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JP2001353865A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2001353865A
JP2001353865A JP2000179228A JP2000179228A JP2001353865A JP 2001353865 A JP2001353865 A JP 2001353865A JP 2000179228 A JP2000179228 A JP 2000179228A JP 2000179228 A JP2000179228 A JP 2000179228A JP 2001353865 A JP2001353865 A JP 2001353865A
Authority
JP
Japan
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pulse
ink
vibration
ink droplets
nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000179228A
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English (en)
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JP2001353865A5 (ja
Inventor
Mitsuru Shingyouchi
充 新行内
Taeko Murai
妙子 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000179228A priority Critical patent/JP2001353865A/ja
Publication of JP2001353865A publication Critical patent/JP2001353865A/ja
Publication of JP2001353865A5 publication Critical patent/JP2001353865A5/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メニスカスが振動せず、ノズルが目詰まりす
る。 【解決手段】 インク滴を吐出させるときに、メニスカ
ス振動を与える振動パスルBpを印加した後、インク滴
を吐出させる駆動パルスDpを印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特に静電型インクジェットヘッドを搭載したイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プ
ロッタ等の画像記録装置(画像形成装置)として用いる
インクジェット記録装置として、インク滴を吐出するノ
ズルと、このノズルが連通するインク流路(吐出室、圧
力室、加圧液室、液室等とも称される。)と、このイン
ク流路の壁面をなす振動板と、この振動板に対向する電
極とを有し、振動板を静電力で変形変位させてノズルか
らインク滴を吐出させる静電型インクジェットヘッドを
搭載したものが知られている。
【0003】ところで、インクジェットヘッドは、ノズ
ルからインク滴を吐出するため、インク粘度が環境によ
って変化すると、安定したインク滴吐出特性(滴速度V
j、滴体積Mj、滴噴射方向の曲がり)が得られなくな
り、画像品質が劣化する。また、環境変化だけでなく、
非印字時にインク粘度が高くなると、ノズルの目詰まり
が生じて、著しく画像が劣化する。特に、画質を向上す
るために、吐出インク滴を微小化しなければならないこ
とから、ノズルの小径化が進んでおり、一層ノズルの目
詰まりが生じ易くなっている。さらに、ノズルの目詰ま
りを起こさないまでも、非印字時間の長さによって、次
に印字信号が入力された際のインク滴吐出特性に差が生
じて画質が低下する。
【0004】そこで、例えば再公表特許WO97/32
728号公報に記載されているように、単一周期の基準
信号に同期して、インク滴吐出が可能な振幅の第1の電
気パルスと、この第1の電気パルスの振幅より小さく、
ノズル内のインクをノズル内で流動させる第2の電圧パ
ルスのいずれか一方を、ノズルの目詰まり防止の回復処
理動作時と印刷行程中に各圧力発生手段に印加するイン
クジェット記録装置が知られている。
【0005】また、特開平9−39236号公報には振
動板をインク滴が吐出することのない前振動で振動さ
せ、この前振動により振動板が個別電極に近づいた(隙
間が狭い)状態がインク滴を吐出させるに十分な振動を
誘発させ駆動信号を与えるようにしたものが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の電気パルスと第2の電気パルスを同じタイミン
グで選択的に各圧力発生手段に印加するインクジェット
記録装置にあっては、インクジェットヘッドのエネルギ
ー発生手段をなす共通電極(振動板)と個別電極のう
ち、共通電極に与える電圧を切り換えるスイッチ手段
と、個別電極の電圧を切り換えるスイッチ手段とを有
し、かつ個別電極には2つの水準の電圧を切り換えて与
えるようにしなければならず、コストが高くなる。
【0007】また、振動板を前振動させて振動板が電極
