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JP2001522809A - 宿主由来タンパク質結合hcv:医薬、診断薬および精製用途 - Google Patents

宿主由来タンパク質結合hcv:医薬、診断薬および精製用途

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Publication number
JP2001522809A
JP2001522809A JP2000520142A JP2000520142A JP2001522809A JP 2001522809 A JP2001522809 A JP 2001522809A JP 2000520142 A JP2000520142 A JP 2000520142A JP 2000520142 A JP2000520142 A JP 2000520142A JP 2001522809 A JP2001522809 A JP 2001522809A
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JP
Japan
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hcv
protein
infection
binding
fragment
Prior art date
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JP2000520142A
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ヘールト・メールテンス
エリック・デプラ
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Fujirebio Europe NV SA
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 ヒト蛋白アネキシンV、チューブリンおよびアポリポ蛋白BはC型肝炎ウイルスエンベロープ蛋白E1および/またはE2に結合するという知見、ならびにC型肝炎ウイルス感染を診断および治療するためのこれらのヒト蛋白の使用を記載する。HCVエンベロープ蛋白を豊富化させるためのこれらの蛋白の使用、ならびにHCVのこれらのヒト蛋白への結合を阻害する分子の使用、ならびにE1および/E2結合ドメインを用いたワクチンも開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、HCVに関する有効な感染系の開発、およびヒトタンパク質アネキ
シンV、チューブリンおよびアポリポタンパク質BがC型肝炎ウイルスエンベロ
ープタンパク質E1および/またはE2と結合するという知見に基づき、C型肝
炎ウイルスでの感染を診断し、治療するためのこれらのヒトタンパク質の使用に
関する。本発明はさらに、HCVエンベロープタンパク質を豊富化するための後
者タンパク質の使用およびHCVのこれらのヒトタンパク質との結合を抑制する
分子、ならびにE1および/またはE2結合領域を用いるワクチンに関する。
【0002】 発明の背景 C型肝炎ウイルス(HCV)感染症は先進国および発展途上国のいずれにおい
ても主な健康問題である。世界の人口の約1ないし5%がこのウイルスに感染し
ていると推定され、慢性感染者は世界中で1億7500万人にのぼる。HCV感
染は、輸血に関連する肝炎の最も重大な原因であると考えられ、進行して慢性肝
障害になることが多い。さらに、HCVが肝細胞癌の誘発に関与するということ
も実証されている。したがって、信頼性のある診断法および有効な治療手段の需
要が高い。さらに、HCVで汚染された血液製剤についての感度の良い特異的な
スクリーニング法およびHCV培養の改良法が必要とされる。 HCVは、少なくとも3つの構造タンパク質および少なくとも6つの非構造タ
ンパク質をコードする約9.8キロベースの(+)鎖RNAウイルスである。構
造タンパク質はまだ機能的には確認されていないが、1つのコアタンパク質およ
び2つのエンベロープタンパク質E1およびE2からなると考えられる。E1タ
ンパク質は192個のアミノ酸からなり、HCV遺伝子型に応じて5ないし6個
のN−グリコシル化部位を含み、一方、E2タンパク質は363ないし370個
のアミノ酸からなり、HCV遺伝子型に応じて11個までのN−グリコシル化部
位を含む(論評については、MaertensおよびStuyver、1997
参照)。後者のエンベロープタンパク質は、エシェリヒア・コリ(Escher
ichia coli)、バクロウイルス、酵母および哺乳動物発現系を用いる
組換え技術により産生されてきた。高等真核細胞および特に哺乳動物細胞培養物
における発現系の使用により、質の高いエンベロープタンパク質が得られる。す
なわち、これらはHCV患者から回収された抗体により有効に認識される( M aertensら、1994、de Martynoffら、1996)。 生きたウイルスの標準化感染はHCVの真核細胞との結合パラメータの研究に
ついての必要条件である。しかしながら、HCVによる真核細胞の調節可能な感
染には問題がある。この問題の部分的解決法として、HCVの生産的感染を支持
するDaudi細胞系が選択された(Shimizuら、1996)。しかしな
がら、感染させるための接種物から、Molt−4細胞およびDaudi細胞に
おいてさえも種々の結果が得られた。したがって、たとえばHCVのその標的真
核細胞との相互作用を妨害する薬剤の開発に関する比較研究は困難である。した
がって、HCVによる真核細胞の有効で、信頼性のある感染を保証する方法が早
急に望まれる。
【0003】 HCVエンベロープタンパク質E1およびE2は互いに相互作用して、ヘテロ
オリゴマー複合体を形成する。これらのHCVエンベロープタンパク質の厳密な
役割はまだ解明されていないが、ウイルスの標的細胞との結合の原因であること
が示唆されている。実際、E2の高度に変化しうるアミノ末端(すなわち、超可
変領域I)を主に含むE2の標的細胞との結合は、何人かの著者により記載され
ている(Farciら、1996;Shimizuら、1994;Zibert
ら、1995およびRosaら、1996)。さらに、いくつかの宿主タンパク
質がエンベロープタンパク質の一方または両方と結合することが証明されている
。例えば、シャペロンタンパク質カルネキシンはE1およびE2の両方と相互作
用し、そのために、両エンベロープタンパク質の正確なフォールディングを支持
することが証明されている(Deleersnyderら、1997)。さらに
、ラクトフェリンは、乳中に主に見られるタンパク質であるが、両エンベロープ
タンパク質と結合することが実証されている(Yiら、1997b)。しかしな
がら、この相互作用の役割は明らかでない。 E2と特異的に結合する24kD a血漿膜タンパク質が記載されている[WO97/09349(Abrigna
ni)]。後者のタンパク質は、HCVについての細胞受容体であることが示唆
されている。さらに、肝臓内皮細胞およびマクロファージ上のマンノース受容体
ならびに肝臓細胞上のアシアログリコプロテイン受容体はE1およびE2タンパ
ク質によりHCVの受容体として機能することが示唆されている[WO92/0
8734(Ralstonら)]。加えて、患者の血清中のHCVのRNAは血
清のLDL−フラクションと結合してみられることが多い(Thomssonら
、1992&1993;Agnelloら、1996&1997)。この発見の
特徴はまだ解明されていない。 いくつかのHCV−結合タンパク質があわせて文献に記載されている。しかし
ながら、ヒトタンパク質アネキシンV、アポリポタンパク質B、またはチューブ
リンのC型肝炎ウイルスエンベロープタンパク質E1および/またはE2との結
合に関する先行技術はない。また、HCVとLDL間の相互作用は関連するLD
Lの成分、すなわち、タンパク質、脂質または糖質に関しても、関連するHCV
タンパク質の領域、すなわちエンベロープタンパク質E1および/またはE2に
関して解明されていない。
【0004】 アネキシンV(エンドネキシンIIともいう 胎盤抗凝血性タンパク質、PP
4またはリポコルチンV)は、アネキシンとして公知の、32と67kDaの間
の分子量を有するCa2+−依存性リン脂質結合タンパク質に構造的に密接に関連
した科に属する(Klee、1988;Zaks & Creutz、1990
)。アネキシンVは、例えば肝臓、脾臓、肺、腸および胎盤などの種々の組織に
おいてみられる(Walkerら、1990)。該タンパク質は、 Ca2+−依 存的に胎盤膜と結合し(Haiglerら、1987)、血液の凝固を抑制し(
Grundmanら、1988)、インビトロのホスホリパーゼA2活性を抑制
することが記載されている(Pepinskyら、1988)。他の研究者らは
、アネキシンVが一体の膜タンパク質のように挙動し、カルシウム選択性カチオ
ンチャンネルを形成することを証明している(Rojasら、1990;Bia
nchiら、1992)。 本発明者らは、ヒト肝臓血漿膜上に存在するアネキシンVは、B型肝炎ウイル
ス(HBV)のエンベロープ糖タンパクの1つである「小」HBsAgと特異的
にCa2+−依存的に結合することを最近実証した(Hertogsら、1993
;WO94/01554)。HBsAgとアネキシンV間の受容体−リガンド関
係は、自然のヒト肝臓アネキシンまたは組換えアネキシンVで免疫されたウサギ
、あるいはウサギ抗アネキシンV IgGのF(ab’)2フラグメントで免疫 されたニワトリはHBsAgを特異的に認識する抗イディオタイプ抗体(Ab2
)を自発的に生じる(Hertogsら、1994)という観察によりさらに支
持される。HCVはフラビビリデ(flaviviridae)科に属するRN
Aウイルスであり、HBVはヘパドナウイルス(hepadnaviruses
