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JP2002047423A - 黒色ペースト - Google Patents

黒色ペースト

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Publication number
JP2002047423A
JP2002047423A JP2000234022A JP2000234022A JP2002047423A JP 2002047423 A JP2002047423 A JP 2002047423A JP 2000234022 A JP2000234022 A JP 2000234022A JP 2000234022 A JP2000234022 A JP 2000234022A JP 2002047423 A JP2002047423 A JP 2002047423A
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paste
black pigment
black
oxide
cobalt
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Nobuo Matsumura
宣夫 松村
Takenori Kamioka
武則 上岡
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】黒色顔料含有樹脂膜、およびそれを形成できる
ペーストとして、高い黒色度と絶縁性を有するものペー
ストを提供する。 【解決手段】本発明は、黒色顔料と、バインダー樹脂を
含有するペーストにおいて、黒色顔料としてコバルト酸
化物類を含有することを特徴とするペーストである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス基板上に塗布
してパターン加工を行い、液晶表示素子や有機EL表示
素子、FED等の薄型表示素子の黒色絶縁層を形成する
ための、黒色顔料分散ペーストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器、携帯情報端末の発達に
伴い、その情報表示部分として小型、薄型、軽量の表示
素子が求められている。移動体通信機器の表示素子とし
ては現在はモノクロ液晶表示素子が主流であるが、今
後、情報表示の品質向上のために高精細化やフルカラー
化が進むと考えられる。薄型軽量のフルカラー表示素子
としては、液晶表示素子、有機EL表示素子がある。こ
れら表示素子はいずれも赤、緑、青の三原色の画素を一
組として絵素とすることによりカラー表示を行うもので
あるが、カラー表示では色の再現性や表示コントラスト
の向上のために画素と画素の間にブラックマトリクスと
呼ばれる遮光部分を形成することが望ましい。液晶表示
素子の場合は、このブラックマトリクスの材料としてク
ロム膜と、カーボンブラックを分散させた黒色樹脂の2
つが既に実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶表示の新し
い駆動方式としてブラックマトリクスに絶縁性が要求さ
れる場合が出てきている。また、有機EL表示素子の場
合も画素と画素の間には絶縁層が必要であり、画素間に
ブラックマトリクスを形成するならば絶縁体である必要
がある。しかし、前述のクロム膜とカーボンブラック分
散樹脂はいずれも導電体であり、これらの用途には使用
することは出来ない。
【0004】絶縁性の遮光層を形成する方法として、絶
縁性の黒色金属酸化物等を分散させた樹脂を用いる方法
が提案されている。例えば特開平9−124972号公
報では、2種以上の金属を含むスピネル型あるいは逆ス
ピネル型結晶構造を有する複合酸化物とバインダー樹脂
を含んだブラックマトリクス用組成物が提案されてお
り、その複合酸化物としては銅−クロム、銅−マンガ
ン、あるいは銅−鉄−マンガン系のものが良好であると
されている。また、特開平9−160243号公報にお
いては、遮光膜形成材料として遮光性材料に金属酸化物
を含む感光性組成物が提案されており、やはり好適な金
属酸化物としては銅−鉄−マンガン系酸化物であるとさ
れている。このように、カーボンブラックを除いた最も
代表的な黒色顔料としては銅−鉄−マンガン系に代表さ
れる複合酸化物類が知られていた。表示素子の信頼性を
