JP2001308856A - マルチキャストサービス提供方法及びシステム及び情報配信装置及び無線端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、無線リソースの有効的な利用
が図れると共に、各端末において必要とするマルチキャ
スト情報の配信サービスだけをうけることができるよう
にしたマルチキャストサービス提供方法及びシステムを
提供することである。 【解決手段】上記課題は、情報配信装置から無線区間を
介してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチ
キャスト情報の配信サービスを行うようにしたマルチキ
ャストサービス提供方法において、情報配信装置は、配
信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそ
のマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネル
とをサービスエリア内の全ての無線端末に対して所定の
無線チャネルを用いて報知し、サービスエリア内の各無
線端末は、その報知された無線チャネルにて情報配信装
置からマルチキャスト情報の配信サービスを受けるよう
にしたマルチキャストサービス提供方法及びシステムに
て達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャストサ
ービス提供方法及びシステムに係り、詳しくは、情報配
信装置から無線区間を介してそのサービスエリア内の無
線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを行
うようにしたマルチキャストサービス提供方法及びシス
テムに関する。

【０００２】また、本発明は、上記のようなマルチキャ
ストサービス提供システムに適用される情報配信装置に
関する。

【０００３】更に、本発明は、上記のようなマルチキャ
ストサービス提供方システムに適用される無線端末に関
する。

【０００４】

【従来の技術】近年、有線のネットワークを利用するイ
ンターネットを介して音楽や映像の放送的な配信や、複
数のユーザによる協同作業や遠隔会議を行うマルチキャ
ストアプリケーションの実証が、種々のマルチキャスト
サービスのグループ管理を行うＩＧＭＰ（Internet Gro
up Management Protocol）を利用して行われている。一
方、携帯電話機やＰＨＳ端末などの携帯電話端末や、所
謂ノートパソコンなどの携帯情報端末の普及により、無
線によるマルチキャストサービスの提供に対する需要が
高くなることが想定される。ネットワークのエンドユー
ザのＰＣ端末及び該ＰＣ端末が存在するサブネットのル
ータがＩＧＭＰに対応している場合、伝送路の有線、無
線に関わらず、マルチキャストサービスの提供が可能と
なる。そこで、上記のような無線によるマルチキャスト
サービスの提供を行うシステムとして、例えば、図１１
に示すようなシステムが考えられる。この例は、無線Ｌ
ＡＮのアクセスポイントとなるＩＧＭＰ対応の無線基地
局２０を用いている。この場合、ＩＰネットワークＮＷ
及びルータ３０を介して提供される各種サーバ５１、５
２、５３からのマルチキャスト情報Ａ、Ｂ、Ｃが無線基
地局２０から配信される。

【０００５】例えば、この無線ＬＡＮのサービスエリア
Ｅｓ（LAN）に在圏する無線ＬＡＮ接続用通信機とＰＣ
端末とで構成される無線端末１０（１）、１０（２）、
１０（３）がそれぞれ異なるマルチキャスト情報Ａ、
Ｂ、Ｃを要求すると、無線基地局２０は、その要望され
る全てのマルチキャスト情報Ａ、Ｂ、Ｃをブロードキャ
ストする。そして、各無線端末１０（１）、１０
（２）、１０（３）は、そのブロードキャストされる全
てのマルチキャスト情報Ａ、Ｂ、Ｃを受信することにな
る。そして、各無線端末（ＰＣ端末）において、必要な
マルチキャスト情報が受信された情報から抽出されて利
用される。

【０００６】また、上記のような無線によるマルチキャ
ストサービスの提供するシステムとして、例えば、図１
２に示すようなシステムが考えられる。この例は、既存
のＰＤＣ（Personal Digital Cellular）やＰＨＳのよ
うな公衆網ＮＷに接続された無線基地局２０を用いてマ
ルチキャストサービスを行う構成となっている。この場
合、公衆網ＮＷを介してサーバ５０から提供されるマル
チキャスト情報Ａが無線基地局２０からそのサービスエ
リアＥｓ内に在圏する各無線端末１０（１）、10
（２）、１０（３）に配信される。このマルチキャスト
情報Ａの配信に際して、各無線端末１０（１）、１０
（２）、１０（３）と無線基地局２０との間には、それ
ぞれ独立した送信チャネルが設定される。

【０００７】更に、上記のような無線によるマルチキャ
ストサービスを提供するシステムとして、例えば、図１
３に示すようなシステムが考えられる。この例は、高度
無線呼出しシステム（FLEX-TD）においてマルチキャス
トサービスを行うものである。このシステムでは、無線
基地局２０は、公衆網ＮＷを介して種々のサーバ５１、
５２、５３から提供されるマルチキャスト情報をサービ
スエリア（無線ゾーン）Ｅｓにサービスを希望する無線
端末が在圏するか否かに依存せずに、放送のように各マ
ルチキャスト情報毎に設定された無線チャネルを用いて
送信する。そして、各無線端末１０（１）、１０
（２）、１０（３）は、予め契約したマルチキャスト情
報だけを受信することができる。例えば、無線基地局２
０から放送されるマルチキャスト情報Ａ、Ｂ、Ｃのう
ち、マルチキャスト情報Ａを契約した無線端末１０
（１）は、そのマルチキャスト情報Ａのみを受信し、マ
ルチキャスト情報Ａ及びＣを契約した無線端末１０
（２）は、そのマルチキャスト情報Ａ及びＣのみを受信
し、また、マルチキャスト情報Ｃを契約した無線端末１
０（３）は、そのマルチキャスト情報Ｃのみを受信す
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】図１２に示すように公
衆網ＮＷに接続された無線基地局２０を用いてマルチキ
ャストサービスを行うシステムでは、同一のサービスエ
リアＥｓ内において同一のマルチキャスト情報を送信す
る場合であっても、無線端末毎に独立した無線チャネル
を設定しなければならないため、無線リソースの有効的
な利用が図れない。

【０００９】また、図１１に示すように無線ＬＡＮのサ
ービスエリアＥｓ（LAN）において無線基地局２０がマ
ルチキャスト情報を配信する場合、無線端末毎に独立し
た無線チャネルは設定しないものの、無線基地局２０か
らブロードキャストされる複数のマルチキャスト情報の
混在したデータストリームを各無線端末（携帯電話機と
ＰＣ端末）が受信して保存し、必要な情報のみを抽出し
ている。このため、各無線端末は、大容量のマルチキャ
スト情報を受信した場合には、バッファや処理に高い負
荷がかけられてしまう。