)科に属するDNAウイルスであり、 アネキシンのHCVのE1またはE2と の結合は全く予想されなかった。
【0005】 チューブリンは、ほとんどの真核細胞においてみられる可溶性タンパク質であ
り、細胞中の微小管の主なタンパク質サブユニットである。微小管は、有糸分裂
および減数分裂紡錘体、および神経細胞の軸索の主要な成分である。微小管はさ
らに、受容体キャッピングなどの種々の細胞表面特性の維持における細胞内輸送
のいくつかの態様に関与し、細胞の全体の形態および内部細胞質構造を確立する
。ニューロンから抽出されたチューブリンは、約100kDaの二量体であり、
各二量体は2つのポリペプチド、α−チューブリン(50kDa)およびβ−チ
ューブリン(50kDa)からなり、これらは密接に関連したアミン酸配列を有
する(Albertsら、1983)。 チューブリンはセンダイウイルスの転写に関与し(Takagiら、1996
)、単純ヘルペスウイルス1型(Hammondら、1996)およびタバコモ
ザイクウイルス(McLeanら、1995)の細胞内輸送に関与することが証
明されている。チューブリンはさらに水疱性口内炎ウイルスのマトリックスタン
パク質と相互作用するらしい(Melkiら、1994)。 アポリポタンパク質B(ApoB)は低密度リポタンパク質(LDL)の主要
なタンパク成分である。その脂質−キャリア特性に関わらず、apoBは新たに
合成されたトリグリセリド豊富な粒子の血漿中への分泌に関与し、さらにLDL
の取り込みおよび分解の原因である高親和性膜受容体に対するリガンドである(
Scanu、1987)。E1はLDLとの結合に関与するが(Monazah
ianら、1995)、直接相互作用するE1の特定の領域は明らかにされてい
ない。さらに、E1のLDLとの結合がLDLの脂質または糖成分あるいはタン
パク成分のいずれかにより媒介されるかどうかは明らかでない。
【0006】 このように、ヒトタンパク質アネキシンV、チューブリンまたはapoBのC
型肝炎ウイルスエンベロープタンパク質E1および/またはE2との結合がHC
Vを診断するための信頼できる方法論的手段およびHCV感染を治療または予防
するための有効な治療薬の開発につながることを証明または示唆した先行技術は
存在しない。アネキシンおよびチューブリンは他のウイルスと相互作用すること
が記載されているが、特に記載されたウイルスはいずれもフラビウイルス(fl
avivirus)またはペスチウイルス(pestivirus)科に属さな
いので、HCVとの相互作用を示唆する証拠はない。
【0007】 発明の目的 文献から、HCVの信頼できる診断法、信頼できるワクチン、および有効な治
療薬および予防薬が早急に望まれていることは明らかである。加えて、HCVで
汚染された血液製剤の感度の良い特異的なスクリーニング法およびHCVの培養
の改良法が信頼できる感染プロトコルとならんで必要とされる。どのヒトタンパ
ク質がHCVと結合するか、HCVについての推定受容体として機能するかを知
ることは、有効な診断手段および治療薬をデザインする助けとなる。この点で、
本発明は、ヒトタンパク質アネキシンV、チューブリンおよびアポリポタンパク
質BがE1およびE2タンパク質から構成されるそのエンベロープ複合体を介し
てHCVと結合するという驚くべき発見に基づく。
【0008】 したがって、本発明は、 HCV感染症を治療するための組成物の調製、または HCV感染症の診断法、または HCVタンパク質の精製法、または 細胞培養におけるHCVの増殖法 に用いるためのアネキシンV、チューブリンおよびアポリポタンパク質Bからな
る群より選択されるヒトタンパク質、またはその機能的に等価な変異体またはフ
ラグメントを提供することを目的とする。 より詳細には、本発明は前記のタンパク質を提供することを目的とし、前記タ
ンパク質、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントはHCVと、よ
り好ましくはHCVのエンベロープタンパク質E1および/またはE2と結合す
る。
【0009】 加えて、本発明は前記のタンパク質を提供することを目的とし、前記アネキシ
ンV、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントはE1のアミノ酸3
07−326および/またはE2のアミノ酸413−467と結合する。 加えて、本発明は前記のようなタンパク質を提供することを目的とし、前記チ
ューブリン、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントはE1のアミ
ノ酸192−326および/またはE2のアミノ酸384−673と結合する。 加えて、本発明は前記のようなタンパク質を提供することを目的とし、前記ア
ポリポタンパク質B、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントはE
1のアミノ酸192−263および/またはのアミノ酸288−326と結合す
る。 本発明はさらにHCV E1および/またはE2ペプチド、または機能的等価
物、またはその変異体を含み、前記のようなヒトタンパク質についての結合領域
を含む組成物を提供することを目的とし、前記組成物は予防または治療に用いる
ことができる。このような組成物はウイルスの生活環を直接妨害する抗体を生じ
させるために用いることができ、したがって非常に有効である。さらに、ペプチ
ドまたはその機能的等価物は自然の相互作用と競合し、したがってウイルス生活
環を直接抑制する薬剤として用いることができる。
【0010】 前記のヒトタンパク質、またはそのいずれかの機能的に等価な変異体またはフ
ラグメント、および担体を含む、HCVでの感染を治療するために用いられる組
成物を提供することも本発明の目的である。組成物はHCVの生活環における基
本的機能を標的とし、非常に有効で、あらゆるHCV遺伝子型に対して交差防御
性であることが期待される。 宿主タンパク質およびHCVエンベロープタンパク質間の相互作用は本明細書
に開示された例(すなわち、チューブリン、アネキシンVおよびアポリポタンパ
ク質B)に限定されないことは明らかである。 したがって、HCVエンベロープタンパク質と相互作用し、HCVでの感染を
治療するための薬剤の調製において用いることができるいずれかの宿主タンパク
質、またはその機能的等価な変異体またはフラグメント、あるいはHCVでの感
染の診断法、あるいはHCVタンパク質の精製法、あるいは培地におけるHCV
の増殖法を提供することは本発明の目的の一つである。
【0011】 本発明はさらに体液のサンプル中でHCVを前記のような宿主タンパク質、ま
たはその機能的等価な変異体またはフラグメントと接触させ、体液のサンプル中
でHCVの前記の宿主タンパク質、またはその機能的等価な変異体またはフラグ
メントとの結合を確認することを含む、HCVへの暴露またはHCVによる感染
の診断法を提供することを目的とする。例えば、HCV粒子の捕捉および/また
は検出にapoB、チューブリンおよび/またはアネキシンを用いることができ
る。 さらに、本発明は、HCVエンベロープタンパク質を含む組成物を前記のよう
なヒトタンパク質、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントと接触
させ、前記タンパク質、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントと
結合する組成物の部分を単離することを含むHCVエンベロープタンパク質の精
製法を提供することを目的とする。 本発明はさらに、固体支持体、前記のようなヒトタンパク質または機能的に等
価な変異体またはそのフラグメント、および体液のサンプル中HCVと前記のよ
うなヒトタンパク質、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントの間
に形成された複合体の確認を可能にするような適当なマーカーを含んでなるHC
Vの存在を検出するための分析キットを提供することを目的とする。
【0012】 加えて、本発明は、前記のようなヒトタンパク質、または機能的に等価な変異
体またはそのフラグメントを過剰に発現する細胞を提供し、HCVで細胞を感染
させ、感染した細胞を培養することを含む、細胞培養物中でのHCVの増殖法を
提供することを目的とする。 さらに、本発明は血漿、血清または他の生物学的液体中のHCVの存在を減少
または除去するための方法であって、前記生物学的液体を前記のようなヒトタン
パク質、または機能的に等価な変異体またはそのフラグメントと接触させ、前記
生物学的液体を前記タンパク質、または機能的に等価な変異体またはそのフラグ
メントから分離することを含む方法を提供することを目的とする。 さらに、本発明は血漿、血清、または他の生物学的液体中の抗−HCV抗体を
測定する方法であって、前記のようなヒトタンパク質、または機能的に等価な変
異体またはそのフラグメントとの結合のために生物学的液体中の抗体と既知量の
HCVエンベロープタンパク質間で競合的結合をさせ、結合したHCVエンベロ
ープタンパク質の量を測定することを含む方法を提供することを目的とする。 本発明はさらに、HCVと前記のようなヒトタンパク質、または機能的に等価
な変異体またはそのフラグメント間の結合を調節する分子をスクリーンする法を
提供することを目的とする。
【0013】 本発明はさらにHCVと前記のようなヒトタンパク質、または機能的に等価な
変異体またはそのフラグメント間の結合を調節する分子を含む組成物を提供する
ことを目的とする。 本発明はさらに、精製されたHCV粒子を用いることによるHCVについての
真核細胞のインビトロ感染法を提供することを目的とする。より詳細には、前記
HCV粒子を含有する溶液を超遠心することによりHCV粒子を精製することで
ある。より詳細には、前記HCV粒子を含有する体液を超遠心することによりH
