JP2001232082A - ボタン穴かがり縫いミシン - Google Patents
ボタン穴かがり縫いミシンInfo
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B3/00—Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing
- D05B3/06—Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for sewing buttonholes
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B37/00—Devices incorporated in sewing machines for slitting, grooving, or cutting
- D05B37/04—Cutting devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボタン穴かがり縫いミシンにおいて、被縫製
物にボタン穴を切断する際に、ボタン穴切断にかかる時
間を短縮する。 【解決手段】 左右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫
い目を被縫製物に形成する前または後に、メス9をメス
受け11に向けて移動させることにより左右側縫い部の
間の被縫製物にボタン穴を形成するボタン穴かがり縫い
ミシンである。被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴
形成位置に移動する被縫製物移動手段と、メス9に連結
されたモータ8を有し、メス9を原点位置と切断位置と
の間で往復移動させる駆動手段と、ボタン穴形成時に該
モータ8を制御してメス9を原点位置から切断位置に移
動させる制御手段7とを備える。
物にボタン穴を切断する際に、ボタン穴切断にかかる時
間を短縮する。 【解決手段】 左右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫
い目を被縫製物に形成する前または後に、メス9をメス
受け11に向けて移動させることにより左右側縫い部の
間の被縫製物にボタン穴を形成するボタン穴かがり縫い
ミシンである。被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴
形成位置に移動する被縫製物移動手段と、メス9に連結
されたモータ8を有し、メス9を原点位置と切断位置と
の間で往復移動させる駆動手段と、ボタン穴形成時に該
モータ8を制御してメス9を原点位置から切断位置に移
動させる制御手段7とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴を形成す
るための布切り装置を有するボタン穴かがり縫いミシン
に関するものである。
るための布切り装置を有するボタン穴かがり縫いミシン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボタン穴かがり縫いミシン、例えば鳩目
穴ボタン穴かがりミシンの布切り装置は、被縫製物を挟
んで上下に対向して配置されたメスとメス受けとを備え
ている。そして、たとえば、穴かがり縫目の縫製前また
は後に、上側のメスを下側のメス受けに向かって下降さ
せることで、被縫製物に切り込みを入れてボタン穴を形
成するようになっている。そして、従来のミシンの布切
り装置においては、メスの駆動源として、エアシリンダ
やソレノイドアクチュエータ等が用いられており、これ
らの駆動源は、メスが、上方で待機する原点位置(上昇
位置)と、被縫製物に切り込みを入れる切断位置(下降
位置)との間での往復移動するように制御されている。
穴ボタン穴かがりミシンの布切り装置は、被縫製物を挟
んで上下に対向して配置されたメスとメス受けとを備え
ている。そして、たとえば、穴かがり縫目の縫製前また
は後に、上側のメスを下側のメス受けに向かって下降さ
せることで、被縫製物に切り込みを入れてボタン穴を形
成するようになっている。そして、従来のミシンの布切
り装置においては、メスの駆動源として、エアシリンダ
やソレノイドアクチュエータ等が用いられており、これ
らの駆動源は、メスが、上方で待機する原点位置(上昇
位置)と、被縫製物に切り込みを入れる切断位置(下降
位置)との間での往復移動するように制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
例えば被縫製物への切り込み不良が検知された場合に駆
動源を再駆動して再度切り込みを行う必要があるが、メ
スを必ず原点位置に復帰してから再度の切り込み動作を
行わなければならず、時間が無駄になっていた。これ
は、特に、メスの駆動源としてエアシリンダやソレノイ
ドを用いている場合に顕著である。すなわち、布切りを
行うメスの動作は上述したように切断前の原点位置と切
断時の切断位置との2点間の上下運動となるので、布切
り動作のサイクルタイムが長くなる。
例えば被縫製物への切り込み不良が検知された場合に駆
動源を再駆動して再度切り込みを行う必要があるが、メ
スを必ず原点位置に復帰してから再度の切り込み動作を
行わなければならず、時間が無駄になっていた。これ
は、特に、メスの駆動源としてエアシリンダやソレノイ
ドを用いている場合に顕著である。すなわち、布切りを
行うメスの動作は上述したように切断前の原点位置と切
断時の切断位置との2点間の上下運動となるので、布切
り動作のサイクルタイムが長くなる。
【0004】さらに、被縫製物のセット性を向上させる
ために、この被縫製物に対する押さえの上昇量を増やす
必要があるが、上側のメスが被縫製物のセットのじゃま
にならないように、メスの原点位置を、上昇位置の押さ
えよりも上方にしなくてはならないため、必然的にメス
の原点位置が上昇する。したがって、上記2点間の上下
運動を行なうメスの動作は、メスの原点位置をたかくす
るために上記2点間の距離が長くなることになり、布切
りサイクルタイムが長くなる。さらに、メスの駆動源が
エアシリンダの場合は、布切りにて使用されるエアの消
費量が大きく、他のエアシリンダ、または他のエアシリ
ンダを用いているミシンに影響を及ぼすことがあった。
また、被縫製物の切断力を上げる場合、ミシンに設けら
れたレギュレータの圧力を上げていたため、更にエアの
消費量が大きくなってしまい、この影響が更に大きくな
ることがあった。なお、この課題は、メスが下方に有り
メス受けが上方にあって上下動するミシンであっても同
様である。
ために、この被縫製物に対する押さえの上昇量を増やす
必要があるが、上側のメスが被縫製物のセットのじゃま
にならないように、メスの原点位置を、上昇位置の押さ
えよりも上方にしなくてはならないため、必然的にメス
の原点位置が上昇する。したがって、上記2点間の上下
運動を行なうメスの動作は、メスの原点位置をたかくす
るために上記2点間の距離が長くなることになり、布切
りサイクルタイムが長くなる。さらに、メスの駆動源が
エアシリンダの場合は、布切りにて使用されるエアの消
費量が大きく、他のエアシリンダ、または他のエアシリ
ンダを用いているミシンに影響を及ぼすことがあった。
また、被縫製物の切断力を上げる場合、ミシンに設けら
れたレギュレータの圧力を上げていたため、更にエアの
消費量が大きくなってしまい、この影響が更に大きくな
ることがあった。なお、この課題は、メスが下方に有り
メス受けが上方にあって上下動するミシンであっても同
様である。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、被縫製物にボタン穴を切断する際に、正常時だけで
はなく異常時においてもボタン穴切断にかかる時間を短
縮することができるボタン穴かがり縫いミシンを提供す
ることを目的としている。
で、被縫製物にボタン穴を切断する際に、正常時だけで
はなく異常時においてもボタン穴切断にかかる時間を短
縮することができるボタン穴かがり縫いミシンを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ボタン穴かがり縫いミシンは、左右の側縫い部を含むボ
タン穴かがり縫い目を被縫製物に形成する前または後
に、メスまたはメス受けのうちの一方を他方に向けて移
動させることにより左右側縫い部の間の前記被縫製物に
ボタン穴を形成するボタン穴かがり縫いミシンにおい
て、前記被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位
置に移動する被縫製物移動手段と、メスもしくはメス受
けに連結されたモータを有し、前記メスもしくはメス受
けを原点位置と切断位置との間で往復移動させる駆動手
段と、ボタン穴形成時に該モータを制御してメスもしく
はメス受けを原点位置から切断位置に移動させる制御手
段とを備える。
ボタン穴かがり縫いミシンは、左右の側縫い部を含むボ
タン穴かがり縫い目を被縫製物に形成する前または後
に、メスまたはメス受けのうちの一方を他方に向けて移
動させることにより左右側縫い部の間の前記被縫製物に
ボタン穴を形成するボタン穴かがり縫いミシンにおい
て、前記被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位
置に移動する被縫製物移動手段と、メスもしくはメス受
けに連結されたモータを有し、前記メスもしくはメス受
けを原点位置と切断位置との間で往復移動させる駆動手
段と、ボタン穴形成時に該モータを制御してメスもしく
はメス受けを原点位置から切断位置に移動させる制御手
段とを備える。
【0007】前記駆動手段となるモータは、たとえば、
サーボモータやステッピングモータ等の回転を正確に制
御可能なモータがよい。また、このモータと前記メスも
しくは前記メス受けとの間には、該メスもしくは該メス
受けを上下に移動させるための移動機構(布切り装置)
が配置されている。
サーボモータやステッピングモータ等の回転を正確に制
御可能なモータがよい。また、このモータと前記メスも
しくは前記メス受けとの間には、該メスもしくは該メス
受けを上下に移動させるための移動機構(布切り装置)
が配置されている。
【0008】請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、前記メスもしくはメス受けの駆動手段に前記
モータを用いているため、エア消費量を小さくすること
ができ、このミシン内のエアシリンダ、または、エアシ
リンダを用いている他のミシンに影響を及ぼすことを防
止できる。また、前記モータは、前記制御装置によっ
て、例えば、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切
断位置とに正確に移動して停止することができる。
によれば、前記メスもしくはメス受けの駆動手段に前記
モータを用いているため、エア消費量を小さくすること
ができ、このミシン内のエアシリンダ、または、エアシ