【００１０】更に、図１３に示すような高度無線呼出シ
ステムを利用したマルチキャスト情報の配信システムで
は、各無線端末は契約したマルチキャスト情報のみを受
信することができるが、マルチキャスト情報の受信契約
をした無線端末がサービスエリアＥｓに在圏しない場合
であっても、無線基地局２０はそのマルチキャスト情報
の配信サービスを継続しなければならず、無線リソース
の有効的な利用が図れない。

【００１１】そこで、本発明の第一の課題は、無線リソ
ースの有効的な利用が図れると共に、各端末において必
要とするマルチキャスト情報の配信サービスだけをうけ
ることができるようにしたマルチキャストサービス提供
方法及びシステムを提供することである。

【００１２】また、本発明の第二の課題は、そのような
マルチキャストサービス提供システムに適用される情報
配信装置を提供することである。

【００１３】更に、本発明の第三の課題は、そのような
マルチキャストサービス提供システムに適用される無線
端末を提供することである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、本発明は、請求項１に記載されるように、情報
配信装置から無線区間を介してそのサービスエリア内の
無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービスを
行うようにしたマルチキャストサービス提供方法におい
て、情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト
情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に
用いられる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての
無線端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知し、
サービスエリア内の各無線端末は、その報知された無線
チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配
信サービスを受けるように構成される。

【００１５】このようなマルチキャストサービス提供方
法では、無線端末は、情報配信装置から報知される無線
チャネルを用いてマルチキャスト情報の配信サービスを
受ける。従って、マルチキャスト情報の配信サービスに
用いられる無線チャネルは、情報配信装置から報知され
る無線チャネルだけにすることができ、また、その無線
チャネルにて配信サービスは、その報知された無線チャ
ネルに対応したマルチキャスト情報だけとすることがで
きる。

【００１６】上記情報配信装置から報知されるマルチキ
ャスト情報を識別する情報は、無線端末においてその情
報に基づき提供されるマルチキャスト情報を識別できる
ものであれば、特に限定されず、マルチキャスト情報の
種類や、その提供チャネル（マルチキャストグループア
ドレス）、情報の元始的な提供元となるサーバを特定す
る情報、マルチキャスト情報のタイトルなどであっても
よい。

【００１７】配信サービス中の複数のマルチキャスト情
報を識別する情報とそれぞれのマルチキャスト情報の配
信に用いられる無線チャネルとの関係を間違えなく無線
端末に報知できるという観点から、本発明は、請求項２
に記載されるように、上記マルチキャストサービス提供
方法において、情報配信装置は、配信サービス中のマル
チキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情
報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を管理
し、その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の
全ての無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用い
て報知し、サービスエリア内の各無線端末は、その管理
情報に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サー
ビスを対応する無線チャネルにて情報配信装置から受け
るように構成することができる。

【００１８】現在配信サービス中のマルチキャスト情報
以外の新たなマルチキャスト情報の配信サービスを無線
端末にて受けることができるという観点から、本発明
は、請求項３に記載されるように、上記マルチキャスト
サービス提供方法において、無線端末は、上記管理情報
に含まれないマルチキャスト情報についての配信サービ
スを要求するためのサービス要求信信号を情報配信装置
に送信し、情報配信装置は、無線端末から上記サービス
要求信号を無線端末から受信したときに、該要求に係る
マルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャス
ト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係を
上記管理情報に追加すると共に、該無線チャネルを用い
て該要求に係るマルチキャスト情報の配信サービスを開
始するように構成することができる。

【００１９】情報配信装置において、マルチキャスト情
報配信サービスの提供の継続の必要性が判断できるとい
う観点から、本発明は、請求項４に記載されるように、
上記各マルチキャストサービス提供方法において、情報
配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスの継続
の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサービス
エリア内の全ての無線端末に報知し、無線端末は、情報
配信装置から継続確認信号を受信した際に、マルチキャ
スト情報の配信サービスの継続的に受けるために所定の
応答信号を情報配信装置に送信し、情報配信装置は、上
記継続確認信号を送信した後に上記所定の応答信号を受
信したときに、その問い合わせに係るマルチキャスト情
報の配信サービスを継続するように構成することができ
る。

【００２０】また、配信サービス中のマルチキャスト情
報を希望する無線端末がサービスエリア内に存在しない
場合に、その配信サービスを中止することができるよう
にするという観点から、本発明は、上記マルチキャスト
サービス提供方法において、情報配信装置は、上記継続
確認信号に対して所定時間内にいずれの無線端末からも
その応答信号が受信されない場合に、その問い合わせに
係るマルチキャスト情報の配信サービスを中止するよう
に構成することができる。

【００２１】上記継続確認信号を送信するための無線リ
ソースを有効に使用できるという観点から、本発明は、
請求項６に記載されるように、上記各マルチキャストサ
ービス提供方法において、上記情報配信装置は、上記継
続確認信号を、配信サービス中のマルチキャスト情報を
識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いら
れる無線チャネルと共に、上記所定の無線チャネルを用
いてサービスエリア内の無線端末に報知するように構成
することができる。

【００２２】マルチキャスト情報を識別する情報とその
マルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと
の対応関係を示す管理情報を常に最新のサービス提供状
態に対応したものとすることができるという観点から、
本発明は、請求項７に記載されるように上記各マルチキ
ャストサービス提供方法において、上記情報配信装置
は、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情
報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チ
ャネルとの対応関係を管理し、その対応関係を示す管理
情報をサービスエリア内の全ての無線端末に対して上記
所定の無線チャネルを用いて報知するものであって、上
記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別す
る情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた無
線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除するよ
うに構成することができる。

【００２３】無線端末からのマルチキャスト情報の配信
サービスの受信中止に対して適正に対応することができ
るという観点から、本発明は、請求項８に記載されるよ
うに、上記各マルチキャストサービス提供方法におい
て、無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスを
受けることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装
置に送信し、情報配信装置は、上記受信中止信号を無線
端末から受信したときに、その配信サービスの受信中止
に係るマルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要
性を問い合わせるための継続確認信号をサービスエリア
内の全ての無線端末に報知するように構成することがで
きる。

【００２４】また、上記第一の課題を解決するため、本
発明は、請求項９に記載されるように、情報配信装置か
ら無線区間を介してそのサービスエリア内の無線端末に
対してマルチキャスト情報の配信サービスを行うように
したマルチキャストサービス提供システムにおいて、情
報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報を
識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いら
れる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての無線端
末に対して所定の無線チャネルを用いて報知する報知制
御手段を有し、サービスエリア内の各無線端末は、その
報知された無線チャネルにて情報配信装置からマルチキ
ャスト情報の配信サービスを受けるように構成される。

