JP2001354855A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体Info
- Publication number
- JP2001354855A JP2001354855A JP2000174935A JP2000174935A JP2001354855A JP 2001354855 A JP2001354855 A JP 2001354855A JP 2000174935 A JP2000174935 A JP 2000174935A JP 2000174935 A JP2000174935 A JP 2000174935A JP 2001354855 A JP2001354855 A JP 2001354855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- resin composition
- polyarylene sulfide
- sulfide resin
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/01—Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/18—Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
- C08K3/24—Acids; Salts thereof
- C08K3/26—Carbonates; Bicarbonates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
- C08K5/098—Metal salts of carboxylic acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K7/00—Use of ingredients characterised by shape
- C08K7/02—Fibres or whiskers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L81/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L81/02—Polythioethers; Polythioether-ethers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21V—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F21V7/00—Reflectors for light sources
- F21V7/22—Reflectors for light sources characterised by materials, surface treatments or coatings, e.g. dichroic reflectors
- F21V7/24—Reflectors for light sources characterised by materials, surface treatments or coatings, e.g. dichroic reflectors characterised by the material
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21V—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F21V7/00—Reflectors for light sources
- F21V7/22—Reflectors for light sources characterised by materials, surface treatments or coatings, e.g. dichroic reflectors
- F21V7/28—Reflectors for light sources characterised by materials, surface treatments or coatings, e.g. dichroic reflectors characterised by coatings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/18—Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
- C08K3/24—Acids; Salts thereof
- C08K3/26—Carbonates; Bicarbonates
- C08K2003/265—Calcium, strontium or barium carbonate
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 離型性、耐熱性に優れ、その成形体が高い表
面平滑性を示すポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及
び及びその成形体に金属膜を形成した写像性に優れたラ
ンプリフレクターを提供する。 【解決手段】 (A)樹脂温度300℃、せん断速度2
00sec-1における溶融粘度が100〜1,500ポ
アズのポリアリーレンスルフィド樹脂100質量部、
(B)体積平均粒径4μm以下の粒状無機充填剤20〜
250質量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー0
〜50質量部、ただし、(B)成分との合計が最大25
0質量部、(D)炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
0.1〜5質量部からなるポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物である。
面平滑性を示すポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及
び及びその成形体に金属膜を形成した写像性に優れたラ
ンプリフレクターを提供する。 【解決手段】 (A)樹脂温度300℃、せん断速度2
00sec-1における溶融粘度が100〜1,500ポ
アズのポリアリーレンスルフィド樹脂100質量部、
(B)体積平均粒径4μm以下の粒状無機充填剤20〜
250質量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー0
〜50質量部、ただし、(B)成分との合計が最大25
0質量部、(D)炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
0.1〜5質量部からなるポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアリーレンス
ルフィド(以下、「PAS」と略称することがある。)
樹脂組成物及びそれを成形し、表面に金属膜を形成した
ランプリフレクター(ランプの反射板)に関するもので
ある。
ルフィド(以下、「PAS」と略称することがある。)
樹脂組成物及びそれを成形し、表面に金属膜を形成した
