【発明の詳細な説明】
内燃機関用の液圧作動式燃料ポンプの作動方法及び該液圧作動式燃料ポンプ
本発明は、プライマーポンプ圧力にて燃料を燃料ポンプに供給する燃料導管と
、燃料と異なる加圧された液圧流体を燃料ポンプに供給する高圧導管と、燃料が
ポンプチャンバから押し出されると同時に、アクチュエータシリンダ内のアクチ
ュエータピストンにより吐出行程にて前方に駆動され、燃料導管からの燃料にて
ポンプチャンバが充填されると同時に、戻り行程にて後方に駆動されるポンプピ
ストンとを備え、該アクチュエータピストンが電子作動式の制御弁によって制御
され、該制御弁により、アクチュエータシリンダ内の圧力チャンバが圧力導管か
らの液圧流体が供給され又はドレーン口に接続され得るようにした、内燃機関、
特に、2行程クロスヘッドエンジン用の液圧作動式燃料ポンプの作動方法に関す
る。
かかる方法は、当該出願人のデンマーク国特許第151145号から公知であり、こ
の特許によれば、燃料ポンプの吐出量は、ポンプピストンの回転により制御され
、ポンプピストンは、アクチュエータピストンと接続される。吐出行程の終了時
に、ポンプピストンは、アクチュエータピストンによって引き戻されると同時に
、アクチュエータピストンを後方に押す圧縮ばねによってポンプチャンバを再充
填することができる。ポンプは多くの別個の部品を有する複雑な設計であり、そ
の部品の多くは、ポンプピストン及びアクチュエータピストンが正確に機能する
ため、高精度にて機械加工しなければならない。
古くから、液圧作動式燃料ポンプは公知であり(1928年の当該出願人のデンマ
ーク国特許第41046号)、このポンプは、液圧流体として燃料を使用し、1つの実
施の形態におけるポンプの吐出量は、カム制御式の供給ポンプから供給され、別
の実施の形態において、カム制御式の制御弁によって決定され、制御弁のカム軸
の駆動により、低速度よりも高速度のとき、エンジンにはより多くのエネルギが
供給されるため、エンジンの直近の速度に対応して、制御弁は異なる状態にて反
作用する結果、ポンプピストンに対して特定の始動位置を提供したり、特定の吐
出量を提供したりしない。ポンプチャンバの充填は、液圧圧力により行われ、又
は、アクチュエータピストンにより作用される吸引力によって行われ、このた
め、ポンプピストンは、ばねによって後方に押される。
米国特許第3,516,395号には、その充填が電動弁によって制御され、噴射の作
動がクランク軸の回転と同期化して第二の弁により制御される、燃料ポンプが示
されている。燃料が液圧駆動流体として使用される。
永年に亙って、大型のディーゼルエンジン内にて、燃料を液圧流体として使用
することは不可能であった。その理由は、かかる燃料の特性のため、燃料は、液
圧目的には不適当となるからである。典型的な燃料は、予熱を必要とし、また、
活動的で且つ研摩性の成分を含む重油燃料である。殆どの最近のエンジンは、液
体ガスを燃料として使用することもできるが、かかるガスもまた、爆発及び冷却
時の氷が形成される虞れのため、液圧流体として不適当である。
近年以降の公知の液圧駆動式ポンプにおいて、燃料は液圧流体から完全に分離
した状態に保たれ、これらのポンプにおける燃料の供給は、ポンプピストンの回
転によって行われ、このため、斜めの遮断縁部の位置は、ポンプシリンダの側壁
における遮断穴に対して変化する。上記のデンマーク国特許に加えて、また、か
かるポンプの一例として、米国特許第4 907 555号を挙げることができる。この
場合、高圧の液圧流体を供給する制御弁は、カム作動式又は電子制御式の何れか
とすることができる。更に、液圧駆動式燃料ポンプ用の電子作動式制御弁は、そ
の制御弁が正確で且つ迅速作動式である当該出願人のデンマーク国特許第170121
号から公知である。
本発明の目的は、設計、操作及び保守の点にて、液圧作動式燃料ポンプを簡略
化し且つポンプの高信頼性を実現することである。
このことに鑑みて、本発明による方法は、ポンプピストンがポンプチャンバ内
のポンプピストンの端面に加わる燃料の圧力の作用により、各噴射過程の間に、
一定の始動位置に戻ることと、ポンプピストンが所望の量を吐出した時点にて、
圧力チャンバへの液圧流体の供給を遮断する制御弁により燃料ポンプの吐出量が
電子的に制御されることとを特徴としている。
燃料のプライマーポンプ圧力がポンプピストンを一定の始動位置に戻すように
し、また、ポンプが所望の量を吐出した、まさにその瞬間にて液圧流体の供給を
遮断することにより吐出量を制御することで、幾つかの有利な点が得られる。こ
のように、実際に、遮断が生ずる瞬間まで、遮断時間を調節することができる。
吐出量が変化したとき、新たな調節は直ちに有効となり、噴射が行われるシリン
ダにて作用し、また、エンジンの同一回転の間、その後の噴射時に、他のシリン
ダ内にて作用可能となる。このポンプ吐出の迅速作動式の電子式制御は、1つの
連続的な噴射から密な間隔による一連の噴射、すなわち、いわゆる断続的噴射ま
で所望に応じて変更可能である、噴射順序を提供することができる。
更に、本発明は、機械的に戻し且つ充填すると共に、吐出量を制御するための
公知の機械的な要素を省略することが可能であり、燃料ポンプの設計に関して多
数の選択肢が可能であるという有利な点をもたらす。ショックアブソーバとも称
される、一般的に使用される燃料油のアキュムレータを省略することも可能であ
る。始動位置への復帰が比較的長い期間に亙って行われることは更に有利な点で
あり、その理由は、噴射が、短いエンジンサイクルの間に行われるからである。
また、ポンプピストンとポンプシリンダ又はアクチュエータピストンとの間にて
特定の回転角度が必要とされることはない。操作の簡略化及びそれに伴なう機械
的な簡略化は、ポンプが故障する虞れを実質的に軽減する。
更に、この方法は、ポンプの作動に関連するエネルギ損失が最小となるという
重要な効果を有している。その1つの理由は、ポンプピストン及び高圧の液圧流
体の消費が、公知のポンプの場合に通常であるように、ポンプチャンバの圧力を
逃がすと同時に続行する代わりに、燃料の吐出の終了時に停止するからである。
また、別の理由は、一定の始動位置がアクチュエータの圧力チャンバ内の無駄容
積を最小にし、従って、制御弁の開放直後に、加圧すべき液圧流体の量を最小に
することを可能にするからである。
内燃機関用の燃料は、燃焼中、望ましくないNOX化合物の発生を軽減するた
め水と混合させ得ることは公知である。公知の燃料ポンプにおいて、エンジンが
特定量の水を固定的に混合した状態で運転しなければならないか、又は、水を添
加することなく、停止させ且つ運転のため再設定しなければならないことは1つ
の問題点である。作動中、所望に応じて燃料ポンプの吐出量を変化させる、本発
明の方法による可能性は、次のように適用させることが好ましい、すなわち、電
子式制御装置が、当該エンジン負荷時の燃料の量の1乃至60%に達する、同一
のエンジン負荷にて追加的な量を吐出し得るようにポンプを切り換えること、及
びこれと同時に、燃料が追加燃料量に対応した量の水と混合されるようにするこ
とである。この低NOX運転モードへの変更は、エンジンが作動している間に容
易に行うことができ、追加的な量により構成される燃料の量の比率は、運転中に
所望に応じて変化させることができ、このため、水の追加量は、所望のNOXの
減少、エンジン負荷及び吸気の温度及び湿度といった他の運転条件に従って連続
的に調節することができる。別の運転モードへのこの急激な変化の可能性は、エ
ンジンがNOX排出量の制限を受ける水域を周期的に航行する船の推進エンジン
である場合、特に、有利なことである。
本発明は、ポンプシリンダ内にて長手方向に変位可能なポンプピストンであっ
て、ポンプシリンダと共に、ポンプチャンバを画定する前端面を有するポンプピ
ストンと、ポンプピストンの伸長部内に配置され且つアクチュエータシリンダ内
にて長手方向に変位可能であるアクチュエータピストンであって、圧力チャンバ
内に配置されたピストン面を有し且つ該ピストン面がポンプピストンから離れた
方に面し、ポンプピストンの断面積よりも実質的に大きい面積を有するアクチュ
エータピストンと、ポンプチャンバ内に開放する戻止弁を有する少なくとも1つ
の燃料入口通路と、ポンプチャンバから少なくとも1つの排出ポートに達する少
なくとも1つの燃料出口通路とを備える、内燃機関、特に、2行程ディーゼルエ
ンジン用の液圧作動式燃料ポンプに更に関する。
本発明の方法を適用したとき、量及び時間の双方の点にて、燃料の吐出状態の
調節は、燃料ポンプの設計に通常の制限を課さないため、燃料ポンプの設計は都
合良く簡略化される。本発明による燃料ポンプは、ポンプシリンダ及びアクチュ
エータシリンダが、環状の中間の分離部材により相互に分離された別個の装置で
あることと、ポンプシリンダが分離部材内に下方に突き出す下方部分と、該下方
部分に対して半径方向に突き出し且つカバースタッドにより取り付けられた上方
部分とを有することを特徴としている。
2つのシリンダは、独立的な装置として製造され、ポンプの組み立て時に積み
重ねられ、中間の部材によって分離され、また、シリンダの軸線を相対的に粗に
相互に整合させ、また、シリンダ軸栓が半径方向に相互に変位しているかどうか
を殆ど考慮する必要がない。2つのシリンダが極めて正確に共に嵌まる必要がな
いことは、部品の製造及び取り付けを実質的に簡略化する。ポンプケーシングを
2つのシリンダ及び中間部材に分割し、また、カバースタッド、すなわち、軸方
向ボルトにより組み立てることは、ポンプチャンバが加圧されたときに生じて、
チャンバ内の上方壁に対して上向きの力にて作用する引張り応力が解消されると
いう有利な点をもたらす。中間部材は、組立体からの圧縮荷重にのみ耐えればよ
いから、この中間部材と2つのシリンダ装置との固定度合いを比較的僅かにする
ことが出来る。
吐出行程中、ピストンは、アクチュエータピストンのピストン面に作用する推
進圧力によって互いに離れる方向に押され、戻り行程中、ピストンは、ポンプチ
ャンバ内の燃料の流入による戻し圧力の比較的僅かな力にて互いに接近した状態
に保たれる。更に、作動中、アクチュエータピストンにおける前端面に対してポ
ンプピストンの後端面が僅かに半径方向に変位することで2つのピストンを相互
に位置決めすることができ、これにより、ポンプの個々の部品間の温度及び圧力
の変化を自動的に補償し、また、ポンプの摩耗を少なくし、また、信頼性を向上
させることができる。ピストンは、2つのポンプシリンダ間に配置された要素に
より、ある程度、半径方向に制御可能であり、例えば、ポンプチャンバの現在の
圧力に関するデータを電子式制御装置に送る圧力計をポンプピストンの相互に面
する端面の間に配置することができる。
2つの別個のポンプシリンダを有するモジュラー式構造の燃料ポンプは、関連
するピストンを有するアクチュエータシリンダのみを別の装置と交換するだけで
よいという有利な可能性を更に提供する。この場合、高圧導管内の流体の圧力、
及びアクチュエータピストンとポンプピストンとの間の面積比に依存する、ポン
プの最大噴射圧力を変化させ得るように、アクチュエータピストンの直径は、最
初の装置よりも大きくし又は小さくする。
相互に独立的なピストンの有利な点を完全に享受する1つの好適な実施の形態
において、ポンプピストンは、ポンプシリンダの関連するシリンダボアにより半
径方向にのみ案内され、アクチュエータピストンは、関連するアクチュエータシ
リンダのシリンダボアにより半径方向にのみ案内され、2つのピストンは、半径
方向に相互に自由に調節可能である。この実施の形態は、最小数の要素を備えて
おり、その結果、製造の簡略化及び高信頼性が達成される。
1つの実施の形態において、アクチュエータシリンダは、軸方向に貫通するシ
リンダボアを有する環状の装置であり、燃料ポンプは、分配装置ブロックの上面
に取り付けられ、アクチュエータシリンダのシリンダボアは、分配装置ブロック
の上面にある排出ポートの伸長部に隣接して配置され、これにより、圧力チャン
バは、アクチュエータシリンダにより半径方向に画定され且つアクチュエータピ
ストンのピストン面及び分配装置ブロックの上面によりそれぞれ軸方向に画定さ
れる。アクチュエータシリンダの軸方向に伸長するシリンダボアは、アクチュエ
ータの設計を製造の点にて極めて簡単なものとする。その理由は、アクチュエー
タは、2つの主要な部品、すなわち、環状の底無しのシリンダ装置及び円筒状の
アクチュエータピストンのみから構成されているためである。アクチュエータの
圧力チャンバは、燃料ポンプを分配装置ブロックの上面に取り付けることにより
形成される。それは、この取り付けがチャンバの軸方向に画定する底面を構成す
るからである。これと同時に、分配装置ブロックの上面は、2つのピストンの下
降動作に対するストッパとして機能し、このため、ピストンの始動位置を決定す
る。この位置において、圧力チャンバは、液圧流体が殆ど排出されている。電子
作動式制御弁は、典型的には、分配装置ブロックに又は該ブロック内に取り付け
られているため、分配装置ブロックの上面の排出ポートまで達する短い通路のみ
が存在する。このため、制御弁とアクチュエータピストンとの間の液圧流体の量
は、好適な程に小さく、制御弁が吐出行程の開始時に、高圧導管内の圧力に対し
て開放するとき、この流体量を加圧するためのエネルギ消費量は無視し得る程度
であるという有利な点が実現される。これと同時に、圧力チャンバ内の無駄容積
を最小にすることは、必要とされる圧力の蓄積に起因する弁の作動後の時間的遅
れは無視し得る程度となるから、電子作動式制御弁の迅速作動特性を改良する働
きをする。
カバースタッドは、3つの部品から成るポンプケーシングを分配装置ブロック
の上面に締結することができ、このことは、燃料ポンプの検査の点にて幾つかの
利点をもたらす。カバースタッドを緩めたとき、関連するピストンを有するポン
プシリンダは、関連するピストンを有するアクチュエータシリンダを分配装置ブ
ロックに残しつつ、出来る限り中間部材と共に、持ち上げることができる。ポン
プが取り外される間、アクチュエータは、塵埃が下方の液圧装置に入るのを防止
する。大部分の検査は、燃料の影響を受ける、ポンプシリンダに関してのみ行わ
れるため、関連するシリンダと共に、ポンプピストンを持ち上げ得ることは、装
置の保守及び安全性の双方の点にて極めて有利な点である。
液体ガスの噴射のために燃料ポンプが使用されるとき、ポンプの加熱は不要で
ある。本発明によるポンプは、重油燃料用の公知のポンプよりも実質的により簡
単であるが、重油燃料を使用するとき、また、エンジンが始動待機モードにある
とき、予熱された油がポンプを通って流れることができることは、1つの有利な
点であろう。これを達成するため、ポンプシリンダの下方部分の外面には、分離
部材の取り囲む内面に対して頂部及び底部にて圧力密封された環状の凹所を設け
ることができ、中間部材の壁に形成された燃料入口は、凹所及び中間部材により
形成された環状のチャンバ内に達し、減圧流れ絞りを有する排出通路は、環状の
チャンバと連続的に接続することができる。このように、燃料は、入口から環状
のチャンバを通って流れ、排出通路から排出され、該通路の流れ絞りは、環状の
チャンバ内の圧力降下を防止し、予熱された燃料は、循環によりポンプシリンダ
を加熱する。
分配装置ブロック内にて鋭感な液圧力部品の上にある種のルーズな塵埃カバー
としてアクチュエータを残すことの上記の有利な点は、アクチュエータシリンダ
のシリンダボアよりも大きい内径を有する直立の環状壁を備えるアクチュエータ
シリンダの上面によって、また、環状壁の周りを下方に伸長するポンプシリンダ
の下面からある距離にてポンプピストンの下端に上方に閉じたカップ形状の遮蔽
体を位置決めすることによって、更に改良することができる。ポンプシリンダ及
びピストンが持ち上げられたとき、アクチュエータのシリンダボアの周りの直立
壁は、塵埃粒子がアクチュエータピストンの頂部に入り、この位置から連続的に
作動させると、塵埃粒子はシリンダとピストンとの間の空隙まで運ばれて、その
結果、摩耗によって摺動面を損傷させることになるのを防止する。ポンプピスト
ンのカップ形状の遮蔽体は、壁と共に、作動中に、燃料がアクチュエータピスト
ンまで下方に漏れないように保護する。それは、ポンプピストンと遮蔽体の上面
におけるシリンダのランド部との間の環状の空隙を通じて所定量の燃料が漏れる
からである。遮蔽体は、壁の周りで下方に伸長するため、遮蔽体の上面からの燃
料は、壁の外面に沿ってのみ流れ落ち、このことは、燃料がアクチュエータピス
トンに達するのを防止する。アクチュエータとポンプとの間のキャビティの燃料
ドレーン口は、多量の燃料が壁の周りに集まるのを防止することができる。
カップ形状の遮蔽体は、中間部材の高さにより形成されたキャビティ内に配置
され、このキャビティは、遮蔽体がポンプピストンの動きに関与し、また、燃料
及び液圧装置を上述のように分離させるためのスペースを提供すること以外、何
ら実際的な用途はない。このように、3つの部品から成る構造は、他の目的のた
めに、そのキャビティを利用することを可能にする。ポンプピストンの回転によ
りポンプの吐出量を機械的に決定する全ての公知の要素は、アクチュエータへの
液圧流体の供給を時間的に制御することを通じて量を調節することによって置換
されるため、実際には、制御弁がアクチュエータの圧力チャンバを高圧の導管に
接続したとき、液圧流体の吐出量がポンプ間にて僅かに相違するため、ポンプの
吐出量が僅かに変化する可能性がある。シリンダ内の1つ以上の燃焼パラメータ
を連続的に測定することにより、ポンプの吐出量のかかる変化を識別し、次に、
制御弁を電子的に作動させることにより、それらパラメータを補償することが可
能である。これと代替的に、カップ形状の遮蔽体における壁の厚さが下方に薄く