【００２５】また、上記第二の課題を解決するため、本
発明は、請求項１７に記載されるように、無線区間を介
してそのサービスエリア内の無線端末に対してマルチキ
ャスト情報の配信サービスを行う情報配信装置におい
て、配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情
報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チ
ャネルとをサービスエリア内の全ての無線端末に対して
所定の無線チャネルを用いて報知するための報知制御手
段を有し、サービスエリア内の各無線端末がその報知さ
れた無線チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト
情報の配信サービスを受けられるように構成される。

【００２６】更に、上記第三の課題を解決するため、本
発明は、請求項２５に記載されるように、情報配信装置
から無線区間を介してマルチキャスト情報の配信サービ
スを受ける無線端末において、所定の無線チャネルにて
情報配信装置から送信される当該情報配信装置から配信
サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とその
マルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと
の対応関係を示す管理情報を受信するサービス状況受信
制御手段を有し、該サービス状況受信制御手段により受
信された管理情報に基づいて希望するマルチキャスト情
報の配信サービスを対応する無線チャネルにて情報配信
装置から受けるように構成される。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００２８】本発明の実施の一形態に係るマルチキャス
トサービス提供方法の適用されるシステムは基本的に図
１に示すように構成される。

【００２９】図１において、無線基地局２０は、例え
ば、ＩＰ網を介して提供される情報Ａ（以下、マルチキ
ャスト情報という）をサービスエリアＥｓに在圏する各
無線端末１０に配信する。各無線端末１０（携帯電話
機、通信機能を有するＰＣ端末など）は、無線基地局２
０から配信されるマルチキャスト情報を受信することが
できる。

【００３０】無線端末２０は、例えば、図２に示すよう
に構成される。

【００３１】図２において、この無線基地局２０は、送
受信機２１、マルチキャスト情報格納部２２、ネットワ
ーク制御部２３及び情報配信制御部２４を有している。
送受信機２１は、サービスエリアＥｓ内の各無線端末１
０と無線通信を行う。マルチキャスト情報格納部２２
は、ネットワーク制御部２３がネットワークから受信し
た配信すべきマルチキャスト情報を格納する。情報配信
制御部２４は、マルチキャスト情報格納部２２に格納さ
れたマルチキャスト情報を送受信機２１からサービスエ
リアＥｓ内の各無線端末１０に配信するための制御を実
行する。

【００３２】情報配信制御部２４は、図３に示すような
マルチキャスト情報チャネルテーブルによりマルチキャ
ストサービスの管理を行っている。このマルチキャスト
情報チャネルテーブルには、配信サービスを行っている
マルチキャスト情報チャネルを識別するマルチキャスト
グループアドレスと、各マルチキャスト情報チャネルに
対応したマルチキャスト情報の送信に使用される送信チ
ャネル及び無線基地局２０内で管理される情報チャネル
番号との関係が記述される。

【００３３】配信サービスを行っているマルチキャスト
情報チャネルを識別するマルチキャストグループアドレ
スは、配信サービスの内容を識別しており、例えば、Ｉ
Ｐ（Internet Protocol）ネットワークのマルチキャス
トプロトコルであるＩＧＭＰ（Internet Group Managem
ent Protocol）で使用されるマルチキャストアドレスと
同様のものである。しかし、無線基地局２０がＩＰネッ
トワーク以外のネットワークに接続されている場合、マ
ルチキャストサービスを提供するサーバ及びネットワー
クが識別できるアドレスであれば、マルチキャストグル
ープアドレスとして用いることができる。

【００３４】送信チャネルは、無線基地局２０と各無線
端末１０で識別できるチャネル識別子にて表され、マル
チキャスト情報チャネルに対応したマルチキャスト情報
を送信するためのチャネルを指定する。アクセス方式が
例えば時分割多元接続方式（ＴＤＭＡ）の場合、無線フ
レーム内のタイムスロット番号及び周波数番号によりチ
ャネル識別子が構成される。また、無線チャネルの識別
に周波数やタイムスロットを必要としないシステムや、
他の識別子が必要なシステムもあり得る。このような場
合には、システムに適した識別法に従って無線チャネル
を特定するための識別子を使用すればよい。

【００３５】無線基地局２０と各無線端末との間の無線
区間におけるチャネル割当ての状況に応じて送信チャネ
ルを変更する場合には、このマルチキャスト情報チャネ
ルテーブルの送信チャネルの項の記述が更新される。

【００３６】情報チャネル番号は、無線基地局２０がマ
ルチキャストグループアドレスに対して付与する番号で
ある。この情報チャネル番号は、無線基地局２０のサー
ビスエリアＥｓ内だけでユニークな番号であり、無線端
末１０がハンドオーバ等で他のサービスエリアに移動し
て他の無線基地局への接続切替えがなされた場合には、
新たな接続先の無線基地局にて管理される情報チャネル
番号が用いられる。

【００３７】この情報チャネル番号は、前述したように
マルチキャストグループアドレスに対応しており、無線
基地局２０と各無線端末１０との間のマルチキャスト情
報チャネル、即ち、配信サービスの内容の簡易な識別子
として用いることができる。マルチキャストサービスを
行う無線基地局２０は、例えば、図４に示す手順に従っ
て処理を行う。この処理は、主に無線基地局２０の情報
配信制御部２４にて行われる。

【００３８】無線基地局２０は、マルチキャストサービ
スを行っている状態及びそれを行っていない状態のいず
れかの状態となる。図４において、無線基地局２０がマ
ルチキャストサービス中であるか否かが判定される（Ｓ
１）。マルチキャストサービスが行われている場合（Ｓ
１でＹＥＳ）、そのサービス中のマルチキャスト情報チ
ャネルに関する情報を示すマルチキャスト情報チャネル
テーブル（図３参照）の送信タイミングか否かが監視さ
れ（Ｓ２）、そのタイミングになると、当該マルチキャ
スト情報チャネルテーブルがサービスエリアＥｓ内の全
ての無線端末１０に対して報知される（Ｓ３）。

【００３９】そして、マルチキャストサービス要求信号
がいずれかの無線端末１０から受信されたか否かが判定
される（Ｓ４）。いずれの無線端末１０からもマルチキ
ャストサービス要求信号が受信されない場合（Ｓ４でＮ
Ｏ）、一連の処理が終了する。以後、無線端末１０から
のマルチキャストサービス要求信号を受信しない限り、
上述した処理（Ｓ１〜Ｓ４）が繰返し実行される。その
結果、サービスエリアＥｓ内の各無線端末１０は、無線
基地局２０から送信されるマルチキャスト情報テーブル
を受信することにより、その時点で配信されるサービス
の内容及びそのサービスを受けるための無線チャネルを
知ることができる。

