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JP2001225630A - 自動車用の空気調和ユニット - Google Patents

自動車用の空気調和ユニット

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Publication number
JP2001225630A
JP2001225630A JP2000037970A JP2000037970A JP2001225630A JP 2001225630 A JP2001225630 A JP 2001225630A JP 2000037970 A JP2000037970 A JP 2000037970A JP 2000037970 A JP2000037970 A JP 2000037970A JP 2001225630 A JP2001225630 A JP 2001225630A
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JP
Japan
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duct
vent
unit case
air
outlet
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Application number
JP2000037970A
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English (en)
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Inventor
Masahiro Sano
正宏 佐野
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
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Publication of JP2001225630A publication Critical patent/JP2001225630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダクトを含めたユニットケースの大きさを少
しでも小さくすることができる自動車用の空気調和ユニ
ットを提供する。 【解決手段】 インストルメントパネルで覆われた車室
内空間に配置されるユニットケース2に、送風機の送風
ファンが内部に収容されるスクロール部21と、このス
クロール部21に隣接して設けられスクロール部21よ
り幅広で熱交換器6,7を通過した送風を導くと共に該
送風のユニットケース2外への流出口34,35が開口
するダクト部23とを設ける。このダクト部23の流出
口34,35に、この流出口34,35から流出する送
風を車室内の所定位置へ導くダクトVをユニットケース
2と一体又は別体に設ける。ダクトVは、少なくとも1
本はスクロール部21の脇に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の空気調
和ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来品の一例を示す断面図であ
る。この図に示す自動車用の空気調和ユニットaは、特
開平9−267620号公報に開示されているものであ
り、インストルメントパネルで覆われた車室内空間に配
置されるユニットケースbと、このユニットケースbに
取り付けられた送風機cと、ユニットケースb内に配置
された冷却用及び加熱用の両熱交換器d,eとを備えて
いる。
【0003】ユニットケースbは、送風機cの送風ファ
ンc1が内部に収容されたスクロール部b1と、このス
クロール部b1に隣接して設けられ少なくとも冷却用熱
交換器dを通過した送風を導くダクト部b2とを備えて
いる。このダクト部b2には、少なくとも冷却用熱交換
器dを通過した送風がユニットケースb外へ流出するフ
ット流出口f,ベント流出口g,デフロスタ流出口hが
開口している。
【0004】そして、フット流出口fには、フット流出
口fから流出する送風を車室内の乗員の足許へ導くフッ
トダクトFが設けられている。ベント流出口gには、ベ
ント流出口gから流出する送風をインストルメントパネ
ルのベント吹出口P1へ導くベントダクトVが設けられ
ている。デフロスタ流出口hには、デフロスタ流出口h
から流出する送風をインストルメントパネルのデフロス
タ吹出口P2へ導くデフロスタダクトDが設けられてい
る。
【0005】以上説明した空気調和ユニットaのような
