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JP2001518309A - 甲状腺刺激抗体の生物検定 - Google Patents

甲状腺刺激抗体の生物検定

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Publication number
JP2001518309A
JP2001518309A JP2000513971A JP2000513971A JP2001518309A JP 2001518309 A JP2001518309 A JP 2001518309A JP 2000513971 A JP2000513971 A JP 2000513971A JP 2000513971 A JP2000513971 A JP 2000513971A JP 2001518309 A JP2001518309 A JP 2001518309A
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JP
Japan
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tsh
cells
assay
luciferase
kit
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JP2000513971A
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ルドゲイト,マリアン,エリザベス
Original Assignee
ユニヴァーシティ オヴ ウェールズ カレッジ オヴ メディスン
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Publication date
Application filed by ユニヴァーシティ オヴ ウェールズ カレッジ オヴ メディスン filed Critical ユニヴァーシティ オヴ ウェールズ カレッジ オヴ メディスン
Publication of JP2001518309A publication Critical patent/JP2001518309A/ja
Publication of JP2001518309A5 publication Critical patent/JP2001518309A5/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6897Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids involving reporter genes operably linked to promoters

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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】TSHの存在下または非存在下で、TSH‐R自己抗体またはTSHを簡便に検定する方法を提供する。この方法で使用するキット、レポーターカセット、および生物材料をも提供する。 【解決手段】TSH−R自己抗体またはTSHの検定方法であって、TSHの存在下または非存在下で、レポーターカセットに感染したヒトTSH−Rを発現するクローンからの細胞と試験試料を接触させ、前記レポーターカセットが、(i)対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき、測定可能な応答を生じうる反応物たとえば酵素と、(ii)サイクリックAMP(cAMP)応答要素(CRE)を含むプロモーターとの両方のcDNAを含み、cAMP濃度が反応物の発現によって変動するステップを含むことを特徴とする検定方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する抗体を測定する検定、そのため
の検定キット、および、特にa−ルシフェラーゼcDNAに感染した細胞株の検
定におけるその使用に関する。
【0002】 甲状腺刺激ホルモン受容体(以下、‘TSH−R’と略記する)は、甲状腺細
胞の機能と増殖との両方を制御することが知られており、また、甲状腺刺激ホル
モン(TSH)によって刺激される。TSH−RはまたTSHの受容体への結合
を抑制する自己抗体に対する標的である。これらの自己抗体は、TSHの作用を
抑制する(TBAb)(すなわち、低刺激薬または抑制物質として作用するTS
H拮抗物質)か、または、TSHに対する作用物質として作用することにより甲
状腺(TSAb)を刺激(過剰刺激)する。
【0003】 TSAbによる刺激はグレーヴズ病(GD)において作用する機構であると考
えられており、またTBAbによる抑制は内因性粘液水腫における場合であると
考えられている。甲状腺機能亢進グレーヴズ病の患者はTSHの作用を模擬し、
アデニルシクラーゼの慢性的な刺激をもたらす抗体を生成させ、一方、内因性粘
液水腫の患者の一部における自己抗体もTSH−Rに結合することができるが、
それにも関わらず、これは細胞内サイクリックアデノシン3'、5‘−モノリン酸
(cAMP)の増大をもたらさない。
【0004】 TSH−R自己抗体を測定するために多くの検定法が開発されている。もっと
も広く使用されているのは放射線受容体検定であり、この方法では、ウシの125 I−TSHの界面活性剤可溶化ブタTSH−Rへの結合がTSH−R自己抗体の