【００４０】上記マルチキャスト情報テーブルの送信
（Ｓ３）は、無線基地局２０にて使用可能な無線チャネ
ルを用いることによってなされる。この使用可能な無線
チャネルとは、無線基地局２０が採用するチャネル割当
て方法に従って決定される無線チャネルであればよい。
このマルチキャスト情報チャネルテーブルの送信に用い
られる無線チャネルは、例えば、止まり木チャネルを用
いて無線基地局２０からサービスエリアＥｓ内の各無線
端末１０に報知される。各無線端末１０は、その報知さ
れた無線チャネルを用いて無線基地局２０からのマルチ
キャスト情報テーブルを受信する。

【００４１】なお、マルチキャスト情報チャネルテーブ
ルを一定間隔の周期で無線基地局２０から送信すること
も可能である。この場合は、送信周期に関する制御情報
も止まり木チャネルを用いて通知することができる。

【００４２】また、マルチキャスト情報チャネルテーブ
ルの送信に用いられる無線チャネルを固定することもで
きる。この場合、無線基地局２０と各無線端末１０との
間で既知の無線チャネルを予め取り決めておけば、止ま
り木チャネルにマルチキャスト情報チャネルの送信に用
いられる無線チャネルの情報を含める必要がない。

【００４３】図４に戻って、無線基地局２０がマルチキ
ャストサービスを行っていな状態（Ｓ１においてＮ
Ｏ）、または、上述した処理（Ｓ１〜Ｓ４）の過程で、
新たにサービスを希望する無線端末からマルチキャスト
サービス要求信号（マルチキャストグループアドレスを
含む）を受信すると（Ｓ４でＹＥＳ）、上記マルチキャ
スト情報チャネルテーブル（図３参照）を参照して要求
に係るマルチキャストグループのサービスが既に行われ
ているか否かが判定される（Ｓ５）。もし、そのサービ
スが既に行われていれば（Ｓ５でＹＥＳ）、一連の処理
を終了し、次にマルチキャストサービス要求信号を受信
するまで、上述した処理（Ｓ１〜Ｓ４）を繰返し実行す
る。

【００４４】一方、その要求に係るサービスがまだなさ
れていない場合（Ｓ５でＮＯ）、その要求に係るマルチ
キャストサービスを特定するマルチキャストグループア
ドレス、そのサービスに用いられる無線チャネル（送信
チャネル）及び情報チャネルが新たにマルチキャスト情
報チャネルテーブルに登録されることにより、当該マル
チキャスト情報チャネルテーブルが更新される（Ｓ
６）。そして、無線基地局２０は、その決められた無線
チャネルを用いて上記要求に係るサービスに対応したマ
ルチキャスト情報の送信を開始する（Ｓ７）。以後、上
述した処理（Ｓ１〜Ｓ４）が繰返し実行される。その過
程で、上記のように更新されたマルチキャスト情報チャ
ネルテーブルが無線基地局２０からサービスエリアＥｓ
内の各無線端末１０に送信される（Ｓ２、Ｓ３）。

【００４５】無線基地局２０が上述したような手順に従
って処理を行ってマルチキャストサービスを行っている
過程で、各無線端末１０は、例えば、図５に示す手順に
従って処理を行う。

【００４６】図５において、無線端末１０は、まず、止
まり木チャネルを受信する（Ｓ１１）。無線基地局２０
は、この止まり木チャネルを用いてシステムに関する各
種制御情報と共に、無線基地局２０がマルチキャストサ
ービスの提供中か否かを表す情報及びマルチキャストサ
ービスの提供中の場合に上記マルチキャスト情報チャネ
ルテーブルの送信に用いられる無線チャネルやその送信
周期などに関する情報を送信している。

【００４７】無線端末１０がマルチキャストサービスの
受信を希望する場合（Ｓ１２でＹＥＳ）、自端末が無線
基地局２０から既に何らかのマルチキャストサービスを
受けているか否かが判定される（Ｓ１３）。自端末がま
だ無線基地局２０からマルチキャストサービスを受けて
いない場合（Ｓ１３でＮＯ）、更に、上記止まり木チャ
ネルにて報知される情報に基づいて無線基地局２０がマ
ルチキャストサービスの提供中であるか否かが判定され
る（Ｓ１４）。無線基地局２０がマルチキャストサービ
スの提供中である場合（Ｓ１４でＹＥＳ）、上記止まり
木チャネルにて報知されたマルチキャスト情報チャネル
テーブルの送信周期に基づいて当該マルチキャスト情報
チャネルテーブルの受信タイミングであるか否かが判定
される（Ｓ１５）。そのタイミングになると、上記止ま
り木チャネルにて報知された無線チャネルを用いて無線
基地局２０から送信されるマルチキャスト情報チャネル
テーブルが受信される（Ｓ１６）。

【００４８】無線端末１０は、このマルチキャスト情報
チャネルテーブルを受信すると、そのマルチキャスト情
報テーブルに自端末で希望するマルチキャスト情報チャ
ネル（マルチキャストグループ）が登録されているか否
かを判定する（Ｓ１７）。この希望するマルチキャスト
情報チャネルが登録されている場合、即ち、希望するマ
ルチキャスト情報チャネルの配信サービスが既に行われ
ている場合（Ｓ１７でＹＥＳ）、無線端末１０は、当該
マルチキャスト情報チャネルテーブルにおいて当該希望
するマルチキャスト情報チャネルに対応した送信チャネ
ルを用いてマルチキャスト情報チャネルの配信情報（マ
ルチキャスト情報）を受信する（Ｓ１８）。

【００４９】上記の処理の過程で、無線端末１０が既に
何らかのマルチキャストサービスを受けている場合（Ｓ
１３でＹＥＳ）、そのサービスを受けつつ、上述した手
順（Ｓ１５〜Ｓ１８）に従って、マルチキャスト情報を
受信するための無線チャネルを用いてその新たな要求に
係るマルチキャスト情報チャネルの配信情報が受信され
る。

