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JP2001340989A - 成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシート及びその製造方法 - Google Patents

成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシート及びその製造方法

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Publication number
JP2001340989A
JP2001340989A JP2000162840A JP2000162840A JP2001340989A JP 2001340989 A JP2001340989 A JP 2001340989A JP 2000162840 A JP2000162840 A JP 2000162840A JP 2000162840 A JP2000162840 A JP 2000162840A JP 2001340989 A JP2001340989 A JP 2001340989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core material
brazing
alloy
less
clad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000162840A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Saisho
晋 齋所
Akihiro Tsuruno
招弘 鶴野
Osamu Takezoe
修 竹添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JP2001340989A publication Critical patent/JP2001340989A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性を損ねることなく、成形性が優れたア
ルミニウム合金製ブレージングシートを提供する。 【解決手段】 成形性が優れたアルミニウム合金製ブレ
ージングシートは、Al−Mn系合金からなる心材1
と、この心材2の両面に形成されたAl−Si系合金か
らなるろう材3とからなる3層構造である。この心材3
はその圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が50μm以下であり、クラッド率が50%以
上である。なお、ろう材3の一方を犠牲層2とすること
ができる。また、このブレージングシートは、心材1の
両面にろう材3をクラッドした後、最終焼鈍工程におい
て、380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急
熱加熱により加熱した後、20秒以下保持し、例えば5
0℃/分以上の降温速度で冷却することにより製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ろう付けにより組
み立てられる部品に使用される成形性が優れたアルミニ
ウム合金製ブレージングシート及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、熱交換部材の軽量化及び小型化に
よる高性能化及びコストの低減を達成するため、従来よ
り、材料の薄肉化及び軽量化が検討されている。一般的
に、ブレ−ジングシートでは、侵食(エロージョン)を
抑制し、耐食性を向上させるため、素材のろう付時に結
晶粒径を大きくすることが従来から検討されている(特
開2000−38631号公報及び特開平8−2913
53号公報等)。
【0003】特開2000−38631号公報では、素
材成分として、Fe及びCu等を添加し、また、冷間圧
延後における仕上げ焼鈍材の圧延方向に直角な面の平均
結晶粒径を40μm以下にすることにより、ろう付け時
の加熱で心材の再結晶が促進され、ろうの侵食が抑制さ
れるアルミニウム合金材が記載されている。
【0004】一方、特開平8−291353号公報で
は、電縫加工により熱交換機用チューブを得るブレージ
ングシート条の心材の長手方向に直角な方向における平
均結晶粒径を30μm以下とし、更にこのブレージング
シート条を硬質材としたことを特徴とする電縫加工性に
優れたアルミニウム合金ブレージング条が記載されてい
る。このブレージングシート条は、粒界の量を増やして
応力を分散させて電縫加工時に割れを生じなくするた
め、板厚を0.4mm以下とし、犠牲材のクラッド率を
5乃至30%とし、ろう材のクラッド率を5乃至30%
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−38631号公報では、心材にFe及びCuを
多量に添加した場合、Al−Fe系の粗大化合物が晶出
する。また、Cuは粒界腐食の感受性を高める。このた
め、耐食性に影響を及ぼす虞があるばかりか、プレス加
工時にプレス成形性を損なう虞もあるという問題点があ
る。
【0006】一方、特開平8−291353号公報のブ
レージングシート条をチューブ材以外の用途、例えばヘ
ッダ等に使用した場合、硬質材を使用しているため、プ
レス成形性が劣る虞があるという問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、耐食性を損ねることなく、成形性が優れた
アルミニウム合金製ブレージングシートを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る成形性が優
