JP2001340334A - 穿刺針案内具、超音波プローブおよび超音波撮影装置 - Google Patents
穿刺針案内具、超音波プローブおよび超音波撮影装置Info
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- JP2001340334A JP2001340334A JP2000163892A JP2000163892A JP2001340334A JP 2001340334 A JP2001340334 A JP 2001340334A JP 2000163892 A JP2000163892 A JP 2000163892A JP 2000163892 A JP2000163892 A JP 2000163892A JP 2001340334 A JP2001340334 A JP 2001340334A
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- ultrasonic probe
- ultrasonic
- hole
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- Surgical Instruments (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 案内孔の内部状態が目視可能な穿刺針案内
具、そのような穿刺案内具を備えた超音波プローブ、お
よび、そのような超音波プローブを備えた超音波撮影装
置を実現する。 【解決手段】 穿刺針案内具は、穿刺針を案内するため
の貫通孔３０４が設けられた部分が実質的に透明になっ
ている穿刺針支持部３０２と、穿刺針支持部を取り付け
対象に取り付けるための取付部３０６とを有する。
具、そのような穿刺案内具を備えた超音波プローブ、お
よび、そのような超音波プローブを備えた超音波撮影装
置を実現する。 【解決手段】 穿刺針案内具は、穿刺針を案内するため
の貫通孔３０４が設けられた部分が実質的に透明になっ
ている穿刺針支持部３０２と、穿刺針支持部を取り付け
対象に取り付けるための取付部３０６とを有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿刺針案内具、超
音波プローブ（ｐｒｏｂｅ）および超音波撮影装置に関
し、特に、穿刺針で生検（バイオプシ：ｂｉｏｐｓｙ）
を行うのに使用する穿刺針案内具、穿刺案内具を備えた
超音波プローブ、および、そのような超音波プローブを
備えた超音波撮影装置に関する。
音波プローブ（ｐｒｏｂｅ）および超音波撮影装置に関
し、特に、穿刺針で生検（バイオプシ：ｂｉｏｐｓｙ）
を行うのに使用する穿刺針案内具、穿刺案内具を備えた
超音波プローブ、および、そのような超音波プローブを
備えた超音波撮影装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】患者の体内組織の生検を行う場合は、患
部のリアルタイム（ｒｅａｌ ｔｉｍｅ）断層像を見な
がら穿刺針により穿刺を行う。リアルタイム断層像は、
超音波撮影、磁気共鳴撮影またはＸ線断層撮影等によっ
て得られる。
部のリアルタイム（ｒｅａｌ ｔｉｍｅ）断層像を見な
がら穿刺針により穿刺を行う。リアルタイム断層像は、
超音波撮影、磁気共鳴撮影またはＸ線断層撮影等によっ
て得られる。
【０００３】穿刺にあたっては穿刺針案内具を使用す
る。穿刺針案内具は穿刺針を挿入する貫通孔すなわち案
内孔を有する。穿刺の方位は案内孔の中心軸の方位によ
って規制される。複数方位での穿刺を可能にする場合は
案内孔が複数個設けられる。
る。穿刺針案内具は穿刺針を挿入する貫通孔すなわち案
内孔を有する。穿刺の方位は案内孔の中心軸の方位によ
って規制される。複数方位での穿刺を可能にする場合は
案内孔が複数個設けられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】穿刺針案内具の案内孔
の内部は使用中に付着した患者の血液や体液等によって
汚れるので、使用後に洗浄して次回の使用に備えるが、
穿刺針案内具はステンレススチール（ｓｔａｉｎｌｅｓ
ｓ ｓｔｅｅｌ）等の金属、あるいは、不透明な合成樹
脂等で構成されるので、案内孔の内部が清浄かどうかを
外部から目視によって確認することができない。
の内部は使用中に付着した患者の血液や体液等によって
汚れるので、使用後に洗浄して次回の使用に備えるが、
穿刺針案内具はステンレススチール（ｓｔａｉｎｌｅｓ
ｓ ｓｔｅｅｌ）等の金属、あるいは、不透明な合成樹
脂等で構成されるので、案内孔の内部が清浄かどうかを
外部から目視によって確認することができない。
【０００５】そこで、本発明の課題は、案内孔の内部状
態が目視可能な穿刺針案内具、そのような穿刺案内具を
備えた超音波プローブ、および、そのような超音波プロ
ーブを備えた超音波撮影装置を実現することである。
態が目視可能な穿刺針案内具、そのような穿刺案内具を
備えた超音波プローブ、および、そのような超音波プロ
ーブを備えた超音波撮影装置を実現することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】（１）上記の課題を解決
する１つの観点での発明は、穿刺針を案内するための貫
通孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた部分
が実質的に透明になっている穿刺針支持部と、前記穿刺
針支持部を取り付け対象に取り付けるための取付部と、
を具備することを特徴とする穿刺針案内具である。
する１つの観点での発明は、穿刺針を案内するための貫
通孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた部分
が実質的に透明になっている穿刺針支持部と、前記穿刺
針支持部を取り付け対象に取り付けるための取付部と、
を具備することを特徴とする穿刺針案内具である。
【０００７】この観点での発明では、穿刺針支持部は、
穿刺針を案内するための貫通孔が設けられた部分が実質
的に透明になっているので、貫通孔すなわち案内孔の内
部状態が目視可能となる。
穿刺針を案内するための貫通孔が設けられた部分が実質
的に透明になっているので、貫通孔すなわち案内孔の内
部状態が目視可能となる。
【０００８】（２）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（１）に記載の穿刺針案内具であ
る。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の貫
通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つを
選んで穿刺することができる。
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（１）に記載の穿刺針案内具であ