向上させるためには、黒色顔料を含む遮光層材料の樹脂
バインダーとして耐熱性樹脂、例えばポリイミドなどを
使用することが好適である。しかし耐熱性樹脂を形成す
る際の熱処理により、銅−鉄−マンガン系酸化物は退色
を起こすことがあり、良好な遮光層が得られなかった。
【0005】本発明の目的は、絶縁性、遮光性が高い表
示素子用ブラックマトリクス形成材料を得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、黒色
顔料と、バインダー樹脂を含有するペーストにおいて、
黒色顔料がコバルト酸化物類であることを特徴とするペ
ーストである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。上記に記載した従来の現状に鑑み、本発明者等は、
耐熱性樹脂中での熱処理に対する黒色顔料の退色性につ
いて検討を重ねた結果、コバルト酸化物系黒色顔料が、
従来の金属酸化物系黒色顔料として代表的であった銅−
鉄−マンガン系酸化物と比較すると退色が極めて小さい
ことを見い出し、本発明を完成したものである。 本発
明は、黒色顔料と、バインダー樹脂を含有するペースト
において、黒色顔料がコバルト酸化物類であることを特
徴とするペーストである。
【0008】本発明における黒色顔料は、コバルト酸化
物類である。黒色顔料としては、一般にはカーボンブラ
ック、チタンブラック、および銅−鉄−マンガンの複合
酸化物が知られている。しかしカーボンブラック、チタ
ンブラックは導電体であり、また銅−鉄−マンガン複合
酸化物は高温下での反応性が高く、高温でバインダーと
反応して退色しやすいために、表示素子製造における後
工程で高温になる場合には不適である。コバルト酸化物
類としては、CoO:酸化コバルト(II)、Co 23(H
2O):酸化コバルト(III)およびCo34:酸化二コバ
ルト(III)コバルト(II)等があげられるが本発明はこれ
らに限られるものではない。これらはいずれも黒色系の
物質であるが、酸化コバルト(II)は空気中で390〜9
00℃に加熱することで、また酸化コバルト(III)は真
空中で150℃に加熱することでいずれも酸化二コバル
ト(III)コバルト(II)に変わることが知られており、本
発明の熱処理により退色しない目的のためには酸化二コ
バルト(III)コバルト(II)が最も好適である。また、酸
化コバルト(II)は粒子径により種々の色合いを示し、酸
化コバルト(III)は褐色ががった黒色であるのに対し
て、酸化二コバルト(III)コバルト(II)は灰黒色から黒
色を示し、無彩色の黒である。表示素子のブラックマト
リックスとしては無彩色であるいことが表示品位の点か
ら好ましいのでこの点でも酸化二コバルト(III)コバル
ト(II)が好適である。
【0009】コバルト酸化物類黒色顔料の平均粒子径
は、10nm以上200nm未満であることが望まし
い。10nm未満の粉末は、製造や取り扱いが困難であ
り凝集しやすく分散性も悪いため不適である。また粒子
径が200nm以上になると可視光線の散乱が大きくな
り黒色度が低下する。
【0010】バインダー樹脂としては、表示素子製造工
程で高温の工程にさらされることや表示素子の使用にお
ける耐久性の点から、耐熱性に優れた樹脂が望ましい。
電子材料として用いられている樹脂としては、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリアミド、アクリル、エポキ
シなどがあげられるが、耐熱性、耐薬品性に優れる点か
らポリイミドが最も好ましい。ポリイミドのコーティン
グ剤としてはポリアミド酸などのポリイミド前駆体を含
有しており、基板に塗布後、加熱処理によってイミド閉
環してポリイミドを形成するものが一般的であり且つ膜
の性能にも優れるので、本発明のペーストにおいてもバ
インダー樹脂としてはポリイミド前駆体を含有し、塗布
後加熱処理によって黒色のポリイミド膜となるものが最
も好ましい構成である。
【0011】ポリイミド前駆体としては、ピロメリット
酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物などのテトラカルボン酸二
無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン、ビス(3−
アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、メタフェ
ニレンジアミン、パラフェニレンジアミンなどのジアミ
ンとをN−メチル−2−ピロリドン、N,N’−ジメチ
ルアセトアミドなどの非プロトン性極性溶媒中で反応さ
せ得られるポリアミド酸およびそのエステルが挙げられ
るがこれらに限定されるものではない。
【0012】黒色顔料の添加量は、ペーストの全固形分
に対して50wt%以上95wt%未満が好ましい。添
加量が50wt%未満であると十分な黒色度が得られ
ず、95wt%以上では膜質が悪く基板との十分な密着
性が得られない。ペーストの全固形分重量とは、本発明
ではペーストを塗布乾燥し、後に残る重量を以て定義さ
れる。その測定方法としては、少量のペーストを取り、
ペーストをブラックマトリクス製造工程で加熱乾燥させ
る場合と同じ加熱工程を行い、残分重量を測定する方法
がある。または簡便に、加熱工程の最高温度と同じ一定
温度で1時間乃至2時間加熱したときの残分を測定する
ことでも同等の結果が得られる。黒色顔料の量とは、ペ
ーストを800℃〜1000℃の高温で1〜2時間処理
することにより有機成分を完全に分解揮発し、その残分
重量を測定することで黒色顔料重量が得られる。
【0013】本発明においてはバインダー樹脂中に黒色
顔料以外の無機成分を含んでいても良い。この場合は全
無機成分の重量はペースト全固形分の50wt%以上9
5wt%未満が好ましく、高い黒色度を得るためには全
無機成分中の80wt%以上が黒色顔料であることが好
ましい。
【0014】次に本発明によるペーストの製造法および
得られたペーストから膜を形成する方法について、バイ
ンダー樹脂がポリイミド前駆体の場合を例に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】ポリイミド前駆体の溶液と、黒色顔料を所
定量にて混合する。このとき、粉末の分散性の向上のた
めに、必要に応じて分散剤を添加しても良い。また、塗
布膜の平滑性を向上する目的でレベリング剤を添加する
こともできる。この混合物を、スラリー状になるまで撹
拌を行う。得られたスラリーを、3本ロールミル、ボー
ルミル、ホモジナイザー、サンドミルなどの装置にかけ
ることにより、ペーストを得る。
【0016】得られたペーストを、スクリーン印刷機や
スピンコーター等により、ガラス基板などの基板上に均
一に塗布する。その後、ホットプレートや熱風オーブン
などにより、加熱乾燥することでポリイミド前駆体に黒
色顔料が含まれた塗膜を得る。乾燥温度は80℃〜16
0℃で、ホットプレートであれば1分〜10分、熱風オ
ーブンであれば10分〜60分加熱して乾燥する。
【0017】得られたポリイミド前駆体の塗布膜上に、
スピンコーター等によりフォトレジストを塗布し、所望
のパターンのフォトマスクを介して露光、現像を行うこ
とによりブラックマトリクスのパターンを形成する。こ
のとき、フォトレジストがアルカリ現像タイプであれば
フォトレジストの現像と同時にポリイミド前駆体のエッ
チングを行うことが出来る。パターン形成後、フォトレ
ジストは剥離する。
【0018】また、感光性を有するポリイミド前駆体溶
液を用いることによりフォトレジストを使用せずに直接
ポリイミド前駆体被膜をマスク露光、現像し、ブラック
マトリクスパターンを形成することも可能である。
【0019】得られたパターンを空気中あるいは窒素中
で加熱することでポリアミド酸をイミド閉環させ、黒色
顔料を含有するポリイミド膜を得る。このときの加熱温
度プロファイルは、例えば室温から120℃乃至180
℃まで30分で昇温し、30分保持した後、再び昇温し
て1時間で300℃乃至400℃にして1時間保持し、
その後冷却する。この加熱工程により、塗膜中の残留溶
媒は完全に除去され、ポリイミド前駆体は脱水閉環反応
を経てイミド化し、ポリイミド膜となる。本発明による
ペーストより得られる黒色顔料分散ポリイミド膜は、ポ
リイミド本来の高い絶縁性や機械強度を持ち、さらに優
れた黒色度を持つので、絶縁性を必要とする表示素子の
ブラックマトリクス材料に非常に好適である。
【0020】
【実施例】以下の実施例で本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例により何等の制限を受けるも
のではない。