リンダを用いている他のミシンに影響を及ぼすことを防
止できる。また、前記モータは、前記制御装置によっ
て、例えば、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切
断位置とに正確に移動して停止することができる。
【0009】請求項2に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記制御手段が、メスもしくはメス受けを前記原
点位置と前記切断位置と両者の間の中間位置とに移動停
止可能とした。従って、たとえば、被縫製物切断前に、
布押えが降りた状態で、予めメスもしくはメス受けを原
点位置より低い中間位置に降ろしておき、被縫製物切断
時に、前記中間位置から切断位置までメスもしくはメス
受けを移動するようにすれば、原点位置からメスもしく
はメス受けを下降させるよりも、切断時間を短縮するこ
とができる。
ンは、前記制御手段が、メスもしくはメス受けを前記原
点位置と前記切断位置と両者の間の中間位置とに移動停
止可能とした。従って、たとえば、被縫製物切断前に、
布押えが降りた状態で、予めメスもしくはメス受けを原
点位置より低い中間位置に降ろしておき、被縫製物切断
時に、前記中間位置から切断位置までメスもしくはメス
受けを移動するようにすれば、原点位置からメスもしく
はメス受けを下降させるよりも、切断時間を短縮するこ
とができる。
【0010】請求項3に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記制御手段が、前記被縫製物移動手段によって
前記被縫製物を移動させる際に、この移動とともに、前
記メスもしくはメス受けを前記原点位置から中間位置ま
たは前記中間位置から原点位置に移動するものである。
従って、ボタン穴形成のための被縫製物の移動と、ボタ
ン穴形成のためのメスもしくはメス受けの移動の一部と
が時間的に重なって行われることになり、切断時にメス
もしくはメス受けの実質的な移動時間が、中間位置から
切断位置までの移動時間となり、切断にかかる時間を短
縮することができる。
ンは、前記制御手段が、前記被縫製物移動手段によって
前記被縫製物を移動させる際に、この移動とともに、前
記メスもしくはメス受けを前記原点位置から中間位置ま
たは前記中間位置から原点位置に移動するものである。
従って、ボタン穴形成のための被縫製物の移動と、ボタ
ン穴形成のためのメスもしくはメス受けの移動の一部と
が時間的に重なって行われることになり、切断時にメス
もしくはメス受けの実質的な移動時間が、中間位置から
切断位置までの移動時間となり、切断にかかる時間を短
縮することができる。
【0011】請求項4に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、被縫製物を移動する被縫製物移動手段を有し、左
右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に
形成した後に、メスまたはメス受けのうちの一方を他方
に向けて移動させることにより左右側縫い部の間の前記
被縫製物にボタン穴を形成するにボタン穴かがり縫いミ
シンおいて、メスもしくはメス受けに連結されたモータ
を有し、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切断位
置と両者の間の中間位置とに移動させる駆動手段と、前
記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成後に
被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位置に移動
させるときに前記メスもしくはメス受けを原点位置から
中間位置に移動し、前記被縫製物の移動の停止後に切断
位置に移動させる制御手段、とを備える。
ンは、被縫製物を移動する被縫製物移動手段を有し、左
右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に
形成した後に、メスまたはメス受けのうちの一方を他方
に向けて移動させることにより左右側縫い部の間の前記
被縫製物にボタン穴を形成するにボタン穴かがり縫いミ
シンおいて、メスもしくはメス受けに連結されたモータ
を有し、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切断位
置と両者の間の中間位置とに移動させる駆動手段と、前
記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成後に
被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位置に移動
させるときに前記メスもしくはメス受けを原点位置から
中間位置に移動し、前記被縫製物の移動の停止後に切断
位置に移動させる制御手段、とを備える。
【0012】請求項4記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に達するまでに、前記メスもしくはメス受けを中間
位置に移動停止することができるので、メスもしくはメ
ス受けを切断位置まで下降させる時間を極めて短いもの
とすることができる。
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に達するまでに、前記メスもしくはメス受けを中間
位置に移動停止することができるので、メスもしくはメ
ス受けを切断位置まで下降させる時間を極めて短いもの
とすることができる。
【0013】請求項5に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記制御手段が、前記メスもしくはメス受けを前
記原点位置から中間位置または中間位置から原点位置に
移動するとき、メスもしくはメス受けをその他の移動に
対して低速で移動する。
ンは、前記制御手段が、前記メスもしくはメス受けを前
記原点位置から中間位置または中間位置から原点位置に
移動するとき、メスもしくはメス受けをその他の移動に
対して低速で移動する。
【0014】請求項5に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンによれば、前記メスもしくはメス受けを前記原点位置
と中間位置との間を移動するときの消費電力を少なくす
ることができるとともに、被縫製物移動手段が被縫製物
をボタン穴形成位置に移動する速度が低速であってもそ
の移動にメスまたはメス受け台の移動を同調させること
ができる。さらに、中間位置から切断位置までは高速で
移動させるので、布切りが確実に行なえる。
ンによれば、前記メスもしくはメス受けを前記原点位置
と中間位置との間を移動するときの消費電力を少なくす
ることができるとともに、被縫製物移動手段が被縫製物
をボタン穴形成位置に移動する速度が低速であってもそ
の移動にメスまたはメス受け台の移動を同調させること
ができる。さらに、中間位置から切断位置までは高速で
移動させるので、布切りが確実に行なえる。
【0015】請求項6に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記中間位置が、前記メスもしくはメス受けが前
記被縫製物に接触しない範囲で、かつ、前記切断位置の
直前の位置である。従って、被縫製物のボタン穴形成部
分がボタン穴形成位置に移動する際に、被縫製物をメス
により傷つけることなく、またボタン穴形成位置に達し
た後にメスまたはメス受けが下降する時間を短縮でき
る。
ンは、前記中間位置が、前記メスもしくはメス受けが前
記被縫製物に接触しない範囲で、かつ、前記切断位置の
直前の位置である。従って、被縫製物のボタン穴形成部
分がボタン穴形成位置に移動する際に、被縫製物をメス
により傷つけることなく、またボタン穴形成位置に達し
た後にメスまたはメス受けが下降する時間を短縮でき
る。
【0016】請求項7に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記モータによって前記メスもしくはメス受けが
切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメス受け
の移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備え、前記
制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が検出
された際に、メスもしくはメス受けの切断位置への移動
を再度行なうように前記モータを制御する。
ンは、前記モータによって前記メスもしくはメス受けが
切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメス受け
の移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備え、前記
制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が検出
された際に、メスもしくはメス受けの切断位置への移動
を再度行なうように前記モータを制御する。
【0017】請求項7に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンによれば、切断不良が検出された場合には、再度切断
が行われることになり、確実に被縫製物を切断すること
ができる。なお、この際、一回の再切断動作により切断
できないときは、再切断を繰り返し行うことにより作業
の遅延を最小限度のものとすることができる。
ンによれば、切断不良が検出された場合には、再度切断
が行われることになり、確実に被縫製物を切断すること
ができる。なお、この際、一回の再切断動作により切断
できないときは、再切断を繰り返し行うことにより作業
の遅延を最小限度のものとすることができる。
【0018】請求項8に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記モータによって前記メスもしくはメス受けが
切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメス受け
の移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備え、前記
制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が検出
された際に、メスもしくはメス受けを中間位置に移動し
てからメスもしくはメス受けの切断位置への移動を再度
行なうように前記モータを制御する。
ンは、前記モータによって前記メスもしくはメス受けが
切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメス受け
の移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備え、前記
制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が検出