空気調和ユニットでは、一般的に、冷却用及び加熱用の
両熱交換器d,eの幅が送風ファンc1の幅より幅広で
あるため、ユニットケースbのダクト部b2の幅はスク
ロール部b1の幅より幅広となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インストル
メントパネルで覆われた車室前部の空間は狭く、しか
も、この空間には、ステアリングコラムを支持するステ
アリングメンバが車幅方向へ沿って配置され、スピード
メータ等の計器類やカーナビゲーション装置等の車載機
器も収められている。このため、空気調和ユニットaの
収納スペースは極めて限られており、各種のダクトF,
V,Dを含めたユニットケースbの大きさは、できるだ
け小さい方が好ましい。
【0007】そこで、本発明では、ダクトを含めたユニ
ットケースの大きさを少しでも小さくすることができる
自動車用の空気調和ユニットを提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インストルメントパネルで覆われた車室内空間に配置さ
れるユニットケースと、該ユニットケースに取り付けら
れた送風機と、ユニットケース内に配置された熱交換器
とを備え、ユニットケースは、送風機の送風ファンが内
部に収容されたスクロール部と、該スクロール部に隣接
して設けられ該スクロール部より幅広で熱交換器を通過
した送風を導くと共に該送風のユニットケース外への流
出口が開口するダクト部とを備え、該ダクト部の流出口
に、該流出口から流出する送風を車室内の所定位置へ導
くダクトがユニットケースと一体又は別体に設けられて
いる自動車用の空気調和ユニットにおいて、前記ダクト
は、少なくとも1本はスクロール部の脇に配置されてい
ることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車用の空気調和ユニットであって、熱交換器は、ユニ
ットケースの底部に配置され、ユニットケースは、その
頂部にスクロール部とダクト部とを備えていると共に、
ダクト部がスクロール部の車両前後方向前方に位置する
ように配置され、ダクト部には、ベントモード時に送風
が流出するベント流出口が開口し、該ベント流出口に
は、該ベント流出口から流出する送風をインストルメン
トパネルのベント吹出口へ導くベントダクトが設けられ
ていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
動車用の空気調和ユニットであって、ベント流出口は、
ダクト部の上面以外の面に開口していることを特徴とし
ている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の自
動車用の空気調和ユニットであって、ダクト部は、ユニ
ットケースの底壁からの最大高さがスクロール部の前記
底壁からの最大高さ以下に設定されていることを特徴と
している。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、ユニットケー
スのスクロール部に隣接して設けられているダクト部は
スクロール部より幅広であり、ダクト部の流出口に設け
られているダクトは、少なくとも1本はスクロール部の
脇に配置されているので、スクロール部の脇のデッドス
ペースをダクトの配管スペースとして有効利用すること
ができる。従って、ダクトのユニットケース幅方向への
拡がりを抑えて、ダクトを含めたユニットケースの大き
さを少しでも小さくすることができる。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、ユニットケースは、ダクト部がス
クロール部の車両前後方向前方に位置するように配置さ
れ、ダクト部には、ベントモード時に送風が流出するベ
ント流出口が開口し、該ベント流出口には、該ベント流
出口から流出する送風をインストルメントパネルのベン
ト吹出口へ導くベントダクトが設けられているので、ベ
ント流出口を有するダクト部と、インストルメントパネ
ルのベント吹出口との間に車両前後方向への比較的長い
距離を確保することができる。このため、ベントモード
時には、ダクト部を流れる送風をベントダクトを介して
ベント吹出口までスムーズに流通させることができ、ベ
ントモード時の通気抵抗を小さく抑えることができる。
【0014】加えて、ベントダクトの車両前後方向の長
さを比較的長くすることもできるので、ベントダクトが
センターベントダクトとサイドベントダクトとを備えて
いる場合には、センターベントダクトの絞りを小さくし
てセンターベントダクトとサイドベントダクトとへの配
風をスムーズに行うことができ、この点でも、ベントモ
ード時の通気抵抗を小さく抑えることができる。従っ
て、ベントモード時の大風量化と低騒音化との両立を図