【００５０】また、一方、無線基地局２０がマルチキャ
ストサービスの提供中でない場合（Ｓ１４でＮＯ）、ま
たは、無線基地局２０がマルチキャストサービスの提供
中であっても希望するマルチキャスト情報チャネルのサ
ービスを行っていない場合（Ｓ１７でＮＯ）、無線端末
１０は、その希望するマルチキャスト情報チャネルにつ
いてのマルチキャストサービス要求信号を無線基地局２
０に送信し（Ｓ１９）、無線基地局２０がその希望され
るマルチキャスト情報チャネルのサービスを開始するの
を待つ。そして、無線端末１０は、そのマルチキャスト
サービス要求信号により更新された（図４におけるＳ４
〜Ｓ６参照）マルチキャスト情報チャネルテーブルを無
線基地局２０から受信すると（Ｓ１６）、そのマルチキ
ャスト情報チャネルテーブルにて指定される無線チャネ
ル（送信チャネル）を用いて新たなマルチキャスト情報
の配信情報を受信する（Ｓ１７、Ｓ１８）。

【００５１】上記のように、無線端末１０は、止まり木
チャネルを用いて報知される無線チャネルにてマルチキ
ャスト情報チャネルテーブルを無線基地局２０から受信
するようにしているので、無線基地局２０においてマル
チキャスト情報チャネルテーブルを送信すべき無線チャ
ネルを変更しても、無線端末１０は、常にマルチキャス
ト情報チャネルテーブルを受信できる。また、無線基地
局２０においてマルチキャスト情報チャネルの情報（マ
ルチキャスト情報）を送信すべき送信チャネルが変更に
なっても、その変更がマルチキャスト情報チャネルテー
ブルに反映されるので、無線端末１０は、そのマルチキ
ャスト情報チャネルテーブルにて指定された無線チャネ
ルにて希望のマルチキャスト情報チャネルの配信情報を
受信することができる。

【００５２】なお、図５に示す手順に従った処理におい
て、無線端末１０がマルチキャストサービスを希望しな
い場合（Ｓ１２でＮＯ）、そのまま一連の処理は終了す
る。その結果、マルチキャストサービスを特に希望しな
い無線端末１０は、止まり木チャネルを受信する状態を
継続する（Ｓ１１、Ｓ１２）。

【００５３】図４に示す手順に従った無線基地局２０の
処理及び図５に示す手順に従った無線端末１０での処理
により、上記システムでは、マルチキャスト情報は図６
に示すように無線基地局２０から無線端末１０に配信さ
れることになる。即ち、止まり木チャネルで報知される
送信チャネルを用いてマルチキャスト情報チャネルテ
ーブルが無線端末に送信され、更に、そのマルチキャス
ト情報チャネルテーブルに登録された送信チャネルを
用いてそのマルチキャスト情報チャネルテーブルに登録
されたマルチキャスト情報チャネル（マルチキャストグ
ループ）の配信情報が無線端末１０に送信される。

【００５４】上記のようなシステムでは、マルチキャス
トサービスを行う無線基地局２０は、マルチキャストサ
ービスの提供中に、マルチキャスト情報チャネルに対応
したマルチキャスト情報をサービスエリアＥｓ内で受信
している全ての無線端末がそのマルチキャストサービス
の継続を希望しなくなった場合、そのマルチキャストサ
ービスを中止するため、例えば、図７に示す手順に従っ
て処理を行う。

【００５５】図７において、サービス継続確認信号の送
信タイミングであるか否かが判定される（Ｓ２１）。こ
のサービス継続確認信号の送信タイミングであると判定
されると、無線基地局２０からサービス継続確認信号が
サービスエリアＥｓ内の各無線端末１０に送信される
（Ｓ２２）。その後、応答待ち時間が設定されるタイマ
がスタートされる（Ｓ２３）。この状態で、当該タイマ
がタイムアウトしたか否かが判定されつつ（Ｓ２４）、
いずれかの無線端末から当該サービス継続確認信号に対
する応答信号が受信されるか否かが判定される（Ｓ２
５）。ここで、上記タイマのタイムアウト前にいずれか
の無線端末からその応答信号を受信すると、無線基地局
２０は、その応答信号に係るマルチキャスト情報チャネ
ルの配信サービスを継続した状態にする（Ｓ２６）。上
記タイマがタイムアウトするまでの間、無線端末から各
サービスに関するサービス継続確認信号に対する応答信
号を受信する毎に、その応答信号に係るマルチキャスト
情報チャネルの配信サービスを継続した状態にする（Ｓ
２４、Ｓ２５、Ｓ２６）。

【００５６】一方、上記タイマがタイムアウトすると
（Ｓ２４でＹＥＳ）、サービス継続確認信号に対して応
答信号の返送がなかったマルチキャスト情報チャネルの
配信サービスを中止する（Ｓ２７）。そして、この中止
したマルチキャスト情報チャネルに関する情報をマルチ
キャスト情報チャネルテーブル（図３参照）から削除す
ることにより、当該マルチキャスト情報チャネルテーブ
ルの更新を行う（Ｓ２８）。

【００５７】無線基地局２０における上記サービス継続
確認信号の送信は、次のように行うことができる。

【００５８】例えば、止まり木チャネルにおいて、サー
ビスの継続を確認しようとするマルチキャストグループ
アドレスをサービス継続確認信号として記述することが
できる。この場合、無線端末は、止まり木チャネルを該
サービス継続確認信号の送信周期毎に受信することにな
る。

【００５９】また、マルチキャスト情報チャネルテーブ
ルの送信チャネルと同一の送信チャネルを用いてサービ
ス継続確認信号を送信することができる。この場合、マ
ルチキャスト情報チャネルテーブルの送信周期と同一の
周期でサービス継続確認信号が送信される。また、この
場合、図８に示すように、サービス継続確認信号として
のフラグをマルチキャスト情報チャネルテーブルに含め
ることができる。マルチキャスト情報チャネルテーブル
を送信する際に、サービスの継続を確認するタイミング
となるマルチキャストグループに対応したフラグは
「１」にセットされ、そのタイミングでないマルチキャ
ストグループに対応したフラグは「０」にリセットされ
る。

【００６０】更に、マルチキャスト情報テーブルとは独
立に別の無線チャネルを用いてサービス継続確認信号を
送信することもできる。この場合、サービス継続確認信
号の送信周期も独立に設定することが可能であり、例え
ば、止まり木チャネルにて該サービス継続確認信号の送
信チャネルの指定がなされる。

【００６１】上記のようにして無線基地局から送信され
るサービス継続確認信号を受信する各無線端末は、例え
ば、図９に示す手順に従って処理を行う。

【００６２】図９において、サービス確認信号を受信し
たときに（Ｓ３１でＹＥＳ）、現在受けているマルチキ
ャストサービスの継続を希望する場合（Ｓ３２でＹＥ
Ｓ）、無線端末は、ランダムな時間設定が可能なランダ
ムタイマをスタートさせる（Ｓ３３）。そして、そのラ
ンダム時間の設定されたランダムタイマがタイムアウト
すると（Ｓ３４でＹＥＳ）、応答信号を無線基地局２０
に送信する。