る。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の貫
通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つを
選んで穿刺することができる。
【０００９】（３）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（２）に記載の穿刺針案内具であ
る。この観点での発明では、複数個の貫通孔の中心軸が
互いに平行なので、上記に加えて、平行な複数の方位の
１つを選んで穿刺することができる。
発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（２）に記載の穿刺針案内具であ
る。この観点での発明では、複数個の貫通孔の中心軸が
互いに平行なので、上記に加えて、平行な複数の方位の
１つを選んで穿刺することができる。
【００１０】（４）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、対象に超音波を送波してそのエコーを受波する
超音波プローブであって、穿刺針を案内するための貫通
孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた部分が
実質的に透明になっている穿刺針支持部、を具備するこ
とを特徴とする超音波プローブである。
発明は、対象に超音波を送波してそのエコーを受波する
超音波プローブであって、穿刺針を案内するための貫通
孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた部分が
実質的に透明になっている穿刺針支持部、を具備するこ
とを特徴とする超音波プローブである。
【００１１】この観点での発明では、超音波プローブの
穿刺針支持部は、穿刺針を案内するための貫通孔が設け
られた部分が実質的に透明になっているので、貫通孔す
なわち案内孔の内部状態が目視可能となる。
穿刺針支持部は、穿刺針を案内するための貫通孔が設け
られた部分が実質的に透明になっているので、貫通孔す
なわち案内孔の内部状態が目視可能となる。
【００１２】（５）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（４）に記載の超音波プローブで
ある。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の
貫通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つ
を選んで穿刺することができる。
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（４）に記載の超音波プローブで
ある。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の
貫通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つ
を選んで穿刺することができる。
【００１３】（６）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（５）に記載の超音波プローブで
ある。この観点での発明では、複数個の貫通孔の中心軸
が互いに平行なので、上記に加えて、平行な複数の方位
の１つを選んで穿刺することができる。
発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（５）に記載の超音波プローブで
ある。この観点での発明では、複数個の貫通孔の中心軸
が互いに平行なので、上記に加えて、平行な複数の方位
の１つを選んで穿刺することができる。
【００１４】（７）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記穿刺針支持部は超音波プローブ本体に対し
て着脱可能である、ことを特徴とする（４）ないし
（６）のうちのいずれか１つに記載の超音波プローブで
ある。
発明は、前記穿刺針支持部は超音波プローブ本体に対し
て着脱可能である、ことを特徴とする（４）ないし
（６）のうちのいずれか１つに記載の超音波プローブで
ある。
【００１５】この観点での発明では、穿刺針支持部は超
音波プローブ本体に対して着脱可能なので、上記に加え
て、穿刺を行わない場合は穿刺支持部を取り外すことが
できる。
音波プローブ本体に対して着脱可能なので、上記に加え
て、穿刺を行わない場合は穿刺支持部を取り外すことが
できる。
【００１６】（８）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、対象に超音波を送波してそのエコーを受波する
超音波プローブと、前記受波したエコーに基づいて画像
を生成する画像生成手段と、を有する超音波撮影装置で
あって、前記超音波プローブは、穿刺針を案内するため
の貫通孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた
部分が実質的に透明になっている穿刺針支持部、を具備
することを特徴とする超音波撮影装置である。
発明は、対象に超音波を送波してそのエコーを受波する
超音波プローブと、前記受波したエコーに基づいて画像
を生成する画像生成手段と、を有する超音波撮影装置で
あって、前記超音波プローブは、穿刺針を案内するため
の貫通孔が設けられ少なくとも前記貫通孔が設けられた
部分が実質的に透明になっている穿刺針支持部、を具備
することを特徴とする超音波撮影装置である。
【００１７】この観点での発明では、超音波プローブの
穿刺針支持部は、穿刺針を案内するための貫通孔が設け
られた部分が実質的に透明になっているので、貫通孔す
なわち案内孔の内部状態が目視可能となる。
穿刺針支持部は、穿刺針を案内するための貫通孔が設け
られた部分が実質的に透明になっているので、貫通孔す
なわち案内孔の内部状態が目視可能となる。
【００１８】（９）上記の課題を解決する他の観点での
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（８）に記載の超音波撮影装置で
ある。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の
貫通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つ
を選んで穿刺することができる。
発明は、前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個有す
る、ことを特徴とする（８）に記載の超音波撮影装置で
ある。この観点での発明では、穿刺針支持部が複数個の
貫通孔を有するので、上記に加えて、複数の方位の１つ
を選んで穿刺することができる。
【００１９】（１０）上記の課題を解決する他の観点で