された際に、メスもしくはメス受けを中間位置に移動し
てからメスもしくはメス受けの切断位置への移動を再度
行なうように前記モータを制御する。
【0019】請求項8記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、切断不良が生じて駆動状態検出手段により駆
動の異常が検出された際に、メスもしくはメス受けを原
点位置まで戻さずに、異常が生じた段階でメスもしくは
メス受けの移動を予め設定された短い所定時間だけ中断
し、次いで、再びメスもしくはメス受けを切断位置に移
動させて再切断を行うので、メスもしくはメス受けを原
点位置までもどした場合よりも、短時間で再切断を行う
ことができる。すなわち、切断不良が生じた場合にも、
従来に比較して作業時間を短縮することができる。な
お、メスもしくはメス受けの移動を中断した際に、メス
もしくはメス受け原点位置に至らない範囲で切断方向の
逆方向に少し戻すようにしても良い。
によれば、切断不良が生じて駆動状態検出手段により駆
動の異常が検出された際に、メスもしくはメス受けを原
点位置まで戻さずに、異常が生じた段階でメスもしくは
メス受けの移動を予め設定された短い所定時間だけ中断
し、次いで、再びメスもしくはメス受けを切断位置に移
動させて再切断を行うので、メスもしくはメス受けを原
点位置までもどした場合よりも、短時間で再切断を行う
ことができる。すなわち、切断不良が生じた場合にも、
従来に比較して作業時間を短縮することができる。な
お、メスもしくはメス受けの移動を中断した際に、メス
もしくはメス受け原点位置に至らない範囲で切断方向の
逆方向に少し戻すようにしても良い。
【0020】請求項9に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの回転位
置、前記メスもしくはメス受けにおける位置のうちの少
なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、前記被
縫製物にボタン穴を形成するために駆動が開始されてか
らの経過時間を前記モータまたは前記メスもしくはメス
受けとのうちの少なくとも一方の動作に基づいて計時す
る計時手段とを備え、前記位置検出手段と前記計時手段
とによって検出された値に基づいて、異常を検出する。
ンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの回転位
置、前記メスもしくはメス受けにおける位置のうちの少
なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、前記被
縫製物にボタン穴を形成するために駆動が開始されてか
らの経過時間を前記モータまたは前記メスもしくはメス
受けとのうちの少なくとも一方の動作に基づいて計時す
る計時手段とを備え、前記位置検出手段と前記計時手段
とによって検出された値に基づいて、異常を検出する。
【0021】請求項9記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、計時手段により切断に必要な時間が経過した
時に、モータまたはメスもしくはメス受けの位置が切断
位置に至っていなければ、被縫製物が切断されてない切
断不良が生じたと判断することができる。すなわち、駆
動状態検出手段によって、切断不良を検出することがで
きる。
によれば、計時手段により切断に必要な時間が経過した
時に、モータまたはメスもしくはメス受けの位置が切断
位置に至っていなければ、被縫製物が切断されてない切
断不良が生じたと判断することができる。すなわち、駆
動状態検出手段によって、切断不良を検出することがで
きる。
【0022】請求項10に記載のボタン穴かがり縫いミ
シンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの回転速
度と前記メスもしくはメス受けの移動速度とのうちの少
なくとも一方の速度を検出する速度検出手段を備え、前
記モータが被縫製物にボタン穴を形成するために駆動さ
れてから、ボタン穴形成完了までの間に、前記速度検出
手段によって検出された値に基づいて、異常を検出す
る。
シンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの回転速
度と前記メスもしくはメス受けの移動速度とのうちの少
なくとも一方の速度を検出する速度検出手段を備え、前
記モータが被縫製物にボタン穴を形成するために駆動さ
れてから、ボタン穴形成完了までの間に、前記速度検出
手段によって検出された値に基づいて、異常を検出す
る。
【0023】請求項10に記載のボタン穴かがり縫いミ
シンによれば、切断完了前に速度検出手段からモータ、
メスもしくはメス受けの速度が極端に低下していれば、
切断不良を検知することができる。
シンによれば、切断完了前に速度検出手段からモータ、
メスもしくはメス受けの速度が極端に低下していれば、
切断不良を検知することができる。
【0024】請求項11に記載のボタン穴かがり縫いミ
シンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの駆動電
流を検出する電流検出手段を備え、前記モータが前記被
縫製物にボタン穴を形成するために駆動されてから、ボ
タン穴形成完了までの間に、前記電流検出手段によって
検出された電流の値に基づいて、異常を検出する。請求
項11に記載のボタン穴かがりミシンによれば、駆動電
流の変化により切断不良を検出することができ、電気的
に安価なボタン穴の不良検出が可能となる。
シンは、前記駆動状態検出手段は、前記モータの駆動電
流を検出する電流検出手段を備え、前記モータが前記被
縫製物にボタン穴を形成するために駆動されてから、ボ
タン穴形成完了までの間に、前記電流検出手段によって
検出された電流の値に基づいて、異常を検出する。請求
項11に記載のボタン穴かがりミシンによれば、駆動電
流の変化により切断不良を検出することができ、電気的
に安価なボタン穴の不良検出が可能となる。
【0025】請求項12に記載のボタン穴かがり縫いミ
シンは、被縫製物を移動する被縫製物移動手段を有し、
メスまたはメス受けのうちの一方を他方に向けて移動さ
せることにより左右側縫い部の間の前記被縫製物にボタ
ン穴を形成した後に、左右の側縫い部を含むボタン穴か
がり縫い目を被縫製物に形成するボタン穴かがり縫いミ
シンにおいて、メスもしくはメス受けに連結されたモー
タを有し、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切断
位置と両者の間の中間位置とに移動させる駆動手段と、
前記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成前
に被縫製物のボタン穴形成部分を縫製位置に移動させる
とき、該移動中に前記メスもしくはメス受けを中間位置
から原点位置に移動させる制御手段、とを備えた。
シンは、被縫製物を移動する被縫製物移動手段を有し、
メスまたはメス受けのうちの一方を他方に向けて移動さ
せることにより左右側縫い部の間の前記被縫製物にボタ
ン穴を形成した後に、左右の側縫い部を含むボタン穴か
がり縫い目を被縫製物に形成するボタン穴かがり縫いミ
シンにおいて、メスもしくはメス受けに連結されたモー
タを有し、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切断
位置と両者の間の中間位置とに移動させる駆動手段と、
前記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成前
に被縫製物のボタン穴形成部分を縫製位置に移動させる
とき、該移動中に前記メスもしくはメス受けを中間位置
から原点位置に移動させる制御手段、とを備えた。
【0026】請求項12に記載のボタン穴かがり縫いミ
シンによれば、特に、ボタン穴を形成した後に、左右の
側縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に形成
する場合において、ボタン穴形成後に被縫製物のボタン
穴形成部を縫製位置に移動する際、該移動中にメスまた
はメス受け台を中間位置から原点位置に移動させるの
で、サイクルタイムを短くして縫製能率を向上すること
ができる。
シンによれば、特に、ボタン穴を形成した後に、左右の
側縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に形成
する場合において、ボタン穴形成後に被縫製物のボタン
穴形成部を縫製位置に移動する際、該移動中にメスまた
はメス受け台を中間位置から原点位置に移動させるの
で、サイクルタイムを短くして縫製能率を向上すること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るボタン穴か
がり縫いミシンにおける実施の形態例を、図1から図8
に基づいて説明する。
がり縫いミシンにおける実施の形態例を、図1から図8
に基づいて説明する。
【0028】図1〜4で示すように、本例の鳩目ボタン
穴かがり縫いミシン1は、略矩形の箱状を成すベッド部
2と、該ベッド部2上から立脚した脚柱部3と、該脚柱
部3の上部から前記ベッド部2の上面に対向して延出さ
れたアーム部4とから構成されており、被縫製物を鳩目
ボタン穴の形成位置に移動させる被縫製物移動手段(図
示略)と、被縫製物に鳩目穴かがり縫い目を形成する縫
製手段6と、モータ8によって上下動されるメス9を有
する布切り装置10と、を備えている。
穴かがり縫いミシン1は、略矩形の箱状を成すベッド部
2と、該ベッド部2上から立脚した脚柱部3と、該脚柱
部3の上部から前記ベッド部2の上面に対向して延出さ
れたアーム部4とから構成されており、被縫製物を鳩目
ボタン穴の形成位置に移動させる被縫製物移動手段(図
示略)と、被縫製物に鳩目穴かがり縫い目を形成する縫
製手段6と、モータ8によって上下動されるメス9を有
する布切り装置10と、を備えている。
【0029】図示しないが、前記被縫製物移動手段は、
被縫製物を載置するように前記ベット部2上面に配置さ
れた送り台と、該被縫製物をボタン穴形成部分の両側で
押さえる布押さえとを備えた周知の構成である。更に詳
細には、前記送り台は、一対のパルスモータにより左右
前後方向(XY方向)に移動され、それにより、被縫製
物に鳩目穴が形成される前後いずれかにおいて、該被縫
製物のボタン穴形成部分が縫製開始位置となるように移
動されてから被縫製物に形成される鳩目穴の形状に沿っ
て移動するように設定されている。
被縫製物を載置するように前記ベット部2上面に配置さ
れた送り台と、該被縫製物をボタン穴形成部分の両側で
押さえる布押さえとを備えた周知の構成である。更に詳
細には、前記送り台は、一対のパルスモータにより左右
前後方向(XY方向)に移動され、それにより、被縫製
物に鳩目穴が形成される前後いずれかにおいて、該被縫
製物のボタン穴形成部分が縫製開始位置となるように移
