[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001309597A - 回転電機の電機子巻線 - Google Patents

回転電機の電機子巻線

Info

Publication number
JP2001309597A
JP2001309597A JP2000126376A JP2000126376A JP2001309597A JP 2001309597 A JP2001309597 A JP 2001309597A JP 2000126376 A JP2000126376 A JP 2000126376A JP 2000126376 A JP2000126376 A JP 2000126376A JP 2001309597 A JP2001309597 A JP 2001309597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase band
phase
coil
winding
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000126376A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Tokumasu
正 徳増
Toshikazu Matsumoto
壽和 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000126376A priority Critical patent/JP2001309597A/ja
Publication of JP2001309597A publication Critical patent/JP2001309597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】54個のスロットに3つの並列回収のコイルを
収容する電機子巻線において、各回路間に発生する電圧
を抑制するとともに、循環電流損失を抑制する回転電機
の電機子巻線を提供する。 【解決手段】本発明に係る回転電機の電機子巻線は、接
続側コイルエンド19a側および反接続側コイルエンド
19bのうち、いずれか一方に少なくとも1本以上の第
1および第2相帯ジャンパ線20,21を配置し、上コ
イル片15と下コイル片との回路番号の配置を入れ替え
る接続構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2極3相の3並列
回路を備えた回転電機の電機子巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、大容量のタービン発電機等の回
転電機における電機子巻線は、上コイル片と下コイル片
を積層鉄心に設けたスロット(溝)に2層にして収容
し、上コイル片と下コイル片とを直列接続させて電圧の
発生を高め、出力の増加を図っている。
【0003】しかし、電機子巻線は、その電圧をより一
層高くすると、導体の耐電圧用としての主絶縁厚みが増
し、結果として導体の断面積が少なくなって電流密度が
増え、電気損失の増加を招いている。
【0004】また、導体を主絶縁の外側から冷却する間
接式冷却手段を採る電機子巻線では、主絶縁の厚みが増
すと、熱抵抗が増え、温度上昇につながる問題点が発生
する。このため、電機子巻線は、複数の並列回路に分割
し、発生する出力をそのままに抑えて電圧を低くし、電
気損失の抑制と冷却能力の向上とを図っている。特に、
間接式冷却手段を採る大容量の電機子巻線では、スロッ
ト数を多くして冷却周長を多く採っているため、3以上
の並列回路が必要になっている。
【0005】しかし、2極機で、3以上の並列回路を備
える場合、電機子巻線は、並列回路毎の発生電圧を同一
にすることができないので、並列回路間に循環電流が発
生し、電気損失を増加させている。この循環電流に基づ
く電気損失を低く抑えるには、各並列回路に発生する電
圧が不平衡を少なくすることが必要である。電圧の不平
衡を少なくするには、各相帯中の各並列回路に組み込ま
れているコイルの配置に特別の工夫が必要とされてお
り、この点を考慮して例えば1957年1月22日発行
のルドルフヘイバーマンの米国特許第2778963号
公報が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ルドルフヘイバーマン
の米国特許第2778963号公報によれば、2極、5
4スロットを備え、3並列回路のコイル配置が記載され
ている。
【0007】しかし、この公報に記載されたコイルの接
続方法では、並列回路毎の発生電圧の大きさの偏差(平
均的な相電圧の偏差)が最大で0.45%であるのに対
し、公報で記載した基準が0.4%以下である点から考
えてみても不平衡電圧を十分に抑制しているとは言い難
い。
【0008】また、不平衡電圧を抑制するには、相帯内
の各並列回路に組み込まれているコイル配置を簡素化す
るため、コイルエンドの上、下コイル片の接続にジャン
パ線が必要になる。
【0009】しかし、ジャンパ線を設ける場合、他のジ
ャンパ線やコイル口出し線の接続部分との干渉のおそれ
があるが、限られた自由空間を考えると、自と限界があ
る。
【0010】このように、従来の回転電機の電機子巻線
では、循環電流に基づく電気損失の抑制と相俟って各並
列回路から発生する不平衡電圧の抑制が種々検討されて
いるが、何分にも抜本的な対策が見い出せず、現在、模
索中である。
【0011】本発明は、このような背景に照してなされ
たもので、2極、54スロットで、3並列回路間に発生
する不平衡な電圧をより一層低く抑えた回転電機の電機
子巻線を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転電機の
電機子巻線は、上述の目的を達成するために、請求項1
に記載したように、3相2極の2層巻き電機子巻線を備
え、電機子巻線の各相に3つの並列回路を構成し、各相
を第1相帯と第2相帯とに区分けした電機子鉄心に形成
した54個のスロットに上記3つの並列回路のコイルを
収容させるとともに、各回路のコイルを直列に接続し、
直列接続のコイルを上コイル片と下コイル片とに区分け
し、上記第1相帯および第2相帯のそれぞれのコイルに
接続側コイルエンドおよび反接続側コイルエンドのう
ち、いずれか一方に少なくとも1本以上のジャンパ線を
配置し、上記上コイル片と下コイル片との回路番号の配
置を入れ替える接続構成にしたものである。
【0013】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載した
ように、第1相帯は、反接続側コイルエンド側に合計6
本の第1相帯ジャンパ線を備えるとともに、上コイル片
の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に、1,
2,3:1,3,2:3,1,2として配置構成し、下
コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順
に、1,3,2:3,1,2:3,2,1として配置構
成する一方、第2相帯は、反接続側コイルエンド側に合
計6本の第2相帯ジャンパ線を備えるとともに、上コイ
ル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に、
3,2,1:2,3,1:2,1,3として配置構成
し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、2,3,1:2,1,3:1,2,3として
配置構成したものである。
【0014】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載した
ように、3相2極の2層巻き電機子巻線を備え、電機子
巻線の各相に3つの並列回路を構成し、各相を第1相帯
と第2相帯とに区分けした電機子鉄心に形成した54個
のスロットに上記3つの並列回路を収容させるととも
に、各回路のコイルを直列に接続し、直列接続のコイル
を上コイル片と下コイル片とに区分けし、上記第1相帯
および第2相帯のそれぞれのコイルに接続側コイルエン
ドおよび反接続側コイルエンドのうち、いずれか一方に
2本で1組にした少なくとも1組以上のジャンパ線を配
置し、上記上コイル片と下コイル片との回路番号の配置
を入れ替える接続構成したものである。
【0015】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載した
ように、第1相帯は、反接続側コイルエンド側に2本を
1組とする3組の第1相帯ジャンパ線を備えるととも
に、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、1,2,3:1,3,2:3,1,2として
配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接
続する側から順に、1,3,2,:3,1,2:3,
2,1として配置構成する一方、第2相帯は、反接続側
コイルエンド側に2本を1組とする3組の第2相帯ジャ
ンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線
口出し部に接続する側から順に、3,2,1;2,3,
1:2,1,3として配置構成し、下コイル片の回路番
号を巻線口第し部に接続する側から順に、2,3,1:
2,1,3:1,2,3として配置構成したものであ
る。
【0016】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載した
ように、第1相帯は、接続側コイルエンド側に2本を1
組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えるとともに、
上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側から
順に、1,2,3:2,1,3:2,1,3として配置
構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
る側から順に、1,2,3,:2,1,3:2,1,3
として配置構成する一方、第2相帯は、接続側コイルエ
ンド側に2本を1組とする1組の第2相帯ジャンパ線を
備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部
