
の金属箔からなる正極および負極用電極11および13
の片側に、正極用および負極用それぞれの活物質12お
よび14をコーティングしない領域11aおよび13a
を設け、当該非コーティング部分を加工して短冊状のリ
ード部11rおよび13rをそれぞれ形成する。次い
で、これら帯状電極11および13の間にセパレータ1
5を挟んだ状態で、これらを渦巻き状に捲回して集電体
10となし、この集電体10の両端に正負それぞれの端
子21および23を配し、図3(b)に示すようにレー
ザビームLを照射したり、図3(c)に示すように超音
波接合装置のチップTを押し当てたりすることにより、
端子21および23の外周部にそれぞれ前記短冊状リー
ド部11rおよび13rを接合して一体化し、二次電池
を作製するようにしていた(特開平9−992335号
公報)。
【0004】このような構造の二次電池は、それ以前の
電池に比べ、リード部を通じて均等に電流を取り出すこ
とができ、内部抵抗も小さいという特徴があり、電気自
動車などの電源として使用する大容量高出力の大型二次
電池に適したものである。しかし、今後電気自動車やハ
イブリッド自動車は高性能化が進み、電源用の二次電池
にもより高出力が要求されることが予測される。このと
き、内部抵抗によるエネルギー損失が高出力化に向けて
問題点のひとつとなってくることが考えられる。
【0005】しかし、アルミ箔を積層した正電極とアル
ミ製正極端子間の接合、および銅箔を積層した負電極と
銅製負極端子間の接合は、材質、形態からみて従来のレ
ーザ溶接に適しているとは言えず、二次電池の性能向上
に必要なより安定した広い接合面積を確保することが難
しい。また、超音波接合を用いて外周を接合する場合に
おいても、断続的に接合を繰り返すことから、やはり実
質的に接合面積を稼ぐことができない上に、各接合部は
チップとの接触が平面ではないために不安定になってし
まうという問題がある。また、断続超音波接合は、電池
1個当たりの接合点数が多くなり生産性が低くなってし
まうという問題もあり、このような問題点の解消が従来
の二次電池における製造上の課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、従来の二次電池の金属箔電極
と端子との接合における上記課題に着目してなされたも
のであって、電極と端子との接合強度を向上させて安定
な構造とすることができ、内部抵抗を低減すると共に、
生産性の向上をも可能にすることができる二次電池の製
造方法と、このような製造方法による二次電池を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る二次電池の製造方法は、正極用および負極用それぞれ
の活物質を塗布した正極用および負極用金属箔を間にセ
パレータを挟んだ状態で捲回してなる集電体の両端部
に、周縁部上面側に平坦な接合面を備えた円板板または
円環状の正極および負極端子をそれぞれ配置すると共
に、前記集電体の両端部にそれぞれ位置する正極用およ
び負極用金属箔を正極および負極端子の前記接合面上に
それぞれ積層したのち、当該積層部にリング状の平面チ
ップを備えた超音波接合装置によって1回または2回に
分けて超音波エネルギーを引加して前記正極および負極
端子と前記集電体の正極用および負極用金属箔とをそれ
ぞれ接合する構成としたことを特徴としており、二次電
池の製造方法におけるこのような構成を前述した従来の
課題を解決するための手段としている。
【0008】本発明の請求項2に係わる二次電池の製造
方法においては、円周方向に発振する超音波接合装置を
用いて、正極および負極端子と正極用および負極用金属
箔とをそれぞれ1回で接合する構成とし、請求項3に係
わる二次電池の製造方法においては、一方向に発振する
超音波接合装置を用いて、1回目の接合を行った後、被
接合物もしくは超音波接合装置のチップを相対的に90度
回転させた状態で2回目の接合を行い、正極および負極
端子と正極用および負極用金属箔とをそれぞれ2回で接
合する構成とし、請求項4に係わる二次電池の製造方法
おいては、正極用および負極用金属箔と同じ材質からな
るキャップ状部材によって、端子接合面上の金属箔積層
部の上面および外周面を覆った状態で超音波エネルギー
を印加して正極用および負極用それぞれのキャップ状部
材と金属箔と端子とを一体化する構成とし、請求項5に
係わる製造方法においては、超音波接合に際し、端子外
周面に接する金属箔積層部またはキャップ状部材におい
て被接合物全体を保持する構成としたことを特徴として
いる。
【0009】また、本発明の請求項6に係わる二次電池