CV粒子を精製することである。より詳細には、Daudi、Molt、Hep
G2、またはいずれかのインビトロのB−、T−マクロファージ、肝細胞または
肝癌細胞系を前記精製されたHCV粒子で感染させることである。 本発明はさらに、E1および/またはE2タンパク質の含量に関する前記精製
HCV粒子の特徴付けを目的とする。さらに、本発明はE1および/またはE2
に対する抗体の含量に関する前記精製HCV粒子の特徴付けを目的とする。さら
に、本発明はLDLの含量に関する前記精製HCV粒子の特徴付けを目的とする
。さらに、本発明はアポリポタンパク質Bの含量に関する前記精製HCV粒子の
特徴付けを目的とする。 本発明はさらにHCVと真核細胞間の結合を調節する分子をスクリーニングす
るために用いられるインビトロウイルス感染系を提供することを目的とする。 加えて、本発明は前記のようなHCV粒子を精製し、前記のような宿主細胞を
感染させ、感染の多重度を測定することからなる、HCVへの暴露またはHCV
による感染の診断に用いられるウイルス感染系を提供することを目的とする。 最後に、本発明はSEQ ID NO1ないし6(表4)により定義される単
離されたHCV E1および/またはE2ペプチド、またはそのいずれかのフラ
グメントを提供することを目的とし、前記配列はアネキシンV、チューブリンお
よび/またはアポリポタンパク質Bと結合する。
【0014】 本発明の目的はすべて以下に記載する態様と合致する。 表および図面の簡単な説明 表1はHCVを含有する血清(42および46、「前」)およびそれ由来の接
種物(42および46、「後」)の特徴付けを示す(「E1/E2」=E1およ
び/またはE2タンパク質のレベル;「pos」=陽性;「neg」=陰性;「
nd」=測定せず;「遺伝子型」=HCVの遺伝子型)。 表2は表1において特徴付けされた接種物42および46を用いてDaudi
B細胞を感染させた後に測定されたHCV−RNAのレベルを示す(「CF」
=細胞フラクション;「SN」=上清;「−」=陰性;「+」=PCRの第二(
ネステッド(Nested))ラウンド後陽性;「+(+)」=PCRの第一ラウンド
後わずかに陽性、ネステッドPCR後確定;「++」=PCRの第一ラウンド後
陽性)。 表3は異なる細胞系に対するE1またはE2の結合についてのFACS分析の
結果を示す(「−」=結合なし;「(+)」=弱い結合[S(シグナル)/N(
ノイズ):1〜2);「+」=明らかな結合(S/N 2〜3);「++」=強
い結合(S/N>3);nd=測定されず)。 表4は、本発明において用いられるE1およびE2タンパク質フラグメントの
アミノ酸配列および対応するSEQ ID NOを列挙する。
【0015】 発明の詳細な記載 本明細書において記載する本発明は、すでに出版された研究および係属中の特
許出願を参考にする。例えば、このような研究は、科学論文、特許または係属中
の特許出願を含む。前記または以下に記載するこれらの出版物および出願はすべ
て出典明示により本発明の一部とする。 本発明はHCVエンベロープタンパク質E1および/またはE2がヒトタンパ
ク質と結合するという知見に基づく。「結合する」なる用語は、E1および/ま
たはE2タンパク質がヒトタンパク質と物理的に結合し、相互作用することを意
味する。この点に関して、「結合領域」なる用語は、ヒトタンパク質と結合でき
るE1および/またはE2の特定のアミノ酸鎖を意味する。ウイルスタンパク質
のヒトタンパク質との結合は蛍光フローサイトメトリー、結合−、ELISA−
およびRIA−型分析または競合分析などのいずれかの当業界で公知の方法また
は分析法により証明することができる(実施例の項およびHertogsら、1
993参照)。
【0016】 HCVエンベロープタンパク質E1およびE2は前記(発明の背景参照)、M
ajorおよびFeinstone(1997)およびWO92/08734(
Ralstonら)に記載された十分に特質化されたHCVタンパク質、または
そのフラグメント、または機能的に等価な変異体に関連する。前記フラグメント
および機能的に等価な変異体は本来以下に記載するようなヒトタンパク質と結合
する性質を有することは明らかである。さらに、HCV E1および/またはE
2タンパク質の機能的に等価な変異体はあらゆるHCV遺伝子型、およびHCV
−関連ウイルス、たとえばHGV、GBV−AおよびGBV−Bなどのいずれか
のE1および/またはE2エンベロープタンパク質に関連することは明らかであ
る。これらのタンパク質はWO96/04385(Maertensら)および
実施例の項に記載されたものにより得ることができる。 本発明において用いられるタンパク質は、HCV遺伝子型1b配列由来であり
、de Martynoffら(1996)により記載されている。E1および
E2はいずれも截形タンパク質として哺乳動物細胞により産生され、E1(aa
192−326)およびE2(384−673)と表される。
【0017】 「ヒトタンパク質」なる用語は、いずれかのヒトタンパク質(すなわち、多く
の天然の非常に複雑なアミノ酸の組み合わせ)、またはそのフラグメント(すな
わち、たとえばポリペプチドおよびペプチドなどの前記タンパク質由来のより少
ないアミノ酸のより簡単な組み合わせ)を意味し、これらはHCVエンベロープ
タンパク質E1および/またはE2と結合する。これらのヒトタンパク質は、い
ずれかのヒト細胞または細胞系から、WO/9709349(Abrignan
i)に記載されているものおよび本出願の実施例の項に記載されているような当
業界で公知のいずれかの方法により抽出でき、当業界で公知のいずれかの方法に
より特徴付けでき、配列決定できる。結果として、後者のタンパク質はさらにM
aniatisら(1982)により記載されているような組換えDNA技術の
手段によっても産生することができる。本明細書において記載するような前記タ
ンパク質由来のポリペプチドおよびペプチドは当業界で公知の方法、たとえばH
oubenweyl(1974)およびAtherton & Shepard
(1989)により記載されているような古典的な化学合成、またはMania
tisら(1982)により記載されているような組換えDNA技術の手段によ
り調製することができる。「ポリペプチド」および「ペプチド」なる用語は、前
記タンパク質より少ないアミノ酸をその配列中に含むアミノ酸(aa)のポリマ
ーを意味し、グリコシル化、アセチル化、ホスホリル化、脂肪酸などでの修飾な
どの転写後の修飾は意味しないが、除外もしないことは明らかである。例えば、
1またはそれ以上のaa(天然でないaaも含む)類似体を含むポリペプチドお
よびペプチド、置換された結合を有するポリペプチドおよびペプチド、ポリペプ
チドおよびペプチドの突然変異体または天然の配列の変異体、システイン残基間
にジスルフィド結合を含むポリペプチドおよびペプチド、ならびに当業界で公知
の他の修飾がこの定義に含まれる。
【0018】 より詳細には、本発明は周知のヒトタンパク質アネキシンV、チューブリンお
よびアポリポタンパク質B(発明の背景の項参照)、またはアネキシンV、チュ
ーブリンまたはアポリポタンパク質Bの機能的等価物またはフラクションであっ
て、HCVでの感染症を治療するための組成物、またはHCVでの感染症の診断
法、またはHCVタンパク質の精製法、または細胞培養物におけるHCVの増殖
法において用いられるものに関する。「機能的等価物」なる用語は、HCVと結
合するアネキシンV、チューブリンおよびアポリポタンパク質Bのいずれかの明
らかな等価物、たとえばタンパク質のアネキシンファミリーの他のメンバーまた
はチューブリン−アルファまたはチューブリン−ベータ(発明の背景の項参照)
に関する。「機能的フラグメント」なる用語は、HCVと結合する前記定義のよ
うないずれかのポリペプチドまたはペプチドに関する。さらに、本発明はタンパ
ク質アネキシンV、チューブリンおよびアポリポタンパク質B、またはアネキシ
ンV、チューブリンおよびアポリポタンパク質Bの機能的等価物またはフラグメ
ントのHCV、特にHCVエンベロープタンパク質E1およびE2との結合に関
する。 より詳細には、本発明はチューブリンのE1のアミノ酸192−326および
E2のアミノ酸384−673との結合に関する。 本発明はさらにアネキシンVのE1のアミノ酸307−326およびE2のア
ミノ酸413−467との結合に関する。 本発明はさらにアポリポタンパク質BのE1のアミノ酸192−263および
E2のアミノ酸288−326との結合に関する。 E1およびE2のアミノ酸領域は、MaertensおよびStuyver(
1997)に記載されているHCVポリタンパク質の開始メチオニンから始まる
aaナンバリングを用いる典型的な遺伝子型1b配列のaaナンバリングを参照
する。
【0019】 本発明はさらに、前記のようなタンパク質、または機能的等価物またはその変
異体、および担体を含んでなる、HCVでの感染症を治療するための組成物に関
する。HCVでの感染症を治療するための組成物なる用語は、HCVでの感染症
、または他の非−A、非−B型肝炎ウイルス、たとえばHGV、GBV−A、G
BV−B、または他の関連するウイルスでの密接に関連する感染症を予防、改善
または治療するための前記定義のいずれかのタンパク質、ポリペプチドまたはペ
プチドに関する。「HCVでの感染」なる用語は、HCVのいずれかの遺伝子型
または遺伝子型のいずれかの混合物での感染を意味することは明らかである。よ
り詳細には、HCVでの感染症を治療するための組成物とは、前記のようなタン
パク質、ポリペプチドまたはペプチドと医薬上許容される担体または賦形剤(い
ずれの用語も変換可能に用いることができる)とを含んでなる、HCVでの感染
を治療するための医薬組成物に関する。当業者に公知の適当な担体または賦形剤
は、生理的食塩水、リンガー溶液、デキストロース溶液、ハンクス液、固定化油
、オレイン酸エチル、生理的食塩水中5%デキストロース、等張性および化学的