保持が疑われる患者からの免疫グロブリンまたは血清によって抑制される。この
検定法における主要な問題はヒトのものでない抗原を使用するということであり
、また結合を測定するモノであって生物活性を測定するものでなく、したがって
TSAbとTBAbとが区別できないということである。
【0005】 明らかに刺激と抑制とを区別できるのが望ましく、したがってTSH(または
そのTBAbによる抑制)またはTSAbの効果たとえばcAMPの増大を測定
する生物検定法の開発の試みがいくつかなされた。この検定は甲状腺切片または
甲状腺細胞の培養によって実施することができ、グレーヴズ病患者が陽性である
ときの最大百分率として定義される最大感度は検定を低浸透圧(塩化ナトリウム
を含まない)培地中で行う場合に実現される。放射線受容体検定も生物検定も生
物学的試料の利用可能度が小さいことによる障害がある。これを克服するために
ネズミの甲状腺細胞株(FRTL−5)が開発されたが、この場合には種の違い
が問題になりうる。TSH−Rの最近のクローン化と配列決定とにより、組換え
で作られるヒトTSH−Rに無制限でアクセスできるようになった。
【0006】 Libertらが、Biochem.& Phys.Res.Comm.16 (3)1250−1255(1989)で述べているように[本明細書におけ
る引用は、すべての記載事項およびそれらの文献の引用文献を本明細書に組み込
むものとする]、イヌの甲状腺刺激ホルモン受容体の以前行われたクローン化に
より、ヒトTSH−RのcDNAクローンの分離によるヒトTSH−Rの分子特
性の決定、コード化ポリペプチドの一次構造の解析、および、組換え分子がグレ
ーヴズ病および特発性粘液水腫の患者に見られる自己抗体に結合するという証明
を得ることへの道が開かれた。イヌのTSH−RのcDNA(2.8kb断片)
がヒトの甲状腺DNAライブラリーを混成するのに使用された。得られるクロー
ンの配列決定により、イヌのTSH−Rと90.3%の類似性を有する744の
アミノ酸ポリペプチドをコード化する2292のヌクレオチド残基オープンリー
ディングフレームが得られた。COS−7細胞のpSVLベクターへのコード化
配列のトランスフェクションにより、蛋白質がTSHに特異的に結合する能力が
確認できた。
【0007】 ヒトTSH−Rのコード化領域を含むpSVLベクターのモンゴルキヌゲネズ
ミ(Chinese hamster)の卵巣(CHO)細胞への同時トランス
フェクションにより、cAMP蓄積によりTSHまたはTSAbに特に応答する
細胞株が選択された(Biochem.& Biophys.Res.Comm
171(3)1044−1050(1990)においてPerretらにより
、報告されている)。TSH媒介cAMP蓄積に対する用量反応曲線がクローン
JP14、JP26およびJP28に関して報告されており、細胞あたりの受容
体の数はクローンJP14およびJP09で最大であることがわかっている。
【0008】 この研究により、自己抗体のみの存在下(TSAb)またはTSH(TBAb
)の存在下で、ヒトTSH−Rを安定的に感染させたCHO細胞においてcAM
Pの産生を測定する生物検定の可能性が生じた(Ludgateら、Molec
.& Cell.Endocrin.73 R13−R18)。しかし、そのよ うな検定は日常業務で使用するのに十分なほど簡便でない。何故なら、検定の実
施に数日を要し、特にRIAによって生成されるcAMPの最終検出という点で
は特にそうであり、また組織培養設備が必要であるからである。
【0009】 したがって、本発明はTSH−R自己抗体またはTSHの検定方法であって、
(a)TSHの存在下または非存在下で、試験試料をレポーターカセットに感染
したヒトTSH−Rを発現するクローンからの細胞と接触させ、前記レポーター
カセットは対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき測定可能な応答を生じう
る反応物たとえば酵素とサイクリックAMP(cAMP)応答要素(CRE)を
含むプロモーターとの両方のcDNAを包含し、その際、cAMP濃度が反応物
の発現によって変動する。 のステップを含むことを特徴とする検定方法を提供する。
【0010】 この検定方法は、好ましくは、さらに、 (b)前記のように接触させられる細胞に、対応する基質を加える。 のステップを含む。
【0011】 この検定方法は、より好ましくは、さらに、 (c)基質にさらされる細胞における応答を測定し、 (d)試験ステップ(c)からの応答を、ステップ(a)から(c)が実施され
た標準または正常試料からの応答と比較する。 のステップを含む。
【0012】 したがって、本発明は特にTSH−R自己抗体またはTSHの検定方法を提供
するものであって、 (a)試験試料を、レポーターカセットに安定感染したヒトTSH−Rを発現す
るクローンからの細胞と接触させ、前記レポーターカセットが対応する基質に接
触したとき測定可能な応答を生じうる反応物とcAMP応答要素を含むプロモー
ターとの両方のcDNAを包含し、その際、cAMP濃度が反応物の発現によっ
て変動し、 (b)前記のように接触させられる細胞に、対応する基質を加え、 (c)基質にさらされる細胞における応答を測定し、 (d)試験ステップ(c)からの応答を、ステップ(a)から(c)が実施され
た標準または正常試料からの応答と比較すること、 次のステップを含む検定方法を提供する。