【0021】A.黒色顔料 (1)コバルト酸化物系黒色顔料(Co34) 平均粒子径70nm (2)カーボンブラック (3)銅−鉄−マンガン複合酸化物 平均粒子径50nm (4)コバルト酸化物系黒色顔料(Co34) 平均粒子径200nm (5)コバルト酸化物系黒色顔料(CoO) 平均粒子径70nm。
【0022】B.ポリイミド前駆体 使用するテトラカルボン酸二無水物およびジアミンの略
記号は下記のとおりである。 PMDA:ピロメリット酸二無水物 BTDA:3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物 DAE:4,4’−ジアミノジフェニルエーテル SiDA:ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン。
【0023】(1)ポリイミド前駆体溶液 共重合組成:PMDA/BTDA/DAE/SiDA=
50/50/95/5 溶液濃度 :固形分14wt%N−メチル−2−ピロリ
ドン溶液。
【0024】C.アクリル樹脂 スチレンアクリル系共重合体 “Joncryl SCX−281”(ジョンソンポリ
マー(株)製) D.多官能モノマー “KAYACURE DPHA”(日本化薬(株)製) E.光重合開始剤 “イルガキュア369”(チバスペシャリティケミカル
ズ(株)製) F.溶剤 N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略記) 乳酸エチル γ−ブチロラクトン(以下γBLと略記)。
【0025】ペースト調整 (1)表中の黒色顔料以外を混合したポリマー溶液を準
備した。 (2)各ポリマー溶液と黒色顔料粉末を混合し、スラリ
ー状になるまで撹拌した。 (3)得られたスラリーを3本ロール(EXACT m
odel 50)で混練し、ペーストを得た。
【0026】粘度測定 ブルックフィールド社製粘度計DV−II+を用いて測定
した。測定条件は測定温度25℃、回転数10rpm
(ずり速度4s-1)であった。
【0027】塗膜形成(バインダー樹脂がポリイミド前
駆体の場合) (1)ペーストをガラス基板(青板ソーダガラス 厚み
1.3mm 松浪硝子製)上に、スピンコーターを使っ
て1500rpm×30秒で塗布し、ホットプレートを
用いて140℃で2分間乾燥した。乾燥後厚さは1.4
μmであった。 (2)塗布膜上にフォトレジストをスピンコートしてホ
ットプレートで100℃×2分乾燥し、厚さ1μmの膜
とした。 (3)所定のフォトマスクを介して高圧水銀灯の全波長
露光により100mJ/cm2(i線測定値)露光を行
った。 (4)2.38%TMAH現像液により50秒のディッ
プ現像を行い水洗した。 (5)酢酸ブチルによりレジストを剥離した。 (6)得られた黒色ポリイミド前駆体パターンを、大気
雰囲気で下記条件にて加熱処理し、ポリイミド膜を得
た。 加熱条件:室温から140℃まで30分で昇温、140
℃で30分保持、140℃から350℃まで1時間で昇
温、350℃で1時間保持、冷却の順で行った。キュア
後の膜厚はいずれのサンプルも約1μmであった。
【0028】塗膜形成(バインダー樹脂がアクリル樹脂
の場合) (1)ペーストをガラス基板(青板ソーダガラス 厚み
1.3mm 松浪硝子(株)製)上に、スピンコーター
を使って1500rpm×30秒で塗布し、ホットプレ
ートを用いて80℃で2分間乾燥した。乾燥後厚さは
1.3μmであった。 (2)所定のフォトマスクを介して高圧水銀灯の全波長
露光により100mJ/cm2(i線測定値)露光を行
った。 (3)0.2%TMAH現像液により60秒のディップ
現像を行い水洗した。 (4)得られた黒色アクリル樹脂パターンを、大気雰囲
気で下記条件にて加熱処理し、ポリイミド膜を得た。 加熱条件:室温から220℃まで40分で昇温、220
℃で30分保持、冷却。キュア後の膜厚はサンプルも約
1μmであった。
【0029】塗膜接着強度測定 (1)塗膜に、1mm幅で10×10の切り込みを入れ
て100個の升目を形成し、セロハンテープで剥離試験
を行い、100個中いくつの升目が剥がれたかを評価し
た(JIS−K5400準拠)。 (2)120℃・2気圧のPCT(プレッシャークッカ
ーテスター)に入れ、100時間後の接着強度を同様に
評価した。
【0030】膜厚の測定 表面形状測定装置“サーフコム1500A”((株)東
京精密製)で測定した。 黒色度測定 比色計CM2002(ミノルタ(株)製)正反射除去モ