の発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（９）に記載の超音波撮影装置で
ある。
の発明は、前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行であ
る、ことを特徴とする（９）に記載の超音波撮影装置で
ある。
【００２０】この観点での発明では、複数個の貫通孔の
中心軸が互いに平行なので、上記に加えて、行な複数の
方位の１つを選んで穿刺することができる。 （１１）上記の課題を解決する他の観点での発明は、前
記穿刺針支持部は超音波プローブ本体に対して着脱可能
である、ことを特徴とする（８）ないし（１０）のうち
のいずれか１つに記載の超音波撮影装置である。
中心軸が互いに平行なので、上記に加えて、行な複数の
方位の１つを選んで穿刺することができる。 （１１）上記の課題を解決する他の観点での発明は、前
記穿刺針支持部は超音波プローブ本体に対して着脱可能
である、ことを特徴とする（８）ないし（１０）のうち
のいずれか１つに記載の超音波撮影装置である。
【００２１】この観点での発明では、穿刺針支持部は超
音波プローブ本体に対して着脱可能なので、上記に加え
て、穿刺を行わない場合は穿刺支持部を取り外すことが
できる。
音波プローブ本体に対して着脱可能なので、上記に加え
て、穿刺を行わない場合は穿刺支持部を取り外すことが
できる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図１に超音波撮影装置のブ
ロック（ｂｌｏｃｋ）図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図１に超音波撮影装置のブ
ロック（ｂｌｏｃｋ）図を示す。本装置は本発明の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。
【００２３】図１に示すように、本装置は、超音波プロ
ーブ２を有する。超音波プローブ２は、本発明の超音波
プローブの実施の形態の一例である。超音波プローブ２
については後にあらためて説明するが、概説すれば、超
音波プローブ２は、図示しない複数の超音波トランスデ
ューサ（ｔｒａｎｓｄｕｃｅｒ）のアレイ（ａｒｒａ
ｙ）を有する。個々の超音波トランスデューサは例えば
ＰＺＴ（チタン（Ｔｉ）酸ジルコン（Ｚｒ）酸鉛）セラ
ミックス（ｃｅｒａｍｉｃｓ）等の圧電材料によって構
成される。
ーブ２を有する。超音波プローブ２は、本発明の超音波
プローブの実施の形態の一例である。超音波プローブ２
については後にあらためて説明するが、概説すれば、超
音波プローブ２は、図示しない複数の超音波トランスデ
ューサ（ｔｒａｎｓｄｕｃｅｒ）のアレイ（ａｒｒａ
ｙ）を有する。個々の超音波トランスデューサは例えば
ＰＺＴ（チタン（Ｔｉ）酸ジルコン（Ｚｒ）酸鉛）セラ
ミックス（ｃｅｒａｍｉｃｓ）等の圧電材料によって構
成される。
【００２４】超音波プローブ２は、操作者により、対象
４の体腔例えば直腸や膣等に挿入して使用される。超音
波プローブ２は穿刺針案内具３００を有し、この穿刺針
案内具３００を使用して穿刺針３２０による穿刺が行わ
れる。穿刺針案内具３００は、本発明の穿刺針案内具の
実施の形態の一例である。穿刺針案内具３００について
は後にあらためて説明する。
４の体腔例えば直腸や膣等に挿入して使用される。超音
波プローブ２は穿刺針案内具３００を有し、この穿刺針
案内具３００を使用して穿刺針３２０による穿刺が行わ
れる。穿刺針案内具３００は、本発明の穿刺針案内具の
実施の形態の一例である。穿刺針案内具３００について
は後にあらためて説明する。
【００２５】超音波プローブ２は送受信部６に接続され
ている。送受信部６は、超音波プローブ２に駆動信号を
与えて超音波を送波させる。送受信部６は、また、超音
波プローブ２が受波したエコー信号を受信する。
ている。送受信部６は、超音波プローブ２に駆動信号を
与えて超音波を送波させる。送受信部６は、また、超音
波プローブ２が受波したエコー信号を受信する。
【００２６】送受信部６のブロック図を図２に示す。同
図に示すように、送受信部６は送波タイミング（ｔｉｍ
ｉｎｇ）発生ユニット（ｕｎｉｔ）６０２を有する。送
波タイミング発生ユニット６０２は、送波タイミング信
号を周期的に発生して送波ビームフォーマ（ｂｅａｍｆ
ｏｒｍｅｒ）６０４に入力する。送波タイミング信号の
周期は後述の制御部１８により制御される。
図に示すように、送受信部６は送波タイミング（ｔｉｍ
ｉｎｇ）発生ユニット（ｕｎｉｔ）６０２を有する。送
波タイミング発生ユニット６０２は、送波タイミング信
号を周期的に発生して送波ビームフォーマ（ｂｅａｍｆ
ｏｒｍｅｒ）６０４に入力する。送波タイミング信号の
周期は後述の制御部１８により制御される。
【００２７】送波ビームフォーマ６０４は、送波のビー
ムフォーミング（ｂｅａｍｆｏｒｍｉｎｇ）を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミ
ングは後述の制御部１８によって制御される。送波ビー
ムフォーマ６０４は、送波ビームフォーミング信号を送
受切換ユニット６０６に入力する。
ムフォーミング（ｂｅａｍｆｏｒｍｉｎｇ）を行うもの
で、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波
ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じ
る。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差
が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミ
ングは後述の制御部１８によって制御される。送波ビー
ムフォーマ６０４は、送波ビームフォーミング信号を送
受切換ユニット６０６に入力する。
【００２８】送受切換ユニット６０６は、ビームフォー
ミング信号を超音波トランスデューサアレイに入力す
る。超音波トランスデューサアレイにおいて、送波アパ
ーチャ（ａｐｅｒｔｕｒｅ）を構成する複数の超音波ト
ランスデューサは、駆動信号の時間差に対応した位相差
を持つ超音波をそれぞれ発生する。それら超音波の波面
合成により、所定方位の音線に沿った超音波ビームが形
成される。
ミング信号を超音波トランスデューサアレイに入力す
る。超音波トランスデューサアレイにおいて、送波アパ
ーチャ（ａｐｅｒｔｕｒｅ）を構成する複数の超音波ト
ランスデューサは、駆動信号の時間差に対応した位相差
を持つ超音波をそれぞれ発生する。それら超音波の波面
合成により、所定方位の音線に沿った超音波ビームが形
成される。
【００２９】送受切換ユニット６０６には受波ビームフ
ォーマ６１０が接続されている。送受切換ユニット６０
６は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチ
ャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ６
１０に入力する。受波ビームフォーマ６１０は、送波の
音線に対応した受波のビームフォーミングを行うもの
で、複数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整
し、次いでそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコ
ー受信信号を形成する。受波のビームフォーミングは後
述の制御部１８により制御される。
ォーマ６１０が接続されている。送受切換ユニット６０
６は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチ
ャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ６
１０に入力する。受波ビームフォーマ６１０は、送波の
音線に対応した受波のビームフォーミングを行うもの
で、複数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整
し、次いでそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコ
ー受信信号を形成する。受波のビームフォーミングは後
述の制御部１８により制御される。
【００３０】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生ユニット６０２が発生する送波タイミング信号によ
り、所定の時間間隔で繰り返し行われる。それに合わせ
て、送波ビームフォーマ６０４および受波ビームフォー
マ６１０により、音線の方位が所定量ずつ変更される。
それによって、対象４の内部が、音線によって順次に走
査される。このような構成の送受信部６は、例えば図３
に示すような走査を行う。すなわち、放射点２００から
ｚ方向に延びる音線２０２で扇状の２次元領域２０６を
θ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン（ｓｅｃｔｏ
ｒ ｓｃａｎ）を行う。
生ユニット６０２が発生する送波タイミング信号によ
り、所定の時間間隔で繰り返し行われる。それに合わせ
て、送波ビームフォーマ６０４および受波ビームフォー
マ６１０により、音線の方位が所定量ずつ変更される。
それによって、対象４の内部が、音線によって順次に走
査される。このような構成の送受信部６は、例えば図３
に示すような走査を行う。すなわち、放射点２００から
ｚ方向に延びる音線２０２で扇状の２次元領域２０６を
θ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン（ｓｅｃｔｏ
ｒ ｓｃａｎ）を行う。
【００３１】送波および受波のアパーチャを超音波トラ
ンスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、こ
のアパーチャをアレイに沿って順次移動させることによ
り、例えば図４に示すような走査を行うことができる。
すなわち、放射点２００からｚ方向に発する音線２０２
を直線状の軌跡２０４に沿って平行移動させることによ
り、矩形状の２次元領域２０６をｘ方向に走査し、いわ
ゆるリニアスキャン（ｌｉｎｅａｒ ｓｃａｎ）を行
う。
ンスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、こ
のアパーチャをアレイに沿って順次移動させることによ
り、例えば図４に示すような走査を行うことができる。
すなわち、放射点２００からｚ方向に発する音線２０２
を直線状の軌跡２０４に沿って平行移動させることによ
り、矩形状の２次元領域２０６をｘ方向に走査し、いわ
ゆるリニアスキャン（ｌｉｎｅａｒ ｓｃａｎ）を行
う。
【００３２】なお、超音波トランスデューサアレイが、
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ（ｃｏｎｖｅｘ ａｒｒａ
ｙ）である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査に
より、例えば図５に示すように、音線２０２の放射点２
００を円弧状の軌跡２０４に沿って移動させ、扇面状の
２次元領域２０６をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行えるのはいうまでもない。
超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたい
わゆるコンベックスアレイ（ｃｏｎｖｅｘ ａｒｒａ
ｙ）である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査に
より、例えば図５に示すように、音線２０２の放射点２
００を円弧状の軌跡２０４に沿って移動させ、扇面状の
２次元領域２０６をθ方向に走査して、いわゆるコンベ
ックススキャンが行えるのはいうまでもない。
【００３３】送受信部６はＢモード（ｍｏｄｅ）処理部
１０に接続されている。送受信部６から出力される音線
ごとのエコー受信信号は、Ｂモード処理部１０に入力さ
れる。Ｂモード処理部１０はＢモード画像データを形成
するものである。
１０に接続されている。送受信部６から出力される音線
ごとのエコー受信信号は、Ｂモード処理部１０に入力さ
れる。Ｂモード処理部１０はＢモード画像データを形成
するものである。
【００３４】Ｂモード処理部１０は、図６に示すよう
に、対数増幅ユニット１０２と包絡線検波ユニット１０
４を備えている。Ｂモード処理部１０は、対数増幅ユニ
ット１０２でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波
ユニット１０４で包絡線検波して音線上の個々の反射点
でのエコーの強度を表す信号、すなわちＡスコープ（ｓ
ｃｏｐｅ）信号を得て、このＡスコープ信号の各瞬時の
振幅をそれぞれ輝度値として、Ｂモード画像データを形
成する。
に、対数増幅ユニット１０２と包絡線検波ユニット１０
４を備えている。Ｂモード処理部１０は、対数増幅ユニ
ット１０２でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波
ユニット１０４で包絡線検波して音線上の個々の反射点
でのエコーの強度を表す信号、すなわちＡスコープ（ｓ
ｃｏｐｅ）信号を得て、このＡスコープ信号の各瞬時の
振幅をそれぞれ輝度値として、Ｂモード画像データを形
成する。
【００３５】Ｂモード処理部１０は画像処理部１４に接
続されている。画像処理部１４は、Ｂモード処理部１０
から入力されるデータに基づいて、Ｂモード画像を生成
するものである。
続されている。画像処理部１４は、Ｂモード処理部１０
から入力されるデータに基づいて、Ｂモード画像を生成
するものである。
【００３６】画像処理部１４は、図７に示すように、バ
ス（ｂｕｓ）１４０によって接続された入力データメモ