なり、また、ポンプピストンの中間位置を検出するため、遮蔽体の両側部にて少
なくとも2つのセンサが中間部材に設けられるように燃料ポンプを設計するため
に、キャビティ内の利用可能なスペースを使用してもよい。これら2つの両側の
センサは、ピストンの位置を同時に測定し、このため、測定信号を受信する電子
式制御装置は、ピストンが半径方向に自由に位置決めされる可能性に起因して生
ずることがある、1つのセンサにおける測定値の変化を補償することができる。
これらセンサは、周知であり、例えば、ピストンの位置を誘導的に測定するもの
とすることができる。
一定の下方の始動位置から開始する、ポンプピストンの吐出行程を停止させる
ことによって燃料ポンプの吐出量を電子的に制御することは、ポンプピストンの
周りで圧力密封状態に嵌まる下方部分と、該下方部分よりも大きい内径のチャン
バ部分と、該チャンバ部分の側壁内に開口する燃料の入口通路と、チャンバ部分
の側壁から開始する少なくとも2つの燃料出口通路とを有するポンプシリンダに
よりポンプの信頼性を更に向上させるという好ましい可能性をもたらす。燃料出
口通路及び/又は通路又は穴を通ることによりピストンの縁部により開放し又は
閉じられる圧力逃がし穴を有する従来技術のポンプから次のことが周知である。
すなわち、ピストンの制御縁部の通路内にて圧力が急激に変化すると、キャビテ
ィションを生じ、また、ピストン及びシリンダに対して他の腐食性の損傷を与え
る可能性があることである。本発明のこの好適な実施の形態に従ってチャンバ部
分に対し低圧の圧力密封部分よりも大きい内径を提供することにより、ポンプピ
ストンのシリンダ面は、チャンバ部分の側壁内で半径方向に所定距離移動する。
燃料に対する入口及び出口通路は、チャンバ部分の側壁にて終わり又は開始し、
このことは、ピストンの位置に関係なく且つ連続的に、燃料がポンプチャンバの
通路開口部に完全にアクセス可能であることを意味する。その理由は、この開口
部にて、ピストンのシリンダ面とチャンバ部分の側壁との間に燃料で充填された
少なくとも1つの環状の領域があるからである。この領域は、腐食性の急激な圧
力変化を解消し、燃料ポンプの信頼性を向上させる。更に、燃料中の研摩性粒子
のため、通路の開口部の縁部にて摩耗が生じる可能性がある。開口部がポンプピ
ストンのシリンダ面から半径方向のある距離に位置していることは、穴の縁部の
摩耗に起因する損傷が引掻き傷の形態にてピストンにまで拡大するのを防止し、
このことは、信頼性を更に向上させる。
1つの実施の形態において、燃料ポンプの設計を更に簡略化するために、ポン
プシリンダの上方部分の直径を増大させることができる。この実施の形態におい
て、燃料の出口通路は、上向きの排出ポートと接続され、燃料噴射装置に達する
圧力導管用のフランジは、ポンプシリンダの上方部分の上面に取り付けられてい
る。このことは、圧力導管の取り付けを容易にし、また、ポンプへのその取り付
け位置付近にて曲がることなくこれらを設計することを可能にする。ポンプシリ
ンダの上面における十分なスペースは、上面に4本までの圧力導管を取り付ける
ことを可能にする。
1つの実施の形態は、チャンバ部分の上方の領域内のポンプシリンダが、上方
に閉じた減衰チャンバを構成する、より小径の部分を有することを可能にし、ま
た、ポンプピストンが減衰チャンバの高さに対応する高さ、及び減衰チャンバの
直径よりも僅かに小さい外径を有する最上方部分を有することを可能にする。こ
の減衰チャンバは、燃料ポンプの信頼性を向上させる。その理由は、例えば、制
御弁の一時的停止又は制御弁への電子的な切換え信号の遅延又は欠落により、ア
クチュエータの圧力チャンバへの高圧を停止させることができないとき、ポンプ
の損傷の虞れが軽減されるからである。かかる信号の欠落によって、ポンプピス
トンがポンプチャンバの頂部まで駆動されると、ポンプピストンは、減衰チャン
バ内への上昇を続け、この閉じたチャンバの側壁と共に、該ピストンは、環状の
空隙を形成し、減衰チャンバ内の燃料はこの環状の空隙を通じて押し出され、こ
れと同時に、減衰チャンバ内の圧力が上昇し、ピストンの動きを実質的に遅くす
る。このように、減衰チャンバは、ポンプピストンがチャンバの頂部を強く打撃
することを防止する液圧バッファを構成する。ポンプピストンの最上方部分は、
減衰チャンバと略等しい容積を占め、ピストンがその始動位置にあるとき、ポン
プシリンダ内の燃料の全体量は、実質的に減衰チャンバの追加によって増大しな
いという有利な点をもたらす。燃料の噴射を開始する前に、噴射装置の開放圧力
を実現し得るように、燃料の全体の容積を加圧しなければならないため、この量
を最小にすることによりエネルギの節約が実現される。その理由は、この加圧の
ためのポンプピストンの行程距離が短くなり、これにより、高圧の液圧流体の消
費量を最小にするからである。
アクチュエータピストンがその下面近くに凹所を有していること、及びアクチ
ュエータシリンダの壁に取り付けられたストッパがこの凹所内に突き出す点にて
、操作者にとっての有利な点が実現される。このストッパは、シリンダが持ち上
げられたとき、アクチュエータピストンがシリンダから落下するのを防止する。
アクチュエータシリンダが底部を有しないことを知らない未熟練者が長時間の運
転を行った後、アクチュエータを分解するとき、この特徴は、特に重要である。
次に、本発明の1つの好適な実施の形態に関して、以下に、概略図的な図面を
参照しつつ詳細に説明する。添付図面において、
図1は、内燃機関内のシリンダに取り付けられた本発明による燃料ポンプの外
形線の側面図である。
図2は、図1の燃料ポンプの長手方向断面図である。
図3は、上方からから見た燃料ポンプの図である。
燃料ポンプ1は、コンソール3により支持された分配装置ブロック2の上面に
取り付けられている。該コンソールは、例えば、125乃至325バールの範囲の圧力
にてポンプステーション(図示せず)から液圧流体が供給される液圧流体用の高
圧導管に接続されている。この圧力は一定であってもよいが、エンジン負荷に対
して調節可能であることが好ましい。ポンプステーションには貯蔵タンクから供
給することができ、液圧流体は、例えば、標準的な液圧油とすることができるが
、エンジンの潤滑油が液圧流体として使用されることが好ましく、また装置には
エンジンの油溜めから供給されることが好ましい。
該内燃機関は、中速度の4行程エンジンであってもよいが、典型的に、船の推
進エンジン又は発電プラントの据え置き型主原動機である低速度の2行程クロス
ヘッドエンジンである。該エンジンは、シリンダ当たりの出力が400kw乃至550
0kwの種々の寸法にて設計することができ、また、該エンジンは、例えば、最
小のエンジンに対する200rpmから、例えば、最大のエンジンの60rpmまでの
範囲の全負荷値速度となるような設計とすることができる。典型的には、160g
/kwh乃至185g/kwhの範囲内の比燃料消費量において、全負荷時の1回
の噴射行程当たりの必要な燃料量は、最小のエンジンに対する約6gから最大の
エンジンに対する約250gまで変更可能である。本発明による燃料ポンプは、例
えば、全負荷時30g以上の燃料量のような多量の燃料噴射に特に適している。
ポンプステーションからの高圧導管はコンソール3の側部に取り付けられ、該
コンソールは、その上面にて分配装置ブロック2を支持している。圧力導管4が
ブロックから排気弁のアクチュエータまで伸長している。3本といった数本の圧
力管5が燃料ポンプ1から噴射装置6まで伸長し、該噴射装置は燃料をエンジン
シリンダ7の燃焼チャンバ内に噴射する。圧力管の下方フランジ8はポンプ1に
ボルト止めされている。
エンジンのシリンダの各々は、電子制御装置9に関係付けられており、該電子
制御装置は、線10を介して全体として同期化し且つ制御する信号を受け取り、
電子制御信号を線12を介して制御弁11に伝送する。該制御装置は、制御弁か
ら線13を介して制御弁の直近の位置に関する信号を受け取ることができる。シ
リンダは、各々1つの制御装置9を備え、又は幾つかのシリンダを同一の制御装
置と関係付けることができる。また、該制御装置は、全てのシリンダに共通する
全体的な制御装置から信号を受け取るようにしてもよい。
コンソール内において、圧力導管から分離する通路14は加圧された液圧流体
を制御弁11の高圧ポートに流す。該通路14には、多数の流体アキュウムレー
タ15が設けられており、該流体アキュムレータは、制御弁が開放したとき、殆
どの流体量を供給し、また、制御弁が閉じられている間、高圧導管から後供給さ
れる。分配装置ブロック内の比較的短い通路16を介して、制御弁における制御
ポートがブロックの上面17の排出ポートに接続されている。
また、制御弁は、通路18を介して、使用済みの液圧流体用の戻し導管に接続
されたタンクポートも有している。戻し導管内の圧力は、大気圧から数バールの
超過圧力の範囲にある。
燃料ポンプが燃料の供給を開始すべき時、制御装置9からの制御信号が制御弁
11を作動させて、高圧ポートを制御ポートに接続させる位置にし、このため、
高圧流体は通路16を介して排出ポートに自由にアクセス可能となる。ポンプの
吐出行程を停止させるべきとき、制御弁は、タンクポートを制御ポートに接続さ
せる位置に作動し、これにより、通路16内の高圧が排出される。
従って、制御弁11は、少なくとも3つのポートと、少なくとも2つの位置と
を有している。該制御弁は、主スライダを液圧的に調節する急速作動式のパイロ
ットスライダを備えることが可能である。制御弁は、例えば、当該出願人のデン
マーク国特許第170121号に記載された型式とすることができる。
燃料ポンプ1の上面は、エンジンシリンダのカバー19と略同一高さまでコン
ソール3によって持ち上げられ、このため、圧力管5は短い長さであり、このた
め、各噴射の開始時に加圧すべき量は好ましい程に少なくなる。燃料ポンプは、
燃料導管20から燃料が供給される状態に保たれ、この燃料導管は、典型的に、
4乃至15バールの範囲の超過圧力、典型的に、8バールの超過圧力にてプライマ
ーポンプにより燃料をポンプに分配する。分岐導管21は、燃料導管から図2に
図示した燃料入口22まで伸長する。このポンプは、燃料の漏洩分を除去する排
液導管23に更に接続されている。
燃料ポンプは、2つのシリンダ装置、すなわち、アクチュエータシリンダ24
及びポンプシリンダ25を備えている。これらのシリンダは、中間部材26によ
り相互に分離されており、該中間部材の下面は、アクチュエータシリンダの上面
の上向きの環状面と当接し、その上面は、ポンプシリンダの下向きの環状面と当
接している。中間部材は、環状で且つ実質的に円筒状であり、2つのシリンダの
肉厚の1/2以下である比較的薄い肉厚を有している。中間部材は、ポンプを駆動
したとき、ケーシングの3つの部品を共に保持し得るように小さい機械ねじ27
によって2つのシリンダに締結されている。
ポンプシリンダ25は、実質的に円形筒状の下方部分28と、該下方部分より
も実質的に大きい外径を有する上方部分29とを備えている。中間部材26に当
接するための下向きの環状面は、上方部分の半径方向突き出し部分の下面により
形成され且つ下方部分28の直ぐ外側に配置され、このため、上記部分は、下方
部分の外面に形成された溝内に配置された2つのOリング29によって、中間部
材の内面に対してその円筒状の外面の頂部及び底部にて圧力密封されている。
これら軸方向に分離した2つの圧力シールの間にて、下方部分の外面は、凹所
を有し、該凹所は、中間部材の内面と共に、環状のチャンバ30を画定する。該
環状のチャンバ30は、一部分が燃料供給源22と連通し、また、一部分が予熱
された燃料に対して図示しない循環導管まで環状のチャンバから伸長する排出通
路31と連通している。スロットル手段32が循環回路の接続部に設けられてお
り、また、該スロットル手段には、循環する燃料の量を規制する流れ絞りが設け
られている。
分配装置ブロックの上面17に取り付けたとき、燃料ポンプは、アクチュエー
タシリンダが通路16の排出ポートの周りに配置されるように位置決めされ、ま
た、ポンプシリンダは、カバースタッド33により分配装置ブロックに締結され
る。該カバースタッド33は、シリンダの上方部分29の突出部分の貫通穴34
内に挿入される。
アクチュエータシリンダ24は、圧力密封型で且つ長手方向に変位可能なアク
チュエータピストン36を受け入れる軸方向の貫通シリンダボア35を有する環
状の装置である。アクチュエータピストンは、その下縁部が僅かにより小さい直
径となるように機械加工されており、該アクチュエータピストンは、環状の凹所
37を有し、ねじの端部の形態をしたストッパ38がこの環状の凹所37内に突
き出し、このねじは、シリンダ壁を貫通して斜めに伸長するボアを介して挿入さ
れる。このねじの前面部分は、圧力密封状態にて関連するボア内に嵌まり、これ
に加えて、このねじ頭の下方には、圧力密封ガスケットが配置される。このねじ
を除去するとき、アクチュエータピストンを下方に、シリンダ外に動かすことが
できる。シリンダボア及び上面17と共に、アクチュエータピストンの下面59
は、圧力チャンバ60を画定し、この圧力チャンバ60は、下面が上面17と当
接するため、図示した始動位置にあるとき、略空である。
長手方向に変位可能なポンプピストン39がポンプシリンダ内に挿入されてい
る。このポンプシリンダの下方部分40は、ポンプピストンの周りに圧力密封状
態にて嵌まる。下方部分は、円錐形部分を介して、該下方部分40よりも大きい
内径を有する上方の隣接するチャンバ部分41内に連続し、チャンバ部分の頂部
にて、シリンダボアは、上方の隣接する減衰チャンバ42内に連続している。
アクチュエータピストンは、アクチュエータの長手方向軸線に対して垂直な平
面状の上向きの端面43を有し、またポンプピストンは、図示したピストンの始
動位置にて端面43に当接する下向きの端面44を有している。これら2つの端
面は、ポンプピストン39とシリンダ部分40との間、及びアクチュエータピス
トン36とシリンダボア35との間にて案内力の作用の下、互いに独立的に半径
方向に動くことができる。図示した上方向及び下方向は、明確化のために使用し
たものであり、図示した燃料ポンプの取り付けに適用されることを理解すべきで
ある。また、垂直面に側方向に取り付けるといったような、その他の取り付け方
法も可能である。また、前方及び後方すなわち前側及び後側といった方向の表示
も使用することがあるが、前方及び前側とは、能動的な吐出行程中にポンプピス
トンが動く方向を表示するものとする。
中間部材26により形成されたキャビティ45内でアクチュエータシリンダ2
4の頂部にて、シリンダボア35よりも大きい内径を有する直立の環状壁46が
取り付けられる。ポンプピストンの下端には、上方に閉じたカップ形状遮蔽体4
7が取り付けられている。該遮蔽体の側壁48は、下方に伸長し且つ壁46の外
面の周りを下方に進む。この遮蔽体及び壁は、漏れた燃料及び塵埃の粒子のよう
な不純物がアクチュエータピストンの上面に侵入するのを防止する。図面に図示
した遮蔽体47の取り付けに代えて、遮蔽体がポンプピストンの端部にねじ込ま
れたナットにより円錐形の案内面上に押し付けられる場合、該遮蔽体47は、ポ
ンプピストンの円筒状の案内面に締まりばめすることができる。アクチュエータ
シリンダの上面付近にある、図示しないドレーン開口部は、キャビティ45をド
レーン導管23に接続する。
遮蔽体の側壁48の厚さは下方で薄くなる。中間部材26において、2つのセ
ンサ49が側壁48の直径方向に対向した側部に取り付けられ、線50を介して
制御装置9に信号を伝送する。この信号は、例えば、電圧とし、その信号の大き
さは、センサの端部と側壁48の外面との間の距離に対応するものとすることが
できる。この壁は、傾斜しているため、ポンプピストンが上方に動くに伴って長
くなり、このため、センサは、制御装置に対して、ピストンの直近の位置に関す
るフィードバック情報を提供する。
燃料入口通路51は、排出通路31を通じてポンプチャンバ52を環状のチャ
ンバ30と接続する。排出通路31とポンプチャンバとの間の流路内に、ポンプ
チャンバ内への燃料の流れのみを許容する戻止弁53が配置されている。ポンプ
チャンバ内の圧力が環状のチャンバ30内のプライマーポンプ圧力を上廻ると、
該戻止弁は閉じ、また、ポンプピストンの吐出工程が終了すると、ポンプチャン
バ内の圧力は再度、降下し、このとき、該戻止弁は再開放し且つ燃料がプライマ
ーポンプ圧力にて流入することを可能にする。この戻止弁は上方部分29の側方
ボア54内にねじ込まれて、戻止弁がポンプシリンダの上面にてスペースを占め
ないようにするという有利な点をもたらす。
3つの燃料出口通路55がチャンバ部分41から開始し、噴射装置6に対する
圧力管の接続部の上方排出ポート56にて終わっている。通路55の各々は、ね
じ込まれた1つの要素57により遮断された外端を有する半径方向ボアと、軸方
向ボアとを備えている。図3に図示するように、これら3つの半径方向ボア及び
ボア51、54は、シリンダの周方向に向けて均一に分配することができる。圧
力管の接続に関して、所望であるならば、吐出工程の終了後に、燃料がポンプチ
ャンバに逆流するのを防止するために、戻止弁を圧力管内に配置することができ
る。更に、減衰チャンバ42の頂部から上方に伸長する軸方向中央ボア58を形
成することができる。該ボア58は、1つの要素57により遮断されているが、
所望であるならば、ポンプピストンの頂部にねじ込むことのできる持ち上げ工具
を挿入する働きをし、上記ピストンをポンプシリンダと共に持ち上げることがで
きるようにすることができる。
ポンプピストンは、環状の半径方向最外側部分61と、該外側部分61に対し
て上方に変位させた中央の半径方向最内側部分62とを有する段付きの前端面を
