JP2001222955A - 陰極線管の分割装置および陰極線管の分割方法 - Google Patents
陰極線管の分割装置および陰極線管の分割方法Info
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- JP2001222955A JP2001222955A JP2000034364A JP2000034364A JP2001222955A JP 2001222955 A JP2001222955 A JP 2001222955A JP 2000034364 A JP2000034364 A JP 2000034364A JP 2000034364 A JP2000034364 A JP 2000034364A JP 2001222955 A JP2001222955 A JP 2001222955A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/82—Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 陰極線管を短時間で確実に分割することがで
きる陰極線管の分割装置と陰極線管の分割方法を提供す
ること。 【解決手段】 陰極線管200のパネル部210とファ
ンネル部220を分割するための陰極線管の分割装置1
0であり、パネル部210とファンネル部220に分割
するために溝400を形成した陰極線管200の溝40
0の付近の部分に熱歪みを与えるための加熱部14であ
り、溝400を挟んで配置される第1加熱部材22A〜
22Dと第2加熱部材24A〜24Dを有する加熱部1
4と、加熱部14により加熱された溝400の付近の部
分を冷却する冷却部16と、を備える。
きる陰極線管の分割装置と陰極線管の分割方法を提供す
ること。 【解決手段】 陰極線管200のパネル部210とファ
ンネル部220を分割するための陰極線管の分割装置1
0であり、パネル部210とファンネル部220に分割
するために溝400を形成した陰極線管200の溝40
0の付近の部分に熱歪みを与えるための加熱部14であ
り、溝400を挟んで配置される第1加熱部材22A〜
22Dと第2加熱部材24A〜24Dを有する加熱部1
4と、加熱部14により加熱された溝400の付近の部
分を冷却する冷却部16と、を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CR
T)を解体して処理する際に用いて最適な陰極線管の分
割装置および陰極線管の分割方法に関するものである。
T)を解体して処理する際に用いて最適な陰極線管の分
割装置および陰極線管の分割方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源のリサイクルや、環境破壊の
防止がクローズアップされている。テレビジョン受像機
やコンピュータのディスプレイ装置の廃棄問題が取り沙
汰されており、それらの材料の再利用や部品のリサイク
ルが大きな課題となっている。この要求に答えて、使用
済みのテレビジョン受像機の陰極線管(CRT、ブラウ
ン管)の再利用化の研究が各方面で進みつつある。テレ
ビジョン受像機やコンピュータのディスプレイ装置は、
キャビネットと、キャビネット内にあるガラスからなる
陰極線管、及び銅線を巻いた偏向ヨーク等を有する。
防止がクローズアップされている。テレビジョン受像機
やコンピュータのディスプレイ装置の廃棄問題が取り沙
汰されており、それらの材料の再利用や部品のリサイク
ルが大きな課題となっている。この要求に答えて、使用
済みのテレビジョン受像機の陰極線管(CRT、ブラウ
ン管)の再利用化の研究が各方面で進みつつある。テレ
ビジョン受像機やコンピュータのディスプレイ装置は、
キャビネットと、キャビネット内にあるガラスからなる
陰極線管、及び銅線を巻いた偏向ヨーク等を有する。
【0003】テレビジョン受像機やコンピュータのディ
スプレイ装置の材料や部品をリサイクル使用とした場合
には、これら材質の違う部品毎に回収する必要がある。
ところで、陰極線管は、パネル部とファンネル部を有し
ており、パネル部とファンネル部は組成の違うガラスか
らできている。そのために、パネル部とファンネル部を
ガラスリサイクルさせるためには、パネル部とファンネ
ル部を分けてそれぞれのガラスに分割する必要がある。
スプレイ装置の材料や部品をリサイクル使用とした場合
には、これら材質の違う部品毎に回収する必要がある。
ところで、陰極線管は、パネル部とファンネル部を有し
ており、パネル部とファンネル部は組成の違うガラスか
らできている。そのために、パネル部とファンネル部を
ガラスリサイクルさせるためには、パネル部とファンネ
ル部を分けてそれぞれのガラスに分割する必要がある。
【0004】パネル部はほぼ透明なガラス材で作られて
おり、ファンネル部は鉛を混入させたガラス材で作られ
ている。ファンネル部とパネル部は、フリットガラス
(半田ガラス)により溶着により管状に形成されてい
る。
おり、ファンネル部は鉛を混入させたガラス材で作られ
ている。ファンネル部とパネル部は、フリットガラス
(半田ガラス)により溶着により管状に形成されてい
る。
【0005】陰極線管は、外観的にはその背面側に電子
銃や偏向ヨーク等が取付けられている。陰極線管の内部
には、アパーチャグリル(またはシャドウマスク)が設
けられており、パネル部の内面側の蛍光面には、赤、
青、緑の3色の蛍光体が規則正しく塗布されている。パ
ネル部とファンネル部が溶着されている部分には、防爆
用のテープを介して防爆バンドが強く締付けて装着され
ている。陰極線管のパネル部とファンネル部、特にパネ
ル部は、ガラス材で構成されているので比較的再利用が
し易い。このために、陰極線管を再利用する場合には、
特にパネル部を陰極線管から切断して再利用する。たと
えば、陰極線管の側面の四隅部分(コーナ部)に傷を付
けて、その後電熱線で加熱することで熱歪みを生じさせ
て、パネル部とファンネル部を分割する方式が提案され
ている。
銃や偏向ヨーク等が取付けられている。陰極線管の内部
