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JP2001305907A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001305907A
JP2001305907A JP2000120357A JP2000120357A JP2001305907A JP 2001305907 A JP2001305907 A JP 2001305907A JP 2000120357 A JP2000120357 A JP 2000120357A JP 2000120357 A JP2000120357 A JP 2000120357A JP 2001305907 A JP2001305907 A JP 2001305907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
image
intermediate transfer
cleaning
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000120357A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sugiyama
尚樹 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000120357A priority Critical patent/JP2001305907A/ja
Publication of JP2001305907A publication Critical patent/JP2001305907A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写方式の画像形成装置において、クリ
ーニング後の被塗布部材表面に潤滑剤を塗布した後この
潤滑剤を均すことによって、虫喰い、画像ボケ、ボソツ
キ等の異常画像のない良好な転写画像を得ることができ
るようにする。 【解決手段】 上記ブラシローラ82による潤滑剤塗布
位置の上流側の感光体ベルト表面1にクリーニングブレ
ード15aを当接させ、かつ、下流側の感光体ベルト表
面に潤滑剤均しブレード85を当接させる。これによっ
て、クリーニングブレードによって残留トナーが除去さ
れ、クリーンな状態となった感光体ベルト表面に、潤滑
剤が塗布され、その後潤滑剤の表面が均されて、厚みの
均一な潤滑剤の層となる。これにより、虫喰い、画像ボ
ケ、ボソツキ等の異常画像の発生を防止することができ
ると共に、ブラシローラの塗布機能も長期に渡って維持
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体上に形成されるトナー像を中間転写体に一次転
写し、該中間転写体上のトナー像を転写材に二次転写す
る中間転写方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、像
担持体に順次形成した複数のトナー像を、無端移動する
中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、この中間
転体上の一次転写画像(トナー像)を転写材に一括して
二次転写する中間転写方式の画像形成装置が知られてい
る。この中間転写方式を用いた画像形成装置は、近年、
小型化を図るという点や最終的に顕像が転写される転写
材の種類の制約が少ないという点で有利であるため、特
にカラー画像形成装置として用いられる傾向にある。
【0003】このような画像形成装置においては、各色
トナー像の一次転写時及び二次転写時における転写不良
を防止するために、像担持体や中間転写体の表面に潤滑
剤を塗布してトナーとの付着力を低減させる技術が既に
知られている。
【0004】そして、本出願人は先に、塗布ブラシを固
形の潤滑剤(以下、固形潤滑剤という)に接触させたま
ま回転させ、塗布ブラシ上に潤滑剤を転移させて像担持
体や中間転写体等の被塗布部材表面に塗布する方法を提
案している(特開平6−332324号公報、特開平1
0−254295号公報参照)。これによって、被塗布
部材表面のトナーに対する静止摩擦係数μsを低下さ
せ、トナー像を被転写材側に良好に転写できるようにし
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、潤滑剤を塗
布しても、トナー像の転写が良好に行われず、所謂「虫
