JP2001521682A - 希望サービスプロバイダを選択するシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 加入者の希望サービスプロバイダが加入者の現在の地理的エリアにおけるスペクトルの帯域上で動作しているか否かを判断するためのシステムおよび方法は、加入者が彼または彼女のホーム地理的エリアから移動するときに、サービスを提供する。新たな地理的エリアにおけるサービスが開始される場合（２０４）、このデフォルトサービスプロバイダが希望サービスプロバイダであるか否かを判断するために、チェックが行われる（２１２）。もし、デフォルトサービスプロバイダが希望サービスプロバイダであるならば、サービス要求が許可され、かつ、加入者は、自由に呼を出すかまたは受信する（２１６）。

Description

【発明の詳細な説明】 希望サービスプロバイダを選択するシステムおよび方法 発明の背景 １．発明の分野 この発明は、一般的に、ワイヤレス通信システムに関し、かつ、より詳細には 、ワイヤレス通信システムにおいて、希望サービスプロバイダを選択するための システムおよび方法に関する。 ２．関連技術 セルラー技術の第１世代、アドバンスドモバイルフォンシステム（ＡＭＰＳ） は、遠距離通信産業において多大な成功を享受してきた。実際、ＡＭＰＳは、あ る大都市エリア内の利用可能な容量を遥かに越えるサービスを要求するほど、非 常に成功している。 移動通信に対する高い要求に関する優位性を得るために、かつ、強化されたサ ービスおよび／または性能を提供するために、個人通信に対する新たな技術が現 れている。そのような１つの新たな技術が、個人通信サービス（ＰＣＳ）である 。ＰＣＳ機能を提供するために、いくつかのシステムが実行されている。１つの 一般的なサービスは、ＣＴ−２（コードレステレフォン２）サービスである。該 サービスは、多くの国で、標準として採用されている。 技術がＡＭＰＳであろうとＰＣＳであろうと、設備およびサービスプロバイダ の市場は、最初は、ひとつかみのベンダーによって支配される。しかしながら、 要求が増大すると、新たな競争者が、製品とサービスとを提供するために、市場 に参入し続ける。利用可能な通信帯域を共有することを多数の搬送波に対して許 可するために、スペクトルは、分割され、かつ、様々な搬送波の中に割り当てら れる。例えば、現在のＡＭＰＳ装置では、周波数スペクトルは、２つの周波数帯 域に分割される。これらは、周波数スペクトルのＡサイドおよびＢサイドとして 参照される。ＰＣＳに対しては、「スペクトルがＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ帯域と して参照される６つの異なる周波数帯域に分割される」ということが構想される 。 ベンダー間で現れ始めている１つの最近の現象は、再販サービスプロバイダで ある。通信市場に参入することを計画しているサービス再販者は、最初のプロバ イダから通信サービスを購入し、かつ、該サービスを該再販者自身の顧客または 加入者に再販する。 一般的に、移動加入者が１つのセルから次のセルへ移動（または歩き回る）と 、彼または彼女のサービスは、新たなセル内の搬送波に受け渡される。慣例的に 、加入者によって使用される搬送波は、セルからセルへの周波数スペクトルの同 じ部分を占有する。故に、加入者が新たなセルに移動した場合、加入者の移動電 話の動作周波数を変更する必要がない。 しかしながら、サービスプロバイダが再販会社である所では、サービスプロバ イダは、異なる地理的エリア内の異なる搬送波に関する取り決めを有する。故に 、再販プロバイダの加入者がある区域から次の区域へ移動すると、最初の搬送波 は、変更し、それによって、加入者呼を処理するために割り当てられた周波数ス ペクトルの一部が変化する。 このことが起こると、加入者は、周波数を（新たな区域内の搬送波によって使 用される）正確な帯域に、手動で切り換えなくてはならない。このことは、加入 者が（移動端末または移動電話端末としても参照される）彼または彼女の電話を 手動で再プログラムすることによって達成される。 発明の概要 本発明は、加入者が彼または彼女のホーム地理的エリアから移動しているとき に、加入者の希望サービスプロバイダが加入者の現在の地理的エリアにおけるス ペクトルのサイド上で動作しているか否かを判断するシステムおよび方法に注が れている。 加入者のホーム地理的エリアから移動する場合、加入者は、彼または彼女の現 在の地理的エリアにおけるサービスプロバイダに、サービス要求を開始する。こ の要求は、移動電話の電源を入れることによって、または、電話呼を開始するこ とによって、作成されることができる。この要求は、デフォルトでは、（加入者 が一般的に動作している）スペクトルのサイドを処理している（現在の地理的エ リアにおける）サービスプロバイダへ作成される。