JP2001303749A - 建物の外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法 - Google Patents
建物の外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法Info
- Publication number
- JP2001303749A JP2001303749A JP2000121230A JP2000121230A JP2001303749A JP 2001303749 A JP2001303749 A JP 2001303749A JP 2000121230 A JP2000121230 A JP 2000121230A JP 2000121230 A JP2000121230 A JP 2000121230A JP 2001303749 A JP2001303749 A JP 2001303749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- wall
- building
- insulating plate
- exterior
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】建物外観を補修して美麗化すると共に、建物の
外断熱構造化を図る外壁改装構造及び屋根改装構造並び
にそれらの工法を提供することを目的とする。 【解決手段】建物の外壁表面に取付部材により複数枚の
パネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造において、
前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り
付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿かれて
いると共に、前記固定具によって外壁に固定されるアン
カー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏
面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性
を有すると共に外装板取付時の荷重を負担可能な強度を
有する充填材で閉塞されており、該充填材に、前記外装
板を取り付けるための取付具が固定されていることを特
徴とする建物の外壁改装構造である。
外断熱構造化を図る外壁改装構造及び屋根改装構造並び
にそれらの工法を提供することを目的とする。 【解決手段】建物の外壁表面に取付部材により複数枚の
パネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造において、
前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り
付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿かれて
いると共に、前記固定具によって外壁に固定されるアン
カー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏
面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性
を有すると共に外装板取付時の荷重を負担可能な強度を
有する充填材で閉塞されており、該充填材に、前記外装
板を取り付けるための取付具が固定されていることを特
徴とする建物の外壁改装構造である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の外壁改装構造
及び屋根改装構造並びにそれらの工法に関し、詳しくは
既存の建物の外壁及び屋根を改装すると共に外断熱構造
化を図る構造及び工法に関する。
及び屋根改装構造並びにそれらの工法に関し、詳しくは
既存の建物の外壁及び屋根を改装すると共に外断熱構造
化を図る構造及び工法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の建物の外壁及び/又は屋根(以
下、屋根を省略して単に外壁ということもある。)は、
風雨や日射による劣化や粉塵や排ガスによる汚染などで
経年劣化が進行して景観が悪くなるばかりか、凍害や熱
膨張などにより外壁表面のみならず外壁躯体にまで劣化
が及んでいる場合さえある。
下、屋根を省略して単に外壁ということもある。)は、
風雨や日射による劣化や粉塵や排ガスによる汚染などで
経年劣化が進行して景観が悪くなるばかりか、凍害や熱
膨張などにより外壁表面のみならず外壁躯体にまで劣化
が及んでいる場合さえある。
【0003】そこで現在、建物の外壁の上に、パネル、
サイディング、石材、陶板、ガラス板などのパネル材を
固定することで、劣化した建物の外壁を補修すると共に
外観の美麗化を図る外壁改装工法が種々提案されてい
る。
サイディング、石材、陶板、ガラス板などのパネル材を
固定することで、劣化した建物の外壁を補修すると共に
外観の美麗化を図る外壁改装工法が種々提案されてい
る。
【0004】ところで、昭和54年に起きた石油危機へ
の対策として、以降の建物は断熱構造となっている。断
熱構造としては、主に、建物のコンクリート躯体の内側
に断熱を施した「内断熱構造」と、建物のコンクリート
躯体の外側に断熱を施した「外断熱構造」とがある。
の対策として、以降の建物は断熱構造となっている。断
熱構造としては、主に、建物のコンクリート躯体の内側
に断熱を施した「内断熱構造」と、建物のコンクリート
躯体の外側に断熱を施した「外断熱構造」とがある。
【0005】内断熱構造は、日本で主流を占めている構
造であり、施工が容易であるという利点を有している
が、その反面、コンクリート躯体の外側は、夏冬の温度
変化の影響を直に受け膨張収縮を繰り返すため、躯体の
劣化や亀裂が発生して雨漏りなどの原因となり、ひいて
は建物自体の寿命を縮める大きな要因となっている。し
かも内断熱構造は、コンクリート本来が持っている大き
な蓄熱性を利用できないため、冷暖房効率の低さや屋内
における結露の問題をも抱えている。
造であり、施工が容易であるという利点を有している
が、その反面、コンクリート躯体の外側は、夏冬の温度
変化の影響を直に受け膨張収縮を繰り返すため、躯体の
劣化や亀裂が発生して雨漏りなどの原因となり、ひいて
は建物自体の寿命を縮める大きな要因となっている。し
かも内断熱構造は、コンクリート本来が持っている大き
な蓄熱性を利用できないため、冷暖房効率の低さや屋内
における結露の問題をも抱えている。
【0006】これに対し外断熱構造は、欧米で主流を占
めている構造であり、特に、スウェーデン、ドイツなど
では1970年代半ばより法制化されたため、かかる法
制化以降、全ての新築の建物に採用されている構造であ