喰い」と呼ばれる画像部での中抜けや、所謂「画像ボ
ケ」とばれる画像部のトナー付着不足や、所謂「ボソツ
キ」と呼ばれるぼそついた画像など、種々の異常画像が
あることが分かった。
【0006】ここで、上記被塗布部材表面には、トナー
像を転写した後にもトナーが残留しているため、残留ト
ナーのクリーニングも行う必要がある。そして、転写後
に行う潤滑剤の塗布と残留トナーのクリーニングとの2
つの工程の被塗布部材上での位置関係は、以下の2つの
パターンが考えられる。即ち、潤滑剤塗布が先でクリー
ニングが後となる塗布後クリーニングの関係と、クリー
ニングが先で潤滑剤塗布が後となるクリーニング後塗布
の関係の2つのパターンである。それぞれのパターンに
よって、異常画像発生のメカニズムが異なるため、以下
にパターンごとに分けて説明する。
【0007】先ず、塗布後クリーニングのパターンにお
ける、異常画像発生のメカニズムを説明する。図4は、
上記塗布後クリーニングの構成を有する潤滑剤塗布部近
傍の部分拡大図である。この図に示すように、像担持体
又は中間転写体である被塗布ベルト1表面には塗布部材
としての塗布ブラシ80が当接するよう設けられてお
り、被塗布ベルト1の表面移動方向下流側でクリーニン
グブレード15aが当接されている。これによって、被
塗布ベルト1表面には塗布ブラシ80によって潤滑剤が
塗布された後、クリーニングブレード15aで表面がク
リーニングされる。このような塗布後クリーニングの場
合、除去されずにトナーが残留している状態の被塗布部
材表面に潤滑剤を塗布することになる。ここで、もとも
と被塗布部材表面に担持していた画像のうち文字部にあ
たる部分は、転写材への転写後にも被塗布部材表面に残
留トナーが多く存在し、文字部以外の部分は、実質的に
は残留トナーは存在していないものである。そして、残
留トナーの付着量が多いところからは、そのトナーと共
に多量の潤滑剤が塗布ブラシ及びクリーニング位置にお
けるクリーニングブレードなどによって掻き取られるた
め、クリーニング位置を通過後の被塗布部材表面におけ
る潤滑剤の塗布量に偏りが生じてしまう。特に同一画像
を連続して出力した場合には、被塗布部材表面のうち残
留トナーの多い部分が常に同じであるため、このような
偏りが顕著となる。また、塗布ブラシ等の塗布部材に残
留トナーが付着するため、塗布ブラシが汚れてしまい、
長期に渡って潤滑剤を均一に塗布し続けることが困難に
なってくる。そして、被塗布部材表面に均一な潤滑剤層
が形成できないと、表面の静止摩擦係数μsに偏りが生
じたり、トナーを転写するために十分低い値にならなか
ったりして転写ムラが生じ、虫喰い、画像ボケ、ボソツ
キ等の異常画像となってしまうのである。
【0008】次に、クリーニング後塗布のパターンにお
ける、異常画像発生のメカニズムを説明する。図5は、
上記クリーニング後塗布の構成を有する潤滑剤塗布部近
傍の部分拡大図である。この図に示すように、像担持体
又は中間転写体である被塗布ベルト1表面には塗布部材
としての塗布ブラシ80が当接するよう設けられてお
り、被塗布ベルト1の表面移動方向上流側でクリーニン
グブレード15aが当接されている。これによって、被
塗布ベルト1表面はクリーニングブレード15aでクリ
ーニングされた後、塗布ブラシ80によって潤滑剤が塗
布される。このようなクリーニング後塗布を行えば、塗
布後の潤滑剤が塗布ブラシ及びクリーニングブレードで
掻き取られることがないので、前記の塗布後クリーニン
グの構成での不具合は防止できる。しかし、潤滑剤が塗
布された被塗布部材表面がそのまま転写位置に進入して
転写が行われると、表面の静止摩擦係数μsが適正範囲
にあるにも関わらず異常画像が発生してしまうことが分
かった。これは、潤滑剤の粒子は塗布しただけで均一な
層となるほど細かくないため、被塗布部材表面で層厚に
ムラが生じ、これがトナーの転写性に影響を及ぼしてし
まうからであるということが判った。被塗布部材表面に
均一な潤滑剤層が形成できないと、表面の静止摩擦係数
μsが均一にならなかったり、トナーを転写するために
十分低い値にならなかったりして転写ムラが生じ、虫喰
い、画像ボケ、ボソツキ等の異常画像となってしまうの
である。
【0009】ここで、先に本出願人は、特開平7−29
5451号公報及び特開平10−260614号公報に
おいて、被塗布部材に対して潤滑剤を均一に塗布できる
ようにしたものを提案している。これらのうち、上記特
開平10−260614号公報は、潤滑剤を塗布するた
めの塗布ブラシの毛の密度を高めることによって、像担