このサービスプロバイダは、 デフォルトサービスプロバイダとして参照される。 最初に、このデフォルトサービスプロバイダが希望サービスプロバイダである か否かを判断するためのチェックが行われる。即ち、デフォルトサービスプロバ イダが希望サービスプロバイダと同じものであるか否か、または、デフォルトサ ービスプロバイダが（加入者がサービスを取得した）再販者とのサービス契約を 有するか否かが判断される。 もし、デフォルトサービスプロバイダが希望サービスプロバイダならば、サー ビス要求は許可され、かつ、加入者は、自由に呼を出したり受信したりする。一 方、もし、デフォルトサービスプロバイダが、希望サービスプロバイダであるな らば、希望サービスプロバイダが現在の地理的エリアにおけるスペクトルの他の 帯域上で利用可能であるか否かが判断される。 もし、希望サービスプロバイダが現在の地理的エリアにおける他の帯域上で利 用可能でないならば、加入者は（デフォルトサービスプロバイダを伴って処理を 継続する）オプションを提供される。 しかしながら、もし、希望サービスプロバイダが現在の地理的エリアにおける スペクトルの他の帯域上で利用可能ならば、加入者（および／または彼または彼 女の移動電話）は、そのように通知される。「希望サービスプロバイダが、現在 の地理的エリアにおけるスペクトルの他の帯域上で利用可能である」ということ を示すメッセージまたは他の表示が提供される。該メッセージは、加入者が（サ ービスを得るための）特別な過程を行う必要がないように、帯域を切り換えるこ とを加入者に知らせることができるか、または、帯域を切り換えることを加入者 電話に知らせることができる。 本発明の優位点は、「加入者が、他地域（即ち、ホームから離れた地域）内の 希望サービスプロバイダから、いかなる特別な動作を行うことなく、サービスを 得ることができる」ということである。加入者は、彼または彼女の移動電話を再 プログラムする必要がない。さらに、加入者は、「変更が行われた」ということ を知る必要さえなく、かつ、加入者は、移動した様々なエリアにおけるサービス プロバイダの履歴を保持する必要がない。 他の優位点は、「加入者が通信に従事しながら１つの地理的エリアから次の地 理的エリアへ移動する際に、通信へのサービスの混乱なく変更がなされることが できる」ということである。 本発明の様々な実施形態の構成および動作はもちろんのこと、本発明のさらな る特徴および優位点は、添付図面を参照して以下に詳細に説明される。 図面の簡単な説明 本発明は、添付図面を参照して説明される。図面において、同じ参照番号は、 同一のまたは機能的に同一の構成要素を示す。また、参照番号のもっとも左の数 字は、該参照番号が最初に現れた図面を識別する。 図１は、本発明の環境例を図解する図である。 図２は、希望サービスプロバイダが本発明の一実施形態に従って選択される処 理を図解する動作フロー図である。 図３は、ホーム位置レジスタが、希望サービスプロバイダが利用可能であるか 否かを、本発明の一実施形態に従って判断する処理を図解する動作フロー図であ る。 図４は、移動電話が、本発明の一実施形態に従って、希望サービスプロバイダ に自動的にアクセスする処理を図解する動作フロー図である。 実施形態の詳細な説明 １．本発明の概観および討議 本発明は、（セルラー通信システムのような）ワイヤレス通信システムにおい て、加入者の希望サービスプロバイダを選択するシステムおよび方法に注がれて いる。さらに詳細には、本システムおよび方法は、加入者の現在の地理的エリア における（プロバイダが動作している）スペクトルのサイドに関わりなく、加入 者に、彼または彼女の希望サービスプロバイダによるサービスを提供する。 本発明によると、システムおよび方法は、加入者の現在の地理的エリアにおけ る希望ワイヤレスサービスプロバイダからのサービスを加入者が要求しているか 否かを判断する。もし、サービスを要求しているならば、サービス要求は、登録 される。もし、サービスを要求していないならば、本システムおよび方法は、サ ービスがスペクトルの異なるサイド上の希望サービスプロバイダから利用可能で あるか否かを判断する。このことが成し遂げられる方法が、以下に詳細に説明さ れる。 ２．環境例 本発明を非常に詳細に説明する前に、本発明が実行されることができる環境例 を説明することは有用である。広い意味において、本発明は、（チャネルまたは 周波数帯域の選択が行われる必要がある）いかなるワイヤレス通信ネットワーク でも実行されることができる。そのようなワイヤレス通信ネットワークの一例は 、セルラー電話通信ネットワークである。該セルラー電話通信ネットワークの一 例は、アドバンスドモバイルフォンシステム（ＡＭＰＳ）として、よく知られて いる。他の例は、個人通信システムセルラーネットワークである。 図１は、本発明の環境例として動作することができる典型的なワイヤレス遠距 離通信ネットワーク１００を図解するブロック図である。