側に近づいたタイミングで駆動パルスを与えるインクジ
ェット記録装置にあっては、前振動なくして駆動パルス
を与えても振動板を変形させることができず、常に、前
振動をさせるパルスと駆動パルスを与えなければならな
くなる。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、インク粘土の上昇やノズルの目詰まりを低コス
トで低減したインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置は、インク滴
を吐出させる前にメニスカスを少なくとも1回以上振動
させる手段を備えたものである。
【0010】本発明に係るインクジェット記録装置は、
インク滴を吐出するときに、インク滴を吐出せずにメニ
スカスを振動させる1又は複数の振動パルスを印加した
後、インク滴を吐出させる駆動パルスを印加するヘッド
駆動制御手段を備えたものである。
【0011】本発明に係るインクジェット記録装置は、
インク滴を吐出するときに、インク滴を吐出せずにメニ
スカスを振動させる1又は複数の振動パルスを印加した
後、インク滴を吐出させる駆動パルスを印加するととも
に、インク滴を連続して吐出するときには振動パルスを
印加することなくインク滴を吐出させる駆動パルスを印
加するヘッド駆動制御手段を備えたものである。
【0012】これらの振動パルスを用いるインクジェッ
ト記録装置において、インク滴を吐出せずにメニスカス
を振動させる振動パルスは、駆動パルスよりもパルス幅
を狭くし、或いは、駆動パルスよりもパルスの立ち下が
り時間を長くし、また、インク滴吐出特性が第1のピー
クになるパルス幅と次のピークになるパルス幅との間の
パルス幅であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機
構部の側面説明図である。
【0014】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キ
ャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録
ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカート
リッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、装置本
体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能
な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)4を抜
き差し自在に装着することができ、また、用紙3を手差
しで給紙するための手差しトレイ5を開倒することがで
き、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送され
る用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像
を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙
する。
【0015】印字機構部2は、図示しない左右の側板に
横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイ
ドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で
紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ1
3にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する
インクジェットヘッドからなるヘッド14をインク滴吐
出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側に
はヘッド14に各色のインクを供給するための各インク
タンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着し
ている。
【0016】ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装
し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド1
2に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ
13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ1
7で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19と
の間にタイミングベルト20を張装し、このタイミング
ベルト20をキャリッジ13に固定している。
【0017】また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘ
ッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノ
ズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、ヘッド1
4として用いるインクジェットヘッドは、インク流路壁