持体への潤滑剤の均一塗布を可能にしたものである。ま
た、上記特開平7−295451号公報は、潤滑剤担持
部材に担持されている潤滑剤の量を潤滑剤担持部材上で
均一化した後、被担持部材に塗布することによって、潤
滑剤の均一塗布を可能にしたものである。しかしなが
ら、上記特開平10−260614号公報では、潤滑剤
の塗布後に被担持部材表面のクリーニングを行うように
なっているため、塗布ブラシへの残留トナーの付着を完
全に防止することはできない。また、上記特開平7−2
95451号公報は、潤滑剤が塗布された被担持部材の
クリーニング性能を向上させる目的で潤滑剤の均一塗布
を行うもので、転写画像上の上記不具合を防止するため
のものではなく、かつ効果としても上記不具合が防止で
きるとは記載されていなかった。
【0010】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、中間転写方式の画像形
成装置において、転写画像に虫喰い、画像ボケ、ボソツ
キ等の異常画像のない良好な転写画像を得ることができ
る画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、無端移動する表面にト
ナー像を担持する像担持体と、無端移動する表面を有し
該像担持体との対向位置で該像担持体上のトナー像が一
次転写されることによって該トナー像を担持する中間転
写体とを有し、該中間転写体上に担持するトナー像を転
写材に二次転写する画像形成装置において、上記像担持
体と上記中間転写体の少なくとも一方の表面のトナー像
を担持する前のトナー像未担持領域に対して、潤滑剤を
塗布する潤滑剤塗布手段と、該潤滑剤が塗布される前の
被塗布部材表面をクリーニングするクリーニング手段
と、該潤滑剤塗布手段によって塗布した潤滑剤を該被塗
布表面上で均一に均す潤滑剤均し手段とを設けたことを
特徴とするものである。
【0012】請求項1の画像形成装置においては、像担
持体と中間転写体との少なくとも一方の表面において、
トナー像を担持する前のトナー像未担持領域で、クリー
ニング手段によって表面に残留した残留トナー等を除去
した後、潤滑剤塗布手段で潤滑剤を塗布する。これによ
って、残留トナー等の異物付着のない被塗布部材表面に
潤滑剤の塗布を行う。その後、塗布した潤滑剤を潤滑剤
均し手段により表面を均一に均す。これによって、残留
トナーのクリーニングを行った後に潤滑剤の塗布を行う
場合でも、塗布した潤滑剤の均一な層を形成することが
できる。
【0013】また、請求項2の画像形成装置は、請求項
1の画像形成装置において、上記潤滑剤塗布手段とし
て、被塗布部材表面に当接し該被塗布部材表面に潤滑剤
を塗布するブラシ状部材を用いたことを特徴とするもの
である。
【0014】請求項2の画像形成装置においては、潤滑
剤を塗布するために、構成が容易で安価な塗布ブラシを
用いる。本発明においては、残留トナー等の異物付着の
ない被塗布部材表面にブラシ状部材を当接させて潤滑剤
の塗布を行うことができるので、ブラシ状部材に残留ト
ナー等の異物が付着することなく、長期にわたって潤滑
剤を良好に塗布することが可能となる。
【0015】請求項3の画像形成装置は、請求項1又は
2の画像形成装置において、上記潤滑剤均し手段とし
て、潤滑剤均しブレードを用いたことを特徴とするもの
である。
【0016】請求項3の画像形成装置においては、被塗
布部材表面に塗布された潤滑剤を、この表面にトナー像
を担持させる前にブレードで均一に均し、潤滑剤の均一
な層を確実に形成できるようにする。
【0017】請求項4の画像形成装置は、請求項3の画
像形成装置において、上記潤滑剤均しブレードを、弾性
体から構成したことを特徴とするものである。
【0018】請求項4の画像形成装置においては、被塗
布部材表面に塗布された潤滑剤を弾性体の潤滑剤均しブ
レードで均し、潤滑剤均しブレードが予期せず被塗布部
材表面に接触しても被塗布部材表面への衝撃を潤滑剤均
しブレードが吸収するようにする。また、もともと被塗
布部材表面に潤滑剤均しブレードを接触させた状態で配
置する場合においては、被塗布部材表面と潤滑剤均しブ
レードとの相対移動によって被塗布部材表面が受ける衝
撃を潤滑剤均しブレードが吸収する。
【0019】請求項5の画像形成装置は、請求項1、
2、3、又は4の画像形成装置において、上記像担持体
表面の静止摩擦係数をα、上記中間転写体表面の静止摩
擦係数をβ、上記転写材表面の静止摩擦係数をγとし、
