JP2001332323A - シリコン電極及び高周波接点シート並びにシリコン電極製造方法 - Google Patents
シリコン電極及び高周波接点シート並びにシリコン電極製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】超高周波のIC素子の性能検査を高精度に行う
ための高周波接点シートを提供する。 【解決手段】絶縁性のシート8aと、シート8aの一方
の表面から他方の表面まで貫通したスルーホール8b
と、シリコン板から形成され外周部9に対して一方の表
面に電極突起部8eを備えた中心部10を少なくとも一
つの梁部11で支持し、スルーホール8bの開口部を覆
い電極突起部8eがこのスルーホール8bと反対側に位
置するように備えられた複数のシリコン電極8dと、ス
ルーホール8bを挟んだ状態で備えられているシリコン
電極8dの間を電気的に導通させるためにスルーホール
8bの側面に備えられた導電部8cとを具備した高周波
接点シート8を提供する。
ための高周波接点シートを提供する。 【解決手段】絶縁性のシート8aと、シート8aの一方
の表面から他方の表面まで貫通したスルーホール8b
と、シリコン板から形成され外周部9に対して一方の表
面に電極突起部8eを備えた中心部10を少なくとも一
つの梁部11で支持し、スルーホール8bの開口部を覆
い電極突起部8eがこのスルーホール8bと反対側に位
置するように備えられた複数のシリコン電極8dと、ス
ルーホール8bを挟んだ状態で備えられているシリコン
電極8dの間を電気的に導通させるためにスルーホール
8bの側面に備えられた導電部8cとを具備した高周波
接点シート8を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
性能検査を行うICテスタ、特に超高周波用ICテスタ
に利用されるシリコン電極、高周波接点シート、さらに
シリコン電極製造方法に関する。
性能検査を行うICテスタ、特に超高周波用ICテスタ
に利用されるシリコン電極、高周波接点シート、さらに
シリコン電極製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】実装技術の進展に伴い、IC素子は、ベ
アチップの状態、あるいはベアチップにおける回路部分
が簡易パッケージ化された状態で、セラミック基板に多
層配線される傾向にある。
アチップの状態、あるいはベアチップにおける回路部分
が簡易パッケージ化された状態で、セラミック基板に多
層配線される傾向にある。
【0003】特に、システムLSI素子や超高周波用I
C素子は、駆動周波数や取り扱う周波数が高くなるにつ
れ、従来のセラミックパッケージに封入した状態では所
定レベルの性能を確保することが困難なため、ベアチッ
プ状、あるいは簡易樹脂パッケージ化された状態で用い
られる。
C素子は、駆動周波数や取り扱う周波数が高くなるにつ
れ、従来のセラミックパッケージに封入した状態では所
定レベルの性能を確保することが困難なため、ベアチッ
プ状、あるいは簡易樹脂パッケージ化された状態で用い
られる。
【0004】したがって、IC素子の性能評価を行う場
合にも、このようなベアチップ状あるいは簡易樹脂パッ
ケージ化された状態のIC素子に対する性能評価が必要
となる。
合にも、このようなベアチップ状あるいは簡易樹脂パッ
ケージ化された状態のIC素子に対する性能評価が必要
となる。
【0005】図10は、従来の一般的なIC素子を例示
する外観斜視図である。このIC素子1は側面部から入
出力用電極パッド(以下、「パッド」という)1aが引
き出されている。
する外観斜視図である。このIC素子1は側面部から入
出力用電極パッド(以下、「パッド」という)1aが引
き出されている。
【0006】図11は、このようなIC素子1の性能評
価に利用する既存のコンタクトエレメントを例示する断
面図である。
価に利用する既存のコンタクトエレメントを例示する断
面図である。
【0007】このコンタクトエレメント2は、DUT
(デバイスアンダーテスト:テスト用素子)3のパッド
3aの位置に対応して設置される。
(デバイスアンダーテスト:テスト用素子)3のパッド
3aの位置に対応して設置される。
【0008】コンタクトエレメント2は、一端側がDU
T3のパッド3aと接触した場合にゴム4の作用により
この一端側の接触が確保された状態で下方に押し込ま
れ、他端側が基板5のフットパターン5aと接触する。
T3のパッド3aと接触した場合にゴム4の作用により
この一端側の接触が確保された状態で下方に押し込ま
れ、他端側が基板5のフットパターン5aと接触する。
【0009】これにより、DUT3のパッド3aと基板
5のフットパターン5aとの間で信号の入出力が可能に
なり、DUT3の性能試験が行われる。
5のフットパターン5aとの間で信号の入出力が可能に
なり、DUT3の性能試験が行われる。
【0010】また、コンタクトエレメント2がパッド3
aによって下方に押し込まれることで、DUT3のパッ
ド3aとこのDUT3の他のパッドとの間の高さのばら
つきが補正され、接触が確保される。
aによって下方に押し込まれることで、DUT3のパッ
ド3aとこのDUT3の他のパッドとの間の高さのばら
つきが補正され、接触が確保される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】実装技術の進展によ
り、IC素子で用いられる周波数は高くなり、IC素子
の備えるパッドの数は増加し、パッドのサイズは小さく
なり、各パッドの間隔は狭くなる傾向にあり、これに伴
ってIC素子の形態も変化している。
り、IC素子で用いられる周波数は高くなり、IC素子
の備えるパッドの数は増加し、パッドのサイズは小さく
なり、各パッドの間隔は狭くなる傾向にあり、これに伴
ってIC素子の形態も変化している。
【0012】図12は、パッドをグリッド状に配置した
IC素子を例示する下方斜視図であり、半球状のパッド
6aがIC素子6の表面(ここでは下面)にグリッド状
に配置されている。
IC素子を例示する下方斜視図であり、半球状のパッド