に接続する側から順に、3,2,1;3,1,2:3,
1,2として配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線
口第し部に接続する側から順に、3,2,1:3,1,
2:3,1,2として配置構成したものである。
【0017】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載した
ように、接続側コイルエンド側に2本を1組とする1組
の第1相帯ジャンパ線および第2相帯ジャンパ線は、と
もに、第1相帯および第2相帯のそれぞれの上コイル片
と下コイル片との中心から上コイル片側に向う位置に配
置したものである。
【0018】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載した
ように、第1相帯は、反接続側コイルエンド側に2本を
1組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えるととも
に、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、1,2,3:1,2,3:1,3,2として
配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接
続する側から順に、1,2,3,:1,3,2:1,
3,2として配置構成する一方、第2相帯は、反接続側
コイルエンド側に2本を1組とする1組の第2相帯ジャ
ンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線
口出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,2,
1:2,3,1として配置構成し、下コイル片の回路番
号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,1:
2,3,1:2,3,1として配置構成したものであ
る。
【0019】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載した
ように、第1相帯は、反接続側コイルエンド側に2本を
1組とする2組の第1相帯ジャンパ線を備えるととも
に、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、1,2,3:1,3,2:3,1,2として
配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接
続する側から順に、1,3,2,:3,1,2:3,
1,2として配置構成する一方、第2相帯は、反接続側
コイルエンド側に2本を1組とする2組の第2相帯ジャ
ンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線
口出し部に接続する側から順に、3,2,1;2,3,
1:2,1,3として配置構成し、下コイル片の回路番
号を巻線口第し部に接続する側から順に、2,3,1:
2,1,3:2,1,3として配置構成したものであ
る。
【0020】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載した
ように、第1相帯は、接続側コイルエンド側に2本を1
組とする2組の第1相帯ジャンパ線を備えるとともに、
上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側から
順に、1,2,3:2,1,3:2,3,1として配置
構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
る側から順に、1,2,3,:2,1,3:2,3,1
として配置構成する一方、第2相帯は、接続側コイルエ
ンド側に2本を1組とする2組の第2相帯ジャンパ線を
備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部
に接続する側から順に、3,2,1;3,1,2:1,
3,2として配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線
口第し部に接続する側から順に、3,2,1:3,1,
2:1,3,2として配置構成したものである。
【0021】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載し
たように、第1相帯は、接続側コイルエンド側に2本を
1組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えるととも
に、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、1,2,3:1,2,3:2,1,3として
配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接
続する側から順に、1,2,3,:1,2,3:2,
1,3として配置構成する一方、第2相帯は、接続側コ
イルエンド側に2本を1組とする1組の第2相帯ジャン
パ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線口
出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,2,
1:3,1,2として配置構成し、下コイル片の回路番
号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,1:
3,2,1:3,1,2として配置構成したものであ
る。
【0022】また、本発明に係る回転電機の電機子巻線
は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載し
たように、接続側コイルエンド側に2本を1組とする1
組の第1相帯ジャンパ線および第2相帯ジャンパ線は、
ともに、第1相帯および第2相帯のそれぞれの上コイル
片と下コイル片との中心から下コイル片側に向う位置に
配置したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転電機の電
機子巻線の実施形態を図面および図面に付した符号を引
用して説明する。
【0024】図1は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第1実施形態を示す展開図である。
【0025】全体を符号11で示す本実施形態に係る電
機子巻線は、2極3相の発電機の電機子鉄心12に設け
た54個のスロット13に1相分だけの電機子巻線14
を収容させている。なお、図1では、3相の電機子巻線
11のうち、1相分の電機子巻線14だけを示している
が、他の2つの相の電機子巻線も1相分の電機子巻線1
4と構成が同一であり、位置的に120°および240
°にずらして配置しているだけなので、2つの相の電機
子巻線を省略している。
【0026】1相分の電機子巻線14は、スロット13
の頭部側に収容する上コイル片15と、その底部側に収
容する下コイル片16とを備え、これら上、下コイル片
15,16の端部を直列に接続させている。
【0027】また、1相分の電機子巻線14は、上、下
コイル片15,16の端部側に設けられ、巻線口出し部
(図示せず)に接続する接続側コイルエンド19aと、
その軸方向に沿った反対側で、かつ巻線口出し部に接続
しない反接続側コイルエンド19bとを備えている。
【0028】また、1相分の電機子巻線14は、上、下
コイル片15,16を、9個のスロット13に収容する
第1相帯17と、9個のスロット13に収容する第2相
帯18とを備える。
【0029】さらに、1相分の電機子巻線14は、3つ
の並列回路を備え、各並列回路に図示の符号1,2,3
の回路番号を付し、識別している。なお、回路番号は、
単に説明の便宜上、その並列回路を特定するために付し
た番号であり、特別な規定があるわけではなく、どのよ
うな符号を付してもよい。また、図1中、並列回路1は
実線で示し、並列回路2は一点鎖線で示し、並列回路3
は破線で示している。
【0030】一方、第1相帯17および第2相帯18の
それぞれの上コイル片15は、接続側コイルエンド19
aおよび反接続側コイルエンド19bから予め定められ
たコイルピッチだけ離れた位置に対応する下コイル片1
6に接続し、かつ第1相帯17および第2相帯18に対
応する並列回路のコイルを極間接続線に接続した直列コ
イルとして形成している。なお、図1では、反接続側の
コイルピッチに2/3という小さ目の値を採用した一例
を示して図を見易くしているが、特にこのコイルピッチ
に限定されるものではない。
【0031】第1相帯17は、反接続側コイルエンド1
9bに第1相帯第1ジャンパ線20a、第1相帯第2ジ
ャンパ線20b、第1相帯第3ジャンパ線20c、第1
相帯第4ジャンパ線20d、第1相帯第5ジャンパ線2
0eおよび第1相帯第6ジャンパ線20fからなる合計
6本の第1相帯ジャンパ線20を備える一方、上コイル
片15の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に
1,2,3:1,3,2:3,1,2とし、また、下コ
イル片16の回路番号を巻線口出し部に接続する側から
順に、1,3,2:3,1,2,:3,2,1となる配
置構成にしている。
【0032】また、第2相帯18も、第1相帯17と同
様に、反接続側コイルエンド19b側に第2相帯第1ジ
ャンパ線21a、第2相帯第2ジャンパ線21b
第2相帯第3ジャンパ線21c、第2相帯第4ジャン
パ線21d、第2相帯第5ジャンパ線21eおよび
第2相帯第6ジャンパ線21fからなる合計6本の第
2相帯ジャンパ線20を備える一方、上コイル片15の
回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に3,2,
1:2,3,1:2,1,3とし、また、下コイル片1
6の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に、
2,3,1:2,1,3,:1,2,3となる配置構成
にしている。
【0033】次に、1相分の電機子巻線14中に発生す
る電圧の不平衡度を説明するが、ここで不平衡度を数値
評価する手段として、次の定義を採用する。1相分に含
まれる複数の並列回路のうち、1回路だけの電圧をp.