動されてから被縫製物に形成される鳩目穴の形状に沿っ
て移動するように設定されている。
【0030】周知の構成を有する前記縫製手段6は、前
記アーム部4の先端側に、上下動可能でかつ1針毎に左
右の針振り運動可能に配設された針棒13と、針棒13
下端に固定された針12と、該針棒13の直下に位置す
る前記ベット部2内に設けられた二つのルーパースプレ
ッタ14、14と、鳩目部形成時に前記ルーパースプレ
ッタ14、14を針上下動経路である垂直線を中心に回
転させる旋回機構Rとにより構成されている。前記ルー
パースプレッタ14、14は、前記針棒13の上下動及
び針振り運動と同期して作動し、これにより前記縫い針
12と協働して前記送り台上に載置される被縫製物に設
けられる鳩目穴の周囲にかがり縫い目を形成する。
記アーム部4の先端側に、上下動可能でかつ1針毎に左
右の針振り運動可能に配設された針棒13と、針棒13
下端に固定された針12と、該針棒13の直下に位置す
る前記ベット部2内に設けられた二つのルーパースプレ
ッタ14、14と、鳩目部形成時に前記ルーパースプレ
ッタ14、14を針上下動経路である垂直線を中心に回
転させる旋回機構Rとにより構成されている。前記ルー
パースプレッタ14、14は、前記針棒13の上下動及
び針振り運動と同期して作動し、これにより前記縫い針
12と協働して前記送り台上に載置される被縫製物に設
けられる鳩目穴の周囲にかがり縫い目を形成する。
【0031】布切り装置10を構成する前記メス9は、
前記アーム部4から下方へと突出して上下動可能に設け
られたラック機構15の直動軸41の下端にメス取付台
(図示しない)を介して固定されいる。また、前記メス
受け11は、前記アーム部4側から前記ベッド部2の上
面に配置されている。前記メス9が鉛直方向に下降して
該メス受け11と当接することで、送り台に載置された
被縫製物を切り込んで鳩目穴を形成する。
前記アーム部4から下方へと突出して上下動可能に設け
られたラック機構15の直動軸41の下端にメス取付台
(図示しない)を介して固定されいる。また、前記メス
受け11は、前記アーム部4側から前記ベッド部2の上
面に配置されている。前記メス9が鉛直方向に下降して
該メス受け11と当接することで、送り台に載置された
被縫製物を切り込んで鳩目穴を形成する。
【0032】前記布切り装置10は、さらに、以下の構
成を有する。前記モータ8は、前記ベット部2内方にお
いてフレームに出力軸を上に向けて支持板20を介して
固定される。脚注部3内において上下に沿い配置された
ボールネジ24は、前記ベット部2に取付けられたベア
リング21、22と前記脚柱部3に取付けられたベアリ
ングユニット23によって上下端が支持され、下端がベ
ッド部2内に突出している。前記アーム部4内側面に配
置された駆動軸26は、ベアリング25、25よって回
転自在に支持されている。前記ボールネジ24の回転を
駆動軸26の回転に伝達するためのリンク機構29は、
ボールネジ24に連結されたリンク27および駆動軸2
6の一端に回転可能に連結されたレバー28とから構成
される。駆動軸26に固定されたレバー受け26aは、
レバー28下面に係合可能に対向配置されている。
成を有する。前記モータ8は、前記ベット部2内方にお
いてフレームに出力軸を上に向けて支持板20を介して
固定される。脚注部3内において上下に沿い配置された
ボールネジ24は、前記ベット部2に取付けられたベア
リング21、22と前記脚柱部3に取付けられたベアリ
ングユニット23によって上下端が支持され、下端がベ
ッド部2内に突出している。前記アーム部4内側面に配
置された駆動軸26は、ベアリング25、25よって回
転自在に支持されている。前記ボールネジ24の回転を
駆動軸26の回転に伝達するためのリンク機構29は、
ボールネジ24に連結されたリンク27および駆動軸2
6の一端に回転可能に連結されたレバー28とから構成
される。駆動軸26に固定されたレバー受け26aは、
レバー28下面に係合可能に対向配置されている。
【0033】前記モータ8の駆動軸に固定されたギア3
1には、前記ボールネジ24の下端に固定されたギア3
2が係合している。
1には、前記ボールネジ24の下端に固定されたギア3
2が係合している。
【0034】前記ボールネジ24には、ナット33が螺
合してボールネジ24の回転により上下動可能となって
いる。該ナット33上にハウジング34が固定され、ハ
ウジング34に設けられたベアリング36内には、アー
ム部2に垂直に固定されたガイド軸37が上下動可能に
挿入されている。これにより前記ボールネジ24が回動
するとき前記ハウジング34が前記ナット33とともに
上下動する。前記リンク27と前記レバー28は、前記
ハウジング34が上下方向に運動するにともなって、前
記レバー受け26aを介して前記駆動軸26を回転させ
るように、以下のように設けられている。前記リンク2
7の一端部は、前記ハウジング34に設けられたリンク
軸38に回転可能に支持され、該リンク27の他端部
は、前記レバー28に固定されたリンク軸39に回転可
能に支持されている。そして、ボールネジ24の回転に
よりナット33とともに前記ハウジング34が下降され
ると、前記リンク27の降下に伴いレバー28先端が下
方に引かれてレバー28が前記駆動軸26を支点として
回動する。これにより前記レバー28下端面に係合する
レバー受け26aを押し下げ、前記駆動軸26が前記レ
バー受け26aと一体に回転する。
合してボールネジ24の回転により上下動可能となって
いる。該ナット33上にハウジング34が固定され、ハ
ウジング34に設けられたベアリング36内には、アー
ム部2に垂直に固定されたガイド軸37が上下動可能に
挿入されている。これにより前記ボールネジ24が回動
するとき前記ハウジング34が前記ナット33とともに
上下動する。前記リンク27と前記レバー28は、前記
ハウジング34が上下方向に運動するにともなって、前
記レバー受け26aを介して前記駆動軸26を回転させ
るように、以下のように設けられている。前記リンク2
7の一端部は、前記ハウジング34に設けられたリンク
軸38に回転可能に支持され、該リンク27の他端部
は、前記レバー28に固定されたリンク軸39に回転可
能に支持されている。そして、ボールネジ24の回転に
よりナット33とともに前記ハウジング34が下降され
ると、前記リンク27の降下に伴いレバー28先端が下
方に引かれてレバー28が前記駆動軸26を支点として
回動する。これにより前記レバー28下端面に係合する
レバー受け26aを押し下げ、前記駆動軸26が前記レ
バー受け26aと一体に回転する。
【0035】前記駆動軸26の他端部にはギア40が固
定され、ラック機構15の前記直動軸41には前記ギア
40が噛み合うラック42が設けられ、ギア40の回転
によりラック42を介して該直動軸41を下降させる。
前記駆動軸26には、コイル状の戻しバネ43が、該駆
動軸26を内包するように設けられ、この戻しバネ43
は、該駆動軸26の回転と共にひねり変形して該駆動軸
26を回転方向とは反対方向に押し戻す力を蓄える。従
って、前記レバー28が前記レバー受け26aと反対方
向に回転した際には、前記戻しバネ43の付勢力により
前記駆動軸26が前記メス9を上方に移動させるように
回転する。前記ラック部材15は、水平位置が調整可能
に前記アーム部4に固定されるとともに、歯車側が切り
欠かれた略円筒状の直動メタル44内に納められてい
る。また、前記ラック部材15外面には円周方向2箇所
に凸部が設けられており、該直動メタル44内面には凸
部を上下に滑り可能に保持する溝45が設けられてお
り、前記ラック部材15を回転しないように上下に案内
している。
定され、ラック機構15の前記直動軸41には前記ギア
40が噛み合うラック42が設けられ、ギア40の回転
によりラック42を介して該直動軸41を下降させる。
前記駆動軸26には、コイル状の戻しバネ43が、該駆
動軸26を内包するように設けられ、この戻しバネ43
は、該駆動軸26の回転と共にひねり変形して該駆動軸
26を回転方向とは反対方向に押し戻す力を蓄える。従
って、前記レバー28が前記レバー受け26aと反対方
向に回転した際には、前記戻しバネ43の付勢力により
前記駆動軸26が前記メス9を上方に移動させるように
回転する。前記ラック部材15は、水平位置が調整可能
に前記アーム部4に固定されるとともに、歯車側が切り
欠かれた略円筒状の直動メタル44内に納められてい
る。また、前記ラック部材15外面には円周方向2箇所
に凸部が設けられており、該直動メタル44内面には凸
部を上下に滑り可能に保持する溝45が設けられてお
り、前記ラック部材15を回転しないように上下に案内
している。
【0036】また、図5に示すように、前記ボタン穴か
がり縫いミシン1においては、前記駆動軸26の回転角
度から前記メス9の位置を検知できるように、前記アー
ム部4内において、前記メス9の状態を検知するための
スリット板60と、該スリット板60のスリット部を検
出することで前記メス9の切断位置(下降位置)を検出
するセンサ61及び原点位置(上昇位置)を検出するセ
ンサ62とで構成されており、前記スリット板60はカ
ラー63を介して前記駆動軸26に固定され、前記セン
サ61、62はそれぞれセンサ取付板64、65を介し
て前記アーム部4内側面の所定の位置に取付けられてい
る。
がり縫いミシン1においては、前記駆動軸26の回転角
度から前記メス9の位置を検知できるように、前記アー
ム部4内において、前記メス9の状態を検知するための
スリット板60と、該スリット板60のスリット部を検
出することで前記メス9の切断位置(下降位置)を検出
するセンサ61及び原点位置(上昇位置)を検出するセ
ンサ62とで構成されており、前記スリット板60はカ
ラー63を介して前記駆動軸26に固定され、前記セン
サ61、62はそれぞれセンサ取付板64、65を介し
て前記アーム部4内側面の所定の位置に取付けられてい
る。
【0037】次に、本発明の前記布切り装置10の動作
について説明する。前記メス9が上昇位置にある時、前
記モータ8の正方向回転により前記ボールネジ24が回
転され、前記ナット33と前記ハウジング34が該ボー
ルネジ24上を下降する。この時、前記リンク27は前
記リンク軸38を支点として回転しながら該ボールネジ
24と前記ハウジング34と共に下降する。前記リンク
軸39を介して前記リンク27に接続された前記レバー
28は、このリンク27が下降するに伴い、前記駆動軸
26を支点に図4の矢印A方向に回転することで、前記
レバー受け26aを介して該駆動軸26を回転させる。
前記駆動軸26が回転することにより、該駆動軸26に
取付けられた前記スリット板60と前記カラー63およ
び前記ギア40も回転し、該ギア40と噛み合っている
前記直動軸41が垂直に下降する。
について説明する。前記メス9が上昇位置にある時、前
記モータ8の正方向回転により前記ボールネジ24が回
転され、前記ナット33と前記ハウジング34が該ボー
ルネジ24上を下降する。この時、前記リンク27は前
記リンク軸38を支点として回転しながら該ボールネジ