ることができると共に、ベントモード時の大風量化と送
風機のファンモータの小型化との両立を図ることもでき
る。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明の効果に加えて、ベント流出口はダクト部の上面以
外の面に開口しているので、ベントダクトをベント流出
口から上方へ立ち上げる必要が無く、ベントダクトを含
めたユニットケースの上下寸法を低く抑えることができ
る。従って、インストルメントパネルで覆われた空間に
高さ寸法の余裕が少ない小型車両等でステアリングメン
バの下方にベントダクトを配置する場合であっても、対
応することができる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明の効果に加えて、ダクト部は、ユニットケースの底
壁からの最大高さがスクロール部の前記底壁からの最大
高さ以下に設定されているので、ユニットケースの上下
寸法を小さくして、ベントダクトを含めたユニットケー
スの更なる小型化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1〜4記載の各発
明を併せて実施した実施の形態の一例を示す断面図であ
る。図2は、図1に示すもののユニットケースを示す斜
視図である。図1に示す空気調和ユニット1は、自動車
に使用されるものであり、インストルメントパネルPで
覆われた車室S前方の空間に配置されるユニットケース
2と、このユニットケース2に取り付けられた送風機3
とを備えている。
【0018】図1,図2に示すように、ユニットケース
2は、車両前後方向X前方のエンジンルームE側に配置
される前壁2aと、車両前後方向X後方の車室S側に配
置される後壁2bとを備え、後壁2b側の頂部に、送風
機3の送風ファンとして採用したシロッコファン3aが
収容されたスクロール部21が設けられている。
【0019】スクロール部21の右側壁には、シロッコ
ファン3aをスクロール室11へ組み込む組込口31が
開口し、シロッコファン3aを回転駆動する送風機の3
のファンモータ3bが取り付けられている。スクロール
部21の左側壁には、スクロール部21内へ車外の外気
又は車室S内の内気を流入させる流入口32が開口して
いる。
【0020】スクロール部21の内部には、スクロール
室11が形成されている。ユニットケース2の内部に
は、スクロール室11と連通しシロッコファン3aから
の送風が流れる略U字状の送風路5が形成されている。
この送風路5は、シロッコファン3aからの送風がユニ
ットケース2の後壁2bに沿って下降する下降通路12
を備えている。
【0021】ユニットケース2の底部22には、下降通
路12を下降する送風を冷却する冷却用熱交換器6が後
壁2b側に配置され、冷却用熱交換器6を通過した送風
を加熱する加熱用熱交換器7が前壁2a側に配置されて
いる。冷却用熱交換器6は、直立状態から加熱用熱交換
器7側へ適宜の角度傾斜した状態で配置されている。加
熱用熱交換器7は、冷却用熱交換器6の横で略水平に配
置されている。冷却用熱交換器6と加熱用熱交換器7と
の間には、冷却用熱交換器6を通過した送風が加熱用熱
交換器7を迂回して流れるバイパス通路13が設けられ
ている。
【0022】冷却用熱交換器6の下方には、冷却用熱交
換器6によって除湿された凝縮水を溜めるドレン溜り1
4が設けられている。ユニットケース2のドレン溜り1
4を臨む部位には、ドレン溜り14に溜まる凝縮水をユ
ニットケース2外へ排水する図外の排水口が開口してい
る。ユニットケース2の底壁2cには、ドレン溜り14
に溜まった凝縮水が自動車の急停車時等に底壁2c上を
移動して加熱用熱交換器7を濡らすのを防止する防水段
部2dが形成されている。
【0023】冷却用熱交換器6より上流の送風路5に
は、冷却用熱交換器6に隣接した位置に、送風中の塵埃
を除去するフィルタ8が冷却用熱交換器6の送風流入面
全面を覆って配置されている。冷却用熱交換器6より下
流の送風路5には、加熱用熱交換器7を通過した送風を
バイパス通路13側へ向かって斜め上方へ導く第1ガイ
ド壁2eと、この第1ガイド壁2eの上端から前壁2a
まで前壁2aへ向かって斜め上方へ送風を導く第2ガイ
ド壁2fとが設けられている。
【0024】第1ガイド壁2eは、加熱用熱交換器7を
通過した送風が流れる温風通路15を形成している。こ
の温風通路15を流れる送風とバイパス通路13を流れ
る送風との合流部には、温風通路15を閉鎖してバイパ
ス通路13を開放する冷風位置と、温風通路15を開放
してバイパス通路13を閉鎖する温風位置との間を移動
し、バイパス通路13を通過する送風と加熱用熱交換器
7を通過する送風とを適宜の比率で配分する回動式のエ