れたアルミニウム合金製ブレージングシートは、Al−
Mn系合金からなる心材と、前記心材の両面にクラッド
されたAl−Si系合金からなるろう材層とを有し、圧
延後に焼鈍されたものであり、前記心材はその圧延方向
に対して直角な方向の断面における平均結晶粒径が50
μm以下であり、前記心材は全板厚に対する心材の板厚
の百分率として定義されるクラッド率が50%以上であ
ることを特徴とする。
【0009】この場合、前記心材の少なくとも一方の面
と前記ろう材層との間にクラッドされたアルミニウム又
はアルミニウム合金からなる中間層を有し、前記中間層
はその圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が100μm以下であることが好ましい。
【0010】本発明に係る他の成形性が優れたアルミニ
ウム合金製ブレージングシートは、Al−Mn系合金か
らなる心材と、前記心材の一方の面にクラッドされたA
l−Si系合金からなるろう材層と、前記心材の他方の
面にクラッドされたアルミニウム又はアルミニウム合金
からなる犠牲層とを有し、圧延後に焼鈍されたものであ
り、前記心材はその圧延方向に対して直角な方向の断面
における平均結晶粒径が50μm以下であり、前記心材
は全板厚に対する心材の板厚の百分率として定義される
クラッド率が50%以上であることを特徴とする。
【0011】この場合、前記犠牲層はその圧延方向に対
して直角な方向の断面における平均結晶粒径が100μ
m以下であることが好ましい。
【0012】本発明に係る成形性が優れたアルミニウム
合金製ブレージングシートの製造方法は、Al−Mn系
合金からなる心材の両面にAl−Si系合金からなるろ
う材層をクラッドする工程と、このクラッド材を380
乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急熱加熱によ
り加熱した後、20秒以下保持する最終焼鈍工程とを有
することを特徴とする。なお、一般的な連続焼鈍炉にお
いては、昇温速度は15乃至20℃/秒程度である。
【0013】本発明に係る他の成形性が優れたアルミニ
ウム合金製ブレージングシートの製造方法は、Al−M
n系合金からなる心材の一方の面にAl−Si系合金か
らなるろう材層をクラッドし、前記心材の他方の面にア
ルミニウム又はアルミニウム合金からなる犠牲層をクラ
ッドする工程と、このクラッド材を380乃至530℃
の温度範囲に1℃/秒以上で急熱加熱した後、20秒以
下保持する最終焼鈍工程とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について詳
細に説明する。図1は本発明の実施例に係るアルミニウ
ム合金製ブレージングシートを示す断面図であって
(a)は両面ろう材の3層クラッド材、(b)は片面犠
牲層の3層クラッド材、(c)は中間層を有する4層ク
ラッド材、(d)は中間層を有する5層クラッド材であ
る。
【0015】本実施例のブレージングシートは、例えば
Al−Mn系合金からなる心材1の両面に、例えばAl
−Si系合金からなるろう材3がクラッドされてなる3
層クラッド構造材である。また、図1(b)に示すよう
に、心材1の一方の面にろう材3がクラッドされ、心材
1の他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合金から
なる犠牲層2がクラッドされてなる3層クラッド構造材
である。更に、図1(c)に示すように、心材1の裏面
にろう材3がクラッドされており、また、心材1の表面
にはアルミニウム又はアルミニウム合金からなる中間層
4がクラッドされ、この中間層4の表面にろう材3がク
ラッドされてなる4層クラッド構造材とすることができ
る。更にまた、心材1の両面に中間層4がクラッドさ
れ、更にその中間層4の表面にろう材3がクラッドされ
た5層クラッド構造材とすることもできる。
【0016】次に、本実施例のブレージングシートの製
造方法について説明する。図1(a)に示すブレージン
グシートの場合においては、先ず、心材1の両面にろう
材3をクラッドし、所定の板厚まで圧延したクラッド材
を得る。そして、最終焼鈍工程において、クラッド材を
380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急速加
熱により加熱し、その温度で20秒以下保持する。そし
て、このクラッド材を、例えば50℃/分以上の降温速
度で冷却する。これにより、圧延方向に対して直角な方
向の断面における心材1の平均結晶粒径が50μm以下
であるブレージングシートを製造することができる。な
お、図1(b)乃至(d)に示す3乃至5層構造のブレ
ージングシートも、同様にして製造することができる。
【0017】以下、本発明の成形性が優れたアルミニウ
ム合金製ブレージングシートの数値限理由について説明
する。
【0018】最終焼鈍処理後、圧延方向に対して直角な
断面における心材の平均結晶粒径:50μm以下、心材
のクラッド率が50%以上 心材の圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が50μmを超えると、心材の成形性が低下
し、プレス加工時において、割れが生じる。また、心材
の圧延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶
粒径が50μm以下であっても、心材のクラッド率が5
0%未満であると、成形加工時においてろう材の影響が
大きくなる。このため、成形性が劣化すると共に、ろう
付け後は、心材部分が少ないため、ろう付け後の熱交換
器として所望の強度が得られない。なお、クラッド率
は、ブレージングシートの全板厚に対する心材の板厚の