6aがIC素子6の表面(ここでは下面)にグリッド状
に配置されている。
【0013】なお、このIC素子6においても、各パッ
ド6a間の高さは一定とは限らないため、IC素子6の
性能試験を行う場合には各パッド6a間の高さのばらつ
きを補正する必要がある。
ド6a間の高さは一定とは限らないため、IC素子6の
性能試験を行う場合には各パッド6a間の高さのばらつ
きを補正する必要がある。
【0014】このIC素子6の各パッド6a間の高さの
ばらつきを補正する手法の一つに、導電性ゴムを含む高
周波接点シートを利用する手法がある。
ばらつきを補正する手法の一つに、導電性ゴムを含む高
周波接点シートを利用する手法がある。
【0015】図13は、この導電性ゴムを含む高周波接
点シートの利用状態を例示する断面図である。
点シートの利用状態を例示する断面図である。
【0016】導電性ゴム7aを含む高周波接点シート7
は、IC素子6の各パッド6aの位置に対応して導電性
ゴム7aを配置している。
は、IC素子6の各パッド6aの位置に対応して導電性
ゴム7aを配置している。
【0017】性能試験する場合には、IC素子6と基板
5とでこの高周波接点シート7を挟み、この導電性ゴム
7aの弾性力により各パッド7aの高さのばらつきを補
正しつつ、IC素子6の各パッド6aと基板5のフット
パターン5aとの間を電気的に導通させる。
5とでこの高周波接点シート7を挟み、この導電性ゴム
7aの弾性力により各パッド7aの高さのばらつきを補
正しつつ、IC素子6の各パッド6aと基板5のフット
パターン5aとの間を電気的に導通させる。
【0018】しかしながら、この高周波接点シート7に
おいては導電性ゴム7aが利用されているため、この導
電性ゴムの性質上超高周波に対応することができず、ま
た繰り返し利用すると導電性ゴム7aの弾性力が劣化す
るという問題がある。
おいては導電性ゴム7aが利用されているため、この導
電性ゴムの性質上超高周波に対応することができず、ま
た繰り返し利用すると導電性ゴム7aの弾性力が劣化す
るという問題がある。
【0019】これに対し、IC素子6の各パッド6a間
の高さのばらつきを補正する他の手法として、高周波接
点シートにばねで支持されている端子を設け、このばね
で支持されている端子により各パッドの高さのばらつき
を補正しつつ信号を入出力する技術もある。
の高さのばらつきを補正する他の手法として、高周波接
点シートにばねで支持されている端子を設け、このばね
で支持されている端子により各パッドの高さのばらつき
を補正しつつ信号を入出力する技術もある。
【0020】しかしながら、このようなばねを備えた高
周波接点シートは、製造が困難であり、小型化が困難で
あるため実装技術の進展に伴うIC素子の小型化に対応
しきれないという問題がある。
周波接点シートは、製造が困難であり、小型化が困難で
あるため実装技術の進展に伴うIC素子の小型化に対応
しきれないという問題がある。
【0021】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、シリコン微細加工技術を用いることで製造容易かつ
小型化を実現し、パッドの高さのばらつきを補正する作
用の維持を実現し、IC素子が超高周波化及び小型化し
ても高精度な性能検査を実現するシリコン電極、高周波
接点シート、さらにシリコン電極製造方法を提供するこ
とを目的とする。
で、シリコン微細加工技術を用いることで製造容易かつ
小型化を実現し、パッドの高さのばらつきを補正する作
用の維持を実現し、IC素子が超高周波化及び小型化し
ても高精度な性能検査を実現するシリコン電極、高周波
接点シート、さらにシリコン電極製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、可撓性
を電極に持たせる点にある。
を電極に持たせる点にある。
【0023】本発明を実現するにあたって講じた具体的
手段について以下に説明する。
手段について以下に説明する。
【0024】第1の発明は、シリコン板から形成された
外周部と、シリコン板から形成され外周部の内側に位置
する中心部と、シリコン板から形成され外周部に対して
中心部を支持する少なくとも一つの梁部と、中心部の表
面に備えられた電極突起部とを具備したシリコン電極で
ある。なお、梁部の形状は例えば渦巻き状とすることが
できる。
外周部と、シリコン板から形成され外周部の内側に位置
する中心部と、シリコン板から形成され外周部に対して
中心部を支持する少なくとも一つの梁部と、中心部の表
面に備えられた電極突起部とを具備したシリコン電極で
ある。なお、梁部の形状は例えば渦巻き状とすることが
できる。
【0025】この第1の発明においては、パッドなどの
端子が電極突起部に押し込まれても、梁部の作用により
この端子と電極突起部との接触が維持されつつ端子の高
さのばらつきが補正される。
端子が電極突起部に押し込まれても、梁部の作用により
この端子と電極突起部との接触が維持されつつ端子の高
さのばらつきが補正される。
【0026】また、この第1の発明のシリコン電極は、
エッチング等のシリコン微細加工技術を用いて製造する
ことで小型化でき、製造も容易である。
エッチング等のシリコン微細加工技術を用いて製造する
ことで小型化でき、製造も容易である。
【0027】また、この第1の発明のシリコン電極にお
いては梁部の可撓性により電極突起部とパッドとの接触
が確保されるが、この可撓性は劣化しにくいため性能検
査に利用する回数を多くできる。
いては梁部の可撓性により電極突起部とパッドとの接触
が確保されるが、この可撓性は劣化しにくいため性能検
査に利用する回数を多くできる。
【0028】さらに、この第1の発明においては、導電
性に優れたシリコンにより電極を構成しているため、高
周波の信号を高精度に取り扱うことができる。
性に優れたシリコンにより電極を構成しているため、高
周波の信号を高精度に取り扱うことができる。
【0029】第2の発明は、絶縁性のシートと、シート
の一方の表面から他方の表面まで貫通したスルーホール
