JP2001238732A - パネル付き折畳み式テーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚部に対して天板が上下回動し、天板が略水
平状態の使用態様と立起状態の折畳み態様とを取ること
が可能である折畳み式テーブルにおいて、天板の後部
に、上部が該天板より上方へ突出し且つ下部が該天板よ
り下方へ突出したフロントパネルを設け、このパネルを
天板の回動動作に連動して立起状態と天板に沿って折畳
まれた折畳み状態を取ることが可能なフロントパネル付
き折畳み式テーブルを提供する。 【解決手段】 天板１の後端にフロントパネル４の上下
中間部を枢着し、フロントパネルの枢着部６より下方部
位と支脚杆の適所とを連動杆５でリンク連結し、天板が
略水平状態のときフロントパネルが天板の後縁７に隙間
なく接して立起し、天板が立起状態のときフロントパネ
ルが天板に沿って折畳まれるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パネル付き折畳み
式テーブルに係わり、更に詳しくは天板の回動動作に伴
ってフロントパネルが天板後部に立起した状態と天板に
沿って折畳まれた状態とに変化してなるパネル付き折畳
み式テーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、両側脚部に上下回動可能に天板を
取付け、該天板の立起回転に伴って両側脚部が回転変位
して複数のテーブルを前後にスタッキング可能としてな
る幕板付き折畳み式テーブルは、実公昭５６−３７６１
９号公報として既に提供されている。

【０００３】この公報記載の幕板付き折畳み式テーブル
は、両側に配した側面視略Ｌ字形又は逆Ｔ字形の脚部
を、垂直な幕板の両側部に回転可能に取付けるととも
に、該幕板の両側上端部に取付金具にて天板を上下回転
可能に取付け、該取付金具の枢着部から下方に延びたカ
ム部を脚部の回転部分の側面に突設した突起に係合し、
天板を水平状態から前部を押し下げて立起状態に回転さ
せる折畳み動作に伴って、前記カム部で突起を押して脚
部を約４５°だけ内向きに回転させる構造のものであ
る。

【０００４】また、従来から、デスク天板の後端に立設
するフロントパネルや側端に立設するサイドパネルは公
知であり、また背面合わせで設置したデスクの境界を仕
切るために境界部に跨がって立設するデスクパネルも公
知である。更に、高さが１０００〜１３００ｍｍ程度の
間仕切パネルや衝立パネルを挟んで前後にデスクを配置
したり、あるいは間仕切パネルにブラケットを介して天
板を支持してパネル付きのデスクを構成し、天板の後部
にパネルが上方突出状態で存在するようになしたものも
公知である。また、デスクの天板下に、足入れ空間を目
隠しするための幕板を取付けることも公知である。

【０００５】しかし、前述の幕板付き折畳み式テーブル
では、幕板は固定的であり、使用者の脚部に対する目隠
し機能は有するものの、天板より上方に突出した目隠し
パネル部を備えてない。尚、天板の下方に設けた幕板
が、天板の回動動作に連動して変移する構造のものも公
知であるが、同じく天板より上方に突出した目隠しパネ
ル部を備えてないのである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が前述
の状況に鑑み、解決しようとするところは、脚部に対し
て天板が上下回動し、天板が略水平状態の使用態様と立
起状態の折畳み態様とを取ることが可能である折畳み式
テーブルにおいて、天板の後部に、上部が該天板より上
方へ突出し且つ下部が該天板より下方へ突出したフロン
トパネルを設け、このフロントパネルを天板の回動動作
に連動して立起状態と天板に沿って折畳まれた折畳み状
態を取ることが可能なパネル付き折畳み式テーブルを提
供する点にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、両側に配した一対の接地脚に支脚杆を立設
するとともに、両支脚杆の上端部に天板の前後中間部を
上下回動可能に枢着してなる折畳み式テーブルであっ
て、前記天板の後端にフロントパネルの上下中間部を枢
着するとともに、該フロントパネルの枢着部より下方部
位と前記支脚杆の適所とを連動杆でリンク連結し、前記
天板が略水平状態のとき前記フロントパネルが該天板の
後縁に隙間なく接して立起するとともに、前記天板が立
起状態のとき前記フロントパネルが該天板に沿って折畳
まれてなるパネル付き折畳み式テーブルを構成した。

【０００８】また、前記天板の後縁部であって左右中間
部に単又は複数の切欠部を形成し、前記フロントパネル
が天板の後縁に立起した状態で前記切欠部と該フロント
パネルの前面とで配線用空間を形成して配線機能を持た
せた。

【０００９】更に、前記フロントパネルの前面下部にコ
ード受けを設け、前記連動杆の一端を該コード受けの適
所に枢着して配線機能を強化してなることが好ましい実
施形態である。

【００１０】そして、前記フロントパネルの両側部に上
下位置を変更可能にレール部材を取付けるとともに、前
記天板の後部両側に固定したブラケット部材に前記レー
ル部材を上下回動可能に枢着し、前記連動杆の一端を前
記レール部材に直接的又は間接的に枢着してなることに
より、フロントパネルの天板に対する高さを調節できる
ようにすることがより好ましい実施形態である。

【００１１】また、本発明は、両側に配した一対の接地
脚に支脚杆を立設するとともに、両支脚杆の上端部に天
板の前後中間部を上下回動可能に枢着してなる折畳み式
テーブルであって、前記天板の後端にフロントパネルを
枢着するとともに、該フロントパネルの枢着部より下方
位置で該フロントパネルに連結した幕板パネルと前記支
脚杆の適所とを連動杆でリンク連結し、前記天板が略水
平状態のとき前記フロントパネルが該天板の後縁に隙間
なく接して立起するとともに、前記天板が立起状態のと
き前記フロントパネルが該天板に沿って折畳まれ且つ幕
板パネルが天板と直線状に折畳まれてなるパネル付き折
畳み式テーブルを構成した。

【００１２】また、前記天板の後縁部であって左右両側
部に切欠部を形成し、前記天板とフロントパネルとの枢
着部を前記切欠部内に設定するとともに、前記フロント
パネルが天板の後縁に立起した状態で前記切欠部と該フ
ロントパネルの前面とで配線用空間を形成して配線機能
を持たせた。

【００１３】更に、前記幕板パネルの前面下部にコード
受けを設け、前記連動杆の一端を該コード受けの適所に
枢着してなることも好ましい。

【００１４】そして、前記フロントパネルの両側部に上
下位置を変更可能にレール部材を取付けるとともに、前
記天板の後部両側に固定したブラケット部材に前記レー
ル部材を上下回動可能に枢着し且つ両レール部材に前記
幕板パネルを取付け、前記連動杆の一端を前記幕板パネ
ルに直接的又は間接的に枢着してなることも好ましい実
施形態である。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。図１及び図２は、本発明
に係るパネル付き折畳み式テーブルの通常の使用態様及
び折畳んだスタッキング態様をそれぞれ示し、図３〜図
６は第１実施形態を示し、図７及び図８は第２実施形態
を示し、図中符号１は天板、２は接地脚、３は支脚杆、
４はフロントパネル、５は連動杆をそれぞれ示してい
る。

【００１６】本発明に係る折畳み式テーブルは、天板１
の両側部の前後中間部を、両側前後方向に配した一対の
接地脚２，２の後部に立設した支脚杆３，３に、上下回
動可能に枢着し、前記接地脚２と支脚杆３との間に垂直
な回転軸芯を有する回転連結手段（図示せず）を介在さ
せるとともに、前記天板１と該回転連結手段とを天板１
の上下回動運動に伴って接地脚２，２の前部が内向き及
び外向きに回転変位するように連動手段（図示せず）に
て連動させ、更に前記天板１を略水平状態の使用態様と
立起状態の折畳み態様とに維持するためのストッパー手
段（図示せず）を天板１と支脚杆３との連結部分に設け
たものである。

【００１７】そして、第１実施形態のパネル付き折畳み
式テーブルは、前記天板１の後端にフロントパネル４の
上下中間部を枢着するとともに、該フロントパネル４の
枢着部６より下方部位と前記支脚杆３の適所とを連動杆
５でリンク連結し、前記天板１が略水平状態（図１の使
用態様）のとき前記フロントパネル４が該天板１の後縁
７に隙間なく接して立起するとともに、前記天板１が立
起状態（図２の折畳み態様）のとき前記フロントパネル
４が該天板１の上面に沿って折畳まれるように構成した
ものである。ここで、前記天板１より上方へ突出したフ
ロントパネル４の上部が目隠しパネル部となり、天板１
より下方へ突出したフロントパネル４の下部が幕板部と
なるのである。

【００１８】更に詳しくは、前記フロントパネル４の両
側部に上下位置を変更可能にレール部材８を取付けると
ともに、前記天板１の後部両側に固定したブラケット部
材９に前記レール部材８を上下回動可能に枢着し、前記
連動杆５の一端を前記レール部材８に直接的又は間接的
に枢着してなるのである。

【００１９】また、前記天板１の後縁部であって左右中
間部に単又は複数の切欠部１０を形成し、図６に示すよ
うに、前記フロントパネル４が天板１の後縁７に立起し
た状態で前記切欠部１０と該フロントパネル４の前面１
１とで配線用空間１２を形成している。更に、前記フロ
ントパネル４の前面下部にコード受け１３を設けてい
る。ここで、前記コード受け１３は、両側の前記レール
部材８，８に亘って固定し、前記連動杆５の一端を該コ
ード受け１３の適所に枢着して、前記フロントパネル４
の高さ調節機構と、回動折畳み機構とを分離し、それぞ
れが独立して機能するようにしている。尚、前記フロン
トパネル４の前面下部に前記コード受け１３を直接取付
ける場合には、前記連動杆５の一端を前記レール部材８
に直接的に枢着すれば良い。当然ではあるが、前記フロ
ントパネル４の高さ調節機構がない場合には、前記コー
ド受け１３を前記フロントパネル４の前面下部に直接取
付けることができる。

【００２０】次に、各部の詳細を更に説明する。先ず、
前記フロントパネル４は、枠部材１４，…を連結して正
面視略四角形の枠体を形成し、該枠体にパネル板１５を
保持したものである。前記枠部材１４は、図３〜図５に
示すように、合成樹脂製又はアルミニウム製の同一断面
を有する押出し成形品であり、長手方向に沿って内側に
前記パネル板１５の縁部を嵌合する保持溝１６と、その
他の互いに直交する３面に３条の凹溝１７，…を形成し
たものである。尚、前記凹溝１７，…は、少なくとも前
面側（凹溝１７Ａ）と外面側（凹溝１７Ｂ）の２面に形
成すれば足りるのである。尚、前記フロントパネル４
は、単純な板体で構成し、両側部の前面と端面とにそれ
ぞれ凹溝１７Ａ，１７Ｂを形成しても良い。

【００２１】前記レール部材８は、図３〜図５に示すよ
うに、前記フロントパネル４の両側の前記枠部材１４，
１４に沿って上下スライド移動可能に設けるとともに、
後述のブラケット部材９に枢着部６にて前後回動可能に
連結するための部材である。つまり、前記レール部材８
は、前記枠部材１４の前面側と外面側に対面する断面略
Ｌ字形のガイド部１８と、前記コード受け１３を取付け
る取付部１９とからなる。そして、前記ガイド部１８を
構成する前面板１８Ａと側面板１８Ｂには、上下部にそ
れぞれ前記枠部材１４の凹溝１７Ａ，１７Ｂ内にスライ
ド可能に嵌合するローラ２０，…を突設するとともに、
側面板１８Ｂの上下中間部にはハンドル付きの調節ネジ
２１を外側から貫通するように螺孔２２に螺合してい
る。ここで、前記枠部材１４の凹溝１７Ｂ内の底面部に
は、上下方向に所定間隔をおいて複数の係合孔２３，…
を形成し、前記調節ネジ２１の先端が何れかの係合孔２
３に係合することで、高さを調節したフロントパネル４
を固定できるようにしている。

【００２２】更に、前記調節ネジ２１を緩めてフロント
パネル４の高さを調節している際に、不意に該フロント
パネル４が落下しないように、前記枠部材１４の凹溝１
７Ａ内にストッパー２４を突設し、前記ガイド部１８の
前面板１８Ａの上位に設けたローラ２０の上端に当止す
るようにしている。尚、前記ストッパー２４は、前記フ
ロントパネル４を最も下方に高さ設定した際の上位のロ
ーラ２０よりも若干高い位置に設けることは勿論であ
る。

【００２３】そして、前記レール部材８を構成するガイ
ド部１８の側面板１８Ｂの上部は、上方へ延長して支持
板２５となし、該支持板２５の上端部を前記枢着部６と
なしている。また、前記レール部材８の取付部１９は、
前記ガイド部１８を構成する前面板１８Ａの上下中間部
に内方へ延長して形成している。

【００２４】前記ブラケット部材９は、図１、図３〜図
５に示すように、前記天板１の下面に取付ける断面略Ｌ
字形の固定板２６と、該固定板２６から側面視略Ｊ字形
に立ち上がったアーム板２７とからなり、該アーム板２
７の上端部を前記枢着部６となしている。ここで、前記
ブラケット部材９は、前記天板１の下面両側後端部に固
定板２６をネジ止めして固定し、該天板１の後部に立ち
上がったアーム板２７を前記レール部材８のガイド部１
８の外側に沿わせ、該アーム板２７とレール部材８の支
持板２５の先端部同士を水平な回動軸にて前後回動可能
に枢着して前記枢着部６としている。

【００２５】また、前記コード受け１３は、前記レール
部材８の取付部１９に取付けた連結部材２８に固定して
いる。ここで、前記連結部材２８は、側面視略Ｌ字形の
固定片２９と、該固定片２９の側部から下設したリンク
受片３０とからなり、チャンネル状の前記コード受け１
３の背面と下面に前記固定片２９を沿わせて溶着すると
ともに、該固定片２９を前記レール部材８の取付部１９
にネジ止め等の適宜な固定手段で取付けている。そし
て、前記連結部材２８のリンク受片３０には、前記連動
杆５の一端が、水平な枢軸３１を介して枢着されてい
る。尚、前記連動杆５の他端は、図示しないが、前記支
脚杆３の上下中間部の内側に同様に枢着している。

【００２６】前記天板１を略水平な使用態様となした際
に、前記フロントパネル４は天板１の後縁７に隙間なく
接した立起状態となり（図１参照）、また天板１を立起
させて折畳み態様となした際に、前記フロントパネル４
は天板１の上面に沿った折畳み状態となる（図２参
照）。前記連動杆５は、天板１の回動動作とフロントパ
ネル４の回動動作を連動させ、前述の各態様を実現でき
るように、その長さとリンク位置が設定されているので
ある。

【００２７】また、前記フロントパネル４は、構造的に
前記パネル板１５の前面１１よりも、前記枠部材１４の
前端が前方へ突出しているので、前記パネル板１５の前
面１１が天板１の後縁７に隙間なく接するようにするた
め、両側の枠部材１４，１４に対応する天板１の後縁７
の両端部に退避凹部３２，３２を形成している。また、
本実施形態では、前記天板１の後縁中央部に前記切欠部
１０を形成し、その両側であって、前記コード受け１３
の直上に配線用のダクト口３３，３３を設け、各ダクト
口３３は開閉自在なカバー３４でそれぞれ覆われてい
る。

【００２８】次に、図７及び図８に基づいて本発明の第
２実施形態を説明する。本実施形態では、前記フロント
パネル４として単純な構造の板体からなるものを用い、
該フロントパネル４の高さを調節できない構造のもので
ある。つまり、本実施形態では、前述のレール部材８の
代わりに支持部材３５を用い、該支持部材３５には、前
記フロントパネル４の両端面の上下中間部に固定するた
めの固定板３６と、該固定板３６の上下中間部から内方
へ延長して形成した前記同様な取付部３７とからなり、
更に前記固定板３６から上方へ延長して形成した前記同
様な支持板３８を有している。ここで、前記フロントパ
ネル４は、単純な板状であるので、前記天板１の後縁７
は前記切欠部１０を設けた部分以外は直線状となってい
る。その他の構成は前記同様であるので、同一構成には
同一符号を付してその説明は省略する。

【００２９】次に、本発明の第３実施形態を図９〜図１
４に基づいて説明する。図９は、第３実施形態のパネル
付き折畳み式テーブルの通常の使用態様、図１０（ａ）
は折畳み途中の状態、図１０（ｂ）は折畳んだスタッキ
ング態様をそれぞれ示し、図１１〜図１４はその詳細を
示し、図中符号１は天板、２は接地脚、３は支脚杆、４
はフロントパネル、５は連動杆、４０は幕板パネルをそ
れぞれ示している。

【００３０】そして、第３実施形態のパネル付き折畳み
式テーブルは、両側に配した一対の接地脚２，２に支脚
杆３，３を立設するとともに、両支脚杆３，３の上端部
に天板１の前後中間部を上下回動可能に枢着してなる折
畳み式テーブルであって、前記天板１の後端にフロント
パネル４を枢着するとともに、該フロントパネル４の枢
着部６より下方位置で該フロントパネル４に連結した幕
板パネル４０と前記支脚杆３，３の適所とを連動杆５，
５でリンク連結し、前記天板１が略水平状態のとき前記
フロントパネル４が該天板１の後縁に隙間なく接して立
起するとともに、前記天板１が立起状態のとき前記フロ
ントパネル４が該天板１に沿って折畳まれ且つ幕板パネ
ル４０が天板１と直線状に折畳まれる構造のものであ
る。

【００３１】ここで、前記天板１の後縁部であって左右
両側部に切欠部１０，１０を形成し、前記天板１とフロ
ントパネル４との枢着部６を前記切欠部１０内に設定す
るとともに、前記フロントパネル４が天板１の後縁に立
起した状態で前記切欠部１０と該フロントパネル４の前
面とで配線用空間１２を形成できるようにしている。

【００３２】また、前記幕板パネル４０の前面下部にコ
ード受け１３を設け、前記連動杆５の一端を該コード受
け１３の適所に枢着している。しかし、前記連動杆５
は、前記幕板パネル４０に直接枢着しても良く、前記連
動杆５の一端を前記幕板パネル４０に直接的又は間接的
に枢着することは自由である。

【００３３】また、前記フロントパネル４の両側部に上
下位置を変更可能にレール部材８，８を取付けるととも
に、前記天板１の後部両側に固定したブラケット部材
９，９に前記レール部材８，８を枢着部６にて上下回動
可能に枢着し且つ両レール部材８，８に前記幕板パネル
４０を取付けている。従って、前記フロントパネル４は
幕板パネル４０に対して上下位置を変更可能となってお
り、図９に示した使用状態で前記フロントパネル４の上
部を天板１の上面から突出れば目隠しパネルとして機能
させることができる。また、目隠し機能が不要である場
合には、前記フロントパネル４を最も下降させて、その
上端を天板１の上面と面一又は上面より若干下方位置に
設定することができ、本発明に係るパネル付き折畳み式
テーブルを通常のテーブルと全く同様に使用できる。ま
た、前記フロントパネル４の高さを連続的又は段階的に
調節できるようにすれば、好みの高さに設定できる。

【００３４】更に詳しく各部の構造を図１１〜図１３に
基づいて説明する。当該フロントパネル４は前述のもの
と同様である。当該レール部材８は、前記同様に前記フ
ロントパネル４の両側の前記枠部材１４，１４に沿って
上下スライド移動可能に設けるとともに、後述のブラケ
ット部材９に枢着部６にて前後回動可能に連結するため
の部材である。つまり、前記レール部材８は、前記枠部
材１４の前面側と外面側に対面する断面略Ｌ字形のガイ
ド部１８を有し、該ガイド部１８を構成する前面板１８
Ａと側面板１８Ｂには、上下部にそれぞれ前記枠部材１
４の凹溝１７Ａ，１７Ｂ内にスライド可能に嵌合するロ
ーラ２０，…を突設するとともに、側面板１８Ｂの上下
中間部にはハンドル付きの調節ネジ２１を外側から貫通
するように螺孔２２に螺合している。そして、前記レー
ル部材８を構成するガイド部１８の側面板１８Ｂの上部
は、上方へ側面視逆Ｌ字状に延長して支持板２５とな
し、該支持板２５の前方へ屈曲した先端部を前記枢着部
６となしている。

【００３５】また、ブラケット部材９は、前記天板１の
下面に取付ける断面略Ｌ字形の固定板２６と、該固定板
２６から側面視略Ｊ字形に立ち上がったアーム板２７と
からなり、該アーム板２７の上端部を前記枢着部６とな
している。ここで、前記ブラケット部材９は、前記天板
１の下面両側後端部に固定板２６をネジ止めして固定
し、該天板１の切欠部１０内に立ち上がったアーム板２
７の上端部を前記レール部材８の支持板２５の先端部に
水平な回動軸にて前後回動可能に枢着して前記枢着部６
としている。

【００３６】そして、前記幕板パネル４０の両側上端部
を、両側の前記レール部材８，８に固定し、図９の使用
状態で当該幕板パネル４０の上縁が天板１の後端下面に
近接するように取付けている。また、前記幕板パネル４
０の前面側に設けるコード受け１３は、該幕板パネル４
０の上部両側に固定した連結部材２８，２８によって取
付けている。本実施形態では、前記連結部材２８は、前
記レール部材８と共に幕板パネル４０を挟むようにネジ
止めしている。例えば、前記レール部材８の前面板１８
Ａにローラ２０，２０を装着するために、該前面板１８
Ａを貫通させて螺合するネジ軸４１，４１を、連結部材
２８の取付板４２、幕板パネル４０を貫通させて前面板
１８Ａに螺合することによって同時に取付けるようにし
ている。しかし、本発明において前記レール部材８を幕
板パネル４０に取付ける構造、連結部材２８を幕板パネ
ル４０に取付ける構造の限定は不要であり、溶接等の他
の公知な固定手段を採用し得る。

【００３７】また、前記連動杆５を幕板パネル４０に枢
着する構造は、本実施形態では、前記同様に連結部材２
８に設けたリンク受片３０に水平な回転軸によって連結
しているが、前記幕板パネル４０に直接設けたリンク受
片に枢着しても、また前記レール部材８の下方に延長し
たリンク受片に枢着しても良い。

【００３８】尚、前記幕板パネル４０は、フロントパネ
ル４の背面側に配することも可能であり、また前記幕板
パネル４０の内部にフロントパネル４を上下動可能に配
するもとも可能である。更に、前記幕板パネル４０とレ
ール部材８，８とを一体化することも可能である。

【００３９】このよに構成した第３実施形態のパネル付
き折畳み式テーブルは、図９に示すように、天板１を水
平にしてその背後にフロントパネル４が垂直に立起した
使用状態となした際に、天板１の後端下方に幕板パネル
４０が垂直に位置して使用者の足を隠すことができる。
そして、図９の状態から天板１を立起させると、それに
伴って天板１に枢着部６にて連結され、連動杆５にて支
脚杆３にリンク連結された幕板パネル４０が図１０
（ａ）に示すように回動変化し、天板１が支脚杆３と略
平行になった折畳み状態では、該天板１にフロントパネ
ル４が略平行に重なると同時に天板１と直線状に折畳ま
れるのである（図１０（ｂ）参照）。

【００４０】

【発明の効果】以上にしてなる請求項１に係る発明のパ
ネル付き折畳み式テーブルは、両側に配した一対の接地
脚に支脚杆を立設するとともに、両支脚杆の上端部に天
板の前後中間部を上下回動可能に枢着してなる折畳み式
テーブルであって、前記天板の後端にフロントパネルの
上下中間部を枢着するとともに、該フロントパネルの枢
着部より下方部位と前記支脚杆の適所とを連動杆でリン
ク連結し、前記天板が略水平状態のとき前記フロントパ
ネルが該天板の後縁に隙間なく接して立起するととも
に、前記天板が立起状態のとき前記フロントパネルが該
天板に沿って折畳まれるようになしたので、使用態様に
おいて天板の後部に立起したフロントパネルの上部が目
隠しパネル部としての機能を備えるとともに、下部が幕
板部としての機能を備え、しかも天板の後縁とフロント
パネルとの間に隙間がないので、外観性に優れているば
かりでなく、天板上の物品が後方へ落下することを防止
できる。また、天板を立起状態の折畳み態様となした際
にはフロントパネルは連動して天板に沿って折畳むこと
ができるのである。

【００４１】請求項２によれば、フロントパネルに邪魔
されずに配線用空間を利用して天板の上下に亘ってコー
ドを配線できるのである。

【００４２】請求項３によれば、コード受けに沿ってコ
ードを配線できるとともに、前記配線用空間から下方へ
落とし込んだ余剰コードを収容でき、更に連動杆をフロ
ントパネルの前面下部に設けたコード受け枢着したの
で、該連動杆を短くできる。

【００４３】請求項４によれば、天板に対してフロント
パネルの高さを調節することができ、しかも連動杆の一
端をレール部材に直接的又は間接的に枢着してなるの
で、フロントパネルを高さ調節可能となしてもフロント
パネルの回動動作に何ら支障を来たさないのである。

【００４４】請求項５に係る発明によれば、使用状態に
おいてフロントパネルの上方突出高さに関係なく幕板パ
ネルで使用者の足を隠すことができる。

【００４５】請求項６によれば、使用状態では天板の後
援に密着した状態でフロントパネルを立設でき且つ天板
の後端下方に幕板パネルを垂下状態で配設することがで
きるとともに、折畳み状態では天板に接近した状態でフ
ロントパネルを折畳むことができるので嵩を小さくで
き、またフロントパネルに邪魔されずに配線用空間を利
用して天板の上下に亘ってコードを配線できるのであ
る。

【００４６】請求項７によれば、コード受けに沿ってコ
ードを配線できるとともに、前記配線用空間から下方へ
落とし込んだ余剰コードを収容でき、更に連動杆をフロ
ントパネルの前面下部に設けたコード受け枢着したの
で、該連動杆を短くできる。

【００４７】請求項８によれば、フロントパネルによる
目隠し機能を利用しないときには、フロントパネルを降
下させてその上端を天板と面一又は該天板より若干低く
設定することにより、通常のテーブルと同様に使用でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパネル付き折畳み式テーブルの第
１実施形態における使用態様を示す全体側面図である。

【図２】同じく折畳み態様を示すスタッキング状態の全
体側面図である。

【図３】同じく要部の分解斜視図である。

【図４】同じく使用態様における要部の側面図である。

【図５】同じく使用態様における天板を省略した部分横
断面図である。

【図６】同じく使用態様における全体横断面図である。

【図７】本発明に係るパネル付き折畳み式テーブルの第
２実施形態における要部の分解斜視図である。

【図８】同じく使用態様における天板を省略した部分横
断面図である。

【図９】本発明に係るパネル付き折畳み式テーブルの第
３実施形態における使用態様を示す全体側面図である。

【図１０】同じく折畳み状態を示し、（ａ）は折畳む途
中の状態の簡略側面図、（ｂ）は折畳んだ後の状態の全
体側面図である。

【図１１】同じく要部の分解斜視図である。

【図１２】同じく使用態様における要部の側面図であ
る。

【図１３】同じく使用態様における天板を省略した部分
横断面図である。

【図１４】同じく使用態様における全体横断面図であ
る。

【符号の説明】 １ 天板 ２ 接地脚 ３ 支脚杆 ４ フロントパネル ５ 連動杆 ６ 枢着部 ７ 後縁 ８ レール部材 ９ ブラケット部材 １０ 切欠部 １１ 前面 １２ 配線用空間 １３ コード受け １４ 枠部材 １５ パネル板 １６ 保持溝 １７ 凹溝 １７Ａ 前面側の凹溝 １７Ｂ 外面側の凹溝 １８ ガイド部 １８Ａ 前面板 １８Ｂ 側面板 １９ 取付部 ２０ ローラ ２１ 調節ネジ ２２ 螺孔 ２３ 係合孔 ２４ ストッパー ２５ 支持板 ２６ 固定板 ２７ アーム板 ２８ 連結部材 ２９ 固定片 ３０ リンク受片 ３１ 枢軸 ３２ 退避凹部 ３３ ダクト口 ３４ カバー ３５ 支持部材 ３６ 固定板 ３７ 取付部 ３８ 支持板 ４０ 幕板パネル ４１ ネジ軸 ４２ 固定板

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両側に配した一対の接地脚に支脚杆を立
   設するとともに、両支脚杆の上端部に天板の前後中間部
   を上下回動可能に枢着してなる折畳み式テーブルであっ
   て、前記天板の後端にフロントパネルの上下中間部を枢
   着するとともに、該フロントパネルの枢着部より下方部
   位と前記支脚杆の適所とを連動杆でリンク連結し、前記
   天板が略水平状態のとき前記フロントパネルが該天板の
   後縁に隙間なく接して立起するとともに、前記天板が立
   起状態のとき前記フロントパネルが該天板に沿って折畳
   まれることを特徴とするパネル付き折畳み式テーブル。
2. 【請求項２】 前記天板の後縁部であって左右中間部に
   単又は複数の切欠部を形成し、前記フロントパネルが天
   板の後縁に立起した状態で前記切欠部と該フロントパネ
   ルの前面とで配線用空間を形成してなる請求項１記載の
   パネル付き折畳み式テーブル。
3. 【請求項３】 前記フロントパネルの前面下部にコード
   受けを設け、前記連動杆の一端を該コード受けの適所に
   枢着してなる請求項１又は２記載のパネル付き折畳み式
   テーブル。
4. 【請求項４】 前記フロントパネルの両側部に上下位置
   を変更可能にレール部材を取付けるとともに、前記天板
   の後部両側に固定したブラケット部材に前記レール部材
   を上下回動可能に枢着し、前記連動杆の一端を前記レー
   ル部材に直接的又は間接的に枢着してなる請求項１〜３
   何れかに記載のパネル付き折畳み式テーブル。
5. 【請求項５】 両側に配した一対の接地脚に支脚杆を立
   設するとともに、両支脚杆の上端部に天板の前後中間部
   を上下回動可能に枢着してなる折畳み式テーブルであっ
   て、前記天板の後端にフロントパネルを枢着するととも
   に、該フロントパネルの枢着部より下方位置で該フロン
   トパネルに連結した幕板パネルと前記支脚杆の適所とを
   連動杆でリンク連結し、前記天板が略水平状態のとき前
   記フロントパネルが該天板の後縁に隙間なく接して立起
   するとともに、前記天板が立起状態のとき前記フロント
   パネルが該天板に沿って折畳まれ且つ幕板パネルが天板
   と直線状に折畳まれることを特徴とするパネル付き折畳
   み式テーブル。
6. 【請求項６】 前記天板の後縁部であって左右両側部に
   切欠部を形成し、前記天板とフロントパネルとの枢着部
   を前記切欠部内に設定するとともに、前記フロントパネ
   ルが天板の後縁に立起した状態で前記切欠部と該フロン
   トパネルの前面とで配線用空間を形成してなる請求項５
   記載のパネル付き折畳み式テーブル。
7. 【請求項７】 前記幕板パネルの前面下部にコード受け
   を設け、前記連動杆の一端を該コード受けの適所に枢着
   してなる請求項５又は６記載のパネル付き折畳み式テー
   ブル。
8. 【請求項８】 前記フロントパネルの両側部に上下位置
   を変更可能にレール部材を取付けるとともに、前記天板
   の後部両側に固定したブラケット部材に前記レール部材
   を上下回動可能に枢着し且つ両レール部材に前記幕板パ
   ネルを取付け、前記連動杆の一端を前記幕板パネルに直
   接的又は間接的に枢着してなる請求項５〜７何れかに記
   載のパネル付き折畳み式テーブル。