は、上記製造方法によって製造され、集電体の中心軸と
端子の接合面とのなす角αが45〜90度である構成と
しており、二次電池におけるこのような構成を前述した
従来の課題を解決するための手段としたことを特徴とし
ている。
【0010】
【発明の作用】本発明に係わる二次電池の製造方法にお
いては、アルミや銅の薄肉材の接合に好適で、周囲に及
ぼす熱影響が小さい超音波接合を適用するようにしてい
る。
【0011】本発明においては、接合部が互いに平面で
接した状態で接合されることから、接合部の状態が面同
士でない状態で接合を数箇所にわたって繰り返す従来用
いられてきた方法に比べて、接合状態が安定し、実質的
に接合面積も増加する。接合面積が増加することによっ
て内部抵抗が低減され、大電流を取り出してもエネルギ
ー損失が小さく、高出力が得られることになる。また、
1ないし2回の接合で済むため、従来工法に比較して生
産性も大幅に向上する。さらに、接合装置の容量に合わ
せてチップの面積を適宜選択することによって接合幅
(接合面積)も制御できることになる。
【0012】本発明に係わる二次電池の製造方法におい
て、正極用の金属箔および端子には、例えば純アルミニ
ウムやAl−Mn合金などが用いられ、負極用の金属箔
および端子材料としては、純銅やニッケル、ステンレス
スチールなどを用いるいることができる。また、純アル
ミなどの正極用金属箔に塗布される正極用活物質として
は、LiCoO2,LiNiO2,スピネル型LiMn2
4など、負極用活物質としては、グラファイト,コー
クス,ハードカーボンなどが用いられる。
【0013】また、正極用および負極用金属箔の間に位
置するセパレータとしては、ポリプロピレンやポリエチ
レン等からなるシートを用いることができる。
【0014】端子の形状としては、円板状、円環状であ
れば好適に使用することができ、電池の内部で発生した
ガスを抜く為の孔や隙間を適宜内側に設けることができ
る。接合部の幅は狭すぎると内部抵抗が大きくなって出
力低下につながり、広すぎると接合に際して多量のエネ
ルギーが必要になるので、2〜5mmの幅とすることが
望ましい。
【0015】本発明に係わる二次電池の製造方法のさら
に具体的な製造方法として、請求項2に係わる方法にお
いては、超音波接合に際して、円周方向に発振する超音
波接合装置を用いて正極および負極端子と正極用および
負極用金属箔とをそれぞれ1回で接合するようにしてお
り、端子周縁部における電極金属箔とのリング状接合が
1回の接合操作で完了するので、工程がより簡略化し、
生産性がより改善される。
【0016】また、本発明の請求項3に係わる製造方法
においては、超音波接合に際して、一方向に発振する超
音波接合装置により、1回目の接合を行い、次いで超音
波接合装置のチップおよび被接合物の一方を他方に対し
て90度方向を変えて、2回目の接合を行い、正極および
負極端子と正極用および負極用金属箔とをそれぞれ2回
で接合するようにしている。すなわち、1回目の接合操
作により端子周縁部のうち発信方向とほぼ90度をなす
部分、すなわち電極金属箔とのリング状接合のうちの約
半分が接合され、続いて行われる方向を90度ずらせた
状態での2回目の接合操作によって残りの半分が接合さ
れ、都合2回の接合で端子周縁部のリング状接合が完了
する。この1方向発振の接合装置を用いる場合には、円
周方向発振の装置を用いる場合に比べ、実質的接合面積
がやや小さくなり、生産性も若干低下することになる
が、従来工法に比べれば電池の出力性能がはるかに向上
しており、円周方向に発振する接合装置よりも装置構造
が簡略化されたものとなることから、設備費用等のコス
トが安価となる。
【0017】本発明の請求項4に係わる製造方法におい
ては、正極用および負極用金属箔と同じ材質からなるキ
ャップ状部材により金属箔積層部の上面および外周面を
覆った状態で超音波接合することによって、正極用およ
び負極用それぞれのキャップ状部材と金属箔と端子とを
一体化するようにしている。すなわち、例えば薄肉のキ
ャップ状部材を接合前に集電体端部の金属箔積層部分に
設置することによって、箔間および箔と端子間の密着性
が向上するため接合強度も向上し、当該部分の構造が安
定化することになる。また、外周側面の箔の非接合部を
固定することもできるようになる。なお、当該キャップ
状部材は、リング状の一体形状でもよいが、例えば2分
割することによって取付時の作業性が向上する。また、
正極および負極用キャップ状部材の材質は、それぞれ集
電体金属箔と同じ純アルミ材および純銅材が好ましく、
肉厚については、厚すぎると接合時に大きなエネルギー