遠距離通信ネットワー ク１００は、セルサイト（cell site）１０２とセルサイトコントローラ１０４ とモバイルスイッチ１０６とホーム位置レジスタ１０８と無線幹線グループ１１ １と信号送信リンク１１２とを具備する。加入者は空中インターフェース１１４ を介してネットワーク１００と好ましく連動する移動電話端末１１０（例えば、 この環境ではセルラーフォン）を使用して、このネットワーク１００を介して通 信する。 各セルサイト１０２は、無線送信機を具備する。該無線送信機は、セルサイト １０２に対する特定のエリアをカバーする。与えられたセルサイト１０２に対す る呼受信可能範囲エリアは、加入者が該特定のセルサイト１０２によって遠距離 通信ネットワーク１００にアクセスできるエリアである。 １または２以上のセルサイト１０２は、（しばしば、基地局コントローラとし て参照される）セルサイトコントローラ１０４と関連する。セルサイトコントロ ーラ１０４の機能の１つは、関連する各セルサイト１０２に対する呼受信可能範 囲エリアを判断することである。受信可能範囲エリアを判断することに加えて、 セルサイトコントローラ１０４は、各々の関連するセルサイト１０２を監視する 能力がある。セルサイトコントローラ１０４は、また、セルサイトコントローラ １０４が制御する（以下に説明される関連セルサイト１０２および幹線グループ １１１のような）ネットワーク構成要素に対して、資源容量を計算する。 セルサイトコントローラおよびその関連セルサイト１０２を具備するグループ は、通常、移動加入者グループ（ＭＳＧ）として参照される。モバイルスイッチ １０６に接続されたいくつかのＭＳＧは、基地局サブシステムとして参照される 。 １または２以上のセルサイトコントローラ１０４のグループは、（しばしば、 移動サービススイッチングセンター、即ち、ＭＳＣとして参照される）モバイル スイッチ１０６によって制御されかつ監視される。モバイルスイッチ１０６は、 （他のネットワークに通信経路を提供する）スイッチまたはスイッチングセンタ ーである。例えば、モバイルスイッチ１０６は、公衆交換電話ネットワーク（Ｐ ＳＴＮ）のような他の遠距離通信ネットワークと通信できる。 モバイルスイッチ１０６は、また、関連するセルサイトコントローラ１０４に 対する資源容量とＨＤＳＩＡデータとを計算するために、使用されることができ る。モバイルスイッチ１０６は、また、受信可能範囲エリアへ移動する移動加入 者の情報を記憶するために、ビジター位置レジスタ（ＶＬＲ）を具備することが できる。 全体の遠距離通信ネットワーク１００は、ホーム位置レジスタ１０８によって 監視されかつ制御される。ホーム位置レジスタ１０８は、（移動加入者のアクセ ス能力や加入サービスや補足サービスのような）移動加入者に関する情報を具備 するデータベースである。ホーム位置レジスタ１０８は、全体のネットワーク１ ００における（各々のセルサイト１０２に対する）受信可能範囲エリアを判断す ることができ、かつ、遠距離通信ネットワーク１００内のトラフィックの履歴を 保持することができ、かつ、遠距離通信ネットワーク１００の状態の記録を管理 することができる。ホーム位置レジスタ１０８は、また、該ホーム位置レジスタ １０８が制御するモバイルスイッチ１０６に対する資源容量とＨＤＳＩＡデータ とを計算できる。 上述された様々なネットワーク構成要素間の通信は、幹線グループ１１１と信 号送信リンク１１２上で発生する。幹線グループ１１１は、遠距離通信ネットワ ーク１００の様々な構成要素間において、呼トラフィックを送信する。各幹線グ ループ１１１は、１または２以上の幹線（図示略）上で、１または２以上の呼を 送信できる。 信号送信リンク１１２は、速距離通信ネットワーク１００の様々なネットワー ク構成要素間において、制御情報および状態情報を送信する。制御情報は、（受 信可能範囲エリアのような）セルサイトの構成を具備する。状態情報は、上述さ れたような警報データを含む。信号送信リンク１１２の一例は、ＳＳ７（信号送 信システム７）信号送信リンクである。 加入者は、遠距離通信ネットワーク１００を使用して、移動電話１１０のよう な移動電話（または、移動電話端末）を介して、通信できる。通信経路は、空中 インターフェース１１４のような空中インターフェースであり得る。加入者が呼 を生成すると、加入者の個々の移動電話１１０と個々のセルサイト１０２との間 において、空中インターフェース１１４を介して、接続が確立される。 ＡＭＰＳセルラーネットワークについては、ＦＣＣによって割り当てられたス ペクトルは、５０ＭＨｚである帯域を有する。このスペクトルは、（システムＡ およびシステムＢとして参照される）２つの等価な部分に分割される。システム ＡとシステムＢとのそれぞれは、３０ＫＨｚのチャネル空間を有する４１６周波 数対の割り当てを有する。 本発明は、この環境例の観点から説明される。