備えている。これら2つの部分の間にて、ポンプピストンは、最上方部分63を
有しており、該最上方部分の高さは減衰チャンバ42の高さに対応し、その外径
は減衰チャンバの内径よりも僅かに小さい。
燃料ポンプは次のように作動する。すなわち、制御弁11がアクチュエータ内
の圧力チャンバ60をドレーン口、すなわち弁のタンクポートと接続された状態
に保つとき、圧力チャンバ内の流体圧力は、0.5バールの超過圧力のように低く
なる。本明細書において、ドレーンとは、全体として、使用済みの液圧流体を排
液する可能性を意味する。このため、ドレーンは、必ずしも大気圧であるとは限
らない。弁のタンクポートに接続されたドレーン口は、例えば、上記の0.5バー
ルのような僅かな超過圧力まで加圧することができる。チャンバはドレーン口に
接続されている間、戻止弁53は、開放し且つ燃料がプライマーポンプ圧力にて
ポンプチャンバ52内に流動することを許容し、このため、上記チャンバ内の圧
力は、例えば、8バールの超過圧力である。排液圧力が大気圧以上に調節された
とき、アクチュエータピストンの面積とポンプピストンの面積との比は、ポンプ
ピストンに加わる下降力がアクチュエータピストンに加わる持上げ力を上廻るよ
うにするために、ポンプチャンバ内のプライマーポンプ圧力とアクチュエータの
圧力チャンバ内の排液圧力との比よりも小さい。図示した実施の形態において、
ピストンの面積間の比は4:1である一方、圧力の絶対値間の比は約6:1であ
る。
制御弁11が上記の位置にある限り、ポンプピストン及びアクチュエータピス
トンは、ポンプチャンバ内の圧力により下方に押され、このため、図示した始動
位置に戻るように移動し、ピストンは互いに当接し、アクチュエータピストンの
下面59は分配装置ブロックの上面17に当接する。
制御弁が作動されてその高圧ポートを通路16に接続すると、圧力チャンバ6
0内の圧力は、急激に、例えば、250バールという高圧の導管内の圧力まで上昇
する。この圧力により、アクチュエータピストンは前方に押され且つポンプチャ
ンバ52内までポンプピストンを駆動し、このポンプチャンバ内の圧力上昇によ
り戻止弁53は閉じ、圧力管5内の圧力は上昇する。ピストンが短い距離を移動
した後、圧力管5内の燃料の圧力は、例えば、400バールとなる可能性のある噴
射装置の作動圧力に達し、燃料の噴射が開始する。
制御装置9により噴射が中断され、該制御装置が制御弁11を切り換える作動
信号を伝送すると、通路16はタンクポートに再度接続され、圧力チャンバ内の
圧力は排液圧力まで急激に降下し、これと同時に、ポンプチャンバ内の圧力がプ
ライマーポンプ圧力まで同時に降下し、ポンプピストンは停止する。その後、戻
止弁53は開放し、燃料は再度、圧力チャンバ内に流入し始め、これにより、ポ
ンプピストン及びアクチュエータピストンをその始動位置に押し戻し、その後、
その後の噴射過程時、その工程を繰り返すことができる。
戻り動作の間、ポンプチャンバには、その前の工程にて噴射された量に対応す
る量の燃料が供給されるようにすればよく、また、2行程エンジン内の噴射は、
エンジンが1/15回転する間に典型的に行われ、その結果、エンジンの14/15回
転は、ピストンの戻しに使用され、又は同一のポンプによる他のシリンダ内への
噴射に使用されることは注目に値する。ピストンに加わる下向きの力が比較的小
さい場合であっても、ピストンがその一定の始動位置に戻るのに十分な時間があ
る。
当然に、上記の実施の形態にて多数の変更が具体化可能である。例えば、シリ
ンダに対して圧力チャンバへの供給通路を提供することにより、閉じた底部を有
するアクチュエータシリンダを設計することが可能である。また、更なる措置を
採ることなく、アクチュエータピストンの上面に対し、段付きのような異なる設
計を提供することも可能であり、また、アクチュエータピストンに設けられた1
つの直立のスタッドがカップ形状遮蔽体47を支持し、ポンプピストンの下面が
該遮蔽体の上面にルーズに当接する効果を得ることができる。位置に関する信号
が不要であるとき、遮蔽体無しのポンプピストンの設計とすることができる。従
来の方法にて引っ張り応力を吸収することのできるケーシングを備える燃料ポン
プの設計とすることも可能ではあるが、これは望ましくない。更に、2つのポン
プシリンダを、実際のキャビティが存在しないように一体とすることができ、ア
クチュエータのシリンダボアが、例えば、段状に又は円錐状にポンプのシリンダ
ボア内に伸長し、直立の内壁や内側遮蔽体を備えない、短い長さの燃料ポンプと
することができる。ポンプが燃料を4つの噴射装置に供給する場合、戻止弁の場
合と同様に流れ絞りを側方ボア内に配置することができる。更に、排出ポート5
6は側方向に向け、圧力管5がポンプの側壁に取り付けられるようにすることが
できる。また、燃料ポンプは、アクチュエータシリンダがポンプシリンダの上方
に配置されるように取り付けることができ、これと同時に、環状壁46及びカッ
プ形状遮蔽体47は省略可能であり、それは、燃料が漏洩して流れ落ち、漏れた
液圧流体と混合する可能性が全く無いからである。この漏れた液圧流体は、典型
的に、ディーゼルエンジンの油溜めに排出される。また、燃料ポンプは、分配装
置ブロックの下方又は脇に配置したり、又はシリンダカバー19におけるといっ
た他の箇所に配置したりすることも可能である。The present invention relates to a method of operating a hydraulically operated fuel pump for an internal combustion engine and to a hydraulically operated fuel pump. A high pressure conduit for supplying different pressurized hydraulic fluids to the fuel pump and, at the same time that the fuel is forced out of the pump chamber, is driven forward in the discharge stroke by an actuator piston in an actuator cylinder to supply fuel from the fuel conduit A pump piston that is driven backward in a return stroke at the same time as the pump chamber is filled, the actuator piston being controlled by an electronically actuated control valve, which controls the pressure chamber in the actuator cylinder. Internal combustion engine, which can be supplied with hydraulic fluid from a pressure conduit or connected to a drain port, To a method for the operation of hydraulically actuated fuel pump for two-stroke crosshead engine. Such a method is known from the applicant's Danish patent 151 145, according to which the discharge of a fuel pump is controlled by the rotation of a pump piston, which is connected to an actuator piston. . At the end of the discharge stroke, the pump piston can be retracted by the actuator piston and at the same time refill the pump chamber with a compression spring pushing the actuator piston backwards. Pumps are complex designs with many discrete parts, many of which must be machined with high precision for the pump piston and actuator piston to function correctly. Hydraulically actuated fuel pumps have been known for a long time (applicant's Danish Patent No. 41046 in 1928), which uses fuel as hydraulic fluid and uses one of the pumps in one embodiment. The discharge rate is supplied from a cam-controlled supply pump and, in another embodiment, is determined by a cam-controlled control valve. Is supplied with more energy, so that the control valve reacts differently in response to the most recent speed of the engine, thereby providing a specific starting position for the pump piston or a specific discharge Do not provide quantity. The filling of the pump chamber is effected by hydraulic pressure or by suction exerted by an actuator piston, so that the pump piston is pushed backwards by a spring. U.S. Pat. No. 3,516,395 shows a fuel pump whose filling is controlled by a motor-operated valve and the operation of the injection is controlled by a second valve in synchronism with the rotation of the crankshaft. Fuel is used as the hydraulic drive fluid. For many years, it has not been possible to use fuel as a hydraulic fluid in large diesel engines. This is because the properties of such fuels make them unsuitable for hydraulic purposes. Typical fuels are heavy oil fuels that require preheating and contain active and abrasive components. Most modern engines can use liquid gas as fuel, but such gas is also unsuitable as a hydraulic fluid due to the risk of explosion and the formation of ice upon cooling. In known hydraulically driven pumps since recent years, the fuel is kept completely separated from the hydraulic fluid, and the supply of fuel in these pumps is performed by the rotation of the pump piston, thus oblique shut-off. The position of the edge changes with respect to the blocking hole in the side wall of the pump cylinder. In addition to the Danish patents mentioned above, one example of such a pump is US Pat. No. 4,907,555. In this case, the control valve that supplies the high-pressure hydraulic fluid can be either a cam-actuated or electronically-controlled. Furthermore, an electronically actuated control valve for a hydraulically driven fuel pump is known from the applicant's Danish patent 170121, whose control valve is accurate and quick-acting. It is an object of the present invention to simplify a hydraulically operated fuel pump and to achieve high pump reliability in terms of design, operation and maintenance. In view of this, the method according to the invention provides for the pump piston to return to a constant starting position during each injection process by the action of the pressure of the fuel on the end face of the pump piston in the pump chamber, Is characterized in that when a desired amount is discharged, the discharge amount of the fuel pump is electronically controlled by a control valve that shuts off the supply of the hydraulic fluid to the pressure chamber. Primer pump pressure of fuel returns the pump piston to a fixed starting position, and also controls the delivery rate by shutting off the supply of hydraulic fluid at the very moment that the pump has delivered the desired amount. Provides several advantages. In this way, the interruption time can be adjusted until the moment when the interruption actually occurs. When the flow rate changes, the new adjustment takes effect immediately and takes effect in the cylinder in which the injection takes place, and in another cylinder during the same revolution of the engine, during the subsequent injection. This quick-acting electronic control of the pump discharge provides an injection sequence which can be changed as desired from one continuous injection to a series of closely spaced injections, i.e. so-called intermittent injections. Can be. Furthermore, the present invention allows for mechanical return and filling as well as elimination of known mechanical elements for controlling the discharge rate, and allows numerous options for fuel pump design. Brings advantages. It is also possible to