JP2001340989A - 成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシート及びその製造方法 - Google Patents
成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシート及びその製造方法Info
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Abstract
ルミニウム合金製ブレージングシートを提供する。 【解決手段】 成形性が優れたアルミニウム合金製ブレ
ージングシートは、Al−Mn系合金からなる心材1
と、この心材2の両面に形成されたAl−Si系合金か
らなるろう材3とからなる3層構造である。この心材3
はその圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が50μm以下であり、クラッド率が50%以
上である。なお、ろう材3の一方を犠牲層2とすること
ができる。また、このブレージングシートは、心材1の
両面にろう材3をクラッドした後、最終焼鈍工程におい
て、380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急
熱加熱により加熱した後、20秒以下保持し、例えば5
0℃/分以上の降温速度で冷却することにより製造する
ことができる。
Description
み立てられる部品に使用される成形性が優れたアルミニ
ウム合金製ブレージングシート及びその製造方法に関す
る。
よる高性能化及びコストの低減を達成するため、従来よ
り、材料の薄肉化及び軽量化が検討されている。一般的
に、ブレ−ジングシートでは、侵食(エロージョン)を
抑制し、耐食性を向上させるため、素材のろう付時に結
晶粒径を大きくすることが従来から検討されている(特
開2000−38631号公報及び特開平8−2913
53号公報等)。
材成分として、Fe及びCu等を添加し、また、冷間圧
延後における仕上げ焼鈍材の圧延方向に直角な面の平均
結晶粒径を40μm以下にすることにより、ろう付け時
の加熱で心材の再結晶が促進され、ろうの侵食が抑制さ
れるアルミニウム合金材が記載されている。
は、電縫加工により熱交換機用チューブを得るブレージ
ングシート条の心材の長手方向に直角な方向における平
均結晶粒径を30μm以下とし、更にこのブレージング
シート条を硬質材としたことを特徴とする電縫加工性に
優れたアルミニウム合金ブレージング条が記載されてい
る。このブレージングシート条は、粒界の量を増やして
応力を分散させて電縫加工時に割れを生じなくするた
め、板厚を0.4mm以下とし、犠牲材のクラッド率を
5乃至30%とし、ろう材のクラッド率を5乃至30%
としている。
000−38631号公報では、心材にFe及びCuを
多量に添加した場合、Al−Fe系の粗大化合物が晶出
する。また、Cuは粒界腐食の感受性を高める。このた
め、耐食性に影響を及ぼす虞があるばかりか、プレス加
工時にプレス成形性を損なう虞もあるという問題点があ
る。
レージングシート条をチューブ材以外の用途、例えばヘ
ッダ等に使用した場合、硬質材を使用しているため、プ
レス成形性が劣る虞があるという問題点がある。
のであって、耐食性を損ねることなく、成形性が優れた
アルミニウム合金製ブレージングシートを提供すること
を目的とする。
れたアルミニウム合金製ブレージングシートは、Al−
Mn系合金からなる心材と、前記心材の両面にクラッド
されたAl−Si系合金からなるろう材層とを有し、圧
延後に焼鈍されたものであり、前記心材はその圧延方向
に対して直角な方向の断面における平均結晶粒径が50
μm以下であり、前記心材は全板厚に対する心材の板厚
の百分率として定義されるクラッド率が50%以上であ
ることを特徴とする。
と前記ろう材層との間にクラッドされたアルミニウム又
はアルミニウム合金からなる中間層を有し、前記中間層
はその圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が100μm以下であることが好ましい。
ウム合金製ブレージングシートは、Al−Mn系合金か
らなる心材と、前記心材の一方の面にクラッドされたA
l−Si系合金からなるろう材層と、前記心材の他方の
面にクラッドされたアルミニウム又はアルミニウム合金
からなる犠牲層とを有し、圧延後に焼鈍されたものであ