には、アパーチャグリル(またはシャドウマスク)が設
けられており、パネル部の内面側の蛍光面には、赤、
青、緑の3色の蛍光体が規則正しく塗布されている。パ
ネル部とファンネル部が溶着されている部分には、防爆
用のテープを介して防爆バンドが強く締付けて装着され
ている。陰極線管のパネル部とファンネル部、特にパネ
ル部は、ガラス材で構成されているので比較的再利用が
し易い。このために、陰極線管を再利用する場合には、
特にパネル部を陰極線管から切断して再利用する。たと
えば、陰極線管の側面の四隅部分(コーナ部)に傷を付
けて、その後電熱線で加熱することで熱歪みを生じさせ
て、パネル部とファンネル部を分割する方式が提案され
ている。
【0006】従来技術では、ガラス面に電熱線を接触さ
せたうえで電流を流して電熱線を加熱して、電熱線とガ
ラスの接触部分に熱歪みを作り、ガラスの歪発生部分が
応力に耐えられなくなった時点でガラスにクラックが走
り、パネル部とファンネル部が分割される。しかしこの
分割方法ではパネル部とファンネル部のガラスにクラッ
クが走るまで加熱を続けるために、分割されるまでの時
間を要した。従来この分割までの時間は、たとえば2分
間である。また今後回収されるテレビジョン受像機やコ
ンピュータのディスプレイ装置の数量が年々増加する方
向にあり、パネル部とファンネル部のガラスに分割する
ための時間の短縮が望まれている。
せたうえで電流を流して電熱線を加熱して、電熱線とガ
ラスの接触部分に熱歪みを作り、ガラスの歪発生部分が
応力に耐えられなくなった時点でガラスにクラックが走
り、パネル部とファンネル部が分割される。しかしこの
分割方法ではパネル部とファンネル部のガラスにクラッ
クが走るまで加熱を続けるために、分割されるまでの時
間を要した。従来この分割までの時間は、たとえば2分
間である。また今後回収されるテレビジョン受像機やコ
ンピュータのディスプレイ装置の数量が年々増加する方
向にあり、パネル部とファンネル部のガラスに分割する
ための時間の短縮が望まれている。
【0007】また、特開平9−169530号公報に
は、陰極線管の周囲面に形成した溝に対して1本のヒー
タ線を配置して、陰極線管の四隅部分に冷却エアーを供
給することで陰極線管の分割を行うものが提案されてい
る。しかしこの従来技術では陰極線管の側面にはそれぞ
れ1本のヒータ線を用いているだけであるので、溝付近
の部分を加熱する時間が長く、やはり分割作業効率を高
めることができないという問題がある。
は、陰極線管の周囲面に形成した溝に対して1本のヒー
タ線を配置して、陰極線管の四隅部分に冷却エアーを供
給することで陰極線管の分割を行うものが提案されてい
る。しかしこの従来技術では陰極線管の側面にはそれぞ
れ1本のヒータ線を用いているだけであるので、溝付近
の部分を加熱する時間が長く、やはり分割作業効率を高
めることができないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特に、この種の陰極線
管の分割装置の作業タクトは、分割装置の前段と後段の
装置の作業タクトに比べて約3倍程度長く、リサイクル
作業効率の低下をきたす。そこで本発明は上記課題を解
消するためになされたものであり、陰極線管を短時間で
確実に分割することができる陰極線管の分割装置と陰極
線管の分割方法を提供することを目的としている。
管の分割装置の作業タクトは、分割装置の前段と後段の
装置の作業タクトに比べて約3倍程度長く、リサイクル
作業効率の低下をきたす。そこで本発明は上記課題を解
消するためになされたものであり、陰極線管を短時間で
確実に分割することができる陰極線管の分割装置と陰極
線管の分割方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、陰極
線管のパネル部とファンネル部を分割するための陰極線
管の分割装置において、前記パネル部と前記ファンネル
部に分割するために溝を形成した前記陰極線管の前記溝
の付近の部分に熱歪みを与えるための加熱部であり、前
記溝を挟んで配置される第1加熱部材と第2加熱部材を
有する前記加熱部と、前記加熱部により加熱された前記
溝の付近の部分を冷却する冷却部と、を備えることを特
徴とする陰極線管の分割装置である。請求項1では、加
熱部の第1加熱部材と第2加熱部材が、溝を挟んで配置
されている。この第1加熱部材と第2加熱部材が溝の付
近の部分に熱歪みを与えることで、溝の付近の部分に引
っ張り力が発生し溝を引き裂くような力を積極的に与え
ることができる。そして冷却部が加熱部により加熱され
た溝の付近の部分を冷却する。これによって、パネル部
とファンネル部は、溝において確実にかつ素早く分割す
ることができる。このことから分割作業効率を高めるこ
とができる。
線管のパネル部とファンネル部を分割するための陰極線
管の分割装置において、前記パネル部と前記ファンネル
部に分割するために溝を形成した前記陰極線管の前記溝
の付近の部分に熱歪みを与えるための加熱部であり、前
記溝を挟んで配置される第1加熱部材と第2加熱部材を
有する前記加熱部と、前記加熱部により加熱された前記
溝の付近の部分を冷却する冷却部と、を備えることを特
徴とする陰極線管の分割装置である。請求項1では、加
熱部の第1加熱部材と第2加熱部材が、溝を挟んで配置
されている。この第1加熱部材と第2加熱部材が溝の付
近の部分に熱歪みを与えることで、溝の付近の部分に引
っ張り力が発生し溝を引き裂くような力を積極的に与え
ることができる。そして冷却部が加熱部により加熱され
た溝の付近の部分を冷却する。これによって、パネル部
とファンネル部は、溝において確実にかつ素早く分割す
ることができる。このことから分割作業効率を高めるこ
とができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の陰極
線管の分割装置において、前記冷却部は前記溝に対応し
て配置されており、前記冷却部は冷却媒体供給部と、前
記冷却媒体供給部からの冷却媒体を前記溝の付近に案内
するための冷却媒体案内部と、を有する。