α、β、γの関係が、 α≦β≦γ と、なるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、表面の静止摩擦係数μsは、大き
いほどトナーの付着力が大きくなる。そして、トナーの
付着力が小さい面から大きい面へトナー像を転写する場
合には、転写性が損なわれることはない。逆に、トナー
の付着力が大きい面から小さい面へトナー像を転写する
場合には、トナーが転移されずに転写元に残留したりト
ナーが逆転写されたりして、転写不良が発生しやすくな
る。
【0021】請求項5の画像形成装置においては、トナ
ー像が像担持体表面から中間転写体表面へ、中間転写体
表面から転写材表面へと順次転写されていく構成におい
て、転写元の表面静止摩擦係数μsが転写先の表面静止
摩擦係数μs以下となるようにする。これによって、表
面の静止摩擦係数μsの大きい側から小さい側にトナー
像を転写することによるトナー像の転写不良を防止す
る。この画像形成装置においては、表面の静止摩擦係数
を上記関係になるようにするために、像担持体と中間転
写体のうち少なくとも一方の表面に潤滑剤を塗布し、塗
布した潤滑剤を均一な層状に形成できるので、転写性を
確実に向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置とし
てのカラー複写機に適用した実施形態について説明す
る。まず、本実施形態にかかるカラー複写機の概略構成
および動作について説明する。図1は本実施形態に係る
カラー複写機全体の概略構成図である。図1において、
像担持体としてのベルト状感光体(以下「感光体ベル
ト」と称する)1が、回動ローラ2、3との間に架設さ
れ、回動ローラ2、3の駆動により図中矢印A方向(時
計方向)に回転される。また、感光体ベルト1の周囲に
は、感光体表面を均一に帯電する帯電手段としての帯電
装置4、除電ランプ、静電潜像形成用の露光装置として
のレーザ書き込みユニット5、感光体ベルト用クリーニ
ングユニット15、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の
現像剤(以下、トナーと称する)をそれぞれ収容した4
個の現像ユニットを一体的に備えたリボルバ現像装置6
等が配設されている。リボルバ現像装置6は、円周上9
0度の回転により、上記現像ユニットの選択を行う機構
を有している。
【0023】上記レーザ書き込みユニット5は、それぞ
れ図示を省略した半導体レーザ、駆動モータで回転駆動
されたポリゴンミラー、f−θレンズ及びミラーがユニ
ットケースの中に収められ、装置本体の下部に組み込ま
れている。
【0024】上記感光体ベルト1の上側の回動ローラ3
への巻き付き部分には、該部分と接触するように中間転
写体としての中間転写ベルト10が設けられている。こ
の中間転写ベルト10は、ベルト回動ローラ11、12
の間に傾斜するように架設されており、ベルト回動ロー
ラ11の駆動により図中矢印B方向(反時計方向)に回
転される。また、感光体ベルト1との接触部の中間転写
ベルト裏面には、導電性を有するバイアスローラ13が
接触するよう設けられている。中間転写ベルト10のベ
ルト回動ローラ11への巻き付き部には、中間転写ベル
ト用クリーニングユニット16と、中間転写ベルト10
に対して接離するように2次転写手段としての転写ロー
ラ14とが設けられている。
【0025】感光体ベルト用クリーニングユニット15
は、感光体ベルト1上の残留トナーをクリーニングする
クリーニングブレード15a、廃棄トナー回収容器15
b及び15c等を備えている。また、中間転写ベルト用
クリーニングユニット16は、中間転写ベルト10の表
面をクリーニングするクリーニングブレード16a、ト
ナー搬送用のオーガ16b等を備えている。中間転写ベ
ルト用のクリーニングブレード16aは、画像形成中に
は中間転写ベルト10の表面より離間した位置に保た
れ、二次転写後のクリーニング時のみ図示のように中間
転写ベルト10の表面に当接される。
【0026】中間転写ベルト10から掻き取られた廃棄
トナーは、中間転写ベルト用クリーニングユニット16
内に設けられたオーガ16bにより、図面手前方向に搬
送され、さらに、図示を省略した搬送部により廃棄トナ
ー回収容器15cに搬送されるようになっている。これ
によって、感光体ベルト1及び中間転写ベルト10から
それぞれクリーニングブレード15a,16aによって
掻き取られた廃棄トナーは回収容器15cに回収され、
所定量以上の廃棄トナーが回収容器15c内に収容され
た時点で回収容器15cを適宜交換するようになってい
る。
【0027】また、感光体ベルト1は、クリーニングユ
ニット15内に備えられた塗布手段により、潤滑剤が塗
布されるようになっている。また、同様に、中間転写ベ
ルト10は、クリーニングユニット16内に備えられた
潤滑剤塗布手段により潤滑剤が塗布されるようになって
いる。これら感光体ベルト1と中間転写ベルト10と
が、本実施形態においては被塗布部材となっており、潤
滑剤塗布手段については、本実施形態の特徴部なので後
で詳述する。
【0028】また、上記感光体ベルト1、帯電装置4、
中間転写ベルト10、クリーニングユニット15、1
6、等はプロセスカートリッジ31として一体的に構成
され、廃棄トナー回収容器15cは、プロセスカートリ
ッジ31に対して着脱可能に組み込まれ、寿命到来時に
交換できるように構成されている。また、上記リボルバ
現像装置6も寿命到来時に交換できるようになってい
る。これらの交換性やジャムした用紙の処理を容易にす
るために、カラー複写機本体の前フレーム8は、開放可
能な構造となっている。また、プロセスカートリッジ3
1のレジストローラ対20側のケース外装部分は、給紙
台12から転写部に搬送される転写紙の搬送ガイドとし
ての機能も備えている。
【0029】図2は、カラー複写機の前フレーム8を開
放状態させた状態を示した説明図である。前フレーム8
は、本体フレーム9に設けられベルト回動ローラ12の
回転中心を通る回転支持軸9aを中心に開閉可能に支持
されており、通常は、本体フレーム9に対して閉じた状
態となっている。そして、前フレーム8を開放させると
きには、前フレーム8のロック機構(図示を省略)を解
除して、図2に示すように前フレーム8を開放する。前
フレーム8には転写紙搬送経路の一部を構成する搬送ロ
ーラ対19、レジストローラ対20、転写ローラ14等
が保持されており、前フレーム8を開放させるとこれら
の部材も前フレーム8について移動する。これによっ
て、転写紙搬送経路が露出し、廃棄トナー回収容器15
cの交換やジャム用紙の処理等を行えるようになる。こ
のようにして廃棄トナー回収容器15cを交換すること
によって、プロセスカートリッジの長寿命化も図ること
ができる。また、前フレーム8の開閉動作を行う際に、
作像に関する種々のユニットは不動であり、トナー飛散
や漏洩等の不具合は生じないようになっている。
【0030】上記構成のカラー複写機において、画像形
成動作について説明する。感光体ベルト1は帯電装置4
により一様に帯電された後、レーザ書き込みユニット5
で画像情報に基づいて変調されたレーザ光Lが走査され
ることにより露光され、表面に静電潜像が形成される。
このように露光に用いられる画像情報は、所望のフルカ
ラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の色
情報に分解した単色の画像情報である。この画像情報に
基づいて図示を省略された半導体レーザによって発生さ
れたレーザ光Lは、駆動モータで高速回転駆動されたポ
リゴンミラーにより回転走査され、f−θレンズを経
て、反射ミラーにより光路調整される。
【0031】上記感光体ベルト1上に形成された静電潜
像は、リボルバ現像装置6により各々所定のイエロート
ナー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーでそれ
ぞれ単色現像され、感光体1上に各々の色画像(トナー
像)が順次形成される。
【0032】図1中の矢印A方向に回転する感光体ベル
ト1上に形成された各単色画像(トナー像)は、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、および黒の単色毎に、バイアス
ローラ13に印加された所定の転写バイアスにより、感
光体ベルト1と同期して矢印B方向に回転する中間転写
ベルト10上に順次重ね合わせて一次転写される。中間
転写ベルト10上に重ね合わされたイエロー、マゼン
タ、シアン、および黒の画像は、給紙台(給紙カセッ
ト)17から給紙ローラ18、搬送ローラ対19、レジ
ストローラ対20を経て、タイミングをとられて転写部
に搬送された記録媒体上に転写ローラ14により一括転
して二次写される。二次転写終了後、定着装置50で定
着されることにより、フルカラー画像が完成する。この
フルカラー画像が形成された記録材は、排紙ローラ対5
1を経て排紙スタック部52に排出される。
【0033】リピートコピー時は、感光体ベルト1への
画像形成は、1枚目の例えば黒(4色目)画像の作像工
程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の例えばイエ
ロー(1色目)画像の作像工程に進む。また、中間転写
ベルト10の方は、1枚目の4色重ね画像の記録媒体へ
の一括二次転写工程に引き続き、表面をクリーニングブ
レード16aでクリーニングされた領域に2枚目のイエ
ロートナー像が一次転写されるようにする。その後は、
1枚目と同様な動作となる。
【0034】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像
ユニットのみを現像動作(剤穂立て)状態にして、中間
転写ベルト10は感光体ベルト1に接触したまま往復方
向に一定速駆動し、更にベルトクリーニングブレード1
6aも中間転写ベルト10に接触したままの状態でコピ
ー動作を行う。
【0035】さて、本実施形態においては、感光体ベル
ト1表面及び中間転写ベルト10表面に潤滑剤を塗布
し、両者の静止摩擦係数μsを適正な値に維持できるよ
うにしている。ここで、感光体ベルト1への潤滑剤塗布
手段と中間転写ベルト10への潤滑剤塗布手段とは同様
の構成であるので、以下に感光体ベルト1への潤滑剤塗
布手段を例に説明する。図3は、本実施形態にかかる潤
滑剤塗布装置近傍の部分拡大図で、感光体ベルト1へ潤
滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段としての潤滑剤塗布装置
80の周辺を部分拡大したものである。この潤滑剤塗布
装置80は、感光体ベルト1用クリーニングユニット1
5内に設けられ、固形潤滑剤81と、この固形潤滑剤8
1を感光体ベルト1に塗布するためのブラシ状部材とし
てのブラシローラ82とを備えている。固形潤滑剤81
は、ステアリン酸亜鉛を主成分とする潤滑油添加剤を溶
解した後冷却固化させたものであり、バー状に成型され
ている。固形潤滑剤81は、潤滑剤保持部材83に保持
され、感光体ベルトクリーニングユニット筺体15dに
取り付けた加圧バネによって潤滑剤保持部材を介して固
形潤滑剤81をブラシローラ82側に押し当てている。
ブラシローラ82は感光体ベルト1に当接して設けられ
ており、ブラシローラ82の回転によって、固形潤滑剤
81をブラシローラ82側に掻き取り、ブラシローラ8
2に付着した潤滑剤が感光体ベルト1との当接部から感
光体ベルト表面に付着する。
【0036】上記固形潤滑剤81としては、乾燥した固
体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン
酸亜鉛の他にも、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸
鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリ
ン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロン
チウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミ
ウム、ステアリン酸マグネシウムなどのステアリン酸基
を持つものを用ることができる。また、同じ脂肪酸基で
あるオレイン酸亜鉛、オレイン酸マンガン、オレイン酸
鉄、オレイン酸コバルト、オレイン酸鉛、オレイン酸マ
グネシウム、オレイン酸銅、や、パルチミン酸、亜鉛パ
ルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マ
グネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸
カルシウムを用いてもよい。他にも、カプリル酸鉛、カ
プロン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リ
ノレン酸カルシウム、及びリコリノレン酸カドミウム等
の脂肪酸、脂肪酸の金属塩なども使用できる。さらに、
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどの
ワックス等も使用できる。
【0037】次に、本実施形態の特徴部について説明す
る。本実施形態においては、上記ブラシローラ82によ
る潤滑剤塗布位置に対して移動方向の上流側の感光体ベ
ルト1表面にクリーニング手段としてのクリーニングブ
レード15aを当接させ、かつ、潤滑剤塗布位置に対し
て移動方向の下流側の感光体ベルト1表面に潤滑剤均し