リ（ｄａｔａ ｍｅｍｏｒｙ）１４２、ディジタル・ス
キャンコンバータ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｃａｎ ｃｏｎ
ｖｅｒｔｅｒ）１４４、画像メモリ１４６およびプロセ
ッサ（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）１４８を備えている。
ス（ｂｕｓ）１４０によって接続された入力データメモ
リ（ｄａｔａ ｍｅｍｏｒｙ）１４２、ディジタル・ス
キャンコンバータ（ｄｉｇｉｔａｌ ｓｃａｎ ｃｏｎ
ｖｅｒｔｅｒ）１４４、画像メモリ１４６およびプロセ
ッサ（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）１４８を備えている。
【００３７】Ｂモード処理部１０から音線ごとに入力さ
れたＢモード画像データおよびドップラ画像データは、
入力データメモリ１４２にそれぞれ記憶される。入力デ
ータメモリ１４２のデータは、ディジタル・スキャンコ
ンバータ１４４で走査変換されて画像メモリ１４６に記
憶される。プロセッサ１４８は、入力データメモリ１４
２および画像メモリ１４６のデータについてそれぞれ所
定のデータ処理を施すものである。
れたＢモード画像データおよびドップラ画像データは、
入力データメモリ１４２にそれぞれ記憶される。入力デ
ータメモリ１４２のデータは、ディジタル・スキャンコ
ンバータ１４４で走査変換されて画像メモリ１４６に記
憶される。プロセッサ１４８は、入力データメモリ１４
２および画像メモリ１４６のデータについてそれぞれ所
定のデータ処理を施すものである。
【００３８】画像処理部１４には表示部１６が接続され
ている。表示部１６は、画像処理部１４から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部１６は、カラー（ｃｏｌｏｒ）画像
が表示可能なグラフィックディスプレー（ｇｒａｐｈｉ
ｃ ｄｉｓｐｌａｙ）等で構成される。送受信部６、Ｂ
モード処理部１０、画像処理部１４および表示部１６か
らなる部分は、本発明における画像生成手段の実施の形
態の一例である。
ている。表示部１６は、画像処理部１４から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。なお、表示部１６は、カラー（ｃｏｌｏｒ）画像
が表示可能なグラフィックディスプレー（ｇｒａｐｈｉ
ｃ ｄｉｓｐｌａｙ）等で構成される。送受信部６、Ｂ
モード処理部１０、画像処理部１４および表示部１６か
らなる部分は、本発明における画像生成手段の実施の形
態の一例である。
【００３９】以上の送受信部６、Ｂモード処理部１０、
画像処理部１４および表示部１６には制御部１８が接続
されている。制御部１８は、それら各部に制御信号を与
えてその動作を制御する。制御部１８には、被制御の各
部から各種の報知信号が入力される。 制御部１８の制
御の下で、Ｂモード動作が実行される。
画像処理部１４および表示部１６には制御部１８が接続
されている。制御部１８は、それら各部に制御信号を与
えてその動作を制御する。制御部１８には、被制御の各
部から各種の報知信号が入力される。 制御部１８の制
御の下で、Ｂモード動作が実行される。
【００４０】制御部１８には操作部２０が接続されてい
る。操作部２０は操作者によって操作され、制御部１８
に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作
部２０は、例えばキーボード（ｋｅｙｂｏａｒｄ）やポ
インティングデバイス（ｐｏｉｎｔｉｎｇ ｄｅｖｉｃ
ｅ）およびその他の操作具を備えた操作パネル（ｐａｎ
ｅｌ）で構成される。
る。操作部２０は操作者によって操作され、制御部１８
に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作
部２０は、例えばキーボード（ｋｅｙｂｏａｒｄ）やポ
インティングデバイス（ｐｏｉｎｔｉｎｇ ｄｅｖｉｃ
ｅ）およびその他の操作具を備えた操作パネル（ｐａｎ
ｅｌ）で構成される。
【００４１】図８に、超音波プローブ２の外観を略図に
よって示す。同図に示すように、超音波プローブ２は概
ね棒状体をなす。棒状体の断面の輪郭は概ね円形であ
る。超音波プローブ２の、図における左側は体腔に挿入
する部分であり、この部分に２系統の超音波トランスデ
ューサアレイ２１２，２１４を有する。超音波トランス
デューサアレイ２１２，２１４は、いずれも超音波プロ
ーブ２の軸に関して同じ側にある。
よって示す。同図に示すように、超音波プローブ２は概
ね棒状体をなす。棒状体の断面の輪郭は概ね円形であ
る。超音波プローブ２の、図における左側は体腔に挿入
する部分であり、この部分に２系統の超音波トランスデ
ューサアレイ２１２，２１４を有する。超音波トランス
デューサアレイ２１２，２１４は、いずれも超音波プロ
ーブ２の軸に関して同じ側にある。
【００４２】超音波トランスデューサアレイ２１２は、
棒状体の断面の輪郭に沿って弧状に形成されたコンベッ
クスアレイである。以下、超音波トランスデューサアレ
イ２１２をコンベックスアレイともいう。
棒状体の断面の輪郭に沿って弧状に形成されたコンベッ
クスアレイである。以下、超音波トランスデューサアレ
イ２１２をコンベックスアレイともいう。
【００４３】超音波トランスデューサアレイ２１４は、
棒状体の軸に沿って所定の長さにわたって形成されたリ
ニアアレイである。以下、超音波トランスデューサアレ
イ２１４をリニアアレイともいう。
棒状体の軸に沿って所定の長さにわたって形成されたリ
ニアアレイである。以下、超音波トランスデューサアレ
イ２１４をリニアアレイともいう。
【００４４】コンベックスアレイ２１２は、超音波プロ
ーブ２の端部に近い部分において軸に垂直な断面を超音
波ビームによりコンベックススキャンする。リニアアレ
イ２１４は、超音波プローブ２の軸に平行な断面を超音
波ビームによりリニアスキャンする。なお、前述の送受
信部６はコンベックスアレイ２１２およびリニアアレイ
２１４に対応する２系統の送受信系を有する。また、Ｂ
モード処理部１０も２系統の処理部を有する。
ーブ２の端部に近い部分において軸に垂直な断面を超音
波ビームによりコンベックススキャンする。リニアアレ
イ２１４は、超音波プローブ２の軸に平行な断面を超音
波ビームによりリニアスキャンする。なお、前述の送受
信部６はコンベックスアレイ２１２およびリニアアレイ
２１４に対応する２系統の送受信系を有する。また、Ｂ
モード処理部１０も２系統の処理部を有する。
【００４５】超音波プローブ２の図における右側は握り
部となっており、この部分を操作者が握って超音波プロ
ーブ２を操作する。超音波プローブ２は穿刺針案内具３
００を有する。穿刺針案内具３００は、超音波プローブ
２の体腔に挿入されない部分に設けられる。穿刺針案内
具３００は、超音波プローブ２と一体化したものでも、