を要し、逆に薄すぎると作業時に折れ曲がってしまうな
ど作業性に悪影響が生じるので、0.1〜0.3mm程
度が望ましい。
【0018】さらに、本発明の請求項5に係わる製造方
法においては、端子外周面に接する金属箔積層部または
キャップ状部材において被接合物全体を保持した状態で
超音波接合を行うようにしている。超音波接合する場合
には、超音波の印加時にエネルギーが接合部に集中する
よう被接合物を保持し、固定することが望ましいが、捲
回された集電体の側面全体で保持した場合には活物質を
塗布した金属箔部分に支持力を加えることになって、活
物質の脱落や金属箔の亀裂といった不具合が発生する。
この点、端子外周部に積層された金属箔の短冊状リード
部分には活物質が塗布されていないので、脱落のおそれ
はなく、とくにキャップ状部材を被せた状態で保持すれ
ば箔の亀裂も防止されることになる。また、接合部に近
い位置で被接合物を保持しているので、作業効率が良好
なものとなる。
【0019】そして、本発明の請求項6に係わる二次電
池は、本発明に係わる上記製造方法よって製造されたも
のであって、集電体の中心軸と端子の接合面とのなす角
αが45〜90度となっているので、作業性を損なうこ
となく接合強度が向上する。すなわち、超音波接合にお
いては接合面とチップの加圧方向との角度が90度であ
ることが作業性および接合強度の観点から最も望まし
い。しかし、必ずしも直角でなく、ある程度の角度があ
ったとしても接合は可能であり、斜めの状態で接合すれ
ばそれだけ接合面積が増加して好ましい傾向も持ち合わ
せている。しかし、接合面の傾きが大きくなりすぎると
印加エネルギー効率が低くなって接合できなくなる傾向
があるので45〜90度の範囲が好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる二次電池の製
造方法においては、電極用金属箔と端子の接合部を平面
状にできるので、接合状態が安定し、実質接合面積の大
きくなり、電池の内部抵抗が小さくなって、高出力化に
適した二次電極を得ることができる。電池出力の向上は
電気自動車の出力を大きくするだけでなく、大電流放電
時のエネルギーロスを小さくし、電池の発熱をも抑制す
ることができ、接合回数も少なくてすむので、生産性も
向上しコスト低減が可能になるという極めて優れた効果
をもたらすものである。
【0021】本発明の請求項2に係わる二次電池の製造
方法においては、円周方向に発振する超音波接合装置を
用いることによって、電極金属箔と端子とのリング状接
合が1回の接合操作で完了するので、工程をより簡略化
することができ、さらなる生産性の向上が可能になり、
請求項3に係わる製造方法においては、一方向に発振す
る超音波接合装置を用いることで、方向を変えて2回に
分けて接合するようにしているので、円周方向に発振す
る接合装置に比べて装置構造が簡便なものとなって、設
備コストの低減が可能になり、請求項4に係わる製造方
法においては、超音波接合に際して正極および負極用そ
れぞれの金属箔と同じ材質からなるキャップ状部材を用
いてそれぞれの金属箔および端子と一体化するようにし
ているので、金属箔同士および端子との間の密着性が向
上して接合強度を増すことができ、さらなる安定化が達
成でき、さらに請求項5に係わる二次電池の製造方法に
おいては、端子外周面に接する金属箔積層部、あるいは
キャップ状部材を用いた場合には当該キャップ状部材の
部分で当該被接合物全体を保持した状態で超音波接合を
行うようにしているので、活物質の脱落や金属箔の亀裂
などといった不具合を招くことなく被接合物をしっかり
と保持して、より確実な超音波接合を行うことができる
というさらに優れた効果がもたらされる。
【0022】また、本発明の請求項6に係わる二次電池
は、上記製造方法よって製造されたものであって、集電
体の中心軸と端子の接合面とのなす角αが45〜90度
となっているので、良好な作業性のもとで接合強度を確
実に向上させることができるという効果がもたらされ
る。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。
【0024】電池の製造方要領 まず、正極用活物質12として平均粒径1μm程度のス
ピネル型LiMn2475%、導電助剤としてアセチレ
ンブラック10%、バインダーとしてポリ弗化ビニリデ
ン15%(以上質量比)に溶媒としてのN−メチルピロ
リドンを加えたのち混合してスラリーを調整し、コータ
ーを用いて、厚さ20μmの純アルミ箔電極(正極)1
1に、その片側に非塗布領域11aを残した状態にスラ
リーを塗布して乾燥した。そして、図3(a)に示した