百分率として定義されるものである。従って、心材は圧
延方向に対して直角な断面における平均結晶粒径を50
μm以下とし、心材のクラッド率は50%以上とする。
【0019】圧延方向に対して直角な断面における中間
層又は犠牲層の平均結晶粒径:100μm以下 図1(b)に示すように、犠牲層2を有する3層のブレ
ージングシートにおいては、ろう付け後の犠牲陽極とし
て働かせるため、片面に犠牲層2が設けられている。ま
た、図1(c)及び(d)に示すように、4層又は5層
のブレージングシートにおいては、ろう付け時に、ろう
材3の心材1への侵食を防止するために中間層4が設け
られている。この犠牲層2又は中間層4は材料の耐食性
を確保するため、一定以上の厚さが必要である。しか
し、成形性を向上させるためには、これらの犠牲層2及
び中間層4の粒径についても制御する必要がある。犠牲
層2又は中間層4はその圧延方向に対して直角な方向の
断面における平均結晶粒径が100μmを超えると、プ
レス成形性が低下する虞がある。従って、犠牲層又は中
間層はその圧延方向に対して直角な方向の断面における
平均結晶粒径を100μm以下とすることが好ましい。
【0020】なお、本発明の心材、犠牲層又は中間層の
組成については、特に限定されるものではないが、成形
性を阻害しない程度に耐エロージョン特性を向上させる
ため、犠牲層又は中間層については、Zrを0.05乃
至0.20質量%含有することができる。更に、中間層
はMgを0.5質量%以下含有することもできる。更に
また、心材、犠牲層又は中間層がFeを含有する場合、
成形性及び耐食性を維持するためには、その含有量は低
いことが好ましく、Feの含有量は0.3質量%以下と
することが好ましい。
【0021】380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒
以上で急熱加熱した後、20秒以下保持 本発明のブレージングシートの製造方法においては、図
1(a)乃至(d)に示すように、3乃至5層のクラッ
ド材を形成した後、即ち、冷間圧延後の最終焼鈍条件を
制御する。本発明では、1℃/秒以上の昇温速度で加熱
して結晶粒径を制御しており、室温から所定の温度領域
まで急速加熱することにより、心材、中間層及び犠牲層
の結晶粒径を適正に微細化制御することができる。しか
し、焼鈍温度が380℃未満では、完全に焼鈍されず、
心材に亜結晶粒が残存して成形性が低下する。一方、焼
鈍温度が530℃を超えると、加熱中にろう材が溶融し
てしまうため、製造することができない危険性があると
共に、各層の結晶粒が粗大化してしまい、プレス成形性
が低下する。また、昇温速度が1℃/秒未満では、心
材、中間層及び犠牲層の結晶粒が粗大化し、成形性が劣
化する。更に、温度範囲が適正であっても、保持時間が
20秒を超えると、各層の平均結晶粒が粗大化して成形
性が劣化する。従って、380乃至530℃の温度範囲
に1℃/秒以上で急熱加熱した後、20秒以下保持す
る。なお、焼鈍温度が高温域にあると、結晶粒が若干成
長し粗大化してしまうため、400乃至450℃の温度
範囲まで5℃/秒以上で急速加熱し、保持時間を20秒
以下とすることが好ましい。
【0022】なお、クラッド材の保持後の冷却条件につ
いては、特に規定しないが、降温速度が50℃/分未満
で冷却した場合、若干ながら結晶粒の粗大化が認められ
る場合がある。このため、降温速度は50℃/分以上と
することが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る成形性が優れた
アルミニウム合金製ブレージングシートを製造し、その
特性を比較例と比較して具体的に説明する。
【0024】先ず、下記表1に示す成分を有する心材
用、中間層用、犠牲層用及びろう材用アルミニウム合金
を通常の方法により、溶解及び鋳造し、鋳塊を作製し
た。これらのアルミニウム合金材を組み合わせ、板厚が
3mmになるまで熱間圧延加工し、更に板厚が0.4m
mまで冷間圧延し、下記表2に示す各ブレージングシー
トを作製した。次に、下記3に示す最終焼鈍条件で熱処
理を行った。
【0025】そして、得られたブレージングシートにつ
いて、JIS Z2247に準じエリクセン試験を行
い、このエリクセン値を評価した。この結果を表4に示
す。また、心材、中間層及び犠牲層の結晶粒径は、最終
焼鈍後のブレージングシートを圧延方向に対して直角の
方向にして樹脂に埋め込み、研磨及び電解エッチングに
より、結晶組織を頭出した後、光学顕微鏡にて写真撮影
し、その後線分法により、各ブレージングシートについ
て、心材、犠牲層、中間層又はろう材の平均結晶粒径を
求めた。この結果を表4に示す。
【0026】なお、表1に示す「−」は添加されていな
いことを示し、表2及び4に示す「−」は形成されてい
ないことを示す。また、表2に示す「(60)」とは、
ブレージングシートの全板厚に対する各部材の板厚の割
合を百分率で表したクラッド率を示し、この場合、クラ
ッド率は60%である。また、「(10×2)」とは、
クラッド率が10%のものが2層形成されていることを
示す。更に、表3の温度(℃)×保持時間(秒)の欄に
示す「530℃×0」は530℃まで加熱した後、直ち
に冷却したことを示す。更にまた、表4に示す「≧」は
以上であることを示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】上記表4に示すように、実施例No.1乃至
12はプレス成形性が優れている。特に、400乃至4
50℃の好ましい温度範囲で熱処理した実施例No.2、
3及び5乃至7は、より一層プレス形成性が優れてい
る。
【0032】一方、比較例No.13は昇温速度が本発明
の下限値未満であり、保持時間が本発明の上限値を超え