安定性を向上させる物質、緩衝液および保存料である。他の適当な担体は、それ
自身組成物を受容する個人にとって有害な抗体の産生を誘発しないいずれかの担
体、例えばタンパク質、ポリサッカライド、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ
マーアミノ酸およびアミノ酸コポリマーを包含する。「医薬」は当業者の知識の
範囲内のいずれかの適当な方法で投与できる。投与の好ましい経路は非経口であ
る。非経口投与において、本発明の医薬は、前記のような医薬上許容される賦形
剤と組み合わせて溶液、懸濁液またはエマルジョンなどの注射可能な単位投与形
態に処方される。しかしながら、投与量および投与様式は個人に依存する。一般
に、医薬は本発明のタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドが、1μg/kg
と10mg/kgの間、より好ましくは10μg/kgと5mg/kgの間、最
も好ましくは0.1と2mg/kgの間の量で提供されるように投与される。連
続注入も用いることができる。その場合、医薬は5と20μg/kg/分、より
好ましくは7と15μg/kg/分の間の用量で注入することができる。
【0020】 本発明はさらに、体液のサンプル中でHCVを前記のようなタンパク質、また
は前記のような機能的に等価な変異体またはそのフラグメントと接触させ、体液
のサンプル中でHCVの前記のようなタンパク質または前記のような機能的に等
価な変異体またはそのフラグメントとの結合を測定することを含むHCVへの暴
露またはHCVによる感染の診断法に関する。本発明において用いる「診断法」
なる用語は、当業界で公知のイムノアッセイ、たとえばビオチンおよびアビジン
またはストレプトアビジンを用いる分析、ELISAおよび免疫沈降および凝集
検定を意味する。これらの分析法の詳細な記載は、WO96/13590(Ma
ertens & Stuyver)およびCurrent protocol
s in immunology(1992)に記載されている。「体液」なる
用語は、血清、血漿、唾液、胃分泌物、粘液などの器官から得られるいずれかの
液体を意味する。 この点に関連して、本発明はさらに、固体支持体、前記のようなタンパク質ま
たは機能的に等価な変異体またはそのフラグメント、および体液のサンプル中の
HCVと前記のようなタンパク質、または機能的に等価な変異体またはそのフラ
グメントとの間に形成される複合体を決定できる適当なマーカーを含むHCVの
存在を検出する検定キットに関する。「固体支持体」なる用語は、Curren
t protocols in immunology(1992)に記載され
ているような当業界で公知のいずれかの固体支持体を意味する。同様に、「適当
なマーカー」なる用語は、当業界で公知のいずれかのマーカーを意味する( C urrent protocols in immunology、1992)
【0021】 いくつかの生物学的液体は、凝集因子、血清アルブミン、成長ホルモンなどの
他の製品の供給源として用いられる。このような場合、供給源の生物学的液体は
HCVなどのウイルスにより汚染されていないことが重要である。したがって、
本発明はさらに血漿、血清、または他の生物学的液体中のHCVの存在を減少ま
たは除去する方法に関し、該方法は、前記生物学的液体を前記のようなタンパク
質、または機能的に等価な変異体またはそのフラグメントと接触させ、前記生物
学的液体を前記のようなタンパク質、または機能的に等価な変異体またはそのフ
ラグメントから分離することを含む。「減少、除去または精製法」なる用語は、
当業界で公知のいずれかの方法に関する。 同様に、研究目的または工業的用途のためにHCVなどのウイルスのエンベロ
ープタンパク質を精製することが重要である。したがって、本発明はさらに、H
CVエンベロープタンパク質を含む組成物を前記のようなタンパク質、機能的に
等価な変異体またはそのフラグメントと接触させ、前記タンパク質または機能的
に等価な変異体またはそのフラグメントと結合する組成物の部分を単離すること
を含むHCVエンベロープタンパク質の精製法に関する。「HCVエンベロープ
タンパク質を含有する組成物」なる用語は、HCVエンベロープタンパク質を含
有することができるいずれかの生物学的サンプルを意味する。 加えて、本発明は、前記のようなタンパク質、または機能的に等価な変異体ま
たはそのフラグメントを過剰に発現する細胞を提供し、細胞をHCVで感染させ
、感染した細胞を培養することを含む細胞培養物中でのHCVの増殖法に関する
。この点に関して、 Current protocols in immun ology(1992)に記載されているような、前記のようなタンパク質また
は機能的に等価な変異体またはそのフラグメントで細胞を形質転換させる当業界
で公知のいずれかの方法を用いることができることは明らかである。同様に、形
質転換された細胞および/またはHCV−感染細胞を培養するための当業界で公
知のいずれかの方法を用いることができる(Shimizuら、1996)。「
過剰に産生する」とは、本発明のタンパク質および誘導体(すなわち変異体およ
びフラグメント)を正常な形質転換されていない細胞と比較してより多く発現す
る(すなわち、より多くのタンパク質および誘導体が発現される)宿主細胞を意
味する。
【0022】 さらに、本発明は血漿、血清、または他の生物学的液体中の抗−HCV抗体を
測定する方法に関し、該方法は、前記タンパク質または機能的に等価な変異体ま
たはそのフラグメントとの結合のために生物学的液体中の抗体と既知量のHCV
エンベロープタンパク質間に競合的結合を生じさせ、結合したHCVエンベロー
プタンパク質の量を測定することを含む。本発明において用いる場合、「抗体」
なる用語は、ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体を意味する。「モノ
クローナル抗体」なる用語は、均一な抗体数を有する抗体組成物を意味する。こ
の用語は抗体の種類または起源に関して制限しないし、その製造法を制限するこ
とも意図しない。加えて、「抗体」なる用語はさらに、イムノグロブリンのフレ
ームワーク領域の少なくとも一部がヒトイムノグロブリン配列および米国特許第
4946778号に記載されている一本鎖抗体由来であるヒト化抗体を意味し、 親抗体の抗原結合機能および特異性を保持するFab、F(ab2)、Fvおよび他の フラグメントなどの抗体のフラグメントを意味する。「抗−HCV抗体の測定法
」なる用語は、当業界で公知のいずれかの適当な方法を意味する。
【0023】 本発明はさらに、これに限定されないが、HCVと前記のようなタンパク質、
または機能的に等価な変異体またはそのフラグメントとの結合を調節する抗体を
含む分子のスクリーニング法に関する。本発明において用いる場合、「分子をス
クリーンする方法」とは、スクリーニングに適した当業界で公知のいずれかの検
定法を意味する。特に、この用語は、WO96/13590に記載されているよ
うないずれかのイムノアッセイを意味する。本発明において用いる「調節」また
は「調節する」なる用語は、両方ともHCVと前記のようなタンパク質間の結合
の増加調節[すなわち、活性化または刺激(例えば、アゴニスト化または増強)
]および減少調節[すなわち、阻害または抑制(たとえば、拮抗、減少または阻
害)]を意味する。「分子」なる用語は前記のようなポリペプチドを標的とする
かまたは結合させるいずれかの化合物はを意味する。「分子」なる用語は前記H
CVペプチド[E1およびE2エンベロープタンパク質由来で、本明細書におい
て「E1およびE2結合領域(前記参照)と命名する]での予防接種に際し宿主
により産生される抗体に特異的に関する。実際、後者のHCVペプチドはHCV
に対するワクチンまたはワクチン組成物において用いることができる。したがっ
て、本発明は、ヒトタンパク質についての結合領域を含む、HCV E1および
/またはE2ペプチド、または前記のようなその機能的に等価な変異体、および
前記のような担体を含む、HCVでの感染を治療するかまたは予防するために用
いられる組成物に関する。以後「ワクチン組成物」と称する後者の組成物は、C
型肝炎ウイルスまたはそのいずれかの突然変異株またはいずれかの関連するウイ
ルス、たとえばHGV、GBV−AまたはGBV−Bでの感染に対してヒトに予
防接種するための供給源として用いるために活性物質として前記のHCV由来ペ
プチドまたは前記のHCV−由来のペプチドの組み合わせを含む。「ワクチン組
成物」なる用語は部分的であっても完全であってもHCVに対する防御を惹起で
きる免疫原性組成物に関する。「活性物質として」とは、HCVに対する防御を
惹起するワクチン組成物の成分に関する。活性物質(すなわち、本発明のペプチ
ド)は、ビオチニル化形態(WO93/18054において説明するような)お
よび/または製造業者(Molecular Probes Inc.、Eug
ene、OR)の説明書にしたがってニュートラライト・アビジン(Neutr
alite Avidin)と複合体を形成するように用いることができる。こ
の点に関して、ワクチン組成物は、転写調節エレメントに操作可能に結合された
ポリペプチドモジュレーターをコードするヌクレオチド配列を含むプラスミドベ
クターを含むことは明らかである。本発明において用いる場合、「プラスミドベ
クター」は、結合している他の核酸を輸送できる核酸分子を意味する。好ましい
ベクターは、それらが結合している核酸の自律的複製および/または発現が可能
なものである。一般に、これに限定されないが、プラスミドベクターは、そのベ
クター形態で染色体に結合していない円形二本鎖DNAループである。本発明に
おいて用いる場合、「ヌクレオチド配列」とは、デオキシリボ核酸(DNA)な
どのポリヌクレオチド、および適当ならばリボ核酸(RNA)を意味する。この
