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JP2001318350A - コンタクトレンズ用溶液 - Google Patents

コンタクトレンズ用溶液

Info

Publication number
JP2001318350A
JP2001318350A JP2000138155A JP2000138155A JP2001318350A JP 2001318350 A JP2001318350 A JP 2001318350A JP 2000138155 A JP2000138155 A JP 2000138155A JP 2000138155 A JP2000138155 A JP 2000138155A JP 2001318350 A JP2001318350 A JP 2001318350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
contact lens
preservative
antiseptic
contact lenses
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000138155A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiko Arimura
秋子 有村
Teruto Tabuchi
照人 田淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2000138155A priority Critical patent/JP2001318350A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 カチオン基を有する防腐剤と、非イオン
界面活性剤と、酸性ムコ多糖類とを含有してなることを
特徴とし、より好ましくは、更に、シクロデキストリン
類を含有するコンタクトレンズ用溶液。 【効果】 本発明のコンタクトレンズ用溶液は、カチオ
ン基を有する防腐剤と非イオン界面活性剤及び酸性ムコ
多糖類とを配合することにより、防腐力を保ったまま、
カチオン基を有する防腐剤のコンタクトレンズに対する
吸着を抑制することが可能となり、コンタクトレンズ装
用者、その中でも特にソフトコンタクトレンズ装用者が
使用するコンタクトレンズ用溶液として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトレンズ
装用者、その中でも特にソフトコンタクトレンズ装用者
が使用するコンタクトレンズ用溶液に関し、更に詳述す
ると、カチオン基を有する防腐剤と、非イオン界面活性
剤及び酸性ムコ多糖類、特にコンドロイチン硫酸ナトリ
ウムとを併用することにより、カチオン基を有する防腐
剤のコンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレンズに
対する吸着を抑制したコンタクトレンズ用溶液に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、点眼剤の防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等の
カチオン基を有する化合物、クロロブタノール、p−ア
ミノ安息香酸エステル及びソルビン酸等が一種単独で又
は二種以上が適宜組み合わされて用いられている。
【0003】これらの防腐剤の中でも、特に、カチオン
基を有する防腐剤は、防腐力に優れるために、点眼剤の
防腐剤として汎用されてきたが、これらの防腐剤は、コ
ンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレンズとの親和
性が高いために、これらの防腐剤が配合された点眼剤を
コンタクトレンズを装着したまま点眼適用すると、点眼
剤中の防腐剤が吸着し、コンタクトレンズに逐次蓄積さ
れるという問題があった。
【0004】そこで、点眼剤中のカチオン基を有する防
腐剤をコンタクトレンズに吸着させない手段が種々提案
され、例えば特開昭52−109953号公報には、カ
チオン基を有する防腐剤を含有する点眼剤に非イオン界
面活性剤を添加する方法が提案されているが、この提案
の場合、吸着抑制効果に十分な量の非イオン界面活性剤
を添加すると、十分な防腐力が得られないという問題が
あった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
カチオン基を有する防腐剤を含有し、優れた防腐力を有
するのみならず、コンタクトレンズに防腐剤が吸着する
ことを十分に抑制したコンタクトレンズ用溶液を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、後述する実施例に示すように、カチオン基を有す
る防腐剤と非イオン界面活性剤とを含有するコンタクト