【0013】 本発明の検定方法においては、一つまたはそれ以上のステップ、例えばここで
定義するステップ(a)〜(d)において使用する反応物すべてを一緒に投入す
ることができる。ステップ(a)〜(d)という発現は各ステップが順次に実施
されるかまたは検定における各成分が互いに個別に接触しなければならない、と
いうことのみを意味すると解釈してはならない。たとえば、ステップ(a)〜(
d)の二つ以上を実質的に同時に実施することができ、かつ/または、使用する
すべての反応物を一つのステップで一緒に投入することができる。この検定方法
またはそのステップの任意の組合せは、手動操作の、部分自動化のまたは完全自
動化の手段によって実施することができる。
【0014】 適当なレポーターカセット(ステップ(a)に述べられている)は、酵素活性
により、色変化、蛍光発光変化または光放射を生じるようなものである。そのよ
うな酵素の例としては、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(C
AT)、ホタルルシフェラーゼ、レニラ(Renilla)ルシフェラーゼ、β
−ガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシ
ダーゼまたは緑色蛍光蛋白質が含まれる。
【0015】 レポーター遺伝子のサイクリックAMP応答要素(CRE)は、好ましくはあ
る数の縦列反復として、CRE共通配列TGACGTCAを含む任意のプロモー
ター配列または合成オリゴヌクレオチドとすることができる。適当なプロモータ
ーは、Kayらが、Endocrinology 134(2)568−573 (1994)において述べている縦列cAMP応答要素を含む糖蛋白ホルモンア
ルファサブユニットに対するものである。もう一つの例は、Chatterje
eらがMolecular Endocrinology (1)100−10
9(1991)において述べているCAT酵素を駆動するカセットである。
【0016】 しかし、好ましくは、本発明による検定は、ステップ(a)においてはcAM
P応答要素を含むプロモーターによって駆動されるルシフェラーゼcDNAの使
用、およびステップ(b)においてはルシフェリンの使用を含む。このことは、
ステップ(c)と(d)において測定される応答がルシフェリン化細胞からの光
出力であるということを意味する。好ましくは、ルシフェラーゼはホタルルシフ
ェラーゼであるが、レニラルシフェラーゼ等も適当である。
【0017】 もっとも好ましくは、レポーターカセットはα−ルシフェラーゼであり、これ
は、前述のように、糖蛋白ホルモンαサブユニットに対するプロモーターによっ
て駆動されるルシフェラーゼcDNAである。たとえば、Maxwellらが、
Biotechniques 276−80(1989)において述べている
ように導入された糖蛋白ホルモンαサブユニットプロモーターを有するプラスミ
ドpA3lucを使用することができる。したがって、α−ルシフェラーゼはプ
ラスミドpA3luc内の糖蛋白ホルモンαサブユニットプロモーターの5´側
面配列(flanking sequence)の846の塩基対とエクソン1
の44の塩基対である。あるいは、CRE含有配列をたとえばPromega社
のpGEM−lucベクターのような市販のルシフェラーゼレポーター系内にサ
ブクローン化することができる。さらなる代替法は、複数のプラスミド、たとえ
ばStratagene社が販売している系(CREBレポーティング系No.
219010)におけるもの、の使用である。この系はcAMPの増大後にルシ
フェラーゼの応答を測定することを可能にするプラスミドを含む。あるいはCR
Eとは異なる誘導プラスミドを含むことができる。
【0018】 上記の細胞は、上で引用したPerretらが引用した文献に述べてあるよう
にして得ることができる。そのほかに、ヒトTSH−Rを真核生物細胞または細
胞株内へのトランスフェクション用にStratagene、InVitrog
en、その他が市販しているいずれの真核生物発現ベクター(pSVLが一例)
内にもサブクローン化することができる。選択性のためにもっと最近開発された
同一のプラスミド内に抗生物質に耐性のある遺伝子を組み込んだ二重(dual
)ベクターを使用することができ、プラスミドとしてはたとえばpcDNAII
I(InVitrogenが販売している)を用いることが出来る。あるいは、
選択のために分離プラスミドを使用することができる。
【0019】 この検定(ステップ(a))で使用する細胞は、好ましくは、前記文献でクロ
ーンJP09と特定され、細胞あたり105程度のヒトTSH−Rに安定感染し た(すなわち、発現する)ものである。より好ましくは、これらの細胞は、α−
ルシフェラーゼcDNAとピューロマイシン耐性コード化プラスミドたとえばp
SV2Neo(Clontechが販売している)との両方に同時感染していて 、ピューロマイシンによる検定細胞の選択を許容するようなものである。この場
合、生き残り細胞をTSHに応答するルシフェラーゼ活性に関して試験する。あ
るいは、これらのプラスミドのいずれかで一時的に感染させた細胞を使用するこ
とができる。
【0020】 したがって、本発明は、たとえばCHO細胞内で発現されるヒトTSH−Rを
含む生物検定を提供するものであり、改良点は、cAMP用のRIAの代わりに
CREを含むプロモーターによって駆動されるルシフェラーゼ遺伝子からの光出
力の測定を含む。そうすることにより、検定がより速くなり、血清を細胞に接触