別体に製作して超音波プローブ２に取り付けたものでも
良い。
部となっており、この部分を操作者が握って超音波プロ
ーブ２を操作する。超音波プローブ２は穿刺針案内具３
００を有する。穿刺針案内具３００は、超音波プローブ
２の体腔に挿入されない部分に設けられる。穿刺針案内
具３００は、超音波プローブ２と一体化したものでも、
別体に製作して超音波プローブ２に取り付けたものでも
良い。
【００４６】穿刺針案内具３００は、超音波プローブ２
の軸に垂直な方向に延びる穿刺針支持部３０２を有す
る。穿刺針支持部３０２は、超音波プローブ２の軸に関
してコンベックスアレイ２１２およびリニアアレイ２１
４と同じ側にある。穿刺針支持部３０２は、本発明にお
ける穿刺針支持部の実施の形態の一例である。
の軸に垂直な方向に延びる穿刺針支持部３０２を有す
る。穿刺針支持部３０２は、超音波プローブ２の軸に関
してコンベックスアレイ２１２およびリニアアレイ２１
４と同じ側にある。穿刺針支持部３０２は、本発明にお
ける穿刺針支持部の実施の形態の一例である。
【００４７】穿刺針支持部３０２は超音波プローブ２の
軸方向に所定の長さを有する。穿刺針支持部３０２は、
超音波プローブ２の軸に平行に貫通した複数の案内孔３
０４を有する。ここでは、案内孔の数が４つの例を示す
が、それより多くても少なくても良い。また、案内孔３
０４は単一であっても良い。案内孔３０４は、本発明に
おける貫通孔の実施の形態の一例である。超音波プロー
ブ２の軸方向における穿刺針支持部３０２の長さは、案
内孔３０４の内径よりも十分長くなっている。
軸方向に所定の長さを有する。穿刺針支持部３０２は、
超音波プローブ２の軸に平行に貫通した複数の案内孔３
０４を有する。ここでは、案内孔の数が４つの例を示す
が、それより多くても少なくても良い。また、案内孔３
０４は単一であっても良い。案内孔３０４は、本発明に
おける貫通孔の実施の形態の一例である。超音波プロー
ブ２の軸方向における穿刺針支持部３０２の長さは、案
内孔３０４の内径よりも十分長くなっている。
【００４８】複数の案内孔３０４は、それぞれ、超音波
プローブ２の軸から所定の距離を有する。案内孔３０４
の１つに穿刺針３２０が挿入されている。案内孔３０４
の内径は穿刺針３２０の外径よりわずかに大きくなって
いる。
プローブ２の軸から所定の距離を有する。案内孔３０４
の１つに穿刺針３２０が挿入されている。案内孔３０４
の内径は穿刺針３２０の外径よりわずかに大きくなって
いる。
【００４９】穿刺針３２０の挿入は、超音波プローブ２
の握り部側すなわち図における右側から行われる。穿刺
針３２０の進路は案内孔３０４によって規制される。こ
れによって、穿刺針３２０の進路は案内孔３０４の延長
線に一致する。
の握り部側すなわち図における右側から行われる。穿刺
針３２０の進路は案内孔３０４によって規制される。こ
れによって、穿刺針３２０の進路は案内孔３０４の延長
線に一致する。
【００５０】複数の案内孔３０４の延長線は、全てコン
ベックスアレイ２１２およびリニアアレイ２１４のスキ
ャン面を通る。コンベックスアレイ２１２およびリニア
アレイ２１４の表面から各延長線までの距離はそれぞれ
予め定めたれた固定値を持つ。このため、コンベックス
アレイ２１２またはリニアアレイ２１４の表面から穿刺
対象物までの距離に応じて複数の案内孔３０４のうちの
最も適切なものを使用することにより、所望の対象物を
正しく穿刺することができる。
ベックスアレイ２１２およびリニアアレイ２１４のスキ
ャン面を通る。コンベックスアレイ２１２およびリニア
アレイ２１４の表面から各延長線までの距離はそれぞれ
予め定めたれた固定値を持つ。このため、コンベックス
アレイ２１２またはリニアアレイ２１４の表面から穿刺
対象物までの距離に応じて複数の案内孔３０４のうちの
最も適切なものを使用することにより、所望の対象物を
正しく穿刺することができる。
【００５１】穿刺針支持部３０２は実質的に透明な材料
を用いて構成される。そのような材料としては、例えば
透明または半透明のプラスチック（ｐｌａｓｔｉｃｓ）
が用いられる。プラスチックの他には透明または半透明
のガラス（ｇｌａｓｓ）等が用いられる。それらの材料
は、無色あるいは有色のいずれであっても良い。なお、
実質的に透明な部分は穿刺針支持部３０２全体である必
要はなく、例えば多色モールド（ｍｏｌｄ）のプラスチ
ック等である場合は、少なくとも案内孔３０４が設けら
れている部分が実質的に透明であれば良い。
を用いて構成される。そのような材料としては、例えば
透明または半透明のプラスチック（ｐｌａｓｔｉｃｓ）
が用いられる。プラスチックの他には透明または半透明
のガラス（ｇｌａｓｓ）等が用いられる。それらの材料
は、無色あるいは有色のいずれであっても良い。なお、
実質的に透明な部分は穿刺針支持部３０２全体である必
要はなく、例えば多色モールド（ｍｏｌｄ）のプラスチ
ック等である場合は、少なくとも案内孔３０４が設けら
れている部分が実質的に透明であれば良い。
【００５２】実質的に透明であることにより、案内孔３
０４の内部状態を外側から目視することができる。この
ため、案内孔３０４の内部の汚れ等は容易に認識するこ
とができるので、使用前にそれを見つけたときは、もう
一度良く洗浄する等の適切な処置をすることができる。
０４の内部状態を外側から目視することができる。この
ため、案内孔３０４の内部の汚れ等は容易に認識するこ
とができるので、使用前にそれを見つけたときは、もう
一度良く洗浄する等の適切な処置をすることができる。
【００５３】また、複数の案内孔３０４について、穿刺
針３２０が入っているものと入っていないものとを同時
に視認することができるので、現在何番目の案内孔３０
４を使用しているかも一目瞭然に知ることができる。穿
刺針支持部３０２の表面に、印字や刻印あるいは多色モ
ールド等によって案内孔３０４の番号を表示すれば、使
用中の案内孔３０４の把握がさらに容易になる。番号に
代えてあるいはそれに加えて穿刺部位までのアレイ表面
からの距離を表示すれば、さらに利便性が向上する。
針３２０が入っているものと入っていないものとを同時
に視認することができるので、現在何番目の案内孔３０
４を使用しているかも一目瞭然に知ることができる。穿
刺針支持部３０２の表面に、印字や刻印あるいは多色モ
ールド等によって案内孔３０４の番号を表示すれば、使
用中の案内孔３０４の把握がさらに容易になる。番号に
代えてあるいはそれに加えて穿刺部位までのアレイ表面
からの距離を表示すれば、さらに利便性が向上する。
【００５４】超音波プローブ２に対して穿刺針案内具３
００を着脱可能にするためには、穿刺針案内具３００を
例えば図９に示すような構成にする。図９の（ａ）は正
面図、（ｂ）は側面図である。同図において、図８に示
したものと同様な部分は同一の符号を付して説明を省略
する。
００を着脱可能にするためには、穿刺針案内具３００を
例えば図９に示すような構成にする。図９の（ａ）は正
面図、（ｂ）は側面図である。同図において、図８に示