面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電
力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型のもの
を用いている。
【0018】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット
4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリク
ションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23
と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ
24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬
送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し
角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ロー
ラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0019】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材
である印写受け部材29を設けている。この印写受け部
材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ
送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32
を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ロ
ーラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部
材35,36とを配設している。
【0020】また、キャリッジ13の移動方向右端側に
はヘッド14の信頼性を維持、回復するための信頼性維
持回復機構(以下「サブシステム」という。)37を配
置している。キャリッジ13は印字待機中にはこのサブ
システム37側に移動されてキャッピング手段などでヘ
ッド14をキャッピングされる。
【0021】次に、このインクジェット記録装置のヘッ
ド14を構成するインクジェットヘッドについて図3乃
至5を参照して説明する。なお、図3はヘッド14の分
解斜視説明図、図4は同ヘッド14のノズル配列方向と
直交する方向の断面説明図、図5は同ヘッド14のノズ
ル配列方向の要部拡大断面図である。
【0022】インクジェットヘッド40は、単結晶シリ
コン基板、SOI基板などのシリコン基板等を用いた流
路基板41と、この流路基板41の下側に設けたシリコ
ン基板、パイレックスガラス基板、セラミックス基板等
を用いた電極基板42と、流路基板41の上側に設けた
ノズル板43とを備え、複数のインク滴を吐出するノズ
ル44、各ノズル44が連通するインク流路である液室
46、各液室46にインク供給路を兼ねた流体抵抗部4
7を介して連通する共通液室流路48などを形成してい
る。
【0023】流路基板41には液室46及びこの液室4
6の壁面である底部をなす振動板50(第1の電極とな
る。)を形成する凹部を形成し、ノズル板43には流体
抵抗部47を形成する溝を形成し、また流路基板41と
電極基板42には共通液室流路48を形成する貫通部を
形成している。
【0024】ここで、流路基板41は、例えば単結晶シ
リコン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボロンを注
入してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層を形
成し、電極基板42と接合した後、液室46となる凹部
をKOH水溶液などのエッチング液を用いて異方性エッ
チングすることにより、このとき高濃度ボロン層がエッ
チングストップ層となって振動板50が高精度に形成さ
れる。
【0025】なお、振動板50に別途電極膜を形成して
もよいが、上述したように不純物の拡散などによって振
動板が電極を兼ねるようにしている。また、振動板50
の電極基板42側の面に絶縁膜を形成することもでき
る。この絶縁膜としてはSiO2等の酸化膜系絶縁膜、S
i34等の窒化膜系絶縁膜などを用いることができる。
絶縁膜の成膜は、振動板表面を熱酸化して酸化膜を形成
したり、成膜手法を用いたりすることができる。
【0026】また、電極基板42には酸化膜層42aを
形成し、この酸化膜層42aの部分に凹部54を形成し
て、この凹部54底面に振動板50に対向する電極15
(第2の電極となる。)を設け、振動板50と電極55
との間にギャップ56を形成し、これらの振動板50と
電極55とによってアクチュエータ部を構成している。
なお、電極55表面にはSiO2膜などの酸化膜系絶縁
膜、Si34膜などの窒化膜系絶縁膜からなる電極保護
膜57を成膜しているが、電極表面55に電極保護膜5
7を形成しないで、振動板50側に絶縁膜を形成するこ
ともできる。
【0027】この電極基板42として単結晶シリコン基
板を用いる場合には通常のシリコンウエハーを用いるこ
とができる。その厚さはシリコンウエハーの直径で異な