ように、純アルミ箔電極11の非塗布領域11aを所定
の短冊状リード部11rが得られるように切断してプレ
スをかけ、スリッターにより所定幅に切断した。なお、
このときの全体の厚さは約65μmであった。
【0025】一方、負極用活物質14として平均粒径4
μm程度のハードカーボン90%とバインダーとしての
ポリ弗化ビニリデン10%(以上質量比)を厚さ10μ
mの純銅箔電極(負極)13に同様に塗布して乾燥し
た。そして、銅箔電極13の非塗布領域13aに同様の
加工を施すことによって短冊状リード部13rを形成し
た。なお、このときの全体の厚さは約45μmであっ
た。
【0026】次いで、当該二次電池の設計容量を3Ah
とし、前記正負電極11および13をその間にポリプロ
ピレン微孔製セパレータ15を挟んだ状態で捲回して、
38mmφ×68mmの集電体10となし、図1(a)
あるいは図1(b)に示すように、当該集電体10の両
端に正負極それぞれの電極金属箔と同材質の正負端子2
1および23(26mm径×4mm高さ)を配設した。
【0027】そして、両電極11および13の短冊状リ
ード部11rおよび13rを正負それぞれの端子21お
よび23の周縁部上面側に積層したのち、必要に応じ
て、この積層部の上にそれぞれの電極金属箔と同材質の
キャップ状部材31および33を被せた状態で、超音波
接合装置のチップTを当てて、3mmの接合幅にそれぞ
れ超音波接合した。このとき、被接合物は、金属箔リー
ド部11rおよび13rの積層部分の外周部分、ないし
は前記キャップ状部材31,33の側面部分を左右両方
向から保持装置41および42によって加圧して保持し
た。
【0028】このようにして、両端部に正負それぞれの
端子21および23が接合された集電体10を、電池缶
に収納して正負端子を缶体から絶縁して取り出し、蓋を
溶接して密閉構造とした。そして、缶体全体を真空脱気
したのち注液口から電解液を所定量注入し、注液口を閉
じて二次電池をとし、得られた電池の出力性能を比較評
価した。なお、この性能評価にあたっては、内部温度3
5℃の恒温槽中において満充電状態にしたのち、10C
の電流値で放電した時の10秒後の出力を測定した。
【0029】実施例1 端子21および23の周縁部上面側に接合面21aおよ
び23aを形成し(すなわち、図1(b)における角度
α=90度)し、積層部にキャップ状部材31および3
3を被せることなく、円周方向に発振する超音波接合装
置を用いて、正極および負極端子21,23と正極用お
よび負極用金属箔11,13との接合をそれぞれ1回で
行い、二次電池を得た。
【0030】実施例2 短冊状リード部11r,13rの積層部分に、図1
(a)に示すように、キャップ状部材31および33を
被せ、当該キャップ状部材31,33の上面31a,3
3aに超音波装置のチップTを当てて接合したこと以外
は、上記実施例1と同様の要領で接合を行って、二次電
池を得た。なお、正極用キャップ状部材31としては厚
さ0.2mmの純アルミ材からなるもの、負極用キャッ
プ状部材33としては厚さ0.15mmの純銅材からな
るものをそれぞれ使用した。
【0031】実施例3 一方向に発振する超音波接合装置を用いて、正極および
負極端子21,23と正極用および負極用金属箔11,
13との接合をそれぞれ2回で行ったこと以外は、上記
実施例1と同様の要領で超音波接合を行うことにより二
次電池を得た。
【0032】実施例4 接合面の角度αを45度とし行ったこと以外は、上記実
施例1と同様の要領で超音波接合を行うことにより二次
電池を得た。
【0033】比較例 接合位置を端子21および23の側面(接合面の角度α
=0度)とし、一方向に発振する超音波接合装置を用い
て接合することにより、すなわち図3(c)に示した要
領で20点断続的に円周方向に接合し、二次電池を得
た。
【0034】上記各実施例および比較例の接合形態を表
1にまとめて示す。また、得られた電池の出力性能を図
2に示す。なお、図2に示す各実施例に係わる電池出力
性能については、比較例二次電池の出力を100とした
時の指数で表してある。
【0035】
【表1】
【0036】図2に示した結果から明らかなように、金
属箔電極と端子とが本発明に係わる製造方法によって端
子外縁部の上面側において超音波接合された二次電池に
おいては、端子側面部で接合された比較例に比べて高出
力が得られることが確認された。なお、本発明の製造方
法によれば、接合に要する時間についても従来工法に比
べて1/20から1/10と格段に短くなることも確認
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明に係わる二次電池の製造方法に
