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JP2001355139A - ゴム補強用コード - Google Patents

ゴム補強用コード

Info

Publication number
JP2001355139A
JP2001355139A JP2000177030A JP2000177030A JP2001355139A JP 2001355139 A JP2001355139 A JP 2001355139A JP 2000177030 A JP2000177030 A JP 2000177030A JP 2000177030 A JP2000177030 A JP 2000177030A JP 2001355139 A JP2001355139 A JP 2001355139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cord
rubber
elongation
elastic modulus
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000177030A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
剛 田中
Tatsu Taniguchi
龍 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000177030A priority Critical patent/JP2001355139A/ja
Publication of JP2001355139A publication Critical patent/JP2001355139A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Tires In General (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加硫成型時における低荷重時の伸度確保と、成
型品の高伸度領域での高弾性率確保とが両立でき、しか
も、優れたゴム−コード接着力を有するゴム補強用コー
ドを提供する。 【解決手段】(1) 二種以上の糸で構成された撚りコード
であって、芯糸の周りに、−(CH2 CH2 CO)m−
(CH2 CH(CH3 )CO)n− (ただし、m,nは
整数)で表されるポリケトン繊維が巻き糸としてカバリ
ングされているゴム補強用コード。(2) 前記芯糸の弾性
率が18〜54cN/dtexであるゴム補強用コー
ド。(3) 室温における9.8N荷重時の伸度が3%以上
であり、かつ、伸度5%から破断伸度までの領域におけ
る最大弾性率が70〜450cN/dtexである前記
ゴム補強用コード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム補強用コードに
関し、さらに詳しくはゴム補強用用途において、高いコ
ード−ゴム接着力を有し、加硫成型時の変形追従性に優
れ、かつ、加硫製品の高弾性率により製品の変形を防ぐ
ことができる産業資材用コードとして好適なゴム補強用
コードに関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ製造においては、接着剤処理され
たコードを未加硫タイヤに張り付けた後、未加硫タイヤ
に内圧をかけながら、加硫釜に密着させて成型が行われ
るが、この際には内圧によるスムーズな成型性が要求さ
れる。さらに、成型後のタイヤは、高い弾性率により走
行中のタイヤのたわみを防止し、操縦安定性を確保する
必要がある。またラジエーターホースに代表されるホー
ス状ゴム成型品においても、複雑な形状で加硫されるた
めに、タイヤ成型と同様なスムーズな成型性が要求さ
れ、成型品についても内圧による変形を防ぐ必要があ
る。しかし、成型性を確保しようとすると、コードの弾
性率が低下し、また、弾性率を高くすると成型性が損な
われるという、相反する現象が起こる。そのために、加
硫成型時の成型性向上と、製品の低寸法変化の両立がで
きるゴム補強用コードが求められている。
【0003】上記低荷重時の伸びと成型後の高弾性率を
両立できるコードとして、特開平4−2832号公報に
は芯糸に低弾性率ポリアミドを、巻き糸に高弾性率ポリ
アミドを用いたコードが提案されている。しかし、上記
のような構成では、室温では目的の物性が得られるもの
の、実用温度、例えば80℃以上では弾性率が急激に低
下し始めるために狙いとする高弾性が十分に発揮できな
いという問題があった。またポリアミドとポリアラミド
(芳香族ポリアミド)コードでは、巻き糸にポリアラミ
ドを使用しているためにゴムとコードの接着力が不十分
であるという問題があった。このように加硫成型時の変
形に対する追従性と、加硫製品としたときの高弾性率を
両立でき、かつ、ゴム−コード接着力を維持することが
できるゴム補強用製品は未だに提案されていないのが現