u表示で表わしたものは、その並列回路の開枚電圧(無
負荷電圧)と相全体としての平均電圧(相電圧)との比
で、その並列回路と相全体の電圧の大きさの不平衡の程
度を表わす。
【0034】また、一つの並列回路に発生する開枚電圧
と相電圧との位相角偏差は、その並列回路と相全体の電
圧の位相角の不平衡の程度を表わす。
【0035】表1は、本実施形態に係る電機子巻線14
の発生電圧の平衡度を示す。
【0036】
【表1】
【0037】但し、平衡度はコイルピッチによって変化
するため、表1では22/54(81.48%)のコイ
ルピッチの場合を示している。
【0038】本実施形態に係る電機子巻線14は、表1
によれば、電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0
からの偏差)が最大で0.027、位相角の偏差が.0
22度となり、上述の米国特許第2778963号公報
に記載された数値よりも優れた平衡度であり、その基準
値である電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差
を0.15度以内とする基準値を満たしていることがわ
かった。なお、表1は、検証試験によって得たデータで
る。
【0039】このように、本実施形態は、第1相帯17
および第2相帯18のそれぞれに合計6本の第1相帯ジ
ャンパ線20および第2相帯ジャンパ線21を設け、並
列回路1〜3間の電圧の不平衡を著しく抑制したので、
並列回路1〜3間の循環電流を低く抑えることができ、
循環電流の発生に伴う巻線の過熱や効率の低下を防止
し、高信頼性、高効率の電機子巻線を実現することがで
きる。
【0040】なお、本実施形態は、図1に示した配置構
成に限るものではなく、例えば第1相帯17と第2層帯
18との位置を入れ替えてもよい。各相帯17,18を
互いに入れ替えても表1に示すデータが得られた。
【0041】図2は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第2実施形態を示す展開図である。なお、図2は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0042】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、第1実施形態と
同様に、電機子鉄心12に設けた54個のスロット13
に上コイル片15と下コイル片16とからなる2層のコ
イル片を直列に接続して収容させている。
【0043】また、1相分の電機子巻線14は、上、下
コイル片15,16の端部側に設けられ、巻線口出し部
(図示せず)に接続する接続側コイルエンド19aと、
その軸方向に設けた反対側で、かつ巻線口出し部に接続
しない反接続側コイルエンド19bを備える一方、上、
下コイル片15,16を、9個のスロット13に収容す
る第1相帯17と、9個のスロット13に収容する第2
相帯18とを備えている。
【0044】第1相帯17は、反接続側コイルエンド1
9b側に2本を1組で構成する第1相帯第1組第1ジャ
ンパ線20a、第1相帯第1組第2ジャンパ線20b
、第1相帯第2組第1ジャンパ線20c、第1相帯
第2組第2ジャンパ線20d 、第1相帯第3組第1ジ
ャンパ線20eおよび第1相帯第3組第2ジャンパ線
20fからなる合計6本で3組の第1相帯ジャンパ線
20を備えるとともに、上コイル片15の回路番号を巻
線口出し部に接続する側から順に1,2,3:1,3,
2:3,1,2として配置する一方、下コイル片16の
回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に1,3,
2:3,1,2:3,2,1とする配置構成にしてい
る。
【0045】また、第2相帯18も、第1相帯17と同
様に、反接続側コイルエンド19b側に2本を1組で構
成する第2相帯第1組第1ジャンパ線20a、第2相
帯第1組第2ジャンパ線20b、第2相帯第2組第1
ジャンパ線20c、第2相帯第2組第2ジャンパ線2
0d、第2相帯第3組第1ジャンパ線20eおよび
第2相帯第3組第2ジャンパ線20fからなる合計6
本で3組の第2相帯ジャンパ線21を備えるとともに、
上コイル片15の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に3,2,1:2,3,1:2,1,3として配
置する一方、下コイル片16の回路番号を巻線口出し部
に接続する側から順に2,3,1:2,1,3:1,
2,3とする配置構成にしている。
【0046】本実施形態に係る1相分の電機子巻線14
は、上、下コイル片15,16の回路番号の順を第1実
施形態と同様の配置構成にし、平衡度を表1で示すと同
様に22/54(81.48%)にしたので、並列回路
1〜3間の電圧の不平衡を抑制することができる。
【0047】また、本実施形態は、2本1組のジャンパ
線20,21を各相帯20,21毎に3組配置するとと
もに、1組のジャンパ線20,21のうち、上、下コイ
ル片15,16の回路番号を入れ替えたので、ジャンパ
線20,21の長さを短くすることができ、ジャンパ線
20,21の長さの短縮に伴って剛性を増加して強度を
高く維持させることができる。
【0048】図3は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第3実施形態を示す展開図である。なお、図3は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0049】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、コイル相帯を第
1相帯17と第2相帯18とに区分けするとともに、第
1相帯17を、接続側コイルエンド19a側に2本を1
組で構成する第1相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ
線20a、第1相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ
線20bからなる第1相帯ジャンパ線20とする配置
構成にしたものである。さらに、第1相帯17は、上、
下コイル片15,16のそれぞれの回路番号を巻線口出
し部に接続する側から順に、1,2,3:2,1,3:
2,1,3とする配置構成になっている。
【0050】また、第2相帯18は、接続側コイルエン
ド19a側に2本を1組で構成する第2相帯コイルエン
ド接続側第1ジャンパ線21a、第2相帯コイルエン
ド接続側第2ジャンパ線21bからなる第2相帯ジャ
ンパ線21とする配置構成にするとともに、上、下コイ
ル片15,16の回路番号を巻線口出し部に接続する側
から順に、3,2,1:3,1,2:3,1,2とする
配置構成になっている。
【0051】また、第1相帯ジャンパ線20および第2
相帯ジャンパ線21は、ともに、第1相帯17および第
2相帯18のそれぞれの上コイル片16と下コイル片1
6との中心CLから上コイル片15側に向う位置に配置
している。
【0052】表2は、本実施形態に係る回転電機の電機
子巻線の発生電圧の平衡度を示す。
【0053】
【表2】
【0054】本実施形態に係る電機子巻線14は、表2
によれば電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0か
らの偏差)が最大0.23%、位相角の偏差が0.04
6度となり、上述の米国特許第2778963号公報に
記載された数値よりも優れた平衡度であり、その基準値
である電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を
0.15以内とする基準値を満たしていることがわかっ
た。
【0055】このように、本実施形態は、2本1組のジ
ャンパ線20,21を各相帯20,21毎に、かつコイ
ルエンド接続側に配置させるとともに、各相帯20,2
1の回路番号の順番を入り替えたので、第1および第2
ジャンパ線20,21のそれぞれ軸方向の長さを短くし
て作業効率を高めることができ、並列回路1〜3間の電
圧の不平衡を抑制して循環電流の発生を低く抑えること
ができる。
【0056】図4は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第4実施形態を示す展開図である。なお、図4は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0057】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、コイル相帯を第
1相帯17と第2相帯18とに区分けするとともに、第