24と前記ハウジング34と共に下降する。前記リンク
軸39を介して前記リンク27に接続された前記レバー
28は、このリンク27が下降するに伴い、前記駆動軸
26を支点に図4の矢印A方向に回転することで、前記
レバー受け26aを介して該駆動軸26を回転させる。
前記駆動軸26が回転することにより、該駆動軸26に
取付けられた前記スリット板60と前記カラー63およ
び前記ギア40も回転し、該ギア40と噛み合っている
前記直動軸41が垂直に下降する。
【0038】前記直動軸41が下降することにより、前
記メス9と前記メス受け11が合致する。この時に前記
センサ61が、回転してきた前記スリット板60を検知
することにより、前記メス9が切断位置に到達したのを
検知する。
記メス9と前記メス受け11が合致する。この時に前記
センサ61が、回転してきた前記スリット板60を検知
することにより、前記メス9が切断位置に到達したのを
検知する。
【0039】前記モータ8が逆回転される事により、前
記ナット33と前記ハウジング34、及び前記リンク2
7が上方に移動される。そして前記レバー28が図4の
矢印Aと逆方向に回転されて、該レバー28による前記
レバー受け26aの押圧が解除され、前記戻りバネ43
により前記駆動軸26が逆回転し、前記メス9が上昇
し、該メス9が前記メス受け11より離れる。そして、
前記駆動軸26が回転する時に、前記スリット板60お
よび前記カラー63も回転し、前記メス9が原点位置に
復帰した際に、前記センサ62により検知される。
記ナット33と前記ハウジング34、及び前記リンク2
7が上方に移動される。そして前記レバー28が図4の
矢印Aと逆方向に回転されて、該レバー28による前記
レバー受け26aの押圧が解除され、前記戻りバネ43
により前記駆動軸26が逆回転し、前記メス9が上昇
し、該メス9が前記メス受け11より離れる。そして、
前記駆動軸26が回転する時に、前記スリット板60お
よび前記カラー63も回転し、前記メス9が原点位置に
復帰した際に、前記センサ62により検知される。
【0040】また、図6のブロック図に示すように、前
記モータ8は、サーボモータであり、モータドライバ1
01を介して、前記制御装置7によりその回転を制御さ
れている。また、前記モータドライバ101から前記モ
ータ8に出力される駆動電流を測定する周知の電流検出
装置102が設けられている。この電流検出装置102
から前記制御装置7に、前記モータ8の駆動電流の値が
出力されるようになっている。また、前記モータ8に
は、該モータ8の一回転毎に所定数のパルスを出力する
周知のエンコーダ103が設けられており、前記エンコ
ーダ103から出力するパルスは、前記制御装置7及び
前記モータドライバ101に入力される。また、時間あ
たりの前記エンコーダ103のパルス数を計測すること
により、前記制御装置7において、前記モータ8の回転
速度を算出することができる。
記モータ8は、サーボモータであり、モータドライバ1
01を介して、前記制御装置7によりその回転を制御さ
れている。また、前記モータドライバ101から前記モ
ータ8に出力される駆動電流を測定する周知の電流検出
装置102が設けられている。この電流検出装置102
から前記制御装置7に、前記モータ8の駆動電流の値が
出力されるようになっている。また、前記モータ8に
は、該モータ8の一回転毎に所定数のパルスを出力する
周知のエンコーダ103が設けられており、前記エンコ
ーダ103から出力するパルスは、前記制御装置7及び
前記モータドライバ101に入力される。また、時間あ
たりの前記エンコーダ103のパルス数を計測すること
により、前記制御装置7において、前記モータ8の回転
速度を算出することができる。
【0041】なお、前記した切断不良の検出手段に代え
て、前記メス9が切断位置に達する前に、該メス9の移
動速度が極端に低下した場合(移動速度が0となった場
合)に切断不良と判断することができる。すなわち、制
御装置7の内部カウンタによる計時機能と、上記センサ
61,62もしくは上記エンコーダ103からの入力値
とにより、前記メス9の移動速度もしくは前記モータ8
の回転速度(前記メス9の移動速度に対応する)を求め
るとともに、該メス9が切断位置に達していないのに、
該モータ8の回転速度もしくは該メス9の移動速度が0
となっていないかどうかで判断する。
て、前記メス9が切断位置に達する前に、該メス9の移
動速度が極端に低下した場合(移動速度が0となった場
合)に切断不良と判断することができる。すなわち、制
御装置7の内部カウンタによる計時機能と、上記センサ
61,62もしくは上記エンコーダ103からの入力値
とにより、前記メス9の移動速度もしくは前記モータ8
の回転速度(前記メス9の移動速度に対応する)を求め
るとともに、該メス9が切断位置に達していないのに、
該モータ8の回転速度もしくは該メス9の移動速度が0
となっていないかどうかで判断する。
【0042】また、上記の実施態様に代えて、前記メス
9が切断位置に達する前に、前記制御装置7への前記電
流検出装置102からの出力値に変化がないか否かでも
切断不良を判断することができる。即ち、前記モータド
ライバ101に入力される該エンコーダ103からのパ
ルスが一定時間このモータドライバ101に入力しない
場合に、前記モータ8への電力供給をカットするように
構成し、モータドライバ101の電流値を検出し、前記
メス9が切断位置に達する前に、前記電流検出装置10
2における電流値が極端に低下した場合に、切断不良と
判断する。
9が切断位置に達する前に、前記制御装置7への前記電
流検出装置102からの出力値に変化がないか否かでも
切断不良を判断することができる。即ち、前記モータド
ライバ101に入力される該エンコーダ103からのパ
ルスが一定時間このモータドライバ101に入力しない
場合に、前記モータ8への電力供給をカットするように
構成し、モータドライバ101の電流値を検出し、前記
メス9が切断位置に達する前に、前記電流検出装置10
2における電流値が極端に低下した場合に、切断不良と
判断する。
【0043】上記モータドライバ101は、前記制御装
置7の制御の元に、前記モータ8に供給する駆動電流最
大値を制限することができる。従って、前記モータドラ
イバ101及び前記制御装置7は、前記メス8が所定の
位置に達するまでの間、もしくは、前記モータ8の回転
位置が所定の位置に達するまでの間は、駆動電流最大値
を小さく制限し、所定の位置に到達後は、駆動電流最大
値を前記制限より大きくするように前記モータ8の駆動
電流最大値を制限することができる。すなわち、前記モ
ータドライバ101及び前記制御装置7は、電流制限手
段として機能する。
置7の制御の元に、前記モータ8に供給する駆動電流最
大値を制限することができる。従って、前記モータドラ
イバ101及び前記制御装置7は、前記メス8が所定の
位置に達するまでの間、もしくは、前記モータ8の回転
位置が所定の位置に達するまでの間は、駆動電流最大値
を小さく制限し、所定の位置に到達後は、駆動電流最大
値を前記制限より大きくするように前記モータ8の駆動
電流最大値を制限することができる。すなわち、前記モ
ータドライバ101及び前記制御装置7は、電流制限手
段として機能する。
【0044】また、前記制御装置7は、図示しないが、
CPU(Central Processing Un
it)と、該CPUにバスを介して接続されたRAM
(Random Access Memory)及びR
OM(Read Only Memory)とを含むマ
イクロコンピュータと、このマイクロコンピュータにバ
スを介して接続された入出力インターフェンスとを有す
る。
CPU(Central Processing Un
it)と、該CPUにバスを介して接続されたRAM
(Random Access Memory)及びR
OM(Read Only Memory)とを含むマ
イクロコンピュータと、このマイクロコンピュータにバ
スを介して接続された入出力インターフェンスとを有す
る。
【0045】前記ROMには、前記入出力インターフェ
ンスからの入力処理や、この入出力インターフェンスを
介して各種入力されたデータに基づいて、ミシンを動作
させる処理等が含まれる制御プログラムが格納されてい
る。また、ROMには、上述の切断不良を検出するため
に必要なパルス数や前記メス9の移動時間等のデータが
記憶されている。
ンスからの入力処理や、この入出力インターフェンスを
介して各種入力されたデータに基づいて、ミシンを動作
させる処理等が含まれる制御プログラムが格納されてい
る。また、ROMには、上述の切断不良を検出するため
に必要なパルス数や前記メス9の移動時間等のデータが
記憶されている。
【0046】次に、ボタン穴かがり縫い終了後にボタン
穴を形成する際のミシンの制御方法を、図7のフローチ
ャートに基づいて説明する。なお、Sn(n=1,2,
3…)はステップ番号を示す。まず、ボタン穴の形成に
先立ち、ボタン穴かがり縫いを行うボタン穴かがり縫い
サブルーチン(S1)が実行される。そして、ボタン穴
かがり縫いが完了すると、被縫製物のボタン穴形成部分
を前記メス9及び前記メス受け11が配置されたボタン
穴形成位置に移動するように被縫製物移動手段が駆動さ
せる(S2)。このボタン穴形成位置への移動の開始と
ともに、前記メス9を低速で下降するように、駆動電流
の最大値が制限されて低電流で前記モータ8を正方向回
転する(S3)。前記エンコーダ103からのパルス数
のカウント値が所定のパルス数P0となる時(S4)、
すなわち、前記メス9が被縫製物に触れない下降位置直
前の中間位置に該メス9が下降すると、モータ8が停止
される(S5)。次ぎに、被縫製物のボタン穴形成部分
がボタン穴形成位置に移動されると(S6)、被縫製物
移動手段が停止される(S7)。前記モータ8が高速で
正方向回転され(S8)、前記メス9が中間位置から切
断位置(下降位置)まで高速で下降されて、被縫製物に
切り込みを入れる。すなわち、上述の駆動電流の制限を
解除し、高電流で前記モータ8を駆動して、中間位置か
ら切断位置まで前記メス9を高速に下降させる。
穴を形成する際のミシンの制御方法を、図7のフローチ
ャートに基づいて説明する。なお、Sn(n=1,2,
3…)はステップ番号を示す。まず、ボタン穴の形成に
先立ち、ボタン穴かがり縫いを行うボタン穴かがり縫い
サブルーチン(S1)が実行される。そして、ボタン穴
かがり縫いが完了すると、被縫製物のボタン穴形成部分
を前記メス9及び前記メス受け11が配置されたボタン
穴形成位置に移動するように被縫製物移動手段が駆動さ
せる(S2)。このボタン穴形成位置への移動の開始と
ともに、前記メス9を低速で下降するように、駆動電流
の最大値が制限されて低電流で前記モータ8を正方向回
転する(S3)。前記エンコーダ103からのパルス数
のカウント値が所定のパルス数P0となる時(S4)、
すなわち、前記メス9が被縫製物に触れない下降位置直
前の中間位置に該メス9が下降すると、モータ8が停止
される(S5)。次ぎに、被縫製物のボタン穴形成部分