線管の分割装置において、前記冷却部は前記溝に対応し
て配置されており、前記冷却部は冷却媒体供給部と、前
記冷却媒体供給部からの冷却媒体を前記溝の付近に案内
するための冷却媒体案内部と、を有する。
【0011】請求項3の発明は、請求項2に記載の陰極
線管の分割装置において、前記冷却媒体は空気または水
である。
線管の分割装置において、前記冷却媒体は空気または水
である。
【0012】請求項4の発明は、請求項1に記載の陰極
線管の分割装置において、前記加熱部は電源を有し、前
記電源から供給される電流を通すことで発熱させる前記
加熱部の前記第1加熱部材と前記第2加熱部材は、ニク
ロム線である。
線管の分割装置において、前記加熱部は電源を有し、前
記電源から供給される電流を通すことで発熱させる前記
加熱部の前記第1加熱部材と前記第2加熱部材は、ニク
ロム線である。
【0013】請求項5の発明は、請求項1に記載の陰極
線管の分割装置において、前記加熱部の前記第1加熱部
材と前記第2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位置
の2つの側面又は4つの側面に各々形成されている前記
溝に対応して配置されている。
線管の分割装置において、前記加熱部の前記第1加熱部
材と前記第2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位置
の2つの側面又は4つの側面に各々形成されている前記
溝に対応して配置されている。
【0014】請求項6の発明は、請求項1に記載の陰極
線管の分割装置において、前記冷却部は、前記加熱部の
前記第1加熱部材と前記第2加熱部材の間に配置されて
いる。
線管の分割装置において、前記冷却部は、前記加熱部の
前記第1加熱部材と前記第2加熱部材の間に配置されて
いる。
【0015】請求項7の発明は、陰極線管のパネル部と
ファンネル部を分割するための陰極線管の分割方法にお
いて、前記パネル部と前記ファンネル部に分割するため
に溝を形成した前記陰極線管の前記溝の付近の部分に対
して加熱部を配置し、前記加熱部の前記溝を挟んで配置
される前記加熱部の第1加熱部材と第2加熱部材により
前記溝の付近の部分を加熱する加熱ステップと、前記加
熱ステップで加熱された前記溝の付近の部分を冷却部に
より冷却する冷却ステップと、を含むことを特徴とする
陰極線管の分割方法である。請求項7では、加熱部の第
1加熱部材と第2加熱部材が、溝を挟んで配置されてい
る。この第1加熱部材と第2加熱部材が溝の付近の部分
に熱歪みを与えることで、溝の付近の部分に引っ張り力
が発生し溝を引き裂くような力を与えることができる。
そして冷却部が加熱部により加熱された溝の付近の部分
を冷却する。これによって、パネル部とファンネル部
は、溝において素早く分割することができる。このこと
から分割作業効率を高めることができる。
ファンネル部を分割するための陰極線管の分割方法にお
いて、前記パネル部と前記ファンネル部に分割するため
に溝を形成した前記陰極線管の前記溝の付近の部分に対
して加熱部を配置し、前記加熱部の前記溝を挟んで配置
される前記加熱部の第1加熱部材と第2加熱部材により
前記溝の付近の部分を加熱する加熱ステップと、前記加
熱ステップで加熱された前記溝の付近の部分を冷却部に
より冷却する冷却ステップと、を含むことを特徴とする
陰極線管の分割方法である。請求項7では、加熱部の第
1加熱部材と第2加熱部材が、溝を挟んで配置されてい
る。この第1加熱部材と第2加熱部材が溝の付近の部分
に熱歪みを与えることで、溝の付近の部分に引っ張り力
が発生し溝を引き裂くような力を与えることができる。
そして冷却部が加熱部により加熱された溝の付近の部分
を冷却する。これによって、パネル部とファンネル部
は、溝において素早く分割することができる。このこと
から分割作業効率を高めることができる。
【0016】請求項8の発明は、請求項7に記載の陰極
線管の分割方法において、冷却媒体が冷却媒体案内部を
通ることで前記溝の付近に案内される。
線管の分割方法において、冷却媒体が冷却媒体案内部を
通ることで前記溝の付近に案内される。
【0017】請求項9の発明は、請求項8に記載の陰極
線管の分割方法において、前記冷却媒体は空気または水
である。
線管の分割方法において、前記冷却媒体は空気または水
である。
【0018】請求項10の発明は、請求項7に記載の陰
極線管の分割方法において、前記加熱部の電源から供給
される電流を通すことで発熱させる前記加熱部の前記第
1加熱部材と前記第2加熱部材は、ニクロム線である。
極線管の分割方法において、前記加熱部の電源から供給
される電流を通すことで発熱させる前記加熱部の前記第
1加熱部材と前記第2加熱部材は、ニクロム線である。
【0019】請求項11の発明は、請求項7に記載の陰
極線管の分割方法において、前記加熱部の前記第1加熱
部材と前記第2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位
置の2つの側面又は4つの側面に各々形成されている前
記溝に対応して配置されている。
極線管の分割方法において、前記加熱部の前記第1加熱
部材と前記第2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位
置の2つの側面又は4つの側面に各々形成されている前
記溝に対応して配置されている。
【0020】請求項12の発明は、請求項7に記載の陰
極線管の分割方法において、前記冷却部は、前記第1加
熱部材と前記第2加熱部材の間に配置されている。
極線管の分割方法において、前記冷却部は、前記第1加
熱部材と前記第2加熱部材の間に配置されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0022】図1は、本発明の陰極線管の分割装置の好
ましい実施の形態を示している。この陰極線管の分割装
置10は、陰極線管200を、パネル部210とファン
ネル部220に分割するための装置である。この陰極線
管の分割装置10を詳しく説明する前に、陰極線管20