用語はさらに、ヌクレオチド類似体から調製されるRNAまたはDNAのいずれ
かの等価物、類似体、および一本鎖(センスまたはアンチセンス)および二本鎖
ポリヌクレオチドを包含する。本発明において用いる場合、「転写調節エレメン
ト」なる用語は、基本的調節エレメントを含むヌクレオチド配列、すなわち、生
きた脊椎動物細胞中への導入に際し、細胞機構にポリヌクレオチドによりコード
される翻訳された産物を産生させることができるヌクレオチド配列である。「作
動可能に結合した」とは、成分がその通常の機能を果たすように並置されている
こと意味する。したがって、ヌクレオチド配列に操作可能に結合した転写調節エ
レメントは前記ヌクレオチド配列の発現を行うことができる。当業者は、異なる
転写プロモーター、ターミネーター、キャリアベクターまたは特定の遺伝子配列
をうまく用いることができることは理解できる。「ワクチン組成物」は活性物質
に加えて、それ自身組成物を受容する個人に対して有害な抗体の産生を誘発せず
、防御も惹起しない適当な賦形剤、希釈剤、担体および/またはアジュバントを
含むことにも注目すべきである。適当な担体は、典型的には大型のゆっくり代謝
される高分子、例えばタンパク質、ポリサッカライド、ポリ乳酸、ポリグリコー
ル酸、ポリマーアミノ酸、アミノ酸コポリマーおよび不活性ウイルス粒子である
。このような担体は、当業者には周知である。組成物の有効性を向上させる好ま
しいアジュバントは、これに限定されないが、水酸化アルミニウム、WO93/
19780に記載されている3−O−デアシル化モノホスホリルリピッドA、W
O93/24148に記載されているリン酸アルミニウム、米国特許第4606
918号に記載されているN−アセチル−ムラミル−L−トレオニル−D−イソ
グルタミン、N−アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン
、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミル−L−アラニン2
(1’2’ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ
)エチルアミンおよびモノホスホリルリピッドAを含有するRIBI(Immu
noChem Research Inc.、Hamilton、MT)、無毒 化エンドトキシン、トレハロース−6,6−ジミコレート、および2%スクアレ
ン/Tween80乳液中細胞壁骨格(MPL+TDM+CWS)を包含する。
3成分MPL、TDMまたはCWSのいずれかを単独で用いても、2つづつ組み
合わせて用いてもよい。加えて、Stimulon(Cambridge Bi
oscience,Worcester、MA)またはSAF−1(Synte
x)などのアジュバントを、QS21および3−デ−O−アセチル化モノホスホ
リルリピッドA(WO94/00153)、またはMF−59(Chiron)
、またはポリ[ジ(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]ベースのアジュ
バント(Virus Research Institute)、またはブロッ
クコポリマーベースのアジュバント、たとえばOptivax(Vaxcel)
またはGammaInulin(Anutech)、またはGerbu(Ger
bu Biotechnik)などの組み合わせを用いることができる。さらに
、完全Freundアジュバント(CFA)および不完全Freundアジュバ
ント(IFA)をヒト以外の用途および研究目的で用いることができる。「ワク
チン組成物」はさらに、本来非毒性で非治療的である賦形剤および希釈剤、たと
えば水、生理的食塩水、グリセロール、エタノール、湿潤剤または乳化剤、pH
緩衝物質、保存料などを含有する。典型的には、ワクチン組成物は、注射可能な
、液体溶液または懸濁液のいずれかとして調製される。溶液または懸濁液として
適当な固体形態、注射前の液体ビヒクルもさらに調製できる。アジュバント効果
を高めるために、製剤を乳化させたりリポソーム中に封入させることができる。
ポリペプチドもImmune Stimulating Complex中にサ
ポニン、たとえばQuil A(ISCOMS)とともに配合することができる
。ワクチン組成物は、免疫学上有効量の本発明のポリペプチド、ならびに他のい
ずれかの前記成分を含む。「免疫学上有効量」とは、個人に対する単一用量であ
るいは連続の一部としての予防または治療に有効な量の投与を意味する。この量
は、治療される個人の健康状態および身体状態、治療される個人の分類学上の群
(例えば、ヒト以外の霊長類、霊長類など)、個人の免疫システムの有効な免疫
応答を起こす能力、所望の防御の程度、ワクチン製剤、治療する医師の評価、感
染HCVの種類および他の適当な因子により変化する。この量は通常の試験によ
り決定できる比較的広範囲内である。通常、この量は、0.01ないし1000
μg/用量、特に0.1ないし100μg/用量である。ワクチン組成物は通常
非経口的に、典型的には注射により、例えば皮下または筋肉内注射により投与さ
れる。他の投与方法について適当な更なる製剤は、経口製剤および坐剤を包含す
る。処方は、1回投与スケジュールまたは複数回投与スケジュールである。ワク
チンは他の免疫調節剤とともに投与することができる。ワクチンはさらに個人の
治療について有用であることが注目され、この場合、「治療用ワクチン」と称す
る。
【0024】 さらに、本発明は、抗体を包含する分子を含有する組成物に関し、該分子は予
防接種に際し宿主自身により生成されるものであってもよく、HCVと前記のタ
ンパク質、または機能的に等価な変異体またはそのフラグメント間の結合を調節
するものである。「HCVおよび前記のようなタンパク質、機能的に等価な変異
体またはそのフラグメント間の結合を調節する分子」とは、前記のようなスクリ
ーニング法により得られるいずれかの分子を意味する。 加えて、HCVによる真核細胞の調節可能な感染は、真核細胞に対するHCV
の結合パラメータの研究に関する必要条件である。したがって、本発明は、豊富
化されたHCV粒子フラクションを用いるHCVについての真核細胞のインビト
ロ感染法に関する。「インビトロ感染法」とは、細胞培養に基づいた分析系にお
いてウイルスの完全な複製サイクルを可能にするいずれかの方法を意味する。「
豊富化されたHCV粒子フラクション」とは、溶液中のHCV粒子であって、前
記HCV粒子が非HCV分子から分離されているものである。「豊富化された」
とは、前記HCV粒子と前記非HCV粒子の比がもとのサンプルと比較して、係
数10、より好ましくは20、より好ましくは50、さらに好ましくは100、
さらに好ましくは500、さらに好ましくは103、最も好ましくは104増加し
ていることを意味する。「HCV粒子」とは、少なくともHCV RNAおよび
/またはタンパク質を含むいずれかの複合体を意味し、前記複合体は真核細胞を
感染させることができる。 より詳細には、本発明は精製されたHCV粒子フラクションが前記HCV粒子
を含有する溶液の超遠心により得られるインビトロ感染法に関する。「溶液の超
遠心」とは、当業界で公知で、例えば、Maniatisら(1982)に記載
されているような、スクロースなどの糖または塩化セシウム、塩化ナトリウムな
どの塩のクッションを通して溶液を遠心し、密度勾配遠心を平衡化させ、密度勾
配が確立され、前記HCV粒子が遠心手段により等しい密度のフラクションへ移
動させられるか、または密度遠心により、前記HCV粒子がその密度のためにペ
レット化されることを意味する。より詳細には、本発明は、前記のような体液が
HCV粒子の起源として用いられるインビトロ感染法に関する。より詳細には、
本発明はDaudi、Molt、HepG2、またはいずれかのB−、T−、マ
クロファージ、肝細胞または肝癌細胞のインビトロ感染法に関する。一般に、「
細胞」とは、HCV粒子、HCV関連粒子、たとえばHBV、GBV−A、また
はGBV−Bによる感染を許容するいずれかの細胞、細胞型、細胞系を意味する
。「Daudi細胞」とは、HCV粒子による感染を許容する真核細胞を意味す
る(ATCC CCL213)。より詳細には、本発明は、精製されたHCV粒
子フラクションがそのE1および/またはE2タンパク質、またはE1および/
またはE2に対する抗体、またはLDL、またはアポリポタンパク質Bの含量に
ついて特徴付けられる前記のようなインビトロ感染法に関する。「その含量につ
いて特徴づけられる」とは、ELISA、RIA、PCR、インビトロ感染検定
、Amplicor(Roche)、Monitor(Roche)、またはい
ずれかの他の競合的PCR、分枝DNA(Chiron)および本発明の実施例
の項に既裁されているような当業者に公知の前記HCV粒子フラクションの量お
よび/または質を測定するいずれかの方法を意味する。本発明はさらに、HCV
と真核細胞間の結合を調節するかまたはHCVおよび関連ウイルスの複製のいず
れかの他の段階を干渉する分子をスクリーニングするために用いられる前記のよ
うなインビトロ感染法に関する。
【0025】 加えて、本発明は、前記のような豊富化されたHCV粒子を含むHCVへの暴
露またはHCVによる感染を診断するための、前記のような宿主細胞を感染させ
、前記のような感染の数を測定する前記のようなインビトロ感染法の使用に関す
る。 加えて、本発明は、前記配列がアネキシンV、チューブリンおよび/またはア
ポリポタンパク質Bと結合する、SEQ ID NO1ないし6(表4)により
定義される単離されたHCVのE1および/またはE2ペプチドまたはそのいず
れかのフラグメントを提供することに関する。 最後に、本発明を特に有利な態様を記載する以下の実施例を参照して説明する
。しかしながら、これらの態様は例示的なものであり、本発明をなんら制限する
ものではないことに注意しなければならない。
【0026】
【実施例】
