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JP2001523245A - 肥満を治療するためのnk−1受容体拮抗薬およびssriの使用 - Google Patents

肥満を治療するためのnk−1受容体拮抗薬およびssriの使用

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Publication number
JP2001523245A
JP2001523245A JP54529998A JP54529998A JP2001523245A JP 2001523245 A JP2001523245 A JP 2001523245A JP 54529998 A JP54529998 A JP 54529998A JP 54529998 A JP54529998 A JP 54529998A JP 2001523245 A JP2001523245 A JP 2001523245A
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JP
Japan
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alkyl
phenyl
group
hydrogen
alkoxy
Prior art date
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Pending
Application number
JP54529998A
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Inventor
ヘフテイ,フランツ・フリードリン
Original Assignee
メルク シヤープ エンド ドーム リミテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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Priority claimed from GBGB9721266.6A external-priority patent/GB9721266D0/en
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、肥満の治療または予防のための薬剤の製造のためのNK−1受容体拮抗薬および選択的セロトニン再取込み抑制剤の使用、NK−1受容体拮抗薬およびSSRIおよび製薬的組成物およびそれを含む製品を用いた治療の方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】肥満を治療するためのNK−1受容体拮抗薬およびSSRIの使用 本発明はNK−1受容体拮抗薬および選択的セロトニン再取り込み抑制剤の組 み合わせの投与による肥満の治療または予防に関する。 肥満は現代社会において高度に蔓延している慢性疾患であり、社会的不名誉の みならず、短命化および種々の医療上の問題点、例えば心理学的発達の退行、生 殖障害、例えば多嚢胞性卵巣疾患、皮膚疾患、例えば感染症、静脈拡張、黒色表 皮症、および湿疹、運動非耐容性、真性糖尿病、インシュリン耐性、高血圧、高 コレステロール血症、胆石症、骨関節炎、整形外科的傷害、血栓塞栓症、癌およ び冠動脈心疾患も伴う。Rissanen等、British Medical Journal,301:835−837(1990)。 肥満の治療方法は典型的には選択的セロトニン再取り込み抑制剤(SSRI) の使用を伴う。SSRIはニューロンにより放出されたセロトニンのシナプス前 の再蓄積を抑制する能力を 介してセロトニンのシナプス利用性を変化させる。SSRIであるフルオキセチ ンは肥満の治療に使用できることがわかっている。 ニューロキニン1(NK−1;サブスタンスP)受容体拮抗薬はタキキニン類 、特にサブスタンスPの過剰または不均衡に関わる多くの生理学的疾患の治療の ために開発されている。このような症状の例には、中枢神経系の疾患、例えば不 安、抑鬱および精神病が含まれる(例えば国際特許出願(PCT)WO95/1 6679、WO95/18124およびWO95/23798号を参照)。 国際特許出願(PCT)WO96/24353号(1996年8月15日公開 )は請求の範囲において、特に神経性飢餓を対象とした、タキキニン拮抗薬とセ ロトニンアゴニストまたは選択的セロトニン再取り込み抑制剤の組み合わせを用 いた精神病の治療方法を記載している。しかしながら、WO96/24353号 は請求項記載の組み合わせが何らかの薬効を有するかに関する記載が無く、そし て特に肥満を治療できる特定の組み合わせに関する記載が無い。 従って、肥満の治療において予測できない、そして好都合な 作用を与えるようなSSRIとNK−1の組み合わせが必要とされている。この ような組み合わせは例えば増強された抗肥満作用をもたらす場合がある。これら はまた肥満に対抗する作用の急速な顕在化をもたらし、これにより「必要」に基 づく処方を可能にする。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬の特に好ましいクラスは、CNS−ま たは脳通過性化合物としても既知の血液脳関門を通過することのできるものであ る。CNS−通過性のNK−1受容体拮抗薬はフルオキセチンの薬理作用を強化 することがわかっている。作用の特定の理論に拘束されず、動物試験における心 理学的ストレス応答を治療または予防する際の増強された作用は、各薬剤単独で 期待されるより薬剤の組み合わせにおいてむしろ観察されている。特にCNS− 通過性NK−1受容体拮抗薬と選択的セロトニン再取り込み抑制剤の複合投与は モルモット仔において隔離誘発発声挙動を効果的に抑制する。このような意外な 結果は当該技術分野における開示に基づいて予測されるものではない。 従って本発明は、肥満の治療または予防のための薬剤の製造のためのNK−1 受容体拮抗薬およびSSRTの使用を提供す る。 本発明はまた、肥満の治療または予防のための方法を提供し、その方法はNK −1拮抗薬受容体のある量およびSSRIのある量を、これらがともに有効な症 状緩解をもたらすように、上記治療の必要な患者に投与することを包含する。 本発明の更に別の局面において、製薬上許容しうる担体または賦形剤少なくと も1種とともにNK−1受容体拮抗薬およびSSRIを含有する肥満の治療また は予防のための医薬組成物が提供される。 NK−1受容体拮抗薬およびSSRIは、肥満の治療または予防のための同時 、個別または逐次使用のための複合製剤として存在してよい。このような複合製 剤は例えばツインパック型であってよい。 従って、本発明の更に別の局面において、肥満の治療または予防における同時 、個別または逐次使用のための複合製剤としてのNK−1受容体拮抗薬およびS SRIを含有する薬品が提供される。 本発明の更に別の実施態様において、肥満哺乳類、特にヒトにおける総体脂肪 量を低減するための薬剤の製造のためのNK −1受容体拮抗薬およびSSRIの使用が提供される。 本発明はまた、肥満哺乳類、特にヒトにおける総体脂肪量を低減するための方 法を提供し、その方法はNK−1拮抗薬受容体のある量およびSSSRIのある 量を、これらがともに有効な症状緩解をもたらすように、哺乳類に投与すること を包含する。 本発明の更に別の局面において、製薬上許容しうる担体または賦形剤の少なく とも1種とともにNK−1受容体拮抗薬およびSSRIを含有する肥満哺乳類、 特にヒトにおける総体脂肪量を低減するための医薬組成物が提供される。 NK−1拮抗薬受容体およびSSRIは、肥満哺乳類、特にヒトにおける総体 脂肪量を低減するための同時、個別または逐次使用のための複合製剤として存在 してよい。このような複合製剤は例えばツインパック型であってよい。 従って本発明の更に別の局面において、肥満哺乳類、特にヒトにおける総体脂 肪量を低減するための同時、個別または逐次使用のための複合製剤としてのNK −1受容体拮抗薬およびSSRIを含有する薬品が提供される。 本発明の組み合わせを使用する場合は、NK−1拮抗薬受容 体およびSSRIは、合理的な期間、患者に投与する。化合物は同じ製薬上許容 しうる担体内にあってよく、従って、同時に投与してよい。これらは同時に服用 する従来の経口用剤型のように個別の製薬上許容しうる担体内にあってもよい。 「組み合わせ」という用語は化合物を個別の剤型として与え、逐次投与するよう な場合も指すものとする。従って、例えば、SSRIを錠剤として投与し、その 後、合理的な時間内に、NK−1受容体拮抗薬を錠剤のような経口用剤型として 、あるいは、即時溶解経口剤型として投与してよい。「即時溶解経口」とは患者 の舌上に置いた後約10秒以内に溶解するような経口用デリバリー形態を指す。 「合理的な時間」とは約1時間を超えない時間を指す。即ち、例えば、SSR Iを錠剤として与える場合は、1時間以内に同じ剤型か、または、薬剤の効果的 なデリバリーをもたらす別の剤型でNK−1受容体拮抗薬を投与する必要がある 。 本明細書で「肥満」とは身長の二乗(kg/m2)当たりの体重として計算さ れるBody Mass Index(BMI)が25.9以上の哺乳類の症状 を指す。従来、正常体重者はBMIが19.9から25.9未満とされている。 本明細書では肥満とは遺伝的か環境的かを問わず、如何なる原因によるものも 指す。肥満の結果生じる、あるいは、肥満の原因となる疾患の例には、過剰摂食 および飢餓、多嚢胞性卵巣疾患、頭蓋咽頭腫、PRader−Willi症候群 、Frohlich症候群、II型糖尿病、GH−欠乏性患者、正常変異種低身 長、ターナー症候群、および代謝活性低下または総非脂肪体積の%としての休息 時エネルギー消費の低下を示す病理学的症状、例えば、小児の急性リンパ芽性白 血病が包含される。 「治療」とは哺乳類のBMIを約25.9未満にまで低減し、その体重を少な くとも6ヶ月間維持することを指す。治療には適宜、哺乳類による食物即ちカロ リーの摂取の低下が伴う。 「予防」とは、肥満症状の発症に先立って治療を行う場合の肥満の発生の予防 を指す。更に、すでに肥満である患者において治療を開始する場合は、その治療 では肥満の医学的後続症、例えば、アテローム性動脈硬化症、II型肩糖尿病、 多嚢胞性卵巣障害、心臓血管疾患、骨関節炎、皮膚疾患、高血圧、インシュリン 耐性、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、および胆石症を予防ない しはこれらの進行を予防することが期 待される。 即ち、1つの局面において本発明は肥満哺乳類における脂質生成、即ち、ヒト および動物の肥満の主な特徴のひとつである脂肪細胞内の脂質の過剰蓄積の阻害 および/または完全な抑制、並びに、総体重の減少に関する。別の局面において は本発明は疾患の結果である症状を緩解し、例えば、多嚢胞性卵巣疾患の進行を 予防または停止させることにより患者に生殖能力を与えたり、糖尿病患者、例え ば成人発症型の糖尿病やII型糖尿病の患者においてインシュリン感受性を付与 したり、および/または、インシュリン使用の必要性の低下させるかこれをなく すことができる。 「哺乳類」には商業的価値を有する動物、例えば、ウシ、ヒツジおよびブタ類 の動物、特に食肉用動物、並びに家畜、競技用動物、動物園用動物、およびヒト を包含し、後者が好ましい。 本発明および組成物はSSRIの使用が一般的に処方されるような肥満の治療 または予防のために特に有用である。本発明のNK−1受容体拮抗薬とSSRI の組み合わせの使用により、従来の抗肥満剤療法が不充分であったり、あるいは 、抗肥満剤療法への依存性が明らかであった患者における肥満の治療も今 日可能である。 本発明において使用する適当な選択的セロトニン再取り込み抑制剤の例として は、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセルトラリン;およ び製薬上許容しうるその塩が挙げられる。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬は欧州特許公開番号0360390号 、0394989号、0429366号、0443132号、0482539号 、0512901号、0512902号、0514273号、0514275号 、0517589号、0520555号、0522808号、0528495号 、0532456号、0533280号、0536817号、0545478号 、0577394号、0590152号、0599538号、0610793号 、0634402号、0686629号、0693489号、0694535号 、0699655号、0699674号、0707006号、0708101号 、0714891号、0723959号、0733632号および077689 3号;および、国際特許出願番号90/05525号、90/05729号、9 1/09844号、91/18899号、 92/01688号、92/06079号、92/12151号、92/155 85号、92/17449号、92/20661号、92/20676号、92 /21677号、93/00330号、93/00331号、93/01159 号、93/01165号、93/01169号、93/01170号、93/0 6099号、93/09116号、93/10073号、93/14113号、 93/18023号、93/19064号、93/21155号、932118 1号、93/23380号、93/24465号、94/01402号、94/ 02461号、94/03429号、94/03445号、94/04494号 、94/04496号、94/05625号、94/07843号、94/10 165号、94/10167号、94/10168号、94/10170号、9 4/11368号、94/13639号、94/13663号、94/1476 7号、94/15903号、94/19320号、94/19323号、94/ 20500号、94/26735号、94/26740号、94/29309号 、95/02595号、95/04040号、95/04042号、95/06 645号、95/07886号、95/07908号、95/08549号、9 5/11880号、95/14017号、95/15311 号、95/16679号、95/17382号、95/18124号、95/1 8129号、95/19344号、95/20575号、95/21819号、 96/22525号、95/23798号、95/26338号、95/284 18号、95/30674号、95/30687号、96/05193号、96 /05203号、96/06094号、96/07649号、96/10562 号、96/16939号、96/18643号、96/20197号、96/2 1661号、96/29304号、96/29317号、96/29326号、 96/29328号、96/31214号、96/32385号、96/374 89号、97/01553号、97/01554号、97/03066号、97 /08144号、97/14671号、97/17362号、97/18206 号、97/19084号、97/19942号、および97/21702号;お よび、英国特許出願2266529号、2268931号、2269170号、 2269590号、2271774号、2292144号、2293168号、 2293169号および2302689号に記載されている。 特に好ましいNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願0577394号に記載さ れている化合物、例えば、下記式(I): [式中、 R1は下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、ただし非置換であるかまたは下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9およびR10は独立して下記: (i)水素、 (ii)C1-6アルキル、 (iii)ヒドロキシ−C1-6アルキル、および、 (iv)フェニル、 から選択されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (n)ヘテロ環、ただしヘテロ環は下記: (A)ベンズイミダゾリル、 (B)ベンゾフラニル、 (C)ベンズチオフェニル、 (D)ベンゾキサゾリル、 (E)フラニル、 (F)イミダゾリル、 (G)インドリル、 (H)イソキサゾリル、 (I)イソチアゾリル、 (J)オキサジアゾリル、 (K)オキサゾリル、 (L)ピラジニル、 (M)ピラゾリル、 (N)ピリジル、 (O)ピリミジニル、 (P)ピロリル、 (Q)キノリル、 (R)テトラゾリル、 (S)チアジアゾリル、 (T)チアゾリル、 (U)チエニル、 (V)トリアゾリル、 (W)アゼチジニル、 (X)1,4−ジオキサニル、 (Y)ヘキサヒドロアゼピニル、 (Z)オキサニル、 (AA)ピペラジニル、 (AB)ピペリジニル、 (AC)ピロリジニル、 (AD)テトラヒドロフラニル、および、 (AE)テトラヒドロチエニル、 よりなる群から選択されるものであり、ここでヘテロ環は非置換であるかまたは 、下記: (i)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、ハロ、−CF3、− OCH3またはフェニルで置換されたもの、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)オキソ、 (iv)ヒドロキシ、 (v)チオキソ、 (vi)−SR9、ただしR9は前述の通り定義されるもの、 (vii)ハロ、 (viii)シアノ、 (ix)フェニル、 (x)トリフルオロメチル、 (xi)−(CH2m−NR910、ただしmは0、1または2であり、R9 とR10は前述のとおり定義されるもの、 (xii)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (xiii)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義される もの、 (xiv)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (xv)−(CH2m−OR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; から選択される置換基1つ以上で置換されたもの; (3)C2-6アルケニル、ただし非置換であるか、または、 下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (k)ヘテロ環、ただしヘテロ環は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの; (4)C2-6アルキニル; (5)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)C1-6アルコキシ、 (c)C1-6アルキル、 (d)C2-5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)−CN、 (g)−NO2、 (h)−CF3、 (i)−(CH2m−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義され るもの、 (j)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (k)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (l)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (n)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (o)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの; よりなる群から選択され; R2およびR3は独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は独立して下記: (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの、 (3)C2-6アルケニル、ただし非置換であるか、または、 下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (C)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの、 (4)C2-6アルキニル; (5)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)C1-6アルコキシ、 (c)C1-6アルキル、 (d)C2-5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)−CN、 (g)−NO2、 (h)−CF3、 (i)−(CH2m−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義され るもの、 (j)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (k)−NR9CO21O、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (l)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (n)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (o)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの; よりなる群から選択され; そして、基R1とR2は一緒になって下記: (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)オキサゾリル、および、 (g)チアゾリル、 よりなる群から選択されるヘテロ環を形成してもよく、そして、ヘテロ環は非置 換であるか、または下記: (i)C1-6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1-6アルコキシ、 (iv)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (v)ハロ、および、 (vi)トリフルオロメチル、 から選択される置換基1つ以上で置換されており、 そして、基R2とR3は一緒になって下記: (a)シクロペンチル、 (b)シクロヘキシル、 (c)フェニル、 よりなる群から選択される炭素環を形成してもよく、そして炭素環は非置換であ るか、または下記: (i)C1-6アルキル、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (iv)ハロ、および、 (v)トリフルオロメチル、 から選択される置換基1つ以上で置換されており、 そして、基R2とR3は一緒になって下記: (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)フラニル、 (g)オキサゾリル、 (h)チエニル、および、 (i)チアゾリル、 よりなる群から選択されるヘテロ環を形成してもよく、そして、ヘテロ環は非置 換であるか、または下記: (i)C1-6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1-6アルコキシ、 (iv)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (v)ハロ、および、 (vi)トリフルオロメチル、 から選択される置換基1つ以上で置換されており、 Xは下記: (1)−O−、 (2)−S−、 (3)−SO−、および、 (4)−SO2−、 よりなる群から選択され; R4は下記: (1) (2)−Y−C1-8アルキル、ただし、アルキルは非置換であるか、または、 下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (C)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)−Y−C2-6アルケニル、ただし、アルケニルは非置換であるか、また は、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (4)−O(CO)−フェニル、ただしフェニルは非置換であるか、または、 R6、R7およびR8の1つ以上で置換されたもの; よりなる群から選択され; R5は下記: (1)フェニル、ただし非置換であるか、または、R11、 R12およびR13の1つ以上で置換されたもの; (2)C1-8アルキル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるも の、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)C2-6アルケニル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (4)ヘテロ環、ただしヘテロ環は前述のとおり定義されるもの; よりなる群から選択され; R6、R7およびR8は独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)C2-6アルケニル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとお り定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (4)C2-6アルキニル、 (5)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)C1-6アルコキシ、 (c)C1-6アルキル、 (d)C2-5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)−CN、 (g)−NO2、 (h)−CF3、 (i)−(CH2m−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義され るもの、 (j)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとお り定義されるもの、 (k)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (l)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (n)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (o)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されたもの; (6)ハロ、 (7)−CN、 (8)−CF3、 (9)−NO2、 (10)−SR14、ただしR14が水素またはC1-5アルキルであるもの、 (11)−SOR14、ただしR14は前述の通り定義される もの、 (12)−SO214、ただしR14は前述の通り定義されるもの、 (13)NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (14)CONR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (15)NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (16)NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (17)ヒドロキシ、 (18)C1-6アルコキシ、 (19)COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (20)CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 よりなる群から選択され; R11、R12およびR13は独立してR6、R7およびR8の定義から選択されるか、 −OXであり; Yは下記: (1)単結合、 (2)−O−、 (3)−S−、 (4)−CO−、 (5)−CH2−、 (6)−CHR15−、および、 (7)−CR1516−、ただし、R15およびR16は独立して下記: (a)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、 下記: (i)ヒドロキシ、 (ii)オキソ、 (iii)C1-6アルコキシ、 (iv)フェニル−C1-3アルコキシ、 (v)フェニル、 (vi)−CN、 (vii)ハロ、 (viii)−NR910、ただしR9とR10は前述のと おり定義されるもの、 (ix)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (x)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (xi)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (xii)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (xiii)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (b)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (i)ヒドロキシ、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)C1-6アルキル、 (iv)C2-5アルケニル、 (v)ハロ、 (vi)−CN、 (vii)−NO2、 (viii)−CF3、 (ix)−(CH2m−NR910、ただしm、R9およびR10は前述のとお り定義されるもの、 (x)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (xi)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (xii)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (xiii)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義され るもの、 (xiv)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (xv)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; よりなる群から選択されるもの; よりなる群から選択され; Zは下記: (1)水素、 (2)C1-4アルキル、および、 (3)ヒドロキシ、 から選択されるが、ただし、 Yが−O−である場合は、Zがヒドロキシ以外であり、あるいは、Yが−CHR15 である場合は、ZとR15が一緒になって2重結合を形成する]の化合物または 製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(I)の化合物は、 R1が下記: (1)C1-6アルキル、ただし下記: (a)ヘテロ環、ただしヘテロ環は下記: (A)ベンズイミダゾリル、 (B)イミダゾリル、、 (C)イソキサゾリル、 (D)イソチアゾリル、 (E)オキサジアゾリル、 (F)ピラジニル、 (G)ピラゾリル、 (H)ピリジル、 (I)ピロリル、 (J)テトラゾリル、 (K)チアジアゾリル、 (L)チアゾリル、および、 (M)ピペリジニル、 よりなる群から選択されるものであり、ヘテロ環は非置換であるか、または 、下記: (i)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、ハロ、−CF3、− OCH3またはフェニルで置換されたもの、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)オキソ、 (iv)チオキソ、 (v)シアノ、 (vi)−SCH3、 (vii)フェニル、 (viii)ヒドロキシ、 (ix)トリフルオロメチル、 (x)−(CH2m−NR910、ただしmは0、1または2であり、R9と RI0は独立して下記: (I)水素、 (II)C1-6アルキル、 (III)ヒドロキシC1-6アルキル、および、 (IV)フェニル、 から選択されるもの、 (xi)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (xii)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの、 よりなる群から選択され; R2およびR3は独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)C2-6アルケニル、および、 (4)フェニル、 よりなる群から選択され; Xは−O−であり; R4であり; R5はフェニルであり、これは非置換であるか、またはハロで置換されており; R6、R7およびR8は独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)ハロ、および、 (4)−CF3、 よりなる群から選択され; Yは−O−であり;そして、 Zは水素またはC1-4アルキルである化合物および製薬上許容しうるその塩であ る。 特に好ましい式(I)の化合物は、 4−(3−(1,2,4−トリアゾロ)メチル)−2(S)−(3,5−ビス( トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3(S)−フェニル−モルホリン; 4−(3−(1,2,4−トリアゾロ)メチル)−2(S)−(3,5−ビス( トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3(R)−フェニル−モルホリン; 4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)−2 (S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3(S)− フェニル−モルホリン;および、 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ −1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン;または製薬上許 容しうるその塩である。 更に好ましいNK−1受容体拮抗薬は、国際特許(PCT)出願番号95/1 8124号に記載のもの、即ち、下記式(II): [式中、 R1は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、CF3、NO2、C N、SRa、SORa、SO2a、CO2a、CONRab、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニルまたはC1-4アルキルただしC1-4アルコキシで置換されたもの であり、ここでRaおよびRbは独立して水素またはC1-4アルキルであり; R2は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ただしC1-4アルコ キシまたはCF3で置換されたものであり; R3は水素、ハロゲンまたはCF3であり; R4は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、CF3、NO2、C N、SRa、SORa、SO2a、CO2a、CONRab、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニルまたは C1-4アルコキシで置換されたC1-4アルキルであり、ここでRaおよびRbは独立 して水素またはC1-4アルキルであり; R5は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ただしC1-4アルコ キシまたはCF3で置換されたものであり; R6は任意に=O、=SまたはC1-4アルキル基で置換された、そして任意に式 ZNR78の基で置換された窒素原子2〜3つを含む5員または6員のヘテロ環 であり、ここで、 ZはC1-6アルキレンまたはC3-6シクロアルキレンであり; R7は水素、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはC3-7シクロアルキル C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシまたはヒドロキシで置換されたC2-4アル キルであり; R8は水素、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルもしくはC3-7シクロアルキ ルC1-4アルキル、または、C1-4アルコキシ、ヒドロキシルもしくはN、Oおよ びSから選択されるヘテロ原子1つまたは2つを有する4、5または6員のヘテ ロ脂環族基から選択される置換基1つまたは2つで置換されたC2-4アルキルで あり; あるいは、R7、R8およびそれらが結合している窒素原子が一緒になって4〜 7環原子のヘテロ脂環族基を形成し、これは任意にヒドロキシ基で置換されてお り、そして、任意に2重結合を有しており、この環は任意に酸素またはイオウの 環原子、基S(O)もしくはS(O)2、または、NHまたはRcが任意にヒドロ キシもしくはC1-4アルコキシで置換されたC1-4アルキルであるNRc部分の一 部である第2の窒素原子を有し; あるいは、R7、R8およびそれらが結合している窒素原子が一緒になって6〜 12環原子の非芳香族アザビシクロ環を形成し; あるいは、Z、R7およびそれらが結合している窒素原子が一緒になって、酸 素環原子を任意に含む4〜7環原子のヘテロ脂環族基を形成し; R9aおよびR9bは独立して水素またはC1-4アルキルであるか,またはR9aと R9bはそれらが結合している炭素原子と一緒になってC5-7環を形成し; Xは任意にオキソで置換された炭素原子1〜4つのアルキレン鎖であり; Yは任意にヒドロキシル基で置換されたC1-4アルキルであ るが; ただし、YがC1-4アルキルである場合は,R6は上記した式ZNR78の基で 少なくとも置換されている]の化合物または製薬上許容しうるその塩またはその プロドラッグである。 