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JP2001514260A - Cnsおよびストレス関連疾患の治療に有用な、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤としての、複素環基が置換した環縮合ピリジン類およびピリミジン類 - Google Patents

Cnsおよびストレス関連疾患の治療に有用な、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン拮抗剤としての、複素環基が置換した環縮合ピリジン類およびピリミジン類

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Publication number
JP2001514260A
JP2001514260A JP2000508682A JP2000508682A JP2001514260A JP 2001514260 A JP2001514260 A JP 2001514260A JP 2000508682 A JP2000508682 A JP 2000508682A JP 2000508682 A JP2000508682 A JP 2000508682A JP 2001514260 A JP2001514260 A JP 2001514260A
Authority
JP
Japan
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alkyl
cor
cycloalkyl
alkynyl
haloalkyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000508682A
Other languages
English (en)
Inventor
アルギリオス ジー. アルバニティス
ポール ジェイ. ギリガン
ジェームズ ピー. ベック
ラジャゴパル バクサバチャラム
Original Assignee
デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー filed Critical デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー
Publication of JP2001514260A publication Critical patent/JP2001514260A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
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Abstract

(57)【要約】 式(I)で表される副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)拮抗剤、ならびに精神障害、神経疾患、不安関連疾患、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺および摂食障害における使用、ならびに免疫疾患または心血管疾患または心臓関連疾患および精神病理学的障害やストレスに関連する結腸過敏症の治療における使用。 【化27】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規な化合物と、新規な医薬組成物と、重度のうつ病(major
depression)、不安関連疾患、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺
および摂食障害を含む精神障害および神経疾患の新規な治療方法、ならびに精神
病理学的障害およびストレスに関連する、免疫疾患または心血管疾患または心臓
関連疾患、および結腸過敏症の新規な治療方法に関する。具体的には、本発明は
、新規な、複素環基が置換した環縮合ピリジン類化合物およびピリミジン類化合
物と、このような化合物を含む医薬組成物と、本発明の化合物を投与することに
より、精神障害、神経疾患、精神病理学的障害やストレスに関連する免疫疾患ま
たは心血管疾患または心臓関連疾患および結腸過敏症の治療方法とに関する。
【0002】 (発明の背景) 41個のアミノ酸からなるペプチドである副腎皮質刺激ホルモン放出因子(本
明細書ではCRFと呼ぶ)は、下垂体前葉からのプロオピオメラノコルチン(P
OMC)由来ペプチド分泌の生理学的調節因子である[J.Riverらの、P
roc.Nat.Acad.Sci.(USA) 80:4851(1983年
)、W.Valeらの、Science 213:1394(1981年)]。
下垂体における内分泌の役割に加え、CRFは、中枢神経系において広く視床下
部外に分布していること、また、脳内における神経伝達物質または神経調節物質
の役割と一致して自律作用、電気生理学的作用および行為作用といった多様な作
用を産み出していることが、その免疫組織化学的局在によって証明されている[
W.Valeらの、Rec.Prog.Horm.Res. 39:245(1
983年)、G.F.Koobの、Persp.Behav.Med. 2:3
9(1985年)、E.B.De Souzaらの、J.Neurosci.
5:3189(1985年)]。前記ホルモンが生理学的、心理学的および免疫
学的各ストレッサーに対する免疫系の応答の統合において重要な役割を果たして
いるという証拠もある[J.E.Blalockの、生理学概説(Physio
logical Reviews) 69:1(1989年)、J.E.Mor
leyの、Life Sci. 41:527(1987年)]。
【0003】 CRFがうつ病、不安関連疾患および摂食障害を含む精神障害および神経疾患
において役割を果たしていることは、臨床データからも証拠づけられる。アルツ
ハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、進行性核上麻痺および筋萎縮性
側索硬化症などが中枢神経系におけるCRFニューロン機能不全に関係している
ことから、それらの病因論および病態生理学においてもCRFの役割が前提とさ
れている[E.B. De Souza、Hosp. Practice 23
:59(1988年)を参照のこと]。
【0004】 情動障害または重度の鬱病の場合、薬剤を服用していない個体の脳脊髄液(C
SF)ではCRF濃度が有意に高い[C.B.Nemeroffら、Scien
ce 226:1342(1984年)、C.M.Bankiら、Am.J.P
sychiatry 144:873(1987年)、R.D.Franceら
、Biol. Psychiatry 28:86(1988年)、M.Ara
toら、Biol. Psychiatry 25:355(1989年)]。
さらに、自殺者の前頭皮質ではCRF受容体密度が有意に低下し、これはCRF
分泌過多と一致する[C.B.Nemeroffら、Arch.Gen.Psy
chiatry 45:577(1988年)]。また、うつ病の患者では、C
RF(静脈内投与)に対する副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の応答が弱くな
っていることが観察される[P.W.Goldら、Am.J.Psychiat
ry 141:619(1984年)、F.Holsboerら、精神神経内分
泌学(Psychoneuroendocrinology) 9:147(1
984年)、P.W.Goldら、NewEng.J.Med. 314:11
29(1986年)]。ラットおよびヒト以外の霊長動物における前臨床試験に
よっても、CRF分泌過多がヒトのうつ病に見られる諸症状に関与しているとい
う仮説が支持される[R.M.Sapolskyの,Arch.Gen.Psy
chiatry 46:1047(1989年)]。三環系抗うつ薬によってC
RFレベルを変えることが可能であり、したがって脳内のCRF受容体の数を調
節することが可能であるという先行する証拠がある[Grigoriadisら
、神経精神薬理学(Neuropsychopharmacology) 2:
53(1989年)]。
【0005】 また、不安関連疾患の病因論でもCRFの役割が前提とされている。CRFは
動物内で不安発生作用を引き起こし、また、ベンゾジアゼピン/非ベンゾジアゼ
ピン抗不安薬とCRFとの間の相互作用については種々の行動不安モデルにおい
ても立証されている[D.R.Brittonら、Life Sci. 31:
363(1982年)、C.W.BerridgeおよびA.J.Dunnの、
Regul.Peptides 16:83(1986年)]。種々の行動パラ
ダイムにおいて推定上のCRF受容体拮抗物質α−らせん状ヒツジ由来CRF(
9−41)を使用した予試験によって、拮抗物質が質的にベンゾジアゼピンに類
似の「抗不安薬様」効果を引き起こすことが立証されている[C.W.Berr
idgeおよびA.J.Dunnの、Horm.Behav. 21:393(
1987年)、脳の研究概説(Brain Research Reviews
) 15:71(1990年)]。神経化学的研究、内分泌の研究および受容体
結合の研究のいずれによっても、これらの疾患におけるCRFの関わりについて
のさらなる証拠が付け加えられ、CRFとベンゾジアゼピン抗不安薬との間の相
互作用が立証されている。ラットでのコンフリクトテスト[K.T.Britt
onら、精神薬理学(Psychopharmacology) 86:170
(1985年)K.T.Brittonら、Psychopharmacolo
gy 94:306(1988年)]および聴覚刺激テスト(acoustic
startle test)[N.R.Swerdlowら、Psychop
harmacology 88:147(1986年)]のいずれにおいても、
クロルジアゼポキシドによってCRFの「不安発生」作用は弱まっている。ベン
ゾジアゼピン逆作用物質(FG7142)がCRFの作用を増強したのに対し、
ベンゾジアゼピン受容体拮抗物質(Ro15−1788)は、オペラントコンフ
リクトテストにおいて行動活性のみ示さなかったが、用量依存的にCRFの作用
を逆転させている[K.T.Brittonら、精神薬理学 94:306(1
988年)]。
【0006】 標準的な抗不安薬および抗うつ薬の治療効果が引き起こされるもととなる作用
機序および作用部位は、いまだ解明されていない。しかし、それらが、不安関連
疾患において観察されるCRF分泌過多の抑制に関係しているとの仮説が立てら
れている。種々の行動パラダイムでCRF受容体拮抗物質(α−らせん状CRF
9−41)の効果を調べる予備的研究によって、CRF拮抗物質が質的にベンゾ
ジアゼピンに類似の「抗不安薬様」効果を引き起こすことが立証されたことは特
に興味深い[G.F.KoobおよびK.T.Britton、副腎皮質刺激ホ
ルモン放出因子:神経ペプチドの基礎および臨床研究(Corticotrop
in−Releasing Factor:Basic and Clinic
al Studies of a Neuropeptide)、E.B. D
e SouzaおよびC.B.Nemeroff編、CRC Press p2
21(1990年)を参照のこと]。
【0007】 いくつかの公報では、副腎皮質刺激ホルモン放出因子拮抗化合物と、精神医学
障害および神経学的疾患を治療するためのそれらの使用とについて記載している
。そのような公報の具体例には、DuPont Merck社のPCT出願US
94/11050 、Pfizer社のWO95/33750、Pfizer社
のWO95/34563、Pfizer社のWO95/33727およびPfi
zer社のEP 0778 277 A1が含まれる。
【0008】 PCT特許国際公開WO96/40142には、下記の一般式を有する、ガン
やざ瘡などの高増殖性疾患の治療に有用な化合物が開示されている。
【0009】
【化3】
【0010】 式中、ZはNR12であり、R1はHであり、R2は(R5mまたはQによって置
換されたフェニルであり、R12Nは下記式の基である。
【0011】
【化4】
【0012】 PCT特許国際公開WO97/27199−Aには、心血管系の疾患、脳血管
疾患、および腎疾患の治療に有用な7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導
体が開示されている。
【0013】 EP特許公開EP0706795には、腫瘍壊死因子放出の阻害剤として、下
記の一般式を有するカテコールジエーテル化合物が開示されている。
【0014】
【化5】
【0015】 式中、Zはキノリンで置換されたベンゾイミダゾールであることができる。しか
しながら、このタイプの化合物は、本発明の化合物には含まれない。
【0016】 米国特許第5,378,700号には、下記の一般式を有する、呼吸疾患に関
連する低酸素血症の治療に有用な縮合ピリミジン誘導体が開示されている。
【0017】
【化6】
【0018】 式中、YおよびZは一緒に、ピリジンの4位にN原子を介して結合している、任
意の位置で1〜3のNを有する、縮合したニ環式複素環(biheterocy
clic ring)を表している。
【0019】 CA特許第2,011,222号には、下記の一般式を有する、心血管系の疾
患および十二指腸潰瘍の治療に有用なベンゾイミダール誘導体およびアザベンゾ
イミダール誘導体を開示している。
【0020】
【化7】
【0021】 式中、Yはベンゾイミダールであることができ、Zはフェニルまたはピリジルで
あることができる。しかしながら、これらの化合物は、本発明には含まれない。
【0022】 知られている限りでは、以下に詳細に説明する新規なトリアゾロピリジン類お
よびピリミジン類は、重度のうつ病、不安関連疾患、心的外傷後ストレス障害、
核上麻痺および摂食障害を含む精神障害および神経疾患の治療、ならびに精神病
理学的障害およびストレスに関連する、免疫疾患または心血管疾患または心臓関
連疾患、および結腸過敏症の治療に有用な副腎皮質刺激ホルモン放出因子拮抗化
合物としてこれまで報告されていない。
【0023】 (発明の概要) 最初の実施態様において、本発明は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子受容体に
結合し、それによりCRF分泌の不安形成(anxiogenic)効果を変化
させる新規な化合物を提供する。本発明の化合物は、哺乳動物における精神障害
および神経疾患、不安関連疾患、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺および摂食
障害の治療、免疫疾患または心血管疾患または心臓関連疾患および精神病理学的
障害やストレスに関連する結腸過敏症の治療に有用である。
【0024】 別の実施態様において、本発明は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子の拮抗物質
として有用である式(I)で表される新規な化合物を提供する。本発明の化合物
は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子拮抗物質としての活性を示し、かつCRF分
泌過剰を抑制するようである。本発明にはさらに、このような式(I)で表され
る化合物を含有する医薬組成物と、このような化合物をCRF分泌過剰の抑制お
よび/または不安形成障害の治療に用いる方法とが含まれる。
【0025】 さらに別の態様において、本発明は、哺乳動物における情動障害、不安、うつ
病、過敏性腸症候群、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺、免疫抑制、アルツハ
イマー病、胃腸疾患、神経性食欲不振もしくはその他の摂食障害、薬物もしくは
アルコール禁断症状、薬物嗜癖、炎症性障害、受胎力問題、CRFにより引き起
こされるもしくは促進される障害を含むがこれに限られない、CRFを拮抗する
ことにより治療を行いもしくは促進することができる障害、または慢性関節リウ
マチ、変形性関節症、疼痛、喘息、乾癬、およびアレルギーなどの炎症性障害;
一般的不安障害;恐慌性障害、恐怖症障害、脅迫障害:心的外傷後ストレス障害
;ストレスにより引き起こされる睡眠障害;繊維筋痛(fibromyalgi
a)などの痛覚;重度のうつ病、単一エピソードうつ病、再発性うつ病、幼児虐
待により引き起こされるうつ病、および産後抑うつを含むうつ病などの感情障害
;構音障害;双極性障害;循環気質;疲労症候群;ストレスにより引き起こされ
る頭痛;ガン、ヒト免疫不全ウイルス感染症(HIV)感染症;アルツハイマー
病、パーキンソン病、およびハンティングトン病などの神経変性疾患;潰瘍、過
敏性腸症候群、クローン病、痙攣性結腸、下痢、および術後イレウスなどの胃腸
疾患、ならびに精神病理学的障害やストレスに関連する結腸過敏症;食欲不振お
よび大食症などの摂食障害;出血性ストレス;ストレスにより引き起こされる精
神病性エピソード;甲状腺機能正常な病的症候群;不適合抗利尿ホルモンの症候
群(ADH);肥満症;不妊症;頭外傷;脊髄外傷;虚血性神経損傷(例えば、脳海 馬虚血などの脳虚血);興奮毒性神経損傷;てんかん;高血圧、頻脈、およびう
っ血性心不全を含む心血管障害および心臓関連障害;脳卒中;ストレスにより引
き起こされる免疫機能異常(例えば、ストレスにより引き起こされる発熱、ブタ
ストレス症候群、ウシ船積熱、ウマ発作性細動(fibrillation)、
およびニワトリにおける分娩やヒツジにおける回避(sheering)ストレ
スやイヌにおけるヒト−動物相互作用関連ストレスにより引き起こされる機能異
常)を含む免疫機能異常;筋痙縮;尿失禁;アルツハイマー型の老年痴呆;多発
脳梗塞性痴呆;筋萎縮性側索硬化症;化学物質依存症および化学物質嗜癖(例え
ば、アルコール、コカイン、ヘロイン、ベンゾジアゼピン類、およびその他の薬
物への依存);薬物もしくはアルコール禁断症状;骨粗鬆症;心理社会的小人症
および低血糖症から選択される障害の治療において用いることができる新規な化
合物、医薬組成物、および方法を提供する。
【0026】 さらに別の本発明の実施態様において、本発明が提供する化合物(および特に
本発明の標識化合物)は、潜在的な医薬品のCRF受容体結合能力を測定する際
の標準および試薬としても有用である。
【0027】 (詳細な説明) [1]したがって、最初の実施態様において、本発明は、新規な式(I)で表
される化合物と、その異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物
と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とを提供する。
【0028】
【化8】
【0029】 上式で、 Qは、下記からなる群から選択され:
【0030】
【化9】
【0031】 Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立して、NまたはCR2であり; U、Vは独立して、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S
−O、もしくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; Gは、OまたはSであり; R1は各々の場合に独立して、−H、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル 、−NR910、−NR9COR9、−COR10、−OR10、SHまたは−S(O )n12、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3
6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり、この場合、各々 のC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルは、ハロゲン、−CN、C1〜C4 ハロアルキル、−NR910、−NR9COR9、−COR10、−OR10、SHま たは−S(O)n12で任意選択で置換され; R2は、−H、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル、−NR910、−NR 9 COR9、−COR10、−OR10、SHまたは−S(O)n12、C1〜C4アル キル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C7シクロアルキルアルキルであり、各々
はハロゲン、CN、C1〜C4ハロアルキル、−NR910、NR9COR9、−C OR10、−OR10、SHまたは−S(O)n12で任意選択で置換され; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
であり、この場合、任意のシクロアルキル環中の1つの炭素はO、SまたはNR 9 で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2 〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル
、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シク ロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シア
ノ、−OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−NHR6SO28、−OC
(O)NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CO28、−OC(O)R6、 −NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7CO28
−NR67、−CONR67、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複素 環基、または−OR3a、−NR3a3b、−NHR3a、−SOn3a、−SO2NH
3a、−SO2NR3a3b、−COR3a、−CONHR3a、−CONR3a3bか ら各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され;
3aおよびR3bは、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アル キニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C 10 アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニ
ルアルキルであり、この場合、任意のシクロアルキル中の1つの炭素はO、Sま
たはNR9で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケ ニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキ
ルアルキル、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5 〜C10シクロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、
2〜C10アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアル キル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、 −OC(O)R6、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67
−NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、−
3、−OC(O)OR7、−CONR67、−CO2H、アリール、複素アリー ルおよび複素環基から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任
意選択で置換され; Lは、1つ〜2つのB基を含む、2つ〜4つの原子の、飽和または部分的に飽和
のリンカー基であり、Lの1つ〜2つの炭素は>C=Oまたは>C=Sであって
もよく、Lは1つ〜3つのR4基で置換されてもよく; R4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールから選択され、この場合、C 1 〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6
ルケニル、C2〜C6アルキニルは、次の官能基−OR10、−COR9、−CO2 8 、−CONR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲンで任意
選択で置換され; Bは、O、S(O)nまたはNR9であり; A1〜A4は独立してCR5であるか、あるいは最高で2つのA1〜A4はNである ことができ; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6−OR7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n 11 であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10ア ルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキルは 、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO 2 、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−COR 6 、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S
(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選 択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アルケ ニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキル
アルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、 −NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR7、−CONR67、− CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換さ れた1つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択 で含有し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有し
ない、飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロア
ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、C5〜C12ビス(アルコキシ)アルキル、アリール、ア リール(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4
ルキル)であるか、あるいはNR67は、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン
、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
、C2〜C6アルコキシアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され
; R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール
(C1〜C4アルキル)、複素アリール、複素アリール(C1〜C4アルキル)、ま
たは−NR67であり; R12は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3 〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シ クロアルキルアルキルであり; R13およびR14は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ
アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリ ール、アリール(C1〜C4アルキル)、複素アリール、または複素アリール(C 1 〜C4アルキル)−、−COR12、−CO28、−CONR9、S(O)n12
あり; アリールはフェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜 C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、−
SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、−SH 、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9CO
9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR9 10 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの 置換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O212、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9C ONR910、−NR9CO212、−NR910、および−CONR910から各 々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽
和または部分的に飽和の複素アリールであり; nは各々の場合に独立して、0、1または2であり; (a)QがIa、IbまたはIcであり、XがNであるとき、R1はHではなく 、 (b)R1はO−アルキニル以外またはS−アルキニル以外であること を条件とする。
【0032】 [2]好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表される化合物を
提供する。式中、 Qは、Ia、Ib、Icであり; Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立してNまたはCR2であり; U、Vは独立して、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S
−O、もしくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; GはOであり; R1は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
−COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R2は各々の場合に独立して、−H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキ ル、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル
、−COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
であり、この場合、任意シクロアルキル中の1つの炭素はO、SまたはNR9で 置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜 C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル 、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シク ロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロ、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、
−OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、−OC(O)R6
−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7CO28
−NR67、−CONR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、− N3、−OC(O)OR7、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複素環基 から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され
; Lは、CR4 2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり;
4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールであり、各々は、次の官能基
−OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR910、− S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一緒にな
って1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく; Bは、O、S(O)n、NR12であり; A1〜A4はCR5であり; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキル は、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6
クロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−N
2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−CO
6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−
S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意 選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アル ケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキ
ルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67 、NR6COR7、NR6CO28、−COR6−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換された1
つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択で含有 し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有しない、
飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロア
ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、アリール、アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリ
ールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)−であるか;あるいはNR67
、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンま
たはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C8アルコキシアルキ
ル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、 アリール(C1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4
ルキル)、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モル
ホリンまたはチオモルホリンであり; R12は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル であり; R13およびR14は独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C 3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリー ル(C1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル
)−、−COR12、−CO28、−CONR9、−S(O)n12であり; アリールは、フェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル 、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10
SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、 −S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9COR 9 、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR910 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置 換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O28、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9CO
NR910、−NR9CO28、−NR910、および−CONR910から各々の
場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽和ま
たは部分的に飽和の複素アリールであり、 nは各々の場合に独立して、0、1、または2である。
【0033】 [3]より好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表される化合
物を提供する。式中、 Qは、IIa、IIb、またはIIcであり; Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立して、NまたはCR2であり; U、Vは、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S−O、も
しくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; GはOであり; R1は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
−COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R2は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
−COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
であり、この場合、任意のシクロアルキル中の1つの炭素は、O、SまたはNR 9 で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2 〜C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキ ル、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シ クロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C1 0 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シ アノ、−OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、−OC(O )R6、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7C O28、−NR67、−CONR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複
素環基から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置
換され; Lは、CR4 2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり;
4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールから選択され、各々は、次の
官能基−OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR91 0 、−S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一 緒になって1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく
、 Bは、O、S(O)n、NR12であり; A1〜A4はR5であり; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、およびC4〜C12シクロアルキルアルキ ルは、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6 シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−
NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−
COR6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、また
は−S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で 任意選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6 アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロア
ルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、NR6COR7、NR6CO28、−COR6、−OR7、−CONR67、−
CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換さ れた1つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択 で含有し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有し
ない、飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロア
ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、アリール、アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリ
ールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)−であるか;あるいはNR67
、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンま
たはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C8アルコキシアルキ
ル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、 アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4 アルキル)、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モ
ルホリンまたはチオモルホリンであり; R12は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル であり; R13およびR14は独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C 3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリー ル(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキ
ル)−、−COR12、−CO28、−CONR9、−S(O)n12であり; アリールは、フェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル 、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10
SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、 −S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9COR 9 、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR910 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置 換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O28、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9CO
NR910、−NR9CO28、−NR910、および−CONR910から各々の
場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽和ま
たは部分的に飽和の複素アリールであり; nは各々の場合に独立して、0、1、または2である。
【0034】 [4]さらにより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表され
る化合物を提供する。式中、QはIaであり、XはNである。
【0035】 [5]さらにより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表され
る化合物を提供する。式中、 YおよびZは、NまたはCR2であり; R1は各々の場合に独立して、−Me、−Et、ハロゲン、−CN、−CF3、−
OMe、−SMe、−NHMe、−NMe2、−COMe、−SOMe、−SO2 Meであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、 −NR7CO28、−NR67、−CO2H、−CONR67から各々の場合に独
立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bであり、この場合、R4は、H、または次の 官能基−CF3、−OMe、−COMe、−CO2Me、−CONHMe、−CN
、−NMe2、−SMe、−SOMe、−SO2Me、ハロゲンで置換されたC1 〜C2であり、あるいは2つのR4は一緒になってカルボニルを形成し; Bは、O、S、SO、SO2、NH、NMeであり; A1〜A4はCR5であり、 R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキル は、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6
クロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−N
2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−CO
6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−
S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意 選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アル ケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキ
ルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67 、NR6COR7、NR6CO28、−COR6−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換された1
つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択で含有 し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有しない、
飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6、R7、R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1 〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シク ロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル である。
【0036】 [6]さらにより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表され
る化合物を提供する。式中、 YおよびZはNであり; R1は、−Meまたはハロゲンであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、 −NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−CO2H、−OC(O) NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CONR67から各々の場合に独立し
て選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CH2CH2、CH2CH2、CH=CH、CH2CH2Oからなる群か ら選択されるリンカーであり; A1、A2、A3およびA4は、各々の場合に独立してR5で置換された炭素であり ; R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、C1〜C4アルコキシ、−NO2、ハロゲン、−CN、 C1−C4ハロアルキル、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−C OR11、−OR7、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、また
は−S(O)n11であり; R6、R7、およびR9は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C 4 ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロア ルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8、R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル 、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルである。
【0037】 [7]さらにより好ましい実施態様において、本発明は、以下の群から選択さ
れる新規な式Iで表される化合物を提供する: (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−
イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル
)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(5−アセチル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル
)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3
−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イ
ル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,
3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン;および 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン。
【0038】 [8]別のより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表される
化合物を提供する。式中、QはIaであり、XはCR1である。
【0039】 [9]別のより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで表される
化合物を提供する。式中、 YおよびZはNまたはCR2であり; R1は各々の場合に独立して、−Me、−Et、ハロゲン、−CN、−CF3、−
OMe、−SMe、−NHMe、−NMe2、−COMe、−SOMe、−SO2 Meであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−CO2H、−N(COR62、−NR7CO
NR67、−NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−OC(O)N
67、−N3、−OC(O)OR7および−CONR67から各々の場合に独立
して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり、
この場合、R4は、H、または次の官能基−CF3、−OMe、−COMe、−C
2Me、−CONHMe、−CN、−NMe2、−SMe、−SOMe、−SO 2 Me、ハロゲンで置換されたC1〜C2であり、あるいは2つのR4は一緒になっ
てカルボニルを形成し; R4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールであり、各々は、次の官能基
−OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR910、− S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一緒にな
って1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく; Bは、O、S、SO、SO2、NH、NMeであり; A1〜A4はCR5であり、 R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル 、−NR67、NR6COR7、NR6CO28、−COR11、−OR7、−CON
67、−CO(NOR9)R11、CO28、または−S(O)n11であり、こ
の場合、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜 C6シクロアルキルおよびC4〜C8シクロアルキルアルキルは、C1〜C4アルキ ル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4 〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロ、−CN
、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−COR6、−OR7、−CO NR67、CO28、−CO(NOR9)R7および−S(O)n11から各々の 場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; R6、R7、R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1 〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シク ロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル である。
【0040】 [10]別のさらにより好ましい実施態様において、本発明は、新規な式Iで
表される化合物を提供する。式中、 YおよびZはNであり; R1は、−Meまたはハロゲンであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28 −OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67 、−NR7CO28、−NR67、−CO2H、−NHR6SO28、−OC(O )NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CONR67から各々の場合に独立