特に、本発明は、２つのサイド または帯域（ＡサイドとＢサイドと）に分割されたスペクトルを有するＡＭＰＳ ネットワークの観点から説明される。便宜上および説明の容易さだけのために、 説明はこれらの観点で提供される。「本発明は、この環境例における用途に限定 される」ということは、意図されていない。実際に、以下の説明を読んだ後では 、（３以上の帯域を有するＡＭＰＳ環境、または、ＰＣＳ環境、または、他の通 信ネットワークのような）他の環境において本発明を実行する方法が、関連技術 分野の当業者に対して明白となる。 ３．発明の実施の形態 上述したように、ＡＭＰＳおよびＰＣＳの両方とも、帯域（現在のＡＭＰＳネ ットフークに対してＡサイドおよびＢサイドとして言及されているもの）に分割 された周波数域を提供している。各帯域は、指定されたサービスプロバイダによ って取り扱われている。加入者の移動電話１１０は、一方のサイドの周波数域の 希望サービスプロバイダにアクセスするように設計されている。したがって、加 入者の希望サービスプロバイダが、例えば、Ａサイドの周波数域に存在する場合 には、その加入者の移動電話１１０は、呼が発生された領域を考慮することなく Ａサイドの周波数域に接続しようとする。 しかしながら、加入者のサービスプロバイダが転売者（リセラー）である場合 には、加入者のサービスプロバイダが１つの領域から次の領域に変更されている かも知れない。したがって、加入者が、別の地理的領域を移動するときには、所 望するサービスプロバイダに到達するために異なるサイドの周波数域にアクセス することが必要となるかも知れない。 従来、他方のサイドの周波数域にアクセスするためには、加入者がその移動電 話１１０を「再プログラム」することが要求されてきた。したがって、例えば、 従来のネットワークを用いて、そのホームキャリア（希望サービスプロバイダ） がＡサイドにある加入者が、希望サービスプロバイダがＢサイドにある領域を移 動するときには、加入者は、その移動電話１１０を再プログラムしなければなら なかった。加入者が移動電話１１０を再プログラムしない場合には、希望サービ スプロバイダではなく、多分実質的に高い料金のキャリアによって提供されるこ とになる。この他のキャリアは、この明細書においては、「外国サービスプロバ イダ」として言及されている。 この発明によれば、正しいサイドの周波数域にアクセスするために、正しいサ イドが加入者の通常の指定されたサービスプロバイダが作動するサイドとは異な るか否かに関わらず、加入者の移動電話を自動的に再プログラムする１１０シス テムおよび方法が提供される。この明細書のこの部分において、多くの他の実施 形態が提供されかつ記載されている。 図２は、希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域に関わらず 、加入者の希望サービスプロバイダがアクセスされる、この発明の一実施形態に よるプロセスを示す作用的なフローチャートである。ステップ２０４において、 加入者は通信ネットワーク（例えばネットワーク１００）のサービス要求を開始 する。この要求は、移動電話１１０の電源を入れること、移動電話１１０を用い て電話の呼を発すること、新たな地理的領域に入ることまたはその他のこれに類 する動作によって開始することができる。 ステップ２０８において、移動電話１１０は、加入者のホームサイドの周波数 域にアクセスすることを要求する。すなわち、この要求は、加入者が通常の、ま たはホームサイドの地理的領域にいるときに、加入者の電話が通常作動するサイ ドの周波数域においてなされる。この要求により、加入者の現在の地理的領域に おけるサイドの周波数域にサービスを提供するサービスプロバイダへのサービス 要求を生ずる。このサービスプロバイダは、この明細書を通じて「デフォルトサ ービスプロバイダ」として言及される。 転売者がデフォルトサービスプロバイダとともに有する装置に依存して、デフ ォルトサービスプロバイダは、加入者がこの呼を配置する地理的領域に対する希 望サービスプロバイダとなったりならなかったりする。 ステップ２１２において、デフォルトサービスプロバイダが加入者の希望サー ビスプロバイダであるかどうかが決定される。一実施形態においては、このこと は、希望サービスプロバイダが、現在の地理的領域においてサービスが要求され たサイドの周波数域において作動するかどうかを決定することにより達成される 。このことは、データベース内のサービスプロバイダの情報を参照するためのキ ーとして加入者のＩＤを使用することにより達成され得る。 他の実施形態においては、このことは、デフォルトサービスプロバイダの身元 確認を決定し、かつ、該サービスプロバイダが希望サービスプロバイダであるか どうかを決定することにより達成される。これを行うための１つの方法は、加入 者に対する希望サービスプロバイダのリストを用いて参照を行うことによる。 