実施例1:インビトロ感染および接種物の特徴付け HCVの複製機構において、第一段階の一つは、ウイルスの宿主細胞への侵入
である。この侵入は、精製された接種材料を用いるが、T細胞の接種に際するH
CVの存在および分泌をモニターすることにより研究した。 感染について2つの接種物を2人の異なるドナー血清からスクロースクッショ
ンを通した沈降遠心により調製した。したがって、HCV−陽性血液ドナーから
得られた血清の数を、HCV−RNAについてPCR、エンベロープ抗体価およ
び遺伝子型1b(これらの実験に用いたすべての組換えタンパク質、ペプチドお
よびモノクローナル抗体は1b配列由来であるか、1b配列指向であるので、こ
れにより比較研究を行うことができる)によりスクリーンした。高いRNA価お
よび低い抗体価を有する遺伝子型1b由来の2種の血清を接種物調製のために保
持した。これらの血清に適用される精製は以下のプロトコルにしたがって血清成
分の大部分をスクロースクッションを通した超遠心によりペレット化されたウイ
ルスからおおまかに分離する:HCV粒子を含有するヒト血清または血漿を5体
積のTEN(mM TRIS pH8.0、mM EDTA、mM NaCl)
を添加することにより希釈し、34mlの希釈された血清または血漿をSW27
ローター(Beckman)中超遠心に適したポリアロマーチューブ(polyallo
mer tube)に入れた。2mlのTEN pH8.0中20%スクロースを慎重に
希釈された血清の下にピペットで移した。超遠心条件は、28000rpmで5
.5時間4℃でSW27ローター中で行った。遠心後、スクロースクッションを
含む上清を捨て、400μlの氷冷TEN pH8.0をHCV−豊富化ペレッ
トに添加し、これを放置して一夜4℃で穏やかに溶解させた。溶解したペレット
をプールし、150μlのアリコートに分割し、−70℃で保存し、競合的PC
RによりHCV RNA、抗−エンベロープ(E1およびE2)イムノグロブリ
ン、E1/E1タンパク質およびLDL含量について定量的に分析した。 LDLの含量は、市販の抗体をベースにしたサンドウィッチELISAを用い
て測定した。モノクローナル2B4(Cappel、Organon Tekn
ika、Turnhout、Belgium)を捕捉抗体として用い、ヤギ−抗
−ヒトLDLポリクローナル血清(Sigma)を検出用に用いた。精製された
ヒトLDL(Cappel)を定量標準として用いた。 抗−E1/E2価をELISAにより測定した。E1およびE2をマイクロタ
イタープレートに吸着させ、連続希釈のサンプルとともにインキュベートした後
、結合したIgGをペルオキシダーゼで標識したウサギ−抗−ヒトIgG/Fc
(Dako、Roskilde、Denmark)により検出した。 E1/E2タンパク質それ自身は、接種調製物の連続希釈をマイクロタイター
プレートに吸着させ、社内のE1およびE2に対するモノクローナル抗体混合物
(すなわち、Innogenetics N.V.、Gent、Belgium
で本発明者らより入手できるもの)を用いてエンベロープタンパク質を検出する
ことにより測定した。ペルオキシダーゼで標識したヤギ−抗−マウスIgG/F
c(Jackson)を用いて可視化を行った(結果は図1参照)。 PCR力価をサンプルの連続希釈で測定した。より詳細には、Stuyver
ら(1996)により記載されているようなHCVの5’UTRの増幅にRT−
PCRを用いた。遺伝子型をINNO−Lipa HCV II(Innoge
netics、Gent、Belgium)を用いて測定した。 接種物をさらにインビトロ感染分析により特徴づけた。したがって、細胞を感
染の多重度(m.o.i.)10で感染させた。異なる接種物を比較できるよう
にするために固定されたm.o.i.を用いた。m.o.i.10を得るために
必要な接種物の量を、1PCR単位が100RNA分子(=100HCVビリオ
ン)に等しいという仮定に基づいて計算した。この感染実験を、すでにHCV感
染に対して許容性であることが報告されている(Shimizuら、1996)
Daudi細胞系(ATCC CCL213)を用いて行った。この感染は、以
下のプロトコルにしたがって行った:1)5.105細胞を血清を含まないRP MI培地中に106細胞/mlの濃度で懸濁させ;2)接種物を添加してm.o .i.10を得;3)血清を含まないRIPMI培地を添加して、合計体積を1
mlにし;4)感染物を37℃で16時間インキュベートし;5)細胞を血清を
含有するRPMI培地で3回洗浄し;6)細胞を懸濁させ、細胞を96ウェルプ
レート(1ウェルあたり200μlの体積で5*104個の細胞)に接種し;7 )細胞および上清を毎日採取し(=1つのウェルを完全に収穫する);8)細胞
培養物を必要なら分割する。上清および細胞の両方におけるウイルスの存在を前
記のようにPCRにより測定した。 表1は半精製接種物(血清42および46、「後」で表す)中のLDLおよび
E1/E2に対する抗体の両方の存在が、それらが由来する血清(血清42およ
び46、「前」で表す)と比較して200−2000倍減少したことを示す。最
終抗体含量、LDL含量およびPCR力価は両方の接種物について類似していた
。E1/E2タンパク質の存在は、接種物46においてのみ検出可能であった。
表2は、感染に同じ量のHCV−RNAを用いたが、検出可能な量のE1/E2
タンパク質を含む接種物(接種物46)のみが検出可能な子孫ウイルスを産生す
ることを示す(すなわち、HCV−RNAが検出できた)。接種物46について
10ないし12日の期間中HCV−RNAを細胞および培地の両方において検出
できた。一方、接種物42は、感染後のはじめの4日間一過性の弱い(ネステッ
ドPCRのみ陽性)シグナルを産生しただけであった。 これらのデータから、高いRNA価は多量の感染性ウイルスを反映するとは限
らないと結論づけることができる。検出可能な量のE1/E2タンパク質を含有
する接種物の調製は、宿主細胞の感染を得るために極めて重要である。後者の観
察は、HCVのウイルス侵入は、E1および/またはE2により媒介され、これ
らのタンパク質は宿主の細胞膜と直接相互作用しうることを示す。しかしながら
、接種物はLDLを含まないわけではないので、ウイルスの取り込みはLDLに
より媒介されることは除外できない。
【0027】 実施例2:E1またはE2のLDLとの相互作用 本発明者らは、組換えE1およびE2(末端切断タンパク質として哺乳動物細
胞中で発現され、産生された:E1のaa192−326およびE2のaa38
4−673、Maertensら(1994)およびde Martynoff
ら(1996)に記載)の固体LDLに対する結合を測定した。LDL(Cap
pel)をマイクロタイタープレートに吸着させ、エンベロープタンパク質の結
合をビオチニル化タンパク質( E1に加えて、推定内部疎水性領域が欠失した E2誘導体を試験した:aa263−288の欠失を有するE1sΔbam=a
a192−340)。結合をペルオキシダーゼで標識したストレプトアビジンを
用いて検出する。 図2AはE1およびE1sΔbamのみが濃度に依存し、可飽和的にLDLと結
合することを示す。後者の結合はE1遺伝子型と関係ない(1b、5および5型
を試験、データは記載していない)。さらにこの相互作用を特質化するために、
本発明者らはLDLの主なタンパク質成分、すなわち、アポリポタンパク質Bの
E1に対する結合を測定した。図2BはLDL(前記参照)と同様に、E1およ
びE1sΔbamのみがアポリポタンパク質B(これもCappelより購入)
と濃度に依存し、可飽和的に結合することを示す。以外にも、LDLおよびアポ
リポタンパク質Bとの結合実験においてE1について観察される結合曲線はほと んど同じである。このことは、E1のLDLとの相互作用はアポリポタンパク質
Bによってのみ媒介され、LDL中に存在するいずれかの脂質または他のタンパ
ク質成分でないことを証明する。この知見からE1の推定内部疎水性領域はLD
Lとの結合に関与しないことがわかり、LDLとの相互作用は、脂質結合などの
疎水性会合に基づかないこともわかっている。 E1のアポリポタンパク質Bとの相互作用はLDL−受容体を介してのウイル
スの侵入に寄与するが、本発明者らの現在の成果から、Agnelloら(19
97)により主張されているように、これはE1のLDL受容体との直接結合に
関与しないことがわかる。一方、HCVのE1を介してのLDLとの結合の結果
、ウイルス粒子が免疫攻撃から保護される。この結合におけるいずれかの干渉は
、ウイルスの生活環に影響し、病気の治療に用いることができる。
【0028】 実施例3:E1およびE2の細胞との結合 ワクシニアウイルスによる真核細胞発現を用いて組換えE1およびE2タンパ
ク質を別々に産生した(de Martynoffら、1996)。これらのタ
ンパク質の造血系起源からのいくつかのヒト細胞系との結合を示す(表3)。簡
潔に説明すると、5*105細胞をビオチニル化E1またはE2(濃度範囲0− 20μg)と4℃で結合させ、過剰のタンパク質を遠心により除去し、結合した
E1およびE2をFITCで標識したストレプトアビジンにより検出した。この
結合をフローサイトメトリー(Beckton Dickinson、FACS
)で分析した。図3はこの結合がE1(a−e)ならびにE2(f−j)の両方
に関して濃度依存性で、可飽和的であることを示す。表3は、このような結合は
ネズミ起源からのB−およびT−細胞についてはみられないので、結合が種特異
性であることを示す。
【0029】 実施例4:細胞内E1およびE2結合タンパク質の同定 Daudi細胞から全細胞抽出物を調製した。簡潔に説明すると、細胞を1%
CHAPS界面活性剤の存在下でDounceホモジナイザーを用いて溶解させ
、細胞片を遠心により除去し、得られた上清をさらに細胞抽出物とする。 E1 またはE2結合タンパク質を捕捉するために抽出物をE1およびE2親和性カラ