特に好ましい式(II)の化合物は、下記式(IIa): [式中、 A1はフッ素またはCF3であり; A2はフッ素またはCF3であり; A3はフッ素または水素であり; そしてX、YおよびR6は式(II)に準じて定義される]の化合物および製 薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(II)の化合物には、 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(5−(ジメチルアミノ) メチル−1,2,3−トリアゾル−4−イル)メチル−3−(S)−フェニルモル ホリン; 2−(R)−(1−(R)−3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エ トキシ)−4−(5−(ジメチルアミノ)メチル−1,2,3−トリアゾル−4 −イル)メチル−3−(S)−(4−フルオロフェニル)モルホリン; および製薬上許容しうるその塩である。 更に好ましいNK−1受容体拮抗薬は、欧州特許出願番号WO95/2379 8号に記載のもの、即ち、下記式(III): [式中、 R2およびR3は、独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は独立して、下記: (i)水素、 (ii)C1-6アルキル、 (iii)ヒドロキシ−C1-6アルキル、および、 (iv)フェニル、 から選択されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)C2-6アルケニル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義される もの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (4)C2-6アルキニル; (5)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)C1-6アルコキシ、 (c)C1-6アルキル、 (d)C2-5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)−CN、 (g)−NO2、 (hi)−CF3、 (i)−(CH2m−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義され るもの、 (j)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (k)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (l)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとお り定義されるもの、 (m)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (n)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (o)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; よりなる群から選択され; そして、基R2とR3は一緒になって下記: (a)シクロペンチル、 (b)シクロヘキシル、 (c)フェニル、 よりなる群から選択される炭素環を形成してもよく、そして炭素環は非置換であ るか、または下記: (i)C1-6アルキル、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (iv)ハロ、および、 (v)トリフルオロメチル、 から選択される置換基1つ以上で置換されており、 そして、基R2とR3は一緒になって下記: (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)フラニル、 (g)オキサゾリル、 (h)チエニル、および、 (g)チアゾリル、 よりなる群から選択されるヘテロ環を形成してもよく、そして、ヘテロ環は非置 換であるか、または下記: (i)C1-6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1-6アルコキシ、 (iv)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり 定義されるもの、 (v)ハロ、および、 (vi)トリフルオロメチル、 から選択される置換基1つ以上で置換されており、 R6、R7およびR8は、独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)C2-6アルケニル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (4)C2-6アルキニル; (5)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)C1-6アルコキシ、 (c)C1-6アルキル、 (d)C2-5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)−CN、 (g)−NO2、 (h)−CF3、 (i)−(CH2m−NR910、ただしR9とR10は前 述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (k)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (l)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (n)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (o)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (6)ハロ、 (7)−CN、 (8)−CF3、 (9)−NO2、 (10)−SR14、ただしR14は水素またはC1-5アルキルであるもの、 (11)−SOR14、ただしR14は前述のとおり定義されるもの、 (12)−SO214、ただしR14は前述のとおり定義されるもの、 (13)NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (14)CONR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (15)NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (16)NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (17)ヒドロキシ、 (18)C1-6アルキル、 (19)COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (20)CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるも の、 (21)2−ピリジル、 (22)3−ピリジル、 (23)4−ピリジル、 (24)5−テトラゾリル、 (25)2−オキサゾリル、および、 (26)2−チアゾリル、 よりなる群から選択され; R11、R12およびR13は、独立してR6、R7およびR8の定義から選択されるか 、または、−OXであり; Aは下記: (1)C1-6アルキル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、ただしハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである もの、 (h)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (j)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (k)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (l)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (m)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (2) C2-6アルケニル、ただし、非置換であるか、または、下記: (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1-6アルコキシ、 (d)フェニル−C1-3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)−CN、 (g)ハロ、 (h)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの、 (i)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (j)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (3)C2-6アルキニル; よりなる群から選択され; Bはヘテロ環であり、ここでヘテロ環は下記: よりなる群から選択され、そしてヘテロ環は−X以外に下記: (i)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、ハロ、−CF3、− OCH3またはフェニルで置換されたもの; (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)オキソ、 (iv)ヒドロキシ、 (v)チオキソ、 (vi)−SR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (vii)ハロ、 (viii)シアノ、 (ix)フェニル、 (x)トリフルオロメチル、 (xi)−(CH2m−NR910、ただしmは0、1または2であり、R9 とR10は前述のとおり定義されるもの、 (xii)−NR9COR10、ただしR9とR10は上記のとおり定義されるも の、 (xiii)−CONR910、ただしR9とR10は上記のとおり定義される もの、 (xiv)−CO29、ただしR9は上記のとおり定義されるもの、および 、 (xv)−(CH2m−OR9,ただしmとR9は上記のとおり定義されるも の、 から選択される置換基1つ以上で置換されていてよく; pは0または1であり; Xは下記: (a)−PO(OH)O-・M+、ただし、M+が製薬上許容しうる1価の対イ オンであるもの、 (b)−PO(O-2・2M+、 (c)−PO(O-2・D2+、ただしD2+が製薬上許容しうる2価の対イオン であるもの、 (d)−CH(R4)−PO(OH)O-・M+、ただしR4が水素またはC1-3 アルキルであるもの、 (e)−CH(R4)−PO(O-2・2M+、 (f)−CH(R4)−PO(O-2・D2+、 (g)−SO3 -・M+、 (h)−CH(R4)−SO3−・M+、 (i)−CO−CH2CH2−CO2 -・M+、 (j)−CH(CH3)−O−CO−R5、ただしR5が下記: から選択されるもの、 (k)水素 より選択されるが、ただし、pが0でありR11、R12およびR13の何れも−OX ではない場合は、xは水素以外であり; Yは、下記: (1)単結合、 (2)−O−、 (3)−S−、 (4)−CO−、 (5)−CH2−、 (6)−CHR15−、および、 (7)−CR1516−、ただし、R15およびR16は独立して下記: (a)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、下記: (i)ヒドロキシ、 (ii)オキソ、 (iii)C1-6アルコキシ、 (iv)フェニル−C1-3アルコキシ、 (v)フェニル、 (vi)−CN、 (vii)ハロ、 (viii)−NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (ix)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (x)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (xi)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるも の、 (xii)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (xiii)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; (b)フェニル、ただし非置換であるか、または、下記: (i)ヒドロキシ、 (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)C1-6アルキル、 (iv)C2-5アルケニル、 (v)ハロ、 (vi)−CN、 (vii)−NO2、 (viii)−CF3、 (ix)−(CH2m−NR910、ただしm、R9およびR10は前述のと おり定義されるもの、 (x)−NR9COR10、ただしR9とR10は前述のとおり定義されるもの 、 (xi)−NR9CO210、ただしR9とR10は前述のとおり定義される もの、 (xii)−CONR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義される もの、 (xiii)−CO2NR910、ただしR9とR10は前述のとおり定義さ れるもの、 (xiv)−COR9、ただしR9は前述のとおり定義されるもの、 (xv)−CO29、ただしR9は前述のとおり定義さ れるもの、 から選択される置換基1つ以上で置換されているもの; よりなる群から選択されるもの; よりなる群から選択され; Zは下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、および、 (3)ヒドロキシ、 から選択されるが、ただし、 Yが−O−である場合は、Zがヒドロキシ以外であり、あるいは、Yが−CHR15 である場合は、ZとR15が一緒になって2重結合を形成する]の化合物または 製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(III)の化合物は、 R2およびR3が独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)C2-6アルケニル、および、 (4)フェニル、 よりなる群から選択され; R6、R7およびR8が独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)フルオロ、 (4)クロロ、 (5)ブロモ、 (6)ヨード、および、 (7)−CF3、 よりなる群から選択され; R11、R12およびR13が独立して下記: (1)フルオロ、 (2)クロロ、 (3)ブロモ、および、 (4)ヨード、 よりなる群から選択され; Aは非置換の1-6アルキルであり; Bは下記: よりなる群から選択され; pは0または1であり; Xは下記: (a)−PO(OH)O-・M+、ただし、M+が製薬上許容しうる1価の対イ オンであるもの、 (b)−PO(O-2・2M+、 (c)−PO(O-2・D2+、ただしD2+が製薬上許容しうる2価の対イオン であるもの、 (d)−CH(R4)−PO(OH)O-・M+、ただしR4が水素またはC1-3 アルキルであるもの、 (e)−CH(R4)−PO(O-2・2M+、 (f)−CH(R4)−PO(O-2・D2+、 (i)−CO−CH2CH2−CO2 -・M+、 (j)−CH(CH3)−O−CO−R5、ただしR5が下記: から選択されるもの、 より選択され; Yは−O−であり; Zは水素またはC1-6アルキルである化合物、および、製薬上許容しうるその塩 である。 特に好ましい式(III)の化合物は、下記化合物: (1)2−(S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)− 3−(S)−フェニル−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−ト リアゾロ)メチル)モルホリンN−オキシド; (2)2−(S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)− 3−(S)−フェニル−4−(3−(4−(エトキシカルボニルオキシ−1−エ チル)−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; (3)2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フル オロフェニル)−4−(3−(4−モノホスホリル−5−オキソ−1H−1,2 ,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; (4)2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(1− モノホスホリル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホ リン; (5)2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(2− モノホスホリル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホ リン; (6)2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5− オキシホスホリル−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; (7)2−(S)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(1− モノホスホリル−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホ リン; および製薬上許容しうるその塩を包含する。 