0について簡単に説明する。この陰極線管200は、図
2に示すようにパネル部210とファンネル部220を
有している。陰極線管200はブラウン管とも呼んでお
り、たとえば図3と図4に示すようなキャビネット24
0に収容されている。図5に示すように陰極線管200
は、キャビネット240のフロントキャビネット250
とリアキャビネット260を分割することで、リサイク
ルの際に取り出すことができる。陰極線管200は、回
路基板270や電子銃280や防爆バンドB等を有して
いるので、これらの電子銃280や回路基板270や防
爆バンドBを除去すると、図2に示すような陰極線管2
00になる。
ましい実施の形態を示している。この陰極線管の分割装
置10は、陰極線管200を、パネル部210とファン
ネル部220に分割するための装置である。この陰極線
管の分割装置10を詳しく説明する前に、陰極線管20
0について簡単に説明する。この陰極線管200は、図
2に示すようにパネル部210とファンネル部220を
有している。陰極線管200はブラウン管とも呼んでお
り、たとえば図3と図4に示すようなキャビネット24
0に収容されている。図5に示すように陰極線管200
は、キャビネット240のフロントキャビネット250
とリアキャビネット260を分割することで、リサイク
ルの際に取り出すことができる。陰極線管200は、回
路基板270や電子銃280や防爆バンドB等を有して
いるので、これらの電子銃280や回路基板270や防
爆バンドBを除去すると、図2に示すような陰極線管2
00になる。
【0023】次に、図1、図2及び図6を参照して、陰
極線管の分割装置10の構成について詳しく説明する。
この陰極線管の分割装置10は、概略的には支持部1
2、加熱部14、そして冷却部16を有している。支持
部12は、陰極線管200をZ方向(上下方向)に沿っ
て着脱可能に支持する部分である。支持部12は、陰極
線管200のパネル部210のパネルガラス214を上
に向けて、すなわちファンネル部220を下向きにして
水平に保持することができる。
極線管の分割装置10の構成について詳しく説明する。
この陰極線管の分割装置10は、概略的には支持部1
2、加熱部14、そして冷却部16を有している。支持
部12は、陰極線管200をZ方向(上下方向)に沿っ
て着脱可能に支持する部分である。支持部12は、陰極
線管200のパネル部210のパネルガラス214を上
に向けて、すなわちファンネル部220を下向きにして
水平に保持することができる。
【0024】図6は、陰極線管200及び加熱部14を
示しており、図面の簡単化のために冷却部16の図示を
省略している。加熱部14は、加熱用電源20と、4本
の第1加熱部材22A,22B,22C,22D及び4
本の第2加熱部材24A,24B,24C,24Dを有
している。第1加熱部材22Aと第2加熱部材24Aの
組は、陰極線管200の第1側面部200Aに沿って間
隔をおいて平行に配置されている。同様にして別の第1
加熱部材22Bと第2加熱部材24Bの組は、第2側面
部200Bに対応して間隔をおいて平行に配置されてい
る。別の第1加熱部材22Cと第2加熱部材24Cの組
は、第3側面部200Cに対応して間隔をおいて平行に
配置されている。別の第1加熱部材22Dと第2加熱部
材24Dの組は、第4側面部200Dに対応して間隔を
おいて平行に配置されている。
示しており、図面の簡単化のために冷却部16の図示を
省略している。加熱部14は、加熱用電源20と、4本
の第1加熱部材22A,22B,22C,22D及び4
本の第2加熱部材24A,24B,24C,24Dを有
している。第1加熱部材22Aと第2加熱部材24Aの
組は、陰極線管200の第1側面部200Aに沿って間
隔をおいて平行に配置されている。同様にして別の第1
加熱部材22Bと第2加熱部材24Bの組は、第2側面
部200Bに対応して間隔をおいて平行に配置されてい
る。別の第1加熱部材22Cと第2加熱部材24Cの組
は、第3側面部200Cに対応して間隔をおいて平行に
配置されている。別の第1加熱部材22Dと第2加熱部
材24Dの組は、第4側面部200Dに対応して間隔を
おいて平行に配置されている。
【0025】図7は、第1加熱部材22Aと第2加熱部
材24Aの組が陰極線管200の第1側面部200Aに
沿って平行に間隔をおいて配置されている例を代表して
示している。そして、その他の第2側面部200B〜第
4側面部200Dにおいても、対応する第1加熱部材と
第2加熱部材の組は、図7に示す要領と同じようにして
平行に間隔をおいて配置されている。図6に示すよう
に、上側の第1加熱部材22A〜22Dは、加熱用電源
20に対して電気的に直列に接続されている。同様にし
て下側の第2加熱部材24A〜24Dは、加熱用電源2
0に対して電気的に直列に接続されている。加熱用電源
20は制御部100による指令により駆動制御される。
各第1加熱部材と第2加熱部材の組は、図2に示す陰極
線管200に形成される図2に示す傷400を挟むよう
にしてこの傷400の上下位置に配置される。この傷4
00は、望ましくは図2に示すようにたとえばカッター
410により、第1側面部200A、第2側面部200
B、第3側面部200C及び第4側面部200Dに沿っ
て形成されている。このカッター410はモータ420
の駆動によりたとえばR方向に連続回転する。しかし、
この傷400は、必要に応じて第1側面部200Aから
第4側面部200Dまで連続的に形成するのではなく、
部分的に形成しても勿論構わない。
材24Aの組が陰極線管200の第1側面部200Aに
沿って平行に間隔をおいて配置されている例を代表して
示している。そして、その他の第2側面部200B〜第
4側面部200Dにおいても、対応する第1加熱部材と
第2加熱部材の組は、図7に示す要領と同じようにして
平行に間隔をおいて配置されている。図6に示すよう
に、上側の第1加熱部材22A〜22Dは、加熱用電源
20に対して電気的に直列に接続されている。同様にし
て下側の第2加熱部材24A〜24Dは、加熱用電源2
0に対して電気的に直列に接続されている。加熱用電源