ム上に親和性吸着させた。簡単に説明すると、これらのカラムを以下のようにし
て調製した:ストレプトアビジンを製造業者のプロトコル(Biozym)にし
たがってアガロースミニ−リークと結合させ、その後、 E1またはE2をスト レプトアビジンと結合させる。細胞抽出物をカラムに通したのち、カラムをさら
に0.05%CHAPSを用いて洗浄して、非特異的に結合したタンパク質を除
去した。結合したタンパク質の溶離を3段階溶離として行った。最初の溶離をp
H11.5で行い、第二の溶離をpH2.5で行い、溶離液は高pH(11.5
)および強界面活性剤(1%Empigen)と結合した。最後の溶離段階のみ
で、 E1およびE2の両方と結合する55kDaの単一のタンパク質を回収し た。最初のアルカリ溶離からのSDS−PAGEから、タンパク質の全体の汚染
が回収されたのでこの段階が更なる洗浄として作用することが判明した。酸性溶
離はカラムからタンパク質を溶離できなかった(データは記載していない)。 109細胞からの1つに抽出物をE2カラムに通し、カラムを前記のように洗 浄し、溶離し、第3の溶離から得られたフラクションをSDS−PAGEで分析
した。ゲルの染色をクーマシーブリリアントブルー(CBB)を用いて行い、5
5kDaバンドが出現した(図4)。70kDaに出現するさらなるバンドはE
2が結合しなかったカラムからも回収されたので(データは記載していない)、
非特異的結合タンパク質である。55kDaバンドはCBBで可視化できたので
、このバンドは配列化に十分な物質を含有していたと考えられる。 55kDaバンドをSDS−PAGEから溶離させ、トリプシンで消化させ(
Rosenfeldら、1992)、得られたペプチドをHPLC(C4 Vy
dacカラム、1.0×250mm)により分離した。配列化可能な物質を含有
するすべてのピークによりチューブリン−アルファまたはチューブリン−ベータ
が同定された。例として、チューブリン−アルファおよびチューブリン−ベータ
の同定に至った2つのピークの配列を以下に示す(チューブリン−アルファおよ
び−ベータ間の区別を可能にするアミノ酸に下線を施した): ピーク63 AVVDLEVIDE(チューブリン−アルファaa65
−77と同定) チューブリン−アルファ AVFVDLEPTVIDE チューブリン−ベータ AVLVDLEGTMDSV ピーク58 XXXFV(チューブリン−アルファaa33
7−349と同定) チューブリン−ベータ NSSYFVEWIPNNV チューブリン−アルファ RTIQFVDWCPTGF 図5は、チューブリンに対する特異的モノクローナル抗体(Sigma)を用
いることにより、55kDaのE1結合タンパク質(第3の溶離から得る)がチ
ューブリンを含有することを確認した。さらに、この相互作用の特異性を免疫沈
降により確認した。2μgのビオチニル化E1またはE2を1時間37℃で50
μlのTBSMg.Ca+0.05% CHPAS( TBSMg.Caは:10mM T RIS−HCl、150mM NaCl、1mM CaCl2、1mM MgC l2、pH7.5である)中2μgのチューブリンとともにインキュベートした 。50μlのTBSMg.Ca+0.05% CHAPS中のモノクローナル抗−α −チューブリンおよび抗−β−チューブリン(Sigma)の1/500希釈液
を添加した(1時間、37℃)。複合体を沈殿させるために、100μlのブロ
ックされた(0.01%BSA)タンパク質Aガラスビーズ(BioPROCE
SSING)を添加した(1時間、室温、混合)。ビーズをTBSMg.Ca +0.
05%tween−20で洗浄後、結合した複合体を50μlのサンプル緩衝液
(3%SDSおよび100mM DTTを含有)で95℃、5分溶離させた。サ
ンプルをウェスタンブロットで分析し、アルカリホスファターゼで標識したスト
レプトアビジンによりE1またはE2を検出した。 ウェスタンブロット(図7)により、チューブリンの存在下でチューブリンに
対するモノクローナル抗体を用いた沈降の後のみでE1およびE2の明確な存在
が明らかになり、一方、対照実験(チューブリンの非存在下での沈降)では事実
上E1およびE2が存在しないことが判明した。
【0030】 実施例5:E1またはE2のアネキシンとの相互作用 図6AおよびBはアネキシンVがE1およびE2の両方と結合することを示す
。図6はさらに、アネキシンVのE1およびE2との相互作用はE1のアミノ酸
307−326(ペプチドC4V6、ただし、アミノ酸327−340は組換え
E1に含まれないので除外する)およびE2の413−467(ペプチドC1お
よびC2)にマップされた。相互作用部位はE1およびE2の比較的よく保存さ
れた領域で、したがってアネキシンVのE1およびE2との相互作用は遺伝子型
1bに限定されず、他のHCV遺伝子型についても起こりうると結論できる。さ
らに、アネキシンVは13の公知のメンバーを含むアネキシン科のメンバーであ
るので、この科の他のメンバーもHCVエンベロープタンパク質と相互作用する
ことができる。 図6に記載した実験を以下のようにして行った:ペプチドおよび組換えエンベ
ロープタンパク質の両方をビオチニル化し、ストレプトアビジンでコートしたマ
イクロタイタープレートに吸着させた。これらのプレートをさらにペルオキシダ
ーゼで標識したA−Vとともにインキュベートした。A−Vのストレプトアビジ
ンとの結合をさし引き、残りの吸収をプロットした。 E1について、 C4V6
領域との結合は顕著で、E1自身について観察される結合に匹敵し、このペプチ
ドはE1と307−325の領域でのみ重複するので、 この領域はE1上のA −V結合部位を表すと考えられる。E2について、同様の結果が得られ、A−V
の結合はペプチドC1およびC2について最も顕著であるので、これらのペプチ
ドがA−V結合中に含まれるE2の最も重要な領域を含むと考えられる。このよ
うなペプチド(以下に列挙)は、これらのペプチドにより誘発される抗体がウイ
ルスの生活環と直接相互作用するので有効なワクチン候補である。目的とするプ
ロセスをすべてのHCV遺伝子型のライフサイクルにおいて用いると仮定した場
合、これらはすべての遺伝子型と交差防御すると期待されるので、このような抗
体の誘発の結果、非常に有効なワクチンを得ることができる。 ペプチド アミノ酸領域 V1V2 192−226 V2V3 212−244 V3V4 230−263 V4V5 240−263/288−303 V5C4 288−327 C4V6 307−340 E1s 192−325 HVR I 384−415 HVR1/C1 395−428 C1 413−447 C2 430−467 HVRII 460−487 C3 480−513 C4 500−530 13/17 523−566 C5 561−590 23/27 578−627 C6 621−648 C7 641−673 E2s 384−673
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【0032】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はヒト血清42および46由来の精製された接種物におけるE1/E2タ
ンパク質の測定を示す。
【図2Aおよび2B】 図2はマイクロタイタープレート上にコートされた固相LDL(A)またはア
ポリポタンパク質B100(B)に対するエンベロープタンパク質E1.E1Δ
bamおよびE2の結合を示す。ビオチニル化エンベロープタンパク質の結合は
、ストレプトアビジンペルオキシダーゼにより検出された。
【図3A、3B、3C、3D、3Eおよび3F】 図3はE1およびビオチニル化E2のDaudi細胞に対する結合の濃度依存
性を示す。結合は、ストレプトアビジンFITCを用いてFACS分析により評
価した。図aないしeはE1の結合を示し、図fないしjはE2の結合を示す。
各図面に関して、対照実験(エンベロープタンパク質が存在しない)の結果を細
い線と陰影を施した部分で表す。図aおよびf、bおよびg、cおよびh、dお
よびI、eおよびjはそれぞれ1、2、5、10および20μgのE1またはE
2の結合を示す(太線で陰影なし)。
【図4】 図4は、タンパク質からのSDS−PAGEはDaudi細胞の全溶解物が結
合するE2親和性カラムからの第三の溶離(アルカリ/界面活性剤)段階を溶出
することを示す。レーン1および3は分子量マーカー(上から下へ、113、6
7、45、29、18、12kDa)を表し、レーン2は溶出された物質を示す
。55kDa(E2またはE1親和性カラムのみについて特異的)および70k
Da(E1またはE2なしでも親和性カラムから回収されるので特異的でない)
に注目。
【図5】 図5はチューブリンに対して特異的なモノクローナル抗体(Sigma Ch
emical Co、St.Louis、Missouri)を用いたウェスタ
ンブロットを示す。レーン1;チューブリン標準(Sigma);レーン2およ
び5:分子量マーカー;レーン3:E1カラムからの溶離液;レーン4:E2カ
ラムからの溶離液。
【図6Aおよび6B】 図6は、すべてビオチニル化され、ストレプトアビジンでコートされたマイク
ロタイタープレートに吸着された、アネキシンV(ペルオキシダーゼで標識)、
E1、E2、およびE1またはE2由来のペプチド(それぞれ6Aおよび6B)
との結合を示す。
【図7】 図7はE1/チューブリン(右;レーン1:抗−チューブリンでのE1/チュ
ーブリン複合体の免疫沈降;レーン2:マーカー(175、83、62、47、
32)、レーン3(負の対照レーン):チューブリンを添加しない抗−チューブ
リンを用いたE1沈降;レーン4:100ngの精製されたE1を含有する正の
対照レーン)、およびE2/チューブリン(左;レーン1:抗−チューブリンで
のE2/チューブリン複合体の免疫沈降;レーン2:マーカー(175、83、
62、47、32)、レーン3(負の対照レーン):チューブリンを添加しない