おける金属箔電極と端子との超音波接合の要領を示す概
略図である。 (b) 接合面と集電体中心軸との角度を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の実施例で得られた二次電池の出力性能
を比較例と比較して示すグラフである。
【図3】(a) リチウムイオン二次電池の集電体の構
造を示す斜視図である。 (b) 従来のリチウムイオン二次電池における金属箔
電極と端子とのレーザによる接合要領を示す概略図であ
る。 (c) 従来のリチウムイオン二次電池における金属箔
電極と端子との超音波による接合要領を示す概略図であ
る。
【符号の説明】 10 集電体 11 正極用金属箔 12 正極活物質 13 負極用金属箔 14 負極活物質 21 正極端子 21a 接合面 23 負極端子 23a 接合面 21a,23a 接合面 31 正極用キャップ状部材 33 負極用キャップ状部材 T チップ(超音波接合装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱 田 謙 二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA09 AA18 BB17 CC02 CC08 CC12 CC16 5H028 AA01 AA07 BB05 BB07 BB14 CC05 CC12 5H029 AJ06 AJ14 AK03 AL07 BJ02 CJ05 CJ28 DJ05 DJ07 EJ01 HJ00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極用および負極用それぞれの活物質を
    塗布した正極用および負極用金属箔を間にセパレータを
    挟んだ状態で捲回してなる集電体の両端部に、周縁部上
    面側に平坦な接合面を備えた円板板または円環状の正極
    および負極端子をそれぞれ配置すると共に、前記集電体
    の両端部にそれぞれ位置する正極用および負極用金属箔
    を正極および負極端子の前記接合面上にそれぞれ積層し
    たのち、当該積層部にリング状の平面チップを備えた超
    音波接合装置によって1回または2回に分けて超音波エ
    ネルギーを引加して前記正極および負極端子と前記集電
    体の正極用および負極用金属箔とをそれぞれ接合するこ
    とを特徴とする二次電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 円周方向に発振する超音波接合装置を用
    いて、正極および負極端子と正極用および負極用金属箔
    とをそれぞれ1回で接合することを特徴とする請求項1記
    載の二次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 一方向に発振する超音波接合装置を用い
    て、1回目の接合を行った後、被接合物もしくは超音波
    接合装置のチップを相対的に90度回転させた状態で2回
    目の接合を行い、正極および負極端子と正極用および負
    極用金属箔とをそれぞれ2回で接合することを特徴とす
    る請求項1記載の二次電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 正極用および負極用金属箔と同じ材質か
    らなるキャップ状部材によって端子接合面上の金属箔積
    層部の上面および外周面を覆った状態で超音波エネルギ
    ーを印加して正極用および負極用それぞれのキャップ状
    部材と金属箔と端子とを一体化することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の二次電池の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 超音波接合に際し、端子外周面に接する
    金属箔積層部またはキャップ状部材において被接合物全
    体を保持することを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の二次電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の製造方法によって製造され、集電体の中心軸と端子
    の接合面とのなす角αが45〜90度であることを特徴
    とする二次電池。
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