り、前記心材はその圧延方向に対して直角な方向の断面
における平均結晶粒径が50μm以下であり、前記心材
は全板厚に対する心材の板厚の百分率として定義される
クラッド率が50%以上であることを特徴とする。
して直角な方向の断面における平均結晶粒径が100μ
m以下であることが好ましい。
合金製ブレージングシートの製造方法は、Al−Mn系
合金からなる心材の両面にAl−Si系合金からなるろ
う材層をクラッドする工程と、このクラッド材を380
乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急熱加熱によ
り加熱した後、20秒以下保持する最終焼鈍工程とを有
することを特徴とする。なお、一般的な連続焼鈍炉にお
いては、昇温速度は15乃至20℃/秒程度である。
ウム合金製ブレージングシートの製造方法は、Al−M
n系合金からなる心材の一方の面にAl−Si系合金か
らなるろう材層をクラッドし、前記心材の他方の面にア
ルミニウム又はアルミニウム合金からなる犠牲層をクラ
ッドする工程と、このクラッド材を380乃至530℃
の温度範囲に1℃/秒以上で急熱加熱した後、20秒以
下保持する最終焼鈍工程とを有することを特徴とする。
細に説明する。図1は本発明の実施例に係るアルミニウ
ム合金製ブレージングシートを示す断面図であって
(a)は両面ろう材の3層クラッド材、(b)は片面犠
牲層の3層クラッド材、(c)は中間層を有する4層ク
ラッド材、(d)は中間層を有する5層クラッド材であ
る。
Al−Mn系合金からなる心材1の両面に、例えばAl
−Si系合金からなるろう材3がクラッドされてなる3
層クラッド構造材である。また、図1(b)に示すよう
に、心材1の一方の面にろう材3がクラッドされ、心材
1の他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合金から
なる犠牲層2がクラッドされてなる3層クラッド構造材
である。更に、図1(c)に示すように、心材1の裏面
にろう材3がクラッドされており、また、心材1の表面
にはアルミニウム又はアルミニウム合金からなる中間層
4がクラッドされ、この中間層4の表面にろう材3がク
ラッドされてなる4層クラッド構造材とすることができ
る。更にまた、心材1の両面に中間層4がクラッドさ
れ、更にその中間層4の表面にろう材3がクラッドされ
た5層クラッド構造材とすることもできる。
造方法について説明する。図1(a)に示すブレージン
グシートの場合においては、先ず、心材1の両面にろう
材3をクラッドし、所定の板厚まで圧延したクラッド材
を得る。そして、最終焼鈍工程において、クラッド材を
380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上の急速加
熱により加熱し、その温度で20秒以下保持する。そし
て、このクラッド材を、例えば50℃/分以上の降温速
度で冷却する。これにより、圧延方向に対して直角な方
向の断面における心材1の平均結晶粒径が50μm以下
であるブレージングシートを製造することができる。な
お、図1(b)乃至(d)に示す3乃至5層構造のブレ
ージングシートも、同様にして製造することができる。
ム合金製ブレージングシートの数値限理由について説明
する。
断面における心材の平均結晶粒径:50μm以下、心材
のクラッド率が50%以上 心材の圧延方向に対して直角な方向の断面における平均
結晶粒径が50μmを超えると、心材の成形性が低下
し、プレス加工時において、割れが生じる。また、心材
の圧延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶
粒径が50μm以下であっても、心材のクラッド率が5
0%未満であると、成形加工時においてろう材の影響が
大きくなる。このため、成形性が劣化すると共に、ろう
付け後は、心材部分が少ないため、ろう付け後の熱交換
器として所望の強度が得られない。なお、クラッド率
は、ブレージングシートの全板厚に対する心材の板厚の
百分率として定義されるものである。従って、心材は圧
延方向に対して直角な断面における平均結晶粒径を50
μm以下とし、心材のクラッド率は50%以上とする。
層又は犠牲層の平均結晶粒径:100μm以下 図1(b)に示すように、犠牲層2を有する3層のブレ
ージングシートにおいては、ろう付け後の犠牲陽極とし
て働かせるため、片面に犠牲層2が設けられている。ま