り、内断熱構造に比して施工が煩雑でコスト高ではある
が、上述した内断熱構造の問題がないという優れた構造
である。
めている構造であり、特に、スウェーデン、ドイツなど
では1970年代半ばより法制化されたため、かかる法
制化以降、全ての新築の建物に採用されている構造であ
り、内断熱構造に比して施工が煩雑でコスト高ではある
が、上述した内断熱構造の問題がないという優れた構造
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】外断熱構造の場合、外
装材と建物躯体との熱橋の問題がある。即ち、建物躯体
に固定するためのビスやアンカー等の金属製の固定具が
外装材表面から露出しているため、又は固定具が外装材
表面と接触状態にあるため、建物躯体への熱橋になると
いう問題である。この固定具と外装材表面との熱橋を防
止した技術として、特開平10−82145号工法に記
載の技術がある。
装材と建物躯体との熱橋の問題がある。即ち、建物躯体
に固定するためのビスやアンカー等の金属製の固定具が
外装材表面から露出しているため、又は固定具が外装材
表面と接触状態にあるため、建物躯体への熱橋になると
いう問題である。この固定具と外装材表面との熱橋を防
止した技術として、特開平10−82145号工法に記
載の技術がある。
【0008】しかしこの技術は、当初から外断熱構造に
設計されている新築の建物に適用する技術であって、既
存の建物外壁の改装に適用できる技術ではない。
設計されている新築の建物に適用する技術であって、既
存の建物外壁の改装に適用できる技術ではない。
【0009】そこで本発明は、建物外観を補修して美麗
化すると共に、建物の外断熱構造化を図る外壁改装構造
及び屋根改装構造並びにそれらの工法を提供することを
目的とする。
化すると共に、建物の外断熱構造化を図る外壁改装構造
及び屋根改装構造並びにそれらの工法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は下記
の構成によって達成される。 1.建物の外壁表面に取付部材により複数枚のパネルを
連接状態で取り付けた外壁改装構造において、前記パネ
ルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板と、該断
熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装板とを有
してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り付けるた
めの固定具を挿通するための貫通孔が穿かれていると共
に、前記固定具によって外壁に固定されるアンカー部材
が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏面に固着
されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性を有する
と共に外装板取付時の荷重を負担可能な強度を有する充
填材で閉塞されており、該充填材に、前記外装板を取り
付けるための取付具が固定されていることを特徴とする
建物の外壁改装構造。
の構成によって達成される。 1.建物の外壁表面に取付部材により複数枚のパネルを
連接状態で取り付けた外壁改装構造において、前記パネ
ルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板と、該断
熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装板とを有
してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り付けるた
めの固定具を挿通するための貫通孔が穿かれていると共
に、前記固定具によって外壁に固定されるアンカー部材
が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏面に固着
されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性を有する
と共に外装板取付時の荷重を負担可能な強度を有する充
填材で閉塞されており、該充填材に、前記外装板を取り
付けるための取付具が固定されていることを特徴とする
建物の外壁改装構造。
【0011】2.外装板が、金属製板材であることを特
徴とする上記1に記載の建物の外壁改装構造。
徴とする上記1に記載の建物の外壁改装構造。
【0012】3.断熱板と外装板との間に通気用の間隙
が形成されていることを特徴とする上記1又は2に記載
の建物の外壁改装構造。
が形成されていることを特徴とする上記1又は2に記載
の建物の外壁改装構造。
【0013】4.外装板が、断熱板の表面に直接又は下
地を介して設けられた複数枚のタイルであることを特徴
とする上記1に記載の建物の外壁改装構造。
地を介して設けられた複数枚のタイルであることを特徴
とする上記1に記載の建物の外壁改装構造。
【0014】5.建物の外壁表面に取付部材により複数
枚のパネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造におい
て、前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断
熱板と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる
外装板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ
取り付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿か
れていると共に、前記固定具によって外壁に固定される
アンカー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側であ
る裏面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝
熱性又は前記断熱材と略同一ないしは同様の断熱性を有
する充填材で閉塞されており、該充填材により貫通孔が
閉塞された断熱板が吹き付けタイル塗装である外装板に
よって被覆されていることを特徴とする建物の外壁改装
構造。
枚のパネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造におい
て、前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断
熱板と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる
外装板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ
取り付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿か