【００６３】無線基地局２０から送信されるサービス継
続確認信号が、特定のマルチキャスト情報チャネルに対
しての信号であっても、無線基地局２０がサービス提供
中の全てのマルチキャスト情報チャネルに対しての信号
であっても、応答信号には、サービスを希望する全ての
マルチキャスト情報チャネルを特定するための識別子
（マルチキャストグループアドレスまたは情報チャネル
番号など）が含まれる。

【００６４】更に、マルチキャストサービスを受けてい
る無線端末が積極的にそのサービスの受信を中止する場
合、例えば、図１０に示す手順に従って処理を行う。即
ち、無線基地局２０から送信されるマルチキャスト情報
チャネルに対応したマルチキャスト情報の受信を中断し
（Ｓ４１）、サービス受信中止信号を無線基地局２０に
送信する（Ｓ４２）。このサービス受信中止信号には、
サービスの受信を中止する全てのマルチキャスト情報チ
ャネルを特定する識別子（マルチキャストグループアド
レスまたは情報チャネル番号など）を含む。

【００６５】このようなサービス受信中止信号をいずれ
かの無線端末から受信した無線基地局２０は、そのサー
ビス受信中止信号に含まれる識別子（マルチキャストグ
ループアドレスまたは情報チャネル番号など）で特定さ
れるマルチキャスト情報チャネルについてのサービス継
続確認信号をサービスエリアＥｓ内の各無線端末に送信
し、図７に示す手順に従ってサービス継続の必要性につ
いて確認する。そして、いずれの無線端末からも応答信
号が受信されなければ、無線基地局２０は、そのマルチ
キャスト情報チャネルのサービスを中止する。

【００６６】上述した例において、無線端末１０から無
線基地局２０に送信される制御信号は、サービス要求信
号、応答信号、サービス受信中止信号の３つである。こ
れらの信号は、無線端末の電源投入時、最初に無線基地
局２０にアクセスする際に用いられるランダムアクセス
チャネル、もしくはユニキャスト通信中であればパケッ
ト中のユーザデータや制御情報送信用チャネルを用いて
送信することができる。

【００６７】また、上記の例では、無線基地局２０から
無線端末１０への下り信号のアクセス方式として時分割
多元接続方式（ＴＤＭＡ）を用いたが、符号分割多元接
続方式（ＣＤＭＡ）も、識別子を拡散符号などに代える
だけで同様に適用できる。

【００６８】上記各例において、図４に示すステップＳ
３での処理が報知制御手段に対応し、図５に示すステッ
プＳ１６での処理がサービス状況受信制御手段に対応す
る。また、図３及び図８に示すマルチキャスト情報チャ
ネルテーブルが管理手段に対応する。

【００６９】更に、図５に示すステップＳ１９での処理
がサービス要求手段に対応し、図４に示すステップＳ６
での処理が第一の管理情報更新手段に対応する。また、
図７に示すステップＳ２２での処理がサービス継続確認
手段に対応し、図９に示すステップＳ３５での処理が応
答信号送信制御手段に対応し、図７に示すステップＳ２
６での処理がサービス継続制御手段に対応する。また、
図７に示すステップＳ２７での処理がサービス中止制御
手段に対応する。図７に示すステップＳ２８での処理が
第二の管理情報更新手段に対応する。更にまた、図１０
に示すステップＳ４２での処理が中止制御手段に対応す
る。

【００７０】

【発明の効果】以上、説明してきたように、請求項１乃
至１６記載の本願発明に係るマルチキャストサービス提
供方法及びシステムによれば、マルチキャスト情報の配
信サービスに用いられる無線チャネルは、情報配信装置
から報知される無線チャネルだけにすることができ、ま
た、その無線チャネルにて配信サービスは、その報知さ
れた無線チャネルに対応したマルチキャスト情報だけと
することができる。従って、無線リソースの有効的な利
用が図れると共に、各端末において必要とするマルチキ
ャスト情報の配信サービスだけを受けることができるよ
うになる。

【００７１】また、請求項１７乃至２４記載の本願発明
によれば、そのようなマルチキャストサービス提供シス
テムに適用される情報配信装置を提供することができ
る。

【００７２】更に、請求項２５乃至２８記載の本願発明
によれば、そのようなマルチキャストサービス提供シス
テムに適用される無線端末を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態に係るマルチキャストサ
ービス提供方法の提供されるシステムの基本構成の一例
を示す図である。

【図２】図１に示すシステムにおける無線基地局の構成
例を示すブロック図である。

【図３】無線基地局からサービス提供のなされているマ
ルチキャスト情報チャネルを管理するためのマルチキャ
スト情報チャネルテーブルの構成例を示す図である。

【図４】サービス提供を行う無線基地局での処理手順の
一例を示すフローチャートである。

【図５】無線基地局からサービス提供を受ける無線端末
での処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図６】無線基地局がマルチキャストサービスを行う際
に送信する各種情報とその送信チャネルとの関係の一例
を示す図である。

【図７】無線基地局が無線端末でのサービス継続を確認
するための処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。

【図８】サービス継続信号をマルチキャスト情報チャネ
ルテーブルと同一チャネルにて送信する場合のマルチキ
ャスト情報チャネルテーブルの構成例を示す図である。

【図９】無線端末がサービス継続を希望することを無線
基地局に通知するための処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。

【図１０】無線端末がマルチキャスト情報の受信を中止
する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図１１】無線区間に適用した従来のマルチキャストサ
ービス提供システムの第一の例を示す図である。

【図１２】無線区間に適用した従来のマルチキャストサ
ービス提供システムの第二の例を示す図である。

【図１３】無線区間に適用した従来のマルチキャストサ
ービス提供システムの第三の例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 無線端末 ２０ 無線基地局 ２１ 送受信機 ２２ マルチキャスト情報格納部 ２３ ネットワーク制御部 ２４ 情報配信制御部

フロントページの続き (72)発明者 佐藤 嬉珍 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 梅田 成視 東京都千代田区永田町二丁目11番１号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 Ｆターム(参考） 5K030 GA08 HB11 JL01 JT09 LD04 LD07 5K033 BA13 CB13 DA19 5K067 AA11 BB04 BB21 CC04 CC14 DD19 DD24 DD34 EE02 EE10 EE22 FF02 HH23 LL05

