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JP2001313958A - 3次元画像入力装置 - Google Patents

3次元画像入力装置

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JP2001313958A
JP2001313958A JP2000133504A JP2000133504A JP2001313958A JP 2001313958 A JP2001313958 A JP 2001313958A JP 2000133504 A JP2000133504 A JP 2000133504A JP 2000133504 A JP2000133504 A JP 2000133504A JP 2001313958 A JP2001313958 A JP 2001313958A
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JP
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light
pulse
signal
distance
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JP2000133504A
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Shuzo Seo
修三 瀬尾
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2000133504A priority Critical patent/JP3574607B2/ja
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    • GPHYSICS
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    • G01C3/00Measuring distances in line of sight; Optical rangefinders
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像素子の出力レンジを実質的に拡大させる
ことなく、被計測物体の3次元形状を検出する測距精度
を向上させる。 【解決手段】 第1の反射光成分検出動作において、測
距光のパルス形状は三角形である。電荷蓄積期間TU
測距光のパルスの消滅と同時に開始し、反射光のパルス
の消滅の後、終了する。すなわち反射光のうち時間TD
に相当する信号電荷を検出する。第2の反射光成分検出
動作において、補正光のパルス形状は矩形であり、電荷
蓄積期間TU は補正光のパルスの消滅と同時に開始し、
反射光のパルスの消滅の後、終了する。すなわち反射光
のうち時間TD に相当する信号電荷を検出する。第1の
反射光成分検出動作において得られた信号電荷を、第2
の反射光成分検出動作において得られた信号電荷によっ
て割算することにより、被計測物体までの距離が求めら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝播時間測定法
を用いて被計測物体の3次元形状等を検出する3次元画
像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来3次元画像入力装置として、パルス
状の測距光を一定の周期で被計測物体に照射し、被計測
物体からのパルス状の反射光をCCD等の撮像素子によ
って受光するとともに積分するものが知られている。す
なわちCCDの各フォトダイオ−ドは、被計測物体の表
面上の各点に対応しており、各点までの距離に対応した
電荷が蓄積される。これにより、被計測物体の表面形状
が計測される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の3次
元画像入力装置において、測距精度を向上させるために
反射率の補正のための情報を検出するように構成する
と、CCD等の撮像素子の出力レンジの幅を拡大する必
要が生じることがあり、このような場合、測距精度を十
分に向上させることは難しい。
【0004】本発明は、撮像素子の出力レンジを実質的
に拡大させることなく、被計測物体の3次元形状を検出
する測距精度を向上させることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の3次元画像入力