れていると共に、前記固定具によって外壁に固定される
アンカー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側であ
る裏面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝
熱性又は前記断熱材と略同一ないしは同様の断熱性を有
する充填材で閉塞されており、該充填材により貫通孔が
閉塞された断熱板が吹き付けタイル塗装である外装板に
よって被覆されていることを特徴とする建物の外壁改装
構造。
【0015】6.前記断熱板の外壁接触面側である裏面
に、端部まで連通する複数本の凹溝が形成されているこ
とを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の建物の外
壁改装構造。
に、端部まで連通する複数本の凹溝が形成されているこ
とを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の建物の外
壁改装構造。
【0016】7.上記1〜6に記載の建物の外壁改装構
造に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で
取り付けられており、該断熱板の表面が、シート防水加
工されている構成であることを特徴とする建物の屋根改
装構造。
造に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で
取り付けられており、該断熱板の表面が、シート防水加
工されている構成であることを特徴とする建物の屋根改
装構造。
【0017】8.上記1〜6に記載の建物の外壁改装構
造に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で
取り付けられており、該断熱板の表面が、屋根瓦で被覆
されている構成であることを特徴とする建物の屋根改装
構造。
造に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で
取り付けられており、該断熱板の表面が、屋根瓦で被覆
されている構成であることを特徴とする建物の屋根改装
構造。
【0018】9.建物の外壁表面に取付部材により複数
枚のパネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法におい
て、パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通孔
及び該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアンカ
ー部材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定するこ
とによって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔の
入り口を低伝熱性を有すると共に外装板取付時の荷重を
負担可能な強度を有する充填材で閉塞し、該充填材に、
外装板取付用の取付具を固定して断熱板の表面を外装板
で被覆することを特徴とする建物の外壁改装工法。
枚のパネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法におい
て、パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通孔
及び該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアンカ
ー部材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定するこ
とによって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔の
入り口を低伝熱性を有すると共に外装板取付時の荷重を
負担可能な強度を有する充填材で閉塞し、該充填材に、
外装板取付用の取付具を固定して断熱板の表面を外装板
で被覆することを特徴とする建物の外壁改装工法。
【0019】10.外装板が、金属製板材であることを
特徴とする上記9に記載の建物の外壁改装工法。
特徴とする上記9に記載の建物の外壁改装工法。
【0020】11.断熱板と外装板との間にスペーサー
部材を介在させて通気用の間隙を形成することを特徴と
する上記9又は10に記載の建物の外壁改装工法。
部材を介在させて通気用の間隙を形成することを特徴と
する上記9又は10に記載の建物の外壁改装工法。
【0021】12.断熱板の表面に直接又は下地を介し
て複数枚のタイルを設けて外装板としたことを特徴とす
る上記9に記載の建物の外壁改装構造。
て複数枚のタイルを設けて外装板としたことを特徴とす
る上記9に記載の建物の外壁改装構造。
【0022】13.建物の外壁表面に取付部材により複
数枚のパネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法にお
いて、パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱
板と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外
装板とを有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通
孔及び該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアン
カー部材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定する
ことによって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔
の入り口を低伝熱性又は断熱材と略同一ないしは同様の
断熱性を有する充填材で閉塞し、該充填材により貫通孔
が閉塞された断熱板の表面を吹き付けタイル塗装である
外装板によって被覆することを特徴とする建物の外壁改
装工法。
数枚のパネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法にお
いて、パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱
板と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外
装板とを有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通
孔及び該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアン
カー部材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定する
ことによって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔
の入り口を低伝熱性又は断熱材と略同一ないしは同様の
断熱性を有する充填材で閉塞し、該充填材により貫通孔
が閉塞された断熱板の表面を吹き付けタイル塗装である
外装板によって被覆することを特徴とする建物の外壁改
装工法。
【0023】14.前記断熱板として、外壁接触面側で
ある裏面に端部まで連通する複数本の凹溝が形成されて
いる断熱板を用いることを特徴とする上記9〜13のい
ずれかに記載の建物の外壁改装工法。
ある裏面に端部まで連通する複数本の凹溝が形成されて
いる断熱板を用いることを特徴とする上記9〜13のい
ずれかに記載の建物の外壁改装工法。
【0024】15.上記9〜14に記載の建物の外壁改
装工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状
態で取り付け、該断熱板の表面を、シート防水加工する
ことを特徴とする建物の屋根改装工法。
装工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状
態で取り付け、該断熱板の表面を、シート防水加工する
ことを特徴とする建物の屋根改装工法。
【0025】16.上記9〜14に記載の建物の外壁改
装工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状
態で取り付け、該断熱板の表面を、屋根瓦で被覆するこ
とを特徴とする建物の屋根改装工法。
装工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状
態で取り付け、該断熱板の表面を、屋根瓦で被覆するこ
とを特徴とする建物の屋根改装工法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について添付
図面に基づき説明する。図1は本発明に係る外壁改装構
造の一実施例を示す概略断面図、図2は図1の要部拡大
図、図3はアンカー部材の一例を示す斜視図、図4は断
熱板の一例を示す裏面図、図5は図4のV−V線断面
図、図6〜図8は本発明に係る外壁改装構造の他の実施
例を示す概略断面図である。
図面に基づき説明する。図1は本発明に係る外壁改装構
造の一実施例を示す概略断面図、図2は図1の要部拡大
図、図3はアンカー部材の一例を示す斜視図、図4は断
熱板の一例を示す裏面図、図5は図4のV−V線断面
図、図6〜図8は本発明に係る外壁改装構造の他の実施
例を示す概略断面図である。
【0027】図1及び図2において、1は改装を要すべ
き既存の建物の外壁であり、該外壁1の表面に取付部材
により複数枚のパネル2・2・・・を連接状態で取り付
けることによって、外壁1を補修すると共に外観の美麗
化を図るものである。
き既存の建物の外壁であり、該外壁1の表面に取付部材
により複数枚のパネル2・2・・・を連接状態で取り付
けることによって、外壁1を補修すると共に外観の美麗
化を図るものである。
【0028】本発明に係る外壁改装構造は、前記パネル
2が、外壁1に接触状態で取り付けられる断熱板3と、
該断熱板3の表面側に被覆状態に取り付けられる外装板
4とを有してなる構成である。
2が、外壁1に接触状態で取り付けられる断熱板3と、
該断熱板3の表面側に被覆状態に取り付けられる外装板
4とを有してなる構成である。
【0029】断熱板3には、外壁1へ取り付けるための
ビスなどの固定具5を挿通するための貫通孔6が穿かれ
ている。さらに該断熱板3の裏面であって貫通孔6が穿
かれている部分には、図3に示すアンカー部材7が固着
されている。貫通孔6及びアンカー部材7に固定具5を
挿通し、該固定具5を外壁1に固定(固定具5がビスの
場合には外壁1に打ち込む)することによって断熱板3
を外壁1に取り付けることができる。貫通孔6には、図
示するようにビスなどの固定具5全体が挿通されるので
該固定具5の頭部が通る直径を有している必要がある。
尚、図2において5Aは固定具5の被打込部材であるア
ンカーである。
ビスなどの固定具5を挿通するための貫通孔6が穿かれ
ている。さらに該断熱板3の裏面であって貫通孔6が穿
かれている部分には、図3に示すアンカー部材7が固着
されている。貫通孔6及びアンカー部材7に固定具5を
挿通し、該固定具5を外壁1に固定(固定具5がビスの
場合には外壁1に打ち込む)することによって断熱板3
を外壁1に取り付けることができる。貫通孔6には、図
示するようにビスなどの固定具5全体が挿通されるので
該固定具5の頭部が通る直径を有している必要がある。
尚、図2において5Aは固定具5の被打込部材であるア
ンカーである。
【0030】上記断熱板3としては、建物の断熱板とし
て用いられるものであれば特に限定されず、種々の断熱
性を有する板材を用いることができるが、好ましくは、
発泡性の合成樹脂板であり、より好ましくはポリスチレ
ンフォーム成形板、特に好ましくはビーズ法ポリスチレ
ンフォーム成形板に溶剤保護剤と防炎・耐火塗料を塗布
したものである。溶剤保護剤としては、東亜合成化学社
製アロンカチオクリートなどが挙げられ、防炎・耐火塗
料としては、Flame Guard社製HCA W
L、HCA TR、HCA TR Varnishなど
が挙げられる。また、断熱板3の表面に珪藻土を水溶性
バインダーを用いて塗布すれば断熱性がより向上する。
て用いられるものであれば特に限定されず、種々の断熱
性を有する板材を用いることができるが、好ましくは、
発泡性の合成樹脂板であり、より好ましくはポリスチレ
ンフォーム成形板、特に好ましくはビーズ法ポリスチレ
ンフォーム成形板に溶剤保護剤と防炎・耐火塗料を塗布
したものである。溶剤保護剤としては、東亜合成化学社
製アロンカチオクリートなどが挙げられ、防炎・耐火塗
料としては、Flame Guard社製HCA W
L、HCA TR、HCA TR Varnishなど
が挙げられる。また、断熱板3の表面に珪藻土を水溶性
バインダーを用いて塗布すれば断熱性がより向上する。
【0031】また断熱板3は、図4及び図5に示すよう
に、外壁1接触面側である裏面に、端部まで連通する複
数本の凹溝8が形成することで、密着した外壁1と断熱
板3との間の通気路となる。凹溝8は断熱板3の端部ま
で連通していれば、図示の格子状に限定されず、斜め格
子でもよいし、横方向を省略して縦方向のみでもよい。
断熱板3の大きさとしては、一般的な建物への適用の場
合、生産性や作業性の面から、概ね900mm四方の正
方形で厚さ50mm程度が好ましい。尚、寸法変更など
により断熱板3を切り詰めする場合には、成型皮膜面が
外側になるようにすることが好ましい。
に、外壁1接触面側である裏面に、端部まで連通する複
数本の凹溝8が形成することで、密着した外壁1と断熱