状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解決し、加硫成型時における成型性
を高めるための低荷重時の伸度確保と、成型品の補強を
高めるための高伸度領域での高弾性率確保とが両立で
き、しかも、優れたゴム−コード接着力を有するゴム補
強用コードを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、二種以上の糸条を用い、巻
き糸として特定の構造を有する弾性率の高いポリケトン
繊維を用い、これを、弾性率の低い芯糸の周りにカバリ
ングすることにより、上記課題を達成できることを見出
し、本発明に到達したものである。
【0006】すなわち、本願で特許請求される発明は以
下のとおりである。 (1)二以上の糸種で構成された撚りコードであって、
芯糸の周りに、下記式で表されるポリケトン繊維が巻き
糸としてカバリングされていることを特徴とするゴム補
強用コード。 −(CH2 CH2 CO)m−(CH2 CH(CH3 )CO)n− (1) (ただし、m,nは整数)(2)前記芯糸の弾性率が1
8〜54cN/dtexであることを特徴とする(1)
に記載のゴム補強用コード。 (3)室温における9.8N荷重時の伸度が3%以上で
あり、かつ、伸度5%から破断伸度までの領域における
最大弾性率が70〜450cN/dtexであることを
特徴とする(1)または(2)に記載のゴム補強用コー
ド。 (4)80℃における伸度5%から破断伸度までの領域
における最大弾性率が54〜270cN/dtexであ
ることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の
ゴム補強用コード。 (5)前記ゴム補強用コードの表面に、レゾルシン−フ
ォルマリン樹脂と、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム
およびビニルピリジンの混合ラテックスとを混合したR
FL接着剤を、該コードに対して4〜6重量%存在させ
たことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の
ゴム補強用コード。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるゴム補強用コード
は、高弾性率を有するポリケトン繊維が巻き糸として芯
糸にカバリングされているため、成型時には、低弾性率
の芯糸が引き延ばされて成型時の変形に追従でき、ま
た、成型後の製品内部では、上記高弾性率を有する巻き
糸が、製品の変形を抑え、かつ、ゴムとの接着力を維持
することができる。
【0008】本発明において、巻き糸には上記式(1) で
表されるポリケトン繊維が用いられる。式(1) 中のmと
nは整数であればよいが、伸度3%から破断までの弾性
率と耐疲労性等の点から、250≦m≦25000、
(m+n)/mが1〜1.3の範囲にあるのが好まし
い。上記ポリケトン繊維は、高弾性率、高強度、低収縮
等の特性を有し、例えば、湿式および溶融紡糸等により
得られる。
【0009】本発明に用いられる芯糸の素材としては、
上記巻き糸に用いられるポリケトン繊維以外の素材であ
れば特に制限はないが、加硫成型時の変形追随性の点か
ら、初期弾性率が18〜54cN/dtexの範囲にあ
るものが好ましく、より好ましくは20〜40cN/d
texである。初期弾性率が54cN/dtexを超え
ると低荷重時伸度が低下する傾向を示し、また18cN
/dtex未満では、撚糸、DIP等の加工時の張力に
おいて引き延ばされ、低荷重時伸度が低下し易い。この
ような素材としては、例えばナイロン6、ナイロン66
に代表される脂肪族ポリアミドが挙げられる。
【0010】本発明におけるゴム補強用コードは、例え
ば、カバリングマシンを用いて芯糸に巻き糸をカバリン
グすることにより、またリング撚糸機にて、芯糸より強
撚された巻き糸の下撚糸を準備し、共に下撚りとは逆方
向に上撚をかけ、、撚り戻りを利用することにより得る
ことができる。また、巻き糸の送り速度を芯糸に対して
速くして撚糸としてもよい。本発明におけるゴム補強用
コードは、成型性等の点から、室温における9.8N荷
重時の伸度が3%以上であり、かつ、伸度5%から破断
伸度までの領域における最大弾性率が70〜450cN
/dtexであることが好ましい。また実走行下での環
境の点から80℃における伸度5%から破断伸度までの
領域における最大弾性率が54〜270cN/dtex
であることが好ましい。
【0011】さらに、本発明のゴム補強用コードの表面
には、接着性能、コスト等の点から、レゾルシン−フォ
ルマリン樹脂と、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムお
よびビニルピリジンの混合ラテックスとを混合したRF
L接着剤を、該コードに対して4〜6重量%存在させる
のが好ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中の撚糸条件、接着剤付与条件、物性測定条件等