させる時点から計算のためのデータを得る時点までの一日の勤務時間内にTSA
bの完全評価が可能になる。さらに、この検定は未分別の血清に関して実施する
ことができ、試料調整の必要がない。
【0021】 好ましくは、細胞は、凍結乾燥(フリーズドライ)するか、凍結するかまたは
ゲルに含まれるようにして個別容器に入れて提供するようにし、一回の検定あた
り一つの容器を使用する。あるいは、貯蔵のために細胞を凍結するかまたはゲル
(たとえば、MatrigelTM)の中に取り込むことができる。
【0022】 非凍結乾燥細胞を使用すべき場合、使用中にウェル(well)に接種する細
胞の数を補正する方法による検定を提供するために他の同時トランスフェクショ
ンを実施することができる。レニラルシフェラーゼカセットは、構成性であって
、ホタルルシフェラーゼとは異なる基質要件を有するので、そのような方法がと
られる。違いが細胞数の変化に反映されてもそれぞれのウェルから同じ値が得ら
れることが期待される。このトランスフェクションに適当なプラスミドはPro
megaが販売しているレニラルシフェラーゼプラスミドNo.E2241であ
る。これは、レニラルシフェラーゼから上流にヘルペスシンプレックスウイルス
チミジンキナーゼプロモーターを含み、以上のように構成的に発現される。
【0023】 さらに、凍結乾燥した細胞でなく未処理細胞を使用する場合には、細胞培地に
使用した血清中に存在するいかなるTSHの存在によっても検定結果がゆがめら
れるのを防ぐために、血清は検定の約24時間前に木炭ストリッピングにより除
去すべきである。
【0024】 さらに、RIAの場合と同様に、TSHの応答性は無塩(すなわち、NaCl
を含まない)条件下で低下する。検定感度をさらに高めるために、たとえばホス
ホジエステラーゼインヒビターのような試薬を添加することができる。
【0025】 したがって、さらに、本発明は、対応する基質に接触したとき測定可能な応答
を生じうる反応物たとえば酵素とcAMP応答要素を含むプロモーターとの両方
のcDNAを含むレポーターカセットを提供する。cAMPの濃度が前記の基質
の発現によって変動し、特に反応物がルシフェラーゼである場合にはそうである
【0026】 したがって、本発明は、さらに、対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき
測定可能な応答を生じうる反応物たとえば酵素と、CREを含むプロモーターと
の両方のcDNAを含むレポーターカセットに(好ましくは、安定して)感染し
たヒトTSH−Rを発現するクローンからの細胞;そのクローン;(好ましくは
、安定して)感染したヒトTSH−Rを発現するcDNAまたはmRNA;およ
び、対応する基質に接触したとき測定可能な応答を生じうる反応物たとえば酵素
とCREを含むプロモーターとの両方のcDNAを含むレポーターカセットに(
好ましくは、安定)感染したヒトTSH−Rを提供する。
【0027】 本発明による検定は、好ましくは、通常の医薬生化学研究室または病院の病理
学もしくは診断研究室で迅速かつ簡便に結果を得ることができるようにするキッ
トを用いる手段によって実施する。したがって、さらに、本発明は本発明の検定
特に生物発光検定を実施するためのキットを提供する。このキットは、 (a)(i)対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき測定可能な応答を生じ
うる反応物たとえば酵素と、(ii)cAMPの濃度が反応物の発現によって変
動するcAMP応答要素を含むプロモーターとの両方のcDNAを含むレポータ
ーカセットに感染したヒトTSH−Rを発現するクローンからの細胞; (b)検定のための標準試料; (c)細胞を培養および/または再構成する培地;及び (d)本発明による検定を実施するための説明 を含む。
【0028】 対応する蛋白質とそれに関連する反応物、および、応答測定を実施する手段を
も前記キットの一部として提供することができる。たとえば、前記のキットは、
さらに (e)細胞溶解のための緩衝剤;および/または、 (f)レポーターカセットのための緩衝剤、好ましくは、ルシフェラーゼ緩衝剤
; および/または、 (g)緩衝剤中に対応する基質、好ましくは、蛋白質、より好ましくは、ルシフ
ェリン; および、選択的に照度計 を含むことができる。
【0029】 あるいは、たとえば、この検定にルシフェラーゼ/ルシフェリンを使用する場
合、別のPromega Corporationから入手できるものの一つの ような市販のキットを使用することができる。これらの史上から入手できるキッ
トには、ルシフェラーゼがホタルルシフェラーゼであるNo.E1483、およ
び、レニラルシフェラーゼをも使用している二重ルシフェラーゼ系No.E19
10を含む。
【0030】 本発明による検定方法およびそのためのキットは、自己免疫甲状腺疾患、非自
己免疫甲状腺疾患、甲状腺に起因しない自己免疫、および、多内分泌腺疾患から
選択される条件または疾患との関係によって使用することができる。前記検定方
法およびキットは、たとえば、妊婦、甲状腺機能正常で眼疾の人、ならびに、ア
ミオダロンおよび/またはリチウム塩を投与されている人から選択される患者の
選別に使用することができる。本発明による検定方法またはキットは、TSAb
またはTBAbの測定、または、置換または修飾して標識を含むような一つまた
はそれ以上の以上のアミノ酸を有することなどにより配列の一部が修飾されたT