omit a commonly used fuel oil accumulator, also referred to as a shock absorber. It is a further advantage that the return to the starting position takes place over a relatively long period of time, since the injection takes place during a short engine cycle. Also, no specific rotation angle is required between the pump piston and the pump cylinder or actuator piston. The simplicity of operation and consequent mechanical simplification substantially reduces the risk of pump failure. In addition, this method has the important advantage that the energy losses associated with the operation of the pump are minimized. One reason is that the consumption of the pump piston and high pressure hydraulic fluid is stopped at the end of the discharge of fuel instead of continuing at the same time as relieving the pressure in the pump chamber, as is usual with known pumps. Because you do. Yet another reason is that the constant starting position minimizes the dead volume in the pressure chamber of the actuator, thus allowing the amount of hydraulic fluid to be pressurized to be minimized immediately after opening the control valve. Because. Fuel for internal combustion engines produces undesirable NO during combustion. X It is known that it can be mixed with water to reduce the formation of compounds. In known fuel pumps, it is necessary for the engine to operate with a fixed amount of water fixed or to stop and reset for operation without adding water. This is one problem. During operation, the possibility of varying the discharge of the fuel pump as desired, according to the method of the present invention, is preferably applied as follows: Switching the pump to deliver an additional volume at the same engine load, reaching 1 to 60% of the volume, and at the same time the fuel is mixed with an amount of water corresponding to the additional fuel volume Is to do so. This low NO X Changes to the operating mode can be easily made while the engine is running, the proportion of the amount of fuel constituted by the additional amount can be varied during operation as desired, For this reason, the additional amount of water is X And can be continuously adjusted according to other operating conditions such as engine load and intake air temperature and humidity. The possibility of this sudden change to another mode of operation is due to the engine X If it is the propulsion engine of a ship that periodically sails through water areas that have limited emissions, In particular, This is advantageous. The present invention A pump piston displaceable in a longitudinal direction in a pump cylinder, Along with the pump cylinder, A pump piston having a front end surface defining a pump chamber; An actuator piston disposed within an extension of the pump piston and displaceable longitudinally within the actuator cylinder, Having a piston surface disposed in the pressure chamber, the piston surface facing away from the pump piston; An actuator piston having an area substantially greater than the cross-sectional area of the pump piston; At least one fuel inlet passage having a non-return valve opening into the pump chamber; At least one fuel outlet passage reaching at least one exhaust port from the pump chamber. Internal combustion engine, In particular, It further relates to a hydraulically operated fuel pump for a two-stroke diesel engine. When applying the method of the present invention, In terms of both quantity and time, Adjustment of the fuel discharge state Because it does not impose the usual restrictions on fuel pump design, The design of the fuel pump is advantageously simplified. The fuel pump according to the present invention The pump cylinder and the actuator cylinder are Being separate devices separated from one another by an annular intermediate separating member; A lower portion where the pump cylinder projects downward into the separating member; An upper portion radially projecting from the lower portion and attached by a cover stud. The two cylinders Manufactured as an independent device, Stacked when assembling the pump, Separated by intermediate members, Also, Align the cylinder axes relatively coarsely with each other, Also, There is almost no need to consider whether the cylinder plugs are displaced from each other in the radial direction. The fact that the two cylinders do not have to fit together very precisely Substantially simplifies part manufacture and installation. Split the pump casing into two cylinders and an intermediate member, Also, Cover studs, That is, Assembling with axial bolts Occurs when the pump chamber is pressurized, This has the advantage that the tensile stress acting on the upper wall in the chamber with an upward force is eliminated. The intermediate member is Since it only needs to withstand the compressive load from the assembly, The degree of fixation between the intermediate member and the two cylinder devices can be made relatively small. During the discharge stroke, The piston is Pushed away from each other by the propulsion pressure acting on the piston surface of the actuator piston, During the return journey, The piston is The pumps are kept close to each other with a relatively small force of the return pressure due to the inflow of fuel into the pump chamber. Furthermore, During operation, The two pistons can be positioned relative to each other by a slight radial displacement of the rear end of the pump piston relative to the front end of the actuator piston, This allows Automatically compensates for temperature and pressure changes between the individual parts of the pump, Also, Reduce pump wear, Also, Reliability can be improved. The piston is Due to the elements arranged between the two pump cylinders, To some extent, Controllable in the radial direction, For example, A pressure gauge that sends data regarding the current pressure of the pump chamber to an electronic controller can be located between the mutually facing end faces of the pump piston. A modular fuel pump with two separate pump cylinders It further offers the advantageous possibility that only the actuator cylinder with the associated piston has to be exchanged for another device. in this case, The pressure of the fluid in the high pressure conduit, And depending on the area ratio between the actuator piston and the pump piston, In order to be able to change the maximum injection pressure of the pump, The diameter of the actuator piston is Make it larger or smaller than the first device. In one preferred embodiment, which fully enjoys the advantages of mutually independent pistons, The pump piston is Guided only radially by the relevant cylinder bore of the pump cylinder, The actuator piston is Guided only radially by the cylinder bore of the relevant actuator cylinder, The two pistons It is freely adjustable with respect to one another in the radial direction. In this embodiment, With a minimum number of elements, as a result, Simplification of manufacture and high reliability are achieved. In one embodiment, The actuator cylinder is An annular device having an axially penetrating cylinder bore, The fuel pump is Mounted on the top of the dispenser block, The cylinder bore of the actuator cylinder is Located adjacent to an extension of the discharge port on the upper surface of the distributor block; This allows The pressure chamber is Radially defined by the actuator cylinder and axially defined by the piston face of the actuator piston and the upper surface of the distributor block, respectively. The cylinder bore extending in the axial direction of the actuator cylinder The design of the actuator is extremely simple in terms of manufacturing. The reason is, The actuator is Two main parts, That is, This is because it is composed of only the annular bottomless cylinder device