ランプリフレクター(ランプの反射板)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車ヘッドランプ等のランプリフレク
ター用成形材料として、従来、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル等の熱硬化性樹脂が使用されてきたが、表
面平滑性を向上させるために樹脂塗料によるアンダーコ
ートを必須としていたことから製造工程が長く、複雑化
しており、その簡略化を図る検討と、加えてリサイクル
等の環境問題から熱可塑性樹脂への変更検討が併せて推
進されてきた。
ター用成形材料として、従来、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル等の熱硬化性樹脂が使用されてきたが、表
面平滑性を向上させるために樹脂塗料によるアンダーコ
ートを必須としていたことから製造工程が長く、複雑化
しており、その簡略化を図る検討と、加えてリサイクル
等の環境問題から熱可塑性樹脂への変更検討が併せて推
進されてきた。
【0003】その一つとして、PASが採り上げられ、
いくつかの提案がされてきた。例えば表面平滑性を維持
し、剛性を持たせるために特定の粒径を有する炭酸カル
シウムやウイスカー類を配合してPAS樹脂組成物とす
るものである(特開平7−188555号公報、特開平
8−41341号公報、特開平9−251806号公
報、特開平10−237302号公報など)。
いくつかの提案がされてきた。例えば表面平滑性を維持
し、剛性を持たせるために特定の粒径を有する炭酸カル
シウムやウイスカー類を配合してPAS樹脂組成物とす
るものである(特開平7−188555号公報、特開平
8−41341号公報、特開平9−251806号公
報、特開平10−237302号公報など)。
【0004】しかし、これらのPAS樹脂組成物を鏡面
金型を用いて成形加工すると、離型性が充分でないた
め、成形品の表面に剥離痕が付着し、耐熱性が不充分な
ため表面が白化し、また、フローマークが発生した。そ
のため成形品の表面平滑性を確保することが困難であ
り、また、安定して連続生産する上で支障があった。
金型を用いて成形加工すると、離型性が充分でないた
め、成形品の表面に剥離痕が付着し、耐熱性が不充分な
ため表面が白化し、また、フローマークが発生した。そ
のため成形品の表面平滑性を確保することが困難であ
り、また、安定して連続生産する上で支障があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、離型性、耐
熱性に優れ、その成形体が高い表面平滑性を示すPAS
樹脂組成物、及びその成形体に金属膜を形成した写像性
(表面に写る像の鮮明さ)に優れたランプリフレクター
を提供することを目的とするものである。
熱性に優れ、その成形体が高い表面平滑性を示すPAS
樹脂組成物、及びその成形体に金属膜を形成した写像性
(表面に写る像の鮮明さ)に優れたランプリフレクター
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示す内
容を要旨とする本発明を完成した。 [1](A)樹脂温度300℃、せん断速度200se
c-1における溶融粘度が100〜1,500ポアズのポ
リアリーレンスルフィド樹脂100質量部、(B)体積
平均粒径が4μm以下の粒状無機充填剤20〜250質
量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー0〜50質
量部、ただし、(B)成分との合計が最大250質量
部、(D)炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩0.1〜
5質量部からなるポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。 [2](B)成分の無機充填剤が炭酸カルシウムである
前記[1]に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。 [3](C)成分のウイスカーが硼酸アルミニウムウイ
スカーである前記[1]又は[2]に記載のポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物。 [4](D)成分の炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
がモンタン酸カルシウムである前記[1]〜[3]のい
ずれかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。 [5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載のポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物を成形し、その表面に金属
膜を形成した鏡面成形体。 [6]前記[5]に記載の鏡面成形体からなるランプリ
フレクター。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示す内
容を要旨とする本発明を完成した。 [1](A)樹脂温度300℃、せん断速度200se
c-1における溶融粘度が100〜1,500ポアズのポ
リアリーレンスルフィド樹脂100質量部、(B)体積
平均粒径が4μm以下の粒状無機充填剤20〜250質
量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー0〜50質
量部、ただし、(B)成分との合計が最大250質量
部、(D)炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩0.1〜
5質量部からなるポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。 [2](B)成分の無機充填剤が炭酸カルシウムである
前記[1]に記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。 [3](C)成分のウイスカーが硼酸アルミニウムウイ
スカーである前記[1]又は[2]に記載のポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物。 [4](D)成分の炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
がモンタン酸カルシウムである前記[1]〜[3]のい
ずれかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。 [5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載のポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物を成形し、その表面に金属
膜を形成した鏡面成形体。 [6]前記[5]に記載の鏡面成形体からなるランプリ
フレクター。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明は、以下に述べる(A)〜(D)の