別の好ましいNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願WO96/05181号に 記載されているもの、即ち、下記式(IV): [式中、 Xは式NR67の基またはC−またはN−結合イミダゾリル環であり; Yは水素または任意にヒドロキシ基で置換されたC1-4アルキルであり; R1は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、CF3、NO2、C N、SRa、SORa、SO2a、CO2a、CONRab、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニルまたはC1-4アルキルただしC1-4アルコキシで置換されたもの であり、ここでRaおよびRbは独立して水素またはC1-4アルキルであり; R2は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ただしC1-4アルコ キシまたはCF3で置換されたものであり; R3は水素、ハロゲンまたはCF3であり; R4は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、CF3 、NO2、CN、SRa、SORa、SO2a、CO2a、CONRab、C2-6ア ルケニル、C2-6アルキニルまたはC1-4アルコキシで置換されたC1-4アルキル であり、ここでRaおよびRbは前述のとおり定義され; R5は水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ただしC1-4アルコ キシまたはCF3で置換されたものであり; R6は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1- 4 アルキル、フェニル、または、C1-4アルコキシまたはヒドロキシで置換された C2-4アルキルであり; R7は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1- 4 アルキル、フェニル、または、C1-4アルコキシ、ヒドロキシもしくはN、Oお よびSから選択される ヘテロ原子1つもしくは2つを含む4、5または6員のヘテロ脂肪族環から選択 される置換基1つ以上で置換されたC2-4アルキルであり; あるいは、R6とR7はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7 環原子の飽和または部分飽和のヘテロ環を形成し、その環は任意に、環内に、1 つの酸素原子またはイオウ原子、または、NR8、S(O)もしくはS(O)2か ら選択される基を含んでおり、そして、その環は任意にヒドロキシC1-4アルキ ル、C1-4アルコキシC1-4アルキル、オキソ、Raが前述のように定義されるC ORaまたはCO2Raから選択される基1つまたは2つで置換されており; あるいは、R6とR7はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、6〜1 2環原子の非芳香族アザビシクロ環系を形成し;そして、 R8は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキルまたはC1-4アルコキシ C1-4アルキルであり; R9aおよびR9bは独立して水素またはC1-4アルキルであるか、またはR9aと R9bはそれらが結合している炭素原子と一緒になってC5-7環を形成する化合物 、および製薬上許容し うるその塩である。 特に好ましい式(IV)の化合物は、下記式(IVa):[式中、 A1はフッ素またはCF3であり; A2はフッ素またはCF3であり; A3はフッ素または水素であり; そして、XおよびYは式(I)に準じて定義される化合物および製薬上許容しう るその塩である。 本発明で使用する式(IV)の特定の化合物は下記化合物: 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−モルホリノブ ト−2−イン−イル)モル ホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(4−N,N−ジメチルアミノブト−2−イン−イル)−3− (S)−(4−フルオロフェニル)モルホリン; 4−(4−アゼチジニルブト−2−イン−イル)−2−(R)−(1−(R)− (3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(S)−( 4−フルオロフェニル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−イミダゾリル ブト−2−イン−イル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−(N−メチル ピペラジニル)ブト−2−イン−イル)モルホリン; 4−(4−ビス(2−メトキシエチル)アミノブト−2−イン−イル)−2−( R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリ フルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル )モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ピロリジノブ ト−2−イン−イル)モルホリン; 3−(S)−(4−フルオロフェニル)−2−(R)−(1−(R)−(3−フ ルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−4−(4−モルホ リノブト−2−イン−イル)モルホリン; 3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−モルホリノブト−2−イン −イル)−2−(R)−(1−(R)−(3−(トリフルオロメチル)フェニル )エトキシ)モルホリン; 4−(4−アゼチジニルブト−2−イン−イル)−3−(S)−(4−フルオロ フェニル)−2−(R)−(1−(R)−(3−(トリフルオロメチル)フェニ ル)エトキシ)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(4−(N−(2−メトキシエチル)−N−メチル)アミノブ ト−2−イン−イル)−3 −(S)−フェニルモルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(4−(N−シクロプロピル−N−(2−メトキシエチル)ア ミノ)ブト−2−イン−イル)−3−(S)−フェニルモルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(4−(N−イソプロピル−N−(2−メトキシエチル)アミ ノ)ブト−2−イン−イル)−3−(S)−フェニルモルホリン; 4−(4−(N,N−ジメチルアミノ)ブト−2−イン−イル)−3−(S)− (4−フルオロフェニル)−2−(R)−(1−(S)−(3−フルオロ−5− (トリフルオロメチル)フェニル−2−ヒドロキシエトキシ)モルホリン; 4−(4−アゼチジニルブト−2−イン−イル)−3−(S)−(4−フルオロ フェニル)−2−(R)−(1−(S)−(3−フルオロ−5−(トリフルオロ メチル)フェニル)−2−ヒドロキシエトキシ)モルホリン; 2−(R)−(1−(S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) −2−ヒドロキシエトキシ)−4−(4−(N, N−ジメチルアミノ)ブト−2−イン−イル)−3−(S)−(4−フルオロフ ェニル)モルホリン; 4−(4−アゼチジニルブト−2−イン−イル)−2−(R)−(1−(S)− (3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル−2−ヒドロキシエトキシ)− 3−(S)−(4−フルオロフェニル)モルホリン; 4−(4−N−ビス(2−メトキシ)エチル−N−メチルアミノ)ブト−2−イ ン−イル)−2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル )フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)モリホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−(2−(S) −(メトキシメチル)ピロリジノ)ブト−2−イン−イル)モルホリン; 4−(4−(7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタノ)ブト−2−イン−イル )−2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニ ル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)モリホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメ チル)フェニル)エトキシ)−4−(4−ジイソプロピルアミノブト−2−イン −イル)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェ ニル)エトキシ)−4−(4−(2−(S)−(メトキシメチル)ピロリジノ) ブト−2−イン−イル)−3−(S)−フェニルモリホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(4−(2−(S) −(ヒドロキシメチル)ピロリジノ)ブト−2−イン−イル)モルホリン; および製薬上許容しうるその塩を包含する。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願0436 334号に記載の化合物、即ち、下記式(V): [式中、 Yは(CH2nであり、ここでnは1〜4の整数であり、そして、上記(CH2n内の炭素−炭素1重結合の何れか1つは任意に炭素−炭素2重結合に置き換 えられてよく、そして、上記(CH2n内の炭素原子の何れか1つは任意にR4 で置換されてよく、そして、上記(CH2n内の炭素原子の何れか1つは任意に R7で置換されてよく; Zは(CH2mであり、ここでmは0〜6の整数であり、そして、上記(CH2n内の炭素−炭素1重結合の何れか1つは任意に炭素−炭素2重結合または炭 素−炭素3重結合に置き換えられてよく、そして、上記(CH2m内の炭素原子 の何れか1つは任意にR8で置換されてよく; R1は水素、または任意にヒドロキシ、C1-4アルコキシもしくフルオロにより 置換されたC1-8アルキルであり; R2は水素、C1-6の直鎖または分枝鎖のアルキル、C3-7シクロアルキル、た だし該シクロアルキル内のCH2基の1つは任意にNH、酸素またはイオウで置 き換えられていてよいもの;フェニルおよびナフチルから選択されるアリール; インダニル、チエニル、フリル、ピリジル、チアソリル、イソチアゾ リル、オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキノ リルから選択されるヘテロアリール;フェニル−C2-6アルキル、ベンズヒドリ ルおよびベンジル、ただし、該アリールおよびヘテロアリール基および該ベンジ ル、フェニル−C2-6アルキルおよびベンズヒドリルのフェニル部分は任意に、 ハロ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ 、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキル−O−CO、C1-6アルキル−O−CO −C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO−O、C1-6アルキル−CO−C1-6アル キル−O−、C1-6アルキル−CO、C1-6アルキル−CO−C1-6アルキル、ジ −C1-6アルキルアミノ、−CONH−C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO− NH−C1-6アルキル、−NHCOHおよび−NHCO−C1-6アルキルから独立 して選択される置換基1つ以上で置換されていてよいものであり;そして該ベン ズヒドリルのフェニル部分は任意にナフチル、チエニル、フリルまたはピリジル で置き換えられていてよいもの、から選択される基であり; R5は水素、フェニルまたはC1-6アルキルであり; あるいは、R2とR5はそれらが結合している炭素と一緒にな って炭素原子3〜7つを有する飽和の環を形成し、そこで、該環内のCH2基の 1つは任意に酸素、NHまたはイオウで置き換えられてよく; R3はフェニルまたはナフチル;インダニル、チエニル、フリル、ピリジル、 チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、 テトラゾリルおよびキノリルから選択されるヘテロアリール;ならびに、炭素原 子3〜7つを有するシクロアルキル、ただし該シクロアルキル内の(CH2)基の 1つは任意にNH、酸素またはイオウにより置き換えられてよいものから選択さ れ; ここで、該アリールおよびヘテロアリール基の各々は任意に、置換基1つ以上 で置換されてよく、そして該C3-7シクロアルキルは任意に置換基1つまたは2 つで置換されてよく、該置換基の各々は独立してハロ、ニトロ、C1-6アルキル 、C1-6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、−C O−NH−C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO−NH−C1-6アルキル、−N HCOHおよび−NHCO−C1-6アルキルから選択され; R4およびR7は独立してヒドロキシ、ハロゲン、ハロ、アミ ノ、オキソ、シアノ、メチレン、ヒドロキシメチル、ハロメチル、C1-6アルキ ルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル−O− CO、C1-6アルキル−O−CO−C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO−O、 C1-6アルキル−CO−C1-6アルキル−O−、C1-6アルキル−CO−、C1-6ア ルキル−CO−C1-6アルキルおよびR2の定義において前述した基から選択され ; R6は−NHCOR9、−NHCH29、SO28またはR2、R4およびR7の 定義において前述した基の何れかであり; R8はオキシイミノ(=NOH)またはR2、R4およびR7の定義において前述 した基の何れかであり; R9はC1-6アルキル、水素、フェニルまたはフェニルC1-6アルキルであり; ただし、(a)mが0である場合は、R8は存在せず、(b)R4、R6、R7また はR8がR2と同様に定義される場合は、それが結合している炭素原子とともにR5 と環を形成することができず、そして(c)R4およびR7が同じ炭素原子に結 合している場合は、R4およびR7の各々は独立して水素、フルオロおよびC1-6 アルキルから選択されるか、または、R4とR7はそれら が結合している炭素と一緒になって、それらが結合している含窒素環とのスピロ 化合物を形成するC3-6飽和炭素環を成す]の化合物および製薬上許容しうるそ の塩である。 特に好ましい式(v)の化合物は(2S,3S)−シス−3-(2−メトキシベ ンジルアミノ)−2−フェニルピペリジン; または製薬上許容しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は国際特許出願WO9 3/21155号に記載の化合物、即ち、下記式(VI): [式中、 基Rはハロゲン原子またはメチル基で任意に2置換または3置換されたフェニ ル基であり; R1は任意に置換されたフェニル、シクロヘキサジエニル、ナフチル、インデ ニルまたは任意に置換されたヘテロ環であり; R2はH、ハロゲン、OH、アルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアル キル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルオ キシ、アルキルチオ、アシルオキシ、カルボキシ、任意に置換されたアルキルオ キシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アミノまたはアシルアミノであり ; R3は任意に2置換されたフェニルであり; R4は、R5がHである場合はOHまたはフッ素であり; あるいは、R4およびR5はOHであり; あるいは、R4とR5は一緒になって結合を形成する]の化合物または製薬上許 容しうるその塩である。 特に好ましい式(VI)の化合物は(3aS,4S,7aS)−7,7−ジフ ェニル−4−(2−メトキシフェニル)−2−[(2S)−(2−メトキシフェ ニル)プロピオニル]パーヒドロイソインドル−4−オール;または製薬上許容 しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願0591 040号に記載の化合物、即ち、下記式(VII):[式中、 Arは任意に置換された1、2または3環の芳香族またはヘテロ芳香族の基で あり; Tは結合、ヒドロキシメチレン基、C1-4アルコキシメチレン基またはC1-5ア ルキレン基であり; Ar’は非置換であるか、またはハロゲン好ましくは塩素またはフッ素、トリ フルオロメチル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルから選択される置換基1つ以 上で置換されたフェニル基、ただしここで該置換基は同じかまたは異なっていて よいもの;チェニル基;ベンゾチエニル基;ナフチル基;またはインドリル基で あり; Rは水素、C1-4アルキル、ω−C1-4アルコキシC1-4アルキルまたはω−C2 -4 アルカノイルオキシC2-4アルキルであり; Qは水素であり; あるいは、QとRは一緒になって1,2−エチレン、1,3−プロピレンまた は1,4−ブチレン基を形成し; Am+は下記基: {式中X1、X2およびX3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって任 意にフェニルまたはベンジル基で置換されているアザビシクロまたはアザトリシ クロ環を形成する}を示し; A-は製薬上許容しうるアニオンである]の化合物である。 特に好ましい式(VII)の化合物は(+)1−[2−[3−(3,4−ジク ロロフェニル)−1−[(3−イソプロポキシフェニル)アセチル]−3−ピペ リジニル]エチル]−4−フェニル−1−アザビシクロ[2,2,2]オクタン ;または製薬上許容しうるその塩、特に塩化物である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願0532 456号に記載の化合物、即ち、下記式(VIII): [式中、 R1は任意に置換されたアラルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアラル キル、アロイル、ヘテロアロイル、シクロアルキルカルボニル、アラルカノイル 、ヘテロアリールアルカノイル、アラルコキシカルボニルまたはアリールカルバ モイル基であるか、または、任意に低級アルカノイルまたはカルバモイル−低級 アルカノイル基でN置換されたα−アミノ酸のアシル基であり; R2はシクロアルキルまたは任意に置換されたアリールまたはヘテロアリール 基であり; R3は水素、任意にカルボキシまたはエステル化またはアミド化されたカルボ キシで置換されたアルキル、カルバモイルまたはアルカノイルまたはアルケノイ ル基であり; R4は任意に置換されたアリール基または任意に置換された部分飽和ヘテロア リール基であり; X1はメチレン、エチレン,結合,任意にケタール化されたカルボニル基また は任意にエーテル化されたヒドロキシメチレン基であり; X2はアルキレン、カルボニルまたは結合であり;そして、 X3はカルボニル、オキシ−低級アルキル、オキソ(アザ)−低級アルキル、 または、アルキル基であってフェニル、ヒドロキシメチル、任意にエステル化ま たはアミド化されたカルボキシ,または(α位以外において)ヒドロキシで置換 されたものである]の化合物および製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(VIII)の化合物は、(2R*,4S*)−2−ベンジル− 1−(3,5−ジメチルベンゾイル)−N−(4−キノリニルメチル)−4−ピ ペリジンアミン;または製薬上許容しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は欧州特許出願0443 132号に記載の化合物、即ち、下記式(IX): [式中、 R1はアリールまたは下記式: の基であり; XはCHまたはNであり;そして、 ZはOまたはN−R5であり、ここでR6は水素または低級アルキルであり; R2は水素または低級アルコキシであり; R3は水素または任意に置換された低級アルキルであり; R4は任意に置換されたアル(低級)アルキルであり; Aはカルボニルまたはスルホニルであり;そして、 Yは結合または低級アルケニレンである]の化合物または製薬上許容しうるそ の塩である。 