Claims (28)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報配信装置から無線区間を介してそのサ
   ービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報
   の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービ
   ス提供方法において、 情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報
   を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用い
   られる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての無線
   端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知し、 サービスエリア内の各無線端末は、その報知された無線
   チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配
   信サービスを受けるようにしたマルチキャストサービス
   提供方法。
2. 【請求項２】請求項１記載のマルチキャストサービス提
   供方法において、 情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報
   を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用い
   られる無線チャネルとの対応関係を管理し、 その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全て
   の無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報
   知し、 サービスエリア内の各無線端末は、その管理情報に基づ
   いて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応
   する無線チャネルにて情報配信装置から受けるようにし
   たマルチキャストサービス提供方法。
3. 【請求項３】請求項２記載のマルチキャストサービス提
   供方法において、 無線端末は、上記管理情報に含まれないマルチキャスト
   情報についての配信サービスを要求するためのサービス
   要求信信号を情報配信装置に送信し、 情報配信装置は、無線端末から上記サービス要求信号を
   無線端末から受信したときに、該要求に係るマルチキャ
   スト情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配
   信に用いられる無線チャネルとの対応関係を上記管理情
   報に追加すると共に、 該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャスト情
   報の配信サービスを開始するようにしたマルチキャスト
   サービス提供方法。
4. 【請求項４】請求項１乃至３いずれか記載のマルチキャ
   ストサービス提供方法において、 情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスの
   継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサー
   ビスエリア内の全ての無線端末に報知し、 無線端末は、情報配信装置から継続確認信号を受信した
   際に、マルチキャスト情報の配信サービスを継続的に受
   けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信し、 情報配信装置は、上記継続確認信号を送信した後に上記
   所定の応答信号を受信したときに、その問い合わせに係
   るマルチキャスト情報の配信サービスを継続するように
   したマルチキャストサービス提供方法。
5. 【請求項５】請求項４記載のマルチキャストサービス提
   供方法において、 情報配信装置は、上記継続確認信号に対して所定時間内
   にいずれの無線端末からもその応答信号が受信されない
   場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配
   信サービスを中止するようにしたマルチキャストサービ
   ス提供方法。
6. 【請求項６】請求項４または５記載のマルチキャストサ
   ービス提供方法において、 上記情報配信装置は、上記継続確認信号を、配信サービ
   ス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチ
   キャスト情報の配信に用いられる無線チャネルと共に、
   上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリア内の無
   線端末に報知するようにしたマルチキャストサービス提
   供方法。
7. 【請求項７】請求項４乃至６いずれか記載のマルチキャ
   ストサービス提供方法において、 上記情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト
   情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に
   用いられる無線チャネルとの対応関係を管理し、その対
   応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線
   端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知する
   ものであって、 上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別
   する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた
   無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除する
   ようにしたマルチキャストサービス提供方法。
8. 【請求項８】請求項４乃至７いずれか記載のマルチキャ
   ストサービス提供方法において、 無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスを受け
   ることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装置に
   送信し、 情報配信装置は、上記受信中止信号を無線端末から受信
   したときに、その配信サービスの受信中止に係るマルチ
   キャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わ
   せるための継続確認信号をサービスエリア内の全ての無
   線端末に報知するようにしたマルチキャストサービス提
   供方法。
9. 【請求項９】情報配信装置から無線区間を介してそのサ
   ービスエリア内の無線端末に対してマルチキャスト情報
   の配信サービスを行うようにしたマルチキャストサービ
   ス提供システムにおいて、 情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報
   を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用い
   られる無線チャネルとをサービスエリア内の全ての無線
   端末に対して所定の無線チャネルを用いて報知する報知
   制御手段を有し、 サービスエリア内の各無線端末は、その報知された無線
   チャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配
   信サービスを受けるようにしたマルチキャストサービス
   提供システム。
10. 【請求項１０】請求項９記載のマルチキャストサービス
    提供システムにおいて、 情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト情報
    を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用い
    られる無線チャネルとの対応関係を管理する管理手段を
    有し、 その対応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全て
    の無線端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報
    知し、 サービスエリア内の各無線端末は、その管理情報に基づ
    いて希望するマルチキャスト情報の配信サービスを対応
    する無線チャネルにて情報配信装置から受けるするよう
    にしたマルチキャストサービス提供システム。
11. 【請求項１１】請求項１０記載のマルチキャストサービ
    ス提供システムにおいて、 無線端末は、上記管理情報に含まれないマルチキャスト
    情報についての配信サービスを要求するためのサービス
    要求信号を情報配信装置に送信するサービス要求手段を
    有し、 情報配信装置は、上記サービス要求信号を無線端末から
    受信したときに、該要求に係るマルチキャスト情報を識
    別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられ
    る無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加する
    第一の管理情報更新手段を有し、 該第一の管理情報更新手段による管理情報の更新と共
    に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャス
    ト情報の配信サービスを開始するようにしたマルチキャ
    ストサービス提供システム。
12. 【請求項１２】請求項９乃至１１いずれか記載のマルチ
    キャストサービス提供システムにおいて、 情報配信装置は、マルチキャスト情報の配信サービスの
    継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサー
    ビスエリア内の全ての無線端末に報知するサービス継続
    確認手段を有し、 無線端末は、情報配信装置から継続確認信号を受信した
    際に、マルチキャスト情報の配信サービスの継続的に受
    けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信する応
    答信号送信制御手段を有し、 更に、情報配信装置は、上記サービス継続確認手段によ