板3との間の通気路となる。凹溝8は断熱板3の端部ま
で連通していれば、図示の格子状に限定されず、斜め格
子でもよいし、横方向を省略して縦方向のみでもよい。
断熱板3の大きさとしては、一般的な建物への適用の場
合、生産性や作業性の面から、概ね900mm四方の正
方形で厚さ50mm程度が好ましい。尚、寸法変更など
により断熱板3を切り詰めする場合には、成型皮膜面が
外側になるようにすることが好ましい。
【0032】また断熱板3へのアンカー部材7の固着
は、接着剤(一液性、二液性)、両面接着テープなどの
接着によってもよいが、断熱板3を成形する際、金型内
にアンカー部材7を配置した状態で射出成形すれば、断
熱板3の成形と同時にアンカー部材7の固着を行うこと
ができる。特にこのとき、アンカー部材7として鉄製な
どのように磁性を有する材質を用いれば、金型内の所望
の位置に安定した状態で固定配置することができるとい
う利点を有する。アンカー部材7の形状としては、本態
様のように断熱板3の裏面の凹溝8に囲まれた凸形のブ
ロックに適合する略十字形状としているが、本発明はこ
の形状に限らず円盤状でも四角形状でもよい。アンカー
部材7に穿かれた透孔7Aは、固定具5による固定が可
能なように該固定具5の頭部より小さい直径であること
は言うまでもない。
は、接着剤(一液性、二液性)、両面接着テープなどの
接着によってもよいが、断熱板3を成形する際、金型内
にアンカー部材7を配置した状態で射出成形すれば、断
熱板3の成形と同時にアンカー部材7の固着を行うこと
ができる。特にこのとき、アンカー部材7として鉄製な
どのように磁性を有する材質を用いれば、金型内の所望
の位置に安定した状態で固定配置することができるとい
う利点を有する。アンカー部材7の形状としては、本態
様のように断熱板3の裏面の凹溝8に囲まれた凸形のブ
ロックに適合する略十字形状としているが、本発明はこ
の形状に限らず円盤状でも四角形状でもよい。アンカー
部材7に穿かれた透孔7Aは、固定具5による固定が可
能なように該固定具5の頭部より小さい直径であること
は言うまでもない。
【0033】断熱板3を外壁1に取り付けた後、貫通孔
6は充填材9を充填して閉塞する。充填材9としては、
低伝熱性を有すると共に後工程で取り付ける外装板4の
荷重を負担可能な強度を有する材質であればよく、木、
硬質ゴム(天然または合成)、硬質合成樹脂などが挙げ
られるが、入手及び加工の点で容易な木が好ましい。
6は充填材9を充填して閉塞する。充填材9としては、
低伝熱性を有すると共に後工程で取り付ける外装板4の
荷重を負担可能な強度を有する材質であればよく、木、
硬質ゴム(天然または合成)、硬質合成樹脂などが挙げ
られるが、入手及び加工の点で容易な木が好ましい。
【0034】充填材9によって貫通孔6を閉塞した後、
該充填材9に外装板4取付用の取付具10を固定する。
取付具10を低伝熱性である充填材9に取り付けること
により、外装板4の熱が外壁1に伝わることを防止する
ことができる。
該充填材9に外装板4取付用の取付具10を固定する。
取付具10を低伝熱性である充填材9に取り付けること
により、外装板4の熱が外壁1に伝わることを防止する
ことができる。
【0035】取付具10としては、充填材9が木製であ
る場合には木ネジが好ましい。尚、図2において11で
表される部材群は、外装板4と断熱板3との間に間隙を
持たせて前記した断熱板3の凹溝8による通気路とは別
なる通気路を形成するためのスペーサー部材である。本
態様では、スペーサー部材11を取付具10によって充
填材9に取り付け、該スペーサー部材11に外装板4を
取り付けているが、本発明では、スペーサー部材11を
用いることなく、外装板4を取付具10によって断熱板
3の表面に密着した状態で被覆するように充填材9に取
り付ける態様も含まれる。尚また、図2において4Aは
外装板4・4の繋ぎ目を塞ぐ目地シーリング材である。
る場合には木ネジが好ましい。尚、図2において11で
表される部材群は、外装板4と断熱板3との間に間隙を
持たせて前記した断熱板3の凹溝8による通気路とは別
なる通気路を形成するためのスペーサー部材である。本
態様では、スペーサー部材11を取付具10によって充
填材9に取り付け、該スペーサー部材11に外装板4を
取り付けているが、本発明では、スペーサー部材11を
用いることなく、外装板4を取付具10によって断熱板
3の表面に密着した状態で被覆するように充填材9に取
り付ける態様も含まれる。尚また、図2において4Aは
外装板4・4の繋ぎ目を塞ぐ目地シーリング材である。
【0036】上記のように断熱板3の表面に取り付けら
れる外装板4としては、建物の外観をどのように改装す
るかによって種々の材質のものが用いられる。例えば、
図1及び図2はアルミニウム板の態様を示したものであ
り、図6はアルミニウム以外の金属板、例えば、角波鉄
板の態様を示したものであり、図7はタイルの態様を示
したものである。
れる外装板4としては、建物の外観をどのように改装す
るかによって種々の材質のものが用いられる。例えば、
図1及び図2はアルミニウム板の態様を示したものであ
り、図6はアルミニウム以外の金属板、例えば、角波鉄
板の態様を示したものであり、図7はタイルの態様を示
したものである。
【0037】図6の角波鉄板の態様では、スペーサー部
材11として木胴縁を用いている。従って、断熱板3と
外装板4との間に断熱板3の凹溝8による通気路とは別
なる通気路が形成されている。
材11として木胴縁を用いている。従って、断熱板3と
外装板4との間に断熱板3の凹溝8による通気路とは別
なる通気路が形成されている。
【0038】図7のタイルの態様では、充填材9に木胴
縁12を取り付け、該木胴縁12にタイル張り用VKベ
ース13を取り付け、該タイル張り用VKベース13に
複数枚のタイル14を貼り付けなどによって取り付けて
外装板4としている。タイルの態様では、一枚のタイル
の大きさが大きい場合やパネル構成のタイルなどの場
合、下地である木胴縁12やタイル張り用ベース13を
省略して、タイル14を充填材9に直接取り付けてもよ
い。
縁12を取り付け、該木胴縁12にタイル張り用VKベ
ース13を取り付け、該タイル張り用VKベース13に
複数枚のタイル14を貼り付けなどによって取り付けて
外装板4としている。タイルの態様では、一枚のタイル
の大きさが大きい場合やパネル構成のタイルなどの場
合、下地である木胴縁12やタイル張り用ベース13を
省略して、タイル14を充填材9に直接取り付けてもよ
い。
【0039】また図8に示す態様は、外装板4として、
断熱板3の表面に吹き付けタイル塗装を施したものであ
る。吹き付けタイル塗装としては、アクリル弾性吹き付
けタイル塗装が好ましく、より好ましくは、下地として
断熱板3の表面をフィラーコテ塗りを施したものであ
る。この図8に示す態様では、上述の態様のように充填
材9に外装板4の荷重がかからない。従って充填材9