SH−Rに対する自己抗体を測定するのに適当である。
【0031】 以下、本発明を下記の非限定の実施例を参照して説明する。
【0032】 実施例1 TSHおよびTSH−R自己抗体用発光検定で使用する細胞の調整 −ホタルルシフェラーゼの使用 ATCC No.CCL61から得られる、モンゴルキヌゲネズミ(Chin
ese hamster)の卵巣細胞(CHO−K1)に、標準プロトコル(C
urrent Protocols in Molecular Biolog
y,1996,John Wiley & Sons Inc.の9.1.4節
に記載)を用いて、pSV2Neo(Clontechから入手可能)およびヒ トTSH−R遺伝子pSVL−hTSHRを担う真核生物発現ベクター(G.V
assart(ベルギー、ブリュッセル、IRIRIIN)から入手可能)によ
りPerretら(1990、前掲)が述べているようにしてリン酸カルシウム
同時トランスフェクションを実施した。400μg/mlのジェネティシン(g
eneticin)(G418)によって、細胞を分離し、限界希釈することに
よりクローン発生させた。クローンJP09をこの方法によって分離した(また
G.Vassart教授からも入手可能)。このクローンはTSH結合実験(C
ostagliola S、Swillens S、NiccoliP、Dumo
nt J、Vassart G、Ludgate MがJ ClinEndocri
nol Metab 75 1540以下参照(1992)で述べている)の査定 によれば細胞あたり約105の受容体を発現する。
【0033】 JP09細胞を、37℃、5%の二酸化炭素を含む空気中で10%胎児子ウシ
血清を含むHam’s F12培地に保持した。
【0034】 クローンJP09細胞を、ふたたび前記の標準的なリン酸カルシウム法により
、ピューロマイシン耐性遺伝子(特に、InVitrogen、Stratag
ene、その他から入手可能)と、pA3Luc(イギリス、ケンブリッジ大学
V.Chatterjeeから入手可能)を運ぶ真核生物発現ベクターとを導入
して同時感染させた。細胞を、2.5μg/mlのピューロマイシン中で選択し
、限界希釈することによりクローン発生させた。クローンについてウシのTSH
(Sigma、T8931から)に対する応答光出力を試験した(実施例3参照
)。良好なTSH応答を示すクローンについて1パネルの正常なヒトの血清によ
り試験した。この場合の選択基準は1.5相対光単位以下という低い光出力であ
る。
【0035】 実施例2 TSHおよびTSH‐R抗体の発光検定で使用する細胞の調整 −ホタルおよびレニラルシフェラーゼの使用 実施例1の方法に従ったが、ピューロマイシン耐性遺伝子を巻き込んで第二の
同時トランスフェクションのあと、もう一回の同時トランスフェクションを標準
的なリン酸カルシウム法を繰り返すことにより実施した。ただし、代りにヒグロ
マイシン耐性遺伝子(Stratageneから入手可能)およびレニラルシフ
ェラーゼプラスミドE2241(Promegaから入手可能)を運ぶ真核生物
発現ベクターを用いた。
【0036】 実施例3 (i)TSHの対生物活性、および(ii)甲状腺刺激(TSAb)または(
iii)抑制(TBAb)抗体の測定のための検定 細胞用培地はRPMI、10%の胎児子ウシ血清(FCS)、1%グルタミン
、1%ピルビン酸塩、2%ペニシリン/ストレプトマイシン(および、検定のた
めに細胞を増殖させる場合は2.5μg/mlのピューロマイシン)であった。
96個のウェルプレートに例1によって調整した5×104の細胞を接種し、3 7℃の水飽和のインキュベーター内で一晩(約16時間)培養した。次に、これ
をFCSの代りに10%の木炭ストリップした子ウシ血清を含む培地(Gibc
oから入手可能)内で第二の晩培養した。基底の光出力を木炭ストリップした血
清10%を含む培地100μlの存在下で三つのウェルの中で測定した。標準(
下記参照)および試験試料は木炭ストリップした子ウシ血清10%を含む培地の
最終体積100μlに対して患者血清10%の態様である。基底、標準および試
験試料のインキュベーション時間は前記のように2〜3時間である。最終結果は
、標準:基底の比、または、試験資料:基底の比によって得られる相対光単位(
RLU)で表した。
【0037】 TSH対生物活性:この試験は、ラジオイムノアッセイで測定した場合に大き
い循環TSH濃度を有するが低い循環遊離T4を有していて、欠陥TSHによる
甲状腺機能低下を示すような患者に対してのものである。標準試料は、十分に特
徴づけられた甲状腺機能正常および生物活性を増大する甲状腺機能低下血清試料
である。
【0038】 TSAb測定は甲状腺中毒患者に対して実施される。標準試料は、正常なヒト
の血清のプール(光出力が1.5RLU以下)、bTSHおよび活性の増大した
血清を含む十分に特性のわかったTSAbである。
【0039】 TBAb測定は、(i)と同じ患者について実施されるが、検定ウェルは1m
U/mlのbTSHをも含む。標準試料はプールされた血清+1mU/mlのb
TSHおよび活性の大きな血清を含むよく特徴づけられたTBAbである。
【0040】 光出力の測定 インキュベーション時間の経過後、ウェルから表面浮遊物を除去し、細胞をリ
ン酸塩緩衝生理食塩水で二回洗浄した。Promega Corporatio
nが市販しているキットno.E1483を使用し、その製造者の指示にしたが って光出力を測定した。この指示には、溶解緩衝剤(Promega No.E 1513)中での細胞の処理、ホタルルシフェラーゼ反応物の添加および照度計