デフォルトサービスプロバイダが、加入者の希望サービスプロバイダである場 合には、サービスは、ステップ２１６によって表されたように許可され、通常の 登録動作がホーム位置レジスタ１０８によって行われる。 他方において、デフォルトサービスプロバイダが、加入者の希望サービスプロ バイダではない場合には、希望サービスプロバイダが他方のサイドの周波数域に 存在するかどうかが決定される。このことはステップ２２０によって示されてい る。希望サービスプロバイダが、他方のサイドの周波数域において利用可能では ない場合には、アクセスは、デフォルトサービスプロバイダに対して許可され、 通常の登録動作がホーム位置レジスタ１０８によって行われる。 しかしながら、希望サービスプロバイダが、現在の加入者の地理的領域におけ る他方のサイドの周波数域において利用可能である場合には、希望サービスプロ バイダが作動しているサイドの周波数域に変更するように、メッセージが加入者 に送られる。このことはステップ２２８によって示されている。ステップ２２８ の一実施形態において、加入者は所望のサイドの周波数域において作動するよう に電話を再プログラムすることを要求される。この実施形態において、加入者は 、音声、 （テキストによる短いメッセージのような）英数字のテキストまたは 正しいサイドの周波数域を加入者に知らせる他の技術を使用して通知され得る。 ステップ２２８の他の実施形態において、プロセスは、加入者が特別の動作を 行う必要が全くないように自動化されている。この自動化されたプロセスの一実 施形態において、移動電話１１０は希望サービスプロバイダが作動しているサイ ドの周波数域に変更することを指示される。このことは、周波数サイドを切り替 えるように移動電話１１０に指示する加入者移動電話への指示、指令または他の メッセージを送ることにより達成され得る。このことは、ＣＤＭＡ（符号分割多 元接続）無線放射化、ＴＤＭＡ（時分割多元接続）無線放射化、ＧＳＭ ＵＳＳ Ｄ（汎欧州デジタル自動車電話方式の体系化されていない補充サービスデータ） または、短メッセージ遠隔管理技術を用いて、並びに他の技術により達成され得 る。 ステップ２２８において送られた指示に応じて、加入者移動電話１１０は、デ フォルトサービスプロバイダ（すなわち、デフォルトサイドの周波数域）を希望 サービスプロバイダが利用可能なサイドにリセットする。このことは、ステップ ２３２において生ずる。要求された場合には、移動電話１１０は、利用可能な希 望サービスプロバイダを通して新たなアクセスを開始する。 一実施形態において、上述されたプロセスは、加入者のホームＨＬＲにおいて 利用可能な追加の情報を用いて達成される。この実施形態において、所望のキャ リア、移動スイッチＩＤ、周波数表示器および他の情報のような情報は、デフォ ルトキャリアが希望サービスプロバイダであるかどうかを決定するために用いる ことができ、そうでない場合には、希望サービスプロバイダがその地理的領域に おいて利用可能であるかどうかを決定するために用いることができる。 一実施形態においては、加入者が外国の地理的領域（すなわち、加入者のホー ムの地理的領域とは異なる地理的領域）においてサービスを開始するとき、通知 メッセージが、加入者のホーム領域を取り扱っているホーム位置レジスタ１０８ に送られる。このメッセージには、現在の地理的領域において加入者にサービス を提供するために利用可能なサービスプロバイダの身元確認を含んでいる。一実 施形態において、この身元確認は、サービスプロバイダの身元確認を判断するた めに使用され得る移動スイッチＩＤまたは他の表示を用いて行われる。ホーム位 置レジスタ１０８は、この利用可能なサービスプロバイダが希望サービスプロバ イダであるかどうかを判断する。一実施形態において、このことは、この身元確 認を希望サービスプロバイダのリストと比較することにより達成される。 デフォルトサービスプロバイダが希望サービスプロバイダではない場合には、 ホーム位置レジスタ１０８はその地理的領域内に希望サービスプロバイダがある かどうかを決定し、そうである場合には、それが作動しているサイドの周波数域 を決定する。一実施形態においては、このことは、単にテーブルの参照によって 達成される。 これらの実施形態においてホーム位置レジスタ１０８により使用されるプロセ スを、図３を参照して以下に説明する。ステップ３０４において、移動スイッチ ＩＤはメッセージから決定される。一実施形態において、メッセージから移動ス イッチＩＤを含む記録を回収することにより達成される。一実施形態において、 記録が見つからない場合には、エラー条件が存在し、プロセスは停止する。 ステップ３０８において、移動スイッチＩＤは、サービスプロバイダが希望サ ービスプロバイダかどうかを決定するために使用される。