して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CH2CH2、CH2CH2、CH=CH、CH2CH2Oからなる群か ら選択されるリンカーであり; A1、A2、A3およびA4は、各々の場合に独立してR5で置換された炭素であり ; R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、C1〜C4アルコキシ、−NO2、ハロゲン、−CN、 C1〜C4ハロアルキル、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−C OR11、−OR7、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、また
は−S(O)n11であり; R6、R7、およびR9は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C 4 ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロア ルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8、R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル 、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルである。
【0041】 [11]別の好ましい実施態様において、本発明は、以下の群から選択される
新規な式Iで表される化合物を提供する: (S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
ル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチル−
1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−
1−[1−エチルプロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
リル)−1−[1−(メトキシメチル)lプロピル−6−メチル−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]6−
メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−
1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]
−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−
イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリア
ゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
−1−イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
ル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−c]ピリジン; 4−(5−アセチル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
ル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
−1−イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−
トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−1
−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−1
−[1−(メトキシエチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(シアノメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; N−(7−クロロ−5−メトキシ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エ
チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
リジン; N−(7−クロロ−5−メチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
ジン; N−(7−クロロ−5−エチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
ジン; N−(7−クロロ−5−シアノ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
ジン; N−(5−アセチル−7−クロロ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エ
チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
リジン; N−(7−クロロ−5−チオメチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−
エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
ピリジン; N−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−1H−インドル−1−イル)−1−
(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c]ピリジン; (R,S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−
[1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾロ[
4,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[
1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
メトキシメチル)プロピル]−6−メチルスルホニル−1H−1,2,3−トリ
アゾロ[4,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4−
イル]−6−メチルキノリン; 8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4−
イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
)−6−メトキシ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4
−イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エ
チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
リジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
)−6−メチルスルホニル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
ジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 6−アセチル−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−
エチルプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4
−イル]−6−メチルキノリン;および (R,S)−5−ブロモ−3,4−ジヒドロ−4−[1−[1−(メトキシメチ
ル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
リジン−4−イル]−7−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン。
【0042】 本発明はさらに、薬剤学的に許容され得る担体と治療上有効な量の上記式(I
)で表される化合物とを含む医薬組成物を提供する。
【0043】 本発明はさらに、哺乳動物における情動障害、不安、うつ病、頭痛、過敏性腸
症候群、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺、免疫抑制、アルツハイマー病、胃
腸疾患、神経性食欲不振もしくはその他の摂食障害、薬物嗜癖、薬物もしくはア
ルコール禁断症状、炎症性疾患、心血管疾患もしくは心臓関連疾患、受胎力問題
、ヒト免疫不全ウイルス感染症、出血性ストレス、肥満症、不妊症、頭外傷もし
くは脊髄外傷、てんかん、脳卒中、潰瘍、筋萎縮性側索硬化症、低血糖症、また
はCRFにより引き起こされるもしくは促進される障害を含むがこれに限られな
い、CRFを拮抗することにより治療を行いもしくは促進することができる障害
の治療方法であって、治療上有効な量の上記式(I)で表される化合物を哺乳動
物に投与することを含む治療方法を含む。
【0044】 本明細書中に記載される化合物は、不斉中心を有していてもよい。非対称に置
換された原子を含む本発明化合物は、光学活性体またはラセミ体の形で単離する
ことができる。ラセミ体の分割または光学活性な出発原料からの合成などによる
光学活性体の調製法は当該技術分野ではよく知られている。オレフィン類、C=
N二重結合などの多くの幾何異性体も本明細書中に記載の化合物中に存在するこ
とができ、これらすべての安定異性体が本発明中に意図されている。本発明化合
物のシスおよびトランス幾何異性体が記載され、異性体の混合物または分離され
た異性体として単離できる。特定の立体化学または異性体が具体的に指示されて
いない限り、構造上すべてのキラル体、鏡像異性体、ラセミ体、およびすべての
幾何異性体が意図されている。本明細書で製造される本発明の化合物および中間
体を調製するすべての方法は、本発明の一部とみなす。
【0045】 本明細書中で用いる「置換された」という用語は、指定された原子上の1つま
たは複数の水素原子が、指示された群から選択されたものに置き換えられること
を意味するが、ただし、指定された原子の通常の原子価を超えてはならず、置換
体が安定な化合物を与えるものとする。置換がケトの場合(すなわち、=O)、原
子上の2つの水素原子が置き換わる。ケト置換基は、芳香族部分上に存在しない
【0046】 ある変数(例えばR6)が化合物の構造または式中に2度以上現れる場合、そ れぞれの場合の定義は他のそれぞれの場合とは独立しているものとする。したが
って、例えば、ある基が0〜2のR6で置換されることが示されている場合、こ の基は2つまでのR6基で任意に置換されてよく、それぞれの場合にR6は独立し
て、R6の定義から選択される。また、置換基および/または変数の組合せは、 その組合せが安定な化合物を与える場合のみ許容される。
【0047】 ある置換基への結合が、ある環の2つの原子をつなぐ結合を横切るようにして
示されている場合、その置換基はその環のどの原子に結合していてもよい。ある
置換基が、ある与えられた式の化合物の残部と、その置換基のどの原子を介して
結合するかが指示されずに列挙されている場合は、その置換基は、その置換基の
どの原子を介して結合していてもよい。置換基および/または変数の組合せは、
その組合せが安定な化合物を与える場合のみ許容される。
【0048】 本明細書中で用いる「アルキル」には、特定の炭素原子数を有する分枝鎖およ
び直鎖双方の飽和脂肪族炭化水素基が含まれることが意図されている。その具体
例には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチ
ル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、及びs−ペンチルが含まれるが、
それらに限定されるものではない。「ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲンで
置換された、指定した数の炭素原子を有する分枝鎖および直鎖の双方の脂肪族炭
化水素基(例えば、−CvFw、式中、v=1〜3、w=1〜(2v+1))を
含むことを意図する。ハロアルキルの具体例には、トリフルオロメチル、トリク
ロロメチル、ペンタフルオロエチル、およびペンタクロロエチルが含まれるが、
これらに限られない。「アルコキシ」は、酸素架橋を介して結合している指示し
た数の炭素原子を有する上記で定義したアルキル基を表す。アルコキシの具体例
には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、
s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびs−ペントキシが含まれ
るが、これらに限られない。「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチルなどの飽和環基を含むことを意図する。「アルケニル」は
、エテニル、プロペニルなどのような、直鎖または分枝鎖構造のいずれかの炭化
水素鎖と、該炭素鎖に沿ってどの安定部位にあってもよい1つまたは複数の不飽
和炭素−炭素結合とが含まれることが意図されている。「アルキニル」は、エテ
ニル、プロペニルなどのような、直鎖または分枝鎖構造のいずれかの炭化水素鎖
と、該炭素鎖に沿ってどの安定部位にあってもよい1つまたは複数の不飽和炭素
−炭素三重結合とが含まれることが意図されている。
【0049】 本明細書中で使用される「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、
ブロモ、およびヨードを意味する。「対イオン」は、塩化物、臭化物、水酸化物
、酢酸塩、硫酸塩などの小さな負に荷電したイオン種を表すのに使われる。
【0050】 本明細書中で使用される「炭素環基」または「炭素環式残基」は、安定な3か
ら10員の単環式もしくは二環式または7から13員の二環式もしくは三環式を
意味し、そのいずれも飽和、部分的に不飽和、または芳香族であってよい。この
ような炭素環基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ
クロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチル、シクロオクチル、[3.3.0
]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロ
デカン、[2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、フェニル、ナフチル
、インダニル、アダマンチル、およびテトラヒドロナフチルが含まれるが、これ
らに限定されるものではない。
【0051】 本明細書中で使用される「複素環基」または「複素環式系」という用語は、安
定な5員から7員の単環式もしくは二環式または7員から10員の二環式の複素
環を意味し、それらは飽和、部分的に不飽和、または不飽和(芳香族)であって
、炭素原子およびN、OおよびSからなる群から独立して選択される1〜4のヘ
テロ原子から構成され、また、上記で定義した複素環がベンゼン環に縮合したい
ずれの二環式基も含む。窒素およびイオウヘテロ原子は任意選択で酸化されてい
てもよい。複素環は、ヘテロ原子または炭素原子のいずれかにおいてその側基と
結合してもよく、これは安定な構造をもたらす。本明細書中に記載される複素環
は、得られる化合物が安定ならば、炭素原子または窒素原子上で置換されていて
もよい。複素環中の窒素は任意選択で4級化されてもよい。複素環中のSおよび
O原子の合計数が1を超える場合には、これらのヘテロ原子が互いと隣接しない
ことが好ましい。複素環中のSおよびO原子の合計数が1以下であることが好ま
しい。本明細書中で用いる「芳香族複素環式系」という用語は、安定な5員から
7員の単環式もしくは二環式または7員から10員の二環式の複素環式芳香環で
あって、炭素原子およびN、OおよびSからなる群から独立して選択される1〜
4のヘテロ原子から構成されていることを意味している。芳香族複素環中のSお
よびO原子の合計数は1以下であることが好ましい。
【0052】 複素環基の例には、アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾ
フラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベ
ンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサ
ゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダザリニル(benzimidaz
alinyl)、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマ
ニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5
,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニ
ル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル,1H−イ
ンダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H
−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソ
インドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンゾイミダゾリル)、イソ チアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロ
イソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,
4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジ
アゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル
、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル
、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フラタジニル、ピペラジニル、ピペ
リジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、
ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダ
ゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニ
ル、ピロリニル、2H−ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4
H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、
テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チ
アジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1
,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チ
アゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾ
リル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、および
キサンテニルが含まれるが、これらに限定されるものではない。好ましい複素環
基には、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピロリジニ
ル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、1H−インダゾリル、オ
キサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインド
リル、ベンゾオキサゾリニル、またはイサチノイルが含まれるが、これらに限定
されるものではない。例えば、上記の複素環基を含む縮合環およびスピロ化合物
も含まれる。
【0053】 「薬剤学的に許容可能な」という句は、本明細書中では、健全な医学的判断の
範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギ−反応、またはその他の問題、または
合併症をおこさず、それに見合う妥当な利益/危険比で、ヒトおよび動物の組織
に接触させて使用するのに適しているこれらの化合物、物質、組成物および/ま
たは剤形を意味するのに用いられる。
【0054】 本明細書で使用する「アミノ酸」とは、塩基性のアミノ基と酸性のカルボキシ
ル基とを含む有機化合物を意味する。この用語には、天然アミノ酸(例えば、
L−アミノ酸)、修飾アミノ酸および異常アミノ酸(例えば、D−アミノ酸)、
ならびに生物学的には遊離型または複合型で存在することが知られているが、タ
ンパク質中には存在しないアミノ酸が含まれる。この用語の中には、例えば、R
obertsおよびVellaccio(1983年)、The Peptid
e 5: 342−429に開示のものなどの修飾アミノ酸および異常アミノ酸
が含まれ、この内容は引用により本明細書に取りいれるものとする。天然のタン
パク質に存在するアミノ酸には、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパ
ラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、セリン、トレ
オニン、チロシン、チロシン、トリプトファン、プロリン、およびバリンが含ま
れるが、これらに限定されない。天然の非タンパク質に存在するアミノ酸には、
アルギノコハク酸、シトルリン、システインスルフィン酸、3,4−ジヒドロキ
シフェニルアラニン、ホモシステイン、ホモセリン、オルニチン、3−モノヨー
ドチロシン、3,5−ジヨードチロシン、3,5,5'−トリヨードチロシン、 および3,3',5,5'−テトラヨードチロシン.が含まれるが、これらに限定
されない。本発明を実施するために使用できる修飾アミノ酸および異常アミノ酸
には、D−アミノ酸、ヒドロキシリシン、4−ヒドロキシプロリン、N−Cbz
保護したアミノ酸、オルニチン、2,4−ジアミノ酪酸、ホモアルギニン、ノル
ロイシン、N−メチルアミノ酪酸、ナフチルアラニン、フェニルグリシン、β−
フェニルプロリン、tert−ロイシン、4−アミノシクロヘキシルアラニン、
N−メチル−ノルロイシン、3,4−デヒドロプロリン、N,N−ジメチルアミ
ノグリシン、N−メチルアミノグリシン、4−アミノピペリジン−4−カルボン
酸、6−アミノカプロン酸、トランス−4−(アミノメチル)−シクロヘキサン
カルボン酸、2−、3−および4−(アミノメチル)安息香酸、1−アミノシク
ロペンタンカルボン酸、1−アミノシクロプロパンカルボン酸および2−ベンジ
ル−5−アミノペンタン酸が含まれるが、これらに限定されるものではない。本
明細書で使用する「アミノ酸残基」とは、ペプチド中に存在する(本明細書に定
義の)アミノ酸の部分を意味する。
【0055】 本明細書中で使用するように、「薬剤学的に許容可能な塩」は、親化合物をそ
の酸または塩基の塩とすることによって変形させた、開示化合物の誘導体類を意
味する。薬剤学的に許容可能な塩の例には、アミンなどの塩基性残基の鉱酸塩ま
たは有機酸塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩などが含ま
れるが、それらに限定されるものではない。薬剤学的に許容可能な塩には、例え
ば、非毒性の無機酸または有機酸から形成される親化合物の通常の非毒性塩また
は4級アンモニウム塩が含まれる。例えば、このような通常の非毒性の塩には、
塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導
される塩、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸
、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パム酸(pamoic ac
id)、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安
息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチ
オン酸などの有機酸から調製される塩が含まれる。
【0056】 本発明の薬剤学的に許容可能な塩は、塩基性または酸性部分を含む親化合物か
ら慣用的な化学的方法で合成することができる。一般に、このような塩は遊離の
酸または塩基の形態のこれらの化合物を、水または有機溶媒または両者の混合物
中、化学量論的量の適切な酸または塩基と反応させることにより調製することが
できる。一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、また
はアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。適切な塩のリストは、「レミ
ントンの医薬品科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」、17版、Mack Publishing Comp
any、Easton、PA、1418、1985に見出され、その開示を本明
細書中で参考として援用する。
【0057】 プロドラッグは薬剤の所望の特性(例えば、可溶性、バイオアベイラビチティ
ー、製造など)を著しく増大させることが知られているため、本発明の化合物を
プロドラッグの形態でデリバリングしてもよい。したがって、本発明は、本発明
化合物のプロドラグ、該プロドラッグをデリバリングする方法、および該プロド
ラッグを含む組成物を包含することを意図する。「プロドラッグ」は、そのプロ
ドラッグが哺乳類の対象に投与されたときに、本発明の活性な親薬物を生体内(
in vivo)で放出する、共有結合した坦体も含むことを意味する。本発明
化合物のプロドラッグは、修飾が通常の操作または生体内のどちらかで切断され
て親化合物になるように、本発明の化合物に存在する官能基を修飾することによ
って調製される。プロドラッグには、ヒドロキシ、アミン、またはスルフヒドリ
ル基が、哺乳類対象に投与されたときに切断してそれぞれ、遊離のヒドロキシ、
アミノ、またはスルフヒドリル基を与えるいずれかの基と結合した本発明の化合
物が含まれる。プロドラッグの例には、本発明化合物中のアルコール官能基およ
びアミン官能基のアセテート、ホルメート、およびベンゾエート誘導体などが含
まれるが、それらに限定されるものではない。
【0058】 「安定化合物」および「安定構造」とは、反応混合物から有用な純度への単離
、および有効な治療薬への製剤化に耐えられるほど充分に頑健性のある化合物を
意味する。
【0059】 本明細書中で用いる「置換された」とは、「置換された」を用いて表現される
指定された原子上の1つまたは複数の水素原子が、指示された群から選択された
ものに置き換えられることを意味するが、ただし、指定された原子の通常の原子
価を超えてはならず、置換体が安定な化合物を与えるものとする。置換がケトの
場合(すなわち、=O)、原子上の2つの水素原子が置き換わる。
【0060】 「治療上有効な量」とは、宿主におけるHIV感染症を阻害するのに有効な、
または宿主におけるHIV感染症の諸症状を治療するのに有効な、本発明化合物
の量または請求の範囲に記載した化合物の併用量を含むことを意図している。本
化合物の併用は、相乗作用的併用であることが好ましい。例えば、Chouおよ
びTalalay,Adv.Enzyme Regul.22:27−55(1
984)に記載されているように、相乗作用は、併用して投与したときの本化合
物の効果(この場合、HIV複製の阻害)が単一剤として投与したときの本化合
物の効果を足したものよりも大きいときに存することになる。一般に、相乗効果
は、化合物の最適以下の濃度において非常に明確に示される。相乗作用は、個々
の成分のときと比較して、低い細胞毒性、抗ウイルス性効果の増大、またはその
他のある有益な併用の効果に関するものとすることができる。