るが、直径4インチのシリコンウエハーであれば厚さが
500μm程度、直径6インチのシリコンウエハーであ
れば厚さは600μm程度であることが多い。シリコン
ウエハー以外の材料を選択する場合には、流路基板のシ
リコンと熱膨張係数の差が小さい方が振動板と接合する
場合に信頼性を向上できる。
【0028】これらの流路基板41と電極基板42との
接合は、接着剤による接合も可能であるが、より信頼性
の高い物理的な接合、例えば電極基板42がシリコンで
形成される場合、酸化膜を介した直接接合法を用いるこ
とができる。この直接接合は1000℃程度の高温化で
実施する。また、電極基板42がガラスの場合、陽極接
合を行うことができる。電極基板42をシリコンで形成
して、陽極接合を行う場合には、電極基板42と流路基
板41との間にパイレックスガラスを成膜し、この膜を
介して陽極接合を行うこともできる。さらに、流路基板
41と電極基板42にシリコン基板を使用して金等のバ
インダーを接合面に介在させた共晶接合で接合すること
もできる。
【0029】また、電極基板42の電極55としては、
通常半導体素子の形成プロセスで一般的に用いられるA
l、Cr、Ni等の金属材料や、Ti、TiN、W等の
高融点金属、または不純物により低抵抗化した多結晶シ
リコン材料などを用いることができる。電極基板42を
シリコンウエハで形成する場合には、電極基板42と電
極55との間には絶縁層(上述した酸化膜層42a)を
形成する必要がある。電極基板42にガラス等の絶縁性
材料を用いる場合には電極55との間に絶縁層を形成す
る必要はない。
【0030】また、電極基板42にシリコン基板を用い
る場合、電極55としては、不純物拡散領域を用いるこ
とができる。この場合、拡散に用いる不純物は基板シリ
コンの導電型と反対の導電型を示す不純物を用い、拡散
領域周辺にpn接合を形成し、電極55と電極基板42
とを電気的に絶縁する。
【0031】ノズル板43は多数のノズル44を二列配
置して形成したものであり、吐出面には撥水処理を施し
ている。ここでは、このノズル板43はNi電鋳工法で
製作しているが、この他、例えば樹脂と金属層の複層構
造のものなども用いることができる。このノズル板43
は流路基板41に接着剤にて接合している。
【0032】このインクジェットヘッド40ではノズル
44を二列配置し、この各ノズル44に対応して液室4
6、振動板50、電極55なども二列配置し、各ノズル
列の中央部に共通液室流路48を配置して、左右の液室
46にインクを供給する構成を採用している。これによ
り、簡単なヘッド構成で多数のノズルを有するマルチノ
ズルヘッドを構成することができる。
【0033】そして、インクジェットヘッド40の電極
55は外部に延設して接続部(電極パッド部)55aと
し、これにヘッド駆動回路であるドライバIC60を搭
載したFPCケーブル61を異方性導電膜などを介して
接続している。このとき、電極基板42とノズル板43
との間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用
いたギャップ封止剤62にて気密封止している。
【0034】さらに、インクジェットヘッド40全体を
フレーム部材65上に接着剤で接合している。このフレ
ーム部材65にはインクジェットヘッド40の共通液室
流路48に外部からインクを供給するためのインク供給
穴66を形成しており、またFPCケーブル61等はフ
レーム部材65に形成した穴部67に収納される。
【0035】このフレーム部材65とノズル板43との
間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用いた
ギャップ封止剤68にて封止し、撥水性を有するノズル
板43表面のインクが電極基板42やFPCケーブル6
1等に回り込むことを防止している。
【0036】そして、このヘッド14のフレーム部材6
5にはインクカートリッジ15とのジョイント部材70
が連結されて、フィルタ71を介してインクカートリッ
ジ15からインク供給穴66を通じて共通液室流路48
にインクが供給される。
【0037】このインクジェットヘッド40において
は、振動板50を共通電極とし、電極55を個別電極と
して(逆の構成とすることもできる。)、振動板50と
電極55との間に駆動電圧を印加することによって、振
動板50と電極55との間に発生する静電力によって振
動板50が電極55側に変形変位し、この状態から振動
板50と電極55間の電荷を放電させることによって振
動板50が復帰変形して、液室46の内容積(体積)/
圧力が変化することによって、ノズル44からインク滴
が吐出される。
【0038】すなわち、個別電極とする電極55にパル
ス電圧を印加すると、共通電極となる振動板50との間
に電位差が生じて、個別電極55と振動板50の間に静
電力が生じる。この結果、振動板50は印加した電圧の
大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧
を立ち下げることで、振動板50の変位が復元して、そ
の復元力により液室46内の圧力が高くなり、ノズル4
4からインク滴が吐出される。この場合、振動板50を
電極55(実際には絶縁保護膜57表面)に当接するま
で変位させる方式を当接駆動方式、振動板50を電極5
5に当接させない位置まで変位させる方式を非当接駆動