and the cylindrical actuator piston. The pressure chamber of the actuator is It is formed by mounting a fuel pump on the upper surface of the distributor block. that is, This is because this mounting constitutes the bottom surface that is defined in the axial direction of the chamber. At the same time, The top of the distributor block Function as a stopper for the lowering movement of the two pistons, For this reason, Determine the starting position of the piston. In this position, The pressure chamber is Most of the hydraulic fluid is discharged. Electronically operated control valves are Typically, Mounted on or within the dispenser block, There is only a short passage to the discharge port on the top of the distributor block. For this reason, The amount of hydraulic fluid between the control valve and the actuator piston is Small enough to be suitable, When the control valve starts the discharge stroke, When opening to the pressure in the high pressure conduit, The advantage is realized that the energy consumption for pressurizing this fluid volume is negligible. At the same time, Minimizing the dead volume in the pressure chamber Since the time delay after actuation of the valve due to the required pressure build-up is negligible, It serves to improve the quick-acting characteristics of electronically actuated control valves. Cover studs A three-part pump casing can be fastened to the upper surface of the distributor block, This means It offers several advantages in terms of fuel pump inspection. When you loosen the cover stud, A pump cylinder with an associated piston While leaving the actuator cylinder with the associated piston in the distributor block As much as possible with intermediate members, Can be lifted. While the pump is removed The actuator is Prevents dust from entering hydraulic equipment below. Most inspections are Affected by fuel, Since this is only done for pump cylinders, With the associated cylinder Being able to lift the pump piston This is an extremely advantageous point in terms of both maintenance and safety of the device. When a fuel pump is used for injection of liquid gas, No heating of the pump is required. The pump according to the invention comprises: Substantially simpler than known pumps for heavy fuel oil, When using heavy oil fuel, Also, When the engine is in the start standby mode, The fact that the preheated oil can flow through the pump One advantage would be. To achieve this, On the outer surface of the lower part of the pump cylinder, An annular recess pressure-sealed at the top and bottom with respect to the inner surface surrounding the separating member, The fuel inlet formed in the wall of the intermediate member, Reaching into an annular chamber formed by the recess and the intermediate member; A discharge passage having a reduced pressure flow restrictor It can be continuously connected to the annular chamber. in this way, The fuel is Flows from the inlet through an annular chamber, Discharged from the discharge passage, The flow restriction in the passage is Prevent pressure drop in the annular chamber, The preheated fuel is The pump cylinder is heated by circulation. The above advantages of leaving the actuator as a kind of loose dust cover over sensitive hydraulic components in the distributor block, By the upper surface of the actuator cylinder with an upstanding annular wall having an inner diameter larger than the cylinder bore of the actuator cylinder, Also, By positioning an upwardly closed cup-shaped shield at the lower end of the pump piston at a distance from the lower surface of the pump cylinder extending downward around the annular wall, Further improvements can be made. When the pump cylinder and piston are lifted, The upright wall around the actuator cylinder bore Dust particles enter the top of the actuator piston, When operated continuously from this position, Dust particles are carried to the gap between the cylinder and the piston, as a result, It prevents the sliding surface from being damaged by wear. The cup-shaped shield of the pump piston is Along with the wall, During operation, Protects fuel from leaking down to the actuator piston. that is, This is because a predetermined amount of fuel leaks through the annular gap between the pump piston and the land of the cylinder on the upper surface of the shield. The shield is To extend down around the wall, Fuel from the top of the shield is Run down only along the outer surface of the wall, This means Prevent fuel from reaching the actuator piston. The fuel drain port of the cavity between the actuator and the pump is Large amounts of fuel can be prevented from collecting around the wall. Cup-shaped shield, Placed in a cavity formed by the height of the intermediate member, This cavity The shield is involved in the movement of the pump piston, Also, Other than providing space for fuel and hydraulics to be separated as described above, There is no practical use. in this way, The structure consisting of three parts For other purposes, Makes it possible to utilize that cavity. All known factors that mechanically determine the discharge of the pump by the rotation of the pump piston are: To be replaced by adjusting the volume through temporal control of the supply of hydraulic fluid to the actuator, actually, When the control valve connects the pressure chamber of the actuator to the high pressure conduit, Because the discharge amount of hydraulic fluid differs slightly between pumps, The discharge of the pump may change slightly. By continuously measuring one or more combustion parameters in a cylinder, Identify such changes in pump output, next, By actuating the control valve electronically, It is possible to compensate for those parameters. Alternatively, The thickness of the wall in the cup-shaped shield decreases downward, Also, To detect the intermediate position of the pump piston, In order to design the fuel pump so that at least two sensors are provided on the intermediate member on both sides of the shield, The available space in the cavity may be used. These two sensors on both sides Simultaneously measure the position of the piston, For this reason, The electronic control device that receives the measurement signal May occur due to the possibility of the piston being freely positioned in the radial direction, Variations in measured values at one sensor can be compensated. These sensors are Well-known, For example, The position of the piston may be measured inductively. Starting from a fixed lower starting position, Electronically controlling the discharge rate of the fuel pump by stopping the discharge stroke of the pump piston, A lower portion that fits pressure tight around the pump piston; A chamber portion having an inner diameter larger than the lower portion; A fuel inlet passage opening into the side wall of the chamber portion; A pump cylinder with at least two fuel outlet passages starting from the side wall of the chamber part offers the preferred possibility of further improving the reliability of the pump. It is known from the prior art pumps having a pressure relief hole that is opened or closed by the edge of the piston by passing through a fuel outlet passage and / or passage or hole. That is, If the pressure changes suddenly in the passage at the control edge of the piston, Causing cavitation, Also, Other corrosive damage to the piston and cylinder. By providing the chamber portion with a larger inner diameter than the low pressure pressure seal portion in accordance with this preferred embodiment of the present invention, The cylinder surface of the pump piston is It moves a predetermined distance in the radial direction within the side wall of the chamber portion. Inlet and outlet passages for fuel End or start at the side wall of the