抗チューブリンを用いたE2沈降、レーン4:100ngのE2マーカーを含有
する正の対照)の免疫沈降実験のウェスタンブロット分析を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/775 C12N 7/00 C12N 7/00 G01N 33/53 D G01N 33/53 33/576 Z 33/576 A61K 39/29 // A61K 39/29 A61L 2/16 Z A61L 2/16 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B065 AA90X AA96X BB19 BB34 BD13 CA24 CA25 CA45 4C058 AA30 BB07 JJ01 JJ08 4C084 AA02 BA44 CA18 NA14 ZB332 4C085 AA03 AA08 BA92 CC21 EE01 GG03 GG04 GG08 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA01 EA20 EA31 FA74

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HCV感染を治療するための組成物の調製、または HCV感染の診断法、または HCVタンパク質の精製法、または 細胞培養におけるHCVの増殖法に用いられる、アネキシンV、チューブリンお
    よびアポリポタンパク質Bからなる群から選択されるヒトタンパク質の使用。
  2. 【請求項2】 前記タンパク質がアネキシンV、チューブリンまたはアポリ
    ポタンパク質Bの機能的に等価な変異体またはフラグメントである請求項1記載
    のヒトタンパク質。
  3. 【請求項3】 前記タンパク質がHCVと結合する請求項1ないし2のいず
    れかに記載のタンパク質。
  4. 【請求項4】 前記アネキシンV、チューブリンまたはアポリポタンパク質
    B、またはその機能的に等価な変異体またはフラグメントがHCVのエンベロー
    プタンパク質E1および/またはE2と結合する請求項1ないし3のいずれかに
    記載のタンパク質。
  5. 【請求項5】 前記チューブリン、またはその機能的に等価な変異体または
    フラグメントがE1のアミノ酸192−326と結合する請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のタンパク質。
  6. 【請求項6】 前記チューブリン、またはその機能的に等価な変異体または
    フラグメントがE2のアミノ酸384−673と結合する請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のタンパク質。
  7. 【請求項7】 前記アネキシンV、またはその機能的に等価な変異体または
    フラグメントがE1のアミノ酸307−326と結合する請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のタンパク質。
  8. 【請求項8】 前記アネキシンV、またはその機能的に等価な変異体または
    フラグメントがE2のアミノ酸413−467と結合する請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のタンパク質。
  9. 【請求項9】 前記アポリポタンパク質B、またはその機能的に等価な変異
    体またはフラグメントがE1のアミノ酸192−263と結合する請求項1ない
    し4のいずれかに記載のタンパク質。
  10. 【請求項10】 前記アポリポタンパク質B、またはその機能的に等価な変
    異体またはフラグメントがE1のアミノ酸288−326と結合する請求項1な
    いし4のいずれかに記載のタンパク質。
  11. 【請求項11】 HCV E1および/またはE2タンパク質フラグメン ト、またはその機能的に等価な変異体と担体とを含んでなり、前記タンパク質フ
    ラグメントが請求項1ないし10のいずれかに記載の宿主タンパク質についての
    結合領域を含む、 HCV感染の治療に用いられる組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質と担体
    とを含んでなる、HCV感染の治療に用いられる組成物。
  13. 【請求項13】 体液サンプル中のHCVを請求項1ないし10のいずれか
    に記載のタンパク質と接触させ、ついで、 体液サンプル中のHCVの請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質と
    の結合を測定すること を含む、HCVへの暴露またはHCVによる感染の診断法。
  14. 【請求項14】 HCVエンベロープタンパク質を請求項1ないし10のい
    ずれかに記載のタンパク質と接触させ、ついで、 請求項1ないし10のいずれかに記載の前記タンパク質と結合する組成物の部分
    を単離すること を含む、HCVエンベロープタンパク質の精製法。
  15. 【請求項15】 固体支持体、 請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質、および 体液サンプル中のHCVと請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質の
    間に形成された複合体の測定を可能にする適当なマーカーを含むHCVの存在を
    検出するための分析キット。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質を過剰
    に産生する細胞を提供し、 細胞をHCVで感染させ、ついで、 感染した細胞を培養すること を含む、細胞培地中でHCVを増殖させる方法。
  17. 【請求項17】 血漿、血清、または他の生物学的液体中のHCVの存在を
    減少または除去する方法であって、 前記生物学的液体を請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質と接触さ
    せ、ついで、 前記生物学的液体を請求項1ないし10のいずれかに記載の前記タンパク質から
    分離すること を含む方法。
  18. 【請求項18】 血漿、血清、または他の生物学的液体中の抗−HCV抗体
    を測定する方法であって、 請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク質との結合のために生物学的液
    体中の抗体と既知量のHCVエンベロープタンパク質を競合的に結合させ、つい
    で、 結合したHCVエンベロープタンパク質の量を測定すること を含む方法。
  19. 【請求項19】 HCVと請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパク
    質間の結合を調節する分子のスクリーニング法。
  20. 【請求項20】 HCVと請求項1ないし10のいずれかに記載のタンパ ク質間の結合を調節する分子を含む組成物。
  21. 【請求項21】 豊富化されたHCV粒子フラクションを用いることにより
    特徴付けられるHCVについての真核細胞のインビトロ感染法。
  22. 【請求項22】 豊富化されたHCV粒子フラクションが、前記HCV粒子
    を含有する溶液の超遠心により得られる請求項21記載のインビトロ感染法。
  23. 【請求項23】 前記溶液が体液である請求項22記載のインビトロ感染法
  24. 【請求項24】 真核細胞が、Daudi、Molt、HepG2、または
    いずれかのB−、T−、マクロファージ、肝細胞または肝癌細胞である請求項2
    1ないし23のいずれかに記載のインビトロ感染法。
  25. 【請求項25】 豊富化されたHCV粒子フラクションがE1および/また
    はE2タンパク質について特徴付けられる請求項21ないし23のいずれかに記
    載のインビトロ感染法。
  26. 【請求項26】 豊富化されたHCV粒子フラクションがE1および/ま たはE2に対する抗体の含量について特徴付けられる請求項21ないし23のい
    ずれかに記載のインビトロ感染法。
  27. 【請求項27】 豊富化されたHCV粒子フラクションがLDLの含量に ついて特徴付けられる請求項21ないし23のいずれかに記載のインビトロ感染
    法。
  28. 【請求項28】 豊富化されたHCV粒子フラクションがアポリポタンパ ク質Bの含量について特徴付けられる請求項21ないし23のいずれかに記載の
    インビトロ感染法。
  29. 【請求項29】 HCVと真核細胞間の結合を調節する分子についてのスク
    リーニングのための、請求項21ないし23のいずれかに記載のインビトロ感染
    法の使用。
  30. 【請求項30】 請求項21ないし28のいずれかに記載のHCV粒子を豊
    富化し、 請求項21ないし28のいずれかに記載の宿主細胞を感染させ、ついで、 感染の多重度を測定すること を含む、HCVへの暴露またはHCVによる感染を診断するための、請求項21
    ないし23のいずれかに記載のインビトロ感染法の使用。
  31. 【請求項31】 SEQ ID NO1、2、3、またはそのいずれかのフ
    ラグメントとして定義され、前記配列がアネキシンV、チューブリンおよび/ま
    たはアポリポタンパク質Bと結合する単離されたE1ペプチド。
  32. 【請求項32】 SEQ ID NO4、5、6、またはそのいずれかのフ
    ラグメントとして定義され、前記配列がアネキシンV、チューブリンおよび/ま
    たはアポリポタンパク質Bと結合する単離されたE2ペプチド。
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