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JP2001322489A - 方向指示装置 - Google Patents

方向指示装置

Info

Publication number
JP2001322489A
JP2001322489A JP2000142910A JP2000142910A JP2001322489A JP 2001322489 A JP2001322489 A JP 2001322489A JP 2000142910 A JP2000142910 A JP 2000142910A JP 2000142910 A JP2000142910 A JP 2000142910A JP 2001322489 A JP2001322489 A JP 2001322489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
torque sensor
output
release
direction indicator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000142910A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeki Nishimine
丈樹 西峯
Kenichi Azuma
賢一 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2000142910A priority Critical patent/JP2001322489A/ja
Publication of JP2001322489A publication Critical patent/JP2001322489A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性及び汎用性の向上を課題とする。 【解決手段】 ステアリングハンドル101から操舵輪
までの間にトルクセンサ103を装備し、ステアリング
操作のパワーアシストを行う四輪車100の方向指示装
置10であって、四輪車100の左右の移動方向を表示
する方向指示表示器2,3と、この方向指示表示器2,
3の表示制御を行うコントローラ4とを備え、コントロ
ーラ4は、トルクセンサ103の出力値に応じて方向指
示表示器2,3の表示状態を解除する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方向指示装置に係
り、特に、四輪車に好適な方向指示装置の消し忘れ防止
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の方向指示装置としては、特開平1
0−59062号公報に、操舵車輪を支持しているキン
グピンにエンコーダを装備し、かかるエンコーダの出力
から操舵方向及び操舵角度を算出し、その操舵方向に応
じたフラッシャランプを点灯すると共に操舵角度の減少
と共に消灯する技術が開示されている。
【0003】また、特開平9−175269号公報に
は、電気アシストステアリングシステムのモータ位置感
知手段の出力に基づいて方向指示信号をキャンセルする
システムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−59062号公報の技術は、操舵角度検出の
ためにエンコーダが必要不可欠であるため、部品点数の
増加を招き生産性が低下すると共に生産コストの上昇を
招来するいう不都合があった。また、特開平9−175
269号公報の技術は、モータ位置感知手段を有する電
気アシストステアリングシステムを搭載した四輪車にし
か適用することができず、装置の汎用性が低いという不
都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、生産性及び汎用性が高い方向指示装置を提供
することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、ステアリングハンドルとステアリング出力軸との間
にトルクセンサを装備し、ステアリング操作のパワーア
シストを行う四輪車の方向指示装置であって、四輪車の
左右の移動方向を表示する方向指示表示器と、この方向
指示表示器の表示制御を行うコントローラとを備えてい
る。そして、コントローラは、トルクセンサの出力値に
応じて方向指示表示器の表示状態を解除する制御を行
う、という構成を採っている。
【0007】上述の構成では、また、ステアリング操作
により四輪車の左右方向の移動動作を行うに際し、同時
に、ステアリング操作によりトルクセンサ出力が変化す
ることに着目し、左右方向の移動動作の開始或いは終了
をトルクセンサ出力から判定し、これに応じて方向指示
表示器の動作制御を行う。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成に加えて、コントローラは、第1の閾値T
+T,第2の閾値T−T,第3の閾値T+T
OFF,第4の閾値T−TOFFを記憶する記憶部
と、トルクセンサの出力Tを各閾値と比較する比較部
と、方向指示表示器に表示又はその解除を指令する表示
制御部とを備えている。
【0009】そして、表示制御部は、比較部が比較の結
果として、T>T+T,T≦T+TOFF
順に出力されると表示解除を指令する第1の表示解除機
能と、比較部から比較の結果として、T<T
,T≧T−TOFFが順に出力されると表示解
除を指令する第2の表示解除機能とを備えるという構成
を採っている。ここで、符号Tをトルクセンサの中立
状態の出力値,Tを第1の設定値(T>0),T
OFFを第2の設定値(TOFF>0),T>T
FFとする。
【0010】かかる構成では、走行時において、ステア
リングハンドルを無負荷状態としたときに、直進走行位
置(中立状態)に復帰する機構を備える四輪車を対象と