【0061】 本発明の化合物の「治療上有効な量」という用語は、異常レベルのCRFに拮
抗するのに有効な量のこと、または宿主の情動障害、不安、またはうつ病を治療
するのに有効な量を意味する。
【0062】 (合成) 本発明のニ環式縮合ピリミジン類およびピリジン類は、以下に概説した一般的
スキーム(スキーム1〜15)の1つにより調製することができる。
【0063】 式中のXおよびYがNであり、ZがNR3であり、
【0064】
【化10】
【0065】 である、式(I)の化合物はスキーム1に示すようにして調製することができる
【0066】
【化11】
【0067】 4,6−ジヒドロキシピリミジン類(III)は、発煙硝酸を用いて硝酸塩に
し、次いで任意選択によるジアルキルアニリンなどの触媒補助によりオキシ塩化
リンの作用により中間体(IV)に変換される(Brown,D.J.ら,J.
Chem.Soc.,1954,3832を参照のこと)。式(V)のピリミジ
ン類のアミノ基は、限定するものではないがジチオン酸ナトリウム、鉄または亜
鉛などの還元剤で処理することにより、または触媒水素添加により、上記対応す
るニトロ化合物(IV)から調製される(Larock,R.C.Compre
hensive Organic Transformations,VCH
Publishers,New York,1989,411を参照のこと)。
式−Ar−L−NH−(XV)の化合物との反応を用いて式(VI)の化合物を
得ることができる。この変換を容易にすることができる条件には、プロトン性ま
たは非プロトン性の酸、または水素化アルカリ金属、トリアルキルアミン、また
はアルカリ金属カルボネート(alkali metal carbonate
s)、アルカリ金属ビス(トリメチルシリル)アミド(alkali meta
l bis(trimethylsilyl)amides))(この場合、金
属とは、ナトリウム、リチウム、またはカリウムとすることができる)などの塩
基の任意選択による存在が含まれる。これらの反応は、ニートで、あるいは限定
するものではないがテトラヒドロフランなどの環式エーテル、ジアルキルホルム
アミド、エチレングリコール、2−エトキシエタノール、ハロゲン化炭素、アル
カンニトリル、またはアルカリアルコールの任意選択による存在下で、室温にお
いてまたは用いる溶媒の沸点までの高い温度において、行うことができる。有機
合成分野の当業者は、多くの式(VI)の化合物を調製するために、これらの変
換の最適な組み合わせを容易に理解することができる。(V)から(VI)への
変換に用いる反応条件と同様の反応条件を用いて、式(IV)の化合物を第1級
アミンで処理することにより、中間体(VII)を得ることができる。式(I)
のトリアゾロピリミジン類への環化は、ハロゲン化炭素または環式エーテルなど
の有機共溶媒とともにあるいはこれなしで、水中、酸の存在下、アルカリ金属ニ
トライト(alkali metal nitrite)を用いて、式(VII
)のジアミノ化合物をジアゾ化および環化することにより、容易に行うことがで
きる。あるいは、式中のXおよびYがNであり、ZがNR3である式(I)の本 発明化合物は、スキーム2に概説するようにして調製することができる。
【0068】
【化12】
【0069】 式(V)の化合物を第1級アミンで処理することにより、ジアミノ置換ピリミ
ジン類(VIII)を得ることができる。この変換を容易にする条件は、(VI
)から(VII)への変換において前述されている。次いで、式(VIII)の
トリアゾロピリミジン類への環化は、スキーム1の(VII)から(I)への変
換においてすでに述べた条件にしたがうことより容易に達成することができる。
次いで、(V)から(VI)への変換で述べた条件を利用して、限定するもので
はないがハロゲンなどの脱離基を、−Ar−L−NH−を付加することにより置
きかえ、式(I)の化合物を得ることができる。
【0070】 別のアプローチ(スキーム3)によっても式(VI)の化合物を調製すること
ができ、これには−Ar−L−NH−を(IV)に付加して式(XI)の化合物
を生成することを伴う。
【0071】
【化13】
【0072】 スキームIにおける(IV)から(V)への変換で述べた条件と同様の条件下
で、(XI)のニトロ基を還元して、式(VI)の化合物を得ることができる。
あるいは、スキーム3に示した通りに、式(IV)の化合物に−Ar−L−NH
−を付加することにより、インサイチューでピリミドン類(X)を生成すること
ができる。例えば、ジアルキルスルホキシド、ジアルキルホルムアミド、および
アルキルアルコールなど(これらに限定されるものではない)の溶媒の存在下で
、式(IV)のジクロロピリミジン類を1当量の−Ar−L−NH−で処理する
ことにより、容易にピリミドン類(X)が生成される。不活性溶媒(inert
solvent)を用いてあるいは用いずに、ジアルキルアニリンなどの触媒
補助を任意選択で伴って、オキシ塩化リンの作用により、式(X)の化合物を(
XI)に変換することができる。スキーム1に記述した条件下で式(XI)の化
合物を還元して(IV)を得る。スキーム1において前述したように、式(VI
)の化合物に手を加えて、式(I)の構造とする。
【0073】 スキーム4は、本発明化合物の縮合トリアゾロピリミジンタイプへの別の経路
を概説している。
【0074】
【化14】
【0075】 0℃から200℃の温度範囲において、ジアルキルホルムアミドやジアルキル
アセトアミドなどの不活性溶媒中、水素化アルキル金属、水素化アルカリ土類金
属、アルカリ金属ジアルキルアミド(alkali metal dialky
l amides)などの塩基の存在下または非存在下で、4,6−ジヒドロキ
シ−5−ニトロピリミジン類を、アリールスルホン酸無水物(aryl sul
fonic anhydrides)、アリール塩化スルホニル(aryl s
ulfonyl chlorides)、アルキルスルホン酸無水物、またはア
ルキル塩化スルホニルで処理することにより、式(XII)の中間体を得ること
ができる。式(XII)の化合物を第1級アミンで処理することにより、アミノ
ニトロピリミジン類(XIII)を得る。(XIII)を−Ar−L−NH−で
処理することにより、式(XIV)の化合物が得られる。スキーム1における(
IV)から(V)への変換で記述された試薬を用いて、式(XIV)の化合物を
還元することにより、アミノ誘導体(VII)とすることができる。スキーム1
で概説したようなジアゾ化および環化により、中間体(VII)を(I)(Xお
よびYはNであり、ZはNR3である)に変換することができる。
【0076】 式中のXはNであり、YはCR2であり、ZはNR3である式(I)の縮合イミ
ダゾロピリミジン類は、スキーム5で示したようにして化合物(VIII)から
調製することができる。
【0077】
【化15】
【0078】 0℃から200℃の温度範囲において、アルキルアルコール、環式エーテル、
または芳香族溶媒などの有機共溶媒の存在下または非存在下において、酸(HO
Ac、HCl、H2SO4など)の存在下または非存在下において、限定されるも
のではないがアルキル酸無水物(alkyl anhydrides)、ハロア
ルキル酸無水物、アルキルアミド、ハロアルキルアミド、トリアルキルオルトエ
ステルR2(OR)3(式中、RはC1〜C4アルキルである)、イミノエステル、
グアニジン、臭化シアノーゲン、R2COOH、尿素、またはチオ尿素などのア シル化剤で(VIII)を処理することにより、式(XVI)の化合物を得る。
(XVI)を−Ar−L−NH−で処理することによりイミダゾロピリミジン(
I、式中、XはNであり、YはCR2であり、ZはNR3である)を得ることがで
きる。
【0079】 本発明のイミダゾロピリジン類の合成方法は、スキーム6に記載されている。
【0080】
【化16】
【0081】 ジアルキルアニリンなどの触媒を任意選択で補助として用い、オキシ塩化リン
の作用により(Brown,D.J.ら,J.Chem.Soc.,1954,
3832を参照のこと)、(XVII)の4−ヒドロキシ基をクロロに変換して
、式(XVII)の化合物が得られる。第1級アミンを化合物(XVIII)に
付加することにより、アルキルアミノニトロピリジン類(XIX)を得ることが
できる。スキーム1における(IV)から(V)への変換で用いた条件を用いて
、(XIX)中のニトロ基を還元して、(XX)を得ることができる。スキーム
1における(VI)から(VII)への変換で記述したようにして、(XX)の
ジアゾ化および環化により、クロロトリアゾロピリジン誘導体(XXI)を得る
ことができる。次いで、クロロ基を−Ar−L−NH−の付加により置換して、
式(I)の化合物を得ることができる。
【0082】 本発明のイミダゾロピリジン類は、スキーム5における(VIII)から(X
VI)への変換で概説した条件に従うことにより、スキーム6で示した化合物(
XX)から調製することができる。スキーム1で概説した条件を用いて、化合物
(XXII)を−Ar−L−NH−で処理することにより、式Iの化合物を得る
ことができる。
【0083】 あるいは、スキーム7に示したようにして、トリアゾロピリジン類およびイミ
ダゾロピリジン類を合成することができる。限定するものではないがメタノール
、エタノール、プロパノール、もしくはブタノールなどのアルキルアルコール、
酢酸エチルなどのアルキルアルカノエート、アセトニトリルなどのアルカンニト
リル、DMFなどのジアルキルホルムアミドなどの適当な有機溶媒中で、脂肪族
アミンまたは芳香族アミンで式(XVII)の化合物を処理することにより、対
応するアンモニウム塩が得られ、これを25〜120℃の温度においてPOCl 3 で処理することにより、式(XXIII)の化合物を得る。限定するものでは ないがメタノール、エタノール、プロパノール、もしくはブタノールなどのアル
キルアルコール、酢酸エチルなどのアルキルアルカノエート、アセトニトリルな
どのアルカンニトリル、DMFなどのジアルキルホルムアミド、ジアルキルスル
ホキシドなどの適当な有機溶媒中、25〜120℃の温度で、適当な第1級アミ
ンで式(XXIII)の化合物を処理することにより、(XXIV)を得る。こ
れを25〜120℃の温度においてPOCl3で処理することにより、式(XI X)に変換した。
【0084】
【化17】
【0085】 25〜250℃の温度で、溶媒の存在下または非存在下において、式(XIX
)の化合物を−Ar−L−NH−とカップリングすることにより、生成物(XX
V)を得ることができる。スキーム1における(IV)から(V)への変換で用
いた条件など、種々の還元条件下でニトロ基を還元することにより、該生成物(
XXV)を(XXVI)中間体に変換することができる。スキーム1における(
VII)から(I)への変換で記述したようにして、最終的な環化を行う。スキ
ーム1における(IV)から(I)への変換で用いた条件などの種々の還元条件
下でニトロ基の還元をすることにより、式(XIX)の化合物を(XX)中間体
に変換することができる。スキーム1における(VII)から(I)への変換で
記述したようにして、(XX)のジアゾ化および環化により、クロロトリアゾロ
ピリジン類(XXI)を得ることができる。次いで、不活性溶媒中、塩基の存在
下で、−Ar−L−NH−を付加することより、クロロ基を置換する。塩基には
、アルカリ金属アルコキシド、水素化アルカリ金属、トリアルキルアミン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、アルキル金属ジアルキルアミド、アルカリ
金属ビス(トリメチルシリル)アミドが含まれるが、これらに限定されるもので
はない。不活性溶媒には、ハロゲン化炭素、アルカンニトリル、ジアルキルホル
ムアミド、ジアルキルアセトアミド、ジアルキルエーテル、テトラヒドロフラン
もしくはジオキサンなどの環式エーテル、またはアルキルアルコールが含まれる
が、これらに限定されるものではない。0℃〜200℃の温度範囲において、ト
ルエンやキシレンなどの不活性溶媒中で、限定されるものではないがHCl、H 2 SO4、AcOH、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの酸の存在
下で付加を行うことにより、生成物Iを得ることができる。同じ変換は、熱条件
下で、ニートで、または高沸点溶媒の存在下で、行うことができる。
【0086】 スキーム6に記述した式(XXII)の中間体からイミダゾロピリジン類を合
成することができる。
【0087】 スキーム8に概説した方法に従い、一般式(I、QはIbである)の化合物を
調製することができる。
【0088】
【化18】
【0089】 −78℃〜200℃の反応温度範囲において、不活性溶媒中、塩基の存在下ま
たは非存在下で、アシル化剤で処理することにより、式(VIII)、式(XX
)、または式(XIII)で表される中間体を式(XXVII)に変換すること
ができる。アシル化剤には、ホスゲン、チオホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン、カルボニルジイミダゾール、チオカルボニルジイミダゾール、カルボン酸ジ
アルキル(カルボン酸ジエチルなど)、またはRabN(C=G)ORc(式中 、GはO、Sであり、Ra、Rb、およびRcは独立してC1〜C8アルキルである 。)が含まれるが、これらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属
アルコキシド、水素化アルカリ金属、トリアルキルアミン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジン、アルカリ金属ジアルキルアミド、アルカリ金属ビス(トリ
メチルシリル)アミドが含まれるが、これらに限定されるものではない。不活性
溶媒には、ハロゲン化炭素、アルカンニトリル、ジアルキルホルムアミド、ジア
ルキルアセトアミド、ジアルキルエーテル、テトラヒドロフランもしくはジオキ
サンなどの環式エーテル、またはアルキルアルコールが含まれるが、これらに限
定されるものではない。スキーム1における(V)から(VI)への変換で用い
た条件を用いて、−Ar−L−NH−と反応することにより、式(XXVII)
で表される中間体を式(XXVIII)の化合物(式(I)、式中のQはIbで
あり、R13はHである)に変換することができる。不活性溶媒中、塩基の存在下
または非存在下で、R13L(式中のLは、ハロゲン化物、アルカンスルホネート
、またはアリールスルホネートなどの脱離基である。)で処理することにより、
式(XXVIII)の化合物を式(I)の化合物(式中、QはIbである。)に
変換することができる。塩基には、アルカリ金属アルコキシド、水素化アルカリ
金属、トリアルキルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、アルカリ
金属ジアルキルアミド、アルカリ金属ビス(トリメチルシリル)アミドが含まれ
るが、これらに限定されるものではない。不活性溶媒には、ハロゲン化炭素、ア
ルカンニトリル、ジアルキルホルムアミド、ジアルキルアセトアミド、ジアルキ
ルエーテル、テトラヒドロフランもしくはジオキサンなどの環式エーテル、また
はアルキルアルコールが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0090】 不活性溶媒中、塩基の存在下または非存在下で、R13L(式中のLは、ハロゲ
ン化物、アルカンスルホネート、またはアリールスルホネートなどの脱離基であ
る。)で処理することにより、式(XXIX)の化合物を構造式(XXVII)
の化合物から調製することができる。塩基と不活性溶媒は、(XXVIII)か
ら得られる式(I)の化合物(式中、QはIbである)の調製における上記列挙
したものと同じである。スキーム1における化合物(V)から(VI)への変換
で用いた条件を用いて、式(XXIX)で表される中間体を−Ar−L−NH−
と反応させることにより式(I)の化合物(式中、QはIbである)を得ること
ができる。あるいは、(VIII)、(XX)、または(XIII)から(XX
VII)への変換で用いることができる同様の条件下で、式(VII)および式
(XXVI)で表される中間体を式(XXVIII)の化合物に変換することが
できる。
【0091】 スキーム9に示すようにして、式(XXIV)の4−アルキルアミノ−3−ニ
トロ−ピリドンをNa224などの還元剤と反応させることにより、対応する 式(XXX)の4−アミノ−3−ニトロ−ピリドンを得る。この変換は、触媒水
素添加、還元金属反応(Fe、Sn、Zn)、水素化物反応(NaBH4、Li AlH4)などの当業者に知られている種々の還元条件下で行うことができる。 酸性条件下で、NaNO2などの亜硝酸アルカリ金属で処理することにより、4 −アミノ−3−アミノ−ピリドンを式(XXXI)で表されるトリアゾロピリド
ンに変換することができる。POCl3、PBR3、POBR3などのハロゲン化 剤で処理することにより、上記得られたトリアゾロピリドンを対応する式(XX
XII)(XはClまたはBrである)のハロトリアゾロピリジン類に変換する
ことができる。あるいは、Xは、適当な脱離基であることができ、塩基の存在下
でトリフル酸無水物(triflic anhydride)、トシル酸無水物
(tosic anhydride)、またはメシル酸無水物でトリアゾロピリ
ドンを処理することにより生じる。酸触媒、塩基触媒、または熱触媒(スキーム
7に記載した条件)下で、トリアゾロピリジン類をアリールアミン−Ar−L−
NH−とカップリングして、式Iの化合物を得ることができる。
【0092】
【化19】
【0093】 スキーム10に記載される反応により、アリール環上のR5置換基をさらに修 飾される。
【0094】
【化20】
【0095】 式(I)のジブロモアナログ(XXXIII)(式中、XはCHであり、Yは
Nであり、LはCH2−CH2である)を、非プロトン性溶媒中で、低い温度にお
いて、n−ブチルリチウムなどのアルキルリチウムで処理し、Br/Li交換を
行った。アルキルリチウム中間体をさらに求電子剤と反応させると、7−置換ア
ナログ(XXXIV)が得られた。あるいは、パラジウム触媒の存在下で、イン
ドリンの5−ブロモ置換基を、種々のビニルトリアルキルスズ(vinyltr
ialkykltin)、ビニルホウ酸試薬、またはチオール塩と選択的に反応
させると、式(XXXV)で表される5−置換アナログが得られる。これらのア
ナログをさらにアルキルリチウムと反応させ、続いて求電子剤と反応させると、
式(XXXVIII)で表されるアナログが得られる。
【0096】 銅(I)塩触媒下、DMF中で、MeONa/MeOHで処理することにより
、式(XXXIII)の化合物を7−メトキシアナログ(XXXVI)に変換す
ることができる。(XXXV)から(XXXVIII)への変換で記述した条件
を用いて、これらのアナログの5−ブロモ置換基にさらに手を加えることができ
る。すべての場合において、化学文献で記述されている既知の方法を用いること
により、インドリン環を脱水素化して、対応するインドールアナログにすること
ができる。
【0097】 式(I)の化合物をスキーム11に記述したようにして合成することができる
【0098】
【化21】
【0099】 塩基触媒、酸触媒、または熱触媒下、オルト−Br、I、または−SO2CF3 を有する適当に置換されたアニリンを式(XXXII)のトリアゾロピリジン類
とカップリングすることにより、式(XXXIV)のカップリング生成物が得ら
れる。非プロトン性溶媒中でNaHなどの塩基で処理することにより、(XXX
IV)の中心にある窒素をアリル化した。次にこれにパラジウム触媒による閉環
を行うと(Larock,R.Cら,Tetrahedron Let.,19
87,44,5291を参照のこと)、式(I)の化合物(Lは−CH=CR−
である)を得ることができる。
【0100】 あるいは、スキーム12で記述した変換により、式(I)を有するその他のア
ナログを得ることができる。
【0101】 適当なパラジウム触媒を用いて、式(XXXIV)を適当に置換されたアセチ
レンと反応させることにより(Heck,R.F.ら,Acc.Chem.Re
s.,1979,12,146を参照のこと)、式(XXXVI)の対応するア
セチレンを有する(acetylenic)アリールを得ることができる。アセ
チレンのもとの置換に依存して、式(XXXVI)の化合物を2−アルキルイン
ドールアナログ(式(I)、式中のLは−CR=CH−である)またはインドリ
ノン(式(I)、式中のLは−CH−CH2−である)に変換することができる 。
【0102】
【化22】
【0103】 種々の側鎖を導入する代替方法は、スキーム13に記述されている。
【0104】
【化23】
【0105】 ベンジルトリアゾロピリジン類またはベンジルトリアゾロピリミジン類(XX
XVI)は、上述したスキームの1つにより合成することができる。強酸または
AlCl3などのルイス酸の作用によりベンジル基を開裂し、得られる式(XX XVIII)の系を、強塩基で処理し、続いて求電子剤で処理するか、あるいは
続いてKatrinsky, A.R in Comprehensive H
eterocyclic Chemistry the Structure,
Reactions Synthesis and Uses of Het
erocyclic Compounds and Comprehensiv
e Heterocyclic Chemistry II: a revie
w of the literature, 1982−1995: the
Structure, Reactions Synthesis and U
ses of Heterocyclic Compoundsによりトリアゾ
ール上の官能基の導入について記述している方法により、アルキル化する。ピラ
ゾロアナログ、インダゾロアナログ、およびインドールアナログは類似の方法に
より合成することができる。上記レファレンスで記述された方法を用いて、その
他の複素環リンカーを合成することができる。
【0106】 本発明のその他の環系をスキーム14により合成することができる。
【0107】
【化24】
【0108】 式(XXIX)のシアノ化合物をヒドラジンと縮合すると、式(XL)の化合
物を得ることができる。これらをアミジンと縮合し、続いて塩基の存在下でカル
ボン酸エステルと環化することにより、式(XLI)の化合物を得ることができ
る。式(XLI)の化合物を塩化物(XLII)に変換し、さらに化合物−Ar
−L−NH−とカップリングすることにより、式(XXIX)の出発化合物の構
造に依存して、式(XLIII)または式(XLIV)の化合物が得られる。
【0109】 本発明のその他の環系をスキーム15により合成することができる。
【0110】
【化25】
【0111】 式(XLV)で表される既知のピラジン(Huynh−Dinhら,J.Or
g.Chem.1979,44,1028を参照のこと)をトリエチルオルトエ
ステルの作用を介して、式(XLVI)で表される縮合系に変換することができ
る。式(XLVI)の化合物を化合物−Ar−L−NH−とカップリングするこ
とにより、式(I)の化合物(式中、QはIIcである)が得られる。
【0112】 本発明のピラゾロピリミジン類(LI)は、以下のスキーム17に概説された
反応シーケンスにしたがって容易に合成することができる。
【0113】
【化26】
【0114】 (XXXXII)タイプのアルキルヒドラジンを容易に調製することができる
が、これは、ケトン(XXXIX)をアセチルヒドラジドまたはt−ブチルカル
バザート(t−butylcarbazate)(XXXX)と反応させること
により、ヒドラゾン(XXXXI)が得られ、該ヒドラゾン(XXXXI)を水
素添加を用いて容易に還元するかあるいはボランで処理して、(XXXXII)
を得る。XXXXIIは、酸水溶液の存在下で容易にXXXXIIIに変換する
ことができる(N.I Ghaliら,J.Org.Chem.1981,46
,5413−14、およびBoissierら、French patent
M4306,1966を参照のこと)。あるいは、塩基の存在下でヒドロキシル
アミン−O−スルホン酸を用いて、アルキルヒドラジン(XXXXIII)をア
ミン(XXXXIV)から容易に調製することができる(Geverら,J.O
rg.Chem.1949,14,813を参照のこと)。アルキルアミンなど
の塩基の存在下または非存在下、アルコール媒体中で、化合物(XXXXIII
)をエチリジンマロノニトリル(XXXXV)で処理することにより、ピラゾー
ル誘導体(XXXXVI)を得ることができる。このピラゾール誘導体中のニト
リル基はスルホン酸などの酸を用いて容易に加水分解することができ、ピラゾー
ルカルボキサミド誘導体(XXXXVII)を得ることができる。あるいは、塩
基の存在下、アルコールなどの溶媒中で(XXXXIII)を(XXXXVII
I)と反応させることにより、ピラゾールカルボキサミド(XXXXVII)を
調製することができる。式(XXXXIX)のピラゾロピリミドンは、還流アル
コール中でアルカリ金属アルコキシドなどの塩基の存在下においてエステルで処
理することにより得ることができる(例えば、Miyashitaら,Hete
rocycles,1996,42(2),691を参照のこと)。古典的な有
機基変換を用いて、ピラゾロピリミドン(XXXXIX)のヒドロキシ基を遊離
基Y(例えば、トシレート、メシレート、トリフレート、またはハロゲン)に変
換することにより、式(L)を得ることができる。式(L)は、高温でのニート
な反応混合物として、あるいはTHF、アルキルエステル、またはジアルキルホ
ルムアミドなどの溶媒中、塩基の存在下で、−Ar−L−NH−で処理すること
により、本発明の化合物(LI)に容易に変換することができる。
【0115】 その他の環系は、EP0778277A1、WO9413677、およびWO
413696に記載された方法により合成することができる。
【0116】 本発明をさらに詳しく記述するために、以下の実施例を提供する。これらの実
施例は、本発明を実施することに関して現在考えられる最良の形態を説明したも
のであり、本発明を例示し限定するものではない。
【0117】 合成スキーム1〜14を用いて調製することができる化合物は以下の表1〜3
にリストされている。
【0118】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】 表4に列挙して示した実施例400の化合物およびその他の化合物は、スキー
ム17の合成手順および実施例400において概説する反応条件を用いて調製し
たものである。
【表8】
【0119】 (実施例) 実施例1 (S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−
イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチル
−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 パートA:塩酸L−ジメチルアスパルテート(L−Dimethyl asp
artate hydrochloride)(5g,25.3mmol)およ
び塩化トリフェニルメチル(7.65g,27.5mmol)を0℃で乾燥CH 3 CN(50mL)に懸濁した。これに、Et3N(4.5mL,32.3mmo
l)、続いてN−メチルモルホリン(2.5mL,27.5mmol)を滴下し
て加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、25℃で30分間攪拌した。次いで、
これをEtOAc(200mL)と水(50mL)間に分配させ、有機抽出物を
水(50mL)、次いで食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、 真空下で(in vacuo)ストリッピングした(stripped)。生成
物ジエチルN−トリフェニルメチルアスパルテートは、NMR分析により90%
より高い純度であった。NMR(CDCl3)d7.16−7.51(m,15H
),3.68(s,3H),3.66−3.74(m,1H),3.26(s,
3H),2.93(d,1H,J=9.9Hz),2.63−2.69(dd,
1H,J1=14.6,J2=5.1Hz),2.48−2.55(dd,1H ,J1=14.6Hz,J2=7Hz)。
【0120】 パートB:(S)−ジエチルN−トリフェニルメチルアスパルテート(約25
mmol)を乾燥THF(150mL)に溶かし、0℃まで冷却した。これに、
THF(50mL,50mmol)中のLiAlH4の1M溶液を滴下して加え 、反応物を2時間攪拌し、そして25℃まで暖めた。次いで、これを冷却し、水
(5mL)および1NのNaOH(4mL)でクエンチし、エーテル(200m
L)で希釈し、沈殿した固体を濾過して取り除いた。濾過液を真空下で濃縮する
と、生成物である2−N−トリフェニルアミノ−1,4−ブタンジオール(NM
R分析により90%より高い純度)が得られた。NMR(CDCl3)d7.17
−7.57(m,15H),3.68−3.77(m,1H),3.56−3.
63(m,1H),3.19(d,1H,J=8.8Hz),2.76−2.8
6(m,2H),2.2−2.7(br,3H),1.54−1.63(m,1
H),1.36−1.54(m,1H)。
【0121】 パートC:乾燥THF(50mL)に溶かした(S)−2−N−トリフェニル
アミノ−1,4−ブタンジオール(約25mmol)を、0℃において乾燥TH
F(50mL)中での、油(2.34g,58.5mmol)中のNaH60%
の懸濁液に加え、この混合物を9℃で30分間攪拌し、25℃で1時間攪拌した
。次いで、これを冷浴中で冷却し、CH3I(3.6mL,58.5mmol) を滴下して加えた。反応物を0℃で30分間攪拌し、25℃で2時間攪拌し、過
剰のNaHを水でクエンチし、THFをストリッピングして取り除いた。残渣を
EtOAc(200mL)と水(50mL)との間で分配させ、有機抽出物を水
(50mL)、次いで食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgS04)、真
空下でストリッピングした。生成物である2−N−トリフェニルアミノ−1,4
−ジメトキシブタンは、NMR分析により90%より高い純度であった。NMR
(CDCl3)d7.15−7.59(m,15H),3.34−3.41(m,
1H),3.22−3.30(m,1H),3.24(s,3H),3.03(
s,3H),2.86(dd,1H,J1=9.5Hz,J2=3.3Hz), 2.65−2.75(m,1H),2.4−2.46(br,1H),2.30
−2.35(m,1H),2.57−2.8(m,2H)。
【0122】 パートD:(S)−2−N−トリフェニルアミノ−1,4−ジメトキシブタン
(約25mmol)をCH2Cl2(100mL)およびメタノール(50mL)
の混合物に溶かし、エーテル(50mL)中の1MのHClを加えた。反応物を
25℃で16時間攪拌し、溶媒をストリッピングして取り除き、残渣を1:1の
エーテル/ヘキサン(3×50mL)で洗浄した。残った油である塩酸2−アミ
ノ−1,4−ジメトキシブタンを真空下で乾燥した(3.87g,88%)。N
MR(CDCl3)d8.2−8.5(br,3H),3.5−3.7(m,5H
),3.41(s,3H),3.36(s,3H),2.05−2.2(m,1
H),1.90−2.01(m,1H)。
【0123】 パートE:4−クロロ−6−メチル−3−ニトロピリドン:4−ヒドロキシ−
6−メチル−3−ニトロピリドン(4.0g,23,52mmol)をMeOH
(50mL)中のシクロヘキシルアミン(2.8mL,24.46mmol)で
全部溶けるまで処理した。MeOHを真空下でストリッピングし、得られる塩を
乾燥し、25℃で30分間POCl3(30mL)で処理した。次いで、反応物 を氷/水(400mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×200mL)で抽出した
。EtOAc抽出物を合わせ、水(100ml)、1NのNaOH(20mL)
、水(100mL)、次いで食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そして真 空下でストリッピングした。残渣を20%EtOAc/ヘキサン類(2×30m
L)で洗浄すると、生成物が得られた(2.9g)。
【0124】 パートF:(S)−6−メチル−3−ニトロ−4−(1−メトキシメチル−3
−メトキシプロピルアミノ)ピリドン:1−メトキシメチル−3−メトキシプロ
ピルアミン(4.19g,22.3mmol)および4−クロロ−6−メチル−
3−ニトロピリドン(3.87g,22.3mmol)をCH3CN(70mL )中で混ぜ、ジイソプロピル−エチルアミン(9.4mL,53.6mmol)
を加えた。反応物を25℃で16時間攪拌し、2.5時間還流しながら攪拌した
。溶媒をストリッピングして取り除き、残渣をCH2Cl2(150mL)に溶か
し、CH2Cl2を水(80mL)で洗浄した。水をCH2Cl2(50mL)で抽
出し、有機抽出物を合わせ、乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピングし た。残渣をEtOAcから結晶化し、40%EtOAc/ヘキサン類で洗浄する
と、生成物が得られた(4.8g,75%)。NMR(DMSO)d9.13( d,1H,J=8.8Hz),5.9(s,1H),3.92−4.02(m,
1H),3.20−3.25(m,2H),3.28−3.4(m,2H),3
.25(s,3H),3.18(s,3H),2.09(s,3H),1.65
−1.90(m,2H)。
【0125】 パートG:(S)−2−クロロ−6−メチル−3−ニトロ−N−(1−メトキ
シメチル−3−メトキシプロピル)ピリジン−4−アミン:4−[3−(1,4
−ジメトキシブチル)アミノ]−6−メチル−3−ニトロピリドン(4.8g,
16.82mmol)をPOCl3(50mL)に溶かし、25℃で40時間攪 拌した。次いで、反応物を氷/水(500mL)に注ぎこみ、反応させ、EtO
Ac(150mL)を加えた後に固体NaHCO3で中和し、そしてEtOAc (2×300mL)で抽出した。EtOAcを乾燥し(MgSO4)、真空下で ストリッピングすると、生成物が得られた。NMR(CDCl3)d7.08(d
,1H,J=7.7Hz),6.65(s,1H),3.85−3.95(m,
1H),3.30−3.50(m,4H),3.38(s,3H),3.33(
s,3H),2.43(s,3H),1,80−2.02(m,2H)。
【0126】 パートH:(S)−3−アミノ−2−クロロ−4−N−(1−メトキシメチル
−3−メトキシプロピル)−6−メチル−ピリジン−4−アミン:2−クロロ−
6−メチル−3−ニトロ−N−(1−メトキシメチル−3−メトキシプロピル)
ピリジン−4−アミン(約16.82mmol)を、メタノール(120mL)
中のFe粉末(10g)とともに、氷酢酸(10mL)の存在下で2時間加熱還
流した。鉄をセライトを通して濾過し、このセライトをメタノール(80mL)
で洗浄し、濾過液を真空下でストリッピングした。残渣を10%HCl(120
mL)に溶かし、EtOAc(160mL)を加えた。混合物を固体NaHCO 3 で中和し、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を合 わせ、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッ ピ ングした(4.1g)。NMR(CDCl3)d6.4(s,1H),5.2−5
.35(brs,1H),3.70−3.80(m,1H),3.2−3.8(
m,6H),3.38(s,3H),3.33(s,3H),2.42(s,3
H),1.8−2.0(m,2H)。
【0127】 パートI:(S)−4−クロロ−1−(1−メトキシメチル−3−メトキシプ
ロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン
:3−アミノ−2−クロロ−6−メチル−4−N−(1−メトキシメチル−3−
メトキシプロピル)ピリジン−4−アミン(4.1g,14.98mmol)を
CH2Cl2(40mL)と50%酢酸(40mL)との混合物に溶かし、冷浴中
で0℃まで冷却した。これに、水(10mL)中のNaNO2(1.84g,2
6.86mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を0℃で30分間攪拌し、2
5℃で1.5時間攪拌した。次いで、酢酸を固体NaHCO3で中和し、水(8 0mL)を加えた。混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出し、有機抽出
物を合わせ、食塩水(50mL),で洗浄し,乾燥し、真空下でストリッピング
した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフ(40%EtOAc/ヘキサン類溶
出剤)を施すと、生成物が得られた。(4.05g,8つの工程全部で56%)
。NMR(CDCl3)d7.25(s,1H),5.04−5.13(m,1H
),3.98(dd,1H,J1=9.9Hz,J2=8.4Hz),3.84 (dd,1H,J1=10.2Hz,J2=4.4Hz),3.39(dt,1 H,J1=9.9Hz,J2=4.8Hz),3.25(s,3H),3.17 (s,3H),2.91(dt,1H,J1=9.5Hz,J2=4.0Hz) ,2.68(s,3H),2.22−2.6(m,2H)。
【0128】 パートJ:(S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(S)−4
−クロロ−1−(1−メトキシメチル−3−メトキシプロピル)−6−メチル−
1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(0.72g,2.54
mmol)および5,7−ジブロモインドリン(0.72g,2.60mmol
)を無水THF(6mL)に溶かし、冷浴中で冷却した。これに、THF(3.
0mL,3.0mmol)中のNaHMDSの1M溶液を加え、反応物を20分
間攪拌し、25℃まで暖め、3時間攪拌した。次いで、水(30mL)を加え、
混合物をEtOAc(80mLと40mL)で2回抽出した。有機抽出物を合わ
せ、食塩水(30mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピ ングした。残渣を、溶出剤として40%EtOAc/ヘキサン類を用いてシリカ
ゲルでのクロマトグラフィー精製すると、生成物が得られた(1.14g,85
%収率)。元素分析;理論値:C 45.73 H 04.41 N 13.3
3;実測値:C 45.99 H 4.25 N 13.37。
【0129】 実施例2 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メ
チル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 パートA:臭化水素酸(R,S)−2−アミノブチロラクトン(8.0g,4
4mmol)および塩化トリフェニルメチル(12.8g,46mmol)を2
5℃で乾燥CH3CN(80mL)に懸濁した。これに、Et3N(13.6mL
,100mmol)を滴下して加え、反応混合物を25℃で4時間攪拌し、Et
OAc(120mL)と水(50mL)との間で分配させた。有機層を水(50
mL),次いで食塩水(50mL)で洗浄し,乾燥し(MgSO4)、真空下で ストリッピングした。残渣をEtOAc/ヘキサン類から再結晶化し、2−トリ
フェニルメチルアミノ−ブチロラクトン(10.5g)を得た。
【0130】 パートB:水素化アルミニウムリチウム(1.4g,36mmol)を乾燥T
HF(50mL)に懸濁し、冷浴中で0℃に冷却した。これに、乾燥THF(7
0mL)中の2−トリフェニルメチルアミノ−ブチロラクトン(11g,31.
9mmol)の溶液を20分間にわたって滴下して加えた。添加終了後、反応混
合物を0℃で1時間攪拌し、次いで25℃で3時間攪拌し、水(2mL),1N
のNaOH(2mL)、次いで水(3mL)を順次加えることによりクエンチし
、エーテル(150mL)で希釈した。沈殿した固体を濾過して取り除き、濾液
を真空下で濃縮すると、(R,S)−2−N−トリフェニルアミノ−1,4−ブ
タンジオールが得られた。これを、キラル物質について前述した(実施例414
,パートC〜J)と同じ合成スキームで用いることにより、ラセミ物質を得た。
元素分析;理論値:C 45.73 H 04.41 N 13.33 Br
30.43;実測値:C 46.11 H 4.10 N 13.28 Br
30.59。
【0131】 実施例3 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 (R,S)−4−クロロ−1−(1−メトキシメチルプロピル)−6−メチル
−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(508mg,2.0
mmol)および5,7−ジブロモインドリン(554mg,2.0mmol)
を無水THF(5mL)に溶かし、冷浴中で冷却した.。これに、THF(2.
0mL,2.0mmol)中のNaHMDSの1M溶液を加え、反応物を20分
間攪拌し、25℃まで暖め、20分間攪拌した。さらに0.6mL(0.6mm
ol)NaHMDSを加え、反応物を4時間攪拌した。次いで、水(30mL)
を加え、混合物をEtOAc(100mL)で抽出した。有機抽出物を食塩水(
30mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピングした。残 渣を、30%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリカゲルでのクロ
マトグラフィー精製すると、生成物が得られた(0.7g,79%)。
【0132】 実施例4 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−
1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(0.4g,0.9mmol)を
、25%w/wのNaOMe/MeOH(0.2mL,約1mmol)およびC
uBr(14.3mg,0.1mmol)とともに、DMF(5mL)中で2時
間加熱還流した。次いで、反応混合物をEtOAc(100mL)および水(3
0mL)間に分配させた。有機抽出物を水(30mL),次いで食塩水(30m
L)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピングした。残渣を、 30%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリカゲルでのクロマトグ
ラフィー精製すると、生成物が得られた(180mg,45%)。元素分析;理
論値:C 53.82 H 5.429 N 15.69;実測値:C 53.
73 H 5.14 N 15.54。
【0133】 実施例5 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]
−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 実施例2での記載と同様の条件で合成した。元素分析;理論値:C 52.95
H 05.50 N 14.70 Br 16.77;実測値:C 53.2
8 H5.52 N14.63 Br 16.65。
【0134】 実施例6 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドリル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル−6−メチル−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(0.7 1.41mmol)を
無水THF(5mL)に溶かし、−78℃まで冷却した。n−ブチルリチウムの
1.6M溶液を滴下して加え,反応物を5分間攪拌し、MeI(0.1mL,1
.61mmol)を加えた。反応物を−78℃で30分間攪拌し、25℃まで暖
め、水(30mL)でクエンチし、EtOAc(90mL)で抽出した。有機抽
出物食塩水(30mL)で洗浄し,乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピ ングした。残渣を、40%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリカ
ゲルでのクロマトグラフィー精製すると、生成物が得られた(430mg,71
%)。元素分析;理論値:C 55.82 H 05.62 N 16.27
Br 18.57実測値:C 56.09 H 5.39 N 16.27 B
r 18.78。
【0135】 実施例7 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンドリル)−1[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジを実施例6で記載したようにnBuL
iで処理し、DMFと反応させた。元素分析;理論値:C 53.17 H 5
.109 N 14.76 実測値 C 53.57 H 5.02 N 14
.64。
【0136】 実施例8 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−
1H−インドリル)−1[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンドリル)−1[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(460mg,0.
97mmol)を無水エタノール(10mL)に溶かし、冷浴中で冷却した。次
いで、NaBH4を加え(40mg,1.0mmol)、反応物を0℃で15分 間、次いで25℃で2時間攪拌した。反応物を0.3NのNaOH(30mL)
でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機抽出物を食塩水(3
0mL)で洗浄し,乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピングした。残渣 を、66%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリカゲルでのクロマ
トグラフィー精製すると、生成物が得られた(380mg,82%)。元素分析
;理論値:C 52.95 H 05.50 N 14.70 実測値:C 5
3.14 H 5.45 N 14.39。
【0137】 実施例9 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシメチル−2,3−ジヒドロ−1
H−インドリル)−1[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 無水THF(4mL)中の(R,S)−4−(5−ブロモ−7−ヒドロキシメ
チル−2,3−ジヒドロ−1H−インドリル)−1[1−(メトキシメチル)−
3−メトキシプロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
−c]ピリジン(220mg,0.47mmol)を、油中の60%NaH(2
3mg,0.56mmol)で15分間25℃で処理し、MeI(0.035m
L,0.56mmol)を加えた。反応物を25℃で16時間攪拌し、EtOA
c(90mL)および水(30mL)間に分配させた。有機抽出物を食塩水(3
0mL)で洗浄し,乾燥し(MgSO4)、真空下でストリッピングした。残渣 を、50%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリカゲルでのクロマ
トグラフィー精製すると、生成物が得られた(190mg,85%)。元素分析
;理論値:C 53.88 H 5.765 N 14.28 実測値:C 5
4.09 H 5.69 N 13.95。
【0138】 実施例10 (R,S)−4−(5−ブロモ−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
ドリル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル−6−メチル−1H−1,2
,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 パートA:1−アセチル−5−ブロモインドリン(2.47g,10.29m
mol)をCH3CN中のN−クロロスクシンイミド(1.56g,10.40 mmol)とともに30分間加熱還流し、さらなる量のNCS(1g,7.47
mmol)を熱いうちに加え、反応物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空
下でストリッピングし、残渣を、20%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として
用いてシリカゲルでのクロマトグラフィー精製すると、1−アセチル−5−ブロ
モ−7−クロロインドリン(1.17g)が得られた。
【0139】 パートB:1−アセチル−5−ブロモ−7−クロロインドリン(1.17g)
をKOH(0.5g)を含むエタノール(15mL)および水(8mL)の混合
物に溶かし、2時間加熱還流した。反応物をEtOAc(100mL)および水
(20mL)間に分配させた。有機抽出物を食塩水(20mL)で洗浄し,乾燥
し、真空下でストリッピングすると、5−ブロモ−7−クロロインドリン(0.
87g)が得られた。
【0140】 パートC:実施例3で記載したようにNaHMDSを用いて5−ブロモ−7−
クロロインドリン(0.465g)を(R,S)−4−クロロ−1−(1−メト
キシメチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−
c]ピリジン(0.5g)とカップリングすると、クロマトグラフィー(30%
EtOAc/ヘキサン類)精製後、生成物が得られた(0.42g)。
【0141】 実施例48 (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジンの調製 パートA:4,6−ジヒドロキシ−2−メチルピリミジン(60g)を、反応
フラスコを冷却しながら、数回に分けて発煙硝酸(120mL)に0℃で加えた
。添加終了後、反応物をさらに1時間0℃で攪拌し、その後さらに1時間室温で
攪拌した。次いで、反応混合物を氷(200g)に注ぎ込み、氷を溶解させた。
淡ピンク色の固体を濾過により単離し、冷水(100mL)で洗浄した。この固
体を真空オーブン中で一晩乾燥させると、4,6−ジヒドロキシ−2−メチル−
5−ニトロピリミジン(72.5g)が得られた。
【0142】 パートB:パートA生成物を窒素雰囲気下でリン酸塩化物(400mL)に数
回に分けて加え、続いてN,N−ジエチルアニリン(80mL)を滴下して加え
た。反応混合物を2.5時間攪拌しながら還流し、室温まで冷却し、氷(2.0
Kg)中に注ぎ込み、1時間攪拌した。水層をジエチルエーテル(4×500m
L)で抽出し、それらの抽出物を合わせた。合わせた抽出物を食塩水(500m
L)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ストリッピングすると
、4,6−ジクロロ2−メチル−5−ニトロピリミジンが不快な臭気を有する黄
色の固体として得られた(68.8g)。
【0143】 パートC:パートB(42g)の生成物を酢酸(77mL)およびメタノール
(350mL)に加えた。この混合物に、鉄粉末(42g)を数回に分けて加え
、60〜65℃で2時間攪拌し、室温まで冷却し、濾過した。濾液をストリッピ
ングし褐色固体とし、これを,酢酸エチル(2×500mL)で抽出し、1Nの
NaOH(250mL)、次いで食塩水(500mL)で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ストリッピングすると、5−アミノ−4
,6−ジクロロ−2−メチルピリミジンを淡い黄色固体として得た(25.4g
)。 パートD:パートCの生成物(3.6g)をエタノール(40mL)およびN,
N−ジイソプロピルエチルアミン(3.1g)に溶かした。この混合物に、2−
アミノ−1−メトキシ−ブタン(3.5g)を加え、7日間還流した。エタノー
ルを真空下でストリッピングして取り除き、残渣を酢酸エチル(50mL)およ
び水(50mL)間に分配させた。有機層をストリッピングし、5−アミノ−4
−クロロ−6−(1−メトキシ−2−ブチル)アミノ−2−メチルピリミジンを
オレンジ黄色の固体として得た(4.7g;mp128〜130℃)。
【0144】 パートE:パートDの生成物(3.1g)をジクロロメタン(25mL)およ
び50%酢酸水溶液(25mL)に溶かした。この攪拌混合物に水(5mL)中
の亜硝酸ナトリウム(0.92g)を室温で滴下して加えた。添加終了後、反応
物を15分間さらに攪拌した。有機層を分離し、水で洗浄し,無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ストリッピングして、残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(CH2Cl2)により精製し、7−クロロ−3−[1−(1−メ
トキシメチル)プロピル]−5−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,
5−d]ピリミジンを白色結晶固体として得た(3.1g;86〜87℃)。元
素分析;C1014ClN5Oについての理論値 C:46.97,H:5.53 ,N:27.39.実測値:C:47.22,H:5.43,N:27.47。 パートF:7−クロロ−3−[1−(1−メトキシメチル)プロピル]−5−メ
チル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]−ピリミジン(210mg
,0.82mmol)を5,7−ジブロモインドリン(430mg,1.55m
mol)とともに140℃で4時間加熱した。反応混合物をCH2Cl2(6mL
)に溶かし、濾過し、30%EtOAc/ヘキサン類を溶出剤として用いてシリ
カゲルでのクロマトグラフィー精製すると、生成物が得られた(0.25g,5
0%収率)。元素分析;理論値:C43.57 H 04.06 N 16.9
4;実測値:C 43.84 H 3.87 N 16.61。
【0145】 実施例288 (R,S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−
(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[
4,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリンの調製 実施例1に記載したように、NaHMDSの存在下で、8−クロロ−6−メチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンと、7−クロロ−3−[1−(1−
メトキシメチル)プロピル]−5−メチル−3H−1,2,3−トリアゾロ[4
,5−d]−ピリジンとの反応により合成した。元素分析;理論値:C 63.
07 H 06.55 N 17.51;実測値:C 62.98 H 6.4
6N 17.15。
【0146】 実施例400 N−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロインドル−1−イル)−3,6−
ジメチル[1−(1−エチルプロピル)]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリ
ミジン−4−アミンの調製 パートA:3−ペンチルヒドラジンHCl:500mLフラスコ中に3−ペン
タノン(Aldrich社)18.56g(0.215moles;fw86.
13;bp102℃),アセチルヒドラジン(Aldrich社)14.8g(
0.2moles;fw74)、および無水エタノール(Aldrich社)2
00mLを入れた。反応混合物を18時間還流し、次いで蒸発乾固して、白色結
晶固体28.0gを得た。粗製のヒドラゾンをPtO2(Aldrich社)1 .0gを含む氷AcOH(Baker)200mlに溶かし、50PSI水素圧
下で14時間水素添加した。混合物からの触媒を濾過し、蒸発乾固して、無色の
粘稠な油37.34gが得られた。この油を水100mlで処理し、濃HCl1
6mlで酸性化し、水層をジエチルエーテル200mLで抽出して、非塩基性化
合物を除去した。水層をNa2CO3を用いてPH9に調整し、ジエチルエーテル
(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を濃縮すると、アセチルヒドラジン
誘導体20.9gが無色の油として得られた。アセチルヒドラジン誘導体を12
%HCl水溶液(濃HCl33mL+水67mL)100mLに溶かし、3時間
還流した。反応混合物を蒸発乾固して、3−ペンチルヒドラジンHCl22.4
gを白色の半結晶固体として得た。NMR(CDCl3-1.0(t,6H,2
×CH3),1.8−2.0(m,4H,2×CH2),3.4(m,1H,CH
),7.95−8.0(bs,NH2)および質量分析(M+H、103)。全 収率は80.2%であった。
【0147】 パートB:5−アミノ−4−シアノ−[1−(1−エチルプロピル)]−3−
メチルピラゾール:塩酸3−ペンチルヒドラジン(パートA)11.9g、1−
エトキシエチリジンマロノニトリル11.7g、トリエチルアミン26.0gを
メタノール100mLに溶かし、20時間還流した。溶媒を真空下でストリッピ
ングし、残渣を水および酢酸エチル各100mL間で分配させ、水層を酢酸エチ
ル2×50mLで抽出した。有機抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、乾燥し、真
空下でストリッピングすると、褐色油16.8が得られた。この油をフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(1:100MeOH/ジクロロメタン溶出剤)によ
り精製すると、所望のピラゾール誘導体11.7g(71%)が白色結晶固体と
して得られた(mp117〜118℃)。元素分析;C10164についての計 算値;C,62.47;H,8.40;N,29.14 実測値:C,62.1
7;H,8.39;N,29.18。
【0148】 パートC:5−アミノ−[1−(1−エチルプロピル)]−3−メチルピラゾ
ール−4−カルボキサミド:上記ニトリル(パートB)8.0gを濃スルフリル
酸(20mL)の氷で冷やした攪拌溶液に60分間にわたって加えた。添加後、
混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を粉砕した氷100gに注ぎ込み50
%NaOH溶液を用いてPH8〜9に調整した。混合物を酢酸エチル(3×75
mL)で抽出し、有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥した。溶媒をストリッピン
グして取り除き、ペースト状の塊を2−プロパノールから結晶化すると、白色結
晶固体(mp91〜92℃)8.3g(86%収率)を得た。元素分析;C10 184Oについての計算値:C,57.12;H,8.64;N,26.64. 実測値:C,57.13;H,8.51;N,26.42。
【0149】 パートD:3,6−ジメチル[1−(1−エチル−プロピル)]−4−ヒドロ
キシ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン:パートCの物質7.4g、酢
酸エチル17.0mL,21%NaOEt33.8mLをエタノール100mL
に溶かし、24時間還流した。反応混合物からの溶媒を真空下でストリッピング
して取り除き、残渣を水50mLに溶かし、濃塩酸で酸性化してPHを5〜6と
した。混合物から分離したクリーム色の固体を濾過し、乾燥し、所望の生成物(
93.4%;mp202〜203℃)。7.65gを得た。元素分析;C12184Oについての計算値:C,61.52;H,7.74;N,23.91.実 測値:C,61.23;H,7.70;N,23.62。
【0150】 パートE:4−クロロ−3,6−ジメチル[1−(1−エチル−プロピル)]
−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン:パートDの生成物(7.0g)お
よびリン酸塩化物70mLを混合して、6時間還流した。過剰のリン酸塩化物を
真空下でストリッピングして取り除き、残渣を氷50gに注ぎ込んだ。得られた
水層を酢酸エチル3×50mLで抽出し、有機層を食塩水(2×50mL)で洗
浄し、乾燥した。溶媒を真空下でストリッピングして取り除き、粗製物をフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(1:100MeOH/ジクロロメタン)により
精製すると、所望の生成物5.7g(75%)がクリーム色の固体として得られ
た(mp33〜34℃)。元素分析;C12174Clについての計算値:C, 5 7.03;H,6.79;N,22.17.実測値:C,57.12;H,6.
70;N,22.17。
【0151】 パートF:表題化合物:パートEの生成物(0.126g)および5,7−ジ
ブロモインドリン(0.277g)を130℃で6時間、窒素雰囲気下で一緒に
加熱した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー精製する(1:100M
eOH+ジクロロメタン)と、油が得られ、これをジエチルエーテルから結晶化
すると、所望の生成物0.077g(収率31%)(mp190〜191℃)。
が褐色固体として得られた。元素分析;C20235Br2についての計算値:C
,48.70;H,4.70;N,14.20.実測値:C,49.18;H,
4.72;N,13.90。
【0152】 実施例500 4−(5,7−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)
−1−[1−エチルプロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[
4,5−c]ピリジンの調製 パートA:氷酢酸(90mL,15〜17℃)中の5−メトキシインドール(
5.0g)にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(sodium cyanobor
ohydride)(6.41g,3当量)を加え、混合物を2時間攪拌した。
水(250mL)を混合物に加え、次いで該混合物を冷浴中で冷却し、水酸化ナ
トリウムペレットで強塩基性にした。溶液をエーテルで抽出し、次いでこれを水
、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。エーテル溶液を濃縮すると、5−メ トキシインドリンが得られ、これをさらに精製を行わずに反応させた。
【0153】 パートB:5−メトキシインドリンおよびジ−tert−ブチルジカルボネー
ト(8.95g,1.2当量)をTHF中で一晩室温で攪拌した。溶液を真空下
で濃縮し、Et2O/ヘキサンから再結晶化して、1−(tert−ブトキシカ ルボニル)−5−メトキシインドリン(6.25g,2工程で収率74%)を得
た。
【0154】 パートC:−78℃でのエーテル(40mL)中の1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−5−メトキシインドリン(2.0g)およびTMEDA(1.5
7mL,1.3当量)にsec−BuLi(7.4mL,1.2当量)を加えた
。反応物を2時間−40℃まで暖め、次いで−78℃まで冷却した。1,2−ジ
ブロモエタン(2.07mL,3当量)を加え、反応物を45分間−78℃で攪
拌した。次いで、浴を取り除き、反応物を1時間攪拌した。反応物を水でクエン
チし、エーテルで抽出した。このエーテルを食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥 し、濃縮した。粗製の生成物をヘキサン/酢酸エチル(19:1)を溶出剤とし
て用いてシリカゲルでのクロマトグラフィー精製すると、1−(tert−ブト
キシカルボニル)−7−ブロモ−5−メトキシインドリン(1.16g)が得ら
れた。
【0155】 パートD:メタノール(28mL)中の1−(tert−ブトキシカルボニル
)−7−ブロモ−5−メトキシインドリン(1.16g)にHCl/エーテル(
1.0M,14.1mL,4当量)を加えた。反応物を55℃で4時間加熱し、
次いで室温まで冷却した。水(25mL)を加え、NaOH(1N,水溶液)で
pHを9に調整した。混合物をエーテルで抽出し、これを食塩水で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、濃縮し、7−ブロモ−5−メトキシインドリン(685mg) を得た。
【0156】 パートE:THF(2.0mL)中の7−ブロモ−5−メトキシインドリン(
382mg)および4−クロロ−1−[1−エチルプロピル]−6−メチル−1
H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(400mg)にビス(ト
リメチルシリル)アミドナトリウム(THF中1.0M,15mL)を0℃で加
えた。反応物を周囲温度まで暖め、1時間攪拌した。酢酸エチル(150mL)
を加え、水、次いで食塩水で洗浄した。有機物をMgSO4で乾燥し、濃縮した 。粗製の生成物を酢酸エチル/ヘキサン(1:4)を溶出剤として用いてシリカ
ゲルでのクロマトグラフィー精製すると、4−(7−ブロモ−5−メトキシ−2
,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−1−[1−エチルプロピル]−
6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン(538m
g)が得られた。
【0157】 パートF:DMF(2.5mL)中のパートEの生成物(200mg)に臭化
銅(I)(7mg)およびナトリウムメトキシド(メタノール中25%w/w溶
液,117mL)を加えた。混合物を5時間加熱還流した。反応物を冷却し、酢
酸エチルおよび水間に分配させた。有機層を食塩水で洗浄し,MgSO4で乾燥 し、濃縮すると、表題化合物が得られた(128mg)。MS(NH3−CI) m/z382(M+H)+
【0158】 実施例501 (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−
1−イル)−1−[1−(シアノメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 表題化合物を実施例500の生成物と同様の方法で調製した。元素分析;C19186Cl2についての計算値:C,56.87;H,4.52;N,20.9
4.実測値:C,56.50;H,4.34;N,20.58。
【0159】 実施例502 (S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジンの調製 表題化合物を実施例500の生成物と同様の方法で調製した。
【0160】 (有用性) 生理学的活性評価のためのCRF−R1受容体結合アッセイ 以下に、標準的結合アッセイで使用するクローニングしたヒトCRF−R1受
容体含有細胞膜の単離について記述し、アッセイそれ自体についても記述する。
【0161】 メッセンジャーRNAをヒト海馬から単離した。オリゴ(dt)12−18を
用いてmRNAを逆転写し、コード領域を開始コドンから終結コドンまでPCR
によって増幅した。得られたPCR断片をpGEMVのEcoRV部位にクロー
ニングし、XhoI+XbaIを用いてそこから挿入物を再生利用して、ベクタ
ーpm3ar(これにはCMVプロモーター、SV40’t’スプライスおよび
初期ポリAシグナル、エプスタイン・バールウイルス複製起点、ならびにハイグ
ロマイシン選択マーカが含まれる)のXhoI+XbaIの中にクローニングし
た。こうして得たphchCRFRと呼ばれる発現ベクターを293EBNA細
胞にトランスフェクションし、400μMのハイグロマイシンの存在下で、エピ
ソームを保持している細胞を選択した。ハイグロマイシンによる4週間の選択に
耐えて生存した細胞をプールし、懸濁液中での生長に適応させた後、後述する結
合アッセイのための膜生成に使用した。次いで、懸濁細胞約1×108個を含有 するそれぞれのアリコートを遠心分離してペレット状にし、凍結した。
【0162】 hCRFR1受容体でトランスフェクトされた293EBNA細胞を含有する
前記凍結ペレットを、結合アッセイ用に、氷温の組織緩衝液(50mMのHEP
ES緩衝液、pH7.0、10mMのMgCl2、2mMのEGTA、1μg/ lのアプロチニン、1μg/lのロイペプチンおよび1μg/mlのペプスタチ
ンを含有)10ml中でホモジナイズする。ホモジネートを40,000xgで
12分間遠心分離し、得られたペレットを組織緩衝液10ml中で再度ホモジナ
イズする。さらに40,000×gで12分間遠心分離した後、ペレットをタン
パク質濃度が360μg/mlになるまで再度懸濁し、アッセイに使う。
【0163】 結合アッセイは96ウェル・プレート内で行い、各ウェルの容積は300μl
である。各ウェルに、希釈検査薬(薬物の最終濃度は10-10〜10-5Mの範囲 )50μl、125I−ヒツジ−CRF(125I−o−CRF)(最終濃度150p
M)100μlおよび前記細胞ホモジネート150μlを添加する。次いで、プ
レートを室温で2時間培養し、その後適当な細胞回収器を使用して培養物をGF
/Fフィルタ(予め0.3%ポリエチレンイミンで濡らしておく)で濾過する。
フィルタを氷温の組織緩衝液で2度ゆすいだ後、各フィルタを取り外し、ガンマ
計数器でそれらの放射能を評価する。
【0164】 検査薬の希釈を変えて、細胞膜への125I−o−CRF結合阻害曲線を、相互 曲線フィットプログラムLIGANDで[P.J.MunsonおよびD.Ro
dbard,Anal.Biochem.107:220(1980年)]分析
する。このプログラムによって阻害を表すKi値が得られ、それらの値は生理活
性の評価に使用される。
【0165】 CRFの阻害を表すKi値が約10000nM未満であれば、その化合物は活
性であるとみなされる。
【0166】 CRF−刺激性アデニル酸シクラーゼ活性の阻害 CRF−刺激性アデニル酸シクラーゼ活性の阻害をG.Battagliaら
によるシナプス(Synapse)1:572(1987年)に記載の通りに実
施することができる。手短に言えば、37℃で10分間、Tris−HCl(3
7℃でpH7.4)を100mM、MgCl2を10mM、EGTAを0.4m M、0.1%BSA、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)1mM、ホスホ
クレアチンキナーゼを250単位/ml、クレアチンリン酸を5mM、グアノシ
ン5’−三リン酸を100mM、oCRFを100nM、アンタゴニストペプチ
ド(濃度範囲10-9〜10-6m)および元の湿潤質量で0.8mgの組織(タン
パク質約40〜60mg)を含有する緩衝液200ml中で、アッセイを実施す
る。反応は、1mMのATP/[32P]ATP(約2〜4mCi/管)を添加し
て開始し、50mMのトリス−HCL 100ml、45mMのATPおよび2
%ドデシル硫酸ナトリウムを添加して終了する。cAMPの回収をモニタするた
めに、分離の前に各管に[3H]cAMP(約40,000dpm)1μlを添
加した。[32P]ATPからの[32P]cAMPの分離は、Dowexおよびア
ルミナカラムで順次溶離して実施する。
【0167】 生体内(in vivo)生物アッセイ 本発明の化合物の生体内活性は、当業界内で利用できかつ容認される生物アッ
セイであればいずれを用いても評価できる。これら試験の実例には、聴覚刺激試
験、階段上り試験および慢性投与試験が含まれる。本発明の化合物を試験するの
に有用なこれらおよびその他のモデルについては、C.W.Berridgeと
A.J.Dunnの、脳研究概説(Brain Research Revie
ws)15:71(1990年)に概要がある。化合物は齧歯類動物または小哺
乳動物のいずれの種でも試験できよう。
【0168】 本発明の化合物は、うつ病、情動障害、および/または不安を患わっている患
者における異常レベルの副腎皮質刺激ホルモン放出因子の治療に有用性を有する
【0169】 本発明の化合物は、これらの異常を治療するために、哺乳動物体内の試薬作用
部位に活性試薬を接触させる方法で投与することができる。これらの化合物は、
個々の治療薬としてまたは治療薬の併用としてのどちらでも製剤と組み合わせた
使用に利用できるならば従来のいずれの方法によっても投与することができる。
これらの化合物は単独でも投与できるが、一般には選択した投与経路および標準
的薬学的慣行に基づいて選んだ薬剤学的担体とともに投与される。
【0170】 投与量は、その使用法ならびに個々の薬剤の薬力学的特性、その投与方式およ
び投与経路、受容者の年齢、体重および健康、症状の性質および程度、併用療法
の種類、治療回数、所望の効果などの既知の要因によって異なる。前記疾患また
は症状の治療に使用する目的で、本発明の化合物を一日当り活性成分0.002
〜200mg/kg体重の用量で経口投与することもできる。所望の薬理学的効
果を得るには、通常、一日に1回〜4回の分割量においてまたは徐放性製剤にお
いて、0.01〜10mg/kg体重が有効である。
【0171】 投与に好適な製剤(組成物)は、単位当り約1mg〜約100mgの活性成分
を含有する。通常、これらの医薬組成物には、組成物の総質量に対し質量で約0
.5%〜95%の活性成分が存在する。
【0172】 活性成分は、カプセル剤、錠剤および散剤などの固形製剤で、またはエリキシ
ル剤、シロップ剤および/または懸濁剤などの液剤で経口投与できる。本発明の
化合物は、滅菌液剤で非経口投与することもできる。
【0173】 活性成分と、これらに限定されるわけではないがラクトース、デンプン、ステ
アリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはセルロース誘導体などの好適な担体
とを含むために、ゼラチンカプセルを使用することもできる。圧縮錠剤を作るた
めに同様の希釈剤を使用することもできる。錠剤およびカプセル剤はいずれも持
続性医薬品として製造することができ、一定期間にわたって薬剤を連続的に放出
することが可能となる。圧縮錠剤を糖衣またはフィルムコーティングして、不快
な味を遮断したり、活性成分を空気から保護したり、または胃腸管において錠剤
を選択的に崩壊することが可能となる。
【0174】 患者が受け入れやすくするために、経口投与用液剤に着色料や着香料を含有さ
せることもできる。
【0175】 一般に水、薬剤学的に許容可能な油、生理的食塩水、デキストロース(グルコ
ース)水溶液ならびに関連の糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチ
レングリコールなどのグリコール類は、非経口投与溶液に好適な担体である。非
経口投与溶液は、活性成分の水溶性塩、好適な安定剤、および必要に応じて緩衝
物質を含有していると好ましい。重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたは
アスコルビン酸などの抗酸化剤は、単独でもまたは組み合せても、好適な安定剤
である。クエン酸およびその塩、ならびにEDTAも使用される。さらに、非経
口投与溶液に、塩化ベンザルコニウム、メチルパラベンまたはプロピルパラベン
、およびクロロブタノールなどの保存剤を含有させることもできる。
【0176】 好適な医薬品担体については、当分野では標準的な参照文献であるレミントン
医薬品科学、A.Osolに記載がある。
【0177】 本発明の化合物の投与に有用な医薬品の剤形は、以下のように説明できる。
【0178】 カプセル剤 多数の単位カプセル剤は、標準的なツーピース硬ゼラチンカプセルに各々粉末
活性成分100mg、ラクトース150mg、セルロース50mgおよびステア
リン酸マグネシウム6mgを充填して調製される。
【0179】 軟ゼラチンカプセル剤 大豆油、綿実油またはオリーブ油などの消化性油と活性成分の混合物を調製し
、容積式ポンプでゼラチン中に注入して、活性成分100mgを含有する軟ゼラ
チンカプセル剤を形成した。このカプセル剤を洗浄し、乾燥した。
【0180】 錠剤 多数の錠剤が従来の方法で調製され、用量単位は活性成分100mg、コロイ
ド二酸化ケイ素0.2mg、ステアリン酸マグネシウム5mg、微晶質セルロー
ス275mg、デンプン11mgおよびラクトース98.8mgであった。適切
なコーティングを施して嗜好性または遅吸収性を高めることもできる。
【0181】 本発明の化合物は、神経機能、神経機能異常および神経疾患の生化学的研究に
おける試薬または標準薬として使用することもできる。
【0182】 本発明は好適な実施態様の観点から記載し例示したものであるが、別の実施態
様も当業者には明らかとなろう。したがって、本発明は、記載し例示した特定の
実施態様に限定されずに、付属の請求の範囲により充分な範囲が説明されるとこ
ろの本発明の真意から逸脱することなく改変または変化を施すことが可能である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/20 A61P 25/20 C07D 487/04 152 C07D 487/04 152 //(C07D 471/04 (C07D 471/04 249:00 249:00 221:00) 221:00) (C07D 487/04 (C07D 487/04 249:00 249:00 239:00) 239:00) (C07D 487/04 (C07D 487/04 239:00 239:00 231:00) 231:00) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CN,CZ,EE,HU,IL,JP, KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,S G,SI,SK,UA,VN (72)発明者 ギリガン ポール ジェイ. アメリカ合衆国 19810 デラウェア州 ウィルミ ントン ペニントン ドライブ 2629 (72)発明者 ベック ジェームズ ピー. アメリカ合衆国 19977 デラウェア州 スマイル ナ タマラ ドライブ 983 (72)発明者 バクサバチャラム ラジャゴパル アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミ ントン ベリー ドライブ 125 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 BB06 CC08 EE04 EE05 FF02 GG04 HH04 4C065 AA05 BB03 CC01 DD04 EE02 HH02 JJ08 KK02 KK04 PP09 4C086 AA01 AA02 AA03 CB05 CB06 CB08 MA01 NA14 ZA05 ZA06 ZA08 ZA12 ZA16 ZA18 ZA36 ZA40 ZA66 ZA68 ZA70 ZA81 ZA94 ZB08 ZB11 ZC35 ZC39 ZC55

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表される化合物と、その異性体、その立体異性体
    、またはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであ
    って、 【化1】 上式で、 Qは、下記からなる群から選択され: 【化2】 Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立して、NまたはCR2であり; U、Vは独立して、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S
    −O、もしくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; Gは、OまたはSであり; R1は各々の場合に独立して、−H、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル 、−NR910、−NR9COR9、−COR10、−OR10、SHまたは−S(O )n12、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり、この場合、各々 のC1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルは、ハロゲン、−CN、C1〜C4 ハロアルキル、−NR910、−NR9COR9、−COR10、−OR10、SHま たは−S(O)n12で任意選択で置換され; R2は、−H、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル、−NR910、−NR 9 COR9、−COR10、−OR10、SHまたは−S(O)n12、C1〜C4アル キル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C7シクロアルキルアルキルであり、各々
    はハロゲン、CN、C1〜C4ハロアルキル、−NR910、NR9COR9、−C OR10、−OR10、SHまたは−S(O)n12で任意選択で置換され; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
    であり、この場合、任意のシクロアルキル環中の1つの炭素はO、SまたはNR 9 で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2 〜C8アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル
    、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シク ロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シア
    ノ、−OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−NHR6SO28、−OC
    (O)NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CO28、−OC(O)R6、 −NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7CO28
    −NR67、−CONR67、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複素 環基、または−OR3a、−NR3a3b、−NHR3a、−SOn3a、−SO2NH
    3a、−SO2NR3a3b、−COR3a、−CONHR3a、−CONR3a3bか ら各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され;
    3aおよびR3bは、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アル キニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C 10 アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニ
    ルアルキルであり、この場合、任意のシクロアルキル中の1つの炭素はO、Sま
    たはNR9で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケ ニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキ
    ルアルキル、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5 〜C10シクロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、
    2〜C10アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアル キル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、 −OC(O)R6、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67
    −NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、−
    3、−OC(O)OR7、−CONR67、−CO2H、アリール、複素アリー ルおよび複素環基から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任
    意選択で置換され; Lは、1つ〜2つのB基を含む、2つ〜4つの原子の、飽和または部分的に飽和
    のリンカー基であり、Lの1つ〜2つの炭素は>C=Oまたは>C=Sであって
    もよく、Lは1つ〜3つのR4基で置換されてもよく; R4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
    NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
    2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールから選択され、この場合、C 1 〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6
    ルケニル、C2〜C6アルキニルは、次の官能基−OR10、−COR9、−CO2 8 、−CONR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲンで任意
    選択で置換され; Bは、O、S(O)nまたはNR9であり; A1〜A4は独立してCR5であるか、あるいは最高で2つのA1〜A4はNである ことができ; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
    、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6−OR7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n 11 であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10ア ルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキルは 、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO 2 、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−COR 6 、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S
    (O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選 択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アルケ ニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキル
    アルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、 −NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR7、−CONR67、− CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換さ れた1つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択 で含有し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有し
    ない、飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロア
    ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、C5〜C12ビス(アルコキシ)アルキル、アリール、ア リール(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4
    ルキル)であるか、あるいはNR67は、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン
    、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
    1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
    あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
    、C2〜C6アルコキシアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され
    ; R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール
    (C1〜C4アルキル)、複素アリール、複素アリール(C1〜C4アルキル)、ま
    たは−NR67であり; R12は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3 〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シ クロアルキルアルキルであり; R13およびR14は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ
    アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリ ール、アリール(C1〜C4アルキル)、複素アリール、または複素アリール(C 1 〜C4アルキル)−、−COR12、−CO28、−CONR9、S(O)n12
    あり; アリールはフェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜 C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、−
    SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
    つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
    ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
    アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
    ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
    ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
    クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、−SH 、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9CO
    9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR9 10 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの 置換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
    キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O212、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9C ONR910、−NR9CO212、−NR910、および−CONR910から各 々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽
    和または部分的に飽和の複素アリールであり; nは各々の場合に独立して、0、1または2であり; (a)QがIa、IbまたはIcであり、XがNであるとき、R1はHではなく 、(b)R1はO−アルキニル以外またはS−アルキニル以外であること を条件とすること を特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、式中、独立してまたは同時に、 Qは、Ia、Ib、Icであり; Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立してNまたはCR2であり; U、Vは独立して、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S
    −O、もしくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; GはOであり; R1は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
    −COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R2は各々の場合に独立して、−H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキ ル、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル
    、−COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
    であり、この場合、任意シクロアルキル中の1つの炭素はO、SまたはNR9で 置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜 C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル 、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シク ロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロ、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、
    −OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、−OC(O)R6
    −NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7CO28
    −NR67、−CONR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、− N3、−OC(O)OR7、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複素環基 から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され
    ; Lは、CR4 2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり;
    4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
    NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
    2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールであり、各々は、次の官能基
    −OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR910、− S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一緒にな
    って1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく; Bは、O、S(O)n、NR12であり; A1〜A4はCR5であり; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
    、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキル は、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6
    クロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−N
    2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−CO
    6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−
    S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意 選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アル ケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキ
    ルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67 、NR6COR7、NR6CO28、−COR6−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換された1
    つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択で含有 し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有しない、
    飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロア
    ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、アリール、アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリ
    ールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)−であるか;あるいはNR67
    、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンま
    たはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
    1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
    あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
    、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C8アルコキシアルキ
    ル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、 アリール(C1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4
    ルキル)、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モル
    ホリンまたはチオモルホリンであり; R12は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル であり; R13およびR14は独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C 3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリー ル(C1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル
    )−、−COR12、−CO28、−CONR9、−S(O)n12であり; アリールは、フェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル 、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10
    SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
    つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
    ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
    アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
    ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
    ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
    クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、 −S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9COR 9 、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR910 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置 換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
    キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O28、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9CO
    NR910、−NR9CO28、−NR910、および−CONR910から各々の
    場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽和ま
    たは部分的に飽和の複素アリールであり、 nは各々の場合に独立して、0、1、または2である ことを特徴とする化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、式中、独立してまたは同時に、 Qは、IIa、IIb、またはIIcであり; Xは、NまたはCR1であり; Y、Zは独立して、NまたはCR2であり; U、Vは、>C=G、CR1314、もしくはNR13、またはO−O、S−O、も
    しくはS−S結合を形成しない条件でOもしくはSであり; GはOであり; R1は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
    −COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R2は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル 、ハロゲン、−CN、−NR910、−NR9COR10、C1〜C4ハロアルキル、