特に好ましい式(IX)の化合物は下記式(IXa):の化合物または製薬上許容しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は国際特許出願WO92 /17449号に記載の化合物、即ち、下記式(X): [式中、 R1はインダニル、フェニルおよびナフチルから選択されるアリール;チエニ ル、フリル、ピリジルおよびキノリルから選択されるヘテロアリール;ならびに 炭素原子3〜7つを有するシクロアルキル、ただし該炭素原子の1つは任意に、 窒素、酸素またはイオウで置き換えられていてよいものであり;該アリールおよ びヘテロアリール基の各々は任意に置換基1つ以上で置換されていてよく、そし て、該C3-7シクロアルキルは任意に置換基1つまたは2つで置換されていてよ く、該置換基は独立してクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、フルオロ 基1〜3つで任意に置換されたC1-10アルキル、フルオロ基1〜3つで任意に置 換されたC1-10アルコキシ基、アミノ、C1-10 アルキル−S−、C1-10アルキル−S(O)−、C1-10アルキル−SO2−、フ ェニル、フェノキシ、C1-10アルキル−SO2NH−、C1-10アルキル−SO2N H−C1-10アルキル−、C1-10アルキルアミノ−ジC1-10アルキル、シアノ、ヒ ドロキシ、炭素原子3〜7つを有するシクロアルコキシ、C1-6アルキルアミノ 、C1-6ジアルキルアミノ、HC(O)NH−およびC1-10アルキル−C(O) NH−から選択され;そして、 R2は任意にクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、炭素原子3〜7個を有する シクロアルコキシ、フルオロ基1〜3つで任意に置換されたC1-10アルキルおよ びフルオロ基1〜3つで任意に置換されたC1-10アルコキシから独立して選択さ れる置換基1〜3つで任意に置換されたチエニル、ベンズヒドリル、ナフチルま たはフェニルである]の化合物または製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(X)の化合物は(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5− トリフルオロメトキシベンジル)−アミノ−2−フェニルピペリジン;または製 薬上許容しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのNK−1受容体拮抗薬は国際特許出願WO95 /08549号に記載の化合物、即ち、下記式(XI): [式中、 R1はC1-4アルコキシ基であり; R2は下記式: で示され; R3は水素またはハロゲン原子であり; R4およびR5は独立して水素またはハロゲン原子、またはC1-4アルキル、C1 -4 アルコキシもしくはトリフルオロメチ ル基であり; R6は水素原子、C1-4アルキル、(CH2mシクロプロピル、−S(O)n1 -4 アルキル、フェニル、NR78、CH2C(O)CF3またはトリフルオロメチ ル基であり; R7およびR8は独立して水素原子、またはC1-4アルキルもしくはアシル基で あり; Xは0または1であり; nは0、1または2であり;そして、 mは0または1である]の化合物または製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(XI)の化合物は、(2−メトキシ−5−テトラゾル−1− イル−ベンジル)−([2S,3S]−2−フェニル−ピペリジン−3−イル) −アミン;および[2−メトキシ−5−(5−トリフルオロメチル−テトラゾル −1−イル)−ベンジル]−([2S,3S]−2−フェニル−ピペリジン−3 −イル)−アミン;または製薬上許容しうるその塩である。 本発明で使用する別のクラスのタキキニン受容体拮抗薬は国際特許出願WO 95/14017号に記載の化合物、即ち、 下記式(XII) [式中、 mは0、1、2または3であり; nは0または1であり; oは0、1または2であり; pは0または1であり; Rはフェニル、2−または3−インドリル、2−または3−インドリニル、ベ ンゾチエニル、ベンゾフラニルまたはナフチルであり; 該R基は1つまたは2つのハロ、C1-3アルコキシ、トリフルオロメチル、C1 -4 アルキル、フェニル−C1-3アルコキシまたはC1-4アルカノイル基で置換され ていてよく; R1はトリチル、フェニル、ジフェニルメチル、フェノキシ、フェニルチオ、 ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、 モルホリニル、インドリニル、インドリル、ベンゾチエニル、ヘキサメチレンイ ミニル、ベンゾフラニル、テトラヒドロピリジニル、キノリニル、イソキノリニ ル、還元型キノリニル、還元型イソキノリニル、フェニル−(C1-4アルキル) −、フェニル−(C1-4アルコキシ)−、キノリニル−(C1-4アルキル)−、イ ソキノリニル−(C1-4アルキル)−、還元型キノリニル−(C1-4アルキル)− 、還元型イソキノリニル−(C1-4アルキル)−、ベンゾイル−(C1-3アルキル )−、C1-4アルキルまたは−NH−CH2−R5であり; 該R1基の何れも、ハロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキル)アミノまたはC2-4 アルカノイルアミノで置換されていてよく; あるいは、該R1基の何れも、フェニル、ピペラジニル、C3-8シクロアルキル 、ベンジル、C1-4アルキル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、C2-6 アルカノイルアミノ、ピロリジニル、C2-6アルカノイルまたはC1-4アルコキシ カルボニルで置換されていてよく; これらの基の何れもハロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキ シ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキル) アミノまたはC2-4アルカノイルアミノで置換されていてよく; あるいは、R1はアミノ、脱離基、水素、C1-4アルキルアミノまたはジ(C1- 4 アルキル)アミノであり; R5はピリジル、アニリノ−(C1-3アルキル)−またはアニリノカルボニルで あり; R2は水素、C1-4アルキル、C1-4アルキルスルホニル、カルボキシ−(C1-3 アルキル)−、C1-3アルコキシカルボニル−(C1-3アルキル)−または−CO −R6であり; R6は水素、C1-4アルキル、C1-3ハロアルキル、フェニル、C1-3アルコキシ 、C1-3ヒドロキシアルキル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキ ル)アミノまたは−(CH2q−R7であり; qは0〜3であり; R7はカルボキシ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオ キシ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキル)アミノ、C1-6アル コキシカルボニルアミノまたはフェノキシ、フェニルチオ、ピペラジニル、ピペ リジ ニル、ピロリジニル、モルホリニル、インドリニル、インドリル、ベンゾチエニ ル、ベンゾフラニル、キノリニル、フェニル−(C1-4アルキル)−、キノリニ ル−(C1-4アルキル)−、イソキノリニル−(C1-4アルキル)−、還元型キノ リニル−(C1-4アルキル)−、還元型イソキノリニル−(C1-4アルキル)−、 ベンゾイル−C1-3アルキルであり; これらアリールまたはヘテロ環のR7基の何れもハロ、トリフルオロメチル、 C1-4アルコキシ、C1-4アルキル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4ア ルキル)アミノまたはC2-4アルカノイルアミノで置換されていてよく; あるいは、これらR7基の何れも、フェニル、ピペラジニル、C3-8シクロアル キル、ベンジル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、C2-6 アルカノイルまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換されていてよく; これらの基の何れもハロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-4アルコキシ、 C1-4アルキル、C1-4アルキルアミノ,ジ(C1-4アルキル)アミノまたはC2-4 アルカノイルアミノで置換されていてよく; R8は水素またはC1-6アルキルであり; R3はフェニル、フェニル−(C1-6アルキル)−、C3-8シクロアルキル、C5 -8 シクロアルケニル、C1-8アルキル、ナフチル、C2-8アルケニルまたは水素で あり、 水素を除く該基の何れも1つまたは2つのハロ、C1-3アルコキシ、C1-3アル キルチオ、ニトロ、トリフルオロメチルまたはC1-3アルキル基で置換されても よく;そして、 R4は水素またはC1-3アルキルであり; ただし,R1が水素またはハロである場合は、R3はフェニル、フェニル−(C1-6 アルキル)−、C3-8シクロアルキル、C5-8シクロアルケニルまたはナフチ ルである]または製薬上許容しうるその塩である。 特に好ましい式(XII)の化合物は、[N−(2−メトキシベンジル)アセ チルアミノ]−3−(1H−インドル−3−イル)−2−[N−(2−(4−ピ ペリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)アセチルアミノ]プロパン;また は製薬上許容しうるその塩である。 式(I)、(II)、(III)および(IV)の好ましい化合物は、シス配 置でモルホリン環上に2−および3−置換基を有し、好ましい立体化学は以下の 一般式: で示される。 ベンジルオキシ部分がα置換されている場合は、α炭素の好ましい立体化学は 置換基がアルキル(例えばメチル)基である場合は(R)、置換基がヒドロキシ アルキル(例えばヒドロキシメチル)基である場合は(S)の何れかとなる。 特段の記載が無い限り、適当なアルキル基には炭素原子1〜6つを含む直鎖ま たは分枝鎖のアルキル基が包含されるものとする。典型的な例にはメチルおよび エチル基、および直鎖または分枝鎖のプロピルまたはブチル基が包含される。ア ルキル基は特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s −ブチルおよびt−ブチルである。 特段の記載が無い限り、適当なアルケニル基には炭素原子2〜6つを含む直鎖 または分枝鎖のアルケニル基が包含されるものとする。典型的な例にはビニルお よびアリル基が包含される。 特段の記載が無い限り、適当なアルキニル基には炭素原子2〜6つを含む直鎖 または分枝鎖のアルキニル基が包含されるものとする。典型的な例にはエチニル およびプロパルギル基が包含される。 特段の記載が無い限り、適当なシクロアルキル基には炭素原子3〜7つを含む 基が包含される。シクロアルキル基としては特にシクロプロピルおよびシクロヘ キシルが挙げられる。 特段の記載が無い限り、適当なアリール基にはフェニルおよびナフチル基が包 含される。 アリール−C1-6アルキル、例えば、フェニル−C1-6アルキル基としては特に ベンジルが挙げられる。 特段の記載が無い限り、適当なヘテロアリール基にはピリジル、キノリル、イ ソキノリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベ ンゾフリル、チエニル、ベンズチエニル、イミダゾリル、オキサジアゾリルおよ びチアジアゾリル基が包含される。 「ハロゲン」という用語は本明細書では、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を 包含する。 本発明で使用する化合物は不斉中心1つ以上を有し、従って、 エナンチオマーとして、そして、ジアステレオマーとしても存在する場合かある 。本発明は全てのこのような異性体およびその混合物の使用に関するものとする 。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬の適当な製薬上許容しうる塩は酸付加 塩であり、これは例えば化合物の溶液を製薬上許容しうる非毒性の酸、例えば塩 酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸 または硫酸の溶液と混合することにより形成してよい。アミン基の塩もまた第4 アンモニウム塩を形成してよく、この場合アミノ窒素原子がアルキル、アルケニ ル、アルキニルまたはアラルキル基を担持する。化合物が酸性の基、例えばカル ボン酸基を担持する場合は、本発明はまた、その塩、好ましくは非毒性の製薬上 許容しうるその塩、例えばナトリウム、カリウムおよびカルシウム塩を包含する ものとする。 本発明において使用するSSRTの適当な製薬上許容しうる塩は、NK−1受 容体拮抗薬の塩に関して上記したものと同様の塩を包含する。 従って本発明は肥満の治療または予防のための薬剤の製造のための式(I)、 (II)、(III)、(IV)、(V)、 (VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(X II)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびSSRIの使用を提 供する。 本発明はまた、肥満の治療または予防のための方法も提供し、その方法は式( I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(V III)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物から選択され るNK−1受容体拮抗薬のある量およびSSRIのある量を、これらがともに有 効な症状緩解をもたらすように、上記治療の必要な患者に投与することを包含す る。 本発明の更に別の局面において、製薬上許容しうる担体または賦形剤少なくと も1種とともに式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI) 、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の 化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびSSRIを含有する肥満の治 療または予防のための医薬組成物が提供される。 式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII) 、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物から選 択されるNK−1受容体拮抗薬お よびSSRIは肥満の治療または予防のための同時、個別または逐次使用のため の複合製剤として存在してよい。このような複合製剤は例えばツインパック型で あってよい。 本発明の更に別の局面において、肥満の治療または予防のための同時、個別ま たは逐次使用のための複合製剤としての、式(I)、(II)、(III)、( IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、( XI)および(XII)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびS SRIを含有する薬品が提供される。 従って好ましい局面において、本発明は肥満の治療または予防のための薬剤の 製造のための式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、 (VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化 合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびフルオキセチン、フルボキサミ ン、パロキセチンおよびセルトラリンよりなる群から選択されるSSRIの使用 が提供される。 本発明は更に、肥満の治療または予防のための方法を提供し、その方法は式( I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(V III)、(IX)、(X)、(XI) および(XII)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬のある量および フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセルトラリンよりなる群 から選択されるSSRIを、これらがともに有効な症状緩解をもたらすように、 上記治療の必要な患者に投与することを包含する。 本発明の更に別の局面において、製薬上許容しうる担体または賦形剤少なくと も1種とともに式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI) 、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の 化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびフルオキセチン、フルボキサ ミン、パロキセチンおよびセルトラリンよりなる群から選択されるSSRIを含 有する肥満の治療または予防のための医薬組成物が提供される。 本発明の更に別の局面において、肥満の治療または予防のための同時、個別ま たは逐次使用のための複合製剤としての、式(I)、(II)、(III)、( IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIIT)、(IX)、(X)、( XI)および(XII)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびフ ルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセ ルトラリンよりなる群から選択されるSSRIを含有する薬品が提供される。 特に好ましいSSRIはフルオキセチンである。即ち、更に別の好ましい局面 において、本発明は肥満の治療または予防のための薬剤の製造のための式(I) 、(TI)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VII I)、(IX)、(X)、(XI)および(XIT)の化合物から選択されるN K−1受容体拮抗薬およびフルオキセチンの使用が提供される。 本発明は更に、肥満の治療または予防のための方法を提供し、その方法は式( I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(V III)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物から選択され るNK−1受容体拮抗薬のある量およびフルオキセチンのある量を、これらがと もに有効な症状緩解をもたらすように、上記治療の必要な患者に投与することを 提供する。 