している。また、上記トルクセンサは、ステアリングハ
ンドルを中立状態(左方にも右方にもステアリングを行
っていない状態)から一方に回転させるとその出力値が
増加し、他方に回転させるとその出力値が低下するもの
とする。
【0011】ステアリング操作において、運転者はステ
アリングハンドルに移動方向に応じた回転操作を印加
し、その後直進走行状態に戻すために、ステアリングハ
ンドルに対する回転の印加を抑制することとなる。従っ
て、ステアリングを行うと、トルクセンサの出力は、ま
ず中立状態の出力値から大きく離れ(T>T+T
orT<T−T)、ステアリング操作の終了に近づ
くにつれてその出力値は中立状態の出力値に近づくこと
となる(T≦T+TOFForT≧T
OFF)。
【0012】従って、トルクセンサ出力がこのような変
化を示したときに、ステアリング操作が終了するものと
見なして、方向指示表示器の表示解除を行うこととし
た。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成に加えて、コントローラは、第1の閾値T
+T,第2の閾値T−T,第3の閾値T+T
OFF,第4の閾値T−TOFFを記憶する記憶部
と、トルクセンサの出力Tを各閾値と比較する比較部
と、方向指示表示器に表示解除を指令する表示制御部と
を備えている。
【0014】そして、表示制御部は、比較部から比較の
結果として、T>T+T,T <T
OFF,T≧T−TOFFが順に出力されると表
示解除を指令する第1の表示解除機能と、比較部から比
較の結果として、T<T−T,T>T+T
OFF,T≦T+TOFFが順に出力されると表示
解除を指令する第2の表示解除機能とを備える、という
構成を採っている。ここで、符号Tをトルクセンサの
中立状態の出力値,Tを第1の設定値(T>0),
OFFを第2の設定値(TOFF>0)とする。
【0015】かかる構成では、走行時において、ステア
リングハンドルを無負荷状態としたときに、直進走行位
置(中立状態)に復帰する機構を備えていない四輪車を
対象としている。また、上記トルクセンサは、請求項2
と同じ特性を示すものとする。
【0016】ステアリング操作において、運転者はステ
アリングハンドルに移動方向に応じた回転操作を印加
し、その後直進走行状態に戻すために、ステアリングハ
ンドルに逆方向の回転操作を印加することとなる。従っ
て、ステアリングを行うと、トルクセンサの出力は、ま
ず中立状態の出力値から増加(T>T+T)す
る。その次に、中立状態の出力値から減少し(T<T
−TOFF)、最終的に中立状態に接近する(T
−TOFF)。また、逆方向のステアリング操作の
場合には、トルクセンサの出力は、まず中立状態の出力
値から減少(T<T−T)する。その次に、中立
状態の出力値から増加し(T>T+T FF)、最
終的に中立状態に接近する(T≦T+TOFF)。
【0017】従って、トルクセンサ出力がこのような変
化を示したときに、ステアリング操作が終了するものと
見なして、方向指示表示器の表示解除を行うこととし
た。
【0018】請求項4記載の発明では、上記各構成に加
えて、比較部は、各表示解除機能による表示指令の出力
タイミングを遅らせる待機機能を備える、という構成を
採っている。
【0019】請求項2又は3記載の発明では、TOFF
>0なので、ステアリング操作の終了をトルクセンサ出
力が厳密に中立状態(T=T)まで戻る前に方向指
示表示器の表示を解除することとなる。従って、これを
解消するべく、請求項2又は3記載のタイミングよりも
表示解除を遅らせることとした。
【0020】請求項5記載の発明では、請求項2又は
3、4記載の構成に加えて、コントローラは、第2の設
定値(TOFF)を、四輪車の走行速度が増加すると第
2の設定値(TOFF)が減少する走行速度の関数とす
る演算により随時更新する設定値更新部を備える、とい
う構成を採っている。
【0021】かかる構成では、例えば、四輪車に搭載さ
れているパワーアシストシステムに使用されている速度
センサの検出信号を設定値更新部にも随時出力させ、例
えば、検出速度にマイナスの係数を乗じた当該検出速度
の関数或いは検出速度を反比例する関数に基づいて第2
の設定値を算出する。そして、記憶部の第2の設定値を
新たに算出された数値に更新し、これに基づいて上記各
構成の表示解除制御が行われる。
【0022】請求項6記載の発明では、請求項2,3又
は4、5記載の構成に加えて、表示制御部は、外部信号
により方向指示表示器の表示を指令する、という構成を
採っている。即ち、かかる構成では、表示制御部に方向
指示表示器の表示開始タイミングを測る外部信号が入力
される。これにより、方向指示表示器の表示が開始され
る。他の動作は、上記各構成と同様に行われる。
【0023】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
構成に加えて、外部信号は、カーナビゲーションシステ
ムの走行方向誘導信号である、という構成を採ってい
る。かかる構成では、四輪車がカーナビゲーションシス
テムを備えており、その機能の一つである走行方向誘導
信号を検出し、これを受けると表示制御部では方向指示
表示器の表示開始を行う。他の動作は、上記各構成と同
様に行われる。
【0024】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
発明の構成に加えて、外部信号は、自動車交通情報提供
システムの受信装置で受信した走行方向誘導信号であ
る、という構成を採っている。かかる構成では、四輪車
が自動車交通情報提供システムの受信装置を備えてお
り、これにより受信した走行方向誘導信号を検出し、こ
れを受けると表示制御部では方向指示表示器の表示開始
を行う。他の動作は、上記各構成と同様に行われる。
【0025】請求項9記載の発明では、請求項6,7又
は8記載の発明の構成に加えて、方向指示表示器の表示
及び解除を手動により入力する入力手段を有すると共