がボタン穴形成位置に移動されると(S6)、被縫製物
移動手段が停止される(S7)。前記モータ8が高速で
正方向回転され(S8)、前記メス9が中間位置から切
断位置(下降位置)まで高速で下降されて、被縫製物に
切り込みを入れる。すなわち、上述の駆動電流の制限を
解除し、高電流で前記モータ8を駆動して、中間位置か
ら切断位置まで前記メス9を高速に下降させる。
【0047】そして、中間位置から下降開始してから所
定時間T内に前記センサ61からの検出出力が有るか、
即ち、メス9が切断位置に達していることが検知されて
いるか否かで判断し(S9、S10)、所定時間T内に
検出出力がある時は、モータ8が高速で逆方向回転され
(S11)、センサ62からの検出出力があるとき、即
ちメス9が原点位置に上昇したとき(S12)、モータ
8が停止される(S13)。なお、上記所定時間Tに対
する検出時間tは、CPUのクロックパルスと内部カウ
ンタ(タイマー)を用いて検出する。センサ61からの
検出出力が、所定時間T内にないとき、すなわち、メス
9が被縫製物上に下降しないと判断されるとき(S9、
S10)、前記モータ8が高速で逆方向回転されて、前
記メス9を高速で上昇させる(S14)。次いで、前記
エンコーダ103からのパルス数のカウント値が所定の
パルス数P1となる時(S15)、再度、前記モータ8
が正方向回転して前記メス9を高速で下降させる(S
8)。すなわち、ステップS9、10において、所定時
間T内に布の切断が確認されない間は、ステップS8−
10、S14−15により前記モータ8の再駆動が繰り
返される。すなわち、再切断が繰り返し行われる。
定時間T内に前記センサ61からの検出出力が有るか、
即ち、メス9が切断位置に達していることが検知されて
いるか否かで判断し(S9、S10)、所定時間T内に
検出出力がある時は、モータ8が高速で逆方向回転され
(S11)、センサ62からの検出出力があるとき、即
ちメス9が原点位置に上昇したとき(S12)、モータ
8が停止される(S13)。なお、上記所定時間Tに対
する検出時間tは、CPUのクロックパルスと内部カウ
ンタ(タイマー)を用いて検出する。センサ61からの
検出出力が、所定時間T内にないとき、すなわち、メス
9が被縫製物上に下降しないと判断されるとき(S9、
S10)、前記モータ8が高速で逆方向回転されて、前
記メス9を高速で上昇させる(S14)。次いで、前記
エンコーダ103からのパルス数のカウント値が所定の
パルス数P1となる時(S15)、再度、前記モータ8
が正方向回転して前記メス9を高速で下降させる(S
8)。すなわち、ステップS9、10において、所定時
間T内に布の切断が確認されない間は、ステップS8−
10、S14−15により前記モータ8の再駆動が繰り
返される。すなわち、再切断が繰り返し行われる。
【0048】以上のように、被縫製物移動手段により、
被縫製物のボタン穴形成部分を縫製位置からボタン穴形
成位置に移動する間に、該メス9が原点位置(上昇位
置)から切断位置直前の中間位置まで移動しているの
で、切断時には、このメス9を中間位置から切断位置ま
で短い距離移動させるだけなので、切断にかかる作業時
間を短縮することができる。
被縫製物のボタン穴形成部分を縫製位置からボタン穴形
成位置に移動する間に、該メス9が原点位置(上昇位
置)から切断位置直前の中間位置まで移動しているの
で、切断時には、このメス9を中間位置から切断位置ま
で短い距離移動させるだけなので、切断にかかる作業時
間を短縮することができる。
【0049】さらに、被縫製物の移動と原点位置から中
間位置までの該メス9の移動とが同時に行われる状態で
は、低駆動電流で前記モータ8を低速駆動させることに
より、消費電力の低減を図ることができる。一方、中間
位置から切断位置までの前記メス9の移動時には、前記
モータ8を高駆動電流で作動させることにより、該メス
9を高速で移動して切断を確実にするとともに、切断時
間の短縮を図ることが可能となる。
間位置までの該メス9の移動とが同時に行われる状態で
は、低駆動電流で前記モータ8を低速駆動させることに
より、消費電力の低減を図ることができる。一方、中間
位置から切断位置までの前記メス9の移動時には、前記
モータ8を高駆動電流で作動させることにより、該メス
9を高速で移動して切断を確実にするとともに、切断時
間の短縮を図ることが可能となる。
【0050】また、切断不良時に、上述のように再切断
を繰り返すことにより、確実にボタン穴を形成すること
ができる。また、再切断する際に、前記メス9を原点位
置まで戻さずに、該メス9の下降を停止するかわずかに
上昇させるだけとすることにより、再切断にかかる作業
時間を短縮することができる。
を繰り返すことにより、確実にボタン穴を形成すること
ができる。また、再切断する際に、前記メス9を原点位
置まで戻さずに、該メス9の下降を停止するかわずかに
上昇させるだけとすることにより、再切断にかかる作業
時間を短縮することができる。
【0051】次に、ボタン穴かがり縫いの前にボタン穴
を形成する時のミシンの制御方法を、図8のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、送り台のボタン穴形成
位置に被縫製物のボタン穴形成部分が配置されるよう
に、送り台に被縫製物をセットする。なお、モータ8の
正方向或いは逆方向回転とメス9の上下動の関係は前記
と同様とする。
を形成する時のミシンの制御方法を、図8のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、送り台のボタン穴形成
位置に被縫製物のボタン穴形成部分が配置されるよう
に、送り台に被縫製物をセットする。なお、モータ8の
正方向或いは逆方向回転とメス9の上下動の関係は前記
と同様とする。
【0052】まず、前記モータ8がメス9を下降するよ
うに高駆動電流により高速で駆動され(S101)、セ
ンサ61が設定時間T内に検出信号を発生するとき(S
102,S103)、即ち前記メス9が切断位置(下降
位置)に達したことが検出されたとき、モータ8がメス
9を上昇するように高速で駆動される(S104)。
うに高駆動電流により高速で駆動され(S101)、セ
ンサ61が設定時間T内に検出信号を発生するとき(S
102,S103)、即ち前記メス9が切断位置(下降
位置)に達したことが検出されたとき、モータ8がメス
9を上昇するように高速で駆動される(S104)。
【0053】そして、前記エンコーダ103からのパル
ス数のカウント値が所定のパルス数P1となる時(S1
05)、即ち、メス9が中間位置となったとき、被縫製
物移動手段により被縫物の移動が開始されると共に(S
106)、ボタン穴かがり縫いルーチンの開始を支持す
る指令が発生される(S107)。それと同時にモータ
8がメス9をさらに上昇するように低速で駆動される
(S108)。そしてセンサ62が検出信号を発生する
と(S109)、即ちメス9が上昇位置となるとき、モ
ータ8が停止される(S110)。
ス数のカウント値が所定のパルス数P1となる時(S1
05)、即ち、メス9が中間位置となったとき、被縫製
物移動手段により被縫物の移動が開始されると共に(S
106)、ボタン穴かがり縫いルーチンの開始を支持す
る指令が発生される(S107)。それと同時にモータ
8がメス9をさらに上昇するように低速で駆動される
(S108)。そしてセンサ62が検出信号を発生する
と(S109)、即ちメス9が上昇位置となるとき、モ
ータ8が停止される(S110)。
【0054】一方、ステップS102,S103におい
て、所定時間T内にセンサ61の検出信号が発生されな
いとき、すなわち、メス9が切断位置(下降位置)とな
らないときは、モータ8をメス9を上昇するように高速
で駆動させ(S111)、前記エンコーダ103からの
パルス数のカウント値が所定のパルス数P1となる時
(S112)、モータ8がメス9を再度下降するように
高速駆動される(S101)。なお、穴かがり縫いルー
チンについては説明を省略する。
て、所定時間T内にセンサ61の検出信号が発生されな
いとき、すなわち、メス9が切断位置(下降位置)とな
らないときは、モータ8をメス9を上昇するように高速
で駆動させ(S111)、前記エンコーダ103からの
パルス数のカウント値が所定のパルス数P1となる時
(S112)、モータ8がメス9を再度下降するように
高速駆動される(S101)。なお、穴かがり縫いルー
チンについては説明を省略する。
【0055】このような制御方法によれば、かがり縫い
の前にボタン穴を形成する際に、ボタン穴形成後、前記
メス9が被縫製物に干渉しない位置まで上昇した後に、
該メス9の上昇と、送り台(被縫製物移動手段)による
被縫製物のボタン穴形成部分のボタン穴形成位置から縫
製位置への移動とを同時に行うので、切断の最終工程が
終わる前に、縫製の最初の行程が始まることになり、実
質的に切断にかかる作業時間を短縮することができる。
の前にボタン穴を形成する際に、ボタン穴形成後、前記
メス9が被縫製物に干渉しない位置まで上昇した後に、
該メス9の上昇と、送り台(被縫製物移動手段)による
被縫製物のボタン穴形成部分のボタン穴形成位置から縫
製位置への移動とを同時に行うので、切断の最終工程が
終わる前に、縫製の最初の行程が始まることになり、実
質的に切断にかかる作業時間を短縮することができる。
【0056】また、切断終了後、切断位置から被縫製物
に干渉しない位置まで前記メス9の移動だけが行われる
際には、前記モータ8を高駆動電流で作動させることに
より、該メス9を高速で移動して切断時間の短縮を図
り、次いで、原点位置までの該メス9の移動と縫製物の
移動とが同時に行われる、すなわち、このメス9の移動
時間がミシンの作業時間に影響を与えない状況において
は、低駆動電流で前記モータ8を作動させることによ
り、消費電力の低減を図ることができる。
に干渉しない位置まで前記メス9の移動だけが行われる
際には、前記モータ8を高駆動電流で作動させることに
より、該メス9を高速で移動して切断時間の短縮を図
り、次いで、原点位置までの該メス9の移動と縫製物の
移動とが同時に行われる、すなわち、このメス9の移動
時間がミシンの作業時間に影響を与えない状況において
は、低駆動電流で前記モータ8を作動させることによ
り、消費電力の低減を図ることができる。
【0057】また、切断不良時に、上述のように再切断
を繰り返すことにより、確実にボタン穴を形成すること
ができる。また、再切断する際に、前記メス9を原点位
置まで戻さずに、該メス9の下降を停止するかわずかに
上昇させるだけとすることにより、従来に比較して再切
断にかかる作業時間を短縮することができる。
を繰り返すことにより、確実にボタン穴を形成すること
ができる。また、再切断する際に、前記メス9を原点位
置まで戻さずに、該メス9の下降を停止するかわずかに
上昇させるだけとすることにより、従来に比較して再切
断にかかる作業時間を短縮することができる。
【0058】そして、この一例のボタン穴かがり縫いミ
シンによれば、フローチャートとともに説明した作用効