chamber part, This means Regardless of the piston position and continuously, It means that the fuel is completely accessible to the passage opening of the pump chamber. The reason is, At this opening, There is at least one annular region filled with fuel between the cylinder surface of the piston and the side wall of the chamber portion. This area is Eliminate corrosive sudden pressure changes, Improve fuel pump reliability. Furthermore, Due to abrasive particles in the fuel, Wear can occur at the edges of the passage openings. The fact that the opening is located at a certain radial distance from the cylinder surface of the pump piston, Prevent damage caused by wear of the edge of the hole from spreading to the piston in the form of scratches, This means Further improve reliability. In one embodiment, To further simplify the design of the fuel pump, The diameter of the upper part of the pump cylinder can be increased. In this embodiment, The fuel outlet passage is Connected to an upward discharge port, The flange for the pressure conduit reaching the fuel injector, It is mounted on the upper surface of the upper part of the pump cylinder. This means Easy installation of pressure conduit, Also, It allows them to be designed without bending near their mounting position on the pump. Sufficient space on the top of the pump cylinder Allows up to four pressure conduits to be mounted on the top surface. One embodiment is: The pump cylinder in the area above the chamber part Constitute a damping chamber closed upwards, Allows to have smaller diameter parts, Also, The height at which the pump piston corresponds to the height of the damping chamber, And having an uppermost portion having an outer diameter slightly smaller than the diameter of the damping chamber. This damping chamber Improve fuel pump reliability. The reason is, For example, Due to the temporary stop of the control valve or the delay or loss of the electronic switching signal to the control valve, When the high pressure to the actuator pressure chamber cannot be stopped, This is because the risk of damage to the pump is reduced. Due to the lack of such a signal, When the pump piston is driven to the top of the pump chamber, The pump piston is Continue rising into the attenuation chamber, Along with the walls of this closed chamber, The piston is Forming an annular void, Fuel in the damping chamber is pushed through this annular gap, At the same time, The pressure in the damping chamber increases, Substantially slow down the movement of the piston. in this way, The damping chamber is A hydraulic buffer is provided to prevent the pump piston from hitting the top of the chamber hard. The uppermost part of the pump piston Occupies approximately the same volume as the attenuation chamber, When the piston is in its starting position, The total amount of fuel in the pump cylinder is This has the advantage that it does not increase substantially with the addition of a damping chamber. Before starting fuel injection, In order to achieve the opening pressure of the injection device, Because the entire volume of fuel must be pressurized, Energy savings are realized by minimizing this amount. The reason is, The stroke distance of the pump piston for this pressurization becomes shorter, This allows This is because the consumption of high pressure hydraulic fluid is minimized. The actuator piston has a recess near its lower surface, And at the point where the stopper attached to the wall of the actuator cylinder protrudes into this recess, Advantages for the operator are realized. This stopper is When the cylinder is lifted, Prevents the actuator piston from falling from the cylinder. After a long time operation by unskilled people who do not know that the actuator cylinder does not have a bottom, When disassembling the actuator, This feature Of particular importance. next, Regarding one preferred embodiment of the present invention, less than, This will be described in detail with reference to schematic drawings. In the attached drawings, FIG. 1 is a side view of the outline of a fuel pump according to the invention mounted on a cylinder in an internal combustion engine. FIG. FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the fuel pump of FIG. 1. FIG. FIG. 3 is a view of the fuel pump as viewed from above. The fuel pump 1 It is mounted on the upper surface of the distributor block 2 supported by the console 3. The console is For example, It is connected to a high pressure conduit for hydraulic fluid supplied with hydraulic fluid from a pump station (not shown) at a pressure in the range of 125 to 325 bar. This pressure may be constant, Preferably, it is adjustable with respect to the engine load. The pump station can be supplied from a storage tank, Hydraulic fluid is For example, Can be standard hydraulic oil, Preferably, the engine lubricating oil is used as a hydraulic fluid, Preferably, the apparatus is supplied from an engine oil sump. The internal combustion engine is A medium-speed four-stroke engine may be used, Typically, It is a low-speed two-stroke crosshead engine that is the propulsion engine of a ship or the stationary prime mover of a power plant. The engine is The output per cylinder can be designed in various dimensions from 400kw to 5500kw, Also, The engine is For example, From 200 rpm for the smallest engine, For example, The design can be such that the full load value speed ranges up to 60 rpm of the largest engine. Typically, At a specific fuel consumption in the range of 160 g / kwh to 185 g / kwh, The required fuel quantity per injection stroke at full load is It can vary from about 6g for the smallest engine to about 250g for the largest engine. The fuel pump according to the present invention For example, Particularly suitable for injection of large amounts of fuel, such as fuel amounts of 30 g or more at full load. The high pressure conduit from the pump station is attached to the side of the console 3, The console is The distribution device block 2 is supported on the upper surface. A pressure conduit 4 extends from the block to the actuator of the exhaust valve. Several pressure tubes 5, such as three, extend from the fuel pump 1 to the injection device 6, The injector injects fuel into the combustion chamber of the engine cylinder 7. The lower flange 8 of the pressure tube is bolted to the pump 1. Each of the engine cylinders Associated with the electronic control unit 9, The electronic control device includes: Receiving signals to synchronize and control as a whole via line 10; An electronic control signal is transmitted to control valve 11 via line 12. The control device includes: A signal can be received from the control valve via line 13 regarding the immediate position of the control valve. The cylinder is Each having one control device 9, Or several cylinders can be associated with the same control device. Also, The control device includes: A signal may be received from an overall control unit common to all cylinders. In the console, A passage 14 separate from the pressure conduit allows pressurized hydraulic fluid to flow to the high pressure port of control valve 11. In the passage 14, A number of fluid accumulators 15 are provided, The fluid accumulator comprises: When the control valve opens Supplies most of the fluid, Also, While the control valve is closed It is supplied afterwards from a high-pressure conduit. Via a relatively short passage 16 in the distributor block, A control port on the control valve is connected to a discharge port on the top surface 17 of the block. Also, The control valve is Through passage 18 It also has a tank port connected to a return conduit for used hydraulic fluid. The pressure in the return conduit is It is in the range of atmospheric pressure to