方式と称する。
【0039】ところで、パルス電圧が印加されて振動板
50が引き付けられる時には、液室46内には負圧が生
じている。圧力は液室46の固有振動数で振動するの
で、パルス立ち下げ時の圧力は、パルス立ち上げ時の残
留圧力振動と、復元圧力の重ね合せになる。
【0040】したがって、静電型インクジェットヘッド
40においては、印加するパルス電圧のパルス幅によっ
てインク滴吐出特性に差が生じる。すなわち、例えば、
図6に示すように、吐出特性(吐出滴速度Vj、吐出滴
質量Mj)は、パルス幅PWによる圧力の重ね合せのタ
イミングによって変動する。
【0041】この図6に示す例の場合、パルス幅PWを
4μsecより狭く設定した場合、吐出滴速度Vj及び吐
出滴体積Mjが第1のピークになるパルス幅と次の第2
のピークになるパルス幅の間のパルス幅に設定した場合
では、インク滴が吐出されないことが分かる。
【0042】つまり、パルス電圧の印加により振動板5
0が変位し始めて、ギャップ長の1/3の位置に達する
までの時間内にパルスを立ち下げるような、短い時間
(パルス幅の狭い)のパルスや、圧力振動が相殺される
ようなタイミングに当たるパルス幅では、振動板50は
インク滴が吐出するほどの復元力にならないため、イン
ク滴は吐出せずにノズル44内のメニスカスが振動する
のみとなる。
【0043】また、パルス立ち下げ時間を長くとり、振
動板50の変位の復元をゆっくり行うことでも、インク
滴を吐出させずにノズル44内のメニスカスのみを振動
させることが可能である。これらの特性を積極的に利用
することで、インクの増粘によるノズルの目詰まりを予
防することができる。
【0044】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図7を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)80と、所要の固定
情報を格納したROM81と、ワーキングメモリ等とし
て使用するRAM82と、ホスト側から転送される画像
データを処理したデータを格納する画像メモリ83と、
パラレル入出力(PIO)ポート84と、入力バッファ
85と、パラレル入出力(PIO)ポート86と、波形
生成回路87と、ヘッド駆動回路88及びドライバ89
等を備えている。
【0045】ここで、PIOポート84にはホスト側か
ら画像データなどの各種情報、図示しない操作パネルか
らの信頼性回復指示情報等の各種指示情報、用紙の始
端、終端を検知する紙有無センサからの検知信号、キャ
リッジ13のホームポジション(基準位置)を検知する
ホームポジションセンサ等の各種センサからの信号等が
入力され、またこのPIOポート84を介してホスト側
や操作パネル側に対して所要の情報が送出される。
【0046】また、波形生成回路87は、インクジェッ
トヘッド40の振動板50と電極55との間にインク滴
を吐出させるエネルギーを発生する、つまり、振動板5
0をインク滴が吐出するだけの変位量、タイミングで電
極55側に変位させる駆動パルスと、インク滴を吐出さ
せずにメニスカスを振動させるエネルギーを発生する、
つまり、振動板50をインク滴が吐出せずにメニスカス
が振動するにとまる変位量、タイミングで電極55側に
変位させる振動パルスとを、時系列で発生する。
【0047】ヘッド駆動回路88は、PIOポート86
を介して与えられる各種データ及び信号に基づいて、ヘ
ッド14の各ノズル44に対応するエネルギー発生手段
(振動板50と電極55)に対して駆動パルス等を印加
する。さらに、ドライバ89は、PIOポート86を介
して与えられる駆動データに応じて主走査モータ17及
び副走査モータ27を各々駆動制御することで、キャリ
ッジ13を主走査方向に移動走査し、搬送ローラ24を
回転させて用紙3を所定量搬送させる。
【0048】次に、この制御部におけるヘッド駆動制御
手段に係わる部分について図8を参照して説明する。こ
のヘッド駆動制御部は、前述したCPU80、ROM8
1、RAM82及び周辺回路等を含む主制御部91と、
波形生成回路87と、アンプ92と、駆動回路(ドライ
バIC)93等とを備えている。
【0049】主制御部91は、波形生成回路87に対し
て振動パルスと駆動パルスを生成するためのデータを与
え、ドライバIC93に対して印字信号(シリアルデー
タである)SD、シフトクロックCLK、ラッチ信号L
ATなどを与える。
【0050】波形生成回路87は、前述したようにイン
クジェットヘッド40のアクチュエータ部に対してノズ
ル44からインク滴を吐出しないでノズル44のメニス
カス面を振動させる振動パルスと、インク滴を吐出させ
るエネルギーを発生させる駆動パルスとを時系列で発生
する。この波形生成回路87からの出力を駆動波形(駆
動電圧)Pvとする。この波形生成回路87にはD/A
変換器を用いて主制御部91から与えられる電圧データ
をD/A変換することによりパルス幅の異なる駆動パル
スを時系列で生成出力するようにしている。
【0051】すなわち、ここでは、駆動波形Pvは、図
9(a)に示すように、パルス幅PW2の2個のパルス
を振動パルスBpとし、振動パルスBpより広いパルス
幅PW1のパルスを駆動パルスDpとし、これらの振動
パルスBp及び駆動パルスDpをヘッドの1駆動周期で
繰り返し時系列で発生する。したがって、駆動するビッ
ト(チャンネル)にこれらの振動パルスBp及び駆動パ