装置は、パルス状の測距光であって、各パルスにおいて
高さが時間的に変化する測距光を被計測物体に照射する
測距光照射手段と、測距光によって被計測物体において
生じたパルス状の反射光を第1の反射光検知期間の間だ
け受光することにより、第1の反射光成分を検出する第
1の反射光成分検出手段と、高さが一定であるパルス状
の補正光を被計測物体に照射する補正光照射手段と、補
正光によって被計測物体において生じたパルス状の反射
光を第2の反射光検知期間の間だけ受光することによ
り、第2の反射光成分を検出する第2の反射光成分検出
手段と、第1の反射光成分を第2の反射光成分によって
割算することにより、被計測物体の表面の各点までの距
離に対応した3次元距離情報を求める距離情報算出手段
とを備えたことを特徴としている。
【0006】測距光のパルス高さは直線的に変化し、例
えば減少することが好ましい。これによれば、距離情報
算出手段による演算が簡単になる。
【0007】好ましくは、第1の反射光検知期間は測距
光のパルスの消滅から開始し、第2の反射光検知期間は
補正光のパルスの消滅から開始する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態である
3次元画像入力装置を備えたカメラの斜視図である。
【0009】カメラ本体10の前面において、撮影レン
ズ11の左上にはファインダ窓12が設けられ、右上に
はストロボ13が設けられている。カメラ本体10の上
面において、撮影レンズ11の真上には、測距光である
レ−ザ光を照射する発光装置(光源)14が配設されて
いる。発光装置14の左側にはレリ−ズスイッチ15と
液晶表示パネル16が設けられ、また右側にはモ−ド切
替ダイヤル17とV/Dモ−ド切替スイッチ18が設け
られている。カメラ本体10の側面には、ICメモリカ
−ド等の記録媒体を挿入するためのカ−ド挿入口19が
形成され、またビデオ出力端子20とインタ−フェ−ス
コネクタ21が設けられている。
【0010】図2は図1に示すカメラの回路構成を示す
ブロック図である。撮影レンズ11の中には絞り25が
設けられている。絞り25の開度はアイリス駆動回路2
6によって調整される。撮影レンズ11の焦点調節動作
およびズ−ミング動作はレンズ駆動回路27によって制
御される。
【0011】撮影レンズ11の光軸上には撮像素子(C
CD)28が配設されている。CCD28には、撮影レ
ンズ11によって被写体像が形成され、被写体像に対応
した電荷が発生する。CCD28における電荷の蓄積動
作、電荷の読出動作等の動作はCCD駆動回路30によ
って制御される。CCD28から読み出された電荷信号
すなわち画像信号はアンプ31において増幅され、A/
D変換器32においてアナログ信号からデジタル信号に
変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路3
3においてガンマ補正等の処理を施され、画像メモリ3
4に一時的に格納される。アイリス駆動回路26、レン
ズ駆動回路27、CCD駆動回路30、撮像信号処理回
路33はシステムコントロ−ル回路35によって制御さ
れる。
【0012】画像信号は画像メモリ34から読み出さ
れ、LCD駆動回路36に供給される。LCD駆動回路
36は画像信号に応じて動作し、これにより画像表示L
CDパネル37には、画像信号に対応した画像が表示さ
れる。
【0013】また画像メモリ34から読み出された画像
信号はTV信号エンコ−ダ38に送られ、ビデオ出力端
子20を介して、カメラ本体10の外部に設けられたモ
ニタ装置39に伝送可能である。システムコントロ−ル
回路35はインタ−フェ−ス回路40に接続され、イン
タ−フェ−ス回路40はインタ−フェ−スコネクタ21
に接続されている。したがって画像メモリ34から読み
出された画像信号は、インタ−フェ−スコネクタ21に
接続されたコンピュ−タ41に伝送可能である。またシ
ステムコントロ−ル回路35は、記録媒体制御回路42
を介して画像記録装置43に接続されている。したがっ
て画像メモリ34から読み出された画像信号は、画像記
録装置43に装着されたICメモリカ−ド等の記録媒体
Mに記録可能である。
【0014】システムコントロ−ル回路35には、発光
素子制御回路44が接続されている。発光装置14には
発光素子14aと照明レンズ14bが設けられ、発光素
子14aの発光動作は発光素子制御回路44によって制