による光出力の測定が含まれる。
【0041】 この検定で使用する細胞が、細胞数/ウェルの標準化法を与えるためにレニラ
ルシフェラーゼをも構成的に発現する(例2で調整したように)場合は、Pro
megaの二重ルシフェラーゼ系No.E1910を使用する。この場合、前記
のようにホタルルシフェラーゼを測定し、次いで、発光信号を抑制するための反
応物を加え、次いで、レニラルシフェラーゼ反応物が加えられ、そして二回目の
読み取りを行った。
【0042】 実施例4 検定のためのlulu 1 細胞の選択と使用 JP09細胞に、5μgのcAMP−ルシフェラーゼと2μgのpBABEピ
ューロマイシン耐性プラスミドかまたはピューロマイシン耐性プラスミドのいず
れか一方のみを用いて実施例1に述べたように標準的なリン酸カルシウム法トラ
ンスフェクションを行った。cAMP−ルシフェラーゼは、糖蛋白ホルモンαサ
ブユニツトプロモーターの5´側面領域の846bpとエクソン1の44bpで
あり、該プロモーターは、(Chatterjeeらが、Mol Endocr
in 100−110(1991)に述べているように)ホタルルシフェラー
ゼ遺伝子に結合した縦列の二つのcAMP応答要素(CRE)を含む。(例3で
述べたように)ピューロマイシン耐性細胞のプールを6個のウェルプレートにお
いて得て、選択し、ウシのTSHに応答する光出力を試験した。クローニングリ
ングを用いてコロニーを分離した。
【0043】 (a)lulu 1 の選択 選択したクローンを、FCSの代りに10%の木炭ストリップdq子ウシ血清
(Sigma)を含む培地で一晩培養し、次いで、いろいろな濃度のウシTHS
を用いて4時間のインキュベーションを行った。ルシフェラーゼレポーター検定
(Promega)によりBerthold照度計を使用して光出力を測定した
。結果をTSH存在下での光出力:TSH非存在下での光出力の比として計算し
、相対光単位(RLU)で表した。次に、TSHに対して良好な応答を示すクロ
ーンを限界希釈することによりクローン処理し、ウシおよびヒトTSHならびに
国際TSAb標準90/672を用いて再試験した。
【0044】 (b)基準範囲の決定 約2×104のlulu 1 細胞を、96個のウェルプレートに接種し、検定 の前日に10%の木炭ストリップした子ウシ血清を含む100μl/ウェルのH
am’s F12に切り替えた。チログロブリンおよびチロペルオキシダーゼ抗 体に対して陰性で、甲状腺疾患の病歴の知られていない人々からの34個の甲状
腺機能正常血清10μlを各ウェルに直接加え、37℃で4時間インキュベーシ
ョンすることによって二重に試験した。細胞を前記(a)で述べたようにして検
定した。ただし、Berthold 96ウェルプレート照度計を使用した。結 果を各の血清の存在下での光出力:血清の非存在下での光出力の比としてRLU
単位で表した。次いで、この34個の血清をプールし、陰性対照とした。
【0045】 100個の治療したGDの患者からの血清、市販のTBII(TSH‐R)検
定(TRAK、BRAHMS Diagnostica、ベルリン;切り捨ては
9単位、そして、機能検定感度および検出上限はそれぞれ8および405TRA
K単位)の50個の陰性血清および50個の陽性血清を二重に検定した。血清は
ウェルに直接10μl加えた。検定は、20個の橋本病、27個の多結節性(8
個は中毒性)甲状腺腫、20個の全身エリテマトーデスおよび12個のリウマチ
因子陽性関節炎の血清に関しても実施した。すべての結果は前記(a)と同様に
RLU単位で計算した。
【0046】 (c)発光/RIAで測定されたcAMPの比較 44個の前記のGD血清、(35個のTBII(TSH‐R)陽性)およびT
SAb標準を、培地内に放出されたcAMPをRIAによって測定する従来から
の生物検定によっても検定した。lulu 1に96個のウェルプレートで接種 し、2mM IBMXおよび10μlの個人のGDまたはプールしてあった甲状 腺機能正常血清を含む100μl/ウェルの無塩Hank培地中で検定を実施し
た。cAMPを、LudgateらがExp Clin Endo 100
3−4で述べているような、cAMP[3H]検定装置(Amersham)に よって測定した。結果を下記の表(表1)に示す。この表において、「^」は背
景光放射を除去した照度計読み取り値の平均(n=3)、(かっこ内は平均値の
標準誤差)、「」は平均(n=2)pmol cAMP、(かっこ内は平均値 の標準誤差)である。
【0047】
【表1】
【0048】 治療GDにおけるTSAbの検出 上限1.45RLUは、34個の甲状腺機能正常試料分析(範囲0.96〜1
.48RLU)の97.5百分位数から導出した。GD血清を生理的条件で検定
した場合、TBII陰性血清の66%およびTBII陽性血清の80%が発光検
定において1.5RLU以上を示し、この範囲の値は各種疾患グループの対照血
清ではわずか4%に関してのみ得られた。
【0049】 100個のGD血清を用いて計算した検定内変動は11.9%であり、対の分
析による二つの独立の検定で測定した100個のGD試料から計算した検定間の
変動は14.6%であった。
【0050】 血清のうち33個が発光検定で陽性、27個がRIAで陽性、7個が両検定で
陰性、6個がRIAでは陽性であるが発光検定では陰性であった。100個のG
D血清のTSH‐R抗体についての三重の検定で得られた結果を下記の表(表2
)に示す。
【0051】
【表2】