各成分を特定割合で配合したPAS樹脂組成物である。
これらの成分、配合方法、及びこのPAS樹脂組成物の
用途について説明する。 1.(A)成分 本発明の(A)成分として用いるPAS樹脂は、その構
成単位が一般式〔−Ar−S−〕(ただし、Arはアリ
ーレン基、Sはイオウである)を基本とする重合体で、
その代表的例は、下記一般式(I)
て説明する。本発明は、以下に述べる(A)〜(D)の
各成分を特定割合で配合したPAS樹脂組成物である。
これらの成分、配合方法、及びこのPAS樹脂組成物の
用途について説明する。 1.(A)成分 本発明の(A)成分として用いるPAS樹脂は、その構
成単位が一般式〔−Ar−S−〕(ただし、Arはアリ
ーレン基、Sはイオウである)を基本とする重合体で、
その代表的例は、下記一般式(I)
【0008】
【化1】
【0009】(式中、R1 は炭素数6以下のアルキル
基、炭素数6以下のアルコキシ基、フェニル基、カルボ
キシル基もしくはその金属塩、ニトロ基、及びフッ素、
塩素、臭素等のハロゲン原子から選ばれる置換基であ
り、mは0〜4の整数である。nは平均重合度を示し、
20〜100の範囲である。)で示される繰り返し単位
を有している。そして、上記一般式で表される繰返し単
位の中でもp−フェニレンスルフィド基からなる繰返し
単位が70モル%以上、より好ましくは80モル%以上
含有するPAS樹脂である。当該繰り返し単位が70モ
ル%未満だと結晶性ポリマーとしての特徴である本来の
結晶成分が少なく、機械的強度が不充分となる場合があ
る。
基、炭素数6以下のアルコキシ基、フェニル基、カルボ
キシル基もしくはその金属塩、ニトロ基、及びフッ素、
塩素、臭素等のハロゲン原子から選ばれる置換基であ
り、mは0〜4の整数である。nは平均重合度を示し、
20〜100の範囲である。)で示される繰り返し単位
を有している。そして、上記一般式で表される繰返し単
位の中でもp−フェニレンスルフィド基からなる繰返し
単位が70モル%以上、より好ましくは80モル%以上
含有するPAS樹脂である。当該繰り返し単位が70モ
ル%未満だと結晶性ポリマーとしての特徴である本来の
結晶成分が少なく、機械的強度が不充分となる場合があ
る。
【0010】PASは一般にその製法により、実質的に
直鎖状のものと分岐や架橋構造を有する分子構造のもの
が知られているが、本発明に用いるPASは、そのいず
れでもよい。また、単独重合体のほか共重合体も用いる
ことができる。
直鎖状のものと分岐や架橋構造を有する分子構造のもの
が知られているが、本発明に用いるPASは、そのいず
れでもよい。また、単独重合体のほか共重合体も用いる
ことができる。
【0011】その共重合構成単位としては、m−フェニ
レンスルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、
p,p’−ジフェニレンケトンスルフィド単位、p,
p’−ジフェニレンスルホンスルフィド、p,p’−ビ
フェニレンスルフィド単位、p,p’−ジフェニレンメ
チレンスルフィド単位、p,p’−ジフェニレンクメニ
ルスルフィド単位、ナフチルスルフィド単位などが挙げ
られる。
レンスルフィド単位、o−フェニレンスルフィド単位、
p,p’−ジフェニレンケトンスルフィド単位、p,
p’−ジフェニレンスルホンスルフィド、p,p’−ビ
フェニレンスルフィド単位、p,p’−ジフェニレンメ
チレンスルフィド単位、p,p’−ジフェニレンクメニ
ルスルフィド単位、ナフチルスルフィド単位などが挙げ
られる。
【0012】本発明に用いるポリアリーレンスルフィド
樹脂は、公知の方法で製造することができる。例えばジ
ハロ芳香族化合物と硫黄源とを有機極性溶媒中で、重縮
合反応させ、洗浄、乾燥して得ることができる。
樹脂は、公知の方法で製造することができる。例えばジ
ハロ芳香族化合物と硫黄源とを有機極性溶媒中で、重縮
合反応させ、洗浄、乾燥して得ることができる。
【0013】本発明に用いるPAS樹脂は、上記のよう
なPAS樹脂であり、樹脂温度300℃、せん断速度2
00sec-1における溶融粘度が100〜1,500ポ
アズのものである。この溶融粘度は300〜1,200
ポアズであるものがより好ましい。溶融粘度が100ポ
アズ未満であると、機械的強度が不充分であり、一方、
溶融粘度が1,500ポアズより大きいと無機充填剤や
ウイスカー等の第二、第三の成分を配合した際、流動性
が悪くなり、フローマークが発生し、良好な成形品が得
られない。
なPAS樹脂であり、樹脂温度300℃、せん断速度2
00sec-1における溶融粘度が100〜1,500ポ
アズのものである。この溶融粘度は300〜1,200
ポアズであるものがより好ましい。溶融粘度が100ポ
アズ未満であると、機械的強度が不充分であり、一方、
溶融粘度が1,500ポアズより大きいと無機充填剤や
ウイスカー等の第二、第三の成分を配合した際、流動性
が悪くなり、フローマークが発生し、良好な成形品が得
られない。
【0014】2.(B)成分 本発明の(B)成分として用いる無機充填剤は、体積平
均粒径が4μm以下で、かつ粒状無機充填剤である。こ
の成分は成形品の表面平滑性を向上させる効果がある
が、体積平均粒径が4μmを超えると成形品の表面平滑
性を充分に確保することが困難となり、その結果、成形
品の金属膜を形成した鏡面品の写像性が低下する場合が
ある。ここで用いる体積平均粒径の測定方法は、レーザ
ースキャン分析法により測定でき、具体的には、例えば
GALAI社製の粒径分布アナライザーCIS−1にて
測定し、体積平均粒径で示す方法が挙げられる。
均粒径が4μm以下で、かつ粒状無機充填剤である。こ
の成分は成形品の表面平滑性を向上させる効果がある
が、体積平均粒径が4μmを超えると成形品の表面平滑
性を充分に確保することが困難となり、その結果、成形
品の金属膜を形成した鏡面品の写像性が低下する場合が
ある。ここで用いる体積平均粒径の測定方法は、レーザ
ースキャン分析法により測定でき、具体的には、例えば
GALAI社製の粒径分布アナライザーCIS−1にて
測定し、体積平均粒径で示す方法が挙げられる。
【0015】その粒体状無機充填剤の具体例を挙げれ
ば、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、燐酸マグネ
シウム、タルク、マイカ、シリカ、アルミナ、シリカア
ルミナ、カオリン、ベントナイト、モンモリロナイト、
クレー、グラファイト、カーボンブラック、ガラスビー
ズ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、窒化珪素、ハイド
ロタルサイト、水酸化アルミニウム等である。これらの
中にあって、特に炭酸カルシウムが、品質が安定して容
易に入手可能であることから好ましい。
ば、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、燐酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、燐酸マグネ
シウム、タルク、マイカ、シリカ、アルミナ、シリカア
ルミナ、カオリン、ベントナイト、モンモリロナイト、
クレー、グラファイト、カーボンブラック、ガラスビー
ズ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、窒化珪素、ハイド