御される。発光素子14aはパルス状のレ−ザ光を照射
するものであり、このレ−ザ光は照明レンズ14bを介
して被計測物体の全体に照射される。レ−ザ光のパルス
の形状は、後述するように、矩形と三角形の2種類であ
る。被計測物体において反射した光は撮影レンズ11に
入射する。この光をCCD28によって検出することに
より、後述するように被計測物体の3次元画像が計測さ
れる。なお、この計測において、CCD28における転
送動作のタイミング等の制御はシステムコントロ−ル回
路35とCCD駆動回路30によって行なわれる。
【0015】システムコントロ−ル回路35には、レリ
−ズスイッチ15、モ−ド切替ダイヤル17、V/Dモ
−ド切替スイッチ18から成るスイッチ群45と、液晶
表示パネル(表示素子)16とが接続されている。
【0016】図3および図4を参照して、本実施形態に
おける距離測定の原理を説明する。なお図4において横
軸は時間tである。
【0017】距離測定装置Bから出力された測距光は被
計測物体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって
受光される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス
状の光であり、したがって被計測物体Sからの反射光
も、同じパルス幅Hを有するパルス状の光である。また
反射光のパルスの立ち下がりは、測距光のパルスの立ち
下がりよりも時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。
測距光と反射光は距離測定装置Bと被計測物体Sの間の
2倍の距離rを進んだことになるから、その距離rは r=δ・t・C/2 により得られる。ただしCは光速である。
【0018】例えば測距光のパルスの立ち下がりから反
射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下
がった後に検知不可能な状態に切換えて、反射光のパル
スの立ち下がりまでの成分を検出するようにすると、す
なわち反射光検知期間Tを設けると、この反射光検知期
間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち
受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大
きくなるほど)大きくなる。
【0019】本実施形態では上述した原理を利用して、
CCD28に設けられ、2次元的に配列された複数のフ
ォトダイオ−ド(光電変換素子)においてそれぞれ受光
量Aを検出することにより、カメラ本体10から被計測
物体Sの表面の各点までの距離をそれぞれ検出し、被計
測物体Sの表面形状に関する3次元画像のデ−タを一括
して入力している。
【0020】図5は、被計測物体の表面の各点までの距
離に関するデ−タを検出する第1の反射光成分検出動作
のタイミングチャ−トである。図1、図2、図5を参照
して第1の反射光成分検出動作を説明する。なお図4で
は、測距光と反射光のパルス形状は矩形であったが、こ
れは説明の簡単のためであり、実際には図7に示すよう
に三角形を呈し、すなわち測距光と反射光のパルス形状
は全体として鋸歯状である。
【0021】垂直同期信号S1の出力に同期して発光装
置14が起動され、三角形のパルス状の測距光S3が周
期的に出力される。測距光S3は一定のパルス幅を有
し、時間軸に対し垂直に立ち上がって高さが直線的に減
少する。測距光S3は被計測物体において反射し、CC
D28に入射する。すなわちCCD28によって被計測
物体からの反射光S4が受光される。反射光S4のパル
ス形状も測距光S3と同様な三角形を呈する。
【0022】測距光S3の個々のパルスが消滅するタイ
ミングに合わせて、電荷掃出し信号(パルス信号)S2
が出力される。電荷掃出し信号S2の出力は、測距光S
3のパルスが消滅するのと同時に終了するように制御さ
れる。これによりフォトダイオ−ドに蓄積していた不要
電荷が基板の方向に掃出される。測距光S3の出力から
一定時間が経過したとき、電荷転送信号(パルス信号)
S5が出力され、これによりフォトダイオ−ドに蓄積さ
れた電荷が垂直転送部に転送される。なお、電荷転送信
号S5の出力は、反射光S4のパルスの消滅よりも後に
行なわれる。
【0023】このように電荷掃出し信号S2の出力の終
了から電荷転送信号S5の出力までの期間TU の間、フ
ォトダイオ−ドには、被計測物体までの距離に対応した
信号電荷が蓄積される。すなわち測距光S3が出力され