したものと同様な部分は同一の符号を付して説明を省略
する。
【００５５】同図に示すように、穿刺針案内具３００
は、穿刺針支持部３０２の基部に筒部３０６を有する。
筒部３０６は、本発明における取付部の実施の形態の一
例である。筒部３０６の中心軸は案内孔３０４の中心軸
と平行である。筒部３０６の内周の形状は、取付箇所に
おける超音波プローブ２の横断面の外周の形状と合致す
る。この形状は真円ではなく適宜の楕円とするのが、超
音波プローブ２に取り付けたあとの穿刺針案内具３００
の回転を阻止する点で好ましい。
は、穿刺針支持部３０２の基部に筒部３０６を有する。
筒部３０６は、本発明における取付部の実施の形態の一
例である。筒部３０６の中心軸は案内孔３０４の中心軸
と平行である。筒部３０６の内周の形状は、取付箇所に
おける超音波プローブ２の横断面の外周の形状と合致す
る。この形状は真円ではなく適宜の楕円とするのが、超
音波プローブ２に取り付けたあとの穿刺針案内具３００
の回転を阻止する点で好ましい。
【００５６】筒部３０６の一方の側部はヒンジ（ｈｉｎ
ｇｅ）３６２となっており、他方の側部は半径方向に突
出した１対の合掌部３６４となっている。１対の合掌部
３６４は、一端につまみ３６６を持つネジ棒３６８によ
って緊結可能となっている。
ｇｅ）３６２となっており、他方の側部は半径方向に突
出した１対の合掌部３６４となっている。１対の合掌部
３６４は、一端につまみ３６６を持つネジ棒３６８によ
って緊結可能となっている。
【００５７】穿刺針案内具３００を超音波プローブ２に
取り付ける際には、ネジ棒３６８をゆるめて合掌部３６
４の緊結を開放し、その状態で筒部３０６に超音波プロ
ーブ２の棒体部分を通し、適宜の箇所でネジ棒３６８を
締めて合掌部３６４を緊結する。
取り付ける際には、ネジ棒３６８をゆるめて合掌部３６
４の緊結を開放し、その状態で筒部３０６に超音波プロ
ーブ２の棒体部分を通し、適宜の箇所でネジ棒３６８を
締めて合掌部３６４を緊結する。
【００５８】本装置による超音波撮影について説明す
る。操作者は、穿刺針案内具３００を有する超音波プロ
ーブ２を、穿刺針３２０を装着しない状態で対象４の所
望の体腔例えば直腸に挿入し、例えば前立腺等について
の超音波撮影を開始する。
る。操作者は、穿刺針案内具３００を有する超音波プロ
ーブ２を、穿刺針３２０を装着しない状態で対象４の所
望の体腔例えば直腸に挿入し、例えば前立腺等について
の超音波撮影を開始する。
【００５９】送受信部６は、超音波プローブ２を通じて
音線順次で対象４の内部を走査して逐一そのエコーを受
信する。走査はコンベックススキャンとリニアスキャン
の併用により行われる。両スキャンのスキャン面は方向
が互いに９０°異なる。
音線順次で対象４の内部を走査して逐一そのエコーを受
信する。走査はコンベックススキャンとリニアスキャン
の併用により行われる。両スキャンのスキャン面は方向
が互いに９０°異なる。
【００６０】Ｂモード処理部１０は、送受信部６から入
力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット１０２で対
数増幅し包絡線検波ユニット１０４で包絡線検波して、
コンベックススキャンとリニアスキャンについてＡスコ
ープ信号をそれぞれ求め、それに基づいて音線ごとのＢ
モード画像データを形成する。
力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット１０２で対
数増幅し包絡線検波ユニット１０４で包絡線検波して、
コンベックススキャンとリニアスキャンについてＡスコ
ープ信号をそれぞれ求め、それに基づいて音線ごとのＢ
モード画像データを形成する。
【００６１】画像処理部１４は、Ｂモード処理部１０か
ら入力される音線ごとのＢモード画像データを入力デー
タメモリ１４２に記憶する。これによって、入力データ
メモリ１４２内に、Ｂモード画像データについての音線
データ空間が形成される。
ら入力される音線ごとのＢモード画像データを入力デー
タメモリ１４２に記憶する。これによって、入力データ
メモリ１４２内に、Ｂモード画像データについての音線
データ空間が形成される。
【００６２】プロセッサ１４８は、入力データメモリ１
４２のＢモード画像データをディジタル・スキャンコン
バータ１４４でそれぞれ走査変換して画像メモリ１４６
に書き込む。
４２のＢモード画像データをディジタル・スキャンコン
バータ１４４でそれぞれ走査変換して画像メモリ１４６
に書き込む。
【００６３】これらの画像が表示部１６に表示される。
操作者は表示画像に基づいて患部の所在を確認し、次い
で生検を行う。すなわち、患部の位置に応じて複数の案
内孔３０４のうちの最も適切なものを選び、それを通し
て穿刺針３２０による穿刺を行う。
操作者は表示画像に基づいて患部の所在を確認し、次い
で生検を行う。すなわち、患部の位置に応じて複数の案
内孔３０４のうちの最も適切なものを選び、それを通し
て穿刺針３２０による穿刺を行う。
【００６４】以上、穿刺針案内具が超音波プローブ取付
用である例について説明したが、穿刺針案内具の取り付
け対象は超音波プローブに限るものではなく、例えば磁
気共鳴撮影装置のサーフェイスコイル（ｓｕｒｆａｃｅ
ｃｏｉｌ）等、対象に接近して使用する信号検出装置
に取り付けるようにしても良い。なお、その場合、穿刺
針案内具の取付部は、取付対象に適合した構造とするの
はいうまでもない。
用である例について説明したが、穿刺針案内具の取り付
け対象は超音波プローブに限るものではなく、例えば磁
気共鳴撮影装置のサーフェイスコイル（ｓｕｒｆａｃｅ
ｃｏｉｌ）等、対象に接近して使用する信号検出装置
に取り付けるようにしても良い。なお、その場合、穿刺
針案内具の取付部は、取付対象に適合した構造とするの
はいうまでもない。
【００６５】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、案内孔の内部状態が目視可能な穿刺針案内具、そ
のような穿刺案内具を備えた超音波プローブ、および、
そのような超音波プローブを備えた超音波撮影装置を実
現することができる。
れば、案内孔の内部状態が目視可能な穿刺針案内具、そ
のような穿刺案内具を備えた超音波プローブ、および、
そのような超音波プローブを備えた超音波撮影装置を実
現することができる。
【図１】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
である。
【図２】図１に示した装置における送受信部のブロック
図である。
図である。
【図３】図１に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図４】図１に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図５】図１に示した装置による音線走査の模式図であ
る。
る。