た、図1(c)及び(d)に示すように、4層又は5層
のブレージングシートにおいては、ろう付け時に、ろう
材3の心材1への侵食を防止するために中間層4が設け
られている。この犠牲層2又は中間層4は材料の耐食性
を確保するため、一定以上の厚さが必要である。しか
し、成形性を向上させるためには、これらの犠牲層2及
び中間層4の粒径についても制御する必要がある。犠牲
層2又は中間層4はその圧延方向に対して直角な方向の
断面における平均結晶粒径が100μmを超えると、プ
レス成形性が低下する虞がある。従って、犠牲層又は中
間層はその圧延方向に対して直角な方向の断面における
平均結晶粒径を100μm以下とすることが好ましい。
組成については、特に限定されるものではないが、成形
性を阻害しない程度に耐エロージョン特性を向上させる
ため、犠牲層又は中間層については、Zrを0.05乃
至0.20質量%含有することができる。更に、中間層
はMgを0.5質量%以下含有することもできる。更に
また、心材、犠牲層又は中間層がFeを含有する場合、
成形性及び耐食性を維持するためには、その含有量は低
いことが好ましく、Feの含有量は0.3質量%以下と
することが好ましい。
以上で急熱加熱した後、20秒以下保持 本発明のブレージングシートの製造方法においては、図
1(a)乃至(d)に示すように、3乃至5層のクラッ
ド材を形成した後、即ち、冷間圧延後の最終焼鈍条件を
制御する。本発明では、1℃/秒以上の昇温速度で加熱
して結晶粒径を制御しており、室温から所定の温度領域
まで急速加熱することにより、心材、中間層及び犠牲層
の結晶粒径を適正に微細化制御することができる。しか
し、焼鈍温度が380℃未満では、完全に焼鈍されず、
心材に亜結晶粒が残存して成形性が低下する。一方、焼
鈍温度が530℃を超えると、加熱中にろう材が溶融し
てしまうため、製造することができない危険性があると
共に、各層の結晶粒が粗大化してしまい、プレス成形性
が低下する。また、昇温速度が1℃/秒未満では、心
材、中間層及び犠牲層の結晶粒が粗大化し、成形性が劣
化する。更に、温度範囲が適正であっても、保持時間が
20秒を超えると、各層の平均結晶粒が粗大化して成形
性が劣化する。従って、380乃至530℃の温度範囲
に1℃/秒以上で急熱加熱した後、20秒以下保持す
る。なお、焼鈍温度が高温域にあると、結晶粒が若干成
長し粗大化してしまうため、400乃至450℃の温度
範囲まで5℃/秒以上で急速加熱し、保持時間を20秒
以下とすることが好ましい。
いては、特に規定しないが、降温速度が50℃/分未満
で冷却した場合、若干ながら結晶粒の粗大化が認められ
る場合がある。このため、降温速度は50℃/分以上と
することが好ましい。
アルミニウム合金製ブレージングシートを製造し、その
特性を比較例と比較して具体的に説明する。
用、中間層用、犠牲層用及びろう材用アルミニウム合金
を通常の方法により、溶解及び鋳造し、鋳塊を作製し
た。これらのアルミニウム合金材を組み合わせ、板厚が
3mmになるまで熱間圧延加工し、更に板厚が0.4m
mまで冷間圧延し、下記表2に示す各ブレージングシー
トを作製した。次に、下記3に示す最終焼鈍条件で熱処
理を行った。
いて、JIS Z2247に準じエリクセン試験を行
い、このエリクセン値を評価した。この結果を表4に示
す。また、心材、中間層及び犠牲層の結晶粒径は、最終
焼鈍後のブレージングシートを圧延方向に対して直角の
方向にして樹脂に埋め込み、研磨及び電解エッチングに
より、結晶組織を頭出した後、光学顕微鏡にて写真撮影
し、その後線分法により、各ブレージングシートについ
て、心材、犠牲層、中間層又はろう材の平均結晶粒径を
求めた。この結果を表4に示す。
いことを示し、表2及び4に示す「−」は形成されてい
ないことを示す。また、表2に示す「(60)」とは、
ブレージングシートの全板厚に対する各部材の板厚の割
合を百分率で表したクラッド率を示し、この場合、クラ
ッド率は60%である。また、「(10×2)」とは、
クラッド率が10%のものが2層形成されていることを
示す。更に、表3の温度(℃)×保持時間(秒)の欄に
示す「530℃×0」は530℃まで加熱した後、直ち
に冷却したことを示す。更にまた、表4に示す「≧」は
以上であることを示す。
12はプレス成形性が優れている。特に、400乃至4
50℃の好ましい温度範囲で熱処理した実施例No.2、
3及び5乃至7は、より一層プレス形成性が優れてい
る。