ードにより明度L*値を測定した。この値が小さいほど
黒色度が高い。
【0031】比抵抗測定 表面高抵抗計MCP TESTER ハイレスタ mo
del HT−201(三菱油化(株)製)を使用して
キュア後の膜の表面抵抗Rを測定し、下記の式を用いて
膜の比抵抗ρを測定した。
【0032】比抵抗(ρ:単位μΩ・cm)=表面抵抗
(R:単位Ω)×膜厚(t:単位μm)×100。
【0033】透過率測定 紫外可視分光光度計UV−260(島津製作所(株)
製)により測定し、波長550nmの透過率を測定し
た。
【0034】これらの結果を表1にまとめた。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1は黒色顔料としてコバルト酸化物
Co34を、比較例1、2は、黒色顔料としてカーボン
ブラックと銅−鉄−マンガン複合酸化物を用いた。実施
例1は黒色度も高く、絶縁性も良好であった。比較例1
でカーボンブラックを使った場合、黒色度は非常に高い
が電気抵抗が低く十分な絶縁性が得られなかった。比較
例2の銅−鉄−マンガン複合酸化物では、絶縁性は良好
であるが黒色度が低かった。これは熱処理による黒色顔
料の退色によるものである。
【0037】実施例2では平均粒子径が実施例1より大
きいコバルト酸化物Co34を用いたがこの場合も良好
な結果が得られた。
【0038】実施例3、4はコバルト酸化物Co34
含有量が実施例1とは異なっている。いずれも黒色で絶
縁性の膜が得られたが、実施例3は実施例1と比較する
とやや黒色度が低く、また実施例4は実施例1と比較す
ると基板密着性にやや劣っていた。
【0039】実施例5は、コバルト酸化物としてCoO
を用いた。実施例1と同じく高い黒色度と絶縁性が得ら
れたが、色目が少し褐色であった。
【0040】実施例6ではバインダー樹脂としてアクリ
ル樹脂を用いたが、この場合も良好な黒色度、絶縁性が
得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のような構成を有すること
により、黒色度の高く良好な電気絶縁性を有する黒色ポ
リイミド膜が形成可能な黒色顔料含有ポリイミド前駆体
ペーストが得られるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/038 504 G03F 7/038 504 Fターム(参考) 2H025 AB13 AB20 AC01 AD01 BC13 BC42 CB25 CC11 2H091 FA35Y FB06 FB13 FC12 FC22 FC26 FD04 LA03 LA15 4J002 CM041 DE096 FD096 GQ01 HA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒色顔料と、バインダー樹脂を含有するペ
    ーストにおいて、黒色顔料としてコバルト酸化物類を含
    有することを特徴とするペースト。
  2. 【請求項2】コバルト酸化物類として少なくとも酸化二
    コバルト(III)コバルト(II)を含有することを特徴とす
    る請求項1記載のペースト。
  3. 【請求項3】黒色顔料の含有量が、ペーストの全固形分
    量に対して50wt%以上90wt%未満であることを
    特徴とする請求項1記載のペースト。
  4. 【請求項4】黒色顔料の平均粒子径が10nm以上20
    0nm未満であることを特徴とする請求項1記載のペー
    スト。
  5. 【請求項5】バインダー樹脂がポリイミド前駆体である
    ことを特徴とする請求項1記載のペースト。
  6. 【請求項6】ペーストを基板上に塗布、熱処理して得ら
    れた薄膜の比抵抗値が5×10の6乗Ω・cm以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のペースト。
  7. 【請求項7】ペーストを基板上に塗布、熱処理して得ら
    れた薄膜の黒色度が膜厚1μmにおいて反射明度L*
    して15以下であることを特徴とする請求項1記載のペ
    ースト。
  8. 【請求項8】ペーストを基板上に塗布、熱処理して得ら
    れた薄膜の透過率が膜厚1μmにおいて2%以下である
    ことを特徴とする請求項1記載のペースト。
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