1相帯17を、反接続側コイルエンド19b側に2本を
1組で構成する第1相帯コイルエンド反接続側第1ジャ
ンパ線20a、第1相帯コイルエンド反接続側第2ジ
ャンパ線20bからなる第1相帯ジャンパ線20とす
る配置構成にしたものである。そして、第1相帯17
は、上コイル片15の回路番号を巻線口出し部に接続す
る側から順に、1,2,3:1,2,3:1,3,2と
して配置する一方、下コイル片16の回路番号を巻線口
出し部に接続する側から順に1,2,3:1,3,2:
1,3,2とする配置構成にしている。
【0058】また、第2相帯18は、反接続側コイルエ
ンド19b側に2本を1組で構成する第2相帯コイルエ
ンド反接続側第1ジャンパ線21a、第2相帯コイル
エンド反接続側第2ジャンパ線21bからなる第2相
帯ジャンパ線21とする配置構成にするとともに、上コ
イル片15の回路番号を巻線口出し部に接続する側から
順に、3,2,1:3,2,1:2,3,1として配置
する一方、下コイル片16の回路番号を巻線口出し部に
接続する側から順に3,2,1:2,3,1:2,3,
1とする配置構成にしている。
【0059】表3は、本実施形態に係る回転電機の電機
子巻線の発生電圧の平衡度を示す。
【0060】
【表3】
【0061】本実施形態に係る電機子巻線14は、表3
によれば電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0か
らの偏差)が最大0.23%、位相角の偏差が0.02
6度となり、上述の米国特許第2778963号公報に
記載された数値よりも優れた平衡度であり、その基準値
である電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差を
0.15以内とする基準値を満たしていることがわかっ
た。
【0062】このように、本実施形態は、2本1組のジ
ャンパ線20,21を各相帯20,21毎に、かつ反コ
イルエンド接続側に配置させるとともに、各相帯20,
21の回路番号の順番を入り替えたので、ジャンパ線2
0,21の軸方向の長さを短くして作業効率を高めるこ
とができ、並列回路1〜3間の電圧の不平衡を抑制して
循環電流の発生を低く抑えることができる。
【0063】図5は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第5実施形態を示す展開図である。なお、図5は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0064】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、コイル相帯を第
1相帯17と第2相帯18とに区分けするとともに、第
1相帯17に、反接続側コイルエンド19b側に2本を
1組で構成する第1相帯コイルエンド反接続側第1組第
1ジャンパ線20a、第1組帯コイルエンド反接続側
第1組第2ジャンパ線20b、第1相帯コイルエンド
反接続側第2組第1ジャンパ線20c、第1相帯コイ
ルエンド反接続側第2組第2ジャンパ線20d からな
る合計4本で2組の第1相帯ジャンパ線20を備えると
ともに、上コイル片15の回路番号を巻線口出し部に接
続する側から順に、1,2,3:1,3,2:3,1,
2として配置する一方、下コイル片16の回路番号を巻
線口出し部に接続する側から順に1,3,2:3,1,
2:3,1,2とする配置構成にしている。
【0065】また、第2相帯18は、反接続側コイルエ
ンド19b側に2本を1組で構成する第2相帯コイルエ
ンド反接続側第1組第1ジャンパ線21a、第2相帯
コイルエンド反接続側第1組第2ジャンパ線21b
第2相帯コイルエンド反接続側第2組第1ジャンパ線2
1c、第2相帯コイルエンド反接続側第2組第2ジャ
ンパ線21dからなる合計4本で2組の第2相帯ジャ
ンパ線21を備えるとともに、上コイル片15の回路番
号を巻線口出し部に接続する側から順に、3,2,1:
2,3,1:2,1,3として配置する一方、下コイル
片16の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に
2,3,1:2,1,3:2,1,3とする配置構成に
している。
【0066】表4は、本実施形態に係る回転電機の電機
子巻線の発生電圧の平衡度を示す。
【0067】
【表4】
【0068】本実施形態に係る電機子巻線14は、表4
によれば電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0か
らの偏差)が若干高くなっていいるものの、位相角の偏
差が0.046度であり、上述の米国特許第27789
63号公報に記載された数値よりも優れた平衡度であ
り、その基準値である電圧の大きさの偏差で0.4%、
位相角の偏差を0.15以内とする基準値を満たしてい
ることがわかった。
【0069】このように、本実施形態は、2本1組を2
組にして構成した第1および第2相帯ジャンパ線20,
21を各相帯20,21毎に、かつ反コイルエンド接続
側に配置させるとともに、各相帯20,21の回路番号
の順番を入り替えたので、第1および第2相帯ジャンパ
線20,21の軸方向の長さを短くして作業効率を高め
ることができ、並列回路1〜3間の電圧の不平衡を抑制
して循環電流の発生を低く抑えることができる。
【0070】図6は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第6実施形態を示す展開図である。なお、図6は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0071】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、コイル相帯を第
1相帯17と第2相帯18とに区分けするとともに、第
1相帯17に、接続側コイルエンド19b側に2本を1
組で構成する第1相帯コイルエンド接続側第1組第1ジ
ャンパ線20a、第1組帯コイルエンド接続側第1組
第2ジャンパ線20b、第1相帯コイルエンド接続側
第2組第1ジャンパ線20c、第1相帯コイルエンド
接続側第2組第2ジャンパ線20dからなる合計4本
で2組の第1第1相帯ジャンパ線20を備えるととも
に、上コイル片15の回路番号を巻線口出し部に接続す
る側から順に、1,2,3:2,1,3:2,3,1と
して配置する一方、下コイル片16の回路番号を巻線口
出し部に接続する側から順に1,2,3:2,1,3:
2,3,1とする配置構成にしている。
【0072】また、第2相帯18は、接続側コイルエン
ド19b側に2本を1組で構成する第2相帯コイルエン
ド接続側第1組第1ジャンパ線21a、第2相帯コイ
ルエンド接続側第1組第2ジャンパ線21b、第2相
帯コイルエンド接続側第2組第1ジャンパ線21c
第2相帯コイルエンド接続側第2組第2ジャンパ線21
からなる合計4本で2組の第2相帯ジャンパ線21
を備えるとともに、上コイル片15の回路番号を巻線口
出し部に接続する側から順に、3,2,1:3,1,
2:1,3,2として配置する一方、下コイル片16の
回路番号を巻線口出し部に接続する側から順に3,2,
1:3,1,2:1,3,2とする配置構成にしてい
る。
【0073】表5は、本実施形態に係る回転電機の電機
子巻線の発生電圧の平衡度を示す。
【0074】
【表5】
【0075】本実施形態に係る電機子巻線14は、表5
によれば電圧の大きさの偏差(p.u.電圧の1.0か
らの偏差)が最大で0.01%、位相角の偏差が0.0
26度となり、上述の米国特許第2778963号公報
に記載された数値よりも優れた平衡度であり、その基準
値である電圧の大きさの偏差で0.4%、位相角の偏差
を0.15以内とする基準値を満たしていることがわか
った。
【0076】このように、本実施形態は、2本1組を2
組にして構成したジャンパ線20,21を各相帯20,
21毎に、かつコイルエンド接続側に配置させるととも
に、各相帯20,21の回路番号の順番を入り替えたの
で、ジャンパ線20,21の軸方向の長さを短くして作
業効率を高めることができ、並列回路1〜3間の電圧の
不平衡を抑制して循環電流の発生を低く抑えることがで
きる。
【0077】図7は、本発明に係る回転電機の電機子巻
線の第7実施形態を示す展開図である。なお、図7は、
1相分の電機子巻線14だけを示し、他の2つの相の電
機子巻線を省略している。また、第1実施形態の構成部
分と同一または対応する部分には同一符号を付して対応
させている。
【0078】本実施形態に係る回転電機の電機子巻線1
1のうち、1相分の電機子巻線14は、第3実施形態と
同様に、第1相帯17に、接続側コイルエンド19a側