に、入力手段のみにより方向指示表示器の表示及び解除
を行うモードと、入力手段とコントローラの双方により
方向指示表示器の表示及び解除を行うモードと、方向指
示表示器の表示については入力手段のみにより行い方向
指示表示器の解除については入力手段とコントローラの
双方により行うモードとを選択する選択手段を有する、
という構成を採っている。
【0026】上記構成では、入力手段のみに従うモード
を選択した場合には入力手段の入力通りに方向指示表示
器の動作が行われる。表示及び解除について入力手段と
表示制御部の制御を併用するモードでは入力手段からの
入力又は外部信号により方向指示表示器が表示されると
共に入力手段からの入力又はトルクセンサ出力に従って
方向指示表示器の表示解除が行われる。解除についての
み入力手段と表示制御部の制御を併用するモードでは入
力手段からの入力により方向指示表示器が表示されると
共に入力手段からの入力又はトルクセンサ出力に従って
方向指示表示器の表示解除が行われる。
【0027】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
8に基づいて説明する。本実施形態は、四輪車100に
備えられた方向指示装置10の発明に関するものであ
る。図1は、四輪車100のステアリング操作の電動式
パワーアシストシステムを一部に含む制御ブロック図で
ある。
【0029】(電動式パワーアシストシステムの全体構
成)図1に示すように、この四輪車100は、ステアリ
ングハンドル101(図2参照)と操舵機構(図示略)
との間においてステアリング出力軸102(図2参照)
に生じるトルク検出を行うトルクセンサ103と、四輪
車100の走行速度を検出する速度センサ104と、エ
ンジンの回転数を検出する回転数センサ105と、ステ
アリング操作のアシストを出力するモータ106と、検
出トルク,検出速度,検出回転数等に基づいてモータ1
06の出力制御を行うパワー制御回路107を有するE
PSコントローラ108とを備えている。このEPSコ
ントローラ108は、CPU,ROM,A/D変換器を
含む演算装置で構成され、後述する各構成の動作制御を
実行するプログラムが入力されている。
【0030】(トルクセンサ)図2は、電動式パワーア
シストシステムのトルクセンサ103の周囲の構造を示
している。この電動式パワーアシストシステムは、ステ
アリングハンドル101が一端部に装備され且つ他端部
が操舵輪を支持する支持機構(図示略)に連結されたス
テアリング出力軸102と、このステアリング出力軸1
02の途中に設けられたトルクセンサ103と、トルク
センサ103に隣接してステアリング出力軸102上に
装備された従動歯車112と、この従動歯車112に主
動歯車113を介してアシストトルクを付勢するモータ
106とを備えている。
【0031】かかる構成により、操舵のためステアリン
グハンドル101にトルクが印可されると、ステアリン
グ出力軸102を介して操舵輪側にトルクが伝達され
る。このとき、トルクセンサ103はステアリング出力
軸102の歪みから伝達トルクを検出し且つ電圧信号
(トルクセンサ信号)に変換してパワー制御回路107
に出力する。そして、パワー制御回路107では、かか
るトルクセンサ信号,前述した車速センサ104からの
車速信号等により最適なモータアシスト量を算出し、モ
ータ106へ制御信号を出力する。これにより、モータ
106は主動歯車113から従動歯車112を介してス
テアリング出力軸102にアシストトルクを付勢し、運
転者のステアリング操作の操作性を向上させている。
【0032】(方向指示装置の全体構成)一方、方向指
示装置10は、上述したパワー制御回路107を構成す
るEPSコントローラ108の一部を利用する形で上記
電動パワーアシストシステムに併設されている。即ち、
この方向指示装置10は、四輪車100の左の移動方向
を表示する方向指示表示器としてのフラッシャーランプ
2と、右の移動方向を表示する方向指示表示器としての
フラッシャーランプ3と、これらフラッシャーランプ
2,3の表示制御を行うコントローラとしての方向指示
制御回路4とを備えている。この方向指示制御回路4
が、パワー制御回路107と同様にしてEPSコントロ
ーラ108の一部により構成されている。
【0033】さらに、方向指示装置10は、各フラッシ
ャーランプ2,3の表示及び解除を手動により入力する
入力手段としての方向指示スイッチ5と、各フラッシャ
ーランプ2,3の表示及び解除について手動で行うか後
述する自動制御の併用で行うかを選択する選択手段6と
を有している。
【0034】以下、各部を詳説する。
【0035】(方向指示スイッチ)まず、方向指示スイ
ッチ5は、中立位置(双方のフラッシャーランプ2,
3,がオフ状態)から左右方向に回動して各フラッシャ
ーランプ2,3をオン状態とする手動のレバー式のスイ
ッチである。この方向指示スイッチ5は、後述する表示
制御部44からの動作指令に従ってレバーを回動させる
アクチュエータを備え、各フラッシャーランプ2,3の
表示又は解除が表示制御部44の動作指令に従って行わ
れるときには、方向指示スイッチ5も同じ動作指令に従
ってレバーの回動動作が連動するようになっている。
【0036】(選択手段)次に、上記選択手段6は、上
記方向指示スイッチ5を用いた手動入力のみにより各フ
ラッシャーランプ2,3の表示又は解除を行う手動モー
ドと、方向指示スイッチ5からの指示と当該指示にかか
わらない表示制御部44の動作指令の双方によってフラ
ッシャーランプ2,3の表示又は解除を行うFULL-AUTO
モードと、上記方向指示スイッチ5を用いた手動入力の
みにより各フラッシャーランプ2,3の表示を行い且つ
方向指示スイッチ5からの指示と当該指示にかかわらな
い表示制御部44の動作指令の双方によってフラッシャ
ーランプ2,3の解除を行うOFF-AUTOモードのいずれか
を選択入力する切り換えスイッチである。
【0037】(方向指示制御回路)次に、方向指示制御
回路4は、各フラッシャーランプ2,3の表示状態の解
除の制御を行うために設定された第1の閾値T
,第2の閾値T−T,第3の閾値T+T
OFF,第4の閾値T−TOFFが記憶された記憶部
41と(各閾値については後で詳説する)、トルクセン
サ103の出力信号Tを各閾値と比較する比較部43
と、各フラッシャーランプ2,3に表示又はその解除を
指令する表示制御部44とを有している。これら記憶部
41及び比較部43は、前述したFULL-AUTOモード又はO
FF-AUTOモードが選択されているときのみ機能する。
【0038】上述の比較部43には、トルクセンサ10
3からのトルクセンサ信号Tが常時出力されており、
当該比較部43では、記憶部41に記憶された各閾値を
参照してトルクセンサ信号Tとの大小比較を行うと共
に、その比較結果を表示制御部44に出力している。
【0039】一方、表示制御部44は、比較部43から
の比較結果として、T>T+T ,T<T−T
OFF,T≧T−TOFFが順に出力されるとフラ
ッシャーランプ3の表示解除を指令する第1の表示解除
機能と、比較結果として、T <T−T,T>T
+TOFF,T≦T+TOFFが順に出力される
とフラッシャーランプ2の表示解除を指令する第2の表
示解除機能とを備えている。かかる構成により、この方
向指示制御回路4では、トルクセンサ103の検出する
トルクに基づいて各フラッシャーランプ2,3の表示解
除制御を行うことを可能としている。
【0040】(方向指示制御回路の原理説明)上記制御
の原理について説明する。
【0041】方向指示制御回路4では、左右の各ステア
リング操作を行ったときに生じる特有のトルク出力が得
られることに着目し、かかるトルク出力からステアリン
グ操作の終了時を特定してフラッシャーランプ2,3の
表示の解除を行っている。
【0042】図3は、トルクセンサ103のステアリン
グハンドル101に対して左ステアリング操作から右ス
テアリング操作までを行ったときにトルクセンサ103
が出力するトルクセンサ信号の出力特性を示す線図であ
る。この図3によれば、左右いずれにもステアリング操
作されていない四輪車100の直進走行状態(中立状
態)にあってはトルクセンサ103は2.5[V]のトルクセ
ンサ信号を出力し、そこから右ステアリング時には電位
が増加し、また左ステアリング時には電位は減少する。
【0043】図4(A)は右折時のステアリング操作に
より検出されるトルクセンサ信号の変化を示し、図4
(B)は図4(A)に対応する方向指示スイッチ5の動
作指令信号、図4(C)は図4(A)に対応するフラッ
シャーランプ3の動作指令信号を示す。また、各図の横
軸は時間変位を示し、図4(A)の縦軸は信号電位、図
4(B),(C)の縦軸は上方に立ち上がった状態がオ
ン状態を示す。
【0044】図4(A)に示すように、右折時には、運
転者はまず積極的にステアリングハンドル101に右回
転を付勢して四輪車100を右旋回させ、その後直進状
態に戻すためにステアリングハンドル101を積極的に
左回転を付勢する。従って、トルクセンサ信号は、2.5
[V](中立電位)から一時的増加した後,中立電位に戻
り、さらに中立電位から一時的に減少したのち再び中立
電位に戻る、という変化が観測されることになる。
【0045】従って、表示制御部44では第1の表示解
除機能における処理において、まず、ステアリングハン
ドル101の右回転状態を検出するべく、トルクセンサ
信号Tを第1の閾値T+Tと比較する。ここでT
は中立電位2.5[V]を示し、Tは第1の設定値を示す
(T>0)。この第1の設定値Tは、右折時におい
てステアリングハンドル101が右回転されるときに検
出されるトルクセンサ信号の増加量よりも幾分小さい値
に設定される(例えば0.5〜0.9倍程度)。これにより、
>T+Tが観測されると右折のための右回転が
付勢されているということになる。
【0046】次に、表示制御部44では第1の表示解除
機能における処理において、直進に戻すためのステアリ
ングハンドル101の左回転状態を検出するべく、トル
クセンサ信号Tを第4の閾値T−TOFFと比較す
る。ここで、TOFFは第2の設定値を示す(TOFF
>0)。この第2の設定値TOFFは、ステアリングハ
ンドル101を左回転させて戻すときに検出されるトル
クセンサ信号の減少量よりも幾分小さい値に設定される
(例えば0.3〜0.8倍程度)。これにより、T<T
OFF,T≧T−TOFFが順に観測されると左
回転が付勢されていることになる。
【0047】従って、これら一連の検出により右折が行
われたことが認識されることになり、その観測されたタ
イミングで方向指示スイッチ5のオフ及びフラッシャー
ランプ3の表示の解除を行えば、好適な解除が行われる
こととなる(図4(B),(C)実線)。但し、T
OFF>0なので、T≧T−TOFFが観測された
時点では、まだステアリングハンドル101が直進状態
に完全に戻された状態ではない。従って、より厳密な右
折動作の完了時まで右フラッシャーランプ3の表示を継
続させるためには、表示制御部44に、T≧T−T
OFFの観測後、微小な待機時間Tだけ表示解除を遅
らせる待機機能を付加することが望ましい(図4
(B),(C)破線)。この場合、T=0.1〜2.0[se
c]程度に設定すればよい。
【0048】上述の説明は右折の場合であるが、左折時
についても同様のことがいえる。左折時にはステアリン
グハンドル101を左に回転し、その後右回転によりも
とに戻す。従って、トルクセンサ信号は、2.5[V](中立
電位)から一時的増加した後,中立電位よりも一時的に
減少したのち再び中立電位に戻る、という変化が観測さ
れることになる。
【0049】従って、表示制御部44では第2の表示解
除機能における処理において、まず、ステアリングハン
ドル101の左回転状態を検出するべく、トルクセンサ
信号Tを第2の閾値T−Tと比較する。この第1
の設定値Tは、左折時においてステアリングハンドル
101が左回転されるときに検出されるトルクセンサ信
号の減少量よりも幾分小さい値に設定する(例えば0.5
〜0.9倍程度)ことが望ましいが、ここでは前述した右
折時の値と同じ値を採用する。これにより、T<T
−Tが観測されると左折のための左回転が付勢されて
いるということになる。
【0050】次に、表示制御部44では第2の表示解除
機能における処理において、直進に戻すためのステアリ
ングハンドル101の右回転状態を検出するべく、トル
クセンサ信号Tを第3の閾値T+TOFFと比較す
る。この第2の設定値TOF は、ステアリングハンド
ル101を右回転させて戻すときに検出されるトルクセ
ンサ信号の減少量よりも幾分小さい値に設定する(例え
ば0.3〜0.8倍程度)ことが望ましいが、ここでは前述し
た右折時の値と同じ値を採用する。これにより、T
+TOFF,T≦T+TOFFが順に観測され
ると右回転が付勢されていることになる。
【0051】従って、これら一連の検出により左折が行
われたことが認識されることになり、その観測されたタ
イミングで方向指示スイッチ5のオフ及びフラッシャー
ランプ2の表示の解除を行えば、好適な解除が行われる
こととなる。但し、右折時の場合と同様に、TOFF
0なので、より厳密な左折動作の完了時まで左フラッシ
ャーランプ2の表示を継続させるためには、表示制御部
44に、T≦T+TOFFの観測後、微小な待機時
間Tだけ表示解除を遅らせる待機機能を付加すること
が望ましい。
【0052】(FULL-AUTOモード)また、FULL-AUTOモー
ドにおいては、表示制御部44は、四輪車100が備え
るカーナビゲーションシステム110から外部信号を受
けることにより各フラッシャーランプ2,3に表示指令
を出力する。このカーナビゲーションシステム110
は、GPS衛星から位置検出情報を受信するアンテナを備
えたGPSレシーバー111とこのGPSレシーバー111の
受信情報を映像情報に変換するGPSコントローラ112
と映像情報を出力するディスプレイ113とから構成さ
れている。
【0053】上記GPSコントローラ112は、搭載する
レーザージャイロも活用して四輪車の現在位置を算出し
たり、外部から入力された地図データに基づいて目的地
へ誘導する機能も備えている。そして、このGPSコント
ローラ112は、かかる誘導情報を随時表示制御部44
に出力している。
【0054】一方、表示制御部44では、かかる誘導情
報の左折指示情報又は右折指示情報を受けると、対応す
るフラッシャーランプ2又は3に対して表示指令を出力
し点灯させる動作制御を行う。
【0055】図5は、FULL-AUTOモードにおけるタイミ
ングチャート示す。図5(A)は右折時のステアリング
操作により検出されるトルクセンサ信号の変化を示し、
図5(B)はGPSコントローラ112からの右折指示情
報信号、図5(C)はフラッシャーランプ3の動作指令
信号を示す。また、各図の横軸は時間変位を示し、図5
(A)の縦軸は信号電位、図5(B),(C)の縦軸は
の縦軸は上方に立ち上がった状態がオン状態を示す。図
5(C)から分かるように、FULL-AUTOモードでは、右
フラッシャーランプ3の表示開始はGPSコントローラ1
12からの右折指示情報信号と同時に行われ、右フラッ
シャーランプ3の表示解除はトルクセンサ信号からT
≧T−TOFFが検出されると同時に行われる。
【0056】(方向指示装置の動作説明)以下、上記構
成からなる方向指示装置10の動作を図1,6,7及び
8に基づいて説明する。図6は方向指示装置10の手動
モードにおける動作を示すフローチャートである。図7
は方向指示装置10のOFF-AUTOモードにおける動作を示
すフローチャートである。図8は方向指示装置10のFU
LL-AUTOモードにおける動作を示すフローチャートであ
る。
【0057】まず、選択手段6によって設定されたモー
ドが確認される。手動モードが選択された場合には、図
6の如く、方向指示スイッチ5の表示入力待ちとなる
(ステップS11,S15)。また、表示入力待ちであ
ると共に、選択手段6によってモードの設定変更がある
か確認される(ステップS19)。もし、変更があった
場合には設定されたモードの処理に移行する。
【0058】そして、右フラッシャーランプ3の表示が
入力されると、右フラッシャーランプ3が点灯される
(ステップS12)。点灯後は、方向指示スイッチ5の
表示解除入力待ちとなる(ステップS13)。そして、
右フラッシャーランプ3の表示解除が入力されると、右
フラッシャーランプ3が消灯される(ステップS1
4)。
【0059】一方、左フラッシャーランプ2の表示が入
力されると、左フラッシャーランプ2が点灯される(ス
テップS16)。点灯後は、方向指示スイッチ5の表示
解除入力待ちとなる(ステップS17)。そして、左フ
ラッシャーランプ2の表示解除が入力されると、左フラ
ッシャーランプ2が消灯される(ステップS18)。
【0060】いずれのフラッシャーランプ2,3につい
ても、消灯後は再び方向指示スイッチ5の表示入力待ち
及びモード変更待ちとなる(ステップS11,S15,
S19)。
【0061】次に、OFF-AUTOモードが選択された場合に
は、図7の如く、方向指示スイッチ5の表示入力待ちと
なる(ステップS21,S31)。また、表示入力待ち
であると共に、選択手段6によってモードの設定変更が
あるか確認される(ステップS27)。もし、変更があ
った場合には設定されたモードの処理に移行する。
【0062】そして、右フラッシャーランプ3の表示が
入力されると、右フラッシャーランプ3が点灯される
(ステップS22)。点灯後は、トルクセンサ信号と第
1,第4の閾値との比較が行われ(ステップS23)、
表示制御部44において第1の表示解除機能が表示解除
を行う条件を満たすか判定される(ステップS24)。
条件を満たさない場合には、方向指示スイッチ5から右
フラッシャーランプ3の表示解除が入力されたか確認さ
れる(ステップS25)。
【0063】そして、トルクセンサ信号が表示解除条件
を満たすか方向指示スイッチ5から表示解除が入力され
るまで待機となり、いずれかが満たされると、右フラッ
シャーランプ3は消灯される(ステップS26)。
【0064】一方、左フラッシャーランプ2の表示が入
力されると、左フラッシャーランプ2が点灯される(ス
テップS32)。点灯後は、トルクセンサ信号と第2,
第3の閾値との比較が行われ(ステップS33)、表示
制御部44において第2の表示解除機能が表示解除を行
う条件を満たすか判定される(ステップS34)。条件
を満たさない場合には、方向指示スイッチ5から右フラ
ッシャーランプ3の表示解除が入力されたか確認される
(ステップS35)。
【0065】そして、トルクセンサ信号が表示解除条件
を満たすか方向指示スイッチ5から表示解除が入力され
るまで待機となり、いずれかが満たされると、左フラッ
シャーランプ2は消灯される(ステップS36)。
【0066】いずれのフラッシャーランプ2,3につい
ても、消灯後は再び方向指示スイッチ5の表示入力待ち
及びモード変更待ちとなる(ステップS21,S31,
S27)。
【0067】次に、FULL-AUTOモードが選択された場合
には、図8のごとく、GPSコントローラ112からの誘
導情報の左折指示情報又は右折指示情報の入力があった
か確認される(ステップS41,42)。いずれの入力
もないときには、OFF-AUTOモードのステップS21以降
と同じ処理が行われる(図7参照)。
【0068】一方、右折指示情報の入力があった場合に
は、OFF-AUTOモードのステップS22以降と同じ処理が
行われ、左折指示情報の入力があった場合には、OFF-AU
TOモードのステップS32以降と同じ処理が行われる
(図7参照)。
【0069】いずれにしても、ステップS27により、
モードの設定変更の確認がなされ、変更がない場合に
は、再び、左折指示情報又は右折指示情報の入力があっ
たか確認される(ステップS41,42)。また、モー
ドの設定に変更があった場合には設定されたモードの処
理に移行する。
【0070】(方向指示装置の効果)上述した方向指示
装置10は、ステアリングのパワーアシストシステムの
トルクセンサ103の出力を利用して各フラッシャーラ
ンプ2,3の動作制御を行っているので、従来の如く、
専用のエンコーダを不要とし、部品点数削減による生産
コストの低減及び生産性の向上を図ることが可能であ
る。また、モータ位置感知手段を利用して方向指示表示
器の動作制御を行う方向指示装置と異なり、特殊な電気
アシストステアリングシステムを不要とするため、幅広
い種類の四輪車に対応することが可能となり、汎用性の
向上を図ることが可能である。
【0071】また、表示解除の条件を、トルクセンサ出
力が中立状態から増加−減少−中立状態への復帰、又は
中立状態から減少−増加−中立状態への復帰とするた
め、走行時において、ステアリングハンドルを無負荷状
態としたときに、直進走行位置(中立状態)に復帰する
機構を備えていない四輪車に対して、効果的に方向指示
表示器の表示解除を自動的に行うことが可能である。
【0072】なお、上述の方向指示スイッチ5による表
示又は解除の入力とトルクセンサ103の出力及びGPS
コントローラ112の出力に基づく自動的な表示又は解
除の制御とは、AND処理又はOR処理のいずれをして
も良い。
【0073】また、方向指示制御回路4には、図9に示
すように、第3及び第4の閾値に含まれる第2の設定値
OFFを四輪車の走行速度が増加すると第2の設定値
(T OFF)が減少する走行速度の関数とする演算によ
り随時更新する設定値更新部42を設けても良い。
【0074】この設定値更新部42は、電動式パワーア
シストシステムの車速センサ104の出力を受けて、車
速SPと図10に示す関係にある関数T(SP)=TOFF
とする演算を行い、新たに求められたTOFFを記憶部
41に新たに上書きする。上記関数T(SP)は、例えば図
10の関数(i)のように、T(SP)=k・SP+a (k
:係数(k<0),a:定数)としても良く、関数
(ii)のように、T(SP)=k/SP (k:係数(k
>0))としても良い。また、T(SP)に第1の設定値
に基づく補正値を加えて、TOFF=T(SP)+k
・T (k:試験やシミュレーションに基づいて設
定した係数)の数式により第2の設定値TOFFを算出
しても良い。
【0075】上述の設定値更新部42によって、第2の
設定値TOFFを車速増加に反して減少させることによ
り、第3及び第4の閾値を中立電位に接近させる。一
方、車速が上がるにつれてトルクセンサ103の出力
は、ステアリング操作時における中立電位からの変化量
が小さくなるので、これに対応してフラッシャーランプ
2,3の表示解除のタイミングをトルクセンサ出力から
より高い精度で検出することができるようになり、車速
変化が生じても、いつも良好に各フラッシャーランプ
2,3の表示解除を良好に行うことが可能となる。
【0076】また、上述した表示制御部44では、T
>T+T,T<T−TOF ,T≧T−T
OFFが順に検出されるとフラッシャーランプ3の表示
解除を指令する第1の表示解除機能と、T<T−T
,T>T+TOFF,T≦T+TOFFが順
に検出されるとフラッシャーランプ2の表示解除を指令
する第2の表示解除機能とを備える構成としているが、
上述の第1の表示解除機能を、T>T+T,T
≦T+TOFFを順に検出したときにフラッシャーラ
ンプ3の表示解除を指令するものとし、第2の表示解除
機能を、T<T−T,T≧T−TOFFを順
に検出したときにフラッシャーランプ2の表示解除を指
令するものとしても良い。
【0077】図11に基づいて上記動作制御について説
明する。各表示制御機能を上述の新たな動作制御による
ものとすることにより、走行時において、ステアリング
ハンドルを無負荷状態としたときに直進走行位置(中立
状態)に復帰する機構を備える四輪車に対して、各フラ
ッシャーランプ2,3の表示解除を効果的に行うことが
できるようになる。
【0078】図11(A)は、上記復帰機構を備える四
輪車の右ステアリング動作時におけるトルクセンサ10
3の出力を示すものである。一般に、右ステアリング時
には、まず運手者は、ステアリングハンドル101に右
回転を付勢し、戻ろうとするステアリングハンドル10
1を一定の回転角度位置で押さえ、最終的に抑えるのや
めてステアリングハンドル101を復帰する機構の作用
により中立位置に戻す、という工程が行われる。従っ
て、かかる工程で検出されるトルクセンサ出力は、まず
ステアリングハンドル101の回転付勢時に最大とな
り、押さえ時に一定値で停滞し、徐々に中立電位に戻
る、という変化を示すこととなる。
【0079】従って、第1の設定値Tを回転付勢時の
出力変化よりも若干小さく設定し、第2の設定値T
OFFをステアリングハンドルを抑えた状態で検出され
る値よりも若干小さく設定することで、ステアリングハ
ンドル操作の終了時近くでフラッシャーランプ3及び方
向指示スイッチの表示を解除することが可能となる(図
11(B),(C))。また、かかる構成の場合も表示
解除のタイミングをT遅らせる待機機能を表示制御部
44に設けても良い。
【0080】また、左折時においても同様である。従っ
て、上記構成により、ステアリングハンドルを無負荷状
態としたときに、直進走行位置(中立状態)に復帰する
機構を備える四輪車に対して、より効果的に方向指示表
示器の表示解除を自動的に行う方向指示装置を提供する
ことが可能である。
【0081】さらにまた、上記実施形態では、四輪車が
GPSカーナビゲーションシステム110を備える場合を
例として説明したが、これに代わり或いはさらに新たに
付加された構成としてITS等の自動車交通情報提供シス
テムを四輪車が備える場合に、その受信装置で受信した
走行方向誘導信号を表示制御部44に出力し、当該表示
制御部44では、これを受けてフラッシャーランプ2又
は3に表示を指令する構成としても良い。
【0082】また、方向指示装置10に新たに音声入力
装置を加えて、かかる音声信号を外部信号として各フラ
ッシャーランプ2,3の表示を開始させる構成としても
良い。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、ステアリング
のパワーアシストシステムのトルクセンサ出力を利用し
て方向指示表示器の動作制御を行っているので、従来の
如く、専用のエンコーダを不要とし、部品点数削減によ
る生産コストの低減及び生産性の向上を図ることが可能
である。また、他の従来例のように、モータ位置感知手
段を有する特殊な電気アシストステアリングシステムを
搭載した四輪車にしか適用できないという不都合を解消
し、汎用性の高い方向指示装置を提供することを可能と
している。
【0084】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を備えると共に、走行時において、ス
テアリングハンドルを無負荷状態としたときに、直進走
行位置(中立状態)に復帰する機構を備える四輪車に対
して、より効果的に方向指示表示器の表示解除を自動的
に行う方向指示装置を提供することが可能である。
【0085】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を備えると共に、走行時において、ス
テアリングハンドルを無負荷状態としたときに、直進走
行位置(中立状態)に復帰する機構を備えていない四輪
車に対して、より効果的に方向指示表示器の表示解除を
自動的に行う方向指示装置を提供することが可能であ
る。
【0086】請求項4記載の発明では、請求項2又は3
記載の発明と同様の効果を備えると共に、ステアリング
操作が完了するまで方向指示表示器の表示を継続させる
ことが可能となる。
【0087】請求項5記載の発明では、請求項2,3又
は4記載の発明と同様の効果を備えると共に、走行速度
に応じて第2の設定値を更新することにより、速度変化
に応じて変化するトルクセンサ出力に対応して第3及び
第4の閾値を更新することができ、より好適なタイミン
グで方向指示表示器の表示解除を行うことが可能とな
る。
【0088】請求項6乃至8記載の発明では、請求項
1,2,3,4又は5記載の発明と同様の効果を備える
と共に、方向指示表示器の表示開始を手動によらないで
も行うことが可能となる。
【0089】請求項9記載の発明では、請求項6,7又
は8記載の発明と同様の効果を備えると共に、各モード
に応じた好適な方向指示表示器の表示または解除を行う
ことが可能となる。
【0090】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた方向指示制御回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】電動式パワーアシストシステムのトルクセンサ
の周囲の構造を示す断面図である。
【図3】トルクセンサ信号の出力特性を示す線図であ
る。
【図4】OFF-AUTOモードにおける方向指示装置のタイミ
ングチャートであり、図4(A)は右折時のステアリン
グ操作により検出されるトルクセンサ信号の変化を示
し、図4(B)は図4(A)に対応する方向指示スイッ
チの動作指令信号を示し、図4(C)は図4(A)に対
応するフラッシャーランプの動作指令信号を示す。
【図5】FULL-AUTOモードにおける方向指示装置のタイ
ミングチャートであり、図5(A)は右折時のステアリ
ング操作により検出されるトルクセンサ信号の変化を示
し、図5(B)はGPSコントローラからの右折誘導信号
を示し、図5(C)は右折誘導信号とトルクセンサ信号
とに従うフラッシャーランプの動作指令信号を示す。
【図6】方向指示装置の手動モードにおける動作を示す
フローチャートである。
【図7】方向指示装置のOFF-AUTOモードにおける動作を
示すフローチャートである。
【図8】方向指示装置のFULL-AUTOモードにおける動作
を示すフローチャートである。
【図9】方向指示制御回路に設定値更新部を新たに加え
た例を示すブロック図である。
【図10】第2の設定値の四輪車の車速に対する特性を
示す線図である。
【図11】四輪車がステアリングハンドルを中立位置に
戻す機構を備える場合に好適な制御のOFF-AUTOモードに
おける方向指示装置のタイミングチャートであり、図1
1(A)は右折時のステアリング操作により検出される
トルクセンサ信号の変化を示し、図11(B)は図4
(A)に対応する方向指示スイッチの動作指令信号を示
し、図11(C)は図4(A)に対応するフラッシャー
ランプの動作指令信号を示す。
【符号の説明】
2,3 フラッシャーランプ(方向指示表示器) 4 方向指示制御回路(コントローラ) 5 方向指示スイッチ(入力手段) 6 選択手段 41 記憶部 42 設定値更新部 43 比較部 44 表示制御部 100 四輪車 101 ステアリングハンドル 103 トルクセンサ 110 カーナビゲーションシステム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルから操舵輪までの
    間にトルクセンサを装備し、ステアリング操作のパワー
    アシストを行う四輪車の方向指示装置であって、 前記四輪車の左右の移動方向を表示する方向指示表示器
    と、この方向指示表示器の表示制御を行うコントローラ
    とを備え、 前記コントローラは、前記トルクセンサの出力値に応じ
    て前記方向指示表示器の表示状態を解除する制御を行う
    ことを特徴とする方向指示装置。
  2. 【請求項2】 符号Tを前記トルクセンサの中立状態
    の出力値,Tを第1の設定値,TOFFを第2の設定
    値,T>TOFFとしたときに、 前記コントローラは、第1の閾値T+T,第2の閾
    値T−T,第3の閾値T+TOFF,第4の閾値
    −TOFFを記憶する記憶部と、前記トルクセンサ
    の出力Tを前記各閾値と比較する比較部と、前記方向
    指示表示器に表示又はその解除を指令する表示制御部と
    を備え、 前記表示制御部は、 前記比較部から比較の結果として、T>T+T
    ≦T+TOFFが順に出力されると前記表示解除
    を指令する第1の表示解除機能と、 前記比較部から比較の結果として、T<T−T
    ≧T−TOFFが順に出力されると前記表示解除
    を指令する第2の表示解除機能とを備えることを特徴と
    する請求項1記載の方向指示装置。
  3. 【請求項3】 符号Tを前記トルクセンサの中立状態
    の出力値,Tを第1の設定値(T>0),TOFF
    を第2の設定値(TOFF>0)としたときに、 前記コントローラは、第1の閾値T+T,第2の閾
    値T−T,第3の閾値T+TOFF,第4の閾値
    −TOFFを記憶する記憶部と、前記トルクセンサ
    の出力Tを前記各閾値と比較する比較部と、前記方向
    指示表示器に表示又はその解除を指令する表示制御部と
    を備え、 前記表示制御部は、 前記比較部から比較の結果として、T>T+T
    <T−TOFF,T≧T−TOFFが順に出
    力されると前記表示解除を指令する第1の表示解除機能
    と、 前記比較部から比較の結果として、T<T−T
    >T+TOFF,T≦T+TOFFが順に出
    力されると前記表示解除を指令する第2の表示解除機能
    とを備えることを特徴とする請求項1記載の方向指示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記比較部は、前記各表示解除機能によ
    る表示指令の出力タイミングを遅らせる待機機能を備え
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の方向指示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記コントローラは、前記第2の設定値
    (TOFF)を、四輪車の走行速度が増加すると第2の
    設定値(TOFF)が減少する前記走行速度の関数とす
    る演算により随時更新する設定値更新部を備えることを
    特徴とする請求項2,3又は4記載の方向指示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御部は、外部信号により前記
    方向指示表示器の表示を指令することを特徴とする請求
    項2,3,4又は5記載の方向指示装置。
  7. 【請求項7】 前記外部信号は、カーナビゲーションシ
    ステムの走行方向誘導信号であることを特徴とする請求
    項6記載の方向指示装置。
  8. 【請求項8】 前記外部信号は、自動車交通情報提供シ
    ステムの受信装置で受信した走行方向誘導信号であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の方向指示装置。
  9. 【請求項9】 前記方向指示表示器の表示及び解除を手
    動により入力する入力手段を有すると共に、 前記入力手段のみにより前記方向指示表示器の表示及び
    解除を行うモードと、前記入力手段と前記コントローラ
    の双方により前記方向指示表示器の表示及び解除を行う
    モードと、前記方向指示表示器の表示については前記入
    力手段のみにより行い前記方向指示表示器の解除につい
    ては前記入力手段と前記コントローラの双方により行う
    モードとを選択する選択手段を有することを特徴とする
    請求項6,7又は8記載の方向指示装置。
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