アミックスドア41が配置されている。このエアミック
スドア41より下流の送風路5は、バイパス通路13を
通過した送風と加熱用熱交換器7を通過した送風とを混
合させるエアミックス室16とされている。
【0025】ユニットケース2内には、第1及び第2の
両ガイド壁2e,2fと前壁2aとで囲まれたフット通
路17が形成され、エアミックス室16を臨む第2ガイ
ド壁2fには、エアミックス室16とフット通路17と
を連通させる連通口33が開口している。この連通口3
3には、ユニットケース2の前壁2aに沿って送風が上
昇する上昇通路18を閉鎖して連通口33を開放する開
放位置と、上昇通路18を開放して連通口33を閉鎖す
る閉鎖位置との間を移動する回動式のフットドア42が
設けられている。このフットドア42は、フットモード
時には前記開放位置に位置して全開状態となり、バイレ
ベルモード時には半開状態となるように作動制御され
る。
【0026】加熱用熱交換器7より下流の送風路5を形
成し、少なくとも冷却用熱交換器6を通過した送風を導
くユニットケース2のダクト部23には、その左右両側
面に、フット通路17の開口部であるフット流出口34
がそれぞれ開口している。各フット流出口34には、フ
ット流出口34から流出する送風を車室S内の乗員の足
許へ導く図外のフットダクトがユニットケース2と別体
に設けられている。
【0027】ダクト部23は、ユニットケース2の頂部
にスクロール部21と隣接して設けられていると共に、
ユニットケース2の底壁2cからの最大高さがスクロー
ル部21の底壁2cからの最大高さと同一とされ、スク
ロール部21の車両前後方向X前方に配置されている。
ダクト部23の上昇通路18は、スクロール室11を形
成するユニットケース2の円弧状の弧状隔壁2gによっ
てスクロール室11と隔離されており、弧状隔壁2gに
沿って送風をエンジンルームE側から車室S側へ徐々に
指向させるように形成されている。
【0028】ユニットケース2の底部22に配置された
冷却用熱交換器6と加熱用熱交換器7とは、シロッコフ
ァン3aの幅より幅広であるため、ユニットケース2の
底部22及びダクト部23は、車幅方向Yとなる幅がス
クロール部21の車幅方向Yとなる幅より幅広となって
いる。そして、スクロール部21の左右両側へ突出する
ダクト部23の両突出部分24,24には、その車両前
後方向後面24aの上端部にベント流出口35がそれぞ
れ開口している。ダクト部23の上面23aには、上昇
通路18を臨む部位にデフロスタ流出口36が開口して
いる。
【0029】ダクト部23内のデフロスタ流出口36後
縁部には、デフロスタモード時にデフロスタ流出口36
を開放して両ベント流出口35,35を閉鎖し、ベント
モード時とバイレベルモード時にデフロスタ流出口36
を閉鎖して両ベント流出口35,35を開放する回動式
の切替ドア43が設けられている。デフロスタ流出口3
6には、デフロスタモード時にデフロスタ流出口36か
ら流出する送風を、インストルメントパネルPのフロン
トガラスG寄りの上面に開口するデフロスタ吹出口P2
へ導くデフロスタダクトDがユニットケース2と別体に
設けられている。各ベント流出口35には、ベントモー
ド時とバイレベルモード時にベント流出口35から流出
する送風を、インストルメントパネルPの正面に開口す
るベント吹出口P1へ導くベントダクトVがユニットケ
ース2と別体に設けられている。
【0030】図3は、図2に示すものにベントダクトを
接続した状態を示す斜視図である。図3に示すように、
ユニットケース2の両ベント流出口35,35にそれぞ
れ設けられたベントダクトVは、ユニットケース2のス
クロール部21上部の脇に、スクロール部21の組込口
31(図2参照)と流入口32とを避けて配置されてい
る。
【0031】そして、ベントダクトVは、インストルメ
ントパネルPの正面中央部に開口するベント吹出口P1
に接続されるセンターベントダクトV1と、このセンタ
ーベントダクトV1から分岐してセンターベントダクト
V1の側方へ延びるサイドベントダクトV2とを備えて
いる。このサイドベントダクトV2は、インストルメン
トパネルPの正面端部に開口するベント吹出口P1に接
続される。
【0032】図4は、請求項1〜4記載の各発明を併せ
て実施した実施の形態の他の一例を示す斜視図である。
図4に示すように、この空気調和ユニット100は、空
気調和ユニット1と同様、ユニットケース102の頂部
に、スクロール部21と、このスクロール部21の車両
前後方向X前方に配置されるダクト部23とが互いに隣
接して設けられている。このダクト部23は、スクロー
ル部21より幅広で、ユニットケース102の底壁10
2cからの最大高さがスクロール部21の底壁102c
からの最大高さと同一とされている。