overpressure of several bars. When the fuel pump should start supplying fuel, A control signal from the control device 9 activates the control valve 11, At the position where the high pressure port is connected to the control port, For this reason, The high-pressure fluid has free access to the exhaust port via passage 16. When the discharge stroke of the pump should be stopped, The control valve is Activate the position to connect the tank port to the control port, This allows The high pressure in the passage 16 is discharged. Therefore, The control valve 11 At least three ports, At least two positions. The control valve is It is possible to provide a quick-acting pilot slider that hydraulically adjusts the main slider. The control valve is For example, It may be of the type described in the applicant's Danish patent 170121. The upper surface of the fuel pump 1 It is lifted by the console 3 to almost the same height as the cover 19 of the engine cylinder, For this reason, The pressure tube 5 has a short length, For this reason, The amount to be pressurized at the start of each injection is preferably small. The fuel pump is Fuel is supplied from the fuel conduit 20; This fuel conduit is Typically, Overpressure in the range of 4 to 15 bar, Typically, The fuel is distributed to the pump by means of a primer pump at an overpressure of 8 bar. The branch conduit 21 is It extends from the fuel conduit to the fuel inlet 22 shown in FIG. This pump is It is further connected to a drain conduit 23 for removing fuel leakage. The fuel pump is Two cylinder devices, That is, An actuator cylinder 24 and a pump cylinder 25 are provided. These cylinders Are separated from each other by an intermediate member 26, The lower surface of the intermediate member is Abuts on the upwardly facing annular surface of the upper surface of the actuator cylinder, The upper surface is It is in contact with the downward annular surface of the pump cylinder. The intermediate member is Annular and substantially cylindrical, It has a relatively thin wall thickness that is less than half the wall thickness of the two cylinders. The intermediate member is When driving the pump, The three parts of the casing are fastened to the two cylinders by small mechanical screws 27 so that they can be held together. The pump cylinder 25 is A substantially circular cylindrical lower portion 28; An upper portion 29 having an outer diameter substantially larger than the lower portion. The downward annular surface for contacting the intermediate member 26 is Formed by the lower surface of the radially projecting portion of the upper portion and located just outside the lower portion 28; For this reason, The above part is By means of two O-rings 29 arranged in grooves formed on the outer surface of the lower part, It is pressure sealed against the inner surface of the intermediate member at the top and bottom of its cylindrical outer surface. Between these two axially separated pressure seals, The outer surface of the lower part With a recess, The recess is Along with the inner surface of the intermediate member, An annular chamber 30 is defined. The annular chamber 30 A portion in communication with the fuel supply 22; Also, A portion thereof communicates with a discharge passage 31 extending from the annular chamber to a circulation conduit (not shown) for the preheated fuel. A throttle means 32 is provided at the connection of the circulation circuit, Also, The throttle means includes: A flow restrictor is provided to regulate the amount of circulating fuel. When attached to the upper surface 17 of the distributor block, The fuel pump is An actuator cylinder positioned such that the actuator cylinder is disposed about a discharge port of passageway 16; Also, The pump cylinder is It is fastened to the distribution device block by the cover stud 33. The cover stud 33 is It is inserted into the through hole 34 of the protruding part of the upper part 29 of the cylinder. The actuator cylinder 24 is Fig. 7 is an annular device having an axial through-bore cylinder bore 35 for receiving a pressure sealable and longitudinally displaceable actuator piston 36; The actuator piston is The lower edge is machined to a slightly smaller diameter, The actuator piston is Has an annular recess 37, A stopper 38 in the form of a screw end projects into this annular recess 37, This screw is It is inserted through a bore that extends obliquely through the cylinder wall. The front part of this screw is Fits in the associated bore in a pressure-sealed condition, In addition to this, Below this screw head, A pressure sealing gasket is located. When removing this screw, Lower the actuator piston, Can be moved out of the cylinder. Along with the cylinder bore and top surface 17, The lower surface 59 of the actuator piston is Defining a pressure chamber 60; This pressure chamber 60 Because the lower surface contacts the upper surface 17, When in the starting position shown, It is almost empty. A longitudinally displaceable pump piston 39 is inserted into the pump cylinder. The lower part 40 of this pump cylinder Fits around the pump piston in a pressure tight manner. The lower part is Through the conical part, Continuing into an upper adjacent chamber portion 41 having an inner diameter greater than the lower portion 40; At the top of the chamber, The cylinder bore is It continues into an upper adjacent damping chamber 42. The actuator piston is A planar upward end surface 43 perpendicular to the longitudinal axis of the actuator, The pump piston is It has a downwardly facing end surface 44 that abuts the end surface 43 in the illustrated starting position of the piston. These two end faces Between the pump piston 39 and the cylinder part 40, And between the actuator piston 36 and the cylinder bore 35 under the action of a guiding force, They can move radially independently of each other. The upward and downward directions shown are Used for clarity, It should be understood that this applies to the mounting of the illustrated fuel pump. Also, Such as mounting on a vertical surface sideways, Other mounting methods are possible. Also, Direction indications such as forward and backward, ie front and back, may also be used, The front and front sides are The direction of movement of the pump piston during the active discharge stroke shall be indicated. At the top of the actuator cylinder 24 in the cavity 45 formed by the intermediate member 26, An upright annular wall 46 having an inner diameter larger than the cylinder bore 35 is mounted. At the lower end of the pump piston, A cup-shaped shield 47 closed upward is attached. Side walls 48 of the shield It extends down and travels down around the outer surface of wall 46. This shield and wall are Prevents impurities such as leaking fuel and dust particles from entering the upper surface of the actuator piston. Instead of attaching the shield 47 shown in the drawing, If the shield is pressed onto a conical guideway by a nut screwed into the end of the pump piston, The shield 47 is An interference fit can be made on the cylindrical guide surface of the pump piston. Near the top of the actuator cylinder, The drain opening not shown The cavity 45 is connected to the drain conduit 23. The thickness of the side wall 48 of the shield decreases below. In the intermediate member 26, Two sensors 49 are mounted on diametrically opposite sides of the side wall 48, A signal is transmitted to the control device 9 via the line 50. This signal is For example, Voltage and The magnitude of the signal is It may correspond to the distance between the end of the sensor and the outer surface of the side wall 48. This wall is Because it is inclined, It becomes longer as the pump piston moves upward, For this reason, The sensor is For the