る期間TS の終了と同時に電荷蓄積期間TU が開始し、
電荷蓄積期間TU の間(すなわち第1の反射光検知期
間)に、反射光S4の一部のみ(すなわち反射光S4の
パルスの高さの低い部分である第1の反射光成分)がC
CD28によって検知され、検知された光によって生じ
る信号電荷S6は被計測物体までの距離に対応してい
る。換言すれば、被計測物体からの反射光S4のうち、
電荷蓄積期間TU 内にフォトダイオ−ドに到達した光に
対応した信号電荷S6がフォトダイオ−ドに蓄積され
る。この信号電荷S6は、電荷転送信号S5によって垂
直転送部に転送される。
【0024】電荷転送信号S5の出力から一定時間が経
過した後、再び電荷掃出し信号S2が出力され、垂直転
送部への信号電荷の転送後にフォトダイオ−ドに蓄積さ
れた不要電荷が基板の方向へ掃出される。すなわち、フ
ォトダイオ−ドにおいて新たに、次の測距光の照射によ
る信号電荷の蓄積が開始する。そして、上述したのと同
様に、電荷蓄積期間TU が経過したとき、信号電荷は垂
直転送部へ転送される。
【0025】このような信号電荷S6の垂直転送部への
転送動作は、次の垂直同期信号S1が出力されるまで、
繰り返し実行される。これにより垂直転送部において、
信号電荷S6が積分され、1フィ−ルドの期間(2つの
垂直同期信号S1によって挟まれる期間)に積分された
信号電荷S6は、その期間被計測物体が静止していると
見做せれば、被計測物体までの距離に対応している。
【0026】以上説明した信号電荷S6の検出動作は1
つのフォトダイオ−ドに関するものであり、全てのフォ
トダイオ−ドにおいてこのような検出動作が行なわれ
る。1フィ−ルドの期間の検出動作の結果、各フォトダ
イオ−ドに隣接した垂直転送部の各部位には、そのフォ
トダイオ−ドによって検出された距離情報が保持され
る。この距離情報は垂直転送部における垂直転送動作に
および図示しない水平転送部における水平転送動作によ
ってCCD28から出力され、被計測物体の3次元画像
デ−タとして、3次元画像入力装置の外部に取り出され
る。
【0027】上述のようにしてCCD28により検出さ
れた反射光は、被計測物体の表面の反射率の影響を受け
ている。したがって、この反射光を介して得られた距離
情報は反射率に起因する誤差を含んでいる。また、CC
D28により検出された反射光には、被計測物体からの
反射光以外に外光等の外乱成分も含まれており、これに
起因する誤差も存在する。したがって距離情報検出動作
では、被計測物体の反射率、外乱等の影響を補正するこ
とが好ましい。次に、これらの補正を行なう距離情報検
出動作について説明する。
【0028】図6〜図8は、第1の外乱成分、第2の反
射光成分および第2の外乱成分の検出動作を示し、図9
と図10は距離情報検出動作のフロ−チャ−トである。
図1、図2、図5〜図10を参照して、被計測物体の反
射率、外乱等の影響を補正する距離情報検出動作を説明
する。すなわち図5に関し、説明は重複する。
【0029】ステップ101においてレリ−ズスイッチ
15が全押しされていることが確認されるとステップ1
02が実行され、ビデオ(V)モ−ドと距離測定(D)
モ−ドのいずれが選択されているかが判定される。これ
らのモ−ド間における切替はV/Dモ−ド切替スイッチ
18を操作することによって行なわれる。
【0030】Dモ−ドが選択されているとき、ステップ
103〜107において、第1の反射光成分検出動作が
実行される。ステップ103では、垂直同期信号S1が
出力されるとともに測距光制御が開始される。すなわち
発光装置14が駆動され、三角形のパルスの測距光S3
が断続的に出力される。次いでステップ104が実行さ
れ、CCD28による検知制御が開始される。すなわち
図5を参照して説明した第1の反射光成分検出動作が開
始され、電荷掃出し信号S2と電荷転送信号S5が交互
に出力されて、第1の反射光成分の信号電荷S6が垂直
転送部において積分される。
【0031】ステップ105では、第1の反射光成分検
出動作の開始から1フィ−ルド期間が終了したか否か、
すなわち新たに垂直同期信号S1が出力されたか否かが
判定される。1フィ−ルド期間が終了するとステップ1
06へ進み、第1の反射光成分の信号電荷S6がCCD
28から出力される。この信号電荷S6はステップ10
7において画像メモリ34に一時的に記憶される。ステ
ップ108では測距光制御がオフ状態に切換えられ、発
光装置14の発光動作が停止する。
【0032】ステップ109〜112では、第1の外乱