一実施形態において、 このことは、移動スイッチＩＤからデフォルトサービスプロバイダの身元を判断 し、その後、この身元を希望サービスプロバイダと比較することにより、（すな わち、単にＩＤの比較により）達成される。移動スイッチＩＤによって識別され たサービスプロバイダが希望サービスプロバイダである場合には、その後、プロ セスは終了し、登録が、ステップ３１２により示されたのと同じように正常に継 続され得る。 識別されたサービスプロバイダが希望サービスプロバイダではない場合には、 ホーム位置レジスタ１０８は、他方のサイドの周波数域にあるサービスプロバイ ダが希望サービスプロバイダであるかどうかを決定するために、そのデータベー スをチェックする。このことは、ステップ３１６によって示されている。一実施 形態において、２つのサイドの周波数域のみが存在し、各サイドごとに１つのサ ービスプロバイダのみが存在する場合には、これは、他のサービスプロバイダが 希望サービスプロバイダであるかどうかの単純なブール指標でよい。他方のサイ ドの周波数域に希望サービスプロバイダが存在する場合には、加入者（または、 自動化された実施形態における加入者の移動電話１１０）は、そちらのサイドの 周波数域に変更するように通知される。 希望サービスプロバイダが、その地理的領域内に存在しない場合には、これを 表示する通知が加入者に送られる。この通知プロセスは、多数の異なる実施形態 によって達成され得る。一実施形態においては、外国サービスプロバイダのみが 利用可能であることを加入者に知らせる呼が加入者に対して行われ、これにより サービスに対する追加の変更が生ずる。このことは、サービスプロバイダは外国 サービスプロバイダのみであることを提示する加入者へのスクリプトの働きをす る音声の呼を用いて、または、移動電話１１０の英数字ディスプレイに表示され 得る英数字信号を用いて行われ得る。これに代えて、利用可能なサービスプロバ イダは外国サービスプロバイダであるという表示を、移動電話１１０を介して提 供するために、指令が移動電話１１０に送られてもよい。この表示は、例えば、 表示光、移動電話１１０のディスプレイ画面上における表示フラグ、特定の音、 または他の表示を含むことができる。 他の実施形態においては、通知プロセスは、外国サービスプロバイダを登録す る方法についての指示を含んでいてもよい。この場合には、加入者は、呼を発生 させないこと、外国サービスプロバイダにより高い対価を払うこと、または、呼 を発生する前に外国サービスプロバイダを登録することの選択を行う。 プロセスはホーム位置レジスタ１０８によって行われると上述されているけれ ども、物理的または論理的に別の物によっても容易に達成され得る。これらの実 施形態においては、その別の物は、不必要な重複およびデータの保守を回避する ために、ホーム位置レジスタ２０８にすでに存在するデータを使用してもよい。 他の択一的な実施形態において、希望サービスプロバイダの決定および選択は 、周波数域の移動電話検索により達成される。図４は、一実施形態によってこの 選択が行われるプロセスを示すフローチャートである。ステップ４０４において 、加入者は、通信ネットワーク（例えばネットワーク１００）のサービス要求を 開 始する。この要求は、移動電話１１０の電源を入れること、移動電話１１０を使 用して電話の呼を発生させること、新たな地理的領域に入ることまたは他のこれ に類する動作によって開始され得る。 ステップ４０８において、移動電話１１０は、デフォルトのワイヤレスサービ スプロバイダとのアクセスを要求する。言い換えると、移動電話は、加入者のホ ーム領域において加入者により通常使用されているワイヤレスサービスプロバイ ダとのアクセスを要求する。転売者がデフォルトサービスプロバイダとともに有 する装置に依存して、デフォルトサービスプロバイダは、加入者が呼を発生させ る地理的領域に対する希望サービスプロバイダであったりなかったりする。 ステップ４１２において、デフォルトサービスプロバイダが、加入者の希望サ ービスプロバイダであるかどうかが決定される。デフォルトサービスプロバイダ が加入者の希望サービスプロバイダである場合には、サービスは許可され、かつ 、ホーム位置レジスタ１０８によって通常の登録動作が行われる。このことは、 ステップ４２４によって示されている。 他方において、デフォルトサービスプロバイダが加入者の希望サービスプロバ イダではない場合には、移動電話１１０は自動的に異なるサイドの周波数域へ変 更し、ステップ４０８，４１２において行われたプロセスが繰り返される。この とき、ステップ４０８において、要求はデフォルトに対して行われず、代わりに 、現在のサイドの周波数域におけるサービスプロバイダに対して行われる。この プロセスは、希望サービスプロバイダが作動するサイドがアクセスされるまで、 各サイドの周波数域に対して繰り返される。このことはステップ４１６，４２０ およびフローチャートの線４６２によって示されている。 