と、シリコン板から形成され外周部に対して一方の表面
に電極突起部を備えた中心部を少なくとも一つの梁部で
支持し、スルーホールの開口部を覆い電極突起部がこの
スルーホールと反対側に位置するように備えられた複数
のシリコン電極と、スルーホールを挟んだ状態で備えら
れているシリコン電極の間を電気的に導通させるために
スルーホールの側面に備えられた導電部とを具備した高
周波接点シートである。
の一方の表面から他方の表面まで貫通したスルーホール
と、シリコン板から形成され外周部に対して一方の表面
に電極突起部を備えた中心部を少なくとも一つの梁部で
支持し、スルーホールの開口部を覆い電極突起部がこの
スルーホールと反対側に位置するように備えられた複数
のシリコン電極と、スルーホールを挟んだ状態で備えら
れているシリコン電極の間を電気的に導通させるために
スルーホールの側面に備えられた導電部とを具備した高
周波接点シートである。
【0030】なお、導電部には金属のメッキが利用でき
る。
る。
【0031】この第2の発明の高周波接点シートにおい
ては、電極突起部が押し込まれる方向にスルーホールが
あるため、電極突起部にスルーホール側への押し付け力
が作用すると電極突起部がこの押し付け力の方向に移動
できる。
ては、電極突起部が押し込まれる方向にスルーホールが
あるため、電極突起部にスルーホール側への押し付け力
が作用すると電極突起部がこの押し付け力の方向に移動
できる。
【0032】これにより、この第2の発明においては、
上記第1の発明の場合と同様の効果を得ることができ、
IC素子の周波数が高くなっても、パッドの数が増加し
ても、パッドサイズが小型化しても、各パッドの間隔が
狭くなっても対応できる。
上記第1の発明の場合と同様の効果を得ることができ、
IC素子の周波数が高くなっても、パッドの数が増加し
ても、パッドサイズが小型化しても、各パッドの間隔が
狭くなっても対応できる。
【0033】第3の発明は、絶縁性のシートと、シート
の一方の表面に形成された第1の凹部と、第1の凹部と
ほぼ対称位置になるようにシートの他方の表面に形成さ
れた第2の凹部と、シリコン板から形成され外周部に対
して一方の表面に電極突起部を備えた中心部を少なくと
も一つの梁部で支持し、凹部の開口部を覆い電極突起部
がこの凹部と反対側に位置するように備えられた複数の
シリコン電極と、第1の凹部の開口部に備えられたシリ
コン電極と、この第1の凹部に対してほぼ対称位置にあ
る第2の凹部の開口部に備えられたシリコン電極との間
を電気的に導通させる導電部とを具備した高周波接点シ
ートである。
の一方の表面に形成された第1の凹部と、第1の凹部と
ほぼ対称位置になるようにシートの他方の表面に形成さ
れた第2の凹部と、シリコン板から形成され外周部に対
して一方の表面に電極突起部を備えた中心部を少なくと
も一つの梁部で支持し、凹部の開口部を覆い電極突起部
がこの凹部と反対側に位置するように備えられた複数の
シリコン電極と、第1の凹部の開口部に備えられたシリ
コン電極と、この第1の凹部に対してほぼ対称位置にあ
る第2の凹部の開口部に備えられたシリコン電極との間
を電気的に導通させる導電部とを具備した高周波接点シ
ートである。
【0034】この第3の発明においては、上記第2の発
明におけるスルーホールの代わりに第1の凹部と第2の
凹部とがシートに形成されているが、この第1の凹部と
第2の凹部とは先のスルーホールと同様の役割を持つ。
明におけるスルーホールの代わりに第1の凹部と第2の
凹部とがシートに形成されているが、この第1の凹部と
第2の凹部とは先のスルーホールと同様の役割を持つ。
【0035】したがって、この第3の発明においては、
上記第2の発明の場合と同様の作用効果を得ることがで
きる。
上記第2の発明の場合と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0036】第4の発明は、シリコン板から外周部を形
成する部分と外周部の内側に位置する中心部を形成する
部分と外周部に対して中心部を支持する少なくとも一つ
の梁部を形成する部分とをエッチング保護膜で覆う工程
と、シリコン板の一方の表面をホトレジスト膜で覆う工
程と、ホトレジスト膜のうちシリコン板の中心部を覆う
部分に光を照射し、この部分のホトレジスト膜を除去す
る工程と、シリコン板の一方の表面にメッキを行い、シ
リコン板の一方の表面を覆うホトレジスト膜を除去して
シリコン板の中心部に電極突起部を備える工程と、シリ
コン板をエッチングする工程と、シリコン板からエッチ
ング保護膜を除去する工程とからなるシリコン電極製造
方法である。この第4の発明により、上記第1の発明の
シリコン電極を製造できる。
成する部分と外周部の内側に位置する中心部を形成する
部分と外周部に対して中心部を支持する少なくとも一つ
の梁部を形成する部分とをエッチング保護膜で覆う工程
と、シリコン板の一方の表面をホトレジスト膜で覆う工
程と、ホトレジスト膜のうちシリコン板の中心部を覆う
部分に光を照射し、この部分のホトレジスト膜を除去す
る工程と、シリコン板の一方の表面にメッキを行い、シ
リコン板の一方の表面を覆うホトレジスト膜を除去して
シリコン板の中心部に電極突起部を備える工程と、シリ
コン板をエッチングする工程と、シリコン板からエッチ
ング保護膜を除去する工程とからなるシリコン電極製造
方法である。この第4の発明により、上記第1の発明の
シリコン電極を製造できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0038】(第1の実施の形態)本実施の形態におい
ては、可撓性を持つ形状のシリコン板を電極とした高周
波接点シートについて説明する。
ては、可撓性を持つ形状のシリコン板を電極とした高周
波接点シートについて説明する。
【0039】図1は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ートを例示する上面図である。
ートを例示する上面図である。
【0040】また、図2は、図1のA−A線断面図であ
る。
る。
【0041】この高周波接点シート8においては、弾性