ロタルサイト、水酸化アルミニウム等である。これらの
中にあって、特に炭酸カルシウムが、品質が安定して容
易に入手可能であることから好ましい。
【0016】3.(C)成分 本発明の(C)成分として用いるウイスカーは、その種
類を特に問わないが繊維径が7μm以下であるものであ
る。7μmを超えると成形品の表面平滑性を充分に確保
することが困難となり、その結果、成形品の金属膜を形
成した鏡面品の写像性が低下する場合がある。本発明に
用いるウイスカーの具体例を挙げれば、チタン酸カリウ
ムウイスカー、硼酸アルミニウムウイスカー、炭酸カル
シウムウイスカー、珪酸カルシウムウイスカー(ワラス
トナイト)、珪酸カルシウムウイスカー(ゾノトライ
ト)、炭化珪素ウイスカー、窒化珪素ウイスカー、酸化
亜鉛ウイスカー、アルミナウイスカー、グラファイトウ
イスカー等が挙げられる。これらの中でも特に、曲げ弾
性率効果、鏡面性確保の点で硼酸アルミニウムウイスカ
ーがよい。なお、ウイスカーの繊維径の測定方法は、顕
微鏡法によった。
類を特に問わないが繊維径が7μm以下であるものであ
る。7μmを超えると成形品の表面平滑性を充分に確保
することが困難となり、その結果、成形品の金属膜を形
成した鏡面品の写像性が低下する場合がある。本発明に
用いるウイスカーの具体例を挙げれば、チタン酸カリウ
ムウイスカー、硼酸アルミニウムウイスカー、炭酸カル
シウムウイスカー、珪酸カルシウムウイスカー(ワラス
トナイト)、珪酸カルシウムウイスカー(ゾノトライ
ト)、炭化珪素ウイスカー、窒化珪素ウイスカー、酸化
亜鉛ウイスカー、アルミナウイスカー、グラファイトウ
イスカー等が挙げられる。これらの中でも特に、曲げ弾
性率効果、鏡面性確保の点で硼酸アルミニウムウイスカ
ーがよい。なお、ウイスカーの繊維径の測定方法は、顕
微鏡法によった。
【0017】4.(D)成分 本発明の(D)成分としては、炭素数26〜30の脂肪
酸の金属塩を用いる。(A)〜(C)成分の存在下で、
炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩を配合すると、組成
物の耐熱性を高め、相分離による白化現象を押さえると
ともに、金型に対する離形性を著しく向上させる効果が
ある。そのため、成形品の表面に剥離痕が発生したり、
白化物が付着することを防止し、安定な連続成形を可能
にする。この炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩を構成
する脂肪酸としては、一塩基性脂肪酸、中でも直鎖飽和
脂肪酸が好ましく、例えばセロリン酸(ヘプタコ酸)、
モンタン酸(オクタコ酸)、メシリン酸(トリアコンタ
ン酸)などが挙げられる。特に入手性の点でモンタン酸
が好ましい。一方、炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
を構成する金属塩としては、アルカリ金属やアルカリ土
類金属が好ましく、例えば、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム及びバリウムなどが
挙げられる。これらの金属の中でも効果が著しい点で、
ナトリウムやカルシウムがより好ましい。つまり、本発
明で用いる炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩の代表例
としては、モンタン酸ナトリウムやモンタン酸カルシウ
ムが挙げられ、特にモンタン酸カルシウムが好ましい。
酸の金属塩を用いる。(A)〜(C)成分の存在下で、
炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩を配合すると、組成
物の耐熱性を高め、相分離による白化現象を押さえると
ともに、金型に対する離形性を著しく向上させる効果が
ある。そのため、成形品の表面に剥離痕が発生したり、
白化物が付着することを防止し、安定な連続成形を可能
にする。この炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩を構成
する脂肪酸としては、一塩基性脂肪酸、中でも直鎖飽和
脂肪酸が好ましく、例えばセロリン酸(ヘプタコ酸)、
モンタン酸(オクタコ酸)、メシリン酸(トリアコンタ
ン酸)などが挙げられる。特に入手性の点でモンタン酸
が好ましい。一方、炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
を構成する金属塩としては、アルカリ金属やアルカリ土
類金属が好ましく、例えば、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム及びバリウムなどが
挙げられる。これらの金属の中でも効果が著しい点で、
ナトリウムやカルシウムがより好ましい。つまり、本発
明で用いる炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩の代表例
としては、モンタン酸ナトリウムやモンタン酸カルシウ
ムが挙げられ、特にモンタン酸カルシウムが好ましい。
【0018】5.配合方法 本発明の樹脂組成物は、(A)前記溶融粘度を有するP
AS樹脂100質量部、(B)体積平均粒径4μm以下
の粒状無機充填剤20〜250質量部、好ましくは40
〜200質量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー
0〜50質量部、好ましくは0〜40質量部、(D)炭
素数26〜30の脂肪酸の金属塩0.1〜5質量部、好
ましくは0.2〜3質量部からなるPAS樹脂組成物で
ある。ただし、(B)成分と(C)成分の合計が250
重量部を超えず、好ましくは40〜200質量部であ
る。
AS樹脂100質量部、(B)体積平均粒径4μm以下
の粒状無機充填剤20〜250質量部、好ましくは40
〜200質量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー
0〜50質量部、好ましくは0〜40質量部、(D)炭
素数26〜30の脂肪酸の金属塩0.1〜5質量部、好
ましくは0.2〜3質量部からなるPAS樹脂組成物で
ある。ただし、(B)成分と(C)成分の合計が250
重量部を超えず、好ましくは40〜200質量部であ
る。
【0019】(B)成分の無機充填剤は、20質量部よ
り少なければ材料強度、特に剛性が不充分となり、25
0質量部を超えると成形品の表面平滑性を充分に確保す
ることが困難となり、その結果、成形品の金属膜を形成
した鏡面品の写像性が低下する。また、(C)成分のウ
イスカーは剛性を高める機能があり、必要に応じて配合
すればよいが、50質量部を超えると成形品の表面平滑
性を充分に確保することが困難となり、その結果、成形
品の金属膜を形成した鏡面品の写像性が低下する。な
お、(B)成分と(C)成分の合計が250質量部を超
えると前記同様に写像性が低下する。更に、(D)成分
の炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩は0.1質量部よ
り少なければ離型性が不充分となり、5質量部より多い
と表面にブリードして鏡面性が阻害される。
り少なければ材料強度、特に剛性が不充分となり、25