【0052】 本発明の発光検定は使用した条件下では従来のcAMPのRIA測定に比して
良好な結果を示した。これはおそらく光出力による間接測定により応答が増幅さ
れるためであると考えられる。標準試料の挙動がこれを示している。すなわち、
発光検定の場合、光出力は正常なプールのそれの約10倍であるが、一方RIA
の場合わずか7倍の増大しか示さない。
【0053】 やはりここで観察されたところでは、TSH応答性は無塩(NaClを含まな
い)条件下で低下し、予備的な研究によれば発光検定は等張性の場合に比してT
SAbの測定感度は高いがTSH測定感度は低い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA11 AA20 BA55 CA04 CA05 DA05 GA19 HA15 4B063 QA01 QA05 QA19 QQ03 QQ79 QQ96 QR02 QR42 QR77 QS28 QS33 QS36 QX01 QX07 4H045 AA10 AA30 CA40 DA30 DA76 EA50 EA55

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TSH−R自己抗体またはTSHの検定方法であって、 (a)TSHの存在下または非存在下で試験試料をレポーターカセットに感染し
    たヒトTSH−Rを発現するクローンからの細胞と接触させ、前記レポーターカ
    セットが、(i)対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき測定可能な応答を
    生じうる反応物たとえば酵素と、(ii)サイクリックAMP(cAMP)応答
    要素(CRE)を含むプロモーターとの両方のcDNAを有し、その際cAMP
    濃度が反応物の発現によって変動するステップを含むことを特徴とする検定方法
  2. 【請求項2】 さらに、 (b)前記のように接触させられる細胞に、対応する基質を加えるステップを含
    むことを特徴とする請求項1記載の検定方法。
  3. 【請求項3】 さらに、 (c)基質にさらされる細胞における応答を測定し、そして (d)試験ステップ(c)からの応答とステップ(a)から(c)が実施された
    標準または正常試料からの応答とを比較することを含むことを特徴とする請求項
    2記載の検定方法。
  4. 【請求項4】 測定可能な応答が色変化、蛍光発光変化または光放射である
    ことを特徴とする請求項1から3の中のいずれか1つに記載の検定方法。
  5. 【請求項5】 反応物がクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ
    (CAT)、ホタルルシフェラーゼ、レニラルシフェラーゼ、β−ガラクトシダ
    ーゼ、アルカリホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼおよび緑
    色蛍光蛋白から選択されることを特徴とする請求項4記載の検定方法。
  6. 【請求項6】 レポーターカセットのサイクリックAMP応答要素(CRE
    )がCRE共通配列TGACGTCAを含むプロモーター配列または合成オリゴ
    ヌクレオチドを含むことを特徴とする請求項1から5の中のいずれか1つに記載
    の検定方法。
  7. 【請求項7】 サイクリックAMP応答要素(CRE)がCRE一致配列T
    GACGTCAの縦列反復を含むことを特徴とする請求項6記載の検定方法。
  8. 【請求項8】 プロモーターが縦列cAMP応答要素を含む糖蛋白ホルモン
    アルファサブユニットに対するものであることを特徴とする請求項1から7の中
    のいずれか1つに記載の検定方法。
  9. 【請求項9】 プロモーターがCAT酵素を駆動するカセットを含むことを
    特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の検定方法。
  10. 【請求項10】ステップ(a)においてcAMP応答要素を含むプロモータ
    ーによって駆動されるルシフェラーゼcDNAを使用し、ステップ(b)におい
    てルシフェリンを使用し、またステップ(c)においてルシフェリン化細胞から
    の光出力を測定することを含むことを特徴とする請求項3記載の検定方法。
  11. 【請求項11】レポーターカセットがα−ルシフェラーゼを含むことを特徴
    とする請求項1から10の中のいずれか1つに記載の検定方法。
  12. 【請求項12】使用されるすべての反応物が一つ以上のステップで一緒にさ
    れかつ/またはステップ(a)〜(d)の二つ以上が実質的に同時に実施される
    ことを特徴とする請求項1から11の中のいずれか1つに記載の検定方法。
  13. 【請求項13】手操作の、部分自動化のまたは完全自動化の手段により実施
    されることを特徴とする請求項1から12の中のいずれか1つに記載の検定方法
  14. 【請求項14】請求項1から13の中のいずれか1つに記載の検定を実施す
    るためのキット。
  15. 【請求項15】(a)対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき測定可能
    な応答を生じうる反応物たとえば酵素とサイクリックAMP(cAMP)応答要
    素(CRE)を含むプロモーターとの両方のcDNAを有し、その際cAMPの