【0033】ユニットケース102内の底部22に配置
された冷却用熱交換器6は、ユニットケース102の後
壁102b側に位置し上方から下方へ送風が通過する予
鈴領域6aと、ユニットケース102の前壁102a側
に位置し予鈴領域6aを通過した送風が下方から上方へ
再通過する主冷却領域6bとに区画され、予鈴領域6a
が主冷却領域6bより下方に位置するように水平状態か
ら適宜の角度傾斜している。
【0034】冷却用熱交換器6の主冷却領域6bより下
流の送風路5には、加熱用熱交換器7が略水平に配置さ
れていると共に、主冷却領域6bを通過した冷風が加熱
用熱交換器7を迂回して流れるバイパス通路が形成され
ている。冷却用熱交換器6と加熱用熱交換器7との間に
は、冷却用熱交換器6の主冷却領域6bを通過した冷風
を加熱用熱交換器7とバイパス通路とへ適宜の比率で配
風するスライド式のエアミックスドア41が配置されて
いる。
【0035】このエアミックスドア41は、ピニオン9
と噛合するラックを備え、冷却用熱交換器6の主冷却領
域6bを通過した冷風に対し加熱用熱交換器7を覆って
バイパス通路を開放する冷風位置と、加熱用熱交換器7
を開放してバイパス通路を閉鎖する温風位置との間を前
記ラックとピニオン9との噛合によってスライドするよ
うになっている。
【0036】ユニットケース102のダクト部23に
は、その左右両側面にそれぞれフット流出口34が開口
し、上面23aにデフロスタ流出口36が開口してい
る。また、スクロール部21の左右両側へ突出するダク
ト部23の両突出部分24,24には、その車両前後方
向後面24aにおけるスクロール部21の組込口31の
下方に位置する部位と、スクロール部21の流入口32
の下方に位置する部位とに、ベント流出口35がそれぞ
れ開口している。
【0037】各ベント流出口35には、ベント流出口3
5を開閉する回動式のベントドア44がユニットケース
102外に設けられ、デフロスタ流出口36には、デフ
ロスタ流出口36を開閉する回動式のデフロスタドア4
5がユニットケース102内に設けられている。
【0038】各フット流出口34には、ユニットケース
102とは別体のフットダクトが接続されるようになっ
ている。デフロスタ流出口36には、ユニットケース1
02とは別体のデフロスタダクトD(図1参照)が接続
されるようになっている。各ベント流出口35には、ユ
ニットケース102とは別体のベントダクトV(図1参
照)が接続されるようになっている。そして、このベン
トダクトVは、ユニットケース102のスクロール部2
1下部の脇に、スクロール部21の組込口31と流入口
32とを避けて配置されるようになっている。
【0039】以上説明した空気調和ユニット1,100
では、スクロール部21に隣接して設けられているユニ
ットケース2,102のダクト部23はスクロール部2
1より幅広であり、ダクト部23のベント流出口35に
設けられたベントダクトVは、スクロール部21の脇に
配置されている。このため、スクロール部21の脇のデ
ッドスペースをベントダクトVの配管スペースとして有
効利用することができ、従って、ベントダクトVのユニ
ットケース2幅方向への拡がりを抑えて、ベントダクト
Vを含めたユニットケース2の大きさを少しでも小さく
することができる。
【0040】ところで、図5に示す従来品では、ユニッ
トケースbは、その頂部にスクロール部b1と隣接して
設けられているダクト部b2がスクロール部b1の車両
前後方向X後方に位置するように配置されている。この
ため、ユニットケースbのダクト部b2とインストルメ
ントパネルPのベント吹出口P1との間の車両前後方向
Xの距離が短く、ベント吹出口P1から送風を車室S内
の乗員へ向かって吹き出させるベントモード時には、ダ
クト部b2を流れる送風はベント吹出口P1へ向かって
急激に向きを変更させられる。従って、ベントモード時
の通気抵抗が大きくなる。
【0041】加えて、ベントダクトVの車両前後方向X
の長さが短かくなるため、ベントダクトVがセンターベ
ントダクトV1とサイドベントダクトV2とを備えてい
る場合には、センターベントダクトV1とサイドベント
ダクトV2とへのスムーズな配風を行なうことができ
ず、その結果、センタベントダクトV1に大きな絞りを
設けてサイドベントダクトV2への配風を強制的に行わ
ざるを得ず、この点でもベントモード時の通気抵抗が大
きくなる。
【0042】従って、図5に示す従来品では、ベントモ
ード時の車室S内への送風量を増大させようとすると、
騒音が増大すると共に、ファンモータが大きくなって空
気調和ユニットの軽量化と小型化とに逆行することとな
る。
【0043】これに対し、空気調和ユニット1,100
では、ユニットケース2,102は、その頂部にスクロ
ール部21と隣接して設けられているダクト部23がス