ているので、心材及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレ
ス成形性が低い。比較例No.14は心材のクラッド率が
50%未満であるため、中間層及びろう材の影響が大き
くなり、プレス成形性が低い。比較例No.15乃至17
は、いずれも3層構造であり、4層構造のものよりもプ
レス成形性は優れている。しかし、同じ3層構造の実施
例No.8乃至10と比較した場合、比較例No.15乃至1
7は昇温速度が本発明の下限値未満であり、保持時間が
本発明の上限値を超えているので、心材の結晶粒が粗大
化し、プレス成形性が低い。比較例No.18は焼鈍温度
が本発明の上限値を超えているため、心材及び中間層の
結晶粒が粗大化し、プレス成形性が低い。比較例No.1
9は保持時間が本発明の上限値を超えているので、心材
及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレス成形性が低い。
比較例No.20は降温速度が本発明の下限値未満である
ため、心材及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレス成形
性が低い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、心
材の平均結晶粒径及びクラッド率を適切に規定している
ので、耐食性を損ねることなく、成形性が優れたアルミ
ニウム合金製ブレージングシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアルミニウム合金製ブレ
ージングシートを示す断面図であって、(a)は両面ろ
う材の3層クラッド材、(b)は片面犠牲層の3層クラ
ッド材、(c)は中間層を有する4層クラッド材、
(d)は中間層を有する5層クラッド材である。
【符号の説明】
1;心材 2;犠牲層 3;ろう材 4;中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 630 C22F 1/00 630K 640 640A 1/04 1/04 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al−Mn系合金からなる心材と、前記
    心材の両面にクラッドされたAl−Si系合金からなる
    ろう材層とを有し、圧延後に焼鈍されたものであり、前
    記心材はその圧延方向に対して直角な方向の断面におけ
    る平均結晶粒径が50μm以下であり、前記心材は全板
    厚に対する心材の板厚の百分率として定義されるクラッ
    ド率が50%以上であることを特徴とする成形性が優れ
    たアルミニウム合金製ブレージングシート。
  2. 【請求項2】 Al−Mn系合金からなる心材と、前記
    心材の一方の面にクラッドされたAl−Si系合金から
    なるろう材層と、前記心材の他方の面にクラッドされた
    アルミニウム又はアルミニウム合金からなる犠牲層とを
    有し、圧延後に焼鈍されたものであり、前記心材はその
    圧延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶粒
    径が50μm以下であり、前記心材は全板厚に対する心
    材の板厚の百分率として定義されるクラッド率が50%
    以上であることを特徴とする成形性が優れたアルミニウ
    ム合金製ブレージングシート。
  3. 【請求項3】 前記心材の少なくとも一方の面と前記ろ
    う材層との間にクラッドされたアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金からなる中間層を有し、前記中間層はその圧
    延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶粒径
    が100μm以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシ
    ート。
  4. 【請求項4】 前記犠牲層はその圧延方向に対して直角
    な方向の断面における平均結晶粒径が100μm以下で
    あることを特徴とする請求項2に記載の成形性が優れた
    アルミニウム合金製ブレージングシート。
  5. 【請求項5】 Al−Mn系合金からなる心材の両面に
    Al−Si系合金からなるろう材層をクラッドする工程
    と、このクラッド材を380乃至530℃の温度範囲に
    1℃/秒以上の急熱加熱により加熱した後、20秒以下
    保持する最終焼鈍工程とを有することを特徴とする成形
    性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシートの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 Al−Mn系合金からなる心材の一方の
    面にAl−Si系合金からなるろう材層をクラッドし、
    前記心材の他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合
    金からなる犠牲層をクラッドする工程と、このクラッド
    材を380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上で急
    熱加熱した後、20秒以下保持する最終焼鈍工程とを有
    することを特徴とする成形性が優れたアルミニウム合金
    製ブレージングシートの製造方法。
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