成分検出動作が行なわれる。まずステップ109では、
図6に示すように、垂直同期信号S11が出力されると
ともにCCD28による検知制御が開始される。すなわ
ち発光装置14の発光動作が行なわれることなく、光源
が消灯された状態で、電荷掃出し信号S12と電荷転送
信号S15が交互に出力される。電荷蓄積時間TU は図
5に示す第1の反射光成分検出動作と同じであるが、被
計測物体に測距光が照射されないため(符号S13)、
反射光は存在しない(符号S14)。したがって、第1
の反射光成分の信号電荷は発生しないが、CCD28に
は外光等の外乱成分が入射するため、この外乱成分に対
応した信号電荷S16が発生する。すなわち信号電荷S
16は、第1の反射光成分に含まれる第1の外乱成分に
対応している。
【0033】ステップ110では、第1の外乱成分検出
動作の開始から1フィ−ルド期間が終了したか否か、す
なわち新たに垂直同期信号S11が出力されたか否かが
判定される。1フィ−ルド期間が終了するとステップ1
11において、第1の外乱成分の信号電荷S16がCC
D28から出力される。第1の外乱成分の信号電荷S1
6はステップ112において画像メモリ34に一時的に
記憶される。
【0034】ステップ113〜117では、第2の反射
光成分検出動作が行なわれる。ステップ113では、図
7に示すように、垂直同期信号S21が出力されるとと
もに補正光制御が開始され、パルス状の補正光S23が
断続的に出力される。補正光S23のパルスの形状は測
距光S3とは異なり、高さ(発光強度)が一定である
が、出力期間TS は測距光S3と同じである。ステップ
114では、CCD28による検知制御が開始され、電
荷掃出し信号S22と電荷転送信号S25が交互に出力
される。
【0035】第2の反射光成分検出動作において、補正
光S23のパルスは矩形であるが、電荷掃出し信号S2
2と電荷転送信号S25の補正光S23に対する出力タ
イミングは、第1の反射光成分検出動作における電荷掃
出し信号S2と電荷転送信号S5の測距光S3に対する
出力タイミングと同じであり、補正光S23が出力され
る期間TS の終了と同時に第2の反射光検知期間TU
開始する。すなわち第2の反射光検知期間TU は補正光
S23のパルスの消滅から開始し、この期間T U の長さ
は第1の反射光検知期間と同じである。したがって第1
の反射光成分検出動作と同様に、反射光S24の一部の
み(すなわち第2の反射光成分)がCCD28によって
検知される。検知された光によって生じる信号電荷S2
6は、第1の反射光成分検出動作において検知される信
号電荷S6と同様に、被計測物体までの距離に対応して
おり、電荷転送信号S25によって垂直転送部に転送さ
れる。
【0036】ステップ115では、第2の反射光成分検
出動作の開始から1フィ−ルド期間が終了したか否か、
すなわち新たに垂直同期信号S21が出力されたか否か
が判定される。1フィ−ルド期間が終了するとステップ
116へ進み、第2の反射光成分の信号電荷S26がC
CD28から出力される。この信号電荷S26はステッ
プ117において画像メモリ34に一時的に記憶され
る。ステップ118では補正光制御がオフ状態に切換え
られ、発光装置14の発光動作が停止する。
【0037】ステップ119〜122では、第2の外乱
成分検出動作が行なわれる。ステップ119では、図8
に示すように、垂直同期信号S31が出力されるととも
にCCD28による検知制御が開始される。すなわち発
光装置14の発光動作が行なわれることなく、光源が消
灯された状態で、電荷掃出し信号S32と電荷転送信号
S35が交互に出力される。電荷蓄積時間TU の長さと
タイミングは図7に示す第2の反射光成分検出動作と同
じであるが、被計測物体に測距光が照射されないため
(符号S33)、反射光は存在せず(符号S34)、し
たがって、第2の反射光成分の信号電荷は発生しない
が、CCD28には外光等の外乱成分に対応した信号電
荷S36が発生する。すなわち信号電荷S36は、第2
の反射光成分に含まれる第2の外乱成分に対応してい
る。
【0038】ステップ120では、第2の外乱成分検出
動作の開始から1フィ−ルド期間が終了したか否か、す
なわち新たに垂直同期信号S31が出力されたか否かが
判定される。1フィ−ルド期間が終了するとステップ1
21において、第2の外乱成分の信号電荷S36がCC
D28から出力され、ステップ122において画像メモ
リ34に一時的に記憶される。
【0039】なお、第2の外乱成分検出動作における電