すべてのサイドの周波数域が検査された後に利用可能な希望サービスプロバイ ダが存在しない場合には、ステップ４２８において、加入者は外国サービスプロ バイダのみが利用可能であることを通知される。このプロセスは、図２を参照し て、ステップ２２８，２３２について上述したものと同様である。 ４．結論 この発明の種々の実施形態が上述されてきたけれども、これらは単に例として 提供されてものであり、限定として提供されたものではないことを特筆しておく 。 したがって、この発明の外延および範囲は、上述した例としての実施形態のいず れによっても限定されるものではなく、請求の範囲およびそれらの均等の範囲に よってのみ定義されるべきものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 少なくとも２つのサイドを有する周波数域において動作するワイヤレス 通信システムにおいて、各サイドがそこで動作するサービスプロバイダを有し、 加入者のホーム領域の外側にある現在の地理的領域内を移動する加入者に対し てサービスを提供するシステムであって、 加入者の希望サービスプロバイダが加入者によりアクセスされるサイドの周波 数域において動作するかどうかを決定する手段と、 前記希望サービスプロバイダが現在の地理的領域に配される任意の他方のサイ ドの周波数域において動作するかどうかを決定する手段と、 希望サービスプロバイダが現在の地理的領域において利用可能である場合に、 希望サービスプロバイダを介して加入者へサービスを供給する手段とを具備する ことを特徴とするシステム。 ２． 前記希望サービスプロバイダを介して加入者にサービスを供給する前記 手段は、希望サービスプロバイダが異なるサイドの周波数域において作動してい ることを加入者に通知する手段を具備することを特徴とする請求項１記載のシス テム。 ３． 前記加入者に通知する手段が、いずれのサイドの周波数域において前記 希望サービスプロバイダが動作しているかを示すメッセージを加入者に送る手段 を具備することを特徴とする請求項２記載のシステム。 ４． 前記加入者に通知する手段が、希望サービスプロバイダが異なるサイド の周波数域において動作していることを加入者に通知する音声メッセージを加入 者に送る手段を具備することを特徴とする請求項２記載のシステム。 ５． 前記加入者に通知する手段が、希望サービスプロバイダが異なるサイド の周波数域において動作していることを加入者に通知する英数字テキストのメッ セージを加入者に送る手段を具備することを特徴とする請求項２記載のシステム 。 ６． 前記加入者に希望サービスプロバイダを介してサービスを提供する手段 は、前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域に切り替える ように加入者の移動電話に指令する手段を具備することを特徴とする請求項１記 載のシステム。 ７． 前記加入者の移動電話に前記希望サービスプロバイダが作動しているサ イドの周波数域へ切り替えることを指令する手段は、前記希望サービスプロバイ ダが作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように前記移動電話に指示する 移動電話へ、ＣＤＭＡ無線放射化メッセージを送る手段を具備することを特徴と する請求項６記載のシステム。 ８． 前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令する手段は、前記希望サービスプロバイダが 作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように前記移動電話に指示する移動 電話へ、ＴＤＭＡ無線放射化メッセージを送る手段を具備することを特徴とする 請求項６記載のシステム。 ９． 前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令する手段は、前記希望サービスプロバイダが 作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように前記移動電話に指示する移動 電話へ、ＧＳＭ ＵＳＳＤメッセージを送る手段を具備することを特徴とする請 求項６記載のシステム。 １０． 前記加入者によりアクセスされたサイドの周波数域において加入者の希 望サービスプロバイダが作動するかどうかを決定する手段が、データベース内の サービスプロバイダの情報を参照するために加入者から受け取った情報を用いる 手段を具備することを特徴とする請求項１記載のシステム。 １１． 前記加入者によりアクセスされたサイドの周波数域において加入者の希 望サービスプロバイダが作動するかどうかを決定する手段が、現在の地理的領域 において加入者によりアクセスされたサービスプロバイダが希望サービスプロバ イダであるかどうかを決定する手段を具備することを特徴とする請求項１記載の システム。 １２． 前記現在の地理的領域において加入者によりアクセスされたサービスプ ロバイダが希望サービスプロバイダであるかどうかを決定する手段が、移動スイ ッチ識別子から前記アクセスされたサービスプロバイダの身元を決定するための 手段と、前記アクセスされたサービスプロバイダの身元と前記希望サービスプロ バイダの身元とを比較する手段とを具備することを特徴とする請求項１１記載の システム。 １３． 各サイドがそこで動作するサービスプロバイダを有する少なくとも２つ のサイドを有する周波数域において動作するワイヤレス通信方法であって、加入 者のホーム領域の外部の現在の地理的領域内の移動する加入者にサービスを提供 する方法において、 加入者の希望サービスプロバイダが、加入者によりアクセスされたサイドの周 波数域において作動するかどうかを決定し、 現在の地理的領域内の他の任意のサイドにおいて前記希望サービスプロバイダ が作動するかどうかを決定し、 希望サービスプロバイダが現在の地理的領域内において利用可能である場合に は、該希望サービスプロバイダを介して加入者へサービスを提供することを特徴 とするワイヤレス通信方法。 １４． 前記希望サービスプロバイダを介して加入者にサービスを提供するステ ップが、該サービスプロバイダが異なるサイドの周波数域において作動している ことを作業者に通知するステップを具備することを特徴とする請求項１記載の方 法。 １５． 前記加入者に通知するステップが、いずれのサイドの周波数域において 前記希望サービスプロバイダが動作しているかを示すメッセージを加入者に送る ステップを具備することを特徴とする請求項１４記載の方法。 １６． 前記加入者に通知するステップは、希望サービスプロバイダが異なるサ イドの周波数域において作動していることを加入者に通知する音声メッセージを 加入者に送るステップを具備することを特徴とする請求項１４記載の方法。 １７． 前記加入者に通知するステップは、前記希望サービスプロバイダが異な るサイドの周波数域において作動していることを加入者に通知する英数字テキス トメッセージを加入者に送るステップを具備することを特徴とする請求項１４記 載の方法。 １８． 前記希望サービスプロバイダを介して加入者にサービスを提供するステ ップは、前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令するステップを具備することを特徴とする請 求項１３記載の方法。 １９． 前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令するステップは、前記希望サービスプロバイ ダが作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように移動電話に指示するＣＤ ＭＡ無線放射化メッセージを移動電話へ送るステップを具備することを特徴とす る請求項１８記載の方法。 ２０． 前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令するステップは、前記希望サービスプロバイ ダが作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように移動電話に指示するＴＤ ＭＡ無線放射化メッセージを移動電話に送るステップを具備することを特徴とす る請求項１８記載の方法。 ２１． 前記希望サービスプロバイダが作動しているサイドの周波数域へ切り替 えるように加入者の移動電話に指令するステップは、前記希望サービスプロバイ ダが作動しているサイドの周波数域へ切り替えるように移動電話に指示するＧＳ Ｍ ＵＳＳＤメッセージを移動電話に送るステップを具備することを特徴とする 請求項１８記載の方法。 ２２． 加入者の希望サービスプロバイダが加入者によりアクセスされたサイド の周波数域において作動しているかどうかを決定するステップが、データベース 内のサービスプロバイダの情報を参照するために加入者から受け取った情報を用 いるステップを具備することを特徴とする請求項１３記載の方法。 ２３． 加入者の希望サービスプロバイダが加入者によりアクセスされたサイド の周波数域において作動しているかどうかを決定するステップが、現在の地理的 領域において加入者によりアクセスされたサービスプロバイダが希望サービスプ ロバイダであるかどうかを決定するステップを具備することを特徴とする請求項 １３記載の方法。 ２４． 現在の地理的領域において加入者によりアクセスされたサービスプロバ イダが希望サービスプロバイダであるかどうかを決定するステップが、移動スイ ッチ識別子から前記アクセスされたサービスプロバイダの身元を判断するステッ プと、前記アクセスされたサービスプロバイダの身元を希望サービスプロバイダ の身元と比較する手段とを具備することを特徴とする請求項１１記載の方法。