【図６】図１に示した装置におけるＢモード処理部のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図７】図１に示した装置における画像処理部のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図８】超音波プローブの外観を示す略図である。
【図９】穿刺針案内具の構成を示す略図である。
２ 超音波プローブ ４ 対象 ６ 送受信部 １０ Ｂモード処理部 １４ 画像処理部 １６ 表示部 １８ 制御部 ２０ 操作部 ３００ 穿刺針案内具 ３０２ 穿刺針支持部 ３０４ 案内孔 ３０６ 筒部 ３２０ 穿刺針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 隆 東京都日野市旭が丘四丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 野崎 光弘 東京都日野市旭が丘四丁目７番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Ｆターム(参考） 4C060 FF35 4C301 EE19 FF18 FF19
Claims (11)
- 【請求項１】 穿刺針を案内するための貫通孔が設けら
れ少なくとも前記貫通孔が設けられた部分が実質的に透
明になっている穿刺針支持部と、 前記穿刺針支持部を取り付け対象に取り付けるための取
付部と、を具備することを特徴とする穿刺針案内具。 - 【請求項２】 前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個
有する、ことを特徴とする請求項１に記載の穿刺針案内
具。 - 【請求項３】 前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行
である、ことを特徴とする請求項２に記載の穿刺針案内
具。 - 【請求項４】 対象に超音波を送波してそのエコーを受
波する超音波プローブであって、 穿刺針を案内するための貫通孔が設けられ少なくとも前
記貫通孔が設けられた部分が実質的に透明になっている
穿刺針支持部、を具備することを特徴とする超音波プロ
ーブ。 - 【請求項５】 前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個
有する、ことを特徴とする請求項４に記載の超音波プロ
ーブ。 - 【請求項６】 前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平行
である、ことを特徴とする請求項５に記載の超音波プロ
ーブ。 - 【請求項７】 前記穿刺針支持部は超音波プローブ本体
に対して着脱可能である、ことを特徴とする請求項４な
いし請求項６のうちのいずれか１つに記載の超音波プロ
ーブ。 - 【請求項８】 対象に超音波を送波してそのエコーを受
波する超音波プローブと、 前記受波したエコーに基づいて画像を生成する画像生成
手段と、を有する超音波撮影装置であって、 前記超音波プローブは、 穿刺針を案内するための貫通孔が設けられ少なくとも前
記貫通孔が設けられた部分が実質的に透明になっている
穿刺針支持部、を具備することを特徴とする超音波撮影
装置。 - 【請求項９】 前記穿刺針支持部は前記貫通孔を複数個
有する、ことを特徴とする請求項７に記載の超音波撮影
装置。 - 【請求項１０】 前記複数の貫通孔は中心軸が互いに平
行である、ことを特徴とする請求項８に記載の超音波撮
影装置。 - 【請求項１１】 前記穿刺針支持部は超音波プローブ本
体に対して着脱可能である、ことを特徴とする請求項８
ないし請求項１０のうちのいずれか１つに記載の超音波
撮影装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000163892A JP2001340334A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 穿刺針案内具、超音波プローブおよび超音波撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000163892A JP2001340334A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 穿刺針案内具、超音波プローブおよび超音波撮影装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001340334A true JP2001340334A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18667583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000163892A Pending JP2001340334A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 穿刺針案内具、超音波プローブおよび超音波撮影装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001340334A (ja) |
Cited By (41)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006075386A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Toshiba Corp | 穿刺アダプタ |
| JP2009056071A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 穿刺用アダプタ、超音波プローブ及び超音波診断装置 |
| US7794407B2 (en) | 2006-10-23 | 2010-09-14 | Bard Access Systems, Inc. | Method of locating the tip of a central venous catheter |
| US8388546B2 (en) | 2006-10-23 | 2013-03-05 | Bard Access Systems, Inc. | Method of locating the tip of a central venous catheter |
| US8388541B2 (en) | 2007-11-26 | 2013-03-05 | C. R. Bard, Inc. | Integrated system for intravascular placement of a catheter |
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| JPS624984B2 (ja) |
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