本発明の更に別の局面において、製薬上許容しうる担体または賦形剤少なくと も1種とともに式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI) 、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の 化合物から選択されるNK− 1受容体拮抗薬およびフルオキセチンを含有する肥満の治療または予防のための 医薬組成物が提供される。 本発明の更に別の局面において、肥満の治療または予防のための同時、個別ま たは逐次使用のための複合製剤としての、式(I)、(II)、(III)、( IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、( XI)および(XII)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬およびフ ルオキセチンを含有する薬品が提供される。 上記したとおりNK−1受容体拮抗薬およびSSRIは単一の医薬組成物とし て処方するか、あるいは、別個の医薬組成物とし、これを本発明に沿って同時、 個別または逐次使用してよい。 好ましくは、本発明の組成物は単位剤型、例えば錠剤、丸薬、カプセル、粉末 、顆粒、溶液または懸濁液とし、あるいは座薬、経口、非経腸または肛門投与用 とするか、吸入あるいは吸気投与するか、または、経皮パッチにより投与するか 、または、舌下吸収ウエハとしてよい。経口用剤型が特に好ましい(例えば、錠 剤、カプセル、丸薬またはウエハ)。 錠剤のような固体製剤を調製する際には、主要活性成分を製 薬用担体、例えば、従来の錠剤用成分、例えば、コーンスターチ、乳糖、スクロ ース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン 酸ジカルシウムまたはガム類、および他の希釈剤、例えば、水と混合し、本発明 の化合物またはその非毒性の製薬上許容しうる塩の均質な混合物を含有する固体 予備製剤組成物とする。これらの予備製剤組成物を均質であると称する場合、活 性成分が組成物全体に渡って均一に分散しており、これにより組成物を容易に効 果の等しい単位剤型、例えば、錠剤、丸薬およびカプセルに再分割できることを 意味するものとする。この固体予備製剤を次に本発明の活性成分0.1〜約50 0mgを含有する上記した種類の単位剤型に再分割する。新しい組成物の錠剤ま たは丸薬は長時間作用の利点をもたらすような剤型を得るためにコーティングし たり、その他の処理を施すことができる。例えば、錠剤または丸薬は内部薬剤部 分と外部薬剤部分を有し、後者が前者の外皮として機能することができる。胃内 での崩壊には耐え、内部薬剤部分を未損傷のまま十二指腸まで送るか、あるいは 、その放出を遅延させる働きを有する腸溶性被覆層で2成分を分割することがで きる。このような腸溶性の被覆層またはコーティングのためには種々の 物質を使用することができ、このような物質には多くのポリマー酸、およびポリ マー酸とシェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの物質との混 合物が包含される。 経口投与用または注射用の本発明の新規組成物を配合する液体剤型には、水溶 液、適宜フレーバー添加したシロップ類、水性または油性の懸濁液、フレーバー 添加乳剤に食用油、例えば綿実油、ごま油、ココナツ油、ピーナツ油、大豆油、 並びにエリキシルや同様の薬品用溶媒を添加したものが挙げられる。水性懸濁液 用の適当な分散剤または懸濁剤には合成または天然のガム類、例えばトラガカン ト、アカシア、アルギネート、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナト リウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンが包含される 。 注射による投与のための好ましい組成物には表面活性剤(または湿潤剤または 界面活性剤)と組み合わせるか、または、エマルジョン(w/oまたはo/wエ マルジョン)の形態の、活性成分としてNK−1受容体拮抗薬を含有するものが 包含される。 適当な表面面活性剤には、特に、非イオン系活性剤、例えばポリオキシエチレ ンソルビタン類(例えばTweenTM20, 40,60,80または85)および他のソルビタン類(例えばSpanTM20 ,40,60,80または85)が挙げられる。表面活性剤との組成物は好都合 には表面活性剤を0.05〜5%、好ましくは0.1〜2.5%含有する。他の 成分、例えばマンニトールや他の製薬上許容しうる溶媒を必要に応じて添加して よい。 適当なエマルジョンは市販の脂肪エマルジョン、例えばIntRalipidT M 、LiposynTM、InfonutrolTM、LipofundinTMおよ びLipiphysanTMなどを使用して調製してよい。活性成分は予め混合し たエマルジョン組成物に溶解するか、または、油(例えば大豆油、サフラワー油 、綿実油、ゴマ油、コーン油またはアーモンド油)に溶解し、リン脂質(例えば 、卵リン脂質、大豆リン脂質または大豆レシチン)および水との混合によりエマ ルジョンとしてよい。他の成分、例えばグリセロールまたはグルコースを添加し てエマルジョンの張力を調節してよい。適当なエマルジョンは典型的には油を2 0%まで、例えば、5〜20%含有する。脂肪エマルジョンは好ましくは0.1 〜1.0μm、特に0.1〜0.5μmの油滴を有し、pHは5.5〜8.0で ある。 特に好ましいエマルジョン組成物は式(I)、(II)、(III)、(IV )、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI )および(XII)の化合物から選択されるNK−1受容体拮抗薬とIntRa lipidTMまたはその成分(大豆油、卵リン脂質、グリセロールおよび水)を 混合することにより調製する。 吸入または吸気用の組成物には、製薬上許容しうる水性または有機性の溶媒ま たはこれらの混合物中の溶液および懸濁液、および、粉末が包含される。液体ま たは固体の組成物は上記した適当な製薬上許容しうる賦形剤を含有してよい。好 ましくは局所または全身作用のための経口または経鼻の吸気経路より組成物を投 与する。好ましくは滅菌された製薬上許容しうる溶媒中の組成物を不活性ガスを 用いて霧状化してよい。霧状化した溶液を霧状化装置から直接吸入させるか、ま たは、霧状化装置を顔面マスク、テントまたは間欠的陽圧呼吸器に連結してよい 。溶液、懸濁液または粉末組成物は好ましくは適当な方法で製剤を供給できる装 置から経口または経鼻で投与してよい。 本発明の化合物はまた、従来の技術を用いて経皮パッチの形態で投与してよい 。組成物はまた例えば吸収ウエハを用いて舌 下投与してよい。 本発明は更にNK−1受容体拮抗薬およびSSRIを含有する医薬組成物の調 製方法を提供し、その方法は、NK−1受容体拮抗薬とSSRIを製薬上許容し うる担体または賦形剤と複合化させることを包含する。 単一の医薬組成物または、別個の医薬組成物として、組み合わせて投与する場 合は、NK−1受容体拮抗薬とSSRIは、所望の作用の達成と矛盾しない比率 で与える。NK−1受容体拮抗薬とSSRIの重量比で特に0.001:1〜1 000:1が適当であり、特に好ましくは0.01:1〜100:1である。 NK−1受容体拮抗薬の適当な用量は、一日当たり約0.05〜1500mg 、好ましくは一日当たり約0.25〜1500mg、特に一日当たり約0.25 〜500mgである。化合物は一日当たり6回まで、好ましくは一日当たり1〜 4回、特に好ましくは一日当たり1回または2回の用法で投与してよい。 SSRIの適当な用量は、一日当たり約0.5〜1500mg、好ましくは一 日当たり約2.5〜1000mg、特に一日当たり約2.5〜500mgである 。化合物は一日当たり6回まで、 好ましくは一日当たり1〜4回、特に好ましくは一日当たり1回または2回の用 法で投与してよい。 肥満の治療または予防における使用のために必要なNK−1受容体拮抗薬およ びSSRIは選択される特定の化合物や組成物により異なるのみならず、投与経 路、治療対象となる症状、および、患者の年齢や状態に応じても異なり、究極的 には担当医または薬剤帥の裁量による。 式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII) 、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物はEP −A-0577394号(またはWO95/16679号)、WO95/181 24号、WO95/23798号、WO96/05181号、EP−A-043 6334号、WO93/21155号、EP−A-0591040号、EP−A- 0532456号、EP−A-0443132号、WO92/17449号、W O95/08549号およびWO95/14017号に記載されている方法によ り調製してよい。 本発明で使用する式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(V I)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII )のNK−1受容体拮抗薬の特に好ま しいものは強力なNK−1受容体拮抗薬である化合物、即ち、100nM未満の NK−1受容体親和性(IC50)を有する化合物である。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬のうち更に好ましいものは10nM未 満、好ましくは2nM未満、更に好ましくは1nM未満のNK−1受容体親和性 (IC50)を有する強力なNK−1受容体拮抗薬である化合物である。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬のうち特に好ましいものは以下に記載 する一連のアッセイを用いて確認される、経口活性を有し長時間作用するCNS −通過性のNK−1受容体拮抗薬である。アッセイ1:NK−1受容体結合 NK−1受容体結合試験をCascieri等のJ.Pharmacol.E xp.Ther.,1992,42,458に記載の試験条件の変法により、ヒ トNK−1受容体を発現する未損傷のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細 胞において実施した。典型的には受容体を細胞当たり3x105受容体の濃度で 発現させる。細胞を単層培養し、酵素非含有解離溶液(Speciality Media Inc.)で培養平 板から脱落させ、洗浄した後にアッセイに供する。125I−TyR8−サブスタン スP(0.1nM、2000Ci/mmol;New England Nucl ear)を5x104CHO細胞とともに、被験物質(5μlのジメチルスルホキ シドDMSOに溶解)の存在下および非存在下でインキュベートする。リガンド 結合は5mMMgCl2,150mMNaCl、0.02%ウシ血清アルブミン (Sigma)、50μg/mlキモスタチン(Peninsula)、0.1 nMフェニルメチルスルホニルフロリド、2μg/mlペプスタチン、2μg/ mlロイペプチンおよび2.8μg/mlフロイルサッカリンを含有する25m lの50mMトリス−HCl,pH7.5中で行う。インキュベーションは平衡 に達するまで(>40分)室温で行い、レセプター−リガンド複合体はTomt ek96穴採取器を用いて0.1%ポリエチレンイミンに予備浸積したGF/C フィルターで濾過することにより採取する。非特異的結合は、過剰なサブスタン スP(1μM)を用いて測定し、総結合の、<10%に相当するものとする。アッセイ2:アレチネズミ足踏み 本発明で使用するためのCNS−通過性NK−1受容体拮抗 薬は、Rupniak&Williams,Eur.J.Pharmacol. ,1994,265,179に記載の方法に基づき、不安誘発剤(例えばペンタ ガストリン)にか、あるいはGR73632のようなNK−1受容体拮抗薬の中 枢注入により誘発された、あるいは、脚部刺激または孤立飼育のような嫌悪刺激 の結果生じる足踏み挙動を抑制する能力により特定できる。 雌雄のモンゴリアンアレチネズミ(35−70g)をイソフラン/酸素混合物 を吸入させて麻酔し、頸静脈を露出させ、約5ml/kg i.v.の注射容量 で被験化合物または溶媒を投与する。あるいは、被験化合物を経口または皮下ま たは腹腔内投与してもよい。次に頭皮中心部の皮膚を切開し、頭蓋骨を露出させ る。冠矢交差点の下部4.5mmの深さまでカフス付の27ゲージ針を垂直に挿 入することにより、不安誘発物質(例えばペンタガストリン)または選択的NK− 1受容体拮抗薬(例えばGR73632(d Ala[L−Pro9、Me−Le u10]−サブスタンスP−(7−11))を脳室に直接注入する(例えば被験 物質に応じて5μli.c.v.中3pmol)。頭皮切開部を閉鎖し、透明の パースペクス観察箱(約25cm x20cmx20cm)内で麻酔から覚醒させる。次に後足の足踏みの持続時間 および/または強度を連続約5分間記録する。あるいは、脚部刺激または孤立飼 育のような嫌悪刺激の結果生じる足踏み挙動を抑制する被験化合物の能力を同様 の定量方法で評価してもよい。アッセイ3:ケナガイタチ嘔叶 個別飼育した雄性ケナガイタチ(1.0〜2.5kg)に被験化合物を胃管栄 養法により経口投与する。10分後、約100gの缶詰入りキャットフードを与 える。経口投与60分後、シスプラチン(10mg/kg)を短時間ハロタン麻 酔下挿入した頚静脈カテーテルから静脈内投与する。その後カテーテルを除去し 、頸静脈を結紮し、皮膚切開部を閉鎖する。ケナガイタチは麻酔から休息覚醒し 、10〜20分以内に運動状態となる。動物を麻酔覚醒の間およびシスプラチン 注射後4時間、継続して観察し、その後安楽死させる。シスプラチン投与後4時 間の間に生じた嘔気と嘔吐の回数を熟練観察者が記録する。アッセイ4:隔離誘発発声挙動 雌雄の仔モルモットを母動物や同腹仔とともに試験期間中を通じて家族飼育す る。仔が少なくとも2週齢となった時点で、 離乳後に実験を開始する。実験に供するまえに、仔が母動物との離別後に激しい 発生応答を反復して起こすかどうか確認した。約15分間家族ケージから物理的 に隔離した室内の観察ケージ(約55cmx39cm19cm)に仔を個別に収 納し、ベースライン期間の発声の持続時間および/または回数を記録する。5分 より長時間発声した動物を薬剤チャレンジ試験に共する(使用可能な仔の約50 %がこの基準を満たさない場合がある)。試験日には仔には経口投与、皮下注射 または腹腔内注射により被験物質または溶媒を与え、その後即座に母動物と兄弟 の入った家族ケージに戻し、少なくとも30〜60分間(あるいは被験化合物の 経口投与後、経口薬物動態に応じて経口投与後最長4時間まで)保持し、その後 上記したように15分間社会的隔離を行う。薬剤投与日の発生の持続時間および /または回数は各動物の投与前ベースライン値の%として表示するか、または、 溶媒投与動物群で観察された数値と比較する。同じ供試動物を最長6週間週1回 の頻度で反復試験する。各被験化合物は各被験用量につき6〜8匹に投与する。 本発明で使用するNK1拮抗薬に関する適当な選択カスケードは以下の通りで ある。 (i)放射リガンド結合試験におけるヒトNK1受容体への親和性を測定(ア ッセイ1);IC50<10nM、好ましくは、IC50<2nM、特にIC50<1 nMの化合物を選択。 (ii)NK1アゴニストの中枢神経注射により誘発されたアレチネズミの足 踏み挙動を抑制する能力により、化合物がCNSを通過する能力を測定(アッセ イ2);中枢NK1アゴニストチャレンジの直前に投与した場合にはIC50<3 mg/kg i.v.好ましくはIC50<1mg/kg i.v.で、あるいは 、チャレンジ前1時間ではIC50<30mg/kg i.v.好ましくはIC50 <10mg/kg i.v.で足踏み挙動を抑制する化合物を選択。 (iii)中枢NK1アゴニストチャレンジの24時間前に静脈内投与した後 のアレチネズミ足踏み挙動試験における化合物の中枢神経作用持続時間を測定; 上記(ii)において測定したIC50と比較して薬効損失25倍以下の化合物を 選択するが、ただし、24時間前処理の後はIC50<10mg/kgi.v.好 ましくはIC50<5mg/kg i.v.とする。 (iv)薬物動態分析、経口投与後のアレチネズミ足踏み挙動試験における活 性、および/またはケナガイタチにおけるシ スプラチン誘発嘔吐の抑制(アッセイ3)により化合物の経口投与時生体利用性 を測定;ID90<3mg/kg p.o.好ましくはID90<1mg/kg p .o.の化合物を選択。 本発明で使用する特に好ましい化合物は工程(i)〜(iv)に引き続き工程 (v)を実施することにより特定される。 (v)従来のセロトニン作用性薬剤に感受性のアッセイにおける化合物の活性 を測定(アレチネズミにおける薬理学的誘発足踏み挙動の抑制および/または仔 モルモット窮迫発声の抑制(アッセイ))。IC50<20mg/kg、好ましく はIC50<10mg/kgの化合物を選択。 本発明で使用する化合物の更に好ましいものは、工程(i)のNK−1受容体 結合基準を満足し、更に、非特異的蛋白結合を観察するためにヒト血清アルブミ ン(HSA)存在下でインキュベートする場合に親和性の変動が5倍以下となる 化合物から選択される。 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬の一例は、化合物2−(R)−(1− (R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ)−3− (S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1 ,2,4 −トリアゾロ)メチル)−モルホリンであり、その製剤は国際特許出願WO95 /16679号に記載されている。上記したアッセイにおいて、この化合物は以 下の活性を示している。 ヒトNK-1受容体結合: IC50=0.1nM アレチネズミ足踏み挙動(5分): IC50=0.36mg/kg i.v. アレチネズミ足踏み挙動(24時間):IC50=0.33mg/kg i.v. ケナガイタチ嘔吐: ID90<3mg/kg p.o. モルモット発声: IC50=0.73mg/kg p.o. (4時間前投与) 本発明で使用するNK−1受容体拮抗薬の別の一例は、化合物2−(R)−( 1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−エトキシ)− 4−(5−(N,N−ジメチルアミノ)メチル−1,2,3−トリアゾル−4− イル)メチル−3−(S)−フェニルモルホリンであり、その製剤は国際特許出 願WO95/18124号に記載されている。上記した試験において、この化合 物は以下の活性を示している。 ヒトNK-1受容体結合: IC50=0.25nM アレチネズミ足踏み挙動(5分): IC50=0.12mg/kg i.v. アレチネズミ足踏み挙動(24時間): IC50=0.17mg/kg i.v. モルモット発声: IC50=0.5mg/kg s.c. モルモット仔における隔離誘発発声挙動の抑制に関わるアッセイ4はCNS− 通過性NK−1拮抗薬と併用した場合のフルオキセチンの作用の強化を示すため に用いられている。 