に2本を1組で構成する第1相帯コイルエンド接続側第
1ジャンパ線20a、第1相帯コイルエンド接続側第
2ジャンパ線20bからなる第1相帯ジャンパ線20
を設けるとともに、第2相帯18に、接続側コイルエン
ド19a側に2本を1組で構成する第2相帯コイルエン
ド接続側第1ジャンパ線21a、第2相帯コイルエン
ド接続側第2ジャンパ線21bを設けたものである。
【0079】また、本実施形態は、第3実施形態と異な
る点として第1相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ線
20a、第1相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ線
20aからなる第1相帯ジャンパ線20と第2相帯コ
イルエンド接続側第1ジャンパ線21a、第2相帯コ
イルエンド接続側第2ジャンパ線21bからなる第2
相帯ジャンパ線21とを、上コイル片15と下コイル片
16との中心CLから下コイル片16側に向う点対象位
置(鏡像位置)に移動させたものである。
【0080】また、本実施形態は、第1相帯ジャンパ線
20、第2相帯ジャンパ線21を、中心CLから下コイ
ル片16側に向う位置に移動させたことに伴い、第1相
帯17の上、下コイル片15,16のそれぞれの回路番
号を巻線口出し部に接続する側から純に、1,2,3:
1,2,3:2,1,3に配置構成する一方、第2相帯
18の上、下コイル片15,16のそれぞれの回路番号
を巻線口出し部に接続する側から純に3,2,1:3,
2,1:3,1,2に配置構成している。
【0081】ところで、第3実施形態の表2で示した電
圧平衡度のデータは、回転子磁極が上コイル片15側か
ら下コイル片16側に向って回転(図3に示す紙面では
左側から右側へ回転)するものとして算出していた。
【0082】したがって、1相分の電機子巻線14の第
1相帯17および第2相帯18は、上、下コイル片1
5,16や第1、第2相帯ジャンパ線20、21の配置
が図3に示すものと同一で、かつ回転子磁極が下コイル
片16側から上コイル片15側に向って回転すれば、第
6実施形態の表5で示した電圧平衡度のデータとなり、
第3実施形態の表2で示したデータと表6で示したデー
タとを較べた場合、回路1、2の電圧の位相が逆符号に
なる点が異なっている。
【0083】
【表6】
【0084】さて、不平衡電圧が発生し、並列回路1〜
3に循環電流が生じると、循環電流回路は、インピーダ
ンスの主成分がコイルの漏れリアクタンスになり、循環
電流の位相が不平衡電圧の位相に較べて約90°遅れに
なる。このため、不平衡電圧に、定相電圧に対し進み位
相成分が含まれれば誘起される循環電流に定格電圧と同
位相成分が含まれる。
【0085】一般に、発電機等の回転電機は、電圧と電
流とが同位相(力率1)に近い状態で運転されているた
め、循環電流の絶対値が同一であっても、定格電圧と同
位相成分が多く含まれるほど電流との重畳作用により循
環電流損失が大きくなっている。
【0086】このような現象は、表6と表2とを較べて
見るとわかるように、表6で示した最も不平衡電圧の大
きな並列回路1の発生電圧が定格電圧に対して進み位相
になっているため、表2で示した並列回路1の発生電圧
が定格電圧に対して遅れ位相になっている場合に較べ循
環電流損失が大きくなる。
【0087】本実施形態は、このような点を考慮したも
ので、第1相帯17および第2相帯18のそれぞれの接
続側コイルエンド19a側に設けた2本を1組で構成す
る第1相帯ジャンパ線20および第2相帯ジャンパ線2
1を、上コイル片15と下コイル片16との中心CLか
ら下コイル片16側に向う位置に配置するとともに、第
1相帯17の上、下コイル片15,16のそれぞれの回
路番号を巻線口出し部に接続する側から純に、1,2,
3:1,2,3:2,1,3に配置構成し、第2相帯1
8の上、下コイル片15,16のそれぞれの回路番号を
巻線口出し部に接続する側から純に、3,2,1:3,
2,1:3,1,2に配置構成し、回転磁極が上コイル
片15側から下コイル片16側に回って回転するとき、
並列回路1〜3に発生する電圧を位相も含めて表2に示
したデータと同一にするとともに、並列回路1の発生電
圧1の発生電圧を定格電圧に対して遅れ位相にし、循環
電流損失を抑制したものである。
【0088】したがって、本実施形態によれば、回転子
の回転方向によって、それぞれ最も不平衡電圧の大きな
回路の発生電圧が定格電圧に対して遅れ位相になる接続
手段を用いたので、並列回路1〜3の電圧の平衡度が同
一であっても、より一層循環電流損失の少ない回転電機
の電機子巻線を実現することができる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係る回転
電機の電機子巻線は、2つの相帯のそれぞれを9スロッ
トに収容できる3並列回路を備え、各回路の一部が上、
下コイル片間で入れ替えできるジャンパ線を、接続側コ
イルエンド側および反接続側コイルエンド側のうち、い
ずれか一方に設けたので、ジャンパ線の長さと本数とを
削減させつつ、各回路間に発生する電圧の不平衡を抑制
することができる。
【0090】その上、ジャンパ線の長さと本数との削減
により、コイルエンドの寸法の増加を抑え、ジャンパ線
の接続作業を簡素化させ、コイルエンドの組立作業に要
する労力を少なくさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第1実施
形態を示す展開図。
【図2】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第2実施
形態を示す展開図。
【図3】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第3実施
形態を示す展開図。
【図4】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第4実施
形態を示す展開図。
【図5】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第5実施
形態を示す展開図。
【図6】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第6実施
形態を示す展開図。
【図7】本発明に係る回転電機の電機子巻線の第7実施
形態を示す展開図。
【符号の説明】
11 電機子巻線 12 電機子鉄心 13 スロット 14 1相分の電機子巻線 15 上コイル片 16 下コイル片 17 第1相帯 18 第2相帯 19a 接続側コイルエンド 19b 反接続側コイルエンド 20 第1相帯ジャンパ線 20a 第1相帯第1ジャンパ線 20b 第1相帯第2ジャンパ線 20c 第1相帯第3ジャンパ線 20d 第1相帯第4ジャンパ線 20e 第1相帯第5ジャンパ線 20f 第1相帯第6ジャンパ線 20a 第1相帯第1組第1ジャンパ線 20b 第1相帯第1組第2ジャンパ線 20c 第1相帯第2組第1ジャンパ線 20d 第1相帯第2組第2ジャンパ線 20e 第1相帯第3組第1ジャンパ線 20f 第1相帯第3組第2ジャンパ線 20a 第2相帯第1組第1ジャンパ線 20b 第2相帯第1組第2ジャンパ線 20c 第2相帯第2組第1ジャンパ線 20d 第2相帯第2組第2ジャンパ線 20e 第2相帯第3組第1ジャンパ線 20f 第2相帯第3組第2ジャンパ線 20a 第1相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ線 20b 第1相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ線 20a 第1相帯コイルエンド反接続側第1ジャンパ
線 20b 第1相帯コイルエンド反接続側第2ジャンパ
線 20a 第1相帯コイルエンド反接続側第1組第1ジ
ャンパ線 20b 第1相帯コイルエンド反接続側第1組第2ジ
ャンパ線 20c 第1相帯コイルエンド反接続側第2組第1ジ
ャンパ線 20d 第1相帯コイルエンド反接続側第2組第2ジ
ャンパ線 20a 第1相帯コイルエンド接続側第1組第1ジャ
ンパ線 20b 第1相帯コイルエンド接続側第1組第2ジャ
ンパ線 20c 第1相帯コイルエンド反接続側第2組第1ジ
ャンパ線 20d 第1相帯コイルエンド反接続側第2組第2ジ
ャンパ線 20a 第1相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ線 20b 第1相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ線 21 第2相帯ジャンパ線 21a 第2相帯第1ジャンパ線 21b 第2相帯第2ジャンパ線 21c 第2相帯第3ジャンパ線 21d 第2相帯第4ジャンパ線 21e 第2相帯第5ジャンパ線 21f 第2相帯第6ジャンパ線 21a 第2相帯第1ジャンパ線 21b 第2相帯第2ジャンパ線 21c 第2相帯第3ジャンパ線 21d 第2相帯第4ジャンパ線 21e 第2相帯第5ジャンパ線 21f 第2相帯第6ジャンパ線 21a 第2相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ線 21b 第2相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ線 21a 第2相帯コイルエンド反接続側第1ジャンパ
線 21b 第2相帯コイルエンド反接続側第2ジャンパ
線 21a 第2相帯コイルエンド反接続側第1組第1ジ
ャンパ線 21b 第2相帯コイルエンド反接続側第1組第2ジ
ャンパ線 21c 第2相帯コイルエンド反接続側第2組第1ジ
ャンパ線 21d 第2相帯コイルエンド反接続側第2組第2ジ
ャンパ線 21a 第2相帯コイルエンド接続側第1組第1ジャ
ンパ線 21b 第2相帯コイルエンド接続側第1組第2ジャ
ンパ線 21c 第2相帯コイルエンド接続側第2組第1ジャ
ンパ線 21d 第2相帯コイルエンド接続側第2組第2ジャ
ンパ線 21a 第2相帯コイルエンド接続側第1ジャンパ線 21b 第2相帯コイルエンド接続側第2ジャンパ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA07 AA09 BB02 BB07 CA01 CA04 CB02 CB03 CB05 CC03 CC11 CC17 CD02 CD04 CD22 5H604 BB03 CC05 QB01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相2極の2層巻き電機子巻線を備え、
    電機子巻線の各相に3つの並列回路を構成し、各相を第
    1相帯と第2相帯とに区分けした電機子鉄心に形成した
    54個のスロットに上記3つの並列回路のコイルを収容
    させるとともに、各回路のコイルを直列に接続し、直列
    接続のコイルを上コイル片と下コイル片とに区分けし、
    上記第1相帯および第2相帯のそれぞれのコイルに接続
    側コイルエンドおよび反接続側コイルエンドのうち、い
    ずれか一方に少なくとも1本以上のジャンパ線を配置
    し、上記上コイル片と下コイル片との回路番号の配置を
    入れ替える接続構成にしたことを特徴とする回転電機の
    電機子巻線。
  2. 【請求項2】 第1相帯は、反接続側コイルエンド側に
    合計6本の第1相帯ジャンパ線を備えるとともに、上コ
    イル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側から順
    に、1,2,3:1,3,2:3,1,2として配置構
    成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する
    側から順に、1,3,2:3,1,2:3,2,1とし
    て配置構成する一方、第2相帯は、反接続側コイルエン
    ド側に合計6本の第2相帯ジャンパ線を備えるととも
    に、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する側
    から順に、3,2,1:2,3,1:2,1,3として
    配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に接
    続する側から順に、2,3,1:2,1,3:1,2,
    3として配置構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の回転電機の電機子巻線。
  3. 【請求項3】 3相2極の2層巻き電機子巻線を備え、
    電機子巻線の各相に3つの並列回路を構成し、各相を第
    1相帯と第2相帯とに区分けした電機子鉄心に形成した
    54個のスロットに上記3つの並列回路を収容させると
    ともに、各回路のコイルを直列に接続し、直列接続のコ
    イルを上コイル片と下コイル片とに区分けし、上記第1
    相帯および第2相帯のそれぞれのコイルに接続側コイル
    エンドおよび反接続側コイルエンドのうち、いずれか一
    方に2本で1組にした少なくとも1組以上のジャンパ線
    を配置し、上記上コイル片と下コイル片との回路番号の
    配置を入れ替える接続構成したことを特徴とする回転電
    機の電機子巻線。
  4. 【請求項4】 第1相帯は、反接続側コイルエンド側に
    2本を1組とする3組の第1相帯ジャンパ線を備えると
    ともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
    る側から順に、1,2,3:1,3,2:3,1,2と
    して配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部
    に接続する側から順に、1,3,2,:3,1,2:
    3,2,1として配置構成する一方、第2相帯は、反接
    続側コイルエンド側に2本を1組とする3組の第2相帯
    ジャンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を
    巻線口出し部に接続する側から順に、3,2,1;2,
    3,1:2,1,3として配置構成し、下コイル片の回
    路番号を巻線口第し部に接続する側から順に、2,3,
    1:2,1,3:1,2,3として配置構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  5. 【請求項5】 第1相帯は、接続側コイルエンド側に2
    本を1組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えるとと
    もに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する
    側から順に、1,2,3:2,1,3:2,1,3とし
    て配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に
    接続する側から順に、1,2,3,:2,1,3:2,
    1,3として配置構成する一方、第2相帯は、接続側コ
    イルエンド側に2本を1組とする1組の第2相帯ジャン
    パ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線口
    出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,1,
    2:3,1,2として配置構成し、下コイル片の回路番
    号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,1:
    3,1,2:3,1,2として配置構成したことを特徴
    とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  6. 【請求項6】 接続側コイルエンド側に2本を1組とす
    る1組の第1相帯ジャンパ線および第2相帯ジャンパ線
    は、ともに、第1相帯および第2相帯のそれぞれの上コ
    イル片と下コイル片との中心から上コイル片側に向う位
    置に配置したことを特徴とする請求項5に記載の回転電
    機の電機子巻線。
  7. 【請求項7】 第1相帯は、反接続側コイルエンド側に
    2本を1組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えると
    ともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
    る側から順に、1,2,3:1,2,3:1,3,2と
    して配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部
    に接続する側から順に、1,2,3,:1,3,2:
    1,3,2として配置構成する一方、第2相帯は、反接
    続側コイルエンド側に2本を1組とする1組の第2相帯
    ジャンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を
    巻線口出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,
    2,1:2,3,1として配置構成し、下コイル片の回
    路番号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,
    1:2,3,1:2,3,1として配置構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  8. 【請求項8】 第1相帯は、反接続側コイルエンド側に
    2本を1組とする2組の第1相帯ジャンパ線を備えると
    ともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
    る側から順に、1,2,3:1,3,2:3,1,2と
    して配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部
    に接続する側から順に、1,3,2,:3,1,2:
    3,1,2として配置構成する一方、第2相帯は、反接
    続側コイルエンド側に2本を1組とする2組の第2相帯
    ジャンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を
    巻線口出し部に接続する側から順に、3,2,1;2,
    3,1:2,1,3として配置構成し、下コイル片の回
    路番号を巻線口第し部に接続する側から順に、2,3,
    1:2,1,3:2,1,3として配置構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  9. 【請求項9】 第1相帯は、接続側コイルエンド側に2
    本を1組とする2組の第1相帯ジャンパ線を備えるとと
    もに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続する
    側から順に、1,2,3:2,1,3:2,3,1とし
    て配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部に
    接続する側から順に、1,2,3,:2,1,3:2,
    3,1として配置構成する一方、第2相帯は、接続側コ
    イルエンド側に2本を1組とする2組の第2相帯ジャン
    パ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻線口
    出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,1,
    2:1,3,2として配置構成し、下コイル片の回路番
    号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,1:
    3,1,2:1,3,2として配置構成したことを特徴
    とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  10. 【請求項10】 第1相帯は、接続側コイルエンド側に
    2本を1組とする1組の第1相帯ジャンパ線を備えると
    ともに、上コイル片の回路番号を巻線口出し部に接続す
    る側から順に、1,2,3:1,2,3:2,1,3と
    して配置構成し、下コイル片の回路番号を巻線口出し部
    に接続する側から順に、1,2,3,:1,2,3:
    2,1,3として配置構成する一方、第2相帯は、接続
    側コイルエンド側に2本を1組とする1組の第2相帯ジ
    ャンパ線を備えるとともに、上コイル片の回路番号を巻
    線口出し部に接続する側から順に、3,2,1;3,
    2,1:3,1,2として配置構成し、下コイル片の回
    路番号を巻線口第し部に接続する側から順に、3,2,
    1:3,2,1:3,1,2として配置構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の回転電機の電機子巻線。
  11. 【請求項11】 接続側コイルエンド側に2本を1組と
    する1組の第1相帯ジャンパ線および第2相帯ジャンパ
    線は、ともに、第1相帯および第2相帯のそれぞれの上
    コイル片と下コイル片との中心から下コイル片側に向う
    位置に配置したことを特徴とする請求項10に記載の回
    転電機の電機子巻線。
JP2000126376A 2000-04-26 2000-04-26 回転電機の電機子巻線 Pending JP2001309597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126376A JP2001309597A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 回転電機の電機子巻線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126376A JP2001309597A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 回転電機の電機子巻線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001309597A true JP2001309597A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18636167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000126376A Pending JP2001309597A (ja) 2000-04-26 2000-04-26 回転電機の電機子巻線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001309597A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1976097A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 Hitachi, Ltd. Rotary electric machine
JP2008271772A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Hitachi Ltd 回転電機
JP2009501507A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機器の巻線を製作する方法
JP2009100549A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Toshiba Corp 電機子
JP2009183102A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Toshiba Corp 回転電機の電機子巻線
EP1914865A3 (en) * 2006-10-16 2010-04-14 Hitachi, Ltd. Electric rotating machine
WO2010055925A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 株式会社 東芝 回転電機の電機子巻線
JP2012175844A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Hitachi Ltd 回転電機
JP2017063579A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社東芝 回転電機の電機子巻線
JP2017063580A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社東芝 回転電機の電機子巻線
EP2421124A4 (en) * 2009-04-13 2017-04-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature coil of rotating electrical machinery
JPWO2019021408A1 (ja) * 2017-07-27 2020-06-18 三菱電機株式会社 回転電機
EP3869674A1 (en) 2020-02-19 2021-08-25 Mitsubishi Power, Ltd. Rotary electric machine

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009501507A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機器の巻線を製作する方法
US8230578B2 (en) 2005-07-12 2012-07-31 Robert Bosch Gmbh Method for producing a winding of an electrical machine
EP1914865A3 (en) * 2006-10-16 2010-04-14 Hitachi, Ltd. Electric rotating machine
US7750525B2 (en) 2006-10-16 2010-07-06 Hitachi, Ltd. Electric rotating machine
US7911106B2 (en) 2007-03-29 2011-03-22 Hitachi, Ltd. Rotary electric machine
JP2008271772A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Hitachi Ltd 回転電機
EP1976097A2 (en) 2007-03-29 2008-10-01 Hitachi, Ltd. Rotary electric machine
JP2009100549A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Toshiba Corp 電機子
JP2009183102A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Toshiba Corp 回転電機の電機子巻線
WO2010055925A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 株式会社 東芝 回転電機の電機子巻線
US7863794B2 (en) 2008-11-13 2011-01-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature winding of rotating electrical machine
CN101911435A (zh) * 2008-11-13 2010-12-08 株式会社东芝 旋转电机的电枢绕组
JP2010119231A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Toshiba Corp 回転電機の電機子巻線
EP2421124A4 (en) * 2009-04-13 2017-04-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature coil of rotating electrical machinery
JP2012175844A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Hitachi Ltd 回転電機
JP2017063579A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社東芝 回転電機の電機子巻線
US10186923B2 (en) 2015-09-25 2019-01-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature winding of rotating electrical machine
EP3151387A1 (en) * 2015-09-25 2017-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature winding of rotating electrical machine
JP2017063580A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社東芝 回転電機の電機子巻線
CN106849438A (zh) * 2015-09-25 2017-06-13 株式会社东芝 旋转电机的电枢绕组
CN106849439A (zh) * 2015-09-25 2017-06-13 株式会社东芝 旋转电机的电枢绕组
US10128713B2 (en) 2015-09-25 2018-11-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature winding of rotating electrical machine
EP3151388A1 (en) * 2015-09-25 2017-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Armature winding of rotating electrical machine
CN106849439B (zh) * 2015-09-25 2019-06-11 株式会社东芝 旋转电机的电枢绕组
JPWO2019021408A1 (ja) * 2017-07-27 2020-06-18 三菱電機株式会社 回転電機
JP7002546B2 (ja) 2017-07-27 2022-01-20 三菱電機株式会社 回転電機
EP3869674A1 (en) 2020-02-19 2021-08-25 Mitsubishi Power, Ltd. Rotary electric machine
JP2021132450A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 三菱パワー株式会社 回転電機
US11699933B2 (en) 2020-02-19 2023-07-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Rotary electric machine with two-pole rotor and three-phase armature winding

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5385166B2 (ja) 回転電機
AU756060B2 (en) Brushless doubly-fed induction machines employing dual cage rotors
JP4158024B2 (ja) 誘導電動機
JP2000050549A (ja) 回転電機の電機子巻線
JP5193557B2 (ja) 電機子
JP5060325B2 (ja) 回転電機の電機子巻線
JP2001309597A (ja) 回転電機の電機子巻線
JPS5826556A (ja) 半ピッチ捻り型コンデンサ・モ−タ
Rezazadeh et al. Improvement of concentrated winding layouts for six-phase squirrel cage induction motors
JP7292418B2 (ja) 回転電機のステータおよび回転電機
US7812499B2 (en) Armature winding of electric rotating machine, stator of electric rotating machine and electric rotating machine
EP1914865A2 (en) Electric rotating machine
JP3550847B2 (ja) 回転電機の電機子巻線パターン
JP2015091205A (ja) 回転電機
JP2000350396A (ja) 回転電機の巻線方法および回転電機
EP2355307B1 (en) Multi-speed induction motor
CN110959246B (zh) 旋转电机
JP2008271772A (ja) 回転電機
JP4121040B2 (ja) 回転電気装置用の巻線方法とコイル
CN114128092B (zh) 旋转电机的电枢绕组以及旋转电机
US20230396113A1 (en) Stator for a rotating electrical machine
JP2004040910A (ja) 回転電機の電機子巻線
US2773208A (en) Ring winding for electrical machines
JP2024011223A (ja) 回転電機
CA1139345A (en) Multi speed polyphase motor arrangement