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JP2001346492A - 稲藁等の有害物死滅・除去装置 - Google Patents

稲藁等の有害物死滅・除去装置

Info

Publication number
JP2001346492A
JP2001346492A JP2000169042A JP2000169042A JP2001346492A JP 2001346492 A JP2001346492 A JP 2001346492A JP 2000169042 A JP2000169042 A JP 2000169042A JP 2000169042 A JP2000169042 A JP 2000169042A JP 2001346492 A JP2001346492 A JP 2001346492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straw
bundle
killing
heating
rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000169042A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Sasaki
英男 佐々木
Akinori Oki
彬令 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEAMWORK CORP
Micro Denshi Co Ltd
Original Assignee
TEAMWORK CORP
Micro Denshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEAMWORK CORP, Micro Denshi Co Ltd filed Critical TEAMWORK CORP
Priority to JP2000169042A priority Critical patent/JP2001346492A/ja
Publication of JP2001346492A publication Critical patent/JP2001346492A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稲、麦、牧草などの藁に付着している病菌、
害虫などの有害物を短時間に、かつ、確実に死滅、除去
することができる稲藁等の有害物死滅・除去装置を提供
すること。 【解決手段】 藁を所定の大きさに束ねて多数の藁束1
2を形成し、この藁束12を炉内搬送コンベア13に乗
せて加熱炉11内を搬送し、また、加熱炉11にはマイ
クロ波発振器14a〜14fとスチ−ム供給パイプ15
を設け、加熱炉内でマイクロ波と水蒸気を藁束12に投
射して藁束12を加熱し、藁束12の殺菌と殺虫を行な
う構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲、麦、牧草など
の藁に付着している病菌、害虫などの有害物をマイクロ
波エネルギ−を利用して死滅させ、また、除去する有害
物死滅・除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】稲、麦、牧草などの藁(稲、麦、牧草な
どの茎を乾燥させたもの)には様々な病菌、害虫が付着
していることがあり、特に、輸入した稲藁については究
明されていない病菌や害虫などが付着している場合があ
る。
【0003】病菌としては、いもち病菌、ごまはがれ病
菌、ミイラ穂病菌、条班細菌病菌、水かびなど、害虫と
しては、イネトゲトゲ、ハムシ科の一種、イネノシント
メタマバエ、ネッタイメイガなどの多くの病菌、害虫が
ある。
【0004】上記の藁は、家畜の飼料、畳床材料、馬房
敷材、園芸資料、その他一般農業資料などとして使用さ
れるため、このような藁については、それに付着してい
る病菌や害虫を死滅、除去するため、各種の手段によっ
て殺菌、殺虫が行なわれている。
【0005】従来から使用されているこの種の殺菌、殺
虫手段には、主として、減圧蒸気加熱方式と熱風加熱方
式とがある。
【0006】減圧蒸気加熱方式は、藁を束ねて減圧した
容器内に入れ、容器内で水蒸気を藁束に投射する構成と
なっている。この加熱方式は、水蒸気が藁束内に浸透し
て藁の温度が上昇し、殺菌、殺虫が行なわれる。
【0007】熱風加熱方式は、藁を束ねて容器内に入
れ、容器内で熱風を藁束に直接に投射することによっ
て、藁の温度を上昇させ殺菌、殺虫する構成となってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】水蒸気を投射する減圧
蒸気加熱方式は、藁により水蒸気熱が奪われ、藁に水滴
が付着するため、この水滴が熱を奪う負荷となり、藁束
の内部まで加熱することが困難となる。
【0009】つまり、藁が殺菌、殺虫に必要な温度(8
6℃以上)まで上昇しないため、不充分な殺菌、殺虫処
理となる。このような殺菌、殺虫には、藁を86℃以上
に加熱し、その温度を4分間以上保持する必要がある。
【0010】熱風を投射する熱風加熱方式は、熱風を藁
束の表面に直接投射するため、藁束内部が熱伝導によっ
て加熱されることになる。