荷掃出し信号S32と電荷転送信号S35の出力タイミ
ングは、第1の外乱成分検出動作における電荷掃出し信
号S12と電荷転送信号S15の出力タイミングとも同
じであるため、第2の外乱成分の信号電荷S36は第1
の外乱成分の信号電荷S16と同じであると見なせるこ
とができ、この場合には第2の外乱成分検出動作を省略
することができる。
【0040】第1および第2の反射光成分(信号電荷S
6、S26)には、被計測物体の表面の反射率に依存す
る反射光成分と、外光等の外乱成分とが含まれている。
ステップ123では、ステップ103〜122において
得られた第1および第2の反射光成分と、第1および第
2の外乱成分とを用いて距離測定(D)デ−タの演算処
理が行なわれ、ステップ124においてDデ−タが出力
されてこの検出動作は終了する。
【0041】一方、ステップ102においてVモ−ドが
選択されていると判定されたとき、ステップ125にお
いて測距光制御がオフ状態に切換えられるとともに、ス
テップ126においてCCD28による通常の撮影動作
(CCDビデオ制御)がオン状態に定められ、この検出
動作は終了する。
【0042】ステップ123において実行される演算処
理の内容を図11を参照して説明する。図11は、図5
に示す第1の反射光成分検出動作と図7に示す第2の反
射光成分検出動作とにおける測距光または補正光、反射
光および電荷蓄積期間をそれぞれ取り出して示したもの
である。
【0043】第1の反射光成分検出動作では、電荷蓄積
期間TU (第1の反射光検知期間)は測距光のパルスの
消滅と同時に開始し、反射光のパルスの消滅の後、終了
している。すなわち反射光の消滅直前の時間TD に相当
する信号電荷S6(図5)が検出される。ここで測距光
の初期の強度をI01とすると、測距光の消滅直前の時間
D における強度I01T は I01T =I01・(TD /TS ) ・・・(1) である。被計測物体の表面の反射率をR、光の拡散係数
をD(r)とすると、反射光が消滅する時点よりも時間
D だけ前における反射光の強度I1 は I1 =R・D(r)・I01T ・・・(2) と表される。
【0044】したがって、時間TD の間の反射光による
信号電荷S6すなわちCCD28からの出力値(蓄積電
荷)は、
【数1】 である。
【0045】一方、第2の反射光成分検出動作では、電
荷蓄積期間TU (第2の反射光検知期間)は補正光のパ
ルスの消滅と同時に開始し、反射光のパルスの消滅の
後、終了している。すなわち第1の反射光成分検出動作
と同様に、反射光のうち消滅直前の時間TD に相当する
信号電荷S26(図7)が検出されるが、補正光のパル
ス形状は矩形であるので、補正光の初期の強度をI02
すると、補正光の消滅直前の時間TD における強度I
02T は I02T =I02 ・・・(4) であり、また反射光が消滅する時点よりも時間TD だけ
前における反射光の強度I2 は I2 =R・D(r)・I02T ・・・(5) と表される。
【0046】したがって、時間TD の間の反射光による
信号電荷S26すなわちCCD28からの出力値(蓄積
電荷)は、
【数2】 である。
【0047】第1の反射光成分に関する出力値S1 と第
2の反射光成分に関する出力値S2との比すなわち蓄積
電荷比は、(3)式と(6)式より、 SD =S1 /S2 =(1/2TS )・(I01/I02)・TD ・・・(7) となる。ここで、カメラから被計測物体までの距離を
r、光速をCとすると、照射された光がカメラまで戻っ
て来るのに要する時間(すなわちTD )は、 TD =2r/C ・・・(8) と表せる。
【0048】したがって距離rは(9)式のように表せ
る。 r=C・TS ・(I02/I01)・SD ・・・(9) (7)、(8)および(9)式から理解されるように、
距離rには被計測物体の反射率Rと光の拡散係数D
(r)は含まれていない。
【0049】一方、出力値S1 、S2 には、第1および
第2の外乱成分に対応した蓄積電荷がそれぞれ含まれて
いる。したがって実際には、蓄積電荷比SD は(7)式
において、出力値S1 から第1の外乱成分に対応した蓄
積電荷を除去して得られたものを、出力値S2 から第2
の外乱成分に対応した蓄積電荷を除去して得られたもの
で割算することにより得られる。
【0050】このようにして図10のステップ123の
演算処理では、第1および第2の反射光成分検出動作に
おいて得られた第1および第2の反射光成分と、第1お
よび第2の外乱成分とに基づいて、(3)、(6)およ