0質量部を超えると成形品の表面平滑性を充分に確保す
ることが困難となり、その結果、成形品の金属膜を形成
した鏡面品の写像性が低下する。また、(C)成分のウ
イスカーは剛性を高める機能があり、必要に応じて配合
すればよいが、50質量部を超えると成形品の表面平滑
性を充分に確保することが困難となり、その結果、成形
品の金属膜を形成した鏡面品の写像性が低下する。な
お、(B)成分と(C)成分の合計が250質量部を超
えると前記同様に写像性が低下する。更に、(D)成分
の炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩は0.1質量部よ
り少なければ離型性が不充分となり、5質量部より多い
と表面にブリードして鏡面性が阻害される。
【0020】本発明のPAS樹脂組成物の配合において
は、そのほか必要に応じてシランカップリング剤、酸化
防止剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤、導電性付与剤、着色
剤、顔料等各種の添加剤を配合し、リボンタンブラー、
ヘンシェルミキサー、バンバリミキサー、ドラムタンブ
ラー、単軸スクリュー押出機等により混練することがで
きる。混練温度は、通常280〜320℃が適当であ
る。
は、そのほか必要に応じてシランカップリング剤、酸化
防止剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤、導電性付与剤、着色
剤、顔料等各種の添加剤を配合し、リボンタンブラー、
ヘンシェルミキサー、バンバリミキサー、ドラムタンブ
ラー、単軸スクリュー押出機等により混練することがで
きる。混練温度は、通常280〜320℃が適当であ
る。
【0021】6.用途 本発明のPAS樹脂組成物は、射出成形すると表面平滑
性に優れる成形品が得られることから、その成形品の表
面にアルミニウムや銀などの金属膜を形成して鏡面体と
することができる。すなわち、本発明のPAS樹脂組成
物の成形品は、曲げ弾性率が4GPa以上あり、離型性
がよく、かつ写像性が90%以上の鏡面成形体を得るこ
とができる。これらの特徴に加え、耐熱性にも優れるこ
とから、本発明のPAS樹脂組成物は、特に以下の用途
に好適に用いることができる。 ○ 熱的又は環境的に過酷な条件(例えば、耐薬品性や
耐水蒸気性が要求される条件)で使用される鏡。 ○ フォグランプ、ヘッドランプなどの自動車用ランプ
リフレクター。 ○ 照明器具などの反射体(ダウンライトカバー)。
性に優れる成形品が得られることから、その成形品の表
面にアルミニウムや銀などの金属膜を形成して鏡面体と
することができる。すなわち、本発明のPAS樹脂組成
物の成形品は、曲げ弾性率が4GPa以上あり、離型性
がよく、かつ写像性が90%以上の鏡面成形体を得るこ
とができる。これらの特徴に加え、耐熱性にも優れるこ
とから、本発明のPAS樹脂組成物は、特に以下の用途
に好適に用いることができる。 ○ 熱的又は環境的に過酷な条件(例えば、耐薬品性や
耐水蒸気性が要求される条件)で使用される鏡。 ○ フォグランプ、ヘッドランプなどの自動車用ランプ
リフレクター。 ○ 照明器具などの反射体(ダウンライトカバー)。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの例により何ら限定される
ものではない。 [実施例1〜13、比較例1〜5]下記成分を表1〜表
5に示す配合比率(質量部)で、スーパーフローター
(振動式攪拌混合機)で均一に混合した後、二軸押出機
(東芝機械社製 TEM35B)を用い、300〜35
0℃で溶融混練し、ペレットを製造した。
説明するが、本発明はこれらの例により何ら限定される
ものではない。 [実施例1〜13、比較例1〜5]下記成分を表1〜表
5に示す配合比率(質量部)で、スーパーフローター
(振動式攪拌混合機)で均一に混合した後、二軸押出機
(東芝機械社製 TEM35B)を用い、300〜35
0℃で溶融混練し、ペレットを製造した。
【0023】次いで、得られたペレットを用いて50t
射出成形機(日本製綱所社製 J50E−P)に鏡面仕
上げの平板用金型(平板サイズ:80×80×厚さ2m
m)を取り付けて、シリンダー温度280〜330℃、
ノズル温度310〜330℃、金型温度130〜135
℃に設定して、平板を成形した。上記成形試験片を用
い、下記の方法により、曲げ弾性率、離型性、写像性及
び表面外観を評価した。その結果を表1〜表5に示し
た。
射出成形機(日本製綱所社製 J50E−P)に鏡面仕
上げの平板用金型(平板サイズ:80×80×厚さ2m
m)を取り付けて、シリンダー温度280〜330℃、
ノズル温度310〜330℃、金型温度130〜135
℃に設定して、平板を成形した。上記成形試験片を用
い、下記の方法により、曲げ弾性率、離型性、写像性及
び表面外観を評価した。その結果を表1〜表5に示し
た。
【0024】[評価方法]実施例、比較例で用いた曲げ
弾性率、離型性、写像性及び表面外観の評価方法は、以
下の通りである。 曲げ弾性率 ASTM D790に準拠して測定した。 離型性 平板成形品が金型から離れる時の様子及び表面状態を目
視で判定した。 ○:型離れがスムースで且つ表面に付着痕等の異常がな
い。 ×:型離れがスムースでなく、または表面に付着痕が見
られる。 写像性 試験片の平板にアルミニウムを真空蒸着(約100nm
厚み)し、スガ試験機社製写像性試験機(型式ICM−
1)にて測定した。測定原理は、光源の反射像が反射板
の反射性能によって拡散した像(鏡面反射像より大きな
ボンヤリした像)が見えるので、光学スリット(一定の
格子縞のパターンで作成)を介して観測される受光量の
大小(像が拡散すれば、格子で遮られる光量が大きい)
で、鏡面との相対値(C値)で評価する。すなわち、光
源の入射角が45度になるように試験片をセットし、そ
の反射角45度の方向に直角に光学スリット(光学くし
巾が1.0mm品を採用する)をセットする。更にその
先に受光器をセットして、光学スリット上に光源の像を
写しだし、スリットをセット方向に移動して、スリット
を介して受光器に感知する最小の光量を最大反射率Mと
し、最大の光量を最小反射率mとして、 写像性(C値)=[(M−m)/(M+m)]×100
(%) で表す。 表面外観 良 :成形品の表面に、白化、フローマークがない。 不良:成形品の表面に、白化、フローマークがある。
弾性率、離型性、写像性及び表面外観の評価方法は、以
下の通りである。 曲げ弾性率 ASTM D790に準拠して測定した。 離型性 平板成形品が金型から離れる時の様子及び表面状態を目
視で判定した。 ○:型離れがスムースで且つ表面に付着痕等の異常がな
い。 ×:型離れがスムースでなく、または表面に付着痕が見
られる。 写像性 試験片の平板にアルミニウムを真空蒸着(約100nm
厚み)し、スガ試験機社製写像性試験機(型式ICM−
1)にて測定した。測定原理は、光源の反射像が反射板
の反射性能によって拡散した像(鏡面反射像より大きな
ボンヤリした像)が見えるので、光学スリット(一定の
格子縞のパターンで作成)を介して観測される受光量の
大小(像が拡散すれば、格子で遮られる光量が大きい)
で、鏡面との相対値(C値)で評価する。すなわち、光
源の入射角が45度になるように試験片をセットし、そ