は、低伝熱性又は前記断熱材と略同一ないしは同様の断
熱性を有するものであればよく、好ましくは前記断熱材
3と同様、発泡性合成樹脂であり、特に好ましくはポリ
スチレンフォームである。
断熱板3の表面に吹き付けタイル塗装を施したものであ
る。吹き付けタイル塗装としては、アクリル弾性吹き付
けタイル塗装が好ましく、より好ましくは、下地として
断熱板3の表面をフィラーコテ塗りを施したものであ
る。この図8に示す態様では、上述の態様のように充填
材9に外装板4の荷重がかからない。従って充填材9
は、低伝熱性又は前記断熱材と略同一ないしは同様の断
熱性を有するものであればよく、好ましくは前記断熱材
3と同様、発泡性合成樹脂であり、特に好ましくはポリ
スチレンフォームである。
【0040】以上、本発明に係る建物の外壁改装構造及
び工法について説明したが、本発明は外壁に限らず、建
物の屋根にも適用できる。
び工法について説明したが、本発明は外壁に限らず、建
物の屋根にも適用できる。
【0041】図9は本発明に係る屋根改装構造の一実施
例を示す概略断面図である。図9において、15は改装
を要すべき既存の建物の屋根(屋上または陸屋根)であ
り、該屋根15の表面に上述した外壁改装構造及び工法
に用いられる断熱板3を連接状態で取り付け、該断熱板
3の表面を、塩ビ製などのシート材によりシート防水加
工16を行う。17は屋根15と断熱板3の凹溝8によ
る通気路内の脱気を行う脱気筒である。
例を示す概略断面図である。図9において、15は改装
を要すべき既存の建物の屋根(屋上または陸屋根)であ
り、該屋根15の表面に上述した外壁改装構造及び工法
に用いられる断熱板3を連接状態で取り付け、該断熱板
3の表面を、塩ビ製などのシート材によりシート防水加
工16を行う。17は屋根15と断熱板3の凹溝8によ
る通気路内の脱気を行う脱気筒である。
【0042】尚、図9に示す態様では、適用する建物が
RC構造のビルであるが、本発明はこれに限定されず木
造家屋にも適用することができる。木造家屋の屋根の場
合、既存の屋根瓦を取り外した後、屋根下地の表面に上
述した外壁改装構造及び工法に用いられる断熱板3を連
接状態で取り付け、該断熱板3の表面を屋根瓦で被覆す
る。
RC構造のビルであるが、本発明はこれに限定されず木
造家屋にも適用することができる。木造家屋の屋根の場
合、既存の屋根瓦を取り外した後、屋根下地の表面に上
述した外壁改装構造及び工法に用いられる断熱板3を連
接状態で取り付け、該断熱板3の表面を屋根瓦で被覆す
る。
【0043】尚また、屋根が建物外観の美観に影響する
ような構造の建物の場合には、上述した外壁改装構造及
び工法に用いられる外装板4を用いることができる。
ような構造の建物の場合には、上述した外壁改装構造及
び工法に用いられる外装板4を用いることができる。
【0044】以上、説明した通り、本発明に係る建物の
外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法によ
れば、劣化した既存の建物外観を補修して美麗化すると
共に、建物の構造を、日本で一般的な内断熱構造に比べ
て利点の多い外断熱構造に改装することができるもので
ある。
外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法によ
れば、劣化した既存の建物外観を補修して美麗化すると
共に、建物の構造を、日本で一般的な内断熱構造に比べ
て利点の多い外断熱構造に改装することができるもので
ある。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、建物外観を補修して美
麗化すると共に、建物の外断熱構造化を図る外壁改装構
造及び屋根改装構造並びにそれらの工法を提供すること
ができる。
麗化すると共に、建物の外断熱構造化を図る外壁改装構
造及び屋根改装構造並びにそれらの工法を提供すること
ができる。
【図1】本発明に係る外壁改装構造の一実施例を示す概
略断面図
略断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】アンカー部材の一例を示す斜視図
【図4】断熱板の一例を示す裏面図
【図5】図4のV−V線断面図
【図6】本発明に係る外壁改装構造の他の実施例を示す
概略断面図
概略断面図
【図7】本発明に係る外壁改装構造の他の実施例を示す
概略断面図
概略断面図
【図8】本発明に係る外壁改装構造の他の実施例を示す
概略断面図
概略断面図
【図9】本発明に係る屋根改装構造の一実施例を示す概
略断面図
略断面図
1 外壁 2 パネル 3 断熱板 4 外装板 5 固定具 6 貫通孔 7 アンカー部材 8 凹溝 9 充填材 10 取付具 11 スペーサー部材 12 木胴縁 13 タイル張り用VKベース 14 タイル 15 屋根 16 シート防水加工 17 脱気筒
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA02 AA51 AA57 AB02 AB04 AB22 BA03 BA12 CA03 CA04 CA23 CA25 CC04 DA10 DC12 DD02 GA24X GA24Y GA32Y GA33W GA33X GA33Y GA34W GB02W GB06W GB43X GB43Y 2E176 AA02 AA21 AA23 BB25
Claims (16)
- 【請求項1】建物の外壁表面に取付部材により複数枚の
パネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造において、
前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り
付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿かれて
いると共に、前記固定具によって外壁に固定されるアン
カー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏
面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性
を有すると共に外装板取付時の荷重を負担可能な強度を
有する充填材で閉塞されており、該充填材に、前記外装
板を取り付けるための取付具が固定されていることを特
徴とする建物の外壁改装構造。 - 【請求項2】外装板が、金属製板材であることを特徴と
する請求項1に記載の建物の外壁改装構造。 - 【請求項3】断熱板と外装板との間に通気用の間隙が形
成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
建物の外壁改装構造。 - 【請求項4】外装板が、断熱板の表面に直接又は下地を
介して設けられた複数枚のタイルであることを特徴とす
る請求項1に記載の建物の外壁改装構造。 - 【請求項5】建物の外壁表面に取付部材により複数枚の