被験化合物Aは2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメ チル)フェニル)エトキシ)−4−(5−(ジメチルアミノ)メチル−1,2, 3−トリアゾル−4−イル)メチル−3−(S)−フェニルモルホリンである。 被験化合物Bは被験化合物Aの低活性エナンチオマー、即ち、2−(S)−( 1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−4 −(5−(ジメチルアミノ)メチル−1,2,3−トリアゾロ−4−イル)メチル− 3−(R)−フェニルモルホリンである。 被験化合物AおよびBを0.9%食塩水に溶解し、腹部に皮下注射した。溶解 度に限界があったため、フルオキセチンは0.5%メトセルに懸濁し,腹腔内投 与した。注射容量は1mg/kgとした。結果 母動物および同腹仔から隔離されたモルモット仔は隔離の最初の15分間は激 しい発声応答を示した(この間の総持続時間 は約8分)。高度なCNS−通過性NK−1受容体拮抗薬の被験化合物A(0. 25mg/kg、s.c.)またはフルオキセチン(2mg/kg、i.p.) を単独で30分前に予め投与したところ、前日に同じ動物を用いて測定したベー スライン発声応答と比較して、約25%隔離誘発発声挙動が低減した。被験化合 物A(0.25mg/kg、s.c.)およびフルオキセチン(2mg/kg、 i.p.)の組み合わせを投与したところ、隔離誘発発声挙動を実質的に消失さ せた(図1)。この作用のNK−1受容体特異性を低活性エナンチオマーである 被験化合物B(0.25mg/kg、s.c.)が単独では隔離誘発発声挙動を 低減できなかったこと、あるいはフルオキセチン(2mg/kg、i.p.;図 1)の抑制作用を強化できなかったことにより確認した。 上記した結果は、モルモットを用いた窮迫性発声挙動アッセイにおける中枢作 用性のNK−1受容体拮抗薬(被験化合物A)と抗肥満薬フルオキセチンの間の 相乗作用的相互作用の証拠を示すものである。このことは、低活性エナンチオマ ーである被験化合物Bの同じ濃度での併用でフルオキセチンの発声抑制能力を強 化できなかったことに基づけば、特異的NK−1受 容体媒介相互作用を反映しているといえる。この観察結果は中枢作用性NK−1 受容体拮抗薬が臨床的に使用されている選択的セロトニン再取り込み抑制剤(例 えばフルオキセチン)への治療応答を増強することの実験的証拠となり得る。 以下の試験はNK−1受容体拮抗薬と共に投与した場合の食餌誘発肥満マウス におけるSSRIの抗肥満作用の強化を示すために用いられている。食餌誘発肥満マウスにおける摂餌と体重に対するNK−1拮抗薬と選択的セロト ニン再取り込み抑制剤の相互作用の評価マウス: 雄性C57BL/JマウスをJackson Labsより3週齢で入手した 。マウスの半数には甘味コンデンスミルク含有湿潤飼料と標準粉砕げっ歯類用飼 料(70%:30%,v:v)を与えた。湿潤飼料は毎日新しいものを与えた。 これらのマウスはエサ誘発肥満(DIO)とした。残り半数には粉砕げっ歯類用 飼料のみを与えた。これらのマウスは非肥満同腹仔(NOL)とした。飼料およ び水は自由摂取させた。試験期間中マウスは12時間照明/消灯周期(午前4: 00点灯)で飼育した。 マウスの計量は2週間に一回、DIOおよびNOLのマウスの体重が安定する 時点まで(約20週間)行った。その時点でDIOマウスはNOLマウスより有 意に体重が高値であった(p20.01)。DIOマウスはまたインシュリンと グルコースの値が高く、多尿症も見とめられた。摂餌: (全ての摂餌試験は体重の安定したDIOマウスで実施した。投与前に飼料と 水を与えた。) DIOマウスの摂餌に対するNK−1拮抗薬とSSRIの複合作用はSSRI 、NK−1拮抗薬、またはSSRIと漸減量のNK−1拮抗薬の組み合わせの投 与の後に観察された摂餌量の変化を観察することにより調べる。 マウスは以下の投与群に無作為に割り付けた。 *生食/生食 *生食/NK−1拮抗薬@20mg/kg *SSRI@3mg/kg/NK−1拮抗薬@20mg/kg *SSRI@3mg/kg/NK−1拮抗薬@10mg/kg *SSRI@3mg/kg/NK−1拮抗薬@5mg/kg マウスには約30分間隔で2回注射した。注射は全て腹腔内 とし、0.2mlの容量で午後3:00〜3:30に行った。注射時に新しい飼 料を与えた。摂餌は各マウスにつき注射後16時間測定した。 結果は生食投与動物に対する相対値としての摂餌の抑制を表した。体重: (全ての体重試験はDIOマウスで実施した。) SSRIとNK−1拮抗薬の組み合わせの体重に対する作用は長期投与の用法 を用いて調べられる。マウスにSSRI、NK−1拮抗薬またはSSRIと漸減 量のNK−1拮抗薬の組み合わせを摂餌評価の場合と同様に投与する。マウスに は一日一回、7日間投与し、体重は試験開始時と終了時に測定する。体重の変化 を生食投与群と比較する。 その際一日当たりの摂餌量を同時に測定する。 以下の実施例は本発明の医薬組成物を説明するものである。 これらの製剤は個別の活性成分を用いて、あるいは、1つの組成物中で活性成 分の組み合わせを用いて製剤してよい。このような複合製剤の場合は、NK−1 受容体拮抗薬とSSRIの比率は活性成分の選択により異なる。実施例1 NK−1拮抗薬50〜300mgとフルオキセチン20mgを含有す る錠剤 量(mg) NK-1拮抗薬 50.0 100.0 300.0 フルオキセチン 20.0 20.0 20.0 微結晶セルロース 80.0 80.0 80.0 変性食用コーンスターチ 80.0 80.0 80.0 乳糖 169.5 119.5 119.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 0.5 0.5 活性成分、セルロース、乳糖およびコーンスターチの一部を混合し、10%コ ーンスターチペーストとともに顆粒化する。得られた顆粒を篩い、乾燥し、残り のコーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混合する。次に得られた顆 粒を圧縮して一錠あたりNK−1受容体拮抗薬を50mg、100mgおよび3 00mg含有する錠剤を成形する。実施例2 非経腸投与用注射剤 量 活性成分 10〜300mg クエン酸1水和物 0.75mg リン酸ナトリウム 4.5mg 塩化ナトリウム 9mg 注射用水 10mlとなる量 リン酸ナトリウム、クエン酸1水和物および塩化ナトリウムを水の一部に溶解 する。活性成分を溶液に溶解または懸濁し、定容とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 31/445 A61K 31/445 C07D 211/00 C07D 211/00 265/32 265/32 413/06 413/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.肥満の治療または予防のための薬剤の製造のためのNK−1受容体拮抗薬お よび選択的セロトニン再取り込み抑制剤の使用。 2.製薬上許容しうる担体または賦形剤の少なくとも1種とともにNK−1受容 体拮抗薬および選択的セロトニン再取り込み抑制剤を含有する肥満の治療または 予防のための医薬組成物。 3.肥満の治療または予防における同時、個別または逐次使用のための複合製剤 としてのNK−1受容体拮抗薬および選択的セロトニン再取り込み抑制剤を含有 する薬品。 4.NK−1拮抗薬受容体のある量および選択的セロトニン再取り込み抑制剤の ある量を、これらがともに有効な症状緩解をもたらすように、肥満の治療の必要 な患者に投与することを包含する上記疾患の治療または予防のための方法。 5.NK−1受容体拮抗薬が下記式I: [式中、 R1は下記: (1)C1-6アルキル、ただし下記より選択される置換基1つ以上で置換され たもの; (a)ヘテロ環、ただしヘテロ環が下記よりなる群から選択されるもの; (A)ベンズイミダゾリル、 (B)イミダゾリル、 (C)イソキサゾリル、 (D)イソチアゾリル、 (E)オキサジアゾリル、 (F)ピラジニル、 (G)ピラゾリル、 (H)ピリジル、 (I)ピロリル、 (J)テトラゾリル、 (K)チアジアゾリル、 (L)チアゾリル、および、 (M)ピペリジニル、 および、ヘテロ環が非置換であるか、または下記から選択される置換基1つ以上 で置換されたもの; (i)C1-6アルキル、ただし非置換であるか、または、ハロ、−CF3、− OCH3またはフェニルで置換されたもの; (ii)C1-6アルコキシ、 (iii)オキソ、 (iv)チオキソ、 (v)シアノ、 (vi)−SCH3、 (vii)フェニル、 (viii)ヒドロキシ、 (ix)トリフルオロメチル、 (x)−(CH2m−NR910、ただしmは0、1または2であり、R9お よびR10は独立して下記より選択されるもの; (I)水素、 (II)C1-6アルキル、 (III)ヒドロキシC1-6アルキル、および、 (IV)フェニル、 (xi)−NR9COR10、ただしR9およびR10は上記のとおり定義される もの、 および、 (xii)−CONR910、ただしR9およびR10は上記のとおり定義され るもの、 よりなる群から選択され; R2およびR3は、独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)C2-6アルケニル、および、 (5)フェニル; よりなる群から選択され; Xは−O−であり; R4であり; R5はフェニル、ただし非置換であるか、ハロにより置換されたものであり; R6、R7およびR8は独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)ハロ、および、 (4)−CF3; よりなる群から選択され; Yは−O−であり;そして、 Zは水素またはC1-4アルキルである]の化合物、または、製薬上許容しうるそ の塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の 薬品または請求項4に記載の方法。 6.NK−1受容体拮抗薬が下記式IIa:[式中、 A1はフッ素またはCF3であり; A2はフッ素またはCF3であり; A3はフッ素または水素であり; R6は任意に=O、=SまたはC1-4アルキル基で置換され、そして、任意に、 式ZNR78の基で置換された窒素原子2つまたは3つを有する5員または6員 のヘテロ環であり、ここで、 ZはC1-6アルキレンまたはC3-6シクロアルキレンであり; R7は水素、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはC3-7シクロアルキル C1-4アルキル、または、C1-4アルコキシまたはヒドロキシで置換されたC2-4 アルキルであり; R8は水素、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルもしくはC3-7シクロアルキ ルC1-4アルキル、または、C1-4アルコキシ、ヒドロキシルまたはN、Oおよび Sから選択されるヘテロ原子1つまたは2つを有する4、5もしくは6損のヘテ ロ脂環族基から選択される置換基1つまたは2つで置換されたC2-4アルキルで あり; あるいは、R7、R8およびそれらが結合している窒素原子が 一緒になって4〜7環原子のヘテロ脂環族基を形成し、これは任意にヒドロキシ 基で置換されており、そして、任意に2重結合を有しており、この環は任意に酸 素もしくはイオウの環原子、基S(O)もしくはS(O)2、または、NHまた はRcが任意にヒドロキシもしくはC1-4アルコキシで置換されたC1-4アルキル であるNRc部分の一部である第2の窒素原子を有し; あるいは、R7、R8およびそれらが結合している窒素原子が一緒になって6〜 12環原子の非芳香族アザビシクロ環を形成し; あるいは、Z、R7およびそれらが結合している窒素原子が一緒になって、酸 素環原子を任意に含む4〜7環原子のヘテロ脂環族基を形成する]の化合物、ま たは、製薬上許容しうるその塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の 組成物、請求項3に記載の薬品または請求項4に記載の方法。 7.NK−1受容体拮抗薬が下記式III: [式中、 R2およびR3は、独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)C2-6アルケニル、および、 (5)フェニル; よりなる群から選択され; R6、R7およびR8は、独立して下記: (1)水素、 (2)C1-6アルキル、 (3)フルオロ、 (4)クロロ、 (5)ブロモ、 (6)ヨード、および、 (7)−CF3; よりなる群から選択され; R11、R12およびR13は、独立して下記: (1)フルオロ、 (2)クロロ、 (3)ブロモ、および、 (4)ヨード; よりなる群から選択され; Aは非置換の1-6アルキルであり; Bは下記: よりなる群から選択され; pは0または1であり; Xは下記: (a)−PO(OH)O-・M+、ただし、M+が製薬上許容しうる1価の対イ オンであるもの、 (b)−PO(O-2・2M+、 (c)−PO(O-2・D2+、ただしD2+が製薬上許容しうる2価の対イオン であるもの、 (d)−CH(R4)−PO(OH)O-・M+、ただしR4が水素またはC1-3 アルキルであるもの、 (e)−CH(R4)−PO(O-2・2M+、 (f)−CH(R4)−PO(O-2・D2+、 (i)−CO−CH2CH2−CO2 -・M+、 (j)−CH(CH3)−O−CO−R5、ただしR5が下記: から選択されるもの、 より選択され; そして、 Yは−O−であり; Zは水素またはC1-6アルキルである]の化合物、または、製薬上許容しうるそ の塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の 薬品または詰求項4に記載 の方法。 8.NK−1受容体拮抗薬が下記式IVa:[式中、 A1はフッ素またはCF3であり; A2はフッ素またはCF3であり; A3はフッ素または水素であり; Xは式NR67の基であるか、またはC−もしくはN−結合イミダゾリル環で あり; Yは水素または任意にヒドロキシ基で置換されたC1-4アルキルであり; R6は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1- 4 アルキル、フェニル、または、C1-4アルコキシもしくはヒドロキシで置換され たC2-4アルキルであ り; R7は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1- 4 アルキル、フェニル、または、C1-4アルコキシ、ヒドロキシもしくはN、Oお よびSから選択されるヘテロ原子1つもしくは2つを有する4、5、または6員 のヘテロ脂環族基から選択される置換基1つもしくは2つで置換されたC2-4ア ルキルであり; あるいは、R6とR7はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7 環原子の飽和または部分飽和のヘテロ環を形成し、その環は任意に、環内に、1 つの酸素原子またはイオウ原子、または、NR8、S(O)もしくはS(O)2か ら選択される基を含んでおり、そして、その環は任意にヒドロキシC1-4アルキ ル、C1-4アルコキシC1-4アルキル、オキソ、Raが水素またはC1-4アルキルで あるCORaまたはCO2Raから選択される基1つまたは2つで置換されており ; あるいは、R6とR7はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、6〜1 2環原子の非芳香族アザビシクロ環系を形成し;そして、 R8は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキルま たはC1-4アルコキシC1-4アルキルである]の化合物、または、製薬上許容しう るその塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記 載の薬品または請求項4に記載の方法。 9.NK−1受容体拮抗薬が下記式V: [式中、 Yは(CH2nであり、ここでnは1〜4の整数であり、そして、上記(CH2n内の炭素−炭素1重結合の何れか1つは任意に炭素−炭素2重結合に置き換 えられてよく、そして、上記(CH2n内の炭素原子の何れか1つは任意にR4 で置換されてよく、そして、上記(CH2n内の炭素原子の何れか1つは任意に R7で置換されてよく; Zは(CH2mであり、ここでmは0〜6の整数であり、そして、上記(CH2m内の炭素−炭素1重結合の何れか1つは 任意に炭素−炭素2重結合または炭素−炭素3重結合に置き換えられてよく、そ して、上記(CH2m内の炭素原子の何れか1つは任意にR8で置換されてよく ; R1は水素、または任意にヒドロキシ、C1-4アルコキシもしくはフルオロによ り置換されたC1-8アルキルであり; R2は水素、C1-6の直鎖または分枝鎖のアルキル、C3-7シクロアルキル、た だし該シクロアルキル内のCH2基の1つは任意にNH、酸素またはイオウで置 き換えられていてよいもの;フェニルおよびナフチルから選択されるアリール; インダニル、チエニル、フリル、ピリジル、チアソリル、イソチアゾリル、オキ サゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキノリルから選 択されるヘテロアリール;フェニル−C2-6アルキル、ベンズヒドリルおよびベ ンジル、ただし、該アリールおよびヘテロアリール基ならびに該ベンジル、フェ ニル−C2-6アルキルおよびベンズヒドリルのフェニル部分は任意に、ハロ、ニ トロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6アルキル−O−CO、C1-6アルキル−O−CO−C1-6 アルキル、C1-6アルキル−CO−O、C1-6アルキル−CO−C1-6 アルキル−O−、C1-6アルキル−CO、C1-6アルキル−CO−C1-6アルキル 、ジ−C1-6アルキルアミノ、−CONH−C1-6アルキル、C1-6アルキル−C O−NH−C1-6アルキル、−NHCOHおよび−NHCO−C1-6アルキルから 独立して選択される置換基1つ以上で置換されていてよいものであり;そして該 ベンズヒドリルのフェニル部分は任意にナフチル、チエニル、フリルまたはピリ ジルで置き換えられていてよいもの、から選択される基であり; R5は水素、フェニルまたはC1-6アルキルであり; あるいは、R2とR5はそれらが結合している炭素と一緒になって炭素原子3〜 7つを有する飽和の環を形成し、そこで、該環内のCH2基の1つは任意に酸素 、NHまたはイオウで置き換えられてよく; R3はフェニルまたはナフチル;インダニル、チエニル、フリル、ピリジル、 チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、 テトラゾリルおよびキノリルから選択されるヘテロアリール;ならびに、炭素原 子3〜7つを有するシクロアルキル、ただし該シクロアルキル内の(CH2)基 の1つは任意にNH、酸素またはイオウにより置き換えられて よいものから選択され; ここで、該アリールおよびヘテロアリール基の各々は任意に、置換基1つ以上 で置換されてよく、そして該C3-7シクロアルキルは任意に置換基1つまたは2 つで置換されてよく、該置換基の各々は独立してハロ、ニトロ、C1-6アルキル 、C1-6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、−C O−NH−C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO−NH−C1-6アルキル、−N HCOHおよび−NHCO−C1-6アルキルから選択され; R4およびR7は相互に独立してヒドロキシ、ハロゲン、ハロ、アミノ、オキソ 、シアノ、メチレン、ヒドロキシメチル、ハロメチル、C1-6アルキルアミノ、 ジ−C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル−O−CO、C1-6 アルキル−O−CO−C1-6アルキル、C1-6アルキル−CO−O、C1-6アルキ ル−CO−C1-6アルキル−O−、C1-6アルキル−CO−、C1-6アルキル−C O−C1-6アルキルおよびR2の定義において前述した基から選択され; R6は−NHCOR9、−NHCH29、SO28またはR2、R4およびR7の 定義において前述した基の何れかであり; R8はオキシイミノ(=NOH)またはR2、R4およびR7の定義において前述 した基の何れかであり; R9はC1-6アルキル、水素、フェニルまたはフェニルC1-6アルキルであり; ただし、(a)mが0である場合は、R8は存在せず、(b)R4、R6、R7また はR8がR2と同様に定義される場合は、それが結合している炭素とともにR5と 環を形成することができず、そして(c)R4およびR7が同じ炭素原子に結合し ている場合は、R4およびR7の各々は独立して水素、フルオロおよびC1-6アル キルから選択されるか、または、R4とR7はそれらが結合している炭素と一緒に なって、それらが結合している含窒素環とのスピロ化合物を形成するC3-6飽和 炭素環を成す]の化合物、または、製薬上許容しうるその塩である請求項1に記 載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請求項4に記 載の方法。 