の反射角45度の方向に直角に光学スリット(光学くし
巾が1.0mm品を採用する)をセットする。更にその
先に受光器をセットして、光学スリット上に光源の像を
写しだし、スリットをセット方向に移動して、スリット
を介して受光器に感知する最小の光量を最大反射率Mと
し、最大の光量を最小反射率mとして、 写像性(C値)=[(M−m)/(M+m)]×100
(%) で表す。 表面外観 良 :成形品の表面に、白化、フローマークがない。 不良:成形品の表面に、白化、フローマークがある。
【0025】〔実施例で用いた樹脂組成物の成分〕 (PAS樹脂) PPS−1:溶融粘度390ポアズ(300℃)ポリフ
ェニレンサルファイド(トープレン社製 K−1) PPS−2:溶融粘度640ポアズ(300℃)ポリフ
ェニレンサルファイド(トープレン社製 T−2) PPS−3:溶融粘度1050ポアズ(300℃)ポリ
フェニレンサルファイド(トープレン社製 LN−2
G) PPS−4:溶融粘度1800ポアズ(300℃)ポリ
フェニレンサルファイド(トープレン社製 #160) 上記PAS樹脂の溶融粘度は、キャピログラフ(東洋精
機社製)を用い、樹脂温度300℃、せん断速度200
sec-1の条件で溶融粘度(ポアズ)を測定した。 (粒状無機充填剤) 炭酸カルシウム−1:カルテックス5(丸尾カルシウム
社製)体積平均粒径1.2μm 炭酸カルシウム−2:SL2200(竹原化学工業社
製)体積平均粒径3.5μm カオリンクレー :アイスキャップK(焼成)(白石
工業社製)体積平均粒径1.0μm シリカ :アドマファインSO−C5(アド
マテックス社製)体積平均粒径1.6μm (ウイスカー) ウイスカー−1:ケイ酸カルシウムウイスカー(NYC
O社製 NYGLOS)繊維径1〜7μm L/D5〜
20 ウイスカー−2:硼酸アルミニウムウイスカー(四国化
成工業社製 アルボレックスYS2A)繊維径0.5〜
1μm L/D10〜60 (脂肪酸の金属塩) モンタン酸ナトリウム:(クラリアントジャパン社製
ホスタモントCaV101) モンタン酸カルシウム:(クラリアントジャパン社製
ホスタモントCaV102) ステアリン酸カルシウム:(日本油脂社製)
ェニレンサルファイド(トープレン社製 K−1) PPS−2:溶融粘度640ポアズ(300℃)ポリフ
ェニレンサルファイド(トープレン社製 T−2) PPS−3:溶融粘度1050ポアズ(300℃)ポリ
フェニレンサルファイド(トープレン社製 LN−2
G) PPS−4:溶融粘度1800ポアズ(300℃)ポリ
フェニレンサルファイド(トープレン社製 #160) 上記PAS樹脂の溶融粘度は、キャピログラフ(東洋精
機社製)を用い、樹脂温度300℃、せん断速度200
sec-1の条件で溶融粘度(ポアズ)を測定した。 (粒状無機充填剤) 炭酸カルシウム−1:カルテックス5(丸尾カルシウム
社製)体積平均粒径1.2μm 炭酸カルシウム−2:SL2200(竹原化学工業社
製)体積平均粒径3.5μm カオリンクレー :アイスキャップK(焼成)(白石
工業社製)体積平均粒径1.0μm シリカ :アドマファインSO−C5(アド
マテックス社製)体積平均粒径1.6μm (ウイスカー) ウイスカー−1:ケイ酸カルシウムウイスカー(NYC
O社製 NYGLOS)繊維径1〜7μm L/D5〜
20 ウイスカー−2:硼酸アルミニウムウイスカー(四国化
成工業社製 アルボレックスYS2A)繊維径0.5〜
1μm L/D10〜60 (脂肪酸の金属塩) モンタン酸ナトリウム:(クラリアントジャパン社製
ホスタモントCaV101) モンタン酸カルシウム:(クラリアントジャパン社製
ホスタモントCaV102) ステアリン酸カルシウム:(日本油脂社製)
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、離型性、耐熱性
に優れ、その成形体に高い表面平滑性を示すポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物である。また、その成形体に
金属膜を形成すると優れた写像性を示し、特にランプリ
フレクター類に好適である。
に優れ、その成形体に高い表面平滑性を示すポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物である。また、その成形体に
金属膜を形成すると優れた写像性を示し、特にランプリ
フレクター類に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/04 C08K 7/04 G02B 5/10 G02B 5/10 C Fターム(参考) 2H042 DA01 DA11 DD05 DE04 4F071 AA62 AA88 AB21 AC09 AD01 AE17 AF27 AF29 AF31 AH07 AH19 BA01 BB05 BC03 4J002 CN011 DE236 DK007 EG008 EG038 FA067 FD016 GP00
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)樹脂温度300℃、せん断速度2
00sec-1における溶融粘度が100〜1,500ポ
アズのポリアリーレンスルフィド樹脂100質量部、
(B)体積平均粒径が4μm以下の粒状無機充填剤20
〜250質量部、(C)繊維径7μm以下のウイスカー
0〜50質量部、ただし、(B)成分との合計が最大2
50質量部、(D)炭素数26〜30の脂肪酸の金属塩
0.1〜5質量部からなるポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物。 - 【請求項2】 (B)成分の無機充填剤が炭酸カルシウ
ムである請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド樹
脂組成物。 - 【請求項3】 (C)成分のウイスカーが硼酸アルミニ
ウムウイスカーである請求項1又は2に記載のポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物。 - 【請求項4】 (D)成分の炭素数26〜30の脂肪酸
の金属塩がモンタン酸カルシウムである請求項1〜3の
いずれかに記載のポリアリーレンスルフィド樹脂組成
物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリア
リーレンスルフィド樹脂組成物を成形し、その表面に金
属膜を形成した鏡面成形体。 - 【請求項6】 請求項5に記載の鏡面成形体からなるラ
ンプリフレクター。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000174935A JP2001354855A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体 |
EP01938581A EP1234856A4 (en) | 2000-06-12 | 2001-06-11 | POLYARYLENE SULFIDE RESIN COMPOSITION AND CORRESPONDING MOLDED OBJECT |