果を奏することができるとともに、エアシリンダではな
く、前記モータ8を用いることにより、布切り時にエア
を大量に使用してこのミシンのエアシリンダや他のミシ
ンのエアシリンダに影響を与えるのを防止することがで
きる。また、被縫製物の送り台へのセットを容易とする
ために押えの上昇量を増やすことにより、前記メス9も
しくは前記メス受け11の上昇位置(原点位置)を高く
しても、切断時にメスもしくはメス受けが移動するのは
中間位置から切断位置までなので、切断時間が長くなる
ことがない。なお、前記メス9と前記メス受け11の上
下位置を入れ替えて、該メス受け11を原点位置から切
断位置まで移動するようにしても良い。
シンによれば、フローチャートとともに説明した作用効
果を奏することができるとともに、エアシリンダではな
く、前記モータ8を用いることにより、布切り時にエア
を大量に使用してこのミシンのエアシリンダや他のミシ
ンのエアシリンダに影響を与えるのを防止することがで
きる。また、被縫製物の送り台へのセットを容易とする
ために押えの上昇量を増やすことにより、前記メス9も
しくは前記メス受け11の上昇位置(原点位置)を高く
しても、切断時にメスもしくはメス受けが移動するのは
中間位置から切断位置までなので、切断時間が長くなる
ことがない。なお、前記メス9と前記メス受け11の上
下位置を入れ替えて、該メス受け11を原点位置から切
断位置まで移動するようにしても良い。
【0059】図5に示したような上述の駆動軸26の回
転角度から該メス9の位置を検出する前記センサ61,
62を設けなくとも、前記制御装置7において、エンコ
ーダ出力をカウントすることにより前記メス9の各位置
を検出するようにしてもよい。すなわち、前記メス9を
原点位置から中間位置及び切断位置まで移動させるのに
必要な前記エンコーダ103のパルス数を予め測定し、
前記制御装置7のメモリ等の記憶手段に記憶することに
より、このエンコーダ103のパルス数を計数して前記
メス9の位置を検出することができる。なお、上記セン
サ61,62により、各位置の通過時間を測定すること
により、前記メス9の移動速度の計測も可能である。
転角度から該メス9の位置を検出する前記センサ61,
62を設けなくとも、前記制御装置7において、エンコ
ーダ出力をカウントすることにより前記メス9の各位置
を検出するようにしてもよい。すなわち、前記メス9を
原点位置から中間位置及び切断位置まで移動させるのに
必要な前記エンコーダ103のパルス数を予め測定し、
前記制御装置7のメモリ等の記憶手段に記憶することに
より、このエンコーダ103のパルス数を計数して前記
メス9の位置を検出することができる。なお、上記セン
サ61,62により、各位置の通過時間を測定すること
により、前記メス9の移動速度の計測も可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンによれば、前記メスもしくはメス受けの駆動手段に前
記モータを用いているため、エア消費量を小さくするこ
とができ、このミシン内のエアシリンダ、または、エア
シリンダを用いている他のミシンに影響を及ぼすことを
防止できる。また、前記モータは、前記制御装置によっ
て、例えば、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切
断位置とに正確に移動して停止することができる。
ンによれば、前記メスもしくはメス受けの駆動手段に前
記モータを用いているため、エア消費量を小さくするこ
とができ、このミシン内のエアシリンダ、または、エア
シリンダを用いている他のミシンに影響を及ぼすことを
防止できる。また、前記モータは、前記制御装置によっ
て、例えば、前記メスもしくはメス受けを原点位置と切
断位置とに正確に移動して停止することができる。
【0061】請求項2記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、被縫製物切断前に、布押えが降りた状態で、
予めメスもしくはメス受けを原点位置より低い中間位置
に降ろしておき、被縫製物切断時に、前記中間位置から
切断位置までメスもしくはメス受けを移動するようにす
れば、原点位置からメスもしくはメス受けを下降させる
よりも、切断時間を短縮することができる。
によれば、被縫製物切断前に、布押えが降りた状態で、
予めメスもしくはメス受けを原点位置より低い中間位置
に降ろしておき、被縫製物切断時に、前記中間位置から
切断位置までメスもしくはメス受けを移動するようにす
れば、原点位置からメスもしくはメス受けを下降させる
よりも、切断時間を短縮することができる。
【0062】請求項3記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、ボタン穴形成のための被縫製物の移動と、ボ
タン穴形成のためのメスもしくはメス受けの移動の一部
とが時間的に重なって行われることになり、切断時にメ
スもしくはメス受けの実質的な移動時間が、中間位置か
ら切断位置までの移動時間となり、切断にかかる時間を
短縮することができる。
によれば、ボタン穴形成のための被縫製物の移動と、ボ
タン穴形成のためのメスもしくはメス受けの移動の一部
とが時間的に重なって行われることになり、切断時にメ
スもしくはメス受けの実質的な移動時間が、中間位置か
ら切断位置までの移動時間となり、切断にかかる時間を
短縮することができる。
【0063】請求項4記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に達するまでに、前記メスもしくはメス受けを中間
位置に移動停止することができるので、メスもしくはメ
ス受けを切断位置まで下降させる時間を極めて短いもの
とすることができる。
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に達するまでに、前記メスもしくはメス受けを中間
位置に移動停止することができるので、メスもしくはメ
ス受けを切断位置まで下降させる時間を極めて短いもの
とすることができる。
【0064】請求項5記載のボタン穴かがりミシンによ
れば、前記メスもしくはメス受けを前記原点位置と中間
位置との間を移動するときの消費電力を少なくすること
ができるとともに、被縫製物移動手段が被縫製物をボタ
ン穴形成位置に移動する速度が低速であってもその移動
にメスまたはメス受け台の移動を同調させることができ
る。さらに、中間位置から切断位置までは高速で移動さ
せるので、布切りが確実に行なえる。
れば、前記メスもしくはメス受けを前記原点位置と中間
位置との間を移動するときの消費電力を少なくすること
ができるとともに、被縫製物移動手段が被縫製物をボタ
ン穴形成位置に移動する速度が低速であってもその移動
にメスまたはメス受け台の移動を同調させることができ
る。さらに、中間位置から切断位置までは高速で移動さ
せるので、布切りが確実に行なえる。
【0065】請求項6記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に移動する際に、被縫製物をメスにより傷つけるこ
となく、またボタン穴形成位置に達した後にメスまたは
メス受けの下降する時間を短縮できる。
によれば、被縫製物のボタン穴形成部分がボタン穴形成
位置に移動する際に、被縫製物をメスにより傷つけるこ
となく、またボタン穴形成位置に達した後にメスまたは
メス受けの下降する時間を短縮できる。
【0066】請求項7記載のボタン穴かがりミシンによ
れば、切断不良が検出された場合には、再度切断が行わ
れることになり、確実に被縫製物を切断することができ
る。なお、この際、一回の再切断動作により切断できな
いときは、再切断を繰り返し行うことにより作業の遅延
を最小限度のものとすることができる。
れば、切断不良が検出された場合には、再度切断が行わ
れることになり、確実に被縫製物を切断することができ
る。なお、この際、一回の再切断動作により切断できな
いときは、再切断を繰り返し行うことにより作業の遅延
を最小限度のものとすることができる。
【0067】請求項8記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、切断不良が生じて駆動状態検出手段により駆
動の異常が検出された際に、メスもしくはメス受けを原
点位置まで戻さずに、異常が生じた段階でメスもしくは
メス受けの移動を予め設定された短い所定時間だけ中断
し、次いで、再びメスもしくはメス受けを切断位置に移
動させて再切断を行うので、メスもしくはメス受けを原
点位置までもどした場合よりも、短時間で再切断を行う
ことができる。すなわち、切断不良が生じた場合にも、
従来に比較して作業時間を短縮することができる。な
お、メスもしくはメス受けの移動を中断した際に、メス
もしくはメス受け原点位置に至らない範囲で切断方向の
逆方向に少し戻すようにしても良い。
によれば、切断不良が生じて駆動状態検出手段により駆
動の異常が検出された際に、メスもしくはメス受けを原
点位置まで戻さずに、異常が生じた段階でメスもしくは
メス受けの移動を予め設定された短い所定時間だけ中断
し、次いで、再びメスもしくはメス受けを切断位置に移
動させて再切断を行うので、メスもしくはメス受けを原
点位置までもどした場合よりも、短時間で再切断を行う
ことができる。すなわち、切断不良が生じた場合にも、
従来に比較して作業時間を短縮することができる。な
お、メスもしくはメス受けの移動を中断した際に、メス
もしくはメス受け原点位置に至らない範囲で切断方向の
逆方向に少し戻すようにしても良い。
【0068】請求項9記載のボタン穴かがり縫いミシン
によれば、計時手段により切断に必要な時間が経過した
時に、モータまたはメスもしくはメス受けの位置が切断
位置に至っていなければ、被縫製物が切断されてない切
断不良が生じた判断することができる。すなわち、駆動
状態検出手段によって、切断不良を検出することができ
る。
によれば、計時手段により切断に必要な時間が経過した
時に、モータまたはメスもしくはメス受けの位置が切断
位置に至っていなければ、被縫製物が切断されてない切
断不良が生じた判断することができる。すなわち、駆動
状態検出手段によって、切断不良を検出することができ
る。
【0069】請求項10記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンによれば、切断完了前に速度検出手段からモータ、メ
スもしくはメス受けの速度が極端に低下していれば、切
断不良を検知することができる。請求項11に記載のボ
タン穴かがりミシンによれば、駆動電流の変化により切
断不良を検出することができ、電気的に安価なボタン穴
の不良検出が可能となる。
ンによれば、切断完了前に速度検出手段からモータ、メ
スもしくはメス受けの速度が極端に低下していれば、切
断不良を検知することができる。請求項11に記載のボ
タン穴かがりミシンによれば、駆動電流の変化により切
断不良を検出することができ、電気的に安価なボタン穴
の不良検出が可能となる。
【0070】請求項12記載のボタン穴かがり縫いミシ