20は制御部100による指令により駆動制御される。
各第1加熱部材と第2加熱部材の組は、図2に示す陰極
線管200に形成される図2に示す傷400を挟むよう
にしてこの傷400の上下位置に配置される。この傷4
00は、望ましくは図2に示すようにたとえばカッター
410により、第1側面部200A、第2側面部200
B、第3側面部200C及び第4側面部200Dに沿っ
て形成されている。このカッター410はモータ420
の駆動によりたとえばR方向に連続回転する。しかし、
この傷400は、必要に応じて第1側面部200Aから
第4側面部200Dまで連続的に形成するのではなく、
部分的に形成しても勿論構わない。
【0026】次に、図1を参照して、冷却部16につい
て説明する。冷却部16は、冷却媒体供給部30と、4
本の冷却管(冷却媒体案内部に相当する)70,71,
72,73を有している。この冷却管70〜73は、冷
却媒体供給部30に対して直列に接続されている。冷却
媒体供給部30は、冷却管71に対して冷却媒体とし
て、たとえば安価な水あるいは空気を供給するようにな
っている。冷却管70は、第1加熱部材22Aと第2加
熱部材24Aの間において、間隔をおいて平行に配置さ
れている。同様にして、冷却管71は、第1加熱部材2
2Bと第2加熱部材24Bの間に間隔をおいて平行に配
置されている。冷却管72は、第1加熱部材22Cと第
2加熱部材24Cの間に間隔をおいて平行に配置されて
いる。冷却管73は、第1加熱部材22Dと第2加熱部
材24Dの間に間隔をおいて平行に配置されている。図
7では、冷却管70が、第1加熱部材22Aと第2加熱
部材24Aの間において等間隔をおいて配置されている
例を代表して示している。冷却管71は図2に示す傷4
00にほぼ対応した位置に配置される。
て説明する。冷却部16は、冷却媒体供給部30と、4
本の冷却管(冷却媒体案内部に相当する)70,71,
72,73を有している。この冷却管70〜73は、冷
却媒体供給部30に対して直列に接続されている。冷却
媒体供給部30は、冷却管71に対して冷却媒体とし
て、たとえば安価な水あるいは空気を供給するようにな
っている。冷却管70は、第1加熱部材22Aと第2加
熱部材24Aの間において、間隔をおいて平行に配置さ
れている。同様にして、冷却管71は、第1加熱部材2
2Bと第2加熱部材24Bの間に間隔をおいて平行に配
置されている。冷却管72は、第1加熱部材22Cと第
2加熱部材24Cの間に間隔をおいて平行に配置されて
いる。冷却管73は、第1加熱部材22Dと第2加熱部
材24Dの間に間隔をおいて平行に配置されている。図
7では、冷却管70が、第1加熱部材22Aと第2加熱
部材24Aの間において等間隔をおいて配置されている
例を代表して示している。冷却管71は図2に示す傷4
00にほぼ対応した位置に配置される。
【0027】上述した図6に示す上側にある第1加熱部
材22A〜22D及び下側にある第2加熱部材24A〜
24Dは、ヒータ線あるいは電熱線とも呼ぶことがで
き、たとえばニクロム線を採用することができる。この
ニクロム線を採用した第1加熱部材あるいは第2加熱部
材は、たとえば3本のニクロム線を撚って作ることがで
きる。このようにすることで、第1加熱部材と第2加熱
部材の切断や第1加熱部材と第2加熱部材に型が付くの
を防ぐことができる。第1加熱部材と第2加熱部材の型
が付くのを防ぐことで、第1加熱部材と第2加熱部材の
浮きを防いで傷400の付近の部分に対して熱を供給す
る際の熱効率を上げることができる。なお各第1加熱部
材と第2加熱部材は互いに電気的に接触しないように、
絶縁被覆が施されている。図1に示す冷却管71は、た
とえば放熱性に優れる耐熱性であればたとえばアルミニ
ウムや鉄等どのような材質により作ってもよい。冷却媒
体供給部30は制御部100によりその駆動が制御され
る。
材22A〜22D及び下側にある第2加熱部材24A〜
24Dは、ヒータ線あるいは電熱線とも呼ぶことがで
き、たとえばニクロム線を採用することができる。この
ニクロム線を採用した第1加熱部材あるいは第2加熱部
材は、たとえば3本のニクロム線を撚って作ることがで
きる。このようにすることで、第1加熱部材と第2加熱
部材の切断や第1加熱部材と第2加熱部材に型が付くの
を防ぐことができる。第1加熱部材と第2加熱部材の型
が付くのを防ぐことで、第1加熱部材と第2加熱部材の
浮きを防いで傷400の付近の部分に対して熱を供給す
る際の熱効率を上げることができる。なお各第1加熱部
材と第2加熱部材は互いに電気的に接触しないように、
絶縁被覆が施されている。図1に示す冷却管71は、た
とえば放熱性に優れる耐熱性であればたとえばアルミニ
ウムや鉄等どのような材質により作ってもよい。冷却媒
体供給部30は制御部100によりその駆動が制御され
る。
【0028】次に、図10を参照して、図1と図2に示
す陰極線管200の分割方法について説明する。陰極線
管200はあらかじめ図5に示すようにキャビネット2
40のフロントキャビネット250とリアキャビネット
260の中から取り出されているとともに、陰極線管2
00からは電子銃280や回路基板270や防爆バンド
B等の付属部品が除去される。
す陰極線管200の分割方法について説明する。陰極線
管200はあらかじめ図5に示すようにキャビネット2
40のフロントキャビネット250とリアキャビネット
260の中から取り出されているとともに、陰極線管2
00からは電子銃280や回路基板270や防爆バンド
B等の付属部品が除去される。
【0029】次に、図10の溝形成ステップST1で
は、図2に示すように支持部12の上に陰極線管200
が搭載されている。陰極線管200のパネル部210が
上方に向いており、ファンネル部220が下方に向いて
いる。この状態で、図2に示すように、望ましくは陰極
線管200の第1側面部200A、第2側面部200
B、第3側面部200C、そして第4側面部200Dの
全周に沿って、カッター410により溝400が形成さ
れる。この時に、カッター410が陰極線管200の周
囲を移動することで溝400を形成してもよいし、ある