PCT/JP2001/004895 WO2001096478A1 (fr) | 2000-06-12 | 2001-06-11 | Composition de resine de sulfide de polyarylene et objet moule correspondant |
US10/048,462 US20020161089A1 (en) | 2000-06-12 | 2001-06-11 | Polyarylene sulfide resin composition and molded object thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000174935A JP2001354855A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001354855A true JP2001354855A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18676888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000174935A Withdrawn JP2001354855A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020161089A1 (ja) |
EP (1) | EP1234856A4 (ja) |
JP (1) | JP2001354855A (ja) |
WO (1) | WO2001096478A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007148508A1 (ja) * | 2006-06-21 | 2007-12-27 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 光線反射用多層シート、これを用いた反射器、照明装置及び液晶表示装置 |
JP2014065841A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物および射出成形品 |
WO2018016411A1 (ja) * | 2016-07-19 | 2018-01-25 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
WO2018056240A1 (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1849834B1 (en) * | 2004-12-21 | 2012-08-22 | Polyplastics Co., Ltd. | Polyarylene sulfide resin composition and method for producing same |
WO2007001036A1 (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-04 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | ポリフェニレンスルフィド樹脂構造体 |
CN103998506B (zh) | 2011-12-16 | 2016-08-24 | 提克纳有限责任公司 | 用于聚苯硫醚的含硼成核剂 |
US8852487B2 (en) | 2011-12-16 | 2014-10-07 | Ticona Llc | Injection molding of polyarylene sulfide compositions |
CN104011124A (zh) | 2011-12-16 | 2014-08-27 | 提克纳有限责任公司 | 用于聚芳硫醚组合物的成核体系 |
WO2013090172A1 (en) | 2011-12-16 | 2013-06-20 | Ticona Llc | Method for low temperature injection molding of polyarylene sulfide compositions and injection molded part obtained thereby |
KR102663395B1 (ko) * | 2019-02-18 | 2024-05-08 | 현대모비스 주식회사 | 차량 헤드램프 부재용 폴리아릴렌 설파이드 수지 조성물 및 이를 이용하여 제조된 차량 헤드램프 부재 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2863019B2 (ja) * | 1991-03-05 | 1999-03-03 | ポリプラスチックス株式会社 | ランプリフレクター |
JP3074814B2 (ja) * | 1991-08-12 | 2000-08-07 | 昭和電工株式会社 | 樹脂組成物 |
JPH05320506A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-03 | Dainippon Ink & Chem Inc | ランプリフレクタ |
JPH05325612A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | ランプリフレクタ |
US5338790A (en) * | 1993-07-14 | 1994-08-16 | Shell Oil Company | Polymer compositions |
JPH0797508A (ja) * | 1993-09-28 | 1995-04-11 | Toray Ind Inc | 鮮映性が改良されたランプリフレクター用樹脂組成物 |
JPH07188555A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Toray Ind Inc | 樹脂組成物および成形体 |
JP3242833B2 (ja) * | 1996-03-14 | 2001-12-25 | 株式会社小糸製作所 | ランプ反射鏡 |
JP3637715B2 (ja) * | 1997-01-29 | 2005-04-13 | 東ソー株式会社 | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 |
JPH10237302A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-08 | Toray Ind Inc | ランプリフレクター部品用樹脂組成物 |
US6469091B2 (en) * | 1999-01-14 | 2002-10-22 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Polyarylene sulfide resin composition |
-
2000
- 2000-06-12 JP JP2000174935A patent/JP2001354855A/ja not_active Withdrawn
-
2001
- 2001-06-11 EP EP01938581A patent/EP1234856A4/en not_active Withdrawn