レンズ用溶液に、更に、コンドロイチン硫酸ナトリウム
等の酸性ムコ多糖類を同時に配合することにより、上記
防腐剤のコンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレン
ズに対する吸着が抑制され、同時に優れた防腐力が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、カチオン基を有する防腐
剤と、非イオン界面活性剤と、酸性ムコ多糖類とを含有
してなることを特徴とし、より好ましくは、更に、シク
ロデキストリン類を含有するコンタクトレンズ用溶液を
提供する。
【0008】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明のコンタクトレンズ用溶液は、カチオン基を有する防
腐剤と、非イオン界面活性剤と、酸性ムコ多糖類とを配
合することにより、カチオン基を有する防腐剤のコンタ
クトレンズ、特にソフトコンタクトレンズに対する吸着
を抑制したものであり、コンタクトレンズ装用者が使用
する溶液、即ち、コンタクトレンズを装着している眼に
適用する溶液、コンタクトレンズ自体の日常のケア、装
着時に使用する溶液として好適に使用されるものであ
る。
【0009】ここで、本発明の第一の必須成分であるカ
チオン基を有する防腐剤としては、公知のものを使用す
ることができ、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム、塩化セチルジメチルベンジルアンモニウ
ム、臭化ドミフェン、3−(トリメトキシシリル)プロ
ピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、塩化
ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム、塩化ステアリルペンタエトキシアンモ
ニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニ
ウム、臭化ラウロイルイソキノリウム等の第四級アンモ
ニウム塩型;塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロル
ヘキシジン、ドデシルグアニジン塩酸塩、塩酸ポリヘキ
サメチレンビグアニジン、6−アセトキシ−2,4−ジ
メチルメタジオキサン等のグアニジン系などの防腐剤を
挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を
適宜組み合わせて使用することができる。本発明の場
合、眼に適用する溶液に配合する防腐剤としての適性、
防腐力等を考慮すれば、これらの中でも第四級アンモニ
ウム塩型のものが特に好ましい。
【0010】本発明のコンタクトレンズ用溶液における
上記防腐剤の配合量は、特に制限されないが、通常、溶
液全体の0.001〜0.1%(質量/容量%、以下同
様)、好ましくは0.005〜0.02%が好適であ
る。0.001%未満であると、防腐剤による防腐作用
が不充分となる場合があり、0.1%を超えると、例え
ば上記溶液を点眼適用した時に、眼刺激が生じて使用感
を損なう場合がある。
【0011】本発明の第二の必須成分である非イオン界
面活性剤としては、その種類が特に制限されるものでは
なく、例えば水溶性のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
等の高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン高級脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げ
られ、具体的には、例えばポリオキシエチレン(p=6
0)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(p=20)ソ
ルビタンモノオレエート等が挙げられる。より具体的に
は、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として、日
光ケミカルズ株式会社製HCO−40,HCO−50,
HCO−60等、ポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエ−トとして、日光ケミカルズ株式会社製TO−10
等を挙げることができる。これらは1種単独で又は2種
以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0012】本発明のコンタクトレンズ用溶液における
上記界面活性剤の配合量は、特に制限されないが、通
常、溶液全体に対して0.001〜1%、好ましくは
0.01〜0.3%が好適である。0.001%よりも
低い濃度では、防腐剤の例えばソフトコンタクレンズに
対する吸着抑制効果が十分に得られない場合があり、1