び(9)式から、被計測物体の表面の各点までの距離d
すなわち被計測物体の3次元形状が求められる。
【0051】次に、第1および第2の反射光成分の出力
値S1 、S2 の大きさと、CCD28(図2)の出力レ
ンジについて説明する。
【0052】結像光学系の近傍に置かれた点光源により
反射率Rの被写体が照明されて輝度L0 の2次元光源と
なり、結像光学系によってイメ−ジセンサに結像される
場合、フレア成分を無視すると、光学像の照度Ea は、 Ea =(τπL0 V・ cos4 θ)/(4F2(1+m)2 ) ・・・(10) で表される。ここで、τは結像光学系のレンズの透過
率、Vは開口効率(ビネッティングファクタ)、θは被
写体の光軸に対する傾き角、Fは結像光学系のFナン
バ、mは結像光学系の横倍率である。
【0053】横倍率mは、レンズの入射瞳からの被写体
距離をr、焦点距離をf、入射瞳と主軸間の距離をvf
(vは定数)で表すと、 m=f/(r−f−vf) となり、vfは小さな値なので無視すれば、(10)式
は Ea =(τπL0 V(r−f)2 ・ cos4 θ)/(4F2r2) ・・(11) と変形することができる。
【0054】一方、入射瞳の近傍には光度I01・(TD
/TS )(すなわち(6)式)の点光源があって距離r
だけ離れた被写体を照明したとすると、被写体上の照度
bは、 Eb =I01・(TD /TS )・ cosα/( rL )2 ・・・(12) と表される。ここで、αは光源方向と被写体法線とのな
す角である。被写体の反射率がRであり、かつ均等拡散
面であると仮定すると、被写体が照明されて2次元光源
として反射されるときの光の輝度L0 は、 L0 =RI01・(TD /TS )・ cosα/(π・rL 2 ) ・・・(13) となり、(13)式を(11)式に代入すると、
【数3】 という関係が得られる。
【0055】電荷蓄積時間TD の間に発生した電荷が積
分された結果として得られる出力値S1 は、像面照度と
露光時間の積である露光量に比例するので、その比例定
数をh0 とおくと、
【数4】 となる。
【0056】(15)式は、rL がrとほぼ等しく、焦
点距離に比べて被写体距離が十分に大きいと見做せる場
合、(16)式のように変形できる。
【数5】
【0057】(16)式から理解されるように、第1の
反射光成分は被写体距離の変化に関係なくほぼ一定であ
る。
【0058】一方、第2の反射光成分に関しては、被写
体上の照度Eb は Eb =I02・cos α/(rL 2 ・・・(17) と表される。したがって、(17)式を(12)式の代
わりに用いて上述した手法により(16)式に対応した
式を求めると、第2の反射光成分は被写体距離の逆数に
比例することがわかる。
【0059】図12は、蓄積電荷量(出力値S1
2 )とCCD28の出力レンジとの関係を示す図であ
る。横軸は距離rの対数であり、縦軸は出力値S1 、S
2 の対数である。
【0060】第1の反射光成分の出力値S1 はほぼ一定
であり、出力値S1 の対数は、被計測物体の輝度の幅D
0 に応じて実線G1 、G2 に挟まれる範囲で変化する。
これに対し、第2の反射光成分の出力値S2 は1/rに
比例し、出力値S2 の対数は、被計測物体の輝度の幅D
0 に応じて実線G3 、G4 に挟まれる範囲で変化する。
【0061】したがって、最小距離rmin から最大距離
max までの測距を行なうためには、CCD28は符号
1 で示す出力レンジを有することが必要であり、この
出力レンジD1 の幅は、被計測物体の輝度の幅D0 に対
して、高々数10%大きいだけである。
【0062】これに対し、被計測物体の反射率の影響を
補正する方法として、本実施形態とは異なり、反射光の
全パルスを検出する方法が考えられる(例えば特開2000
-23047号公報参照)。しかし、この方法によると蓄積電
荷量において1/r2 に比例する項が相対的に大きくな
り、この結果、符号D2 で示すようにCCD28の出力
レンジを拡大することが必要となる。
【0063】以上のように本実施形態では、第1の反射
光成分検出動作によって得られた第1の反射光成分と第
2の反射光成分検出動作によって得られた第2の反射光
成分との比SD を算出することにより、被計測物体の表
面の反射率の影響を除去している。また、比SD を算出
するのに先立ち、第1および第2の反射光成分から対応
する外乱成分を除去している。したがって、簡単な演算
によって反射率等の補正を実行することができ、また、
撮像素子の出力レンジを極力抑えて、被計測物体の3次
元形状の測距精度が向上する。
【0064】なお上述の実施形態において、測距光の各
パルスの高さは直線的に減少しているが、これに変えて
直線的に増加するように構成してもよく、また、パルス
高さの変化は比直線的であってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撮像素子
の出力レンジを実質的に拡大させることなく、被計測物
体の3次元形状を検出する測距精度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である3次元画像入力装置
を備えたカメラの斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図
である。
【図3】測距光による距離測定の原理を説明するための
図である。
【図4】測距光、反射光、ゲ−トパルス、およびCCD
が受光する光量分布を示す図である。
【図5】第1の反射光成分検出動作のタイミングチャ−
トである。
【図6】第1の外乱成分の検出動作のタイミングチャ−
トである。
【図7】第2の反射光成分検出動作のタイミングチャ−
トである。
【図8】第2の外乱成分の検出動作のタイミングチャ−
トである。
【図9】距離情報検出動作を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図10】図9に示すフロ−チャ−トの続きである。
【図11】第1の反射光成分検出動作および第2の反射
光成分検出動作における測距光または補正光、反射光お
よび電荷蓄積期間のタイミングを示す図である。
【図12】蓄積電荷量とCCDのダイナミックレンジと
の関係を示す図である。
【符号の説明】
14 光源 S 被計測物体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA54 BB05 DD03 DD04 FF12 FF32 GG04 GG12 HH04 HH13 JJ03 JJ09 JJ26 LL30 QQ03 QQ17 QQ24 QQ28 QQ34 5C022 AB01 AB15 AB66 AC02 AC03 AC32 AC42 AC54 AC56 AC69 AC74 5C054 AA01 AA05 CA06 FC15 HA05 5C061 AB06 5J084 AA05 AC08 BA04 BA36 BB02 CA03 CA31 CA44 CA61 CA70 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の測距光であって、各パルスに
    おいて高さが時間的に変化する測距光を被計測物体に照
    射する測距光照射手段と、 前記測距光によって前記被計測物体において生じたパル
    ス状の反射光を第1の反射光検知期間の間だけ受光する
    ことにより、第1の反射光成分を検出する第1の反射光
    成分検出手段と、 高さが一定であるパルス状の補正光を被計測物体に照射
    する補正光照射手段と、 前記補正光によって前記被計測物体において生じたパル
    ス状の反射光を第2の反射光検知期間の間だけ受光する
    ことにより、第2の反射光成分を検出する第2の反射光
    成分検出手段と、 前記第1の反射光成分を前記第2の反射光成分によって
    割算することにより、前記被計測物体の表面の各点まで
    の距離に対応した3次元距離情報を求める距離情報算出
    手段とを備えたことを特徴とする3次元画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記測距光のパルス高さが直線的に変化
    することを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記測距光のパルス高さが直線的に減少
    することを特徴とする請求項2に記載の3次元画像入力
    装置。
  4. 【請求項4】 前記測距光のパルスが鋸歯状であること
    を特徴とする請求項2に記載の3次元画像入力装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の反射光検知期間が前記測距光
    のパルスの消滅から開始し、前記第2の反射光検知期間
    が前記補正光のパルスの消滅から開始することを特徴と
    する請求項1に記載の3次元画像入力装置。
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