【0011】この結果、稲藁を殺菌、殺虫に必要な温度
まで上昇させるには長い加熱時間を必要とし、殺菌、殺
虫処理能率が悪い。
【0012】本発明は上記した実情にかんがみ、殺菌、
殺虫などの有害物を短時間に、かつ、確実に死滅・除去
することができる稲藁等の有害物死滅・除去装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、稲、麦、牧草な
どの藁に付着している病菌、害虫などの有害物を死滅、
除去する装置において、藁を所定の大きさに束ねて藁束
を形成し、この藁束を入れて加熱する加熱炉を備え、こ
の加熱炉には、マイクロ波エネルギ−と水蒸気エネルギ
−とを投射し、藁束を昇温させる加熱手段を設けて構成
したことを特徴とする稲藁等の有害物死滅・除去装置を
提案する。
【0014】このように、藁束にマイクロ波エネルギ−
を投射すると、藁の中に含まれている水の分子がマイク
ロ波エネルギ−を受けて振動し、水分子の互いの摩擦熱
によって発熱する。
【0015】したがって、束ねられた藁全体が均一に、
同時に発熱するため、所定のマイクロ波エネルギ−量と
照射時間によって、短時間で確実に必要な感度まで昇温
させることができる。
【0016】また、藁束に水蒸気エネルギ−を投射する
ことにより、藁束表面からの熱放出を防ぐ。つまり、水
蒸気エネルギ−の投射によってマイクロ波エネルギ−で
は加熱し難い藁束表面のけばけば部分を加熱する。
【0017】第2の発明としては、稲、麦、牧草などの
藁に付着している病菌、害虫などの有害物を死滅、除去
する装置において、藁を所定の大きさに束ねて形成した
多数の藁束を設け、この藁束を順次加熱するマイクロ波
加熱炉を備え、このマイクロ波加熱炉には、藁束を順次
搬送する搬送手段と、マイクロ波エネルギ−と水蒸気エ
ネルギ−とを投射し、藁束を昇温させる加熱手段とを設
けて構成したことを特徴とする稲藁等の有害物死滅・除
去装置を提案する。
【0018】この有害物除去装置は、藁の有害物をマイ
クロ波エネルギ−を使って自動的に除去することができ
る。
【0019】第3の発明としては、上記した第1または
第2の発明の有害物死滅・除去装置において、各辺が3
00mmの四辺形断面、長さが800mmの大きさの藁
束を形成し、この藁束を70℃以上に昇温させる加熱手
段を備えたことを特徴とする稲藁等の有害物死滅・除去
装置を提案する。
【0020】藁束についてはいろいろな大きさに形成す
ることができるが、マイクロ波エネルギ−を利用して有
害物を死滅、除去する装置としてこの第3の発明の大き
さの藁束とすることが取り扱いに便利となる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面に沿って説明する。図1はマイクロ波加熱炉によ
って稲藁を殺菌、殺虫する構成とした有害物死滅・除去
装置の機構図である。
【0022】図示するように、加熱炉11は、藁束12
を搬送する炉内搬送コンベア(搬送手段)13を備え、
また、この加熱炉11にはマイクロ波発振器14a〜1
4fを備えている。
【0023】マイクロ波発振器14a〜14fは導波管
を介して炉内搬送コンベア13の上方からマイクロ波を
照射し、藁束12の搬送路に沿って一連に照射するよう
になっている。
【0024】また、上記加熱炉11の内部には、炉内搬
送コンベア13の移動方向に沿って配設したスチ−ム供
給パイプ15が設けてある。このスチ−ム供給パイプ1
5は、ボイラ−16から供給された水蒸気をその射出口
から射出し、炉内搬送コンベア13に設けた孔部(或い
は隙間)を通して藁束12に水蒸気を投射する。
【0025】さらに、上記した加熱炉11の搬入口に
は、ロ−タリ−構成のフイルタ17を備え、搬入コンベ
ア18から送られる藁束12を順次炉内に送り、また、
加熱炉11の搬出口には同様にロ−タリ−構成のフイル
タ19を備え、炉内搬送コンベア13から送られる藁束
12を搬出コンベア20に順次送るようになっている。
【0026】なお、上記したフイルタ17、19は加熱
炉11内から外部に放出するマイクロ波を遮断するマイ
クロ波漏洩防止機能を有する構成としてある。
【0027】続いて、上記した有害物死滅・除去装置の
動作について説明する。先ず、稲藁を所定の大きさに束
ね多数の藁束12を作る。そして、藁束12は搬入コン
ベア18に載せられてフイルタ17に順次送り、このフ
イルタ17の回転によって炉内搬送コンベア13に送り
込む。
【0028】このようにして炉内搬送コンベア13に移
された藁束12は、加熱炉11内を搬送される間に、マ
イクロ波発振器14a〜14fから供給されるマイクロ
波が照射され、また、スチ−ム供給パイプ15から水蒸
気が投射される。
【0029】これより、各々の藁束12が加熱炉11の
搬入口から搬出口に向かって移動する間に、マイクロ波
の照射によって全体的に均一に加熱され、また、水蒸気
によって藁束表面から加熱される。
【0030】このように加熱されて温度上昇した藁束1
2が搬出口に到着すると、フイルタ19の回転によって
搬出コンベア20に移され、搬出コンベア20により送
り出される。なお、搬出コンベア20から送り出された
藁束12は自然冷却により温度を下げる。
【0031】この有害物死滅・除去装置は、加熱炉11
内で藁束温度を86℃まで上昇させる。そして、温度上