パネルを連接状態で取り付けた外壁改装構造において、
前記パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板には、外壁へ取り
付けるための固定具を挿通するための貫通孔が穿かれて
いると共に、前記固定具によって外壁に固定されるアン
カー部材が前記貫通孔部分で且つ外壁接触面側である裏
面に固着されており、前記貫通孔の入り口は、低伝熱性
又は前記断熱材と略同一ないしは同様の断熱性を有する
充填材で閉塞されており、該充填材により貫通孔が閉塞
された断熱板が吹き付けタイル塗装である外装板によっ
て被覆されていることを特徴とする建物の外壁改装構
造。 - 【請求項6】前記断熱板の外壁接触面側である裏面に、
端部まで連通する複数本の凹溝が形成されていることを
特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の建物の外壁
改装構造。 - 【請求項7】請求項1〜6に記載の建物の外壁改装構造
に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で取
り付けられており、該断熱板の表面が、シート防水加工
されている構成であることを特徴とする建物の屋根改装
構造。 - 【請求項8】請求項1〜6に記載の建物の外壁改装構造
に用いられる断熱板が、建物の屋根表面に連接状態で取
り付けられており、該断熱板の表面が、屋根瓦で被覆さ
れている構成であることを特徴とする建物の屋根改装構
造。 - 【請求項9】建物の外壁表面に取付部材により複数枚の
パネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法において、
パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板と、
該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装板と
を有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通孔及び
該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアンカー部
材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定することに
よって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔の入り
口を低伝熱性を有すると共に外装板取付時の荷重を負担
可能な強度を有する充填材で閉塞し、該充填材に、外装
板取付用の取付具を固定して断熱板の表面を外装板で被
覆することを特徴とする建物の外壁改装工法。 - 【請求項10】外装板が、金属製板材であることを特徴
とする請求項9に記載の建物の外壁改装工法。 - 【請求項11】断熱板と外装板との間にスペーサー部材
を介在させて通気用の間隙を形成することを特徴とする
請求項9又は10に記載の建物の外壁改装工法。 - 【請求項12】断熱板の表面に直接又は下地を介して複
数枚のタイルを設けて外装板としたことを特徴とする請
求項9に記載の建物の外壁改装構造。 - 【請求項13】建物の外壁表面に取付部材により複数枚
のパネルを連接状態で取り付ける外壁改装工法におい
て、パネルが、外壁に接触状態で取り付けられる断熱板
と、該断熱板の表面側に被覆状態に取り付けられる外装
板とを有してなる構成であり、断熱板に穿かれた貫通孔
及び該貫通孔部分で且つ断熱板裏面に固着されたアンカ
ー部材に固定具を挿通し、該固定具を外壁に固定するこ
とによって断熱板を外壁に取り付け、次に前記貫通孔の
入り口を低伝熱性又は断熱材と略同一ないしは同様の断
熱性を有する充填材で閉塞し、該充填材により貫通孔が
閉塞された断熱板の表面を吹き付けタイル塗装である外
装板によって被覆することを特徴とする建物の外壁改装
工法。 - 【請求項14】前記断熱板として、外壁接触面側である
裏面に端部まで連通する複数本の凹溝が形成されている
断熱板を用いることを特徴とする請求項9〜13のいず
れかに記載の建物の外壁改装工法。 - 【請求項15】請求項9〜14に記載の建物の外壁改装
工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状態
で取り付け、該断熱板の表面を、シート防水加工するこ
とを特徴とする建物の屋根改装工法。 - 【請求項16】請求項9〜14に記載の建物の外壁改装
工法に用いられる断熱板を、建物の屋根表面に連接状態
で取り付け、該断熱板の表面を、屋根瓦で被覆すること
を特徴とする建物の屋根改装工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000121230A JP3425550B2 (ja) | 2000-04-21 | 2000-04-21 | 建物の外壁改装構造及び外壁改装工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000121230A JP3425550B2 (ja) | 2000-04-21 | 2000-04-21 | 建物の外壁改装構造及び外壁改装工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001303749A true JP2001303749A (ja) | 2001-10-31 |
JP3425550B2 JP3425550B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=18631917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000121230A Expired - Fee Related JP3425550B2 (ja) | 2000-04-21 | 2000-04-21 | 建物の外壁改装構造及び外壁改装工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3425550B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009133154A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Asahi Tostem Gaiso Kk | 外壁材、及び該外壁材を備える外壁 |
CN108915187A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-30 | 浙江舜杰建筑集团股份有限公司 | 一种节能建筑装饰板 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59224761A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-17 | 松下電工株式会社 | 既設壁の改修構造 |