手段としての潤滑剤均しブレード85を当接させてい
る。また、本実施形態においては、上記クリーニングブ
レード15aを感光体ベルト1表面に対してカウンタ方
向から、上記潤滑剤均しブレード85を感光体表面に対
してトレーリング方向から当接させている。これら、ク
リーニングブレード15a及び潤滑剤均しブレード85
は、どちらも弾性体であるゴムから構成されているもの
である。
【0038】以上の構成において、表面に担持するトナ
ー像を中間転写ベルト10に一次転写した後の感光体ベ
ルト1表面に残留した残留トナーは、先ず、クリーニン
グブレード15aによって除去される。これによってク
リーンな状態となった感光体ベルト1表面に、ブラシロ
ーラ82が当接し、潤滑剤が塗布される。塗布された潤
滑剤は、感光体ベルト表面移動方向下流側で潤滑剤均し
ブレード85の当接位置を通過する際に、表面が均され
て一様に押し広げられ、厚みの均一な潤滑剤の層とな
る。
【0039】上記のように、残留トナーをクリーニング
した後、潤滑剤を塗布し、更に潤滑剤を均して均一な層
状にすることによって、潤滑剤塗布後のみに感光体ベル
ト1をクリーニングする塗布後クリーニングの場合や、
クリーニングした後に潤滑剤を塗布するクリーニング後
塗布の場合に生じる上述の不具合をどちらも防止するこ
とができる。即ち、塗布後クリーニングによって、潤滑
剤の塗布量に偏りが生じ、表面の静止摩擦係数に偏りが
生じたり、クリーニング後塗布によって、感光体ベルト
1表面に均一な潤滑剤層が形成できなかったりすること
に起因して生じる、虫喰い、画像ボケ、ボソツキ等の異
常画像の発生を防止することができると共に、ブラシロ
ーラ82の塗布機能も長期に渡って維持することができ
る。また、潤滑剤均しブレードにゴムを用いているの
で、潤滑剤均しブレードが当接された状態で感光体ベル
ト1を駆動しても、感光体ベルト1表面が傷つくことが
ない。
【0040】また、既に述べたように、潤滑剤塗布のベ
ルト表面移動方向上流側でクリーニングを行い、下流側
で潤滑剤の均しを行う構成は、感光体ベルト1に対して
のみならず、中間転写ベルト10に対しても設けられて
いる。そのため、中間転写ベルト10のクリーニングユ
ニット16内にも、潤滑剤塗布装置90と、クリーニン
グブレード16aに加えて潤滑剤均しブレード(図示を
省略)が同様に配設されている。これによって中間転写
ベルト10に対しても感光体ベルト1と同様の効果を得
ることができる。
【0041】更に、本実施形態においては、潤滑剤塗布
後の最終的な感光体ベルト表面と中間転写ベルト表面の
静止摩擦係数α、βと、転写紙の静止摩擦係数γとの関
係が、 α≦β≦γ と、なるよう感光体ベルト1と中間転写体ベルトとに塗
布する潤滑剤を選択している。これによって、転写元の
表面静止摩擦係数μsが常に転写先の表面静止摩擦係数
μs以下となるようにし、トナー像の転写不良を防止す
ることができる。
【0042】尚、潤滑剤塗布後の最終的な感光体ベルト
1と中間転写ベルト10と転写紙との表面の静止摩擦係
数α、β、γの関係が、 α≦β≦γ となるようにする方法としては、塗布する潤滑剤を異な
らせる方法以外にも、同一の潤滑剤で潤滑剤塗布量を変
えたり、感光体ベルト1と中間転写ベルト10の元の材
質を表面の静止摩擦係数の観点で選択したりするなど、
種々の方法がある。
【0043】また、本実施形態では、クリーニングブレ
ード15aを用いて感光体ベルト1表面をクリーニング
するものであるが、クリーニングブレードに代えて中抵
抗から低抵抗の導電性ブラシにバイアス印加を行ったク
リーニングブラシを用いるようにしても良い。
【0044】また、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、本発明の技術思想を利用する全ての装置に適
用可能である。感光体及び中間転写体はベルト形状、ド
ラム形状、ローラ形状の何れでも良い。
【0045】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、被塗
布部材表面に潤滑剤の均一な層を形成することができる
ので、潤滑剤の塗布を行った被塗布部材から次工程領域
へのトナー像の転写を良好に行うことができ、中間転写
方式の画像形成装置において、虫喰い、画像ボケ、ボソ
ツキ等の異常画像のない良好な転写画像を得ることがで
きるという優れた効果がある。
【0046】請求項2の画像形成装置によれば、潤滑剤
の塗布にブラシ状部材を用いて長期にわたって潤滑剤を