ルスDpを与えることにより、インク滴を吐出する前に
メニスカスを1回以上(ここでは2回)振動させること
ができる。
【0052】ドライバIC93は、時系列で入力される
駆動波形Pvを印字信号に応じて選択して、ヘッド14
を構成するインクジェットヘッド40の各個別電極55
に与える。このドライバIC93は、主制御部91から
のシリアルクロックCLK及び印字信号であるシリアル
データSDを入力するシフトレジスタ95と、シフトレ
ジスタ95のレジスト値を主制御部91からのラッチ信
号LATでラッチするラッチ回路96と、ラッチ回路9
6の出力値をレベル変化するレベル変換回路97と、こ
のレベル変換回路97でオン/オフが制御されるアナロ
グスイッチアレイ98とからなる。アナログスイッチア
レイ98は、インクジェットヘッド40のm個(ノズル
数をm個とする。)の個別電極55に接続したアナログ
スイッチAS1〜ASmからなる。なお、インクジェッ
トヘッド40の共通電極となる振動板50は接地してい
る。
【0053】 そして、このシフトレジスタ95にシフ
トクロックに応じてシリアルデータ(印字信号)SDを
取込み、ラッチ回路96でラッチ信号LATによってシ
フトレジスタ回路95に取り込んだシリアルデータSD
をラッチしてレベル変換回路98に入力する。このレベ
ル変換回路98は、データの内容に応じて各アクチュエ
ータ部の個別電極55に接続しているアナログスイッチ
ASm(m=1〜m)をオン/オフする。
【0054】このアナログスイッチASm(m=1〜
m)には波形生成回路87からアンプ92を介して駆動
波形Pvを与えているので、アナログスイッチASm
(m=1〜m)がオンしたときに駆動波形(振動パルス
Bp及び吐出パルスDp)が個別電極55に与えられ
る。
【0055】次に、このように構成したインクジェット
記録装置におけるヘッド駆動制御部の作用について図9
をも参照して説明する。まず、上述したように、波形生
成回路92からは図9(a)に示すように1駆動周期内
でパルス幅PW2の2個の振動パルスBp及びパルス幅
PW1の1個の駆動パルスDpとが時系列で生成出力さ
れ、これがドライバIC93のアナログスイッチAS1
〜ASmに与えられている。
【0056】そこで、主制御部91から印字信号を与え
ることによって、例えば同図(b)に示すように、イン
ク滴を吐出するビットに対応するドライバIC93のア
ナログスイッチASn(n=1〜mのいずれか)がオン
し、アナログスイッチASnがオンしている間に入力さ
れる振動パルスBp及び吐出パルスDpが同図(c)に
示すようにインクジェットヘッド40の個別電極55に
与えられる。
【0057】同図(c)は1つのノズルに対応する個別
電極に印加されるパルスを示しているものであり、この
ノズルは、図示している最初の駆動周期では印字(駆
動)であるので、2個の振動パルスBpを与えて2回メ
ニスカスを振動させた後駆動パルスDpが与えられてイ
ンク滴を吐出させ、次の駆動周期ではアナログスイッチ
ASnを全期間オフにして吐出パルスDp及びメニスカ
ス振動パルスBpのいずれも与えず、更に次の駆動周期
では印字(駆動)であるので、2個の振動パルスBpを
与えて2回メニスカスを振動させた後駆動パルスDpが
与えられてインク滴を吐出させる。
【0058】なお、具体的には、液室長約1000μ
m、振動板厚さ約2μm、ノズル径約20μmとしたイ
ンクジェットヘッドを製作し、前述した図6のパルス幅
特性を参考して、メニスカス振動に使う振動パルスBp
のパルス幅PW2を2μs、インク滴吐出に使う駆動パ
ルスDpのパルス幅をPW1を6μm、電圧は両パルス
とも30Vにして実験したところ、駆動パルスの印加頻
度にかかわらず差異のないインク滴吐出特性が得られ、
インクの増粘による滴吐出特性の変化が低減した。
【0059】このように、インク滴を吐出させる前にメ
ニスカスを少なくとも1回以上振動させた後インク滴を
吐出させることにより、インクの増粘による滴吐出特性
の変化が低減し、安定したインク滴吐出特性を得られ
る。
【0060】次に、本発明の第2実施形態について図1
0を参照して説明する。この実施形態は、インク滴を吐
出する場合に、非連続吐出(2回以上連続して吐出しな
い場合)及び連続吐出の最初の吐出のときには、少なく
とも1回以上は振動板にインク滴を吐出せずにメニスカ
スを振動させる変形を与える振動パルスBp及び振動板
にインク滴を吐出させる変形を与える駆動パルスDpを
印加し、連続吐出の2回目以降の吐出のときには、振動
パスルBpを印加しないで駆動パルスDpだけを印加す
るようにしたものである。
【0061】すなわち、図10(a)に示すように、駆
動波形Pvとしては前記図9(a)と同様に2個の振動
パルスBpと駆動パルスDpとからなる波形を与えてお
き、印字信号SDとして非連続吐出及び連続吐出の1回
目のときには1駆動周期の間アナログスイッチASnが
オン状態になり、連続吐出の2回目以降のときには2個
の振動パルスBpの間アナログスイッチASnがオフ状
態になり、非印字のときには1駆動周期の間アナログス
イッチASnがオフ状態になる信号を生成して出力す
る。
【0062】これにより、同図(b)に示すように非連
続吐出及び連続吐出の1回目のときには1駆動周期の間
アナログスイッチASnがオン状態になって、同図
(c)に示すように2個の振動パルスBp及び駆動パル