いは陰極線管200を回転することでカッター410に
より溝400を全周に亘って形成するようにしてもよ
い。あるいは溝400は陰極線管200の周囲の全周に
亘って形成するのではなく部分的に形成しても勿論構わ
ない。
は、図2に示すように支持部12の上に陰極線管200
が搭載されている。陰極線管200のパネル部210が
上方に向いており、ファンネル部220が下方に向いて
いる。この状態で、図2に示すように、望ましくは陰極
線管200の第1側面部200A、第2側面部200
B、第3側面部200C、そして第4側面部200Dの
全周に沿って、カッター410により溝400が形成さ
れる。この時に、カッター410が陰極線管200の周
囲を移動することで溝400を形成してもよいし、ある
いは陰極線管200を回転することでカッター410に
より溝400を全周に亘って形成するようにしてもよ
い。あるいは溝400は陰極線管200の周囲の全周に
亘って形成するのではなく部分的に形成しても勿論構わ
ない。
【0030】次に、図10の加熱ステップST2では、
図1と図6に示すように、制御部100が加熱用電源2
0に作動指令を与えることで、加熱用電源20は上側の
第1加熱部材22A〜22D及び下側の第2加熱部材2
4A〜24Dに対して通電する。この場合に第1加熱部
材22A〜22D及び第2加熱部材24A〜24Dに通
電する電流値は、たとえば15Aであり、電圧は50V
である。
図1と図6に示すように、制御部100が加熱用電源2
0に作動指令を与えることで、加熱用電源20は上側の
第1加熱部材22A〜22D及び下側の第2加熱部材2
4A〜24Dに対して通電する。この場合に第1加熱部
材22A〜22D及び第2加熱部材24A〜24Dに通
電する電流値は、たとえば15Aであり、電圧は50V
である。
【0031】このように第1加熱部材22A〜22D及
び第2加熱部材24A〜24Dに対して通電すると、図
7に例示するように、陰極線管200に対して引張り力
T1,T2で示すような熱歪みを与えることができる。
すなわち、第1加熱部材22A〜22D及び第2加熱部
材24A〜24Dと接触している陰極線管200の第1
側面部200A〜第4側面部200Dには、加熱されて
ガラスの伸びようとする力が働き、その反作用が第1側
面部200A〜第4側面部200Dのそれぞれに発生す
る。図7では、第1側面部200Aに発生する熱歪みに
よる応力分布の例を示している。冷却管70に対応した
位置にある傷400には、第1加熱部材22Aと第2加
熱部材24Aのそれぞれの上下から引張り力T1あるい
はT2が発生する。ガラスは一般に引張り力に弱い。し
かも、第1加熱部材22A〜22D及び第2加熱部材2
4A〜24Dを用いて、第1側面部200A〜第4側面
部200Dのそれぞれにおける傷400に対して上下で
挟むようにして加熱するので、熱歪みを与える効率が、
1本のヒータ線を用いるのに比べて高い。
び第2加熱部材24A〜24Dに対して通電すると、図
7に例示するように、陰極線管200に対して引張り力
T1,T2で示すような熱歪みを与えることができる。
すなわち、第1加熱部材22A〜22D及び第2加熱部
材24A〜24Dと接触している陰極線管200の第1
側面部200A〜第4側面部200Dには、加熱されて
ガラスの伸びようとする力が働き、その反作用が第1側
面部200A〜第4側面部200Dのそれぞれに発生す
る。図7では、第1側面部200Aに発生する熱歪みに
よる応力分布の例を示している。冷却管70に対応した
位置にある傷400には、第1加熱部材22Aと第2加
熱部材24Aのそれぞれの上下から引張り力T1あるい
はT2が発生する。ガラスは一般に引張り力に弱い。し
かも、第1加熱部材22A〜22D及び第2加熱部材2
4A〜24Dを用いて、第1側面部200A〜第4側面
部200Dのそれぞれにおける傷400に対して上下で
挟むようにして加熱するので、熱歪みを与える効率が、
1本のヒータ線を用いるのに比べて高い。
【0032】次に、図10の冷却ステップST3に移
り、図1の制御部100が冷却媒体供給部30に対して
駆動指令を与えると、冷却媒体供給部30は冷却管70
〜73に対してたとえば水あるいは空気のような冷却媒
体を供給する。これにより、たとえば図7に代表して示
すように、傷400に対応して配置されている冷却管7
0に冷却媒体が通るので、あらかじめ引張り力T1,T
2が生じている傷400を冷やすことができ、これによ
り引張り力T1及びT2の発生動作をより加速させるこ
とになる。これによって、傷400は耐えきれなくなっ
て、図8に示すように傷に沿ってクラック600が、第
1側面部200A〜第4側面部200Dにそれぞれ生じ
る。これによって、図9に示すように、陰極線管200
は、パネル部210とファンネル部220に、確実に短
時間で傷400に沿って分割することができる。
り、図1の制御部100が冷却媒体供給部30に対して
駆動指令を与えると、冷却媒体供給部30は冷却管70
〜73に対してたとえば水あるいは空気のような冷却媒
体を供給する。これにより、たとえば図7に代表して示
すように、傷400に対応して配置されている冷却管7
0に冷却媒体が通るので、あらかじめ引張り力T1,T
2が生じている傷400を冷やすことができ、これによ
り引張り力T1及びT2の発生動作をより加速させるこ
とになる。これによって、傷400は耐えきれなくなっ
て、図8に示すように傷に沿ってクラック600が、第
1側面部200A〜第4側面部200Dにそれぞれ生じ
る。これによって、図9に示すように、陰極線管200
は、パネル部210とファンネル部220に、確実に短
時間で傷400に沿って分割することができる。
【0033】本発明の実施の形態のように、第1加熱部
材と第2加熱部材を用いることで、従来の1本のヒータ
線を用いて分割するのに比べて、分割時間を、約半分の
時間にでき、たとえば1分弱の時間で陰極線管200を
パネル部210とファンネル部220に分割することが
できる。このように、パネル部とファンネル部の分割時
間を、従来に比べて約半分にできリサイクル処理時間を