    濃度が反応物の発現によって変動するレポーターカセットに感染したヒトTSH
    −Rを発現するクローンからの細胞; (b)検定のための標準試料; (c)細胞を培養および/または再構成する培地;及び (d)検定を実施するための説明、 を含むことを特徴とする請求項14記載のキット。
  16. 【請求項16】さらに、 (e)細胞溶解のための緩衝剤;および/または、 (f)レポーターカセットのための緩衝剤、好ましくはルシフェラーゼ緩衝剤;
    および/または、 (g)緩衝剤中の対応する基質好ましくはルシフェリン; および、随意に照度計 を含むことを特徴とする請求項15記載のキット。
  17. 【請求項17】レポーターカセットがプラスミドpA3lucを含み、該プ
    ラスミドが該プラスミドに導入された糖蛋白ホルモンαサブユニットプロモータ
    ーを含むことを特徴とする請求項14から16の中のいずれか1つに記載のキッ
    ト。
  18. 【請求項18】CRE含有配列が市販のルシフェラーゼレポーター系たとえ
    ばpGEM−luc内にサブクローン化されていることを特徴とする請求項14
    から17の中のいずれか1つに記載のキット。
  19. 【請求項19】レポーターカセットが複数のプラスミドを含むことを特徴と
    する請求項14から17のいずれか1つに記載のキット。
  20. 【請求項20】ヒトTSH−Rが真核発現ベクター内にサブクローン化され
    ていることを特徴とする請求項14から17の中のいずれか1つに記載のキット
  21. 【請求項21】前記真核発現ベクターがpSVLであることを特徴とする請
    求項20記載のキット。
  22. 【請求項22】TSH−Rが、同じプラスミド内に抗生物質耐性遺伝子を含
    む二重ベクター内にサブクローン化されていることを特徴とする請求項20記載
    のキット。
  23. 【請求項23】二重ベクターがpcDNAIIIを含むことを特徴とする請
    求項22記載のキット。
  24. 【請求項24】要素(a)のための細胞がここで明記するクローンJP09
    からのものであり、該クローンが細胞あたり105の程度のTSH−Rに安定に 感染していることを特徴とする請求項14から23の中のいずれか1つに記載の
    キット。
  25. 【請求項25】前記細胞がα−ルシフェラーゼcDNAとピューロマイシン
    耐性コード化プラスミドとの両方に同時感染していることを特徴とする請求項2
    4記載のキット。
  26. 【請求項26】前記細胞が凍結乾燥(フリーズドライ)され、凍結されある
    いはゲルに含まれ、そして個別容器で提供されることを特徴とする請求項14か
    ら25の中のいずれか1つに記載のキット。
  27. 【請求項27】前記細胞が、さらに、使用中にウェル内で接種された細胞の
    数を補正する方法による検定を提供するために同時感染させられていることを特
    徴とする請求項14から25の中のいずれか1つに記載のキット。
  28. 【請求項28】前記細胞が、さらに、レニラルシフェラーゼプラスミドによ
    り同時感染させられていることを特徴とする請求項27のキット。
  29. 【請求項29】自己免疫甲状腺疾患、非自己免疫甲状腺疾患、甲状腺に起因
    しない自己免疫および多内分泌腺疾患から選択される病気または疾患に関して使
    用されることを特徴とする請求項1から28のいずれか1つに記載の検定方法ま
    たはキット。
  30. 【請求項30】妊婦、甲状腺機能正常眼疾の人ならびにアミオダロンおよび
    /またはリチウム塩を投与されている人から選択される患者の選別に使用される
    ことを特徴とする請求項1から29の中のいずれか1つに記載の検定方法または
    キット。
  31. 【請求項31】TSAbまたはTBAbを測定するか、または、置換されも
    しくは他の修飾がなされて標識を含む一つまたはそれ以上の以上のアミノ酸を有
    することなどによって配列の一部が変更されたTSH−Rに対する自己抗体を測
    定することを特徴とする請求項1から30の中のいずれか1つに記載の検定方法
    またはキット。
  32. 【請求項32】対応する基質に接触したとき測定可能な応答を生じうる反応
    物たとえば酵素とcAMP応答要素(CRE)を含むプロモーターとの両方のc
    DNAを有し、増大するcAMP濃度が基質の発現によって変動することを特徴
    とするレポーターカセット。
  33. 【請求項33】反応物酵素がルシフェラーゼであることを特徴とする請求項
    32記載のレポーターカセット。
  34. 【請求項34】請求項32または33記載のレポーターカセットに感染して
    いるヒトTSH−Rを発現することを特徴とするクローン。
  35. 【請求項35】請求項34記載のクローンによって生成されることを特徴と
    する細胞。
  36. 【請求項36】請求項32または33記載のレポーターカセットに感染して
    いるヒトTSH−Rを発現することを特徴とするcDNAまたはmRNA。
  37. 【請求項37】対応する基質たとえば蛋白質に接触したとき測定可能な応答
    を生じうる反応物たとえば酵素とCREを含むプロモーターとの両方のcDNA
    を含むレポーターカセットに感染していることを特徴とするヒトTSH−R。
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