スDpが連続して印加される。これに対して、連続吐出
の2回目以降のときには振動パルスBpに対応する期間
はアナログスイッチASnがオフ状態になった後オン状
態になるので、振動パルスBpを印加することなく駆動
パルスDpだけが印加される。
【0063】この場合、連続してインク滴を吐出するビ
ット(印字されるビット)には2回目以降振動パルスを
印加しないようにしても、最初のインク滴吐出によって
ノズル内のインク増粘が抑制されるので、安定した吐出
特性が得られ、むしろ、振動パルスを印加しないことに
より、無駄な電力消費やインクリフィルの遅延を防止で
きる。
【0064】このように、インク滴を吐出するときに、
インク滴を吐出せずにメニスカスを振動させる1又は複
数の振動パルスを印加した後、インク滴を吐出させる駆
動パルスを印加するとともに、インク滴を連続して吐出
するときには振動パルスを印加することなくインク滴を
吐出させる駆動パルスを印加することによって、インク
の増粘によるインク滴吐出特性の変化が低減し、安定し
たインク滴吐出特性が得られるとともに、無駄な電極消
費やインクリフィルの遅延を低減することができる。
【0065】この場合、吐出(駆動)ビットに異なるパ
ルスを印加する構成は、上述のように、スイッチの開閉
タイミングを変えるものに限ったものではなく、例えば
図11に示すように、三端子スイッチ100のアレイを
ドライバICに用いて、三端子スイッチ100の一方に
振動パルスBpと駆動パルスDpを含む第1駆動波形P
v1を、他方に駆動パルスDpのみの第2駆動波形Pv
2を与えて、三端子スイッチ100を印字信号に応じて
切り換えることにより、非連続吐出及び連続吐出の1回
目は第1駆動波形Pv1を、連続吐出の2回目以降は第
2駆動波形pv2を選択するようにすることもできる。
【0066】また、上記各実施形態では、振動パルスB
pは駆動パルスDpよりもパルス幅PWが狭いパルスを
2個を用いているが、図12(a)に示す駆動パルスD
pに対してパルス幅の狭い同図(b)に示す1個の振動
パルスBpを用いることもできる。このように振動パル
スは駆動パルスよりもパルス幅の狭いパルスとすること
により、パルス生成を簡略な回路構成で実現することが
できる。
【0067】また、振動パルスBpとしては、同図
(c)に示すように、図6に示すパルス幅特性の谷の部
分(振動板を引っ張った差異の残留圧力振動と振動板の
復元力が打ち消すように重ね合わされたタイミング)の
パルス幅、すなわち、滴吐出体積Mj及び滴吐出速度V
jが第1のピークになるパルス幅と次のピークになるパ
ルス幅の間のパルス幅に設定したものを用いることので
きる。さらに、同図(d)に示すように、駆動パルスよ
りも立ち下がりを緩やかにしたパルスを用いることもで
きる。その他、駆動パルスよりも波高値を小さくしたパ
ルスなどでもよい。
【0068】なお、上記各実施形態においては、振動板
に振動パルスを与えることでメニスカス振動を行うよう
にしたが、この他、別の加圧手段を設けてメニスカス振
動を行うようにすることもできる。また、上記各実施形
態ではインクジェットヘッドは振動板と液室とを流路基
板として同一部材から形成しているが、振動板と液室形
成部材とを別部材で形成して接合することもできる。
【0069】また、インクジェット記録装置に搭載する
インクジェットヘッドは、流路基板中に形成したノズ
ル、液室、流体抵抗部、共通流路液室の形状、配置、形
成方法は適切に変更することができる。例えば、上記実
施形態においては、ノズルは振動板の変位方向にインク
滴が吐出するように形成したサイドシュータ方式のイン
クジェットヘッドであるが、ノズルを振動板の変位方向
と交差する方向にインク滴が吐出するように形成したエ
ッジシュータ方式のインクジェットヘッドでもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置によれば、インク滴を吐出させると
きに、メニスカスを少なくとも1回以上振動させた後イ
ンク滴を吐出させるので、メニスカスを振動させてイン
クの増粘によるノズルの目詰まりを防止することがで
き、簡単な構成で、低コストでインク滴吐出特性の安定
化を図れ、高品質画像を得ることができる。
【0071】また、本発明に係るインクジェット記録装
置によれば、インク滴を吐出するときに、インク滴を吐
出せずにメニスカスを振動させる振動パルスを印加した
後インク滴を吐出させる駆動パルスを印加するようにし
たので、メニスカスを振動させてインクの増粘によるノ
ズルの目詰まりを防止することができ、簡単な構成で、
低コストでインク滴吐出特性の安定化を図れ、高品質画
像を得ることができる。
【0072】また、本発明に係るインクジェット記録装
置は、インク滴を吐出するときに、インク滴を吐出ぜず
にメニスカスを振動させる振動パルスを印加した後イン
ク滴を吐出させる駆動パルスを印加し、連続してインク
滴を吐出するときには振動パルスを印加することなく駆
動パルスを印加するようにしたので、メニスカスを振動
させてインクの増粘によるノズルの目詰まりを防止する
ことができ、簡単な構成で、低コストでインク滴吐出特
性の安定化を図れ、高品質画像を得ることができる。
【0073】この場合、振動パルスは、駆動パルスより
もパルス幅が狭いパルスとすることで、振動パルスと駆
動パルスの2つを容易に生成することができ、回路構成