control unit, Provides feedback information about the immediate location of the piston. The fuel inlet passage 51 is The pump chamber 52 is connected to the annular chamber 30 through the discharge passage 31. In the flow path between the discharge passage 31 and the pump chamber, A non-return valve 53 is provided which allows only the flow of fuel into the pump chamber. When the pressure in the pump chamber exceeds the primer pump pressure in the annular chamber 30, The check valve closes, Also, When the pump piston discharge process is completed, The pressure in the pump chamber again Descend, At this time, The check valve reopens and allows fuel to flow at primer pump pressure. This check valve is screwed into the side bore 54 of the upper part 29, This has the advantage that the check valve does not take up space on the upper surface of the pump cylinder. Three fuel outlet passages 55 start from the chamber portion 41, It terminates at the upper discharge port 56 of the connection of the pressure tube to the injector 6. Each of the passages 55 A radial bore having an outer end interrupted by a single threaded element 57; An axial bore. As illustrated in FIG. These three radial bores and bores 51, 54 is It can be evenly distributed in the circumferential direction of the cylinder. Regarding the connection of the pressure pipe, If desired After the end of the ejection process, To prevent fuel from flowing back into the pump chamber, A non-return valve can be located in the pressure line. Furthermore, An axial central bore 58 can be formed that extends upward from the top of the damping chamber 42. The bore 58 Although interrupted by one element 57, If desired Works by inserting a lifting tool that can be screwed into the top of the pump piston, The piston can be lifted together with the pump cylinder. The pump piston is An annular radially outermost portion 61; A stepped front end surface having a central radially innermost portion 62 displaced upward relative to the outer portion 61. Between these two parts, The pump piston is Has an uppermost portion 63, The height of the uppermost portion corresponds to the height of the damping chamber 42, Its outer diameter is slightly smaller than the inner diameter of the damping chamber. The fuel pump operates as follows. That is, The control valve 11 connects the pressure chamber 60 in the actuator to the drain port, In other words, when keeping it connected to the tank port of the valve, The fluid pressure in the pressure chamber is 0. As low as 5 bar overpressure. As used herein, drain means the possibility of draining spent hydraulic fluid as a whole. For this reason, the drain is not always at atmospheric pressure. The drain port connected to the tank port of the valve is, for example, 0. It can be pressurized to a slight overpressure, such as 5 bar. While the chamber is connected to the drain port, the non-return valve 53 opens and allows fuel to flow into the pump chamber 52 at the primer pump pressure, so that the pressure in the chamber is, for example, , 8 bar overpressure. When the drainage pressure is adjusted above atmospheric pressure, the ratio between the area of the actuator piston and the area of the pump piston is adjusted so that the descending force applied to the pump piston exceeds the lifting force applied to the actuator piston. It is less than the ratio of the primer pump pressure in the chamber to the drainage pressure in the actuator pressure chamber. In the illustrated embodiment, the ratio between piston areas is 4: 1 while the ratio between absolute pressure values is about 6: 1. As long as the control valve 11 is in the above position, the pump piston and the actuator piston are pushed down by the pressure in the pump chamber, so that they move back to the starting position shown, the pistons abut each other and the actuator The lower surface 59 of the piston abuts the upper surface 17 of the distributor block. When the control valve is actuated to connect its high pressure port to the passage 16, the pressure in the pressure chamber 60 rises sharply to the pressure in the high pressure conduit, for example, 250 bar. With this pressure, the actuator piston is pushed forward and drives the pump piston into the pump chamber 52, the pressure increase in the pump chamber closes the check valve 53 and the pressure in the pressure pipe 5 increases. After the piston has traveled a short distance, the pressure of the fuel in the pressure tube 5 reaches the operating pressure of the injector, which can be, for example, 400 bar, and the injection of the fuel starts. When the injection is interrupted by the control device 9 and the control device transmits an activation signal to switch the control valve 11, the passage 16 is reconnected to the tank port and the pressure in the pressure chamber drops sharply to the drain pressure, At the same time, the pressure in the pump chamber drops simultaneously to the primer pump pressure and the pump piston stops. Thereafter, the non-return valve 53 opens and the fuel begins to flow again into the pressure chamber, thereby pushing the pump piston and the actuator piston back to their starting position, and then repeating the process during the subsequent injection process. Can be. During the return operation, the pump chamber may be supplied with an amount of fuel corresponding to the amount injected in the previous step, and the injection in the two-stroke engine is performed by It is worth noting that this typically takes place during 15 revolutions, so that 14/15 revolutions of the engine are used for piston return or injection into another cylinder by the same pump. . Even if the downward force on the piston is relatively small, there is sufficient time for the piston to return to its constant starting position. Naturally, many changes can be made in the above-described embodiment. For example, it is possible to design an actuator cylinder with a closed bottom by providing a supply passage to the pressure chamber for the cylinder. It is also possible, without further measures, to provide a different design, such as a step, for the upper surface of the actuator piston, and that one upstanding stud provided on the actuator piston has a cup-shaped shielding. The body 47 is supported, and the effect that the lower surface of the pump piston loosely abuts the upper surface of the shield can be obtained. When a position signal is not required, a pump piston design without a shield can be provided. While it is possible to design a fuel pump with a casing that can absorb the tensile stress in a conventional manner, this is not desirable. Further, the two pump cylinders can be integrated such that there is no actual cavity, and the cylinder bore of the actuator extends into the cylinder bore of the pump, for example, in a stepped or conical manner, and the upright inner wall or the inner A fuel pump having a short length without a shield can be provided. When the pump supplies fuel to the four injectors, a flow restrictor can be located in the side bore as in the case of the check valve. Furthermore, the discharge port 56 can be oriented sideways so that the pressure tube 5 is attached to the side wall of the pump. Also, the fuel pump can be mounted such that the actuator cylinder is located above the pump cylinder, while at the same time the annular wall 46 and the cup-shaped shield 47 can be omitted, which may cause fuel leakage This is because there is no possibility of running down and mixing with the leaked hydraulic fluid. The leaked hydraulic fluid is typically discharged to a sump of a diesel engine. The fuel pump can also be located below or beside the distributor block, or elsewhere, such as in the cylinder cover 19.
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