の下限値未満であり、保持時間が本発明の上限値を超え
ているので、心材及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレ
ス成形性が低い。比較例No.14は心材のクラッド率が
50%未満であるため、中間層及びろう材の影響が大き
くなり、プレス成形性が低い。比較例No.15乃至17
は、いずれも3層構造であり、4層構造のものよりもプ
レス成形性は優れている。しかし、同じ3層構造の実施
例No.8乃至10と比較した場合、比較例No.15乃至1
7は昇温速度が本発明の下限値未満であり、保持時間が
本発明の上限値を超えているので、心材の結晶粒が粗大
化し、プレス成形性が低い。比較例No.18は焼鈍温度
が本発明の上限値を超えているため、心材及び中間層の
結晶粒が粗大化し、プレス成形性が低い。比較例No.1
9は保持時間が本発明の上限値を超えているので、心材
及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレス成形性が低い。
比較例No.20は降温速度が本発明の下限値未満である
ため、心材及び中間層の結晶粒が粗大化し、プレス成形
性が低い。
材の平均結晶粒径及びクラッド率を適切に規定している
ので、耐食性を損ねることなく、成形性が優れたアルミ
ニウム合金製ブレージングシートを得ることができる。
ージングシートを示す断面図であって、(a)は両面ろ
う材の3層クラッド材、(b)は片面犠牲層の3層クラ
ッド材、(c)は中間層を有する4層クラッド材、
(d)は中間層を有する5層クラッド材である。
Claims (6)
- 【請求項1】 Al−Mn系合金からなる心材と、前記
心材の両面にクラッドされたAl−Si系合金からなる
ろう材層とを有し、圧延後に焼鈍されたものであり、前
記心材はその圧延方向に対して直角な方向の断面におけ
る平均結晶粒径が50μm以下であり、前記心材は全板
厚に対する心材の板厚の百分率として定義されるクラッ
ド率が50%以上であることを特徴とする成形性が優れ
たアルミニウム合金製ブレージングシート。 - 【請求項2】 Al−Mn系合金からなる心材と、前記
心材の一方の面にクラッドされたAl−Si系合金から
なるろう材層と、前記心材の他方の面にクラッドされた
アルミニウム又はアルミニウム合金からなる犠牲層とを
有し、圧延後に焼鈍されたものであり、前記心材はその
圧延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶粒
径が50μm以下であり、前記心材は全板厚に対する心
材の板厚の百分率として定義されるクラッド率が50%
以上であることを特徴とする成形性が優れたアルミニウ
ム合金製ブレージングシート。 - 【請求項3】 前記心材の少なくとも一方の面と前記ろ
う材層との間にクラッドされたアルミニウム又はアルミ
ニウム合金からなる中間層を有し、前記中間層はその圧
延方向に対して直角な方向の断面における平均結晶粒径
が100μm以下であることを特徴とする請求項1に記
載の成形性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシ
ート。 - 【請求項4】 前記犠牲層はその圧延方向に対して直角
な方向の断面における平均結晶粒径が100μm以下で
あることを特徴とする請求項2に記載の成形性が優れた
アルミニウム合金製ブレージングシート。 - 【請求項5】 Al−Mn系合金からなる心材の両面に
Al−Si系合金からなるろう材層をクラッドする工程
と、このクラッド材を380乃至530℃の温度範囲に
1℃/秒以上の急熱加熱により加熱した後、20秒以下
保持する最終焼鈍工程とを有することを特徴とする成形
性が優れたアルミニウム合金製ブレージングシートの製
造方法。 - 【請求項6】 Al−Mn系合金からなる心材の一方の
面にAl−Si系合金からなるろう材層をクラッドし、
前記心材の他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合
金からなる犠牲層をクラッドする工程と、このクラッド
材を380乃至530℃の温度範囲に1℃/秒以上で急
熱加熱した後、20秒以下保持する最終焼鈍工程とを有
することを特徴とする成形性が優れたアルミニウム合金
製ブレージングシートの製造方法。
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