- 2001-06-11 US US10/048,462 patent/US20020161089A1/en not_active Abandoned
- 2001-06-11 WO PCT/JP2001/004895 patent/WO2001096478A1/ja not_active Application Discontinuation
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007148508A1 (ja) * | 2006-06-21 | 2007-12-27 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 光線反射用多層シート、これを用いた反射器、照明装置及び液晶表示装置 |
JP2008003254A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 光線反射用多層シート、これを用いた反射器、照明装置及び液晶表示装置 |
JP2014065841A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物および射出成形品 |
WO2018016411A1 (ja) * | 2016-07-19 | 2018-01-25 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
KR20190020062A (ko) * | 2016-07-19 | 2019-02-27 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 폴리아릴렌설피드 수지 조성물, 성형품 및 제조 방법 |
JPWO2018016411A1 (ja) * | 2016-07-19 | 2019-04-11 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
KR102141928B1 (ko) * | 2016-07-19 | 2020-08-06 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 폴리아릴렌설피드 수지 조성물, 성형품 및 제조 방법 |
US11015056B2 (en) | 2016-07-19 | 2021-05-25 | Dic Corporation | Polyarylene sulfide resin composition, molded article, and production methods |
WO2018056240A1 (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
JPWO2018056240A1 (ja) * | 2016-09-21 | 2019-06-24 | Dic株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20020161089A1 (en) | 2002-10-31 |
EP1234856A4 (en) | 2003-01-15 |
EP1234856A1 (en) | 2002-08-28 |
WO2001096478A1 (fr) | 2001-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0630955B1 (en) | Liquid crystal polyester resin composition and lamp reflector | |
JP4232863B2 (ja) | メタライズドポリエステル組成物 | |
KR102104303B1 (ko) | 내광성 수지 조성물 및 그의 성형체 | |
JP6223531B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物、その製造方法、および反射板 | |
JP2001354855A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその成形体 | |
JP2012214702A (ja) | 樹脂組成物、及び該樹脂組成物からなる成形体 | |
US5910560A (en) | Thermoplastic resin composition and molded article | |
JP5853103B2 (ja) | 光反射部品及びその製造方法 | |
JP4747561B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 | |
JPWO2017057558A1 (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、成形品及び製造方法 | |
JP3564580B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および光反射用成形品 | |
CN104583319B (zh) | 树脂组合物及树脂成型体 | |
JP2007154167A (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 | |
JP2003226810A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びそれを用いた成形体 | |
JP3934235B2 (ja) | ポリアリーレンスルフィド系樹脂組成物、射出成形品 及びギア | |
JP2000186208A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びそれからなる鏡面体・ランプリフレクター | |
JPH0770422A (ja) | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびランプリフレクター | |
JP2000309707A (ja) | 芳香族ポリサルホン樹脂組成物およびその成形体 | |
JP2723330B2 (ja) | 軽量化ランプリフレクター | |
JP3886056B2 (ja) | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物および光反射用成形品 | |
WO2013168313A1 (ja) | 光反射部品用樹脂組成物 | |
JPWO2002083792A1 (ja) | 光通信部品用ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 | |
KR100587197B1 (ko) | 열가소성수지조성물및성형품 | |
JPH06200153A (ja) | ポリアミド樹脂組成物及びそれからなる照明用リフレクター | |
JPH1095918A (ja) | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040902 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070122 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20100203 |