    り上記継続確認信号を送信した後に上記所定の応答信号
    を受信したときに、その問い合わせに係るマルチキャス
    ト情報の配信サービスを継続するサービス継続制御手段
    を有するマルチキャストサービス提供システム。
13. 【請求項１３】請求項１２記載のマルチキャストサービ
    ス提供システムにおいて、 情報配信装置は、上記継続確認信号に対して所定時間内
    にいずれの無線端末からもその応答信号が受信されない
    場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト情報の配
    信サービスを中止するサービス中止制御手段を有するマ
    ルチキャストサービス提供システム。
14. 【請求項１４】請求項１２または１３記載のマルチキャ
    ストサービス提供システムにおいて、 上記サービス継続確認手段は、上記継続確認信号を、配
    信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそ
    のマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネル
    と共に、上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリ
    ア内の無線端末に報知するようにしたマルチキャストサ
    ービス提供システム。
15. 【請求項１５】請求項１２乃至１４いずれか記載のマル
    チキャストサービス提供システムにおいて、 上記情報配信装置は、配信サービス中のマルチキャスト
    情報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に
    用いられる無線チャネルとの対応関係を管理し、その対
    応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線
    端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知する
    ものであって、 上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別
    する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた
    無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除する
    第二の管理情報更新手段を有するマルチキャストサービ
    ス提供システム。
16. 【請求項１６】請求項１２乃至１５いずれか記載のマル
    チキャストサービス提供システムにおいて、 無線端末は、マルチキャスト情報の配信サービスを受け
    ることを中止する際に、受信中止信号を情報配信装置に
    送信する中止制御手段を有し、 情報配信装置のサービス継続確認手段は、上記受信中止
    信号を無線端末から受信したときに、その配信サービス
    の受信中止に係るマルチキャスト情報の配信サービスの
    継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号をサー
    ビスエリア内の全ての無線端末に報知するようにしたマ
    ルチキャストサービス提供システム。
17. 【請求項１７】無線区間を介してそのサービスエリア内
    の無線端末に対してマルチキャスト情報の配信サービス
    を行う情報配信装置において、 配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報と
    そのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネ
    ルとをサービスエリア内の全ての無線端末に対して所定
    の無線チャネルを用いて報知するための報知制御手段を
    有し、 サービスエリア内の各無線端末がその報知された無線チ
    ャネルにて情報配信装置からマルチキャスト情報の配信
    サービスを受けられるようにした情報配信装置。
18. 【請求項１８】請求項１７記載の情報配信装置におい
    て、 配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報と
    そのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネ
    ルとの対応関係を管理する管理手段を有し、 上記報知制御手段は、該管理手段にて管理される当該対
    応関係を示す管理情報をサービスエリア内の全ての無線
    端末に対して上記所定の無線チャネルを用いて報知する
    ようにした情報配信装置。
19. 【請求項１９】請求項１８記載の情報配信装置におい
    て、 上記管理手段は、配信サービスを行っていないマルチキ
    ャスト情報に関するサービス要求信号を無線端末から受
    信したときに、上記管理手段にて管理される該要求に係
    るマルチキャスト情報を識別する情報とそのマルチキャ
    スト情報の配信に用いられる無線チャネルとの対応関係
    を上記管理情報に追加する第一の管理情報更新制御手段
    を有し、 該第一の管理情報更新制御手段による管理情報の更新と
    共に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャ
    スト情報の配信サービスが開始されるようにした情報配
    信装置。
20. 【請求項２０】請求項１７乃至１９いずれか記載の情報
    配信装置において、 マルチキャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問
    い合わせるための継続確認信号をサービスエリア内の全
    ての無線端末に報知するサービス継続確認手段と、 上記サービス継続確認手段により上記継続確認信号を送
    信した後に上記所定の応答信号を受信したときに、その
    問い合わせに係るマルチキャスト情報の配信サービスを
    継続するサービス継続制御手段を有する情報配信装置。
21. 【請求項２１】請求項２０記載の情報配信装置におい
    て、 該サービス継続確認手段による継続確認信号に対して所
    定時間内にいずれの無線端末からもその応答信号が受信
    されない場合に、その問い合わせに係るマルチキャスト
    情報の配信サービスを中止するサービス中止制御手段を
    有する情報配信装置。
22. 【請求項２２】請求項２０または２１記載の情報配信装
    置において、 上記サービス継続確認手段は、上記継続確認信号を、配
    信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報とそ
    のマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネル
    と共に、上記所定の無線チャネルを用いてサービスエリ
    ア内の無線端末に報知するようにした情報配信装置。
23. 【請求項２３】請求項２０乃至２２記載の情報配信装置
    において、 配信サービス中のマルチキャスト情報を識別する情報と
    そのマルチキャスト情報の配信に用いられる無線チャネ
    ルとの対応関係を管理する上記管理手段を有し、該管理
    手段にて管理される当該対応関係を示す管理情報をサー
    ビスエリア内の全ての無線端末に対して上記所定の無線
    チャネルを用いて報知するものであって、 上記配信サービスを中止するマルチキャスト情報を識別
    する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられた
    無線チャネルとの対応関係を上記管理情報から削除する
    第二の管理情報更新制御手段を有する情報配信装置。
24. 【請求項２４】請求項２０乃至２３いずれか記載の情報
    配信装置において、 上記サービス継続確認手段は、マルチキャスト情報の配
    信サービスを受ける無線端末から当該配信サービスを受
    けることの中止を表す受信中止信号を受信したときに、
    その配信サービスの受信中止に係るマルチキャスト情報
    の配信サービスの継続の必要性を問い合わせるための継
    続確認信号をサービスエリア内の全ての無線端末に報知
    するようにした情報配信装置。
25. 【請求項２５】情報配信装置から無線区間を介してマル
    チキャスト情報の配信サービスを受ける無線端末におい
    て、 所定の無線チャネルにて情報配信装置から送信される当
    該情報配信装置から配信サービス中のマルチキャスト情
    報を識別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用
    いられる無線チャネルとの対応関係を示す管理情報を受
    信するサービス状況受信制御手段を有し、 該サービス状況受信制御手段により受信された管理情報
    に基づいて希望するマルチキャスト情報の配信サービス
    を対応する無線チャネルにて情報配信装置から受けるよ
    うにした無線端末。
26. 【請求項２６】請求項２５記載の無線端末において、 上記管理情報に含まれないマルチキャスト情報について
    の配信サービスを要求するためのサービス要求信信号を
    情報配信装置に送信するサービス要求手段を有し、 情報配信装置が、上記サービス要求信号を無線端末から
    受信したときに、該要求に係るマルチキャスト情報を識
    別する情報とそのマルチキャスト情報の配信に用いられ
    る無線チャネルとの対応関係を上記管理情報に追加と共
    に、該無線チャネルを用いて該要求に係るマルチキャス
    ト情報の配信サービスを開始できるようにした無線端
    末。
27. 【請求項２７】請求項２５または２６記載の無線端末に
    おいて、 情報配信装置からマルチキャスト情報の配信サービスの
    継続の必要性を問い合わせるための継続確認信号を受信
    した際に、マルチキャスト情報の配信サービスを継続的
    に受けるために所定の応答信号を情報配信装置に送信す
    る応答信号送信制御手段を有する無線端末。
28. 【請求項２８】請求項２７記載の無線端末において、 マルチキャスト情報の配信サービスを受けることを中止
    する際に、受信中止信号を情報配信装置に送信する中止
    制御手段を有し、 情報配信装置が、上記受信中止信号を無線端末から受信
    したときに、その配信サービスの受信中止に係るマルチ
    キャスト情報の配信サービスの継続の必要性を問い合わ
    せるための継続確認信号をサービスエリア内の全ての無
    線端末に報知できるようにした無線端末。