良好に塗布することができるので、容易な構成で、長期
にわたって良好な転写画像を得ることができるという優
れた効果がある。
【0047】請求項3の画像形成装置によれば、ブレー
ドによって潤滑剤の均一な層を形成することができるの
で、潤滑剤均し手段としての構成が容易で、かつ異常画
像のない良好な転写画像を確実に得ることができるとい
う優れた効果がある。
【0048】請求項4の画像形成装置によれば、被塗布
部材表面が潤滑剤均しブレードの接触により受ける衝撃
を抑えることができるので、被塗布部材表面を傷つける
ことなく、潤滑剤の均一な層を形成することができると
いう優れた効果がある。また、被塗布部材表面に潤滑剤
均しブレードが接触しながら相対移動することにより被
塗布部材表面が受ける衝撃を抑えることができるので、
このような場合でも被塗布部材表面を傷つけることな
く、潤滑剤の均一な層を形成することができるという優
れた効果もある。
【0049】請求項5の画像形成装置によれば、潤滑剤
の均一な層を形成できると共に、表面の静止摩擦係数μ
sの大きい側から小さい側にトナー像を転写することに
起因するトナー像の転写不良を防止できるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るカラー複写機全体の概略構成
図。
【図2】カラー複写機の前フレームを開放状態させた状
態の説明図。
【図3】本実施形態にかかる潤滑剤塗布装置近傍の部分
拡大図。
【図4】塗布後クリーニングの構成を有する潤滑剤塗布
部近傍の部分拡大図。
【図5】クリーニング後塗布の構成を有する潤滑剤塗布
部近傍の部分拡大図。
【符号の説明】
1 感光体ベルト 2、3 回動ローラ 4 帯電装置 5 レーザ書き込みユニット 6 リボルバ現像装置 8 前フレーム 9 本体フレーム 10 中間転写ベルト 11、12 回動ローラ 13 バイアスローラ 14 転写ローラ 15 感光体ベルト用クリーニングユニット 16 中間転写ベルト用クリーニングユニット 17 給紙カセット 18 給紙ローラ 19 搬送ローラ対 20 レジストローラ対 80 潤滑剤塗布装置(感光体ベルト用) 81 固形潤滑剤 82 ブラシローラ(感光体ベルト用) 85 潤滑剤均しブレード 90 潤滑剤塗布装置(中間転写ベルト用) 92 ブラシローラ(中間転写ベルト用)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端移動する表面にトナー像を担持する像
    担持体と、無端移動する表面を有し該像担持体との対向
    位置で該像担持体上のトナー像が一次転写されることに
    よって該トナー像を担持する中間転写体とを有し、該中
    間転写体上に担持するトナー像を転写材に二次転写する
    画像形成装置において、 上記像担持体と上記中間転写体の少なくとも一方の表面
    のトナー像を担持する前のトナー像未担持領域に対し
    て、潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段と、該潤滑剤が塗
    布される前の被塗布部材表面をクリーニングするクリー
    ニング手段と、該潤滑剤塗布手段によって塗布した潤滑
    剤を該被塗布表面上で均一に均す潤滑剤均し手段とを設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記潤滑剤塗布手段として、被塗布部材表面に当接し該
    被塗布部材表面に潤滑剤を塗布するブラシ状部材を用い
    たことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、 上記潤滑剤均し手段として、潤滑剤均しブレードを用い
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、 上記潤滑剤均しブレードを、弾性体から構成したことを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、又は4の画像形成装置
    において、上記像担持体表面の静止摩擦係数をα、上記
    中間転写体表面の静止摩擦係数をβ、上記転写材表面の
    静止摩擦係数をγとし、α、β、γの関係が、 α≦β≦γ と、なるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
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