クロール部21の車両前後方向X前方に位置するように
配置されている。このため、ベント流出口35を有する
ダクト部23と、インストルメントパネルPのベント吹
出口P1との間に、車両前後方向Xへの比較的長い距離
を確保することができる。従って、ベントモード時に
は、ダクト部23を流れる送風をベントダクトVを介し
てベント吹出口P1までスムーズに流通させることがで
き、ベントモード時の通気抵抗を小さく抑えることがで
きる。
【0044】加えて、ベントダクトVの車両前後方向X
の長さを比較的長くすることもできるので、ベントダク
トVがセンターベントダクトV1とサイドベントダクト
V2とを備えている場合には、センターベントダクトV
1の絞りを小さくしてセンターベントダクトV1とサイ
ドベントダクトV2とへの配風をスムーズに行うことが
でき、この点でも、ベントモード時の通気抵抗を小さく
抑えることができる。よって、ベントモード時の大風量
化と低騒音化との両立を図ることができると共に、ベン
トモード時の大風量化と送風機3のファンモータ3bの
小型化との両立を図ることもできる。
【0045】また、図5に示す従来品では、ユニットケ
ースbのベント流出口gはダクト部b2の上端に開口し
ているので、ベント流出口gとインストルメントパネル
Pのベント吹出口P1とをベントダクトVで接続する際
には、ベントダクトVをユニットケースbのベント流出
口gから上方へ一旦立ち上げる必要がある。
【0046】これに対し、空気調和ユニット1,100
では、ユニットケース2,102のベント流出口35
は、スクロール部21の側方へ突出するダクト部23の
突出部分24の車両前後方向後面24aに開口している
ので、ベント流出口35とインストルメントパネルPの
ベント吹出口P1とをベントダクトVで接続する際に
は、ベントダクトVをベント流出口35から上方へ立ち
上げる必要が無い。従って、空気調和ユニット1,10
0では、ベントダクトVを含めたユニットケース2,1
02の上下寸法を図5図示の従来品と比べて小さくする
ことができる。
【0047】また、図5に示す従来品では、ユニットケ
ースbのダクト部b2がスクロール部b1より上方へ突
出しているのに対し、空気調和ユニット1,100で
は、ユニットケース2,102のダクト部23は、ユニ
ットケース2の底壁2cからの最大高さがスクロール部
21の底壁2cからの最大高さと同一とされている。こ
の点でも、空気調和ユニット1,100では、ベントダ
クトVを含めたユニットケース2,102の上下寸法を
図5図示の従来品と比べて小さくすることができる。
【0048】ところで、インストルメントパネルPで覆
われた車室S前部の空間には、ステアリングコラムを支
持するステアリングメンバM(図1参照)が車幅方向Y
へ沿って配置されており、一般的には、ベントダクトV
はステアリングメンバMの上方に配置される。しかし、
車両側のデザインによるステアリングメンバMとベント
吹出口P1との相対位置に起因して、ステアリングメン
バMの上方にベントダクトVを配置できない場合があ
る。あるいは、ステアリングメンバの上方にベントダク
トVを配置すると、ベントダクトVの通気抵抗が増大
し、ベントモード時に風量低下や騒音増大を招く場合も
ある。このような場合には、ステアリングメンバMの下
方にベントダクトVを配置する必要が生じる。
【0049】ところが、図5に示す従来品では、上述し
たように、ユニットケースbのダクト部b2がスクロー
ル部b1より上方へ突出し、ベントダクトVがダクト部
b2の上端から上方へ一旦立ち上がっているので、上ベ
ントダクトVを含めたユニットケースbの上下寸法が比
較的大きくなり、インストルメントパネルPで覆われた
空間に高さ寸法の余裕が少ない小型車等でステアリング
メンバMの下方にベントダクトVを配置する場合に、対
応できないことがある。
【0050】これに対し、空気調和ユニット1,100
では、ベントダクトVを含めたユニットケース2,10
2の上下寸法を図5図示の従来品と比べて小さくするこ
とができるので、インストルメントパネルPで覆われた
空間に高さ寸法の余裕が少ない小型車等でステアリング
メンバMの下方にベントダクトVを配置する場合であっ
ても、対応することができる。
【0051】なお、以上説明した空気調和ユニット1,
100では、冷却用熱交換器6と加熱用熱交換器7とを
熱交換器として採用しているが、熱交換器は、冷却用熱
交換器6と加熱用熱交換器7との何れか一方だけであっ
ても良い。
【0052】また、空気調和ユニット1,100では、
スクロール部21をユニットケース2,102の車幅方
向Yの中央部に設け、スクロール部21の左右両側の脇
にベントダクトVを配置している。しかし、スクロール