大幅に短縮できる。このようにして図10に示す分割ス
テップST4が終了すると、パネル部破砕ステップST
5において、後工程でパネル部210を細かく破砕し、
ファンネル部破砕ステップST6においてファンネル部
220を細かく破砕する。
材と第2加熱部材を用いることで、従来の1本のヒータ
線を用いて分割するのに比べて、分割時間を、約半分の
時間にでき、たとえば1分弱の時間で陰極線管200を
パネル部210とファンネル部220に分割することが
できる。このように、パネル部とファンネル部の分割時
間を、従来に比べて約半分にできリサイクル処理時間を
大幅に短縮できる。このようにして図10に示す分割ス
テップST4が終了すると、パネル部破砕ステップST
5において、後工程でパネル部210を細かく破砕し、
ファンネル部破砕ステップST6においてファンネル部
220を細かく破砕する。
【0034】図11は、本発明の別の実施の形態を示し
ている。ただし図11の実施の形態が図1の実施の形態
と異なるのは、冷却部16の冷却管が4本ではなく2本
用いられていることである。冷却管70,72が冷却媒
体供給部30に対して直列に接続されている。このよう
に2本の冷却管70,72は、最も広い第1側面部20
0Aと第3側面部200Cに沿って、しかも第1加熱部
材と第2加熱部材の間に間隔をおいて平行に配置されて
いる。最も広い第1側面部200Aと第3側面部200
Cに冷却管70,72を配置しても、陰極線管200を
パネル部210とファンネル部220に確実に分割する
ことができ、その分割時間もたとえば約1分間強で行う
ことができる。
ている。ただし図11の実施の形態が図1の実施の形態
と異なるのは、冷却部16の冷却管が4本ではなく2本
用いられていることである。冷却管70,72が冷却媒
体供給部30に対して直列に接続されている。このよう
に2本の冷却管70,72は、最も広い第1側面部20
0Aと第3側面部200Cに沿って、しかも第1加熱部
材と第2加熱部材の間に間隔をおいて平行に配置されて
いる。最も広い第1側面部200Aと第3側面部200
Cに冷却管70,72を配置しても、陰極線管200を
パネル部210とファンネル部220に確実に分割する
ことができ、その分割時間もたとえば約1分間強で行う
ことができる。
【0035】本発明の分割方法では、陰極線管の全周囲
あるいは部分的に傷を入れ、その傷の上下に2本の電熱
線を平行に這わせる。その電熱線に電流を流し上下から
加熱、又加熱後傷口を冷却することで傷部分に強制的に
ストレスをかけることになる。ストレスのかかった傷部
分は、短時間でクラックが走り出し、陰極線管のガラス
を精度よく分割することができる。このことから、パネ
ル部とファンネル部の分割時間が大幅に短縮できる。2
本の電熱線を使用することで、傷部分に対してより多く
のストレスをかけられる。傷口の全体を冷却媒体にて冷
やすことにより、傷口に対してより多くのストレスが加
えられる。クラックをこのストレスの掛かった部分に
(線材間)走らせることができ、精度良い分割ができ
る。
あるいは部分的に傷を入れ、その傷の上下に2本の電熱
線を平行に這わせる。その電熱線に電流を流し上下から
加熱、又加熱後傷口を冷却することで傷部分に強制的に
ストレスをかけることになる。ストレスのかかった傷部
分は、短時間でクラックが走り出し、陰極線管のガラス
を精度よく分割することができる。このことから、パネ
ル部とファンネル部の分割時間が大幅に短縮できる。2
本の電熱線を使用することで、傷部分に対してより多く
のストレスをかけられる。傷口の全体を冷却媒体にて冷
やすことにより、傷口に対してより多くのストレスが加
えられる。クラックをこのストレスの掛かった部分に
(線材間)走らせることができ、精度良い分割ができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
陰極線管を短時間で確実に分割することができる。
陰極線管を短時間で確実に分割することができる。
【図1】本発明の陰極線管の分割装置の好ましい実施の
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
【図2】図1の陰極線管の傷を示す斜視図。
【図3】陰極線管を有するテレビジョン受像機の一例を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図4】図3のテレビジョン受像機の後側から見た斜視
図。
図。
【図5】図3のテレビジョン受像機の分解図。
【図6】本発明の陰極線管の分割装置の加熱部及び陰極
線管を示す斜視図。
線管を示す斜視図。
【図7】陰極線管の側面部における第1加熱部材と第2
加熱部材及び冷却管の配置例を示し、引っ張り力の発生
状態を示す図。
加熱部材及び冷却管の配置例を示し、引っ張り力の発生
状態を示す図。
【図8】陰極線管にクラックが生じた例を示す図。
【図9】陰極線管がパネル部とファンネル部に分割され
た状態を示す斜視図。
た状態を示す斜視図。
【図10】本発明の陰極線管の分割方法を示すフロー
図。
図。
【図11】本発明の陰極線管の別の実施の形態を示す斜
視図。
視図。
10・・・陰極線管の分割装置、12・・・支持部、1
4・・・加熱部、16・・・冷却部、20・・・加熱用
電源、22A〜22D・・・第1加熱部材、24A〜2
4D・・・第2加熱部材、30・・・冷却媒体供給部、
70〜73・・・冷却管(冷却媒体案内部)、200・
・・陰極線管、210・・・パネル部、220・・・フ
ァンネル部
4・・・加熱部、16・・・冷却部、20・・・加熱用
電源、22A〜22D・・・第1加熱部材、24A〜2
4D・・・第2加熱部材、30・・・冷却媒体供給部、
70〜73・・・冷却管(冷却媒体案内部)、200・
・・陰極線管、210・・・パネル部、220・・・フ
ァンネル部
Claims (12)
- 【請求項1】 陰極線管のパネル部とファンネル部を分
割するための陰極線管の分割装置において、 前記パネル部と前記ファンネル部に分割するために溝を
形成した前記陰極線管の前記溝の付近の部分に熱歪みを