ンによれば、特に、ボタン穴を形成した後に、左右の側
縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に形成す
る場合において、ボタン穴形成後に被縫製物のボタン穴
形成部を縫製位置に移動する際、該移動中にメスまたは
メス受け台を中間位置から原点位置に移動させるので、
サイクルタイムを短くして縫製能率を向上することがで
きる。
ンによれば、特に、ボタン穴を形成した後に、左右の側
縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫製物に形成す
る場合において、ボタン穴形成後に被縫製物のボタン穴
形成部を縫製位置に移動する際、該移動中にメスまたは
メス受け台を中間位置から原点位置に移動させるので、
サイクルタイムを短くして縫製能率を向上することがで
きる。
【図1】本発明に係わるボタン穴かがり縫いミシンの一
例を示すもので、ミシンフレーム内の要部構成を示す側
面図である。
例を示すもので、ミシンフレーム内の要部構成を示す側
面図である。
【図2】同、ミシンフレーム内の要部構成を示す平面図
である。
である。
【図3】同、ミシンフレーム内の要部構成を示す正面図
である。
である。
【図4】同、ミシンフレーム内の要部構成を示す背面図
である。
である。
【図5】本発明に係わるボタン穴かがり縫いミシンの要
部を示すもので、制御装置のセンサ部分を示す正面図で
ある。
部を示すもので、制御装置のセンサ部分を示す正面図で
ある。
【図6】本発明に係わるボタン穴かがり縫いミシンの制
御装置とモータと布切り装置との関係を示すブロック図
である。
御装置とモータと布切り装置との関係を示すブロック図
である。
【図7】本発明に係わるボタン穴かがり縫いミシンにお
いて、ボタン穴かがり縫い形成後にボタン穴を形成する
制御方法を示すフローチャートである。
いて、ボタン穴かがり縫い形成後にボタン穴を形成する
制御方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係わるボタン穴かがり縫いミシンにお
いて、ボタン穴形成後にボタン穴かがり縫いを形成する
制御方法を示すフローチャートである。
いて、ボタン穴形成後にボタン穴かがり縫いを形成する
制御方法を示すフローチャートである。
1 ボタン穴かがり縫いミシン 6 縫製手段 7 制御装置(駆動状態検出手段、再駆動手段、位
置検出手段、計時手段、速度検出手段、電流検出手段、
電流制限手段) 8 モータ 9 メス 10 布切り装置 11 メス受け 61 センサ(位置検出手段、速度検出手段) 62 センサ(位置検出手段、速度検出手段) 101 モータドライバ(再駆動手段、電流制限手段) 102 電流検出装置(電流検出手段) 103 エンコーダ(位置検出手段、速度検出手段)
置検出手段、計時手段、速度検出手段、電流検出手段、
電流制限手段) 8 モータ 9 メス 10 布切り装置 11 メス受け 61 センサ(位置検出手段、速度検出手段) 62 センサ(位置検出手段、速度検出手段) 101 モータドライバ(再駆動手段、電流制限手段) 102 電流検出装置(電流検出手段) 103 エンコーダ(位置検出手段、速度検出手段)
Claims (12)
- 【請求項1】左右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫い
目を被縫製物に形成する前または後に、メスまたはメス
受けのうちの一方を他方に向けて移動させることにより
左右側縫い部の間の前記被縫製物にボタン穴を形成する
ボタン穴かがり縫いミシンにおいて、 前記被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位置に
移動する被縫製物移動手段と、 メスもしくはメス受けに連結されたモータを有し、前記
メスもしくはメス受けを原点位置と切断位置との間で往
復移動させる駆動手段と、 ボタン穴形成時に該モータを制御してメスもしくはメス
受けを原点位置から切断位置に移動させる制御手段とを
備えたことを特徴とするボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項2】前記制御手段が、メスもしくはメス受けを
前記原点位置と前記切断位置と両者の間の中間位置とに
移動停止可能としたことを特徴とした請求項1記載のボ
タン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項3】前記制御手段が、前記被縫製物移動手段に
よって前記被縫製物を移動させる際に、この移動ととも
に、前記メスもしくはメス受けを前記原点位置から中間
位置または前記中間位置から原点位置に移動することを
特徴とした請求項2に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ン。 - 【請求項4】被縫製物を移動する被縫製物移動手段を有
し、左右の側縫い部を含むボタン穴かがり縫い目を被縫
製物に形成した後に、メスまたはメス受けのうちの一方
を他方に向けて移動させることにより左右側縫い部の間
の前記被縫製物にボタン穴を形成するボタン穴かがり縫
いミシンにおいて、 メスもしくはメス受けに連結されたモータを有し、前記
メスもしくはメス受けを原点位置と切断位置と両者の間
の中間位置とに移動させる駆動手段と、 前記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成後
に被縫製物のボタン穴形成部分をボタン穴形成位置に移
動させるときに前記メスもしくはメス受けを原点位置か
ら中間位置に移動し、前記被縫製物の移動の停止後に切
断位置に移動させる制御手段、とを備えたことを特徴と
するボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項5】前記制御手段が、前記メスもしくはメス受
けを前記原点位置から中間位置または前記中間位置から
原点位置に移動するとき、メスもしくはメス受けをその
他の移動に対して低速で移動することを特徴とした請求
項2または4に記載のボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項6】前記中間位置が、前記メスもしくはメス受
けが前記被縫製物に接触しない範囲で、かつ、前記切断
位置の直前の位置であることを特徴とする請求項2また
は4に記載のボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項7】前記モータによって前記メスもしくはメス
受けが切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメ
ス受けの移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備
え、 前記制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が
検出された際に、メスもしくはメス受けの切断位置への
移動を再度行なうように前記モータを制御することを特
徴とする請求項1に記載のボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項8】前記モータによって前記メスもしくはメス
受けが切断位置へ移動される際に、前記メスもしくはメ
ス受けの移動の異常を検出する駆動状態検出手段を備
え、 前記制御手段が、前記駆動状態検出手段によって異常が
検出された際に、メスもしくはメス受けを中間位置に移
動してからメスもしくはメス受けの切断位置への移動を
再度行なうように前記モータを制御することを特徴とす
る請求項2または4に記載のボタン穴かがり縫いミシ
ン。 - 【請求項9】前記駆動状態検出手段は、前記モータの回
転位置、前記メスもしくはメス受けにおける位置のうち
の少なくとも一方の位置を検出する位置検出手段と、 前記被縫製物にボタン穴を形成するために駆動が開始さ
れてからの経過時間を前記モータと、前記メスもしくは
メス受けとのうちの少なくとも一方の動作に基づいて計
時する計時手段とを備え、 前記位置検出手段と前記計時手段とによって検出された
値に基づいて、異常を検出することを特徴とする請求項
7に記載のボタン穴かがり縫いミシン。 - 【請求項10】前記駆動状態検出手段は、前記モータの
回転速度と前記メスもしくはメス受けの移動速度とのう
ちの少なくとも一方の速度を検出する速度検出手段を備
え、 前記モータが被縫製物にボタン穴を形成するために駆動
されてから、ボタン穴形成完了までの間に、前記速度検
出手段によって検出された値に基づいて、異常を検出す
ることを特徴とする請求項7に記載のボタン穴かがり縫
いミシン。 - 【請求項11】前記駆動状態検出手段は、前記モータの
駆動電流を検出する電流検出手段を備え、前記モータが
前記被縫製物にボタン穴を形成するために駆動されてか
ら、ボタン穴形成完了までの間に、前記電流検出手段に
よって検出された電流の値に基づいて、異常を検出する
ことを特徴とする請求項7に記載のボタン穴かがり縫い
ミシン。 - 【請求項12】被縫製物を移動する被縫製物移動手段を
有し、メスまたはメス受けのうちの一方を他方に向けて
移動させることにより左右側縫い部の間の前記被縫製物
にボタン穴を形成した後に、左右の側縫い部を含むボタ
ン穴かがり縫い目を被縫製物に形成するボタン穴かがり
縫いミシンにおいて、 メスもしくはメス受けに連結されたモータを有し、前記
メスもしくはメス受けを原点位置と切断位置と両者の間
の中間位置とに移動させる駆動手段と、 前記被縫製物移動手段が前記ボタン穴かがり縫目形成前
に被縫製物のボタン穴形成部分を縫製位置に移動させる
とき、該移動中に前記メスもしくはメス受けを中間位置
から原点位置に移動させる制御手段、とを備えたことを
特徴とするボタン穴かがり縫いミシン。
Priority Applications (4)
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JP2010069205A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Juki Corp | 鳩目穴かがりミシンの布切り装置 |
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JP2004173783A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Juki Corp | ミシンの布切断装置 |
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- 2000-12-14 DE DE2000162259 patent/DE10062259B4/de not_active Expired - Fee Related
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110315 |