10.NK−1受容体拮抗薬が下記式VI: [式中、 基Rはハロゲン原子またはメチル基で任意に2置換または3置換されたフェニ ル基であり; R1は任意に置換されたフェニル、シクロヘキサジエニル、ナフチル、インデ ニルまたは任意に置換されたヘテロ環であり; R2はH、ハロゲン、OH、アルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアル キル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキ シ、カルボキシ、任意に置換されたアルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシ カルボニル、アミノまたはアシルアミノであり; R3は任意に2置換されたフェニルであり; R4は、R5がHである場合はOHまたはフッ素であり; あるいは、R4およびR5はOHであり; あるいは、R4とR5は一緒になって結合を形成する]の化合物、または、製薬 上許容しうるその塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請 求項3に記載の薬品または請求項4に記載の方法。 11.NK−1受容体拮抗薬が下記式VII: [式中、 Arは任意に置換された1、2または3環の芳香族またはヘテロ芳香族の基で あり; Tは結合、ヒドロキシメチレン基、C1-4アルコキシメチレン基またはC1-5ア ルキレン基であり; Ar’は非置換であるか、またはハロゲン好ましくは塩素またはフッ素、トリ フルオロメチル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルから選択される置換基1つ以 上で置換されたフェニル基、ただしここで該置換基は同じかまたは異なっていて よいもの;チエニル基;ベンゾチエニル基;ナフチル基;またはインドリル基で あり; Rは水素、C1-4アルキル、ω−C1-4アルコキシC1-4アルキルまたはω−C2 -4 アルカノイルオキシC2-4アルキルであり; Qは水素であり; あるいは、QとRは一緒になって1,2−エチレン、1,3−プロピレンまた は1,4−ブチレン基を形成し; Am+は下記基: [式中X1、X2およびX3は、それらが結合している窒素原子と一緒になって任意 にフェニルまたはベンジル基で置換されているアザビシクロまたはアザトリシク ロ環を形成する]を示し; A-は製薬上許容しうるアニオンである]の化合物、または、製薬上許容しう るその塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記 載の薬品または請求項4に記載の方法。 12.NK−1受容体拮抗薬が下記式VIII: [式中、 R1は任意に置換されたアラルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアラル キル、アロイル、ヘテロアロイル、シクロアルキルカルボニル、アラルカノイル 、ヘテロアリールアルカノイル、アラルコキシカルボニルもしくはアリールカル バモイル基であ るか、または、任意に低級アルカノイルもしくはカルバモイル−低級アルカノイ ル基でN置換されたα−アミノ酸のアシル基であり; R2はシクロアルキルまたは任意に置換されたアリールまたはヘテロアリール 基であり; R3は水素、任意にカルボキシまたはエステル化またはアミド化されたカルボ キシで置換されたアルキル、カルバモイルまたはアルカノイルまたはアルケノイ ル基であり; R4は任意に置換されたアリール基または任意に置換された部分飽和ヘテロア リール基であり; X1はメチレン、エチレン、結合、任意にケタール化されたカルボニル基また は任意にエーテル化されたヒドロキシメチレン基であり; X2はアルキレン、カルボニルまたは結合であり;そして、 X3はカルボニル、オキシ−低級アルキル、オキソ(アザ)−低級アルキル、 または、アルキル基であってフェニル、ヒドロキシメチル、任意にエステル化ま たはアミド化されたカルボキシ,または(α位以外において)ヒドロキシで置換 されたものである]の化合物、または、製薬上許容しうるその塩である請 求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請 求項4に記載の方法。 13.NK−1受容体拮抗薬が下記式IX:[式中、 R1はアリールまたは下記式: の基であり; XはCHまたはNであり;そして、 ZはOまたはN−R5であり、ここでR5は水素または低級アルキルであり; R2は水素または低級アルコキシであり; R3は水素または任意に置換された低級アルキルであり; R4は任意に置換されたアル(低級)アルキルであり; Aはカルボニルまたはスルホニルであり;そして、 Yは結合または低級アルケニレンである]の化合物、または、製薬上許容しう るその塩である請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記 載の薬品または請求項4に記載の方法。 14.NK−1受容体拮抗薬が下記式X: [式中、 R1はインダニル、フェニルおよびナフチルから選択されるアリール;チエニ ル、フリル、ピリジルおよびキノリルから選択されるヘテロアリール;ならびに 炭素原子3〜7つを有するシクロアルキル、ただし該炭素原子の1つは任意に、 窒素、酸素またはイオウで置き換えられていてよいものであり;該アリールおよ びヘテロアリール基の各々は任意に置換基1つ以上で置換されていてよく、そし て、該C3-7シクロアルキルは任意に置換基1つまたは2つで置換されていてよ く、該置換基は独立 してクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、フルオロ基1〜3つで任意に 置換されたC1-10アルキル、フルオロ基1〜3つで任意に置換されたC1-10アル コキシ基、アミノ、C1-10アルキル−S−、C1-10アルキル−S(O)−、C1- 10 アルキル−SO2−、フェニル、フェノキシ、C1-10アルキル−SO2NH−、 C1-10アルキル−SO2NH−C1-10アルキル−、C1-10アルキルアミノ−ジC1 -10 アルキル、シアノ、ヒドロキシ、炭素原子3〜7つを有するシクロアルコキ シ、C1-6アルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノ、HC(O)NH−およびC1-10 アルキル−C(O)NH−から選択され;そして、 R2は任意にクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、炭素原子3〜7個を有する シクロアルコキシ、フルオロ基1〜3つで任意に置換されたC1-10アルキルおよ びフルオロ基1〜3つで任意に置換されたC1-10アルコキシから独立して選択さ れる置換基1〜3つで任意に置換されたチエニル、ベンズヒドリル、ナフチルま たはフェニルである]の化合物、または、製薬上許容しうるその塩である請求項 1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請求項 4に記載の方法。 15.NK−1受容体拮抗薬が下記式XI:[式中、 R1はC1-4アルコキシ基であり; R2は下記式: で示され; R3は水素またはハロゲン原子であり; R4およびR5は独立して水素またはハロゲン原子、またはC1-4アルキル、C1 -4 アルコキシまたはトリフルオロメチル基であり; R6は水素原子、C1-4アルキル、(CH2mシクロプロピル、−S(O)n1 -4 アルキル、フェニル、NR78、CH2 C(O)CF3またはトリフルオロメチル基であり; R7およびR8は独立して水素原子またはC1-4アルキルまたはアシル基であり ; Xは0または1であり; nは0、1または2であり;そして、 mは0または1である]の化合物、または、製薬上許容しうるその塩である請 求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請 求項4に記載の方法。 16.NK−1受容体拮抗薬が下記式XII: [式中、 mは0、1、2または3であり; nは0または1であり; oは0、1または2であり; pは0または1であり; Rはフェニル、2−または3−インドリル、2−または3−インドリニル、ベ ンゾチエニル、ベンゾフラニルまたはナフチルであり; ここでR基は1つまたは2つのハロ、C1-3アルコキシ、トリフルオロメチル 、C1-4アルキル、フェニル−C1-3アルコキシまたはC1-4アルカノイル基で置 換されていてよく; R1はトリチル、フェニル、ジフェニルメチル、フェノキシ、フェニルチオ、 ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、インドリニル、イ ンドリル、ベンゾチエニル、ヘキサメチレンイミニル、ベンゾフラニル、テトラ ヒドロピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、還元型キノリニル、還元型イ ソキノリニル、フェニル−(C1-4アルキル)−、フェニル−(C1-4アルコキシ )−、キノリニル−(C1-4アルキル)−、イソキノリニル−(C1-4アルキル) −、還元型キノリニル−(C1-4アルキル)−、還元型イソキノリニル−(C1-4 アルキル)−、ベンゾイル−(C1-3アルキル)−、−C1-4アルキルまたは−N H−CH2−R5であり; 該R1基の何れも、ハロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ (C1-4アルキル)アミノまたはC2-4アルカノイルアミノで置換されていてよく ; あるいは、該R1基の何れも、フェニル、ピペラジニル、C3-8シクロアルキル 、ベンジル、C1-4アルキル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、C2-6 アルカノイルアミノ、ピロリジニル、C2-6アルカノイルまたはC1-4アルコキシ カルボニルで置換されていてよく; これらの基の何れもハロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、トリフルオロメ チル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキル)アミノまたはC2-4 アルカノイルアミノで置換されていてよく; あるいは、R1はアミノ、脱離基、水素、C1-4アルキルアミノまたはジ(C1- 4 アルキル)アミノであり; R5はピリジル、アニリノ−(C1-3アルキル)−またはアニリノカルボニルで あり; R2は水素、C1-4アルキル、C1-4アルキルスルホニル、カルホキシ−(C1-3 アルキル)−、C1-3アルコキシカルボニル−(C1-3アルキル)−または−CO −R6であり; R6は水素、C1-4アルキル、C1-3ハロアルキル、フェニ ル、C1-3アルコキシ、C1-3ヒドロキシアルキル、アミノ、C1-4アルキルアミ ノ、ジ(C1-4アルキル)アミノまたは−(CH2q−R7であり; qは0〜3であり; R7はカルボキシ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオ キシ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4アルキル)アミノ、C1-6アル コキシカルボニルアミノまたはフェノキシ、フェニルチオ、ピペラジニル、ピペ リジニル、ピロリジニル、モルホリニル、インドリニル、インドリル、ベンゾチ エニル、ベンゾフラニル、キノリニル、フェニル−(C1-4アルキル)−、キノ リニル−(C1-4アルキル)−、イソキノリニル−(C1-4アルキル)−、還元型 キノリニル−(C1-4アルキル)−、還元型イソキノリニル−(C1-4アルキル) −、ベンゾイル−C1-3アルキルであり; これらアリールまたはヘテロ環のR7基の何れもハロ、トリフルオロメチル、 C1-4アルコキシ、C1-4アルキル、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ(C1-4ア ルキル)アミノまたはC2-4アルカノイルアミノで置換されていてよく; あるいは、これらR7基の何れも、フェニル、ピペラジニル、 C3-8シクロアルキル、ベンジル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、 ピロリジニル、C2-6アルカノイルまたはC1-4アルコキシカルボニルで置換され ていてよく; これらの基の何れもハロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1-4アルコキシ、 C1-4アルキル、C1-4アルキルアミノ,ジ(C1-4アルキル)アミノまたはC2-4 アルカノイルアミノで置換されていてよく; R8は水素またはC1-8アルキルであり; R3はフェニル、フェニル−(C1-6アルキル)−、C3-8シクロアルキル、C5 -8 シクロアルケニル、C1-8アルキル、ナフチル、C2-8アルケニルまたは水素で あり、 水素を除く該基の何れも1つまたは2つのハロ、C1-3アルコキシ、C1-3アル キルチオ、ニトロ、トリフルオロメチルまたはC1-3アルキル基で置換されてい てもよく;そして、 R4は水素またはC1-3アルキルであり; ただし,R1が水素またはハロである場合はR3はフェニル、フェニル−(C1- 6 アルキル)−、C3-8シクロアルキル、C5-8シクロアルケニルまたはナフチル である]の化合物、または、製薬上許容しうるその塩である請求項1に記載の使 用、 請求項2に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請求項4に記載の方法。 17.NK−1受容体拮抗薬が経口活性を有し、長時間作用し、CNS−通過性 である請求項1〜16の何れか一項に記載の使用、組成物、薬品または方法。 18.NK−1受容体拮抗薬がEP−A-0577394、WO−A-95085 49、WO−A-9518124、WO−A-9523798およびWO−A-9 605181に記載の化合物群から選択される請求項1に記載の使用、請求項2 に記載の組成物、請求項3に記載の薬品または請求項4に記載の方法。 19.NK−1受容体拮抗薬が、 2−(S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−3(S )−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2 ,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ) メチル)−3−(S)−フェニル−モルホリン; 2−(S)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)−4−( 3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)−3−(S )−フェニル−モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ −1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(5−(N,N−ジメチルアミノ)メチル−1,2,3−トリ アゾル−4−イル)メチル−3−(S)−フェニルモルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(5−(N,N−ジメチルアミノ)メチル−1,2,3−トリ アゾル−4−イル)メチル−3−(S)−(4−フルオロフェニル)モルホリン ; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(4−モノホ スホリル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(1−モノホ スホリル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(2−モノホ スホリル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキシ ホスホリル−1H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(S)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(1−モノホ スホリル−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン; 2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル) エトキシ)−4−(4−N,N−ジメチルアミノブト−2−イン−イル)−3− (S)−(4−フルオロフ ェニル)モルホリン; または製薬上許容しうるその塩、 から選択される請求項1に記載の使用、請求項2に記載の組成物、請求項3に記 載の薬品または請求項4に記載の方法。 20.選択的セロトニン再取り込み抑制剤がフルオキセチン、フルボキサミン、 パロキセチンおよびセルトラリン;または製薬上許容しうるその塩から選択され る請求項1〜19の何れか一項に記載の使用、組成物、薬品または方法。
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