与えるための加熱部であり、前記溝を挟んで配置される
第1加熱部材と第2加熱部材を有する前記加熱部と、 前記加熱部により加熱された前記溝の付近の部分を冷却
する冷却部と、を備えることを特徴とする陰極線管の分
割装置。 - 【請求項2】 前記冷却部は前記溝に対応して配置され
ており、前記冷却部は冷却媒体供給部と、前記冷却媒体
供給部からの冷却媒体を前記溝の付近に案内するための
冷却媒体案内部と、を有する請求項1に記載の陰極線管
の分割装置。 - 【請求項3】 前記冷却媒体は空気または水である請求
項2に記載の陰極線管の分割装置。 - 【請求項4】 前記加熱部は電源を有し、前記電源から
供給される電流を通すことで発熱させる前記加熱部の前
記第1加熱部材と前記第2加熱部材は、ニクロム線であ
る請求項1に記載の陰極線管の分割装置。 - 【請求項5】 前記加熱部の前記第1加熱部材と前記第
2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位置の2つの側
面又は4つの側面に形成されている前記溝に対応して各
々配置されている請求項1に記載の陰極線管の分割装
置。 - 【請求項6】 前記冷却部は、前記加熱部の前記第1加
熱部材と前記第2加熱部材の間に配置されている請求項
1に記載の陰極線管の分割装置。 - 【請求項7】 陰極線管のパネル部とファンネル部を分
割するための陰極線管の分割方法において、 前記パネル部と前記ファンネル部に分割するために溝を
形成した前記陰極線管の前記溝の付近の部分に対して加
熱部を配置し、前記加熱部の前記溝を挟んで配置される
前記加熱部の第1加熱部材と第2加熱部材により前記溝
の付近の部分を加熱する加熱ステップと、 前記加熱ステップで加熱された前記溝の付近の部分を冷
却部により冷却する冷却ステップと、を含むことを特徴
とする陰極線管の分割方法。 - 【請求項8】 冷却媒体が冷却媒体案内部を通ることで
前記溝の付近に案内される請求項7に記載の陰極線管の
分割方法。 - 【請求項9】 前記冷却媒体は空気または水である請求
項8に記載の陰極線管の分割方法。 - 【請求項10】 前記加熱部の電源から供給される電流
を通すことで発熱させる前記加熱部の前記第1加熱部材
と前記第2加熱部材は、ニクロム線である請求項7に記
載の陰極線管の分割方法。 - 【請求項11】 前記加熱部の前記第1加熱部材と前記
第2加熱部材の組は、前記陰極線管の反対位置の2つの
側面又は4つの側面に形成されている前記溝に対応して
各々配置されている請求項7に記載の陰極線管の分割方
法。 - 【請求項12】 前記冷却部は、前記第1加熱部材と前
記第2加熱部材の間に配置されている請求項7に記載の
陰極線管の分割方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034364A JP2001222955A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 陰極線管の分割装置および陰極線管の分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000034364A JP2001222955A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 陰極線管の分割装置および陰極線管の分割方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001222955A true JP2001222955A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18558721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000034364A Pending JP2001222955A (ja) | 2000-02-07 | 2000-02-07 | 陰極線管の分割装置および陰極線管の分割方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001222955A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104369228A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-02-25 | 浙江博泰家具有限公司 | 一种适用于家具填充物的高效切割装置 |
JP2016121029A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 脆性材料の板材の分断方法及び分断装置 |
JP2017144551A (ja) * | 2017-03-29 | 2017-08-24 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | 基板ブレーク装置及び方法 |
-
2000
- 2000-02-07 JP JP2000034364A patent/JP2001222955A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104369228A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-02-25 | 浙江博泰家具有限公司 | 一种适用于家具填充物的高效切割装置 |
JP2016121029A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 川崎重工業株式会社 | 脆性材料の板材の分断方法及び分断装置 |
JP2017144551A (ja) * | 2017-03-29 | 2017-08-24 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | 基板ブレーク装置及び方法 |
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