は以下のとおりとした。 (1) 撚糸条件:カジ鉄工社製リング撚糸機を用いて下撚
りをZ方向で、上撚りをS方向で行った。 (2) 接着剤付与条件:レゾルシンとホルマリンを、レゾ
ルシン:ホルマリン=2:3の割合でアルカリ触媒下で
6時間反応させた後、これを、天然ゴムとSBRとビニ
ルピリジンラテックスを1:4:23の割合で混合した
混合乳液に混合し、24時間熟成させたものを接着剤と
して用いた。接着剤付与にはリッツラー社製コンピュー
トリータを用いた。処理温度と応力は、ドライゾーンが
160℃、0.18cN/dtexを3分間、続いてセ
ットゾーンで210℃、0.18cN/dtexを1分
間を2回行った。この時の接着剤の付与は、接着剤の付
与量が5〜5.5重量%になるように吸引して調整し
た。
【0013】(3) 物性測定条件:島津製作所社製オート
グラフS−100を用い、引っ張り速度300mm/m
in、試料長は、250mmで行った。また接着力は、
天然ゴム70重量%、SBR15重量%およびカーボン
ブラック15重量%配合の未加硫ゴムを用い、これにD
IPコードを1cm埋め込み、155℃、35KG/c
2 、30分加硫後、T引き抜き強力を、島津製作所社
製オートグラフS−100を用い、引っ張り速度300
mm/minで測定した。
【0014】実施例1、2および比較例1〜3 表1に示すそれぞれの素材を用いて芯糸に巻き糸をカバ
リングしてカバリングコードを作製し、得られたカバリ
ングコードの物性を測定し、その結果を表2に示した。
【0015】
【表1】 〔単位〕繊度:dtex 、強度:cN/dtex、弾性率:cN/dtex ポリケトン*1:m=8400、(m+n)/m=1 ポリケトン*2:m=8400、(m+n)/m=1.03
【0016】
【表2】
【0017】表2から、本発明にかかる実施例1および
2のカバリングコードは、低荷重時の伸びと高伸度領域
での高弾性率を備え、高温時でも弾性率を維持し、かつ
接着力にも優れていることが明らかである。これに対
し、比較例1、2 では、巻き糸としてナイロン66やP
ETを用いているため、十分な弾性率を発揮できず、ま
た比較例3では巻き糸としてアラミド繊維を用いている
ため、低荷重時の伸びと高伸度領域での高弾性率を有す
るが、ゴムとの接着力が不十分であった。
【0018】
【発明の効果】本発明のゴム補強用コードは、加硫成型
時における成型性を高めるための低荷重時の伸度確保
と、成型品の補強を高めるための高伸度領域での高弾性
率確保とが両立でき、しかも、優れたゴム−コード接着
力を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二種以上の糸で構成された撚りコードで
    あって、芯糸の周りに、下記式(1) で表されるポリケト
    ン繊維が巻き糸としてカバリングされていることを特徴
    とするゴム補強用コード。 −(CH2 CH2 CO)m−(CH2 CH(CH3 )CO)n− (1) (ただし、m,nは整数)
  2. 【請求項2】 前記芯糸の弾性率が18〜54cN/d
    texであることを特徴とする請求項1に記載のゴム補
    強用コード。
  3. 【請求項3】 室温における9.8N荷重時の伸度が3
    %以上であり、かつ、伸度5%から破断伸度までの領域
    における最大弾性率が70〜450cN/dtexであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のゴム補強
    用コード。
  4. 【請求項4】 80℃における伸度5%から破断伸度ま
    での領域における最大弾性率が54〜270cN/dt
    exであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のゴム補強用コード。
  5. 【請求項5】 前記ゴム補強用コードの表面に、レゾル
    シン−フォルマリン樹脂と、天然ゴム、スチレンブタジ
    エンゴムおよびビニルピリジンの混合ラテックスとを混
    合したRFL接着剤を、該コードに対して4〜6重量%
    存在させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のゴム補強用コード。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533933A (ja) * 2002-01-17 2005-11-10 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ハイブリッドケーブル、該ケーブルの製造方法および該ケーブルを使用した複合ファブリック
CN101922071A (zh) * 2009-06-12 2010-12-22 住友橡胶工业株式会社 轮胎帘线以及包括该轮胎帘线的充气轮胎

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