%よりも高い濃度では、防腐力が低下する場合がある。
【0013】本発明の第三の必須成分である酸性ムコ多
糖類としては、例えばヒアルロン酸、コンドロイチン硫
酸、コンドロイチンポリ硫酸、ケラト硫酸、ケラトポリ
硫酸、ヘパリン、ヘパリチン硫酸、テイクロン酸及びこ
れらの塩などが挙げられ、これらは1種単独で又は2種
以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明
の場合、これらの中でも、特に好ましい酸性ムコ多糖類
としては、コンドロイチン硫酸、コンドロイチンポリ硫
酸及びこれらの塩等が挙げられる。
【0014】本発明のコンタクトレンズ用溶液における
上記酸性ムコ多糖類の配合量は、特に制限されるもので
はないが、通常、好ましくは溶液全体の0.001〜1
%、より好ましくは0.05〜0.5%が好適であり、
この範囲において、特に優れた吸着抑制効果及び防腐力
が得られる。
【0015】本発明のコンタクトレンズ用溶液は、更
に、シクロデキストリン類を配合すると、本発明のコン
タクトレンズ用溶液に配合された非イオン界面活性剤や
酸性ムコ多糖類などに由来するコンタクトレンズ用溶液
の基剤臭を良好に抑制することができるので、より好適
である。ここで、シクロデキストリン類としては、シク
ロデキストリン及び包接に必要なシクロデキストリンの
糖類環状構造を有するシクロデキストリン誘導体が挙げ
られ、シクロデキストリンとして、例えばα−シクロデ
キストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキ
ストリン及びδ−シクロデキストリン等を挙げることが
でき、また、シクロデキストリン誘導体として、例えば
メチル化シクロデキストリン、ヒドロキシエチル化シク
ロデキストリン、マルトシル−α−シクロデキストリ
ン、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、トリ
アセチル−β−シクロデキストリン等を挙げることがで
き、これらの中でもα−シクロデキストリン、β−シク
ロデキストリン、γ−シクロデキストリン、δ−シクロ
デキストリン、メチル化シクロデキストリン及びヒドロ
キシエチル化シクロデキストリン等がより好適に用いら
れ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせ
て使用することができる。
【0016】本発明のコンタクトレンズ用溶液における
上記シクロデキストリン類の配合量は、特に制限される
ものではないが、通常、好ましくは溶液全体の0.03
〜1%、より好ましくは0.03〜0.5%である。
0.03%未満であると、シクロデキストリン類配合に
よる効果が不充分となる場合があり、1%を超えると、
低温条件下での溶液の保存安定性に問題が生じる場合が
ある。
【0017】本発明のコンタクトレンズ用溶液は、pH
5.0〜8.0に調整すると好適であり、この範囲外で
は、眼刺激が生じたり、例えばソフトコンタクトレンズ
の物性等に好ましくない影響を及ぼす場合がある。
【0018】また、本発明のコンタクトレンズ用溶液の
浸透圧は、浸透圧比で0.1〜5に調整すると好適であ
り、より好ましくは0.5〜2.5である。この範囲以
外では、眼刺激が生じたり、例えばソフトコンタクトレ
ンズの物性等に好ましくない影響を及ぼす場合がある。
【0019】なお、本発明のコンタクトレンズ用溶液
は、本発明の効果を妨げない限り、上記成分に加え、必
要に応じて、例えば点眼剤等の眼科用組成物の調製に通
常使用する各種成分をその通常の使用量において配合す
ることができる。
【0020】このような成分としては、例えばグリチル
リチン酸二カリウム,アラントイン,塩化ベルベリン,
硫酸ベルベリン,アズレンスルホン酸ナトリウム,硫酸
亜鉛,乳酸亜鉛,塩化リゾチームなどの抗炎症剤、フラ
ビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミ
ンB2),塩酸ピリドキシン(ビタミンB6),シアノコ
バラミン(ビタミンB12),ビタミンEアセテート,パ
ンテノール,パントテン酸カルシウム,パントテン酸ナ
トリウム,酢酸レチノール,パルミチン酸レチノール
(ビタミンAパルミテート)などのビタミン類、L−ア
スパラギン酸カリウム,L−アスパラギン酸マグネシウ
ム,L−アスパラギン酸カリウムマグネシウム(等量混
合物),アミノエチルスルホン酸(タウリン),イプシ
ロンアミノカプロン酸,L−グルタミン酸,L−グルタ
ミン酸ナトリウムなどのアミノ酸類、塩酸ジフェンヒド
ラミン,マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタ
ミン剤、エピネフリン,塩酸エピネフリン,塩酸エフェ
ドリン,塩酸ナファゾリン,硝酸ナファゾリン,塩酸フ
ェニレフリン,塩酸テトラヒドロゾリン等の充血除去成
分、スルファメトキサゾール,スルファメトキサゾール
ナトリウム,スルフイソキサゾール,スルフイソミジン
ナトリウムなどのサルファ剤、クロモグリク酸,クロモ
グリク酸ナトリウム,トラニラスト,ペミロラストカリ
ウムなどの抗アレルギー剤、メチル硫酸ネオスチグミン
などの有効成分、及びホウ酸,ホウ砂,リン酸,リン酸
水素ナトリウム,リン酸二水素ナトリウム,結晶リン酸
ナトリウム,リン酸二水素カリウム,クエン酸,クエン
酸ナトリウム,塩酸,水酸化ナトリウムなどのpH調節
剤や緩衝剤、塩化ナトリウム,塩化カリウム,塩化カル
シウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸ナトリウム,乾燥炭
酸ナトリウム,硫酸マグネシウムなどの無機塩類、グリ
セリンなどの等張化剤、エチレンジアミン四酢酸,エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム(エデト酸ナトリウ
ム),ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クコポリマー(例えば「ポロクサマー407」、日本油
脂(株)製),プロピレングリコールなどの可溶化剤、
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT),アスコルビン
酸などの抗酸化剤、メチルセルロース,エチルセルロー
ス,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ヒ
ドロキシプロピルエチルセルロース,ポリビニルアルコ
ール,ポリビニルピロリドン,ヒアルロン酸,ヒアルロ
ン酸ナトリウム,ブドウ糖などの増粘剤、メントール,
カンフル,ボルネオールなどの清涼化剤、クロロブタノ
ールなどの局所麻酔剤等の添加剤を挙げることができ、
これらは本発明の効果を損なわない範囲で配合すること
ができる。
【0021】本発明のコンタクトレンズ用溶液は、その
剤型、調製方法等が特に制限されるものではなく、例え
ば点眼剤、洗眼剤、コンタクトレンズの装着液,保存
剤,洗浄剤などとして、これらの常法に準じて調製する
ことができる。
【0022】本発明のコンタクトレンズ用溶液は、その
使用用途は特に制限されず、医療用、市販されている一
般用を問わず、コンタクトレンズを装着したままで点眼
可能なコンタクトレンズ用点眼剤、コンタクトレンズを
装着したままで洗眼可能なコンタクトレンズ用洗眼剤、
コンタクトレンズ用装着液、コンタクトレンズ用保存
剤、コンタクトレンズ用洗浄剤としてこれらの常法に準
じて使用することができる。特に本発明のコンタクトレ
ンズ用溶液は、ソフトコンタクトレンズ、頻回交換型ソ
フトコンタクトレンズ、毎日交換型ソフトコンタクトレ
ンズ装着時の目の疲れや不快感を軽減することが可能で
あるから、ソフトコンタクトレンズを装着した状態で点
眼可能なソフトコンタクトレンズ用点眼剤として特に有
用である。
【0023】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズ用溶液によれ
ば、カチオン基を有する防腐剤と、非イオン界面活性剤
及びコンドロイチン硫酸ナトリウム等の酸性ムコ多糖類
とを配合することにより、十分な防腐力を保ったまま
で、カチオン基を有する防腐剤のコンタクトレンズ、特
にソフトコンタクトレンズに対する吸着を抑制すること
が可能となる。従って、本発明のコンタクトレンズ用溶
液は、コンタクトレンズ装用者、その中でも特にソフト
コンタクトレンズ装用者がコンタクトレンズ装着時、コ
ンタクトレンズを取り扱う際に使用するコンタクトレン
ズ用溶液として有用である。
【0024】
【実施例】次に、実施例及び比較例を示して本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって限
定されるものではない。
【0025】まず、本発明の実施例及び比較例において
実施した試験方法を以下に述べる。
【0026】<ソフトコンタクトレンズに対する防腐剤
の吸着試験>FDA(米国食品医薬品局)によるソフト
コンタクトレンズの4分類から、代表的なレンズとし
て、シークエンス(ボシュロムジャパン(株))、ソフ
トミュー((株)日本コンタクトレンズ)、ハイフロー
Ace(HOYA(株))、アキュビュー(ジョンソン
エンドジョンソンメディカル(株))を選び、点眼剤
(コンタクトレンズ用溶液)5mlに1枚のレンズを3
7℃、7日間浸漬後、残液の防腐剤量をHPLC法によ
り定量した。レンズを浸漬しない点眼剤を同様に処理し
たものをコントロールとし、コントロールに対する比率
から各レンズに対する吸着率を計算した。
【0027】<防腐力試験>Eschercha co
li、Psedomonas aeruginosa、
Staphrococcus aureusを試験菌と
して日本薬局方に記載された保存効力試験に準拠して実
施した。
【0028】[実施例1〜11及び比較例1〜11]表
1に示す配合組成(配合単位:w/v%(質量/容量
%)、以下同様)となるように各成分を滅菌精製水に溶
解して、実施例及び比較例の水溶液を調製した。得られ
た各水溶液を無菌ろ過して、上記吸着試験と無菌試験
(防腐力試験)を実施し、同じ番号の実施例と比較例と
の結果を比較して、下記基準に従って評価した。結果を
表1に併記する。
【0029】<評価基準> ◎:実施例の方が優れている ○:実施例と比較例とが同等 ×:比較例の方が優れている
【0030】
【表1】 注) TO−10*1):ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート、日光ケミカルス株式会社製 HCO−60*2):ポリオキシエチレン(60)硬化ヒ
マシ油、日光ケミカルス株式会社製
【0031】[実施例12〜26及び比較例12〜1
5]表2〜4に示す配合成分を滅菌精製水に溶解した
後、希塩酸又は水酸化ナトリウムでそれぞれ表中のpH
とし、無菌ろ過して、製剤(点眼剤、コンタクトレンズ
装着液)を調製した。得られた各製剤について、上記吸
着試験と無菌試験(防腐力試験)を実施し、これらの結
果を下記評価基準に従って評価した。結果を表2〜4に
併記する。なお、上記製剤において、α−シクロデキス
トリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキスト
リンを配合したものは、基剤臭が良好に抑制されてい
た。
【0032】<ソフトコンタクトレンズに対する防腐剤
の吸着試験の評価基準> A:防腐剤の4種のレンズに対する平均吸着率が1%未
満 B:防腐剤の4種のレンズに対する平均吸着率が1%以
上5%未満 C:防腐剤の4種のレンズに対する平均吸着率が5%以
上10%未満 D:防腐剤の4種のレンズに対する平均吸着率が10%
以上
【0033】<防腐力試験の評価基準> A:菌類の死滅に要する期間が5日以内 B:菌類の死滅に要する期間が6〜10日 C:菌類の死滅に要する期間が11〜20日 D:菌類の死滅に要する期間が21日以上
【0034】なお、コンタクトレンズ用溶液としては、
両試験とも、評価がB以上であることが好ましく、より
好ましくはAである。
【0035】
【表2】 注) TO−10*1):ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート、日光ケミカルス株式会社製 HCO−60*2):ポリオキシエチレン(60)硬化ヒ
マシ油、日光ケミカルス株式会社製
【0036】
【表3】 注) TO−10*1):ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート、日光ケミカルス株式会社製 HCO−60*2):ポリオキシエチレン(60)硬化ヒ
マシ油、日光ケミカルス株式会社製
【0037】
【表4】 注) TO−10*1):ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート、日光ケミカルス株式会社製 PVA*2):ポリビニルアルコール(「ゴーセノールE
G−05」、日本合成化学工業株式会社製) PVP*3):ポリビニルピロリドン(「コリドンK−2
5」、BASF Japan株式会社製) HPMC*4):ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(「メトローズ65SH−1500」、信越化学工業株
式会社製) MC*5):メチルセルロース(「メトローズSM−2
5」、信越化学工業株式会社製)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 5/00 C08L 5/00 5/16 5/16 // A61K 31/14 A61K 31/14 47/14 47/14 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 4C076 AA12 BB24 CC31 DD08F DD19R DD49R EE30 EE37 EE39 FF15 FF16 FF18 4C206 AA01 AA02 FA41 HA31 KA01 MA02 MA03 MA05 MA37 MA78 NA11 ZA33 ZB35 4J002 AB05W AB05X AE05Y CH05Y EN136 ER026 FD186 FD31Y GB00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン基を有する防腐剤と、非イオン
    界面活性剤と、酸性ムコ多糖類とを含有してなることを
    特徴とするコンタクトレンズ用溶液。
  2. 【請求項2】 更に、シクロデキストリン類を含有する
    請求項1記載のコンタクトレンズ用溶液。
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