部21は、ユニットケース2の車幅方向Yの一端部に設
けても良い。そして、ベントダクトVは、スクロール部
21の左右何れか一方の側にのみ配置しても良い。
【0053】更に、空気調和ユニット1,100では、
スクロール部21の脇にベントダクトVを配置してい
る。しかし、スクロール部21の脇に配置されるダクト
は、ベントダクトVに限定されず、フットダクト,デフ
ロスタダクトD,ベントダクトVのうちの少なくとも一
種類のダクトであれば良く、しかも、その一種類のダク
トが複数本ある場合には、その複数本中の一本だけであ
っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図1に示すもののユニットケースを示す斜視図
である。
【図3】図2に示すものにベントダクトを接続した状態
を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】従来品の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,100 空気調和ユニット 2,102 ユニットケース 2c,102c ユニットケースの底壁 3 送風機 3a シロッコファン(送風ファン) 6 冷却用熱交換器(熱交換器) 7 加熱用熱交換器(熱交換器) 21 スクロール部 22 底部 23 ダクト部 23a ダクト部の上面 34 フット流出口(流出口) 35 ベント流出口(流出口) 36 デフロスタ流出口(流出口) D デフロスタダクト(ダクト) P1 ベント吹出口 P インストルメントパネル S 車室 V ベントダクト(ダクト) X 車両前後方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル(P)で覆われ
    た車室(S)内空間に配置されるユニットケース(2,
    102)と、該ユニットケース(2,102)に取り付
    けられた送風機(3)と、ユニットケース(2,10
    2)内に配置された熱交換器(6,7)とを備え、ユニ
    ットケース(2,102)は、送風機(3)の送風ファ
    ン(3a)が内部に収容されたスクロール部(21)
    と、該スクロール部(21)に隣接して設けられ該スク
    ロール部(21)より幅広で熱交換器(6,7)を通過
    した送風を導くと共に該送風のユニットケース(2,1
    02)外への流出口(34,35,36)が開口するダ
    クト部(23)とを備え、該ダクト部(23)の流出口
    (34,35,36)に、該流出口(34,35,3
    6)から流出する送風を車室(S)内の所定位置へ導く
    ダクト(D,V)がユニットケース(2,102)と一
    体又は別体に設けられている自動車用の空気調和ユニッ
    トにおいて、 前記ダクト(D,V)は、少なくとも1本はスクロール
    部(21)の脇に配置されていることを特徴とする自動
    車用の空気調和ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用の空気調和ユニ
    ットであって、 熱交換器(6,7)は、ユニットケース(2,102)
    の底部(22)に配置され、ユニットケース(2,10
    2)は、その頂部にスクロール部(21)とダクト部
    (23)とを備えていると共に、ダクト部(23)がス
    クロール部(21)の車両前後方向(X)前方に位置す
    るように配置され、ダクト部(23)には、ベントモー
    ド時に送風が流出するベント流出口(35)が開口し、
    該ベント流出口(35)には、該ベント流出口(35)
    から流出する送風をインストルメントパネル(P)のベ
    ント吹出口(P1)へ導くベントダクト(V)が設けら
    れていることを特徴とする自動車用の空気調和ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車用の空気調和ユニ
    ットであって、 ベント流出口(35)は、ダクト部(23)の上面(2
    3a)以外の面に開口していることを特徴とする自動車
    用の空気調和ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車用の空気調和ユニ
    ットであって、 ダクト部(23)は、ユニットケース(2,102)の
    底壁(2c,102c)からの最大高さがスクロール部
    (21)の前記底壁(2c,102c)からの最大高さ
    以下に設定されていることを特徴とする自動車用の空気
    調和ユニット。
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