が簡単になる。また、振動パルスは駆動パルスよりも立
ち下がり時間が長いパルスとすることで、振動パルスと
駆動パルスの2つを容易に生成することができ、回路構
成が簡単になる。さらに、振動パルスは、液滴吐出特性
が第1のピークになるパルス幅と次のピークになるパル
ス幅との間のパルス幅とすることで、振動パルスと駆動
パルスの2つを容易に生成することができ、回路構成が
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略斜視説明図
【図2】同機構部の側面説明図
【図3】同記録装置のヘッドの分解斜視説明図
【図4】同ヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図5】同ヘッドの振動板短手方向の要部拡大断面説明
【図6】同ヘッドの駆動パルスのパルス幅と吐出滴速度
及び吐出滴体積の関係を説明する説明図
【図7】同記録装置の制御部の一例を示すブロック図
【図8】同制御部の内のヘッド駆動制御部の一例を示す
ブロック図
【図9】同ヘッド駆動制御部の作用説明に供する説明図
【図10】本発明の第2実施形態の説明に供する説明図
【図11】同実施形態の他の例の説明に供する説明図
【図12】振動パルスの他の例の説明に供する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…ヘッド、24…搬送ローラ、
33…排紙ローラ、40…インクジェットヘッド、41
…流路基板、42…電極基板、43…ノズル板、44…
ノズル、46…液室、47…流体抵抗部、48…共通流
路液室、50…振動板、55…電極、56…ギャップ、
87…波形生成回路、91…主制御部、93、101、
103…ドライバIC、95…シフトレジスタ、96…
ラッチ回路、97…レベル変換回路、98…アナログス
イッチアレイ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通するインク流路と、この流路の一部に設けられ
    た振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、前記
    振動板を静電力で変形させて前記ノズルからインク滴を
    吐出させるインクジェット記録装置において、インク滴
    を吐出させる前にメニスカスを少なくとも1回以上振動
    させる手段を備えていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通するインク流路と、この流路の一部に設けられ
    た振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、前記
    振動板を静電力で変形させて前記ノズルからインク滴を
    吐出させるインクジェット記録装置において、インク滴
    を吐出するときに、インク滴を吐出せずにメニスカスを
    振動させる1又は複数の振動パルスを印加した後、イン
    ク滴を吐出させる駆動パルスを印加するヘッド駆動制御
    手段を備えていることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
    ルが連通するインク流路と、この流路の一部に設けられ
    た振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、前記
    振動板を静電力で変形させて前記ノズルからインク滴を
    吐出させるインクジェット記録装置において、インク滴
    を吐出するときに、インク滴を吐出せずにメニスカスを
    振動させる1又は複数の振動パルスを印加した後、イン
    ク滴を吐出させる駆動パルスを印加するとともに、イン
    ク滴を連続して吐出するときには前記振動パルスを印加
    することなくインク滴を吐出させる駆動パルスを印加す
    るヘッド駆動制御手段を備えていることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、前記振動パルスは前記駆動パルスよ
    りもパルス幅が狭いことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、前記振動パルスは前記駆動パルスよ
    りもパルスの立ち下がり時間が長いことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、前記振動パルスはインク滴吐出特性
    が第1のピークになるパルス幅と次のピークになるパル
    ス幅との間のパルス幅であることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004082718A (ja) * 2002-06-27 2004-03-18 Canon Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2015147419A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOce Printing Systems GmbH & Co. KG インク印刷機器のインク印刷ヘッドの印刷エレメントを制御するための方法

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