を有する絶縁性の樹脂シート8aにスルーホール8bが
形成されている。スルーホール8bは、DUTのパッド
の位置にあわせて形成される。
を有する絶縁性の樹脂シート8aにスルーホール8bが
形成されている。スルーホール8bは、DUTのパッド
の位置にあわせて形成される。
【0042】スルーホール8bの側面には金属メッキ
(例えば金メッキ)8cが施されており、スルーホール
8bの一方の開口部と他方の開口部との間が電気的な導
通状態にある。この樹脂シート8aの両表面においてス
ルーホール8bを挟む状態でシリコン電極8dが取り付
けられている。
(例えば金メッキ)8cが施されており、スルーホール
8bの一方の開口部と他方の開口部との間が電気的な導
通状態にある。この樹脂シート8aの両表面においてス
ルーホール8bを挟む状態でシリコン電極8dが取り付
けられている。
【0043】シリコン電極8dのスルーホール8b側と
は反対側の表面には電極突起部8eが備えられており、
シリコン電極8dのスルーホール8b側には薄膜電極2
0が備えられている。
は反対側の表面には電極突起部8eが備えられており、
シリコン電極8dのスルーホール8b側には薄膜電極2
0が備えられている。
【0044】図3は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート8に備えられるシリコン電極8dの上面図である。
ート8に備えられるシリコン電極8dの上面図である。
【0045】シリコン電極8dは、シリコン板をエッチ
ングにより加工して形成された外周部9と中心部10と
渦巻き梁部11とを備えており、中心部10の一方の表
面に電極突起部8eが備えられている。また外周部9の
他方の表面に薄膜電極20が備えられている。
ングにより加工して形成された外周部9と中心部10と
渦巻き梁部11とを備えており、中心部10の一方の表
面に電極突起部8eが備えられている。また外周部9の
他方の表面に薄膜電極20が備えられている。
【0046】渦巻き梁部11は、外周部9の内側に位置
する中心部10を支持するために放射状に形成されてお
り、表面に対する垂直方向の中心部10の移動のための
可撓性を持つ。
する中心部10を支持するために放射状に形成されてお
り、表面に対する垂直方向の中心部10の移動のための
可撓性を持つ。
【0047】シリコン電極8dは、中心部11に備えら
れている電極突起部8eがスルーホール8b側とは反対
側に位置するように樹脂シート9aに取り付けられる。
れている電極突起部8eがスルーホール8b側とは反対
側に位置するように樹脂シート9aに取り付けられる。
【0048】図4は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート8を利用した性能試験装置を例示する斜視図であ
り、先で述べた図10〜13と同一の部分については同
一の符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ詳しく説明する。
ート8を利用した性能試験装置を例示する斜視図であ
り、先で述べた図10〜13と同一の部分については同
一の符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ詳しく説明する。
【0049】パッド6aをグリッド状に配置した検査対
象のIC素子6は、高周波接点シート8の一方の表面に
対して配置される。
象のIC素子6は、高周波接点シート8の一方の表面に
対して配置される。
【0050】これにより、IC素子6のパッド6aと高
周波接点シート8の一方の表面に備えられたシリコン電
極8dとが接触するが、IC素子6の各パッド6aの高
さにばらつきがあっても高周波接点シート8のシリコン
電極8dの可撓性により補正される。
周波接点シート8の一方の表面に備えられたシリコン電
極8dとが接触するが、IC素子6の各パッド6aの高
さにばらつきがあっても高周波接点シート8のシリコン
電極8dの可撓性により補正される。
【0051】高周波接点シート8の他方の表面には基板
5が配置され、基板5のフットパターン5aと高周波接
点シート8の他方の表面に備えられたシリコン電極8d
とが接触する。この場合、フットパターン5aの高さに
ばらつきがあってもシリコン電極8dの可撓性により補
正される。
5が配置され、基板5のフットパターン5aと高周波接
点シート8の他方の表面に備えられたシリコン電極8d
とが接触する。この場合、フットパターン5aの高さに
ばらつきがあってもシリコン電極8dの可撓性により補
正される。
【0052】基板5は、同軸ケーブル12を介して図示
しない高周波用ICテスタと接続されている。
しない高周波用ICテスタと接続されている。
【0053】高周波接点シート8は、基板5からIC素
子6への入力信号、あるいはIC素子6から基板5への
出力信号を伝達する。
子6への入力信号、あるいはIC素子6から基板5への
出力信号を伝達する。
【0054】図5は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート8に検査対象のIC素子6と基板5とが配置される
前後の状態を例示する断面図であり、図5(a)は配置
前、図5(b)は配置後を示している。
ート8に検査対象のIC素子6と基板5とが配置される
前後の状態を例示する断面図であり、図5(a)は配置
前、図5(b)は配置後を示している。
【0055】パッド6aやフットパターン5aの高さに
ばらつきがあっても、押し込む方向にシリコン電極8d
の中心部10が接触を維持しつつ移動してそのばらつき
を吸収し、パッド6aと電極突起部8eとの間の接触、
及びフットパターン5aと電極突起部8eとの間の接触
が確保される。
ばらつきがあっても、押し込む方向にシリコン電極8d
の中心部10が接触を維持しつつ移動してそのばらつき
を吸収し、パッド6aと電極突起部8eとの間の接触、
及びフットパターン5aと電極突起部8eとの間の接触
が確保される。
【0056】スルーホール8bの側面は金属のメッキ8
cが施されているため、一方の側のシリコン電極8dか
らの信号は、ほぼ対称の位置にある他方の側のシリコン
電極8dに導かれる。
cが施されているため、一方の側のシリコン電極8dか
らの信号は、ほぼ対称の位置にある他方の側のシリコン
電極8dに導かれる。
【0057】以上説明したように、本実施の形態に係る
高周波接点シート8においては、シリコン電極8dに可
撓性が与えられているため、IC素子6のパッド6aや
基板5のフットパターン5aとの接触を確保しつつ、高
さのばらつきを補正できる。
高周波接点シート8においては、シリコン電極8dに可
撓性が与えられているため、IC素子6のパッド6aや
基板5のフットパターン5aとの接触を確保しつつ、高
さのばらつきを補正できる。
【0058】また、このシリコン電極8dの可撓性は、
例えば導電性ゴムの弾性よりも劣化しにくいため、本実
施の形態に係る高周波接点シート8は繰り返し利用でき
る回数が多くなる。
例えば導電性ゴムの弾性よりも劣化しにくいため、本実
施の形態に係る高周波接点シート8は繰り返し利用でき
る回数が多くなる。
【0059】また、エッチング等のシリコン微細加工技
術を用いて小型のシリコン電極8dを容易に製造でき、
高周波接点シート8はIC素子6の備えるパッド6aの
数が多くても、パッド6aのサイズが小さくても、各パ
ッド6aの間隔が狭くても利用できる。
術を用いて小型のシリコン電極8dを容易に製造でき、
高周波接点シート8はIC素子6の備えるパッド6aの
数が多くても、パッド6aのサイズが小さくても、各パ
ッド6aの間隔が狭くても利用できる。
【0060】また、本実施の形態に係る高周波接点シー
ト8においては、シリコン電極8dやメッキ8cにより
電気信号が伝達されるため、超高周波のIC素子6に対
して利用しても適切に信号を伝達できる。
ト8においては、シリコン電極8dやメッキ8cにより
電気信号が伝達されるため、超高周波のIC素子6に対
して利用しても適切に信号を伝達できる。
【0061】これにより、信頼性が高く、高精度の性能
評価を行うことができる。また、IC素子の多層配線に
も利用できる。
評価を行うことができる。また、IC素子の多層配線に
も利用できる。
【0062】なお、本実施の形態においては、検査対象
の素子が半球状のパッド6aを備えたIC素子6の場合
について説明しているが、パッドが他の形状であっても
同様に利用できる。また、検査対象の素子がシステムL
SI素子の場合にも同様に利用できる。
の素子が半球状のパッド6aを備えたIC素子6の場合
について説明しているが、パッドが他の形状であっても
同様に利用できる。また、検査対象の素子がシステムL
SI素子の場合にも同様に利用できる。
【0063】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ては、上記第1の実施の形態の変形例であり、樹脂シー
トにスルーホールを形成する代わりに、樹脂シートの表
面に凹部を形成した高周波接点シートについて説明す
る。
ては、上記第1の実施の形態の変形例であり、樹脂シー
トにスルーホールを形成する代わりに、樹脂シートの表
面に凹部を形成した高周波接点シートについて説明す
る。
【0064】すなわち、本実施の形態においては、上記
第1の実施の形態に係る高周波接点シートのスルーホー
ルに金属を埋め込み、この埋め込まれた金属の表面部分
に例えばエッチングなどの手法を利用して凹部を形成す
る。
第1の実施の形態に係る高周波接点シートのスルーホー
ルに金属を埋め込み、この埋め込まれた金属の表面部分
に例えばエッチングなどの手法を利用して凹部を形成す
る。
【0065】図6は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ートに検査対象のIC素子と基板とが配置される前後の
状態を例示する断面図であり、図6(a)は配置前、図
6(b)は配置後を示している。なお、この図6におい
て、上記図5と同一の部分については同一の符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
詳しく説明する。
ートに検査対象のIC素子と基板とが配置される前後の
状態を例示する断面図であり、図6(a)は配置前、図
6(b)は配置後を示している。なお、この図6におい
て、上記図5と同一の部分については同一の符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
詳しく説明する。
【0066】本実施の形態に係る高周波接点シート13
の樹脂シート8aには金属部15が備えられており、こ
の樹脂シート8aの金属部15の一方の表面に凹部14
aが形成されており、またこの凹部14aのほぼ対称位
置となる他方の表面に凹部14bが形成されている。こ
の凹部14a、14bは例えばエッチングにより形成さ
れる。
の樹脂シート8aには金属部15が備えられており、こ
の樹脂シート8aの金属部15の一方の表面に凹部14
aが形成されており、またこの凹部14aのほぼ対称位
置となる他方の表面に凹部14bが形成されている。こ
の凹部14a、14bは例えばエッチングにより形成さ
れる。
【0067】シリコン電極8dは、凹部14a、14b
の開口部を塞ぐ状態で備えられ、それぞれ金属部15と
接続される。この金属部15により、樹脂シート8aの
一方の表面に備えられたシリコン電極8dと他方の表面
に備えられたシリコン電極8dとが接続状態となる。
の開口部を塞ぐ状態で備えられ、それぞれ金属部15と
接続される。この金属部15により、樹脂シート8aの
一方の表面に備えられたシリコン電極8dと他方の表面
に備えられたシリコン電極8dとが接続状態となる。
【0068】シリコン電極8dに押し込む力が作用して
も、凹部14a、14bが形成されていることによりこ
の押し込む方向にシリコン電極8dの中心部10が移動
する。
も、凹部14a、14bが形成されていることによりこ
の押し込む方向にシリコン電極8dの中心部10が移動
する。
【0069】したがって、本実施の形態に係る高周波接
点シート13においても、電極突起部8eとパッド6
a、あるいは電極突起部8eとフットパターン5aとの
接触を確保しつつ、高さのばらつきを補正することがで
き、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
点シート13においても、電極突起部8eとパッド6
a、あるいは電極突起部8eとフットパターン5aとの
接触を確保しつつ、高さのばらつきを補正することがで
き、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0070】(第3の実施の形態)本実施の形態におい
ては、シリコン電極8dの製造方法について説明する。
図7は、本実施の形態に係るシリコン電極製造方法にお
けるシリコン電極の製造段階を例示する断面図であり、
図1〜3と同一の部分については同一の符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ詳し
く説明する。
ては、シリコン電極8dの製造方法について説明する。
図7は、本実施の形態に係るシリコン電極製造方法にお
けるシリコン電極の製造段階を例示する断面図であり、
図1〜3と同一の部分については同一の符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ詳し
く説明する。
【0071】まず、高導電性のシリコン板16を準備す
る。図7(a)は、この状態を示している。シリコン板
16はn+型、p+型のどちらでもよいが、高周波的には
n+型が望ましい。また、シリコン板16の板圧として
は20μm〜400μm程度が望ましい。
る。図7(a)は、この状態を示している。シリコン板
16はn+型、p+型のどちらでもよいが、高周波的には
n+型が望ましい。また、シリコン板16の板圧として
は20μm〜400μm程度が望ましい。
【0072】次に、熱CVD法を用いてシリコン板16
の一方の表面(上面)及び他方の表面(下面)にシリコ
ン酸化膜17を堆積し、図7(b)の状態となる。
の一方の表面(上面)及び他方の表面(下面)にシリコ
ン酸化膜17を堆積し、図7(b)の状態となる。
【0073】次に、シリコン板16の両表面のうち外周
部9と中心部10と渦巻き梁部11とが形成されない部
分をシリコン酸化膜17の不要部分とし、この不要部分
のシリコン酸化膜17をホトエッチング法を用いて除去
する。これにより、図7(c)の状態となる。
部9と中心部10と渦巻き梁部11とが形成されない部
分をシリコン酸化膜17の不要部分とし、この不要部分
のシリコン酸化膜17をホトエッチング法を用いて除去
する。これにより、図7(c)の状態となる。
【0074】次に、電極突起部8eの備えられるシリコ
ン板16の中心部10の一方の表面側に、メッキを施す
ための薄膜電極18を形成する。この薄膜電極18の材
料としては、例えばCr/AuあるいはNiCr/Au
などが利用される。これにより、図7(d)の状態とな
る。
ン板16の中心部10の一方の表面側に、メッキを施す
ための薄膜電極18を形成する。この薄膜電極18の材
料としては、例えばCr/AuあるいはNiCr/Au
などが利用される。これにより、図7(d)の状態とな
る。
【0075】次に、シリコン板16の一方の表面全体を
30μm〜100μm程度の厚いホトレジスト膜19で
覆い、図7(e)の状態となる。
30μm〜100μm程度の厚いホトレジスト膜19で
覆い、図7(e)の状態となる。
【0076】次に、SOR光あるいは紫外光を照射し、
リムバーを用いて電極突起部8eに対応する部分(薄膜
電極18の部分)のホトレジスト膜19を除去する。こ
れにより、図7(f)の状態となる。
リムバーを用いて電極突起部8eに対応する部分(薄膜
電極18の部分)のホトレジスト膜19を除去する。こ
れにより、図7(f)の状態となる。
【0077】次に、ホトレジスト膜19を除去した部分
に対し、電気メッキ法を用いて30〜100μmの厚さ
になるまで例えばCu、Ni、AgまたはNi−W合金
などによりメッキを行う。これにより、図7(g)の状
態となる。
に対し、電気メッキ法を用いて30〜100μmの厚さ
になるまで例えばCu、Ni、AgまたはNi−W合金
などによりメッキを行う。これにより、図7(g)の状
態となる。
【0078】次に、レジストリムーバーを用いてシリコ
ン板16の一方の表面を覆うホトレジスト膜19を除去
する。これにより、シリコン板16の中心部に電極突起
部8eが形成される。この状態を図7(h)に示す。
ン板16の一方の表面を覆うホトレジスト膜19を除去
する。これにより、シリコン板16の中心部に電極突起
部8eが形成される。この状態を図7(h)に示す。
【0079】次に、シリコン板16をエッチングする
が、この場合シリコン酸化膜17がシリコン保護膜とし
て作用する。エッチングにより、シリコン板17に外周
部9、中心部10、渦巻き梁部11が形成される。エッ
チングの具体的な手法としては、例えばICPやウェッ
トエッチング法が利用できる。この状態を図7(i)に
示す。
が、この場合シリコン酸化膜17がシリコン保護膜とし
て作用する。エッチングにより、シリコン板17に外周
部9、中心部10、渦巻き梁部11が形成される。エッ
チングの具体的な手法としては、例えばICPやウェッ
トエッチング法が利用できる。この状態を図7(i)に
示す。
【0080】そして、シリコン板16の他方の表面を覆
うシリコン酸化膜17を除去し、シリコン板16の外周
部9の他方の表面側に薄膜電極20を形成する。この薄
膜電極20の材料としては、例えばCr/Auあるいは
NiCr/Au等が利用できる。これにより、図7
(j)に示すようなシリコン電極8dが得られる。
うシリコン酸化膜17を除去し、シリコン板16の外周
部9の他方の表面側に薄膜電極20を形成する。この薄
膜電極20の材料としては、例えばCr/Auあるいは
NiCr/Au等が利用できる。これにより、図7
(j)に示すようなシリコン電極8dが得られる。
【0081】以上説明したように、本実施の形態に係る
シリコン電極製造方法においては、エッチング法を利用
することで小型のシリコン電極8dの製造を可能として
いる。
シリコン電極製造方法においては、エッチング法を利用
することで小型のシリコン電極8dの製造を可能として
いる。
【0082】このような小型のシリコン電極8dを製造
することにより、上記第1及び第2の実施の形態で述べ
た効果を実現できる。
することにより、上記第1及び第2の実施の形態で述べ
た効果を実現できる。
【0083】なお、本実施の形態においては、主にシリ
コン酸化膜17の堆積、電極突起部8eの形成、エッチ
ングの順序でシリコン電極8dを製造しているが、この
順序は変更してもシリコン電極8dを製造できる。
コン酸化膜17の堆積、電極突起部8eの形成、エッチ
ングの順序でシリコン電極8dを製造しているが、この
順序は変更してもシリコン電極8dを製造できる。
【0084】例えば、電極突起部8eの形成、シリコン
酸化膜17の堆積、エッチングの順序でシリコン電極8
dを製造してもよい。また、シリコン酸化膜17の堆
積、エッチング、電極突起部8eの形成の順序でシリコ
ン電極8dを製造してもよい。
酸化膜17の堆積、エッチングの順序でシリコン電極8
dを製造してもよい。また、シリコン酸化膜17の堆
積、エッチング、電極突起部8eの形成の順序でシリコ
ン電極8dを製造してもよい。
【0085】(第4の実施の形態)本実施の形態におい
ては、高周波接点シート8、13の製造方法について説
明する。
ては、高周波接点シート8、13の製造方法について説
明する。
【0086】図8は、一方の表面のシート側電極21a
と他方の表面のシート側電極21bとを電気的に導通さ
せた樹脂シート8aを例示する斜視図であり、スルーホ
ール8bが形成された場合を示している。なお、シート
側電極21a、21bとスルーホール8bとメッキ8c
の代わりに、金属部15を形成してもよい。
と他方の表面のシート側電極21bとを電気的に導通さ
せた樹脂シート8aを例示する斜視図であり、スルーホ
ール8bが形成された場合を示している。なお、シート
側電極21a、21bとスルーホール8bとメッキ8c
の代わりに、金属部15を形成してもよい。
【0087】この樹脂シート8aのシート側電極21
a、21bに対し、渦巻き梁部11を備えたシリコン電
極8dの外周部9の薄膜電極20を接触させ、シリコン
電極8dを樹脂シート8bの両表面に張りあわせ、高周
波接点シート8、13が製造される。
a、21bに対し、渦巻き梁部11を備えたシリコン電
極8dの外周部9の薄膜電極20を接触させ、シリコン
電極8dを樹脂シート8bの両表面に張りあわせ、高周
波接点シート8、13が製造される。
【0088】以上説明したように、本実施の形態に係る
高周波接点シート製造方法により、上述した高周波接点
シート8、13が製造され、この方法により製造された
高周波接点シート8、13を利用することにより、上記
第1及び第2の実施の形態で述べた効果を実現できる。
高周波接点シート製造方法により、上述した高周波接点
シート8、13が製造され、この方法により製造された
高周波接点シート8、13を利用することにより、上記
第1及び第2の実施の形態で述べた効果を実現できる。
【0089】なお、上記に述べた高周波接点シート8に
おいて、シリコン電極8dは必ずしも同一のスルーホー
ル8bの反対側のシリコン電極8dと電気的に接続され
る必要はない。
おいて、シリコン電極8dは必ずしも同一のスルーホー
ル8bの反対側のシリコン電極8dと電気的に接続され
る必要はない。
【0090】すなわち、図9の断面図に示すように、あ
るスルーホール8bの一方の開口部にシリコン電極8d
を備え、他のスルーホール8bの他方の開口部にシリコ
ン電極8dを備え、これらのシリコン電極8d間をパタ
ーン22で接続してもよい。
るスルーホール8bの一方の開口部にシリコン電極8d
を備え、他のスルーホール8bの他方の開口部にシリコ
ン電極8dを備え、これらのシリコン電極8d間をパタ
ーン22で接続してもよい。
【0091】このような高周波接点シート23は、半導
体を多層的に接続する場合に利用できる。
体を多層的に接続する場合に利用できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
撓性を持つシリコン電極を検査対象の素子のパッドに接
触させることでパッドの高さのばらつきを補正すること
ができ、繰り返し利用しても劣化する程度が小さいため
利用回数を多くできる。
撓性を持つシリコン電極を検査対象の素子のパッドに接
触させることでパッドの高さのばらつきを補正すること
ができ、繰り返し利用しても劣化する程度が小さいため
利用回数を多くできる。
【0093】また、本発明によれば、シリコン電極を小
型化できるため、検査対象の素子のパッド数が増加して
も、パッドサイズが小型化しても、各パッドの間隔が狭
くなっても対応できる。
型化できるため、検査対象の素子のパッド数が増加して
も、パッドサイズが小型化しても、各パッドの間隔が狭
くなっても対応できる。
【0094】また、本発明によれば、導電性に優れたシ
リコンにより電極を構成しているため、高周波の信号を
高精度に取り扱うことができる。
リコンにより電極を構成しているため、高周波の信号を
高精度に取り扱うことができる。
【0095】これにより、信頼性が高く、高精度の性能
評価を行うことができる。
評価を行うことができる。
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る高周波接点
シートを例示する上面図。
シートを例示する上面図。
【図2】 同実施の形態に係る高周波接点シートの断面
図。
図。
【図3】 同実施の形態に係る高周波接点シートに備え
られるシリコン電極の上面図。
られるシリコン電極の上面図。
【図4】 同実施の形態に係る高周波接点シートを利用
した性能試験装置を例示する斜視図。
した性能試験装置を例示する斜視図。
【図5】 同実施の形態に係る高周波接点シートに検査
対象のIC素子と基板とが配置される前後の状態を例示
する断面図。
対象のIC素子と基板とが配置される前後の状態を例示
する断面図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る高周波接点
シートに検査対象のIC素子と基板とが配置される前後
の状態を例示する断面図。
シートに検査対象のIC素子と基板とが配置される前後
の状態を例示する断面図。
【図7】 本発明の第3の実施の形態に係るシリコン電
極製造方法におけるシリコン電極の製造段階を例示する
断面図。
極製造方法におけるシリコン電極の製造段階を例示する
断面図。
【図8】 一方の表面のシート側電極と他方の表面のシ
ート側電極とを電気的に導通させた樹脂シートを例示す
る斜視図。
ート側電極とを電気的に導通させた樹脂シートを例示す
る斜視図。
【図9】 異なるスルーホールに備えられたシリコン電
極の間が接続されている高周波接点接点シートを例示す
る断面図。
極の間が接続されている高周波接点接点シートを例示す
る断面図。
【図10】 従来の一般的なIC素子を例示する外観斜
視図。
視図。
【図11】 IC素子の性能評価に利用する既存のコン
タクトエレメントを例示する断面図。
タクトエレメントを例示する断面図。
【図12】 パッドをグリッド状に配置したIC素子を
例示する下方斜視図。
例示する下方斜視図。
【図13】 導電性ゴムを含む高周波接点シートの利用
状態を例示する断面図。
状態を例示する断面図。
1、6…IC素子 1a、3a、6a…パッド 2…コンタクトエレメント 3…DUT 4…ゴム 5…基板 5a…フットパターン 8、13、23…高周波接点シート 8a…樹脂シート 8b…スルーホール 8c…メッキ 8d…シリコン電極 8e…電極突起部 9…外周部 10…中心部 11…渦巻き梁部 12…同軸ケーブル 14a、14b…凹部 15…金属部 16…シリコン板 17…シリコン酸化膜 18、20…薄膜電極 19…ホトレジスト膜 21a、21b…シート側電極 22…パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 聡 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AE03 AG03 AG07 AG12 AH05 2G011 AA16 AA21 AB08 AC14 AC32 AD01 AE02 AE22 AF07 4M106 AA02 BA14 DD03 DD10 DD15
Claims (4)
- 【請求項1】 シリコン板から形成された外周部(9)
と、 前記シリコン板から形成され、前記外周部の内側に位置
する中心部(10)と、 前記シリコン板から形成され、前記外周部に対して前記
中心部を支持する少なくとも一つの梁部(11)と、 前記中心部の表面に備えられた電極突起部(8e)とを具備
したことを特徴とするシリコン電極。 - 【請求項2】 絶縁性のシート(8a)と、 前記シートの一方の表面から他方の表面まで貫通したス
ルーホール(8b)と、 シリコン板から形成され,外周部(9)に対して一方の表
面に電極突起部(8e)を備えた中心部(10)を少なくとも一
つの梁部(11)で支持し、前記スルーホールの開口部を覆
い前記電極突起部(8e)がこのスルーホールと反対側に位
置するように備えられた複数のシリコン電極(8d)と、 前記スルーホールを挟んだ状態で備えられているシリコ
ン電極の間を電気的に導通させるために前記スルーホー
ルの側面に備えられた導電部(8c)とを具備したことを特
徴とする高周波接点シート。 - 【請求項3】 絶縁性のシート(8a)と、 前記シートの一方の表面に形成された第1の凹部(14a)
と、 前記第1の凹部とほぼ対称位置になるように前記シート
の他方の表面に形成された第2の凹部(14b)と、 シリコン板から形成され,外周部(9)に対して一方の表
面に電極突起部(8e)を備えた中心部(10)を少なくとも一
つの梁部(11)で支持し、前記凹部の開口部を覆い前記電
極突起部(8e)がこの凹部と反対側に位置するように備え
られた複数のシリコン電極(8d)と、 前記第1の凹部の開口部に備えられたシリコン電極と、
この第1の凹部に対してほぼ対称位置にある前記第2の
凹部の開口部に備えられたシリコン電極との間を電気的
に導通させる導電部(15)とを具備したことを特徴とする
高周波接点シート。 - 【請求項4】 シリコン板(16)から外周部(9)を形成す
る部分と前記外周部(9)の内側に位置する中心部(10)を
形成する部分と前記外周部(9)に対して前記中心部(10)
を支持する少なくとも一つの梁部(11)を形成する部分と
をエッチング保護膜(17)で覆う工程と、 前記シリコン板(16)の一方の表面をホトレジスト膜(19)
で覆う工程と、 前記ホトレジスト膜(19)のうち前記シリコン板(16)の中
心部を覆う部分に光を照射し、この部分のホトレジスト
膜(19)を除去する工程と、 前記シリコン板(16)の一方の表面にメッキを行い、前記
シリコン板(16)の一方の表面を覆うホトレジスト膜(19)
を除去して前記シリコン板(16)の中心部に電極突起部(8
e)を備える工程と、 前記シリコン板(16)をエッチングする工程と、 前記シリコン板(16)からエッチング保護膜(17)を除去す
る工程とからなるシリコン電極製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153199A JP2001332323A (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | シリコン電極及び高周波接点シート並びにシリコン電極製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001332323A true JP2001332323A (ja) | 2001-11-30 |
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ID=18658513
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