    −COR10、−OR10または−S(O)n12であり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、C2〜C10アルコキ シアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シクロアルケニルアルキル
    であり、この場合、任意のシクロアルキル中の1つの炭素は、O、SまたはNR 9 で置き代わってもよく、各々のC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2 〜C10アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキ ル、C2〜C10アルコキシアルキル、C5〜C10シクロアルケニル、C5〜C10シ クロアルケニルアルキルは、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C1 0 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シ アノ、−OR7、SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、−OC(O )R6、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、−NR7C O28、−NR67、−CONR67、−NHR6SO28、−OC(O)NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CO2H、アリール、複素アリールおよび複
    素環基から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置
    換され; Lは、CR4 2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり;
    4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
    NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
    2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールから選択され、各々は、次の
    官能基−OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR91 0 、−S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一 緒になって1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく
    、 Bは、O、S(O)n、NR12であり; A1〜A4はCR5であり; R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
    、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、およびC4〜C12シクロアルキルアルキ ルは、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6 シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−
    NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−
    COR6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、また
    は−S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で 任意選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6 アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロア
    ルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67、NR6COR7、NR6CO28、−COR6、−OR7、−CONR67、−
    CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換さ れた1つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択 で含有し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有し
    ない、飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6およびR7は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロア
    ルキル、C2〜C8アルコキシアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シ クロアルキルアルキル、アリール、アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリ
    ールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)−であるか;あるいはNR67
    、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンま
    たはチオモルホリンであり; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(
    1〜C4アルキル)、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキル)で
    あり; R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロ アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル
    、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C8アルコキシアルキ
    ル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、 アリール(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4 アルキル)、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モ
    ルホリンまたはチオモルホリンであり; R12は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル であり; R13およびR14は独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C 3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリー ル(C1〜C4アルキル)−、複素アリールまたは複素アリール(C1〜C4アルキ
    ル)−、−COR12、−CO28、−CONR9、−S(O)n12であり; アリールは、フェニルまたはナフチルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル 、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10
    SH、−S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9 COR9、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−N R910、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3
    つの置換基で任意選択で置換され; 複素アリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリア
    ジニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チ
    アゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエ
    ニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
    ラゾリル、またはインダゾリルであり、各々は、C1〜C6アルキル、C3〜C6
    クロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜 C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、 −S(O)n12、−COR12、−CO28、−OC(O)R12、−NR9COR 9 、−N(COR122、−NR9CONR910、−NR9CO28、−NR910 、および−CONR910から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置 換基で任意選択で置換され; 複素環基は、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアル
    キルアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロゲン、C1〜C4 ハロアルキル、シアノ、−OR10、SH、−S(O)n12、−COR12、−C O28、−OC(O)R12、−NR9COR9、−N(COR122、−NR9CO
    NR910、−NR9CO28、−NR910、および−CONR910から各々の
    場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換された、飽和ま
    たは部分的に飽和の複素アリールであり; nは各々の場合に独立して、0、1、または2である ことを特徴とする化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、式中、QはIaであり、XはNであることを特徴とする化合物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、式中、 YおよびZは、NまたはCR2であり; R1は各々の場合に独立して、−Me、−Et、ハロゲン、−CN、−CF3、−
    OMe、−SMe、−NHMe、−NMe2、−COMe、−SOMe、−SO2 Meであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
    、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
    ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、 −NR7CO28、−NR67、−CO2H、−CONR67から各々の場合に独
    立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bであり、この場合、R4は、H、または次の 官能基−CF3、−OMe、−COMe、−CO2Me、−CONHMe、−CN
    、−NMe2、−SMe、−SOMe、−SO2Me、ハロゲンで置換されたC1 〜C2であり、あるいは2つのR4は一緒になってカルボニルを形成し; Bは、O、S、SO、SO2、NH、NMeであり; A1〜A4はCR5であり、 R5は各々の場合に独立して、−H、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル
    、C1〜C4ハロアルコキシ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C6シクロアルキル、C4〜C12シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン 、−CN、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−COR6、−OR 7 、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、または−S(O)n11であり、この場合、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10 アルキニル、C3〜C6シクロアルキルおよびC4〜C12シクロアルキルアルキル は、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6
    クロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−N
    2、ハロゲン、−CN、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−CO
    6、−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−
    S(O)n11から各々の場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意 選択で置換され、2つの隣り合ったR5基は、C1〜C4アルキル、C2〜C6アル ケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキ
    ルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、−NR67 、NR6COR7、NR6CO28、−COR6−OR7、−CONR67、−CO28、−CO(NOR9)R7、または−S(O)n11で任意選択で置換された1
    つ〜2つのOまたはSOnまたは1つ〜3つのNのヘテロ原子を任意選択で含有 し、環中にS−S、O−O、S−OまたはN−S結合のいずれをも含有しない、
    飽和または不飽和の5〜7員環を形成することができ; R6、R7、R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1 〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シク ロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル である ことを特徴とする化合物。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩またはそれ
    らのプロドラッグ体であって、式中、 YおよびZはNであり; R1は、−Meまたはハロゲンであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
    、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
    ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、 −NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−CO2H、−OC(O) NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CONR67から各々の場合に独立し
    て選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CH2CH2、CH2CH2、CH=CH、CH2CH2Oからなる群か ら選択されるリンカーであり; A1、A2、A3およびA4は、各々の場合に独立してR5で置換された炭素であり ; R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、C1〜C4アルコキシ、−NO2、ハロゲン、−CN、 C1−C4ハロアルキル、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−C OR11、−OR7、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、また
    は−S(O)n11であり; R6、R7、およびR9は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C 4 ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロア ルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8、R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル 、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルである ことを特徴とする化合物。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、以下のものから選択されることを特徴とする化合物: (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
    2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−
    イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2
    ,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−
    1−イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
    ,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル
    )−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
    −1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
    −1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル)
    −1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(5−アセチル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イル
    )−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3
    −トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン; 4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−1−イ
    ル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,
    3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン;および 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−4−インドル−
    1−イル)−1−[1−(メトキシエチル)プロピル]−6−メチル−1H−1
    ,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、ま
    たはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであって
    、式中、QはIaであり、XはCR1であることを特徴とする化合物。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のの化合物と、その異性体、その立体異性体、
    またはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであっ
    て、式中、 YおよびZはNまたはCR2であり; R1は各々の場合に独立して、−Me、−Et、ハロゲン、−CN、−CF3、−
    OMe、−SMe、−NHMe、−NMe2、−COMe、−SOMe、−SO2 Meであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
    、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
    ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−CO2H、−N(COR62、−NR7CO
    NR67、−NR7CO28、−NR67、−NHR6SO28、−OC(O)N
    67、−N3、−OC(O)OR7および−CONR67から各々の場合に独立
    して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CR4 2CR4 2、CR4 2CR4=CR4、CR4 2CR4 2、CR4=CR4 、CR4 2CR4 2B、CR4=CR4Bからなる群から選択されるリンカーであり、
    この場合、R4は、H、または次の官能基−CF3、−OMe、−COMe、−C
    2Me、−CONHMe、−CN、−NMe2、−SMe、−SOMe、−SO 2 Me、ハロゲンで置換されたC1〜C2であり、あるいは2つのR4は一緒になっ
    てカルボニルを形成し; R4は各々の場合に独立して、−H、−OR10、−COR9、−CO28、−CO
    NR910、−CN、−NR910、−S(O)n12、ハロゲン、C1〜C6アル キル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、
    2〜C6アルキニル、アリールまたは複素アリールであり、各々は、次の官能基
    −OR10、−COR9、CO28、−CONR910、−CN、−NR910、− S(O)n12、ハロゲンで任意選択で置換され、あるいは2つのR4は一緒にな
    って1つまたは2つのカルボニルまたはチオカルボニルを形成してもよく; Bは、O、S、SO、SO2、NH、NMeであり; A1〜A4はCR5であり、 R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、−NO2、ハロゲン、−CN、C1〜C4ハロアルキル 、−NR67、NR6COR7、NR6CO28、−COR11、−OR7、−CON
    67、−CO(NOR9)R11、CO28、または−S(O)n11であり、こ
    の場合、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜 C6シクロアルキルおよびC4〜C8シクロアルキルアルキルは、C1〜C4アルキ ル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4 〜C8シクロアルキルアルキル、C1〜C4ハロアルキル、−NO2、ハロ、−CN
    、−NR67、−NR6COR7、NR6CO28、−COR6、−OR7、−CO NR67、CO28、−CO(NOR9)R7および−S(O)n11から各々の 場合に独立して選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; R6、R7、R9およびR10は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1 〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シク ロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3
    6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルであり; R11は、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3 〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル である ことを特徴とする化合物。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、
    またはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであっ
    て、式中、 YおよびZはNであり; R1は、−Meまたはハロゲンであり; R2は、−H、−Me、ハロゲンであり; R3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3 〜C8シクロアルキルまたはC4〜C10シクロアルキルアルキル、C2〜C10アル コキシアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキルであり、各々は
    、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シク
    ロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキル、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキ
    ル、シアノ、−OR7、−SH、−S(O)n11、−COR6、−CO28、− OC(O)R10、−NR7COR6、−N(COR62、−NR7CONR67、 −NR7CO28、−NR67、−CO2H、−NHR6SO28、−OC(O) NR67、−N3、−OC(O)OR7、−CONR67から各々の場合に独立し
    て選択される1つ〜3つの置換基で任意選択で置換され; Lは、CH2CH2CH2、CH2CH2、CH=CH、CH2CH2Oからなる群か ら選択されるリンカーであり; A1、A2、A3およびA4は、各々の場合に独立してR5で置換された炭素であり ; R5は各々の場合に独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C4ハロアルキル、 C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8 シクロアルキルアルキル、C1〜C4アルコキシ、−NO2、ハロゲン、−CN、 C1〜C4ハロアルキル、−NR67、−NR6COR7、−NR6CO28、−C OR11、−OR7、−CONR67、−CO(NOR9)R11、−CO28、また
    は−S(O)n11であり; R6、R7、およびR9は各々の場合に独立して、H、C1〜C4アルキル、C1〜C 4 ハロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、C3〜C6シクロア ルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルから選択され; R8、R11は各々の場合に独立して、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル 、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C8シクロアルキルアルキルである; ことを特徴とする化合物。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の化合物と、その異性体、その立体異性体、
    またはその立体異性体の混合物と、薬剤学的に許容され得るそれらの塩とであっ
    て、以下のものから選択されることを特徴とする化合物: (S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
    ル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチル−
    1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
    ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
    2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−
    1−[1−エチルプロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
    ,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
    ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1
    H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
    ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
    6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    リル)−1−[1−(メトキシメチル)lプロピル−6−メチル−1H−1,2
    ,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−
    1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5−ブロモ−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]6−
    メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
    ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−
    6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
    −1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−
    1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
    −メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
    −メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6
    −メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イ
    ンドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]
    −6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−イン
    ドル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1
    H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インド
    ル−1−イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H
    −1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−チオメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−
    イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリア
    ゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
    −1−イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
    ル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾ
    ロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
    )−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
    )−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−シアノ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル
    )−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ
    [4,5−c]ピリジン; 4−(5−アセチル−7−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イ
    ル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾ
    ロ[4,5−c]ピリジン; 4−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロ−1H−インドル
    −1−イル)−1−(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−
    トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−1
    −(1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,
    5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,
    2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(メトキシメチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチ
    ル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; 4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1−イル)−1
    −[1−(メトキシエチル)−3−メトキシプロピル]−6−メチル−1H−1
    ,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; (R,S)−4−(5,7−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドル−1
    −イル)−1−[1−(シアノメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2
    ,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン; N−(7−クロロ−5−メトキシ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エ
    チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
    リジン; N−(7−クロロ−5−メチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
    ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
    ジン; N−(7−クロロ−5−エチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
    ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
    ジン; N−(7−クロロ−5−シアノ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エチ
    ルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
    ジン; N−(5−アセチル−7−クロロ−1H−インドル−1−イル)−1−(1−エ
    チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
    リジン; N−(7−クロロ−5−チオメチル−1H−インドル−1−イル)−1−(1−
    エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]
    ピリジン; N−(7−クロロ−5−メチルスルホニル−1H−インドル−1−イル)−1−
    (1−エチルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5
    −c]ピリジン; (R,S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
    メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
    ,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
    メトキシメチル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
    ,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−
    [1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾロ[
    4,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[
    1−[1−(メトキシメチル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4
    ,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; (R,S)−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−[1−(
    メトキシメチル)プロピル]−6−メチルスルホニル−1H−1,2,3−トリ
    アゾロ[4,5−c]ピリジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
    )−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4−
    イル]−6−メチルキノリン; 8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
    )−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4−
    イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
    )−6−メトキシ−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4
    −イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−6−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エ
    チルプロピル)−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
    リジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−エチルプロピル
    )−6−メチルスルホニル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリ
    ジン−4−イル]−6−メチルキノリン; 6−アセチル−8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−[1−(1−
    エチルプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4
    −イル]−6−メチルキノリン;および (R,S)−5−ブロモ−3,4−ジヒドロ−4−[1−[1−(メトキシメチ
    ル)プロピル]−6−メチル−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−c]ピ
    リジン−4−イル]−7−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン。
  12. 【請求項12】 薬剤学的に許容され得る担体と、治療上有効な量の請求項
    1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11のいずれか1項に記載の
    化合物とを、含むことを特徴とする医薬組成物。
  13. 【請求項13】 哺乳動物における情動障害、不安、うつ病、頭痛、過敏性
    腸症候群、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺、免疫抑制、アルツハイマー病、
    胃腸疾患、神経性食欲不振もしくはその他の摂食障害、薬物嗜癖、薬物もしくは
    アルコール禁断症状、炎症性疾患、心血管疾患もしくは心臓関連疾患、受胎力問
    題、ヒト免疫不全ウイルス感染症、出血性ストレス、肥満症、不妊症、頭外傷も
    しくは脊髄外傷、てんかん、脳卒中、潰瘍、筋萎縮性側索硬化症、低血糖症、ま
    たはCRFにより引き起こされるもしくは促進される障害を含むがこれに限られ
    ない、CRFを拮抗することにより治療を行いもしくは促進することができる障
    害の治療方法であって、治療上有効な量の請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10または11のいずれか1項に記載の化合物を哺乳動物に投与するこ
    とを含むことを特徴とする治療方法。
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