昇させた藁束12は藁束の保温特性と内部の熱伝導作用
により、加熱炉11より搬出された後にも温度上昇を続
けるため、100℃近くまで昇温する。
【0032】この結果、86℃以上の温度が4分間以上
保持され、藁束12に付着している病菌や害虫が確実に
死滅、除去される。
【0033】また、藁束12が加熱炉11の搬出後に温
度上昇し続けることを考慮すれば、加熱炉11内では必
ずしも86℃まで昇温させる必要がない。
【0034】例えば、加熱炉11内で加熱し藁束温度を
70℃として加熱炉11から搬出させても、藁束がその
後の温度上昇によって86℃以上に昇温するから、充分
な殺菌、殺虫処理を行なうことができる。
【0035】このように実施することにより、マイクロ
波の電力量を少なくし、また、殺菌、殺虫処理時間をさ
らに短縮することができる。
【0036】藁束の加熱時間は、照射するマイクロ波エ
ネルギ−量と藁束の大きさによって定まる。本実施形態
では、1.5KWのマイクロ波発振器を6台備えること
によって10分以内に藁束12が70℃以上に昇温する
ことが実験によって確認されている。したがって、マイ
クロ波発振器を増設し、また、マイクロ波発振器各々の
出力を増加させることにより、加熱時間をさらに短縮す
ることが可能になる。
【0037】なお、この実験では、藁束12は各辺を3
00mmの四辺形断面、長さを800mmの大きさに形
成し、また、測定器にはファイバ−温度計を使用し藁束
内の数部所を温度測定した。
【0038】また、加熱炉11から搬出した藁束12は
100℃近くまで昇温した後、数時間の自然冷却で常温
となることが確認された。この結果、藁束12を86℃
以上に昇温させ、その温度を4分間以上保持させること
ができる。
【0039】以上、本発明を連続加熱方式とした有害物
死滅・除去装置について説明したが、加熱炉11の搬入
口と搬出口にシャッタ機構を設け、加熱中は藁束12の
搬送を一旦停止させる構成とすることにより装置構成の
小形化に有利となる。なお、本発明はバッチ式の有害物
死滅・除去装置としても実施することができる。
【0040】また、本発明は稲藁にかぎらず、麦藁、牧
草の藁などに付着している病菌や害虫についても上記同
様に死滅・除去することができる他、稲藁に付着してい
る病菌、害虫と共にその他の有害物についても同時に除
去することができる。さらに、本発明を実施するに際し
ては、藁束を形成するが、この藁束はいろいろな形状の
束断面のものとすることができる。
【0041】
【発明の効果】上記した通り、本発明の有害物死滅・除
去装置は、マイクロ波エネルギ−を照射し藁束を内部か
ら均一に加熱すると共に、水蒸気を投射して藁束表面を
加熱するので、有害物の死滅、除去に必要な温度まで確
実に藁束を昇温させ、有害物を死滅、除去することがで
きる。
【0042】また、マイクロ波エネルギ−と水蒸気とを
併用して加熱することから、藁束の加熱時間を充分に短
縮することができ、処理能率の高い藁の有害物死滅・除
去装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として示した藁束の有害物
死滅・除去装置の機構図である。
【符号の説明】
11 加熱炉 12 藁束 13 炉内搬送コンベア 14a〜14f マイクロ波発振器 15 スチ−ム供給パイプ 16 ボイラ− 17 フイルタ 18 搬入コンベア 19 フイルタ 20 搬出コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA11 AA16 AA20 DA18 DA43 EA21 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 稲、麦、牧草などの藁に付着している病
    菌、害虫などの有害物を死滅、除去する装置において、 藁を所定の大きさに束ねて藁束を形成し、この藁束を入
    れて加熱する加熱炉を備え、 この加熱炉には、マイクロ波エネルギ−と水蒸気エネル
    ギ−とを投射し、藁束を昇温させる加熱手段を設けて構
    成したことを特徴とする稲藁等の有害物死滅・除去装
    置。
  2. 【請求項2】 稲、麦、牧草などの藁に付着している病
    菌、害虫などの有害物を死滅、除去する装置において、 藁を所定の大きさに束ねて形成した多数の藁束を設け、
    この藁束を順次加熱するマイクロ波加熱炉を備え、この
    マイクロ波加熱炉には、藁束を順次搬送する搬送手段
    と、マイクロ波エネルギ−と水蒸気エネルギ−とを投射
    し、藁束を昇温させる加熱手段とを設けて構成したこと
    を特徴とする稲藁等の有害物死滅・除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した有害
    物除去装置において、 各辺が300mmの四辺形断面、長さが800mmの大
    きさの藁束を形成し、この藁束を70℃以上に昇温させ
    る加熱手段を備えたことを特徴とする稲藁等の有害物死
    滅・除去装置。
JP2000169042A 2000-06-06 2000-06-06 稲藁等の有害物死滅・除去装置 Pending JP2001346492A (ja)

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