JPS6362506U (ja) * | 1986-10-14 | 1988-04-25 | ||
JPH01318654A (ja) * | 1988-06-21 | 1989-12-25 | Nichias Corp | 壁体の断熱施工法およびその断熱壁構造体 |
JPH07229267A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Rio:Kk | タイルの取付工法 |
JPH09125604A (ja) * | 1995-10-26 | 1997-05-13 | Matsushita Electric Works Ltd | 屋根構造 |
JPH1082145A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Gantan Beauty Kogyo Kk | 断熱下地材とこれを使用した断熱外装構造 |
JPH11222976A (ja) * | 1998-02-05 | 1999-08-17 | Masami Sugaya | 熨斗瓦及び棟構造 |
JP2001262729A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-09-26 | Hasegawa Seisakusho:Kk | 建物の外壁構造およびその施工法 |
-
2000
- 2000-04-21 JP JP2000121230A patent/JP3425550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59224761A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-17 | 松下電工株式会社 | 既設壁の改修構造 |
JPS6362506U (ja) * | 1986-10-14 | 1988-04-25 | ||
JPH01318654A (ja) * | 1988-06-21 | 1989-12-25 | Nichias Corp | 壁体の断熱施工法およびその断熱壁構造体 |
JPH07229267A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Rio:Kk | タイルの取付工法 |
JPH09125604A (ja) * | 1995-10-26 | 1997-05-13 | Matsushita Electric Works Ltd | 屋根構造 |
JPH1082145A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Gantan Beauty Kogyo Kk | 断熱下地材とこれを使用した断熱外装構造 |
JPH11222976A (ja) * | 1998-02-05 | 1999-08-17 | Masami Sugaya | 熨斗瓦及び棟構造 |
JP2001262729A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-09-26 | Hasegawa Seisakusho:Kk | 建物の外壁構造およびその施工法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009133154A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Asahi Tostem Gaiso Kk | 外壁材、及び該外壁材を備える外壁 |
CN108915187A (zh) * | 2018-07-25 | 2018-11-30 | 浙江舜杰建筑集团股份有限公司 | 一种节能建筑装饰板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3425550B2 (ja) | 2003-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9957722B2 (en) | Insulated wall panel | |
US5131200A (en) | Roof system | |
EP2563990A2 (en) | Np-eifs non-permissive exterior insulation and finish systems concept technology and details | |
KR101398284B1 (ko) | 건축물의 마감 단열 패널 시공방법 | |
KR101398336B1 (ko) | 드라이비트 리모델링 방법 | |
KR101035973B1 (ko) | 외단열 패널 유닛 및 이를 이용한 외단열 시스템 | |
KR100604411B1 (ko) | 복합패널을 이용한 조립식 이중벽 칸막이의 시공 방법 | |
JP2001303749A (ja) | 建物の外壁改装構造及び屋根改装構造並びにそれらの工法 | |
JP2002339473A (ja) | 外側断熱ブラケット付パネル | |
US9453344B2 (en) | Modular insulated facade | |
KR20100114250A (ko) | 건축물의 벽체단열 시공방법 | |
JP2018003298A (ja) | 建物の断熱構造、その建物の施工方法 | |
CN104532949A (zh) | 太阳能集装箱房屋 | |
JPS6233378B2 (ja) | ||
KR20180062064A (ko) | 건축 태양광 복합 단열 판넬 및 그 제조 방법 | |
KR20080005414U (ko) | 조립식 단열 패널 | |
KR100650500B1 (ko) | 시공이 용이한 공동주택의 기초부 외단열구조 | |
JP3908125B2 (ja) | 外断熱屋根構造、及び屋根パネル | |
JP2006063681A (ja) | 外張り断熱工法の構築方法、及び外張り断熱構造 | |
CN210529988U (zh) | 一种保温隔音复合板 | |
JP2004019179A (ja) | けい酸カルシウム板を用いた外断熱工法 | |
CN212078515U (zh) | 新型聚氨酯保温装饰一体板 | |
CN109723155A (zh) | 装修的保温处理方法 | |
KR20150117016A (ko) | 컨테이너를 이용한 가설건물시공방법 | |
CN222025269U (zh) | 一种保温结构节点结构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |