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JP2001340822A - ビール配管の洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置 - Google Patents

ビール配管の洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置

Info

Publication number
JP2001340822A
JP2001340822A JP2000164569A JP2000164569A JP2001340822A JP 2001340822 A JP2001340822 A JP 2001340822A JP 2000164569 A JP2000164569 A JP 2000164569A JP 2000164569 A JP2000164569 A JP 2000164569A JP 2001340822 A JP2001340822 A JP 2001340822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beer
electrolyzed water
pipe
cleaning
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000164569A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yokota
健市 横田
Masayoshi Matsushima
正義 松嶋
Toru Mochida
徹 望田
Haruhiko Nakano
春彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Original Assignee
JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JONAN DENKI KOGYOSHO KK filed Critical JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Priority to JP2000164569A priority Critical patent/JP2001340822A/ja
Publication of JP2001340822A publication Critical patent/JP2001340822A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cleaning In General (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビールサーバなどのビール配管の洗浄を簡単か
つ安全に行えるようにする。 【解決手段】電解質水溶液を電気分解することにより強
アルカリ性電解水と強酸性電解水を生成する電解機能水
生成装置1を用い、その電解機能水生成装置1で生成さ
れた強アルカリ性電解水をビールサーバ101のビール
配管に供給して管内の洗浄を行い、次いで電解機能水生
成装置1で生成された強酸性電解水をビール配管に供給
して管内の殺菌を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビール配管の洗浄
方法及びビールサーバの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生ビールを適温に冷却(4〜8℃)する
ビールサーバが製品化されており、ビアホールをはじめ
とする各種飲食店等において利用されている。ビールサ
ーバは、冷却器、キャピラリ冷却管、及びビール注出用
のタップなどを備え、二酸化炭素ボンベのガス圧力を利
用して、生ビール樽内に貯蔵の生ビールをキャピラリ冷
却管に送り込んで適温に冷却する構造となっている。
【0003】ビールサーバのビール流路(以下、ビール
配管という)には、バイオフィルムと呼ばれる汚れの膜
が、付着・堆積する。この膜は、主に細菌や微生物及び
これらの分泌物で構成されている。バイオフィルムはビ
ールの味を落とす原因になる。また、細菌・微生物がビ
ール配管内で繁殖すると衛生上の問題が発生する。この
ため、各店舗では、営業時間の終了後に、毎日、ビール
サーバのビール配管内に水道水を通して洗浄を行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビールサー
バのビール配管を毎日洗浄しても、細菌・微生物等を十
分に洗い流すことができず、ビール配管内に汚れが堆積
してゆく。このため、ビールメーカなどがサーバを定期
的に回収し、薬液を用いた洗浄を行ってビール配管内に
付着した汚れを完全に落とすというメンテナンスが行わ
れている。
【0005】しかし、ビールサーバの回収・再設置に多
くの時間を要する。また、薬液を用いた洗浄では、薬液
がビール配管内に残留しないように入念に水洗いする必
要があるので、1日に処理できる台数が限られる。この
ため、多数の店舗に設置された膨大な数のビールサーバ
の全てを所定期間内で処理することが困難であり、十分
なメンテナンスが実施できていないのが現状である。
【0006】さらに、メーカサイドにおいてビール配管
を洗浄する際に、例えば苛性ソーダや苛性カリ等の人体
に有害な薬品を主成分とする薬液を用いるので、洗浄作
業者に危険が及ぶ恐れがある。
【0007】本発明はそのような実情に鑑みてなされた
もので、ビールサーバなどのビール配管の洗浄を簡単か
つ安全に行うことが可能なビール配管の洗浄方法と、ビ
ールサーバの洗浄装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の洗浄方法は、電解質水溶液を電気分解する
ことにより強アルカリ性電解水と強酸性電解水を生成す
る電解機能水生成装置を用い、その電解機能水生成装置
で生成された強アルカリ性電解水をビールサーバのビー
ル配管内に供給して管内の洗浄を行い、次いで電解機能
水生成装置で生成された強酸性電解水をビール配管内に
供給して管内の殺菌を行うことによって特徴づけられ
る。
【0009】本発明の洗浄方法に用いる電解機能水生成
装置は、陽極と陰極及びそれら電極間に位置する隔膜等
が設けられた電解槽を備え、その電解槽内に、塩化ナト
リウムなどの電解質を溶解させた電解質水溶液を収容し
た状態で、陽極と陰極との間に直流電圧を印加して電解
質水溶液を電気分解することにより、強アルカリ性電解
水と強酸性電解水を得る方式の装置である。
【0010】このような電解機能水生成装置では、強ア
ルカリ性電解水として、水素イオン濃度(pH)が1
1.0〜12.5の範囲、酸化還元電位(ORP:Oxid
ationReduction Potential )が−650mV以上のア
ルカリ水を得ることができる。また、強酸性電解水とし
て、水素イオン濃度(pH)が1.5〜3.0の範囲、
酸化還元電位(ORP)が+1100mV以上、有効塩
素濃度が10〜50ppmの次亜塩素酸を含む強酸性電
解水を得ることができる。なお、酸化還元電位とは、溶
液の酸化力または還元力をあらわす量である。
【0011】本発明の洗浄方法によれば、ビール配管内
に付着したバイオフィルムの洗浄と、細菌・微生物の殺
菌を容易にかつ効果的に行うことができる。
【0012】すなわち、電解機能水生成装置において、
塩化ナトリウム(NaCl)などの電解質を溶解させた
電解質水溶液を用いて電気分解を行うと、生成された強
アルカリ性電解水には、微量な水酸化ナトリウム(Na
OH)及び水酸化イオン(OH- )が含まれるので、石
鹸のような働きによりバイオフィルムを溶かすことがで
きる。また、電解機能水生成装置で生成された強酸性電
解水には微量な次亜塩素酸(10〜50ppm)が含ま
れており、その次亜塩素酸の殺菌効果によってあらゆる
細菌・微生物を死滅させることができる。
【0013】ここで、本発明の洗浄方法において、洗浄
に用いる強アルカリ性電解水中に含まれる水酸化ナトリ
ウムは微量であるので、手などに付着しても人体に害が
及ぶ危険性はない。
【0014】殺菌に使用する強酸性電解水中の次亜塩素
酸は、空気中に一定の時間放置したり、有機物と接触す
ると即座に分解され消滅し無害な水となる。また、強酸
性電解水は、洗浄に使用した強アルカリ性電解水を用い
て酸性度を中和すれば、電解前の全く無害の水に短時間
で還元することができる。従って、洗浄・殺菌を行った
強アルカリ性電解水・強酸性電解水を、特別な処理を施
すことなく下水等に放流することができる。
【0015】本発明の洗浄方法の具体的な例として、強
アルカリ性電解水をビール配管内に充填し、所定時間
(例えば5〜30分)が経過した後に、強アルカリ性電
解水をビール配管から抜いて、ビール配管内に強酸性水
を供給するという方法を挙げることができる。
【0016】本発明の洗浄方法において、電解機能水生
成装置から強酸性電解水をビール配管に供給して殺菌を
行った後、ビール配管内を水道水によって洗浄してもよ
い。
【0017】なお、本発明の洗浄方法は、ビールサーバ
のビール配管の洗浄に限られることなく、例えば、適温
に冷却された生ビール樽に貯蔵の生ビールをタップに直
接送り込むシステムのビール配管の洗浄にも適用でき
る。
【0018】本発明の洗浄装置は、ビールサーバのビー
ル配管を洗浄する装置であって、電解質水溶液の電気分
解により強アルカリ性電解水と強酸性電解水を生成する
電解槽と、ビールサーバのビール配管に接続される洗浄
液吐出口と、洗浄液吐出口に強アルカリ性電解水または
強酸性電解水のいずれか一方を選択的に供給するための
切替手段を備えていることによって特徴づけられる。
【0019】本発明の洗浄装置によれば、切替手段の操
作により、ビールサーバのビール配管に強アルカリ性電
解水または強酸性電解水のいずれか一方を選択的に供給
することができるので、上記した特徴を有する洗浄方法
を容易に実施することができる。
【0020】本発明の洗浄装置において、洗浄液吐出口
に強アルカリ性電解水または強酸性電解水のいずれか一
方を選択的に供給するための切替手段は、特に限定され
ないが、例えば、電解槽の電極に印加する直流電圧の極
性を切り替える切替手段を設け、この切替手段の操作に
よって洗浄液吐出口に強アルカリ性電解水または強酸性
電解水のいずれか一方を供給するという構成を挙げるこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明を適用するビールサーバの
構造を模式的に示す図である。
【0023】図1のビールサーバ101は、サーバ本体
111内に設置されたキャピラリ冷却管112及び冷却
器(図示せず)と、生ビール注出用のタップ101a
と、ビール供給口101bを備え、そのビール供給口1
01bにビール供給ホース110が接続されている。ビ
ール供給ホース110の先端には、ガス導入口102a
付のコネクタ102が接続されている。
【0024】以上のビールサーバ101は、コネクタ1
02を生ビール樽103の出口103aに装着するとと
もに、コネクタ102のガス導入口102aに二酸化炭
素ボンベ104を接続した状態で使用される。この接続
状態で、ビールサーバ101のタップ101aを操作
(開放)すると、二酸化炭素ボンベ104のガス圧力に
よって、生ビール樽103内に貯蔵の生ビールが、サー
バ本体111内のキャピラリ冷却管112に送り込ま
れ、適温(4〜8℃)に冷却された後、タップ101a
から流れ出るようになっている。
【0025】次に、本発明の洗浄装置の実施形態を図2
及び図3を参照しつつ説明する。
【0026】この例の洗浄装置1は、図2に示すように
ビールサーバ101の側面に取り付けられている。洗浄
装置1の前面には洗浄液吐出口1aが設けられている。
【0027】洗浄装置1は電解機能水生成装置であっ
て、図3に示すように、塩化ナトリウムを微量に含んだ
電解質水溶液(食塩水)を収容する電解槽2を備えてい
る。
【0028】電解槽2内には一対の電極3、4が互いに
対向した状態で配置されている。また、一対の電極3、
4の中間となる位置に隔膜5が配置されており、この隔
膜5によって電解槽2内が2つの生成室21、22に分
離されている。
【0029】2つの生成室21、22の各上部には、そ
れぞれ吐出管7、8が接続されている。これら2本の吐
出管7、8のうち、一方の吐出管7が洗浄液吐出口1a
に接続されている。なお、他方の吐出管8は排水口(図
示せず)に接続されており、生成室22で生成される電
解水は排水口を通じて装置外部に放出される。
【0030】電解槽2の下方には水溶液供給管6が配置
されている。水溶液供給管6の先端側は2方に分岐して
おり、その各分岐管61、62がそれぞれ生成室21、
22の各底部に連通している。
【0031】水溶液供給管6の端部は給水口6aとなっ
ており、この給水口6aに水道水配管11が接続され
る。水道水配管11には減圧弁12、プレフィルタ13
及び電磁弁14などが接続されている。
【0032】水溶液供給管6の途中には、食塩水を水道
水に混入するための注入管63が接続されている。注入
管63は食塩水ポンプ64を介して食塩水タンク9に接
続されている。食塩水タンク9には濃度20%または飽
和食塩水濃度の塩化ナトリウム溶液が充填されている。
【0033】図3に示す洗浄装置1において、給水口6
aに水道水を供給するとともに、水道水中に食塩水を所
定量ずつ注入して、電解槽2内に電解質水溶液(塩化ナ
トリウムを0.05〜0.1重量%を含む)を収容した
状態で、一対の電極3、4間に、電極4が陽極となるよ
うな極性の直流電圧を印加すると、電解質水溶液が電気
分解され、陰極側となる生成室21に、Na+ 、H+
の陽イオンが陽極側の生成室22から移動するととも
に、陽極側となる生成室22に、Cl- 、OH-等の負
イオンが陰極側の生成室21から移動する。
【0034】その結果として、陰極側の生成室21にお
いて、H+ イオンが陰極で放電して水素ガスとなりH+
がイオンが消費され、OH- イオンが相対的に増加する
ことにより、強アルカリ性電解水が生成される。
【0035】また、陽極側の生成室22において、OH
- イオンが陽極で放電して酸素ガスとなりOH- イオン
が消費され、H+ イオンが相対的に増加することによ
り、強酸性電解水が生成される。さらに、Cl- イオン
も陽極で放電して塩素ガスとなり、この塩素ガスが水に
溶解することによって次亜塩素酸が生成される。
【0036】それら強アルカリ性電解水と強酸性電解水
は、電解槽2内に流入する新たな電解質水溶液によって
押し上げられて、それぞれが吐出管7、8を通じて外部
に流出する。従って、この例の洗浄装置1では、強アル
カリ性電解水と強酸性電解水とを連続して生成すること
ができる。
【0037】一方、一対の電極3、4に、図3とは逆の
極性の直流電圧を印加すると、電極3側の生成室21が
陽極側となり、電極4側の生成室22が陰極側となっ
て、電極3側の生成室21に強酸性電解水が生成され、
電極4側の生成室22に強アルカリ性電解水が生成され
る。
【0038】そして、洗浄装置1には、電解槽2の一対
の電極3、4に印加する直流電圧の極性を切り換えるた
めの切替手段10が設けられており、その切替手段10
の操作により、洗浄液吐出口1aに強アルカリ性電解水
または強酸性電解水のいずれか一方を選択的に供給する
ことができる。
【0039】なお、以上の電解機能水生成装置におい
て、一対の電極3、4には、例えば、チタン基板に白金
またはインジウム等の白金族金属を被覆した不溶性(耐
食性)の電解などが用いられる。また、隔膜5には、例
えば、ポリエステル基材に膜材としてポリフッ化ビニリ
デン等のフッ素系材あるいは塩素化ポリエチレンをコー
ティングした多孔質中性膜、または陽イオン交換膜など
が用いられる。
【0040】次に、ビールサーバ101の洗浄方法を、
図4〜図6を参照しつつ説明する。
【0041】まず、生ビール樽103に装着されている
コネクタ102を外した後、図4(A)に示すように、
洗浄液吐出口1aに接続する。次いで、ビールサーバ1
01のタップ101aを開いた状態で、洗浄装置1を駆
動する。
【0042】このとき、電解槽2の一対の電極3、4に
印加する直流電圧は、電極3が陰極となるような極性
(図3の極性)の電圧とする。これにより、洗浄装置1
の洗浄液吐出口1aから強アルカリ性電解水が吐出し、
ビールサーバ101のビール配管(ビール供給ホース1
10及びタップ101aのビール流路も含む)内に強ア
ルカリ性電解水が1L/minの流量で流れて、ビール
サーバ101のビール配管内に付着しているバイオフィ
ルムが洗浄される。
【0043】なお、強アルカリ性電解水の生成時(配管
洗浄時)において生成される強酸性電解水はバケツ(図
示せず)に溜めておいてもよい。
【0044】以上の洗浄を3〜5分程度行った後、切替
手段10を操作して電解槽2の一対の電極3、4に印加
する直流電圧の極性を逆転する。この操作により、図4
(B)に示すように、ビールサーバ101のビール配管
に強酸性電解水が1L/minの流量で流れ、その強酸
性電解水による殺菌により、ビールサーバ101のビー
ル配管内に存在する全ての細菌・微生物を死滅させるこ
とができる。
【0045】ちなみに、ビールサーバ101のビール配
管には、通常、105 〜107 個/mL程度の細菌が存
在すると言われているが、pH:2.3〜2.7、OR
P:1100mV以上の強酸性電解水を、流量:1L/
minで1分間流すと、それら細菌の存在をほぼ0とす
ることができる。
【0046】なお、強酸性電解水の生成時(配管殺菌
時)において生成される強アルカリ性電解水を、先の洗
浄時において強酸性電解水を貯留したバケツに溜めるよ
うにすれば、そのバケツ内で強酸性電解水が中和される
ので、元の水に還元することができる。
【0047】以上の強い酸性電解水による殺菌が完了し
た後、洗浄装置1の電解を停止し、洗浄液出口1aから
水道水を吐出させ、ビールサーバ101のビール配管内
を水洗いする。
【0048】以上で1台のビールサーバ101の洗浄が
完了する。
【0049】なお、以上の実施形態では、電解槽2の一
対の電極3、4に印加する直流電圧の極性を交互に変え
るという駆動方式を採用しているので、電解槽2の電極
3、4に水道水中のカルシウムやマグネシウムが付着
(析出)しても、それらを自動的に除去(電気分解)す
ることができる。その結果として、電解槽2の電極3、
4の洗浄が不要になるという利点がある。
【0050】ここで、以上の実施形態において、ビール
サーバ101のビール配管内に強アルカリ性電解水を流
す時間(洗浄時間)を3〜5分としており、また強酸性
電解水を流す時間(殺菌時間)を1分としているが、本
発明はこれに限られることなく、それら洗浄・殺菌時間
は、ビールサーバ101のビール配管の汚れ具合等によ
って適宜に設定すればよい。
【0051】また、強酸性電解水による殺菌を行った
後、特に問題がなければ、それらの処理は行わずに、強
酸性電解水が残っている状態で、そのままビールを通
し、タップ101aから最初に流れ出るビールを捨てて
洗浄完了してもよい。
【0052】ビールサーバ101の洗浄方法の他の例を
説明する。
【0053】まず、図4に示したような要領で、コネク
タ102を洗浄液吐出口1aに接続しておく。次に、ビ
ールサーバ101のタップ101aを開けた状態で、洗
浄装置1を駆動して、ビールサーバ101のビール配管
(ビール供給ホース110及びタップ101aのビール
流路も含む)内に強アルカリ性電解水を供給し、タップ
101aから強アルカリ性電解水が流出し始めた時点
で、洗浄装置1の駆動を停止するとともに、タップ10
1aを閉じて、ビールサーバ101のビール配管内に強
アルカリ性電解水を充填し、この状態をしばらくの間
(例えば5分程度)保持する。このような処理により、
ビールサーバ101のビール配管の内壁面に付着してい
るバイオフィルムが膨潤して剥がれやすくなる。
【0054】次に、ビールサーバ101のタップ101
aを開き、一対の電極3、4に印加する直流電圧の極性
を逆転して洗浄装置1を再駆動し、ビールサーバ101
のビール配管内に強酸性電解水を5分間導入する。この
操作により、ビールサーバ101のビール配管内に充填
されている強アルカリ性電解水がタップ101aから流
出してバイオフィルムが除去されるとともに、ビールサ
ーバ101のビール配管内に強酸性電解水が流れて細菌
・微生物が殺菌される。
【0055】以上の洗浄殺菌が完了した後、洗浄装置1
の電解を停止し、洗浄液吐出口1aから水道水を吐出さ
せ、ビールサーバ101のビール配管内を水洗いする。
【0056】なお、以上の洗浄処理において、ビールサ
ーバ101のビール配管内に強酸性電解水を、所定時間
(例えば1〜5分)充填して殺菌を行うという処理を行
ってもよい。
【0057】ここで、以上の実施形態では、ビールサー
バ101の側面に洗浄装置1を設置しているが、本発明
はこれに限られることなく、図5に示すように、ビール
サーバ101に洗浄装置1を内蔵し、洗浄液吐出口1a
をサーバ本体111に設けるという構成を採用してもよ
い。
【0058】また、ビールサーバ101に洗浄装置1を
内蔵する場合、図6に示すように、ビールサーバ101
内のビール配管P(キャピラリ冷却管等)に電磁弁SV
1 を設け、その電磁弁SV1 の下流側に、洗浄装置1か
らの洗浄液吐出管1bを電磁弁SV2 を介して接続し、
それら電磁弁SV1 、SV1 の開閉制御により、洗浄装
置1をビール配管Pに接続して、洗浄装置1で生成した
強アルカリ電解水と強酸性電解水をビールサーバ101
内のビール配管Pに自動的に供給する、という構成を採
用してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電解質水溶液の電気分解により生成される強アルカリ性
電解水をビール配管に供給して管内の洗浄を行った後、
電解質水溶液の電気分解により生成される強酸性電解水
をビール配管に供給して管内の殺菌を行うので、ビール
配管内に付着したビールかすの洗浄と、細菌・微生物の
殺菌を容易にかつ効果的に行うことができる。その結果
として、ビール配管の洗浄に要する時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0060】しかも、本発明に用いる強アルカリ性電解
水中に含まれる水酸化ナトリウムは微量であるので、手
などに付着しても人体に害が及び危険性はない。また、
殺菌に使用する強酸性電解水中の次亜塩素酸は、空気中
に一定の時間放置したり、有機物と接触すると即座に分
解され消滅し無害な水となるので、ビール配管の洗浄を
安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビールサーバの構造を模式的に示す図である。
【図2】本発明の洗浄装置の実施形態の正面図である。
【図3】洗浄装置の構造を模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態で実施する洗浄処理の説明図
である。
【図5】本発明の洗浄装置の実施形態の変形例を示す図
である。
【図6】本発明の洗浄装置の実施形態の別の変形例を示
す図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 1a 洗浄液吐出口 2 電解槽 21,22 生成室 3,4 電極 5 隔膜 6 水溶液供給管 6a 給水口 7,8 吐出管 9 食塩水タンク 10 切替手段 101 ビールサーバ 101a タップ 101b ビール供給口 102 コネクタ 103 生ビール樽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B67D 1/07 B08B 9/06 C02F 1/46 B67D 1/08 Z (72)発明者 望田 徹 京都府宇治市広野町東裏24の5番地 株式 会社城南電器工業所内 (72)発明者 中野 春彦 京都府宇治市広野町東裏24の5番地 株式 会社城南電器工業所内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB51 BB62 BB89 CC01 3B201 AA13 AB51 BB62 BB89 BB92 BB96 CC01 3E082 AA04 BB03 BB10 CC01 FF01 4C058 AA30 BB07 JJ06 JJ08 JJ22 4D061 DA03 DB07 DB08 EA03 EA04 EB05 EB12 EB13 EB17 EB19 EB30 ED13 FA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質水溶液を電気分解することにより
    強アルカリ性電解水と強酸性電解水を生成する電解機能
    水生成装置を用い、その電解機能水生成装置で生成され
    た強アルカリ性電解水をビール配管に供給して管内の洗
    浄を行い、次いで電解機能水生成装置で生成された強酸
    性電解水をビール配管に供給して管内の殺菌を行うこと
    を特徴とするビール配管の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 強アルカリ性電解水をビール配管内に充
    填し、所定時間が経過した後にビール配管から強アルカ
    リ性電解水を抜いて、ビール配管内に強酸性電解水を供
    給することを特徴とする請求項1記載のビール配管の洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】 ビールサーバのビール配管を洗浄する装
    置であって、電解質水溶液の電気分解により強アルカリ
    性電解水と強酸性電解水を生成する電解槽と、ビールサ
    ーバのビール配管に接続される洗浄液吐出口と、洗浄液
    吐出口に強アルカリ性電解水または強酸性電解水のいず
    れか一方を選択的に供給するための切替手段を備えてい
    ることを特徴とするビールサーバの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 電解槽の電極に印加する直流電圧の極性
    を切り替える切替手段が設けられ、この切替手段の操作
    によって洗浄液吐出口に強アルカリ性電解水または強酸
    性電解水のいずれか一方を供給するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載のビールサーバの洗浄
    装置。
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